(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-25
(45)【発行日】2025-03-05
(54)【発明の名称】スクリーンプリンターのマスク自動交換装置
(51)【国際特許分類】
B41F 15/36 20060101AFI20250226BHJP
B41F 15/12 20060101ALI20250226BHJP
B41F 15/08 20060101ALI20250226BHJP
H05K 3/34 20060101ALN20250226BHJP
【FI】
B41F15/36 A
B41F15/12 A
B41F15/08 303E
H05K3/34 505D
(21)【出願番号】P 2023566846
(86)(22)【出願日】2021-04-30
(86)【国際出願番号】 KR2021005502
(87)【国際公開番号】W WO2022231038
(87)【国際公開日】2022-11-03
【審査請求日】2023-11-10
(73)【特許権者】
【識別番号】523408260
【氏名又は名称】イーエスイー カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】コ,ヒョン レ
(72)【発明者】
【氏名】ミョン,チョル ホン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヨン ミ
【審査官】中村 博之
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/234819(WO,A1)
【文献】特開2021-062514(JP,A)
【文献】特開2012-240225(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0156207(US,A1)
【文献】韓国登録特許第10-1754853(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41F 15/36
B41F 15/12
B41F 15/08
H05K 3/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スクリーンプリンター(S)の印刷部(P)の一側に結合され、印刷部の上端に構成されたマスク(M)を自動交換するマスク自動交換装置において、
マスク自動交換装置は、上部面にガイドレール(110)が前後長さ方向に長く形成され、前記スクリーンプリンターの印刷部の上側左右に対称的に備えられたベースプレート(100)と;
スクリーンプリンター(S)の印刷部(P)側に既に設置されたマスク(M)を押しながら引き出し、スクリーンプリンター(S)の印刷部(P)から交換・設置される新しいマスク(NM)を引っ張りながら引き入れるように前記ベースプレート(100)のガイドレール(110)に結合され、プールプッシュ駆動モーターによってレールに沿って前後移動するように形成されたプールプッシュユニット(200)と;
左右に備えられた前記ベースプレート(100)の内側面に向かい合うように対称的に形成され、内側の上部面に交換する新しいマスク(NM)の左右両端が係止されて支持される上部サポートプレートがスクリーンプリンターの印刷部の前側まで前後長さ方向に長く形成され、前記上部サポートプレートの直下に既に設置されて引き出されるマスク(M)の左右両端が係止されて支持される下部サポートプレートが、スクリーンプリンターの印刷部から引き出されて回収される位置まで前後長さ方向に長く形成されるマスク供給収去ユニット(300)と;
前記マスク供給収去ユニット(300)の前方に前記ベースプレート(100)の内側に互いに向かい合うように対称的に形成され、前記マスク供給収去ユニット(300)の下部サポートプレートに係止・支持され、印刷部に既に設置されたマスク(M)を、プールプッシュユニット(200)によって下部サポートプレートに沿って引き出し・回収位置に押し出した後、上部サポートプレートから供給される、交換される新しいマスク(NM)が前記プールプッシュユニット(200)によってスクリーンプリンターの印刷部に引っ張られて位置すると、新しいマスク(NM)が垂直に下降し、前記下部サポートプレートに新しいマスク(NM)の左右両端が係止されながら印刷部に位置するように設けられた昇下降ユニット(400)と;を含んで形成されたことを特徴とするスクリーンプリンターのマスク自動交換装置。
【請求項2】
前記プールプッシュユニット(200)は、前記ベースプレート(100)のガイドレール(110)にそれぞれ結合されるレールブロック(212)が下端に形成された垂直移動片(210)と;
両端の下側に前記垂直移動片(210)が結合され、垂直移動片がガイドレールに沿って同一にベースプレートの前後に移動するように設けられた板状のブリッジバー(220)と;
前記ブリッジバー(220)の中央に交換用の新しいマスク(NM)を印刷部側に引くためのプールシリンダー(232)、及び印刷部に既に設置されたマスク(M)を排出・回収可能に押し出すためのプッシュシリンダー(234)を含んで形成されたプールプッシュ部(230)と;
前記ベースプレート(100)の上部一面に結合され、モーター軸の軸線上にスクリューシャフト(242)が前後長さ方向に印刷部側まで長く延長形成されたプールプッシュ駆動モーター(240)と;
前記垂直移動片(210)のうちいずれか一つの外側に形成され、前記プールプッシュ駆動モーター(240)のスクリューシャフト(242)にねじ結合され、回転するスクリューシャフトの回転力を直線運動に変換し、前記垂直移動片(210)がガイドレール(110)上で前後移動するように設けられたスクリューハウジング(250)と;を含んで形成されたことを特徴とする、請求項1に記載のスクリーンプリンターのマスク自動交換装置。
【請求項3】
前記マスク供給収去ユニット(300)は、マスクが供給・排出される一端から印刷部側まで前後長さ方向に長く形成された四角の板体に形成され、印刷部側に位置する側面の下部一面に一対のブロック孔(312)が形成され、各ブロック孔(312)間にアイドラー孔(314)が形成された供給収去本体(310)と;
前記供給収去本体の一側面の上部面に交換される新しいマスク(NM)の左右両端が係止されて支持され、スクリーンプリンターの印刷部の前側のアイドラー孔の前側まで前後長さ方向に長く形成された上部サポートプレート(320)と;
前記上部サポートプレート(320)の直下に形成され、既に設置されて引き出されるマスク(M)の左右両端が係止されて支持されるように、スクリーンプリンターの印刷部から引き出されて回収される位置まで前後長さ方向に長く形成された下部サポートプレート(330)と;
前記供給収去本体(310)のブロック孔(312)に結合され、供給収去本体が互いに向かい合う側面に出没可能に形成され、前記昇下降ユニット(400)によって前記上部サポートプレートから下部サポートプレートに下降移動し、印刷部に交換・設置された新しいマスク(NM)の流動を防止するために、マスクの左右枠を加圧・固定するように互いに向かい合う供給収去本体のうち少なくともいずれか一側以上に形成されるホールディングユニット(340)と;
前記供給収去本体(310)のアイドラー孔(314)に結合され、前記プールプッシュユニット(200)によって交換される新しいマスク(NM)が上部サポートプレート(320)から印刷部に位置するとき、マスクの前方側が上部サポートプレートを逸脱する地点に支持されて移動するようにアイドラー孔(314)から一側面の外側に引き出され、下部サポートプレート(330)に昇下降ユニット(400)によって新しいマスク(NM)が下向きに移動するときは、干渉を防止するためにアイドラー孔(314)に引き入れられるように設けられたアイドラーユニット(350)と;を含んで形成されたことを特徴とする、請求項1に記載のスクリーンプリンターのマスク自動交換装置。
【請求項4】
前記ホールディングユニット(340)は、前記供給収去本体(310)のブロック孔(312)に結合され、供給収去本体が互いに向かい合う側面の内側に出没可能に加圧ブロック(342)が設けられ、前記供給収去本体(310)が互いに向かい合う反対側に加圧シリンダー(344)が結合されることによってロッドが前記加圧ブロック(342)と結合され、ロッドの作動により、前記加圧ブロック(342)がブロック孔(312)で出没可能に水平移動することを特徴とする、請求項3に記載のスクリーンプリンターのマスク自動交換装置。
【請求項5】
前記アイドラーユニット(350)は、軸に結合されて転がり運動をする多数のアイドラー(352)と;
前記多数のアイドラー(352)が固定・結合される軸ブロック(354)と;
前記軸ブロック(354)の一側に多数のアイドラーが結合された軸ブロックにロッドが結合され、ロッド作動によって水平移動させ、アイドラー孔(314)の外側に出没可能に設けられたサポートシリンダー(356)と;を含んで形成されたことを特徴とする、請求項3に記載のスクリーンプリンターのマスク自動交換装置。
【請求項6】
前記昇下降ユニット(400)は、前記ベースプレート(100)の互いに向かい合う側面に結合され、シリンダーが載置・結合されるように「
L」字状に折り曲げられた固定ブラケット(410)と;
前記固定ブラケット(410)の折り曲げられた水平面に載置され、上向き垂直に昇下降するロッドが形成された昇下降シリンダー(420)と;
「
逆T」字状の板体に形成され、左右に固定ボルト孔(432)が対称的に形成され、各前記固定ボルト孔(432)間に突出した板体上の一面に前記昇下降シリンダー(420)のロッドが結合されるロッド固定孔(434)が形成された昇下降固定片(430)と;
前記マスク供給収去ユニット(300)の印刷部側の終端外側で独立的に前記昇下降シリンダー(420)によって昇下降作動をし、昇降時には前記上部サポートプレート(320)と同一面をなし、下降時には前記下部サポートプレート(330)と同一面をなしながらマスクを支持するように形成されたエレベーター部(440)と;
前記昇下降固定片(430)の固定ボルト孔(432)に上端が固定・結合され、下端は前記エレベーター部(440)の上端に結合され、前記昇下降シリンダー(420)の作動によってエレベーター部が昇下降作動をし、マスクを下部サポートプレート(330)に移動できるように設けられた連結シャフト(450)と;を含んで形成されたことを特徴とする、請求項3に記載のスクリーンプリンターのマスク自動交換装置。
【請求項7】
前記マスク供給収去ユニット(300)と前記昇下降ユニット(400)の上側には、前記プールプッシュユニット(200)によって引かれて供給される、新しく交換されるマスク(NM)の上向き昇降や移動間の流動を制御し、マスクの印刷部を位置させるとき、マスクの傾きを防止するためのマスクフレームの高さによる移動間の間隙を調節する間隙調節シリンダー(500)がさらに形成されたことを特徴とする、請求項1に記載のスクリーンプリンターのマスク自動交換装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スクリーンプリンターのマスク自動交換装置に関し、より詳細には、スクリーンプリンターにおいてマスクに印刷されたパターンの印刷回路基板を生産するとき、新しい印刷回路基板の生産によって新しいマスクに同時に自動交換し、手動操作にかかるマスクのセッティング時間を著しく短縮できるので、不要な人力によって生じる交換作業の煩雑さなしに新しい印刷回路基板の生産に迅速に転換可能であり、これによって、生産性の向上及び作業時間の短縮によって効率性が増大することはもちろん、無理な交換作業ではなく、自動工程を通じた速い交換作業によって工程条件の変化率を最小化することによって、交換作業によって誘発される製品の不良を最小化することができ、設備ラインの構成時、場所の設備面積の制約を減少できるスクリーンプリンターのマスク自動交換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
印刷回路基板(PCB;Print Circuit Board)は、家電製品などの現代生活で必ず必要な電子機器に装着された全ての電子回路基板(フェノール、エポキシなどの樹脂に電気配線、半導体及び受動部品が集約された板)であって、継続的に発展を重ねており、近年、その代表的なものの一つが携帯電話、コンピューター、携帯用ネットブックなどである。
【0003】
これらの製品の発達から分かるように、消費者の要求に応じた機能の多様化は継続されており、日ごとに新製品が発売開始されている。このような発展は、回路の高密度化及び小型化を志向している。
【0004】
このような印刷回路基板には、表面実装部品(surface mounted device;SMD)が実装される。このような表面実装部品は、印刷回路基板の表面に実装する電子部品を総称するものであって、表面実装技術(SMT)を用いると、印刷回路基板に互いに異なる部品を実装することができる。
【0005】
しかし、このように部品を実装する前に、印刷回路基板上に部品を実装するための印刷回路パターンを印刷するソルダー印刷を行わなければならなく、このようなソルダー印刷はスクリーン印刷装置を用いて行っている。
【0006】
このような印刷回路基板に各表面実装部品を実装するための印刷回路パターンのソルダー印刷時、センターコンベヤー装置内には、印刷回路基板を支持するためのバックアップジグ(Backup jig)が必要である。これは、ソルダー印刷を通じてマスクの印刷パターンを印刷回路基板に印刷するとき、ソルダーを押しながら印刷するためのスキージーの加圧力により、スキージーとの接触部分で印刷回路基板が反るという問題を防止するためである。
【0007】
したがって、印刷回路基板のソルダー印刷のためにはマスク及びバックアップジグが必須不可欠な構成であり、既に生産された印刷回路基板のサイズ及びパターンが変わると、マスク及びバックアップジグを交換するようになるが、このようなマスク及びバックアップジグの交換時、通常、マスク及びバックアップジグの交換作業をそれぞれ別途に手動で行っており、不要な人力の浪費及び交換作業時間の増大によって全体の生産効率を低下させるという問題があった。
【0008】
さらに、マスク及びバックアップジグの交換過程では、交換時間が増大すると共に、作業工程条件の変化率が大きく、且つ即時に交換できないので、製品の不良率が著しく増加するという問題があった。
【0009】
すなわち、マスク及びバックアップジグを手動操作によって交換するとき、印刷回路基板に対してマスク及びバックアップジグのセッティングを行わなければならなく、これにかかるセッティング時間としては、熟練度によってマスク交換時間が約15分~40分ほどかかり、さらに、バックアップジグの交換時間が追加的に要されるという問題によって作業の連続性が低下する。また、このような交換時間によって生産時間が増加し、生産性が低下し得るだけでなく、全体的な作業効率が低下するという問題があった。
【0010】
このような問題を解決するために、近年、マスク及びバックアップジグの自動交換が可能なスクリーンプリンターが開示されている。マスクの自動交換が可能なスクリーンプリンターとしては、大韓民国公開特許第10-2011-0096885号(スクリーンプリンター用基板載置モジュール交換装置)と、本出願人の大韓民国登録特許第10-1517387号(スクリーンプリンターの印刷回路基板の交換時、バックアップジグ及びマスクを同時に自動交換する装置、及びこれを用いたバックアップジグ及びマスクを同時に自動交換する方法)が開示されている。
【0011】
前者の従来のマスク自動交換装置は、各プリンティングジョブのそれぞれの基板載置モジュールが各スロットに独立的に積載される積載部が備えられ、積載部に収容された各プリンティングジョブのそれぞれの基板載置モジュールが信号によってX方向に交換されるように形成されたものである。このような従来のマスク自動交換装置は、常に一定のサイズのマスクに適用され、印刷回路基板に適合したマスクのサイズがそれぞれ異なる部分には適用が不可能であり、単にマスクを積載して投入する程度のものに過ぎない。さらに、積載部と共に、移送ユニットの構成がX軸線上に配列・形成され、それぞれ個別的に構成されることによって、場所の制約が多く、空間活用が難しいという問題がある。よって、既に構成された全体の工程ラインでは、追加が相当難しいと共に、汎用が不可能であるという問題がある。
【0012】
一方、後者の本出願人の先登録特許は、印刷回路基板と一体に形成され、マスクの自動投入を通じて上述した問題を解決するために開示された。しかし、本先登録特許の場合、マスクがZ軸線上で移動しながらX軸線上に投入されるように構成されることによって、Y軸線上の高さは最小に構成可能であるが、全体の幅の拡大によって場所の制約が伴うという、上述した前者のマスク自動交換装置と同一の問題を有している。
【0013】
また、交換される印刷回路基板に対応する新しいマスクのサイズに即時に対応する時間に制約があり、全体の交換時間が増大するという問題があった。すなわち、マスクの幅を一側方向でボールスクリューの前後進によって調節するように構成されるので、マスクの幅調節時間が増大し、マスクの幅に対応する正確性は、左右を同時に調節する場合に比べて低下するという問題があった。
【0014】
さらに、幅が調節された状態でZ軸線方向に移動した後、再びX軸線方向に移動するマスクの交換過程で直角に移動するという問題により、マスクの正確な投入に誤差が発生するので、再びセッティングして点検する不要な工程又は印刷不良が生じるという問題があった。
【0015】
すなわち、全体のマスクの交換移動過程が長いので、マスクの交換時間が増大し、Z軸線方向の移動によって全体のマスク交換装置の幅が拡張されることによって、広い空間の面積が必要になるという問題があった。
【0016】
また、バックアップジグの自動交換過程でも、バックアップジグが結合されるブロック結合部側と、ブロック結合部とバックアップジグの自動交換するためのバックアップジグ需要供給手段との間に別途に固定されたコンベヤーとがそれぞれ設置された状態で存在し、マスクが設置される部分とバックアップジグとの間の上下の幅が固定された状態で存在するようになっている。よって、全体の工程間でのバックアップジグの投入は、バックアップジグを収容したバックアップジグ需要供給手段を通じてブロック結合部までのバックアップジグを交換するための固定されたコンベヤー間の距離が常に固定され、バックアップジグを交換するためのX軸線上の長さの縮小制限は難しいという問題があり、マスクが設置された部分とブロック結合部との間の空間の距離調整が難しいという問題があった。
【0017】
すなわち、家電製品を生産するための印刷回路基板の一面に実装された状態でマスクが投入される場合、その厚さが拡大され得る。すなわち、両面を使用する印刷回路基板の場合、一面に実装された状態で他面に印刷するために投入される場合、既存の印刷回路基板のみで投入された厚さに対応するマスクとブロック結合部との間の距離に制約が発生し、これによって印刷が不可能になり得るので、これをより拡大するための努力が必要となっている実情である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0018】
【文献】韓国公開特許第10-2011-0096885号公報
【文献】韓国登録特許第10-1517387号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
したがって、本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであって、スクリーンプリンターにおいて新しい印刷回路基板の生産に適宜対応するマスクの自動交換が可能であるので、不要な時間、人力の浪費及びこれによって生じる交換作業の煩雑さなしに新しい印刷回路基板の生産に迅速に転換可能であり、これにより、生産性の向上及び作業時間の短縮によって効率性が増大するスクリーンプリンターのマスク自動交換装置を提供することを目的とする。
【0020】
また、本発明は、人力による無理な交換作業ではなく、自動工程を通じた速い交換作業によって工程条件の変化率を最小化することによって、マスクの交換作業によって誘発される製品の不良を最小化することができ、マスクの交換による移動距離を最小化し、マスクの交換にかかる時間を最小化することによって迅速に交換可能であり、既に設置されたマスクと交換のための新しいマスクとが上下に備えられた状態で自動交換が可能であるので、装備サイズの縮小によって設置面積の制約を減少できるスクリーンプリンターのマスク自動交換装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0021】
上記のような目的を達成するために、本発明に係るスクリーンプリンターのマスク自動交換装置は、スクリーンプリンターSの印刷部Pの一側に結合され、印刷部の上端に構成されたマスクMを自動交換するマスク自動交換装置において、マスク自動交換装置は、上部面にガイドレール110が前後長さ方向に長く形成され、前記スクリーンプリンターの印刷部の上側左右に対称的に備えられたベースプレート100と;スクリーンプリンターSの印刷部P側に既に設置されたマスクMを押しながら引き出し、スクリーンプリンターSの印刷部Pから交換・設置される新しいマスクNMを引っ張りながら引き入れるように前記ベースプレート100のガイドレール110に結合され、プールプッシュ駆動モーターによってレールに沿って前後移動するように形成されたプールプッシュユニット200と;左右に備えられた前記ベースプレート100の内側面に向かい合うように対称的に形成され、内側の上部面に交換する新しいマスクNMの左右両端が係止されて支持される上部サポートプレートが、スクリーンプリンターの印刷部の前側まで前後長さ方向に長く形成され、前記上部サポートプレートの直下に既に設置されて引き出されるマスクMの左右両端が係止されて支持される下部サポートプレートが、スクリーンプリンターの印刷部から引き出されて回収される位置まで前後長さ方向に長く形成されるマスク供給収去ユニット300と;前記マスク供給収去ユニット300の前方に前記ベースプレート100の内側に互いに向かう合うように対称的に形成され、前記マスク供給収去ユニット300の下部サポートプレートに係止されて支持され、印刷部に既に設置されたマスクMをプールプッシュユニット200によって下部サポートプレートに沿って引き出し・回収位置に押し出した後、上部サポートプレートから供給される交換される新しいマスクNMが前記プールプッシュユニット200によってスクリーンプリンターの印刷部に引っ張られながら位置すると、新しいマスクNMが垂直に下降し、前記下部サポートプレートに新しいマスクNMの左右両端が係止されながら印刷部に位置するように設けられた昇下降ユニット400と;を含んで形成されたことを特徴とする。
【0022】
ここで、前記プールプッシュユニット200は、前記ベースプレート100のガイドレール110にそれぞれ結合されるレールブロック212が下端に形成された垂直移動片210と;両端下側に前記垂直移動片210が結合され、垂直移動片がガイドレールに沿って同一にベースプレートの前後に移動するように設けられた板状のブリッジバー220と;前記ブリッジバー220の中央に交換用の新しいマスクNMを印刷部側に引くためのプールシリンダー232、及び印刷部に既に設置されたマスクMを排出・回収可能に押し出すためのプッシュシリンダー234を含んで形成されたプールプッシュ部230と;前記ベースプレート100の上部一面に結合され、モーター軸の軸線上にスクリューシャフト242が前後長さ方向に印刷部側まで長く延長形成されたプールプッシュ駆動モーター240と;前記垂直移動片210のうちいずれか一つの外側に形成され、前記プールプッシュ駆動モーター240のスクリューシャフト242にねじ結合され、回転するスクリューシャフトの回転力を直線運動に変換し、前記垂直移動片210がガイドレール110上で前後移動するように設けられたスクリューハウジング250と;を含んで形成されたことを特徴とする。
【0023】
一方、前記マスク供給収去ユニット300は、マスクが供給・排出される一端から印刷部側まで前後長さ方向に長く形成された四角の板体に形成され、印刷部側に位置する側面の下部一面に一対のブロック孔312が形成され、各ブロック孔312間にアイドラー孔314が形成された供給収去本体310と;前記供給収去本体の一側面の上部面に交換される新しいマスクNMの左右両端が係止されて支持され、スクリーンプリンターの印刷部の前側のアイドラー孔の前側まで前後長さ方向に長く形成された上部サポートプレート320と;前記上部サポートプレート320の直下に形成され、既に設置されて引き出されるマスクMの左右両端が係止されて支持されるように、スクリーンプリンターの印刷部から引き出されて回収される位置まで前後長さ方向に長く形成された下部サポートプレート330と;前記供給収去本体310のブロック孔312に結合され、供給収去本体が互いに向かい合う側面に出没可能に形成され、前記昇下降ユニット400によって前記上部サポートプレートから下部サポートプレートに下降移動し、印刷部に交換・設置された新しいマスクNMの流動を防止するために、マスクの左右枠を加圧・固定するように互いに向かい合う供給収去本体のうち少なくともいずれか一側以上に形成されるホールディングユニット340と;前記供給収去本体310のアイドラー孔314に結合され、前記プールプッシュユニット200によって交換する新しいマスクNMが上部サポートプレート320から印刷部に位置するとき、マスクの前方側が上部サポートプレートを逸脱する地点に支持されて移動するようにアイドラー孔314から一側面の外側に引き出され、下部サポートプレート330に昇下降ユニット400によって新しいマスクNMが下向きに移動するときは、干渉を防止するためにアイドラー孔314に引き入れられるように設けられた
アイドラーユニット350と;を含んで形成されたことを特徴とする。
【0024】
ここで、前記ホールディングユニット340は、前記供給収去本体310のブロック孔312に結合され、供給収去本体が互いに向かい合う側面の内側に出没できるように加圧ブロック342が設けられ、前記供給収去本体310が互いに向かい合う反対側に加圧シリンダー344が結合され、ロッドが前記加圧ブロック342と結合され、ロッドの作動によって前記加圧ブロック342がブロック孔312で出没可能に水平移動することを特徴とし、前記アイドラーユニット350は、軸に結合されて転がり運動をする多数のアイドラー352と;前記多数のアイドラー352が固定・結合される軸ブロック354と;前記軸ブロック354の一側に多数のアイドラーが結合された軸ブロックにロッドが結合され、ロッドの作動によって水平移動させながらアイドラー孔314の外側に出没可能に設けられたサポートシリンダー356と;を含んで形成されたことを特徴とする。
【0025】
一方、前記昇下降ユニット400は、前記ベースプレート100の互いに向かい合う側面に結合され、シリンダーが載置・結合されるように「L」字状に折り曲げられた固定ブラケット410と;前記固定ブラケット410の折り曲げられた水平面に載置され、上向き垂直に昇下降するロッドが形成された昇下降シリンダー420と;「逆T」字状の板体に形成され、左右に固定ボルト孔432が対称的に形成され、前記各固定ボルト孔432間に突出した板体上の一面に前記昇下降シリンダー420のロッドが結合されるロッド固定孔434が形成された昇下降固定片430と;前記マスク供給収去ユニット300の印刷部側の終端外側で独立的に前記昇下降シリンダー420によって昇下降作動をし、昇降時には前記上部サポートプレート320と同一面をなし、下降時には前記下部サポートプレート330と同一面をなしながらマスクを支持するように形成されたエレベーター部440と;前記昇下降固定片430の固定ボルト孔432に上端が固定・結合され、下端は前記エレベーター部440の上端に結合され、前記昇下降シリンダー420の作動によってエレベーター部が昇下降作動をし、マスクを下部サポートプレート330に移動できるように設けられた連結シャフト450と;を含んで形成されたことを特徴とする。
【0026】
さらに、前記マスク供給収去ユニット300と前記昇下降ユニット400の上側には、前記プールプッシュユニット200によって引かれて供給される、新しく交換されるマスクNMの上向き昇降や移動間の流動を制御し、マスクの印刷部を位置させるとき、マスクの傾きを防止するためのマスクフレームの高さによる移動間の間隙を調節する間隙調節シリンダー500がさらに形成されることも好ましい。
【発明の効果】
【0027】
本発明は、スクリーンプリンターにおいて新しい印刷回路基板の生産に適宜対応するマスクが、既に設置されたマスクと上下に区画され、自動交換が可能になるように構成されることによって、装備の縮小を通じた設置面積の制約を最小化すると共に、上下に区分された水平上のマスクの移動及び上下移動による自動交換が可能であるので、マスクの交換による不要な時間、人力の浪費及びこれによって生じる交換作業の煩雑さなしに新しい印刷回路基板の生産に迅速に転換可能であり、これにより、生産性の向上及び作業時間の短縮によって効率性が増大するという長所があり、また、人力による無理な交換作業ではなく、自動工程を通じた速い交換作業によって工程条件の変化率を最小化することによって、マスクの交換作業によって誘発される製品の不良を最小化することができ、マスクの交換による移動距離及びマスクの交換にかかる時間を最小化し、全体の工程時間の短縮によって生産効率を増大できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】本発明に係るスクリーンプリンターのマスク自動交換装置の全体斜視図であ る。
【
図2】本発明に係るスクリーンプリンターのマスク自動交換装置の分解斜視図であ る。
【
図3】本発明に係るスクリーンプリンターのマスク自動交換装置の平面図である。
【
図4】本発明に係るスクリーンプリンターのマスク自動交換装置のプールプッシュ ユニットの要部斜視図である。
【
図5】本発明に係るスクリーンプリンターのマスク自動交換装置のマスク供給収去 ユニットの要部斜視図である。
【
図6】本発明に係るスクリーンプリンターのマスク自動交換装置の昇下降ユニット の要部斜視図である。
【
図7】本発明に係るスクリーンプリンターのマスク自動交換装置の既に設置された マスクを排出・回収するための作動状態を示す要部斜視図である。
【
図8】本発明に係るスクリーンプリンターのマスク自動交換装置の既に設置された マスクを排出・回収するための作動状態を示す要部側面図である。
【
図9】本発明に係るスクリーンプリンターのマスク自動交換装置の新しいマスクを 印刷部に装着するための作動状態を示す要部斜視図である。
【
図10】本発明に係るスクリーンプリンターのマスク自動交換装置の新しいマスク を印刷部に装着するための作動状態を示す要部側面図である。
【
図11】本発明に係るスクリーンプリンターのマスク自動交換装置の間隙調節シリ ンダーによるマスクの作動状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明の利点、特徴、及びそれらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に説明する実施例を参照すれば明確になるだろう。しかし、本発明は、以下で開示する実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多数の形態で具現可能である。
【0030】
本明細書において、本実施例は、本発明の開示を完全にし、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものである。そして、本発明は、請求項の範疇によって定義されるものに過ぎない。よって、いくつかの実施例において、よく知られている構成要素、よく知られている動作及びよく知られている各技術は、本発明が曖昧に解釈されることを避けるために具体的に説明しない。
【0031】
明細書全体にわたって同一の参照符号は、同一の構成要素を称する。そして、本明細書で使用された(言及された)各用語は、実施例を説明するためのものであって、本発明を制限しようとするものではない。本明細書において、単数型は、文句で特に言及しない限り、複数型も含む。また、「含む(又は備える)」と言及した構成要素及び動作は、一つ以上の他の構成要素及び動作の存在又は追加を排除しない。
【0032】
他の定義がない限り、本明細書における全ての用語(技術及び科学的用語を含む)は、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者に共通的に理解され得る意味で使用可能である。また、事前に定義されている一般的な用語は、定義されていない限り、理想的に又は過度に解釈しない。
【0033】
以下、添付の各図面を参照して、本発明に係るスクリーンプリンターのマスク自動交換装置の実施例を詳細に説明する。
【0034】
図1は、本発明に係るスクリーンプリンターのマスク自動交換装置の全体斜視図で、
図2は、本発明に係るスクリーンプリンターのマスク自動交換装置の分解斜視図で、
図3は、本発明に係るスクリーンプリンターのマスク自動交換装置の平面図で、
図4は、本発明に係るスクリーンプリンターのマスク自動交換装置のプールプッシュユニットの要部斜視図で、
図5は、本発明に係るスクリーンプリンターのマスク自動交換装置のマスク供給収去ユニットの要部斜視図で、
図6は、本発明に係るスクリーンプリンターのマスク自動交換装置の昇下降ユニットの要部斜視図で、
図7は、本発明に係るスクリーンプリンターのマスク自動交換装置の既に設置されたマスクを排出・回収するための作動状態を示す要部斜視図で、
図8は、本発明に係るスクリーンプリンターのマスク自動交換装置の既に設置されたマスクを排出・回収するための作動状態を示す要部側面図で、
図9は、本発明に係るスクリーンプリンターのマスク自動交換装置の新しいマスクを印刷部に装着するための作動状態を示す要部斜視図で、
図10は、本発明に係るスクリーンプリンターのマスク自動交換装置の新しいマスクを印刷部に装着するための作動状態を示す要部側面図で、
図11は、本発明に係るスクリーンプリンターのマスク自動交換装置の間隙調節シリンダーによるマスクの作動状態を示す側面図である。
【0035】
本発明に係るスクリーンプリンターのマスク自動交換装置は、スクリーンプリンターを通じて印刷回路基板のパターンを印刷する過程で初期に設置されるマスクのパターンを印刷した後、他のパターンの印刷回路基板を印刷しようとする場合、マスクを交換しなければならないことに起因してなされたものであって、新しい印刷回路基板の生産に適宜対応するスクリーンプリンターのマスクは、設置面積の制約を最小化しながら迅速且つ精密に自動交換するように形成される。
【0036】
したがって、マスクの交換過程での不要な時間、人力の浪費及びこれによって生じる交換作業の煩雑さなしに新しい印刷回路基板の生産に迅速に転換可能であり、これによって全体の工程時間の短縮が可能であるので、生産性の向上及び作業時間の短縮によって効率性が増大し、人力による無理な交換作業ではなく、自動工程を通じた速い交換作業によって工程条件の変化率を最小化することによって、スクリーンプリンターのマスクの交換作業によって誘発される製品の不良を最小化することができ、マスクを水平線上に回収及び供給したり、上下に水平移動させ、マスクが印刷部に正確に位置決定されて設置されることによって、迅速且つ精密にマスクの交換が可能であり、マスクがスクリーンプリンターの印刷部の上側に形成されることによって、別途の設置面積が必要でなく、スクリーンプリンターの印刷部の上側に設置されることから設置面積の制約がないものであって、スクリーンプリンターの印刷部の上側に結合され、印刷部の上端に構成されたマスクMを自動交換するように構成される本発明に係るマスク自動交換装置は、
図1乃至
図3に示したように、ベースプレート100、プールプッシュユニット200、マスク供給収去ユニット300、及び昇下降ユニット400を含んで構成される。
【0037】
前記ベースプレート100は、多数のフレームに結合され、後述するプールプッシュユニット200、マスク供給収去ユニット300、及び昇下降ユニット400が設置されるように形成され、上部面にガイドレール110が前後長さ方向に長く形成され、前記スクリーンプリンターの印刷部の上側左右に対称的に備えられる。このような前記ベースプレート100は、前記スクリーンプリンターの上側に設置されることによって、マスクを交換するための装置の追加的な設置面積が必要でないので、設置面積の制約がない。すなわち、ベースプレートの一側は、マスクの回収地点としてスクリーンプリンターを逸脱しない位置であって、他側は、スクリーンプリンターの印刷部の直上側に該当するように左右対称に形成される。
【0038】
前記プールプッシュユニット200は、スクリーンプリンターSの印刷部P側に既に設置されたマスクMを押しながら引き出し、スクリーンプリンターSの印刷部Pから交換・設置される新しいマスクNMを引っ張りながら引き入れるように前記ベースプレート100のガイドレール110に結合され、プールプッシュ駆動モーターによってレールに沿って前後移動するように形成される。ここで、前記プールプッシュユニット200は、ガイドレールに沿って移動するとき、スクリーンプリンターの印刷部側にマスクを移送させるための位置まで前進し、マスクを排出した後、その他の回収装置や人力による自動及び手動回収システムによって回収され得る地点までレールに沿って移動する。
【0039】
このような前記プールプッシュユニット200は、
図1乃至
図4に示したように、垂直移動片210、ブリッジバー220、プールプッシュ部230、プールプッシュ駆動モーター240、及びスクリューハウジング250を含んで構成される。
【0040】
前記垂直移動片210は、後述するプールプッシュ駆動モーターの駆動力を受けてガイドレール上で移動するものであって、前記ベースプレート100のガイドレール110にそれぞれ結合されるレールブロック212が下端に形成される。ここで、前記垂直移動片210のうちいずれか一つの一側、すなわち、プールプッシュ駆動モーターが備えられた一側の垂直移動片210に後述するスクリューハウジング250が結合され、スクリューシャフトの回転運動を直線運動に変更しながらガイドレール上で移動し、互いに向かい合って対称的に形成された反対側の垂直移動片210と同時に移動できるように後述するブリッジバーによって連結・形成される。
【0041】
前記ブリッジバー220は、互いに向かい合って形成された垂直移動片210が同時にガイドレール上で移動するように設けられたものであって、両端の下側に前記垂直移動片210が結合され、垂直移動片がガイドレールに沿って同一にベースプレートの前後に移動するように板状に設けられる。
【0042】
前記プールプッシュ部230は、交換する新しいマスクNMと既に設置されたマスクMを、前記ブリッジバー220によって両端の垂直移動片210が後述するプールプッシュ駆動モーターの駆動力によって前後移動する過程で引っ張ったり押し出すためのものであって、前記ブリッジバー220の中央に交換用の新しいマスクNMを印刷部側に引くためのプールシリンダー232、及び印刷部に既に設置されたマスクMを排出・回収可能に押し出すためのプッシュシリンダー234を含んで形成される。ここで、プールシリンダーとプッシュシリンダーのロッドは、新しく交換されるマスクの枠側の内側に係止・結合し、スクリーンプリンターの印刷部側に引っ張るようになり、プッシュシリンダーのロッドは、マスクの枠側の外側にロッドの終端が対応して押し出されるように形成される。
【0043】
前記プールプッシュ駆動モーター240は、プールプッシュ部230が中央に形成されたブリッジバー220と垂直移動片210とが一体にベースプレート100のガイドレール110上で前後移動するように駆動力を発生させるものであって、前記ベースプレート100の上部一面に結合され、モーター軸の軸線上にスクリューシャフト242が前後長さ方向に印刷部側まで長く延長形成される。
【0044】
前記スクリューハウジング250は、上述したスクリューシャフト242の回転運動を直線運動に変更するものであって、前記垂直移動片210のうちいずれか一つの外側に形成され、前記プールプッシュ駆動モーター240のスクリューシャフト242にねじ結合され、回転するスクリューシャフトの回転力を直線運動に変換し、前記垂直移動片210がガイドレール110上で前後移動することによってブリッジバーとプールプッシュ部が
ガイドレール上で前後移動し、マスクの交換及び排出・回収が可能になるように設けられ
る。
【0045】
前記マスク供給収去ユニット300は、新しいマスクNMと既に設置されたマスクMを供給及び排出位置に支持するように左右対称に形成されたものであって、
図1乃至
図3、
図5に示したように、供給収去本体310、上部サポートプレート320、下部サポートプレート330、ホールディングユニット340、及びアイドラーユニット350を含んで構成される。
【0046】
前記供給収去本体310は、マスクが供給・排出される一端から印刷部側まで前後長さ方向に長く形成された四角の板体に形成され、印刷部側に位置する側面の下部一面に後述するホールディングユニット340が出没可能に結合される一対のブロック孔312が形成され、各ブロック孔312間には、後述するアイドラーユニット350が出没可能に結合されるアイドラー孔314が形成される。
【0047】
前記上部サポートプレート320は、新しいマスクNMが交換されるために載置されるものであって、前記供給収去本体の一側面の上部面に交換される新しいマスクNMの左右両端が係止されて支持され、スクリーンプリンターの印刷部の前側のアイドラー孔の前側まで前後長さ方向に長く形成される。
【0048】
前記下部サポートプレート330は、既に設置されたマスクMの位置がスクリーンプリンターの印刷部にホールディングユニットによって固定されるように左右両端が係止され、その後、交換する新しいマスクNMの投入によって印刷部から排出位置に移送されて載置されるように設けられたものであって、前記上部サポートプレート320の直下に形成され、既に設置されて引き出されるマスクMの左右両端が係止されて支持されるように、スクリーンプリンターの印刷部から引き出されて排出・回収される位置まで前後長さ方向に長く形成される。
【0049】
前記ホールディングユニット340は、交換される新しいマスクNMが下部サポートプレート320の印刷部の位置で係止・支持されると共に固定されるように、マスクの左右側面を加圧して固定し、排出・回収時には解除されるように出没可能に設けられたものであって、前記供給収去本体310のブロック孔312に結合され、供給収去本体が互いに向かい合う側面に出没可能に形成され、前記昇下降ユニット400によって前記上部サポートプレートから下部サポートプレートに下降移動し、印刷部に交換・設置された新しいマスクNMの流動を防止するために、マスクの左右枠を加圧・固定するように互いに向かい合う供給収去本体のうち少なくともいずれか一側以上に形成される。
【0050】
このような前記ホールディングユニット340は、前記供給収去本体310のブロック孔312に結合され、供給収去本体が互いに向かい合う側面の内側に出没できるように長方形状の加圧ブロック342が設けられ、前記供給収去本体310が互いに向かい合う反対側に加圧シリンダー344が結合され、ロッドが前記加圧ブロック342と結合され、ロッドの作動により、前記加圧ブロック342がブロック孔312でマスクの左右枠側に出没できるように水平移動する。すなわち、新しいマスクMが上部サポートプレート320を通じて供給され、後述する昇下降ユニットを通じて下部サポートプレート330に下降・移送された後、プールプッシュユニットのプッシュシリンダーの作動によってスクリーンプリンターの印刷部側にマスクが位置すると、供給収去本体のブロック孔に出没可能に内設されている前記加圧ブロック342を、加圧シリンダー344の作動によって水平移動するロッドがマスクの左右枠側に押しながら密着・加圧して固定することによって、交換されたマスクが印刷部から逸脱することなく、正位置でスクリーン印刷が円滑に行われるように形成される。
【0051】
前記アイドラーユニット350は、新しいマスクNMが印刷部に交換されるために上部サポートプレートに投入され、プールプッシュユニット200によって上部サポートプレートに沿って移動しながら印刷部側の上側の空間にマスクが位置するとき、マスクの下部サポートプレートへの下降・移送するための一時的な支持のためにマスクの左右枠の下部面に出没するものであって、前記供給収去本体310のアイドラー孔314に結合され、前記プールプッシュユニット200によって交換する新しいマスクNMが上部サポートプレート320から印刷部に位置するとき、マスクの前方側が上部サポートプレートを逸脱する地点に支持されて移動するようにアイドラー孔314から一側面の外側に引き出され、下部サポートプレート330に昇下降ユニット400によって新しいマスクNMが下向きに移動するときは、干渉を防止するためにアイドラー孔314に引き入れられるように設けられる。
【0052】
このような前記アイドラーユニット350は、マスクの左右側の下部面に対応し、転がり運動を通じて円滑に移送されるように軸に結合され、転がり運動をする多数のアイドラー352が前記アイドラー孔に対応する長方形状の軸ブロック354に水平に配列されて結合され、前記軸ブロック354の一側に多数のアイドラーが結合された軸ブロックにロッドが結合され、ロッドの作動によって水平移動させ、アイドラー孔314の外側、すなわち、マスクの左右側枠の下部面が接するように出没可能に設けられる。
【0053】
したがって、前記アイドラーユニット350は、マスクを交換するために上部サポートプレートから下部サポートプレートに垂直に下降して移送されるために、上部サポートプレートの終了地点側でマスクの左右枠の下部面を支持し、下部サポートプレートに下降するための位置に到達するまで支持するように設けられ、下部サポートプレートに垂直に下降するための位置にマスクが到達した後、昇下降ユニットによって下部サポートプレートに垂直に下降するとき、干渉なしに垂直に下降するように、アイドラー孔に多数のアイドラーが形成された軸ブロックが引き入れられ、円滑な垂直下降が可能になるように設けられる。
【0054】
前記昇下降ユニット400は、交換される新しいマスクNMが上部サポートプレートに供給され、プールプッシュユニットによって印刷部側に移送された後、下部サポートプレートにマスクが位置し、スクリーンプリンターの印刷部への正位置のために上下に作動するものであって、前記マスク供給収去ユニット300の前方に前記ベースプレート100の内側に互いに向かい合うように対称的に形成され、前記マスク供給収去ユニット300の下部サポートプレートに係止・支持され、印刷部に既に設置されたマスクMは、プールプッシュユニット200によって下部サポートプレートに沿って引き出し・回収位置に押し出した後、上部サポートプレートから供給される、交換される新しいマスクNMが前記プールプッシュユニット200によってスクリーンプリンターの印刷部に引っ張られて位置すると、新しいマスクNMが垂直に下降し、前記下部サポートプレートに新しいマスクNMの左右両端が係止されながら印刷部に位置するように設けられる。
【0055】
このような前記昇下降ユニット400は、
図1乃至
図3、
図6に示したように、固定ブラケット410、昇下降シリンダー420、昇下降固定片430、エレベーター部440、及び連結シャフト450を含んで構成される。
【0056】
前記固定ブラケット410は、後述する昇下降シリンダー420が固定されるように設けられ、昇下降シリンダーのロッドの垂直上昇作動によって後述するエレベーター部が上部サポートプレートと下部サポートプレートとの間を往来すると、同一線上に位置するように基準になるものであって、前記昇下降ユニット400は、前記ベースプレート100の互いに向かい合う側面に結合され、シリンダーが載置・結合されるように「L」字状に折り曲げられて形成される。
【0057】
前記昇下降シリンダー420は、ロッドが上側に垂直に上下移動するように設けられたものであって、前記固定ブラケット410の折り曲げられた水平面に載置され、上向き垂直に昇下降するロッドが形成される。一方、前記昇下降シリンダー420のロッドはステップ移動させ、1ステップ信号の場合は、上部サポートプレートと同一線上に後述するエレベーター部を一致させ、2ステップ信号の場合は、下部サポートプレートと同一線上にエレベーター部を一致させることも好ましく、逆順に作動させることも好ましい。
【0058】
前記昇下降固定片430は、一つの昇下降シリンダーで水平均衡が一致しながら、前記エレベーター部440が垂直上の上下に移動するように設けられたものであって、「逆T」字状の板体に形成され、左右に固定ボルト孔432が対称的に形成され、前記各固定ボルト孔432間に突出した板体上の一面に前記昇下降シリンダー420のロッドが結合されるロッド固定孔434が形成される。すなわち、前記昇下降固定片430のロッド固定孔434に昇下降シリンダー420のロッドの上端が固定・結合されながら上側に上下移動するとき、後述するエレベーター部の前後が均一に平行をなして上下移動しながら上部サポートプレートと下部サポートプレートの同一水平線上に移動できるようにする。
【0059】
前記エレベーター部440は、新しいマスクNMが上部サポートプレートから供給され、プールプッシュユニットによって引っ張られて位置すると、下部サポートプレートにマスクを垂直に下降して移動させるためのものであって、前記マスク供給収去ユニット300の印刷部側の終端外側で独立的に前記昇下降シリンダー420によって昇下降作動をし、昇降時には前記上部サポートプレート320と同一面をなし、下降時には前記下部サポートプレート330と同一面をなしながらマスクを支持するように形成される。すなわち、前記エレベーター部440は、上記で説明したように、昇下降シリンダーのロッドのステップ移動を通じて上・下部サポートプレートと同一水平線上に位置しながら水平をなすようになり、マスクの円滑な昇下降移動が可能になるように設けられる。また、前記エレベーター部440は、アイドラーユニットに支持されて移送されたマスクを安定的に支持することによって、アイドラーユニットのアイドラーと軸ブロックがアイドラー孔に引き入れられながら支持が解除された場合にも、流動や傾きなしに安定的に昇下降作動をする。
【0060】
前記連結シャフト450は、昇下降固定片にエレベーター部が連結され、昇下降固定片の昇下降作動によって共に昇下降作動をするように設けられたものであって、前記昇下降固定片430の固定ボルト孔432に上端が固定・結合され、下端は前記エレベーター部440の上端に結合され、前記昇下降シリンダー420の作動によってエレベーター部が昇下降作動をし、マスクを下部サポートプレート330に移動できるように設けられる。
【0061】
一方、
図11に示したように、前記マスク供給収去ユニット300と前記昇下降ユニット400の上側には、前記プールプッシュユニット200によって引かれて供給される、新しく交換されるマスクNMの上向き昇降や移動間の流動を制御し、マスクの印刷部を位置させるとき、マスクの傾きを防止するために、マスクフレームの高さによる移動間の間隙を調節する間隙調節シリンダー500がさらに形成されることも好ましい。すなわち、前記間隙調節シリンダー500は、上部サポートプレートの上側の供給収去本体に結合され、上部サポートプレート上に載置されたマスクの左右側の枠の厚さに対応するように形成されることによって、プールプッシュユニットによってマスクが上部サポートプレート上で引っ張られながらマスクが上向きに昇降したり、印刷部側が近接し、上部サポートプレートの終了地点でマスクの後方側が急に昇降しながら前方が傾くことを防止し、マスクが下部サポートプレートに下降して移送される前段階である上部サポートプレートから供給され、昇下降ユニットに載置された状態でマスクの均衡が崩れて傾いたり曲がることによって印刷部への正確な位置固定が難しくなるという問題を防止するために昇下降ユニットの上側にも設けられる。
【0062】
このような構成の本発明に係るスクリーンプリンターのマスク自動交換装置は、
図1乃至
図3に示したように、最初の印刷回路基板にソルダー印刷のためのパターンを有するマスクMがスクリーンプリンターに設置され、続いて、スクリーンプリンターSに既に設置されたマスクMによって印刷回路基板の生産が行われた後、新しい印刷回路基板として生産しようとすると、新規のマスクNMを交換しなければならないので、このとき、新規のマスクNMは、
図1及び
図9に示したように、マスク供給収去ユニット300の互いに向かい合って左右対称に形成された供給収去本体310の上部サポートプレート320の一側に投入して載置させる。
【0063】
次に、
図7及び
図8に示したように、プールプッシュ駆動モーター240の作動によってモーター軸が回転し、モーター軸と軸結合されたスクリューシャフト242が空転する。その後、スクリューシャフト242に結合されたスクリューハウジング250は、スクリューシャフト242の回転力によってスクリューシャフトの軸線上で前後に移動するようになる。ここで、スクリューハウジング250のスクリューシャフトの軸線上で印刷部P側に前方移動すると、スクリューハウジング250が固定された垂直移動片210の下端のレールブロック212がガイドレール110に沿って印刷部側の前方に前進移動し、ブリッジバー220と連動して結合された反対側の垂直移動片210も共にガイドレールに沿って前方に移動する。
【0064】
次に、前記プールプッシュユニット200のブリッジバー220の中央に形成されたプールプッシュ部230のプッシュシリンダー234を作動し、ロッドが下部サポートプレート330の印刷部側に載置・固定された既に設置されたマスクMの枠の外側に対応した後、マスクの固定を解除するために、ホールディングユニット340の加圧シリンダー344によってマスクの左右側を加圧している加圧ブロック342が供給収去本体310のブロック孔312の内側に引き入れられるようにし、マスクの印刷部の固定を解除する。ここで、前記ホールディングユニット340は、互いに向かい合って対称的に備えられる供給収去本体のいずれか一側に形成し、反対側は基準線にして固定することも好ましい。
【0065】
次に、プールプッシュ駆動モーター240の作動により、マスクを回収するための下部サポートプレート330の後方側にプールプッシュユニットのガイドレールに沿って移動するようになり、プールプッシュユニットの移動により、プッシュシリンダー234は、ロッドが既に設置されたマスクMの枠の外側に接した状態でマスクを下部サポートプレー
トの後方に押し出しながら回収させる。
【0066】
次に、
図9及び
図10に示したように、プッシュシリンダーのロッドは、元の位置(上部サポートプレートに載置される新しいマスクに干渉されない位置)に復帰し、前記プールプッシュユニット200のブリッジバー220の中央に形成されたプールプッシュ部230のプールシリンダー232の作動によってロッドが下向きに移動し、下向きに移動したロッドの終端が交換する新しいマスクNMの前方側枠に係止・結合され、上部サポートプレート320に沿って移動するようにプールプッシュ駆動モーター240を作動させる。ここで、プールプッシュ駆動モーター240の作動によってモーター軸が回転し、モーター軸と軸結合されたスクリューシャフト242が空転する。その後、スクリューシャフト242に結合されたスクリューハウジング250は、スクリューシャフト242の回転力によってスクリューシャフトの軸線上で前後に移動するようになる。
【0067】
次に、スクリューハウジング250のスクリューシャフトの軸線上で印刷部P側に前方移動すると、スクリューハウジング250が固定された垂直移動片210の下端のレールブロック212がガイドレール110に沿って印刷部側の前方に前進移動し、ブリッジバー220と連動して結合された反対側の垂直移動片210も共にガイドレールに沿って前方に移動する。これによって、プールシリンダー232のロッドに係止・結合された新しいマスクNMが上部サポートプレートに沿って印刷部側に移動するようになる。
【0068】
次に、印刷部側に近接して終了する上部サポートプレート320に載置された新しいマスクNMの先端は、プールプッシュユニット200の印刷部側の前方に継続して移動するようになり、マスクが上部サポートプレート320から逸脱しながら、アイドラーユニット350の多数のアイドラー352が形成された軸ブロック354が、アイドラー孔314からマスクの左右側枠の下部面に対応して支持されるように突出する。よって、アイドラーユニット350の突出により、新しいマスクNMは、下部サポートプレート330側に墜落することなく、上部サポートプレート320と同一水平線上に継続して印刷部側に移動し、マスクの先端が上部サポートプレート320と同一水平線上に位置した昇下降ユニット400のエレベーター部440に移動・載置され、継続的にマスクが移動し、前記エレベーター部440にマスクが墜落せずに載置される。
【0069】
次に、アイドラーユニット350の軸ブロック354は、サポートシリンダー356の作動によってアイドラー352と共にアイドラー孔314に引き入れられ、新しいマスクNMが昇下降ユニット400によって下部サポートプレート330に下降するとき、干渉なしに円滑に下降可能である。
【0070】
その後、昇下降ユニット400のエレベーター部440に載置された新しいマスクNMは、下部サポートプレート330に下降するようになるが、このとき、昇下降ユニット400の昇下降シリンダー420が作動しながらロッドが下向きに移動し、ロッドの下向き移動により、昇下降固定片430と共に連結シャフト450によって連結されたエレベーター部440は、共に下向きに移動しながら下部サポートプレート330と同一水平線上に位置する。
【0071】
次に、プールプッシュユニット200のプールシリンダー232のロッドが再び元の状態に復帰しながら、新しいマスクNMの引っ張り作動は解除され、プッシュシリンダー234のロッドが再び作動して下向きに移動しながら、新しいマスクNMの枠の外側に対応して印刷部側に押すことによってマスクを位置させる。ここで、新しいマスクNMが印刷部に位置すると、ホールディングユニット340の加圧シリンダー344が作動し、加圧ブロック342がブロック孔から突出しながらマスクの左右側面の枠を加圧したり、いずれか一側にのみホールディングユニットを形成し、ホールディングユニットが備えられて
いない供給収去本体側を基準にして基準側に加圧・固定しながら印刷部に固定させること
によって、マスクの自動交換が完了する。
【0072】
一方、上記で言及したように、
図11に示したように、間隙調節シリンダー500は、前記マスク供給収去ユニット300と前記昇下降ユニット400の上側に前記プールプッシュユニット200によって引かれて供給される、新しく交換されるマスクNMの上向き昇降や移動間の流動を制御し、マスクの印刷部を位置させるとき、マスクの傾きを防止するためのマスクフレームの高さによる移動間の間隙を調節することによって、マスクの位置変更で水平間の維持が可能であり、マスクの整列及びマスクの投入精密度が向上し、より高い品質のスクリーン印刷が可能である。
【0073】
上記のように、マスクの投入及び排出が一方向で行われることによって、通常、マスクを投入・排出する過程が互いに反対側に形成されている構成でのマスクの交換時間を著しく短縮することができ、常に一定の方向へのマスクの投入及び排出・回収を通じて方向の正確な投入及び回収が可能であり、マスクのセッティング時間を短縮することができる。
【0074】
一方、前記マスク自動交換装置は、作動によって既に設置されたマスクMを新規のマスクNMに同時に自動交換し、マスクの交換時間を短縮するように形成され、このような方法を通じてマスクを同時に自動交換することによって、不要な時間、人力の浪費及びこれによって生じる交換作業の煩雑さなしに新しい印刷回路基板の生産に迅速に転換可能であり、これにより、生産性の向上及び作業時間の短縮によって効率性が増大し、人力による無理な交換作業ではなく、自動工程を通じた速い交換作業によって工程条件の変化率を最小化することによって、スクリーンプリンターのマスクの交換作業によって誘発される製品の不良を最小化できることは自明である。
【0075】
さらに、従来のスクリーンプリンターの一側に設置されていたマスク交換装置をスクリーンプリンターの印刷部の上側に構成することによって、別途の設置面積が要求されないことから設置の制約がなく、既存の生産ラインの変更なしにマスク自動交換装置のみを設置できるので、既存のラインにも追加設置が可能であり、汎用が可能であることはもちろん、設置費用の節減も可能である。
【0076】
一方、本発明の詳細な説明では具体的な実施例について説明したが、本発明の範囲から逸脱しない限度内で様々な変形が可能であることは、当該分野で通常の知識を有する者にとって自明であり、そのような変形は、特許請求の範囲に記載の範囲内にあるものである。
【符号の説明】
【0077】
M:マスク NM:新しいマスク
S:スクリーンプリンター
P:印刷部
100:ベースプレート
110:ガイドレール
200:プールプッシュユニット
210:垂直移動片
212:レールブロック
220:ブリッジバー
230:プールプッシュ部
232:プールシリンダー
234:プッシュシリンダー
240:プールプッシュ駆動モーター
242:スクリューシャフト
250:スクリューハウジング
300:マスク供給収去ユニット
310:供給収去本体
312:ブロック孔
314:アイドラー孔
320:上部サポートプレート
330:下部サポートプレート
340:ホールディングユニット
342:加圧ブロック
344:加圧シリンダー
350:アイドラーユニット
352:アイドラー
354:軸ブロック
356:サポートシリンダー
400:昇下降ユニット
410:固定ブラケット
420:昇下降シリンダー
430:昇下降固定片
432:固定ボルト孔
434:ロッド固定孔
440:エレベーター部
450:連結シャフト
500:間隙調節シリンダー