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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-28
(45)【発行日】2025-03-10
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0203 20230101AFI20250303BHJP
【FI】
G06Q30/0203
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2024053149
(22)【出願日】2024-03-28
【審査請求日】2024-03-28
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100114937
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 裕幸
(72)【発明者】
【氏名】高山 伸也
【審査官】毛利 太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-032205(JP,A)
【文献】国際公開第2019/142429(WO,A1)
【文献】特開2016-118966(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外国人旅行者の免税取引情報を記憶する記憶部と、
外国人旅行者が契約する携帯端末の位置情報を取得する取得部と、
前記位置情報に基づいて、一又は複数の外国人旅行者から構成される外国人旅行者グループを特定する判定部と、
前記特定された外国人旅行者グループに属する外国人旅行者の前記位置情報及び前記免税取引情報に基づいて、前記特定された外国人旅行者グループの消費行動を分析する分析部と、
前記分析の結果を出力する出力部と、
を備え
前記分析部は、前記特定された外国人旅行者グループに属する外国人旅行者の人数別に前記消費行動の分析を行う、
情報処理装置。
【請求項2】
前記分析部は、前記特定された外国人旅行者グループに属する外国人旅行者の人数が所定の団体旅行判定閾値以上である場合に、所定の団体旅行分析方法を用いて前記消費行動の分析を行う、
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記分析部は、前記特定された外国人旅行者グループに属する外国人旅行者の人数が所定の個人旅行判定閾値以下である場合に、所定の個人旅行分析方法を用いて前記消費行動の分析を行う、
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項4】
外国人旅行者の免税取引情報を記憶する記憶部と、
外国人旅行者が契約する携帯端末の位置情報を取得する取得部と、
前記位置情報に基づいて、一又は複数の外国人旅行者から構成される外国人旅行者グループを特定する判定部と、
前記特定された外国人旅行者グループに属する外国人旅行者の前記位置情報及び前記免税取引情報に基づいて、前記特定された外国人旅行者グループの消費行動を分析する分析部と、
前記分析の結果を出力する出力部と、
を備え
前記判定部は、外国人旅行者グループの旅行期間を判定し、
前記分析部は、外国人旅行者グループの旅行期間の日別に前記消費行動の分析を行う、
情報処理装置。
【請求項5】
前記取得部は、外国人旅行者グループに属する外国人旅行者が契約する携帯端末の契約期間情報を取得し、
前記判定部は、前記契約期間情報に基づいて外国人旅行者グループの旅行期間を判定する、
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記取得部は、外国人旅行者グループに属する外国人旅行者が契約する携帯端末によって起動される外国人旅行者専用のアプリケーションが利用された実績を示すアプリケーション利用情報を取得し、
前記判定部は、前記アプリケーション利用情報に基づいて外国人旅行者グループの旅行期間を判定する、
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
外国人旅行者の免税取引情報を記憶する記憶部と、
外国人旅行者が契約する携帯端末の位置情報を取得する取得部と、
前記位置情報に基づいて、一又は複数の外国人旅行者から構成される外国人旅行者グループを特定する判定部と、
前記特定された外国人旅行者グループに属する外国人旅行者の前記位置情報及び前記免税取引情報に基づいて、前記特定された外国人旅行者グループの消費行動を分析する分析部と、
前記分析の結果を出力する出力部と、
を備え
前記判定部は、外国人旅行者グループが特定の店舗に来店する前に滞在した滞在場所と前記特定の店舗に来店した後に滞在した滞在場所とのうち、少なくとも一方の滞在場所を特定し、
前記分析部は、前記特定の店舗に関する前記分析の結果に、前記特定された滞在場所を含める、
情報処理装置。
【請求項8】
前記分析部は、特定の店舗を対象に前記消費行動の分析を行う、
請求項1、4、7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記分析部は、商品の種類別に前記消費行動の分析を行う、
請求項1、4、7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記分析部は、特定の店舗と前記特定の店舗以外の他の店舗とに分けて前記消費行動の分析を行う、
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記分析部は、特定の店舗に来店した外国人旅行者を対象に、免税購入した外国人旅行者の割合を算出する、
請求項1、4、7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
外国人旅行者の免税取引情報を記憶する記憶ステップと、
外国人旅行者が契約する携帯端末の位置情報を取得する取得ステップと、
前記位置情報に基づいて、一又は複数の外国人旅行者から構成される外国人旅行者グループを特定する判定ステップと、
前記特定された外国人旅行者グループに属する外国人旅行者の前記位置情報及び前記免税取引情報に基づいて、前記特定された外国人旅行者グループの消費行動を分析する分析ステップと、
前記分析の結果を出力する出力ステップと、
を含み、
前記分析ステップは、前記特定された外国人旅行者グループに属する外国人旅行者の人数別に前記消費行動の分析を行う、
情報処理方法。
【請求項13】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
外国人旅行者の免税取引情報を記憶する記憶ステップと、
外国人旅行者が契約する携帯端末の位置情報を取得する取得ステップと、
前記位置情報に基づいて、一又は複数の外国人旅行者から構成される外国人旅行者グループを特定する判定ステップと、
前記特定された外国人旅行者グループに属する外国人旅行者の前記位置情報及び前記免税取引情報に基づいて、前記特定された外国人旅行者グループの消費行動を分析する分析ステップと、
前記分析の結果を出力する出力ステップと、
を含み、
前記判定ステップは、外国人旅行者グループの旅行期間を判定し、
前記分析ステップは、外国人旅行者グループの旅行期間の日別に前記消費行動の分析を行う、
情報処理方法。
【請求項14】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
外国人旅行者の免税取引情報を記憶する記憶ステップと、
外国人旅行者が契約する携帯端末の位置情報を取得する取得ステップと、
前記位置情報に基づいて、一又は複数の外国人旅行者から構成される外国人旅行者グループを特定する判定ステップと、
前記特定された外国人旅行者グループに属する外国人旅行者の前記位置情報及び前記免税取引情報に基づいて、前記特定された外国人旅行者グループの消費行動を分析する分析ステップと、
前記分析の結果を出力する出力ステップと、
を含み、
前記判定ステップは、外国人旅行者グループが特定の店舗に来店する前に滞在した滞在場所と前記特定の店舗に来店した後に滞在した滞在場所とのうち、少なくとも一方の滞在場所を特定し、
前記分析ステップは、前記特定の店舗に関する前記分析の結果に、前記特定された滞在場所を含める、
情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
非特許文献1には、都道府県別に訪日外国人の免税取引額について、地域(アジア、ヨーロッパ等)や国や地域別の割合などをヒートマップや棒グラフにより表示するシステムが開示されている。
特許文献1には、旅行支援サービスの機能を有するアプリケーションの初期設定において、ユーザが性別や国籍、年代、訪問目的等の情報を入力することで、自動的にユーザ属性を属性データベースに登録する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-23851号公報
【非特許文献】
【0004】
【文献】「地域経済分析システム 基本操作マニュアル 外国人消費の構造(免税取引)」、RESAS 地域経済分析システム、[令和6年3月15日検索]、インターネット<URL:https://resas-portal.go.jp/medias/6Vuxduqfp9I6h262p3q6wo/d8f6a6fddf509e17327af336ffb5dd91/manual_map_consume06.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
外国人旅行者が単独で旅行する場や外国人旅行者が他の外国人旅行者と一緒に外国人旅行者グループで旅行する場合があるが、上述した非特許文献1及び特許文献2に記載された技術では、一又は複数の外国人旅行者から構成される外国人旅行者グループを特定して消費行動の分析を行うことができない。
【0006】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、一又は複数の外国人旅行者から構成される外国人旅行者グループを特定して消費行動の分析を行うことができる情報処理装置及び情報処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、外国人旅行者の免税取引情報を記憶する記憶部と、外国人旅行者が契約する携帯端末の位置情報を取得する取得部と、前記位置情報に基づいて、一又は複数の外国人旅行者から構成される外国人旅行者グループを特定する判定部と、前記特定された外国人旅行者グループに属する外国人旅行者の前記位置情報及び前記免税取引情報に基づいて、前記特定された外国人旅行者グループの消費行動を分析する分析部と、前記分析の結果を出力する出力部と、を備え、前記分析部は、前記特定された外国人旅行者グループに属する外国人旅行者の人数別に前記消費行動の分析を行う、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記分析部は、前記特定された外国人旅行者グループに属する外国人旅行者の人数が所定の団体旅行判定閾値以上である場合に、所定の団体旅行分析方法を用いて前記消費行動の分析を行う、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記分析部は、前記特定された外国人旅行者グループに属する外国人旅行者の人数が所定の個人旅行判定閾値以下である場合に、所定の個人旅行分析方法を用いて前記消費行動の分析を行う、情報処理装置である。
本発明の一態様は、外国人旅行者の免税取引情報を記憶する記憶部と、外国人旅行者が契約する携帯端末の位置情報を取得する取得部と、前記位置情報に基づいて、一又は複数の外国人旅行者から構成される外国人旅行者グループを特定する判定部と、前記特定された外国人旅行者グループに属する外国人旅行者の前記位置情報及び前記免税取引情報に基づいて、前記特定された外国人旅行者グループの消費行動を分析する分析部と、前記分析の結果を出力する出力部と、を備え、前記判定部は、外国人旅行者グループの旅行期間を判定し、前記分析部は、外国人旅行者グループの旅行期間の日別に前記消費行動の分析を行う、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記取得部は、外国人旅行者グループに属する外国人旅行者が契約する携帯端末の契約期間情報を取得し、前記判定部は、前記契約期間情報に基づいて外国人旅行者グループの旅行期間を判定する、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記取得部は、外国人旅行者グループに属する外国人旅行者が契約する携帯端末によって起動される外国人旅行者専用のアプリケーションが利用された実績を示すアプリケーション利用情報を取得し、前記判定部は、前記アプリケーション利用情報に基づいて外国人旅行者グループの旅行期間を判定する、情報処理装置である。
本発明の一態様は、外国人旅行者の免税取引情報を記憶する記憶部と、外国人旅行者が契約する携帯端末の位置情報を取得する取得部と、前記位置情報に基づいて、一又は複数の外国人旅行者から構成される外国人旅行者グループを特定する判定部と、前記特定された外国人旅行者グループに属する外国人旅行者の前記位置情報及び前記免税取引情報に基づいて、前記特定された外国人旅行者グループの消費行動を分析する分析部と、前記分析の結果を出力する出力部と、を備え、前記判定部は、外国人旅行者グループが特定の店舗に来店する前に滞在した滞在場所と前記特定の店舗に来店した後に滞在した滞在場所とのうち、少なくとも一方の滞在場所を特定し、前記分析部は、前記特定の店舗に関する前記分析の結果に、前記特定された滞在場所を含める、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記分析部は、特定の店舗を対象に前記消費行動の分析を行う、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記分析部は、商品の種類別に前記消費行動の分析を行う、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記分析部は、特定の店舗と前記特定の店舗以外の他の店舗とに分けて前記消費行動の分析を行う、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記分析部は、特定の店舗に来店した外国人旅行者を対象に、免税購入した外国人旅行者の割合を算出する、情報処理装置である。
【0008】
本発明の一態様は、情報処理装置が実行する情報処理方法であって、外国人旅行者の免税取引情報を記憶する記憶ステップと、外国人旅行者が契約する携帯端末の位置情報を取得する取得ステップと、前記位置情報に基づいて、一又は複数の外国人旅行者から構成される外国人旅行者グループを特定する判定ステップと、前記特定された外国人旅行者グループに属する外国人旅行者の前記位置情報及び前記免税取引情報に基づいて、前記特定された外国人旅行者グループの消費行動を分析する分析ステップと、前記分析の結果を出力する出力ステップと、を含み、前記分析ステップは、前記特定された外国人旅行者グループに属する外国人旅行者の人数別に前記消費行動の分析を行う、情報処理方法である。
本発明の一態様は、情報処理装置が実行する情報処理方法であって、外国人旅行者の免税取引情報を記憶する記憶ステップと、外国人旅行者が契約する携帯端末の位置情報を取得する取得ステップと、前記位置情報に基づいて、一又は複数の外国人旅行者から構成される外国人旅行者グループを特定する判定ステップと、前記特定された外国人旅行者グループに属する外国人旅行者の前記位置情報及び前記免税取引情報に基づいて、前記特定された外国人旅行者グループの消費行動を分析する分析ステップと、前記分析の結果を出力する出力ステップと、を含み、前記判定ステップは、外国人旅行者グループの旅行期間を判定し、前記分析ステップは、外国人旅行者グループの旅行期間の日別に前記消費行動の分析を行う、情報処理方法である。
本発明の一態様は、情報処理装置が実行する情報処理方法であって、外国人旅行者の免税取引情報を記憶する記憶ステップと、外国人旅行者が契約する携帯端末の位置情報を取得する取得ステップと、前記位置情報に基づいて、一又は複数の外国人旅行者から構成される外国人旅行者グループを特定する判定ステップと、前記特定された外国人旅行者グループに属する外国人旅行者の前記位置情報及び前記免税取引情報に基づいて、前記特定された外国人旅行者グループの消費行動を分析する分析ステップと、前記分析の結果を出力する出力ステップと、を含み、前記判定ステップは、外国人旅行者グループが特定の店舗に来店する前に滞在した滞在場所と前記特定の店舗に来店した後に滞在した滞在場所とのうち、少なくとも一方の滞在場所を特定し、前記分析ステップは、前記特定の店舗に関する前記分析の結果に、前記特定された滞在場所を含める、情報処理方法である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、一又は複数の外国人旅行者から構成される外国人旅行者グループを特定して消費行動の分析を行うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】一実施形態に係る情報提供システムの構成例を示すブロック図である。
図2】一実施形態に係る情報処理装置の構成例を示すブロック図である。
図3】一実施形態に係る情報処理方法の手順の例を示すフローチャートである。
図4】一実施形態に係る分析結果データの表示画面の構成例を示す図である。
図5】一実施形態に係る分析結果データの表示画面の構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、一実施形態に係る情報提供システムの構成例を示すブロック図である。図1において、情報処理装置1は、通信回線を介して分析依頼者端末2とデータを送受する。分析依頼者端末2は、分析依頼者が使用する端末である。分析依頼者は、分析依頼者端末2により、情報処理装置1に対して、分析対象となる分析エリア及び分析期間等の指定を行う。情報処理装置1は、分析依頼者端末2から受付けた分析エリア及び分析期間等の指定に基づいた分析結果を分析依頼者端末2へ提供する。
【0012】
情報処理装置1は、通信回線を介してデータベース3とデータを送受する。データベース3は、移動通信ネットワークNWに接続する携帯端末4の位置の履歴を示す携帯端末位置履歴情報や、携帯端末4のユーザとの契約情報(携帯端末契約情報)や、地図データや、携帯端末4によって起動されるアプリケーションが利用された実績を示すアプリケーション利用情報等の情報を格納する。
【0013】
本実施形態では、携帯端末位置履歴情報は、少なくとも外国人旅行者が契約する携帯端末4の位置の履歴を示す情報を含む。また、携帯端末契約情報は、少なくとも外国人旅行者が契約する携帯端末4の契約情報を含む。また、地図データは、各種の施設(例えば、免税店等の店舗や宿泊施設や観光施設など)の情報を含む。また、アプリケーション利用情報は、少なくとも外国人旅行者専用のアプリケーションが利用された実績を含む。
【0014】
携帯端末位置履歴情報は、携帯端末4の識別情報(携帯端末ID)、携帯端末4の位置を示す携帯端末位置情報が取得された携帯端末位置取得日時情報、及び携帯端末位置情報(緯度、経度)を含む。
携帯端末契約情報は、携帯端末ID、ユーザの氏名、年齢、性別及び国籍、外国人旅行者のパスポート番号等の情報を含む。
アプリケーション利用情報は、携帯端末ID、アプリケーションの種類(例えば、外国人旅行者専用か否かなど)、アプリケーションの利用開始日、アプリケーションの利用日等の情報を含む。
【0015】
携帯端末契約情報において外国人旅行者のパスポート番号が存在する携帯端末IDは、外国人旅行者が契約する携帯端末4の携帯端末IDである。したがって、携帯端末位置履歴情報において、携帯端末契約情報において外国人旅行者のパスポート番号が存在する携帯端末IDの携帯端末位置取得日時情報及び携帯端末位置情報は、外国人旅行者が契約する携帯端末4の携帯端末位置取得日時情報及び携帯端末位置情報である。
【0016】
また、アプリケーション利用情報において、携帯端末契約情報において外国人旅行者のパスポート番号が存在する携帯端末IDのアプリケーションの種類、利用開始日及び利用日は、外国人旅行者が契約する携帯端末4によって起動されるアプリケーションの種類、利用開始日及び利用日である。
【0017】
携帯端末4は、例えばスマートフォンやタブレット型のコンピュータ(タブレットPC)などである。移動通信ネットワークNWは、一の事業者が提供する移通信ネットワークであってもよく、又は複数の事業者がそれぞれ提供する複数の移動通信ネットワークであってもよい。
【0018】
図2は、本実施形態に係る情報処理装置1の構成例を示すブロック図である。図1において、情報処理装置1は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを備える。
【0019】
通信部11は、情報処理装置1の外部の装置と通信を行う。通信部11は、通信回線を介して分析依頼者端末2とデータを送受する。通信部11は、通信回線を介してデータベース3とデータを送受する。
【0020】
記憶部12は、制御部13が実行するプログラムや制御部13が使用するデータ等の各種のデータを記憶する。なお、記憶部12は、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリや、CD-ROM等の読み出しのみが可能な記録媒体、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成されるものとする。
【0021】
制御部13は、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)を備え、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することによって各種の機能を実現する。本実施形態に係る制御部13が記憶部12に記憶された外国人旅行者分析プログラム121を実行することによって、受付部131、取得部132、判定部133、分析部134及び出力部135の機能が実現される。
【0022】
なお、情報処理装置1として、汎用のコンピュータ装置を使用して構成してもよく、又は、専用のハードウェア装置として構成してもよい。例えば、情報処理装置1は、インターネット等の通信ネットワークに接続されるサーバコンピュータを使用して構成されてもよい。また、情報処理装置1の各機能はクラウドコンピューティングにより実現されてもよい。また、情報処理装置1は、単独のコンピュータにより実現するものであってもよく、又は情報処理装置1の機能を複数のコンピュータに分散させて実現するものであってもよい。また、情報処理装置1として、例えばWWWシステム等を利用してウェブサイトを開設するように構成してもよい。
【0023】
記憶部12は、外国人旅行者の免税取引情報を記憶する。免税取引情報は、外国人旅行者が行った免税取引に関する情報である。免税取引情報は、例えば、外国人旅行者のパスポート番号、外国人旅行者が免税品を購入した日時、場所(免税店)、商品の種類、免税申告回数、及び購入金額(商品毎の金額や免税申告1回の総額など)などの情報を含む。
記憶部12に記憶される免税取引情報については、例えば、情報処理装置1の管理者が免税取引情報を情報処理装置1に直接入力してもよいし、免税店のPOSシステムから取得された免税取引情報のデータを情報処理装置1の管理者が情報処理装置1に入力してもよい。また、情報処理装置1と免税店のPOSシステムとを通信回線で接続し、情報処理装置1が免税店のPOSシステムから免税取引情報のデータを取得して記憶部12に記憶してもよい。
【0024】
受付部131は、通信部11により、分析依頼者端末2から分析依頼情報を受信する。分析依頼情報は、分析対象となる分析エリア及び分析期間等の指定を行う情報である。受付部131は、分析依頼者端末2から分析依頼情報を受信することによって、分析エリア及び分析期間等の指定を受付ける。
【0025】
取得部132は、通信部11によりデータベース3へアクセスし、データベース3から、外国人旅行者が契約する携帯端末4の携帯端末位置履歴情報、及び外国人旅行者が契約する携帯端末4の携帯端末契約情報を取得する。記憶部12は、取得部132が取得した携帯端末位置履歴情報及び携帯端末契約情報を記憶する。取得部132が取得した携帯端末位置履歴情報は、受付部131が受付けた指定の分析エリア及び分析期間に対応する情報である。
【0026】
判定部133は、取得部132が取得した携帯端末位置履歴情報に基づいて、一又は複数の外国人旅行者から構成される外国人旅行者グループを特定する。一の外国人旅行者グループに属する外国人旅行者は、例えば、一定の期間(例えば1時間など)において一定の距離範囲内(例えば半径10メートルの円内)に携帯端末4が位置する割合が一定以上(例えば50%以上)である携帯端末4のユーザ(外国人旅行者)である(外国人旅行者グループ判定条件の例)。判定部133は、外国人旅行者グループ判定条件を満たす一又は複数の携帯端末4の携帯端末IDを、同じ外国人旅行者グループの識別情報(外国人旅行者グループID)の携帯端末リストに記録する。携帯端末リストは、記憶部12に記憶される。
【0027】
分析部134は、記憶部12から、判定部133により特定された外国人旅行者グループ(対象グループ)に属する外国人旅行者の携帯端末位置履歴情報を取得する。対象グループに属する外国人旅行者の携帯端末位置履歴情報とは、対象グループの携帯端末リスト内の携帯端末IDが存在する携帯端末位置履歴情報である。
【0028】
また、分析部134は、対象グループに属する外国人旅行者の免税取引情報を取得する。対象グループに属する外国人旅行者の免税取引情報とは、対象グループの携帯端末リスト内の携帯端末IDが存在する携帯端末契約情報のパスポート番号が存在する免税取引情報である。
【0029】
なお、対象グループに属する外国人旅行者の免税取引情報は、以下に示す免税取引情報特定方法により特定されてもよい。
【0030】
(免税取引情報特定方法の例1)
免税取引情報にはパスポート番号が存在するが、パスポート番号に紐づいた携帯端末IDがないことが想定される。この場合の対処方法として免税取引情報特定方法の例1が挙げられる。
分析部134は、対象グループに属する外国人旅行者の携帯端末位置履歴情報に基づいて、免税店に滞在した期間(店舗滞在期間)を推定する。分析部134は、推定した店舗滞在期間において店舗滞在期間推定対象の免税店で発生した免税取引を示す免税取引情報を、対象グループに属する外国人旅行者の免税取引情報として取得する。
なお、対象グループに属さない外国人旅行者の免税取引情報が誤って取得される可能性があるので、対象グループが滞在したと推定した複数の免税店で同じパスポート番号の免税取引情報が取得された場合に、当該同じパスポート番号の免税取引情報を対象グループに属する外国人旅行者の免税取引情報としてもよい。
【0031】
(免税取引情報特定方法の例2)
携帯端末IDはパスポート番号に紐づいているが、免税取引情報にパスポート番号が存在しないことが想定される。この場合の対処方法として免税取引情報特定方法の例2が挙げられる。
分析部134は、対象グループに属する外国人旅行者の携帯端末位置履歴情報に基づいて、免税店に滞在した期間(店舗滞在期間)を推定する。分析部134は、推定した店舗滞在期間において店舗滞在期間推定対象の免税店で発生した免税取引を示す免税取引情報を、対象グループに属する外国人旅行者の免税取引情報として取得する。
なお、対象グループに属さない外国人旅行者の免税取引情報が誤って取得される可能性があるが、免税取引情報にパスポート番号が存在しないので、免税取引情報に外国人旅行者を識別可能な識別情報(例えば氏名等)が存在する場合は当該識別情報を用いて上述した免税取引情報特定方法の例1と同様に対処可能である。
【0032】
分析部134は、対象グループに属する外国人旅行者の携帯端末位置履歴情報及び免税取引情報に基づいて、対象グループの消費行動を分析する。
【0033】
出力部135は、分析部134による分析の結果(分析結果データ)を出力する。出力部135から出力された分析結果データは、通信部11により分析依頼者端末2へ送信される。
【0034】
次に図3を参照して本実施形態に係る情報処理方法を説明する。図3は、本実施形態に係る情報処理方法の手順の例を示すフローチャートである。
【0035】
(ステップS1) 情報処理装置1は、分析依頼者端末2から分析依頼情報を受信し、当該分析依頼情報に示される分析エリア及び分析期間等の指定を受付ける。
【0036】
(ステップS2) 情報処理装置1は、ステップS1で受付けた指定の分析エリア及び分析期間に対応する携帯端末位置履歴情報をデータベース3から取得する。
【0037】
(ステップS3) 情報処理装置1は、外国人旅行者が契約する携帯端末4の携帯端末契約情報をデータベース3から取得する。
【0038】
(ステップS4) 情報処理装置1は、取得した携帯端末位置履歴情報に基づいて、一又は複数の外国人旅行者から構成される外国人旅行者グループ(対象グループ)を特定する。
【0039】
(ステップS5) 情報処理装置1は、対象グループに属する外国人旅行者の携帯端末位置履歴情報及び免税取引情報に基づいて、対象グループの消費行動を分析する。
【0040】
(ステップS6) 情報処理装置1は、対象グループの消費行動の分析の結果(分析結果データ)を出力する。
【0041】
次に本実施形態に係る外国人旅行者の消費行動の分析方法(外国人旅行者消費行動分析方法)について、以下に例を挙げて説明する。
【0042】
(外国人旅行者消費行動分析方法の例1)
分析部134は、対象グループの消費行動の分析項目として、外国人旅行者の国別、地域別、性別及び年代別に、来訪者数や購入金額や購入回数などの集計や統計を行う。また、来訪者数や免税申告回数や購入金額などの集計や統計は、商品の種類別に行われてもよい。
【0043】
(外国人旅行者消費行動分析方法の例2)
分析部134は、対象グループに属する外国人旅行者の人数別に対象グループの消費行動の分析を行う。例えば、分析部134は、2人以下の対象グループ、3人から5人までの対象グループ、6人から10人までの対象グループ、11人から20人までの対象グループ、及び21人以上の対象グループに分けて対象グループの消費行動の分析を行う。
対象グループの人数分けの仕方は、分析依頼者が分析依頼者端末2により指定してもよい。受付部131は、分析依頼者が分析依頼者端末2により指定した対象グループの人数分けの仕方を受付ける。
【0044】
(外国人旅行者消費行動分析方法の例3)
分析部134は、対象グループに属する外国人旅行者の人数が所定の団体旅行判定閾値以上である場合に、所定の団体旅行分析方法を用いて対象グループの消費行動の分析を行う。例えば、団体旅行の場合、予め決められた免税店(以下、固定免税店と称する)を訪問することが旅程に組み込まれることがよくある。このため、固定免税店を把握しておき、団体旅行分析方法では、固定免税店と固定免税店以外の他の免税店とを区別して分析を行うようにする。
【0045】
また、分析部134は、対象グループに属する外国人旅行者の人数が所定の個人旅行判定閾値以下である場合に、所定の個人旅行分析方法を用いて対象グループの消費行動の分析を行う。個人旅行では、外国人旅行者が自由に訪問する免税店を選べるので、個人旅行分析方法では、団体旅行分析方法とは異なり、免税店の区別は行わない。
【0046】
(外国人旅行者消費行動分析方法の例4)
分析部134は、特定の店舗を対象に対象グループの消費行動の分析を行う。例えば、特定の店舗の一例としての固定免税店のみの分析データを作成してもよい。
特定の店舗は、分析依頼者が分析依頼者端末2により指定してもよい。受付部131は、分析依頼者が分析依頼者端末2により指定した特定の店舗を受付ける。
【0047】
(外国人旅行者消費行動分析方法の例5)
分析部134は、商品の種類別に対象グループの消費行動の分析を行う。
【0048】
例えば、分析部134は、商品の種類別に、特定の店舗を対象に対象グループの消費行動の分析を行う。例えば、特定の店舗の一例としての固定免税店のみにおける商品の種類別の購入割合の分析データを作成してもよい。
【0049】
例えば、分析部134は、商品の種類別に、特定の店舗と当該特定の店舗以外の他の店舗とに分けて対象グループの消費行動の分析を行う。例えば、特定の店舗の一例としての固定免税店における商品の種類別の購入割合と、全ての店舗又は固定免税店以外の他の店舗における商品の種類別の購入割合との比較データを作成してもよい。
【0050】
(外国人旅行者消費行動分析方法の例6)
分析部134は、特定の店舗に来店した外国人旅行者を対象に、免税購入した外国人旅行者の割合を算出する。例えば、特定の店舗の一例としての固定免税店に来店した外国旅行者のうち実際に免税購入した外国人旅行者の割合の分析データを作成してもよい。
【0051】
(外国人旅行者消費行動分析方法の例7)
分析部134は、対象グループの旅行期間の日別に対象グループの消費行動の分析を行う。
例えば、旅行期間の前半の方が免税申告回数や購入金額が多いのか、それとも旅行期間の後半の方が免税申告回数や購入金額が多いのかの分析データを作成してもよい。また、旅行期間の後半の方が免税申告回数や購入金額が多い場合には、外国人旅行者が購入するお土産品の種類や量を増やすことを勧める分析データを作成してもよい。
また、旅行期間の開始から経過日別(1日目、2日目、・・・)の分析データを作成してもよい。また、旅行期間の残り日数別の分析データを作成してもよい。
【0052】
外国人旅行者グループの旅行期間の判定方法の例を以下に示す。
【0053】
(外国人旅行者グループの旅行期間の判定方法の例1)
取得部132は、記憶部12内の携帯端末契約情報から、対象グループに属する外国人旅行者が契約する携帯端末4の契約期間を示す契約期間情報を取得する。判定部133は、取得部132が取得した契約期間情報に示される契約期間に基づいて、対象グループの旅行期間を判定する。
【0054】
(外国人旅行者グループの旅行期間の判定方法の例2)
取得部132は、通信部11によりデータベース3へアクセスし、データベース3から、対象グループに属する外国人旅行者が契約する携帯端末4の携帯端末IDに関連付けられたアプリケーション利用情報を取得する。当該取得されたアプリケーション利用情報は、対象グループに属する外国人旅行者が契約する携帯端末4によって起動されるアプリケーションの種類(例えば、外国人旅行者専用か否かなど)、利用開始日及び利用日を含む。
【0055】
判定部133は、取得部132が取得したアプリケーション利用情報に基づいて、アプリケーション利用情報に基づいて対象グループの旅行期間を判定する。具体的には、判定部133は、外国人旅行者専用のアプリケーションが利用された実績(利用開始日及び利用日)から対象グループの旅行期間を判定する。例えば、対象グループに属する外国人旅行者それぞれの実績(利用開始日及び利用日)のうち、最初の利用開始日から最後の利用日までを対象グループの旅行期間として特定してもよい。
【0056】
(外国人旅行者消費行動分析方法の例8)
判定部133は、携帯端末位置履歴情報に基づいて、対象グループが特定の店舗に来店する前に滞在した滞在場所と当該特定の店舗に来店した後に滞在した滞在場所とのうち、少なくとも一方の滞在場所を特定する。分析部134は、当該特定の店舗に関する分析の結果に、当該特定された滞在場所を含める。
例えば、対象グループが特定の店舗(A店舗)に来店する前後に滞在した他の店舗(B店舗)や施設(C施設)の種類別の人気ランキングを示すランキングデータを作成してもよい。
【0057】
以上が外国人旅行者消費行動分析方法の例の説明である。上述した外国人旅行者消費行動分析方法の各例は、適宜、組み合わせてもよい。
【0058】
図4及び図5は、本実施形態に係る分析結果データの表示画面の構成例を示す図である。
【0059】
図4に示される分析結果データの表示画面100は、分析依頼者が指定した分析エリア及び分析期間が分析対象である分析の結果を示すものであり、外国人旅行者グループの人数別に、特定の地域(図4の例ではアジア及び欧米)からの外国人旅行者数(来訪者数)の集計結果を棒グラフで表示している。分析依頼者は、表示画面100内に設けられた分析エリア指定領域101において分析エリアを指定することができる。分析エリア指定領域101には、分析依頼者による地図データ読み込み操作に応じた地図データが表示される。地図データは、データベース3から取得される。分析依頼者は、分析エリア指定領域101に表示された地図データ上で所望の分析エリア102を指定する。また、分析依頼者は、表示画面100内に設けられた「データ期間」の指定領域により分析期間を指定することができる。また、分析依頼者は、表示画面100内に設けられた各種の分析条件の指定領域により各種の分析条件を指定することができる。
【0060】
図5に示される分析結果データの表示画面100は、分析依頼者が指定した特定の店舗(A店舗)及び分析期間が分析対象である分析の結果を示すものであり、旅行期間の開始から経過日別(1日目、2日目、・・・)に、特定の種類の商品(図5の例では化粧品及び電気製品)を購入した外国人旅行者数(来訪者数)の集計結果を棒グラフで表示している。分析依頼者は、表示画面110内に設けられた分析エリア指定領域111において特定の店舗(A店舗)を指定することができる。分析エリア指定領域111には、分析依頼者による地図データ読み込み操作に応じた地図データが表示される。地図データは、データベース3から取得される。分析依頼者は、分析エリア指定領域111に表示された地図データ上で所望の店舗(A店舗)を指定する。また、分析依頼者は、表示画面110内に設けられた「データ期間」の指定領域により分析期間を指定することができる。また、分析依頼者は、表示画面110内に設けられた各種の分析条件の指定領域により各種の分析条件を指定することができる。
【0061】
また、図5に示される分析結果データの表示画面100には、外国人旅行者グループが特定の店舗(A店舗)に来店する前後に滞在した他の店舗や施設のうち上位にランキングされたB店舗及びC施設が、分析エリア指定領域111に表示された地図データ上に示されている。
【0062】
上述したように本実施形態によれば、一又は複数の外国人旅行者から構成される外国人旅行者グループを特定して消費行動の分析を行うことができるという効果が得られる。
【0063】
なお、これにより、例えば移動通信ネットワークに接続する携帯端末の位置データを活用した外国人旅行者の消費行動分析サービスにおける総合的なサービス品質の向上を実現することができることから、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「レジリエントなインフラを整備し、持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る」に貢献することが可能となる。
【0064】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0065】
また、上述した各装置の機能を実現するためのコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disc)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0066】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0067】
1…情報処理装置、2…分析依頼者端末、3…データベース、4…携帯端末、11…通信部、12…記憶部、13…制御部、131…受付部、132…取得部、133…判定部、134…分析部、135…出力部、NW…移動通信ネットワーク
【要約】
【課題】一又は複数の外国人旅行者から構成される外国人旅行者グループを特定して消費行動の分析を行うこと。
【解決手段】情報処理装置は、外国人旅行者の免税取引情報を記憶する記憶部と、外国人旅行者が契約する携帯端末の位置情報を取得する取得部と、前記位置情報に基づいて外国人旅行者グループを特定する判定部と、前記特定された外国人旅行者グループに属する外国人旅行者の前記位置情報及び前記免税取引情報に基づいて、前記特定された外国人旅行者グループの消費行動を分析する分析部と、前記分析の結果を出力する出力部と、を備える。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5