(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-27
(45)【発行日】2025-03-07
(54)【発明の名称】給紙装置
(51)【国際特許分類】
B65H 29/62 20060101AFI20250228BHJP
B65H 7/12 20060101ALI20250228BHJP
【FI】
B65H29/62 Z
B65H7/12
(21)【出願番号】P 2021029481
(22)【出願日】2021-02-26
【審査請求日】2024-02-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000208743
【氏名又は名称】キヤノンファインテックニスカ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100097043
【氏名又は名称】浅川 哲
(74)【代理人】
【識別番号】100197996
【氏名又は名称】中村 武彦
(72)【発明者】
【氏名】小沢 誠
【審査官】大山 広人
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-37208(JP,A)
【文献】特開2014-24632(JP,A)
【文献】特開2009-128432(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 29/62
B65H 7/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートを案内する搬送経路と、
前記搬送経路に
沿ってシートを搬送するシート搬送手段と、
前記シート搬送手段によって搬送されるシートの重送を検出する重送検出手段と、
前記重送検出手段によって重送が検出され
たシートを排出する排出部と、
前記搬送経路
の分岐位置でシートを前記搬送経路から前記排出部に案内する案内手段と、
前記重送検出手段がシートの重送を検出した時点における重送
したシートの先端
位置を特定する搬送位置検出手段と、を備え、
前記搬送位置検出手段によって特定された重送
したシートの先端
位置が
前記搬送経路における前記分岐位置
の上流側にある場
合は、前記案内手段
にて重送
したシートを前記排出部に
案内し、重送したシートの先端
位置が前記分岐位置
の下流側にある場
合は、前記シート搬送手段
にて重送
したシートの搬送を停止させる給紙装置。
【請求項2】
前記重送検出手段によって重送が検出されたシートの上流側で滞留したシートを前記排出部に排出する請求項1に記載の給紙装置。
【請求項3】
前記案内手段は、前記搬送経路を開放してシートを前記搬送経路に沿って案内する開放位置と前記搬送経路を遮断してシートを前記排出部に案内する遮断位置とに切り換わる切換部材を有する請求項1に記載の給紙装置。
【請求項4】
前記搬送位置検出手段は、前記分岐位置の上流側近傍に配置され、シートを検出するシートセンサを備え、該シートセンサによ
るシートの先端の検
出に基づいて重送シートの搬送位置を特定する請求項1に記載の給紙装置。
【請求項5】
前記搬送位置検出手段は、前記分岐位置の上流
側に配置され、シートを検出するシートセンサを備え、該シートセンサによ
るシートの先端の検出時点から
のシートの搬送量に基づい
てシートの
先端位置を特定する請求項1に記載の給紙装置。
【請求項6】
第1搬送経路と
、前記第1搬送経路
の上流側に設けられた第2搬送経路と、
前記第1搬送経路
に沿ってシートを搬送する第1シート搬送手段
と、前記第2搬送経路に沿ってシートを搬送する第2シート搬送手段と、
前記第2シート搬送手段によって搬送されるシートの重送を検出する重送検出手段と、
前記重送検出手段によって重送が検出され
たシートを排出する第1排出部および第2排出部と、
前記第1搬送経
路の第1分岐位置
からシートを前記第1排出部に案内する第1案内手段
と、前記第2搬送経
路の第2分岐位置
からシートを前記第2排出部に案内する第2案内手段と、
前記重送検出手段がシートの重送を検出した時点における重送
したシートの先端
位置を特定する搬送位置検出手段と、を備え、
前記搬送位置検出手段によって特定された重送
したシートの先端
位置が前記第2分岐位置
の上流側にある場
合は、前記第2案内手段
にて重送
したシートを前記
第2排出部に
案内し、前記
搬送位置検出手段によって特定された重送
したシートの先端
位置が前記第2分岐位置
の下流側にある場
合は、重送
したシートを前記第1搬送経路に
搬送し、前記第1案内手段
にて第1排出部に
案内する給紙装置。
【請求項7】
シートの先端が前記第2分岐位置
の下流側にあり、且つ、前記第1排出部への
排出が不可と判定された場合に
、重送したシートの搬送を停止する請求項6に記載の給紙装置。
【請求項8】
前記
重送検出手段によって重送が検出されたシートの上流側で滞留したシートを前記第2排出部に
案内する請求項6に記載の給紙装置。
【請求項9】
前記第
1案内手段は、前記第
1搬送経路を開放してシートを前記
第1搬送経路に沿って案内する開放位置と前記第
1搬送経路を遮断してシートを前記第
1排出部に案内する遮断位置とに切り換わる第1の切換部材を有し、
前記第
2案内手段は、前記第
2搬送経路を開放してシートを前記
第2搬送経路に沿って案内する開放位置と
、前記第
2搬送経路を遮断してシートを前記第
2排出部に案内する遮断位置と
、に切り換わる第2の切換部材を有する請求項6に記載の給紙装置。
【請求項10】
前記搬送位置検出手段は、前記第1分岐位置の上流側近傍に配置され、シートを検出するシートセンサを備え、該シートセンサによ
るシートの先端の検出の有無に基づい
てシートの搬送位置を特定する請求項6に記載の給紙装置。
【請求項11】
前記搬送位置検出手段は、前記第1分岐位置の上流
側に配置され、シートを検出するシートセンサを備え、該シートセンサによ
るシートの先端の検出時点か
らシートの搬送量に基づい
てシートの搬送位置を特定する請求項6に記載の給紙装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、重送が検出されたシートを所定の排出部に排出する給紙装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置内に搭載される給紙装置や画像形成装置に連結されてシートを供給する給紙装置にあっては、搬送経路内でシートが重なった状態で搬送される、いわゆる重送が発生する場合がある。このように重送となったシートは搬送経路の途中で滞留したり、遅れて搬送されたりすることで紙詰まり(ジャム)が発生することがある。また、ジャムが発生しなかった場合であっても、そのまま画像形成装置に搬送されてしまうと、白紙の混在や画像形成に不具合が生じる等の問題があった。
【0003】
このような問題を改善するため特許文献1、2には、重送を検出する重送検出センサと、重送したシートを画像形成装置に向かう搬送経路から排除するための専用の排出部(エスケープ部)と、搬送経路の分岐位置から排出部にシートを案内する排出経路と、を設けた装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2011-42469号公報
【文献】特開2018-199565号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1、2に開示されている装置にあっては、シートの長さ方向の全長の範囲で重送を検出するために、重送検出センサから搬送経路と排出経路との分岐位置に至る搬送経路の長さをシートの長さ以上にしている。このため、搬送経路が長くなり、装置の大型化を招いていた。このような装置を小型化するために、重送検出センサから搬送経路と排出経路との分岐位置に至る長さを短くすることが考えられる。しかしながら、重送検出センサと分岐位置に至る搬送経路の長さを短くすると重送検出センサが重送したシートの重送を検出した時点で、シートの先端が排出部に案内する分岐位置を通過し、排出部に排出できない重送したシートが発生する。これによって、排出部に排出できない重送したシートの搬送不良や画像形成の不具合が生じるおそれがあった。
【0006】
そこで本発明は、排出部に案内するための分岐位置を通過したシートの搬送不良や画像形成不良を防止することのできる給紙装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る第1の給紙装置は、シートを案内する搬送経路と、前記搬送経路に沿ってシートを搬送するシート搬送手段と、前記シート搬送手段によって搬送されるシートの重送を検出する重送検出手段と、前記重送検出手段によって重送が検出されたシートを排出する排出部と、前記搬送経路の分岐位置でシートを前記搬送経路から前記排出部に案内する案内手段と、前記重送検出手段がシートの重送を検出した時点における重送したシートの先端位置を特定する搬送位置検出手段と、を備え、前記搬送位置検出手段によって特定された重送したシートの先端位置が前記搬送経路における前記分岐位置の上流側にある場合は、前記案内手段にて重送したシートを前記排出部に案内し、重送したシートの先端位置が前記分岐位置の下流側にある場合は、前記シート搬送手段にて重送したシートの搬送を停止させる。
【0008】
本発明に係る第2の給紙装置は、第1搬送経路と、前記第1搬送経路の上流側に設けられた第2搬送経路と、前記第1搬送経路に沿ってシートを搬送する第1シート搬送手段と、前記第2搬送経路に沿ってシートを搬送する第2シート搬送手段と、前記第2シート搬送手段によって搬送されるシートの重送を検出する重送検出手段と、前記重送検出手段によって重送が検出されたシートを排出する第1排出部および第2排出部と、前記第1搬送経路の第1分岐位置からシートを前記第1排出部に案内する第1案内手段と、前記第2搬送経路の第2分岐位置からシートを前記第2排出部に案内する第2案内手段と、前記重送検出手段がシートの重送を検出した時点における重送したシートの先端位置を特定する搬送位置検出手段と、を備え、前記搬送位置検出手段によって特定された重送したシートの先端位置が前記第2分岐位置の上流側にある場合は、前記第2案内手段にて重送したシートを前記第2排出部に案内し、前記搬送位置検出手段によって特定された重送したシートの先端位置が前記第2分岐位置の下流側にある場合は、重送したシートを前記第1搬送経路に搬送し、前記第1案内手段にて第1排出部に案内する。
【発明の効果】
【0009】
上記第1の給紙装置によれば、重送シートの先端が排出部への分岐位置よりも下流側にあると判定された場合に、重送シートの搬送を停止させることで、ジャムを未然に防止することができる。
【0010】
上記第2の給紙装置によれば、重送シートを排出する分岐位置、案内手段及び排出部を2つ備えた構成において、上流側で発生した重送シートの先端が上流側の分岐位置よりも下流側にあると判定された場合は、前記重送シートを下流側の排出部に案内することで、重送シートを効率よく排出することができる。また、ジャムを未然に防止するための搬送の停止動作を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の給紙装置を備えた画像形成システムの全体構成を示す断面図である。
【
図2】画像形成システムにおける制御構成を示すブロック図である。
【
図4】給紙装置の各種センサの配置構成を示す断面図である。
【
図5】搬送路TR1、TR2を経由して重送が検出された重送シートを排出部に排出する状態(a)、前記重送シートを搬送路上で停止する状態(b)を示す説明図である。
【
図6】搬送路TR3を経由して重送が検出された重送シートを排出部に排出する状態(a)、前記重送シートを搬送路上で停止する状態(b)を示す説明図である。
【
図8】重送シート及び滞留シートの取り除き方法を示す説明図である。
【
図9】第2給紙ユニットで発生した重送シートを第2エスケープ部に排出する状態を示す説明図である。
【
図10】第2給紙ユニットで発生した重送シートが第2分岐位置を通過した状態を示す説明図である。
【
図11】第2給紙ユニットで発生した重送シートを第1給紙ユニットの第1エスケープ部に排出する状態を示す説明図である。
【
図12】第2給紙ユニットで発生した重送シートを第1給紙ユニットの第1エスケープ部に排出すると共に、第2給紙ユニットに滞留したシートを第2エスケープ部に排出する状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は画像形成装置101と、この画像形成装置101に連結可能な本発明の給紙装置DKと、を備えた画像形成システム100の全体構成を示したものである。本実施形態では、前記給紙装置DKが下流側給紙ユニット(第1給紙ユニット)DK1と、上流側給紙ユニット(第2給紙ユニット)DK2との2段構成となっているが、独立した給紙ユニットを複数連結した構成でもよく、給紙ユニットの段数には限定されない。以下の説明では、画像形成装置101の一例として、電子写真方式を用いたレーザプリンタシステムについて説明する。なお、画像形成装置101は、プリンタ以外に複写機、ファクシミリ、複合機などであってもよく、電子写真方式に限らず、インクジェット方式などの他の方式であってもよい。
【0013】
前記第1給紙ユニットDK1及び第2給紙ユニットDK2には、それぞれ複数枚のシートを収納可能な収納部(収納庫)が複数備えられており、各収納庫から画像形成装置101に向けてシートを給紙することができる。なお、シートの種類としては、普通紙、薄紙、厚紙などの他、プラスチックシート等が使用できる。
【0014】
図2は、前記画像形成システム100における画像形成装置101及び給紙装置DKの制御構成と相互の接続関係を示したブロック図である。画像形成装置101は、シートの搬送及び画像形成処理を実行制御する制御手段(制御部)CON0、操作部102及び報知手段(表示部)103を備えている。給紙装置DKを構成する第1給紙ユニットDK1及び第2給紙ユニットDK2には、シートの搬送給紙を制御する制御部(CON1、CON2)、搬送経路の所定位置に配置され、搬送中のシートの先端を検出する搬送位置検出手段(シートセンサ)S1~S13、シートの重送の有無を検出する重送検出手段(重送センサ)DFS1~DFS3、搬送モータM1~M14、昇降モータM15~M17、ソレノイドSOL等がそれぞれ備えられている。給紙装置DK内では、第1給紙ユニットDK1の制御部CON1と第2給紙ユニットDK2の制御部CON2とが相互に電気的に接続されている。また、給紙装置DKと画像形成装置101とは、第1給紙ユニットDK1の制御部CON1と画像形成装置101の制御部CON0とを介して相互に電気的に接続されている。
【0015】
図1に示したように、画像形成装置101は、内部に備わる給紙部20(複数の給紙カセット21)や給紙装置DK(第1給紙ユニットDK1、第2給紙ユニットDK2)内の複数の収納庫から給紙される各種のシートを1枚ずつ分離した状態で画像形成部10に搬送する。そして、前記画像形成部10においてシートに画像形成した後、排出トレイ29から排出する。
【0016】
前記第1給紙ユニットDK1には、第2給紙ユニットDK2から給紙されるシートを画像形成装置101に中継搬送するスルーパス部TPが設けられている。
【0017】
前記操作部102では、画像形成部10に給紙するシートを前記給紙部20、第1給紙ユニットDK1又は第2給紙ユニットDK2から選択し、また、印刷方法や印刷部数等を指定する。また、前記表示部103では、給紙部20、第1給紙ユニットDK1及び第2給紙ユニットDK2のどの収納庫からシートが給紙されているか、シートが重送していないかを表示する。なお、前記操作部102を直接操作することなく、外部のPCやスマートフォン等の情報端末器から遠隔操作することも可能である。
【0018】
画像形成装置101に備わる画像読取装置2は、プラテン3上に載置された原稿に走査光学系光源による光を照射すると共に、反射光をCCDに入力することにより原稿画像を読み取る。また、画像読取装置2には、自動原稿送り装置(ADF)4を接続することができ、トレイ5上にセットされた原稿を自動的に画像読取装置2の読取部に搬送して、原稿画像を読み取ることも可能である。そして、読み取った原稿画像は電気信号に変換されて、後述する画像形成部10のレーザスキャナ13に伝送される。なお、レーザスキャナ13は、外部の端末機器等から送信されてくる画像データが入力される場合もある。
【0019】
給紙部20は、各種のシートを収納する複数の給紙カセット21と、ピックアップローラ22と、分離搬送ローラ対25等を備えている。前記給紙カセット21内に収納されているシートは、所定のタイミングで昇降動作して回転する前記ピックアップローラ22と分離搬送ローラ対25とによって1枚ずつ分離される。
【0020】
画像形成搬送経路TR00は、搬送ローラ対31、レジストローラ対33を備えている。搬送ローラ対31からレジストローラ対33によって導かれたシートは、所定のタイミングで画像形成部10に送り込まれる。また、前記給紙装置DKから給紙されるシートは、前記第1給紙ユニットDK1に備わる搬送ローラ対54及び接続路TR6を介して前記画像形成搬送経路TR00に合流して画像形成装置101内に搬送される。
【0021】
画像形成部10は、感光ドラム11、帯電器12、レーザスキャナ13、現像器14、転写器15、クリーナ17等を備えている。画像形成時には、感光ドラム11が回転駆動し、最初に帯電器12により感光ドラム11の表面が一様に帯電される。そして、画像信号に応じて発光されるレーザスキャナ13からのレーザ光が帯電された感光ドラム11に照射されることで、感光ドラム11上に静電潜像が形成される。さらに、このようにして感光ドラム11上に形成された静電潜像は、現像器14によってトナー像として顕像化される。
【0022】
その後、感光ドラム11上のトナー像は、転写器15によってシートに転写される。さらに、トナー像が転写されたシートは、定着器16に搬送されてトナー像の定着が行われ、その後、排出ローラ対19を介して排出トレイ29に排出される。
【0023】
前記シートの裏面にトナー像を形成する場合には、定着器16から排出されたシートをスイッチバック経路18に搬送する。そして、スイッチバック経路18により表裏を反転した状態で、シートを再度、画像形成部10の転写器15に搬送する。裏面にトナー像が転写されたシートは、定着器16に搬送され、トナー像の定着が行われた後、排出ローラ対19により排出トレイ29に排出される。なお、転写後に感光ドラム11上に残った転写残トナーは、クリーナ17により除去される。
【0024】
制御部CON0は、CPU、ROM、RAMを有している。CPUは、ROMに格納された制御手順に対応するプログラムを読み出しながら各部の制御を行う。また、RAMには、作業用データや入力データが格納されており、CPUは、前述のプログラム等に基づいてRAMに収納されたデータを参照して制御を行う。
【0025】
画像形成装置101に備わる操作部102では、画像形成条件、例えばシートサイズ指定、カラー・モノクロ印刷指定、プリント部数指定、片面・両面印刷指定、拡大・縮小印刷指定などの印刷条件が設定される。
【0026】
次に、
図3及び
図4に基づいて給紙装置DKの詳細について説明する。なお、第1給紙ユニットDK1と第2給紙ユニットDK2は、スルーパス部TPを除いて同一構成であるため、第1給紙ユニットDK1に基づいて説明する。
【0027】
第1給紙ユニットDK1は、複数の収納庫LO1~LO3、上流側から下流側に向けて延びる複数の搬送路TR1~TR5からなる第1搬送経路TR10、各搬送路に配置されている複数の搬送ローラ対からなるシート搬送手段、シートセンサS1~S13、重送センサDFS1~DFS3、モータM1~M17、スルーパス部TP等を備えている。本実施形態では、3つの収納庫LO1~LO3が上下方向に3段並べて配置されており、下段の収納庫LO3と中段の収納庫LO2との間にスルーパス部TPが設けられている。なお、第2給紙ユニットDK2には、前記スルーパス部TP及び重送センサDFS3は設けられていない。
【0028】
上段の収納庫LO1から給送されたシートは、搬送路TR1に搬送され、中段の収納庫LO2から給送されたシートは、搬送路TR1に合流する搬送路TR2に搬送され、下段の収納庫LO3から給送されたシートは、搬送路TR3に搬送される。前記スルーパス部TPを介して第2給紙ユニットDK2から搬送されたシートは、搬送路TR4に搬送される。また、搬送路TR1、TR3、TR4は、合流点J1で合流し、搬送路TR5を通って搬送ローラ対54に搬送され、接続路TR6を介して画像形成装置101内の画像形成搬送経路TR00に合流する。
【0029】
また、
図4に示したように、搬送路TR2と合流後の搬送路TR1、スルーパス部TP、搬送路TR3には、それぞれシートの重送を検出する重送センサDFS1~DFS3が配置されている。そして、重送センサDFS1~DFS3によって重送が検出されたシート(以下、重送シートという)は、搬送路TR5まで搬送される。搬送路TR5の下方には、前記重送シートを排出する下流側の排出部(第1エスケープ部)ES1が設けられている。前記重送シートは、搬送路TR5に設けられた案内手段に備わる切換部材(フラッパ)FL1によって経路が切り換えられることで、前記第1エスケープ部ES1に排出される。重送が検出された場合の処理の詳細については、後述する。
【0030】
収納庫LO1~LO3から給送されるシートは、搬送路TR1、TR3、TR4を経由して接続路TR6に搬送される。また、第1給紙ユニットDK1は、制御部CON1により各部が制御される。制御部CON1は、CPU、ROM、RAMを有している。制御部CON1は、画像形成装置101の制御部CON0と通信可能であり、制御部CON0と通信することでシートの給送タイミングなどを制御する。
【0031】
図3に示したように、収納庫LO1には、画像形成装置101に向けてシートを給送するシート給送部40a、複数のシートが積載される積載トレイ44aを有する。積載トレイ44aは、昇降モータM15によって駆動される昇降機構45aにより上下方向に昇降可能である。積載トレイ44aは、シートを積載する際には所定位置まで下降し、積載されたシートが給送されると徐々に上昇していく。
【0032】
シート給送部40aは、ピックアップローラ43a、搬送ローラとリタードローラとから構成される分離搬送ローラ対41a、搬送ローラ対42a等からなる第1シート搬送手段を備えている。ピックアップローラ43a及び分離搬送ローラ対41aは、搬送モータM1によって回転駆動され、搬送ローラ対42aは、搬送モータM2によって回転駆動される。また、シート給送部40aには、分離搬送ローラ対41aの搬送方向下流側におけるシートの先端を検出するシートセンサS1と、搬送ローラ対42aの搬送方向上流側におけるシートの先端を検出するシートセンサS2とが配置されている。
【0033】
ピックアップローラ43aは、積載トレイ44aの上方に設けられ、上昇した積載トレイ44aに積載されたシートの最上位シートと当接して給送する。このためにピックアップローラ43aは、シート搬送方向に対してシートの先端近傍に、積載トレイ44a上の最上位シートに適宜の力で圧接可能となるように配置されている。そして、回転することで、最上位シートを送り出す。
【0034】
分離搬送ローラ対41aは、ピックアップローラ43aから2枚以上のシートが重なって給送された場合、つまり2枚以上のシートが重送された場合に、分離して1枚のみのシートを搬送する。
【0035】
前記分離搬送ローラ対41aによって分離搬送されたシートは、搬送ローラ対42aにより搬送路TR1に搬送される。搬送路TR1には、搬送モータM7、M8によって回転駆動される複数の搬送ローラ対が配置されている。また、
図4に示したように、搬送路TR1には、搬送方向上流側におけるシートの先端を検出するシートセンサS7と、搬送方向下流側におけるシートの先端を検出するシートセンサS8が配置されている。
【0036】
収納庫LO2、LO3には、画像形成装置101に向けてシートを給送するシート給送部40b、40cと、複数のシートが積載される積載トレイ44b、44cと、昇降機構45b、45cと、を有する。なお、シート給送部40b、40cの構成及び搬送モータM3~M6については、シート給送部40aと同様であり、また、昇降機構45b、45cの構成及び昇降モータM16、M17については、昇降機構45aと同様であるので説明は省略する。
【0037】
スルーパス部TPでは、搬送モータM14によって回転駆動されるコンベア50によってシートが装置内を搬送される。また、スルーパス部TPには、コンベア50よりも搬送方向上流側に、スルーパス部TPに2枚以上のシートが重送されているか否かを検出する重送センサDFS3が配置されている。
【0038】
コンベア50によって搬送されたシートは、搬送モータM12によって回転駆動される搬送ローラ対51と、搬送モータM13によって回転駆動される搬送ローラ対52と、によって搬送路TR4内に搬送される。
【0039】
搬送路TR4には、搬送ローラ対51の搬送方向上流側におけるシートの先端を検出するシートセンサS12と、搬送ローラ対52の搬送方向上流側におけるシートの先端を検出するシートセンサS13と、が配置されている。
【0040】
搬送路TR1、TR3、TR4は、合流点J1で合流し、搬送路TR5に接続される。搬送路TR5には、搬送モータM10によって回転駆動される搬送ローラ対53、搬送モータM11によって回転駆動される搬送ローラ対54が配置されており、搬送ローラ対54によって送り出されたシートが、接続路TR6を経由して画像形成装置101に搬送される。
【0041】
また、搬送路TR5には、搬送ローラ対53の下流側近傍におけるシートの先端を検出するシートセンサS10と、搬送ローラ対54の上流側近傍におけるシートの先端を検出するシートセンサS11とが配置されている。搬送路TR5にはフラッパFL1が配置されている。このフラッパFL1は、画像形成装置101に通じる接続路TR6を遮断して第1エスケープ部ES1を開放する分岐位置DPに設けられ、ソレノイドSOLのON/OFFによって、前記接続路TR6を遮断する位置と第1エスケープ部ES1を開放する開放位置とに切り換わる。
【0042】
第1エスケープ部ES1は、収納庫LO3からのシートを画像形成装置101に搬送するための搬送路TR3、TR5と、接続路TR6の下方及び搬送路TR1、TR2、TR3との合流点J1の下方に設けられている。第1エスケープ部ES1は、
図3に示したように、搬送路TR3、TR5を搬送されるシートの搬送方向における重送されたシートの排出領域が、画像形成装置101に隣り合う位置から収納庫LO3に隣り合う位置までの広い範囲となっている。つまり、第1エスケープ部ES1のうち搬送路TR3、TR5を通るシートの搬送方向の長さは、搬送路TR3から合流点J1、フラッパFL1を介して接続路TR6に至るまでの長さとなっている。また、第1エスケープ部ES1は、その高さ方向において、搬送路TR3の位置、つまりフラッパFL1の位置から第1給紙ユニットDK1の底面61よりも低い位置までを重送されたシートの排出領域としている。
【0043】
第2給紙ユニットDK2は、複数の収納庫LO1~LO3、上流側から下流側に向けて延びる複数の搬送路TR1~TR5からなる第2搬送経路TR20、各搬送路に配置されている複数の搬送ローラ対からなる第2シート搬送手段、シートセンサS1~S13、重送センサDFS1、DFS2及びモータM1~M17等を備えている。前記第2搬送経路TR20は、下流側の接続路TR26を介して第1搬送経路TR10に合流している。なお、収納庫LO1~LO3、各搬送路に配置されている複数の搬送ローラ対、シートセンサS1~S13、重送センサDFS1、DFS2、モータM1~M17等の構成及び配置は、第1給紙ユニットDK1と共通となっている。
【0044】
次に、本発明に係る重送処理の詳細について説明する。本実施形態では、第1給紙ユニットDK1のみ又は第2給紙ユニットDK2のみの単一構成に対応した第1重送処理と、第1給紙ユニットDK1に第2給紙ユニットDK2を連接した構成に対応した第2重送処理とを備えている。前記第1重送処理及び第2重送処理は、第1及び第2給紙ユニットDK1、DK2に備わる制御部CON1、CON2によって行われる。
【0045】
最初に、第1重送処理を
図5及び
図6の状態図及び
図7のフローチャートに基づいて説明する。
図5(a),(b)は搬送路TR1又はTR2を経由して重送が検出された場合、
図6(a),(b)は搬送路TR3を経由して重送が検出された場合の重送シートPPの状態を示したものである。以下の説明において、前記重送シートPPは、先送りされる先シートPaと、この先シートPaに後シートPbが重なった状態であるものとする。
【0046】
第1重送処理は、第1給紙ユニットDK1において、重送センサDFS1~DFS3のいずれかが重送を検出した場合に実行される。この第1重送処理では、フラッパFL1の上流側近傍に配置されているシートセンサS10がOFFか否か、すなわち重送した先シートPaの先端を検出しているか否かを判定する(ST01)。シートセンサS10がOFF(ST01でYes)であれば、
図5(a)、
図6(a)に示すように、先シートPaの先端がフラッパFL1に架からず、その上流側にあると判定される。このような状態であれば、前記分岐位置DPに配置されているフラッパFL1によって、接続路TR6に向けた搬送方向TD1を遮断して、第1エスケープ部ES1に向けた搬送方向TD2に切り換える。このようにして、前記重送シートPPを第1エスケープ部ES1に排出する(ST02)。その際、前記重送シートPPに続くシートが滞留(滞留シートという)している場合(ST03でNo)は、滞留シートも第1エスケープ部ES1に排出する(ST02)。その後、滞留シートが存在しなくなった場合(ST03でYes)は、第1エスケープ部ES1への搬送及び排出動作を停止する(ST04)。
【0047】
一方、第1重送処理が開始された後、シートセンサS10がON(ST01でNo)であれば、
図5(b)、
図6(b)に示すように、先シートPaの先端が既にフラッパFL1を通過していると認識され、重送シートPPの搬送動作を停止する(ST05)。その後、前記重送シートPPがジャムしたことを画像形成装置101の表示部103に表示、あるいは、警報音を発するなどの手段によって使用者に報知する(ST06)。なお、ジャムとなった場合には、
図8に示すように、搬送ガイド61、62を開放するなどして第1搬送経路TR10上でジャムした重送シートPPや滞留しているシートを取り除く。
【0048】
なお、本実施形態の第1給紙ユニットDK1には、後述するように、排出された重送シートPPによって第1エスケープ部ES1が満杯であるか否かを判定する満杯検出手段を有しており、この満杯検出手段によって満杯であると判定された場合においても、重送シートPPの搬送が停止される。
【0049】
次に、第2重送処理を
図9乃至
図12の状態図及び
図13のフローチャートに基づいて説明する。この第2重送処理は、第1給紙ユニットDK1に連設された第2給紙ユニットDK2において、重送センサDFS1~DFS3のいずれかが重送を検出した場合に実行される。なお、下流側の第1給紙ユニットDK1における重送処理は、上記第1重送処理と同様である。
【0050】
最初に、第2給紙ユニットDK2のフラッパFL2の上流側近傍に配置されているシートセンサS30がOFFであるか否か、すなわちシートセンサS30が先シートPaを検出しているか否かを判定する(ST11)。シートセンサS30がOFF(ST11でYes)であれば、
図9に示したように、先シートPaの先端が分岐位置DP2に到達しておらず、フラッパFL2の上流側にあると判定される。このような状態であれば、前記分岐位置DP2に配置されているフラッパFL2によって、接続路TR26に向けた搬送方向TD1を遮断して、第2エスケープ部ES2に向けた搬送方向TD2に切り換える。このようにして、前記重送シートPPを第2エスケープ部ES2に排出する(ST12)。前記重送シートPPの上流側の搬送経路に滞留シートがある場合(ST13でNo)は、続けて滞留シートも第2エスケープ部ES2に排出する(ST12)。その後、重送シートPP及び滞留シートが存在しなくなった場合(ST13でYes)は、第2エスケープ部ES2への搬送及び排出動作を停止する(ST14)。
【0051】
一方、シートセンサS30がON(ST11でYes)であれば、
図10に示したように、先シートPaの先端が既にフラッパFL2を通過していると認識され、同時に第1エスケープ部ES1に排出が可能であるか否かを確認する(ST15)。第1エスケープ部ES1に排出可能か否かは、前述した満杯検出手段等によって行われ、満杯でないと判定されたら、前記重送シートPPはスルーパス部TPを経由して第1給紙ユニットDK1の第1搬送経路TR10に導き入れられる。そして、
図11に示したように、接続路TR6に向けた搬送方向TD1を遮断して、第1エスケープ部ES1に向けた搬送方向TD2にフラッパFL1を切り換える。このようにして、第2給紙ユニットDK2で重送と検出された重送シートPPを、第1エスケープ部ES1に排出する(ST16)。その際、
図12に示したように、前記重送シートPPに続く滞留シートPcが第2給紙ユニットDK2に滞留している場合(ST13でNo)は、前記滞留シートPcを第2エスケープ部ES2に排出する(ST12)。その後、滞留シートが存在しなくなった場合(ST13でYes)は、第2エスケープ部ES2への搬送及び排出動作を停止する(ST14)。
【0052】
上記第1エスケープ部ES1に排出が不可(ST15でNo)と判定された場合は、重送シートPPの搬送動作を停止し(ST17)、重送シートPPがジャムとなったことを画像形成装置101の表示部103に表示、あるいは、警報音を発するなどの手段によって使用者に報知する(ST18)。なお、ジャムとなった場合には、
図8に示したように、搬送ガイド61、62を開放して第1および第2搬送経路上でジャムした重送シートPPや滞留しているシートを取り除く。
【0053】
第2給紙ユニットDK2にも第2エスケープ部ES2が満杯であるか否かを判定する満杯検出手段を有しており、この満杯検出手段によって満杯であると判定された場合においても、重送シートPPの搬送が停止される。
【0054】
なお、上記第1及び第2重送処理においては、重送シートPPの先端がフラッパFL1、FL2を通過しているか否かを、シートセンサS10、S30のON/OFFによって判定したが、シートセンサS10、S30がシートの先端を検出した時点からのシート搬送量に基づき重送センサがONとなった時点のシート先端を検出し、その検出位置からフラッパFL1、FL2を通過しているか否かを判定するようにしてもよい。
【0055】
次に、
図14に基づいて、重送シートPPが前記第1エスケープ部ES1及び第2エスケープ部ES2において満杯状態であるか否かの判定を行う満杯検出手段の一例について説明する。なお、第1エスケープ部ES1及び第2エスケープ部ES2は共通仕様となっているため、以下の説明においては、単に「エスケープ部ES」と称する。
【0056】
本実施形態のエスケープ部ESは、上部が開口したボックス型の排出トレイ60を備え、この排出トレイ60に重送シートを落下させて排出する構造となっているため、重送シートのサイズによって排出量が異なる。エスケープ部ESの満杯状態の検出においては、エスケープ部ESに排出される重送シートPPをサイズによって定められた値をカウントすることで検出している。つまり、所定のサイズの重送シートPPが満杯になる枚数を予め測定して上限値(満杯値)を定め、所定サイズよりも大きいサイズは2カウントとする。例えば、所定サイズをA4とすると、A4、A5及びA6などを1カウント(1枚相当)とし、B4やA3などを2カウント(2枚相当)とする。
【0057】
満杯検出手段は、重送センサDFS1~DFS3において重送シートPPが検出され、第1給紙ユニットDK1又は第2給紙ユニットDK2の重送処理が開始されたことによって実行される。先ず、エスケープ部ESに重送シートPPが排出されたか否かを検出する(ST21)。具体的には、エスケープ部ESに配置されたシートセンサS10が重送シートPPを検出したか否かによって、排出の有無が判定される。
【0058】
重送シートPPが検出されると、そのシート情報(サイズ)を画像形成装置101が第1給紙ユニットDK1又は第2給紙ユニットDK2を介して取得する(ST22)。そして、取得されたシート情報からシートサイズが所定サイズ以下か否かが判定される(ST23)。所定サイズ以下であれば、重送シートPPであるか、滞留シートであるかを判定し、重送シートPPであれば2枚が重なって搬送排出されたとして満杯カウンタCNに「2」を加算する(ST24、ST26)。
【0059】
一方、滞留シートであれば満杯カウンタCNに「1」を加算する(ST24、ST27)。シートが所定サイズよりも大きいラージサイズ(Lサイズ)であれば、重送シートPPであるか、滞留シートであるかを判定し、Lサイズのシートが重送されたとして、満杯カウンタCNに「4」を加算する(ST25、ST28)。一方、Lサイズの滞留シートであれば満杯カウンタCNに「2」を加算する(ST25、ST29)。なお、本実施形態では、重送シートPPを最初に搬送して排出することにしているので、最初に排出されるシートを重送シートPPとし、以降のシートは滞留シートであるとしている。
【0060】
次に、加算された満杯カウンタCNのカウント値と予め設定された満杯値とを比較し、満杯値以上であればエスケープ部ESが満杯状態であると判定して、満杯フラグFUFLGを「1」にする(ST30、ST31)。一方、満杯カウンタCNのカウント値が予め設定された満杯値をよりも小さい値であれば、エスケープ部ESが満杯状態でないと判定する(ST30)。前記満杯フラグFUFLGは、例えば、エスケープ部SEを覆う開閉カバー(図示せず)の開閉を検知することによって、リセット(満杯フラグFUFLGを「0」)にするように設定することができる。すなわち、開閉カバーの開閉動作によって、エスケープ部ESに排出された重送シートが全て取り除かれたとすることができる。
【0061】
なお、上記実施形態に示したように、重送シートPPを落下させることによって排出するボックス型の排出トレイ60を有するエスケープ部ESにおいては、複数の異なる種類のシートが排出されることがあるため、シートのサイズ、厚さ、材質などに応じた重み付け(係数)を設定し、枚数と重み付けでシートの満杯を検出するようにしてもよい。さらに、エスケープ部ESに光学系のセンサを配置してシートの満杯を検出するような手段や、エスケープ部ESの上部に機械的なセンサレバーを設け、このセンサレバーの動作を光学系のセンサで検出するような手段であってもよい。
【符号の説明】
【0062】
DK 給紙装置
DK1 第1給紙ユニット
DK2 第2給紙ユニット
CON0、CON1、CON2 制御部
ES1 第1エスケープ部
ES2 第2エスケープ部
M1~M14 搬送モータ
M15~M17 昇降モータ
S1~S13 シートセンサ(搬送位置検出手段)
DFS1~DFS3 重送センサ(重送検出手段)
TR00 画像形成搬送経路
TR10 第1搬送経路
TR20 第2搬送経路
TR1~TR5 搬送路
TR6、TR26 接続路
J1 合流点
TP スルーパス部
FL1、FL2 フラッパ(切換部材)
LO1、LO2、LO3 収納庫
DP 分岐位置
TD1、TD2 搬送方向
PP 重送シート
Pa 先シート
Pb 後シート
Pc 後シート
19 排出ローラ対
20 給紙部
21 給紙カセット
22 ピックアップローラ
25 分離搬送ローラ対
29 排出トレイ
31 搬送ローラ対
33 レジストローラ対
40a、40b、40c シート給送部
41a 分離搬送ローラ対
42a 搬送ローラ対
43a ピックアップローラ
44a、44b、44c 積載トレイ
45a、45a、45c 昇降機構
50 コンベア
51~54 搬送ローラ対
60 排出トレイ
61,62 搬送ガイド
100 画像形成システム
101 画像形成装置
102 操作部
103 表示部