(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-26
(45)【発行日】2025-03-06
(54)【発明の名称】電池ケースおよびリチウム電池
(51)【国際特許分類】
H01M 50/103 20210101AFI20250227BHJP
H01M 50/169 20210101ALI20250227BHJP
H01M 50/15 20210101ALI20250227BHJP
H01M 50/133 20210101ALI20250227BHJP
H01M 50/134 20210101ALI20250227BHJP
H01M 50/531 20210101ALI20250227BHJP
H01M 10/0587 20100101ALI20250227BHJP
H01M 10/052 20100101ALI20250227BHJP
【FI】
H01M50/103
H01M50/169
H01M50/15
H01M50/133
H01M50/134
H01M50/531
H01M10/0587
H01M10/052
(21)【出願番号】P 2023537600
(86)(22)【出願日】2021-11-22
(86)【国際出願番号】 CN2021132101
(87)【国際公開番号】W WO2022247177
(87)【国際公開日】2022-12-01
【審査請求日】2023-06-20
(31)【優先権主張番号】202121145687.X
(32)【優先日】2021-05-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518405050
【氏名又は名称】恵州億緯▲リ▼能股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】EVE ENERGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 38, Huifeng 7th Road, Zhongkai Hi-Tech Zone Huizhou, Guangdong 516006, China
(74)【代理人】
【識別番号】100176072
【氏名又は名称】小林 功
(72)【発明者】
【氏名】劉亮亮
(72)【発明者】
【氏名】祝媛
(72)【発明者】
【氏名】劉栄江
【審査官】川口 陽己
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-531403(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第03098874(EP,A1)
【文献】中国実用新案第207800714(CN,U)
【文献】特開2001-236929(JP,A)
【文献】特開2012-038603(JP,A)
【文献】特開2005-153015(JP,A)
【文献】特開2016-152149(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第112151746(CN,A)
【文献】特開2014-120470(JP,A)
【文献】特開2019-003891(JP,A)
【文献】特表2020-517080(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第110518174(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第110828714(CN,A)
【文献】欧州特許出願公開第03486966(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/10-50/198
H01M 10/05-10/0587
H01M 10/00-10/04;10/06-10/34
H01M 50/50-50/598
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
両端が開口する筒状構造であり、溶接接続されて位置決め機構が設けられた第1の側辺および第2の側辺を有する、板材を曲げて溶接することで成形されるように設けられるケース体と、
前記ケース体の第1の端に溶接され、前記ケース体の第1の端を閉塞するように構成されるケースボトムと、
前記ケース体の第2の端に溶接され、前記ケース体の前記ケースボトムから離れる第2の端を閉塞するように構成されるケース蓋と、を備え
、
前記位置決め機構は、
前記板材に設けられ且つ前記第1の側辺に近い貫通孔と、
前記板材に設けられ且つ前記第2の側辺に近く、前記貫通孔内に差し込まれるように構成されるバンプとを備え、
前記第1の側辺は、前記板材の外側壁に溶接され、前記第2の側辺は、前記板材の内側壁に溶接される、
電池ケース。
【請求項2】
前記ケースボトムは、辺縁が前記ケース体の一側に向かって延伸して囲い壁を形成する底板を備え、
前記囲い壁の外側壁が前記ケース体の内側壁に接続されるか、或いは、前記囲い壁の内側壁が前記ケース体の外側壁に接続される、
請求項1に記載の電池ケース。
【請求項3】
前記ケース体は、第1の段および第2の段を備え、
前記第2の段の断面サイズが前記第1の段の断面サイズよりも小さく、
前記ケースボトムは、辺縁が前記ケース体の一側に向かって延伸して囲い壁を形成する底板を備え、
前記囲い壁の内側壁が前記第2の段の外側壁に接続される、
請求項1に記載の電池ケース。
【請求項4】
前記ケース体内には、少なくとも第1の収容領域および第2の収容領域が配列されており、
前記第1の収容領域と前記第2の収容領域とが連通され、
前記第1の収容領域の厚さが前記第2の収容領域の厚さよりも大きい、
請求項1に記載の電池ケース。
【請求項5】
前記ケースボトムの厚さが前記ケース体の前記板材の厚さ以上である設定方式、および、前記ケース体の前記板材の硬さが前記ケースボトムの硬さよりも大きい設定方式の少なくとも1種類が採用される、
請求項1に記載の電池ケース。
【請求項6】
請求項1ないし
5のいずれか1項に記載の電池ケース
と、
前記電池ケースのケース体内に位置す
るセル
と、を備える、
リチウム電池。
【請求項7】
前記ケース蓋と前記セルとの距離はL1で、セルタブの長さはL2で、L2>L1である、
請求項
6に記載のリチウム電池。
【請求項8】
前記セルは、少なくとも第1の芯体および第2の芯体を備え、
前記第1の芯体と前記第2の芯体とは接続シートにより接続され、前記第1の芯体の厚さが前記第2の芯体の厚さよりも大きく、
前記ケース体内には第1の収容領域および第2の収容領域が設けられており、前記第1の収容領域の厚さが前記第2の収容領域の厚さよりも大きく、
前記第1の芯体は前記第1の収容領域内に位置し、前記第2の芯体は前記第2の収容領域内に位置する、
請求項
6に記載のリチウム電池。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、出願日が2021年5月26日で、出願番号が202121145687.Xである中国特許出願の優先権を主張し、該出願の全ての内容は引用により本願に組み込まれている。
【0002】
本願は、リチウム電池の技術分野に関し、例えば、電池ケース、およびこの電池ケースを備えるリチウム電池に関する。
【背景技術】
【0003】
リチウム電池のケース体は、一般的に、プレスの方式を採用して加工して成形されており、電池のケース体の原料コストを低減させるために、電池のケース体は、材質がステンレス鋼であるものが多いが、ステンレス鋼材料の引張性能が悪く、ケースのプレスの深さに大きな限界があり、電池のケース体の形状が複雑である場合、ステンレス鋼材料を使用するとケースをプレスする難度を増加させるため、引張性能の高い材料を改めて使用して電池のケース体を製造することになり、この方式はリチウム電池の製造コストを大幅に増加させてしまう。関連技術における角形のリチウム電池のセルは、厚さ方向において利用率が高く、リチウム電池の両端は、正負極の引出しおよび内空ニーズの要求で利用率が比較的小さく、同時に、セルが、充放電時に巻き芯の側面面積の大きい一側に膨張し、これにより、電池には後続の使用過程で膨れるリスクがある。
【発明の概要】
【0004】
本願は、加工および取付の難度が低い電池ケースを提供する。
【0005】
本願は、空間利用率が高く且つ製造コストが低いリチウム電池をさらに提供する。
【0006】
一実施例は、両端が開口する筒状構造であり、溶接接続されて位置決め機構が設けられた第1の側辺および第2の側辺を有する、板材を曲げて溶接することで成形されるように設けられるケース体と、前記ケース体の第1の端に溶接され、前記ケース体の第1の端を閉塞するように構成されるケースボトムと、前記ケース体の第2の端に溶接され、前記ケース体の前記ケースボトムから離れる第2の端を閉塞するように構成されるケース蓋と、を備える電池ケースを提供する。
【0007】
一実施例は、前記電池ケースのケース体内に位置するセルと、上記の電池ケースとを備えるリチウム電池を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本願の一実施例に係る電池ケースの正面断面図である。
【
図2】本願の一実施例に係る電池ケースの正面断面図である。
【
図3】本願の一実施例に係る電池ケースの平面部分断面図である。
【
図4】本願の一実施例に係る電池ケースの正面断面図である。
【
図5】本願の一実施例に係るケース体の平面模式図である。
【
図6】本願の一実施例に係るケース体の平面模式図である。
【
図7】本願の一実施例に係るケース体ケースの平面模式図である。
【
図8】本願の一実施例に係るリチウム電池の組立模式図である。
【
図9】本願の一実施例に係るリチウム電池の正面断面図である。
【
図10】本願の一実施例に係るリチウム電池の平面断面図である。
【符号の説明】
【0009】
100・・・第1の芯体、200・・・第2の芯体、300・・・セルタブ、
1・・・ケース体、11・・・第1の側辺、12・・・第2の側辺、101・・・凸起、102・・・バンプ、103・・・貫通孔、104・・・第1の収容領域、105・・・第2の収容領域、106・・・凹溝、110・・・第1の段、120・・・第2の段、2・・・ケースボトム、201・・・底板、2011・・・ステップ面、202・・・囲い壁、3・・・ケース蓋、301・・・注液孔、4・・・キャップ、5・・・閉塞材、6・・・絶縁材、7・・・接続シート、701・・・正極シート、702・・・負極シート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1ないし
図5、
図9に示すように、本願に係る電池ケースは、ケース体1、ケースボトム2およびケース蓋3を備え、ケース体1は、両端開口である筒状構造を呈し、板材を曲げて溶接することで成形され、板材は、溶接接続された第1の側辺11および第2の側辺12を有し、第1の側辺11および第2の側辺12に溶接を補助する位置決め機構が設けられており、ケースボトム2は、ケース体1の第1の端に溶接され、ケース体1の第1の端を閉塞するように構成され、ケース蓋3は、ケース体1の第2の端に溶接され、ケース体1のケースボトム2から離れる第2の端を閉塞するように構成される。板材を曲げて成形するという方式でケース体1を製造することは、板材の歪み量を減少させ、板材にヒビなどの欠陥が現れることを回避し、ケース体1の製造難度を低下させることができ、位置決め機構を設けることで、所定の位置に曲げられた後の板材を溶接する前に、板材に対して仮固定を実現し、板材の溶接難度を低下させることができるとともに、ケース体1の製造精度を保証することもできる。
【0011】
図9を参照し、本願は、ケース体1内に位置するセルと、上記実施例に係る電池ケースとを備えるリチウム電池をさらに提供する。このリチウム電池は、構造が簡単であり、自動化生産が実現されやすく、使用空間が限られている場合、実際のニーズに応じてリチウム電池の断面形状を設計して、リチウム電池の空間利用率を向上させ、折り曲げという方式を採用してケース体1を製造して、リチウム電池の製造難度を低下させ、リチウム電池の強度および確実性を保証することができる。
【0012】
図8ないし
図10を参照し、本願は、上記のリチウム電池の製造に応用され、
板材に対して曲げ処理をし、位置決め機構により板材の第1の側辺11と第2の側辺12とを位置合わせし、そして、板材を溶接してケース体1を形成するステップと、
ケース体1内にセルを入れるステップと、
セルの負極タブをケースボトム2に接続し、セルの正極タブをケース蓋3のキャップ4に接続するステップと、
ケース蓋3およびケースボトム2を、それぞれケース体1と溶接し、電池ケース内に電解液を注入するステップと、を含むリチウム電池の組立方法をさらに提供する。
【0013】
先に板材を溶接してケース体1を形成してから、セルを入れており、このようにすることで、ケース体1の製造難度を低下させることができるとともに、溶接に発生した熱量がセルに伝達することを回避し、電池ケースの溶接によるセル性能への影響を減らすこともできる。
【0014】
図1および
図4を参照し、一実施例において、板材は、第1の側辺11に凹溝106が設けられており、凹溝106の溝底の幅が凹溝106の溝口の幅よりも大きく、第2の側辺12に凹溝106の形状に適応する凸起101が設けられており、第1の側辺11と第2の側辺12とが接触すると、凸起101を凹溝106内に差し込み、板材の溶接前の仮固定を実現し、板材の溶接難度を低下させる。凹溝106および凸起101は、構造が簡単であり、加工しやすく、ケース体1の製造難度を低下させることができ、且つ、凹溝106と凸起101との嵌合により、ケース体1の各箇所における肉厚がほぼ一致し、ケース体1が占有する空間を小さくし、ケース体の内部空間の利用率を向上させることができる。この時、凹溝106および凸起101は、電池ケースの位置決め機構である。
【0015】
本実施例は、単一枚の板材を曲げており、このようにすることで、板材の溶接回数を低減させることができ、シート状の板材の曲げ回数は少なくとも4回であり、第1の側辺11と第2の側辺12との接続位置はケース体1の一側面に位置し、このようにすることで、板材の溶接難度を低下させるだけでなく、溶接後の溶接ビードに対する研磨難度を低下させ、溶接効率を向上させることができ、勿論、第1の側辺11と第2の側辺12との接続位置はケース体1のコーナー位置に位置してもよく、この時、凸起101が凹溝106内に差し込み可能であることを保証するために、凸起101に対して折り曲げ処理を行う必要があり、この時、シート状の板材の曲げ回数は、少なくとも3回であり、この設定方式は、板材の曲げ回数を低減させることができる。
【0016】
図2および
図3を参照し、一実施例において、板材における第1の側辺11に近い位置には貫通孔103が設けられ、板材における第2の側辺12に近い位置にはバンプ102が設けられており、板材が所定の位置に曲げられた後、バンプ102が貫通孔103内に差し込まれて板材の仮固定を実現し、この時、板材の第1の側辺11が板材の外側壁に重ね接続し、板材の第2の側辺12が板材の内側壁に重ね接続し、すなわちケース体1に、板材が重なる領域があり、板材の第1の側辺11と板材の外側壁とを溶接する。バンプ102と貫通孔103との嵌合という方式を採用し、板材を仮固定することで、板材の仮固定の接続強度を向上させ、溶接期間に第1の側辺11および第2の側辺12にずれが現れることを回避し、ケース体1の製造精度を向上させることができる。この時、貫通孔103およびバンプ102は、電池ケースの位置決め機構である。
【0017】
この実施例において、板材における第2の側辺12には近い位置にリベットが設けられてもよく、板材が所定の位置に曲げられた後、リベットが貫通孔103内に差し込まれ、そして、リベットに対してカシメ処理を行い、板材の仮固定を実現し、このようにすることで、板材の仮固定の接続安定性を向上させることができる。
【0018】
図11を参照し、一実施例において、ケースボトム2は、底板201を備え、底板201の辺縁はケース体1の一側に向かって延伸して囲い壁202を形成し、囲い壁202の外側壁とケース体1の内側壁とを接続し、このようにすることで、ケース体1の外表面を面一にすることができ、囲い壁202の内側壁とケース体1の外側壁とを接続してもよく、
図13を参照し、一実施例において、ケース体1は、第1の段110および第2の段120を備え、第2の段120の断面サイズは、第1の段110の断面サイズよりも小さく、ケースボトム2は、囲い壁202の内側壁がケース体の第2の段120の外側壁に接続され、本実施例において、第1の段110の外表面と囲い壁202の外表面とが係合されて面一となり、このようにすることで、リチウム電池の外観を改善することができる。ケース体1とケースボトム2との接続位置に重ね合わせ構造を設けることで、ケース体1とケースボトム2との接続位置の密封性を向上させることができ、溶接時に熱量が発生し、重ね合わせ構造により、電池ケースのより多くの溶接熱量の吸収を可能にし、溶接によるセル性能への影響を減らすことができる。
【0019】
本実施例において、ケースボトム2は、プレスで成形されたものであり、ケースボトム2の厚さは、ケース体1の板材の厚さ以上であり、このようにすることで、ケースボトム2にプレス欠陥が現れる確率を低減させることができ、ケース体1の板材の硬さはケースボトム2の硬さよりも大きく、使用時に、リチウム電池内におけるセルはセルの側面面積が大きい一側へ膨張しやすく、この時、硬さが大きいケース体1は、セルに対して位置制限を行い、リチウム電池に膨れが現れることを回避することができる。
【0020】
一実施例において、ケース体1を製造する板材は、ステンレス鋼、純ニッケル板、アルミニウム合金などの薄板、または、耐腐食および重量軽減のニーズに適応する材料、例えばアルミニウム-ステンレス鋼、アルミニウム-鉄-ニッケルなどの複合材料であってもよい。
【0021】
図12を参照し、一実施例において、ケースボトム2には底板201のみが設けられており、底板201の周部にはステップ面2011が凹んで設けられており、ステップ面2011がケース体1に接続される。ステップ面2011を設けることで、組立時に、ステップ面2011はケース体1と位置決めを形成して、両者の後続の溶接作業の難度を低下させることができる。
【0022】
一実施例において、ケース蓋3にはキャップ4が設けられており、キャップ4がリチウム電池のセルの正極タブに接続され、リチウム電池のセルの負極タブがケースボトム2に接続される。
【0023】
一実施例において、ケース蓋3におけるキャップ4とケース蓋3とは絶縁材6により絶縁接続され、このようにすることで、リチウム電池にショートが起きることを回避することができる。
【0024】
一実施例において、
図8および
図9に示すように、ケース蓋3には注液孔301および閉塞材5が設けられており、閉塞材5は、選択的に注液孔301を閉塞する。注液孔301を設けることで、ケース蓋3およびケースボトム2のそれぞれとケース体1との溶接が完了した後、電池ケースの内部に電解液を注入し、溶接位置の密封性を保証することができる。組立時に、注液孔301を介して電池ケースに対して注液を行い、注液が完了した後、化成処理を行い、化成が完了した後、閉塞材5を注液孔301内に入れ、そして、レーザ溶接の方式で閉塞材5とケース蓋3とを溶接して密封することができる。
【0025】
図8および
図14を参照し、ケース蓋3とセルとの距離はL1で、セルタブ300の長さはL2で、L2>L1である。セルタブ300の長さをケース蓋3とセルとの間の距離よりも大きく設けることで、セルタブ300とキャップ4とは、複数種類の接続方式、例えば、レーザ溶接、超音波溶接および抵抗溶接などの溶接方式を実現することができ、これにより、リチウム電池の製造コストが低減される。
【0026】
図8ないし
図10を参照し、リチウム電池内におけるセルは、第1の芯体100および第2の芯体200を備え、第1の芯体100と第2の芯体200とは接続シート7により接続され、本実施例において、第1の芯体100の厚さは第2の芯体200の厚さよりも大きく、ケース体1内には第1の収容領域104および第2の収容領域105が配列されており、第1の収容領域104と第2の収容領域105とが連通され、第1の収容領域104の厚さが第2の収容領域105の厚さよりも大きく、第1の芯体100は第1の収容領域104内に位置し、第2の芯体200は第2の収容領域105内に位置する。本実施例において、第1の芯体100と第2の芯体200とは並列し、勿論、他の実施例において、第1の芯体100と第2の芯体200とは直列して設けられてもよい。ケース体1を加工する時、ケース体1の断面が異なる形状の組合せとなり、リチウム電池が異なる使用空間に適応可能であるように、板材を複数回折り曲げることができ、この時、ケース体1内には、厚さが異なる第1の収容領域104および第2の収容領域105があり、第1の収容領域104および第2の収容領域105内に厚さが異なる第1の芯体100および第2の芯体200を相応して設けると、リチウム電池の電気エネルギー貯蔵能力を向上させることができる。
【0027】
本実施例において、第1の収容領域104および第2の収容領域105は、ケース体の幅方向に沿って配列され、他の実施例において、第1の収容領域104および第2の収容領域105は、実際のニーズに応じて、ケース体1の厚さ方向、長さ方向または他の方向に沿って配列されてもよい。
【0028】
図5ないし
図7を参照し、ケース体1の断面は、複数種類の異なる形状の組合せであってもよく、リチウム電池内には、ケース体1の形状に応じて、第3芯体、第4芯体等々が設けられてもよい。
【0029】
一実施例において、接続シート7は、正極シート701および負極シート702を備え、第1の芯体100の負極タブと第2の芯体200の負極タブとは負極シート702により接続され、負極シート702はケースボトム2に接続され、第1の芯体100の正極タブと第2の芯体200の正極タブとは正極シート701により接続され、正極シート701の長さは、セルとケース蓋3との距離よりも大きく、正極シート701は、ケース蓋3のキャップ4に溶接され、正極シート701とキャップ4との溶接が完了した後、ケース蓋3とケース体1とは組み立てられて、位置決めされ、溶接される。