(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-27
(45)【発行日】2025-03-07
(54)【発明の名称】ラベル貼付装置及びラベル貼付設定プログラム
(51)【国際特許分類】
B65C 1/04 20060101AFI20250228BHJP
B65B 61/26 20060101ALI20250228BHJP
【FI】
B65C1/04
B65B61/26
(21)【出願番号】P 2021082390
(22)【出願日】2021-05-14
【審査請求日】2024-03-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】弁理士法人英知国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】中間 淳也
(72)【発明者】
【氏名】結城 剛
【審査官】▲高▼辻 将人
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-047947(JP,A)
【文献】特開2014-210605(JP,A)
【文献】特開2014-205307(JP,A)
【文献】特開2014-156028(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65C 1/00-11/06
B65B59/00-65/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品搬送部と、ラベル貼付部と、ラベル供給部と、表示部と、制御部とを備え、
前記物品搬送部は、物品のラベル貼付領域以外の部分を支持した状態で当該物品を搬送し、
前記ラベル貼付部は、前記物品搬送部によって搬送されている状態の物品に対して複数の貼付け形態でラベルを貼付可能であり、
前記表示部は、
ラベルイメージを表示可能であり、
前記制御部は、前記ラベルイメージが複数の面にラベルが貼付される場合の面同士の境界を画する辺となる位置に印字出力はされない線を表示するように出力制御する
ことを特徴とするラベル貼付装置。
【請求項2】
物品のラベル貼付領域以外の部分を支持した状態で当該物品を搬送する物品搬送部と、前記物品搬送部によって搬送されている状態の物品に対して複数の貼付け形態でラベルを貼付可能なラベル貼付部と、ラベル供給部と、表示部を備えるラベル貼付装置のコンピュータを、
ラベルイメージを画面表示する表示制御手段、
前記ラベルイメージが複数の面にラベルが貼付される場合の面同士の境界を画する辺となる位置に印字出力はされない線を表示するように出力する表示制御手段、として機能させる
ことを特徴とするラベル貼付設定プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラベル貼付装置及びラベル貼付設定プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
発行したラベルを商品に貼付する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、一般的なラベル貼付装置では、商品の上面にラベルを貼付する、商品の上面及び側面にラベルを貼付する、商品の上面、側面及び底面にラベルを貼付するなど様々なラベル貼付方式に対応できない。そこで、近年、様々なラベル貼付方式に対応することができるラベル貼付装置の開発が進められている。
しかし、様々なラベル貼付方式に対応したラベル貼付装置を実施するに際しては、ラベルの種類や貼付方式に応じた設定操作や調整操作を円滑に支援するための装置も求められることになる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るラベル貼付装置は、少なくとも以下の構成を具備する。
物品搬送部と、ラベル貼付部と、ラベル供給部と、表示部と、制御部とを備え、前記物品搬送部は、物品のラベル貼付領域以外の部分を支持した状態で当該物品を搬送し、前記ラベル貼付部は、前記物品搬送部によって搬送されている状態の物品に対して複数の貼付け形態でラベルを貼付可能であり、前記表示部は、ラベルイメージを表示可能であり、前記制御部は、前記ラベルイメージが複数の面にラベルが貼付される場合の面同士の境界を画する辺となる位置に印字出力はされない線を表示するように出力制御することを特徴とする。
また、本発明に係るラベル貼付設定プログラムは、少なくとも以下の構成を具備する。
物品のラベル貼付領域以外の部分を支持した状態で当該物品を搬送する物品搬送部と、前記物品搬送部によって搬送されている状態の物品に対して複数の貼付け形態でラベルを貼付可能なラベル貼付部と、ラベル供給部と、表示部を備えるラベル貼付装置のコンピュータを、ラベルイメージを画面表示する表示制御手段、前記ラベルイメージが複数の面にラベルが貼付される場合の面同士の境界を画する辺となる位置に印字出力はされない線を表示するように出力する表示制御手段、として機能させることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】本発明の実施形態に係るラベル貼付装置によりラベルを貼付した物品(商品)の例を示す図である。(a)は上面貼り(上面)の一例を示す図、(b)は上面L字貼り(上面、側面)の一例を示す図、(c)は縦コの字貼り(U字貼り、上面及び両側面)の一例を示す図、(d)は横コの字貼り(U字貼り、上面、片側面、底面)の一例を示す図、(e)は全周貼り(隙間あり)の一例を示す図、(f)は全周貼りの一例を示す図である。
【
図2】本発明の実施形態に係るラベル貼付装置の一例を示す全体斜視図である。
【
図3】ラベル貼付装置の物品の搬送方向上流側から見た図である。
【
図4】はラベル搬送装置の搬送方向に直交する方向から見た図である。
【
図5】ラベル貼付装置の電気的な機能ブロックの一例を示す図である。
【
図6】ラベル貼付装置の一例を説明するための図である。(a)はラベル貼付装置のラベル発行部、ラベル供給部、上側押し付け部材及びエアジェット部の一例を示す概念図である。(b)はラベル貼付装置のラベル発行部、ラベル供給部などの一例を示す上方からの斜視図である。
【
図7】ラベル貼付装置のラベル発行部、ラベル供給部、上側押し付け部材及びエアジェット部の一例を示す下方から見た斜視図である。
【
図8】下側押し付け部材の一例を説明するための図である。(a)は比較的低い被包装物(商品)の下流側側面又は底面にラベルを貼付する下側押し付け部材の一例を示す図である。(b)は比較的高い被包装物(商品)の下流側側面又は底面にラベルを貼付する下側押し付け部材の一例を示す図である。
【
図9】ラベルがラベル供給部で保持された状態の一例を示す図である。
【
図10】上側押し付け部材及びエアジェット部によりラベルが物品の上面及び下流側側面に貼付された状態の一例を示す図である。
【
図11】上側押し付け部材によりラベルが物品の上面に押圧され、かつ、下側押し付け部材によりラベルが物品の下面に押圧された状態の一例を示す図である。
【
図13】フレキシブル台紙レスの設定画面であって、横コの字貼りに対応した設定画面を示す図である。
【
図15】上面貼りに対応した設定画面を示す図である。
【
図16】上面L字貼りに対応した設定画面を示す図である。
【
図18】印字開始位置や終了位置等をフォーマット設定するモードでの確認画面を示す図である。
【
図19】印字位置が適正な場合のラベルイメージ表示画面を示す図である。
【
図20】印字位置が適正でない場合のラベルイメージ表示画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の実施形態に係るラベル貼付装置は、物品搬送部と、ラベル貼付部と、ラベル供給部と、表示部と、制御部とを備え、前記物品搬送部は、物品のラベル貼付領域以外の部分を支持した状態で当該物品を搬送し、前記ラベル貼付部は、前記物品搬送部によって搬送されている状態の物品に対して複数の貼付け形態でラベルを貼付可能であり、前記表示部は、ラベルの長さの指定を受け付ける長さ受付手段を画面表示するものであり、前記制御部は、設定された貼付け形態に応じて前記長さ受付手段の表示態様を切り替えるとともに、前記設定された貼付け形態及び受付長さに応じて前記ラベル供給部により供給されるラベルの長さを決定する。
【0008】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。本発明の実施形態は図示の内容を含むが、これのみに限定されるものではない。尚、以後の各図の説明で、既に説明した部位と共通する部分は同一符号を付して重複説明を一部省略する。
【0009】
(ラベル貼付態様のバリエーション)
図1(a)は商品などの物品wの上面に、商品情報などを印字したラベルLが貼付された、いわゆる物品の上面貼りの一例を示す図である。
図1(b)は上面L字貼り(上面及び側面貼りともいう)の一例を示す図である。
図1(c)は縦コの字貼り(U字貼り、あるいは上面及び両側面貼りともいう)の一例を示す図である。
図1(d)は横コの字貼り(U字貼り、あるいは上面、片側面及び底面貼りともいう)の一例を示す図である。
図1(e)は全周貼り(隙間あり)の一例を示す図である。
図1(f)は全周貼りの一例を示す図である。
本発明の実施形態に係るラベル貼付装置は、例えば、
図1(a)~
図1(f)のうち、
図1(a)(b)(d)に示される一部の貼付形態で、商品などの物品wにラベルLを貼付することができる。なお、マニピュレーターを追加した装置組みでの構成とすれば、
図1(a)~
図1(f)の全ての貼付態様に対応させることもできる。
なお、
図1(a)~
図1(f)に示した矢印は、ラベル貼付装置におけるラベル貼付時の物品wの搬送方向を示している。
【0010】
(ラベル貼付装置の全体構成)
図2~4に示すように、本発明の実施形態に係るラベル貼付装置100は、コ字状の架台101を有する。コ字状の架台101の前方側の1つの頂点には、脚部102が設けられている。また、架台101の後方側の一片の略中央部に支柱部103が設けられている。また、架台101の4つの頂点には不陸調整用のネジ105が設けられている。
物品を搬送する搬送部104は、脚部102及び支柱部103の上方に設けられ、脚部102及び支柱部103により支持された構造となっている。
【0011】
搬送部104は、上流側水平コンベア1040(上流側水平コンベア1040L,1040R)、下流側水平コンベア1041(下流側水平コンベア1041L,1041R)、及びサイドコンベア1042L,1042R等を有する。物品の搬送方向の上流側に上流側水平コンベア1040が配置され、搬送方向の下流側に、下流側水平コンベア1041、及びサイドコンベア1042L,1042Rが設けられている。
ここで、サイドコンベア1042L,1042Rは、物品のラベル貼付領域以外の部分を支持していると捉えることができる。また、2つの下流側水平コンベア1041Lと1041Rとは、幅方向に物品のラベル貼付領域よりも大きな間隔をあけて配置されている。このことから、サイドコンベア1042L,1042Rと下流側水平コンベア1041L,1041Rとは、物品のラベル貼付領域を避け、「物品のラベル貼付領域以外の部分」を支持しているという観点で共通していると捉えることができる。前者は、ラベルが貼付されることのない側面で物品を支持するものであり、後者は、物品の底面のうちラベル貼付領域以外の領域で物品を支持するものだからである。
【0012】
搬送部104の上流側水平コンベア1040の上方には、ラベル発行部16、及びラベル発行部16で発行されたラベルを物品に貼付する位置まで搬送、保持するラベル供給部17が設けられている。ラベル発行部16は支柱部103に対して上下移動可能、左右移動可能及び前後移動可能に支持されている。
ラベル供給部17は、ラベル発行部16の発行口の下流側に設けられている。
また、本実施形態では、表示操作部107(コンソールともいう)が支柱部103に対して支持されている。
図2~4に示されるラベル貼付装置100は、上面貼り、上面L字貼り、横コの字貼りに対応したものであるが、図示されないマニピュレーター21(ラベル貼付補助部)をラベル供給部17の下流側に追加して設けることによって、縦コの字貼りや全周貼りにも対応できるものとなる。
【0013】
(ラベル貼付装置の電気的な機能ブロック)
図5はラベル貼付装置100の電気的な機能ブロックの一例を示す図である。
ラベル貼付装置100は、制御部11(CPU)、記憶部12、表示部13、操作入力部14、通信部15、ラベル発行部16(ラベラー)、ラベル供給部17、上流側水平コンベア1040(上流側水平コンベア1040L,1040R)、下流側水平コンベア1041(下流側水平コンベア1041L,1041R)、エアジェット部19、サイドコンベア1042L,1042R(第2物品搬送部)、検出部30(各種センサ、バックセンサー等)等を有する。搬送部104は、例えば上流側水平コンベア1040、下流側水平コンベア1041、サイドコンベア1042L,1042R等を有する。
表示操作部107(コンソール)は、表示部13、操作入力部14などを有する。
例えば、制御部11には、記憶部12、表示部13、操作入力部14、インタフェース9(I/F)がバスなどの通信線を介して電気的に接続されている。
インタフェース9には、通信部15、ラベル発行部16、ラベル供給部17、搬送部の上流側水平コンベア1040,下流側水平コンベア1041、エアジェット部19、サイドコンベア1042L,1042R、検出部30等が電気的に接続されている。また、必要に応じて、マニピュレーター21が追加的に接続される。
検出部30は、各種センサ(光センサ、モータの回転数検知センサなど)を有し、検出結果を制御部11に出力する。
【0014】
制御部11は、ラベル貼付装置100の各構成要素を統括的に制御する。
記憶部12は、例えば、ROM、RAM、補助記憶部等で構成され、ラベル貼付装置100の各構成要素を制御する制御プログラムや、商品情報、ラベル貼付に関るデータなどを記憶する。
【0015】
表示部13は、制御部11の制御により、ラベルの長さの指定を受け付ける長さ受付手段としての画面表示や、その他の設定操作に関する表示を行う。
【0016】
操作入力部14は、例えばタッチパネル、キーボード、スイッチ、ボタン等であり、操作者による操作に応じた信号を制御部に出力する。なお、表示部13及び操作入力部14はタッチパネル表示装置であってもよい。
【0017】
通信部15は、制御部11の制御により、他のコンピュータ(上位管理装置等)と有線式又は無線式の通信路を介して通信を行う。
【0018】
(ラベル発行部及びラベル供給部の構成)
ラベル発行部16(ラベラー)は、例えば、
図6に示すように、ラベル発行部16の筐体16B(本体部)に、台紙レスラベル用紙をロール状にしたラベルロールRを保持するロール保持部161、印字部162、プラテンローラー163、及び切断部164(可動刃及び固定刃等)などが設けられている。切断部164よりも下流側には発行口165が設けられている。
ラベル発行部16は、制御部11の制御により、ラベルロールRから引き出されたラベル用紙RPに商品情報等を印字し、商品情報に応じた長さでラベル用紙RPを切断し、枚葉状のラベルL(台紙レスラベル)を生成し、発行口165からラベルLを出力する。
図6,7に示すように、発行口165とラベル供給部17の間には、ガイドローラー179が設けられており、発行口165から出力されたラベルが、ガイドローラー179により支持され、ガイドローラー179の上部を通ってラベル供給部17に移動する。
ラベル貼付装置は、ガイドローラー179を有するので、発行されたラベルが比較的短い場合であっても、ラベル供給部17に移動したラベルが規定位置や規定角度からずれないように支持、搬送される。
例えば発行されたラベルが比較的長い場合、ラベル用紙が切断されない状態でラベル供給部17に到達し、ラベル供給部17に支持された状態で切断部164により切断され、ラベル供給部17にラベルが規定位置や規定角度に支持された状態で移動することができる。
つまり、搬送方向に比較的長いラベルでも比較的短いラベルでも、ラベル供給部17及びガイドローラー179で支持されながら、切断部164により切断される。ラベル発行部16により発行されるラベルが比較的短い場合、ラベル供給部17に支持される面積が比較的小さいので、例えばガイドローラーを設けないとラベル用紙切断時の衝撃でラベル供給部17のみで支持されるラベルがずれやすい。一方、本発明の実施例に係るラベル貼付装置ではガイドローラー179が設けられているので、比較的短いラベルであっても、ラベル供給部17及びガイドローラー179により支持されながら切断部164により切断されるので、切断時にラベルが規定位置や規定角度からずれることを防止することができる。
また、本実施形態では、ガイドローラー179は、ラベル供給部17の本体部に回転自在に設けられている。
【0019】
なお、上述したラベル発行部16は、台紙レスラベルを発行したが、この実施形態に限られるものではなく、例えば台紙付きラベルに印字を行い、台紙からラベルを剥離することでラベルを発行してもよい。
【0020】
ラベル供給部17は、ラベル発行部16で発行されたラベルを、搬送部の上方から搬送方向下流側が低くなるように傾斜した向きで繰り出して保持する。
詳細には、
図6,7に示すように、ラベル供給部17は、所定距離だけ離れて設けた複数のローラー171,172,173、駆動モータ175のプーリ174に無端ベルト176L,176Rを配置し、駆動モータ175(ラベル搬送駆動部)により無端ベルト176L,176Rを回転可能に構成されている。
また、ラベル供給部17は、無端ベルト176L,176Rが傾斜したラベル搬送面を有し、そのラベル搬送面の上方に、吸気ファン177(吸気部)を配置し、搬送中のラベルに対して負圧により無端ベルト側に圧力を加えた状態で、ラベルを無端ベルト176L,176Rで下方に移動可能に構成されている。
【0021】
また、ラベル供給部17は、無端ベルト176L,176Rが所定の間隔をあけて並設され、その無端ベルト176L,176Rの間に1つ又は複数の通気孔178が設けられており、吸気ファン177は、通気孔178を介してラベルに負圧を作用することができる。
本実施形態では、ラベルLは粘着面と、粘着面に対して反対側の面に印字面を有する。ラベルの印字面が無端ベルト176L,176Rに当接し、無端ベルト176L,176R側に負圧が作用した状態で搬送される。
【0022】
(ラベル供給動作)
ラベル供給の様子などにつき説明する。
図6,7に示すように、ラベル供給部17の下端には、搬送部によって搬送される物品の上面にラベルを押圧する上側押し付け部材18が設けられている。上側押し付け部材18は、例えば、樹脂やゴムなどの弾性体ローラーである。なお、上側押し付け部材18は下方へ向けて突出した、樹脂やゴムなどの弾性体からなる板状部材などであってもよく、搬送部によって搬送される物品の上面にラベルを押圧可能に構成されていればよい。
【0023】
また、ラベル供給部17の下端付近には、エアジェット部19(エア押圧手段)が設けられている。
詳細には、エアジェット部19(エア押圧手段)は、ラベル供給部17の下端、且つ上側押し付け部材18よりも下流側に設けられ、搬送部104(サイドコンベア1042L,1042Rや下流側水平コンベア1041等)によって搬送される物品の下流側側面に向かって圧縮エアを吹き付け可能に構成されており、圧縮エアによりラベルを物品の下流側側面に押圧し、貼付することができる。
【0024】
(ラベル貼付装置の構成)
また、ラベル貼付装置100は、下側押し付け部材20を有する(
図8を参照)。下側押し付け部材20は、上側押し付け部材18の下方に設けられている。下側押し付け部材20は、物品を搬送する下流側水平コンベア1041によって搬送される物品wの下流側側面や底面に向かって押圧可能に構成されており、ラベルを物品wの下流側側面や底面に押圧することができる。
【0025】
詳細には、下側押し付け部材20は、例えば、上方へ向けて突出した、樹脂やゴムなどの弾性体からなる板状部材である。なお、下側押し付け部材20はローラーなどであってもよく、搬送部によって搬送される物品wの下流側側面、底面や角部にラベルを押圧可能に構成されていればよい。
【0026】
図8(a)に示す例では、下側押し付け部材20は、ラベルに当接する当接部20aの高さが調整可能に構成されている。詳細には、下側押し付け部材20は、ラベル貼付装置の本体部に固定された固定部20bと、固定部20bに対して回転軸20cを介して回動自在に軸支された可動片20d(可動部)と、可動片20dに設けられており、高さを調整可能な当接部20a等を有する。可動片20dは、起立する方向に付勢手段(不図示)により付勢されている。
図8(a)に示す例は、物品wの高さが比較的低い場合であり、この物品wの搬送方向下流側側面に当接するように、当接部20aを比較的低い位置に設定されている。
図8(b)に示す例は、物品wの高さが比較的高い場合であり、この物品wの搬送方向下流側側面に当接するように、当接部20aを比較的高い位置に設定されている。
この他、図示は省略するが、当接部20aの上端を下流側水平コンベア1041の搬送面よりも下に位置するようにして、下側押し付け部材を物品に全く接触しないようにすることも可能である。上面貼りのときに使用される。
このように、下側押し付け部材20は、物品の高さやラベルの貼付態様に応じた適正押圧力が得られるように形態が変更可能とされている。
下側押し付け部材20の当接部20aは、物品wの高さに応じてモータ等の駆動部(不図示)により高さを可変する機構を備えていてもよいし、手動にて高さを調整可能な機構を備えていてもよい。
【0027】
(ラベル貼付動作)
次に、ラベル貼付装置100の動作の一例を、
図9,10,11等を参照しながら説明する。
図9,10,11に示す例では、ラベル貼付装置100は、横コの字貼り(U字貼り、あるいは上面、片側面及び底面貼りともいう)の動作を行う。
【0028】
物品搬送部の駆動モータによる駆動で、上流側水平コンベア1040、下流側水平コンベア1041、サイドコンベア1042L,1042Rの無端ベルトが回転し、物品wが搬送方向上流側から下流側に向かって移動する。
【0029】
ラベル発行部16は、物品wに関する情報(商品情報等)が印字部162(印字ヘッド等)により印字されたラベルが発行口165から出力される。
ラベル発行部16の発行口165からラベルが発行された場合、ラベル供給部17によりラベルLが下方に搬送される。詳細には、ラベルLの印字面がラベル供給部17の無端ベルト176L,176Rに当接した状態で、ラベル供給部17の吸気ファン177(吸気部)によりラベルLが吸引され、無端ベルト176L,176Rが回転し、ラベルLが下方へ移動する。
図9に示す例では、ラベルLの下端が物品wの底面、又は下流側水平コンベア1041の搬送面よりも低い位置まで移動し、サイドコンベア1042L,1042Rにより、物品wが搬送方向に搬送される。
【0030】
図10に示すように、上側押し付け部材18及びエアジェット部19により、物品wの搬送方向下流側側面および上面に、ラベルLの粘着面(裏面)の一部分が押圧される。
【0031】
図11に示すように、下流側水平コンベア1041、サイドコンベア1042L,1042Rにより物品wを搬送方向に移動させると、下側押し付け部材20が、ラベルLの、物品wの底面よりも低い部分を、物品wの底面に押圧し、ラベルLを物品wの底面に貼付する。一方、上側押し付け部材18は、物品wの上面にラベルLを押圧する。
そして、ラベルLが貼付された物品wを下流側水平コンベア1041、サイドコンベア1042L,1042Rにより搬送方向へ搬送する。
【0032】
なお、
図9においてラベルが供給される態様は、ラベルLの下端が物品wの底面、又は下流側水平コンベア1041の搬送面よりも低い位置まで移動し、かつ、供給されるラベル長が横コの字貼りに対応した十分な長さであったが、これよりも短い長さのラベルが供給される場合には、上面L字貼り動作となり、さらに、短い長さのラベルが供給されると、上面貼りとなる。
【0033】
ここまで説明したように、本発明の実施形態に係るラベル貼付装置によれば、様々なラベル貼付方式に対応して、ラベル貼付を行えることが理解できるであろう。ここからは、ラベルの種類や種類に応じた設定操作や調整操作を円滑に支援するための設定画面及び設定制御について説明する。
【0034】
(設定画面の構成)
従前より、ラベル貼付装置には、ラベル印字に際して、印字範囲、印字項目、フォント、フォントサイズ等を設定し登録や修正を行うフォーマット登録モードないしこれを行う設定画面が設けられており、これらの設定は、台紙付きラベル、台紙レスラベル、外装フィルムへの印字等のラベル種類ごとに対応できるようにされていた。
本発明の実施形態に係るラベル貼付装置では、これらのラベル種類に加えて、新たに、複数の貼付け形態での印字が可能な台紙レスラベルにも対応できるようにされている。具体的には、
図12に示されるフォーマット登録画面において、「フレキシブル台紙レス」の項目が追加されている。
【0035】
図12に示されるフォーマット登録画面において、「フレキシブル台紙レス」の項目をタッチすると、
図13に示されるフレキシブル台紙レスの設定画面に遷移する。ここで、貼付け形態として「C-Wrap」と表示されているが、これは
図1(d)の横コの字貼りのことである。5つのタブの下の最上段の「ラベル高さ」と「ラベル幅」は、従前のラベル貼付装置の設定画面でも設けられていたものであり、コンソールに設けられたテンキーで値を入力するように構成されていた。なお、「ラベル高さ」とは、ラベル印字面を正対視した際の「ラベル幅」に直交する方向の成分であって、本明細書では「ラベルの長さ」として説明されているものである。この「ラベル高さ」につき、従前のラベル貼付装置では、「ラベル幅」と同様に設定値を入力することが可能であったが、本発明の実施形態に係るラベル貼付装置では、設定値を入力することができない仕様とされている。代わりに、「上面高さ」、「側面高さ」、「底面高さ」のそれぞれの項目に、設定値を入力できるようにされている。これらの項目に設定値を入力すると、個々の設定値を合計したラベル全長が「ラベル高さ」に表示されるようになっている。
なお、本実施形態では、表示操作部107(コンソール)に設けられた操作入力部14のテンキーにより入力を行う態様とされているが、操作入力部をタッチパネルで行う態様であってもよい。いずれの態様であっても、
図13で示される設定画面は、表示部13に画面表示される「ラベルの長さの指定を受け付ける長さ受付手段」ということになる。
【0036】
図13に示されている「貼付け態様」のボタンをタッチすると、
図14に示されるサブウィンドウ画面が出現する。当該サブウィンドウ画面では、貼付け形態が選択可能となっている。ここで、「Top」とは、
図1(a)の上面貼りを、「Top&Side」とは、
図1(b)の上面L字貼りを、「C-Wrap」とは、
図1(d)の横コの字貼りを、それぞれ意味している。
図14に示される画面では、「C-Wrap」が選択されている状態であるが、ここで、スライドボタンやスクロールバーを操作して、「Top」が選択されるように変更し、次いで、「確定」のボタンがタッチされた後に遷移するフレキシブル台紙レスの設定画面を
図15に示す。ただし、ここでの図は、
図13の画面のタブ下の上半分のみを図示したものとなっている。この画面は、「Top」、すなわち上面貼りに対応した画面である。そのため、「上面高さ」のみが表示され、「側面高さ」及び「底面高さ」は非表示とされている。当然に、「上面高さ」と「ラベル高さ」の値は一致したものとなっている。
【0037】
図14に示されるサブウィンドウ画面において、スライドボタンやスクロールバーを操作して、「Top&Side」が選択されるように変更し、次いで、「確定」のボタンがタッチされた後に遷移するフレキシブル台紙レスの設定画面を
図16に示す。ただし、ここでの図は、
図13の画面のタブ下の上半分のみを図示したものとなっている。この画面は、「Top&Side」、すなわち上面L字貼りに対応した画面である。そのため、「上面高さ」及び「側面高さ」が表示され、「底面高さ」は非表示とされている。「上面高さ」及び「側面高さ」を合計した値が「ラベル高さ」として表示されている。
【0038】
なお、
図15の上面貼りが選択された際のフレキシブル台紙レスの設定画面、
図16の上面L字貼りが選択された際のフレキシブル台紙レスの設定画面においては、必要のない高さ項目は非表示とされていたが、非表示にされるのではなく、マスクした状態で表示される、グレーアウトした状態で表示される、入力不可とした状態で表示されるといった表示態様でフレキシブル台紙レスの設定画面を構成してもよい。これらの表示態様への切り替えも、本発明における「設定された貼付け形態に応じて長さ受付手段の表示態様を切り替える」という概念に含まれるものである。
【0039】
図17は、フレキシブル台紙レスについての設定を含め、商品に関する登録や値付け等の全ての項目を一覧表示したラベル「発行画面」を示す一例である。中ほどの左寄りの箇所に「C-Wrap」との表示がされており、現在、設定されている貼付け態様を容易に確認することができる。本発明の実施形態に係るラベル貼付装置においては、発行停止をタッチして動作を一時中断させた後に、「C-Wrap」との表示部分をタッチすることによって、
図14に示される貼付け態様変更のためのサブウィンドウが呼び出されるようになっており、ここで貼付け態様を異なる種別に変更したらならば、当該種別でのフレキシブル台紙レスの詳細な設定を行うべく、
図13に示される設定画面が再び表示されるようになっている。
【0040】
本発明の実施形態に係るラベル貼付装置は、従前のものと同様に、ラベル印字に際して、印字範囲、印字項目、フォント、フォントサイズ等を設定し登録や修正を行うことが可能とされている。また、印字範囲の特殊な設定としてラベル発行方向における空白部分を詰めるようにした印字短縮範囲の設定という機能項目等も存在する。空白部分の中、詰めるべき量は、設定によりmm単位またはdot単位で決定される。従前の上面貼りの態様しか存在しないラベル貼付け装置においては、印字される範囲が異なり、ラベル高さが異なっても、表示面は単一の面であるため、問題がなかったのであるが、本発明の実施形態に係るラベル貼付装置では、ラベル印字面が、上面、側面、底面と複数の面に跨るようになっているため、何らの措置も講じないとしたならば、印字設定如何によっては、単一の印字内容が複数面に繋がる形となってしまい、著しく見難いものとなってしまう。このため、本発明の実施形態に係るラベル貼付装置では、次に説明するように、適切な対処が施されている。
【0041】
図18は、印字開始位置や終了位置等をフォーマット設定するモードでの確認画面である。複数の面にラベルが貼付される場合の面同士の境界を画する辺となる位置に、実際には印字出力がされることのない点線が表示される。このため、印字範囲の設定等が正しく行われているかを、明確、かつ、簡便に確認することができる。
なお、
図18は、説明図であるため、「添加物1」が繰り返し表示されているが、実際には、添加物、原材料、合成保存料、合成着色料等の各項目につき、実際の内容を含めた表示がされる。また、点線を実線で強調表示してもよいし、着色された線でさらに強調して表示してよい。
【0042】
印字開始位置や終了位置等をフォーマット設定する場合には、操作者は印字位置に気を払いつつ設定を行うことから、
図18の線表示画面を意識的に確認するものと思われる。しかし、ラベルの長さ(ラベル高さ)を設定する際には、同様の意識が薄まることも予想される。そこで、本発明の実施形態に係るラベル貼付装置では、さらに、ラベルイメージを直接呼び出して、点線表示を行うことも可能とされている。
図19は、ラベルイメージ表示画面である。例えば、「上面高さ」、「側面高さ」、「底面高さ」を設定した後に、当該画面を呼び出すことによって、
図18と同様に、印字範囲が正しいものとなっているかを、明確、かつ、簡便に確認することができる。
【0043】
仮に、「上面高さ」、「側面高さ」、「底面高さ」の設定が適切でなかった場合には、
図20に示されるように、印字内容の途中に、点線が表示される。すなわち、印字内容の途中位置で、ラベルが折り曲げられてしまう事態を、実際に印字し、ラベル貼付を行う前に検出することが可能とされている。なお、適正位置での線表示と、他の画像と重なっていること等により適正位置でないと判断された場合の線表示の表示態様を異ならせることによって、より注意喚起を高めるようにしてもよい。
【0044】
本発明の実施形態につき、ラベル貼付装置して説明したが、本発明の技術的思想としては、物品のラベル貼付領域以外の部分を支持した状態で当該物品を搬送する物品搬送部と、前記物品搬送部によって搬送されている状態の物品に対して複数の貼付け形態でラベルを貼付可能なラベル貼付部と、ラベル供給部と、表示部を備えるラベル貼付装置のコンピュータを機能させるプログラムの発明として捉えることも可能である。すなわち、ラベル貼付装置のコンピュータを、ラベルの長さの指定を受け付ける長さ受付手段を画面表示する表示制御手段、設定された貼付け形態に応じて、前記長さ受付手段の表示態様を切り替える切替手段、前記設定された貼付け形態及び受付長さに応じて前記ラベル供給部により供給されるラベルの長さを決定する決定手段、として機能させるラベル貼付設定プログラムとして発明を観念することが可能である。
<実施形態の総括>
[技術分野]
本発明は、ラベル貼付装置及びラベル貼付設定プログラムに関する。
[背景技術]
発行したラベルを商品に貼付する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2012-148408号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、一般的なラベル貼付装置では、商品の上面にラベルを貼付する、商品の上面及び側面にラベルを貼付する、商品の上面、側面及び底面にラベルを貼付するなど様々なラベル貼付方式に対応できない。そこで、近年、様々なラベル貼付方式に対応することができるラベル貼付装置の開発が進められている。
しかし、様々なラベル貼付方式に対応したラベル貼付装置を実施するに際しては、ラベルの種類や貼付方式に応じた設定操作や調整操作を円滑に支援するための装置も求められることになる。
[課題を解決するための手段]
(1)以上説明したように、本実施形態の一態様は、物品搬送部(サイドコンベア1042L,1042R)と、ラベル貼付部(上側押し付け部材18,下側押し付け部材20)と、ラベル供給部(ラベル供給部17)と、表示部(表示部13)と、制御部(制御部11)とを備え、前記物品搬送部(サイドコンベア1042L,1042R)は、物品のラベル貼付領域以外の部分を支持した状態で当該物品を搬送し、前記ラベル貼付部は、前記物品搬送部によって搬送されている状態の物品に対して複数の貼付け形態でラベルを貼付可能であり、前記表示部(表示部13)は、ラベルの長さの指定を受け付ける長さ受付手段を画面表示するものであり、前記制御部(制御部11)は、設定された貼付け形態に応じて前記長さ受付手段の表示態様を切り替えるとともに、前記設定された貼付け形態及び受付長さに応じて前記ラベル供給部により供給されるラベルの長さを決定することを特徴とするラベル貼付装置(ラベル貼付装置100)である。
この構成によれば、ラベルの種類や貼付方式に応じた設定操作や調整操作を円滑に支援することができる。
【0045】
(2)本実施形態の一態様は、(1)に記載のラベル貼付装置(ラベル貼付装置100)において、前記ラベル貼付部(上側押し付け部材18,下側押し付け部材20)は、ラベルが貼付される物品の面が異なる複数の貼付け形態に対応し、前記制御部(制御部11)は、設定された貼付け形態に応じて、物品の個々の面に対応した個々の長さ項目の表示/非表示を切り替えることを特徴とする。
この構成によれば、ラベルの貼付け形態に対応しての上面、側面、底面の各長さの設定を簡便に行うことができるラベル貼付装置を提供することができる。
【0046】
(3)本実施形態の一態様は、(2)に記載のラベル貼付装置(ラベル貼付装置100)において、前記制御部(制御部11)は、前記物品の個々の面に対応した個々の長さ項目の表示に加えて、個々の長さ項目の表示値を合計したラベル全長の表示も行うことを特徴とする。
この構成によれば、ラベルの貼付け形態に対応しての上面、側面、底面の各長さの設定の確認を確実に行うことができるラベル貼付装置を提供することができる。
【0047】
(4)本実施形態の一態様は、(1)から(3)のいずれか一に記載のラベル貼付装置(ラベル貼付装置100)において、前記表示部(表示部13)は、ラベルイメージを表示可能であり、前記ラベルイメージは、複数の面にラベルが貼付される場合の辺の位置に(印字出力はされない)線を表示することを特徴とする。
この構成によれば、印字範囲が正しいものとなっているかを、明確、かつ、簡便に確認することができるラベル貼付装置を提供することができる。
【0048】
(5)本実施形態の一態様は、(1)から(4)のいずれか一に記載のラベル貼付装置(ラベル貼付装置100)において、前記表示部(表示部13)は、設定された貼付け形態を示す情報を含む発行画面を表示するものであることを特徴とする。
この構成によれば、発行画面において如何なる貼付け態様が設定されているかを容易に確認することができるラベル貼付装置を提供することができる。
【0049】
(6)本実施形態の一態様は、物品のラベル貼付領域以外の部分を支持した状態で当該物品を搬送する物品搬送部と、前記物品搬送部によって搬送されている状態の物品に対して複数の貼付け形態でラベルを貼付可能なラベル貼付部と、ラベル供給部と、表示部を備えるラベル貼付装置(ラベル貼付装置100)のコンピュータ(制御部11)を、ラベルの長さの指定を受け付ける長さ受付手段を画面表示する表示制御手段、設定された貼付け形態に応じて、前記長さ受付手段の表示態様を切り替える切替手段、前記設定された貼付け形態及び受付長さに応じて前記ラベル供給部により供給されるラベルの長さを決定する決定手段、として機能させることを特徴とするラベル貼付設定プログラムである。
【0050】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。貼付け形態の種類としては、上面貼り、上面L字貼り、横コの字貼りというラベルが貼付される物品の面が異なる複数の貼付け形態に対応した類型としたが、例えば、上面貼りの範疇でも、初期設定で与えられる値を長めと短めとで大別して、そこから詳細な値を設定する場合の初期設定で与えられる長さ範囲の別を異なる貼付け態様として整理し、それに応じて、
図15に示される長さ項目の表示色を変えたり、或いは、画面の背景色を変えたりする等してもよい。
また、上述の各図で示した実施形態は、目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
【0051】
なお、上述した実施形態では、物品を搬送する搬送部として、ベルトコンベアを採用したが、この実施形態に限られるものではなく、ローラーコンベア等であってもよい。
【符号の説明】
【0052】
11…制御部
13…表示部
17…ラベル供給部
18…上側押し付け部材
19…エアジェット部(エア式押圧部)
20…下側押し付け部材
100…ラベル貼付装置
104…搬送部
162…印字部
1042L,1042R…サイドコンベア
L…ラベル
w…物品