(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-27
(45)【発行日】2025-03-07
(54)【発明の名称】オムツ
(51)【国際特許分類】
A61F 13/70 20060101AFI20250228BHJP
A61F 5/44 20060101ALI20250228BHJP
A61F 13/56 20060101ALI20250228BHJP
A61F 13/62 20060101ALI20250228BHJP
A61F 13/49 20060101ALI20250228BHJP
A61F 13/53 20060101ALI20250228BHJP
【FI】
A61F13/70
A61F5/44 H
A61F13/56 210
A61F13/62 100
A61F13/49 210
A61F13/53 300
(21)【出願番号】P 2022518872
(86)(22)【出願日】2020-08-19
(86)【国際出願番号】 EP2020073239
(87)【国際公開番号】W WO2021058202
(87)【国際公開日】2021-04-01
【審査請求日】2023-04-04
(31)【優先権主張番号】102019006683.9
(32)【優先日】2019-09-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】500009857
【氏名又は名称】ゴットリープ ビンダー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンデイトゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】Gottlieb Binder GmbH & Co. KG
【住所又は居所原語表記】Bahnhofstr. 19, D-71088 Holzgerlingen, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】弁理士法人有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ポーラキス, コンスタンティノス
【審査官】横山 綾子
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-503426(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2002/0143316(US,A1)
【文献】特表2012-515059(JP,A)
【文献】特表2001-507254(JP,A)
【文献】特開2018-000525(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 13/70
A61F 5/44
A61F 13/56
A61F 13/62
A61F 13/49
A61F 13/53
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの外側シェル(10)を備え、前記シェル(10)に接続された吸収体(22)を有する、幼児用オムツまたは失禁用オムツなどのオムツであって、前記吸収体(22)が、前記外側シェル(10)と前記吸収体(22)との間で作用する機械的ファスナーシステムによって前記シェル(10)から分離することができ、
前記吸収体(22)が流体透過性の吸収体シェルを有し、前記外側シェル(10)の内側に面する前記吸収体シェルの表面全体が、前記外側シェル(10)に取り外し可能に取り付けられ
、
前記外側シェル(10)が、複数の突出するアタッチメントヘッドを有するフィルム(28)を含み、その端面ヘッド表面が前記吸収体(22)に接着され、前記フィルム(28)の前記アタッチメントヘッドが吸収体に面している、オムツ。
【請求項2】
前記機械的ファスナーシステムが、一方の側にフック(26)および/またはトラスヘッド(29)と他方の側に取り外し可能に引っ掛けることができるループ(20)または繊維またはさらなるトラスヘッドとを備える面ファスナーを含むことを特徴とする、請求項1に記載のオムツ。
【請求項3】
前記他方の側のループまたは繊維が、少なくとも1つのインターレース生地、編物、織物、ガーゼ、フリース、不織布またはベロアから形成されることを特徴とする、請求項2に記載のオムツ。
【請求項4】
前記吸収体(22)が、フリース材料で作られた閉じた流体透過性の前記吸収体シェル内に収容されることを特徴とする、請求項1から
3のいずれか一項に記載のオムツ。
【請求項5】
前記外側シェル(10)が、フィルム状の面ファスナーで形成され、そのフック(26)またはトラスヘッド(29)が、前記吸収体(22)に面することを特徴とする、請求項
2に記載のオムツ。
【請求項6】
請求項1から
5のいずれか一項に記載のオムツを使用してエコロジカルフットプリントを改善するための方法であって、前記オムツの使用後に、少なくとも前記吸収体(22)が、前記吸収体(22)の処分のための機械的に作動可能なファスナーシステムを介して再使用可能なまたはリサイクル可能な外側シェル(10)から分離されることを特徴とする、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1つの外側シェルを備え、シェルに接続された吸収体を有する、幼児用オムツまたは失禁用オムツなどのオムツに関する。
【背景技術】
【0002】
このようなオムツは、世界市場で使用されているように、使い捨てオムツとして定期的に設計されており、その結果、かなりの量の廃棄物が生じ、その環境に優しい処分は問題があると考えなければならない。今日、使い捨てオムツが、より高い割合の生分解性成分を有し、その少なくとも一部が持続可能な資源から得られる、いわゆる環境に優しい変形例のエコオムツとして市場に提供されていることは事実であるが、これらのエコオムツは、有機廃棄物を介して処分されるのではなく、通常、熱電併給プラントでの焼却を目的とする残留廃棄物を介して処分され、これは環境に優しいとは言えない。
【0003】
(再使用可能な)布オムツが使用される場合、再使用のために洗浄されなければならないため、エコロジカルフットプリントは、現在の研究の内容によれば、使い捨てオムツのエコロジカルフットプリントよりも必ずしも良好ではない。
【0004】
実際には、使い捨てオムツをリサイクルすることがすでに示唆されており、吸収体としての高吸収性セルロースは、接着された層を溶解し、それらを洗浄することによって他の成分から分離された後に、猫砂として使用される(出所:Sueddeutsche.de Wirtschaft著、2019年1月5日)が、このタイプのリサイクルのみでは、使用済みオムツの分別収集および中央リサイクルおよび処理施設へのそれらの輸送に関して環境保護の理由から問題があることも分かっている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【文献】Sueddeutsche.de Wirtschaft著、2019年1月5日
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、この先行技術に基づいて、本発明は、上述のタイプの使い捨てオムツのライフサイクル評価を改善する問題に対処する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の特徴を有するオムツが、全体としてこの問題を解決する。
【0008】
請求項1の特徴部分によれば、吸収体は、外側シェルと吸収体との間で作用する機械的ファスナーシステムによってシェルから分離することができるため、使用済み吸収体は、特に生態学的に分解可能なセルロース材料で作られる場合、オムツの外側シェルなどの他の構成要素から機械的に分離することができ、有機廃棄物中に処分することができ、外側シェルは、特に従来の分解可能なプラスチック材料で作られる場合、ドイツでは「黄色袋」によって代表されるリサイクルサイクルまたは「グリーンドット」の枠組み内の任意の他のリサイクルに戻すことができる。最終使用者によっても、衛生的に適切な方法で、迅速かつ低い作動力を使用して行うことができる機械的分離に焦点が当てられているため、接着接合部の緩みを省くことができ、また、使用される接着剤は、環境保護の理由から、ここで提案される機械的接合解決策よりも問題が多いものとして分類されなければならない。
【0009】
本発明によるオムツの有利な実施形態では、一方の側のフックおよび/またはトラスヘッドと他方の側の取り外し可能にそれに引っ掛けることができるループまたは繊維またはさらなるトラスヘッドとを備える面ファスナーを含む前記ファスナーシステムが提供される。このタイプのファスナーシステムおよびそれを製造する方法は、権利者の独国特許出願公開第19646318号明細書から知られている。ファスナー材料の両側のトラスヘッドが再取り外し可能に係止されるファスナーシステムは、雌雄同体ファスナーとして技術的に知られている。
【0010】
特に、本発明によるオムツの有利な態様では、面ファスナーの一部のループまたは繊維であって、少なくとも1つのインターレース生地、編物、織物、ガーゼ、フリース、不織布またはベロアで形成されるループまたは繊維がさらに提供される。経糸と緯糸で作られており、基布の前部から突出するループの形態の機能要素を有するこのタイプの基布は、例として、権利者の独国特許出願公開第102013022112号明細書に難燃性のファスナー部分として記載されている。
【0011】
前述の面ファスナーの代替として、ファスナーシステムは、複数の突出するアタッチメントヘッドを有するフィルムを含んでもよく、その端面ヘッド表面は、取り外し可能に、接着によって外側シェルおよび/または吸収体に貼り付けられる。権利者は、その商標「Gecko」で、いわゆるGeckoテープとして、対象のファスナーシステムを市販しており、これは、その薄層設計および全方向のその柔軟性のために、このようなオムツの各着用者にとって極めて心地よく快適であると認識されている。このような接着解決策の例は、権利者の独国特許出願公開第102010044660号明細書および独国特許出願公開第102010032855号明細書に開示されている。
【0012】
さらなる、特に有利な態様では、特に好ましくは生分解性のフリース材料で特に作られた閉じた流体透過性の吸収体シェルに収容される特にセルロースフレークの形態の吸引体を有するオムツの吸収体が提供される。吸収体シェルの前記フリース材料は、この点で、面ファスナーの一部を形成することができ、この面ファスナーは、取り外し可能にフック材料の形態の他の部分に接続、特に引っ掛けることができる。
【0013】
さらに、有利な態様では、面ファスナーのフックまたはトラスヘッドを有する一方の側に取り外し可能に引っ掛けられる外側シェルの内側に面する吸収体シェルの表面全体が提供される。あるいは、同様に、Geckoテープを有する吸収体シェルを設計することが可能である。
【0014】
本発明によるオムツの特に好ましい実施形態では、フィルム状のファスナー材料(Geckoテープ)で形成される外側シェルであって、そのフックまたはトラスヘッドが吸収体に面する外側シェルが提供される。このように、オムツの外側シェルは、1層のフィルムのみを使用して設計することができ、これは、履き心地を増大させ、改善されたエコバランスでの処分を可能にする。
【0015】
好ましくは、フィルム材料をより薄くして、一方向に延伸し、必要に応じて、双方向に延伸する外側シェルとしての面ファスナーフィルムのフックまたはトラスヘッドの分離および単一化が提供されるが、同時に、引裂き強さが保持され、次に、これにより、吸収体の除去後に処分またはリサイクルされるオムツの残留量が減少し、ファスナー要素の分離および単一化後のフィルムの薄さは、再び、使用者の履き心地を増大させる。
【0016】
本発明はまた、先行する請求項のいずれかに記載のオムツを使用してエコロジカルフットプリントを改善するための方法に関し、オムツの使用後に、ファスナーシステムは、吸収体の処分のために、再使用可能なまたはリサイクル可能な外側シェルから少なくとも吸収体を分離するために使用される。
【0017】
本発明によるオムツは、2つの例示的な実施形態として、より詳細に説明される。図面では、概して、図は縮尺通りではない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】オムツの第1の例示的な実施形態の上面図を示す図である。
【
図2】
図1に対応して、オムツの第2の例示的な実施形態の図を示す図である。
【
図3】
図1および
図2によるオムツに使用することができるような吸収体のための互いと異なる2つのファスナーシステム部分を示す図である。
【
図4】
図1および
図2によるオムツに使用することができるような吸収体のための互いと異なる2つのファスナーシステム部分を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1は、幼児用オムツまたは成人用失禁用オムツの形態の使い捨てオムツの外側シェル10の平面図を示す。外側シェル10は、互いと対向するその2つの長手方向の端部12に沿ってテーパーが付けられているため、オムツの使用者のための脚部開口部がそのように形成される。一種のカフを形成する2つの長手方向部13は、オムツに共通の弾性材料から形成され、これは、使用者の履き心地を増大させる。上端には、
図1の方向に見て、外側シェル10の、2つのファスナー14が慣習に従って取り付けられており、それによって、オムツを使用者に固定し、使用後に閉じて巻き上げることができる。このために、2つのファスナーは、それらの2つの自由端の方向に、接着部分または面ファスナー部分(両方とも図示せず)を有し、それによって、いわゆる標的領域におけるオムツの前部上のファスナー14は、オムツの取り付けを永久に可能にする。
【0020】
2つの長手方向の端部12に沿って、2つのカバーストリップ16は、
図1の方向に見て、シェル10の中心の左右に、かつ上から下に連続して延び、面ファスナーの部分20は、2つの端部18を空白にして、前記2つのカバーストリップ16の間に配置される。カバーストリップ16は、2つの長手方向の端部12の方向にシェル10にしっかりと接続され、このように吸収体22を保持することができるそれらの2つの隣接する端部の方向にポケット状に持ち上げることができ、この点で、端部で重なり、カバーすることができる。この例示的な実施形態では、部分20は、カバーストリップ16の互いと対向する2つの自由端の下に連続ストリップとして挿入され、外側シェル10にしっかりと接続され、例えばしっかりと接着されるループ材料で作られている。しかし、独立型のループ材料の代わりに、外側シェル10の繊維材料を、さらに後述する引っ掛けプロセスのために直接設けてもよい。
【0021】
吸収体22の形態の例として、適切な吸収体材料が
図3に示されており、この吸収体は、吸収体22の内部にセルロースフレークを封入する流体透過性のガーゼシェルを有し、前記セルロースフレークは、典型的にはオムツの使用者の排泄物からなる流体を吸収するために使用される。
【0022】
ストリップ状またはブロック状の吸収体22の下面には、
図3の方向に見て下方に突出するフック26の形態のファスナー材料が、バッキングテープ24上に平面状に設けられている。このように装備された吸収体22が、
図1によるシェル10の平面図上に配置されると、提案された面ファスナーの一方の側のフック26は、面ファスナーの他方の側のループとインターロックし、その程度までは、再取り外し可能な機械的ファスナーを形成する。市販可能な状態では、オムツは、このように機械的ファスナーシステムを介して接続された吸収体22とともに送達され、したがって、使用の準備ができる。オムツを着用し、その後の使用後に、吸収体22が適切に汚れ、部分20のフック26とループとを備える機械的ファスナーシステムを、オムツの残りの外側シェル10から分離することができる。次いで、生分解性材料からなる吸収体22を、例えば有機廃棄物の一部として、外側シェル10とは別に配置することができる。次いで、外側シェル10は、同様に、再使用可能な原料を得る目的で、そこから分離された供給回路内に配置され得る。例えば、診療所またはケア施設では、複数の吸収体22とともにパッケージ内に1つの外側シェル10のみを送達することも考えられ、次いで、この吸収体は、使用後に、特定の所定の使用期間の間、個々の外側シェル10を保持しながら、新たな吸収体22と交換され得る。
【0023】
外側シェル10の形態のオムツのベロア材料または繊維材料が直接着脱領域として使用される場合、ループ材料の形態の面ファスナーの別個の部分20は必要とされないため、外側シェル10と面ファスナーの別個の部分20との間に接着接続部を設ける必要もなく、これは、次に製造コストを低減するのに役立ち、オムツの環境に優しい設計を促進する。
【0024】
上で説明したように、使い捨てオムツまたはオムツパンツと呼ばれる補助具は、ポリエチレン材料で規則的に作られ、吸収体を有する、提示された外側シェル10を有する。最近の開発は、サトウキビからこのポリエチレンを少なくとも部分的に製造することを可能にし、これは、再生可能な原料、ひいては生物を原料とした製造材料として、非常に環境に優しいものとして分類することができる。必要に応じて、オムツは、生物を原料としたポリマー材料またはポリプロピレンから構成することもできる。
【0025】
上で説明したように、吸収体22は、セルロース材料、特にフレーク形態のセルロース材料、現代のオムツでは、吸収体22の吸収部の容積中の大量の液体を結合するために、追加の高吸収性および特定のポリマー塩が強化されることが多い。特に、着用圧下では、一旦吸収された液体は、スポンジの場合とは異なり、再び放出されない。シェル10の内層または外層には、接着剤またはベルクロ(登録商標)タブがファスナー14として設けられており、それによってオムツを着用することができ、特に使用者の腹囲に合わせることができる。それらは、液体がオムツからしみ出るのを防ぐためにプラスチックフィルムで被覆されてもよい。さらなるオムツ成分には、ワセリン、ステアリルアルコール、希薄な(thin)パラフィン、およびアロエベラの抽出物が含まれ得る。天然材料がここで使用される場合は、このような追加の材料および添加剤は、本発明によるオムツの環境に優しいリサイクルおよび再使用を損なわない。
【0026】
吸収体22のフック26をループで置き換え、ループテープを外側シェル10の部品20として、整合するフックファスナー材料で置き換えることは、依然として本発明の範囲内である。上述の面ファスナーシステムに加えて、フック26は、1つのファスナー部分として通常の方法でトラスヘッドに置き換えることもでき、これは、外側シェル10の側面の整合するトラスヘッド材料に取り外し可能に接続することができ、一方、いわゆる雌雄同体ファスナーを形成することができる。特に、吸収体22が外側シェル10の繊維またはフリース材料に直接接続される場合、例として
図4に示されるように、いわゆるGeckoテープ28を使用することが推奨され得る。前述のGeckoテープ28は、その下面には、トラスヘッドの形態のファスナー要素を有し、その幾何学的寸法は、マイクロレプリケーション技術を使用して作られ、それらのバッキングフィルム上で裸眼にほとんど見えないほど小さい。マイクロトラスヘッドの自由端面は、主に外側シェル10とGeckoフィルム28との間に接着力を加えることによって、オムツの外側シェル10への接着を可能にする。吸収体22が平面の吸収体材料からなる場合、必要に応じて、吸収体22のためのセルロースシェルを省略することもでき、次いで、提供される各面ファスナー部分は、吸収体に直接接続された吸収体のケースを形成することもでき、各ファスナー部分は、穿孔を挿入することによって流体透過性であるように設計されるべきである。このような実施形態では、
図3に示されるバッキングテープ24に、両側に対応するファスナー材料、フックまたはトラスヘッドを設けて、ファスナー材料の一方の側を使用して吸収体材料に接続し、他方の自由側をオムツ外側シェル10または部分20に接続するために使用できるようにすることも考えられる。
【0027】
図2に示される変形実施形態の外側シェル10は、本質的に、プラスチック材料の平坦な切断シートを備える。外側シェル10の観察者に面する内側には、互いに対して所定の列および行に配置されたトラスヘッド29の形態のファスナー材料が連続的に配置されている。履き心地を高め、配置すべき量を小さく抑えるために、外側シェル10は、矢印30によって配置されるように、前後方向に見て一方向に延伸している。しかし、必要に応じて、両矢印30の延伸方向に対して横方向に延伸する、すなわち、矢印
図32に従って延伸する、または、外側シェル10のフィルム材料をそれに縦方向30および横方向32の双方向に延伸または伸長することも可能である。例示的な延伸方法は、米国特許第4,001,366号明細書および独国特許出願公開第69421025025号明細書に開示されている。
【0028】
この実施形態では、吸収体22の繊維状の吸収体材料は、その内側で外側シェル10に直接接続される。
図3に示される吸収体22を使用することも可能であり、ただし、バッキングテープ24はその下面にフックファスナー材料26を有さず、むしろループ形状の接続体(図示せず)を面ファスナーシステムの一部として有する。また、ループのための着脱要素としてのフックの代わりに、トラスヘッド設計を使用することができる。世界中で毎年数十億個の使い捨てオムツを処分しなければならないという事実を考慮すると、本発明は明らかな廃棄物防止の観点から非常に重要である。吸収体は堆肥化可能な材料で作ることもできる。