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特許7639452情報処理装置、テープ印刷装置、テープ印刷システム、情報処理装置の制御方法およびプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-25
(45)【発行日】2025-03-05
(54)【発明の名称】情報処理装置、テープ印刷装置、テープ印刷システム、情報処理装置の制御方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20250226BHJP
   G16H 10/00 20180101ALI20250226BHJP
   A61B 5/00 20060101ALI20250226BHJP
   B41J 3/36 20060101ALI20250226BHJP
   B41J 5/30 20060101ALI20250226BHJP
【FI】
G06F3/12 342
G06F3/12 305
G06F3/12 351
G06F3/12 353
G06F3/12 355
G06F3/12 378
G06F3/12 385
G16H10/00
A61B5/00 D
B41J3/36
B41J5/30 Z
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021053503
(22)【出願日】2021-03-26
(65)【公開番号】P2022150757
(43)【公開日】2022-10-07
【審査請求日】2024-03-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001623
【氏名又は名称】弁理士法人真菱国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佃 秀行
【審査官】佐賀野 秀一
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-083929(JP,A)
【文献】特開2010-188543(JP,A)
【文献】実開平04-107050(JP,U)
【文献】登録実用新案第3001682(JP,U)
【文献】特開2019-210009(JP,A)
【文献】特開平11-239566(JP,A)
【文献】特開2018-154007(JP,A)
【文献】特開2013-095106(JP,A)
【文献】特開2020-123364(JP,A)
【文献】特開2014-019090(JP,A)
【文献】特開2009-220544(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/09- 3/12
B41J 29/00- 29/70
H04N 1/00
G16H 10/00
A61B 5/00
B41J 3/36
B41J 5/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
テープに印刷を行うテープ印刷装置と通信可能に接続される情報処理装置であって、
健康管理に利用可能な測定項目の測定日および測定結果を示す健康管理データを取得する取得部と、
取得された前記健康管理データに基づいて、前記テープ印刷装置に健康管理テープを作成させる印刷データを生成する生成部と、
前記印刷データを、前記テープ印刷装置に送信する送信部と、を備え、
前記生成部は、前記健康管理テープの長さ方向に並んだ複数の前記測定日に対して、前記健康管理テープの幅方向に、それぞれの前記測定日に対応する前記測定結果が印刷されるように、前記印刷データを生成し、
前記測定項目が異なる複数種類の前記健康管理データのうち、印刷対象となる前記健康管理データの種類であるデータ種類をユーザーに選択させるデータ種類選択肢を表示部に表示させる表示制御部をさらに備え、
前記生成部は、前記データ種類選択肢から選択された前記データ種類の前記健康管理データに基づいて、前記印刷データを生成することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記健康管理データをグラフ化して印刷するか、リスト化して印刷するか、の印刷種類をユーザーに選択させる印刷種類選択肢を前記表示部に表示させ、
前記生成部は、前記印刷種類選択肢から選択された前記印刷種類に基づいて、前記印刷データを生成することを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、印刷対象となる前記測定日の期間をユーザーに指定させる期間指定欄を前記表示部に表示させ、
前記生成部は、前記健康管理データのうち、前記期間指定欄で指定された期間の前記健康管理データに基づいて、前記印刷データを生成することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記健康管理テープを貼付する貼付対象物をユーザーに選択させる貼付対象物選択肢を前記表示部に表示させ、
前記貼付対象物選択肢から選択された前記貼付対象物に基づいて、前記健康管理テープの推奨テープ長さを決定する推奨テープ長さ決定部と、
前記生成部により生成された前記印刷データに基づいて算出される前記健康管理テープのテープ長さである算出テープ長さが、前記推奨テープ長さより長いか否かを判別するテープ長さ判別部と、
前記算出テープ長さが前記推奨テープ長さより長いと判別された場合、警告部に警告を行わせる警告制御部と、をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
テープに印刷を行う印刷部と、
健康管理に利用可能な測定項目の測定日および測定結果を示す健康管理データを取得する取得部と、
取得された前記健康管理データに基づいて、前記印刷部に健康管理テープを作成させる印刷制御部と、を備え、
前記印刷制御部は、前記健康管理テープの長さ方向に並んだ複数の前記測定日に対して、前記健康管理テープの幅方向に、それぞれの前記測定日に対応する前記測定結果が印刷されるように、前記印刷部を制御し、
前記測定項目が異なる複数種類の前記健康管理データのうち、印刷対象となる前記健康管理データの種類であるデータ種類をユーザーに選択させるデータ種類選択肢を表示部に表示させる表示制御部をさらに備え、
前記印刷制御部は、前記データ種類選択肢から選択された前記データ種類の前記健康管理データに基づいて、前記印刷部に前記健康管理テープを生成させることを特徴とするテープ印刷装置。
【請求項6】
テープに印刷を行うテープ印刷装置と、情報処理装置と、が通信可能に接続されるテープ印刷システムであって、
前記情報処理装置は、
健康管理に利用可能な測定項目の測定日および測定結果を示す健康管理データを取得する取得部と、
取得された前記健康管理データに基づいて、前記テープ印刷装置に健康管理テープを作成させる印刷データを生成する生成部と、
前記印刷データを、前記テープ印刷装置に送信する送信部と、を備え、
前記生成部は、前記健康管理テープの長さ方向に並んだ複数の前記測定日に対して、前記健康管理テープの幅方向に、それぞれの前記測定日に対応する前記測定結果が印刷されるように、前記印刷データを生成し、
前記測定項目が異なる複数種類の前記健康管理データのうち、印刷対象となる前記健康管理データの種類であるデータ種類をユーザーに選択させるデータ種類選択肢を表示部に表示させる表示制御部をさらに備え、
前記生成部は、前記データ種類選択肢から選択された前記データ種類の前記健康管理データに基づいて、前記印刷データを生成することを特徴とするテープ印刷システム。
【請求項7】
テープに印刷を行うテープ印刷装置と通信可能に接続される情報処理装置の制御方法であって、
前記情報処理装置が、
健康管理に利用可能な測定項目の測定日および測定結果を示す健康管理データを取得するステップと、
取得された前記健康管理データに基づいて、前記テープ印刷装置に健康管理テープを作成させる印刷データを生成するステップと、
前記印刷データを、前記テープ印刷装置に送信するステップと、を備え、
前記印刷データを生成するステップでは、前記健康管理テープの長さ方向に並んだ複数の前記測定日に対して、前記健康管理テープの幅方向に、それぞれの前記測定日に対応する前記測定結果が印刷されるように、前記印刷データを生成し、
前記測定項目が異なる複数種類の前記健康管理データのうち、印刷対象となる前記健康管理データの種類であるデータ種類をユーザーに選択させるデータ種類選択肢を表示部に表示させるステップをさらに備え、
前記印刷データを生成するステップでは、前記データ種類選択肢から選択された前記データ種類の前記健康管理データに基づいて、前記印刷データを生成することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項8】
テープに印刷を行うテープ印刷装置と通信可能に接続される情報処理装置に、
健康管理に利用可能な測定項目の測定日および測定結果を示す健康管理データを取得するステップと、
取得された前記健康管理データに基づいて、前記テープ印刷装置に健康管理テープを作成させる印刷データを生成するステップと、
前記印刷データを、前記テープ印刷装置に送信するステップと、を実行させ、
前記印刷データを生成するステップでは、前記健康管理テープの長さ方向に並んだ複数の前記測定日に対して、前記健康管理テープの幅方向に、それぞれの前記測定日に対応する前記測定結果が印刷されるように、前記印刷データを生成し、
前記測定項目が異なる複数種類の前記健康管理データのうち、印刷対象となる前記健康管理データの種類であるデータ種類をユーザーに選択させるデータ種類選択肢を表示部に表示させるステップをさらに実行させ、
前記印刷データを生成するステップでは、前記データ種類選択肢から選択された前記データ種類の前記健康管理データに基づいて、前記印刷データを生成することを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、テープ印刷装置、テープ印刷システム、情報処理装置の制御方法およびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に開示されているように、血圧計や体重計などの測定機器から健康管理データを取得し、取得した健康管理データをデータ種類ごとにグラフ化したグラフ画面を、ディスプレーに表示させる携帯情報端末が知られている。この携帯情報端末では、グラフ画面の表示期間を、1週間、1か月間および1年間のいずれかに切り替えて表示することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-012604号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されている携帯情報端末は、グラフ画面の表示期間を、1週間、1か月間および1年間のいずれかに切り替えて表示することができるものの、表示期間を1か月間や1年間に切り替えると、血圧や体重の大まかな変化、または数日間おきの測定結果しか表示できず、ユーザーは毎日の測定結果を確認することができない。また、ユーザーが1週間のグラフを数カ月分確認しようとすると、グラフ画面を何度もスライドさせる必要があり不便である。このように、特許文献1の技術は、長期間に亘って測定された健康管理データの詳細を、ユーザーが確認しづらいといった課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の情報処理装置は、テープに印刷を行うテープ印刷装置と通信可能に接続される情報処理装置であって、健康管理に利用可能な測定項目の測定日および測定結果を示す健康管理データを取得する取得部と、取得された健康管理データに基づいて、テープ印刷装置に健康管理テープを作成させる印刷データを生成する生成部と、印刷データを、テープ印刷装置に送信する送信部と、を備え、生成部は、健康管理テープの長さ方向に並んだ複数の測定日に対して、健康管理テープの幅方向に、それぞれの測定日に対応する測定結果が印刷されるように、印刷データを生成する。
【0006】
本発明のテープ印刷装置は、テープに印刷を行う印刷部と、健康管理に利用可能な測定項目の測定日および測定結果を示す健康管理データを取得する取得部と、取得された健康管理データに基づいて、印刷部に健康管理テープを作成させる印刷制御部と、を備え、印刷制御部は、健康管理テープの長さ方向に並んだ複数の測定日に対して、健康管理テープの幅方向に、それぞれの測定日に対応する測定結果が印刷されるように、印刷部を制御する。
【0007】
本発明のテープ印刷システムは、テープに印刷を行うテープ印刷装置と、情報処理装置と、が通信可能に接続されるテープ印刷システムであって、情報処理装置は、健康管理に利用可能な測定項目の測定日および測定結果を示す健康管理データを取得する取得部と、取得された健康管理データに基づいて、テープ印刷装置に健康管理テープを作成させる印刷データを生成する生成部と、印刷データを、テープ印刷装置に送信する送信部と、を備え、生成部は、健康管理テープの長さ方向に並んだ複数の測定日に対して、健康管理テープの幅方向に、それぞれの測定日に対応する測定結果が印刷されるように、印刷データを生成する。
【0008】
本発明の情報処理装置の制御方法は、テープに印刷を行うテープ印刷装置と通信可能に接続される情報処理装置の制御方法であって、情報処理装置が、健康管理に利用可能な測定項目の測定日および測定結果を示す健康管理データを取得するステップと、取得された健康管理データに基づいて、テープ印刷装置に健康管理テープを作成させる印刷データを生成するステップと、印刷データを、テープ印刷装置に送信するステップと、を備え、印刷データを生成するステップでは、健康管理テープの長さ方向に並んだ複数の測定日に対して、健康管理テープの幅方向に、それぞれの測定日に対応する測定結果が印刷されるように、印刷データを生成する。
【0009】
本発明のプログラムは、テープに印刷を行うテープ印刷装置と通信可能に接続される情報処理装置に、健康管理に利用可能な測定項目の測定日および測定結果を示す健康管理データを取得するステップと、取得された健康管理データに基づいて、テープ印刷装置に健康管理テープを作成させる印刷データを生成するステップと、印刷データを、テープ印刷装置に送信するステップと、を実行させ、印刷データを生成するステップでは、健康管理テープの長さ方向に並んだ複数の測定日に対して、健康管理テープの幅方向に、それぞれの測定日に対応する測定結果が印刷されるように、印刷データを生成する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】テープ印刷システムのシステム構成図である。
図2】健康管理テープの貼付対象物への貼付例を示す図である。
図3】テープ印刷装置およびテープカートリッジの外観図である。
図4】携帯端末およびテープ印刷装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図5】携帯端末の機能構成を示すブロック図である。
図6】携帯端末による印刷指示処理の流れを示すフローチャートである。
図7図6に続く、フローチャートである。
図8】推奨テープ幅表の一例を示す図である。
図9】ホーム画面の表示例を示す図である。
図10】データ種類選択画面の表示例を示す図である。
図11】期間指定画面の表示例を示す図である。
図12】印刷種類選択画面の表示例を示す図である。
図13】第1警告画面の表示例を示す図である。
図14】グラフ印刷画像が印刷された健康管理テープの一例を示す図である。
図15】リスト印刷画像が印刷された健康管理テープの一例を示す図である。
図16図14とは異なる、グラフ印刷画像が印刷された健康管理テープの一例を示す図である。
図17図15とは異なる、リスト印刷画像が印刷された健康管理テープの一例を示す図である。
図18】変形例に係る、携帯端末の機能構成を示すブロック図である。
図19】推奨テープ長さ表の一例を示す図である。
図20】変形例に係る、印刷指示処理の一部を示すフローチャートである。
図21】貼付対象物選択画面の表示例を示す図である。
図22】第2警告画面の表示例を示す図である。
図23】変形例に係る、グラフ印刷画像が印刷された健康管理テープの一例を示す図である。
図24】変形例に係る、テープ印刷装置の機能構成を示すブロック図である。
図25】変形例に係る、アプリ選択画面の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付の図面を参照して、情報処理装置、テープ印刷装置、テープ印刷システム、情報処理装置の制御方法およびプログラムについて説明する。図1は、テープ印刷システムSYのシステム構成図である。テープ印刷システムSYは、携帯端末1と、測定機器2と、テープ印刷装置4と、を備えている。携帯端末1は、「情報処理装置」の一例である。
【0012】
携帯端末1は、無線通信15を介して、測定機器2およびテープ印刷装置4と通信可能に接続されている。無線通信15は、例えばBluetooth(登録商標)通信である。なお、携帯端末1は、有線通信を介して、測定機器2およびテープ印刷装置4と接続されてもよい。また、携帯端末1は、互いに異なる通信規格を用いて測定機器2およびテープ印刷装置4と通信してもよい。
【0013】
測定機器2は、ユーザーの生体情報や活動情報を測定する機器である。例えば、測定機器2は、血圧、体温、体重、心拍数、血糖値および体脂肪などの生体情報に関する測定項目を測定する機器である。若しくは、測定機器2は、消費カロリー、運動強度および歩数などの活動情報に関する測定項目を測定する機器である。測定機器2により測定された測定項目ごとの測定結果は、健康の維持管理への活用を目的とする健康管理データとして、ユーザーへ提供される。測定機器2は、測定した測定項目、測定日および測定結果を示す健康管理データを、無線通信15を介して、携帯端末1に送信する。
【0014】
携帯端末1は、例えばスマートフォンである。携帯端末1は、測定機器2から送信された健康管理データを受信し、受信した健康管理データをデータ記憶領域32(図4参照)に記憶する。また、携帯端末1は、歩行距離などの測定項目を測定する機能を有しており、携帯端末1自身で測定した測定項目、測定日および測定結果を示す健康管理データも、データ記憶領域32に記憶する。なお、携帯端末1は、歩行距離の他、心拍数や酸素飽和度などの生体情報を測定する機能を有していてもよい。携帯端末1は、データ記憶領域32に記憶されている健康管理データのうち、ユーザーが選択した一部の健康管理データを取得し、取得した健康管理データを用いて健康管理テープT1(図2等参照)を作成するための印刷データを生成する。携帯端末1は、生成した印刷データを、無線通信15を介してテープ印刷装置4に送信する。テープ印刷装置4は、携帯端末1から送信された印刷データを受信し、受信した印刷データに基づいて印刷を行い、健康管理テープT1を作成する。
【0015】
図2は、健康管理テープT1の貼付対象物Sへの貼付例を示す図である。健康管理テープT1は、貼付対象物Sの貼付可能領域E1に貼付される。このとき、健康管理テープT1は、テープ長さ方向が貼付可能領域E1の横方向と一致するように貼付される。健康管理テープT1には、ユーザーが選択した健康管理データをグラフ化したグラフ印刷画像G1、またはユーザーが選択した健康管理データをリスト化したリスト印刷画像G2が印刷される。以下、グラフ印刷画像G1およびリスト印刷画像G2を、「印刷画像G」と総称する。このように、ユーザーは、健康管理データに基づく画像が印刷された健康管理テープT1を手帳等の貼付対象物Sに貼り付けて保管することにより、長期間に亘って測定された健康管理データの詳細を、容易に確認することができる。以下、健康管理テープT1の作成に係る処理について詳述する。
【0016】
図3は、テープ印刷装置4およびテープカートリッジCの外観図である。テープ印刷装置4は、キーボード21と、ディスプレー22と、カートリッジ装着部23と、テープ排出口24と、を備えている。
【0017】
キーボード21は、印刷画像Gの編集など、各種操作を受け付ける。ディスプレー22は、印刷画像Gを編集するための編集画面など、各種情報を表示する。カートリッジ装着部23には、テープカートリッジCが着脱可能に装着される。テープカートリッジCには、そのケース内に、テープTと、インクリボンRとが収容されている。
【0018】
カートリッジ装着部23には、印刷ヘッド25が設けられている。印刷ヘッド25は、カートリッジ装着部23にテープカートリッジCが装着された状態で、印刷画像Gの編集結果に応じて発熱駆動する。これにより、インクリボンRのインクがテープTに熱転写され、印刷画像Gが印刷される。
【0019】
印刷されたテープTは、テープ排出口24から排出される。カートリッジ装着部23とテープ排出口24との間には、カッター26が設けられている。カッター26は、テープTをテープ幅方向に切断する。これにより、テープTの印刷済み部分が切り離される。
【0020】
なお、テープ印刷装置4は、キーボード21を用いた印刷画像Gの編集結果に基づく印刷の他、携帯端末1から送信された印刷データに基づく印刷が可能である。本実施形態では、後者のように、テープ印刷装置4が、携帯端末1から送信された印刷データに基づいて印刷を行う場合について説明する。
【0021】
図4は、携帯端末1およびテープ印刷装置4のハードウェア構成を示すブロック図である。携帯端末1は、タッチパネル11と、GPS(Global Positioning System)センサー35と、携帯端末側通信部12と、携帯端末側制御部13と、を備える。タッチパネル11は、「表示部」の一例である。
【0022】
タッチパネル11は、ユーザーによる各種操作を受け付けると共に各種情報を表示する。例えば、タッチパネル11は、図9ないし図13に示す各種画面を表示する。
【0023】
GPSセンサー35は、GPS情報を受信する。携帯端末1は、GPSセンサー35で受信したGPS情報に基づき、測定項目「歩行距離」について測定を行う。
【0024】
携帯端末側通信部12は、無線通信15を介してテープ印刷装置4と通信する。例えば、携帯端末側通信部12は、テープ印刷装置4に印刷データを送信したり、テープ印刷装置4から、テープ印刷装置4に装着されているテープカートリッジCの種別を示すカートリッジ情報を受信したりする。
【0025】
携帯端末側制御部13は、携帯端末側CPU(Central Processing Unit)13aと、携帯端末側ROM(Read Only Memory)13bと、携帯端末側RAM(Random Access Memory)13cと、を含む。
【0026】
携帯端末側CPU13aは、携帯端末側ROM13bに記憶された各種制御プログラムを携帯端末側RAM13cに展開して実行することにより、各種制御を行う。なお、携帯端末側制御部13は、携帯端末側CPU13aに代え、プロセッサーとしてASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア回路を用いてもよい。また、プロセッサーは、1以上のCPUとASIC等のハードウェア回路が協働して動作する構成でもよい。
【0027】
携帯端末側ROM13bは、書き換え可能なROMであり、各種制御プログラムおよび各種制御データを記憶する。例えば、携帯端末側ROM13bは、専用アプリケーション31を記憶している。専用アプリケーション31は、「プログラム」の一例である。専用アプリケーション31は、健康管理データの入力および編集、並びに健康管理テープT1の印刷を行うためのアプリケーションプログラムである。また、携帯端末側ROM13bは、データ記憶領域32を備えている。データ記憶領域32は、測定機器2から送信された健康管理データ、または携帯端末1が測定した健康管理データを記憶する。
【0028】
テープ印刷装置4は、印刷装置側通信部41と、カートリッジ情報取得部42と、印刷部43と、印刷装置側制御部44と、を備える。
【0029】
印刷装置側通信部41は、無線通信15を介して携帯端末1と通信する。
【0030】
カートリッジ情報取得部42は、テープカートリッジCのケースに印刷、またはラベルとして貼付されたコード画像を光学的に読み取る光学読取部(図示省略)を備え、光学読取部により読み取った画像をデコードすることにより、テープカートリッジCの種別を示すカートリッジ情報を取得する。カートリッジ情報には、テープ種類やインクリボン種類の他、テープカートリッジCに収容されているテープTのテープ幅である収容テープ幅を示すテープ幅情報が含まれる。
【0031】
印刷部43は、テープTに印刷を行うための機構であり、印刷ヘッド25と、送りモーター43aと、カッターモーター43bと、を含む。印刷ヘッド25は、複数の発熱素子を備え、インクリボンRからテープTにインクを熱転写する。送りモーター43aは、テープTおよびインクリボンRを送る駆動源である。カッターモーター43bは、カッター26を駆動する駆動源である。
【0032】
印刷装置側制御部44は、印刷装置側CPU44aと、印刷装置側ROM44bと、印刷装置側RAM44cと、を含む。
【0033】
印刷装置側CPU44aは、印刷装置側ROM44bに記憶された各種制御プログラムを印刷装置側RAM44cに展開して実行することにより、各種制御を行う。なお、印刷装置側制御部44は、印刷装置側CPU44aに代え、ASIC等のハードウェア回路をプロセッサーとして用いてもよい。また、プロセッサーは、1以上のCPUとASIC等のハードウェア回路が協働して動作する構成でもよい。
【0034】
印刷装置側ROM44bは、ファームウェアなど、各種制御プログラムを記憶する。印刷装置側CPU44aは、印刷装置側ROM44bに記憶された制御プログラムを用いて、携帯端末1から送信された印刷データに基づき、テープTに印刷を行う。また、印刷装置側CPU44aは、携帯端末1からカートリッジ情報要求信号を受信したとき、およびテープカートリッジCが交換されたとき、カートリッジ情報取得部42を介して、テープカートリッジCのコード画像からカートリッジ情報を取得し、取得したカートリッジ情報を携帯端末1に送信する。
【0035】
図5は、携帯端末1の機能構成を示すブロック図である。携帯端末1は、機能構成として、取得部310と、表示制御部320と、生成部330と、送信部340と、を備えている。これらの機能は、いずれも携帯端末側CPU13aが、専用アプリケーション31を実行することにより実現される機能である。
【0036】
取得部310は、「体温」や「体重」など健康管理に利用可能な測定項目の、測定日および測定結果を示す健康管理データを取得する。取得部310は、データ記憶領域32から健康管理データを取得する。
【0037】
表示制御部320は、測定項目が異なる複数種類の健康管理データのうち、印刷対象となる健康管理データの種類であるデータ種類をユーザーに選択させるデータ種類選択肢58(図10参照)をタッチパネル11に表示させる。また、表示制御部320は、印刷対象となる測定日の期間をユーザーに指定させる期間指定欄62(図11参照)をタッチパネル11に表示させる。また、表示制御部320は、健康管理データをグラフ化して印刷するか、リスト化して印刷するか、の印刷種類をユーザーに選択させる印刷種類選択肢68(図12参照)をタッチパネル11に表示させる。
【0038】
生成部330は、取得部310により取得された健康管理データに基づいて、テープ印刷装置4に健康管理テープT1を作成させる印刷データを生成する。より具体的には、生成部330は、健康管理テープT1の長さ方向に並んだ複数の測定日に対して、健康管理テープT1の幅方向に、それぞれの測定日に対応する測定結果が印刷されるように、印刷データを生成する。健康管理テープT1の具体的な印刷例については、後述する。また、生成部330は、データ種類選択肢58から選択されたデータ種類の健康管理データのうち、期間指定欄62で指定された期間の健康管理データに基づいて、印刷データを生成する。また、生成部330は、印刷種類選択肢68から選択された印刷種類に基づいて、グラフ印刷画像G1またはリスト印刷画像G2を印刷させる印刷データを生成する。
【0039】
送信部340は、生成部330により生成された印刷データを、テープ印刷装置4に送信する。
【0040】
次に、図6および図7のフローチャートを参照し、携帯端末1による印刷指示処理の流れを説明する。印刷指示処理は、専用アプリケーション31のホーム画面D1(図9参照)において、健康管理テープ印刷ボタン53が選択されることにより開始される。
【0041】
ステップS01において、携帯端末1は、テープ印刷装置4からテープ幅情報を取得する。携帯端末1は、テープ印刷装置4に対し、カートリッジ情報要求信号を送信することにより、テープ印刷装置4から送信されたカートリッジ情報に含まれるテープ幅情報を取得する。
【0042】
ステップS02において、携帯端末1は、健康管理データのデータ種類をユーザーに選択させるデータ種類選択画面D2(図10参照)をタッチパネル11に表示する。データ種類選択画面D2では、複数のデータ種類を選択可能である。
【0043】
ステップS03において、携帯端末1は、ユーザーから、データ種類の選択を受け付ける。
【0044】
ステップS04において、携帯端末1は、測定日の期間をユーザーに指定させる期間指定画面D3(図11参照)をタッチパネル11に表示する。
【0045】
ステップS05において、携帯端末1は、ユーザーから、期間の指定を受け付ける。
【0046】
ステップS06において、携帯端末1は、データ記憶領域32(図4参照)から健康管理データを取得する。携帯端末1は、ステップS03で選択されたデータ種類、およびステップS05で指定された期間に該当する健康管理データを取得する。
【0047】
ステップS07において、携帯端末1は、印刷種類をユーザーに選択させる印刷種類選択画面D4(図12参照)をタッチパネル11に表示する。
【0048】
ステップS08において、携帯端末1は、ユーザーから、印刷種類の選択を受け付ける。
【0049】
ステップS09において、携帯端末1は、健康管理テープT1に適していると考えられる推奨テープ幅を決定する。携帯端末1は、図8に示す推奨テープ幅表40を参照し、データ種類選択画面D2で選択されたデータ種類の数と、印刷種類選択画面D4で選択された印刷種類と、に基づいて、推奨テープ幅を決定する。
【0050】
図8に示すように、推奨テープ幅表40は、印刷種類別、且つ、データ種類の数別に、推奨テープ幅を示す表であり、専用アプリケーション31の一部として携帯端末側ROM13bに記憶されている。本実施形態において、携帯端末1は、データ種類が異なる2種類の健康管理データに基づく印刷画像Gを、1枚の健康管理テープT1に印刷させることが可能である。仮に、データ種類選択画面D2において3種類のデータ種類が選択された場合、携帯端末1は、2種類の健康管理データに基づく健康管理テープT1と、他の1種類の健康管理データに基づく健康管理テープT1と、の2枚を、テープ印刷装置4に作成させる。図8に示すように、例えば、印刷種類が「グラフ」でデータ種類の数が「1」の場合、推奨テープ幅は、「24mm」である。また、印刷種類が「グラフ」でデータ種類の数が「2」の場合、推奨テープ幅は、「36mm」である。
【0051】
図7のステップS10において、携帯端末1は、ステップS01で取得したテープ幅情報が示す収容テープ幅と、ステップS09で決定した推奨テープ幅と、が異なるか否かを判別する。携帯端末1は、収容テープ幅と、推奨テープ幅と、が異なると判別した場合、ステップS11に進む。また、携帯端末1は、収容テープ幅と、推奨テープ幅と、が同じであると判別した場合、ステップS14に進む。
【0052】
ステップS11において、携帯端末1は、第1警告画面D5(図13参照)をタッチパネル11に表示する。第1警告画面D5には、ユーザーに対し、テープカートリッジCを交換するか否かの選択を促す第1警告メッセージ74が含まれる。
【0053】
ステップS12において、携帯端末1は、第1警告画面D5において、ユーザーにより、テープカートリッジCを交換することが選択されたか否かを判別する。携帯端末1は、第1警告画面D5において、交換するボタン75が選択された場合、テープカートリッジCを交換することが選択されたと判別し、交換しないボタン76が選択された場合、テープカートリッジCを交換しないことが選択されたと判別する。携帯端末1は、テープカートリッジCを交換することが選択されたと判別した場合、ステップS13に進む。また、携帯端末1は、テープカートリッジCを交換しないことが選択されたと判別した場合、ステップS14に進む。
【0054】
ステップS13において、携帯端末1は、テープ印刷装置4からテープ幅情報を取得する。携帯端末1は、テープ印刷装置4に対し、カートリッジ情報要求信号を送信することにより、テープ印刷装置4から送信されたカートリッジ情報に含まれるテープ幅情報を取得する。携帯端末1は、ステップS13の後、ステップS10に戻る。
【0055】
ステップS14において、携帯端末1は、ステップS01ないしステップS13の工程に基づいて、健康管理テープT1をテープ印刷装置4に作成させる印刷データを生成する。より具体的には、携帯端末1は、選択されたデータ種類、指定された期間、選択された印刷種類に基づく印刷画像Gを印刷させる印刷データを生成する。
【0056】
ステップS15において、携帯端末1は、ステップS14で生成した印刷データを、テープ印刷装置4に送信する。
【0057】
次に、図9ないし図17を参照し、タッチパネル11に表示される各種画面および健康管理テープT1の印刷例について、具体例を挙げて説明する。以下に示す画面は、専用アプリケーション31に基づいて表示される操作画面である。
【0058】
図9は、ホーム画面D1の表示例を示す図である。ホーム画面D1は、専用アプリケーション31が起動された直後に、タッチパネル11に表示される画面である。ホーム画面D1には、健康管理データ測定設定ボタン51と、健康管理データ編集ボタン52と、健康管理テープ印刷ボタン53と、機器連携ボタン54と、が表示される。
【0059】
携帯端末1は、健康管理データ測定設定ボタン51が選択されると、不図示の健康管理データ測定設定画面を表示する。健康管理データ測定設定画面は、携帯端末1による健康管理データの測定に関する各種設定に用いられる。例えば、健康管理データ測定設定画面は、ユーザーの年齢および性別の入力、ユーザーが測定したい測定項目や測定時間帯の設定、などに用いられる。
【0060】
携帯端末1は、健康管理データ編集ボタン52が選択されると、不図示の健康管理データ編集画面を表示する。健康管理データ編集画面は、データ記憶領域32に記憶されている健康管理データの表示および編集、などに用いられる。
【0061】
携帯端末1は、健康管理テープ印刷ボタン53が選択されると、データ種類選択画面D2を表示する。また、携帯端末1は、機器連携ボタン54が選択されると、不図示の機器連携画面を表示する。機器連携画面は、携帯端末1を、測定機器2またはテープ印刷装置4と通信可能とするための操作に用いられる。例えば、無線通信15がBluetooth通信の場合、機器連携画面は、ペアリング操作に用いられる。
【0062】
図10は、データ種類選択画面D2の表示例を示す図である。データ種類選択画面D2には、第1指示メッセージ57と、データ種類選択肢58と、第1OKボタン59と、が表示される。
【0063】
第1指示メッセージ57は、データ種類の選択をユーザーに促すと共に、複数のデータ種類の選択が可能である旨を示すメッセージである。データ種類選択肢58は、測定項目が異なる複数の選択候補を含む。図10は、「血圧」、「体温」、「体重」、「心拍数」および「消費カロリー」の5つの選択候補のなかから、ユーザーにより、「体温」が選択された状態を示している。なお、選択候補のうち「血圧」は、測定機器2として血圧計が用いられ、「体温」は、測定機器2として体温計が用いられることにより測定可能である。また、「体重」は、測定機器2として体重計が用いられ、「心拍数」は、測定機器2としてパルスオキシメーターが用いられることにより測定可能である。また、「消費カロリー」は、測定機器2として活動量計が用いられることにより測定可能である。携帯端末1は、第1OKボタン59が選択されると、データ種類の選択を受け付け、期間指定画面D3を表示する。
【0064】
図11は、期間指定画面D3の表示例を示す図である。期間指定画面D3には、第2指示メッセージ61と、期間指定欄62と、第2OKボタン63と、が表示される。
【0065】
第2指示メッセージ61は、測定日の期間の指定をユーザーに促すメッセージである。期間指定欄62は、開始日指定欄62aと、終了日指定欄62bと、を含む。開始日指定欄62aでは、測定日の期間の開始日が指定される。また、終了日指定欄62bでは、測定日の期間の終了日が指定される。図11は、ユーザーにより、開始日「2021年1月1日」と、終了日「2021年1月31日」と、が指定された状態を示している。なお、期間指定欄62では、テンキーなどから数字が入力されることにより日付が指定されてもよいし、カレンダーなどから日付が選択されることにより日付が指定されてもよい。携帯端末1は、第2OKボタン63が選択されると、期間の指定を受け付け、印刷種類選択画面D4を表示する。
【0066】
図12は、印刷種類選択画面D4の表示例を示す図である。印刷種類選択画面D4には、第3指示メッセージ67と、印刷種類選択肢68と、第3OKボタン69と、が表示される。
【0067】
第3指示メッセージ67は、印刷種類の選択をユーザーに促すメッセージである。印刷種類選択肢68は、「グラフ」と「リスト」の2つの選択候補を含む。図12は、印刷種類として「グラフ」が選択された状態を示している。
【0068】
携帯端末1は、第3OKボタン69が選択されると、印刷種類の選択を受け付け、データ種類選択画面D2で選択されたデータ種類の数と、印刷種類選択画面D4で選択された印刷種類と、に応じて、推奨テープ幅を決定する。図10および図12に示すように、選択されたデータ種類の数は「1」であり、選択された印刷種類は「グラフ」であるため、携帯端末1は、推奨テープ幅を「24mm」と決定する(図8参照)。携帯端末1は、テープ印刷装置4に収容されているテープTのテープ幅である収容テープ幅と、決定した推奨テープ幅とが異なる場合、第1警告画面D5(図13参照)を表示する。また、携帯端末1は、収容テープ幅と、推奨テープ幅とが同じである場合、データ種類選択画面D2、期間指定画面D3および印刷種類選択画面D4の設定に基づいて印刷データを生成し、生成した印刷データをテープ印刷装置4に送信する。
【0069】
図13は、第1警告画面D5の表示例を示す図である。第1警告画面D5には、収容テープ幅表示欄73と、第1警告メッセージ74と、交換するボタン75と、交換しないボタン76と、第1キャンセルボタン77と、が表示される。
【0070】
収容テープ幅表示欄73には、テープ印刷装置4から送信されたカートリッジ情報に基づいて、収容テープ幅が表示される。図13では、収容テープ幅として「18mm」が表示されている。第1警告メッセージ74は、推奨テープ幅を通知すると共に、テープカートリッジCを交換するか否かの選択をユーザーに促すメッセージである。
【0071】
携帯端末1は、交換するボタン75が選択されると、テープ印刷装置4に対し、カートリッジ情報要求信号を送信する。また、携帯端末1は、交換しないボタン76が選択されると、収容テープ幅に合わせた印刷データを生成し、生成した印刷データをテープ印刷装置4に送信する。携帯端末1は、収容テープ幅が推奨テープ幅より小さい場合、収容テープ幅に収まる範囲で最大の大きさとなるように印刷画像Gを縮小する。また、携帯端末1は、収容テープ幅が推奨テープ幅より大きい場合、収容テープ幅に収まる範囲で最大の大きさとなるように印刷画像Gを拡大する。携帯端末1は、印刷画像Gを縮小または拡大する場合、印刷画像Gのアスペクト比を維持したまま縮小または拡大する。また、携帯端末1は、第1キャンセルボタン77が選択されると、印刷指示処理を中止し、ホーム画面D1(図9参照)を表示する。
【0072】
図14は、健康管理テープT1の印刷例を示す図である。図14に示す健康管理テープT1は、図10ないし図12の設定に基づくものであり、第1警告画面D5が表示されなかった場合の印刷例を示している。この場合、テープ印刷装置4は、テープ幅「24mm」、且つ、テープ長さ「La」の健康管理テープT1を作成する。テープ長さ「La」は、データ種類「体温」の健康管理データの期間の長さによって決まる長さである。なお、テープ長さ「La」は、健康管理データに含まれる測定日の数によって決まる長さとしてもよい。但し、テープ長さ「La」は、収容テープ幅に応じて、印刷画像Gの縮小または拡大が行われた場合、その縮小率または拡大率に応じて変化することとなる。図14は、指定された期間において、毎日「体温」が測定された場合の印刷例を示している。仮に、指定された期間内で測定されなかった日が存在する場合、その日の測定結果は印刷されないこととなる。図14に示す健康管理テープT1には、グラフタイトル101と、第1グラフ線102と、横軸情報105と、第1縦軸情報106と、を含むグラフ印刷画像G1が印刷されている。
【0073】
グラフタイトル101は、選択された健康管理データの測定項目と、測定年月と、を示す情報である。第1グラフ線102は、体温の推移を示すグラフである。横軸情報105は、データ種類「体温」の健康管理データに含まれる測定月日を示す情報である。第1縦軸情報106は、第1グラフ線102の測定結果に対応する目盛りの値と、単位と、を示す情報である。
【0074】
このように、携帯端末1は、健康管理テープT1の長さ方向に並んだ複数の測定日に対して、健康管理テープT1の幅方向に、それぞれの測定日に対応する測定結果が印刷されるように、グラフ印刷画像G1の印刷データを生成する。
【0075】
図15に示す健康管理テープT1は、印刷種類選択画面D4において、印刷種類として「リスト」が選択された点で、図14に示した健康管理テープT1と異なる。この場合、データ種類の数が「1」であり、印刷種類が「リスト」であるため、テープ印刷装置4は、テープ幅「18mm」の健康管理テープT1を作成する(図8参照)。
【0076】
また、図15に示す健康管理テープT1のテープ長さは、図14に示した健康管理テープT1と同じ「La」である。このように、携帯端末1は、印刷種類が異なる場合でも、同じ長さの健康管理テープT1を作成させるため、グラフ印刷画像G1が印刷された健康管理テープT1と、リスト印刷画像G2が印刷された健康管理テープT1と、を並べて貼付対象物Sに貼付した場合の見栄えをよくすることができる。
【0077】
図15に示す健康管理テープT1には、測定日欄111と、第1測定結果欄112と、測定日タイトル114と、第1測定項目タイトル115と、を含むリスト印刷画像G2が印刷されている。測定日欄111は、データ種類「体温」の健康管理データに含まれる複数の測定月日を示す情報である。また、第1測定結果欄112は、データ種類「体温」の測定結果を数値で示す情報である。第1測定項目タイトル115は、データ種類「体温」の測定項目を示す情報である。
【0078】
このように、携帯端末1は、リスト印刷画像G2においても、健康管理テープT1の長さ方向に並んだ複数の測定日に対して、健康管理テープT1の幅方向に、それぞれの測定日に対応する測定結果が印刷されるように、印刷データを生成する。
【0079】
図16に示す健康管理テープT1は、データ種類選択画面D2において、データ種類として「体温」と「体重」が選択された点で、図14に示した健康管理テープT1と異なる。図16に示す健康管理テープT1には、図14に示した健康管理テープT1に印刷された項目の他、第2グラフ線103と、グラフ線情報104と、第2縦軸情報107と、を含むグラフ印刷画像G1が印刷されている。このように、携帯端末1は、2つのデータ種類が選択された場合、2種類の健康管理データに基づく2種類のグラフを複合したグラフ印刷画像G1を印刷させる。
【0080】
図16に示す横軸情報105は、データ種類「体温」およびデータ種類「体重」の健康管理データにそれぞれ含まれる複数の測定月日をOR条件で出力した情報である。例えば、データ種類「体温」が奇数日、データ種類「体重」が偶数日に測定された場合、横軸情報105には、指定された期間内の全ての日付が含まれる。第2グラフ線103は、体重の推移を示すグラフである。グラフ線情報104は、第1グラフ線102および第2グラフ線103の線の種類を示す情報である。第2縦軸情報107は、第2グラフ線103の測定結果に対応する目盛りの値と、単位と、を示す情報である。
【0081】
このように、携帯端末1は、複数のデータ種類が選択された場合も、健康管理テープT1の長さ方向に並んだ複数の測定日に対して、健康管理テープT1の幅方向に、それぞれの測定日に対応する測定結果が印刷されるように、印刷データを生成する。
【0082】
図17に示す健康管理テープT1は、データ種類選択画面D2において、データ種類として「体温」と「体重」が選択された点で、図15に示した健康管理テープT1と異なる。図17に示す健康管理テープT1には、図15に示した健康管理テープT1に印刷された項目の他、第2測定結果欄113と、第2測定項目タイトル116と、を含むリスト印刷画像G2が印刷されている。第2測定結果欄113は、データ種類「体重」の測定結果を数値で示す情報である。第2測定項目タイトル116は、データ種類「体重」の測定項目を示す情報である。
【0083】
このように、携帯端末1は、リスト印刷画像G2においても、複数のデータ種類が選択された場合、健康管理テープT1の長さ方向に並んだ複数の測定日に対して、健康管理テープT1の幅方向に、それぞれの測定日に対応する複数の測定結果が印刷されるように、印刷データを生成する。
【0084】
以上説明したとおり、本実施形態に係る携帯端末1は、健康管理テープT1の長さ方向に、健康管理データが示す測定日が印刷され、健康管理テープT1の幅方向に、健康管理データが示す測定結果が印刷されるように、印刷データを生成する。このように、携帯端末1は、長さ方向に制約がないテープTを印刷媒体として使用し、テープTの長さ方向に測定日を印刷させるため、長期間に亘って測定された詳細な健康管理データを示す健康管理テープT1を作成させることができる。また、ユーザーは、作成された健康管理テープT1を貼付対象物Sに貼り付けることにより、長期間に亘って測定された健康管理データの詳細を、容易に確認することができる。
【0085】
また、携帯端末1は、データ種類選択画面D2において、データ種類の選択を受け付け、選択されたデータ種類の健康管理データが印刷された健康管理テープT1をテープ印刷装置4に作成させる。これにより、ユーザーは、測定項目が異なる複数種類の健康管理データのうち、印刷対象となる健康管理データの種類を選択することができる。
【0086】
また、携帯端末1は、期間指定画面D3において、測定日の期間の指定を受け付け、指定された期間の健康管理データが印刷された健康管理テープT1をテープ印刷装置4に作成させる。これにより、ユーザーは、印刷対象となる健康管理データの期間を指定することができる。
【0087】
また、携帯端末1は、印刷種類選択画面D4において、印刷種類の選択を受け付け、選択された印刷種類の印刷画像Gが印刷された健康管理テープT1をテープ印刷装置4に作成させる。これにより、ユーザーは、健康管理データをグラフ化して印刷するか、リスト化して印刷するかの印刷種類を選択することができる。
【0088】
また、携帯端末1は、テープ印刷装置4に収容されているテープTのテープ幅である収容テープ幅と、推奨テープ幅と、が異なる場合、第1警告画面D5を表示する。これにより、ユーザーは、収容テープ幅と、貼付対象物Sに適した推奨テープ幅とが異なることを確認し、テープ印刷装置4のテープカートリッジCを交換するなどの対策を講じることができる。
【0089】
なお、上記の実施形態によらず、以下の変形例を採用可能である。
[変形例1]
携帯端末1は、健康管理データの期間の長さではなく、ユーザーにより選択された貼付対象物Sに応じて、健康管理テープT1のテープ長さを決定してもよい。図18は、変形例1に係る、携帯端末1の機能構成を示すブロック図である。携帯端末1は、機能構成として、上記の実施形態で示した機能構成(図5参照)に加え、推奨テープ長さ決定部350と、テープ長さ判別部360と、警告制御部370と、を備えている。これらの機能は、いずれも携帯端末側CPU13aが、専用アプリケーション31を実行することにより実現される機能である。
【0090】
変形例1に係る表示制御部320は、健康管理テープT1を貼付する貼付対象物Sをユーザーに選択させる貼付対象物選択肢82(図21参照)をタッチパネル11に表示させる。
【0091】
推奨テープ長さ決定部350は、推奨テープ長さ表50(図19参照)を参照し、貼付対象物選択肢82から選択された貼付対象物Sに基づいて、健康管理テープT1の推奨テープ長さを決定する。図19に示すように、推奨テープ長さ表50は、貼付対象物Sごとに、貼付対象物Sのサイズと、推奨テープ長さと、を関連付けた表であり、専用アプリケーション31の一部として携帯端末側ROM13bに記憶されている。推奨テープ長さ決定部350は、例えば貼付対象物Sとして「手帳A6判」が選択された場合、貼付対象物Sの横の長さが「105mm」であるため、「105mm」から所定長さ、例えば5mmを差し引いた「100mm」を、推奨テープ長さとして決定する。
【0092】
テープ長さ判別部360は、生成部330により生成された印刷データに基づいて算出される健康管理テープT1のテープ長さである算出テープ長さが、推奨テープ長さ決定部350により決定された推奨テープ長さより長いか否かを判別する。
【0093】
警告制御部370は、テープ長さ判別部360により、算出テープ長さが推奨テープ長さより長いと判別された場合、タッチパネル11に第2警告メッセージ85(図22参照)を表示させる。タッチパネル11は、「警告部」の一例である。第2警告メッセージ85は、算出テープ長さが推奨テープ長さより長い旨を示すと共に、ユーザーに対し、間引き印刷するか否かの選択を促すメッセージである。間引き印刷とは、健康管理データに含まれる複数の測定日と、測定日に対応する測定結果と、を1つおき、または2つおきに間引いて印刷することを指す。このように、携帯端末1は、テープ印刷装置4に間引き印刷を行わせることにより、貼付対象物Sの貼付可能領域E1内に収まるテープ長さの健康管理テープT1を作成させることができる。
【0094】
変形例1に係る生成部330は、ユーザーにより、間引き印刷することが選択された場合、間引き印刷データを生成する。生成部330は、選択されたデータ種類および指定された期間の健康管理データから、例えば1つおきに測定日と、測定日に対応する測定結果と、を削除し、残りの健康管理データに基づいて、間引き印刷データを生成する。間引き印刷データは、収容テープ幅且つ推奨テープ長さの健康管理テープT1を印刷させる印刷データである。なお、間引き印刷データを生成する際の間引き量は、健康管理データの期間と、推奨テープ長さと、に応じて決定される。間引き量とは、測定日を1つおきに間引くか、2つおきに間引くかの量を指す。測定日を1つおきに間引く場合、間引き量は「1/2」であり、測定日を2つおきに間引く場合、間引き量は「2/3」である。生成部330は、推奨テープ長さに収まる範囲で、できるだけ少ない間引き量となるように、間引き量を決定する。
【0095】
図20は、変形例1に係る、印刷指示処理の一部を示すフローチャートである。携帯端末1は、図7のステップS14の後、図20に示す工程を実行する。
【0096】
ステップS21において、携帯端末1は、ステップS14で生成された印刷データに基づき、健康管理テープT1のテープ長さを算出する。
【0097】
ステップS22において、携帯端末1は、健康管理テープT1が貼付される貼付対象物Sをユーザーに選択させる貼付対象物選択画面D6(図21参照)をタッチパネル11に表示する。
【0098】
ステップS23において、携帯端末1は、ユーザーから、貼付対象物Sの選択を受け付ける。
【0099】
ステップS24において、携帯端末1は、推奨テープ長さ表50を参照し、ステップS23で選択された貼付対象物Sに基づいて、健康管理テープT1の推奨テープ長さを決定する。
【0100】
ステップS25において、携帯端末1は、ステップS21で算出したテープ長さである算出テープ長さが、ステップS24で決定した推奨テープ長さより長いか否かを判別する。携帯端末1は、算出テープ長さが推奨テープ長さより長いと判別した場合、ステップS26に進む。また、携帯端末1は、算出テープ長さが推奨テープ長さ以下であると判別した場合、ステップS30に進む。
【0101】
ステップS26において、携帯端末1は、第2警告画面D7(図22参照)をタッチパネル11に表示する。第2警告画面D7には、ユーザーに対し、間引き印刷するか否かの選択を促す第2警告メッセージ85が含まれる。
【0102】
ステップS27において、携帯端末1は、第2警告画面D7において、ユーザーにより、間引き印刷することが選択されたか否かを判別する。携帯端末1は、第2警告画面D7において、間引き印刷するボタン86が選択された場合、間引き印刷することが選択されたと判別する。携帯端末1は、間引き印刷することが選択されたと判別した場合、ステップS28に進む。また、携帯端末1は、間引き印刷することが選択されていないと判別した場合、ステップS32に進む。
【0103】
ステップS28において、携帯端末1は、間引き印刷データを生成する。
【0104】
ステップS29において、携帯端末1は、間引き印刷データをテープ印刷装置4に送信する。
【0105】
ステップS30において、携帯端末1は、第1通常印刷データを生成する。第1通常印刷データとは、選択されたデータ種類および指定された期間の健康管理データに基づいて生成され、収容テープ幅且つ推奨テープ長さの健康管理テープT1を印刷させる印刷データである。
【0106】
ステップS31において、携帯端末1は、第1通常印刷データをテープ印刷装置4に送信する。
【0107】
ステップS32において、携帯端末1は、第2通常印刷データを生成する。第2通常印刷データとは、選択されたデータ種類および指定された期間の健康管理データに基づいて生成され、収容テープ幅且つテープ長さ「La」の健康管理テープT1を印刷させる印刷データである。テープ長さ「La」は、選択されたデータ種類の健康管理データの期間の長さによって決まる長さである。
【0108】
ステップS33において、携帯端末1は、第2通常印刷データをテープ印刷装置4に送信する。
【0109】
図21は、貼付対象物選択画面D6の表示例を示す図である。貼付対象物選択画面D6には、第4指示メッセージ81と、貼付対象物選択肢82と、第4OKボタン83と、が表示される。
【0110】
第4指示メッセージ81は、貼付対象物Sの選択をユーザーに促すメッセージである。貼付対象物選択肢82は、複数の貼付対象物Sの選択候補を含む。図21は、「手帳A6判」、「手帳B6判」、「手帳A5判」および「指定サイズ」の4つの選択候補のうち、ユーザーにより、「手帳A6判」が選択された状態を示している。
【0111】
携帯端末1は、貼付対象物選択肢82から「指定サイズ」が選択された場合、貼付対象物Sのサイズの入力を受け付ける。より具体的には、携帯端末1は、縦サイズ入力欄82aにおいて貼付対象物Sの縦サイズの入力を受け付け、横サイズ入力欄82bにおいて貼付対象物Sの横サイズの入力を受け付ける。携帯端末1は、横サイズ入力欄82bに入力された横サイズから所定サイズ、例えば5mmを差し引くことにより、推奨テープ長さを決定する。
【0112】
携帯端末1は、第4OKボタン83が選択されると、貼付対象物Sの選択を受け付け、選択された貼付対象物Sに応じて、推奨テープ長さを決定する。図21では、「手帳A6判」が選択されているため、携帯端末1は、推奨テープ長さを「100mm」と決定する(図19参照)。携帯端末1は、印刷データに基づいて算出した算出テープ長さが、決定した推奨テープ長さより長い場合、第2警告画面D7を表示する。また、携帯端末1は、算出テープ長さが、決定した推奨テープ長さ以下の場合、第1通常印刷データを生成し、生成した第1通常印刷データをテープ印刷装置4に送信する。なお、携帯端末1は、算出テープ長さが推奨テープ長さ以下の場合、印刷画像Gの前後に略同じ長さの余白を付加し、第1通常印刷データを生成する。
【0113】
図22は、第2警告画面D7の表示例を示す図である。第2警告画面D7には、第2警告メッセージ85と、間引き印刷するボタン86と、間引き印刷しないボタン87と、第2キャンセルボタン88と、が表示される。
【0114】
第2警告メッセージ85は、上述のとおり、間引き印刷するか否かの選択をユーザーに促すメッセージである。
【0115】
携帯端末1は、間引き印刷するボタン86が選択されると、間引き印刷データを生成し、生成した間引き印刷データをテープ印刷装置4に送信する。また、携帯端末1は、間引き印刷しないボタン87が選択されると、第2通常印刷データを生成し、生成した第2通常印刷データをテープ印刷装置4に送信する。また、携帯端末1は、第2キャンセルボタン88が選択されると、印刷指示処理を中止し、ホーム画面D1を表示する。
【0116】
図23は、間引き印刷データに基づくグラフ印刷画像G1が印刷された健康管理テープT1の一例を示す図である。図23は、データ種類として「体温」が選択され、期間として「2021年1月1日」から「2021年2月28日」が指定され、印刷種類として「グラフ」が選択され、貼付対象物Sとして「手帳A6判」が選択された場合の健康管理テープT1を示している。また、図23は、指定された期間中、測定項目「体温」が、毎日測定されていた場合の印刷例を示している。また、図23は、第2警告画面D7が表示され、第2警告画面D7で間引き印刷するボタン86が選択された場合の健康管理テープT1を示している。この場合、健康管理テープT1のテープ幅は、推奨テープ幅であるテープ幅「24mm」となる。また、健康管理テープT1のテープ長さは、貼付対象物Sに基づく推奨テープ長さの「100mm」となる。また、グラフ印刷画像G1に含まれる横軸情報105は、間引きされた複数の測定日を示す。図23の横軸情報105は、1日おきに測定日が間引きされた状態を示している。
【0117】
このように、変形例1に係る携帯端末1は、印刷データに基づいて算出される健康管理テープT1の長さである算出テープ長さが、選択した貼付対象物Sに適した推奨テープ長さより長い場合、第2警告画面D7を表示する。これにより、ユーザーは、算出テープ長さが推奨テープ長さより長いことを確認することができる。また、携帯端末1は、間引き印刷データを生成することにより、貼付対象物Sに適したテープ長さの健康管理テープT1を作成させることができる。これにより、ユーザーが、作成された健康管理テープT1を貼付対象物Sに貼り付けて保管する際に、貼付対象物Sに適したテープ長さの健康管理テープT1が複数枚貼付されるため、ユーザーは、長期間の健康管理データを見やすく管理することができる。
【0118】
[変形例2]
携帯端末1は、健康管理データを、自装置内に記憶するのではなく、通信可能な外部装置に記憶させてもよい。同様に、携帯端末1は、推奨テープ幅表40および推奨テープ長さ表50を、自装置内に記憶するのではなく、通信可能な外部装置に記憶させてもよい。この場合、外部装置は、例えば携帯端末1とインターネット等のネットワークを介して接続されたクラウドサーバーでもよい。
【0119】
[変形例3]
携帯端末1の生成部330は、収容テープ幅に合わせて印刷画像Gを縮小または拡大させて印刷データを生成する場合、印刷画像Gのアスペクト比を変化させてもよい。若しくは、生成部330は、印刷画像Gに含まれるグラフ線や縦軸情報の目盛間隔を変化させたり、印刷画像Gに含まれる文字サイズを変化させたりすることにより、印刷画像Gを収容テープ幅に収めてもよい。
【0120】
[変形例4]
テープ印刷装置4を操作して健康管理テープT1を作成してもよい。図24は、本変形例に係るテープ印刷装置4の機能構成を示すブロック図である。テープ印刷装置4は、機能構成として、取得部410と、表示制御部420と、印刷制御部430と、を備えている。これらの機能は、いずれも印刷装置側CPU44aが、印刷装置側ROM44bに記憶されたファームウェア等の制御プログラムを実行することにより実現される。
【0121】
取得部410、表示制御部420および印刷制御部430は、第1実施形態に係る取得部310、表示制御部320および生成部330と略同様に機能する。異なる点のみ、以下説明する。取得部410は、携帯端末1から健康管理データを取得する。健康管理データの取得方法については、後述する。表示制御部420は、各種画面を、ディスプレー22に表示させる。印刷制御部430は、健康管理テープT1を印刷部43に作成させる。なお、変形例4でも、図6および図7に示したフローチャートを実行可能である。但し、図7のステップS14およびステップS15は、「健康管理テープT1を印刷部43に印刷させる」工程となる。
【0122】
図25は、変形例4に係る、アプリ選択画面D8の表示例を示す図である。アプリ選択画面D8は、ホーム画面D1で健康管理テープ印刷ボタン53が選択された直後に、ディスプレー22に表示される画面である。すなわち、アプリ選択画面D8は、図6のフローチャートにおいて、ステップS01とステップS02の間に表示される画面である。
【0123】
テープ印刷装置4には、携帯端末1にインストールされている健康管理アプリケーションと連携可能なソフトウェアプログラムが組み込まれている。ソフトウェアプログラムは、印刷装置側ROM44bに記憶されている。携帯端末1にインストールされている健康管理アプリケーションは、少なくとも、健康管理データを所定の記憶領域に記憶する機能と、所定の記憶領域から健康管理データを読み出せる機能と、を備えたものである。図25では、第1健康管理アプリケーションと連携可能な第1ソフトウェアプログラムと、第2健康管理アプリケーションと連携可能な第2ソフトウェアプログラムと、がテープ印刷装置4に組み込まれている場合のアプリ選択画面D8を示している。
【0124】
アプリ選択画面D8には、第5指示メッセージ91と、第1健康管理アプリボタン92と、第2健康管理アプリボタン93と、が表示される。第5指示メッセージ91は、連携するアプリケーションの選択をユーザーに促すメッセージである。テープ印刷装置4は、第1健康管理アプリボタン92が選択されると、ステップS02において、第1ソフトウェアプログラムが提供する複数のデータ種類のなかから、印刷対象となるデータ種類を選択するデータ種類選択画面D2(図10参照)を表示する。また、テープ印刷装置4は、第2健康管理アプリボタン93が選択されると、ステップS02において、第2ソフトウェアプログラムが提供する複数のデータ種類のなかから、印刷対象となるデータ種類を選択するデータ種類選択画面D2を表示する。なお、第1健康管理アプリケーションと第2健康管理アプリケーションとで、データ種類選択画面D2に表示される、データ種類選択肢58の選択項目が、それぞれ異なっていてもよい。
【0125】
テープ印刷装置4は、アプリ選択画面D8において、第1健康管理アプリボタン92が選択された場合、ステップS06において、携帯端末1に対し、第1健康管理アプリケーションを指定する情報と、選択されたデータ種類と、指定された期間と、を示すデータ要求情報を送信する。携帯端末1は、データ要求情報を受信すると、第1健康管理アプリケーションで管理されている健康管理データのうち、該当する健康管理データを読み出し、読み出した健康管理データをテープ印刷装置4に送信する。同様に、テープ印刷装置4は、アプリ選択画面D8において、第2健康管理アプリボタン93が選択された場合、携帯端末1に対し、第2健康管理アプリケーションを指定する情報と、選択されたデータ種類と、指定された期間と、を示すデータ要求情報を送信する。
【0126】
このように、変形例4によれば、ユーザーは、テープ印刷装置4の操作により、健康管理テープT1を作成することができる。なお、テープ印刷装置4は、携帯端末1からではなく、測定機器2から健康管理データを取得する構成でもよい。
【0127】
[変形例5]
携帯端末1は、第1警告メッセージ74および第2警告メッセージ85を、タッチパネル11に表示するのではなく、音声メッセージとして出力してもよい。この場合、携帯端末1に音声出力部を備え、警告制御部370は、音声出力部から音声メッセージを出力することにより警告を行ってもよい。「音声出力部」は「警告部」の一例である。
【0128】
[変形例6]
携帯端末1は、専用アプリケーション31と、健康管理アプリケーションと、を連動させて、健康管理テープT1を作成させてもよい。この場合、専用アプリケーション31は、健康管理データを入力および編集する機能が不要となる。また、この場合、取得部310は、健康管理アプリケーションにより管理されている健康管理データを取得する。
【0129】
[変形例7]
テープ印刷装置4のカートリッジ情報取得部42は、テープカートリッジCに形成された凸部または凹部の有無を検出する検出部を備え、検出部の検出結果からカートリッジ情報を取得してもよい。若しくは、テープ印刷装置4のカートリッジ情報取得部42は、テープカートリッジCのケースに設けられた、メモリ素子を有する回路基板からカートリッジ情報を取得してもよい。
【0130】
[変形例8]
テープ印刷装置4は、テープカートリッジCのケースに収容されたテープTを繰り出して印刷を行うのではなく、テープカートリッジCのケースに収容されていないテープTを繰り出して印刷を行ってもよい。また、携帯端末1に代えて、タブレット端末やPC(Personal Computer)などの情報処理端末を用いてもよい。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
【0131】
[付記]
以下、情報処理装置、テープ印刷装置、テープ印刷システム、情報処理装置の制御方法およびプログラムについて付記する。
携帯端末1は、テープTに印刷を行うテープ印刷装置4と通信可能に接続される携帯端末1であって、健康管理に利用可能な測定項目の測定日および測定結果を示す健康管理データを取得する取得部310と、取得された健康管理データに基づいて、テープ印刷装置4に健康管理テープT1を作成させる印刷データを生成する生成部330と、印刷データを、テープ印刷装置4に送信する送信部340と、を備え、生成部330は、健康管理テープT1の長さ方向に並んだ複数の測定日に対して、健康管理テープT1の幅方向に、それぞれの測定日に対応する測定結果が印刷されるように、印刷データを生成する。
【0132】
テープ印刷装置4は、テープTに印刷を行う印刷部43と、健康管理に利用可能な測定項目の測定日および測定結果を示す健康管理データを取得する取得部310と、取得された健康管理データに基づいて、印刷部43に健康管理テープT1を作成させる印刷制御部430と、を備え、印刷制御部430は、健康管理テープT1の長さ方向に並んだ複数の測定日に対して、健康管理テープT1の幅方向に、それぞれの測定日に対応する測定結果が印刷されるように、印刷部43を制御する。
【0133】
テープ印刷システムSYは、テープTに印刷を行うテープ印刷装置4と、携帯端末1と、が通信可能に接続されるテープ印刷システムSYであって、携帯端末1は、健康管理に利用可能な測定項目の測定日および測定結果を示す健康管理データを取得する取得部310と、取得された健康管理データに基づいて、テープ印刷装置4に健康管理テープT1を作成させる印刷データを生成する生成部330と、印刷データを、テープ印刷装置4に送信する送信部340と、を備え、生成部330は、健康管理テープT1の長さ方向に並んだ複数の測定日に対して、健康管理テープT1の幅方向に、それぞれの測定日に対応する測定結果が印刷されるように、印刷データを生成する。
【0134】
携帯端末1の制御方法は、テープTに印刷を行うテープ印刷装置4と通信可能に接続される携帯端末1の制御方法であって、携帯端末1が、健康管理に利用可能な測定項目の測定日および測定結果を示す健康管理データを取得するステップと、取得された健康管理データに基づいて、テープ印刷装置4に健康管理テープT1を作成させる印刷データを生成するステップと、印刷データを、テープ印刷装置4に送信するステップと、を備え、印刷データを生成するステップでは、健康管理テープT1の長さ方向に並んだ複数の測定日に対して、健康管理テープT1の幅方向に、それぞれの測定日に対応する測定結果が印刷されるように、印刷データを生成する。
【0135】
専用アプリケーション31は、テープTに印刷を行うテープ印刷装置4と通信可能に接続される携帯端末1に、健康管理に利用可能な測定項目の測定日および測定結果を示す健康管理データを取得するステップと、取得された健康管理データに基づいて、テープ印刷装置4に健康管理テープT1を作成させる印刷データを生成するステップと、印刷データを、テープ印刷装置4に送信するステップと、を実行させ、印刷データを生成するステップでは、健康管理テープT1の長さ方向に並んだ複数の測定日に対して、健康管理テープT1の幅方向に、それぞれの測定日に対応する測定結果が印刷されるように、印刷データを生成する。
【0136】
携帯端末1は、健康管理テープT1の長さ方向に、健康管理データが示す測定日が印刷され、健康管理テープT1の幅方向に、健康管理データが示す測定結果が印刷されるように、印刷データを生成する。このように、携帯端末1は、長さ方向に制約がないテープTを印刷媒体として使用し、テープTの長さ方向に測定日を印刷させるため、長期間に亘って測定された詳細な健康管理データを示す健康管理テープT1を作成させることができる。また、ユーザーは、作成された健康管理テープT1を手帳等に貼り付けることにより、長期間に亘って測定された健康管理データの詳細を、容易に確認することができる。
【0137】
上記の携帯端末1において、測定項目が異なる複数種類の健康管理データのうち、印刷対象となる健康管理データの種類であるデータ種類をユーザーに選択させるデータ種類選択肢58をタッチパネル11に表示させる表示制御部320をさらに備え、生成部330は、データ種類選択肢58から選択されたデータ種類の健康管理データに基づいて、印刷データを生成することが好ましい。
【0138】
この構成によれば、ユーザーは、測定項目が異なる複数種類の健康管理データのうち、印刷対象となる健康管理データの種類を選択することができる。
【0139】
上記の携帯端末1において、表示制御部320は、健康管理データをグラフ化して印刷するか、リスト化して印刷するか、の印刷種類をユーザーに選択させる印刷種類選択肢68をタッチパネル11に表示させ、生成部330は、印刷種類選択肢68から選択された印刷種類に基づいて、印刷データを生成することが好ましい。
【0140】
この構成によれば、ユーザーは、健康管理データをグラフ化して印刷するか、リスト化して印刷するかの印刷種類を選択することができる。
【0141】
上記の携帯端末1において、表示制御部320は、印刷対象となる測定日の期間をユーザーに指定させる期間指定欄62をタッチパネル11に表示させ、生成部330は、健康管理データのうち、期間指定欄62で指定された期間の健康管理データに基づいて、印刷データを生成することが好ましい。
【0142】
この構成によれば、ユーザーは、印刷対象となる測定日の期間を指定することができる。
【0143】
上記の情報処理装置において、表示制御部320は、健康管理テープT1を貼付する貼付対象物Sをユーザーに選択させる貼付対象物選択肢82をタッチパネル11に表示させ、貼付対象物選択肢82から選択された貼付対象物Sに基づいて、健康管理テープT1の推奨テープ長さを決定する推奨テープ長さ決定部350と、生成部330により生成された印刷データに基づいて算出される健康管理テープT1のテープ長さである算出テープ長さが、推奨テープ長さより長いか否かを判別するテープ長さ判別部360と、算出テープ長さが推奨テープ長さより長いと判別された場合、タッチパネル11に警告を行わせる警告制御部370と、をさらに備えることが好ましい。
【0144】
この構成によれば、ユーザーは、印刷データに基づいて算出される健康管理テープT1の長さである算出テープ長さが、選択した貼付対象物Sに適した推奨テープ長さより、長いことを確認することができる。
【符号の説明】
【0145】
1…携帯端末、4…テープ印刷装置4、11…タッチパネル、43…印刷部、58…データ種類選択肢、62…期間指定欄、68…印刷種類選択肢、82…貼付対象物選択肢、310…取得部、320…表示制御部、330…生成部、340…送信部、350…推奨テープ長さ決定部、360…テープ長さ判別部、370…警告制御部、410…取得部、420…表示制御部、430…印刷制御部、S…貼付対象物、SY…テープ印刷システム、T…テープ、T1…健康管理テープ。
図1
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