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特許7639894ネットワーク管理装置、通信装置及びネットワーク管理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-25
(45)【発行日】2025-03-05
(54)【発明の名称】ネットワーク管理装置、通信装置及びネットワーク管理システム
(51)【国際特許分類】
   H04J 14/02 20060101AFI20250226BHJP
   H04B 10/079 20130101ALI20250226BHJP
【FI】
H04J14/02 101
H04B10/079 150
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2023508634
(86)(22)【出願日】2021-12-23
(86)【国際出願番号】 JP2021047759
(87)【国際公開番号】W WO2022201699
(87)【国際公開日】2022-09-29
【審査請求日】2023-08-18
(31)【優先権主張番号】P 2021047961
(32)【優先日】2021-03-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成30年度、国立研究開発法人情報通信研究機構「高度通信・放送研究開発委託研究/高スループット・高稼働な通信を提供する順応型光ネットワーク技術の研究開発」産業技術力強化法第17条の適用を受ける特許出願
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】大田 守彦
【審査官】川口 貴裕
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0313168(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2021/0021340(US,A1)
【文献】NGUYEN, Hung et al.,No guard-band wavelength translation of Nyquist OTDM-WDM signal for spectral defragmentation in an elastic add-drop node,Optics Letters,2013年09月01日,Vol. 38, Issue 17,pp.3287-3290
【文献】EIRA, Antonio et al,On the impact of optimized guard-band assignment for superchannels in flexible-grid optical networks,2013 Optical Fiber Communication Conference and Exposition and the National Fiber Optic Engineers Conference (OFC/NFOEC),2013年03月17日,pp.1-3
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04J 14/02
H04B 10/079
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の光信号が波長分割多重されたWDM信号光を伝送する伝送路によって接続された複数の通信装置を有する光通信ネットワークにおいて、第1の通信装置が前記光信号を前記WDM信号光に挿入する際に、第2の通信装置で分岐される複数の前記光信号を、ガードバンドで挟まれた波長帯域に隣接させて挿入させるように前記第1の通信装置を制御する挿入制御手段と、
前記第2の通信装置が前記光信号を前記WDM信号光から分岐する際に、前記ガードバンドで挟まれた前記波長帯域に隣接させて挿入された複数の前記光信号を分岐させるように前記第2の通信装置を制御する分岐制御手段と、
を備え
前記伝送路の品質に関連する少なくとも1つのモニタ情報を、複数の前記通信装置の少なくとも1つにおいてモニタするモニタ手段と、
前記品質に関連する少なくとも1つのペナルティを推定する推定手段と、
前記モニタ情報及び前記ペナルティを用いて、前記波長帯域において隣接する前記光信号の間隔を小さくすることが可能か否かを判定する判定手段と、
前記波長帯域において隣接する前記光信号の間隔を制御する信号間隔制御手段と、
をさらに備え、
前記モニタ手段は、前記品質として、OSNRのモニタ値を実測し、
前記推定手段は、負荷のない状態の前記伝送路における前記ペナルティを前記OSNRに換算したFEC閾値に、SOP変動、フィルタ狭窄化、クロストーク、DGD、波長分散及び非線形のうち、少なくとも1つの前記ペナルティを前記OSNRに換算した値を合計することにより、要求値を推定し、
前記判定手段は、前記モニタ値と、前記要求値と、の差が所定の閾値以上の場合に、前記ガードバンドで挟まれた前記波長帯域において隣接する前記光信号の間隔を小さくすることが可能と判定する、
ネットワーク管理装置。
【請求項2】
前記第1の通信装置は、前記光信号を挿入する前記波長帯域を選択してスイッチングする第1クロスコネクト手段と、挿入する前記光信号を前記波長帯域に送信するトランスポンダ手段と、を有し、
前記第2の通信装置は、前記光信号を分岐する前記波長帯域を選択してスイッチングする第2クロスコネクト手段と、分岐した前記光信号を前記波長帯域から受信する前記トランスポンダ手段と、を有し、
前記挿入制御手段は、前記第1クロスコネクト手段及び前記トランスポンダ手段を制御し、
前記分岐制御手段は、前記第2クロスコネクト手段及び前記トランスポンダ手段を制御する、
請求項1に記載のネットワーク管理装置。
【請求項3】
前記推定手段は、前記ペナルティを、前記光信号の間隔との対応関係を示したルックアップテーブルを用いて推定する、
請求項に記載のネットワーク管理装置。
【請求項4】
前記信号間隔制御手段は、前記第1の通信装置が前記光信号を前記WDM信号光に挿入する際に、前記光信号の間隔を小さくさせる、
請求項に記載のネットワーク管理装置。
【請求項5】
前記波長帯域は、複数のスロットを有し、
前記信号間隔制御手段は、隣接させた前記光信号の一部を同じスロットに対応させる、
請求項に記載のネットワーク管理装置。
【請求項6】
複数の光信号が波長分割多重されたWDM信号光を伝送する伝送路によって接続された複数の通信装置を有する光通信ネットワークに接続され、
前記光信号を前記WDM信号光に挿入する際に、他の通信装置で分岐させる複数の前記光信号を、ガードバンドで挟まれた波長帯域に隣接させて挿入し、
前記光信号を前記WDM信号光から分岐する際に、前記ガードバンドで挟まれた前記波長帯域に隣接させて挿入された複数の前記光信号を分岐する通信装置であって、
前記伝送路の品質に関連する少なくとも1つのモニタ情報は、ネットワーク管理装置におけるモニタ手段によってモニタされ、
前記品質に関連する少なくとも1つのペナルティは、前記ネットワーク管理装置における推定手段によって推定され、
前記モニタ情報及び前記ペナルティを用いて、前記波長帯域において隣接する前記光信号の間隔を小さくすることが可能か否かは、前記ネットワーク管理装置における判定手段によって判定され、
前記波長帯域において隣接する前記光信号の間隔は、前記ネットワーク管理装置における信号間隔制御手段によって制御され、
前記モニタ手段によって、前記品質として、OSNRのモニタ値は実測され、
前記推定手段によって、負荷のない状態の前記伝送路における前記ペナルティを前記OSNRに換算したFEC閾値に、SOP変動、フィルタ狭窄化、クロストーク、DGD、波長分散及び非線形のうち、少なくとも1つの前記ペナルティを前記OSNRに換算した値を合計することにより、要求値は、推定され、
前記判定手段によって、前記モニタ値と、前記要求値と、の差が所定の閾値以上の場合に、前記ガードバンドで挟まれた前記波長帯域において隣接する前記光信号の間隔を小さくすることが可能と判定される、
通信装置。
【請求項7】
複数の光信号が波長分割多重されたWDM信号光を伝送する伝送路によって接続された複数の通信装置を有する光通信ネットワークと、
前記光通信ネットワークを管理するネットワーク管理装置と、
を備え、
前記ネットワーク管理装置は、
第1の通信装置が前記光信号を前記WDM信号光に挿入する際に、第2の通信装置で分岐される複数の前記光信号を、ガードバンドで挟まれた波長帯域に隣接させて挿入させるように前記第1の通信装置を制御する挿入制御手段と、
前記第2の通信装置が前記光信号を前記WDM信号光から分岐する際に、前記ガードバンドで挟まれた前記波長帯域に隣接させて挿入された複数の前記光信号を分岐させるように前記第2の通信装置を制御する分岐制御手段と、
を有し、
前記ネットワーク管理装置は、
前記伝送路の品質に関連する少なくとも1つのモニタ情報を、複数の前記通信装置の少なくとも1つにおいてモニタするモニタ手段と、
前記品質に関連する少なくとも1つのペナルティを推定する推定手段と、
前記モニタ情報及び前記ペナルティを用いて、前記波長帯域において隣接する前記光信号の間隔を小さくすることが可能か否かを判定する判定手段と、
前記波長帯域において隣接する前記光信号の間隔を制御する信号間隔制御手段と、
をさらに備え、
前記モニタ手段は、前記品質として、OSNRのモニタ値を実測し、
前記推定手段は、負荷のない状態の前記伝送路における前記ペナルティを前記OSNRに換算したFEC閾値に、SOP変動、フィルタ狭窄化、クロストーク、DGD、波長分散及び非線形のうち、少なくとも1つの前記ペナルティを前記OSNRに換算した値を合計することにより、要求値を推定し、
前記判定手段は、前記モニタ値と、前記要求値と、の差が所定の閾値以上の場合に、前記ガードバンドで挟まれた前記波長帯域において隣接する前記光信号の間隔を小さくすることが可能と判定する、
ネットワーク管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク管理装置、通信装置、ネットワーク管理方法及びネットワーク管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数の異なる変調方式で変調された変調信号が、帯域幅及び送信先に基づいて所定のガードバンドが付与される光通信システムが記載されている。
【0003】
特許文献2には、複数の変調方式の信号光が同時に伝送される場合に、異なる変調方式の信号光が隣接する場合にのみ隣接信号光の間にガードバンドを設ける光ネットワークシステムが記載されている。
【0004】
特許文献3には、マルチキャリア通信方法において、ガードインターバルの数を減らして信号を送信するマルチキャリア通信システムが記載されている。
【0005】
特許文献4には、基地局から移動局間の伝搬遅延を許容する長さのガードタイムを、同一の基地局が占有するチャネルスロット間に用いる基地局装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】国際公開第2015/141188号
【文献】特開2012-195787号公報
【文献】特開2004-056552号公報
【文献】特開2000-253443号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
光通信では、多重装置を通過するごとに、信号帯域が削られて信号品質が劣化するため、ガードバンドを設けて、信号品質の劣化を防いでいる。しかし、ガードバンドを設けると、信号帯域よりも広い帯域の確保が必要となるため、システムの伝送容量が減少する。
【0008】
本開示の目的は、上述した課題を鑑み、伝送容量を向上させることができるネットワーク管理装置、通信装置及びネットワーク管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一実施の形態に係るネットワーク管理装置は、複数の光信号が波長分割多重されたWDM信号光を伝送する伝送路によって接続された複数の通信装置を有する光通信ネットワークにおいて、第1の通信装置が前記光信号を前記WDM信号光に挿入する際に、第2の通信装置で分岐される複数の前記光信号を、ガードバンドで挟まれた波長帯域に隣接させて挿入させるように前記第1の通信装置を制御する挿入制御部と、前記第2の通信装置が前記光信号を前記WDM信号光から分岐する際に、前記ガードバンドで挟まれた前記波長帯域に隣接させて挿入された複数の前記光信号を分岐させるように前記第2の通信装置を制御する分岐制御部と、を備える。
【0010】
一実施の形態に係る通信装置は、複数の光信号が波長分割多重されたWDM信号光を伝送する伝送路によって接続された複数の通信装置を有する光通信ネットワークに接続され、前記光信号を前記WDM信号光に挿入する際に、他の通信装置で分岐させる複数の前記光信号を、ガードバンドで挟まれた波長帯域に隣接させて挿入し、前記光信号を前記WDM信号光から分岐する際に、前記ガードバンドで挟まれた前記波長帯域に隣接させて挿入された複数の前記光信号を分岐する。
【0011】
一実施の形態に係るネットワーク管理方法は、複数の光信号が波長分割多重されたWDM信号光を伝送する伝送路によって接続された複数の通信装置を有する光通信ネットワークにおいて、第1の通信装置が前記光信号を前記WDM信号光に挿入する際に、第2の通信装置で分岐させる複数の前記光信号を、ガードバンドで挟まれた波長帯域に隣接させて挿入させるように前記第1の通信装置を制御するステップと、前記第2の通信装置が前記光信号を前記WDM信号光から分岐する際に、前記ガードバンドで挟まれた前記波長帯域に隣接させて挿入された複数の前記光信号を分岐させるように前記第2の通信装置を制御するステップと、を備える。
【発明の効果】
【0012】
一実施の形態によれば、伝送容量を向上させることができるネットワーク管理装置、通信装置及びネットワーク管理方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施形態に係るネットワーク管理システムを例示した図である。
図2】比較例に係るWDM信号光を説明するための図である。
図3】実施形態に係るWDM信号光を説明するための図である。
図4】実施形態に係るネットワーク管理装置を例示したブロック図である。
図5】実施形態に係るネットワーク管理のネットワーク管理方法を例示したフローチャート図である。
図6】実施形態1に係る通信装置の構成を例示したブロック図である。
図7】実施形態1に係る通信装置の構成を例示したブロック図である。
図8】実施形態1に係る波長クロスコネクト機能部において、波長選択スイッチの波長分離機能を例示した図である。
図9】実施形態1に係る波長クロスコネクト機能部において、波長選択スイッチの波長多重機能を例示した図である。
図10】実施形態1に係るネットワーク管理装置の構成を例示したブロック図である。
図11】比較例に係るネットワーク管理方法を例示した図である。
図12】実施形態1に係るネットワーク管理方法を例示した図である。
図13】実施形態2に係るWDM信号光を説明するための図である。
図14】実施形態2に係るネットワーク管理装置を例示したブロック図である。
図15】実施形態2におけるネットワーク管理装置のモニタ部がモニタしたOSNRのモニタ値及び推定部が推定したペナルティをOSNRに換算したOSNR値を例示したグラフである。
図16】実施形態2に係るネットワーク管理装置のモニタ部がモニタしたOSNRのモニタ値及び推定部が推定したペナルティをOSNRに換算したOSNR値を例示したグラフである。
図17】実施形態2に係るネットワーク管理装置の推定部がペナルティを推定する方法を例示した図である。
図18】実施形態2に係るネットワーク管理方法において、伝送路の品質の判定方法を例示したフローチャート図である。
図19】実施形態2に係るネットワーク管理方法において、光信号の間隔の制御方法を例示したフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、実施形態について、図面を参照しながら説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。また、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
【0015】
(実施形態の概要)
本開示の実施形態の説明に先立って、本開示にかかる実施形態の概要について説明する。図1は、実施形態に係るネットワーク管理システムを例示した図である。
【0016】
<ネットワーク管理システム>
図1に示すようにネットワーク管理システム1は、ネットワーク管理装置NMS及び光通信ネットワーク100を備えている。光通信ネットワーク100は、複数の通信装置NE1~NE4を有する。図では、4つの通信装置NE1~NE4が示されているが、通信装置NE1~NE4の個数は限定されない。各通信装置NE1~NE4は、伝送路を介して、光通信ネットワークに接続している。よって、光通信ネットワーク100は、複数の通信装置NE1~NE4が伝送路で接続されることにより構成されている。各通信装置NEは、ポイントtoポイント状に接続されてもよいし、リング状に接続されてもよいし、メッシュ状に接続されてもよい。なお、通信装置NE1~NE4を総称して通信装置NEと呼ぶ。伝送路は、複数の光信号が波長分割多重(Wavelength Division Multiplexing)されたWDM信号光を伝送する。各通信装置NEは、通信回線によりネットワーク管理装置NMSに接続されている。
【0017】
<通信装置>
通信装置NEは、光通信ネットワーク100のノードである。通信装置NEは、図示しない送信機及び受信機と有線又は無線の通信回線により接続されてもよい。通信装置NEは、ROADM(Reconfigurable OPtical Add and DroP MultiPlexing)の制御により、多重装置、中継装置及び分離装置として機能し得る。各通信装置NEの動作は、ネットワーク管理装置NMSによって制御される。これにより、光通信ネットワーク100は、波長分割多重(WDM)により、光信号を伝送する。
【0018】
<比較例のWDM信号光>
ここで、光通信ネットワーク100を伝送するWDM信号光を、比較例及び実施形態に分けて説明する。図2は、比較例に係るWDM信号光を説明するための図である。図3は、実施形態に係るWDM信号光を説明するための図である。図2及び図3に示すように、WDM信号光は、複数の波長帯域に分割されている。各波長帯域には複数のスロットSLが対応している。よって、波長帯域は複数のスロットSLを有している。図2及び図3には、スロットSL1~スロットSL24が示されている。まず、比較例を説明する。図2に示すように、比較例のWDM信号光は、例えば、光信号P1~P4を含む。
【0019】
光信号P1は、スロットSL2~スロットSL5に対応する。スロットSL1及びSL6には、ガードバンドG1及びG2が設けられている。光信号P2は、スロットSL8~スロットSL11に対応する。スロットSL7及びSL12には、ガードバンドG3及びG4が設けられている。光信号P3は、スロットSL14~スロットSL17に対応する。スロットSL13及びSL18には、ガードバンドG5及びG6が設けられている。光信号P4は、スロットSL20~スロットSL23に対応する。スロットSL19及びSL24には、ガードバンドG7及びG8が設けられている。
【0020】
光信号P1及び光信号P3は、同じ通信装置NEで分岐される光信号である。例えば、光信号P1及び光信号P3は、通信装置NE4で分岐される光信号である。光信号P2及び光信号P4は、同じ通信装置NEで分岐される光信号である。例えば、光信号P2及び光信号P4は、通信装置NE3で分岐される光信号である。
【0021】
<実施形態のWDM信号光>
次に、実施形態に係るWDM信号光を説明する。図3に示すように、WDM信号光は、複数の波長帯に分割され、各波長帯には複数のスロットSLが対応している。WDM信号光は、光信号P11~P14を含む。
【0022】
光信号P11は、スロットSL2~スロットSL5に対応する。光信号P12は、スロットSL6~スロットSL9に対応する。光信号P11及び光信号P12は、同じ通信装置NEで分岐される光信号である。例えば、光信号P11及び光信号P12は、通信装置NE4で分岐される光信号である。スロットSL1及びSL10には、ガードバンドG11及びG12が設けられている。光信号P13は、スロットSL12~スロットSL15に対応する。光信号P14は、スロットSL16~スロットSL19に対応する。スロットSL11及びSL20には、ガードバンドG13及びG14が設けられている。光信号P13及び光信号P14は、同じ通信装置NEでドロップされる光信号である。例えば、光信号P13及び光信号P14は、通信装置NE3で分岐される光信号である。実施形態では、比較例に比べて、4スロットを削減することができる。
【0023】
<ネットワーク管理装置>
図4は、実施形態に係るネットワーク管理装置NMSを例示したブロック図である。図4に示すように、ネットワーク管理装置NMSは、挿入制御部11と、分岐制御部12と、を備えている。挿入制御部11及び分岐制御部12は、挿入制御手段及び分岐制御手段としての機能を有する。
【0024】
挿入制御部11は、光通信ネットワーク100において、例えば、通信装置NE1が光信号P12をWDM信号光に挿入する際に、通信装置NE4で分岐される複数の光信号P11及びP12を、ガードバンドG11及びG12で挟まれた波長帯域に隣接させて挿入させるように通信装置NE1を制御する。また、挿入制御部11は、通信装置NE1が光信号P14をWDM信号光に挿入する際に、例えば、通信装置NE3で分岐される複数の光信号P13及びP14を、ガードバンドG13及びG14で挟まれた波長帯域に隣接させて挿入させるように通信装置NE1を制御する。
【0025】
分岐制御部12は、通信装置NE4が光信号P11及びP12をWDM信号光から分岐する際に、ガードバンドG11及びG12で挟まれた波長帯域に隣接させて挿入された複数の光信号P11及びP12を通信装置NE4で分岐させるように通信装置NE4を制御する。また、分岐制御部12は、通信装置NE3が光信号P13及びP14をWDM信号光から分岐する際に、ガードバンドG13及びG14で挟まれた波長帯域に隣接させて挿入された複数の光信号P13及びP14を通信装置NE3で分岐させるように通信装置NE3を制御する。
【0026】
通信装置NE1~NE4は、伝送路によって接続された複数の通信装置NE1~NE4を含む光通信ネットワーク100に接続されている。通信装置NE1は、光信号P12をWDM信号光に挿入する際に、例えば、通信装置NE4で分岐させる複数の光信号P11及びP12を、ガードバンドG11及びG12で挟まれた波長帯域に隣接させて挿入する。また、通信装置NE1は、光信号P14をWDM信号光に挿入する際に、例えば、通信装置NE3で分岐させる複数の光信号P13及びP14を、ガードバンドG13及びG14で挟まれた波長帯域に隣接させて挿入する。
【0027】
通信装置NE3は、光信号P13及びP14をWDM信号光から分岐する際に、ガードバンドG13及びG14で挟まれた波長帯域に挿入された複数の光信号P13及びP14を分岐する。
【0028】
通信装置NE4は、光信号P11及びP12をWDM信号光から分岐する際に、ガードバンドG11及びG12で挟まれた波長帯域に挿入された複数の光信号P11及びP12を分岐する。
【0029】
<ネットワーク管理方法>
図5は、実施形態に係るネットワーク管理装置NMSのネットワーク管理方法を例示したフローチャート図である。
【0030】
図5のステップS11に示すように、光通信ネットワーク100において、通信装置NE1が光信号P12をWDM信号光に挿入する際に、例えば、同じ通信装置NE4で分岐させる複数の光信号P11及びP12を、ガードバンドG11及びG12で挟まれた波長帯域に隣接させて挿入させるように通信装置NE1を制御する。
【0031】
次に、ステップS12に示すように、光通信ネットワーク100において、通信装置NE4が光信号P11及びP12をWDM信号光から分岐する際に、ガードバンドG11及びG12で挟まれた波長帯域に隣接させて挿入された複数の光信号P11及びP12を、通信装置NE4で分岐させるように通信装置NE4を制御する。
【0032】
実施形態に係るネットワーク管理装置NMSは、同じ通信装置NEで分岐される複数の光信号を、ガードバンドで挟まれた波長帯域に隣接させて挿入させるので、隣接する光信号の間のガードバンドを削減することができ、光通信ネットワークの最大伝送容量を向上させることができる。
【0033】
(実施形態1)
次に、実施形態1に係るネットワーク管理システム1の詳細を説明する。まず、通信装置NEを説明する。
【0034】
<通信装置の構成>
図6は、実施形態1に係る通信装置NEの構成を例示したブロック図である。図6に示すように、通信装置NEは、波長クロスコネクト機能部110、波長クロスコネクト機能部120、波長合分波機能部130及びトランスポンダ機能部140を有している。波長クロスコネクト機能部110及び波長クロスコネクト機能部120は、波長クロスコネクト手段としての機能を有している。波長合分波機能部130及びトランスポンダ機能部140は、波長合分波手段及びトランスポンダ手段としての機能を有している。なお、波長クロスコネクト機能部110、波長クロスコネクト機能部120、波長合分波機能部130及びトランスポンダ機能部140を、第1クロスコネクト部、第2クロスコネクト部、波長合分波部及びトランスポンダ部とも呼ぶ。
【0035】
波長クロスコネクト機能部110及び波長クロスコネクト機能部120には、増幅器が接続されてもよい。波長合分波機能部130には、トランスポンダ機能部140を介して、送信機及び受信機が接続されてもよい。波長クロスコネクト機能部120及び波長合分波機能部130により、多重装置が構成され得る。波長クロスコネクト機能部110及び波長合分波機能部130により、分離装置が構成され得る。波長クロスコネクト機能部110及び波長クロスコネクト機能部120により、中継装置が構成され得る。なお、中継装置は、波長クロスコネクト機能部110及び波長クロスコネクト機能部120を有さず、増幅器により構成されてもよい。
【0036】
波長クロスコネクト機能部110は、受信したWDM信号光から所定の光信号を分岐する。具体的には、波長クロスコネクト機能部110は、光信号を分岐する波長帯域を選択してスイッチングする。波長クロスコネクト機能部120は、WDM信号光に所定の光信号を挿入する。具体的には、波長クロスコネクト機能部120は、光信号を挿入する波長帯域を選択してスイッチングする。
【0037】
波長合分波機能部130及びトランスポンダ機能部140は、波長クロスコネクト機能部110が分岐した光信号を受信機に送信する。具体的には、波長合分波機能部130及びトランスポンダ機能部140は、分岐した光信号を波長帯域から受信する。この場合に、分岐制御部12は、波長クロスコネクト機能部110、波長合分波機能部130及びトランスポンダ機能部140を制御する。一方、波長合分波機能部130及びトランスポンダ機能部140は、送信機から送信された光信号を合波して波長クロスコネクト機能部120へ送信する。具体的には、波長合分波機能部130及びトランスポンダ機能部140は、挿入する光信号を波長帯域に送信する。この場合に、ネットワーク管理装置NMSの挿入制御部11は、波長クロスコネクト機能部120、波長合分波機能部130及びトランスポンダ機能部140を制御する。
【0038】
図7は、実施形態1に係る通信装置NEの構成を例示したブロック図である。図7に示すように、通信装置NEは、波長クロスコネクト機能部110、波長クロスコネクト機能部120及びNE制御部150を有してもよい。
【0039】
波長クロスコネクト機能部110は、WSS制御部111及び波長選択スイッチ(Wavelength Selective Switch)112を含む。WSS制御部111は、波長選択スイッチ112の動作を制御する制御手段としての機能を有する。波長選択スイッチ112は、所定の波長を選択するスイッチ手段としての機能を有する。
【0040】
波長クロスコネクト機能部120は、WSS制御部121及び波長選択スイッチ122を含む。WSS制御部121は、波長選択スイッチ122の動作を制御する制御手段としての機能を有する。波長選択スイッチ122は、所定の波長を選択するスイッチ手段としての機能を有する。
【0041】
NE制御部150は、波長クロスコネクト機能部110、波長クロスコネクト機能部120、ネットワーク管理装置NMS及びトランスポンダ機能部140と接続されている。NE制御部150は、波長クロスコネクト機能部110、波長クロスコネクト機能部120、トランスポンダ機能部140及び図示しない波長合分波機能部130の動作を制御する制御手段としての機能を有する。
【0042】
図8は、実施形態1に係る波長クロスコネクト機能部110において、波長選択スイッチ112の波長分離機能を例示した図である。図8に示すように、波長選択スイッチ112は、波長λ1~波長λNの光信号を含むWDM信号光が入射した場合に、所定の波長λ1~波長λNの光信号に分岐する。
【0043】
図9は、実施形態1に係る波長クロスコネクト機能部120において、波長選択スイッチ122の波長多重機能を例示した図である。図9に示すように、波長選択スイッチ122は、波長λ1~波長λNの光信号が入射した場合に、各光信号を多重化して波長λ1~波長λNの光信号を含むWDM信号光を出力する。
【0044】
<ネットワーク管理装置の構成>
次に、ネットワーク管理装置NMSを説明する。図10は、実施形態1に係るネットワーク管理装置NMSの構成を例示したブロック図である。図10に示すように、ネットワーク管理装置NMSは、挿入制御部11及び分岐制御部12の他、制御部10を備えてもよい。制御部10は、制御手段としての機能を有している。ネットワーク管理装置NMSは、例えば、コンピュータであり、制御部10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサである。
【0045】
制御部10は、制御処理及び演算処理等を行う演算装置としての機能を有する。制御部10は、挿入制御部11及び分岐制御部12の動作を制御する。また、制御部10は、通信装置NEの各種の動作を制御してもよい。
【0046】
ネットワーク管理装置NMSは、制御部10の他に、図示しない記憶部、通信部及びインタフェース部を有してもよい。記憶部は、例えば、メモリ又はハードディスク等の記憶装置を有してもよい。記憶装置は、例えば、ROM(Read Only Memory)又はRAM(Random Access Memory)等である。記憶部は、制御部10によって実行される制御プログラム及び演算プログラム等を記憶するための機能を有する。また、記憶部は、処理データ等を一時的に記憶するための機能を有する。記憶部は、データベースを含み得る。通信部は、他の装置と有線又は無線のネットワーク等を介して通信を行うために必要な処理を行う。通信部は、通信ポート、ルータ、ファイアウォール等を含み得る。インタフェース部は、例えばユーザインタフェース(User Interface)である。インタフェース部は、キーボード、タッチパネル又はマウス等の入力装置と、ディスプレイ又はスピーカ等の出力装置とを有する。インタフェース部は、ユーザ(オペレータ等)によるデータの入力の操作を受け付け、ユーザに対して情報を出力する。制御部10、記憶部、通信部及びインタフェース部は、データバスなどを介して相互に接続されている。
【0047】
ネットワーク管理装置NMSは、構成要素として、挿入制御部11及び分岐制御部12を有する。各構成要素は、例えば、制御部10の制御によって、プログラムを実行させることによって実現できる。より具体的には、各構成要素は、記憶部に格納されたプログラムを、制御部10が実行することによって実現され得る。また、必要なプログラムを任意の不揮発性記録媒体に記録しておき、必要に応じてインストールすることで、各構成要素を実現するようにしてもよい。また、各構成要素は、プログラムによるソフトウェアで実現することに限ることなく、ハードウェア、ファームウェア、及びソフトウェアのうちのいずれかの組み合わせ等により実現してもよい。また、各構成要素は、例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)又はマイコン等の、ユーザがプログラミング可能な集積回路を用いて実現してもよい。この場合、この集積回路を用いて、上記の各構成要素から構成されるプログラムを実現してもよい。
【0048】
<比較例のネットワーク管理方法>
次に、本実施形態のネットワーク管理装置NMSの動作として、ネットワーク管理方法を説明する。まず、比較例におけるネットワーク管理方法を説明する。その後、比較例と対比させて、本実施形態のネットワーク管理方法を説明する。
【0049】
図11は、比較例に係るネットワーク管理方法を例示した図である。図2及び図11に示すように、通信装置NE1は、光信号P1及び光信号P2を含むWDM信号光を受信する。光信号P1は、通信装置NE4で分岐(ドロップ)される光信号であり、光信号P2は、通信装置NE3で分岐(ドロップ)される光信号である。光信号P1の両側のスロットSL1及びSL6には、ガードバンドG1及びG2が設けられている。光信号P2の両側のスロットSL7及びSL12には、ガードバンドG3及びG4が設けられている。なお、図が煩雑にならないようにいくつかの符号を省略している。
【0050】
通信装置NE1は、受信したWDM信号光に、光信号P3を挿入(アド)して多重化する。光信号P3は、通信装置NE4で分岐される光信号である。通信装置NE1は、光信号P3の両側のスロットSL3及びSL18に、ガードバンドG5及びG6を設ける。通信装置NE1は、光信号P3を挿入して多重化したWDM信号光を通信装置NE2に出力する。
【0051】
通信装置NE2は、光信号P1、光信号P2及び光信号P3を含むWDM信号光を受信する。通信装置NE2は、受信したWDM信号光に、光信号P4を挿入して多重化する。光信号P4は、通信装置NE3で分岐される光信号である。通信装置NE2は、光信号P4の両側のスロットSL19及びSL24に、ガードバンドG7及びG8を設ける。これにより、WDM信号光は、図2に示したように、光信号P1~P4を含む。通信装置NE2は、光信号P4を挿入して多重化したWDM信号光を、通信装置NE3に出力する。
【0052】
通信装置NE3は、光信号P1~P4を含むWDM信号光を受信する。通信装置NE3は、WDM信号光から、光信号P2及び光信号P4を分岐する。通信装置NE3は、光信号P2及び光信号P4が分岐されたWDM信号光を通信装置NE4に出力する。
【0053】
通信装置NE4は、光信号P1及びP3を含むWDM信号光を受信する。通信装置NE4は、WDM信号光から、光信号P1及び光信号P3を分岐する。通信装置NE4は、光信号P1及び光信号P3が分岐されたWDM信号光を次の通信装置NEに出力する。
【0054】
<実施形態のネットワーク管理方法>
次に、本実施形態のネットワーク管理方法を説明する。図12は、実施形態1に係るネットワーク管理方法を例示した図である。図3及び図12に示すように、通信装置NE1は、光信号P11及び光信号P13を含むWDM信号光を受信する。光信号P11は、通信装置NE4で分岐される光信号であり、光信号P13は、通信装置NE3で分岐される光信号である。光信号P11の両側のスロットSL1及びSL6には、ガードバンドが設けられている。光信号P13の両側のスロットSL11及びSL16には、ガードバンドが設けられている。
【0055】
通信装置NE1は、受信したWDM信号光に、光信号P12を挿入して多重化する。光信号P12は、光信号P11と同様に、通信装置NE4で分岐される光信号である。そこで、挿入制御部11は、通信装置NE1が光信号P12をWDM信号光に挿入する際に、通信装置NE4で分岐させる複数の光信号P11及びP12を、ガードバンドG11及びG12で挟まれた波長帯域に隣接させて挿入させるように通信装置NE1を制御する。これにより、通信装置NE1の波長クロスコネクト機能部120は、光信号P12を挿入する波長帯域を選択してスイッチングする。よって、波長クロスコネクト機能部120は、ガードバンドG11及びG12で挟まれた波長帯域をオープンにする。波長合分波機能部130及びトランスポンダ機能部140は、光信号P12をガードバンドG11及びG12で挟まれた波長帯域に隣接させて挿入させる。通信装置NE1は、光信号P12を挿入して多重化したWDM信号光を通信装置NE2に出力する。
【0056】
通信装置NE2は、光信号P11、光信号P12及び光信号P13を含むWDM信号光を受信する。通信装置NE2は、受信したWDM信号光に、光信号P14を挿入して多重化する。光信号P14は、光信号P13と同様に、通信装置NE3で分岐される光信号である。そこで、挿入制御部11は、通信装置NE2が光信号P14をWDM信号光に挿入する際に、通信装置NE3で分岐させる複数の光信号P13及びP14を、ガードバンドG13及びG14で挟まれた波長帯域に隣接させて挿入させるように通信装置NE2を制御する。これにより、通信装置NE2の波長クロスコネクト機能部120は、光信号P14を挿入する波長帯域を選択してスイッチングする。よって、波長クロスコネクト機能部120は、ガードバンドG13及びG14で挟まれた波長帯域をオープンにする。波長合分波機能部130及びトランスポンダ機能部140は、光信号P14をガードバンドG13及びG14で挟まれた波長帯域に挿入させる。WDM信号光は、図3に示したように、光信号P11~P14を含む。通信装置NE2は、多重化したWDM信号光を通信装置NE3に出力する。
【0057】
通信装置NE3は、光信号P11~P14を含むWDM信号光を受信する。通信装置NE3は、WDM信号光から、光信号P13及び光信号P14を分岐する。例えば、分岐制御部12は、通信装置NE3が光信号P13及びP14をWDM信号光から分岐する際に、ガードバンドG13及びG14で挟まれた波長帯域に挿入された複数の光信号P13及びP14を、通信装置NE3で分岐させるように通信装置NE3を制御する。これにより、通信装置NE3の波長クロスコネクト機能部110は、光信号P13及びP14を分岐する波長帯域を選択してスイッチングする。波長合分波機能部130及びトランスポンダ機能部140は、光信号P13及びP14をガードバンドG13及びG14で挟まれた波長帯域から分岐させる。通信装置NE3は、光信号P13及びP14を分岐して波長分離したWDM信号光を通信装置NE4に出力する。
【0058】
通信装置NE4は、光信号P11~P12を含むWDM信号光を受信する。通信装置NE4は、WDM信号光から、光信号P11及び光信号P12を分岐する。例えば、分岐制御部12は、通信装置NE4が光信号P11及びP12をWDM信号光から分岐する際に、ガードバンドG11及びG12で挟まれた波長帯域に挿入された複数の光信号P11及びP12を、通信装置NE4で分岐させるように通信装置NE4を制御する。これにより、通信装置NE4の波長クロスコネクト機能部110は、光信号P11及びP12を分岐する波長帯域を選択してスイッチングする。波長合分波機能部130及びトランスポンダ機能部140は、光信号P11及びP12をガードバンドG11及びG12で挟まれた波長帯域から分岐させる。通信装置NE4は、光信号P11及びP12を分岐して波長分離したWDM信号光を次の通信装置NEに出力する。
【0059】
次に、本実施形態の効果を説明する。本実施形態では、ネットワーク管理装置NMSは、通信装置NEの波長クロスコネクト機能部110及び120、並びに、波長合分波機能部130及びトランスポンダ機能部140を制御することにより、同じ通信装置NEで分岐される光信号をまとめて伝送する。これにより、隣接する光信号の間のガードバンドを削減することができる。よって、光通信ネットワークの伝送容量を向上させることができる。
【0060】
(実施形態2)
次に、実施形態2に係るネットワーク管理システムを説明する。本実施形態のネットワーク管理装置NMSは、伝送路の品質をモニタするとともに、伝送路の品質を推定する。そして、ネットワーク管理装置NMSは、伝送路の品質に基づいて、隣接する光信号間の間隔を制御することにより、伝送容量を向上させる。
【0061】
<実施形態2のWDM信号光>
図13は、実施形態2に係るWDM信号光を説明するための図である。図13に示すように、WDM信号光は、光信号P21~P24を含む。
【0062】
光信号P21は、スロットSL2~スロットSL5に対応する。光信号P22は、スロットSL5~スロットSL8に対応する。光信号P21及び光信号P22は、同じ通信装置NEで分岐される光信号である。例えば、光信号P21及び光信号P22は、通信装置NE4で分岐される光信号である。スロットSL1及びSL9には、ガードバンドG21及びG22が設けられている。光信号P23は、スロットSL11~スロットSL14に対応する。光信号P24は、スロットSL14~スロットSL17に対応する。スロットSL10及びSL18には、ガードバンドG23及びG24が設けられている。光信号P23及び光信号P24は、同じ通信装置NEで分岐される光信号である。例えば、光信号P23及び光信号P24は、通信装置NE3で分岐される光信号である。実施形態2では、比較例に比べて、6スロットを削減することができる。
【0063】
<ネットワーク管理装置の構成>
図14は、実施形態2に係るネットワーク管理装置NMSを例示したブロック図である。図14に示すように、ネットワーク管理装置NMSは、制御部10、挿入制御部11及び分岐制御部12の他に、モニタ部13、推定部14、判定部15及び信号間隔制御部16をさらに備えている。モニタ部13、推定部14、判定部15及び信号間隔制御部16は、それぞれ、モニタ手段、推定手段、判定手段及び信号間隔制御手段としての機能を有している。
【0064】
モニタ部13は、モニタ情報を取得する。具体的には、モニタ部13は、伝送路の品質に関連する少なくとも1つのモニタ情報を、複数の通信装置NEの少なくとも1つにおいてモニタする。モニタ情報は、具体的には、光通信の状態(品質等)に関連する情報(モニタパラメータ)であり、例えば、OSNR(Optical Signal to Noise Ratio:光信号対雑音比)を実測したモニタ値である。なお、モニタ部13は、例えば、波長クロスコネクト機能部110及び120におけるモニタ情報として、各波長帯域のパワー及びトータルパワーをモニタリングしてもよい。また、モニタ部13は、波長合分波機能部130及びトランスポンダ機能部140におけるモニタ情報として、Q値(Quality Factor)、スペクトラムモニタ値、クロストーク(XT)モニタ値、SOP(State of Polarization:偏波状態)モニタ値、DGD(Differential-Group-Delay:微分群遅延)モニタ値、波長分散モニタ値をモニタしてもよい。
【0065】
推定部14は、伝送路の品質に関連する少なくとも1つのペナルティを推定する。例えば、推定部14は、モニタしたモニタ情報を用いて、受信側に対する少なくとも1つのペナルティを推定する。ここで、ペナルティとは、光信号の伝送状態に起因して発生する伝送品質の劣化要因となる要素(雑音;歪み)の程度(劣化量)を示す値である。ペナルティは、例えば、OSNRに換算されたペナルティである。
【0066】
<モニタ値及びペナルティ>
図15は、実施形態2に係るネットワーク管理装置NMSのモニタ部13が実測したOSNRのモニタ値VM1及び推定部14が推定したペナルティをOSNRに換算した値を例示したグラフである。図15に示すように、モニタ部13は、モニタ情報として、OSNRを実測したモニタ値VM1をモニタする。推定部14は、ペナルティとして、SOP変動、フィルタ狭窄化、クロストーク、DGD、波長分散及び非線形のうち、少なくとも1つのペナルティを推定する。図15には、推定部14が推定した各ペナルティをOSNRに換算した値で示している。
【0067】
推定部14は、各ペナルティに基づいて、要求値VR1を推定する。具体的には、推定部14は、FEC閾値VFに、推定した複数のペナルティを合計して、要求値VR1を算出する。なお、FEC閾値VFは、負荷のない状態の伝送路におけるペナルティをOSNRに換算した値である。また、要求値VR1とは、受信側の通信装置NEで通信エラーとならないために必要なOSNRの値である。送信側から伝送された光信号について、受信側で実測したOSNRのモニタ値VM1が要求値VR1を下回ると、通信エラーが発生するため、光信号を適切に伝送することができない。図15では、要求値VR1に対して、実測したモニタ値VM1は、ΔV1の余裕を有している。
【0068】
図16は、実施形態2に係るネットワーク管理装置NMSのモニタ部13が実測したOSNRのモニタ値VM2及び推定部14が推定したペナルティをOSNRに換算した値を例示したグラフである。図16に示すように、推定部14は、波長帯域における光信号間の間隔を変更した場合のペナルティを推定してもよい。例えば、光信号間の間隔を狭めると、クロストークのペナルティが増加する。
【0069】
図17は、実施形態2に係るネットワーク管理装置NMSの推定部14がペナルティを推定する方法を例示した図である。図17に示すように、推定部14は、波長帯域における光信号の間隔(Δf)とOSNRに換算したペナルティとの関係を示した図からペナルティを推定してもよい。また、推定部14は、ペナルティを、波長帯域における光信号の間隔との対応関係を示したルックアップテーブルを用いて推定してもよい。推定部14は、光信号の間隔を狭めた場合に推定されたクロストークのペナルティを含むように要求値VR2を算出する。
【0070】
判定部15は、モニタ情報及びペナルティを用いて、波長帯域において隣接する光信号の間隔を小さくすることが可能か否かを判定する。具体的には、判定部15は、モニタ情報として実測して得られたOSNRのモニタ値VM2からOSNRの要求値VR2を減算した差ΔV2が予め定められた値(マージン)であるMrを上回るか否かを判定する。これにより、判定部15は、モニタ部13が実測したOSNRの値VM2と、ペナルティを合計した要求値VR2と、の差ΔV2が所定の閾値Mr以上の場合に、波長帯域において隣接する光信号の間隔を小さくすることが可能と判定する。
【0071】
信号間隔制御部16は、波長帯域において隣接する光信号の間隔を制御する。例えば、信号間隔制御部16は、隣接する光信号の間隔を小さくすることが可能と判定された場合に、光信号の間隔を小さくするように各通信装置NEを制御する。具体的には、実測したOSNRのモニタ値VM2からOSNRの要求値VR2を減算した差ΔV2がMr以上である場合に、信号間隔制御部16は、通信装置NEが光信号をWDM信号光に挿入する際に、光信号の間隔を小さくさせる。その際に、信号間隔制御部16は、隣接させた光信号の一部を同じスロットSLに対応させてもよい。
【0072】
<伝送路の品質の判定方法>
次に、実施形態2に係る管理方法を説明する。まず、伝送路の品質を判定する方法を説明する。図18は、実施形態2に係るネットワーク管理方法において、伝送路の品質の判定方法を例示したフローチャート図である。
【0073】
図18のステップS21及び図15に示すように、モニタ情報をモニタする。例えば、ネットワーク管理装置NMSのモニタ部13は、モニタ情報として、実測したOSNRのモニタ値VM1を取得する。
【0074】
次に、ステップS22に示すように、ペナルティを推定する。具体的には、ネットワーク管理装置NMSの推定部14は、ペナルティを推定し、OSNRに換算した要求値VR1を推定する。
【0075】
次に、ステップS23に示すように、伝送路の品質を判定する。例えば、ネットワーク管理装置NMSの判定部15は、モニタ部13がモニタしたOSNRのモニタ値VM1と、推定部14が推定したペナルティの要求値VR1との差ΔV1が、Mr以上であるか判定する。差ΔV1がMr以上である場合に、判定部15は、伝送路の品質は良好であり、隣接する光信号の間隔を小さくすることが可能であると判定する。
【0076】
<光信号の間隔の制御方法>
次に、伝送路における光信号の間隔を制御する方法を説明する。図19は、実施形態2に係るネットワーク管理方法において、光信号の間隔の制御方法を例示したフローチャート図である。
【0077】
図19のステップS31に示すように、モニタ情報をモニタする。例えば、ネットワーク管理装置NMSのモニタ部13は、モニタ情報として、実測したOSNRのモニタ値VM2を取得する。
【0078】
次に、ステップS32に示すように、光信号の間隔を小さくした場合のペナルティを推定する。例えば、ネットワーク管理装置NMSの推定部14は、隣接する光信号の間隔を小さくした場合のペナルティを推定し、OSNRに換算した要求値VR2を推定する。
【0079】
次に、ステップS33に示すように、光信号の間隔を小さくした場合の伝送路の品質を判定する。例えば、ネットワーク管理装置NMSの判定部15は、モニタ部13がモニタしたOSNRのモニタ値VM2と、推定部14が推定したペナルティの要求値VR2との差ΔV2が、Mr以上であるか判定する。
【0080】
次に、ステップS34に示すように、光信号の間隔を小さくできるか判定する。具体的には、判定部15は、差ΔV2がMrより小さい場合には、光信号の間隔を小さくできないと判定する。その場合には、処理を終了する。
【0081】
一方、ステップS34において、差ΔV2がMr以上である場合には、光信号の間隔を小さくできると判定する。その場合には、ステップS35に示すように、光信号の間隔を小さくする。具体的には、信号間隔制御部16は、隣接する光信号の間隔を小さくなるように各通信装置NEを制御する。このようにして、伝送路における光信号の間隔を制御することができる。
【0082】
次に、本実施形態の効果を説明する。本実施形態のネットワーク管理装置NMSは、モニタ情報及びペナルティを用いて、波長帯域において隣接する光信号の間隔を小さくすることが可能か否かを判定し、光信号の間隔を小さくすることが可能と判定された場合に、隣接する光信号の間隔を小さくするように各通信装置NEを制御する。これにより、伝送容量を向上させることができる。
【0083】
また、モニタ部13が実測したOSNRのモニタ値VM2と、ペナルティをOSNRに換算した要求値VR2と、の差ΔV2が所定の閾値Mr以上の場合に、光信号の間隔を小さくすることが可能と判定するので、伝送路の品質を低下することなく、伝送容量を向上させることができる。
【0084】
以上、実施形態の概要、実施形態1及び2を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上記実施形態の概要、実施形態1及び2に限られたものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることが可能である。例えば、実施形態の概要、実施形態1及び2の各構成を組み合わせた実施形態も、技術的思想の範囲に含まれる。
【0085】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0086】
(付記1)
複数の光信号が波長分割多重されたWDM信号光を伝送する伝送路によって接続された複数の通信装置を有する光通信ネットワークにおいて、第1の通信装置が前記光信号を前記WDM信号光に挿入する際に、第2の通信装置で分岐させる複数の前記光信号を、ガードバンドで挟まれた波長帯域に隣接させて挿入させるように前記第1の通信装置を制御するステップと、
前記第2の通信装置が前記光信号を前記WDM信号光から分岐する際に、前記ガードバンドで挟まれた前記波長帯域に隣接させて挿入された複数の前記光信号を分岐させるように前記第2の通信装置を制御するステップと、
を備えたネットワーク管理方法。
(付記2)
前記第1の通信装置は、前記光信号を挿入する前記波長帯域を選択してスイッチングする第1クロスコネクト部と、挿入する前記光信号を前記波長帯域に送信するトランスポンダ部と、を有し、
前記第2の通信装置は、前記光信号を分岐する前記波長帯域を選択してスイッチングする第2クロスコネクト部と、分岐した前記光信号を前記波長帯域から受信する前記トランスポンダ部と、を有し、
前記第1の通信装置を制御するステップにおいて、
前記第1クロスコネクト部及び前記トランスポンダ部を制御し、
前記第2の通信装置を制御するステップにおいて、
前記第2クロスコネクト部及び前記トランスポンダ部を制御する、
付記1に記載のネットワーク管理方法。
(付記3)
前記伝送路の品質に関連する少なくとも1つのモニタ情報を、複数の前記通信装置の少なくとも1つにおいてモニタするステップと、
前記品質に関連する少なくとも1つのペナルティを推定するステップと、
前記モニタ情報及び前記ペナルティを用いて、前記波長帯域において隣接する前記光信号の間隔を小さくすることが可能か否かを判定するステップと、
前記波長帯域において隣接する前記光信号の間隔を制御するステップと、
をさらに備えた、
付記1または2に記載のネットワーク管理方法。
(付記4)
前記推定するステップにおいて、
前記ペナルティとして、SOP変動、フィルタ狭窄化、クロストーク、DGD、波長分散及び非線形のうち、少なくとも1つのペナルティを推定する、
付記3に記載のネットワーク管理方法。
(付記5)
前記推定するステップにおいて、
前記ペナルティを、前記光信号の間隔との対応関係を示したルックアップテーブルを用いて推定する、
付記3または4に記載のネットワーク管理方法。
(付記6)
前記判定するステップにおいて、
実測したOSNRのモニタ値と、前記ペナルティを合計した要求値と、の差が所定の閾値以上の場合に、前記波長帯域において隣接する前記光信号の間隔を小さくすることが可能と判定する、
付記3~5のいずれか1項に記載のネットワーク管理方法。
(付記7)
前記光信号の間隔を制御するステップにおいて、
前記第1の通信装置が前記光信号を前記WDM信号光に挿入する際に、前記光信号の間隔を小さくさせる、
付記3~6のいずれか1項に記載のネットワーク管理方法。
(付記8)
前記波長帯域は、複数のスロットを有し、
前記光信号の間隔を制御するステップにおいて、
隣接させた前記光信号の一部を同じスロットに対応させる、
付記3~7のいずれか1項に記載のネットワーク管理方法。
(付記9)
複数の光信号が波長分割多重されたWDM信号光を伝送する伝送路によって接続された複数の通信装置を有する光通信ネットワークと、
前記光通信ネットワークを管理するネットワーク管理装置と、
を備え、
前記ネットワーク管理装置は、
第1の通信装置が前記光信号を前記WDM信号光に挿入する際に、第2の通信装置で分岐される複数の前記光信号を、ガードバンドで挟まれた波長帯域に隣接させて挿入させるように前記第1の通信装置を制御する挿入制御部と、
前記第2の通信装置が前記光信号を前記WDM信号光から分岐する際に、前記ガードバンドで挟まれた前記波長帯域に隣接させて挿入された複数の前記光信号を分岐させるように前記第2の通信装置を制御する分岐制御部と、
を有するネットワーク管理システム。
(付記10)
前記第1の通信装置は、前記光信号を挿入する前記波長帯域を選択してスイッチングする第1クロスコネクト部と、挿入する前記光信号を前記波長帯域に送信するトランスポンダ部と、を有し、
前記第2の通信装置は、前記光信号を分岐する前記波長帯域を選択してスイッチングする第2クロスコネクト部と、分岐した前記光信号を前記波長帯域から受信する前記トランスポンダ部と、を有し、
前記挿入制御部は、前記第1クロスコネクト部及び前記トランスポンダ部を制御し、
前記分岐制御部は、前記第2クロスコネクト部及び前記トランスポンダ部を制御する、
付記9に記載のネットワーク管理システム。
(付記11)
前記ネットワーク管理装置は、
前記伝送路の品質に関連する少なくとも1つのモニタ情報を、複数の前記通信装置の少なくとも1つにおいてモニタするモニタ部と、
前記品質に関連する少なくとも1つのペナルティを推定する推定部と、
前記モニタ情報及び前記ペナルティを用いて、前記波長帯域において隣接する前記光信号の間隔を小さくすることが可能か否かを判定する判定部と、
前記波長帯域において隣接する前記光信号の間隔を制御する信号間隔制御部と、
をさらに備えた、
付記9または10に記載のネットワーク管理システム。
(付記12)
前記推定部は、前記ペナルティとして、SOP変動、フィルタ狭窄化、クロストーク、DGD、波長分散及び非線形のうち、少なくとも1つのペナルティを推定する、
付記11に記載のネットワーク管理システム。
(付記13)
前記推定部は、前記ペナルティを、前記光信号の間隔との対応関係を示したルックアップテーブルを用いて推定する、
付記11または12に記載のネットワーク管理システム。
(付記14)
前記判定部は、前記モニタ部が実測したOSNRのモニタ値と、前記ペナルティを合計した要求値と、の差が所定の閾値以上の場合に、前記波長帯域において隣接する前記光信号の間隔を小さくすることが可能と判定する、
付記11~13のいずれか1項に記載のネットワーク管理システム。
(付記15)
前記信号間隔制御部は、前記第1の通信装置が前記光信号を前記WDM信号光に挿入する際に、前記光信号の間隔を小さくさせる、
付記11~14のいずれか1項に記載のネットワーク管理システム。
(付記16)
前記波長帯域は、複数のスロットを有し、
前記信号間隔制御部は、隣接させた前記光信号の一部を同じスロットに対応させる、
付記11~15のいずれか1項に記載のネットワーク管理システム。
【0087】
この出願は、2021年3月22日に出願された日本出願特願2021-047961を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【符号の説明】
【0088】
1 ネットワーク管理システム
10 制御部
11 挿入制御部
12 分岐制御部
13 モニタ部
14 推定部
15 判定部
16 信号間隔制御部
100 光通信ネットワーク
110 波長クロスコネクト機能部
111 WSS制御部
112 波長選択スイッチ
120 波長クロスコネクト機能部
121 WSS制御部
122 波長選択スイッチ
130 波長合分波機能部
140 トランスポンダ機能部
150 NE制御部
NE、NE1、NE2、NE3、NE4 通信装置
NMS ネットワーク管理装置
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