(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-26
(45)【発行日】2025-03-06
(54)【発明の名称】フローの制御方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04W 28/12 20090101AFI20250227BHJP
H04W 28/14 20090101ALI20250227BHJP
H04W 92/20 20090101ALI20250227BHJP
H04L 47/12 20220101ALI20250227BHJP
【FI】
H04W28/12
H04W28/14
H04W92/20 110
H04L47/12
(21)【出願番号】P 2022579873
(86)(22)【出願日】2021-06-17
(86)【国際出願番号】 CN2021100625
(87)【国際公開番号】W WO2021259134
(87)【国際公開日】2021-12-30
【審査請求日】2023-01-11
(31)【優先権主張番号】202010574058.2
(32)【優先日】2020-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲達▼
(72)【発明者】
【氏名】▲曽▼ 二林
【審査官】伊藤 嘉彦
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/031004(WO,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2020-0013576(KR,A)
【文献】国際公開第2019/246350(WO,A1)
【文献】特表2011-512760(JP,A)
【文献】国際公開第2020/048510(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 47/12
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターゲットノードは、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、前記第2のノードに受信したフロー制御情報に従って前記ターゲットノードに送信されるデータの量
を調整させるようにするステップを含み、
前記第1のノードがターゲットノードの子ノードおよび/または前記子ノードの下位層ノードである場合、前記第2のノードがターゲットノードの親ノードおよび/または前記親ノードの上位層ノードであり、または、前記第1のノードがターゲットノードの親ノードおよび/または前記親ノードの上位層ノードである場合、前記第2のノードは、ターゲットノードの子ノードおよび/または前記子ノードの下位層ノードであ
り、
前記親ノードは、前記ターゲットノードに直接接続される上位層ノードであり、前記親ノードの上位層ノードは、前記ターゲットノードに直接または間接的に接続される上位層ノードであり、
前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または前記少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報の、フロー制御情報のタイプは、パスまたは、RLCチャネルであり、
前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または前記少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報は、1つのパスまたは1つのRLCチャネルに対応し、
前記ターゲットノードは、方式1、方式2および方式3のうちの一部またはすべてで前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または前記少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信し、
方式1:前記ターゲットノードは、前記ターゲットノードのバッファサイズ(buffer size)に従って、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または前記少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信し、
方式2:前記ターゲットノードは、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または前記少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報のタイムスタンプに従って、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または前記少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信し、
方式3:前記ターゲットノードは、前記第2のノードから要求情報を受信した場合、前前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または前記少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信し、前記要求情報は、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または前記少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を送信するように前記ターゲットノードに要求するために使用され、
方式1が採用される場合、前記ターゲットノードのバッファサイズが前記フロー制御情報のタイプに対応する第1の閾値を超える場合、前記ターゲットノードは、前記フロー制御情報のタイプに対応する少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信し、前記ターゲットノードのバッファサイズが前記フロー制御情報のタイプに対応する第1の閾値を超えない場合、前記第1のノードからフロー制御情報を受信し、および/または
前記ターゲットノードのバッファサイズが前記フロー制御情報のタイプに対応する第2の閾値を超える場合、前記ターゲットノードは、前記フロー制御情報のタイプに対応する前記ターゲットノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信し、または、前記フロー制御情報のタイプに対応する前記ターゲットノードのフロー制御情報および前記フロー制御情報のタイプに対応する少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信し、前記ターゲットノードのバッファサイズが前記フロー制御情報のタイプに対応する第2の閾値を超えない場合、前記第1のノードからフロー制御情報を受信し、
同じフロー制御情報のタイプに対応する第1の閾値は、前記第2の閾値以下であり、異なるフロー制御情報のタイプの中で、優先度の高いフロー制御情報のタイプに対応する第1の閾値は、優先度の低いフロー制御情報のタイプに対応する第1の閾値よりも小さく、および/または優先度の高いフロー制御情報のタイプに対応する第2の閾値は、優先度の低いフロー制御情報のタイプに対応する第2の閾値よりも小さく、
前記第1の閾値は前記第2の閾値以下であり、
方式2が採用される場合、前記ターゲットノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が時間閾値以下である場合、前記ターゲットノードは、前記ターゲットノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信し、前記ターゲットノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が前記時間閾値より大きい場合、前記ターゲットノードは、前記フロー制御情報を破棄し、および/または、
前記第1のノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が前記時間閾値以下である場合、前記ターゲットノードは、前記第1のノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信し、前記第1のノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が前記時間閾値より大きい場合、前記ターゲットノードは、前記フロー制御情報を破棄することを特徴とする、フローの制御方法。
【請求項2】
前記ターゲットノードは、ホストノード
によって構成された前記第1の閾値および/または
前記第2の閾値を
確認し、または、運用管理および保守(OAM)装置によって構成された前記第1の閾値および/または
前記第2の閾値を
確認することを特徴とする、請求項
1に記載のフローの制御方法。
【請求項3】
前記フロー制御情報は、対応するノードのID情報を含み、前記ID情報は、セルID情報およびバックホール・アダプテーション・プロトコル(BAP)住所情報のうちの一部または全部を含む、ことを特徴とする、請求項
1に記載のフローの制御方法。
【請求項4】
プロセッサ、メモリおよび送受信機を含み、
前記プロセッサは、前記メモリ内のプログラムを読み取り、
ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、前記第2のノードに受信したフロー制御情報に従って前記ターゲットノードに送信されるデータの量
を調整させるようにし、
前記第1のノードがターゲットノードの子ノードおよび/または前記子ノードの下位層ノードである場合、前記第2のノードがターゲットノードの親ノードおよび/または前記親ノードの上位層ノードであり、または、前記第1のノードがターゲットノードの親ノードおよび/または前記親ノードの上位層ノードである場合、前記第2のノードは、ターゲットノードの子ノードおよび/または前記子ノードの下位層ノードであ
り、
前記親ノードは、前記ターゲットノードに直接接続される上位層ノードであり、前記親ノードの上位層ノードは、前記ターゲットノードに直接または間接的に接続される上位層ノードであり、
前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または前記少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報の、フロー制御情報のタイプは、パスまたは、RLCチャネルであり、
前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または前記少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報は、1つのパスまたは1つのRLCチャネルに対応し、
前記プロセッサは、方式1、方式2および方式3のうちの一部またはすべてで前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または前記少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信し、
方式1:前記プロセッサは、前記ターゲットノードのバッファサイズ(buffer size)に従って、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または前記少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信し、
方式2:前記プロセッサは、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または前記少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報のタイムスタンプに従って、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または前記少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信し、
方式3:前記プロセッサは、前記第2のノードから要求情報を受信した場合、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または前記少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信し、前記要求情報は、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または前記少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を送信するように前記ターゲットノードに要求するために使用され、
方式1が採用される場合、前記ターゲットノードのバッファサイズが前記フロー制御情報のタイプに対応する第1の閾値を超える場合、前記プロセッサは、前記フロー制御情報のタイプに対応する少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信し、前記ターゲットノードのバッファサイズが前記フロー制御情報のタイプに対応する第1の閾値を超えない場合、前記第1のノードからフロー制御情報を受信し、および/または
前記ターゲットノードのバッファサイズが前記フロー制御情報のタイプに対応する第2の閾値を超える場合、前記プロセッサは、前記フロー制御情報のタイプに対応する前記ターゲットノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信し、または、前記フロー制御情報のタイプに対応する前記ターゲットノードのフロー制御情報および前記フロー制御情報のタイプに対応する少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信し、前記ターゲットノードのバッファサイズが前記フロー制御情報のタイプに対応する第2の閾値を超えない場合、前記第1のノードからフロー制御情報を受信し、
同じフロー制御情報のタイプに対応する第1の閾値は、前記第2の閾値以下であり、異なるフロー制御情報のタイプの中で、優先度の高いフロー制御情報のタイプに対応する第1の閾値は、優先度の低いフロー制御情報のタイプに対応する第1の閾値よりも小さく、および/または優先度の高いフロー制御情報のタイプに対応する第2の閾値は、優先度の低いフロー制御情報のタイプに対応する第2の閾値よりも小さく、
前記第1の閾値は前記第2の閾値以下であり、
方式2が採用される場合、前記ターゲットノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が時間閾値以下である場合、前記プロセッサは、前記ターゲットノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信し、前記ターゲットノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が前記時間閾値より大きい場合、前記プロセッサは、前記フロー制御情報を破棄し、および/または、
前記第1のノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が前記時間閾値以下である場合、前記プロセッサは、前記第1のノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信し、前記第1のノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が前記時間閾値より大きい場合、前記プロセッサは、前記フロー制御情報を破棄することを特徴とする、フローの制御装置。
【請求項5】
前記プロセッサはさらに、
ホストノード
によって構成された前記第1の閾値および/または
前記第2の閾値を
確認し、または、運用管理および保守(OAM)装置によって構成された
前記第1の閾値および/または
前記第2の閾値を
確認することを特徴とする、請求項
4に記載のフローの制御装置。
【請求項6】
前記フロー制御情報は、対応するノード
のID情報を含み、前記ID情報は、セルID情報およびバックホール・アダプテーション・プロトコル(BAP)住所情報のうちの一部または全部を含む、ことを特徴とする、請求項
5に記載のフローの制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年6月22日に中国特許局に提出し、出願番号が202010574058.2であり、発明名称が「フローの制御方法および装置」との中国特許出願を基礎とする優先権を主張し、その開示の総てをここに取り込む。
【0002】
本発明は、通信技術分野に関し、特にフローの制御方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
IAB(Integrated Access and Backhaul、アクセスとバックホールの統合)ネットワーク技術は、複数のノード間で無線信号を中継することによって基地局のカバレッジ範囲を拡張するという目的を達成する。IABネットワーク技術は、基地局のカバレッジ範囲の問題を解決するための、将来の第5世代 (5th Generation,5G)向けのネットワーク・ネットワーキング・モードである。
【0004】
現在、IABネットワークにおけるフロー制御(flow control)メカニズムは、子ノードがそのバッファデータサイズ(buffer size)を親ノードに報告し、親ノードはそのバッファサイズに従って子ノードに送信されるデータを減らすことにより、子ノードのバッファサイズ情報を取得することで、子ノードの輻輳を緩和する。しかし、この仕組みではIABネットワーク内のノードの輻輳を速やかに解消できず、ノードの輻輳伝導を引き起こす可能性がある。たとえば、輻輳が発生した後、子ノードが親ノードにバッファサイズを送信すると、親ノードは子ノードに送信されるデータを減らす。データの送信が間に合わないため、親ノードも輻輳する。親ノードが輻輳した後、親ノードは親ノードの親ノードにフロー制御(flow control)を送信し、親ノードの親ノードは親ノードに送信されるデータを減らすが、これは比較的遅いプロセスである。
【0005】
要約すると、フロー制御メカニズムを使用して従来技術でノードの輻輳を軽減する場合、プロセスは比較的遅い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、フロー制御メカニズムがノードの輻輳を軽減するために使用される場合、プロセスが比較的遅いという従来技術の問題を解決するために、フローの制御方法および装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の問題に基づいて、第1の態様では、本発明の実施形態は、
ターゲットノードは、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、前記第2のノードに受信したフロー制御情報に従って前記ターゲットノードに送信されるデータの量を調整させるようにするステップと、
前記第1のノードがターゲットノードの子ノードおよび/または前記子ノードの下位層ノードである場合、前記第2のノードがターゲットノードの親ノードおよび/または前記親ノードの上位層ノードであり、または、前記第1のノードがターゲットノードの親ノードおよび/または前記親ノードの上位層ノードである場合、前記第2のノードは、ターゲットノードの子ノードおよび/または前記子ノードの下位層ノードである。
【0008】
任意選択で、前記ターゲットノードは、以下の方式の一部またはすべてで前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、
方式1:前記ターゲットノードは、前記ターゲットノードのバッファサイズ(buffer size)に従って、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信し、
方式2:前記ターゲットノードは、フロー制御情報のタイムスタンプに従って、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信し、
方式3:前記ターゲットノードは、第2のノードから要求情報を受信した場合、前記ターゲットノードは、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信し、前記要求情報は、フロー制御情報を送信するように前記ターゲットノードに要求するために使用される。
【0009】
任意選択で、前記ターゲットノードは、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信するステップは、
前記ターゲットノードは、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を、RRC(Radio Resource Control,無線リソース制御)メッセージまたはMAC CE(Medium Access Control Control Element,媒体アクセス制御要素)を介して前記第2のノードに送信するステップを含む。
【0010】
任意選択で、前記ターゲットノードは、前記ターゲットノードのバッファサイズ(buffer size)に従って、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信するステップは、
前記ターゲットノードのバッファサイズが第1の閾値を超える場合、前記ターゲットノードは、少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信し、および/または、
前記ターゲットノードのバッファサイズが第2の閾値を超える場合、前記ターゲットノードは、前記ターゲットノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信し、または、前記ターゲットノードのフロー制御情報および少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信するステップを含み、
前記第1の閾値は第2の閾値以下である。
【0011】
任意選択で、前記方法は、
前記ターゲットノードは、ホストノードの第1の閾値および/または第2の閾値を決定し、または、OAM(Operations Administrationand Maintenance,運用管理および保守)装置によって構成された第1の閾値および/または第2の閾値を決定する。
【0012】
任意選択で、各フロー制御情報は、1つのパスpathまたは、1つの無線リンク制御制御 (Radio Link Control,RLC)チャネルに対応する。
【0013】
任意選択で、前記第1の閾値は、フロー制御情報のタイプとの間に対応関係があり、
前記ターゲットノードは、前記ターゲットノードのバッファサイズに従って、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信するステップは、
前記ターゲットノードのバッファサイズがフロー制御情報のタイプに対応する第1の閾値を超える場合、前記ターゲットノードは、前記フロー制御情報のタイプに対応する少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、および/または
前記ターゲットノードのバッファサイズがフロー制御情報のタイプに対応する第2の閾値を超える場合、前記ターゲットノードは、前記フロー制御情報のタイプに対応する前記ターゲットノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、または、前記フロー制御情報のタイプに対応する前記ターゲットノードのフロー制御情報および前記フロー制御情報のタイプに対応する少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信するステップを含み、
ここで、同じフロー制御情報のタイプに対応する第1の閾値は、第2の閾値以下であり、異なるフロー制御情報のタイプの中で、優先度の高いフロー制御情報のタイプに対応する第1の閾値は、優先度の低いフロー制御情報のタイプに対応する第1の閾値よりも小さく、および/または優先度の高いフロー制御情報のタイプに対応する第2の閾値は、優先度の低いフロー制御情報のタイプに対応する第2の閾値よりも小さく、前記フロー制御情報のタイプは、パスまたは、RLCチャネルである。
【0014】
任意選択で、前記ターゲットノードは、フロー制御情報のタイムスタンプに従って、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信するステップは、
前記ターゲットノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が時間閾値以下である場合、前記ターゲットノードは、前記ターゲットノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、および/または
前記第1のノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が前記時間閾値以下である場合、前記ターゲットノードは、前記第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信するステップを含む。
【0015】
任意選択で、前記方法は、さらに、
前記ターゲットノードのフロー制御情報または、前記第1のノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が前記時間閾値より大きい場合、前記ターゲットノードは、前記フロー制御情報を破棄するステップを含む。
【0016】
任意選択で、前記方法は、さらに、
前記ターゲットノードは、ホストノードまたは、OAM装置の構成に従って前記時間閾値を決定する。
【0017】
任意選択で、各フロー制御情報は、1つのパスまたは1つのRLCチャネルに対応する。
【0018】
任意選択で、前記時間閾値は、フロー制御情報のタイプに対応し、前記方法は、さらに、
前記フロー制御情報のタイプに対応するターゲットノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が時間閾値以下である場合、前記ターゲットノードは、前記フロー制御情報のタイプに対応するターゲットノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、および/または
前記フロー制御情報のタイプに対応する第1のノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が時間閾値以下である場合、前記ターゲットノードは、前記フロー制御情報のタイプに対応する第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、
ここで、異なるフロー制御情報のタイプの中で、優先度の高いフロー制御情報のタイプに対応する時間閾値は、優先度の低いフロー制御情報のタイプに対応する時間閾値よりも大きく、前記フロー制御情報のタイプは、パスまたは、RLCチャネルである。
【0019】
任意選択で、前記フロー制御情報は、対応するノードのID(Identifier,識別子)情報を含み、前記ID情報は、セルID情報、住所情報、BAP(Backhaul Adaptation Protocol,バックホール・アダプテーション・プロトコル)住所情報とのうちの一部または全部を含む。
【0020】
第2の態様では、本発明の実施形態によって提供されるフローの制御装置,前記装置は、プロセッサ、メモリおよび送受信機を含み、
前記プロセッサは、前記メモリ内のプログラムを読み取り、
ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、前記第2のノードに受信したフロー制御情報に従って前記ターゲットノードに送信されるデータの量を調整させるようにし、
前記第1のノードがターゲットノードの子ノードおよび/または前記子ノードの下位層ノードである場合、前記第2のノードがターゲットノードの親ノードおよび/または前記親ノードの上位層ノードであり、または、前記第1のノードがターゲットノードの親ノードおよび/または前記親ノードの上位層ノードである場合、前記第2のノードは、ターゲットノードの子ノードおよび/または前記子ノードの下位層ノードである。
【0021】
任意選択で、前記プロセッサは、以下の方式の一部またはすべてで前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、
方式1:前記ターゲットノードのバッファサイズ(buffer size)に従って、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、
方式2:フロー制御情報のタイムスタンプに従って、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、
方式3:前記ターゲットノードは、第2のノードから要求情報を受信した場合、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、前記要求情報は、フロー制御情報を送信するように前記ターゲットノードに要求するために使用される。
【0022】
任意選択で、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信するとき、前記プロセッサは具体的に、
前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を、RRCメッセージ、または、MAC CEを介して、前記第2のノードに送信する。
【0023】
任意選択で、前記ターゲットノードのバッファサイズに従って、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信するとき、前記プロセッサは、
前記ターゲットノードのバッファサイズが第1の閾値を超える場合、少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、および/または
前記ターゲットノードのバッファサイズが第2の閾値を超える場合、前記ターゲットノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、または、前記ターゲットノードのフロー制御情報および少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、
前記第1の閾値は、第2の閾値以下である。
【0024】
任意選択で、前記プロセッサはさらに、
ホストノードの第1の閾値および/または第2の閾値を決定し、または、運用管理および保守(OAM)装置によって構成された第1の閾値および/または第2の閾値を決定する。
【0025】
任意選択で、各フロー制御情報は、1つのパス(path)、または、1つの無線リンク制御制御(RLC)チャネルに対応する。
【0026】
任意選択で、第1の閾値は、フロー制御情報のタイプとの間に対応関係があり、前記ターゲットノードのバッファサイズに従って、将前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信するとき、前記プロセッサは、
前記ターゲットノードのバッファサイズがフロー制御情報のタイプに対応する第1の閾値を超える場合、前記フロー制御情報のタイプに対応する少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、および/または
前記ターゲットノードのバッファサイズがフロー制御情報のタイプに対応する第2の閾値を超える場合、前記フロー制御情報のタイプに対応する前記ターゲットノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、または、前記フロー制御情報のタイプに対応する前記ターゲットノードのフロー制御情報および前記フロー制御情報のタイプに対応する少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、
ここで、同じフロー制御情報のタイプに対応する第1の閾値は、第2の閾値以下であり、異なるフロー制御情報のタイプの中で、優先度の高いフロー制御情報のタイプに対応する第1の閾値は、優先度の低いフロー制御情報のタイプに対応する第1の閾値よりも小さく、および/または優先度の高いフロー制御情報のタイプに対応する第2の閾値は、優先度の低いフロー制御情報のタイプに対応する第2の閾値よりも小さく、前記フロー制御情報のタイプは、パスまたは、RLCチャネルである。
【0027】
任意選択で、前記フロー制御情報のタイムスタンプに従って、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信するとき、前記プロセッサは具体的に、
前記ターゲットノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が時間閾値以下である場合、前記ターゲットノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、および/または
前記第1のノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が前記時間閾値以下である場合、前記第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信する。
【0028】
任意選択で、前記プロセッサはさらに、
前記ターゲットノードのフロー制御情報または、前記第1のノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が前記時間閾値より大きい場合、前記フロー制御情報を破棄する。
【0029】
任意選択で、前記プロセッサはさらに、
ホストノードまたはOAMデバイスの構成に従って、前記時間閾値を決定する。
【0030】
任意選択で、各フロー制御情報は、1つのパスまたは1つのRLCチャネルに対応する。
【0031】
任意選択で、前記時間閾値は、フロー制御情報のタイプとの間に対応関係があり、前記プロセッサは具体的に、
前記フロー制御情報のタイプに対応するターゲットノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が時間閾値以下である場合、前記フロー制御情報のタイプに対応するターゲットノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、および/または
前記フロー制御情報のタイプに対応する第1のノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が時間閾値以下である場合、前記フロー制御情報のタイプに対応する第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、
ここで、異なるフロー制御情報のタイプの中で、優先度の高いフロー制御情報のタイプに対応する時間閾値は、優先度の低いフロー制御情報のタイプに対応する時間閾値よりも大きく、前記フロー制御情報のタイプは、パスまたは、RLCチャネルである。
【0032】
任意選択で、前記フロー制御情報は、対応するノードのID情報を含み、前記ID情報は、セルID情報と、住所情報と、バックホール・アダプテーション・プロトコル(BAP)住所情報とのうちの一部または全部を含む。
【0033】
第3の態様では、本発明の実施形態によって提供される別のフローの制御装置は、
ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、前記第2のノードに受信したフロー制御情報に従って前記ターゲットノードに送信されるデータの量を調整させるようにする、ように構成された送信モジュールを含み、
前記第1のノードがターゲットノードの子ノードおよび/または前記子ノードの下位層ノードである場合、前記第2のノードがターゲットノードの親ノードおよび/または前記親ノードの上位層ノードであり、または、前記第1のノードがターゲットノードの親ノードおよび/または前記親ノードの上位層ノードである場合、前記第2のノードは、ターゲットノードの子ノードおよび/または前記子ノードの下位層ノードである。
【0034】
任意選択で、前記送信モジュールは、以下の方式の一部またはすべてで前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、
方式1:前記ターゲットノードのバッファサイズ(buffer size)に従って、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、
方式2:フロー制御情報のタイムスタンプに従って、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、
方式3:前記ターゲットノードは、第2のノードから要求情報を受信した場合、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、前記要求情報は、フロー制御情報を送信するように前記ターゲットノードに要求するために使用される。
【0035】
任意選択で、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信するとき、前記送信モジュールは具体的に、
前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を、RRCメッセージ、または、MAC CEを介して、前記第2のノードに送信する。
【0036】
任意選択で、前記ターゲットノードは、前記ターゲットノードのバッファサイズに従って、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信し、前記送信モジュールは具体的に、
前記ターゲットノードのバッファサイズが第1の閾値を超える場合、少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、および/または
前記ターゲットノードのバッファサイズが第2の閾値を超える場合、前記ターゲットノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、または、前記ターゲットノードのフロー制御情報および少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、
前記第1の閾値は、第2の閾値以下である。
【0037】
任意選択で、前記装置は、決定モジュール決定モジュールをさらに含む。前記決定モジュールは、ホストノードの第1の閾値および/または第2の閾値を決定し、または、運用管理および保守(OAM)装置によって構成された第1の閾値および/または第2の閾値を決定する、ように構成される。
【0038】
任意選択で、各フロー制御情報は、1つのパス(path)、または、1つの無線リンク制御制御(RLC)チャネルに対応する。
【0039】
任意選択で、第1の閾値は、フロー制御情報のタイプとの間に対応関係があり、前記ターゲットノードのバッファサイズに従って、将前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信するとき、前記送信モジュールは具体的に、
前記ターゲットノードのバッファサイズがフロー制御情報のタイプに対応する第1の閾値を超える場合、前記フロー制御情報のタイプに対応する少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、および/または
前記ターゲットノードのバッファサイズがフロー制御情報のタイプに対応する第2の閾値を超える場合、前記フロー制御情報のタイプに対応する前記ターゲットノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、または、前記フロー制御情報のタイプに対応する前記ターゲットノードのフロー制御情報および前記フロー制御情報のタイプに対応する少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、
ここで、同じフロー制御情報のタイプに対応する第1の閾値は、第2の閾値以下であり、異なるフロー制御情報のタイプの中で、優先度の高いフロー制御情報のタイプに対応する第1の閾値は、優先度の低いフロー制御情報のタイプに対応する第1の閾値よりも小さく、および/または優先度の高いフロー制御情報のタイプに対応する第2の閾値は、優先度の低いフロー制御情報のタイプに対応する第2の閾値よりも小さく、前記フロー制御情報のタイプは、パスまたは、RLCチャネルである。
【0040】
任意選択で、前記フロー制御情報のタイムスタンプに従って、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信し、前記送信モジュールは具体的に、
前記ターゲットノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が時間閾値以下である場合、前記ターゲットノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、および/または
前記第1のノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が前記時間閾値以下である場合、前記第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信する。
【0041】
任意選択で、前記装置は、処理モジュールを含む。前記処理モジュールは具体的に、
前記ターゲットノードのフロー制御情報または、前記第1のノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が前記時間閾値より大きい場合、前記フロー制御情報を破棄する。
【0042】
任意選択で、前記決定モジュールはさらに、
ホストノードまたはOAMデバイスの構成に従って、前記時間閾値を決定する。
【0043】
任意選択で、各フロー制御情報は、1つのパスまたは1つのRLCチャネルに対応する。
任意選択で、前記時間閾値は、フロー制御情報のタイプとの間に対応関係があり、前記送信モジュールは具体的に、
前記フロー制御情報のタイプに対応するターゲットノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が時間閾値以下である場合、前記フロー制御情報のタイプに対応するターゲットノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、および/または
前記フロー制御情報のタイプに対応する第1のノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が時間閾値以下である場合、前記フロー制御情報のタイプに対応する第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、
ここで、異なるフロー制御情報のタイプの中で、優先度の高いフロー制御情報のタイプに対応する時間閾値は、優先度の低いフロー制御情報のタイプに対応する時間閾値よりも大きく、前記フロー制御情報のタイプは、パスまたは、RLCチャネルである。
【0044】
任意選択で、前記フロー制御情報は、対応するノードのID情報を含み、前記ID情報は、セルID情報と、住所情報と、バックホール・アダプテーション・プロトコル(BAP)住所情報とのうちの一部または全部を含む。
【0045】
第4の態様では、本発明の実施形態は、コンピュータプログラムを格納するコンピュータ格納可能媒体をさらに提供し、前記プログラムは、プロセッサによって実行されると、第1の態様で説明された任意の方法のステップを実施する。
【発明の効果】
【0046】
本発明の実施形態では、ターゲットノードは、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、それにより、第2のノードが受信したフロー制御情報に従ってターゲットノードに送信されたデータの量を調整する。ここで、第1のノードがターゲットノードの子ノードおよび/または前記子ノードの下位層ノードである場合、第2のノードは、ターゲットノードの親ノードおよび/または前記親ノードの上位層ノードである。第1のノードがターゲットノードの親ノードおよび/または前記親ノードの上位層ノードである場合、第2のノードは、ターゲットノードの子ノードおよび/または前記子ノードの下位層ノードである。第2のノードによって受信されたフロー制御情報がターゲットノードおよび/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を含むので、第2のノードは、ターゲットノードの親ノードおよび/または前記親ノードの上位層ノードのフロー制御情報に従ってターゲットノードに送信されるデータの量を調整できるだけではなく、ターゲットノードの子ノードおよび/または前記子ノードの下位層ノードのフロー制御情報に従ってターゲットノードに送信されるデータの量を調整でき、ノードの輻輳が迅速に緩和され、データ伝送効率が向上する。
【0047】
本発明に係る実施例や従来の技術方案をより明確に説明するために、以下に実施例を説明するために必要な図面をについて簡単に紹介する。無論、以下の説明における図面は本発明に係る実施例の一部であり、当業者は、創造性作業を行わないことを前提として、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【
図3】本発明の実施形態によるフローの制御方法のフローチャートである。
【
図4】本発明の実施形態による第2のフローの制御方法のフローチャートである。
【
図5】本発明の実施形態による第3のフローの制御方法のフローチャートである。
【
図6】本発明の実施形態による第4のフローの制御方法のフローチャートである。
【
図7】本発明の実施形態による第5のフローの制御方法のフローチャートである。
【
図8】本発明の実施形態による第6のフローの制御方法のフローチャートである。
【
図9】本発明の実施形態による第7のフローの制御方法のフローチャートである。
【
図10】本発明の実施形態による第8のフローの制御方法のフローチャートである。
【
図11】本発明の実施形態によるフローの制御装置の概略構造図である。
【
図12】本発明の実施形態による別のフローの制御装置の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0049】
本発明に係る実施例の目的、技術案及びメリットをより明確にするため、以下、本発明に係る実施例の図面を参考しながら、本発明に係る実施例の技術案を明確かつ完全に説明する。説明した実施例は本発明の一部の実施例にすぎず、全部の実施例ではないのが明らかである。本発明の実施例に基づき、当業者は、創造性作業を行わない限りに得られた他の実施例は、全部本発明の保護範囲に属する。
【0050】
本発明の実施形態において、「Aに従ってBを決定する」は、BがAに従ってのみ決定されることを意味するものではなく、BはAおよび他の情報に従って決定されてもよい。「AにはBが含まれる」とは、AにBのみが含まれることを意味するものではなく、AにはC、Dなどの他の情報も含まれる場合がある。
【0051】
さらに、「例示的な」という言葉は、本発明の実施形態における例、実例、または例示として役立つことを意味するために使用される。本発明で「例」として説明されている実施形態または設計スキームは、他の実施形態または設計スキームよりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。むしろ、「例」という言葉の使用は、具体的な方法で概念を提示することを意図している。
【0052】
本発明の実施形態において、情報(information)、信号(signal)、メッセージ(message)、およびチャネル(channel)は、互換的に使用される場合がある。違いが強調されない限り、表現される意味は同じであることに留意されたい。「の(of)」、「相応する(corresponding,relevant)」、および「対応する(corresponding)」は、交換可能に使用される場合がある。なお、相違点を強調しない限り、表現すべき意味は同じである。
【0053】
本発明の実施形態で説明されるネットワークアーキテクチャおよびサービスシナリオは、本発明の実施形態の技術的解決策をより明確に示すことを意図しており、本発明の実施形態で提供される技術的解決策に対する限定を構成するものではない。当業者に知られるように、ネットワークアーキテクチャの進化および新しいサービスシナリオの出現により、本発明の実施形態で提供される技術的解決策は、同様の技術的問題にも適用可能である。
【0054】
本発明の実施形態の理解を容易にするために、本発明の実施形態に適用可能なシナリオを、まず、1例として
図1に示すIABネットワークトポロジ図を用いて詳細に示す。
図1に示すように、IABネットワーク配備は、IABドナー(IAB donor、IABホストノードまたは中央制御ノード)、IABノード(node)、およびUE(User Equipment,ユーザ機器)から構成される。IABドナーは、コアネットワークに接続し、IABノードおよびUEの情報をコアネットワークに送り返し、コアネットワークの情報をIABノードおよびUEに送信するように構成される。IABドナーは、IABネットワーク全体のIABノードの管理も担当する。
【0055】
IABノードは、無線リンク(Uuインターフェース)を通じてUEの情報をIABドナーに中継及び伝送し、IABドナーの情報をUEに中継及び伝送する。IABノード間の接続、およびIAB ノードとIABドナー間の接続は、無線リンク、つまりUu インターフェイスを介して実施される。
【0056】
IABノードの中継機能は、IABノード内のBAP層(Backhaul Adaptation Protocol layer,バックホール・アダプテーション・プロトコル層)を通じて実現される。
【0057】
図1に示すように、IABネットワークにおいて、IABノード1はIABノード2の親ノードであり、IABノード3はIABノード2の子ノードであり、IABノード3はIABノード1の子孫ノードである。
図1では、IAB ノード1はIABノード2に直接接続された上位層ノードであり、IAB ノード1はIABノード3に間接的に接続された上位層ノードであり、IABノード1とIABノード2の両方がIABノード3の上位層ノードである。IABノード3はIABノード2に直接接続される下位層ノードであり、IABノード3はIABノード1に間接的に接続される下位層ノードであり、IABノード2 とIABノード3 はいずれもIABノード1の下位層ノードである。
【0058】
ここで、上位層ノードは、IABネットワーク内の特定のノードが特定のパスでコアネットワークに到達するために経由するノードとして理解することができ、下位層ノードは、特定のノードが特定のパス上のUEに到達するために経由するノードとして理解することができる。
【0059】
既存のIABネットワークトポロジでは、
図2に示すように、1つのIABノードは2つの部分からなり、一方の部分は、基地局に上向きに接続されたIAB MT(IAB Mobile Termination)、またはIABノードのDU部分であり、前記基地局または、IAB MTの親ノードとして機能する。もう一方の部分は、下向きにUEに接続されるIAB DU(IAB Distributed Unit、IAB分散式ユニット)、または、IABノードのMT部分である。当該UEまたはIABノードは、IAB MTの子ノードとして機能する。
【0060】
現在、IABネットワークにおけるフロー制御メカニズムは、子ノードがそのバッファサイズ(buffer size)を親ノードに報告し、親ノードは、そのバッファサイズに従って子ノードに送信されるデータを減らすことができる。子ノードのバッファサイズ情報を取得することで、子ノードの輻輳を緩和する。
【0061】
フロー制御情報を送信するトリガー条件は、IABノードのバッファサイズが特定の閾値より大きいか、または親ノードの要求情報が受信されることである。要求情報は、親ノードから子ノードに送信される情報であり、その目的は、子ノードがフロー制御情報を送信し、子ノードのバッファサイズを報告するようにトリガーすることである。
【0062】
しかしながら、従来技術では、子ノードのみがバッファサイズを親ノードに報告でき、親ノードは、受信した子ノードのバッファサイズに従って、当該子ノードに送信されるデータの量を減らす。このとき、親ノードが未送信データにより輻輳している場合、親ノードの親ノードが親ノードに送信するデータ量を減らすために、親ノードは前記親ノードのバッファサイズを報告し続ける。
【0063】
例えば、
図1に示すように、ノード3が輻輳している場合、ノード3はフロー制御情報をノード2に報告し、ノード2はフローを受信した後にノード3に送信するデータ量を減らす。しかし、この時点では、ノード1はノード3が輻輳していることを知らず、ノード1は依然としてノード2にデータを送信する可能性があり、それがノード2を輻輳させる可能性がある。ノード2が輻輳した後、ノード2はフロー制御情報をノード1に送信し、ノード1はノード2によって送信されたフロー制御情報を受信した後、ノード2に送信されるデータの量を減らす。このプロセスが比較的遅い。
【0064】
上記の問題に基づいて、
図3に示すように、本発明の一実施形態は、以下を含むフローの制御方法を提供する。
【0065】
S301:ターゲットノードは、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信する。
【0066】
S302:第2のノードは、受信したフロー制御情報に従って、前記ターゲットノードに送信されるデータの量を調整する。
【0067】
ここで、第1のノードがターゲットノードの子ノードおよび/または前記子ノードの下位層ノードである場合、第2のノードは、ターゲットノードの親ノードおよび/または前記親ノードの上位層ノードである。第1のノードがターゲットノードの親ノードおよび/または前記親ノードの上位層ノードである場合、第2のノードは、ターゲットノードの子ノードおよび/または前記子ノードの下位層ノードである。
【0068】
IABネットワークにおいて、データは、コアネットワークからUEに送信されてもよく、UEからコアネットワークに送信されてもよい。したがって、本発明の実施形態では、データがコアネットワークからUEに送信されるとき、第1のノードは、ターゲットノードの子ノードおよび/または前記子ノードの下位層ノードであり、第2のノードは、ターゲットノードの親ノードおよび/または前記親ノードの上位層ノードである。データがUEからコアネットワークに送信されるとき、第1のノードはターゲットノードの親ノードおよび/または前記親ノードの上位層ノードであり、第2のノードは、ターゲットノードの子ノードおよび/または前記子ノードの下位層ノードである。
【0069】
本発明の一実施形態では、ターゲットノードが第2のノードターゲットノードにフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を送信するとき、RRCメッセージまたはMAC CEを介して、送信することができる。すなわち、ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を、RRCメッセージに入れて送信してもよく、ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報をMAC CEに入れて送信してもよい。
【0070】
実施において、ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信するようにターゲットノードをトリガーする条件は、以下の3つの方式の一部またはすべてを含み得る。以下にそれぞれ説明する。
【0071】
方式1:ターゲットノードは、ターゲットノードのバッファサイズに従って、ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2ノードに送信する。
【0072】
特定の実施形態では、ターゲットノードのバッファサイズを閾値と比較することができ、その後、比較結果に従って、第2のノードターゲットノードにフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を送信することが決定される。
【0073】
閾値は、IABネットワーク内のホストノード、または、OAM装置によって、ターゲットノードに対して構成され得る。
【0074】
本発明の一実施形態では、ターゲットノードのバッファサイズが第1の閾値を超える場合、ターゲットノードは、少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、ターゲットノードのバッファサイズが第2の閾値を超える場合、ターゲットノードは、ターゲットノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、または、ターゲットノードのフロー制御情報および少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信する。ここで、第1の閾値は、第2の閾値以下である。
【0075】
ターゲットノードのバッファサイズを増加させる過程において、ターゲットノードのバッファサイズが第1の閾値を超える場合、ターゲットノードはまだ輻輳状態ではないが、少なくとも1つの第1のノードが輻輳している。ターゲットノードは、少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、第2のノードがフロー制御情報を受信した後、ターゲットノードに送信されるデータの量を削減する。ターゲットノードのバッファサイズが第2の閾値を超える場合、ターゲットノードが輻輳状態にあったことを示す。このとき、ターゲットノードは、自身のフロー制御情報を生成し、生成したフロー制御情報を第2のノードに送信することにより、第2のノードは、ターゲットノードに送信されるデータの量をさらに削減する。このとき、ターゲットノードは、自身のフロー制御情報のみを送信してもよいし、自身のフロー制御情報と、ターゲットノードの子ノードおよび/または前記子ノードの下位層ノードのフロー制御情報を第2ノードに送信してもよい。
【0076】
オプションの実施形態では、各フロー制御情報は1つのパスまたは1つのRLCチャネルに対応することができる。
【0077】
フロー制御情報がパスに対応するとき、フロー制御情報は、ルーティング(routing)パス(path)粒度に従って送信され得る。すなわち、フロー制御情報は、ルーティングパス粒度ごと(per routing path)のバッファサイズを報告し得る。各ルートのデータのバッファサイズを報告し得る。
【0078】
ルートは、UEからIABドナーまでのパスを指し、その間に複数のIABノードが通過することができる。ルートはIABドナーによって一律に設定され、複数のルート、すなわちルーティングテーブルが設定されることができる。IABネットワークで伝送されるデータは、すべてルーティングに基づいて伝送される。
【0079】
フロー制御情報がRLCチャネルに対応するとき、フロー制御情報は、RLCチャネルの粒度に従って送信され得る。すなわち、フロー制御情報は、RLCチャネル(per RLC channel)粒度ごとのバッファサイズを報告し得る。つまり、各RLCチャネルのデータのバッファサイズを報告する。RLCチャネルは、IABノードとその親ノードとの間のデータを伝送するための論理チャネルを指す。
【0080】
各フロー制御情報が1つのパスまたは1つのRRCチャネルに対応する場合、第1の閾値は、フロー制御情報のタイプに対応し、すなわち、パスまたはRLCチャネルと対応関係を有する。
【0081】
以下、パスを例に挙げて説明する。
【0082】
優先度の高いパス内のデータが優先度の低いパス内のデータよりも早いことを保証するために、第1の閾値は、同じパスに対応する第2の閾値以下である。異なるパスの中で、優先度の高いパスに対応する第1の閾値は、優先度の低いパスに対応する第1の閾値より小さく、および/または優先度の高いパスに対応する第2の閾値は、優先度の低いパスに対応する第2の閾値より小さい。
【0083】
特定の実施では、ターゲットノードのバッファサイズがパスに対応する第1の閾値を超える場合、ターゲットノードは、パスに対応する少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信する。
【0084】
および/または、ターゲットノードのバッファサイズがパスに対応する第2の閾値を超える場合、ターゲットノードは、パスに対応するターゲットノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、または、パスに対応するターゲットノードのフロー制御情報およびパスに対応する少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信する。
【0085】
上記の説明は、パスを例として取り上げた。RLCチャネルの実施はパスの実施と同じであり、詳細はここでは繰り返されない。
【0086】
方式2:ターゲットノードは、フロー制御情報のタイムスタンプに従って、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信する。
【0087】
フロー制御情報はまた、また、ノード自体によって生成されるタイムスタンプを運ぶことができる。例えば、ターゲットノードのタイムスタンプは、ターゲットノードがフロー制御情報MAC CEを生成する瞬間であり得、第1のノードのタイムスタンプは、第1のノードがフロー制御情報を生成する瞬間であり得る。ノードがフロー制御情報を生成する場合、それはこのノードが輻輳していることを意味する。
【0088】
特定の実施では、ターゲットノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が時間閾値以下である場合、前記ターゲットノードのフロー制御情報を第2のノードに送信する。
【0089】
および/または、第1のノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が時間閾値以下である場合、第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信する。
【0090】
フロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が時間閾値以下である場合、前記タイムスタンプが有効であること、すなわち、フロー制御情報を生成したノードが輻輳していることを意味することに留意されたい。よって、当該ノードのフロー制御情報を第2のノードに送信することにより、第2のノードが当該ノードに送信されるデータ量を削減する。
【0091】
一方、ターゲットノードのフロー制御情報または、第1のノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との間の時間差が当該時間閾値より大きい場合、前記ターゲットノードは、当該フロー制御情報を破棄する。
【0092】
フロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が時間閾値より大きい場合、前記タイムスタンプが期限切れになったこと、すなわち、前記タイムスタンプを生成したノードの輻輳が解決された可能性があることを意味するであるため、ターゲットノードは、当該フロー制御情報を破棄する。
【0093】
本発明の実施形態における時間閾値は、ホストノードまたはOAMデバイスに従って構成され得る。
【0094】
実現可能な実施形態では、各フロー制御情報は、1つのパスまたは1つのRLCチャネルに対応することができる。
【0095】
各フロー制御情報が1つのパスまたは1つのRLCチャネルに対応するとき、時間閾値は、フロー制御情報のタイプに対応し、すなわち、時間閾値はパスまたはRLCチャネルと対応関係を有する。
【0096】
以下の説明は、時間閾値がパスと対応関係を有するという事実に基づく。
【0097】
異なるパスにおいて、優先度の高いパスにおける輻輳をより効果的に解決できることを保証するために、優先度の高いパスに対応する時間閾値が優先度の低いパスに対応する時間閾値よりも大きい。
【0098】
特定の実施では、パスに対応するターゲットノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が時間閾値以下である場合、ターゲットノードは、パスに対応するターゲットノードのフロー制御情報を第2のノードに送信する。
【0099】
および/または、パスに対応する第1のノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が時間閾値以下である場合、ターゲットノードは、パスに対応する第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信する。
【0100】
方式3:、ターゲットノードが第2のノードから要求情報を受信した場合、ターゲットノードは、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、前記要求情報は、フロー制御情報を送信するように前記ターゲットノードに要求するために使用される。
【0101】
ここで、要求情報は第2のノードによって送信され、第2のノードはいつ要求情報を送信するかを決定できることに留意されたい。例えば、特定の時間単位内にターゲットノードに送信されるデータの量を決定するとき、第2のノードは、最初に要求情報を送信して、ターゲットノードのバッファサイズをチェックすることができる。ターゲットノードのバッファサイズが比較的大きい場合、単位時間あたりに送信されるデータ量は減少する。ターゲットノードのバッファサイズが比較的小さい場合、単位時間あたりの送信データ量が増加する可能性がある。
【0102】
一実施形態では、フロー制御情報がIABネットワーク内のどのノードからのものであるかを識別するために、ノードのID情報をフロー制御情報で搬送することができ、前記ID情報は、セルID情報、住所情報またはBAPアドレス情報とすることができ、または当該3種類の情報のいずれか1つまたは組み合わせであってもよく、これは本発明の実施形態に限定されない。
【0103】
本発明の実施形態ターゲットノードは、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、それにより、第2のノードが受信したフロー制御情報に従ってターゲットノードに送信されたデータの量を調整する。ここで、第1のノードがターゲットノードの子ノードおよび/または前記子ノードの下位層ノードである場合、第2のノードは、ターゲットノードの親ノードおよび/または前記親ノードの上位層ノードである。第1のノードがターゲットノードの親ノードおよび/または前記親ノードの上位層ノードである場合、第2のノードは、ターゲットノードの子ノードおよび/または前記子ノードの下位層ノードである。第2のノードによって受信されたフロー制御情報がターゲットノードおよび/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を含むので、第2のノードは、ターゲットノードの親ノードおよび/または親ノードの上位層ノードのフロー制御情報に従ってターゲットノードに送信されるデータの量を調整できるだけではなく、ターゲットノードの子ノードおよび/または子ノードの下位層ノードのフロー制御情報に従ってターゲットノードに送信されるデータの量を調整できるため、ノードの輻輳が迅速に緩和され、データ伝送効率が向上する。
【0104】
理解のために、本発明は、特定の実施形態を用いて以下に示される。
【0105】
以下の実施形態1~7のノードは、
図1のノードを指す。
【0106】
実施形態1:
【0107】
図4に示すように、本発明の実施形態によるフローの制御方法のフローチャートである。
【0108】
S401:IABノード2は、IABノード3によって送信されたフロー制御情報を受信する。
【0109】
ここで、IABノード3によって送信されるフロー制御情報は、IABノード3のフロー制御情報、IABノード3の子ノードのフロー制御情報、およびIABノード3の子孫ノードのフロー制御情報の一部または全部を含む。
【0110】
S402:IABノード2は、IABノード2のバッファサイズが第1の閾値より大きいかどうかを判断し、大きい場合、S403が実行され、大きくない場合、S401が実行される。
【0111】
S403:IABノード2は、IABノード3、IABノード3の子ノード、および/またはIABノード3の子孫ノードのフロー制御情報をIABノード1に送信する。
【0112】
S404:IABノード2は、IABノード2のバッファサイズが第2の閾値より大きいかどうかを判断し、大きい場合、S405が実行され、大きくない場合、S401が実行される。
【0113】
S405:IABノード2は、IABノード2のフロー制御情報を送信するか、またはIABノード2およびIABノード3、IABノード3の子ノードおよび IABノード3の子孫ノードの一部または全部のフロー制御情報を送信する。
【0114】
実施形態2:
【0115】
図5は、本発明の実施形態による別のフローの制御方法のフローチャートである。
【0116】
IABネットワークはパス1とパス2を含み、パス1の優先度はパス2の優先度よりも高い。IABドナーまたはOAMは、第1の閾値Aおよび第2の閾値Aがパス1に対応し、第1の閾値Bおよび第2の閾値Bがパス2に対応するように設定する。第1の閾値Aは第1の閾値Bより小さく、第2の閾値Aは第2の閾値より小さい。第1の閾値Aおよび第1の閾値Bの両方が、第2の閾値Aおよび第2の閾値B以下である。
【0117】
S501:IABノード2は、IABノード3によって送信されたフロー制御情報を受信する。
【0118】
ここで、IABノード3によって送信されるフロー制御情報は、IABノード3のフロー制御情報、IABノード3の子ノードのフロー制御情報、およびIABノード3の子孫ノードのフロー制御情報の一部または全部を含む。
【0119】
S502:IABノード2のバッファサイズが第1の閾値A超えた場合、IABノード3、IABノード3の子ノード、および/またはIABノード3の子孫ノードにおけるパス1のフロー制御情報を送信する。
【0120】
S503:IABノード2のバッファサイズが第1の閾値B超えた場合、IABノード3、IABノード3の子ノードおよび/またはIABノード3の子孫ノードにおけるパス2(またはパス1およびパス2)のフロー制御情報を送信する。
【0121】
S504:IABノード2のバッファサイズが第2の閾値A超えた場合、IABノード2におけるパス1のフロー制御情報をIABノード2に送信するか、またはIABノード2のパス1のフロー制御情報とIABノード3、IABノード3の子ノード、およびIABノード3の子孫ノードのフロー制御情報の一部または全部を送信する。
【0122】
S505:IABノード2のバッファサイズが第2の閾値Bを超える場合、IABノード2のパス2(またはパス1およびパス2)のフロー制御情報をIABノード2に送信するから、または、IABノード2およびIABノード3、IABノード3の子ノード、およびIABノード3の子孫ノードにおけるパス2(またはパス1およびパス2)のフロー制御情報の一部または全部を送信する。
【0123】
S506:IABノード2のバッファサイズが第2の閾値Bを超える場合、IABノード2のパス2(またはパス1およびパス2)のフロー制御情報をIABノード2に送信するか、または、IABノード2、IABノード3およびIABノード3の子ノードのパス2(またはパス1およびパス2)のフロー制御情報を送信する。
【0124】
実施形態3:
【0125】
図6は、本発明の実施形態による別のフローの制御方法のフローチャートである。
【0126】
S601:IABノード2は、IABノード3によって送信されたフロー制御情報を受信する。
【0127】
ここで、IABノード3によって送信されるフロー制御情報は、IABノード3のフロー制御情報、IABノード3の子ノードのフロー制御情報、およびIABノード3の子孫ノードのフロー制御情報の一部または全部を含む。
【0128】
S602:IABノード2は、受信したフロー制御情報に含まれるタイムスタンプと現在時刻との差が時間閾値より小さいかどうかを判断し、小さい場合、S603が実行される。小さいくない場合、S604が実行される。
【0129】
S603:IABノード2は、前記フロー制御情報をIABノード1に送信する。
【0130】
S604:IABノード2は、前記フロー制御情報を廃棄する。
【0131】
実施形態4:
【0132】
図7は、本発明の実施形態による別のフローの制御方法のフローチャートである。
【0133】
IABネットワークはパス1とパス2を含み、パス1の優先度はパス2の優先度よりも高い。IABドナーまたはOAMは、第1の時間閾値Aがパス1に対応し、第1の時間閾値Bがパス2に対応するように設定する。前記第1の時間閾値Aは第1の時間閾値Bよりも大きい。
【0134】
S701:IABノード2は、IABノード3によって送信されたフロー制御情報を受信する。
【0135】
ここで、IABノード3によって送信されるフロー制御情報は、IABノード3のフロー制御情報、IABノード3の子ノードのフロー制御情報、およびIABノード3の子孫ノードのフロー制御情報の一部または全部を含む。
【0136】
S702:パス1のフロー制御情報に含まれるタイムスタンプと現在の時間との差が、第1の時間閾値A以上である場合、パス1のフロー制御情報を破棄する。
【0137】
S703:パス1のフロー制御情報に含まれるタイムスタンプと現在の時間との差が、第1の時間閾値Aより小さい場合、パス1のフロー制御情報をIABノード1に送信する。
【0138】
S704:パス2のフロー制御情報に含まれるタイムスタンプと現在の時間との差が第1の時間閾値B以上である場合、パス2のフロー制御情報を破棄する。
【0139】
S705:パス2のフロー制御情報に含まれるタイムスタンプと現在の時間との差が第1の時間閾値Bより小さい場合、パス2のフロー制御情報をIABノード1に送信する。
【0140】
実施形態5:
【0141】
図8は、本発明の実施形態による別のフローの制御方法のフローチャートである。
【0142】
S801:IABノード2は、IABノード3によって送信されたフロー制御情報を受信する。
【0143】
ここで、IABノード3によって送信されるフロー制御情報は、IABノード3のフロー制御情報、IABノード3の子ノードのフロー制御情報、およびIABノード3の子孫ノードのフロー制御情報の一部または全部を含む。
【0144】
S802:IABノード2のバッファサイズが第1の閾値を超え、フロー制御情報に含まれるタイムスタンプと現在の時間との差が第1の時間閾値以下である場合、IABノード2は、IABノード3、IABノード3の子ノード、および/またはIABノード3の子孫ノードのフロー制御情報をIABノード1に送信する。
【0145】
S803:IABノード2のバッファサイズが第2の閾値を超え、フロー制御情報に含まれるタイムスタンプと現在の時間との差が第1の時間閾値以下である場合、IABノード2は、IABノード2のフロー制御情報をIABノード1送信するか、または、IABノード2およびIABノード3、IABノード3の子ノードおよびIABノード3の子孫ノードのフロー制御情報の一部または全部をIABノード1に送信する。
【0146】
実施形態6:
【0147】
図9は、本発明の実施形態による別のフローの制御方法のフローチャートである。
【0148】
ルーティングパスの優先順位に従って、異なる閾値が設定される。例えば、IABネットワークはパス1とパス2を含み、パス1の優先度はパス2の優先度よりも高い。IABドナーまたはOAMは、第1の閾値Aと第2の閾値Aが対応し、第1の閾値Bおよび第2の閾値Bがパス2に対応するように設定する。前記第1の閾値Aは第1の閾値Bよりも小さく、第2の閾値Aは第2の閾値Bよりも小さく、第1の閾値Aおよび第1の閾値Bは、2の閾値Aおよび第2の閾値Bの両方以下である。IABドナーまたはOAMは、第1の時間閾値Aがパス1に対応し、第1の時間閾値Bがパス2に対応するように設定する。前記第1の時間閾値Aは第1の時間閾値Bよりも大きい。
【0149】
S901:IABノード2は、IABノード3によって送信されたフロー制御情報を受信する。
【0150】
ここで、IABノード3によって送信されるフロー制御情報は、IABノード3のフロー制御情報、IABノード3の子ノードのフロー制御情報、およびIABノード3の子孫ノードのフロー制御情報の一部または全部を含む。
【0151】
S902:IABノード2のバッファサイズが第1の閾値Aを超え、フロー制御情報に含まれるタイムスタンプと現在の時間との差が第1の時間閾値A以下である場合、IABノード2は、IABノード3、IABノード3の子ノード、および/またはIABノード3の子孫ノードにおけるパス1のフロー制御情報を、IABノード1に送信する。
【0152】
S903:IABノード2のバッファサイズが第1の閾値Bを超え、フロー制御情報に含まれるタイムスタンプと現在の時間との差が第1の時間閾値B以下である場合、IABノード2は、IABノード3、IABノード3の子ノード、および/またはIABノード3の子孫ノードにおけるパス2(またはパス1およびパス2)のフロー制御情報をIABノード1に送信する。
【0153】
S904:IABノード2のバッファサイズが第2の閾値Aを超え、フロー制御情報に含まれるタイムスタンプと現在の時間との差が第1の時間閾値A以下である場合、IABノード2は、IABノード2のパス1のフロー制御情報をIABノード2に送信するか、または、IABノード2と、IABノード3、IABノード3の子ノード、およびIABノード3の子孫ノードのパス1のフロー制御情報の一部またはすべてを、IABノード1に送信する。
【0154】
S905:IABノード2のバッファサイズが第2の閾値Bを超え、フロー制御情報に含まれるタイムスタンプと現在の時間との差が第1の時間閾値B以下である場合、IABノード2は、IABノード2のパス2(またはパス1およびパス2)のフロー制御情報をIABノード2に送信するか、または、IABノード2およびIABノード3、IABノード3の子ノードおよびIABノード3の子孫ノードパス2(またはパス1およびパス2)のフロー制御情報の一部または全部をIABノード1に送信する。
【0155】
実施形態7:
【0156】
図10は、本発明の実施形態による別のフローの制御方法のフローチャートである。
【0157】
S1001:IABノード2は、IABノード3によって送信されたフロー制御情報を受信する。
【0158】
S1002:IABノード2は、IABノード1によって送信された要求情報を受信する。
【0159】
前記要求情報は、フロー制御情報を送信するようにIABノード2に要求するために使用される。
【0160】
S1003:IABノード2は、IABノード2およびIABノード3、IABノード3の子ノードおよびIABノード3の子孫ノードのフロー制御情報の一部または全部をIABノード1に送信する。
【0161】
上記の実施形態は、DLフロー制御(すなわち、第1のノードがフロー制御情報をその親ノードに送信する)に関する実施形態であり、ULフロー制御(すなわち、第1のノードがフロー制御情報をその子ノードに送信する)に関する実施形態であることに留意されたい。IABノード2がIABノード1のフロー制御情報を受信し、それをIABノード3に送信することを除いて、上記の実施形態を参照することができる。
【0162】
同じ発明思想に基づいて、本発明の実施形態は、フロー制御装置を提供する。問題を解決するための前記装置の原理はこの方法の原理と類似しているため、前記装置の実施はこの方法の実施を参照することができ、その繰り返しの説明はここでは省略される。
【0163】
図11を参照すると、本発明の実施形態によるフロー制御装置は、プロセッサ1100、メモリ1101、および送受信機1102を含む。
【0164】
プロセッサ1100は、バスアーキテクチャ及び通常の処理を管理し、メモリ1101は、プロセッサ1100が動作する際に利用するデータを記憶することができる。送受信機1102は、プロセッサ1100の制御下でデータを送受信するように構成される。
【0165】
バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバスおよびブリッジを含み得、特に、プロセッサ1100によって表される1つ以上のプロセッサの様々な回路およびメモリ1101によって表されるメモリをリンクし得る。さらに、バスアーキテクチャは、周辺装置、電圧調整器、電力管理回路などのさまざまな他の回路をリンクすることができ、これらはすべて当技術分野でよく知られており、したがって、本明細書では再度さらに説明しない。バスインターフェイスはインターフェイスを提供する。プロセッサ1100は、バスアーキテクチャ及び通常の処理を管理し、メモリ1101は、プロセッサ1100が動作する際に利用するデータを記憶することができる。
【0166】
本発明に係る実施例により開示されたフローチャートは、プロセッサ1100に適用することができるか、または、プロセッサ1100により実現される。実現の間、信号処理フローの各々ステップは、プロセッサ1100内のハードウェアの論理集積回路またはソフトウェア形式の指令により完成されることができる。プロセッサ1100は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、専用集積回路、フィールドプログラマブル・ゲートアレイまたはたのプログラマブルロジック・デバイス、ディスクリート・ゲートまたはトランジスタロジック・デバイス 、ディスクリート・ハードウェアコンポネントであることができ、本発明に係る実施例により開示した各々方法、ステップ及びロジックブロック図を実現・執行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサまたはいずれのノーマルプロセッサなどであることができる。本発明に係る実施例に開示された方法のステップを参照すれば、ハードウェアプロセッサにより直接に執行して完成するか、または、プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせにより執行されて完成することができる。ソフトウェアモジュールは、ランダムメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ,プログラマブルリードオンリーメモリまたは電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタなど本分野のよく知られる記憶媒体に格納されることができる。当該記憶媒体はメモリ1101に位置し、プロセッサ1100はメモリ1101に格納される情報を読み出して、そのハードウェアと協働して信号処理のフローを完成する。
【0167】
ここで、プロセッサ1100は、メモリ1101内のプログラムを読み取り、ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、前記第2のノードに受信したフロー制御情報に従って前記ターゲットノードに送信されるデータの量を調整させるようにし、
前記第1のノードがターゲットノードの子ノードおよび/または前記子ノードの下位層ノードである場合、前記第2のノードがターゲットノードの親ノードおよび/または前記親ノードの上位層ノードであり、または、前記第1のノードがターゲットノードの親ノードおよび/または前記親ノードの上位層ノードである場合、前記第2のノードは、ターゲットノードの子ノードおよび/または前記子ノードの下位層ノードである。
【0168】
任意選択で、前記プロセッサ1100は、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を、以下の方式のいくつかまたはすべてで第2のノードに送信する。
【0169】
方式1:前記ターゲットノードのバッファサイズ(buffer size)に従って、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信する。
【0170】
方式2:フロー制御情報のタイムスタンプに従って、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信する。
【0171】
方式3:前記ターゲットノードは、第2のノードから要求情報を受信した場合、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、前記要求情報は、フロー制御情報を送信するように前記ターゲットノードに要求するために使用される。
【0172】
任意選択で、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信するとき、前記プロセッサ1100は、
前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を、RRCメッセージ、または、MAC CEを介して、前記第2のノードに送信する。
【0173】
任意選択で、前記ターゲットノードのバッファサイズに従って、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信するとき、前記プロセッサ1100は、
前記ターゲットノードのバッファサイズが第1の閾値を超える場合、少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、および/または、
前記ターゲットノードのバッファサイズが第2の閾値を超える場合、前記ターゲットノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、または、前記ターゲットノードのフロー制御情報および少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、
前記第1の閾値は、第2の閾値以下である。
【0174】
任意選択で、前記プロセッサ1100はさらに、ホストノードの第1の閾値および/または第2の閾値を決定し、または、運用管理および保守(OAM)装置によって構成された第1の閾値および/または第2の閾値を決定する。
【0175】
任意選択で、各フロー制御情報は、1つのパス(path)、または、1つの無線リンク制御制御(RLC)チャネルに対応する。
【0176】
任意選択で、第1の閾値は、フロー制御情報のタイプとの間に対応関係があり、前記ターゲットノードのバッファサイズに従って、将前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信するとき、前記プロセッサ1100は、
前記ターゲットノードのバッファサイズがフロー制御情報のタイプに対応する第1の閾値を超える場合、前記フロー制御情報のタイプに対応する少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、および/または、
前記ターゲットノードのバッファサイズがフロー制御情報のタイプに対応する第2の閾値を超える場合、前記フロー制御情報のタイプに対応する前記ターゲットノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、または、前記フロー制御情報のタイプに対応する前記ターゲットノードのフロー制御情報および前記フロー制御情報のタイプに対応する少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、
ここで、同じフロー制御情報のタイプに対応する第1の閾値は、第2の閾値以下であり、異なるフロー制御情報のタイプの中で、優先度の高いフロー制御情報のタイプに対応する第1の閾値は、優先度の低いフロー制御情報のタイプに対応する第1の閾値よりも小さく、および/または優先度の高いフロー制御情報のタイプに対応する第2の閾値は、優先度の低いフロー制御情報のタイプに対応する第2の閾値よりも小さく、前記フロー制御情報のタイプは、パスまたは、RLCチャネルである。
【0177】
任意選択で、前記フロー制御情報のタイムスタンプに従って、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信するとき、前記プロセッサ1100は、
前記ターゲットノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が時間閾値以下である場合、前記ターゲットノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、および/または、
前記第1のノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が前記時間閾値以下である場合、前記第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信する。
【0178】
任意選択で、前記プロセッサ1100はさらに、前記ターゲットノードのフロー制御情報または、前記第1のノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が前記時間閾値より大きい場合、前記フロー制御情報を破棄する。
【0179】
任意選択で、前記プロセッサ1100はさらに、ホストノードまたはOAMデバイスの構成に従って、前記時間閾値を決定する。
【0180】
任意選択で、各フロー制御情報は、1つのパスまたは1つのRLCチャネルに対応する。
【0181】
任意選択で、前記時間閾値は、フロー制御情報のタイプとの間に対応関係があり、前記プロセッサ1100は、
前記フロー制御情報のタイプに対応するターゲットノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が時間閾値以下である場合、前記フロー制御情報のタイプに対応するターゲットノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、および/または、
前記フロー制御情報のタイプに対応する第1のノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が時間閾値以下である場合、前記フロー制御情報のタイプに対応する第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、
ここで、異なるフロー制御情報のタイプの中で、優先度の高いフロー制御情報のタイプに対応する時間閾値は、優先度の低いフロー制御情報のタイプに対応する時間閾値よりも大きく、前記フロー制御情報のタイプは、パスまたは、RLCチャネルである。
【0182】
任意選択で、前記フロー制御情報は、対応するノードのID情報を含み、前記ID情報は、
セルID情報、住所情報およびバックホール・アダプテーション・プロトコル(BAP)住所情報のうちの一部または全部を含む。
【0183】
図12を参照すると、本発明の実施形態による別のフロー制御装置は、ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、前記第2のノードに受信したフロー制御情報に従って前記ターゲットノードに送信されるデータの量
を調整させるようにするように構成された送信モジュール1200を含む。
【0184】
前記第1のノードがターゲットノードの子ノードおよび/または前記子ノードの下位層ノードである場合、前記第2のノードがターゲットノードの親ノードおよび/または前記親ノードの上位層ノードであり、または、前記第1のノードがターゲットノードの親ノードおよび/または前記親ノードの上位層ノードである場合、前記第2のノードは、ターゲットノードの子ノードおよび/または前記子ノードの下位層ノードである。
【0185】
任意選択で、前記送信モジュール1200は、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を、以下の方式のいくつかまたはすべてで第2のノードに送信する。
【0186】
方式1:前記ターゲットノードのバッファサイズ(buffer size)に従って、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信する。
【0187】
方式2:フロー制御情報のタイムスタンプに従って、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信する。
【0188】
方式3:前記ターゲットノードは、第2のノードから要求情報を受信した場合、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、前記要求情報は、フロー制御情報を送信するように前記ターゲットノードに要求するために使用される。
【0189】
任意選択で、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信するとき、前記送信モジュール1200は、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を、RRCメッセージ、または、MAC CEを介して、前記第2のノードに送信する。
【0190】
任意選択で、前記ターゲットノードは、前記ターゲットノードのバッファサイズに従って、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信し、前記送信モジュール1200は、
前記ターゲットノードのバッファサイズが第1の閾値を超える場合、少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、および/または、
前記ターゲットノードのバッファサイズが第2の閾値を超える場合、前記ターゲットノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、または、前記ターゲットノードのフロー制御情報および少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、
前記第1の閾値は、第2の閾値以下である。
【0191】
任意選択で、前記装置は、決定モジュール1201をさらに含む。
【0192】
前記決定モジュール1201は、ホストノードの第1の閾値および/または第2の閾値を決定し、または、運用管理および保守(OAM)装置によって構成された第1の閾値および/または第2の閾値を決定する。
【0193】
任意選択で、各フロー制御情報は、1つのパス(path)、または、1つの無線リンク制御制御(RLC)チャネルに対応する。
【0194】
任意選択で、第1の閾値は、フロー制御情報のタイプとの間に対応関係があり、前記ターゲットノードのバッファサイズに従って、将前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信するとき、前記送信モジュール1200は、
前記ターゲットノードのバッファサイズがフロー制御情報のタイプに対応する第1の閾値を超える場合、前記フロー制御情報のタイプに対応する少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、および/または、
前記ターゲットノードのバッファサイズがフロー制御情報のタイプに対応する第2の閾値を超える場合、前記フロー制御情報のタイプに対応する前記ターゲットノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、または、前記フロー制御情報のタイプに対応する前記ターゲットノードのフロー制御情報および前記フロー制御情報のタイプに対応する少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、
ここで、同じフロー制御情報のタイプに対応する第1の閾値は、第2の閾値以下であり、異なるフロー制御情報のタイプの中で、優先度の高いフロー制御情報のタイプに対応する第1の閾値は、優先度の低いフロー制御情報のタイプに対応する第1の閾値よりも小さく、および/または優先度の高いフロー制御情報のタイプに対応する第2の閾値は、優先度の低いフロー制御情報のタイプに対応する第2の閾値よりも小さく、前記フロー制御情報のタイプは、パスまたは、RLCチャネルである。
【0195】
任意選択で、前記フロー制御情報のタイムスタンプに従って、前記ターゲットノードのフロー制御情報および/または少なくとも1つの第1のノードのフロー制御情報を前記第2のノードに送信し、前記送信モジュール1200は、
前記ターゲットノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が時間閾値以下である場合、前記ターゲットノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、および/または、
前記第1のノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が前記時間閾値以下である場合、前記第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信する。
【0196】
任意選択で、前記装置は、処理モジュール1202をさらに含む。
【0197】
前記処理モジュール1202は、前記ターゲットノードのフロー制御情報または、前記第1のノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が前記時間閾値より大きい場合、前記フロー制御情報を破棄する。
【0198】
任意選択で、前記決定モジュール1201はさらに、ホストノードまたはOAMデバイスの構成に従って、前記時間閾値を決定する。
【0199】
任意選択で、各フロー制御情報は、1つのパスまたは1つのRLCチャネルに対応する。
【0200】
任意選択で、前記時間閾値は、フロー制御情報のタイプとの間に対応関係があり、前記送信モジュール1200は、
前記フロー制御情報のタイプに対応するターゲットノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が時間閾値以下である場合、前記フロー制御情報のタイプに対応するターゲットノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、および/または、
前記フロー制御情報のタイプに対応する第1のノードのフロー制御情報のタイムスタンプと現在の時間との差が時間閾値以下である場合、前記フロー制御情報のタイプに対応する第1のノードのフロー制御情報を第2のノードに送信し、
ここで、異なるフロー制御情報のタイプの中で、優先度の高いフロー制御情報のタイプに対応する時間閾値は、優先度の低いフロー制御情報のタイプに対応する時間閾値よりも大きく、前記フロー制御情報のタイプは、パスまたは、RLCチャネルである。
【0201】
任意選択で、前記フロー制御情報は、対応するノードのID情報を含み、前記ID情報は、セルID情報、住所情報およびバックホール・アダプテーション・プロトコル(BAP)住所情報のうちの一部または全部を含む。
【0202】
さらに、本発明の実施形態は、プログラムコードを含むコンピュータ可読不揮発性記憶媒体をさらに提供する。プログラムコードがコンピューティング端末上で実行されると、前記プログラムコードは、コンピューティング端末に上記の開示の実施形態のフロー制御のステップを実行させるように構成される。
【0203】
本発明は、本開示の実施形態による方法、装置(システム)およびコンピュータプログラム製品のフローチャートおよび/またはブロック図で説明された。フローチャートおよび/またはブロック図のそれぞれのフローおよび/またはブロック、ならびにフローチャートおよび/またはブロック図のフローおよび/またはブロックの結合は、コンピュータプログラム命令で実施できることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、特定用途コンピュータ、組み込みプロセッサ、または別のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサにロードして、コンピュータまたは他のプロセッサで実行される命令が実行されるようにマシンを生成できる。プログラム可能なデータ処理装置は、フローチャートのフローおよび/またはブロック図のブロックで指定された機能を実行するための手段を作成する。
【0204】
したがって、本開示の実施形態は、ハードウェアおよび/またはソフトウェア(したがって、アプリケーションは、ハードウェアおよび/またはソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)で実装することもできる)によって実装することができる。本開示の実施形態は、コンピュータ使用可能またはコンピュータ可読記憶媒体上のコンピュータプログラム製品によって実装することができ、コンピュータプログラム製品は、命令による使用のために媒体に実装されたコンピュータ使用可能またはコンピュータ可読プログラムコードを有する。本開示の文脈において、コンピュータ使用可能またはコンピュータ可読媒体は、プログラムを含む、格納する、通信する、送信する、または転送することができる任意の媒体であり得る。こうして、命令でシステム、装置、または設備の使用を実行するか、命令も加えてでシステム、装置、または設備の使用を実行する。
【0205】
無論、当業者によって、上述した実施形態に記述された技術的な解決手段を改造し、または、その中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような、改造と置換は本発明の各実施形態の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。そのような改造と置換は、すべて本発明の請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0206】
1100 プロセッサ
1101 メモリ
1102 送受信機
1200 送信モジュール
1201 決定モジュール
1202 処理モジュール