IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 華為技術有限公司の特許一覧

特許7642871コンテナサービスを配備するための方法および装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-28
(45)【発行日】2025-03-10
(54)【発明の名称】コンテナサービスを配備するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 41/0895 20220101AFI20250303BHJP
   H04L 41/40 20220101ALI20250303BHJP
【FI】
H04L41/0895
H04L41/40
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2023568721
(86)(22)【出願日】2022-10-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-23
(86)【国際出願番号】 CN2022125832
(87)【国際公開番号】W WO2023066224
(87)【国際公開日】2023-04-27
【審査請求日】2023-11-08
(31)【優先権主張番号】202111237271.5
(32)【優先日】2021-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】朱 ▲カイ▼捷
【審査官】速水 雄太
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第112015515(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第111443985(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2021/0117241(US,A1)
【文献】特表2015-537318(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/00-12/66
41/00-101/695
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテナサービスを配備するための方法であって、
第1の情報を受信するステップであって、前記第1の情報が、1つまたは複数のノードインスタンスに関する情報を含み、前記1つまたは複数のノードインスタンスが、仮想化ネットワーク機能(VNF)をインスタンス化するためのものである、ステップと、
第2の情報を決定するステップであって、前記第2の情報が、第1の優先度情報を含み、前記第1の優先度情報が、前記1つまたは複数のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する1つまたは複数の優先度を示す、ステップと、
サービスとしてのコンテナマネージャに第1の配備要求を送信するステップであって、前記第1の配備要求が、前記1つまたは複数のノードインスタンスのうちの少なくとも1つのノードインスタンスに前記第1のタイプのコンテナサービスを配備するように要求するためのものであり、前記少なくとも1つのノードインスタンスが、前記第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が第1の条件を満たすノードインスタンスである、ステップと
を含み、
第3の情報を受信するステップであって、前記第3の情報が、第1のノードインスタンスに関する情報を含み、前記第1のノードインスタンスが、前記VNFに追加されるノードインスタンスである、ステップと、
第4の情報を決定するステップであって、前記第4の情報が、第2の優先度情報を含み、前記第2の優先度情報が、前記第1のノードインスタンスに前記第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度を含む、ステップと、
前記第1のノードインスタンスに前記第1のタイプのコンテナサービスを配備する前記優先度が第2の条件を満たす場合、前記サービスとしてのコンテナマネージャに第2の配備要求を送信するステップであって、前記第2の配備要求が、前記第1のノードインスタンスに前記第1のタイプのコンテナサービスを配備するように要求するためのものである、ステップと
を更に含む、方法。
【請求項2】
前記第1の条件が、
前記第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が予め設定された優先度以上であること、または、
前記第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度のシーケンス番号がN以下であることであって、Nが正の整数であり、前記優先度の前記シーケンス番号が、予め設定されたシーケンスに基づいて、前記1つまたは複数のノードインスタンスに前記第1のタイプのコンテナサービスを配備する前記優先度をソートすることによって取得される、こと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2の情報が、最大数を更に含み、前記最大数が、前記第1のタイプのコンテナサービスに対して配備されるノードインスタンスの最大数であり、前記少なくとも1つのノードインスタンスの数が、前記最大数以下である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
第2の情報を決定する前記ステップが、
仮想化ネットワーク機能記述子(VNFD)から前記最大数を決定するステップであって、前記VNFDが、1つまたは複数のタイプのコンテナサービスに対して配備されるノードインスタンスの最大数を含み、前記第1のタイプのコンテナサービスが、前記1つまたは複数のタイプのコンテナサービスのうちの1つである、ステップ
を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
第2の情報を決定する前記ステップが、
前記1つまたは複数のノードインスタンスに関する前記情報に含まれる前記1つまたは複数のノードインスタンスに関するタイプ情報に基づいて、仮想化ネットワーク機能記述子(VNFD)から前記第1の優先度情報を決定するステップであって、前記VNFDが、ノードインスタンスに関するタイプ情報と、各タイプのノードインスタンスが配備のためにサポートするコンテナサービスに関するタイプ情報と、各タイプのノードインスタンスに1つまたは複数のタイプのコンテナサービスを配備することに関する優先度情報とを含む、ステップ
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記サービスとしてのコンテナマネージャに第1の追加要求を送信するステップであって、前記第1の追加要求が、前記少なくとも1つのノードインスタンスにラベルを追加するように要求するためのものであり、前記ラベルが、前記ノードインスタンスが前記第1のタイプのコンテナサービスの配備をサポートすることを示す、ステップ
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第2の条件が、
前記第1のノードインスタンスに前記第1のタイプのコンテナサービスを配備する前記優先度が、前記少なくとも1つのノードインスタンスの一部または全部のノードインスタンスに前記第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度よりも高いこと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記サービスとしてのコンテナマネージャに削除要求を送信するステップあって、前記削除要求が、前記少なくとも1つのノードインスタンスの一部または全部のノードインスタンスに配備された前記第1のタイプのコンテナサービスを削除するように要求するためのものである、ステップ
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
仮想化インフラストラクチャマネージャ(VIM)にリソース割当て要求を送信するステップであって、前記リソース割当て要求が、前記1つまたは複数のノードインスタンスにリソースを割り当てるように要求するためのものである、ステップと、
前記VIMからリソース情報を受信するステップであって、前記リソース情報が、前記1つまたは複数のノードインスタンスのリソースを示す、ステップと
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
コンテナサービスを配備するための方法であって、
第1の情報を受信するステップであって、前記第1の情報が、1つまたは複数のノードインスタンスに関する情報を含み、前記1つまたは複数のノードインスタンスが、仮想化ネットワーク機能(VNF)をインスタンス化するためのものである、ステップと、
第2の情報を決定するステップであって、前記第2の情報が、最大数を含み、前記最大数が、第1のタイプのコンテナサービスに対して配備されるノードインスタンスの最大数である、ステップと、
サービスとしてのコンテナマネージャに第1の配備要求を送信するステップであって、前記第1の配備要求が、前記1つまたは複数のノードインスタンスのうちの少なくとも1つのノードインスタンスに前記第1のタイプのコンテナサービスを配備するように要求するためのものであり、前記少なくとも1つのノードインスタンスの数が、前記最大数以下である、ステップと
を含む方法。
【請求項11】
通信装置であって、
第1の情報を受信するように構成されるトランシーバモジュールであって、前記第1の情報が、1つまたは複数のノードインスタンスに関する情報を含み、前記1つまたは複数のノードインスタンスが、仮想化ネットワーク機能(VNF)をインスタンス化するためのものである、トランシーバモジュールと、
第2の情報を決定するように構成される処理モジュールであって、前記第2の情報が、第1の優先度情報を含み、前記第1の優先度情報が、前記1つまたは複数のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する1つまたは複数の優先度を示す、処理モジュールと
を備え、
前記トランシーバモジュールが、サービスとしてのコンテナマネージャに第1の配備要求を送信するようにさらに構成され、前記第1の配備要求が、前記1つまたは複数のノードインスタンスのうちの少なくとも1つのノードインスタンスに前記第1のタイプのコンテナサービスを配備するように要求するためのものであり、前記少なくとも1つのノードインスタンスが、前記第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が第1の条件を満たすノードインスタンスであり、
前記トランシーバモジュールが、第3の情報を受信するようにさらに構成され、前記第3の情報が、第1のノードインスタンスに関する情報を含み、前記第1のノードインスタンスが、前記VNFに追加されるノードインスタンスであり、
前記処理モジュールが、第4の情報を決定するようにさらに構成され、前記第4の情報が、第2の優先度情報を含み、前記第2の優先度情報が、前記第1のノードインスタンスに前記第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度を含み、
前記トランシーバモジュールが、前記第1のノードインスタンスに前記第1のタイプのコンテナサービスを配備する前記優先度が第2の条件を満たす場合、前記サービスとしてのコンテナマネージャに第2の配備要求を送信するようにさらに構成され、前記第2の配備要求が、前記第1のノードインスタンスに前記第1のタイプのコンテナサービスを配備するように要求するためのものである、通信装置。
【請求項12】
通信装置であって、
第1の情報を受信するように構成されるトランシーバモジュールであって、前記第1の情報が、1つまたは複数のノードインスタンスに関する情報を含み、前記1つまたは複数のノードインスタンスが、仮想化ネットワーク機能(VNF)をインスタンス化するためのものである、トランシーバモジュールと、
第2の情報を決定するように構成される処理モジュールであって、前記第2の情報が、最大数を含み、前記最大数が、第1のタイプのコンテナサービスに対して配備されるノードインスタンスの最大数である、処理モジュールと
を備え、
前記トランシーバモジュールが、サービスとしてのコンテナマネージャに第1の配備要求を送信するようにさらに構成され、前記第1の配備要求が、前記1つまたは複数のノードインスタンスのうちの少なくとも1つのノードインスタンスに前記第1のタイプのコンテナサービスを配備するように要求するためのものであり、前記少なくとも1つのノードインスタンスの数が、前記最大数以下である、通信装置。
【請求項13】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体が、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、前記コンピュータプログラムがコンピュータで実行されると、前記コンピュータが、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法を実施するか、または請求項10に記載の方法を実施することが可能になる、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信技術の分野に関し、特に、コンテナサービスを配備するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
サービスとしてのコンテナ(container as a service、CaaS)技術は、インターネット技術(internet technology、IT)に向けられたクラウドベースの変換を実施するために、通信ネットワークキャリアによって使用される仮想化技術である。ネットワーク機能仮想化(network function virtualization、NFV)技術は、仮想化技術に基づかれており、仮想化ネットワーク機能(virtualized network function、VNF)を通して従来の非仮想化ネットワーク内に物理ネットワーク機能(physical network function、PNF)を実装し、それによって、専用デバイスを使用することによって物理ネットワーク機能を実施するコストを低減する。CaaS技術は、VNFの軽量な管理を実施するために、ネットワーク機能仮想化(network function virtualization、NFV)アーキテクチャに徐々に適用されている。CaaS技術を統合するNFVアーキテクチャでは、1つまたは複数のコンテナサービスが、VNFを共同で実施するためにCaaS技術を使用して配備され得、これにより、VNFは、1つまたは複数のコンテナサービスを管理することによって管理され得る。
【0003】
CaaS技術を統合するNFVアーキテクチャでは、コンテナサービスが、ノードインスタンスに配備され得る。ノードインスタンスは、物理マシンまたは仮想マシン(virtual machine、VM)インスタンスを含む。異なる物理マシンのリソースが、互いに分離されてもよいし、異なる仮想マシンインスタンスのリソースが、互いに分離されてもよい。したがって、ノードインスタンスにコンテナサービスを配備することは、VNFの軽量な管理を実施し得、VNFのリソースは、互いに分離され得る。しかしながら、対応するタイプのコンテナサービスが配備される特定のノードインスタンスを決定するために利用可能な解決策はない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本出願の実施形態は、対応するタイプのコンテナサービスが配備される特定のノードインスタンスを決定するために、コンテナサービスを配備するための方法、および装置を提供し、コンテナサービスを配備するための機構を提供する。
【0005】
第1の態様によれば、本出願の一実施形態は、コンテナサービスを配備するための方法を提供する。本方法は、第1のネットワーク要素によって実施され得る。第1のネットワーク要素は、例えば、NFVOもしくはVNFM、またはNFVOもしくはVNFM機能を有する通信装置、またはNFVOもしくはVNFM機能を有するチップシステムである。本方法は、第1の情報を受信することであって、第1の情報が、1つまたは複数のノードインスタンスに関する情報を含み、1つまたは複数のノードインスタンスが、仮想化ネットワーク機能(VNF)をインスタンス化するためのものである、受信することと、第2の情報を決定することであって、第2の情報が、第1の優先度情報を含み、第1の優先度情報が、1つまたは複数のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する1つまたは複数の優先度を示す、決定することと、サービスとしてのコンテナマネージャに第1の配備要求を送信することであって、第1の配備要求が、1つまたは複数のノードインスタンスのうちの少なくとも1つのノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備するように要求するためのものであり、少なくとも1つのノードインスタンスが、第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が第1の条件を満たすノードインスタンスである、送信することと、を含む。
【0006】
本出願の本実施形態では、第1のネットワーク要素は、第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が第1の条件を満たす少なくとも1つのノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備するために、1つまたは複数のノードに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度に関する第1の優先度情報を決定し、サービスとしてのコンテナマネージャを示す。これは、第1のタイプのコンテナサービスが配備されるノードインスタンスを決定する方式を提供し、それによって、コンテナサービスを配備するための機構を提供する。加えて、本出願の本実施形態では、第1のタイプのコンテナサービスは、優先度が第1の条件を満たさないノードインスタンスに、配備される必要がない。このようにして、第1のタイプのコンテナサービスは、過剰な数のノードインスタンスに配備されることを防止され得、第1のタイプのコンテナサービスの配備は、過剰なノードインスタンスを占有することを防止され得る。
【0007】
可能な一実装形態では、第1の条件は、第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が予め設定された優先度以上であること、または、第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度のシーケンス番号が、N以下であることであって、ここで、Nは正の整数であり、優先度のシーケンス番号は、1つまたは複数のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度を予め設定されたシーケンスでソートすることによって取得される、こと、を含む。
【0008】
前述の実装形態では、サービスとしてのコンテナマネージャは、第1のタイプのコンテナサービスを配備するために、優先度が予め設定された優先度以上であるノードインスタンスを選択してもよく、あるいは第1のタイプのコンテナサービスを配備するために、優先度が比較的高いノードインスタンスを選択してもよく、すなわち、ノードインスタンスを選択するための2つの条件が、第1のタイプのコンテナサービスを配備するために提供される。
【0009】
可能な一実装形態では、第2の情報は、最大数を更に含み、最大数は、第1のタイプのコンテナサービスに対して配備されるノードインスタンスの最大数であり、少なくとも1つのノードインスタンスの数は、最大数以下である。
【0010】
前述の実装形態では、第2の情報は、最大数を更に含み、最大数は、第1のタイプのコンテナサービスを配備するためのノードインスタンスの数を制限し得、これにより、第1のタイプのコンテナサービスを配備するための過剰なノードインスタンスが存在せず、それによって、過剰な第1のタイプのコンテナサービスの配備を回避する。
【0011】
可能な一実装形態では、最大数を決定することは、仮想化ネットワーク機能記述子(VNFD)から最大数を決定すること、を含み、VNFDは、1つまたは複数のタイプのコンテナサービスに対して配備されるノードインスタンスの最大数を含み、第1のタイプのコンテナサービスは、1つまたは複数のタイプのコンテナサービスのうちの1つである。
【0012】
前述の実装形態では、最大数を決定する方式が提供される。VNFDが事前構成され得るので、第1のネットワーク要素は、VNFDから第1のタイプのコンテナサービスを配備するために必要とされるノードインスタンスの最大数を決定し、これにより、最大数を決定する方式は比較的簡単である。
【0013】
可能な一実装形態では、第2の情報を決定することは、1つまたは複数のノードインスタンスに関する情報に含まれる1つまたは複数のノードインスタンスに関するタイプ情報に基づいて、VNFDから第1の優先度情報を決定することであって、VNFDが、ノードインスタンスに関するタイプ情報と、各タイプのノードインスタンスによって配備され得るコンテナサービスに関するタイプ情報と、各タイプのノードインスタンスに1つまたは複数のタイプのコンテナサービスを配備することに関する優先度情報とを含む、決定すること、を含む。
【0014】
前述の実装形態では、VNFDは、各タイプのノードインスタンスに関する優先度情報を含む。続いて、第1のネットワーク要素は、複雑な計算プロセスを伴わずに、1つまたは複数のノードインスタンスに関するタイプ情報に基づいて、VNFDから1つまたは複数のノードインスタンスに関する第1の優先度情報を決定し得、これにより、第1の優先度情報を決定する方式は簡単である。
【0015】
可能な一実装形態では、VNFD内の異なるタイプのノードインスタンスに同じタイプのコンテナサービスを配備する優先度は、異なる、および/またはVNFD内の同じタイプのノードインスタンスに異なるタイプのコンテナサービスを配備する優先度は、異なる。
【0016】
前述の実装形態では、VNFD内の異なるタイプのノードインスタンスに同じタイプのコンテナサービスを配備する優先度は、異なり得る。このようにして、同じタイプのコンテナサービスが、異なるタイプのノードインスタンスに分散方式で容易に配備される。加えて、同じタイプのノードインスタンスに異なるタイプのコンテナサービスを配備する優先度も異なり得る。このようにして、異なるタイプのコンテナサービスは、同じタイプのノードインスタンスに集中的に配備されない。これは、各ノードインスタンスにリソースを適切に割り当てるために、分散方式で異なるタイプのノードインスタンスに異なるタイプのコンテナサービスを配備することに役立つ。
【0017】
可能な一実装形態では、本方法は、サービスとしてのコンテナマネージャに第1の追加要求を送信することであって、第1の追加要求が、少なくとも1つのノードインスタンスにラベルを追加するように要求するためのものであり、ラベルが、ノードインスタンスが第1のタイプのコンテナサービスの配備をサポートすることを示す、送信すること、を更に含む。
【0018】
前述の実装形態では、第1のネットワーク要素は、サービスとしてのコンテナマネージャが少なくとも1つのノードインスタンスにラベルを追加することを示し得る。ラベルは、ノードインスタンスが第1のタイプのコンテナサービスの配備をサポートすることを示す。このようにして、サービスとしてのコンテナマネージャは、ラベルに基づいて、その後、第1のタイプのコンテナサービスを配備し得る。
【0019】
可能な一実装形態では、本方法は、第3の情報を受信することであって、第3の情報が、第1のノードインスタンスに関する情報を含み、第1のノードインスタンスが、VNFに追加されるノードインスタンスである、受信することと、第4の情報を決定することであって、第4の情報が、第2の優先度情報を含み、第2の優先度情報が、第1のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度を含む、決定することと、第1のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が第2の条件を満たす場合、サービスとしてのコンテナマネージャに第2の配備要求を送信することであって、第2の配備要求が、第1のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備するように要求するためのものである、送信することと、を更に含む。
【0020】
前述の実装形態では、VNFが、第1のノードインスタンスを追加する必要がある場合、新規に追加された第1のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が第2の条件を満たすか否かが決定される。第1のノードインスタンスの優先度が、第2の条件を満たす場合、第1のノードインスタンスが第1のタイプのコンテナサービスを配備する必要があると決定され、サービスとしてのコンテナマネージャは、第1のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備するように示され得る。本実装形態では、第1のタイプのコンテナサービスは、VNFスケールアウトまたはスケールインシナリオに適応するために、第1のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度に基づいて、新規に追加された第1のノードインスタンスに選択的に配備され得る。
【0021】
可能な一実装形態では、第2の条件は、第1のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が、少なくとも1つのノードインスタンスの一部または全部のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度よりも高いこと、を含む。
【0022】
前述の実装形態では、第1のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が、少なくとも1つのノードインスタンスの一部または全部のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度よりも高い場合、第1のタイプのコンテナサービスは、第1のノードインスタンスに配備され得、これにより、第1のタイプのコンテナサービスは、優先度の高いノードインスタンスに常に配備されることが保証され得る。
【0023】
可能な一実装形態では、本方法は、サービスとしてのコンテナマネージャに削除要求を送信することであって、削除要求が、少なくとも1つのノードインスタンスの一部または全部のノードインスタンスに配備された第1のタイプのコンテナサービスを削除するように要求するためのものである、送信すること、を更に含む。
【0024】
前述の実装形態では、第1のタイプのコンテナサービスは、第1のノードインスタンスに配備される。これに対応して、少なくとも1つのノードインスタンスの一部または全部のノードインスタンスに配備された第1のタイプのコンテナサービスは、過剰なノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備することを回避するために、削除されるように示され得、それによって、第1のタイプのコンテナサービスがノードインスタンスにおいて過剰なリソースを占有することを回避する。
【0025】
可能な一実装形態では、本方法は、少なくとも1つのノードインスタンスの数が最大数に等しいと決定することであって、第2の情報が、最大数を更に含み、最大数が、第1のタイプのコンテナサービスに対して配備されるノードインスタンスの最大数である、決定すること、を更に含む。
【0026】
前述の実装形態では、少なくとも1つのノードインスタンスの数が最大数に等しいと決定したとき、第1のタイプのコンテナサービスが配備するノードインスタンスの数が常に最大数を超えないことを保証するために、サービスとしてのコンテナマネージャが、少なくとも1つのノードインスタンスの一部または全部のノードインスタンスに配備された第1のタイプのコンテナサービスを削除することを、第1のネットワーク要素は示し得る。
【0027】
可能な一実装形態では、本方法は、仮想化インフラストラクチャマネージャ(VIM)にリソース割当て要求を送信することであって、リソース割当て要求が、1つまたは複数のノードインスタンスにリソースを割り当てるように要求するためのものである、送信することと、VIMからリソース情報を受信することであって、リソース情報が、1つまたは複数のノードインスタンスのリソースを示す、受信することと、を更に含む。
【0028】
前述の実装形態では、第1のネットワーク要素は、リソース情報に基づいて1つまたは複数のノードインスタンスを作成するために、VIMにリソース割当て要求を送信し、VIMによってフィードバックされたリソース情報を受信し得る。これは、1つまたは複数のノードインスタンスを作成する方式を提供する。
【0029】
第2の態様によれば、コンテナサービスを配備するための方法が提供される。本方法は、第1のネットワーク要素によって実施され得る。第1のネットワーク要素の一実装形態については、前述の説明を参照されたい。本方法は、第1の情報を受信することであって、第1の情報が、1つまたは複数のノードインスタンスに関する情報を含み、1つまたは複数のノードインスタンスが、仮想化ネットワーク機能(VNF)をインスタンス化するためのものである、受信することと、第2の情報を決定することであって、第2の情報が、最大数を含み、最大数が、第1のタイプのコンテナサービスに対して配備されるノードインスタンスの最大数である、決定することと、サービスとしてのコンテナマネージャに第1の配備要求を送信することであって、第1の配備要求が、1つまたは複数のノードインスタンスのうちの少なくとも1つのノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備するように要求するためのものであり、少なくとも1つのノードインスタンスの数が、最大数以下である、送信することと、を含む。
【0030】
前述の実装形態では、第1のネットワーク要素は、第1のタイプのコンテナサービスに対して配備されるノードインスタンスの最大数を決定し、サービスとしてのコンテナマネージャが最大数以下である少なくとも1つのノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備すること、を示し得る。これは、コンテナサービスを配備するための機構を提供し、第1のタイプのコンテナサービスのためにノードインスタンスを配備する方式を決定し得る。加えて、第1のタイプのコンテナサービスを配備するためのノードインスタンスの数が最大数に制限されるので、第1のタイプのコンテナサービスが過剰な数のノードインスタンスに配備されることが、回避され得、第1のタイプのコンテナサービスは、ノードインスタンスにおいて過剰なリソースを占有することを防止され得る。
【0031】
可能な一実装形態では、第2の情報を決定することが、仮想化ネットワーク機能記述子(VNFD)から最大数を決定することであって、VNFDが、1つまたは複数のタイプのコンテナサービスに対して配備されるノードインスタンスの最大数を含み、第1のタイプのコンテナサービスが、1つまたは複数のタイプのコンテナサービスのうちの1つである、決定すること、を含む。
【0032】
前述の実装形態では、VNFDは、第1のタイプのコンテナサービスに対して配備されるノードインスタンスの最大数を含み、第1のネットワーク要素は、VNFDから最大数を直接決定し得る。これは、最大数を決定する方式を提供する。加えて、第1のネットワーク要素が、最大数を決定するために複雑な計算処理を実施する必要がないので、最大数を決定する方式は簡単である。
【0033】
可能な一実装形態では、第2の情報は、第1の優先度情報を更に含み、第1の優先度情報は、少なくとも1つのノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度を示し、少なくとも1つのノードインスタンスは、第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が第1の条件を満たすノードインスタンスである。
【0034】
前述の実装形態では、第2の情報は、第1の優先度情報を更に含み得る。この場合、第1のタイプのコンテナサービスを配備するための少なくとも1つのノードインスタンスの数は、最大数以下である必要があり、少なくとも1つのノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度は、第1の条件を満たす必要があり、これにより、少なくとも1つのノードインスタンスの決定された数と、第1のタイプのコンテナサービスを配備する決定された優先度との両方が、第1の条件を満たし得る。
【0035】
可能な一実装形態では、第1の条件は、第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が予め設定された優先度以上であること、または、第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度のシーケンス番号が、N以下であることであって、ここで、Nは正の整数であり、優先度のシーケンス番号は、1つまたは複数のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度を予め設定されたシーケンスでソートすることによって取得される、こと、を含む。
【0036】
可能な一実装形態では、本方法は、1つまたは複数のノードインスタンスに関する情報に含まれる1つまたは複数のノードインスタンスに関するタイプ情報に基づいて、仮想化ネットワーク機能記述子(VNFD)から第1の優先度情報を決定することであって、VNFDが、ノードインスタンスに関するタイプ情報と、各タイプのノードインスタンスが配備のためにサポートするコンテナサービスに関するタイプ情報と、各タイプのノードインスタンスに1つまたは複数のタイプのコンテナサービスを配備することに関する優先度情報と、を含む、決定すること、を更に含む。
【0037】
可能な一実装形態では、VNFD内の異なるタイプのノードインスタンスに同じタイプのコンテナサービスを配備する優先度は、異なる、および/またはVNFD内の同じタイプのノードインスタンスに異なるタイプのコンテナサービスを配備する優先度は、異なる。
【0038】
可能な一実装形態では、本方法は、サービスとしてのコンテナマネージャに第1の追加要求を送信することであって、第1の追加要求が、少なくとも1つのノードインスタンスにラベルを追加するように要求するためのものであり、ラベルが、ノードインスタンスが第1のタイプのコンテナサービスの配備をサポートすることを示す、送信すること、を更に含む。
【0039】
可能な一実装形態では、本方法は、第3の情報を受信することであって、第3の情報が、第1のノードインスタンスに関する情報を含み、第1のノードインスタンスが、VNFに追加されるノードインスタンスである、受信することと、第1のノードインスタンスの数が最大数未満である場合、サービスとしてのコンテナマネージャに第2の配備要求を送信することあって、第2の配備要求が、第1のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備するように要求するためのものである、送信することと、を更に含む。
【0040】
前述の実装形態では、VNFが、第1のノードインスタンスを追加する必要がある場合、新規に追加された第1のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が第2の条件を満たすか否かが決定される。第1のノードインスタンスの数が最大数未満である場合、第1のノードインスタンスが、第1のタイプのコンテナサービスを配備し得ると決定され、サービスとしてのコンテナマネージャは、第1のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備するように示され得る。本実装形態では、最大数に基づいて、第1のタイプのコンテナサービスは、VNFスケールアウトまたはスケールインシナリオに適応するために、新規に追加された第1のノードインスタンスに選択的に配備され得る。
【0041】
可能な一実装形態では、本方法は、少なくとも1つのノードインスタンスの数が最大数に等しく、かつ第1のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が第2の条件を満たすと決定された場合、サービスとしてのコンテナマネージャに削除要求を送信することであって、削除要求が、少なくとも1つのノードインスタンスの一部または全部のノードインスタンスに配備された第1のタイプのコンテナサービスを削除するように要求するためのものであり、第2の情報が、第1の優先度情報を更に含み、第1の優先度情報が、第1のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度を示す、送信すること、を更に含む。
【0042】
可能な一実装形態では、第2の条件は、第1のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が、少なくとも1つのノードインスタンスの一部または全部のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度よりも高いこと、を含む。
【0043】
可能な一実装形態では、本方法は、仮想化インフラストラクチャマネージャ(VIM)にリソース割当て要求を送信することであって、リソース割当て要求が、1つまたは複数のノードインスタンスにリソースを割り当てるように要求するためのものである、送信することと、
VIMからリソース情報を受信することであって、リソース情報が、1つまたは複数のノードインスタンスのリソースを示す、受信することと、を更に含む。
【0044】
加えて、第2の態様のいくつかの実装形態によってもたらされる技術的効果については、第1の態様または対応する実装形態の技術的効果の説明を参照されたい。
【0045】
第3の態様によれば、本出願の一実施形態は、コンテナサービスを配備するための方法を提供する。本方法は、サービスとしてのコンテナマネージャによって実施されてもよいし、サービスとしてのコンテナマネージャ機能を有する通信装置またはチップシステムによって実施されてもよい。本方法は、第1の配備要求を受信することであって、第1の配備要求が、少なくとも1つのノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備するように要求するためのものであり、少なくとも1つのノードインスタンスが、第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が第1の優先度条件を満たすノードインスタンスであり、および/あるいは少なくとも1つのノードインスタンスの数が最大数以下であり、少なくとも1つのノードインスタンスが、仮想化ネットワーク機能(VNF)をインスタンス化するためのものであり、最大数が、第1のタイプのコンテナサービスに対して配備されるノードインスタンスの最大数である、受信することと、少なくとも1つのノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備することと、を含む。
【0046】
可能な一実装形態では、本方法は、第1の追加要求を受信することであって、第1の追加要求が、ラベルが少なくとも1つのノードインスタンスに追加されることを示し、ラベルが、ノードインスタンスが第1のタイプのコンテナサービスの配備をサポートすることを示す、受信することと、少なくとも1つのノードインスタンスにラベルを追加することと、を更に含む。
【0047】
可能な一実装形態では、本方法は、第2の配備要求を受信することであって、第2の配備要求が、第1のノードインスタンスにコンテナサービスを配備するように要求するためのものであり、第1のノードインスタンスが、VNFに追加されるノードインスタンスである、受信することと、第1のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備することと、を更に含む。
【0048】
可能な一実装形態では、本方法は、削除要求を受信することであって、削除要求が、少なくとも1つのノードインスタンスに配備された第1のタイプのコンテナサービスを削除するように要求するためのものである、受信することと、少なくとも1つのノードインスタンスに配備された第1のタイプのコンテナサービスを削除することと、を更に含む。
【0049】
第4の態様によれば、第1のネットワーク要素が第1の情報を受信することであって、第1の情報が、1つまたは複数のノードインスタンスに関する情報を含み、1つまたは複数のノードインスタンスが、仮想化ネットワーク機能(VNF)をインスタンス化するためのものであり、第1のネットワーク要素が、ネットワーク機能仮想化オーケストレータ(NFVO)またはネットワーク機能仮想化マネージャ(VNFM)である、ことと、第1のネットワーク要素が第2の情報を決定することであって、第2の情報が、第1の優先度情報を含み、第1の優先度情報が、1つまたは複数のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する1つまたは複数の優先度を示す、ことと、第1のネットワーク要素がサービスとしてのコンテナマネージャに第1の配備要求を送信することであって、第1の配備要求が、1つまたは複数のノードインスタンスのうちの少なくとも1つのノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備するように要求するためのものであり、少なくとも1つのノードインスタンスが、第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が第1の条件を満たすノードインスタンスである、ことと、サービスとしてのコンテナマネージャが少なくとも1つのノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備することと、を含む、コンテナサービスを配備するための方法が提供される。
【0050】
第5の態様によれば、第1のネットワーク要素が、第1の情報を受信することであって、第1の情報が、1つまたは複数のノードインスタンスに関する情報を含み、1つまたは複数のノードインスタンスが、仮想化ネットワーク機能(VNF)をインスタンス化するためのものである、ことと、第2の情報を決定することであって、第2の情報が、最大数を含み、最大数が、第1のタイプのコンテナサービスに対して配備されるノードインスタンスの最大数である、ことと、サービスとしてのコンテナマネージャに第1の配備要求を送信することであって、第1の配備要求が、1つまたは複数のノードインスタンスのうちの少なくとも1つのノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備するように要求するためのものであり、少なくとも1つのノードインスタンスの数が、最大数以下である、ことと、サービスとしてのコンテナマネージャが少なくとも1つのノードインスタンスの第1のタイプのコンテナサービスを決定することと、を含む、コンテナサービスを配備するための方法が提供される。
【0051】
第6の態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は、第1の態様における第1のネットワーク要素、または第1のネットワーク要素内に構成された電子デバイス(例えば、チップシステム)、または第1のネットワーク要素を含む比較的大きいデバイス、であってもよい。第1のネットワーク要素は、第1の態様または任意選択のいずれかの実装形態を実施するように構成された対応する手段(means)またはモジュールを含む。例えば、通信装置は、処理モジュール(処理ユニットと呼ばれることもある)と、トランシーバモジュール(トランシーバユニットと呼ばれることもある)と、を含む。
【0052】
例えば、トランシーバモジュールは、第1の情報を受信するように構成され、第1の情報は、1つまたは複数のノードインスタンスに関する情報を含み、1つまたは複数のノードインスタンスは、仮想化ネットワーク機能(VNF)をインスタンス化するためのものである。処理モジュールは、第2の情報を決定するように構成され、第2の情報は、第1の優先度情報を含み、第1の優先度情報は、1つまたは複数のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する1つまたは複数の優先度を示す。トランシーバモジュールは、サービスとしてのコンテナマネージャに第1の配備要求を送信するように構成され、第1の配備要求は、1つまたは複数のノードインスタンスのうちの少なくとも1つのノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備するように要求するためのものであり、少なくとも1つのノードインスタンスは、第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が第1の条件を満たすノードインスタンスである。
【0053】
第7の態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は、第2の態様における第1のネットワーク要素、または第1のネットワーク要素内に構成された電子デバイス(例えば、チップシステム)、または第1のネットワーク要素を含む比較的大きなデバイスであってもよい。第1のネットワーク要素は、第1の態様または任意選択のいずれかの実装形態を実施するように構成された対応する手段(means)またはモジュールを含む。例えば、通信装置は、処理モジュール(処理ユニットと呼ばれることもある)と、トランシーバモジュール(トランシーバユニットと呼ばれることもある)と、を含む。
【0054】
例えば、トランシーバモジュールは、第1の情報を受信するように構成され、第1の情報は、1つまたは複数のノードインスタンスに関する情報を含み、1つまたは複数のノードインスタンスは、仮想化ネットワーク機能(VNF)をインスタンス化するためのものである。処理モジュールは、第2の情報を決定するように構成され、第2の情報は、最大数を含み、最大数は、第1のタイプのコンテナサービスに対して配備されるノードインスタンスの最大数であり、トランシーバモジュールは、サービスとしてのコンテナマネージャに第1の配備要求を送信するように構成され、第1の配備要求は、1つまたは複数のノードインスタンスのうちの少なくとも1つのノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備するように要求するためのものであり、少なくとも1つのノードインスタンスの数は、最大数以下である。
【0055】
第8の態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は、第3の態様におけるサービスとしてのコンテナマネージャであってもよく、サービスとしてのコンテナマネージャに構成された電子デバイス(例えば、チップシステム)であってもよく、サービスとしてのコンテナマネージャを含む比較的大きなデバイスであってもよい。第1のネットワーク要素は、第1の態様または任意選択のいずれかの実装形態を実施するように構成された対応する手段(means)またはモジュールを含む。例えば、通信装置は、処理モジュール(処理ユニットと呼ばれることもある)と、トランシーバモジュール(トランシーバユニットと呼ばれることもある)と、を含む。
【0056】
例えば、トランシーバモジュールは、第1の配備要求を受信するように構成され、第1の配備要求は、少なくとも1つのノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備するように要求するためのものであり、少なくとも1つのノードインスタンスは、第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が第1の優先度条件を満たすノードインスタンスであり、および/または少なくとも1つのノードインスタンスの数は、最大数以下であり、少なくとも1つのノードインスタンスは、仮想化ネットワーク機能(VNF)をインスタンス化するためのものであり、最大数は、第1のタイプのコンテナサービスに対して配備されるノードインスタンスの最大数である。処理モジュールは、少なくとも1つのノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備するように構成される。
【0057】
第9の態様によれば、通信システムが提供される。通信システムは、第6の態様による通信装置と、第8の態様による通信装置と、を含む、または、通信システムは、第7の態様による通信装置と、第8の態様による通信装置と、を含む。
【0058】
第10の態様によれば、プロセッサおよびメモリを含む通信装置が提供される。メモリは、1つまたは複数のコンピュータプログラムを記憶するように構成され、1つまたは複数のコンピュータプログラムは、コンピュータ実行可能命令を含み、通信装置が動作すると、プロセッサは、メモリに記憶された1つまたは複数のコンピュータプログラムを実行し、これにより、通信装置は、第1の態様、第2の態様、または第3の態様のいずれか1つによる方法を実施する。
【0059】
第11の態様によれば、チップシステムが提供される。チップシステムは、プロセッサと、インターフェースと、を含む。プロセッサは、インターフェースから命令を呼び出し、命令を実行するように構成され、プロセッサが命令を実行すると、第1の態様、第2の態様、または第3の態様のいずれか1つによる方法が実施される。
【0060】
第12の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、コンピュータプログラムがコンピュータで実行されると、コンピュータは、第1の態様、第2の態様、または第3の態様のいずれか1つによる方法を実施することが可能になる。
【0061】
加えて、第3の態様から第12の態様の実装形態のいずれか1つによってもたらされる技術的効果については、第1の態様、第2の態様、または対応する実装形態の技術的効果の説明を参照されたい。
【図面の簡単な説明】
【0062】
図1A】VNFアーキテクチャの概略図である。
図1B】CaaS技術に基づくコンテナ管理およびオーケストレーションシステムのアーキテクチャの概略図である。
図1C】本出願の一実施形態が適用可能であるシナリオの概略図である。
図1D】本出願の一実施形態による通信システムのアーキテクチャの概略図である。
図2A】本出願の一実施形態によるコンテナサービスを配備するための方法の概略フローチャートである。
図2B】本出願の一実施形態によるコンテナサービスを配備するための方法の概略フローチャートである。
図3A】本出願の一実施形態によるインスタンス化されたVNFの概略図である。
図3B】本出願の一実施形態によるスケールアウト後のVNFの概略図である。
図4A】本出願の一実施形態によるコンテナサービスを配備するための別の方法の概略フローチャートである。
図4B】本出願の一実施形態によるコンテナサービスを配備するための別の方法の概略フローチャートである。
図5】本出願の一実施形態による通信装置の構造の概略図1である。
図6】本出願の一実施形態による通信装置の構造の概略図2である。
図7】本出願の一実施形態による通信装置の構造の概略図3である。
図8】本出願の一実施形態による通信装置の構造の概略図4である。
図9】本出願の一実施形態による通信装置の構造の概略図5である。
図10】本出願の一実施形態による通信装置の構造の概略図6である。
【発明を実施するための形態】
【0063】
本出願の実施形態の目的と技術的解決策と利点をより明確にするため、以下では、本明細書の添付の図面および具体的な実装形態を参照しながら、本出願の実施形態の技術的な解決策を詳しく説明する。
【0064】
以下は、本出願の実施形態における技術的用語を説明する。
【0065】
1.本出願の実施形態におけるネットワーク要素は、単一の物理デバイスであってもよく、複数のデバイスまたはノードを統合する装置であってもよい。ノードは、ネットワーク内の機能を実施するデバイスのグループとして理解されてもよく、デバイスのグループは、1つまたは複数のデバイス、例えば、データ転送機能などの機能であってもよい。あるいは、本出願の実施形態におけるネットワーク要素は、論理的概念、例えば、ソフトウェアモジュール、または各ネットワーク要素によって提供されるサービスに対応するネットワーク機能であってもよい。ネットワーク機能は、仮想化実装形態における仮想化機能、例えば、統合データ管理(unified data management、UDM)、統合ネットワークコントローラ(unified network controller、UNC)、統合ポリシー制御機能(unified policy control、UPCF)、統合分散ゲートウェイ(unified distributed gateway)、または統合ユーザ・センタ・データベース(unified subscriber center database、USCDB)として理解されてもよい。
【0066】
2.本出願の実施形態におけるノードインスタンスは、VNFをインスタンス化するために作成されるインスタンスである。ノードインスタンスは、コンテナサービスを配備するために使用され得る。1つまたは複数のコンテナサービスが、1つのノードインスタンスに配備され得、1つのコンテナサービスが、1つまたは複数のコンテナを管理し得る。ノードインスタンスは、仮想マシンインスタンスまたは物理マシンによって実施されてもよい。仮想化技術では、物理マシンが、VMインスタンスを取得するために、仮想化技術を使用することによって仮想化され得る。VMインスタンスは、対応するリソースがVMのために構成された後の結果として理解され得る。リソースは、例えば、コンピューティングリソースおよび/またはストレージリソースである。1つの仮想マシンが、1つの物理マシンに配備されてもよく、複数の仮想マシンが、複数の物理マシンにそれぞれ配備されてもよく、または1つの物理マシンに配備されてもよい。1つまたは複数のコンテナサービスが、1つのVMインスタンスに配備され得る。物理マシンは、対応するリソースを有する。したがって、物理マシンは、インスタンスとみなされ得、1つまたは複数のコンテナは、物理マシンに直接配備され得る。物理マシンは、例えば、ベアメタル(bare metal)である。
【0067】
本出願の実施形態では、特に明記しない限り、名詞の数は、「単数名詞または複数名詞」、すなわち「1つまたは複数」を表す。「少なくとも1つ」は、1つまたは複数を意味し、「複数の」は、2つ以上を意味する。「および/または」は、関連するオブジェクトを記述する関連関係であり、3つの関係が存在し得ることを示す。例えば、Aおよび/またはBは、以下の場合を、すなわち、Aのみが存在する場合、AとBとの両方が存在する場合、およびBのみが存在する場合を、示してもよく、その場合、AおよびBは、単数形または複数形であり得る。記号「/」は、通常、関連付けられたオブジェクト間の「または」関係を示す。例えば、A/Bは、AまたはBを示す。以下の項目(個)のうちの少なくとも1つ、またはその類似表現は、これらの項目の任意の組合せを指し、単数の項目(個)または複数の項目(個)の任意の組合せを含む。例えば、a、b、またはcのうちの少なくとも1つは、a、b、c、aおよびb、aおよびc、bおよびc、またはa、b、およびcを表し、a、b、およびcは、単数であっても、または複数であってもよい。
【0068】
別段の定めがない限り、本出願の実施形態で言及されている「第1の」および「第2の」などの序数は、複数のオブジェクトを区別するために使用されており、複数のオブジェクトの順序、時系列、優先度、または重要度を限定するために使用されていない。例えば、「第1の配備要求」および「第2の配備要求」は、2つの配備要求を表すために使用されるにすぎず、2つの配備要求の内容、優先度、重要度、送信または受信シーケンスなどが、必ずしも異なることを意味するものではない。
【0069】
理解を容易にするために、以下で、NFVの概念およびアーキテクチャを簡単に説明する。
【0070】
1.NFV
NFVは、専用ネットワークデバイスを配備するために必要とされるコストを削減するために、汎用ハードウェアデバイスおよび仮想化技術を使用して専用ネットワークデバイスの機能を担う。NFVは、ソフトウェアをハードウェアから切り離し、これにより、ネットワークデバイスの機能は、もはや専用ハードウェアに依存しなくなる。加えて、クラウドコンピューティング機能は、柔軟なリソース共有を可能にし、それによって、新規のサービスの迅速な開発および配備を実施する。
【0071】
NFVを使用することによって実施されるネットワークサービスは、ネットワークサービス(network service、NS)と呼ばれる。例えば、NSは、インターネット・プロトコル・マルチメディア・サブシステム(internet protocol address multimedia subsystem、IMS)ネットワークサービス、または第5世代移動通信システム(the 5th generation system、5GS)のコア・ネットワーク・サービスを含む。
【0072】
NSは、いくつかの仮想化ネットワーク機能(virtualized network function、VNF)を含み、すなわち、いくつかのVNFは、1つのNSを実施する。VNFは、PNF、例えば、仮想化パケット・コア・ネットワーク(evolved packet core、EPC)ノードに対応する。EPCノードは、以下のノード、例えば、モビリティ管理エンティティ(mobility management entity、MME)、サービングゲートウェイ(serving gateway、SGW)、パブリック・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(public data network gateway、PGW)などのうちの1つまたは複数を含む。NFV要件は、VNFがPNFと同じ機能を有することを期待することである。
【0073】
2.NFVアーキテクチャ
図1Aは、NFVアーキテクチャの概略図である。アーキテクチャは、例えば、CaaS技術が導入されていないNFVアーキテクチャである。NFVアーキテクチャは、NFV管理およびオーケストレーションシステム(NFV management and orchestration system、NFV MANO)110と、1つまたは複数の運用サポートシステム/業務サポートシステム(operation support system/business support systems、OSSs/BSSs)120と、複数の要素管理システム(element manager system、EMSs)130と、複数のVNF140と、NFVインフラストラクチャ(NFV infrastructure、NFVI)150と、を含み得る。
【0074】
NFV MANO110は、NFVIリソース全体の管理およびオーケストレーションを担当する。NFV MANO110は、NFVオーケストレータ(NFV orchestrator、NFVO)111と、1つまたは複数のVNFM112と、仮想化インフラストラクチャマネージャ(virtualized infrastructure manager、VIM)113と、を含む。NFVO111は、NS記述情報(これは、ネットワークサービス記述子(network service descriptor、NSD)とも称され得る)および仮想化ネットワーク機能転送グラフ(VNF forwarding graph、VNFFG)を管理し、NSのライフサイクルを管理し、VNFM112と協働して、VNFのライフサイクル管理および仮想リソースのグローバルビュー機能を実施するように構成される。グローバルビュー機能は、対応する仮想リソースをグラフィックに表示することと理解されてもよい。VNFライフサイクル管理は、仮想化ネットワーク機能記述子(VNF descriptor、VNFD)の管理、VNFインスタンス化、ノードインスタンスの弾性スケーリング(スケールアウト/アップ(scaling out/up)、およびスケールイン/ダウン(scaling in/down)を含む)、ノードインスタンスの回復(healing)、ノードインスタンスの終了などを含む。VNFM112は、VNFの柔軟なスケーリングの自動化を実施するために、NFVO111から柔軟なスケーリング(scaling)ポリシーを受信することを更にサポートする。VIM113は、インフラストラクチャレイヤのハードウェア(hardware)リソースおよび仮想リソースの管理、例えば、仮想リソースの予約および割当て、仮想リソースの状態の監視および障害の報告、ならびに上位レイヤアプリケーションのための仮想リソースプールの提供を主に担当する。例えば、VIM113は、VNF140とNFVI内の仮想リソースとの間の相互作用、および/またはVNFとNFVI内のハードウェアリソースとの間の相互作用を、制御し、管理するように構成される。あるいは、例えば、VIM113は、仮想リソースまたはハードウェアリソースをVNF140に割り当てる動作を実施するように構成されてもよい。
【0075】
OSS/BSS120は、主に電気通信サービスプロバイダ向けであり、統合したネットワーク管理およびサービス運用機能、障害監視およびネットワーク情報収集などのネットワーク管理、ならびに課金管理および顧客サービス管理などのサービス運用機能を提供する。
【0076】
EMS130は、VNFに対する障害管理、構成管理、アカウント管理、性能管理、およびセキュリティ管理(fault management、configuration management、account management、performance management、security management、FCAPS)の従来の機能を実施するように構成される。
【0077】
VNF140は、対応するアプリケーション(application、APP)(図1Aには示されていない)を実行し、対応するアプリケーションを通してユーザに、対応するサービスを提供し得る。
【0078】
NFVI150は、仮想リソースレイヤと、仮想化レイヤと、ハードウェア・リソース・レイヤと、を含み得る。仮想リソースレイヤは、複数のVMインスタンスを含んでもよく、仮想リソースレイヤは、仮想ストレージ、仮想ネットワークなど(図1Aには示されていない)を更に含んでもよい。ハードウェア・リソース・レイヤは、コンピューティングハードウェア、ストレージハードウェア、ネットワークハードウェア(図1Aには示されていない)などを含んでもよい。
【0079】
仮想リソースレイヤは、VMの形態で仮想リソースを提供するように構成されてもよく、例えば、1つまたは複数のノードインスタンスが1つのVNF140を形成する。仮想化レイヤは、仮想化ハードウェア・リソース・レイヤ内のハードウェアを使用することによって仮想ネットワークを形成し、複数のVMインスタンスは、仮想ネットワークを通して互いに通信し得る。仮想ネットワークは、例えば、仮想ローカル・エリア・ネットワーク(virtual local area network、VLAN)、仮想プライベート・ローカル・エリア・ネットワーク・サービス(virtual private LAN service、VPLS)、仮想拡張ローカル・エリア・ネットワーク(virtual extensible local area network、VXLAN)、または汎用ルーティングカプセル化ネットワーク仮想化(network virtualization using generic routing encapsulation、NVGRE)である。
【0080】
ハードウェア・リソース・レイヤは、物理マシンの形態でハードウェアリソースを提供し得る。ハードウェア・リソース・レイヤのハードウェアは、以下の、専用プロセッサ、処理およびコンピューティング機能を提供するように構成された汎用プロセッサ、記憶能力を提供するように構成されたデバイス、およびネットワーク通信機能を提供するように構成されたデバイス、のうちの1つまたは複数を含み得る。専用プロセッサは、例えば、中央演算処理装置(central process unit、CPU)である。記憶能力を提供するように構成されたデバイスは、例えば、ディスクまたはネットワーク接続ストレージ(network attached storage、NAS)である。ネットワーク通信機能を提供するように構成されたデバイスは、例えば、スイッチ、ルータ、および/または別のネットワークデバイスである。
【0081】
以下では、コンテナ化技術におけるCaaS技術について説明する。
【0082】
CaaS技術では、オペレーティングシステム内の異なるプロセスが、仮想化技術によって分離され、対応するサービスが、1つまたは複数のプロセスを使用して実施される。仮想化技術は、例えば、Linux(登録商標)オペレーティングシステムにおけるコントロールグループ(control groups、CGroup)機構および/またはネームスペース(name space)機構を含む。CaaS技術に関与する管理オブジェクトは、軽量で簡略化された管理を実施するためのプロセスである。
【0083】
図1Bは、CaaS技術に基づくコンテナ管理およびオーケストレーションシステムのアーキテクチャの概略図である。図1Bはまた、kubernetes(略してK8S)技術に基づいて実施されるコンテナ管理およびオーケストレーションシステムのアーキテクチャの概略図として理解され得る。説明を簡潔にするために、K8S技術に基づいて実施されるコンテナ管理およびオーケストレーションシステムは、略してK8Sシステムと呼ばれる場合がある。
【0084】
図1Bに示すように、K8Sシステムは、1つまたは複数のクラスタを含む。各クラスタは、K8Sマスタノード(master node)と、スレーブノードのグループと、を含み、スレーブノードは、ワーカーノードとも呼ばれ得る。各クラスタはまた、サービス(service)を含み、サービスは、各ワーカーノードにアクセスするために、外部ノードに関するエントリとして機能し得る。
【0085】
プロセスのグループは、マスタノード上で実行し、プロセスのグループは、例えば、アプリケーション・プログラミング・インターフェース・サービス(application programming interface server、API server)および制御マネージャ(controller manager)を含む。制御マネージャは、レプリケーションコントローラ(replication controller、RC)を含む。マスタノード内のプロセスのグループは、クラスタを管理する役割を担う。例えば、プロセスのグループは、クラスタ内のリソースを管理し、クラスタ内のコンテナサービス(例えば、ポッド(pod))をスケジュールし、クラスタ内のコンテナサービスを弾性的にスケーリングし、クラスタのセキュリティを制御し、クラスタを監視し、クラスタ内で発生するエラーを訂正するために使用されてもよい。
【0086】
各ワーカーノードは、クラスタに配備されたノードインスタンスを使用して実施され得る。各ワーカーノードは、3つのコンポーネント、すなわち、kubelet、プロキシ(proxy)、およびドッカー(docker)を実行し得る。各ワーカーノードは、ワーカーノードのコンテナサービスのライフサイクルを管理し、サービスエージェント機能を実施する。サービスエージェント機能は、現在のワーカーノードのコンテナサービスと別のワーカーノードとの間の通信のためのプロキシを含む。1つまたは複数のコンテナサービスが、各ワーカーノードに配備される。コンテナサービスは、K8Sシステムの最小配備単位である。図1Bは、例として使用される。コンテナサービスAは、ワーカーノードAに配備され、コンテナサービスBは、ワーカーノードBに配備される。
【0087】
以下は、K8Sシステムのコンポーネントの機能を簡単に説明する。
【0088】
1.アプリケーション・プログラミング・インターフェース・サービスは、リソース操作エントリを提供する。例えば、K8Sシステム内の他のコンポーネントは、アプリケーション・プログラミング・インターフェース・サービスによって提供されるAPIインターフェースを通してリソースを操作する。アプリケーション・プログラミング・インターフェース・サービスは、クラスタ内のすべてのリソースに問い合わせ、クラスタ内のリソースの変化を監視して、対応するサービス機能を実施するためにK8Sシステム内の他のコンポーネントを支援し得る。
【0089】
2.制御マネージャは、クラスタの管理および制御センターであり、K8Sクラスタの障害検出および自動回復を主に実施する。例えば、制御マネージャは、コンテナサービスがレプリケーションコントローラの定義に適合することを保証するために、レプリケーションコントローラの定義に基づいてコンテナサービスの複製または除去を実施してもよい。加えて、サービス(service)とコンテナサービスとの間の管理関係に基づいて、サービスのエンドポイント(endpoints)オブジェクトの作成および更新、ワーカーノードの発見、ワーカーノードの管理およびステータス監視、ならびにローカルにキャッシュされた画像ファイルの消去が、更に完了され得る。
【0090】
3.kubeletコンポーネントは、コンテナサービスを作成すること、修正すること、監視すること、および削除することを含む、ローカル・ワーカー・ノードのコンテナサービスのフル・サービス・ライフ・サイクル管理を担当する。加えて、kubeletコンポーネントは、現在のワーカーノードに関するステータス情報をアプリケーション・プログラミング・インターフェース・サービスに定期的に報告する。
【0091】
4.proxyシコンポーネントは、サービスプロキシとソフトウェアモードとの間の負荷分散を実施するように構成される。
【0092】
5.dockerコンポーネントは、コンテナ実行のための環境を提供する。
【0093】
仮想化技術の継続的な開発により、CaaS技術がNFVアーキテクチャに統合されることが、提案されている。現在、NFVアーキテクチャが定義された。NFVアーキテクチャについては、図1Cを参照されたい。図1Cは、本出願の一実施形態が適用可能であるアプリケーションシナリオの概略図としても理解され得る。
【0094】
図1Cでは、管理エンティティ、すなわちサービスとしてのコンテナマネージャ(container as a service manager、CaaS Mgt)が、NFVアーキテクチャのNFV MANOに追加されている。サービスとしてのコンテナマネージャは、CaaS管理プレーンの機能を担い、サービスとしてのコンテナマネージャは、VNF140内の複数のコンテナサービスのライフサイクルを管理するように構成される。サービスとしてのコンテナマネージャの機能については、K8Sシステムのマスタノードの機能を参照されたい。サービスとしてのプラットホーム(platform as a service、PaaS)レイヤが、VNF140とNFVI150との間に追加される。PaaSのサブレイヤは、CaaSであり、CaaSは、CaaSユーザプレーンとして理解され得る。CaaSに加えて、PaaSレイヤは、NFVアーキテクチャにおける専用サービス(dedicated service)、共通サービス(common service)などを更に含む。加えて、1つまたは複数のコンテナサービスは、NFVI内の仮想マシンに配備され得、および/または1つまたは複数のコンテナサービスは、NFVI内の物理マシンに配備され得る。図1Cが、一例として使用される。コンテナサービス1は、仮想マシンインスタンスVM1に配備されてもよく、コンテナサービス2は、仮想マシンインスタンスVM2に配備されてもよい。
【0095】
本出願の実施形態は、技術的解決策を提供する。本技術的解決策では、コンテナサービスのタイプ(例えば、第1のタイプ)を配備するためのノードインスタンスは、ノードインスタンスの優先度に基づいて決定され得、コンテナサービスを配備するための機構が提供される。加えて、本技術的解決策では、特定のタイプ(例えば、第1のタイプ)のコンテナサービスが配備されるとき、第1のタイプのコンテナサービスを配備するためのノードインスタンスの数を柔軟に調整するために、優先度が第1の条件を満たさない一部のノードインスタンスが、除外され得る。このようにして、過剰なコンテナサービスが、過剰なノードインスタンスに配備されることから防止され得る。
【0096】
以下は、添付の図面を参照して、本出願の実施形態で提供される技術的解決策を説明する。
【0097】
本出願の一実施形態は、コンテナサービスを配備するための方法を提供する。本方法は、通信システムによって実施され得、通信システム内の第1のネットワーク要素およびサービスとしてのコンテナマネージャによって具体的に実施される。第1のネットワーク要素は、例えば、VNFMまたはNFVOである。本方法は、第1のネットワーク要素の機能を有する通信装置またはチップシステムによって、およびサービスとしてのコンテナマネージャの機能を有する通信装置またはチップシステムによって、具体的に実施され得る。第1のネットワーク要素の機能を有する通信装置は、VNFM機能を有する通信装置、またはNFVO機能を有する通信装置を含む。第1ネットワーク要素の機能を有するチップシステムは、VNFM機能を有するチップシステム、またはNFVO機能を有するチップシステムを含む。
【0098】
図1Dは、本出願の一実施形態による通信システムの構造の概略図である。図1Dに示されるように、通信システムは、第1のネットワーク要素と、サービスとしてのコンテナマネージャと、を含む。第1のネットワーク要素およびサービスとしてのコンテナマネージャの具体的な実装形態については、前述の内容を参照されたい。
【0099】
図2Aおよび図2Bは、方法のフローチャートである。図2Aおよび図2Bの記述プロセスでは、方法が図1Cに示されるNFVアーキテクチャに適用され、第1のネットワーク要素がVNFMであり、通信システムが図1Dに示される通信システムである例が、使用される。
【0100】
ステップ201:要求者は、第1の情報をVNFMに送信し、第1の情報は、1つまたは複数のノードインスタンスに関する情報を含む。これに対応して、VNFMは、要求者から第1の情報を受信する。1つまたは複数のノードインスタンスは、VNFをインスタンス化するために作成されるノードインスタンスである。
【0101】
VNFインスタンス化中に、要求者は、VNFをインスタンス化するために必要とされるノードインスタンスに基づいて第1の情報を構成し、次いで、第1の情報をVNFMに送信し得る。任意選択で、第1の情報は、インスタンス化要求において搬送されてもよく、インスタンス化要求は、VNFをインスタンス化するように要求するためのものである。VNFMがインスタンス化要求を受信することは、VNFMが第1の情報を受信することに等しい。加えて、インスタンス化要求は、現在インスタンス化される必要があるVNFを示すために、他の情報を更に含んでもよく、例えば、VNFの識別子を含んでもよい。あるいは、第1の情報は、別のメッセージを通して、例えば、専用メッセージを通して送信されてもよい。
【0102】
要求者は、例えば、ユーザ、または図1Cに示されるVNFアーキテクチャの第1のネットワーク要素以外の別のネットワーク要素である。別のネットワーク要素は、例えば、VNFM、NFVO、EMなどである。例えば、要求者は、ユーザであり、VNFMは、ユーザに操作インターフェースを提供してもよい。ユーザは、操作インターフェースに対して構成操作を実施する。ユーザによって操作を送信することは、第1の情報をVNFMに送信することに等しい。この場合、VNFMは、第1の情報を取得し得、これは、VNFMによって第1の情報を受信することに等しい。
【0103】
第1の情報は、1つまたは複数のノードインスタンスに関する情報を含み、1つまたは複数のノードインスタンスに関する情報は、少なくとも1つのタイプの各タイプのノードインスタンスの数と、少なくとも1つのタイプの各タイプのノードインスタンスに関するタイプ情報と、を含む。少なくとも1つのタイプは、1つまたは複数のノードインスタンスが属するすべてのタイプを指す。ノードインスタンスに関するタイプ情報は、ノードインスタンスのタイプを示す。例えば、ノードインスタンスは、仮想マシンインスタンスであり、1つのVM-Aタイプのノードインスタンスおよび2つのVM-Bタイプのノードインスタンスが、VNFをインスタンス化するために必要とされる。この場合、第1の情報は、2つのタイプのノードインスタンスに関する情報を含み得、2つのタイプのノードインスタンスはそれぞれ、VM-AおよびVM-Bである。VM-Aタイプのノードインスタンスに関する情報は、2つあり、VM-Bタイプのノードインスタンスに関する情報は、1つである。
【0104】
例えば、ノードインスタンスのタイプは、ノードインスタンスのリソース仕様に基づいて分類されてもよい。2つのノードインスタンスのリソース仕様が異なる場合、2つのノードインスタンスのタイプは異なる。リソース仕様は、ノードインスタンスを作成するために必要とされるリソースタイプ、および/またはノードインスタンスを作成するために必要とされる各リソースタイプに対応するリソースの数を含む。リソースタイプは、例えば、中央演算処理装置(central processing unit、CPU)、メモリ、帯域、およびストレージを含む。例えば、リソースタイプがCPUである場合、対応するリソース数は、ノードインスタンスを作成するために必要とされるCPUの数などを含む。2つのノードインスタンスのリソース仕様が異なることは、2つのノードインスタンスを作成するために必要とされるリソースタイプが異なること、および/または2つのノードインスタンスを作成するために必要とされるリソースタイプに対応するリソース数が異なること、として理解され得る。1つのノードインスタンスを作成することは、1つまたは複数のリソースタイプを必要とし得る。したがって、2つのノードインスタンスを作成するために必要とされるリソースタイプは異なり、これは、2つのノードインスタンスを作成するために必要とされるリソースタイプが、部分的または完全に異なることとして理解され得る。例えば、VM-Aタイプのノードインスタンスを作成するために必要とされるリソースタイプは、CPUと、帯域幅と、メモリと、を含み、VM-Bタイプのノードインスタンスを作成するために必要とされるリソースタイプは、CPUと、帯域幅と、ストレージと、を含む。この場合、2つのノードインスタンスを作成するために必要とされるリソースタイプは、部分的に異なると考えられる。同様に、1つのノードインスタンスを作成することは、1つまたは複数のリソースタイプを必要とし得る。したがって、2つのノードインスタンスを作成するために必要とされるリソースタイプは、リソースの異なる数に対応する。2つのノードインスタンスを作成するために必要とされるリソースタイプのうちの少なくとも1つのリソースタイプは、リソースの異なる数に対応することが理解され得る。例えば、2つのCPUが、VM-Aタイプのノードインスタンスを作成するために必要とされ、3つのCPUが、VM-Bタイプのノードインスタンスを作成するために必要とされる。この場合、2つのノードインスタンスを作成するために必要とされるリソースタイプのうち、1つのリソースタイプに対応する数は異なると考えられる。もちろん、VMのタイプは、別の方式で代替的に分類されてもよい。これは、本出願の本実施形態に限定されない。
【0105】
ステップ202:VNFMは、1つまたは複数のノードインスタンスを作成するために必要とされるリソース仕様を決定する。
【0106】
VNFMは、第1の情報に基づいて、1つまたは複数のノードインスタンスを作成するために必要とされるリソース仕様を決定する。1つまたは複数のノードインスタンスのリソース仕様の合計は、VNFをインスタンス化するために必要とされるノードインスタンスを作成するために必要とされるリソース仕様として理解され得る。例えば、第1の情報は、2つのノードインスタンスのVM-Aタイプと、1つのノードインスタンスのVM-Bタイプと、を含む。VNFMは、2つのCPUが、1つのVM-Aインスタンスを作成するために必要とされ、3つのCPUが、1つのVM-Bインスタンスを作成するために必要とされる、と決定する。言い換えると、VNFMは、5つのCPUが5つのノードインスタンスを作成するために必要とされる、と決定する。
【0107】
例えば、VNFMは、VNFDから1つまたは複数のノードインスタンスの各々を作成するために必要とされるリソース仕様を決定するために、VNFDを解析してもよい。VNFDは、NFVO内に事前構成されてもよい。例えば、VNFMは、NFVOに第1の要求を送信してもよく、第1の要求は、VNFDを要求するためのものである。これに対応して、NFVOは、VNFMからVNFDを受信する。NFVOは、VNFMにVNFDを送信する。これに対応して、VNFMは、NFVOからVNFDを受信する。VNFMは、1つまたは複数のノードインスタンスの各々によって必要とされるリソース仕様を取得するために、VNFDを解析する。VNFDは、様々なタイプのノードインスタンスによって必要とされるリソース仕様を含み得る。
【0108】
あるいは、VNFMは、NFVOに第2の要求を送信し得、第2の要求は、1つまたは複数のノードインスタンスを作成するために必要とされるリソース仕様を作成するように要求するためのものである。これに対応して、NFVOは、VNFMから第2の要求を受信し、NFVOは、1つまたは複数のノードインスタンスを作成するために必要とされるリソース仕様を取得するために、VNFDを解析し、NFVOにリソース仕様情報を送信し、リソース仕様情報は、1つまたは複数のノードインスタンスを作成するために必要とされるリソース仕様を示す。これに対応して、VNFMは、1つまたは複数のノードインスタンスを作成するためのリソース仕様を決定するために、NFVOからリソース仕様情報を受信する。
【0109】
本出願の本実施形態では、VNFDが、様々なタイプのノードインスタンスによって必要とされるリソース仕様を含むので、任意のVNFがインスタンス化されると、同じVNFDは、ノードインスタンスのリソース仕様を決定ために使用され得る。言い換えると、VNFDは、すべてのVNFに共通であってもよい。このようにして、各VNFに対して対応するVNFDを構成する必要がなく、それによってVNFDの数を低減し、VNFDを構成し、管理する作業負荷を更に低減する。
【0110】
ステップ203:VNFMが、VIMにリソース割当て要求を送信する。これに対応して、VIMは、VNFMからリソース割当て要求を受信する。
【0111】
VNFMは、1つまたは複数のノードインスタンスのリソース指定に基づいてリソース割当て要求を生成し得る。リソース割当て要求は、VIMから1つまたは複数のノードインスタンスを作成するために必要とされるリソースを要求するためのものである。リソース割当て要求は、1つまたは複数のノードインスタンスを作成するために必要とされるリソース仕様に関する情報を含み得る。
【0112】
ステップ204:VIMが、VNFMにリソース情報を送信する。リソース情報は、1つまたは複数のノードインスタンスに対応するリソースを示す。これに対応して、VNFMは、VIMからリソース情報を受信する。
【0113】
各ノードインスタンスに関するリソース情報は、VIMで事前構成され得る。リソース割当て要求を受信した後、VIMは、1つまたは複数のノードインスタンスを作成するためのリソース情報を決定し、VNFMに、1つまたは複数のノードインスタンスに関するリソース情報を送信する。リソース情報は、例えば、1つまたは複数のノードインスタンスの各々の識別子を含む。ノードインスタンスの識別子は、例えば、ノードインスタンスのアドレス、例えば、ノードインスタンスのインターネットプロトコル(internet protocol、IP)アドレスである。
【0114】
あるいは、リソース情報は、VIMに、NFVIによって送信されてもよく、VIMは、NFVIからリソース情報を受信する。例えば、VIMは、NFVIに呼出し情報を送信してもよく、呼出し情報は、1つまたは複数のノードインスタンスによって必要とされるリソース仕様を作成するように要求するための情報を含む。呼出し情報を受信した後、NFVIは、1つまたは複数のノードインスタンスに関するリソース情報を決定し得る。NFVIは、VIMにリソース情報を送信する。リソース情報を受信した後、VIMは、VNFMにリソース情報を送信し得る。
【0115】
ステップ202からステップ204は、ノードインスタンスを作成する方式の一例である。当然ながら、ノードインスタンスを作成する他の方式もあり、それらの方式は、本出願の本実施形態では1つずつ列挙されない。
【0116】
ステップ205:VNFMが、第2の情報を決定する。第2の情報は、例えば、第1の優先度情報を含み、第1の優先度情報は、1つまたは複数のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度を示し得る。
【0117】
例えば、コンテナサービスのタイプは、コンテナサービスによって実施される機能に基づいて分類されてもよい。例えば、運用および保守機能を実施するためのコンテナサービスのタイプは、運用および保守タイプに分類され、管理機能を実施するコンテナサービスのタイプは、管理タイプに分類される。例えば、コンテナサービスは、ポッドである。コンテナサービスのタイプは、ライフサイクル管理コンテナサービス(life cycle-manager-pod、Life cycle-mng-pod)と、ネットワーク要素信頼性管理コンテナサービス(high availability-manager-pod、Ha-Mng-Pod)と、サービスとしてのコンテナエージェント(CaaS agent)と、運用および保守タイプ管理コンテナサービス(operation maintenance-pod、O&M-Pod)と、を含む。life cycle-mng-Podは、コンテナのライフサイクルを管理するために使用される。Ha-Mng-Podは、例えば、コンテナ例外を検出する、コンテナの信頼性を管理するために使用される。O&M-Podは、コンテナに対してO&Mを実施するために使用される。CaaS agentは、podのライフサイクルを管理するために、ノードインスタンスに配備されたエージェントである。
【0118】
当然ながら、コンテナサービスのタイプは、別の方式で代替的に分類されてもよい。これは、本出願の本実施形態に限定されない。
【0119】
第1のタイプのコンテナサービスは、1つまたは複数のタイプのコンテナサービスのうちのいずれか1つである。1つまたは複数のタイプのコンテナサービスは、例えば、管理タイプおよびO&Mタイプである。異なるタイプのコンテナサービスの配備プロセスは同様である。したがって、本出願の本実施形態では、第1のタイプのコンテナサービスの配備が、例として使用される。
【0120】
第2の情報は、1つまたは複数のノードインスタンスにおいて、第1のタイプのコンテナサービスを配備するためのノードインスタンスを決定するためのポリシー情報であってもよい。その後、第1のタイプのコンテナサービスが配備されると、コンテナサービスは、第2の情報に基づいて配備され得る。第2の情報は、異なる内容を含み得る。以下では、第2の情報に含まれ得る内容について説明する。
【0121】
1.第2の情報は、第1の優先度情報を含む。
【0122】
第1の優先度情報は、1つまたは複数のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度を示す。同じタイプのノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が異なる場合、第1の優先度情報は、1つまたは複数のノードインスタンスの各々に第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度を含む。同じタイプのノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が同じである場合、第1の優先度情報は、少なくとも1つのタイプの各タイプのノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度を含み、少なくとも1つのタイプは、1つまたは複数のVMインスタンスが属するすべてのタイプを指す。
【0123】
第1の優先度情報は、複数の方式で表され得る。例えば、第1の優先度情報は、複数の値を使用することによって表されてもよい。例えば、ノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度は、数字の形式で表され得、例えば、優先度は1、2、3、…である。小さい優先度値は、第1のタイプのコンテナサービスを配備する高い優先度を示す。これに対応して、第1の優先度情報は、1、2、3、…で具体的に表され得る。説明を簡潔にするために、以下では、ノードインスタンスによって第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度は、略してノードインスタンスの優先度と呼ばれ得る。
【0124】
第1の優先度情報は、1つまたは複数のノードインスタンスの各々の優先度を示し得るが、1つまたは複数のノードインスタンスの全部のノードインスタンスが第1のタイプのコンテナサービスの配備を確実にサポートすることを示さない、ことに留意されたい。ノードインスタンスが、第1のタイプのコンテナサービスの配備をサポートしていないとき、ノードインスタンスの優先度は、ノードインスタンスが第1のタイプのコンテナサービスの配備をサポートしていないことを示し得、ノードインスタンスの優先度は、第1の予め設定された優先度として表され得る。言い換えると、ノードインスタンスの優先度が、第1の予め設定された優先度である場合、それは、ノードインスタンスが第1のタイプのコンテナサービスの配備をサポートしていないことを示す。あるいは、ノードインスタンスが、第1のタイプのコンテナサービスの配備をサポートしていないとき、第1の優先度情報は、ノードインスタンスの優先度を示さなくてもよい。この場合、デフォルトでは、ノードインスタンスは、第1のタイプのコンテナサービスの配備をサポートしない。例えば、1つまたは複数のノードインスタンスは、VM-A-01と、VM-B-01と、を含み、VM-A-01は、第1のタイプのコンテナサービスの配備をサポートせず、VM-B-01における第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度は、1である。これに対応して、第1の優先度情報は、VM-B-01の優先度が1であることを示し得る。
【0125】
ノードインスタンスの優先度は、要求者またはNFVOによって事前構成されてもよい。
【0126】
一例では、ノードインスタンスに各タイプのコンテナサービスを配備する優先度は、ノードインスタンスのリソース数に基づいて事前構成されてもよい。例えば、ノードインスタンスのリソース数が多いほど、ノードインスタンスに各タイプのコンテナサービスを配備する優先度が高いことを示す。ノードインスタンスのリソース数は、ノードインスタンスを作成するために必要とされる様々なリソースタイプに対応するリソースの総数を含む、またはノードインスタンスを作成するために必要とされる特定のリソースタイプに対応するリソースの総数を含み得る。特定のリソースタイプ、例えば、CPUの場合、2つのCPUが、VM-Aタイプのノードインスタンスを作成するために必要とされ、3つのCPUが、VM-Bタイプのノードインスタンスを作成するために必要とされ、したがって、NFVOは、VM-Bタイプのノードインスタンスに関する各タイプのコンテナサービスを配備する優先度を、VM-Aタイプに関する各タイプのコンテナサービスを配備する優先度よりも高く構成し得る。この例では、対応するコンテナサービスは、多いリソース数であるノードインスタンスに優先的に配備され、これにより、コンテナサービスは、サービスを処理するために十分なリソースを有する。
【0127】
同じタイプの異なるノードインスタンスに同じタイプのコンテナサービスを配備する優先度は、同じであっても、異なっていてもよい。任意選択で、同じタイプの2つのノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度は、異なっていてもよい。例えば、VM-A-01およびVM-A-02のVM-Aタイプに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度は、異なっていてもよい。あるいは、同じタイプのノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度は、同じであってもよい。このようにして、第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度は、ノードインスタンスのタイプに基づいてノードインスタンスに対して事前構成されてもよく、これにより、第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度は、各ノードインスタンスに対して事前構成される必要がなく、ノードインスタンスに対して第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度を事前構成するプロセスが、簡略化される。
【0128】
同じタイプのノードインスタンスに異なるタイプのコンテナサービスを配備する優先度は、同じであっても、異なっていてもよい。任意選択で、同じタイプのノードインスタンスに異なるタイプのコンテナサービスを配備する優先度は、異なっていてもよい。例えば、VM-A-01のVM-AタイプにHa-Mng-Podを配備する優先度は、VM-A-01にO&M-Podを配備する優先度とは異なる。同じタイプのノードインスタンスに異なるタイプのコンテナサービスを配備する優先度が異なり、同じタイプのノードインスタンスに同じタイプのコンテナサービスを配備する優先度が同じである場合、異なるタイプのコンテナサービスが集中方式で特定のタイプのノードインスタンスに配備されることを回避するために、異なるタイプのコンテナサービスは、分散方式で異なるタイプのノードインスタンスに配備される可能性が高く、それによって、コンテナサービスを配備する適切性を改善する。同じタイプのノードインスタンスに異なるタイプのコンテナサービスを配備する優先度が異なり、同じタイプのノードインスタンスに同じタイプのコンテナサービスを配備する優先度が異なる場合、それは、異なるタイプのコンテナサービスが、集中方式でノードインスタンスに配備されることを回避するために、異なるタイプのコンテナサービスは、分散方式で異なるノードインスタンスに配備される可能性が比較的高いことを示す。
【0129】
2.第2の情報は、第1の優先度情報と、最大数と、を含む。
【0130】
第1の優先度情報の説明については、前述の説明を参照されたい。
【0131】
第1のタイプのコンテナサービスに対して配備されるノードインスタンスの数が制限され得るので、過剰な数のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備することを回避するために、任意選択で、本出願の本実施形態における第2の情報は、最大数を更に含み得る。最大数は、第1のタイプのコンテナサービスに対して配備されるノードインスタンスの最大数である。このようにして、第1のタイプのコンテナサービスが続いて配備されるとき、第1のタイプのコンテナサービスは、最大数に基づいて対応するノードインスタンスに配備され得、それによって、第1のタイプのコンテナサービスの過剰な配備によって引き起こされるノードインスタンスリソースの浪費を低減する。例えば、すべてのVM-A-01、VM-A-02、VM-B-01、およびVM-B-02が、O&M-Podの配備をサポートし、VM-BタイプのVMインスタンスにO&M-Podを配備する優先度が、VM-AタイプのVMインスタンスの優先度よりも高く、O&M-Podに対応する最大数が、2である場合、それに対応して、O&M-Podは、VM-B-01およびVM-B-02に配備され得る。
【0132】
第2の情報に含まれる内容が説明された後、以下で、例を使用することによって、第1のネットワーク要素が第2の情報をどのように決定するかを説明する。
【0133】
方式1:VNFMは、VNFDに基づいて第2の情報を決定する。
【0134】
VNFDは、ノードインスタンスに関するタイプ情報と、各タイプのノードインスタンスに配備され得るコンテナサービスに関するタイプ情報と、各タイプのノードインスタンスに配備された1つまたは複数のタイプのコンテナサービスに関する優先度情報と、を含む。同じタイプの異なるノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が、同じである場合、各タイプのノードインスタンスに1つまたは複数のタイプのコンテナサービスを配備することに関する優先度情報は、そのタイプのノードインスタンスに1つまたは複数のタイプのコンテナサービスを配備する優先度を示す。例えば、各タイプのノードインスタンスに1つまたは複数のタイプのコンテナサービスを配備することに関する優先度情報は、各タイプのノードインスタンスのタイプ識別子と、各タイプのノードインスタンスに1つまたは複数のタイプのコンテナサービスを配備する優先度と、を含む。
【0135】
同じタイプの異なるノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が、異なる場合、各タイプのノードインスタンスに1つまたは複数のタイプのコンテナサービスを配備することに関する優先度情報は、そのタイプの各ノードインスタンスに1つまたは複数のタイプのコンテナサービスを配備することに関する優先度情報を示す。例えば、各タイプのノードインスタンスに1つまたは複数のタイプのコンテナサービスを配備することに関する優先度情報は、各ノードインスタンスの識別子と、各ノードインスタンスに1つまたは複数のタイプのコンテナサービスを配備する優先度と、を含む。
【0136】
例えば、VNFDは、ノードインスタンスのVM-Aタイプのタイプ識別子がVM-Aであることと、配備のためにノードインスタンスのVM-Aタイプによってサポートされるコンテナサービスに関するタイプ情報がO&M-Podであることと、VM-AタイプのインスタンスノードにO&M-Podを配備することに関する優先度情報が2であることと、O&M-Podに対応する最大数が2であることと、を含む。VNFDは、ノードインスタンスのVM-Bタイプのタイプ識別子がVM-Bであることと、配備のためにVM-Bタイプのノードインスタンスによってサポートされるコンテナサービスに関するタイプ情報がO&M-Podであることと、VM-BにO&M-Podを配備することに関する優先度情報が1であることと、O&M-Podに対応する最大数が2であることと、を更に含む。VNFDは、O&M-Podタイプ情報を含むO&M-Pod情報を更に含み、O&M-Podタイプ情報は、O&M-Podである。
【0137】
同じタイプの異なるノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が、同じである場合、VNFMは、第1の優先度情報を決定するために、1つまたは複数のインスタンスに関するタイプ情報に基づいて、VNFDから1つまたは複数のノードインスタンスの各々に第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度を決定し得る。例えば、1つまたは複数のノードインスタンスは、VM-Aタイプに属するVM-A-01と、VM-Bタイプに属するVM-B-01およびVM-B-02と、を含む。これに対応して、第2の優先度情報は、VM-Aタイプに属するノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度と、VM-Bタイプに属するノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度と、を含み得る。
【0138】
あるいは、同じタイプの異なるノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が、異なる場合、VNFMは、第1の優先度情報を決定するために、リソース情報内の各VMインスタンスに対応する識別子に基づいて、VNFDから各ノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度を決定し得る。例えば、1つまたは複数のノードインスタンスは、VM-A-01のVM-Aタイプと、VM-B-01およびVM-B-02のVM-Bタイプと、を含む。これに対応して、第2の情報内の第2の優先度情報は、VM-A-01に第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度と、VM-B-01に第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度と、VM-B-02に第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度と、を含み得る。
【0139】
VNFDは、配備のために各タイプのノードインスタンスによってサポートされるコンテナサービスに関するタイプ情報を含み得る。したがって、VNFDは、任意のVNFに対応する第2の情報を決定するために共通的に使用されてもよく、それによって、事前構成されるVNFDの数を低減する。
【0140】
一例では、VNFDは、各タイプのコンテナサービスに対応する最大数を更に含んでもよい。最大数の意味については、前述の説明を参照されたい。VNFMは、VNFDに基づいて第1のタイプのコンテナサービスに対応する最大数を決定し得る。
【0141】
方式2:VNFMは、別のネットワーク要素から第2の情報を受信する。
【0142】
別のネットワーク要素は、VNFDに基づいて第2の情報を代替的に決定してもよく、または別の方式で第2の情報を決定してもよい。例えば、別のネットワーク要素は、NFVOである。NFVOは、VNFDに基づいて第2の情報を決定し、VNFMに第2の情報を送信する。VNFMは、第2の情報を受信する。
【0143】
ステップ206:VNFMは、第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が第1の条件を満たす少なくとも1つのノードインスタンスを、1つまたは複数のノードインスタンスから決定する。
【0144】
第1の条件は、異なる方式で実施され得る。以下では、説明のための例を提供する。
【0145】
A.第1の条件は、第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が予め設定された優先度以上であることを含む。
【0146】
VNFMは、1つまたは複数のノードインスタンスから、第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が第2の予め設定された優先度以上であるノードインスタンスを少なくとも1つのノードインスタンスとして決定し得、これにより、第1のタイプのコンテナサービスは、高い優先度を有するノードインスタンスに、その後配備される。第2の予め設定された優先度は、予め設定された優先度の一例である。上述の第1の予め設定された優先度との区別を容易にするために、第2の予め設定された優先度は、本明細書では第2の予め設定された優先度と呼ばれる。第2の予め設定された優先度は、前述の第1の予め設定された優先度よりも高い。第2の予め設定された優先度は、VNFMで事前構成されてもよいし、プロトコルで指定されてもよい。
【0147】
例えば、1つまたは複数のノードインスタンスは、VM-A-01およびVM-A-02のVM-Aタイプと、VM-B-01のVM-Bタイプと、を含む。VM-A-01およびVM-A-02に第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度は、両方とも1であり、VM-B-01に第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度は、2である。優先度の大きい値は、第1のタイプのコンテナサービスを配備する低い優先度を示す。予め設定された優先度が、1である場合、VNFMは、VM-A-01およびVM-A-02が少なくとも1つのノードインスタンスに属し、VM-B-01が少なくとも1つのノードインスタンスに属していないと決定する。
【0148】
B.第1の条件は、第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度のシーケンス番号がN以下であることを含み、Nは正の整数である。優先度のシーケンス番号は、予め設定されたシーケンスに基づいて、1つまたは複数のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度をソートすることによって取得される。
【0149】
VNFMは、各ノードインスタンスに対して第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度のシーケンス番号を取得するために、予め設定されたシーケンスに基づいて、1つまたは複数のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度をソートし得る。予め設定されたシーケンスは、例えば、第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度の降順である。VNFMは、1つまたは複数のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度のシーケンス番号に基づいて、シーケンス番号がN以下であるノードインスタンスを、少なくとも1つのノードインスタンスとして決定し得る。任意選択で、Nは、VNFMで事前構成されてもよいし、プロトコルで指定されてもよい。
【0150】
予め設定されたシーケンスが、第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度の降順であるとき、ノードインスタンスの小さいシーケンス番号は、ノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する高い優先度を示す。シーケンス番号がN以下であるノードインスタンスをフィルタリングすることは、第1のタイプのコンテナサービスを配備するための比較的高い優先度を有するノードインスタンスをフィルタリングすることに等しい。
【0151】
例えば、1つまたは複数のノードインスタンスは、VM-A-01、VM-A-02、およびVM-A-03のVM-Aタイプと、VM-B-01およびVM-B-02のVM-Bタイプと、VM-C-01およびVM-C-02のVM-Cタイプと、を含む。VM-A-01、VM-A-02、およびVM-A-03に第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度は、すべて1であり、VM-B-01およびVM-B-02に第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度は、両方とも2であり、VM-C-01およびVM-C-02に第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度は、両方とも3である。優先度の大きい値は、第1のタイプのコンテナサービスを配備する低い優先度を示す。例えば、Nが2である場合、VNFMは、VM-A-01、VM-A-2、VM-A-03、VM-B-01、およびVM-B-02が少なくとも1つのノードインスタンスに属し、VM-C-01およびVM-C-02が少なくとも1つのノードインスタンスに属していないと決定する。
【0152】
前述の2つの実装形態に加えて、第1の条件は、別の方式で実施され得る。これは、本出願の本実施形態に限定されない。
【0153】
第2の情報が、最大数を更に含む場合、任意選択で、少なくとも1つのノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度は、第1の条件を満たす必要があり、少なくとも1つのノードインスタンスの数は、最大数以下である必要がある。
【0154】
例えば、1つまたは複数のノードインスタンスにおいて、第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が最大数以下であるノードインスタンスの数である場合、第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が少なくとも1つのノードの数として決定され得るノードインスタンスの数。1つまたは複数のノードインスタンスにおいて、第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が第1の条件を満たすノードインスタンスの数が、最大数よりも大きい場合、すなわち、少なくとも1つのノードインスタンスの数が、最大数よりも大きい場合、VNFMは、少なくとも1つのノードインスタンスから最大数のVMインスタンスをランダムに選択し得る。この場合、以下に説明する少なくとも1つのVM例は、本明細書のノードインスタンスの最大数で置換され得る。あるいは、VNFMは、第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度の降順に、少なくとも1つのノードインスタンスからノードインスタンスの最大数を選択してもよい。この場合、以下に説明する少なくとも1つのVM例は、本明細書のノードインスタンスの最大数で置換され得る。本出願の本実施形態では、少なくとも1つのノードインスタンスの数が最大数以下である例が使用される。
【0155】
ステップ207:VNFMは、サービスとしてのコンテナマネージャに第1の追加要求を送信し、第1の追加要求は、少なくとも1つのノードインスタンスにラベルを追加するように要求するためのものである。これに対応して、サービスとしてのコンテナマネージャは、VNFMから第1の追加要求を受信する。
【0156】
サービスとしてのコンテナマネージャは、例えば、図1Cに示されるサービスとしてのコンテナマネージャである。サービスとしてのコンテナマネージャは、コンテナサービスを配備するために、ラベル機構を使用し得る。ラベル機構は、サービスとしてのコンテナマネージャが、ノードインスタンスのラベルに基づいて、どのタイプのコンテナサービスがノードインスタンスに配備されるかを決定することを意味する。この場合、VNFMは、サービスとしてのコンテナマネージャに第1の追加要求を送信し得る。
【0157】
第1の追加要求は、少なくとも1つのノードインスタンスの各々にラベルを追加するために、サービスとしてのコンテナマネージャに使用される。各ノードインスタンスのラベルは、第1のタイプのコンテナサービスがノードインスタンスに配備され得ることを示す。任意選択で、第1の追加要求は、少なくとも1つのノードインスタンスの各々の識別子と、配備のために各ノードインスタンスによってサポートされる第1のタイプのコンテナサービスのタイプ識別子と、を含む。例えば、少なくとも1つのノードインスタンスが、VM-A-01およびVM-A-02を含み、第1のタイプのコンテナサービスが、O&M-Podである場合、第1の追加要求は、VM-A-01と、VM-A-02と、O&M-Podと、を含む。
【0158】
ステップ208:サービスとしてのコンテナマネージャは、少なくとも1つのノードインスタンスにラベルを追加する。
【0159】
サービスとしてのコンテナマネージャは、第1の追加要求に基づいて、少なくとも1つのノードインスタンスの各々にラベルを追加し得る。
【0160】
一実施形態では、ステップ207およびステップ208は、任意選択の部分である。例えば、サービスとしてのコンテナマネージャは、ラベル機構を使用することによってコンテナサービスを配備しなくてもよい。この場合、ステップ207およびステップ208は、実施される必要がない。
【0161】
ステップ209:VNFMは、サービスとしてのコンテナマネージャに第1の配備要求を送信し、第1の配備要求は、少なくとも1つのノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備するように要求するためのものである。これに対応して、サービスとしてのコンテナマネージャは、VNFMから第1の配備要求を受信する。
【0162】
例えば、第1の配備要求は、少なくとも1つのノードインスタンスの各々の識別子を含む。あるいは、第1の配備要求は、配備のために少なくとも1つのノードインスタンスにおける各ノードインスタンスによってサポートされる第1のタイプのコンテナサービスの識別子を更に含む。
【0163】
ステップ210:サービスとしてのコンテナマネージャは、少なくとも1つのノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する。
【0164】
第1の配備要求が少なくとも1つのノードインスタンスの各々の識別子を含む場合、サービスとしてのコンテナマネージャは、少なくとも1つのノードインスタンスの各々の識別子に基づいて、少なくとも1つのノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備し得る。例えば、ステップ207およびステップ208が実施されると、サービスとしてのコンテナマネージャは、第1の配備要求に基づいて、コンテナサービスが配備される必要がある少なくとも1つのノードインスタンスを決定し、少なくとも1つのノードインスタンスの各々のラベルに基づいて、少なくとも1つのノードインスタンスの各々に第1のタイプのコンテナサービスを配備し得る。当然ながら、1つまたは複数の第1のタイプのコンテナサービスは、各ノードインスタンスに配備され得る。配備された第1のタイプのコンテナサービスの数は、本出願において限定されない。
【0165】
第1の配備要求が、少なくとも1つのノードインスタンスの各々の識別子と、配備のために少なくとも1つのノードインスタンスの各々によってサポートされる第1のタイプのコンテナサービスの識別子と、を含み得る場合、サービスとしてのコンテナマネージャは、第1の配備要求に基づいて、少なくとも1つのノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備し得る。例えば、ステップ207およびステップ208が実施されないとき、サービスとしてのコンテナマネージャは、第1の配備要求に基づいて、少なくとも1つのノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備し得る。
【0166】
以下では、例を使用することによって第1のタイプのコンテナサービスを配備するプロセスを説明する。
【0167】
例えば、1つまたは複数のノードインスタンスは、VM-A-01およびVM-A-02のVM-Aタイプと、VM-B-01のVM-Bタイプと、を含み、第1のタイプのコンテナサービスは、Ha-Mng-Podである。VM-A-01、VM-A-02、およびVM-B-01はすべて、Ha-Mng-Pod配備をサポートする。
【0168】
VNFMは、VM-A-01およびVM-A-02に対してHa-Mng-Podを配備する優先度が第1の条件を満たし、VM-B-01の優先度が第1の条件を満たしていない、と決定する。VNFMは、サービスとしてのコンテナマネージャに第1の配備要求を送信し得、第1の配備要求は、VM-A-01およびVM-A-02にHa-Mng-Podを配備することを示す。これに対応して、サービスとしてのコンテナマネージャは、第1の配備要求を受信した後、VM-A-01に、Ha-Mng-Podに属するHa-Mng-Pod-01を配備し、VM-A-02に、Ha-Mng-Podに属するHa-Mng-Pod-02を別途配備する。
【0169】
同様に、VNFMは、第1のタイプのコンテナサービスを配備する前述のプロセスに基づいて、VM-A-01およびVM-A-02にLife cycle-mng-podを配備するように、VM-A-01、VM-A-02、およびVM-B-01にcaas agentを配備するように、サービスとしてのコンテナマネージャがVM-A-01およびVM-A-02にLife cycle-mng-podを配備することを示すように、VM-A-01、VM-A-02、およびVM-B-01にcaas agentを配備することを示すように、更に決定し得る。サービスとしてのコンテナマネージャは、図3Aに示されるインスタンス化されたVNFを取得するために、VM-A-01にLife cycle-mng-pod-01およびcaas agent-01を別途配備し、VM-A-02にLife cycle-mng-pod-02およびcaas agent-02を配備し、VM-B-01にcaas agent-03を配備し得る。
【0170】
ステップ201からステップ210は、VNFをインスタンス化するシナリオを使用することによって、本出願の本実施形態における第1のタイプのコンテナサービスを配備するための方法を説明する。VNFがインスタンス化された後、VNFは、対応するサービスを処理するように構成され得る。VNFによって処理されるサービス量が連続的に増加するにつれて、VNFは、スケールアウトされる必要があり得る。スケールアウトは、例えば、VNF内のノードインスタンスのタイプおよび/または数を追加することである。あるいは、VNFによって処理されるサービス量が連続的に減少するにつれて、VNFはスケールインされる必要があり得る。スケーリングは、例えば、小さいリソース仕様のノードインスタンスをVNFに追加することである。VNFスケーリングアウトまたはVNFスケーリングインはまた、略してVNFスケーリングと呼ばれ得る。VNFスケーリングシナリオでは、新規のノードインスタンスは、VNFに追加され得、その後、新規に追加されたノードインスタンスにコンテナサービスを配備する方法が更に含まれる。以下では、図2Aおよび図2Bを参照して例を使用することによって、これを説明する。
【0171】
ステップ211:要求者は、VNFMに、更新されたVNFDを送信する。これに対応して、VNFMは、要求者から更新されたVNFDを受信する。
【0172】
要求者の意味については、前述の説明を参照されたい。例えば、要求者がVNFに追加するように要求する第1のノードインスタンスのタイプは、少なくとも1つのタイプとは異なり得、少なくとも1つのタイプは、1つまたは複数のノードインスタンスが属するすべてのタイプである。言い換えると、第1のノードインスタンスは、VNFに対して新規のタイプのノードインスタンスに属する。加えて、VNFDは、新規のタイプのノードインスタンスに関する情報を有さなくてもよい。したがって、本出願の本実施形態では、要求者は、更新されたVNFDを構成し得、更新されたVNFDは、新規のタイプのノードインスタンスに関する情報を含む。例えば、新規のタイプのノードインスタンスに関する情報は、新規のタイプのノードインスタンスに関するタイプ情報と、配備のために新規のタイプのノードインスタンスによってサポートされるコンテナサービスに関するタイプ情報と、配備のためにサポートされる各タイプのコンテナサービスの配備に関する優先度情報と、を含む。加えて、更新されたVNFDは、配備のためにサポートされる各タイプのコンテナサービスの最大数を更に含み得る。要求者は、VNFMに更新されたVNFDを送信する。これに対応して、VNFMは、更新されたVNFDを受信する。
【0173】
本出願の本実施形態では、第1のノードインスタンスを追加することが一例として使用され、実際には、VNFに追加されるノードインスタンスの数またはタイプは、限定されないことに留意されたい。
【0174】
ステップ211は、任意選択のステップである。例えば、VNFDが、新規のタイプのノードインスタンスに関する情報を既に含み得るので、ステップ211は、実施される必要がない。
【0175】
ステップ212:要求者は、VNFMに第3の情報を送信し、第3の情報は、第1のノードインスタンスに関する情報を含む。これに対応して、VNFMは、要求者から第3の情報を受信する。
【0176】
要求者は、第1のノードインスタンスに関する第3の情報、例えば、第1のノードインスタンスに関するタイプ情報を構成し得る。要求者が、複数のノードインスタンスを追加する必要がある場合、第3の情報は、複数の新規に追加されたノードインスタンスの数を更に含む。任意選択で、第3の情報は、VNFの識別子を代替的に含んでもよく、これにより、VNFMは、スケールアウトされるVNFを決定する。
【0177】
ステップ213:VNFMは、第4の情報を決定する。第4の情報は、例えば、第2の優先度情報を含む。第2の優先度情報は、第1のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度を含む。
【0178】
第2の優先度情報は、少なくとも1つのノードインスタンスに関する優先度情報を代替的に含み得る。少なくとも1つのノードインスタンスに関する優先度情報は、少なくとも1つのノードインスタンスの各々の優先度を示す。VNFMは、更新されたVNFDから第4の情報を決定する。VNFMは、別の方式で第2の情報を代替的に決定し得る。別の方式については、VNFMが第2の情報を決定する前述の方式を参照されたい。
【0179】
任意選択で、第4の情報は、最大数を代替的に含んでもよい。最大数の意味については、前述の説明を参照されたい。VNFMが最大数を決定する方式については、前述の説明を参照されたい。
【0180】
ステップ214:VNFMは、サービスとしてのコンテナマネージャに削除要求を送信し、削除要求は、少なくとも1つのノードインスタンスの一部または全部のノードインスタンスに配備された第1のタイプのコンテナサービスを削除するように要求するためのものである。これに対応して、サービスとしてのコンテナマネージャは、VNFMから削除要求を受信する。
【0181】
例えば、削除要求は、少なくとも1つのノードインスタンスの一部または全部のノードインスタンスの識別子と、第1のタイプのコンテナサービスのタイプ識別子と、を含む。
【0182】
第4の情報が第2の優先度情報を含み、第4の情報に基づいて、第1のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が第2の条件を満たすと決定された場合、VNFMは、サービスとしてのコンテナマネージャに削除要求を送信し得る。第2の条件は、例えば、第1のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が、少なくとも1つのノードインスタンスの全部または一部のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度よりも高いことである。任意選択で、削除要求における少なくとも1つのノードインスタンスの一部または全部のノードインスタンスを削除する要求は、少なくとも1つのノードインスタンスにおいて、第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が第1のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度よりも低いノードインスタンスであってもよい。
【0183】
あるいは、第4の情報が、第2の優先度情報および最大数を含む場合、VNFMは、第1のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が第2の条件を満たす、と決定し、少なくとも1つのノードインスタンスの総数が最大数に等しい、と決定する。この場合、VNFMは、サービスとしてのコンテナマネージャに削除要求を送信し得る。
【0184】
一例では、VNFMは、サービスとしてのコンテナマネージャにラベル削除要求を代替的に送信してもよく、ラベル削除要求は、少なくとも1つのノードインスタンスの一部または全部のノードインスタンスのラベルを削除するように要求するためのものである。これに対応して、サービスとしてのコンテナマネージャは、ラベル削除要求を受信し、少なくとも1つのノードインスタンスのラベルを削除する。少なくとも1つのノードインスタンスの一部または全部のノードインスタンスを決定する方式については、前述の説明を参照されたい。任意選択で、VNFMは、削除要求を送信する前に、ラベル削除要求を送信してもよい。
【0185】
ステップ214は、任意選択のステップである。例えば、第1のノードインスタンスに対する第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が第2の条件を満たさないと、VNFMが決定した場合、または第1のノードインスタンスが第1のタイプのコンテナサービスの配備をサポートし、少なくとも1つのノードインスタンスの総数が最大数未満であると、VNFMが決定した場合、ステップ214は、この2つの場合に実施されなくてもよい。
【0186】
ステップ215:サービスとしてのコンテナマネージャは、少なくとも1つのノードインスタンスの一部または全部のノードインスタンスにおける第1のタイプのコンテナサービスを削除する。
【0187】
ステップ214が実施される場合、サービスとしてのコンテナマネージャは、ステップ215を実施する。ステップ214が実施されない場合、サービスとしてのコンテナマネージャは、ステップ215を実施する必要がない。
【0188】
ステップ216:VNFMは、サービスとしてのコンテナマネージャに第2の配備要求を送信し、第2の配備要求は、第1のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備するように要求するためのものである。これに対応して、サービスとしてのコンテナマネージャは、VNFMから第2の配備要求を受信する。
【0189】
VNFMが、第4の情報に基づいて、第1のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が第2の条件を満たす、と決定した場合、VNFMは、第1のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備するようにサービスとしてのコンテナマネージャに要求するために、サービスとしてのコンテナマネージャに第2の配備要求を送信し得る。
【0190】
第2の配備要求は、第1のノードインスタンスに配備された第1のタイプのコンテナサービスのタイプ識別子を含む。任意選択で、第2の配備要求は、コンテナサービスの識別子を代替的に含んでもよい。コンテナサービスの識別子は、第1のタイプのコンテナサービス内にあって、配備されている特定のコンテナサービスを示す。
【0191】
ステップ215が実施されない場合、この場合、第2の配備要求は、第1のタイプのコンテナサービスのタイプ識別子を含む。これに対応して、サービスとしてのコンテナマネージャは、実際の状況に基づいて、対応する第1のタイプのコンテナサービスを柔軟に配備し得る。
【0192】
ステップ215が実施される場合、それは、サービスとしてのコンテナマネージャが、少なくとも1つのノードインスタンスの一部または全部のノードインスタンスに、以前に配備された第1のタイプのコンテナサービスを削除することを示す。この場合、第2の配備要求は、第1のタイプのコンテナサービスのタイプ識別子と、コンテナサービスの識別子と、を含む。コンテナサービスの識別子は、少なくとも1つのノードインスタンスの一部または全部のノードインスタンスから削除されたコンテナサービスの識別子であってもよい。この場合、サービスとしてのコンテナマネージャは、以前に削除されたコンテナサービスと同じコンテナサービスを、第1のノードに配備し得る。例えば、サービスとしてのコンテナマネージャは、コンテナサービスを作成するために、以前に削除された第1のタイプのコンテナサービスのファイルを第1のノードインスタンスに移行してもよい。このようにして、サービスとしてのコンテナマネージャによって第1のノードに第1のタイプのコンテナサービスを配備することの困難さが、低減される。加えて、別のノードインスタンスは、以前に削除されたコンテナサービスの識別子を使用することによって、通信を引き続き実施し得、すなわち、別のノードインスタンスは、コンテナサービスの移行を感知する必要がなく、それによって、システム全体の安定性を改善する。
【0193】
例えば、第1のノードインスタンスは、VM-DタイプのVM-D-01であり、少なくとも1つのノードインスタンスは、VM-A-01を含み、第1のタイプのコンテナサービスは、life cycle-manager-podである。VNFMは、VM-A-01にlife cycle-manager-podを配備する優先度がVM-D-01にlife cycle-manager-podを配備する優先度よりも低い、と決定する。したがって、VNFMは、サービスとしてのコンテナマネージャに削除要求を送信し得、サービスとしてのコンテナマネージャは、削除要求に基づいて、VM-A-01に配備されたlife cycle-manager-pod-01を削除する。VNFMは、サービスとしてのコンテナマネージャに第2の配備要求を送信し、第2の配備要求は、VM-D-01にlife cycle-manager-pod-01を配備するための要求を要求し、サービスとしてのコンテナマネージャは、第2の配備要求に基づいてVM-D-01にlife cycle-manager-pod-01を配備する。
【0194】
一例では、VNFMは、サービスとしてのコンテナマネージャに第2の追加要求を送信し得、第2の追加要求は、第1のノードインスタンスにラベルを追加するように要求するためのものである。ラベルは、第1のノードインスタンスが第1のタイプのコンテナサービスの配備をサポートすることを示す。これに対応して、サービスとしてのコンテナマネージャは、第2の追加要求を受信する。第2の追加要求は、第1のノードインスタンスの識別子と、配備のために第1のノードインスタンスによってサポートされる第1のタイプのコンテナサービスのタイプ識別子と、を含み得る。任意選択で、VNFMは、第2の配備要求を送信する前に第2の追加要求を送信してもよい。
【0195】
ステップ217:サービスとしてのコンテナマネージャは、第1のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する。
【0196】
例えば、サービスとしてのコンテナマネージャが、第1のノードインスタンスにラベルを追加する場合、サービスとしてのコンテナマネージャは、第1の配備要求内の第1のノードインスタンスの識別子、および第1のノードインスタンスのラベルに基づいて、第1のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備してもよい。
【0197】
サービスとしてのコンテナマネージャが、第1のノードインスタンスにラベルを追加しない場合、サービスとしてのコンテナマネージャは、第2の配備要求において第1のノードインスタンスに配備された第1のタイプのコンテナサービスのタイプ識別子、およびコンテナサービスの識別子に基づいて、第1のノードに第1のタイプのコンテナサービスを配備してもよい。
【0198】
例えば、図3Aに示される例を更に参照すると、第1のノードインスタンスは、VM-DタイプのVM-D-01およびVM-D-02を含み、Ha-Mng-Podの最大数は2である。VM-D-01およびVM-D-02にHa-Mng-Podを配備する優先度は、同じであり、Ha-Mng-Podを配備する優先度は両方とも、ノードインスタンスのVM-AタイプにHa-Mng-Podを配備する優先度よりも高い。したがって、VNFMは、コンテナサービスマネージャに削除要求を送信することを決定し、削除要求は、VM-A-01およびVM-A-02に配備されたHa-Mng-Podを削除するように要求するためのものである。サービスとしてのコンテナマネージャは、削除要求に基づいて、VM-A-01に配備されたHa-Mng-Pod-01、およびVM-A-02に配備されたHa-Mng-Pod-02を削除する。VNFMは、サービスとしてのコンテナマネージャに第2の配備要求を送信し、第2の配備要求は、VM-D-01とVM-D-02とに、Ha-Mng-Pod-01とHa-Mng-Pod-02とを、それぞれ配備するように要求するためのものである。サービスとしてのコンテナマネージャは、第2の配備要求を受信し、図3Bに示されるスケールアウトされたVNFを取得するために、VM-D-01とVM-D-02とにHa-Mng-Pod-01とHa-Mng-Pod-02とを、それぞれ配備する。
【0199】
図2Aおよび図2Bに示される実施形態では、VNFMは、1つまたは複数のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備することに関する優先度情報に基づいて、第1のタイプのコンテナサービスを配備するための少なくとも1つのノードインスタンスを決定し、少なくとも1つのノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備し、それによって、ノードインスタンスにコンテナサービスを配備するための機構を提供し得る。更に、第1のタイプのコンテナサービスを配備するためのノードインスタンスの数は、第1のタイプのコンテナサービスを配備するためのノードインスタンスの最大数に基づいて更に制限されてもよく、これにより、第1のタイプのコンテナサービスを配備するためのノードインスタンスの数は低減され得、それによって、過剰なノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備することを回避する。加えて、スケーリングが、VNFに対して実施されると、VNFMは、新規に追加された第1のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度と、少なくとも1つのノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度との間の高い/低い関係に基づいて、新規に追加された第1のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備するか否かを決定し得る。これは、VNFスケーリングシナリオで第1のタイプのコンテナサービスを配備するための機構を提供する。加えて、少なくとも1つのノードインスタンスに配備された第1のタイプのコンテナサービスは、新規に追加された第1のノードインスタンス、および少なくとも1つのノードインスタンスの数に基づいて選択的に削除され得、これにより、過剰な第1のタイプのコンテナサービスが配備される場合が、回避され得る。
【0200】
任意選択で、ステップ202からステップ204、ステップ207およびステップ208、ならびにステップ211からステップ217は、すべて任意選択のステップである。
【0201】
本出願の実施形態は、別の技術的解決策を更に提供する。この技術的解決策では、第1のタイプのコンテナサービスに対応する最大数、すなわち、コンテナサービスに配備される第1のタイプのノードインスタンスの最大数が、決定され、ノードインスタンスが作成された後、最大数を満たすノードインスタンスが、第1のタイプのコンテナサービスを配備するために、作成されたノードインスタンスから選択され、それによって、第1のタイプのコンテナサービスを配備するための機構を提供する。場合によっては、一部のタイプのコンテナサービスは、大量のサービスを処理しない場合がある。したがって、第1のタイプのコンテナサービスが、過剰なノードインスタンスに配備される場合、これらのコンテナサービスは、ノードインスタンスのリソースを占有するが、対応するサービスを実施しない。すなわち、ノードインスタンスのリソース割当ては、不適切である。しかしながら、この技術的解決策では、第1のタイプのコンテナサービスを配備するためのノードインスタンスの数は、最大数に基づいて制限され得、これにより、第1のタイプのコンテナサービスを配備するためのノードインスタンスの数は、減らされ得、それによって、第1のタイプのコンテナサービスが過剰なノードインスタンスに配備されるためにリソース割当てが不適切である場合を回避する。
【0202】
以下では、図4Aおよび図4Bに示される本出願の一実施形態によるコンテナサービスを配備するための方法のフローチャートを参照して、技術的解決策を説明する。本方法は、通信システムによって実施され得る。通信システムの意味については、前述の説明を参照されたい。図4Aおよび図4Bの記述プロセスでは、コンテナサービスを配備するための方法が図1Cに示されるNFVアーキテクチャに適用され、かつ第1のネットワーク要素がNFVOである例が、使用される。
【0203】
ステップ401:要求者は、NFVOに第1の情報を送信し、第1の情報は、1つまたは複数のノードインスタンスに関する情報を含む。これに対応して、NFVOは、要求者から第1の情報を受信する。
【0204】
要求者の意味、第1の情報の意味、第1の情報を生成する方式、および1つまたは複数のノードインスタンスの意味については、前述の説明を参照されたい。
【0205】
ステップ402:NFVOは、1つまたは複数のノードインスタンスを作成するために必要とされるリソース仕様を決定する。
【0206】
1つまたは複数のノードインスタンスのリソース仕様、およびリソース仕様の意味を決定する方式については、前述の説明を参照されたい。
【0207】
ステップ403:NFVOが、リソース割当て要求を、VNFMを通してVIMに送信する。これに対応して、VIMは、VNFMを通してNFVOからリソース割当て要求を受信する。
【0208】
リソース割当て要求の意味については、前述の説明を参照されたい。図4Aおよび図4Bでは、NFVOが、リソース割当て要求を、VNFMを通してVIMに送信する例が、使用されている。NFVOがリソース割当て要求をVIMに送信する方式は、実際には限定されない。
【0209】
ステップ404:VIMは、リソース情報をVNFMを通してNFVOに送信する。これに対応して、NFVOは、VIMからVNFMを通してリソース情報を受信する。
【0210】
リソース情報の意味、およびVIMがリソース情報を決定する方式については、前述の説明を参照されたい。図4Aおよび図4Bでは、VIMがリソース情報をVNFMを通してNFVOに送信する例が、使用されている。VIMがリソース情報をNFVOに送信する方式は、実際には限定されない。
【0211】
ステップ405:NFVOが第2の情報を決定する。第2の情報は最大数を含む。最大数は、第1のタイプのコンテナサービスに対して配備されるノードインスタンスの最大数である。
【0212】
最大数の意味については、前述の説明を参照されたい。NFVOによって第2の情報を決定する方式については、前述の説明におけるVNFMによって第2の情報を決定する方式を参照されたい。
【0213】
任意選択で、第2の情報は、第1の優先度情報を代替的に含む。第1の優先度情報の意味については、前述の説明を参照されたい。
【0214】
ステップ406:NFVOは、1つまたは複数のノードインスタンスから、最大数を満たす少なくとも1つのノードインスタンスを決定する。
【0215】
第2の情報が、最大数を含み、1つまたは複数のノードインスタンス内で、第1のタイプのコンテナサービスの配備をサポートするノードインスタンスの数が、最大数以下である場合、NFVOは、少なくとも1つのノードインスタンスとして、1つまたは複数のノードインスタンス内で、第1のタイプのコンテナサービスの配備をサポートするノードインスタンスを、決定し得る。1つまたは複数のノードインスタンス内で、第1のタイプのコンテナサービスの配備をサポートするノードインスタンスの数が、最大数よりも大きい場合、NFVOは、1つまたは複数のノードインスタンス内にあり、第1のタイプのコンテナサービスの配備をサポートするノードインスタンスから、最大数以下である少なくとも1つのノードインスタンスを決定し得る。
【0216】
第2の情報が第2の優先度情報を更に含む場合、NFVOは、1つまたは複数のノードインスタンスから、第1のタイプのコンテナサービスを配備する優先度が第1の条件を満たし、数が最大数以下である、少なくとも1つのノードインスタンスを決定し得る。第1の条件の意味については、前述の説明を参照されたい。
【0217】
ステップ407:NFVOは、VNFMを通してサービスとしてのコンテナマネージャに第1の追加要求を送信し、第1の追加要求は、少なくとも1つのノードインスタンスにラベルを追加するように要求するためのものである。これに対応して、サービスとしてのコンテナマネージャは、NFVOからVNFMを通して第1の追加要求を受信する。
【0218】
ラベルの意味については、前述の説明を参照されたい。図4Aおよび図4Bでは、NFVOが第1の追加要求を、VNFMを通してサービスとしてのコンテナマネージャに送信する例が、使用されている。NFVOがサービスとしてのコンテナマネージャに第1の追加要求を送信する方式は、実際には限定されない。
【0219】
ステップ408:サービスとしてのコンテナマネージャは、少なくとも1つのノードインスタンスにラベルを追加する。
【0220】
ラベルの意味およびサービスとしてのコンテナマネージャによってラベルを追加する方式については、前述の説明を参照されたい。
【0221】
ステップ409:NFVOは、第1の配備要求を、VNFMを通してサービスとしてのコンテナマネージャに送信し、第1の配備要求は、少なくとも1つのノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備するように要求するためのものである。これに対応して、サービスとしてのコンテナマネージャは、NFVOからVNFMを通して第1の配備要求を受信する。
【0222】
ステップ410:サービスとしてのコンテナマネージャは、少なくとも1つのノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する。
【0223】
前述のステップ401からステップ410は、VNFインスタンス化シナリオで第1のタイプのコンテナサービスを配備するプロセスを説明している。その後、スケーリングが、VNFに対して実施される必要があり得る。以下では、図4Aおよび図4Bを参照して、スケーリングシナリオにおいて第1のタイプのコンテナサービスを配備するプロセスの一例を引き続き説明する。
【0224】
ステップ411:NFVOは、要求者から、更新されたVNFDを受信する。
【0225】
更新されたVNFDの意味については、前述の説明を参照されたい。
【0226】
ステップ412:NFVOは、要求者から第3の情報を受信し、第3の情報は、第1のノードインスタンスに関する情報を含む。
【0227】
要求者によって第3の情報を生成する方式については、前述の説明を参照されたい。
【0228】
ステップ413:NFVOは、VNFMを通してサービスとしてのコンテナマネージャに削除要求を送信し、削除要求は、少なくとも1つのノードインスタンスの一部または全部のノードインスタンスに配備された第1のタイプのコンテナサービスを削除するように要求するためのものである。これに対応して、サービスとしてのコンテナマネージャは、NFVOからVNFMを通して削除要求を受信する。
【0229】
削除要求の内容、少なくとも1つのノードインスタンスの一部または全部のノードインスタンスを決定する方式、および削除要求を送信するためにNFVOをトリガするための条件については、前述の説明を参照されたい。
【0230】
ステップ414:サービスとしてのコンテナマネージャは、少なくとも1つのノードインスタンスの一部または全部のノードインスタンスに配備された第1のタイプのコンテナサービスを削除する。
【0231】
サービスとしてのコンテナマネージャによって少なくとも1つのノードインスタンスの一部または全部のノードインスタンスに配備された第1のタイプのコンテナサービスを削除する内容については、前述の説明を参照されたい。
【0232】
ステップ415:NFVOは、第2の配備要求を、VNFMを通してサービスとしてのコンテナマネージャに送信し、第2の配備要求は、第1のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備するように要求するためのものである。これに対応して、サービスとしてのコンテナマネージャは、NFVOからVNFMを通して第2の配備要求を受信する。
【0233】
第2の配備要求の意味、および第1のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する方式については、前述の説明を参照されたい。
【0234】
一例では、NFVOは、サービスとしてのコンテナマネージャに第2の追加要求を送信してもよい。第2の追加要求の意味については、前述の説明を参照されたい。これに対応して、サービスとしてのコンテナマネージャは、第2の追加要求を受信し、第1のノードインスタンスにラベルを追加する。ラベルの意味については、前述の説明を参照されたい。
【0235】
ステップ416:サービスとしてのコンテナマネージャは、第1のノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する。
【0236】
サービスとしてのコンテナマネージャによって第1のタイプのコンテナサービスを配備する方式については、前述の説明を参照されたい。
【0237】
一例では、ステップ402からステップ404、ステップ407およびステップ408、ならびにステップ411からステップ416は、すべて任意選択のステップである。
【0238】
図4Aおよび図4Bに示される実施形態では、VNFインスタンス化中に、NFVOは、第1のタイプのコンテナサービスに対応する最大数に基づいて、VNFをインスタンス化するために必要とされる1つまたは複数のVNFから最大数以下である少なくとも1つのノードインスタンスを決定し得る。サービスとしてのコンテナマネージャは、少なくとも1つのノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備する。これは、コンテナサービスを配備するための機構を提供する。加えて、第1のタイプのコンテナサービスを配備するためのノードインスタンスの数は、過剰なノードインスタンスに第1のタイプのコンテナサービスを配備することを回避するために、最大数に基づいて制限される。
【0239】
同じ発明概念に基づいて、本出願の一実施形態は、通信装置を更に提供する。図5は、本出願の一実施形態による可能な通信装置の構造の概略図である。図5に示される通信装置は、前述の方法実施形態における第1のネットワーク要素の機能を実施するように構成され得、したがって、前述の方法実施形態の有益な効果を更に実施し得る。本出願の本実施形態では、図5に示される通信装置は、NFVOまたはVNFMの機能を有するチップシステムであってもよい。
【0240】
図5に示されるように、通信装置は、トランシーバモジュール501と、処理モジュール502と、を含む。
【0241】
一実施形態では、通信装置は、図2Aおよび図2Bに示される方法実施形態における第1のネットワーク要素の機能を実施するように構成され得る。具体的な機能については、前述の方法実施形態の説明を参照されたい。例えば、通信装置は、図2Aおよび図2Bに示される方法実施形態におけるVNFMの機能を実施するように構成されてもよい。
【0242】
同じ発明概念に基づいて、本出願の一実施形態は、通信装置を更に提供する。図6は、本出願の一実施形態による可能な通信装置の構造の概略図である。図6に示される通信装置は、前述の方法実施形態における第1のネットワーク要素の機能を実施するように構成され得、したがって、前述の方法実施形態の有益な効果を更に実施し得る。本出願の本実施形態では、図6に示される通信装置は、NFVOまたはVNFMの機能を有するチップシステムであってもよい。
【0243】
図6に示されるように、通信装置は、トランシーバモジュール601と、処理モジュール602と、を含む。
【0244】
一実施形態では、通信装置は、図4Aおよび図4Bに示される方法実施形態における第1のネットワーク要素の機能を実施するように構成され得る。具体的な機能については、前述の方法実施形態の説明を参照されたい。例えば、通信装置は、図4Aおよび図4Bに示される方法実施形態におけるNFVOの機能を実施するように構成されてもよい。
【0245】
同じ発明概念に基づいて、本出願の一実施形態は、通信装置を更に提供する。図7は、本出願の一実施形態による可能な通信装置の構造の概略図である。図7に示される通信装置は、前述の方法実施形態における第1のネットワーク要素の機能を実施するように構成され得、したがって、前述の方法実施形態の有益な効果を更に実施し得る。本出願の本実施形態では、図7に示される通信装置は、サービスとしてのコンテナマネージャの機能を有するチップシステムであってもよい。
【0246】
図7に示されるように、通信装置は、トランシーバモジュール701と、処理モジュール702と、を含む。
【0247】
一実施形態では、通信装置は、図2Aおよび図2B、または図4Aおよび図4Bに示される方法実施形態におけるサービスとしてのコンテナマネージャの機能を実施するように構成され得る。具体的な機能については、前述の方法実施形態の説明を参照されたい。例えば、通信装置は、図2Aおよび図2B、または図4Aおよび図4Bに示される方法実施形態におけるサービスとしてのコンテナマネージャの機能を実施するように構成されてもよい。
【0248】
同じ発明概念に基づいて、本出願の一実施形態は、通信装置を更に提供する。図8は、本出願の一実施形態による可能な通信装置の構造の概略図である。図8に示される通信装置は、前述の方法実施形態における第1のネットワーク要素の機能を実施するように構成され得、したがって、前述の方法実施形態の有益な効果を更に実施し得る。本出願の本実施形態では、図8に示される通信装置の特定の可能な形態については、図5に示される通信装置の特定の可能な形態を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明されない。
【0249】
図8に示されるように、通信装置は、プロセッサ801と、インターフェース802と、を含む。プロセッサ801およびインターフェース802は、互いに結合される。インターフェース802は、トランシーバまたは入力/出力インターフェースであってもよいことが理解され得る。
【0250】
通信装置は、1つまたは複数のプロセッサ801を含み得る。プロセッサ801は、処理ユニットと呼ばれる場合もあり、特定の制御機能を実施し得る。プロセッサ801は、汎用プロセッサ、専用プロセッサなどであってよい。プロセッサ801は、例えば、ベースバンドプロセッサおよび中央処理装置などを含んでもよい。ベースバンドプロセッサは、通信プロトコルおよび通信データを処理するように構成され得る。中央処理装置は、通信装置を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、および/またはデータを処理するように構成され得る。異なるプロセッサは、独立したコンポーネントであってもよく、または1つもしくは複数の処理回路に配置されてもよく、例えば、1つもしくは複数の特定用途向け集積回路に統合されてもよい。
【0251】
任意選択で、通信装置は、命令を格納するように構成された、1つまたは複数のメモリ803を含む。命令がプロセッサで実行されてもよく、これにより、通信装置は、前述の方法実施形態で説明された方法を実施する。通信装置内のメモリ803は、任意選択のコンポーネントであり、図8では破線のボックスを使用して示されている。
【0252】
任意選択で、メモリ803は、データを代替的に記憶してもよい。プロセッサおよびメモリは、別々に配置されてよく、または共に一体化されてもよい。
【0253】
任意選択で、プロセッサ801によって実行される命令を記憶し、または命令を実行するためにプロセッサ801によって必要とされる入力データを記憶し、またはプロセッサ801が命令を実行した後に生成されるデータを記憶する、ように構成されたメモリ803を、通信装置は更に含んでもよい。
【0254】
一実施形態では、通信装置が図2Aおよび図2Bに示される方法実施形態を実施するように構成されるとき、通信装置は、図2Aおよび図2Bに示される方法実施形態における第1のネットワーク要素の機能を実施するように構成され得る。具体的な機能については、前述の方法実施形態の説明を参照されたい。
【0255】
同じ発明概念に基づいて、本出願の一実施形態は、通信装置を更に提供する。図9は、本出願の一実施形態による可能な通信装置の構造の概略図である。図9に示される通信装置は、前述の方法実施形態における第1のネットワーク要素の機能を実施するように構成され得、したがって、前述の方法実施形態の有益な効果を更に実施し得る。本出願の本実施形態では、図9に示される通信装置の特定の可能な形態については、図6に示される通信装置の特定の可能な形態を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明されない。
【0256】
図9に示されるように、通信装置は、プロセッサ901と、インターフェース902と、を含む。プロセッサ901およびインターフェース902は、互いに結合される。インターフェース902は、トランシーバまたは入力/出力インターフェースであってもよいことが理解され得る。任意選択で、通信装置は、メモリ903を更に含む。図9では、破線のボックスは、メモリ903が任意選択のコンポーネントであることを示すために使用されている。プロセッサ901、インターフェース902、およびメモリ903の具体的な実装形態については、図8の説明を参照されたい。
【0257】
一実施形態では、通信装置が、図4Aおよび図4Bに示される方法実施形態を実装するように構成されるとき、通信装置は、図4Aおよび図4Bに示される方法実施形態における第1のネットワーク要素の機能を実装するように構成され得る。具体的な機能については、前述の方法実施形態の説明を参照されたい。
【0258】
同じ発明概念に基づいて、本出願の一実施形態は、通信装置を更に提供する。図10は、本出願の一実施形態による可能な通信装置の構造の概略図である。図10に示される通信装置は、前述の方法実施形態におけるサービスとしてのコンテナマネージャの機能を実施するように構成され得、したがって、前述の方法実施形態の有益な効果を更に実施し得る。本出願の本実施形態では、図10に示される通信装置の特定の可能な形態については、図7に示される通信装置の特定の可能な形態を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明されない。
【0259】
図10に示されるように、通信装置は、プロセッサ1001と、インターフェース1002と、を含む。プロセッサ1001およびインターフェース1002は、互いに結合される。インターフェース1002は、トランシーバまたは入力/出力インターフェースであってもよいことが理解され得る。任意選択で、通信装置は、メモリ1003を更に含む。図10では、破線のボックスは、メモリ1003が任意選択のコンポーネントであることを示すために使用されている。プロセッサ1001、インターフェース1002、およびメモリ1003の具体的な実装形態については、図8の説明を参照されたい。
【0260】
一実施形態では、通信装置が図2Aおよび図2B、または図4Aおよび図4Bに示される方法実施形態を実施するように構成されるとき、通信装置は、図2Aおよび図2B、または図4Aおよび図4Bに示される方法実施形態におけるサービスとしてのコンテナマネージャの機能を実施するように構成され得る。具体的な機能については、前述の方法実施形態の説明を参照されたい。
【0261】
同じ発明概念に基づいて、本出願の一実施形態は、通信システムを更に提供する。通信システムは、図5に示される通信装置と、図7に示される通信装置と、を含み得る。
【0262】
同じ発明概念に基づいて、本出願の一実施形態は、通信システムを更に提供する。通信システムは、図6に示される通信装置と、図7に示される通信装置と、を含み得る。
【0263】
同じ発明概念に基づいて、本出願の一実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶するように構成される。コンピュータプログラムがコンピュータで実行されると、コンピュータは、図2Aおよび図2B、または図4Aおよび図4Bのいずれか1つによる方法を実行することを可能にされる。
【0264】
当業者は、本出願の実施形態が、方法、システム、またはコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解すべきである。したがって、本出願は、ハードウェアのみの実施形態、ソフトウェアのみの実施形態、またはソフトウェアとハードウェアの組合せを伴う実施形態の形態を使用し得る。加えて、本出願は、コンピュータ使用可能プログラムコードを含む1つまたは複数のコンピュータ使用可能記憶媒体(ディスクメモリ、CD-ROM、および光メモリなどを含むが、これらに限定されない)上に実装されるコンピュータプログラム製品の形態を使用し得る。
【0265】
本出願は、本出願による方法、デバイス(システム)、およびコンピュータプログラム製品のフローチャートおよび/またはブロック図を参照して説明される。コンピュータプログラム命令は、フローチャートおよび/またはブロック図における各手順および/または各ブロック、ならびにフローチャートおよび/またはブロック図における手順および/またはブロックの組合せを実施するために使用され得ることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、埋め込みプロセッサ、または任意の他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサに提供され、マシンを生成し得、これにより、コンピュータまたは任意の他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサによって実行される命令は、フローチャート内の1つもしくは複数の手順および/またはブロック図内の1つもしくは複数のブロックにおける指定の機能を実施するための装置を生成する。
【0266】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは別のプログラマブルデータ処理デバイスに特定の方式で動作するよう命令し得るコンピュータ可読メモリに、代替的に記憶され、これにより、コンピュータ可読メモリに記憶された命令は、命令装置を含むアーチファクトを創出する。命令装置は、フローチャートの1つもしくは複数の手順、および/またはブロック図の1つもしくは複数のブロックの特定の機能を実施する。
【0267】
コンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは別のプログラマブルデータ処理デバイスに、代替的にロードされ得、これにより、一連の動作ステップは、コンピュータまたは別のプログラマブルデバイスで実施され、それによって、コンピュータ実施処理を生成する。したがって、コンピュータまたは別のプログラマブルデバイスで実行される命令は、フローチャートの1つもしくは複数の手順、および/またはブロック図の1つもしくは複数のブロックにおける特定の機能を実施するためのステップを提供する。
【0268】
当業者であれば、本出願の趣旨および範囲から逸脱することなく、本出願に対して種々の修正および変形を行い得ることは明らかである。本出願は、以下の特許請求の範囲およびそれらの同等の技術によって定義される保護範囲内に入る限り、本出願のこれらの修正形態および変形形態を包含するように意図される。
【符号の説明】
【0269】
1 コンテナサービス
2 コンテナサービス
110 NFV管理およびオーケストレーションシステム(NFV MANO)
111 NFVオーケストレータ(NFVO)
112 ネットワーク機能仮想化マネージャ(VNFM)
113 仮想化インフラストラクチャマネージャ(VIM)
120 運用サポートシステム/業務サポートシステム(OSS/BSS)
130 要素管理システム(EMS)
140 仮想化ネットワーク機能(VNF)
150 NFVインフラストラクチャ(NFVI)
501 トランシーバモジュール
502 処理モジュール
601 トランシーバモジュール
602 処理モジュール
701 トランシーバモジュール
702 処理モジュール
801 プロセッサ
802 インターフェース
803 メモリ
901 プロセッサ
902 インターフェース
903 メモリ
1001 プロセッサ
1002 インターフェース
1003 メモリ
図1A
図1B
図1C
図1D
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9
図10