(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-03
(45)【発行日】2025-03-11
(54)【発明の名称】情報処理装置、商品収納システム、商品管理方法
(51)【国際特許分類】
G07G 1/12 20060101AFI20250304BHJP
G07F 11/62 20060101ALI20250304BHJP
【FI】
G07G1/12 361Z
G07G1/12 321Z
G07F11/62 101
(21)【出願番号】P 2020201411
(22)【出願日】2020-12-04
【審査請求日】2023-11-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】鶴岡 佑樹
(72)【発明者】
【氏名】津田 隼輔
(72)【発明者】
【氏名】李 寧
【審査官】永安 真
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/112494(WO,A1)
【文献】特開2017-174320(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/00 - 1/14
G07F 11/00 - 11/72
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客の年齢確認処理を実行済みの情報端末から商品の選択を受け付ける受付手段と、
前記顧客によって取り出される選択された前記商品の入ったロック付き収納装置を解錠するロック制御手段と、を備え、
前記受付手段は、複数の商品の選択を受け付け、
前記ロック制御手段は、複数の収納装置を制御し、前記複数の収納装置のうち、選択された前記複数の商品の入った前記複数の収納装置を予め定められた順番に解錠する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記複数の収納装置には、商品が商品の対象年齢毎に収納され、
前記ロック制御手段は、確認された前記顧客の年齢に応じて、前記収納装置を解錠するか否かを制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記ロック制御手段は、前記収納装置に入っている商品の在庫データに基づいて、前記収納装置を解錠するか否かを制御する、
請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
ロック付き収納装置と、情報処理装置とを備え、
前記情報処理装置は、
顧客の年齢確認処理を実行済みの情報端末から商品の選択を受け付ける受付手段と、
前記顧客によって取り出される選択された前記商品の入った前記ロック付き収納装置を解錠するロック制御手段と、を備え、
前記受付手段は、複数の商品の選択を受け付け、
前記ロック制御手段は、複数の収納装置を制御し、前記複数の収納装置のうち、選択された前記複数の商品の入った前記複数の収納装置を予め定められた順番に解錠する、
商品収納システム。
【請求項5】
情報処理装置が、
顧客の年齢確認処理を実行済みの情報端末から商品の選択を受け付け、
前記顧客によって取り出される選択された前記商品の入ったロック付き収納装置を解錠し、
前記情報端末から複数の商品の選択を受け付けた場合は、
複数の収納装置を制御し、前記複数の収納装置のうち、前記顧客によって取り出される選択された前記複数の商品の入った前記複数の収納装置を予め定められた順番に解錠する、
商品管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置及び情報端末等に関する。
【背景技術】
【0002】
コンビニエンスストアにおいて、たばこなど年齢確認が必要な一部の商品は、顧客の手が届かない、レジの近くのラックに保管されている。顧客は店員に購入を希望する商品を伝え、店員は顧客のためにラックから商品を取り出す。商品の種類が多い場合、店員にとって、商品を探すことは手間となる。そこで、特許文献1には、顧客操作端末により商品が選定されると、販売処理装置により店員に報知し、かつ、商品の収納位置の発光素子を点灯させる販売支援システムが開示されている。これにより、商品を探す店員の労力を減らすことができる。
【0003】
なお、本開示に関連する技術として、特許文献2には、顧客の年齢確認を行い、条件を満たす場合に商品を販売する自動販売機システムが開示されている。また、特許文献3には、顔画像に基づく認証を行い、認証に成功した場合、商品棚の電子錠を開錠するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2010-061210号公報
【文献】特開2013-206232号公報
【文献】特開2009-009231号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の技術によれば、店員にとって、商品を探す手間は低減されるが、顧客のために商品を取り出す手間は低減されない。特許文献2、3の技術によれば、店員の手間を低減することができる。しかし、特許文献2、3の技術において、顧客が店員を介して商品を取得していた場合に比べて、希望する商品を顧客が購入できたかなど、商品の需要に関する情報を店員等の店舗の関係者が把握できないという課題がある。
【0006】
本開示は、顧客の年齢を確認して商品を販売する際に、商品の需要に関する情報を取得できる情報処理装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る情報処理装置は、顧客の年齢確認処理を実行済みの情報端末から商品の選択を受け付ける受付手段と、前記顧客によって取り出される選択された前記商品の入ったロック付き収納装置を解錠するロック制御手段とを備える。
【0008】
本開示に係る商品管理方法は、顧客の年齢確認処理を実行済みの情報端末から商品の選択を受け付け、前記顧客によって取り出される選択された前記商品の入ったロック付き収納装置を解錠する。
【0009】
本開示に係る情報端末は、顧客の年齢を確認する年齢確認手段と、商品を選択可能な画面を表示する表示制御手段と、前記商品の選択を受け付ける受付手段と、前記顧客によって取り出される選択された前記商品の入ったロック付き収納装置の解錠要求を送信する通信手段と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、顧客の年齢を確認して商品を販売する際に、商品の需要に関する情報を取得できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】第1実施形態に係る各装置の構成を示す図である。
【
図2】第1実施形態に係る収納装置20と情報処理装置100の構成例を示す図である。
【
図3】情報端末30と情報処理装置100の動作の例を示すフローチャートである。
【
図4D】商品選択画面の表示切り替えを示す図である。
【
図5】第2実施形態に係る各装置の構成を示す図である。
【
図6】第2実施形態に係る、複数の収納装置20とこれらの収納装置20を制御する情報処理装置100の構成例を示す図である。
【
図7】情報端末30と情報処理装置100の他の動作例を示すフローチャートである。
【
図8A】送信される在庫データの例を示す図である。
【
図9】第3実施形態に係る情報端末30の構成例を示すブロック図である。
【
図10】情報端末30の動作の一例を示す図である。
【
図11】第4実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示すブロック図である。
【
図12】情報処理装置100の動作の一例を示す図である。
【
図13】コンピュータ500のハードウェア構成の例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[第1実施形態]
以下に、顧客が店舗に設置されたロック付き収納装置から商品を取り出して、取り出した商品の会計をPOS(Point of Sales)レジで行う場合を想定し、図面を参照して説明をする。ロック付き収納装置内には、顧客の年齢を確認した後に販売される年齢確認商品が収納される。ただし、年齢確認商品以外の商品(年齢確認が不要な商品)も収納されてもよい。以下、特に説明があるまで年齢確認商品を単に商品と称する。ロック付き収納装置は、例えば、無人店を含む省人店において、たばこを陳列する什器として利用することができる。
【0013】
(構成)
第1実施形態において、情報処理装置100が1つのロック付き収納装置20(以後、収納装置20とする。)を制御する場合について説明する。
図1は、第1実施形態に係る各装置の構成図である。
【0014】
情報処理装置100は、受付部101、ロック制御部102、在庫判断部103、及び、更新部104を備える。受付部101は、情報端末30と無線通信を行い、年齢確認処理を実行済みの情報端末30から商品の選択を受け付ける。第1実施形態において情報処理装置100は、年齢確認済みでない情報端末30からは商品の選択を受け付けない。例えば、受付部101は、商品の選択を受付ける際に、情報端末30が顧客の年齢を示す情報が含まれているかを判別してもよい。情報処理装置100は、無線通信をNFC(Near Field Communication)、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等により行ってもよい。ロック制御部102は、収納装置20と有線または無線により接続され、収納装置20の施錠と解錠を制御する。ロック制御部102は、受付部101が情報端末30から受け付けた商品の選択に基づいて、選択された商品の入った収納装置20を解錠する。ロック制御部102が収納装置20を解錠すると、選択された商品は客によって取り出される。
【0015】
情報処理装置100は、商品の識別子(例えば商品名または商品識別番号)と在庫数を関連付けた在庫データを図示しない記憶部に記憶する。在庫データには、商品のパッケージの画像と収納位置を示す画像がさらに含まれていてもよい。情報処理装置100の在庫判断部103は、受付部101が受け付けた選択された商品の情報、例えば、商品の識別子を基に在庫データを参照し、収納装置20に選択された商品が入っているか判断する。在庫判断部103は、商品が入っているか否かに関する判断結果をロック制御部102に送信する。ロック制御部102は、商品が入っていると判断された場合、収納装置20を解錠し、商品が入っていないと判断された場合、収納装置20を解錠しない。
【0016】
以下に説明するショーケース型の収納装置の例では、1度の収納装置20の解錠では、商品は1つだけ持ち出されると仮定する。この場合、情報処理装置100の更新部104は、商品の選択を受け付けて、収納装置20を解錠したことに基づいて、在庫データの在庫数を1つ減らすよう更新してもよい。あるいは、更新部104は、収納装置20の扉が開けられたこと、及び、閉じられたことの検知に基づいて、在庫データを更新してもよい。
【0017】
あるいは、更新部104は、各種センサによって検知された収納装置20内の在庫数に基づいて在庫データの在庫数を更新してもよい。この場合、1度の収納装置20の解錠で、商品が複数持ち出されてもよい。
【0018】
図2は、第1実施形態に係る収納装置20と情報処理装置100の構成例を示す図である。
図2に係るショーケース型の収納装置20は、ハンドル21、扉22、棚板23、ロック機構(図示せず)を有する。棚板23によって仕切られた収納装置20の中には、複数の種類の年齢確認商品が陳列されている。
図2に示す扉22の一部は透明であるから顧客は扉22が閉じた状態で商品を見ることができる。
【0019】
図2に示す情報処理装置100は収納装置20に取り付けられている。収納装置20は、情報処理装置100から解除指示を受信すると、ロックを解除する。ロックが解除されると、顧客はハンドル21を握って扉22を開き、商品を取り出せる。ロック制御部102は、扉22が閉まると、収納装置20から信号を受信し、ロック機構で再び施錠するよう制御する。扉22が開いてから所定時間経過後に扉22が閉められない場合、情報処理装置100はアラームを出力してもよい。アラームの出力により、扉22が開いたままであることを店員又は扉22を開けた顧客に知らせて扉22を閉じるように誘導できる。したがって、年齢確認をしていない人物が開いたままの収納装置20から商品を取ることを防止できる。
【0020】
複数の顧客が同時に商品を取り出す操作を行うと、年齢確認を行っていない顧客が商品を取り出していないかの確認が難しくなる。この問題を解決するため受付部101は、商品の選択を受け付けてから、収納装置20を解錠した後再び施錠されるまで、あるいは、収納装置20を解錠せず処理が終了するまで、次の商品の選択を受け付けないよう構成されてもよい。これにより、商品の選択を顧客一人ずつ順番に受け付けることができ、複数の顧客が同時に商品を取り出す操作を行うことを防止できる。
【0021】
第1実施形態において、情報端末30は、顧客が使用する端末であり、例えば、顧客が所持するスマートフォンまたはウェアラブルデバイスである。
【0022】
図1に示すように、情報端末30は、年齢確認部31、表示制御部32、受付部33、及び、通信部34を備える。情報端末30には、年齢確認部31、表示制御部32、受付部33、及び、通信部34の機能をプロセッサで実現するために、アプリケーションプログラムがインストールされてもよい。
【0023】
年齢確認部31は、顧客の年齢確認を実行する。年齢確認の具体的な方法は後述する。
【0024】
表示制御部32は、商品選択画面を図示しないディスプレイに表示する。例えば、表示制御部32は商品選択画面において商品は選択可能にリスト表示する。受付部33は、商品の選択を受け付ける。
【0025】
通信部34は、情報処理装置100と通信し、顧客によって商品が選択されると、情報処理装置100に、選択された商品の入った収納装置20の解錠要求を送信する。解錠要求は、例えば、選択された商品に関連する商品情報でもよい。商品情報の一例は商品識別子である。商品情報には、選択された商品に対して顧客が収納装置から取り出しを希望する個数が含まれていてもよい。
【0026】
(動作例)
以下、第1実施形態における情報端末30と情報処理装置100の動作について、
図3を用いて説明する。
図3は、情報端末30と情報処理装置100の動作の例を示すフローチャートである。
【0027】
<年齢確認処理>
情報端末30の年齢確認部31は、顧客の年齢確認を実行する(ステップS31)。具体的には、年齢確認部31は、ステップS31において、顧客データベースを有するサーバ(図示せず)と通信し、顧客識別子をサーバに送信して顧客データベースに記憶された顧客の年齢を取得する。
【0028】
さらに、年齢確認部31は、取得した年齢が所定の年齢条件を満たすか確認してもよい。年齢確認部31が顧客の年齢を取得できない場合、あるいは、取得された年齢が年齢条件を満たさない場合、情報端末30は処理を終了してもよい。
【0029】
なお、ステップS31において、年齢確認を行うために、他の既存技術が用いられてもよい。例えば、年齢確認部31は、図示しないカメラを用いて身分及び年齢を確認できる情報を含む物(例:免許証、健康保険証、マイナンバーカード等)を撮影し、その画像を年齢確認情報として取得してもよい。この場合、年齢確認部31は、画像解析技術や文字認識技術を用いて、画像に含まれる年齢確認情報を認識してもよい。また、年齢確認部31は、情報端末30の利用者の顔画像を取得し、取得した顔画像と、年齢確認情報に含まれる顔画像とが同一人物か否かを判断してもよい。一度身分及び年齢を確認できる情報を含む物を用いて顧客の年齢を確認した場合、情報端末30の年齢確認部31は、顧客と関連付けされた年齢を所定のメモリに記憶してもよい。
【0030】
顧客の年齢が情報端末30のメモリに記憶されている場合、情報端末30は、ステップS31の処理として、メモリに記憶された年齢を取得することで、年齢確認を実行してもよい。
【0031】
<通信の開始>
情報端末30の通信部34は、店舗において、情報処理装置100と通信可能に接続する(ステップS32)。例えば、通信部34は、顧客が情報端末30を収納装置20に取り付けられたNFCリーダにかざした時、または、通信部34が店舗のWi-Fi(登録商標)に接続した時、情報処理装置100と接続する。ステップS32により、情報処理装置100は、顧客が来店したこと、及び、顧客が収納装置20内の商品の取り出しを希望していることを認識することができる。ステップS32はステップS31の前に行われてもよい。
【0032】
<商品選択画面の表示>
年齢確認後、情報端末30の表示制御部32は、商品選択画面を表示する(ステップS33)。
図4Aは収納装置20の商品を選択する商品選択画面の一例である。情報端末30の受付部33は、例えば、顧客による商品名または商品を表す画像のタッチに基づいて、商品の選択を受け付ける(ステップS34)。受付部33は、選択された商品の商品識別子を含む商品情報を通信部34に送る。通信部34は、収納装置20に対する解錠要求として選択された商品の識別子を含む商品情報を情報処理装置100に送信する(ステップS35)。
【0033】
図4Aの商品選択画面において、商品は選択可能にリスト表示される。該画面を表示するために情報端末30の通信部34は、ステップS32において、情報処理装置100から収納装置20に収納され得る商品の表示情報を受信してもよい。表示情報は例えば、商品名、商品パッケージ、商品価格を含んでもよい。あるいは、通信部34は、
図3の処理開始以降任意のタイミングで、表示情報を図示しないサーバから受信してもよい。
【0034】
ステップS31において年齢を確認してから、ステップS33及びステップS34を実行することで、情報端末30は年齢確認をしていない顧客から商品の選択を受け付けることを防止できる。なお、ステップS33及びS34はステップS32の前に行われてもよい。この場合、顧客は来店前に商品を選択することができる。
【0035】
<在庫の確認>
情報処理装置100の受付部101は、年齢確認済みの情報端末30から商品の選択を受け付ける(ステップS101)。具体的には、受付部101は、情報端末30から商品識別子を含む商品情報を受信する。受付部101は受信した商品情報を在庫判断部103に送る。
【0036】
ステップS101の後、情報処理装置100の在庫判断部103は、商品情報に基づき、収納装置20内に選択された商品の在庫があるか否かを判断する。具体的には、在庫判断部103は商品識別子に基づき商品の在庫データを参照し、選択された商品の在庫があるかを判断する。
【0037】
在庫がある場合(ステップS101A;Yes)、ロック制御部102は、選択された商品の入った収納装置20を解錠する(ステップS102)。在庫がない場合(ステップS101A;No)、ロック制御部102は、収納装置20を解錠しない(ステップS104)。収納装置20を解錠しない場合、在庫判断部103は選択された商品の在庫がない旨を情報端末30に通知してもよい。
【0038】
<収納位置の通知>
ステップS102の後、情報処理装置100の在庫判断部103は情報端末30に商品の収納位置を通知する(ステップS103)。具体的には、情報処理装置100の在庫判断部103は図示しない記憶部の在庫データを参照し、選択された商品の収納位置を特定する。情報端末30の通信部34は、収納位置の通知を受信し、表示制御部32が収納位置の通知画面を表示する(ステップS36)。
【0039】
図2の収納装置20の前にいる顧客が、
図4Aの商品選択画面において「商品X」を選択した場合について説明する。
図4Bは、収納位置通知画面の一例を示す図である。
図4Bにおいて、収納装置20内に陳列された商品の図が表示され、選択した商品が目立つように表示されている。また、選択した商品の商品名(商品X)が陳列された商品の図に重畳して表示されている。
【0040】
顧客は収納位置通知画面を見て、ロックが解除された収納装置20から商品を取り出す。
【0041】
(効果)
第1実施形態によれば、顧客の年齢を確認して商品を販売する際に、顧客がどの商品の購入を希望するかなど、商品の需要に関する情報を取得できる。加えて、店員が顧客の年齢を確認する場合と比較して、店員の手間を減らすことができる。その理由は、受付部101が年齢確認処理を実行済みの情報端末30から受け付けた商品の選択に基づいて、ロック制御部102が、顧客によって取り出される選択された商品の入った収納装置20を解錠するためである。
【0042】
さらに、第1実施形態によれば、レジの近くのラックから店員が顧客のために商品を取り出す場合と比較して、店員の手間を減らすことができる。その理由は、情報処理装置100が収納装置20のロックを解除すると、顧客が収納装置20の中から商品を取り出せるためである。
【0043】
また、第1実施形態によれば、顧客は選択した商品を収納装置20の中から簡単に見つけることができる。その理由は、情報端末30が収納位置通知画面を表示するためである。
【0044】
第1実施形態において、情報処理装置100の受付部101は、商品選択画面を見て収納装置20から顧客が取り出そうと考えた商品に関する情報を取得できる。すなわち、受付部101は、顧客の嗜好に関する情報を取得できる。顧客の嗜好に関する情報は、例えば、各顧客へのパーソナライズされた販売促進方法の決定に用いることができる。
【0045】
また、情報処理装置100の受付部101は販売の機会損失に関する情報を取得できる。具体的には、受付部101は、商品情報を受信した商品の在庫がなかった場合、情報端末30との通信の開始の後、商品情報を受信しなかった場合、顧客が収納装置20内の商品を取り出さずに帰ったことに関する情報を取得できる。このような情報はPOSの売上データからは取得することが難しい。店舗責任者は以上の情報処理装置100によって取得された販売損失に関する情報を参照することにより、適切な在庫数を導き出すことができる。
【0046】
(変形例)
<商品選択画面の他の例>
表示制御部32は、商品選択画面に店舗で取り扱われる全商品のリストを表示してもよいが、おすすめの商品を商品選択画面に表示してもよい。おすすめの商品とは、例えば、情報端末30のユーザ(例えば、顧客)が過去に購入した商品、または、ユーザが事前にお気に入り登録した商品、または、店舗においてキャンペーンが行われている商品である。全商品を表示するか、おすすめ商品を表示するかは画面上のボタンによって切り替え可能であってもよい。また、表示制御部32は、おすすめの商品を全商品のリストの上部に表示してもよい。
【0047】
図4Cは、商品選択画面の他の例である。
図4Cの商品選択画面は、実際の収納装置20内の商品の配置を模した棚画像を表す。情報端末30の通信部34は、該画面を表示するために必要な、収納装置20の中の商品の配置(収納位置とも呼ばれる)に関する棚割情報を、ステップS32において情報処理装置100から受信してもよい。
図4Cの画面は棚板23を表す画像を含む。さらに、
図4Cの画面は、先述のおすすめの商品については商品のパッケージの画像を表示し、おすすめ商品以外の商品を暗転して表示している。なお、おすすめ商品のハイライトのためおすすめ商品以外の商品をシルエットで表してもよい。
【0048】
図4Cの画面によれば、顧客は購入を希望する商品を、画面から探すこともでき、または、実物の収納装置20を見て探すこともできる。顧客が実物の収納装置20を見て購入を希望する商品を決めてから、
図4Cの画面を見れば、顧客は選択画面内の商品を速やかに見つけることができる。
【0049】
図4Aのリストの画面と
図4Cの棚画像の画面はボタンにより切り替え可能であってもよい。
図4Dは、商品選択画面の表示切り替えを示す図である。
図4Dに示すようにおすすめ商品の表示画面と全商品の表示画面は、ボタン38及びボタン39により切り替え可能であってもよい。商品の配置を示す画像は拡大、縮小、スクロール可能に表示されうる。
【0050】
<商品の数量の受付>
情報端末30の受付部33は、ステップS34において、選択された商品について顧客が購入を希望する商品の数量を受け付け、ステップS35において通信部34は、受け付けた商品の数量を情報処理装置100に送信してもよい。
【0051】
情報処理装置100の受付部101は、ステップS101において、さらに、商品の数量を受け付けて、在庫判断部103は、受け付けた数量の分だけ選択された商品の在庫があるか判断してもよい。在庫が足りる場合(ステップS101A;Yes)、ロック制御部102は、収納装置20を解錠する(ステップS102)。この場合、更新部104は、受信した商品の数量の分だけ在庫データの在庫数を減らす。
【0052】
在庫が足りない場合(ステップS101A;No)、ロック制御部102は収納装置20を解錠しない(ステップS104)。ただし、変形例として、ロック制御部102は、在庫が足りない場合でも、商品が1つ以上あれば(ステップS101A;Yes)、収納装置20を解錠するよう動作してもよい(ステップS102)。
【0053】
情報処理装置100は、顧客が購入を希望する商品の数量を受信することで、顧客が購入を希望する商品の数量と実際に提供できた商品の数量との差に基づいて、販売の機会損失に関する情報を取得することができる。
【0054】
<在庫の有無の判断について>
情報処理装置100は、ステップS32において、収納装置20内の在庫データを情報端末30に送信してもよい。このとき情報端末30の表示制御部32は、情報処理装置100から受信した収納装置20の在庫データに基づき、在庫がある商品だけを選択可能に表示してもよい。本変形例によれば、在庫がない商品を選択する顧客の手間をなくすことができる。また、本変形例によれば、商品選択画面を見たにも関わらず、商品を選択せず、商品を取り出さなかった顧客の人数に関する情報を取得できる。なお、情報処理装置100は在庫データの在庫数を送信する代わりに、在庫の有無を送信してもよい。上記
図3の動作例において、情報処理装置100の在庫判断部103がステップS101の後に顧客の選択した商品の在庫の有無を判断する場合について説明した。しかし、本変形例において、該判断は省略することもできる。
【0055】
<商品を隠す収納装置20>
図2において、扉22は透明であり、扉22が閉じた状態で商品が見えるように陳列されているが、扉22は不透明であってもよい。扉22が閉じた状態で収容装置20の中のたばこやアルコールなどの商品が見えなければ、購入を控えようとしている顧客の購買意欲を刺激しないように配慮することができる。
【0056】
ただし、扉22が不透明であると、商品の購入を希望する顧客は、ロックを解除する前に欲しい商品が収納装置20に入っているか確認することができない。そこで、上記実施形態のように、顧客が情報端末30において商品を選択し、情報処理装置100が、選択された商品の入った収納装置20を解錠することで、顧客が商品を探す手間を低減することができる。具体的には、例えば、顧客は購入したい商品の入っていない収納装置20の中を探す必要がなくなることで手間が低減する。
【0057】
[第2実施形態]
(構成)
図5は、第2実施形態に係る各装置の構成を示す図である。第2実施形態において、第1実施形態に係る情報処理装置100が2以上のロック付き収納装置20(収納装置20_1、…、20_x;xは2以上の整数)を制御する場合について説明する。
【0058】
第2実施形態において、収納装置20の他の構成として、
図6に示す自動ロッカー型の複数の収納装置20について例示する。ただし、情報処理装置100は、上述の
図2のような収納装置20を複数制御してもよい。
【0059】
図6は、第2実施形態に係る、複数の収納装置20とこれらの収納装置20を制御する情報処理装置100の構成例を示す図である。
図6において、16個の各収納装置20の扉には一意なロッカー番号が印刷されている。収納されている商品は図示していない。一つの収納装置20に収納される商品の数は自由に定めることができる。
【0060】
第2実施形態において、複数の収納装置20のうち少なくとも1つの収納装置20には、購入に年齢制限が設けられた年齢制限商品が収納される。年齢制限商品は年齢確認商品の一種である。年齢制限商品と、年齢制限がない商品(全年齢を対象とする商品)とは、異なる収納装置20に陳列されてもよい。あるいは、対象年齢の異なる商品が、それぞれ異なる収納装置20に収納されてもよい。
【0061】
商品に対象年齢が設けられる場合、情報処理装置100は、顧客の年齢確認の結果に応じて顧客が解錠可能な収納装置20を制御する。
【0062】
図5において、情報処理装置100は第1実施形態に係る情報処理装置100と比較して、さらに年齢判定部105を備え、在庫判断部103を備えない点で相違する。
【0063】
年齢に応じた制御を実現するため、情報処理装置100の図示しない記憶部は、収納装置20内の商品の年齢に関する販売条件を記憶する。販売条件は、例えば、顧客の年齢が所定の年齢以上または以下であること、所定の年齢層に含まれることである。
【0064】
年齢判定部105は、例えば、受付部101が受け付けた顧客の年齢が販売条件を満たすか判定する。
【0065】
(動作例)
第2実施形態における情報端末30と情報処理装置100の動作は第1実施形態に係る動作と基本的に同様である。第1実施形態の
図3に係る動作と異なる動作について、
図7を用いて説明する。
図7は、情報端末30と情報処理装置100の他の動作例を示すフローチャートである。
【0066】
<年齢による判定>
ステップS32において、情報処理装置100と通信可能に接続する際に、情報端末30の通信部34は、顧客の年齢を情報処理装置100に送信する。
【0067】
情報処理装置100の受付部101は、年齢確認処理を実行済みの情報端末を認識し、顧客の年齢を受信する(ステップS201)。年齢判定部105は年齢が収納装置20内の商品の販売条件を満たすか判定する。情報処理装置100は、収納装置20内に顧客の年齢が販売条件を満たす商品があると判定した場合(ステップS202;Yes)にステップS203に進む。
【0068】
販売条件を満たす商品がない場合(ステップS202;No)、情報処理装置100のロック制御部102は収納装置20を解錠せずに(ステップS104)、処理を終了する。情報処理装置100の受付部101は情報端末30に販売できる商品がない旨通知をしてもよい。
【0069】
<在庫と収納位置の送信>
ステップS201の後、情報処理装置100の受付部101は、収納装置20_1、…、20_x内の商品に関する在庫データを情報端末30に送信する(ステップS203)。
図8Aは送信される在庫データの例を示す図である。情報処理装置100の受付部は、ステップS202において、顧客の年齢が販売条件を満たす商品については、在庫データを送信し、販売条件を満たさない商品については在庫データを送信しないよう処理を行ってもよい。
【0070】
<商品選択>
情報端末30の表示制御部32は、顧客の年齢が販売条件を満たす商品を商品選択画面に選択可能に表示する(ステップS33)。具体的には、情報端末30の表示制御部32は、情報処理装置100から在庫データを受信した商品を選択可能に表示する。
【0071】
<収納装置の解錠>
受付部101が商品の選択を受け付けると(ステップS203)、ロック制御部102は、複数の収納装置20のうち選択された商品の入った収納装置20を特定し、解錠する(ステップS204)。
【0072】
<収納位置の通知>
ステップS203において受信した在庫データに含まれる収納位置に基づいて、情報端末30の表示制御部32は、選択された商品の収納位置を通知する画面を表示する(ステップS36)。
図8Bは、第2実施形態に係る収納位置通知画面の例を示す図である。
図8Bに示すように収納位置通知画面には、選択された商品の商品名と、解錠される収納装置20のロッカー番号が表示される。
【0073】
(他の動作例)
以上の動作例において、情報処理装置100の年齢判定部105が、受付部101において受信した顧客の年齢が商品の販売条件を満たすか判定する場合について説明した。しかし、年齢判定部105は情報端末30が備えてもよい。この場合、情報端末30の通信部34は、顧客の年齢を情報処理装置100に送信しなくてもよい。例えば、情報端末30は、ステップS32において、情報処理装置100から商品リストと販売条件を受信する。なお、情報端末30は、販売条件を図示しないサーバから受信してもよい。そして、情報端末30の年齢判定部105はステップS31において年齢確認部31が確認した年齢が各商品の販売条件を満たすか判定し、表示制御部32は販売条件を満たすと判定された商品をステップS33において選択可能に表示する。
【0074】
(効果)
第2実施形態によれば、顧客の年齢に応じて収納装置20を解錠するか否か制御できる。その理由は、情報端末30が、顧客の年齢が販売条件を満たす商品を選択可能に表示するためである。また、情報処理装置100の受付部101が顧客の年齢を受信し、年齢判定部105が顧客の年齢が収納装置20内の商品の販売条件を満たすか、判定するためである。
【0075】
また、第2実施形態によれば、顧客が選択した商品に応じて、何れの収納装置20を解錠するか制御することができる。加えて、複数の収納装置20から、取得したい商品の入った収納装置20を探す顧客の手間を低減することができる。その理由は、ロック制御部102が、複数の収納装置20のうち選択された商品の入った収納装置20を特定し、解錠するためである。
【0076】
さらに、第2実施形態によれば、万引きのリスクを低減することができる。その理由は、情報処理装置100が複数の収納装置20のうち、選択された商品の入っていない収納装置20を解錠しないためである。
【0077】
(変形例)
<複数の商品を選択した場合の処理>
ステップS34において、情報端末30の受付部33は、複数の商品の選択を受け付けてもよい。情報端末30の通信部34は、解錠要求として、選択された複数の商品のそれぞれの商品識別子を情報処理装置100に送信する。情報処理装置100のロック制御部102は、複数の商品のそれぞれが入った収納装置20を解錠する。ただし、複数の収納装置20が同時に解錠された場合、顧客が一の収納装置から商品を取り出している間に、年齢確認済みの顧客以外の人が、他の収納装置の商品を横取りするおそれがある。
【0078】
そこで、ロック制御部102は、まず、選択された複数の商品が入った収納装置20の1つを解錠する。ロック制御部102は、解錠した収納装置20が閉まると、該収納装置20を施錠してから、次の収納装置20を解錠する。以上の処理により、情報処理装置100は横取りを防止することができる。
【0079】
情報端末30の表示制御部32は、ステップS36の処理において、まず、1つ目に解錠する収納装置20に関する位置を表示してもよい。情報処理装置100は、解錠した収納装置20を施錠したことを情報端末30に通知してもよい。情報端末30の表示制御部32は、該施錠の通知を受けてから次に解錠する収納装置20に関する位置を表示してもよい。これにより、収納装置20が解錠されたまま放置されることを防ぐことができる。
【0080】
情報処理装置100のロック制御部102は、情報端末30における商品の選択の受付順、商品名のアルファベット順、収納位置の上から下に順、などの順番で、収納装置20を1つずつ解錠してもよい。あるいは、情報端末30において商品の数量の選択を受け付ける場合、選択された数量の多い順、または少ない順に、収納装置20を1つずつ解錠してもよい。
【0081】
<年齢確認をしていない顧客のための処理>
上記各実施形態において、顧客の年齢確認を行ってから、商品の選択が受け付けられる場合について説明された。ただし、第2実施形態において、受付部101は、年齢確認をしていない情報端末30から商品の選択を受け付けてもよい。年齢確認をしていない情報端末30は、年齢制限商品を商品選択画面に表示しない、若しくは、選択できない状態で表示する。これにより、年齢確認を行っていない顧客は年齢制限のない商品を選択して、商品を収納装置20から取り出すことができる。また、ロック制御部102が年齢制限商品の入った収納装置20を解錠しないことで、年齢確認を行っていない顧客への年齢制限商品の販売を防止できる。
【0082】
[第3実施形態]
図9は、第3実施形態に係る情報端末30の構成例を示すブロック図である。情報端末30は、年齢確認部31、表示制御部32、受付部33、及び通信部34を備える。
【0083】
情報端末30は、ロック付き収納装置に入った年齢確認商品の取り出しを希望する顧客が使用する端末である。第3実施形態において、情報端末30は、顧客が所持する端末であっても、店舗に設置される端末であってもよい。例えば、情報端末30は収納装置に取り付けられたタッチパネルディスプレイであってもよい。
【0084】
情報端末30の年齢確認部31は、顧客の年齢を確認する。通信部34は、商品が収納されたロック付き収納装置のロック機構を制御する情報処理装置と通信する。表示制御部32は、商品を選択可能な画面を表示する。受付部33は、商品の選択を受け付ける。通信部34は、選択された商品の入ったロック付き収納装置の解錠要求を送信する。
【0085】
図10は、情報端末30の動作の一例を示す図である。年齢確認部31は、顧客の年齢を確認する(ステップS31)。
【0086】
表示制御部32は、商品を選択可能な画面を表示する(ステップS33)。受付部33は、商品の選択を受け付ける(ステップS34)。通信部34は、選択された商品の入ったロック付き収納装置の解錠要求を情報処理装置に送信する(ステップS35)。情報処理装置がロック機構を解除すると、顧客は収納装置から商品を取り出すことができる。
【0087】
第3実施形態によれば、顧客の年齢を確認して商品を販売する際に、商品の需要に関する情報を情報処理装置に送信することができる。
【0088】
[第4実施形態]
図11は、第4実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示すブロック図である。第4実施形態において、情報処理装置100は、受付部101及び、ロック制御部102を備える。情報処理装置100は、年齢確認商品が収納されたロック付き収納装置のロック機構を制御する。情報処理装置100は、顧客が使用する情報端末と通信する。
【0089】
受付部101は、顧客の年齢確認処理を実行済みの情報端末から商品の選択を受け付ける。ロック制御部102は、選択された商品の入ったロック付き収納装置を解錠する。ロックが解錠されると、顧客は選択した商品を収納装置から取り出す。
【0090】
図12は、情報処理装置100の動作の一例を示す図である。受付部101は、顧客の年齢確認処理を実行済みの情報端末から商品の選択を受け付ける(ステップS101)。ロック制御部102は、選択された商品の入ったロック付き収納装置を解錠する(ステップS102)。
【0091】
第4実施形態によれば、顧客の年齢を確認して商品を販売する際に、商品の需要に関する情報を取得できる。
【0092】
(変形例)
第1、第2、及び第4実施形態に係る情報処理装置100と、各種ロック付き収納装置20を組み合わせたものを商品収納システムと呼ぶ。商品収納システムにおいて、情報処理装置100はロック付き収納装置20と一体に形成されてもよい。商品収納システムは第3実施形態に係る情報端末30をさらに備えてもよい。
【0093】
[ハードウェア構成]
上述した各実施形態において、情報処理装置100及び情報端末30の各構成要素は、機能単位のブロックを示している。各装置(情報処理装置100及び情報端末30)の各構成要素の一部又は全部は、コンピュータ500とプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。
【0094】
図13は、コンピュータ500のハードウェア構成の例を示すブロック図である。
図13を参照すると、コンピュータ500は、例えば、CPU(Central Processing Unit)501、ROM(Read Only Memory)502、RAM(Random Access Memory)503、プログラム504、記憶装置505、ドライブ装置507、通信インタフェース508、入力装置509、入出力インタフェース511、及び、バス512を含む。
【0095】
プログラム504は、各装置の各機能を実現するための命令(instruction)を含む。プログラム504は、予め、ROM502やRAM503、記憶装置505に格納される。CPU501は、プログラム504に含まれる命令を実行することにより、各装置の各機能を実現する。例えば、情報処理装置100のCPU501がプログラム504に含まれる命令を実行することにより、情報処理装置100の機能を実現する。また、RAM503は、各装置の各機能において処理されるデータを記憶してもよい。例えば、コンピュータ500のRAM503に、情報処理装置100における在庫データ、または、販売条件を記憶してもよい。
【0096】
ドライブ装置507は、記録媒体506の読み書きを行う。通信インタフェース508は、通信ネットワークとのインタフェースを提供する。入力装置509は、例えば、マウスやキーボード等であり、店舗責任者または顧客等からの情報の入力を受け付ける。出力装置510は、例えば、ディスプレイであり、店舗責任者または顧客等へ情報を出力(表示)する。入出力インタフェース511は、周辺機器とのインタフェースを提供する。バス512は、これらハードウェアの各構成要素を接続する。なお、プログラム504は、通信ネットワークを介してCPU501に供給されてもよいし、予め、記録媒体506に格納され、ドライブ装置507により読み出され、CPU501に供給されてもよい。
【0097】
なお、
図13に示されているハードウェア構成は例示であり、これら以外の構成要素が追加されていてもよく、一部の構成要素を含まなくてもよい。
【0098】
各装置の実現方法には、様々な変形例がある。例えば、各装置は、構成要素毎にそれぞれ異なるコンピュータとプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。また、各装置が備える複数の構成要素が、一つのコンピュータとプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。
【0099】
また、各装置の各構成要素の一部又は全部は、プロセッサ等を含む汎用又は専用の回路(circuitry)や、これらの組み合わせによって実現されてもよい。これらの回路は、単一のチップによって構成されてもよいし、バスを介して接続される複数のチップによって構成されてもよい。各装置の各構成要素の一部又は全部は、上述した回路等とプログラムとの組み合わせによって実現されてもよい。
【0100】
また、各装置の各構成要素の一部又は全部が複数のコンピュータや回路等により実現される場合、複数のコンピュータや回路等は、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。
【0101】
また、本開示の少なくとも一部がSaaS(Software as a Service)形式で提供されてよい。すなわち、情報処理装置100を実現するための機能の少なくとも一部が、ネットワーク経由で実行されるソフトウェアによって実行されてよい。
【0102】
以上、実施形態を参照して本開示を説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではない。本開示の構成や詳細には、本開示のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、各実施形態における構成は、本開示のスコープを逸脱しない限りにおいて、互いに組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0103】
100 情報処理装置
101 受付部
102 ロック制御部
103 在庫判断部
104 更新部
105 年齢判定部
20 収納装置
30 情報端末