(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-26
(45)【発行日】2025-03-06
(54)【発明の名称】忌避装置
(51)【国際特許分類】
A01M 29/24 20110101AFI20250227BHJP
【FI】
A01M29/24
(21)【出願番号】P 2021144593
(22)【出願日】2021-09-06
【審査請求日】2024-06-04
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522467563
【氏名又は名称】一般社団法人NAGOYA
(74)【代理人】
【識別番号】100177231
【氏名又は名称】鴨志田 伸一
(72)【発明者】
【氏名】名古谷 聡
【審査官】竹中 靖典
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-206403(JP,A)
【文献】特開2001-085187(JP,A)
【文献】特開2020-110145(JP,A)
【文献】特開2017-221183(JP,A)
【文献】特開2018-134097(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01M 1/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
生簀に近づく海水中の有害生物を忌避する忌避装置であって、
生簀の周方向に亘り生簀又は生簀の近傍に等間隔で配置される複数の第1電極を有する第1電極群と、
複数の第2電極を有し、それぞれが海水中で前記複数の第1電極のそれぞれとで電極ペアを構成する第2電極群と、
複数の前記電極ペアのそれぞれに
、予め用意された複数の異なる放電パターン
を順に遷移
させて放電電圧を生じさせる駆動回路と、
を備
え、
前記予め用意された複数の異なる放電パターンは、(1)すべての前記電極ペアのそれぞれに同一の電圧を印加する第1パターン、(2)すべての前記電極ペアのそれぞれに電圧を印加しない第2パターン、及び、(3)すべての前記電極ペアのそれぞれに異なる電圧を印加する第3パターンを含む、
忌避装置。
【請求項2】
前記放電電圧は、パルス電圧である、
請求項1に記載の忌避装置。
【請求項3】
前記パルス電圧の振幅、パルス幅及びパルス間の休止時間は、逐次変更される、
請求項2に記載の忌避装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水産資源を養殖或いは蓄養するため生簀を構成する網に備えられ或いは網の近傍に設置される有害生物を忌避する装置及びその使用方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、水産資源の減少は著しく、単に漁獲する漁業から水産資源を養殖或いは蓄養することにより環境負荷を低減しつつ増産と安定した供給を実現することへのニーズは非常に高まっている。
【0003】
近年では、クロマグロなどの回遊性の魚類に於いても完全養殖或いは蓄養が可能となり、特に我が国における旺盛なマグロ類への消費意欲に応える技術として注目されている。
【0004】
しかし、水産資源を養殖或いは蓄養するため生簀には多数の有用な魚類が密集して収納されており、鮫、エイ、海豚、歯鯨類或いは海獣類などの食害を齎す生物により食害を受け、或いは生簀を破壊されて収容していた魚類が逃げてしまう、といった被害が生じていた。
【0005】
発明者らは、従前から鮫等による食害に対する対策として忌避装置の研究開発を鋭意行って来ている。(特許第6582307号参照)今般、これら技術を応用して水産資源を養殖或いは蓄養するため生簀を構成する網に備えられ或いは網の近傍に設置される有害生物を忌避する装置及びその使用方法について検討し、本発明を完成させたのである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2006ー149275号公報
【文献】特開2013ー169170号公報
【文献】特開2020ー110145号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
鮫、エイ、海豚、歯鯨類或いは海獣類などの食害を齎す生物は、光、音或いは電界により危険を感じてこれらを忌避することが知られており、特にマグロ漁などでは高電圧を流して鮫等を追い払う方法が用いられている。
【0008】
又、高電圧を用いない対策も検討されている。特許文献1或いは特許文献2では、漁業用の食害忌避装置が開示されている。特許文献1では、はえ縄漁に於いて電流により鮫を忌避する方法が開示され、特許文献2では天秤の両端に電極を設け、錘の中に電源(電池)を内蔵して電流を流し、鮫等の食害を忌避する態様が開示されている。
【0009】
しかし、簡便な構成で、水産資源を養殖或いは蓄養するため生簀を構成する網に備えられ或いは網の近傍に設置される有害生物を忌避する装置及びその使用方法は存在せず、これに対するニーズは大きかった。
【0010】
さらに、特に海豚などは非常に利口な動物であり、光、音或いは電界による忌避効果も学習により薄らいでしまい、忌避装置を備えていても食害や損壊の被害に直面することがあった。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、水産資源を養殖或いは蓄養するため生簀を構成する網に備えられ或いは網の近傍に設置される有害生物を忌避する装置であって、複数の水中に垂下する電極群と、該垂下された電極と対向してペアを構成する第二の電極群と、これら電極群含まれる複数の電極ペアに於いて放電を生じせしめるための電圧を発生させる駆動回路と、駆動回路に電圧を供給する電源を有し、該駆動回路は複数の電極ペアに対して同一の或いは異なったパターンの放電を生ぜしめるように構成されてなり、プログラミングされたパターンにより逐次変更された放電パターンを実現することを特徴とする、有害生物避装置である。
【0012】
また本発明は、水産資源を養殖或いは蓄養するため生簀を構成する網に備えられ或いは網の近傍に設置される有害生物を忌避する装置の使用方法であって、複数の水中に垂下する電極群と、該垂下された電極と対向してペアを構成する第二の電極群と、これら電極群含まれる複数の電極ペアに於いて放電を生じせしめるための電圧を発生させる駆動回路と、駆動回路に電圧を供給する電源を有し、該駆動回路は複数の電極ペアに対して同一の或いは異なったパターンの放電を生ぜしめるように構成されてなり、プログラミングされたパターンにより逐次変更された放電パターンを実現することにより有害生物の忌避に加えて有害生物の学習による忌避効果の減退を抑制可能であることを特徴とする、有害生物避装置の使用方法である。
【0013】
また本発明は、該複数の水中に垂下する電極群と該垂下された電極と対向してペアを構成する第二の電極群とが、その水中への露出部がカーボン電極であることを特徴とする。
【0014】
また本発明は、該動回路に電圧を供給する電源が電池或いは蓄電池であることを特徴とする。
【0015】
また本発明は、該駆動回路が複数のチャネルを有し、それぞれのチャネルは水中に垂下する電極と該垂下される電極に対向する電極のペアに対して固有の電圧を供給することを特徴とする。
【0016】
また本発明は、該駆動回路は複数のチャネルから供給される電圧がパルス電圧であることを特徴とし、更に本発明は、該駆動回路の複数のチャネルから供給される電圧がパルス電圧であって、その電圧、パルス幅及びパルス間の休止時間をプログラミングされたパターンにより逐次変更することを特徴とする。
【0017】
また本発明は、該駆動回路は複数のチャネルから供給される電圧がパルス電圧であって、その電圧、パルス幅及びパルス間の休止時間をプログラミングされたパターンにより逐次変更するためのプログラムが書き換え可能であることを特徴とする。
【0018】
また本発明は、該駆動回路は複数のチャネルから供給される電圧がパルス電圧であって、その電圧、パルス幅及びパルス間の休止時間をプログラミングされたパターンにより逐次変更するためのプログラムは書き換え可能であって、そのプログラムは書き換え可能なメモリ或いはマイコンに書き込まれ、或いはコンピュータから直接与えられることを特徴とする。
【0019】
また本発明は、該駆動回路が昇圧回路を含み、高電圧のパルス電圧を水中に垂下する電極と該垂下される電極に対向する電極のペアに対して供給可能であることを特徴とする。
【0020】
また本発明は、該駆動回路の複数のチャネルが夫々別個に制御され、且つ夫々のチャネルの回路が出力キャパシタを有していることを特徴とする。
【0021】
また本発明は、該駆動回路の複数のチャネルが夫々別個に制御され、且つ夫々のチャネルの回路が複数の出力キャパシタを有し、複数の出力キャパシタからの出力を出力ドライバで制御することによりその電圧、パルス幅及びパルス間の休止時間を制御可能であることを特徴とする。
【0022】
また本発明は、該駆動回路が、更に水中に垂下する電極と該垂下される電極に対向する電極のペアに印加されるパルスを反転可能な端子スワッパを備えてなることを特徴とする。
【0023】
また本発明は、該駆動回路が、更に着水を検知する着水検知回路を備えてなることを特徴とする。
【0024】
また本発明は、該駆動回路の複数のチャネルから供給される電圧がパルス電圧であって、その出力はプログラミングされたパターンにより逐次変更することが可能であり、出力に関する設定項目は設定電圧、放電周期、スワップ周期、パルス幅、パルス数及び/又はパターンユニット時間であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0025】
本発明に係る、水産資源を養殖或いは蓄養するため生簀を構成する網に備えられ或いは網の近傍に設置される有害生物を忌避する装置及びその使用方法は、簡便な構成で鮫、エイ、海豚、歯鯨類或いは海獣類などの食害を齎す生物を忌避し、更にこれら有害生物が忌避装置の刺激を学習し、或いは慣れて、忌避効果が減退することをも防ぎ、長期に亘って水産資源を養殖或いは蓄養するための生簀を保護することができ、もって社会に資することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】
図1は、本発明に係る忌避装置の、実施形態の一例を説明するための概念図である。
【
図2】
図2は、本発明に係る忌避装置の一実施例における搭載機能を説明するためのブロックダイヤグラムである。
【
図3】
図3は、本発明に係る忌避装置の一実施例におけるコネクタレイアウトを説明するための概念図である。
【
図4】
図4は、本発明に係る忌避装置の一実施例におけるコントロール項目を説明するための概念図である。
【
図5】
図5は、本発明に係る忌避装置の一実施例におけるパターン設定の一例を説明するための概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明は、水産資源を養殖或いは蓄養するため生簀を構成する網に備えられ或いは網の近傍に設置される有害生物を忌避する装置であって、複数の水中に垂下する電極群と、該垂下された電極と対向してペアを構成する第二の電極群と、これら電極群含まれる複数の電極ペアに於いて放電を生じせしめるための電圧を発生させる駆動回路と、駆動回路に電圧を供給する電源を有し、該駆動回路は複数の電極ペアに対して同一の或いは異なったパターンの放電を生ぜしめるように構成されてなり、プログラミングされたパターンにより逐次変更された放電パターンを実現することを特徴とする、有害生物避装置である。
【0028】
また本発明は、水産資源を養殖或いは蓄養するため生簀を構成する網に備えられ或いは網の近傍に設置される有害生物を忌避する装置の使用方法であって、複数の水中に垂下する電極群と、該垂下された電極と対向してペアを構成する第二の電極群と、これら電極群含まれる複数の電極ペアに於いて放電を生じせしめるための電圧を発生させる駆動回路と、駆動回路に電圧を供給する電源を有し、該駆動回路は複数の電極ペアに対して同一の或いは異なったパターンの放電を生ぜしめるように構成されてなり、プログラミングされたパターンにより逐次変更された放電パターンを実現することにより有害生物の忌避に加えて有害生物の学習による忌避効果の減退を抑制可能であることを特徴とする、有害生物避装置の使用方法である。
【0029】
また本発明は、該複数の水中に垂下する電極群と該垂下された電極と対向してペアを構成する第二の電極群とが、その水中への露出部がカーボン電極であることを特徴とする。これにより、海水中でも電極材料の溶出等がなく、長期に亘って安定した動作が可能となる。
【0030】
また本発明は、該動回路に電圧を供給する電源が電池或いは蓄電池であることを特徴とする。これにより、陸上から商用電源を供給する必要がなく、海岸から離れた位置にある生簀等でも容易に使用できるようになる。
【0031】
また本発明は、該駆動回路が複数のチャネルを有し、それぞれのチャネルは水中に垂下する電極と該垂下される電極に対向する電極のペアに対して固有の電圧を供給することを特徴とする。
【0032】
また本発明は、該駆動回路は複数のチャネルから供給される電圧がパルス電圧であることを特徴とし、更に本発明は、該駆動回路の複数のチャネルから供給される電圧がパルス電圧であって、その電圧、パルス幅及びパルス間の休止時間をプログラミングされたパターンにより逐次変更することを特徴とする。このパターンの変更により、有害生物の学習を妨げ、忌避効果の持続を得ることができる。
【0033】
また本発明は、該駆動回路は複数のチャネルから供給される電圧がパルス電圧であって、その電圧、パルス幅及びパルス間の休止時間をプログラミングされたパターンにより逐次変更するためのプログラムが書き換え可能であることを特徴とする。
【0034】
また本発明は、該駆動回路は複数のチャネルから供給される電圧がパルス電圧であって、その電圧、パルス幅及びパルス間の休止時間をプログラミングされたパターンにより逐次変更するためのプログラムは書き換え可能であって、そのプログラムは書き換え可能なメモリ或いはマイコンに書き込まれ、或いはコンピュータから直接与えられることを特徴とする。
【0035】
また本発明は、該駆動回路が昇圧回路を含み、高電圧のパルス電圧を水中に垂下する電極と該垂下される電極に対向する電極のペアに対して供給可能であることを特徴とする。
【0036】
また本発明は、該駆動回路の複数のチャネルが夫々別個に制御され、且つ夫々のチャネルの回路が出力キャパシタを有していることを特徴とする。
【0037】
また本発明は、該駆動回路の複数のチャネルが夫々別個に制御され、且つ夫々のチャネルの回路が複数の出力キャパシタを有し、複数の出力キャパシタからの出力を出力ドライバで制御することによりその電圧、パルス幅及びパルス間の休止時間を制御可能であることを特徴とする。
【0038】
また本発明は、該駆動回路が、更に水中に垂下する電極と該垂下される電極に対向する電極のペアに印加されるパルスを反転可能な端子スワッパを備えてなることを特徴とする。
【0039】
また本発明は、該駆動回路が、更に着水を検知する着水検知回路を備えてなることを特徴とする。
【0040】
また本発明は、該駆動回路の複数のチャネルから供給される電圧がパルス電圧であって、その出力はプログラミングされたパターンにより逐次変更することが可能であり、出力に関する設定項目は設定電圧、放電周期、スワップ周期、パルス幅、パルス数及び/又はパターンユニット時間であることを特徴とする。
【実施例1】
【0041】
以下、本発明に係る水産資源を養殖或いは蓄養するため生簀を構成する網に備えられ或いは網の近傍に設置される有害生物を忌避する装置及びその使用方法の実施の例を図面を用いて説明する。
図1は、本発明に係る忌避装置の、実施形態の一例を説明するための概念図である。
【0042】
本実施例に於いては、生簀を構成する網1の上部にケーブル2が設置され、これを介して電圧が供給される。ケーブルからは分岐部3で該当するチャネルの出力が取り出され、垂下されたケーブル4により一定以上の距離を持ってペアとなる電極5が配置された。本実施例に於いては、電極5としてカーボン電極を用いた。なお、上部には浮子6を設けても良い。
【0043】
第1図では1チャネルの部分のみを図示しているが、実際には複数のチャネルが生簀を構成する網の全体にほぼ均等な間隔で配置される。本実施例では、8チャネルを備えるようにした。
【0044】
ペアとなる電極5の間に、プログラミングされたパターンにより逐次変更しつつパルス電圧を印加することにより、簡便な構成で鮫、エイ、海豚、歯鯨類或いは海獣類などの食害を齎す生物を忌避し、更にこれら有害生物が忌避装置の刺激を学習し、或いは慣れて、忌避効果が減退することをも防ぎ、長期に亘って水産資源を養殖或いは蓄養するための生簀を保護することができる。
【0045】
図2は、本発明に係る忌避装置の一実施例における搭載機能を説明するためのブロックダイヤグラムである。本実施例に於いては、電源にバッテリー(リチウムイオン電池)を用い、高電圧生成器で発生させた電圧をアイソレータを介して各チャネルに供給するようにした。各チャネルには制御CPUからの制御信号が伝達され、夫々に割り当てられたバターンで放電を行う。本実施例では8チャネルを搭載したが、
図2ではチャネル1と8のみ内容についても記載している。なお、他のチャネルも回路構成は同等である。
【0046】
各チャネルは、2つの出力キャパシタを組み込んでおり、これらをキャパシタセレクタと出力ドライバで制御CPUからの制御信号に応じた出力を行うようにした。なお、本実施例では端子スワッパも組み込まれており、必要に応じて放電の極性を反転することができる。
【0047】
図3は、本発明に係る忌避装置の一実施例におけるコネクタレイアウトを説明するための概念図である。モールドされた基板に制御回路、高電圧発生器、各チャネル回路が搭載され、外部とは防水コネクタを介して接続するようにした。本実施例に於いては、プログラミングにはパソコンを用いたが、他の機器でも問題はない。
【0048】
図4は、本発明に係る忌避装置の一実施例におけるコントロール項目を説明するための概念図である。出力に関する設定項目は設定電圧、放電周期、スワップ周期、パルス幅、パルス数及び/又はパターンユニット時間とした。設定電圧はパルス電圧の波高であり、発電センサーの目標数値を設定するようにした。放電周期は、タイマーにより管理される。スワップ周期は放電の周期(間隔)であり、カウンターの設定により可変とした。パルス幅についても、タイマーで設定される。パルス数は1周期中に放電する回数である。パターンユニット時間は、パターン変更が設定されている場合、1つのパターンが持続する時間を示している。
【0049】
図5は、本発明に係る忌避装置の一実施例におけるパターン設定の一例を説明するための概念図である。本実施例に於いては8つの異なる放電パターンを用意し、これらが順に遷移していくようにした。これにより、任意のパターン設定、逐次のパターン変更がプログラミングによって実現可能となり、有害生物が忌避装置の刺激を学習し、或いは慣れて、忌避効果が減退することをも防ぎ、長期に亘って水産資源を養殖或いは蓄養するための生簀を保護することがで着るようになった。
【産業上の利用可能性】
【0050】
以上述べてきたように、本発明に係る水産資源を養殖或いは蓄養するため生簀を構成する網に備えられ或いは網の近傍に設置される有害生物を忌避する装置及びその使用方法は、簡便な構成で鮫、エイ、海豚、歯鯨類或いは海獣類などの食害を齎す生物を忌避し、更にこれら有害生物が忌避装置の刺激を学習し、或いは慣れて、忌避効果が減退することをも防ぎ、長期に亘って水産資源を養殖或いは蓄養するための生簀を保護することができ、産業上の利用可能性は大である。
【符号の説明】
【0051】
1 網
2 ケーブル
3 分岐部
4 垂下されたケーブル
5 電極
6 浮子