(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-28
(45)【発行日】2025-03-10
(54)【発明の名称】回復のためのダイエタリーサプリメント
(51)【国際特許分類】
A23L 33/17 20160101AFI20250303BHJP
【FI】
A23L33/17
(21)【出願番号】P 2021566068
(86)(22)【出願日】2020-06-03
(86)【国際出願番号】 US2020035838
(87)【国際公開番号】W WO2020247438
(87)【国際公開日】2020-12-10
【審査請求日】2023-05-23
(32)【優先日】2019-06-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-06-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】590002013
【氏名又は名称】ソシエテ・デ・プロデュイ・ネスレ・エス・アー
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100140453
【氏名又は名称】戸津 洋介
(72)【発明者】
【氏名】サイデンスティッカー, カート
(72)【発明者】
【氏名】アポータ, マット
(72)【発明者】
【氏名】フリーゼ, コーリー
(72)【発明者】
【氏名】スクーバル, アンジェラ
【審査官】楠 祐一郎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2011/0217393(US,A1)
【文献】特表2014-515617(JP,A)
【文献】特表2018-501822(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第108684999(CN,A)
【文献】国際公開第2019/035953(WO,A1)
【文献】国際公開第2013/021891(WO,A1)
【文献】特表2006-515832(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L
A61K
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダイエタリーサプリメント組成物であって、
前記組成物の1サービング当たり15~25グラムの量のコラーゲンと、前記組成物の1サービング当たり0.5~1.5グラムの量のグルタミンと、前記組成物の1サービング当たり0.1~0.2グラムの量のタウリンと、を含み、前記組成物の1サービングが36~38グラム又は24液量オンスであり、
前記組成物が、前記組成物の1サービング当たり6~10gグラムの総量で、ロイシン、イソロイシン、バリン、リジン、フェニルアラニン、スレオニン、トリプトファン、ヒスチジン、及びメチオニンからなる群から選択される9つの必須アミノ酸を更に含む、ダイエタリーサプリメント組成物。
【請求項2】
前記組成物が粉末である、請求項1に記載のダイエタリーサプリメント組成物。
【請求項3】
前記組成物が液体である、請求項1に記載のダイエタリーサプリメント組成物。
【請求項4】
コラーゲンが、前記組成物の1サービング当たり17~23グラムの量で存在し、グルタミンが、前記組成物の1サービング当たり0.75~1.25グラムの量で存在し、タウリンが、前記組成物の1サービング当たり0.125~0.175グラムの量で存在する、請求項1に記載のダイエタリーサプリメント組成物。
【請求項5】
コラーゲンが、前記組成物の1サービング当たり20グラムの量で存在し、グルタミンが、前記組成物の1サービング当たり0.97グラムの量で存在し、タウリンが、前記組成物の1サービング当たり0.135グラムの量で存在する、請求項1に記載のダイエタリーサプリメント組成物。
【請求項6】
前記組成物が、前記組成物の10~20重量%の量でココナッツウォーター粉末を更に含む、請求項2に記載のダイエタリーサプリメント組成物。
【請求項7】
前記組成物が、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、亜鉛、カルシウム、重炭酸塩、塩化物、及びリン酸塩からなる群から選択される電解質を更に含む、請求項1に記載のダイエタリーサプリメント組成物。
【請求項8】
前記組成物が、前記組成物の1サービング当たり8グラムの総量で前記9つの必須アミノ酸を含む、請求項5に記載のダイエタリーサプリメント組成物。
【請求項9】
セレンを更に含む、請求項1に記載のダイエタリーサプリメント組成物。
【請求項10】
ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB6、ビタミンB5、葉酸、ビタミンC、ビタミンD、及びビタミンEのうちの1つ以上を更に含む、請求項1に記載のダイエタリーサプリメント組成物。
【請求項11】
前記組成物のアミノ酸プロファイルが以下のとおりである、請求項1に記載のダイエタリーサプリメント組成物。
【表1】
【請求項12】
コラーゲンが、前記組成物の1サービング当たり20グラムの量で存在し、グルタミンが、前記組成物の1サービング当たり0.97グラムの量で存在し、タウリンが、前記組成物の1サービング当たり0.135グラムの量で存在
する、請求項11に記載のダイエタリーサプリメント組成物。
【請求項13】
身体活動の間に分解したコラーゲンを置き換える方法に用いられる組成物であって、
前記方法が、前記身体活動後に、前記組成物を、処置を必要とする患者に投与することを含む、請求項1に記載のダイエタリーサプリメント組成物。
【請求項14】
身体活動の間に分解したコラーゲンを置き換える方法に用いられる組成物であって、
前記方法が、前記身体活動後に、前記組成物を、処置を必要とする患者に投与することを含む、請求項5に記載のダイエタリーサプリメント組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
[0001]本出願は、2020年6月3日に出願された米国特許出願第16/891,178号及び2019年6月3日に出願された米国特許仮出願第62/856,588号の優先権を主張するものであり、これらの両方の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
[0002]結合組織は、筋肉、腱、靱帯、軟骨、及び骨の主要部分である。結合組織は身体で2番目に質量が大きい器官であり、身体パフォーマンスに重要である。結合組織は、骨、腱、及び靱帯構造をもたらすコラーゲン構造を主に含む。結合組織は、非常に可撓性のコラーゲン繊維のマトリックスを含み、このマトリックスは、ピリジノリン(PD)及びデオキシピロリジン(DPD)で、ゼラチン状のコラーゲン繊維を架橋することによって高度に安定化される。PD及びDPDは成熟したコラーゲンのみに存在し、新たに構築されたコラーゲンには存在しない。コラーゲンを作製するプロセスでは、コラーゲン繊維を最初に構築し、次いでPD及びDPDで架橋する。
【0003】
[0003]アスリートはトレーニング中に筋肉及び関節のコラーゲンが分解する。アスリートの尿分析により、コラーゲンの分解の指標となるPD及びDPDがトレーニング中及びトレーニング後に尿中に排泄されていることが明らかになっている。
【0004】
[0004]これまでに、激しい身体活動の間に失われたコラーゲンを置き換える試みにおいて、分岐鎖アミノ酸を有するコラーゲンを含む組成物が試験されている。研究者らは、アルギニン及び分岐鎖アミノ酸と組み合わせてコラーゲンペプチドを補給したときに、アミノ酸レベルがアスリートに最適なレベルまで増加すること、結果として、筋肉、腱、及び靱帯の損傷が、休日のみ運動をする人では54%減少し、プロのアスリートでは67%減少することを特定した。
【0005】
[0005]しかしながら、コラーゲンの取り込みに加えて、激しい身体活動の間に失われる他のアミノ酸、ビタミン、ミネラル、及び電解質を置き換えることを含んで他の栄養素の欠乏に対処することも依然として必要とされている。本発明は、この欠乏を解決し、組成物の成分に基づいてコラーゲンペプチドの取り込みを高める。
【0006】
[発明の概要]
[0006]本発明は、コラーゲンペプチド、グルタミン、及びタウリンを含むダイエタリーサプリメント組成物に関する。組成物は、9つの必須アミノ酸であるロイシン、イソロイシン、バリン、リジン、フェニルアラニン、スレオニン、トリプトファン、ヒスチジン、及びメチオニンを更に含んでもよい。本発明の組成物は、溶液、懸濁液、粉末、ゲル、又は液体の形態であってよい。次に、液体組成物は、希釈液が添加される濃縮液体組成物の形態であってもよく、又はレディ・トゥ・ドリンク(「RTD」)組成物などの完全希釈済みの液体組成物にしてもよい。
【0007】
[0007]一実施形態では、コラーゲンは、組成物の約30~60重量%の量で存在し、グルタミンは、組成物の約2~約3.5重量%の量で存在し、タウリンは、組成物の約0.2~約0.5重量%の量で存在する。
【0008】
[0008]あるいは、ダイエタリーサプリメント組成物は、組成物の約40~55重量%の量のコラーゲン、組成物の約2.75~3.0重量%の量のグルタミン、及び組成物の約0.3~0.45重量%の量のタウリンを含有してもよい。別の実施形態では、コラーゲンは、組成物の約50~55重量%の量で存在し、グルタミンは、組成物の約2.75~3.0重量%の量で存在し、タウリンは、組成物の約0.4~0.42重量%の量で存在する。
【0009】
[0009]本発明はまた、標準的な1サービング中のコラーゲン、グルタミン、及びタウリンの量によっても説明することができ、標準的なサービングサイズは36~38グラムであり、又は希釈された組成物に関しては、24液量オンスである。本発明の一実施形態では、組成物中のコラーゲンの量は、約10~30グラム/サービングであり、組成物中のグルタミンの量は約0.5~1.5グラム/サービングであり、組成物中のタウリンの量は、約0.1~0.2グラム/サービングである。
【0010】
[0010]組成物の追加成分としては、ココナッツウォーター、電解質、例えばナトリウム、カリウム、マグネシウム、及び亜鉛、セレン、並びにビタミンが挙げられ得る。ビタミンとしては、ビタミン1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB6、ビタミンB5、葉酸、ビタミンC及びビタミンDが挙げられ得る。
【0011】
[0011]本発明の組成物は、身体活動の間に分解したコラーゲンを置き換えることを意図する。処置を必要とする患者への組成物の投与により、アスリートの運動後のコラーゲンレベルは、運動前のコラーゲンレベルの0~5%、0~10%、若しくは0~15%の範囲となり得る、又はPD及びDPDレベルは運動前のレベルの1%、2%、5%、若しくは10%の範囲となり得る。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[0012]本発明は、食事として、又は、身体内のコラーゲンレベルを維持する食事栄養補助食品として摂取され得るダイエタリーサプリメント組成物に関し、このコラーゲンレベルの維持は、筋肉、関節、腱、及び靱帯を支持するのに役立つ。本発明の組成物は、コラーゲンを、好ましくはコラーゲンペプチドの形態で、グルタミン及びタウリンと組み合わせて、好ましくは必須アミノ酸及び分岐鎖アミノ酸と共に含む。組成物は、液体、溶液、懸濁液、粉末、又はゲルの形態で使用されてもよい。粉末形態である場合、粉末は、好ましくは、指示のとおり投与する前に可溶性液体に混合される。液体形態の組成物としては、希釈液が添加される濃縮液体組成物、及びレディ・トゥ・ドリンク(「RTD」)組成物などの完全希釈済みの液体組成物が挙げられる。
【0013】
[0013]コラーゲンは、組成物の約30~60重量%、組成物の約40~55重量%、又は組成物の約50~55重量%の量で組成物中に存在する。あるいは、36~38グラム又は24液量オンスの標準的なサービングサイズにおいて、コラーゲンは、約10~30グラム/サービング、約15~25グラム/サービング、約17~23グラム/サービング、又は約20グラム/サービングの量で組成物中に存在してもよい。好ましい実施形態では、コラーゲンは、約20グラム/サービングの量で組成物中に存在してもよい。
【0014】
[0014]コラーゲンはタンパク質であり、組成物中に任意の利用可能な形態で存在してもよい。しかしながら、本発明は、好ましくはコラーゲンペプチドを使用する。コラーゲンペプチドは、牛肉、鶏肉、魚、卵殻膜、及び鶏卵白を含むがこれらに限定されない、任意の既知の供給源から供給され得る。
【0015】
[0015]グルタミンは、約0.5~1.5グラム/サービング、約0.75~1.25グラム/サービング、又は約0.9~1.1グラム/サービング、又は約1.0グラム/サービングの量で組成物中に存在し、この場合に、サービングサイズは36~38グラム/サービング(又は24液量オンス/サービング)である。あるいは、グルタミンは、組成物の約2~約3.5重量%、約2.5~3.25重量%、約2.75~3.0重量%、又は約3重量%の量で組成物中に存在してもよい。
【0016】
[0016]タウリンはまた、約0.1~0.2グラム/サービング、約0.125~0.175グラム/サービング、又は約0.15~0.16グラム/サービングの量で組成物中に存在し、この場合に、サービングサイズは36~38グラム/サービング(又は24液量オンス/サービング)である。あるいは、タウリンは、組成物の約0.2~0.5重量%、約0.3~0.45重量%、又は約0.4~0.42重量%の量で存在してもよい。コラーゲンと、グルタミン及びタウリンとの組み合わせは、摂取者によるコラーゲンの取り込みの強化をもたらすと考えられる。
【0017】
[0017]本発明では、組成物は、9つの必須アミノ酸、分岐鎖アミノ酸、及び天然に存在するアミノ酸のうちの1つ以上を含有してもよい。
【0018】
[0018]一実施形態では、本発明の組成物は、9つの必須アミノ酸の存在を含む。9つの必須アミノ酸は、ロイシン、イソロイシン、バリン、リジン、フェニルアラニン、スレオニン、トリプトファン、ヒスチジン、及びメチオニンである。組成物中のこれらの必須アミノ酸(EAA)の総量は変動し得るが、36~38グラム(又は24液量オンス)のサービングサイズでは、EAAは、約4~10グラム/サービング、約6.5~9.0グラム/サービング、約7~8グラム/サービング、約5グラム/サービング、約6グラム/サービング、約7グラム/サービング、約8グラム/サービング、又は約9グラム/サービングの量で存在してもよい。あるいは、EAAの総量は、全組成物の約15~24重量%、16~20重量%、約17~20重量%、約17重量%、約18重量%、約19重量%、約20重量%、又は約21重量%の量で存在してもよい。個々に、各必須アミノ酸は、36~38グラムのサービングサイズで、約0.01~3グラム/サービングなどの様々な量で存在してもよい。あるいは、各必須アミノ酸は、全組成物の約0.06~8.5重量%の量で存在してもよい。
【0019】
[0019]組成物のアミノ酸プロファイルは、天然に存在するアミノ酸及び分岐鎖アミノ酸を含み得る。例えば、分岐鎖アミノ酸(BCAA)としては、必須アミノ酸のイソロイシン、ロイシン、及びバリンが挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態では、BCAAは、組成物の約3~6グラム/サービング又は約5グラム/サービングを構成し、この場合に、サービングサイズは36~38グラム/サービス(又は24液量オンス/サービス)である。組成物に含まれ得る天然に存在するアミノ酸としては、アラニン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、ヒドロキシリジン、ヒドロキシプロリン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、及びバリンが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、天然に存在するアミノ酸は、本発明において使用されても、使用されなくてもよい。
【0020】
[0020]本発明の一実施形態では、組成物中の9つの必須アミノ酸、分岐鎖アミノ酸、及び天然に存在するアミノ酸のうちの1つ以上のブレンドが、4~12グラム/サービング、少なくとも5~5.5グラム/サービング、約7~10グラム/サービング、約4グラム/サービング、約4.5グラム/サービング、約5グラム/サービング、又は約6グラム/サービングの量で組成物中に存在し、この場合に、サービングサイズは、36~38グラム/サービング(又は24液量オンス/サービング)である。
【0021】
[0021]電解質、ビタミン、ミネラル、及び他のダイエタリーサプリメントを含む追加の栄養素を、組成物において使用してもよい。好適な電解質としては、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、重炭酸塩、塩化物、及びリン酸塩が挙げられるが、これらに限定されない。電解質の総量は、組成物の約0.25~4.0重量%、組成物の約1.0~3.8重量%、又は約1.52~3.5重量%の量で組成物に添加してもよい。あるいは、全電解質は、約0.1~1.5グラム/サービング、約0.5~1.25グラム/サービング、約0.75~1.1グラム/サービング、又は約0.8~1.1グラム/サービングの範囲で存在してもよく、この場合に、サービングサイズは36~38グラム/サービング(又は24液量オンス/サービング)である。ナトリウムは、約0.20~0.325グラム/サービング又は0.25~0.30グラム/サービングの量で、海塩、ヨウ素添加塩、ヒマラヤピンク海塩などの任意の形態で存在してもよく、この場合に、サービングサイズは36~38グラム/サービング(又は24液量オンス/サービング)である。あるいは、ナトリウムは、全組成物の約0.5~1.0重量%又は約0.6~0.9重量%の範囲で存在してもよい。カリウムは、クエン酸カリウム、塩化カリウム、又はソルビン酸カリウムなどの任意の好適な形態で存在してもよい。カリウムは、約0.05~0.25グラム/サービング又は約0.1~0.2グラム/サービングの量で存在してもよく、この場合に、サービングサイズは36~38グラム/サービングである。あるいは、カリウムは、全組成物の約0.4~0.8重量%又は約0.5~0.7重量%の範囲で存在してもよい。マグネシウムは、クエン酸マグネシウムなどの任意の好適な形態で存在してもよい。マグネシウムは、約0.05~0.2グラム/サービング又は約0.075~0.125グラム/サービングの量で存在してもよく、この場合に、サービングサイズは36~38グラム/サービング(又は24液量オンス/サービング)である。あるいは、マグネシウムは、全組成物の約0.1~0.6重量%又は約0.2~0.4重量%の範囲で存在してもよい。亜鉛は、硫酸亜鉛などの任意の好適な形態で存在してもよい。亜鉛は、約0.001~0.02グラム/サービング又は約0.002~0.004グラム/サービングの量で存在してもよく、この場合に、サービングサイズは36~38グラム/サービング(又は24液量オンス/サービング)である。あるいは、亜鉛は、全組成物の約0.002~0.06重量%又は約0.005~0.01重量%の範囲で存在してもよい。
【0022】
[0022]加えて、特定のミネラル及び元素をダイエタリーサプリメントとして組成物に添加してもよい。例えば、セレン及びチアミンは、組成物中への使用に適している。セレンは、セレン化ナトリウムなどの任意の好適な形態で存在してもよい。セレンは、約0.00001~0.0001グラム/サービング、約0.000015~0.000075グラム/サービング、又は約0.00002~0.00004グラム/サービングの量で組成物中に存在してもよく、この場合に、サービングサイズは36~38グラム/サービング(又は24液量オンス/サービング)である。あるいは、セレンは、全組成物の約0.00002~0.0003重量%、約0.00004~0.0002重量%、又は約0.00005~0.0001重量%の範囲で存在してもよい。チアミンは、チアミンHClなどの任意の好適な形態で存在し得るミネラルである。チアミンは、約0.0004~0.002グラム/サービング、約0.0009~0.001グラム/サービング、又は約0.0009~0.004グラム/サービングの量で組成物中に存在してもよく、この場合に、サービングサイズは36~38グラム/サービング(又は24液量オンス/サービング)である。あるいは、チアミンは、全組成物の約0.001~0.003重量%、又は約0.0025~0.003重量%の範囲で存在してもよい。
【0023】
[0023]ビタミンを更に、組成物に添加してもよい。ダイエタリーサプリメントでの摂取に好適な任意のビタミンは使用に好適である。好適なビタミンとしては、ビタミンB1(例えば、塩化チアミンとして)、ビタミンB2(例えば、リボフラビンとして)、ビタミンB3(例えば、ナイアシンアミド)、ビタミンB6(例えば、ピリドキシンHClとして)、ビタミンB5(例えば、パントテン酸又はD-パントテン酸カルシウムとして)、及び葉酸(例えば、葉酸PWDとして)、ビタミンC(例えば、アスコルビン酸ナトリウムとして)、ビタミンD、ビタミンEなどを含むビタミンBが挙げられるが、これらに限定されない。本発明の文脈において、ビタミンのそれぞれは、約0~0.2グラム/サービング、約0~1グラム/サービング、約0.2~0.8グラム/サービング、又は約0.4~0.6グラム/サービングの量で組成物中に独立して存在してもよく、この場合に、サービングサイズは36~38グラム/サービング(又は24液量オンス/サービング)である。あるいは、各ビタミンは、全組成物の約0~0.25重量%、約0~0.2重量%、約0.001~0.2重量%、又は約0.002~0.175重量%の範囲で存在してもよい。
【0024】
[0024]更に、組成物の風味を増強するために、任意の既知の天然風味料を使用して組成物に風味付けしてもよい。加えて、限定するものではないが、ココナッツウォーター粉末、リンゴ酸、ラカンカ抽出物、並びに果汁及び野菜ジュース粉末(色味用)を含む他の添加剤はダイエタリーサプリメントに好適である。
【0025】
[0025]本発明によれば、好適な組成物としては、表1及び表2に記載されるものが挙げられるが、これらに限定されない。
【0026】
【表1】
[0026]粉末1、粉末2、粉末3、粉末4、及び粉末5の粉末組成物それぞれには、以下の原材料が存在する。
【0027】
【0028】
【0029】
[0027]RTD1、RTD2、及びRTD3のレディ・トゥ・ドリンク組成物のそれぞれには、以下の原材料が存在する。
【0030】
【0031】
[0028]本発明の一実施形態では、以下のアミノ酸プロファイルが存在する。
【0032】
【0033】
[0029]本発明の一実施形態では、栄養補助食品のカロリー摂取量は、1サービング当たり約200カロリー未満、約150カロリー未満、約125カロリー、又は約100カロリーである。加えて、組成物中の炭水化物及び総糖質の量は、望ましいものであり少ない。例えば、炭水化物は、10グラム/サービング未満、8グラム/サービング未満、7グラム/サービング未満、約6グラム/サービング、又は約5グラム/サービングの量で存在し得る。同様に、総糖質は、望ましくは少なく維持され、例えば、6グラム/サービング未満、5グラム/サービング未満、約5グラム/サービング、又は約4グラム/サービングに維持される。上述したように、コラーゲン又はコラーゲンペプチドの形態のタンパク質の含有量は多く、好ましくは10グラム/サービング超、15グラム/サービング超、16グラム/サービング超、17グラム/サービング超、約18グラム/サービング、約19グラム/サービング、又は約20グラム/サービングである。本発明の別の実施形態では、人工甘味料又は糖を組成物に添加しない。
【0034】
[0030]本発明は、アスリートのコラーゲンレベルを、運動前のコラーゲンレベルの0~5%、0~10%、又は0~15%の範囲で増加させることが予想される。更に、本発明の組成物を補給した後のアスリートの尿中のPD及びDPDのレベルは、運動前のレベルと同様であること、又は運動前のレベルの1%、2%、5%、若しくは10%の範囲であることを示すと予想される。更に、本発明は、9つの必須アミノ酸、ビタミン、ミネラル、及び電解質を利用するため、身体におけるこれらの栄養素の栄養素レベルは、コラーゲンレベルと共に運動前のレベルと比較して大幅に高められる。
【0035】
[0031]粉末実施例
[0032]表1に示す組成の粉末フォーミュラ、粉末1、粉末2、粉末3、粉末4、及び粉末5を調製した。
【0036】
[0033]RTD例
[0034]表2に示す組成のレディー・ドリンクフォーミュラ、RTD1、RTD2及びRTD3を調製した。