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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-28
(45)【発行日】2025-03-10
(54)【発明の名称】物品収受システム
(51)【国際特許分類】
   A47G 29/122 20060101AFI20250303BHJP
【FI】
A47G29/122 C
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019097356
(22)【出願日】2019-05-24
(65)【公開番号】P2020189028
(43)【公開日】2020-11-26
【審査請求日】2021-12-14
【審判番号】
【審判請求日】2023-06-28
(73)【特許権者】
【識別番号】501377139
【氏名又は名称】日本宅配システム株式會社
(74)【代理人】
【識別番号】100108833
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 裕司
(74)【代理人】
【識別番号】100162156
【弁理士】
【氏名又は名称】村雨 圭介
(72)【発明者】
【氏名】淺井 泰夫
【合議体】
【審判長】窪田 治彦
【審判官】北村 英隆
【審判官】長馬 望
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-221200(JP,A)
【文献】特開2017-217453(JP,A)
【文献】特開2003-38335(JP,A)
【文献】特開2017-218780(JP,A)
【文献】実開平5-54393(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G29/122
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの収納ボックスと、
前記少なくとも1つの収納ボックスのうち何れかの収納ボックスに物品が収納された場合に、前記物品の荷受け人が前記物品を受領したことを証明するための個別の受領情報を提示する第1提示手段と、
前記何れかの収納ボックスに前記物品が収納された場合に、前記何れかの収納ボックスに関する情報と前記受領情報とを対応付けた状態で記憶する記憶手段と、
前記受領情報が入力された場合に、入力された受領情報に対応する収納ボックスの物品収納状態を解除するように制御する制御手段と、
提示された受領情報を、メールアドレス又は電話番号を宛先とするメールで所定の装置に送信する送信手段と、を備え、
前記受領情報は、少なくとも1つの図形を含むように構成されている、物品収受システム。
【請求項2】
前記何れかの収納ボックスに前記物品が収納された場合に前記受領情報を取得する取得手段を備え、
前記第1提示手段は、取得した前記受領情報を提示する、請求項1に記載の物品収受システム。
【請求項3】
前記何れかの収納ボックスに前記物品が収納された場合に前記何れかの収納ボックスを施錠する施錠手段を備え、
前記第1提示手段は、前記何れかの収納ボックスが施錠された場合に前記受領情報を提示する、請求項1又は2に記載の物品収受システム。
【請求項4】
前記記憶手段は、前記何れかの収納ボックスに前記物品が収納された場合に、前記物品に関する情報と前記受領情報とを対応付けた状態で記憶
前記受領情報が入力された場合に、入力された受領情報に対応する物品に関する情報を提示する第2提示手段をさらに備える、請求項1~の何れかに記載の物品収受システム。
【請求項5】
前記記憶手段は、前記何れかの収納ボックスに前記物品が収納された場合に、前記物品に関する情報と前記受領情報とを対応付けた状態で記憶
前記受領情報と前記物品に関する情報の更新情報とが入力された場合に、入力された受領情報に対応する物品に関する情報を当該更新情報に更新する更新手段をさらに備える、請求項1~の何れかに記載の物品収受システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品収受システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、宅配ボックス(宅配ロッカーとも呼ばれる)等のように物品を収納するための収納ボックスを例えばマンション等の集合住宅の玄関ホール等に設置して、種々の物品(宅配物、郵便物、あるいは食品等の種々の物品)を収受する物品収受システムが知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
特許文献1には、配達された物品が受領された旨を証明するための受領印を捺印する印章を備えた宅配物ロッカー用受領印捺印装置が開示されている。この装置では、配達される物品が宅配ロッカーに収納され、配達人が持参した所定の伝票が定位置に配置されたことを検出すると、印章を移動させて当該伝票に受領印を捺印するようになっている。これにより、物品の受取人が不在の場合であっても、当該物品が受取人によって受領されたことを証明することが可能になるので、当該物品の配達に係る利便性を向上させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2002-34773号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に記載された技術では、印章を保持する印章保持機構と、当該印章を移動させる機構と、を備えているが、受領印を捺印する処理を正確に行うためには、これらの機構が正常に動作するように定期的なメンテナンスを行う必要があることから、メンテナンス作業に係る負担及びコストが増大する虞があった。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、印章を用いることなく物品の配達に係る利便性を向上させることの可能な物品収受システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、少なくとも1つの収納ボックスと、前記少なくとも1つの収納ボックスのうち何れかの収納ボックスに物品が収納された場合に、前記物品を受領したことを示す個別の受領情報を提示する第1提示手段と、を備える物品収受システムを提供する(発明1)。
【0008】
ここで、受領情報は、例えば、収納ボックス毎に個別となるように構成されてもよいし、何れかの収納ボックスに物品が収納される毎に個別となるように構成されてもよい。
【0009】
かかる発明(発明1)によれば、何れかの収納ボックスに物品が収納された場合に受領情報が提示されるので、例えば集配業者等は、提示された受領情報を、物品が受領されたことを証明する情報として取得することが可能になる。これにより、印章を使用しない場合であっても、物品が受領されたことを容易に証明することができるので、印章を用いることなく物品の配達に係る利便性を向上させることができる。
【0010】
上記発明(発明1)においては、前記何れかの収納ボックスに前記物品が収納された場合に前記受領情報を取得する取得手段を備え、前記第1提示手段は、取得した前記受領情報を提示してもよい(発明2)。
【0011】
かかる発明(発明2)によれば、何れかの収納ボックスに物品が収納された場合に受領情報が取得され、取得された受領情報が提示されるので、物品が収納ボックスに収納されている状態で受領情報を提示することが可能になる。
【0012】
上記発明(発明1~2)においては、前記何れかの収納ボックスに前記物品が収納された場合に前記何れかの収納ボックスを施錠する施錠手段を備え、前記第1提示手段は、前記何れかの収納ボックスが施錠された場合に前記受領情報を提示してもよい(発明3)。
【0013】
かかる発明(発明3)によれば、何れかの収納ボックスに物品が収納された場合に当該何れかの収納ボックスが施錠され、当該何れかの収納ボックスが施錠された場合に受領情報が提示されるので、物品が収納された収納ボックスを施錠した状態で受領情報を提示することが可能になる。
【0014】
上記発明(発明1~3)においては、前記何れかの収納ボックスに前記物品が収納された場合に、前記何れかの収納ボックスに関する情報と前記受領情報とを対応付けた状態で記憶する記憶手段と、前記受領情報が入力された場合に、入力された受領情報に対応する収納ボックスの物品収納状態を解除するように制御する制御手段と、を備えてもよい(発明4)。
【0015】
ここで、例えば従来の物品収受システムでは、例えば集配業者等は、一旦収納した物品を収納ボックスから取り出したい場合に、例えば収納ボックスの管理業者等に連絡して、当該収納ボックスの物品収納状態を例えば遠隔操作等で解除してもらったり、物品収納状態を解除するためのワンタイムパスワードを発行してもらう等の煩雑な手続きを行う必要があった。一方、かかる発明(発明4)によれば、受領情報が入力されると、入力された受領情報に対応する収納ボックスの物品収納状態が解除されるので、例えば集配業者等は、一旦収納した物品を収納ボックスから取り出したい場合に、物品を収納する際に取得した受領情報を入力することによって、当該物品を収納ボックスから取り出すことが可能になる。これにより、上述した煩雑な手続きが不要になることから、例えば集配業者等は、一旦収納した物品を容易に取り出すことができる。
【0016】
上記発明(発明1~4)においては、前記何れかの収納ボックスに前記物品が収納された場合に、前記物品に関する情報と前記受領情報とを対応付けた状態で記憶する記憶手段と、前記受領情報が入力された場合に、入力された受領情報に対応する物品に関する情報を提示する第2提示手段と、を備えてもよい(発明5)。
【0017】
かかる発明(発明5)によれば、受領情報が入力されると、入力された受領情報に対応する物品に関する情報が提示されるので、例えば、収納ボックスに収納された物品に関する情報を、受領情報を用いて容易に確認することができる。
【0018】
上記発明(発明1~5)においては、前記何れかの収納ボックスに前記物品が収納された場合に、前記物品に関する情報と前記受領情報とを対応付けた状態で記憶する記憶手段と、前記受領情報と前記物品に関する情報の更新情報とが入力された場合に、入力された受領情報に対応する物品に関する情報を当該更新情報に更新する更新手段と、を備えてもよい(発明6)。
【0019】
かかる発明(発明6)によれば、受領情報と物品に関する情報の更新情報とが入力されると、入力された受領情報に対応する物品に関する情報が当該更新情報に更新されるので、例えば、収納された物品に関する情報が誤って記憶されている場合には、当該物品が収納された際に提示された受領情報と、当該物品に関する情報の更新情報と、を入力することによって、当該物品に関する情報を容易に修正することができる。
【0020】
上記発明(1~6)においては、提示された受領情報を所定の装置に送信する送信手段を備えてもよい(発明7)。
【0021】
かかる発明(発明7)によれば、受領情報が所定の装置に送信されるので、例えば、当該装置のユーザ(例えば、荷送り人、荷受け人、集配業者、収納ボックスの管理者等)は、当該装置が受領情報を受信することによって、受領情報を容易に取得することができる。
【0022】
上記発明(発明1~7)においては、前記受領情報は、少なくとも1つの数字、漢字、平仮名、片仮名、英文字、図形及び/又は記号で構成されてもよい(発明8)。
【0023】
かかる発明(発明8)によれば、受領情報を、少なくとも1つの数字、漢字、平仮名、片仮名、英文字、図形及び/又は記号を用いて構成することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明の物品収受システムによれば、印章を用いることなく物品の配達に係る利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の一実施形態に係る物品収受システムの基本構成を概略的に示す図である。
図2】宅配ボックスの外観を概略的に示す図である。
図3】宅配ボックスの内部構成を示すブロック図である。
図4】管理サーバの内部構成を示すブロック図である。
図5】管理データの構成例を示す図である。
図6】一実施形態に係る物品収受システムで主要な役割を果たす機能を説明するための機能ブロック図である。
図7】一実施形態の物品収受システムにおける物品収納処理の一例を示すシーケンス図である。
図8】一実施形態の物品収受システムにおける収納取消処理の一例を示すシーケンス図である。
図9】一実施形態の物品収受システムにおける収納物品確認処理の一例を示すシーケンス図である。
図10】一実施形態の物品収受システムにおける物品情報更新処理の一例を示すシーケンス図である。
図11】物品収受システムの各機能について、宅配ボックスと、管理サーバとの間の分担例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。ただし、この実施形態は例示であり、本発明はこれに限定されるものではない。
【0027】
(1)物品収受システムの基本構成
図1は、本発明の一実施形態に係る物品収受システムの基本構成を概略的に示す図である。図1に示すように、この物品収受システムは、例えばインターネット等の通信網NW(ネットワーク)に接続可能な複数の宅配ボックス10と、通信網NWに接続されている管理サーバ20と、によって構成されている。また、物品収受システムには、通信網NWを介して各宅配ボックス10及び/又は管理サーバ20と通信可能な端末装置30が設けられてもよい。
【0028】
この物品収受システムでは、各宅配ボックス10の設置場所において、例えば集配業者によって収納された物品を荷受け人が取り出すことができるようになっている。また、この物品収受システムでは、例えば集配業者等が宅配ボックス10に物品を収納すると、当該物品が受領されたことを示す受領情報が提示されるようになっている。これにより、例えば集配業者等は、提示された受領情報を、物品が受領されたことを証明する情報として取得することが可能になる。
【0029】
各宅配ボックス10は、例えば宅配物(例えば、集配業者によって配送される荷物や、新聞、広告ビラ、回覧板等を含む)や郵便物等の荷物(物品)を収納する複数の収納ボックス10a,10b,…(図2に示す)を備えており、例えば集合住宅の玄関ホール、企業や施設等のエントランスホール、鉄道駅頭、コンビニエンスストア店頭等の種々の場所に設置されている。なお、各宅配ボックス10は、例えば鉄道駅頭、コンビニエンスストア店頭等の公衆の場所に設置される場合には、拠点型宅配ボックスあるいは街中ロッカーと呼ばれることがある。
【0030】
管理サーバ20は、通信網NWを介して各宅配ボックス10と接続されており、各宅配ボックス10の収納状態と、物品の受領情報と、物品の荷送り人、荷受け人(物品の届け先)及び集配業者に関する情報等と、を管理する。ここで、荷送り人とは、例えば、集配業者に対して荷物(物品)の配達を依頼する個人あるいは企業等であってもよい。
【0031】
端末装置30は、例えば、携帯端末、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、双方向の通信機能を備えたテレビジョン受像機(いわゆる多機能型のスマートテレビも含む)等のように、個々のユーザ(例えば集配業者、荷送り人、荷受け人等)によって操作される端末装置であってもよい。
【0032】
(2)宅配ボックスの構成
図2及び図3を参照して宅配ボックス10の構成について説明する。図2は、宅配ボックスの外観を概略的に示す図であり、図3は、宅配ボックスの内部構成を示すブロック図である。
【0033】
宅配ボックス10は、配達された物品を収納し、あるいは、収納された物品を取り出すための収納扉を備えた少なくとも1つの収納ボックス10a,10b,…から構成されている。各収納ボックス10a,10b,…の収納扉の開錠/施錠は、電気錠(図示省略)を用いて制御される。
【0034】
宅配ボックス10の各収納ボックス10a,10b,…には、物品が収納ボックスに収納されているか否かを示す物品センサ信号を送信するための、透過式ないし反射式光センサ等から構成された物品センサ(図示省略)が設けられている。各収納ボックス10a,10b,…は、例えば、収納する物品の大きさに応じて複数のサイズ(例えば、S、M、L、…)のものが設けられていてもよい。
【0035】
宅配ボックス10はコンソールCを有しており、コンソールCには、情報を表示するための表示部16と、情報を入力するための入力部17と、が設けられている。本実施形態では、入力部17は、ファンクションキーやテンキー等から構成されたキーボード17aと、バーコードあるいは二次元コード(例えばQR(Quick Response)コード(登録商標))等を読み取るリーダー17bと、を含む。
【0036】
図3に示すように、宅配ボックス10は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、記憶装置14と、表示処理部15と、表示部16と、入力部17と、通信インタフェース部18と、を備えており、各部間の制御信号又はデータ信号を伝送するためのバス19が設けられている。
【0037】
CPU11は、電源が宅配ボックス10に投入されると、ROM12又は記憶装置14に記憶された各種のプログラムをRAM13にロードして実行する。本実施形態では、CPU11は、ROM12又は記憶装置14に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、後述する取得手段41、施錠手段42、第1提示手段43、記憶手段44、制御手段45、第2提示手段46及び更新手段47(図6に示す)の各機能を実現する。
【0038】
CPU11は、管理サーバ20から送信された情報を、通信インタフェース部18を介して受信し、受信した情報をRAM13又は記憶装置14に記憶する。また、CPU11は、ROM12、RAM13又は記憶装置14に記憶されているデータを、通信インタフェース部18を介して管理サーバ20に送信する。
【0039】
記憶装置14は、例えば、フラッシュメモリ、SSD(Solid State Drive)、磁気記憶装置(例えばHDD(Hard Disk Drive)、フロッピーディスク(登録商標)、磁気テープ等)、光ディスク等の不揮発性の記憶装置であってもよいし、RAM等の揮発性の記憶装置であってもよく、CPU11が実行するプログラムやCPU11が参照するデータを格納する。
【0040】
なお、ここでは、記憶装置14が宅配ボックス10の内部に設けられている場合を一例として説明しているが、記憶装置14は、宅配ボックス10の内部ではなく、例えば、宅配ボックス10と通信網NWを介して通信可能な所定の装置(例えばファイルサーバ等)に設けられてもよい。この場合、CPU11は、記憶装置14に格納されたプログラムやデータの読み出し又は書き込みを行うために、通信網NWを介して当該所定の装置にアクセスしてもよい。
【0041】
表示処理部15は、CPU11から与えられる表示用データを、表示部16に表示する。表示部16は、例えば、マトリクス状に画素単位で配置された薄膜トランジスタを含むLCD(Liquid Crystal Display)モニタであり、表示用データに基づいて薄膜トランジスタを駆動することで、表示されるデータを表示画面に表示する。
【0042】
入力部17は、上述したようにキーボード17a及びリーダー17bを含む。なお、入力部17は、例えばタッチパネルやタッチパッド等で構成されてもよく、この場合には、例えば表示画面を指先又はペンで触れること等によるタッチ方式の入力を受け付ける。タッチ入力方式は、例えば静電容量方式等の周知の方式であってもよい。また、入力部17は、音声入力用のマイクであってもよい。
【0043】
通信インタフェース部18は、通信網NWを介して通信を行うためのインタフェース回路を含む。
【0044】
(3)管理サーバの構成
図4を参照して管理サーバ20の構成について説明する。図4は、管理サーバの内部構成を示すブロック図である。図4に示すように、管理サーバ20は、CPU21と、ROM22と、RAM23と、記憶装置24と、表示処理部25と、表示部26と、入力部27と、通信インタフェース部28と、を備えており、各部間の制御信号又はデータ信号を伝送するためのバス29が設けられている。管理サーバ20は、例えば、汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
【0045】
CPU21は、電源が管理サーバ20に投入されると、ROM22又は記憶装置24に記憶された各種のプログラムをRAM23にロードして実行する。
【0046】
記憶装置24は、例えば、フラッシュメモリ、SSD、磁気記憶装置、光ディスク等の不揮発性の記憶装置であってもよいし、RAM等の揮発性の記憶装置であってもよく、オペレーティングシステム(OS)やOS上で実行されるプログラムを記憶する。また、記憶装置24には、後述する管理データ(図5に示す)が記憶されている。
【0047】
表示処理部25は、CPU21から与えられる表示用データを表示部26に表示する。表示部26は、例えばLCDモニタであってもよい。入力部27は、例えばマウスや、キーボードや、音声入力用のマイク等の情報入力デバイスであってもよい。通信インタフェース部28は、通信網NWを介して通信を行うためのインタフェース回路を含む。
【0048】
図5を参照して管理データの構成について説明する。図5は、管理データの構成例を示す図である。管理データには、複数の宅配ボックス10(図の例では、B1,B2,B3,…)毎に、その設置場所(図の例では、L1,L2,L3,…)と、各収納ボックス10a,10b,…の番号(収納ボックス番号)と、が記録されている。また、複数の収納ボックス10a,10b,…毎に、収納状態(ステータス)、受領情報及び物品情報の各項目が設けられており、物品情報は、荷送り人情報、荷受け人情報、集配業者情報及び開錠情報、…の各項目で構成されている。なお、物品情報には、例えば、物品のサイズ、重量、温度、種類(例えば食料、衣類、家具、電気製品、レジャー用品、割れ物、冷凍品、冷蔵品等)や、集配業者によって設定された物品の識別番号(宅配物ID)や、収納ボックスに物品が収納(入庫)されたときの日時情報等が含まれてもよい。
【0049】
収納状態(ステータス)の項目には、宅配ボックス10から送信された信号(収納完了情報)に基づき収納ボックスに物品が収納されたと判断されると、「入庫」という情報が記録され、宅配ボックス10から送信された信号(出庫完了情報)に基づき収納ボックスが空き状態になったと判断されると、「空き」という情報が記録される。また、「空き」という情報が記録された収納状態に対応する物品情報には、例えば空データ(NULLデータ)が記録される。
【0050】
受領情報の項目には、対応する収納ボックスに物品が収納された場合に、物品が受領されたことを示す受領情報が記録される。ここで、受領情報は、例えば、収納ボックス10a,10b,…毎に異なる(個別となる)ように構成されてもよいし、何れかの収納ボックスに物品が収納される毎に異なる(個別となる)ように構成されてもよい。また、受領情報は、少なくとも1つの数字、漢字、平仮名、片仮名、英文字、図形及び/又は記号で構成されてもよい。この場合、受領情報を、少なくとも1つの数字、漢字、平仮名、片仮名、英文字、図形及び/又は記号を用いて構成することができる。例えば、受領情報は、所定桁数(例えば、6桁)の数字で構成されてもよい。
【0051】
荷送り人情報の項目には、例えば、荷送り人の氏名、住所、電話番号、電子メールアドレス、FAX番号等が記録される。また、荷受け人情報の項目には、例えば、荷受け人の氏名、住所、電話番号、電子メールアドレス、FAX番号等が記録される。さらに、集配業者情報の項目には、例えば、集配業者の名称、居所、電話番号、電子メールアドレス、FAX番号等が記録される。
【0052】
開錠情報は、例えば荷受け人が、宅配ボックス10の各収納ボックス10a,10b,…の電気錠を開錠するために用いられるものである。この開錠情報の内容は、例えば、各収納ボックス10a,10b,…に物品を収納する利用者(例えば、集配業者)によって自由に設定されてもよいし、CPU11によって生成された所定の内容(例えば、所定長のパスワード等)が設定されてもよい。
【0053】
(4)物品収受システムにおける各機能の概要
本実施形態の物品収受システムで実現される機能について、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態の物品収受システムで主要な役割を果たす機能を説明するための機能ブロック図である。図6の機能ブロック図では、第1提示手段43が本発明の主要な構成に対応している。他の手段(取得手段41、施錠手段42、記憶手段44、制御手段45、第2提示手段46、更新手段47及び送信手段48)は必ずしも必須の構成ではないが、本発明をさらに好ましくするための構成要素である。
【0054】
取得手段41は、何れかの収納ボックスに物品が収納された場合に受領情報を取得する機能を備える。
【0055】
取得手段41の機能は、例えば以下のように実現される。先ず、宅配ボックス10のCPU11は、物品を届ける(収納する)ための収納ボタンと、物品を受け取るための受け取りボタンと、物品の収納を取り消すための取消ボタンと、収納された物品に関する情報を確認するための確認ボタンと、収納された物品に関する情報を更新するための更新ボタンと、を含む表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させるように表示処理部15に対して指示する。
【0056】
次に、CPU11は、例えば入力部17を用いて収納ボタンが押下された場合に、例えば入力部17を用いて選択された収納ボックスに物品を収納するように案内するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させるように表示処理部15に対して指示する。そして、CPU11は、選択された収納ボックスに設けられた物品センサから、物品が収納されていることを示す物品センサ信号を受信した場合に、受領情報を取得する。
【0057】
ここで、CPU11は、例えば、受領情報を任意に生成することによって受領情報を取得してもよいし、例えば記憶装置14等に事前に記憶された受領情報のリストの中から何れかの受領情報を抽出することによって受領情報を取得してもよいし、外部装置(例えば、管理サーバ20等)から送信された受領情報を受信することによって受領情報を取得してもよい。また、上述したように、受領情報は、少なくとも1つの数字、漢字、平仮名、片仮名、英文字、図形及び/又は記号で構成されてもよい。
【0058】
CPU11は、受領情報を取得すると、取得した受領情報を例えばRAM13又は記憶装置14に記憶してもよい。
【0059】
施錠手段42は、何れかの収納ボックスに物品が収納された場合に何れかの収納ボックスを施錠する機能を備える。
【0060】
施錠手段42の機能は、例えば以下のように実現される。宅配ボックス10のCPU11は、上述したように、選択された収納ボックスに物品を収納するように案内するための表示画面が表示部16に表示されている場合であって、当該選択された収納ボックスに設けられた物品センサから、物品が収納されていることを示す物品センサ信号を受信した場合に、当該選択された収納ボックスの収納扉の施錠を行うように電気錠を制御する。
【0061】
第1提示手段43は、少なくとも1つの収納ボックス10a,10b,…のうち何れかの収納ボックスに物品が収納された場合に、物品を受領したことを示す個別の受領情報を提示する機能を備える。ここで、受領情報は、例えば、収納ボックス10a,10b,…毎に個別となるように構成されてもよいし、何れかの収納ボックスに物品が収納される毎に個別となるように構成されてもよい。
【0062】
また、第1提示手段43は、取得手段41によって取得した受領情報を提示してもよい。これにより、何れかの収納ボックスに物品が収納された場合に受領情報が取得され、取得された受領情報が提示されるので、物品が収納ボックスに収納されている状態で受領情報を提示することが可能になる。
【0063】
さらに、第1提示手段43は、施錠手段42によって何れかの収納ボックスが施錠された場合に受領情報を提示してもよい。これにより、何れかの収納ボックスが施錠された場合に受領情報が提示されるので、物品が収納された収納ボックスを施錠した状態で受領情報を提示することが可能になる。
【0064】
第1提示手段43の機能は、例えば以下のように実現される。宅配ボックス10のCPU11は、上述したように、選択された収納ボックスに物品を収納するように案内するための表示画面が表示部16に表示されている場合であって、当該選択された収納ボックスに設けられた物品センサから、物品が収納されていることを示す物品センサ信号を受信した場合に(さらに、当該選択された収納ボックスが施錠されている場合であってもよい)、例えば取得手段41の機能によってRAM13又は記憶装置14に記憶された受領情報を表示部16に表示させるように、表示処理部15に対して指示してもよい。この場合、例えば集配業者等は、表示部16に表示された受領情報を、物品が受領されたことを証明する情報として取得することが可能になる。
【0065】
なお、CPU11は、例えば受領情報が音声データで構成されている場合には、受領情報を例えばスピーカ等の音声出力装置から出力させてもよい。
【0066】
記憶手段44は、何れかの収納ボックスに物品が収納された場合に、何れかの収納ボックスに関する情報と受領情報とを対応付けた状態で記憶する機能を備える。また、記憶手段44は、何れかの収納ボックスに物品が収納された場合に、物品に関する情報と受領情報とを対応付けた状態で記憶する機能を備える。
【0067】
記憶手段44の機能は、例えば以下のように実現される。宅配ボックス10のCPU11は、例えば、物品を収納するための収納ボックスが例えば入力部17を用いて選択された場合に、物品情報を入力するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させるように、表示処理部15に対して指示してもよい。なお、物品情報は、例えばキーボード17aを用いて入力されてもよい。また、物品情報が、例えば、物品に貼付された記録媒体であって、リーダー17bで読み取り可能な記録媒体(例えばバーコードあるいは二次元コード等)に記録されている場合には、当該記録媒体に記録されている情報をリーダー17bに読み取らせることによって物品情報が入力されてもよい。
【0068】
次に、CPU11は、例えば、選択された収納ボックスに設けられた物品センサから、物品が収納されていることを示す物品センサ信号を受信した場合(すなわち、収納ボックスに物品が収納された場合)に、第1提示手段43の機能によって受領情報を提示した後に、入力された物品情報と、受領情報と、選択された収納ボックスの情報(収納ボックス番号)と、を含む収納完了情報を生成し、生成した収納完了情報を、通信インタフェース部18を介して管理サーバ20に送信してもよい。
【0069】
一方、管理サーバ20のCPU21は、収納完了情報を、通信インタフェース部28を介して宅配ボックス10から受信すると、記憶装置24に記憶された管理データにアクセスして、受信した収納完了情報に基づいて管理データを更新する。具体的には、CPU21は、収納完了情報に含まれている情報を、管理データ内の複数の収納ボックス10a,10b,…のうち選択された収納ボックスの収納ボックス番号に対応する受領情報及び物品情報の各項目(ここでは、荷送り人情報、荷受け人情報、集配業者情報及び開錠情報等)に記憶する。このようにして、受領情報と、物品が収納された収納ボックスの収納ボックス番号(収納ボックスに関する情報)及び/又は当該物品の物品情報(物品に関する情報)と、が対応付けられた状態で記憶装置24に記憶される。また、CPU21は、選択された収納ボックスの収納ボックス番号に対応する収納状態(ステータス)を、「空き」から「入庫」に更新してもよい。
【0070】
なお、ここでは、管理サーバ20のCPU21が、受領情報と、物品が収納された収納ボックスの収納ボックス番号(収納ボックスに関する情報)及び/又は当該物品の物品情報(物品に関する情報)と、を対応付けた状態で記憶装置24に記憶する場合を一例として説明したが、この場合に限られない。例えば、宅配ボックス10のCPU11が、受領情報と、物品が収納された収納ボックスの収納ボックス番号(収納ボックスに関する情報)及び/又は当該物品の物品情報(物品に関する情報)と、を対応付けた状態で記憶装置14に記憶してもよい。
【0071】
制御手段45は、受領情報が入力された場合に、入力された受領情報に対応する収納ボックスの物品収納状態を解除するように制御する機能を備える。
【0072】
ここで、例えば従来の物品収受システムでは、例えば集配業者等は、一旦収納した物品を収納ボックスから取り出したい場合に、例えば収納ボックスの管理業者等に連絡して、当該収納ボックスの物品収納状態を例えば遠隔操作等で解除してもらったり、物品収納状態を解除するためのワンタイムパスワードを発行してもらう等の煩雑な手続きを行う必要があった。一方、本実施形態では、受領情報が入力されると、入力された受領情報に対応する収納ボックスの物品収納状態が解除されるので、例えば集配業者等は、一旦収納した物品を収納ボックスから取り出したい場合に、物品を収納する際に取得した受領情報を入力することによって、当該物品を収納ボックスから取り出すことが可能になる。これにより、上述した煩雑な手続きが不要になることから、例えば集配業者等は、一旦収納した物品を容易に取り出すことができる。
【0073】
制御手段45の機能は、例えば以下のように実現される。宅配ボックス10のCPU11は、上述した収納ボタンと、受け取りボタンと、取消ボタンと、確認ボタンと、更新ボタンと、を含む表示画面が表示部16に表示されている場合に、例えば入力部17を用いて取消ボタンが押下されると、物品の収納が取り消される収納ボックスに対応する受領番号(すなわち、当該物品を当該収納ボックスに収納する際に提示された受領番号)を入力するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させるように表示処理部15に対して指示する。
【0074】
そして、CPU11は、例えば入力部17を用いて受領情報が入力されると、入力された受領情報に対応する収納ボックスに関する情報の送信要求を、通信インタフェース部18を介して管理サーバ20に送信する。
【0075】
一方、管理サーバ20のCPU21は、入力された受領情報に対応する収納ボックスに関する情報の送信要求を、通信インタフェース部28を介して宅配ボックス10から受信すると、記憶装置24に記憶された管理データにアクセスし、送信要求を行った宅配ボックス10の各収納ボックス10a,10b,…のうち、入力された受領情報と一致する受領情報が記録されている収納ボックスの収納ボックス番号を抽出する。そして、CPU21は、抽出した収納ボックス番号を、入力された受領情報に対応する収納ボックスに関する情報として、通信インタフェース部28を介して、送信要求を行った宅配ボックス10に送信する。なお、CPU21は、入力された受領情報と一致する受領情報が記録されている収納ボックスが存在しない場合、所定のエラー情報を、通信インタフェース部28を介して、送信要求を行った宅配ボックス10に送信してもよい。
【0076】
宅配ボックス10のCPU11は、管理サーバ20から送信された収納ボックス番号を、通信インタフェース部18を介して受信すると、受信した収納ボックス番号を例えばRAM13又は記憶装置14に記憶する。そして、CPU11は、受信した収納ボックス番号に対応する収納ボックスの収納扉を開錠するように電気錠を制御する。このようにして、入力された受領情報に対応する収納ボックスの物品収納状態が解除される。なお、CPU11は、例えば、受信した収納ボックス番号に対応する収納ボックスの収納扉を開扉して物品を露出させることによって、入力された受領情報に対応する収納ボックスの物品収納状態を解除してもよい。また、CPU11は、管理サーバ20から送信された所定のエラー情報を、通信インタフェース部18を介して受信すると、例えば、入力された受領情報によって開錠可能な収納ボックスが存在しない旨のメッセージを表示部16に表示してもよい。
【0077】
第2提示手段46は、受領情報が入力された場合に、入力された受領情報に対応する物品に関する情報を提示する機能を備える。この場合、受領情報が入力されると、入力された受領情報に対応する物品に関する情報が提示されるので、例えば、収納ボックスに収納された物品に関する情報を、受領情報を用いて容易に確認することができる。
【0078】
第2提示手段46の機能は、例えば以下のように実現される。宅配ボックス10のCPU11は、上述した収納ボタンと、受け取りボタンと、取消ボタンと、確認ボタンと、更新ボタンと、を含む表示画面が表示部16に表示されている場合に、例えば入力部17を用いて確認ボタンが押下されると、対象となる物品情報に対応する受領番号(すなわち、当該物品を収納ボックスに収納する際に提示された受領番号)を入力するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させるように表示処理部15に対して指示する。
【0079】
そして、CPU11は、例えば入力部17を用いて受領情報が入力されると、入力された受領情報に対応する物品に関する情報の送信要求を、通信インタフェース部18を介して管理サーバ20に送信する。
【0080】
一方、管理サーバ20のCPU21は、入力された受領情報に対応する物品に関する情報の送信要求を、通信インタフェース部28を介して宅配ボックス10から受信すると、記憶装置24に記憶された管理データにアクセスし、送信要求を行った宅配ボックス10の各収納ボックス10a,10b,…のうち、入力された受領情報と一致する受領情報が記録されている物品の物品情報を抽出する。そして、CPU21は、抽出した物品情報を、入力された受領情報に対応する物品に関する情報として、通信インタフェース部28を介して、送信要求を行った宅配ボックス10に送信する。なお、CPU21は、入力された受領情報と一致する受領情報が記録されている物品が存在しない場合、所定のエラー情報を、通信インタフェース部28を介して、送信要求を行った宅配ボックス10に送信してもよい。
【0081】
宅配ボックス10のCPU11は、管理サーバ20から送信された物品情報を、通信インタフェース部18を介して受信すると、受信した物品情報を例えばRAM13又は記憶装置14に記憶する。そして、CPU11は、受信した物品情報のうち少なくとも一部を表示部16に表示させるように、表示処理部15に対して指示してもよい。このようにして、入力された受領情報に対応する物品に関する情報が提示される。
【0082】
更新手段47は、受領情報と物品に関する情報の更新情報とが入力された場合に、入力された受領情報に対応する物品に関する情報を当該更新情報に更新する機能を備える。この場合、受領情報と物品に関する情報の更新情報とが入力されると、入力された受領情報に対応する物品に関する情報が当該更新情報に更新されるので、例えば、収納された物品に関する情報が誤って記憶されている場合には、当該物品が収納された際に提示された受領情報と、当該物品に関する情報の更新情報と、を入力することによって、当該物品に関する情報を容易に修正することができる。
【0083】
更新手段47の機能は、例えば以下のように実現される。宅配ボックス10のCPU11は、上述した収納ボタンと、受け取りボタンと、取消ボタンと、確認ボタンと、更新ボタンと、を含む表示画面が表示部16に表示されている場合に、例えば入力部17を用いて更新ボタンが押下されると、更新対象となる物品情報に対応する受領番号(すなわち、当該物品を収納ボックスに収納する際に提示された受領番号)を入力するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させるように表示処理部15に対して指示する。
【0084】
次に、CPU11は、例えば入力部17を用いて受領情報が入力されると、物品情報の更新情報を入力するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させるように表示処理部15に対して指示する。
【0085】
そして、CPU11は、例えば入力部17を用いて物品情報の更新情報が入力されると、入力された受領情報と、入力された物品情報の更新情報と、を含む更新要求を生成し、生成した更新要求を、通信インタフェース部18を介して管理サーバ20に送信してもよい。
【0086】
一方、管理サーバ20のCPU21は、更新要求を、通信インタフェース部28を介して宅配ボックス10から受信すると、記憶装置24に記憶された管理データにアクセスして、受信した更新要求に基づいて管理データを更新する。具体的には、CPU21は、管理データ内の複数の収納ボックス10a,10b,…のうち、更新要求に含まれている受領情報と一致する受領情報が記憶されている収納ボックスを抽出し、更新要求に含まれている物品情報の更新情報を、抽出した収納ボックスの物品情報として記録(上書き)する。このようにして、入力された受領情報に対応する物品に関する情報を更新情報に更新することが可能になる。
【0087】
送信手段48は、提示された受領情報を所定の装置に送信する機能を備える。この場合、受領情報が所定の装置に送信されるので、例えば、当該装置のユーザ(例えば、荷送り人、荷受け人、集配業者、収納ボックスの管理者等)は、当該装置が受領情報を受信することによって、受領情報を容易に取得することができる。
【0088】
送信手段48の機能は、例えば以下のように実現される。宅配ボックス10のCPU11は、上述した第1提示手段43の機能に基づいて受領情報を提示した場合に、提示した受領情報を、通信インタフェース部18を介して所定のユーザ(例えば、荷送り人、荷受け人、集配業者、収納ボックスの管理者等)の装置(例えば、端末装置30)に例えばメールやショートメール等で送信してもよい。ここで、受領情報の送信先のユーザに関する情報(例えば、メールアドレスや電話番号等)は、例えば記憶手段44の機能に基づいて取得した物品情報に含まれる荷送り人情報、荷受け人情報、集配業者情報から抽出されてもよい。また、収納ボックスの管理者に関する情報(例えば、メールアドレスや電話番号等)が記憶装置14に記憶されている場合には、当該情報が記憶装置14から抽出されてもよい。さらに、CPU11は、リーダー17bを介して通信可能な装置が存在する場合には、リーダー17bを介して受領情報を当該装置に送信してもよい。
(5)本実施形態の物品収受システムの主要な処理のフロー
次に、本実施形態の物品収受システムにより行われる主要な処理のフローの一例について、図7図10のシーケンス図を参照して説明する。
【0089】
先ず、図7を参照して、例えば集配業者等による物品収納処理の一例を説明する。宅配ボックス10のCPU11は、物品を届ける(収納する)ための収納ボタンと、物品を受け取るための受け取りボタンと、物品の収納を取り消すための取消ボタンと、収納された物品に関する情報を確認するための確認ボタンと、収納された物品に関する情報を更新するための更新ボタンと、を含む表示画面(手続き選択画面)を表示部16に表示させる(ステップS100)。
【0090】
CPU11は、集配業者が入力部17を用いて収納ボタンを押下(選択)したことを認識すると(ステップS102)、選択可能な収納ボックスに関する情報の送信要求を管理サーバ20に送信する(ステップS104)。
【0091】
一方、管理サーバ20のCPU21は、選択可能な収納ボックスに関する情報の送信要求を受信すると、管理データにアクセスし、送信要求を行った宅配ボックス10の各収納ボックス10a,10b,…のうち収納状態(ステータス)が「空き」の収納ボックスを抽出して(ステップS106)、抽出した収納ボックスの情報(収納ボックス番号)を、送信要求を行った宅配ボックス10に送信する(ステップS108)。
【0092】
宅配ボックス10のCPU11は、収納ボックスの情報(収納ボックス番号)を受信すると、各収納ボックス10a,10b,…のうち収納状態(ステータス)が「空き」の収納ボックスの何れかを選択するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させる(ステップS110)。
【0093】
CPU11は、集配業者が入力部17を用いて何れかの収納ボックスを選択したことを認識すると(ステップS112)、物品情報を入力するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させる(ステップS114)。なお、物品情報は、例えばキーボード17aを用いて入力されてもよい。また、物品情報が、例えば、物品に貼付された記録媒体であって、リーダー17bで読み取り可能な記録媒体(例えばバーコードあるいは二次元コード等)に記録されている場合には、当該記録媒体に記録されている情報をリーダー17bに読み取らせることによって物品情報が入力されてもよい。
【0094】
CPU11は、集配業者が入力部17を用いて物品情報を入力したことを認識すると(ステップS116)、選択された収納ボックスに物品を収納するように案内するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させる(ステップS118)。
【0095】
CPU11は、選択された収納ボックスに設けられた物品センサから、物品が収納されていることを示す物品センサ信号を受信した場合に(ステップS120)、上述した施錠手段42の機能に基づいて、当該収納ボックスの収納扉の施錠を行うように電気錠を制御する(ステップS122)。
【0096】
次に、CPU11は、上述した取得手段41の機能に基づいて、受領情報を取得する(ステップS124)。ここで、CPU11は、例えば、受領情報を任意に生成することによって受領情報を取得してもよいし、例えば記憶装置14等に事前に記憶された受領情報のリストの中から何れかの受領情報を抽出することによって受領情報を取得してもよいし、外部装置(例えば、管理サーバ20等)から送信された受領情報を受信することによって受領情報を取得してもよい。
【0097】
そして、CPU11は、上述した第1提示手段43の機能に基づいて、受領情報を提示する(ステップS126)。具体的に説明すると、CPU11は、ステップS124で取得した受領情報を表示部16に表示させてもよい。
【0098】
次に、CPU11は、記憶手段44の機能に基づいて、受領情報と、物品が収納された収納ボックスの収納ボックス番号(収納ボックスに関する情報)及び/又は当該物品の物品情報(物品に関する情報)と、を対応付けた状態で記憶する。具体的に説明すると、CPU11は、ステップS116で入力された物品情報と、ステップS124で取得した受領情報と、ステップS112で選択された収納ボックスの情報(収納ボックス番号)と、を含む収納完了情報を生成し、生成した収納完了情報を、通信インタフェース部18を介して管理サーバ20に送信する(ステップS128)。
【0099】
一方、管理サーバ20のCPU21は、収納完了情報を、通信インタフェース部28を介して宅配ボックス10から受信すると、記憶装置24に記憶された管理データにアクセスして、受信した収納完了情報に基づいて管理データを更新する(ステップS130)。具体的に説明すると、CPU21は、収納完了情報に含まれている情報を、管理データ内の複数の収納ボックス10a,10b,…のうち選択された収納ボックスの収納ボックス番号に対応する受領情報及び物品情報の各項目(ここでは、荷送り人情報、荷受け人情報、集配業者情報及び開錠情報等)に記憶する。
【0100】
また、宅配ボックス10のCPU11は、ステップS126で受領情報を提示した場合に、物品が収納された収納ボックスに対応する物品情報から荷受け人情報を抽出してもよい。そして、CPU11は、送信手段48の機能に基づいて、荷受け人情報に含まれる荷受け人の連絡先(例えば、電話番号やメールアドレス等)に対して、物品が収納されたことを通知するためのメッセージを送信してもよい(ステップS132)。なお、このメッセージには、宅配ボックス10の設置場所、物品が収納された収納ボックスの情報(収納ボックス番号)、受領情報、物品情報(収納ボックスの開錠情報を含む)等が含まれてもよい。これにより、荷受け人は、自身宛ての物品が収納ボックスに収納されたことを認識することができるとともに、受領情報を容易に取得することができる。なお、受領情報は、荷送り人の装置に送信されてもよいし、収納ボックスの管理者の装置に送信されてもよい。
【0101】
次いで、図8を参照して、例えば集配業者等による収納取消処理の一例を説明する。宅配ボックス10のCPU11は、物品を届ける(収納する)ための収納ボタンと、物品を受け取るための受け取りボタンと、物品の収納を取り消すための取消ボタンと、収納された物品に関する情報を確認するための確認ボタンと、収納された物品に関する情報を更新するための更新ボタンと、を含む表示画面(手続き選択画面)を表示部16に表示させる(ステップS200)。
【0102】
CPU11は、集配業者が入力部17を用いて取消ボタンを押下(選択)したことを認識すると(ステップS202)、物品の収納が取り消される収納ボックスに対応する受領番号(すなわち、当該物品を当該収納ボックスに収納する際に提示された受領番号)を入力するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させる(ステップS204)。
【0103】
そして、CPU11は、集配業者が入力部17を用いて受領情報を入力すると(ステップS206)、入力された受領情報に対応する収納ボックスに関する情報の送信要求を、通信インタフェース部18を介して管理サーバ20に送信する(ステップS208)。
【0104】
一方、管理サーバ20のCPU21は、入力された受領情報に対応する収納ボックスに関する情報の送信要求を、通信インタフェース部28を介して宅配ボックス10から受信すると、記憶装置24に記憶された管理データにアクセスし、送信要求を行った宅配ボックス10の各収納ボックス10a,10b,…のうち、入力された受領情報と一致する受領情報が記録されている収納ボックスの収納ボックス番号を抽出する(ステップS210)。そして、CPU21は、抽出した収納ボックス番号を、入力された受領情報に対応する収納ボックスに関する情報として、通信インタフェース部28を介して、送信要求を行った宅配ボックス10に送信する(ステップS212)。
【0105】
宅配ボックス10のCPU11は、管理サーバ20から送信された収納ボックス番号を、通信インタフェース部18を介して受信すると、受信した収納ボックス番号を例えばRAM13又は記憶装置14に記憶する。そして、CPU11は、上述した制御手段45の機能に基づいて、受信した収納ボックス番号に対応する収納ボックスの収納扉を開錠するように電気錠を制御する。このようにして、入力された受領情報に対応する収納ボックスの物品収納状態が解除される(ステップS214)。
【0106】
次に、CPU11は、集配業者が、開錠した収納ボックスから物品を取り出すことによって(ステップS216)、開錠した収納ボックスに設けられた物品センサから、物品が収納されていないことを示す物品センサ信号を受信した(つまり、当該収納ボックスから物品が取り出された)場合に(ステップS218)、開錠した収納ボックスの情報(収納ボックス番号)を含む出庫完了情報を生成し、生成した出庫完了情報を管理サーバ20に送信する(ステップS220)。
【0107】
一方、管理サーバ20のCPU21は、出庫完了情報を受信すると、管理データにアクセスして、受信した出庫完了情報に基づいて管理データを更新する(ステップS222)。具体的に説明すると、CPU21は、開錠した収納ボックスの収納ボックス番号に対応する物品情報の各項目に記憶された情報を消去(クリア)してもよい。また、CPU21は、開錠した収納ボックスの収納ボックス番号に対応する収納状態(ステータス)を、「入庫」から「空き」に更新してもよい。
【0108】
また、宅配ボックス10のCPU11は、選択された収納ボックスの収納扉の開錠を行った場合に、開錠した収納ボックスに対応する物品情報から荷送り人情報を抽出してもよい。そして、CPU11は、荷送り人情報に含まれる荷送り人の連絡先(例えば、電話番号やメールアドレス等)に対して、物品が取り出されたことを通知するためのメッセージを送信してもよい(ステップS224)。これにより、荷送り人は、収納ボックスに収納した物品が集配業者によって取り出された(回収された)ことを認識することができる。
【0109】
次に、図9を参照して、例えば集配業者等による収納物品確認処理の一例を説明する。宅配ボックス10のCPU11は、物品を届ける(収納する)ための収納ボタンと、物品を受け取るための受け取りボタンと、物品の収納を取り消すための取消ボタンと、収納された物品に関する情報を確認するための確認ボタンと、収納された物品に関する情報を更新するための更新ボタンと、を含む表示画面(手続き選択画面)を表示部16に表示させる(ステップS300)。
【0110】
CPU11は、集配業者が入力部17を用いて確認ボタンを押下(選択)したことを認識すると(ステップS302)、対象となる物品情報に対応する受領番号(すなわち、当該物品を収納ボックスに収納する際に提示された受領番号)を入力するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させる(ステップS304)。
【0111】
そして、CPU11は、集配業者が入力部17を用いて受領情報を入力すると(ステップS306)、入力された受領情報に対応する物品に関する情報の送信要求を、通信インタフェース部18を介して管理サーバ20に送信する(ステップS308)。
【0112】
一方、管理サーバ20のCPU21は、入力された受領情報に対応する物品に関する情報の送信要求を、通信インタフェース部28を介して宅配ボックス10から受信すると、記憶装置24に記憶された管理データにアクセスし、送信要求を行った宅配ボックス10の各収納ボックス10a,10b,…のうち、入力された受領情報と一致する受領情報が記録されている物品の物品情報を抽出する(ステップS310)。そして、CPU21は、抽出した物品情報を、入力された受領情報に対応する物品に関する情報として、通信インタフェース部28を介して、送信要求を行った宅配ボックス10に送信する(ステップS312)。
【0113】
宅配ボックス10のCPU11は、管理サーバ20から送信された物品情報を、通信インタフェース部18を介して受信すると、受信した物品情報を例えばRAM13又は記憶装置14に記憶する。そして、CPU11は、受信した物品情報のうち少なくとも一部を表示部16に表示させる(ステップS314)。このようにして、入力された受領情報に対応する物品に関する情報が提示される。
【0114】
次いで、図10を参照して、例えば集配業者等による物品情報更新処理の一例を説明する。宅配ボックス10のCPU11は、物品を届ける(収納する)ための収納ボタンと、物品を受け取るための受け取りボタンと、物品の収納を取り消すための取消ボタンと、収納された物品に関する情報を確認するための確認ボタンと、収納された物品に関する情報を更新するための更新ボタンと、を含む表示画面(手続き選択画面)を表示部16に表示させる(ステップS400)。
【0115】
CPU11は、集配業者が入力部17を用いて更新ボタンを押下(選択)したことを認識すると(ステップS402)、更新対象となる物品情報に対応する受領番号(すなわち、当該物品を収納ボックスに収納する際に提示された受領番号)を入力するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させる(ステップS404)。
【0116】
次に、CPU11は、集配業者が入力部17を用いて受領情報を入力すると(ステップS406)、物品情報の更新情報を入力するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させる(ステップS408)。
【0117】
そして、CPU11は、集配業者が入力部17を用いて物品情報の更新情報を入力すると(ステップS410)、入力された受領情報と、入力された物品情報の更新情報と、を含む更新要求を生成し、生成した更新要求を、通信インタフェース部18を介して管理サーバ20に送信する(ステップS412)。
【0118】
一方、管理サーバ20のCPU21は、更新要求を、通信インタフェース部28を介して宅配ボックス10から受信すると、記憶装置24に記憶された管理データにアクセスして、受信した更新要求に基づいて管理データを更新する(ステップS414)。具体的には、CPU21は、管理データ内の複数の収納ボックス10a,10b,…のうち、更新要求に含まれている受領情報と一致する受領情報が記憶されている収納ボックスを抽出し、更新要求に含まれている物品情報の更新情報を、抽出した収納ボックスの物品情報として記録(上書き)する。このようにして、入力された受領情報に対応する物品に関する情報を更新情報に更新することが可能になる。
【0119】
上述したように、本実施形態の物品収受システムによれば、何れかの収納ボックスに物品が収納された場合に受領情報が提示されるので、例えば集配業者等は、提示された受領情報を、物品が受領されたことを証明する情報として取得することが可能になる。これにより、印章を使用しない場合であっても、物品が受領されたことを容易に証明することができるので、印章を用いることなく物品の配達に係る利便性を向上させることができる。
【0120】
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【0121】
上述した実施形態では、管理サーバ20を備える場合を一例として説明したが、この場合に限られない。例えば、宅配ボックス10が、図5に示す管理データを例えば記憶装置14に記憶している場合(すなわち、少なくとも自身に設けられた複数の収納ボックス10a,10b,…の収納状態(ステータス)、受領情報及び物品情報を管理している場合)には、管理サーバ20を設けなくてもよい。
【0122】
この場合、宅配ボックス10は、例えば、受領情報と物品情報の更新情報とを含む更新要求を、通信網NWを介して端末装置30から受信した場合に、記憶装置14に記憶された管理データを更新してもよい。また、宅配ボックス10は、例えば、受領情報に対応する物品に関する情報の送信要求を、通信網NWを介して端末装置30から受信した場合に、送信要求に含まれる受領情報と一致する受領情報が記録された物品の物品情報を抽出し、抽出した物品情報を、入力された受領情報に対応する物品に関する情報として、端末装置30に送信してもよい。
【0123】
上述した実施形態では、宅配ボックス10によって、取得手段41、施錠手段42、第1提示手段43、記憶手段44、制御手段45、第2提示手段46、更新手段47及び送信手段48の各機能を実現する構成としたが、この構成に限られない。例えば、これらの全ての手段を管理サーバ20によって実現する構成としてもよいし、少なくとも一部の手段を管理サーバ20によって実現する構成としてもよい。宅配ボックス10と管理サーバ20とでは、図3及び図4に示したように実質的に同一のハードウェア構成を採ることができるため、上記実施形態に記載したようにして管理サーバ20によっても各機能を実現することができる。例えば、図11(a),(b)に、図6に示した機能ブロック図の各機能について、宅配ボックス10と、管理サーバ20との間の機能分担の例を示す。
【0124】
例えば、管理サーバ20によって第2提示手段46が実現される場合、管理サーバ20は、例えば、受領情報に対応する物品に関する情報の送信要求を、通信網NWを介して端末装置30から受信した場合に、送信要求に含まれる受領情報と一致する受領情報が記録された物品の物品情報を抽出し、抽出した物品情報を、入力された受領情報に対応する物品に関する情報として、端末装置30に送信してもよい。
【0125】
また、管理サーバ20によって更新手段47が実現される場合、管理サーバ20は、例えば、受領情報と物品情報の更新情報とを含む更新要求を、通信網NWを介して端末装置30から受信した場合に、記憶装置24に記憶された管理データを更新してもよい。
【符号の説明】
【0126】
10…宅配ボックス
10a,10b…収納ボックス
20…管理サーバ
30…端末装置
41…取得手段
42…施錠手段
43…第1提示手段
44…記憶手段
45…制御手段
46…第2提示手段
47…更新手段
48…送信手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11