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特許7641376プリアンブル送信方法およびデバイス、およびプリアンブル受信方法およびデバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-26
(45)【発行日】2025-03-06
(54)【発明の名称】プリアンブル送信方法およびデバイス、およびプリアンブル受信方法およびデバイス
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/44 20060101AFI20250227BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20250227BHJP
【FI】
H04L12/44 200
H04L12/44 Z
H04M11/00 302
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2023528447
(86)(22)【出願日】2021-10-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-22
(86)【国際出願番号】 CN2021123120
(87)【国際公開番号】W WO2022100333
(87)【国際公開日】2022-05-19
【審査請求日】2023-08-08
(31)【優先権主張番号】202011265197.3
(32)【優先日】2020-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】黄新▲剛▼
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼▲偉▼良
(72)【発明者】
【氏名】印永嘉
【審査官】吉田 歩
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/051753(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0116404(US,A1)
【文献】特開2011-077799(JP,A)
【文献】特開2019-110479(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/44
H04M 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
受動光ネットワーク(PON)システムにおける光ネットワークユニット(ONU)によって実行されるプリアンブル送信方法であって、前記方法は、
前記ONUが、光回線端末(OLT)から標的メッセージを受信することであって、前記標的メッセージは、第1のコードパターンシーケンスの第3の標的長およびコードパターン第2のコードパターンシーケンスの第4の標的長およびコードパターンとを示す、ことと、
前記ONUが、前記第3の標的長の前記第1のコードパターンシーケンス前記第4の標的長の前記第2のコードパターンシーケンスとを含むプリアンブルを送信すること(S202)と
を含み、
前記標的メッセージは、前記プリアンブルの送信ルールを含み、前記送信ルールは、前記第1のコードパターンシーケンスおよび前記第2のコードパターンシーケンスの送信順序を示す、方法。
【請求項2】
前記方法は、
前記第3の標的長の前記第1のコードパターンシーケンスを連続的に送信することと、
連続的に送信される前記第3の標的長前記第1のコードパターンシーケンスの送信が完了した後に、前記第4の標的長の前記第2のコードパターンシーケンスを送信することと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、第1の標的長の前記第1のコードパターンシーケンスと第2の標的長の前記第2のコードパターンシーケンスとを交互に送信することをさらに含む、請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、
第5の標的長の前記第1のコードパターンシーケンスを連続的に送信することと、
連続的に送信される前記第5の標的長前記第1のコードパターンシーケンスの送信が完了した後に、第6の標的長の前記第2のコードパターンシーケンスを送信することと
をさらに含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のコードパターンシーケンスおよび前記第2のコードパターンシーケンスのコードパターンは、擬似ランダムコードを含む、請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のコードパターンシーケンスおよび前記第2のコードパターンシーケンスのコードパターンは、所定のコードパターンを含み、前記標的メッセージは、前記所定のコードパターンに割り当てられる数を表すフィールドを含む、請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記標的メッセージは、複数のコードパターンシーケンスを含むプリアンブルがサポートされているかどうかを表すフィールドを含む、請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のコードパターンシーケンスは、クロック回復のために使用され、前記第2のコードパターンシーケンスは、等化器の収束を訓練するために使用される、請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
クロック回復が、クロック情報に従って、信号ホッピングが生じた前記標的メッセージに対して実行される、請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
訓練収束が、前記標的メッセージのスペクトル分布および信号ホッピング周波数を通して、等化器に対して実行される、請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のコードパターンシーケンスは、前記標的メッセージにおける第1の標的バイトに追加され、前記第1の標的バイトはプリアンブル長、プリアンブル反復カウント、またはプリアンブルパターンのうちの少なくとも1つを設定するために使用される、請求項1~10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記第2のコードパターンシーケンスの標的待ち行列が、前記標的メッセージにおける第2の標的バイトに追加され、前記第2の標的バイトは、空のパディングされるべきバイトであり、前記第2のコードパターンシーケンスの長さおよび反復カウント数およびコードパターンが、前記標的待ち行列において設定される、請求項1~11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
メモリ(104)とプロセッサ(102)とを備えている電子装置であって、前記メモリ(104)は、コンピュータプログラムを記憶し、前記プロセッサ(102)は、前記コンピュータプログラムを実行することにより、請求項1~12のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成されている、電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、「PREAMBLE SENDING METHOD AND APPARATUS AND PREAMBLE RECEIVING METHOD AND APPARATUS」と題され、中国国家知識産権局(中国特許庁(CNIPA))に2020年11月12日に出願された中国特許出願第202011265197.3号の優先権を主張する、2021年10月11に出願された国際特許出願第PCT/CN2021/123120号の継続出願であり、それらの各々の開示が参照することによってそれらの全体として本明細書に組み込まれる
【0002】
(技術分野)
本開示の実施形態は、通信の分野に関し、具体的に、プリアンブル送信方法および装置、およびプリアンブル受信方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、既存の技術では、受動光ネットワーク(PON)が、時間分割多重アクセス技術を上流において採用し、異なる光ネットワークユニット(ONU)が、上流バースト信号を異なる時間に送信する。受信中、光回線端末(OLT)が、最初に、バーストクロック回復を異なるバーストパケットにおいて行い得るが、通常、クロック回復が完了される前、データを受信することはできない。この期間中、データ損失を防止するために、1010のシーケンスが、上流バーストパケット開始段階において、クロック回復のために送信される。
【0004】
PONの増加させられたレートに伴って、伝送性能は、異なる要因(不十分なデバイス帯域幅、応答平坦性、分散、および受信機応答線形性等)によって影響され、したがって、等化機能を追加し、これらの悪影響を排除することが必要である。既存のプリアンブルは、等化器の収束につながらず、等化時間が長く、伝送効率が低減させられ、処理遅延が増加させられるという問題を引き起こす。
【0005】
効果的解決策は、プリアンブルが等化器の収束につながらないという事実に起因して等化時間が長く、伝送効率が低減させられ、処理遅延が増加させられるという関連技術分野における問題を解決するために、未だ提供されていない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の実施形態は、プリアンブル送信方法および装置、およびプリアンブル受信方法および装置を提供し、少なくとも、プリアンブルが等化器の収束につながらないという事実に起因して等化時間が長く、伝送効率が低減させられ、処理遅延が増加させられるという関連技術分野における問題を解決する。
【0007】
本開示の実施形態によると、プリアンブル送信方法が、提供される。方法は、以下を含む:2つ以上のコードパターンシーケンスを含むプリアンブルが、送信され、2つ以上のコードパターンシーケンスは、第1のコードパターンシーケンスと、第2のコードパターンシーケンスとを含む。
【0008】
例示的実施形態において、方法は、以下も含む:標的メッセージにおけるプリアンブルの構成情報が、入手され、構築が、標的メッセージのプリアンブルが2つ以上のコードパターンシーケンスをサポートするように、構成情報において実施される。
【0009】
例示的実施形態において、標的メッセージにおけるプリアンブルの構成情報が、入手され、構築が、標的メッセージのプリアンブルが2つ以上のコードパターンシーケンスをサポートするように、構成情報において実施された後、方法は、以下をさらに含む:プリアンブルの送信ルールが、標的メッセージにおいて設定され、送信ルールは、第1のコードパターンシーケンスおよび第2のコードパターンシーケンスの送信順序を示すために使用され、送信ルールは、以下のうちの少なくとも1つを含む:第1の標的長の第1のコードパターンシーケンスと第2の標的長の第2のコードパターンシーケンスとが、交互に送信される;第3の標的長の第1のコードパターンシーケンスが、連続的に送信され、第4の標的長の第2のコードパターンシーケンスが、連続的に送信される第1のコードパターンシーケンスの送信が完了した後に送信される;または、第5の標的長の第2のコードパターンシーケンスが、連続的に送信され、第6の標的長の第1のコードパターンシーケンスが、連続的に送信される第2のコードパターンシーケンスの送信が完了した後に送信される。
【0010】
例示的実施形態において、標的メッセージにおけるプリアンブルの構成情報が、入手され、構築が、標的メッセージのプリアンブルが2つ以上のコードパターンシーケンスをサポートするように、構成情報において実施される動作は、以下を含む:第1のコードパターンシーケンスが、標的メッセージにおける第1の標的バイトに追加され、第1の標的バイトは、以下:プリアンブル長、プリアンブル反復カウント、またはプリアンブルパターンのうちの少なくとも1つを設定するために使用され、第2のコードパターンシーケンスの標的待ち行列が、標的メッセージにおける第2の標的バイトに追加され、第2の標的バイトは、空のパディングされるべきバイトである。
【0011】
例示的実施形態において、方法は、以下も含む:第2のコードパターンシーケンスの長さが、標的待ち行列において設定され、第2のコードパターンシーケンスの反復カウント数が、標的待ち行列において設定され、第2のコードパターンシーケンスのコードパターンが、標的待ち行列において設定され、第1のコードパターンシーケンスと第2のコードパターンシーケンスとが交互に送信される反復の数が、標的待ち行列において設定される。
【0012】
例示的実施形態において、方法は、以下も含む:プリアンブルの構成情報の標的バイトの値が標的値である場合、プリアンブルは、第1のコードパターンシーケンスおよび第2のコードパターンシーケンスをサポートすること確認され、第1のコードパターンシーケンスは、クロック回復のために使用され、第2のコードパターンシーケンスは、等化器の収束を訓練するために使用される。
【0013】
本開示の実施形態によるプリアンブル受信方法が、さらに提供される。方法は、以下を含む:2つ以上のコードパターンシーケンスを含むプリアンブルが、受信され、2つ以上のコードパターンシーケンスは、第1のコードパターンシーケンスと、第2のコードパターンシーケンスとを含む。
【0014】
例示的実施形態において、方法は、以下も含む:受信されたプリアンブルの第1のコードパターンシーケンスが標的メッセージの信号ホッピングを含む場合、信号ホッピングが標的メッセージにおいて生じるときの時間に対応するクロック情報が、確認され、クロック回復が、クロック情報に従って、信号ホッピングが生じた標的メッセージにおいて実施される。
【0015】
例示的実施形態において、方法は、以下も含む:受信されたプリアンブルの第2のコードパターンシーケンスが標的メッセージのスペクトル分布および信号ホッピング周波数を含む場合、訓練収束が、スペクトル分布および信号ホッピング周波数を通して、等化器において実施される。
【0016】
本開示の別の実施形態によると、プリアンブル送信装置が、さらに提供される。装置は、2つ以上のコードパターンシーケンスを含むプリアンブルを送信するように構成された送信モジュールを含み、2つ以上のコードパターンシーケンスは、第1のコードパターンシーケンスと、第2のコードパターンシーケンスとを含む。
【0017】
例示的実施形態において、装置は、標的メッセージにおけるプリアンブルの構成情報を入手し、標的メッセージのプリアンブルが2つ以上のコードパターンシーケンスをサポートするように、構築を構成情報において実施するように構成された入手モジュールも含む。
【0018】
例示的実施形態において、装置は、標的メッセージにおけるプリアンブルの送信ルールを設定するように構成された第1の設定モジュールも含み、送信ルールは、第1のコードパターンシーケンスおよび第2のコードパターンシーケンスの送信順序を示すために使用され、送信ルールは、以下のうちの少なくとも1つを含む:第1の標的長の第1のコードパターンシーケンスと第2の標的長の第2のコードパターンシーケンスとが、交互に送信される;第3の標的長の第1のコードパターンシーケンスが、連続的に送信され、第4の標的長の第2のコードパターンシーケンスが、連続的に送信される第1のコードパターンシーケンスの送信が完了した後に送信される;または、第5の標的長の第2のコードパターンシーケンスが、連続的に送信され、第6の標的長の第1のコードパターンシーケンスが、連続的に送信される第2のコードパターンシーケンスの送信が完了した後に送信される。
【0019】
例示的実施形態において、入手モジュールは第1のコードパターンシーケンスを標的メッセージにおける第1の標的バイトに追加することであって、第1の標的バイトは、プリアンブル長、プリアンブル反復カウント、またはプリアンブルパターンのうちの少なくとも1つを設定するために使用される、ことと、第2のコードパターンシーケンスの標的待ち行列を標的メッセージにおける第2の標的バイトに追加することであって、第2の標的バイトは、空のパディングされるべきバイトである、こととを行うようにさらに構成されている。
【0020】
例示的実施形態において、装置は、標的待ち行列において第2のコードパターンシーケンスの長さを設定し、標的待ち行列において第2のコードパターンシーケンスの反復カウント数を設定し、標的待ち行列において第2のコードパターンシーケンスのコードパターンを設定し、第1のコードパターンシーケンスと第2のコードパターンシーケンスとが標的待ち行列において交互に再送信される反復の数を設定するように構成された第2の設定モジュールも含む。
【0021】
例示的実施形態において、装置は、プリアンブルの構成情報の標的バイトの値が標的値である場合、プリアンブルが第1のコードパターンシーケンスおよび第2のコードパターンシーケンスをサポートすることを確認するように構成された第1の確認モジュールも含む。
【0022】
本開示の別の実施形態によると、プリアンブル受信装置が、さらに提供される。装置は、2つ以上のコードパターンシーケンスを含むプリアンブルを受信するように構成された受信モジュールを含み、2つ以上のコードパターンシーケンスは、第1のコードパターンシーケンスと、第2のコードパターンシーケンスとを含む。
【0023】
例示的実施形態において、装置は、受信されたプリアンブルの第1のコードパターンシーケンスが標的メッセージの信号ホッピングを含む場合、信号ホッピングが標的メッセージにおいて生じるときの時間に対応するクロック情報を確認し、クロック情報に従って、クロック回復を信号ホッピングが生じた標的メッセージにおいて実施するように構成された第2の決定モジュールも含む。
【0024】
例示的実施形態において、装置は、受信されたプリアンブルの第2のコードパターンシーケンスが標的メッセージのスペクトル分布および信号ホッピング周波数を含む場合、スペクトル分布および信号ホッピング周波数を通して、等化器において訓練収束を実施するように構成された訓練モジュールも含む。
【0025】
本開示の別の実施形態によると、コンピュータプログラムを記憶しているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体が、さらに提供され、コンピュータプログラムは、実行されると、先の方法実施形態のいずれかにおける動作を実施するように構成される。
【0026】
本開示の別の実施形態によると、電子装置が、さらに提供される。電子装置は、メモリと、プロセッサとを含む。メモリは、コンピュータプログラムを記憶し、プロセッサは、コンピュータプログラムを実行し、先の方法実施形態のいずれかにおける動作を実施するように構成される。
【0027】
本開示を通して、2つ以上のコードパターンシーケンスを含むプリアンブルが、送信され、2つ以上のコードパターンシーケンスは、第1のコードパターンシーケンスと、第2のコードパターンシーケンスとを含む。すなわち、プリアンブルが異なるコードパターンシーケンスをサポートすることを可能にすることによって、プリアンブルの高速伝送が、異なるコードパターンシーケンスに対応する機能を使用することによって、実装され、したがって、高速等化収束が、受動光ネットワークのレートが改善された後に実施されることができ、それによって、伝送効率を改善し、処理遅延を減少させる。先の技術的解決策を通して、プリアンブルが等化器の収束につながらないという事実に起因して等化時間が長く、伝送効率が低減させられ、処理遅延が増加させられるという関連技術分野における問題が、解決される。
本発明は、例えば以下の項目を提供する。
(項目1)
プリアンブル送信方法であって、前記方法は、
2つ以上のコードパターンシーケンスを含むプリアンブルを送信することを含み、
前記2つ以上のコードパターンシーケンスは、第1のコードパターンシーケンスと、第2のコードパターンシーケンスとを備えている、方法。
(項目2)
標的メッセージにおいて前記プリアンブルの構成情報を入手し、前記標的メッセージの前記プリアンブルが前記2つ以上のコードパターンシーケンスをサポートすることを可能にするように前記構成情報において構築を実施することをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記標的メッセージにおいて前記プリアンブルの構成情報を入手し、前記標的メッセージの前記プリアンブルが前記2つ以上のコードパターンシーケンスをサポートすることを可能にするように前記構成情報において構築を実施した後、前記標的メッセージにおける前記プリアンブルの送信ルールを設定することをさらに含み、
前記送信ルールは、前記第1のコードパターンシーケンスおよび前記第2のコードパターンシーケンスの送信順序を示すために使用され、前記送信ルールは、
第1の標的長の前記第1のコードパターンシーケンスと第2の標的長の前記第2のコードパターンシーケンスとを交互に送信すること、
第3の標的長の前記第1のコードパターンシーケンスを連続的に送信し、前記連続的に送信される第1のコードパターンシーケンスの送信が完了した後、第4の標的長の前記第2のコードパターンシーケンスを送信すること、または、
第5の標的長の前記第2のコードパターンシーケンスを連続的に送信し、前記連続的に送信される第2のコードパターンシーケンスの送信が完了した後、第6の標的長の前記第1のコードパターンシーケンスを送信すること
のうちの少なくとも1つを含む、項目2に記載の方法。
(項目4)
前記標的メッセージにおいて前記プリアンブルの構成情報を入手し、前記標的メッセージの前記プリアンブルが前記2つ以上のコードパターンシーケンスをサポートすることを可能にするように前記構成情報において構築を実施することは、
前記標的メッセージにおける第1の標的バイトに前記第1のコードパターンシーケンスを追加することであって、前記第1の標的バイトは、プリアンブル長、プリアンブル反復カウント、またはプリアンブルパターンのうちの少なくとも1つを設定するために使用される、ことと、
前記標的メッセージにおける第2の標的バイトに前記第2のコードパターンシーケンスの標的待ち行列を追加することであって、前記第2の標的バイトは、空のパディングされるべきバイトである、ことと
を含む、項目2に記載の方法。
(項目5)
前記標的待ち行列において前記第2のコードパターンシーケンスの長さを設定することと、
前記標的待ち行列において前記第2のコードパターンシーケンスの反復カウント数を設定することと、
前記標的待ち行列において前記第2のコードパターンシーケンスのコードパターンを設定することと、
前記標的待ち行列内において、前記第1のコードパターンシーケンスと前記第2のコードパターンシーケンスとが交互に再送信される反復の数を設定することと
をさらに含む、項目4に記載の方法。
(項目6)
前記プリアンブルの構成情報の標的バイトの値が標的値である場合、前記プリアンブルが前記第1のコードパターンシーケンスおよび前記第2のコードパターンシーケンスをサポートすることを確認することをさらに含み、前記第1のコードパターンシーケンスは、クロック回復のために使用され、前記第2のコードパターンシーケンスは、等化器の収束を訓練するために使用される、項目1-5のいずれか1項に記載の方法。
(項目7)
プリアンブル受信方法であって、前記方法は、
2つ以上のコードパターンシーケンスを含むプリアンブルを受信することを含み、
前記2つ以上のコードパターンシーケンスは、第1のコードパターンシーケンスと、第2のコードパターンシーケンスとを備えている、方法。
(項目8)
前記受信されたプリアンブルの前記第1のコードパターンシーケンスが標的メッセージの信号ホッピングを含む場合、前記信号ホッピングが前記標的メッセージにおいて生じるときの時間に対応するクロック情報を確認することと、
前記クロック情報に従って、前記信号ホッピングが生じた前記標的メッセージにおいてクロック回復を実施することと
をさらに含む、項目7に記載の方法。
(項目9)
前記受信されたプリアンブルの前記第2のコードパターンシーケンスが標的メッセージのスペクトル分布および前記標的メッセージの信号ホッピング周波数を含む場合、前記スペクトル分布および前記信号ホッピング周波数を通して、等化器において訓練収束を実施することをさらに含む、項目7に記載の方法。
(項目10)
プリアンブル送信装置であって、前記装置は、
2つ以上のコードパターンシーケンスを含むプリアンブルを送信するように構成された送信モジュールを備え、
前記2つ以上のコードパターンシーケンスは、第1のコードパターンシーケンスと、第2のコードパターンシーケンスとを備えている、装置。
(項目11)
標的メッセージにおいて前記プリアンブルの構成情報を入手し、前記標的メッセージの前記プリアンブルが前記2つ以上のコードパターンシーケンスをサポートすることを可能にするように前記構成情報において構築を実施するように構成された入手モジュールをさらに備えている、項目10に記載の装置。
(項目12)
前記標的メッセージにおける前記プリアンブルの送信ルールを設定するように構成された第1の設定モジュールをさらに備え、前記送信ルールは、前記第1のコードパターンシーケンスおよび前記第2のコードパターンシーケンスの送信順序を示すために使用され、前記送信ルールは、第1の標的長の前記第1のコードパターンシーケンスと第2の標的長の前記第2のコードパターンシーケンスとを交互に送信すること、第3の標的長の前記第1のコードパターンシーケンスを連続的に送信し、前記連続的に送信される第1のコードパターンシーケンスの送信が完了した後、第4の標的長の前記第2のコードパターンシーケンスを送信すること、または、第5の標的長の前記第2のコードパターンシーケンスを連続的に送信し、前記連続的に送信される第2のコードパターンシーケンスの送信が完了した後、第6の標的長の前記第1のコードパターンシーケンスを送信することのうちの少なくとも1つを含む、項目11に記載の装置。
(項目13)
前記入手モジュールは、
前記標的メッセージにおける第1の標的バイトに前記第1のコードパターンシーケンスを追加することであって、前記第1の標的バイトは、プリアンブル長、プリアンブル反復カウント、またはプリアンブルパターンのうちの少なくとも1つを設定するために使用される、ことと、
前記標的メッセージにおける第2の標的バイトに前記第2のコードパターンシーケンスの標的待ち行列を追加することであって、前記第2の標的バイトは、空のパディングされるべきバイトである、ことと
を行うようにさらに構成されている、項目11に記載の装置。
(項目14)
プリアンブル受信装置であって、前記装置は、
2つ以上のコードパターンシーケンスを含むプリアンブルを受信するように構成された受信モジュールを備え、
前記2つ以上のコードパターンシーケンスは、第1のコードパターンシーケンスと、第2のコードパターンシーケンスとを備えている、装置。
(項目15)
前記受信されたプリアンブルの前記第1のコードパターンシーケンスが標的メッセージの信号ホッピングを含む場合、前記信号ホッピングが前記標的メッセージにおいて生じるときの時間に対応するクロック情報を確認し、前記クロック情報に従って、前記信号ホッピングが生じた前記標的メッセージにおいてクロック回復を実施するように構成された第2の決定モジュールをさらに備えている、項目14に記載の装置。
(項目16)
前記受信されたプリアンブルの前記第2のコードパターンシーケンスが前記標的メッセージのスペクトル分布および前記標的メッセージの信号ホッピング周波数を含む場合、前記スペクトル分布および前記信号ホッピング周波数を通して、等化器において訓練収束を実施するように構成された訓練モジュールをさらに備えている、項目15に記載の装置。
(項目17)
コンピュータプログラムを記憶しているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは、実行されると、項目1-6のいずれか1項に記載の方法または項目7-9のいずれか1項に記載の方法を実施するように構成されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
(項目18)
メモリとプロセッサとを備えている電子装置であって、前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶し、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行し、項目1-6のいずれか1項に記載の方法または項目7-9のいずれか1項に記載の方法を実施するように構成されている、電子装置。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1図1は、本開示の実施形態によるプリアンブル送信方法のコンピュータ端末のハードウェア構造のブロック図である。
【0029】
図2図2は、本開示の実施形態によるプリアンブル送信方法の適用環境の概略図である。
【0030】
図3図3は、本開示の実施形態によるプリアンブル送信方法のフローチャートである。
【0031】
図4図4は、本開示の実施形態によるプリアンブル受信方法のフローチャートである。
【0032】
図5図5は、本開示の実施形態によるプリアンブル送信装置のブロック図である。
【0033】
図6図6は、本開示の実施形態によるプリアンブル受信装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
本開示の実施形態は、以降、図面を参照して、実施形態と併せて、詳細に説明されるであろう。
【0035】
本開示の説明、請求項、および図面における用語「第1」、「第2」等は、類似オブジェクト間で区別するために使用され、必ずしも、特定の順序またはシーケンスを説明するために使用されないことに留意されたい。
【0036】
本開示の実施形態によって提供される方法実施形態は、コンピュータ端末または他の類似コンピューティング装置上で実行され得る。以下は、方法実施形態がコンピュータ端末上で実行される例を使用して説明される。図1は、本開示の実施形態によるプリアンブル送信方法のコンピュータ端末のハードウェア構造のブロック図である。図1に示されるように、コンピュータ端末は、1つ以上の(1つのみのが図1に示される)プロセッサ102(プロセッサ102は、限定ではないが、マイクロコントローラユニット(MCU)等のマイクロプロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)等のプログラマブル論理デバイス、および他の処理装置を含み得る)と、データを記憶するために使用されるメモリ104とを含み得る。コンピュータ端末は、通信機能のための伝送デバイス106と、入/出力デバイス108とをさらに含み得る。図1に示される構造は、単に、例証的であり、コンピュータ端末の構造を限定することを意図するものではないことが、当業者によって理解されるはずである。例えば、コンピュータ端末はさらに、図1に示されるコンポーネントより多いまたはより少ないコンポーネントを含み得るか、または、図1に示される構成と異なる構成を有する。
【0037】
メモリ104は、本開示の実施形態において、ソフトウェアプログラムおよびアプリケーションソフトウェアのモジュール、例えば、プリアンブルを送信するための処理方法に対応するコンピュータプログラム等のコンピュータプログラムを記憶するように構成され得る。プロセッサ102は、種々の機能的アプリケーションおよびデータ処理を実施するための(すなわち、先の方法を実装するための)メモリ104に記憶されたコンピュータプログラムを実行する。メモリ104は、高速ランダムアクセスメモリを含み得、1つ以上の磁気ストレージ、フラッシュメモリ、または他の不揮発性固体メモリ等の不揮発性メモリをさらに含み得る。いくつかの例では、メモリ104は、プロセッサ102に対して遠隔で配置されたメモリをさらに含み得る。これらの遠隔メモリは、ネットワークを経由してコンピュータ端末に接続され得る。先のネットワークの例は、限定ではないが、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク、モバイル通信ネットワーク、およびそれらの組み合わせを含む。
【0038】
伝送デバイス106は、ネットワークを経由してデータを受信または送信するように構成される。先のネットワークの具体的例は、コンピュータ端末の通信プロバイダによって提供される無線ネットワークを含み得る。一例では、伝送デバイス106は、ネットワークインターフェースコントローラ(NIC)を含み、NICは、基地局を経由して別のネットワークデバイスに接続され得、したがって、伝送デバイス106は、インターネットと通信することができる。一例では、伝送デバイス106は、無線方法においてインターネットと通信するように構成される無線周波数(RF)モジュールであり得る。
【0039】
本開示のある側面によると、プリアンブル送信方法の実施形態が、提供される。随意に、随意の実施形態として、プリアンブル送信方法は、限定ではないが、図2に示される環境において適用され得る。
【0040】
随意に、本実施形態において、PONのシステムが、提供される。PONは、一対多地点間マルチポイント(P2MP)構造を有する受動光ネットワークである。PONは、光回線端末(OLT)と、光ネットワークユニット(ONU)と、受動光スプリッタ(POS)とから成る。さらに、OLTに接続された公衆交換電話網(PSTN)、インターネット、およびコミュニティアンテナテレビ(CATV)内の情報は、PONのシステムを通して、複数のONUに送信される。上記設定は、例証にすぎず、本実施形態に限定されない。
【0041】
本実施形態は、先のコンピュータ端末上で実行されるプリアンブル送信方法を提供する。図3は、本開示の実施形態によるプリアンブル送信方法のフローチャートである。図3に示されるように、方法は、動作S202を含む。
【0042】
動作S202では、2つ以上のコードパターンシーケンスを含むプリアンブルが、送信され、2つ以上のコードパターンシーケンスは、第1のコードパターンシーケンスと、第2のコードパターンシーケンスとを含む。
【0043】
随意に、第1のコードパターンシーケンスは、クロック回復のために使用され得、第2のコードパターンシーケンスは、等化器の収束を訓練するために使用され得る。
【0044】
本開示を通して、2つ以上のコードパターンシーケンスを含むプリアンブルが、送信され、2つ以上のコードパターンシーケンスは、第1のコードパターンシーケンスと、第2のコードパターンシーケンスとを含む。すなわち、プリアンブルが異なるコードパターンシーケンスをサポートすることを可能にすることによって、プリアンブルの高速伝送が、異なるコードパターンシーケンスに対応する機能を使用することによって、実装され、したがって、高速等化収束が、受動光ネットワークのレートが改善された後に実施されることができ、それによって、伝送効率を改善し、処理遅延を減少させる。先の技術的解決策を通して、プリアンブルが等化器の収束につながらないという事実に起因して等化時間が長く、伝送効率が低減させられ、処理遅延が増加させられるという関連技術分野における問題が、解決される。
【0045】
上記動作の実行対象は、基地局または端末であり得るが、それらに限定されない。
【0046】
例示的実施形態において、方法は、以下も含む:標的メッセージにおけるプリアンブルの構成情報が、入手され、構築が、構成情報において実施され、それによって、標的メッセージのプリアンブルが、2つ以上のコードパターンシーケンスをサポートする。
【0047】
すなわち、標的メッセージにおけるプリアンブルが伝送のために使用されることをよりいっそう可能にするために、伝送されるように要求される標的メッセージが、確認された後、標的メッセージの構成情報が、入手され、標的メッセージの構成情報が、2つ以上のコードパターンシーケンスを含む送信されるべきプリアンブルのコードパターンシーケンスに従って再構築され、それによって、標的メッセージの再構築されたプリアンブルが2つ以上のコードパターンシーケンスの伝送をサポートする。
【0048】
例示的実施形態において、標的メッセージにおけるプリアンブルの構成情報が、入手され、構築が、標的メッセージのプリアンブルが2つ以上のコードパターンシーケンスをサポートするように、構成情報において実施された後、方法は、以下も含む:プリアンブルの送信ルールが、標的メッセージにおいて設定され、送信ルールは、第1のコードパターンシーケンスおよび第2のコードパターンシーケンスの送信順序を示すために使用され、送信ルールは、以下のうちの少なくとも1つを含む:第1の標的長の第1のコードパターンシーケンスと第2の標的長の第2のコードパターンシーケンスとが、交互に送信される第3の標的長の第1のコードパターンシーケンスが、連続的に送信され、連続的に送信される第1のコードパターンシーケンスの送信が完了した後、第4の標的長の第2のコードパターンシーケンスが、送信される;または、第5の標的長の第2のコードパターンシーケンスが連続的に送信され、連続的に送信される第2のコードパターンシーケンスの送信が完了した後、第6の標的長の第1のコードパターンシーケンスが、送信される。
【0049】
要するに、標的メッセージにおける再構築されたプリアンブルが順序通り送信されることが可能であることを確実にするために、構築されたプリアンブルの送信ルールも、標的メッセージにおいて設定され得、送信ルールは、再構築されたプリアンブルに含まれる2つ以上のコードパターンシーケンスの第1のコードパターンシーケンスと第2のコードパターンシーケンスとが交互に送信される送信回数の数を含み得、それによって、伝送効率を改善する。
【0050】
例示的実施形態において、標的メッセージにおけるプリアンブルの構成情報が、入手され、構築が、標的メッセージのプリアンブルが2つ以上のコードパターンシーケンスをサポートするように、構成情報において実施される動作は、以下を含む:第1のコードパターンシーケンスが、標的メッセージにおける第1の標的バイトに追加され、第1の標的バイトは、プリアンブル長、プリアンブル反復カウント、またはプリアンブルパターンのうちの少なくとも1つを設定するために使用され;第2のコードパターンシーケンスの標的待ち行列が、標的メッセージにおける第2の標的バイトに追加され、第2の標的バイトは、空のパディングされるべきバイトである。
【0051】
例示的実施形態において、方法は、以下をさらに含む:第2のコードパターンシーケンスの長さが、標的待ち行列において設定され;第2のコードパターンシーケンスの反復カウント数が、標的待ち行列において設定され;第2のコードパターンシーケンスのコードパターンが、標的待ち行列において設定され;第1のコードパターンシーケンスと第2のコードパターンシーケンスとが交互に再送信される反復の数が、標的待ち行列において設定される。
【0052】
例えば、標的メッセージが、バーストプロファイル物理層運用管理操作(PLOAM)メッセージであるとき、バーストプロファイルPLOAMメッセージの関連フィールドが、既存の規格に基づいて、再構築され規格における16番目のバイトは、第1のコードパターンシーケンスの長さを表し、17番目のバイトは、第1のコードパターンシーケンスの反復の数を表し、18-25番目のバイトは、プリアンブルにおける第1のコードパターンシーケンスのコードパターンを表し;34番目のバイトは、第2のコードパターンシーケンスの長さを表し、35番目のバイトは、第2のコードパターンシーケンスの反復の数を表し、36-40番目のバイトは、第2のコードパターンシーケンスのコードパターンを表す;または、36-39番目のバイトは、第2のコードパターンシーケンスのコードパターンを表すために使用され得、40番目のバイトは、第1のコードパターンシーケンスと第2のコードパターンシーケンスとが交互に送信される反復の数を表すために使用され得る。
【0053】
上記異なるバイトの定義は、上記内容に限定されないことに留意されたい。例えば、34番目のバイトは、第1のコードパターンシーケンスと第2のコードパターンシーケンスとが交互に送信される反復の数を表すために使用されるか、または、34番目のバイトが、第2のコードパターンシーケンスの反復の数を表すために使用され、40番目のバイトが、第1のコードパターンシーケンスの反復の数を表すために使用される。上記は、例証にすぎず、他の様式において設定され得、本開示に限定されない。
【0054】
例示的実施形態において、方法は、以下も含む:プリアンブルの構成情報の標的バイトの値が標的値である場合、プリアンブルが第1のコードパターンシーケンスおよび第2のコードパターンシーケンスをサポートすることが確認され、第1のコードパターンシーケンスは、クロック回復のために使用され、第2のコードパターンシーケンスは、等化器の収束を訓練するために使用される。
【0055】
再構築されたプリアンブルが2つ以上のコードパターンシーケンスをサポート可能であることを確実にするために、構築が完了した後、プリアンブルは、プリアンブルの構成情報の標的バイトの値が標的値である場合、第1のコードパターンシーケンスおよび第2のコードパターンシーケンスをサポートすることを確認され得る。
【0056】
例えば、既存の規格に定義されるバーストプロファイルPLOAMメッセージの5番目のバイトの5番目のビットは、複数のコードパターンのプリアンブルがサポートされるかどうかを表すために定義され得、5番目のバイトは、形態VVVV0FPPのオクテットである。随意に、5番目のバイナリ数字(略して、ビット)が0であるとき、バーストプロファイルPLOAMメッセージが複数のコードパターンのプリアンブルをサポートしないことを表し、5番目のビットが1であるとき、バーストプロファイルPLOAMメッセージが複数のコードパターンのプリアンブルをサポートすることを表す。
【0057】
図4は、本開示の実施形態によるプリアンブル受信方法のフローチャートである。図4に示されるように、方法は、動作S302を含む。
【0058】
動作S302では、2つ以上のコードパターンシーケンスを含むプリアンブルが、受信され、2つ以上のコードパターンシーケンスは、第1のコードパターンシーケンスと、第2のコードパターンシーケンスとを含む。
【0059】
随意に、第1のコードパターンシーケンスは、クロック回復のために使用され、第2のコードパターンシーケンスは、等化器の収束を訓練するために使用される。
【0060】
本開示を通して、2つ以上のコードパターンシーケンスを含むプリアンブルが、受信され、2つ以上のコードパターンシーケンスは、第1のコードパターンシーケンスと、第2のコードパターンシーケンスとを含み、第1のコードパターンシーケンスは、クロック回復のために使用され、第2のコードパターンシーケンスは、等化器の収束を訓練するために使用される。すなわち、プリアンブルが異なるコードパターンシーケンスをサポートすることを可能にすることによって、プリアンブルの高速伝送が、異なるコードパターンシーケンスに対応する機能を使用することによって、実装され、したがって、高速等化収束が、受動光ネットワークのレートが改善された後に実施されることができ、それによって、伝送効率を改善し、処理遅延を減少させる。先の技術的解決策を通して、プリアンブルが等化器の収束につながらないという事実に起因して等化時間が長く、伝送効率が低減させられ、処理遅延が増加させられるという関連技術分野における問題が、解決される。
【0061】
例示的実施形態において、方法は、以下も含む:受信されたプリアンブルの第1のコードパターンシーケンスが標的メッセージの信号ホッピングを含む場合、信号ホッピングが標的メッセージにおいて生じるときの時間に対応するクロック情報が、確認され、クロック回復が、クロック情報に従って、信号ホッピングが生じた標的メッセージにおいて実施される。
【0062】
第1のコードパターンシーケンスは、クロック回復のために使用されるので、第1のコードパターンシーケンスは、より多くの信号ホッピング情報を含み、豊富なクロック情報を有する。例えば、第1のコードパターンシーケンスは、1010タイプコードパターンシーケンスであり得、0と1とは、間隔を置かれ、同一数のビットを有する。さらに、受信された標的メッセージが信号ホッピングが生じるときの時間に対応するクロック情報を搬送するとき、クロック回復が、クロック情報を通して、信号ホッピング生じる標的メッセージにおいて実施され得、それによって、信号ホッピング生じる標的メッセージを処理するための時間を短縮し、伝送効率を改善する。
【0063】
例示的実施形態において、方法は、以下も含む:受信されたプリアンブルの第2のコードパターンシーケンスが、標的メッセージのスペクトル分布および信号ホッピング周波数を含む場合、訓練収束が、スペクトル分布および信号ホッピング周波数を通して、等化器において実施される。
【0064】
第2のコードパターンシーケンスは、訓練等化器の収束のために使用されるので、第2のコードパターンシーケンスは、可能な限り平坦なスペクトル分布、すなわち、データのそれに類似した信号ホッピング周波数と、「1」ビットおよび「0」ビット分布とを有する必要がある。例えば、第2のコードパターンシーケンスは、擬似ランダムシーケンスであり得、したがって、等化器が伝送リンクのための良好な等化補償を有することを可能にする。
【0065】
第1のコードパターンシーケンスおよび第2のコードパターンシーケンスが、複数の所定のコードパターンシーケンスを含むとき、標的メッセージの管理および構築を促進するために、1つの数が、各コードパターンに割り当てられ得ることに留意されたい。例えば、繰り返される1010のシーケンスが、数1を割り当てられることができ、(2^7-1)のランダムコードは、数2を割り当てられることができ、(2^15-1)の擬似ランダムコードは、数3を割り当てられることができる。随意に、先の実施形態におけるコードパターン長またはコードパターンシーケンスを表すバイトも、コードパターンシーケンス番号として定義され得る。
【0066】
上記に述べられたプリアンブルの処理フローをより深く理解するために、上記に述べられた技術的解決策は、随意の実施形態と併せて下記に説明されるが、それらは、本開示の実施形態の技術的解決策を限定するために使用されるものではない。
【0067】
本開示の随意の実施形態は、新しいプリアンブル設計を提供し、プリアンブルは、2つ以上のコードパターンシーケンスを含み、コードパターンシーケンス1(本開示の実施形態において、第1のコードパターンシーケンスに対応する)が、クロック回復のために使用され、コードパターンシーケンス2(本開示の実施形態において、第2のコードパターンシーケンスに対応する)が、等化器の収束を訓練するために使用される。コードパターンシーケンス1およびコードパターンシーケンス2は、交互に送信され得る;または、コードパターンシーケンス1のある長さが、連続的に送信され、次いで、コードパターンシーケンス2のある長さが、送信される;または、コードパターンシーケンス2のある長さが、連続的に送信され、次いで、コードパターンシーケンス1のある長さが、送信される。
【0068】
随意に、クロック回復のためのコードパターンシーケンス1は、最大数の信号ホッピングを含むように設計され得、したがって、豊富なクロック情報を含み、例えば、コードパターンシーケンス1は、1010シーケンスであり、クロック回復を促進し得る。等化器の訓練収束のためのコードパターンシーケンス2は、可能な限り平坦なスペクトル分布、すなわち、データのそれに類似した信号ホッピング周波数と、「1」ビットおよび「0」ビット分布とを有する必要があるので、コードパターンシーケンス2は、擬似ランダムシーケンスであり得、したがって、等化器が伝送リンクのための良好な等化補償を有することを可能にする。
【0069】
PONのシステムにおけるONUは、スレーブデバイスであり、プリアンブル情報は、OLTによってONUに送信される必要がある。プリアンブル情報は、ギガビット対応受動光ネットワーク(GPON)および10ギガビット対応受動光ネットワーク(XGPON)においてバーストプロファイルPLOAMメッセージを通して送信される。本開示の随意の実施形態において、2つのコードパターンをサポートする新しいプリアンブルプロファイルメッセージが、既存の規格におけるバーストプロファイルメッセージを修正することによって、構築される。既存の規格に対する修正は、わずかであるので、既存のONUは、適合性があり得る。表1は、バーストプロファイルメッセージフォーマットであり、それは、時間および波長分割多重化(TWDM)PONにおけるものであり、既存のITU-TG.989.3によって定義されている。
【表1-1】

【表1-2】
【0070】
本開示の随意の実施形態は、バーストプロファイルメッセージを構築するための方法も提供する。既存の規格によって定義されたバーストプロファイルPLOAMメッセージの5番目のバイトの5番目のビットは、複数のコードパターンのプリアンブルがサポートされるかどうかを表すために使用され、既存の規格におけるプリアンブルの関連フィールドは、コードパターンシーケンス1の関連定義を表すために使用される。例えば、16番目のバイトは、コードパターンシーケンス1の長さを表し、17番目のバイトは、コードパターンシーケンス1の反復の数を表し、18-25番目のバイトは、プリアンブルにおけるコードパターンシーケンス1を表し、既存の規格における34-40番目のバイトは、コードパターンシーケンス2の長さ、コードパターンの関連定義、およびコードパターンシーケンス1とコードパターンシーケンス2との組み合わせ様式を表すために使用される。
【0071】
随意に、5番目のビットが0であるとき、バーストプロファイルPLOAMメッセージが複数のコードパターンのプリアンブルをサポートしないことを表し、5番目のビットが1であるとき、バーストプロファイルPLOAMメッセージが複数のコードパターンのプリアンブルをサポートすることを表す。代替として、番目のビットが1であるとき、バーストプロファイルPLOAMメッセージが複数のコードパターンのプリアンブルをサポートしないことを表し、5番目のビットが0であるとき、バーストプロファイルPLOAMメッセージが複数のコードパターンのプリアンブルをサポートすることを表すようにも定義され得、それは、本開示の本随意の実施形態に限定されない。
【0072】
随意に、既存の規格における34-40番目のバイトが構築されるとき、34番目のバイトは、以下の表2に示されるように、コードパターンシーケンス2の長さを表すために使用され得、35番目のバイトは、コードパターンシーケンス2の反復の数を表すために使用され得、36-40番目のバイトは、コードパターンシーケンス2のコードパターンを表すために使用され得るか、または、36-39番目のバイトは、コードパターンシーケンス2のコードパターンを表し、40番目のバイトは、コードパターンシーケンス1とコードパターンシーケンス2とが交互に送信される反復の数を表す。
【表2】
【0073】
上記異なるバイトの定義は、上記内容に限定されない。例えば、34番目のバイトは、第1のコードパターンシーケンスと第2のコードパターンシーケンスとが交互に送信される反復の数を表すために使用されるか、または、34番目のバイトは、第2のコードパターンシーケンスの反復の数を表すために使用され、40番目のバイトは、第1のコードパターンシーケンスの反復の数を表すために使用される。上記は、例証にすぎず、他の様式において設定され得、本開示の本随意の実施形態に限定されない。
【0074】
コードパターンシーケンス1およびコードパターンシーケンス2が、複数の所定のコードパターンシーケンスを含むとき、1つの数が、各コードパターンに割り当てられ得ることに留意されたい。例えば、繰り返される1010のシーケンスは、数1を割り当てられることができ、(2^7-1)のランダムコードは、数2を割り当てられることができ、(2^15-1)の擬似ランダムコードは、数3を割り当てられることができる。先の方法においてコードパターン長またはコードパターンシーケンスを表すバイトは、コードパターンシーケンス番号として定義される。
【0075】
先の技術的解決策を通して、本開示の随意の実施形態は、プリアンブル送信方法を提供する。2つ以上のコードパターンシーケンスを含むプリアンブルを送信し、コードパターンシーケンス1およびコードパターンシーケンス2のプリセット特性を使用することによって、先のコードパターンシーケンスを含むプリアンブルのメッセージは、迅速に送信されることができる。すなわち、プリアンブルが異なるコードパターンシーケンスをサポートすることを可能にすることによって、プリアンブルの高速伝送が、異なるコードパターンシーケンスに対応する機能を使用することによって、実装され、したがって、高速等化収束が、受動光ネットワークのレートが改善された後に実施されることができ、それによって、伝送効率を改善し、処理遅延を減少させる。
【0076】
先の実施形態の説明から、先の実施形態における方法が、ソフトウェア+必要な汎用ハードウェアプラットフォームによって実装され得るか、または、当然ながら、ハードウェアによって実装され得ることが、当業者に明白である。しかしながら、多くの場合、前者が、好ましい実装である。この理解に基づいて、本開示内に提供される技術的解決策は、実質的に、または既存の技術に寄与する部分は、ソフトウェア製品の形態で具現化され得る。ソフトウェア製品は、記憶媒体(読み取り専用メモリ(ROM)/ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク、または光ディスク等)に記憶され、端末デバイス(であり得る携帯電話、コンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイス)が、本開示の各実施形態に従って、方法を実施することを可能にするためのいくつかの命令を含む。
【0077】
本実施形態は、プリアンブル送信装置をさらに提供する。装置は、先の実施形態および好ましい実装を実施するように構成される。説明された内容は、繰り返されないであろう。下記で使用されるように、用語「モジュール」は、所定の機能を実装することが可能であるソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの組み合わせであり得る。下記に説明される実施形態における装置は、好ましくは、ソフトウェア内に実装され得るが、ハードウェアまたはソフトウェアとハードウェアの組み合わせにおける実装も、可能であり、検討される。
【0078】
図5は、本開示の実施形態によるプリアンブル送信装置のブロック図である。図5に示されるように、装置は、送信モジュール42を含む。
【0079】
送信モジュール42は、2つ以上のコードパターンシーケンスを含むプリアンブルを送信するように構成され、2つ以上のコードパターンシーケンスは、第1のコードパターンシーケンスと、第2のコードパターンシーケンスとを含む。
【0080】
本開示を通して、2つ以上のコードパターンシーケンスを含むプリアンブルが、送信され、2つ以上のコードパターンシーケンスは、第1のコードパターンシーケンスと、第2のコードパターンシーケンスとを含む。すなわち、プリアンブルが異なるコードパターンシーケンスをサポートすることを可能にすることによって、プリアンブルの高速伝送が、異なるコードパターンシーケンスに対応する機能を使用することによって、実装され、したがって、高速等化収束が、受動光ネットワークのレートが改善された後、実施されることができ、それによって、伝送効率を改善し、処理遅延を減少させる。先の技術的解決策を通して、プリアンブルが等化器の収束につながらないという事実に起因して等化時間が長く、伝送効率が低減させられ、処理遅延が増加させられるという関連技術分野における問題が、解決される。
【0081】
例示的実施形態において、装置は、標的メッセージにおけるプリアンブルの構成情報を入手し、標的メッセージのプリアンブルが2つ以上のコードパターンシーケンスをサポートするように、構築を構成情報において実施するように構成された入手モジュール44を含む。
【0082】
すなわち、標的メッセージにおけるプリアンブルが伝送のために使用されることをさらに可能にするために、伝送されるために要求される標的メッセージが、確認された後、標的メッセージの構成情報が、入手され、標的メッセージの構成情報が、標的メッセージの再構築されたプリアンブルが2つ以上のコードパターンシーケンスの伝送をサポートするように、2つ以上のコードパターンシーケンスを含む送信されるべきプリアンブルのコードパターンシーケンスに従って、再構築される。
【0083】
例示的実施形態において、装置は、標的メッセージにおけるプリアンブルの送信ルールを設定するように構成された第1の設定モジュール46も含み、送信ルールは、第1のコードパターンシーケンスおよび第2のコードパターンシーケンスの送信順序を示すために使用され、送信ルールは、以下のうちの少なくとも1つを含む:第1の標的長の第1のコードパターンシーケンスと第2の標的長の第2のコードパターンシーケンスとが、交互に送信される;第3の標的長の第1のコードパターンシーケンスが、連続的に送信され、連続的に送信される第1のコードパターンシーケンスの送信が完了した後、第4の標的長の第2のコードパターンシーケンスが、送信される;または、第5の標的長の第2のコードパターンシーケンスが、連続的に送信され、連続的に送信される第2のコードパターンシーケンスの送信が完了した後、第6の標的長の第1のコードパターンシーケンスが、送信される。
【0084】
要するに、標的メッセージにおける再構築されたプリアンブルが順序通り送信されることが可能であることを確実にするために、構築されたプリアンブルの送信ルールも、標的メッセージにおいて設定され得、再構築されたプリアンブルに含まれる2つ以上のコードパターンシーケンスの第1のコードパターンシーケンスと第2のコードパターンシーケンスとが交互に送信される送信回数の数を含み得、それによって、伝送効率を改善する。
【0085】
例示的実施形態において、入手モジュール44は、第1のコードパターンシーケンスを標的メッセージにおける第1の標的バイトに追加することであって、第1の標的バイトは、プリアンブル長、プリアンブル反復カウント、またはプリアンブルパターンのうちの少なくとも1つを設定するために使用される、こと;および、第2のコードパターンシーケンスの標的待ち行列を標的メッセージにおける第2の標的バイトに追加することであって、第2の標的バイトは、空のパディングされるべきバイトである、ことを行うようにも構成される。
【0086】
例示的実施形態において、装置は、標的待ち行列において第2のコードパターンシーケンスの長さを設定すること;標的待ち行列において第2のコードパターンシーケンスの反復カウント数を設定すること;標的待ち行列において第2のコードパターンシーケンスのコードパターンを設定すること;および、第1のコードパターンシーケンスと第2のコードパターンシーケンスとが標的待ち行列において交互に再送信される反復の数を設定することを行うように構成された第2の設定モジュール50も含む。
【0087】
例えば、標的メッセージが、バーストプロファイルPLOAMメッセージであるとき、バーストプロファイルPLOAMメッセージの関連フィールドが、既存の規格に基づいて、再構築される。規格における16番目のバイトは、第1のコードパターンシーケンスの長さを表し、17番目のバイトは、第1のコードパターンシーケンスの反復の数を表し、18-25番目のバイトは、プリアンブルにおける第1のコードパターンシーケンスのコードパターンを表し、34番目のバイトは、第2のコードパターンシーケンスの長さを表し、35番目のバイトは、第2のコードパターンシーケンスの反復の数を表し、36-40番目のバイトは、第2のコードパターンシーケンスのコードパターンを表すか、または、36-39番目のバイトが、第2のコードパターンシーケンスのコードパターンを表すために使用され得、40番目のバイトが、第1のコードパターンシーケンスと第2のコードパターンシーケンスとが交互に送信される反復の数を表すために使用され得る。
【0088】
上記異なるバイトの定義は、上記内容に限定されないことに留意されたい。例えば、34番目のバイトは、第1のコードパターンシーケンスと第2のコードパターンシーケンスとが交互に送信される反復の数を表すために使用されるか、または、34番目のバイトが、第2のコードパターンシーケンスの反復の数を表すために使用され、40番目のバイトが、第1のコードパターンシーケンスの反復の数を表すために使用される。上記は、例証にすぎず、他の様式において設定され得、本開示に限定されない。
【0089】
例示的実施形態において、装置は、プリアンブルの構成情報の標的バイトの値が標的値である場合、プリアンブルが第1のコードパターンシーケンスおよび第2のコードパターンシーケンスをサポートすることを確認するように構成された第1の確認モジュール52も含み、第1のコードパターンシーケンスは、クロック回復のために使用され、第2のコードパターンシーケンスは、等化器の収束を訓練するために使用される。
【0090】
再構築されたプリアンブルが2つ以上のコードパターンシーケンスをサポート可能であることを確実にするために、構築が完了した後、プリアンブルの構成情報の標的バイトの値が標的値である場合、プリアンブルが第1のコードパターンシーケンスおよび第2のコードパターンシーケンスをサポートすることが確認され得る。
【0091】
図6は、本開示の実施形態によるプリアンブル受信装置のブロック図である。図6に示されるように、装置は、受信モジュール54を含む。
【0092】
受信モジュール54は、2つ以上のコードパターンシーケンスを含むプリアンブルを受信するように構成され、2つ以上のコードパターンシーケンスは、第1のコードパターンシーケンスと、第2のコードパターンシーケンスとを含む。
【0093】
随意に、第1のコードパターンシーケンスは、クロック回復のために使用され、第2のコードパターンシーケンスは、等化器の収束を訓練するために使用される。
【0094】
本開示を通して、2つ以上のコードパターンシーケンスを含むプリアンブルが、受信され、2つ以上のコードパターンシーケンスは、第1のコードパターンシーケンスと、第2のコードパターンシーケンスとを含み、第1のコードパターンシーケンスは、クロック回復のために使用され、第2のコードパターンシーケンスは、等化器の収束を訓練するために使用される。すなわち、プリアンブルが異なるコードパターンシーケンスをサポートすることを可能にすることによって、プリアンブルの高速伝送が、異なるコードパターンシーケンスに対応する機能を使用することによって、実装され、したがって、高速等化収束が、受動光ネットワークのレートが改善された後に実施されることができ、それによって、伝送効率を改善し、処理遅延を減少させる。先の技術的解決策を通して、プリアンブルが等化器の収束につながらないという事実に起因して等化時間が長く、伝送効率が低減させられ、処理遅延が増加させられるという関連技術分野における問題が、解決される。
【0095】
例示的実施形態において、装置は、受信されたプリアンブルの第1のコードパターンシーケンスが標的メッセージの信号ホッピングを含む場合、信号ホッピングが標的メッセージにおいて生じるときの時間に対応するクロック情報を確認し、クロック情報に従って、信号ホッピングが生じた標的メッセージにおいてクロック回復を実施するように構成された第2の決定モジュール56も含む。
【0096】
第1のコードパターンシーケンスは、クロック回復のために使用されるので、第1のコードパターンシーケンスは、より多くの信号ホッピング情報を含み、豊富なクロック情報を有する。例えば、第1のコードパターンシーケンスは、1010タイプコードパターンシーケンスであり得、0と1とは、間隔を置かれ、同一数のビットを有する。さらに、受信された標的メッセージが、信号ホッピングが生じるときの時間に対応するクロック情報を搬送するとき、クロック情報を通して、信号ホッピング生じる標的メッセージにおいてクロック回復が実施され得、それによって、信号ホッピング生じる標的メッセージを処理するための時間を短縮し、伝送効率を改善する。
【0097】
例示的実施形態において、装置はまた、受信されたプリアンブルの第2のコードパターンシーケンスが、標的メッセージのスペクトル分布および信号ホッピング周波数を含む場合、スペクトル分布および信号ホッピング周波数を通して、等化器において訓練収束を実施するように構成された訓練モジュール58を含む。
【0098】
第2のコードパターンシーケンスが訓練等化器の収束のために使用されるので、第2のコードパターンシーケンスは、可能な限り平坦なスペクトル分布、すなわち、データのそれに類似した信号ホッピング周波数と、「1」ビットおよび「0」ビット分布とを有する必要がある。例えば、第2のコードパターンシーケンスは、擬似ランダムシーケンスであり得、したがって、等化器が伝送リンクのための良好な等化補償を有することを可能にする。
【0099】
第1のコードパターンシーケンスおよび第2のコードパターンシーケンスが複数の所定のコードパターンシーケンスを含むとき、標的メッセージの管理および構築を促進するために、1つの数が各コードパターンに割り当てられ得ることに留意されたい。例えば、繰り返される1010のシーケンスが、数1を割り当てられることができ、(2^7-1)の長さの疑似ランダムコードは、数2を割り当てられることができ、(2^15-1)の長さの擬似ランダムコードは、数3を割り当てられることができる。随意に、先の実施形態におけるコードパターン長またはコードパターンシーケンスを表すバイトもコードパターンシーケンス番号として定義され得る。
【0100】
上記に説明される種々のモジュールは、ソフトウェアまたはハードウェアによって実装され得ることに留意されたい。ハードウェアによる実装は、必ずしもではないが、以下の様式で実施され得る:先のモジュールは、同一プロセッサ内に位置するか、または、任意の組み合わせ形態において異なるプロセッサ内に位置する。
【0101】
本開示の実施形態はさらに、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶し、コンピュータプログラムは、実行されると、先の方法実施形態のいずれかにおける動作を実施するように構成される。
【0102】
ある例示的実装では、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、限定ではないが、ユニバーサルシリアルバス(USB)フラッシュドライブ、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、モバイルハードディスク、磁気ディスク、光学ディスク、またはコンピュータプログラムを記憶することが可能な別の媒体を含み得る。
【0103】
本開示の実施形態は、電子装置をさらに提供する。電子装置は、メモリと、プロセッサとを含む。メモリは、コンピュータプログラムを記憶する。プロセッサは、コンピュータプログラムを実行し、先の方法実施形態のいずれかにおける動作を実施するように構成される。
【0104】
例示的実施形態において、電子装置はさらに、伝送デバイスおよび入/出力デバイスを含み得る。伝送デバイスは、プロセッサに接続され、入/出力デバイスは、プロセッサに接続される。
【0105】
本実施形態における具体的例に関して、先の実施形態および例示的実装に説明される例が参照され、詳細は、ここでは繰り返されないであろう。
【0106】
明らかなこととして、本開示の実施形態におけるモジュールまたは動作は、汎用コンピューティングデバイスによって実装され得、単一コンピューティングデバイス上に集中され得ること、または、複数のコンピューティングデバイスによって形成されるネットワーク内に分散され得ることが、当業者によって理解されるはずである。これらのモジュールまたは動作は、コンピューティングデバイスによって実行可能なプログラムコードによって実装され得る。したがって、これらのモジュールまたは動作は、記憶媒体に記憶され、コンピューティングデバイスによって実行され得る。さらに、ある場合に、図示または説明される動作は、本明細書に説明されるシーケンスと異なるシーケンスで実行され得る。代替として、各モジュールまたは動作は、集積回路モジュールの中に作製されることによって実装され得るか、または、これらのモジュールまたは動作の複数のものが、単一集積回路モジュールの中に作製されることによって実装され得る。このように、本開示は、ハードウェアとソフトウェアの任意の具体的組み合わせに限定されない。
【0107】
先述は、本開示の好ましい実施形態にすぎず、本開示を限定することを意図するものではない。当業者にとって、本開示は、種々の修正および変形例を有し得る。本開示の原理内の任意の修正、均等代用物、改良等は、本開示の範囲内にある。
図1
図2
図3
図4
図5
図6