IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本電気株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-制御装置、制御方法、及びプログラム 図1
  • 特許-制御装置、制御方法、及びプログラム 図2
  • 特許-制御装置、制御方法、及びプログラム 図3
  • 特許-制御装置、制御方法、及びプログラム 図4
  • 特許-制御装置、制御方法、及びプログラム 図5
  • 特許-制御装置、制御方法、及びプログラム 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-03
(45)【発行日】2025-03-11
(54)【発明の名称】制御装置、制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/02 20090101AFI20250304BHJP
【FI】
H04W16/02
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2023534509
(86)(22)【出願日】2021-07-14
(86)【国際出願番号】 JP2021026435
(87)【国際公開番号】W WO2023286198
(87)【国際公開日】2023-01-19
【審査請求日】2023-12-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】福井 賢二
【審査官】永田 義仁
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-517671(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0259092(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0339014(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体通信ネットワークの第1リソースを特定の事業者へ貸し出す要求を受信する受信部と、
前記受信部により受信された要求に基づいて、前記特定の事業者への前記第1リソースの貸し出し許否を判定する制御部と、
前記制御部により貸し出しが許可された場合、第1リソースを前記特定の事業者に割り当てるコマンドを前記移動体通信ネットワークの中継装置に送信する送信部と、を有し、
前記制御部は、
前記第1リソースの貸し出しを複数の事業者から要求された場合、前記複数の事業者のそれぞれの加入者のうち前記移動体通信ネットワークの基地局に在圏している加入者数に基づいて、前記複数の事業者から前記第1リソースを貸し出す事業者を決定する、
制御装置。
【請求項2】
移動体通信ネットワークの第1リソースを特定の事業者へ貸し出す要求を受信する受信部と、
前記受信部により受信された要求に基づいて、前記特定の事業者への前記第1リソースの貸し出し許否を判定する制御部と、
前記制御部により貸し出しが許可された場合、第1リソースを前記特定の事業者に割り当てるコマンドを前記移動体通信ネットワークの中継装置に送信する送信部と、を有し、
前記制御部は、
前記第1リソースの貸し出しを複数の事業者から要求された場合、前記複数の事業者のそれぞれの加入者のうち前記移動体通信ネットワークで通信している加入者数に基づいて、前記複数の事業者から前記第1リソースを貸し出す事業者を決定する、
制御装置。
【請求項3】
前記特定の事業者は、仮想移動体通信事業者である、
請求項1または2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記第1リソースが、前記特定の事業者に対応付けて管理されている貸し出し可能なリソースに含まれる場合、前記第1リソースを前記特定の事業者へ貸し出す、
請求項1から3のいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記第1リソースを前記特定の事業者へ貸し出す期間の時間帯に基づいて、前記第1リソースを前記特定の事業者へ貸し出すことに対する料金を決定する、
請求項1からのいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記移動体通信ネットワークのリソースの空き状況に基づいて、前記第1リソースを前記特定の事業者へ貸し出すこと対する料金を決定する、
請求項1からのいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記移動体通信ネットワークのリソースのうち、前記移動体通信ネットワークを運用する第1事業者以外の第2事業者に貸し出しているリソースの割り合いに基づいて、前記第1リソースを前記特定の事業者へ貸し出すことに対する料金を決定する、
請求項1からのいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項8】
移動体通信ネットワークの第1リソースを特定の事業者へ貸し出す要求を受信する処理と、
受信した要求に基づいて、前記特定の事業者への前記第1リソースの貸し出し許否を判定する処理と、
貸し出しが許可された場合、第1リソースを前記特定の事業者に割り当てるコマンドを前記移動体通信ネットワークの中継装置に送信する処理と、を含み、
前記判定する処理では、
前記第1リソースの貸し出しを複数の事業者から要求された場合、前記複数の事業者のそれぞれの加入者のうち前記移動体通信ネットワークの基地局に在圏している加入者数に基づいて、前記複数の事業者から前記第1リソースを貸し出す事業者を決定する、
制御方法。
【請求項9】
移動体通信ネットワークの第1リソースを特定の事業者へ貸し出す要求を受信する処理と、
受信した要求に基づいて、前記特定の事業者への前記第1リソースの貸し出し許否を判定する処理と、
貸し出しが許可された場合、第1リソースを前記特定の事業者に割り当てるコマンドを前記移動体通信ネットワークの中継装置に送信する処理と、を含み、
前記判定する処理では、
前記第1リソースの貸し出しを複数の事業者から要求された場合、前記複数の事業者のそれぞれの加入者のうち前記移動体通信ネットワークで通信している加入者数に基づいて、前記複数の事業者から前記第1リソースを貸し出す事業者を決定する、
制御方法。
【請求項10】
請求項8または9に記載の制御方法をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、制御装置、制御方法、プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体、及び移動体通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークを仮想的に分割し、必要なリソースを割り当てることができるネットワークスライシングが知られている(例えば、特許文献1)。ネットワークスライシングにより、例えば、ネットワークを活用するサービスやソリューションで必要とされる通信容量や通信速度等に応じて、ネットワークリソースの提供(割り当て)ができる。
【0003】
また、近年、移動体通信事業者(Mobile Network Operator, MNO)により提供されるネットワークリソースを利用してユーザに移動体通信サービスを提供する仮想移動体通信事業者(Mobile Virtual Network Operator, MVNO)が見られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特表2019-524003号公報
【文献】特開2002-158711号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1記載の技術では、例えば、MVNOは、MNOから借り受けるネットワークリソースを動的に変更することができない。
【0006】
本開示の目的は、上述した課題を鑑み、移動体通信ネットワークのリソースを、他の事業者へ適切に貸し出しできる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る第1の態様では、制御装置が、移動体通信ネットワークの第1リソースを特定の事業者へ貸し出す要求を受信する受信部と、前記受信部により受信された要求に基づいて、前記特定の事業者への前記第1リソースの貸し出し許否を判定する制御部と、前記制御部により貸し出しが許可された場合、第1リソースを前記特定の事業者に割り当てるコマンドを前記移動体通信ネットワークの中継装置に送信する送信部と、を有する。
【0008】
また、本開示に係る第2の態様では、移動体通信ネットワークの第1リソースを特定の事業者へ貸し出す要求を受信し、受信した要求に基づいて、前記特定の事業者への前記第1リソースの貸し出し許否を判定し、貸し出しが許可された場合、第1リソースを前記特定の事業者に割り当てるコマンドを前記移動体通信ネットワークの中継装置に送信する、制御方法が提供される。
【0009】
また、本開示に係る第3の態様では、移動体通信ネットワークの第1リソースを特定の事業者へ貸し出す要求を受信し、受信した要求に基づいて、前記特定の事業者への前記第1リソースの貸し出し許否を判定し、貸し出しが許可された場合、第1リソースを前記特定の事業者に割り当てるコマンドを前記移動体通信ネットワークの中継装置に送信する処理を、コンピュータに実行させるプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体が提供される。
【0010】
また、本開示に係る第4の態様では、制御装置と、中継装置と、事業者装置とを有し、前記事業者装置は、移動体通信ネットワークの第1リソースを特定の事業者へ貸し出す要求を前記制御装置に送信し、前記制御装置は、前記要求を前記事業者装置から受信する受信部と、前記受信部により受信された前記要求に基づいて、前記特定の事業者への前記第1リソースの貸し出し許否を判定する制御部と、前記制御部により貸し出しが許可された場合、第1リソースを前記特定の事業者に割り当てるコマンドを前記移動体通信ネットワークの前記中継装置に送信する送信部と、を有し、前記中継装置は、前記特定の事業者の加入者の端末が送受信するデータを、前記第1リソースを用いて転送する、移動体通信システムが提供される。
【発明の効果】
【0011】
一側面によれば、移動体通信ネットワークのリソースを、他の事業者へ適切に貸し出しできる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施形態に係る制御装置の構成の一例を示す図である。
図2】実施形態に係る移動体通信システムの構成例を示す図である。
図3】実施形態に係る制御装置のハードウェア構成例を示す図である。
図4】実施形態に係る移動体通信システムの処理の一例を示すシーケンス図である。
図5】実施形態に係る仮想移動体通信事業者DBに記録されるデータの一例を示す図である。
図6】実施形態に係るリソースDBに記録されるデータの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本開示の原理は、いくつかの例示的な実施形態を参照して説明される。これらの実施形態は、例示のみを目的として記載されており、本開示の範囲に関する制限を示唆することなく、当業者が本開示を理解および実施するのを助けることを理解されたい。本明細書で説明される開示は、以下で説明されるもの以外の様々な方法で実装される。
【0014】
以下の説明および特許請求の範囲において、他に定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。
【0015】
以下、図面を参照して、本開示の実施形態を説明する。
(実施の形態1)
<構成>
図1を参照し、実施形態に係る制御装置10の構成について説明する。図1は、実施形態に係る制御装置10の構成の一例を示す図である。制御装置10は、受信部11、制御部12、及び送信部13を有する。これら各部は、制御装置10にインストールされた1以上のプログラムと、制御装置10のプロセッサ101、及びメモリ102等のハードウェアとの協働により実現されてもよい。
【0016】
受信部11は、他事業者装置60等の外部装置からデータを受信する。受信部11は、例えば、移動体通信ネットワークのリソースを特定の事業者(例えば、仮想移動体通信事業者)へ割り当てる要求(リース要求)を受信する。
【0017】
制御部12は、受信部11により受信されたリース要求に基づいて、当該特定の事業者への当該リソースの割り当ての許否等を判定する。送信部13は、制御部12により割り当てが許可された場合、当該リソースを当該特定の事業者に割り当てるコマンドを移動体通信ネットワークの中継装置に送信する。
【0018】
(実施の形態2)
次に、図2を参照し、実施形態に係る移動体通信システム1の構成について説明する。
<システム構成>
図2は、実施形態に係る移動体通信システム1の構成例を示す図である。図2において、移動体通信システム1は、制御装置10を有する。また、移動体通信システム1は、中継装置20A、中継装置20B、及び中継装置20C(以下で、区別する必要がない場合は、単に「中継装置20」と称する。)を有する。また、移動体通信システム1は、基地局(BS:Base Station)30A、及び基地局30B(以下で、区別する必要がない場合は、単に「基地局30」と称する。)を有する。また、移動体通信システム1は、端末40A、及び端末40B(以下で、区別する必要がない場合は、単に「端末40」と称する。)を有する。
【0019】
また、移動体通信システム1は、外部装置50を有する。また、移動体通信システム1は、他事業者装置60A、及び他事業者装置60B(以下で、区別する必要がない場合は、単に「他事業者装置60」と称する。)を有する。なお、制御装置10、中継装置20、基地局30、端末40、外部装置50、及び他事業者装置60の数は図2の例に限定されない。
【0020】
制御装置10、中継装置20、及び基地局30は、移動体通信ネットワークN1を介して通信できるように接続されている。移動体通信ネットワークN1は、例えば、移動体通信事業者(MNO)が運用するネットワーク(内部ネットワーク)でもよい。この場合、移動体通信ネットワークN1は、第5世代移動通信システム(5G)のコアネットワークでもよい。
【0021】
また、端末40と外部装置50、制御装置10と他事業者装置60とは、移動体通信ネットワークN1及びネットワークN2を介して通信できるように接続されている。ネットワークN2は、例えば、インターネット等の外部ネットワークでもよい。
【0022】
なお、本開示で使用される「基地局」(BS:Base Station)という用語は、端末40が通信できるセルまたはカバレッジを提供またはホストできるデバイスを指す。基地局30の例には、ノードB(NodeBまたはNB)、EvolvedノードB(eNodeBまたはeNB)、次世代ノードB(gNB)、リモート無線ユニット(RRU:Remote Radio Unit)、無線ヘッド(RH:Radio Head)、リモート無線ヘッド(RRH:Remote Radio Head)、及び低電力ノード(例えば、フェムトノード、ピコノード)等を含むが、これには限定されない。
【0023】
本開示で使用される「端末」という用語は、無線または有線の通信機能を有する任意のデバイスを指す。端末40の例には、ユーザ端末(UE:User Equipment)、スマートフォン、移動電話、セルラー電話、タブレット、パーソナルコンピュータ、デスクトップ、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、ポータブルコンピュータ、デジタルカメラなどの画像キャプチャデバイス、ゲームデバイス、音楽ストレージおよび再生機器、または無線インターネット機器、が含まれるが、これらに限定されない。
【0024】
本開示で説明する通信(移動体通信、無線通信)は、5G(NR:New Radio)、Beyond 5G(6G)、4G(LTE(Long Term Evolution)アドバンスト、WiMAX2)、ロングタームエボリューション(LTE)、広帯域符号分割多重アクセス(W-CDMA:Wideband Code Division Multiple Access)、符号分割多重アクセス(CDMA:Code Division Multiple Access)、および移動体通信用グローバルシステム(GSM:Global System for Mobile)など、を含むがこれらに限定されない任意の適切な規格に準拠してもよい。さらに、通信は、現在知られているか、将来開発されるいずれかの世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。
【0025】
制御装置10は、他事業者装置60からの要求に応じて中継装置20を制御することにより、移動体通信ネットワークN1のリソース(以下で、適宜、単に「リソース」とも称する。)を仮想移動体通信事業者等の事業者に提供する(アサインする。割り当てる。貸し出す。リースする。)。
【0026】
中継装置20は、移動体通信ネットワークN1の少なくとも一部を形成する中継装置である。中継装置20は、例えば、レイヤ3(OSI参照モデルにおけるネットワーク層)の情報に基づいてパケットを中継する、レイヤ3スイッチ、またはルータ等でもよい。また、中継装置20は、例えば、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)された光信号の経路を切り替える光スイッチでもよい。なお、図2の例では、中継装置20Cは、移動体通信ネットワークN1とネットワークN2との間の通信を中継する。
【0027】
外部装置50は、例えば、端末40とデータを送受信する情報処理装置である。外部装置50は、例えば、Webサーバでもよい。また、外部装置50は、端末40からの映像を受信するパーソナルコンピュータ等でもよい。
【0028】
他事業者装置60は、移動体通信ネットワークN1を運用する移動体通信事業者から移動体通信ネットワークN1のリソースを借り受けて、移動体通信サービスを加入者に提供する事業者(例えば、仮想移動体通信事業者)の装置である。
【0029】
<ハードウェア構成>
図3は、実施形態に係る制御装置10のハードウェア構成例を示す図である。図3の例では、制御装置10(コンピュータ100)は、プロセッサ101、メモリ102、通信インターフェイス103を含む。これら各部は、バス等により接続されてもよい。メモリ102は、プログラム104の少なくとも一部を格納する。通信インターフェイス103は、他のネットワーク要素との通信に必要なインターフェイスを含む。
【0030】
プログラム104が、プロセッサ101及びメモリ102等の協働により実行されると、コンピュータ100により本開示の実施形態の少なくとも一部の処理が行われる。メモリ102は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプのものであってもよい。メモリ102は、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体でもよい。また、メモリ102は、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイスおよびシステム、光学メモリデバイスおよびシステム、固定メモリおよびリムーバブルメモリなどの任意の適切なデータストレージ技術を使用して実装されてもよい。コンピュータ100には1つのメモリ102のみが示されているが、コンピュータ100にはいくつかの物理的に異なるメモリモジュールが存在してもよい。プロセッサ101は、任意のタイプのものであってよい。プロセッサ101は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、および非限定的な例としてマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサの1つ以上を含んでよい。コンピュータ100は、メインプロセッサを同期させるクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップなどの複数のプロセッサを有してもよい。
【0031】
本開示の実施形態は、ハードウェアまたは専用回路、ソフトウェア、ロジックまたはそれらの任意の組み合わせで実装され得る。いくつかの態様はハードウェアで実装されてもよく、一方、他の態様はコントローラ、マイクロプロセッサまたは他のコンピューティングデバイスによって実行され得るファームウェアまたはソフトウェアで実装されてもよい。
【0032】
本開示はまた、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に有形に記憶された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、プログラムモジュールに含まれる命令などのコンピュータ実行可能命令を含み、対象の実プロセッサまたは仮想プロセッサ上のデバイスで実行され、本開示のプロセスまたは方法を実行する。プログラムモジュールには、特定のタスクを実行したり、特定の抽象データ型を実装したりするルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態で望まれるようにプログラムモジュール間で結合または分割されてもよい。プログラムモジュールのマシン実行可能命令は、ローカルまたは分散デバイス内で実行できる。分散デバイスでは、プログラムモジュールはローカルとリモートの両方のストレージメディアに配置できる。
【0033】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、またはその他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはコントローラに提供される。プログラムコードがプロセッサまたはコントローラによって実行されると、フローチャートおよび/または実装するブロック図内の機能/動作が実行される。プログラムコードは、完全にマシン上で実行され、一部はマシン上で、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、一部はマシン上で、一部はリモートマシン上で、または完全にリモートマシンまたはサーバ上で実行される。
【0034】
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例には、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、光ディスク媒体、半導体メモリ等が含まれる。磁気記録媒体には、例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ等が含まれる。光磁気記録媒体には、例えば、光磁気ディスク等が含まれる。光ディスク媒体には、例えば、ブルーレイディスク、CD(Compact Disc)-ROM(Read Only Memory)、CD-R(Recordable)、CD-RW(ReWritable)等が含まれる。半導体メモリには、例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory)等が含まれる。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0035】
<処理>
図4から図6を参照し、実施形態に係る移動体通信システム1の処理の一例について説明する。図4は、実施形態に係る移動体通信システム1の処理の一例を示すシーケンス図である。図5は、実施形態に係る仮想移動体通信事業者DB(Data Base)501に記録されるデータの一例を示す図である。図6は、実施形態に係るリソースDB601に記録されるデータの一例を示す図である。
【0036】
ステップS101において、仮想移動体通信事業者の他事業者装置60は、例えば、移動体通信事業者により提供されるAPI(Application Programming Interface)を用いて、移動体通信ネットワークN1のリソースのリース要求を制御装置10に送信する。ここで、他事業者装置60は、例えば、仮想移動体通信事業者の加入者による移動体通信ネットワークN1を用いる通信のトラフィック量に基づいて、リースを受けるリソースを決定してもよい。この場合、他事業者装置60は、例えば、当該トラフィック量が増加するほど、多くのリソースのリースを要求し、当該トラフィック量が減少するほど、少ないリソースのリースを要求してもよい。また、他事業者装置60は、例えば、仮想移動体通信事業者の管理者(オペレータ)等の操作に応答して、管理者等に指定されたリソースのリースを要求してもよい。
【0037】
リース要求には、例えば、他事業者装置60を運用している仮想移動体通信事業者の識別情報(仮想移動体通信事業者ID)、リソース内容(例えば、優先度、帯域等のQoSを示す情報)、リース期限の情報が含まれてもよい。また、リース要求には、例えば、以下のような各種の標準化で規定されるパラメータが含まれてもよい。これにより、例えば、仮想移動体通信事業者は、リースを受けるネットワークリソース(移動体通信ネットワークN1の構成変更の内容)を指定することができる。
-IETF RFC8466 "A YANG Data Model for Layer 2 Virtual Private Network (L2VPN) Service Delivery" (https://datatracker.ietf.org/doc/rfc8466/)
-IETF rfc8049 "YANG Data Model for L3VPN Service Delivery" (https://datatracker.ietf.org/doc/rfc8049/)
-GSMA "Generic Network Slice Template" (https://www.gsma.com/newsroom/resources/ng-116-generic-network-slice-template-v4-0/)
【0038】
続いて、制御装置10の制御部12は、仮想移動体通信事業者DB501とリソースDB601を参照し、受信したリース要求の許否等を判定する(ステップS102)。これにより、例えば、仮想移動体通信事業者にリソースのリースを受ける権限が有るか否かを判断できる。また、例えば、複数の仮想移動体通信事業者及び移動体通信事業者の間でのリソースの割り当てを適切に設定(調整)できる。なお、仮想移動体通信事業者DB501、及びリソースDB601は、制御装置10の内部の記憶装置に記憶されていてもよいし、制御装置10の外部の装置に記憶されていてもよい。
【0039】
図5の例では、仮想移動体通信事業者DB501には、仮想移動体通信事業者IDに対応付けて、リース可能なリソースのリソースIDが記録されている。仮想移動体通信事業者DB501のデータは、例えば、移動体通信事業者と仮想移動体通信事業者との契約が行われた際に、移動体通信事業者の管理者等によって登録されていてもよい。
【0040】
図6の例では、リソースDB601には、リソースIDに対応付けて、リソース内容(QoS、Quality of Service)、使用している事業者のID、リース期限が記録されている。リソースIDは、移動体通信事業者により運用される移動体通信ネットワークN1のリソースの識別情報である。移動体通信ネットワークN1のリソースは、例えば、物理ネットワークがネットワークスライシングにより複数の仮想的な独立の論理ネットワークに分割されたネットワークスライスでもよい。リソース内容には、例えば、優先度、帯域等のQoSを示す情報が含まれる。使用している事業者のIDは、リソースが使用されている仮想移動体通信事業者または移動体通信事業者の識別情報である。使用している事業者のIDの項目のデータが記憶されていない(NULL)である場合は、リソースが現在いずれの仮想移動体通信事業者にもリースされておらず、かつ、移動体通信事業者自身も使用していないことを示している。リース期限は、リソースが事業者にアサインされている期間が終了する日時を示す。
【0041】
制御装置10は、まず、ある仮想移動体通信事業者からのリース要求で指定されたリソース内容に合致し、かつ、現在いずれの事業者にも使用されていない1以上のリソースのリソースIDを図6のリソースDB601から抽出してもよい。そして、制御装置10は、抽出したリソースIDが、図5の仮想移動体通信事業者DB501において当該仮想移動体通信事業者にリース可能なリソースとして登録されているか否かを判定してもよい。そして、登録されていない場合は、制御装置10は、エラー応答を他事業者装置60に送信して処理を終了する。一方、登録されている場合は、要求されたリソースをリースできるため、制御装置10は、以下の処理を実行する。
【0042】
以下で、リソースのリース料、及びリース先等を決定する処理の例について説明する。制御装置10は、以下の各処理を適宜組み合わせて実行してもよい。
【0043】
(リース料を決定する例)
制御装置10は、仮想移動体通信事業者から要求されたリソースをリースする期間の時間帯に基づいて、当該リースに対する料金(リース料)を決定してもよい。これにより、リース料をより適切に決定することができる。この場合、制御装置10には、各時間帯に対する所定時間(例えば、1分間)当たりの単価の情報が予め設定されていてもよい。そして、制御装置10は、例えば、現在時刻からリース期限までの期間を、リソースをリースする期間(リース期間)としてもよい。そして、制御装置10は、リース期間に含まれる各所定時間の単価を合計した金額をリース料として算出してもよい。これにより、制御装置10は、例えば、夜間等のトラフィック(通信量)が比較的多いと予想される時間帯はリース料をより高額とし、未明等のトラフィック(通信量)が比較的少ないと予想される時間帯はリース料をより低額とすることができる。
【0044】
また、制御装置10は、移動体通信ネットワークN1のリソースの空き状況に基づいて、仮想移動体通信事業者から要求されたリソースのリース料を決定してもよい。これにより、リース料をより適切に決定することができる。この場合、制御装置10は、まず、リソースDB601を参照し、仮想移動体通信事業者から要求された優先度のリソースのうち、現在いずれの事業者にも使用されていないリソースの帯域の合計値を算出してもよい。そして、制御装置10は、算出した合計値が少ないほど、リース料に関する第1係数を大きな値に決定してもよい。そして、制御装置10は、例えば、リース期間に含まれる各所定時間の単価等に当該第1係数を乗算した値を合計した金額をリース料として算出してもよい。これにより、制御装置10は、例えば、リソースの空きが比較的少ない場合はリース料をより高額とし、リソースの空きが比較的多い場合はリース料をより低額とすることができる。
【0045】
また、制御装置10は、移動体通信ネットワークN1のリソースのうち、仮想移動体通信事業者にリースしているリソースの割り合いに基づいて、仮想移動体通信事業者から要求されたリソースのリース料を決定してもよい。これにより、より適切にリソースをリースさせることができる。この場合、制御装置10は、まず、リソースDB601を参照し、仮想移動体通信事業者から要求された優先度のリソースのうち、仮想移動体通信事業者にリースされていないリソースの帯域の合計値を算出してもよい。そして、制御装置10は、算出した合計値が少ないほど、リース料に関する第2係数を小さな値に決定してもよい。そして、制御装置10は、例えば、リース期間に含まれる各所定時間の単価等に当該第2係数を乗算した値を合計した金額をリース料として算出してもよい。これにより、制御装置10は、例えば、リソースのリースが比較的多い場合はリース料をより高額とし、リソースのリースが比較的少ない場合はリース料をより低額とすることができる。これにより、仮想移動体通信事業者へのリースが少ない場合にはリース料が低減されるため、仮想移動体通信事業者の事業の活性化を促すことができる。
【0046】
(リース先を決定する例)
制御装置10は、同一のリソースのリースを複数の仮想移動体通信事業者から要求された場合、各事業者からの入札額に基づいて、当該リソースのリース先の事業者を決定してもよい。これにより、例えば、適切にリースを行うことができる。この場合、制御装置10は、例えば、入札の識別情報である入札ID、リース内容、及びリース期間の情報を含む入札要求を各事業者の他事業者装置60に送信してもよい。そして、各他事業者装置60は、入札ID、仮想移動体通信事業者ID、及び入札額を含む入札応答を制御装置10に返信してもよい。そして、制御装置10は、入札額が最も高い事業者を、リース先として決定してもよい。この場合、制御装置10は、2番目に高い入札額(第二価格)をリース料として決定してもよい。これにより、リース料をより適切に決定することができる。
【0047】
また、制御装置10は、同一のリソースのリースを複数の仮想移動体通信事業者から要求された場合、各事業者へのリース実績に基づいて、当該リソースのリース先の事業者を決定してもよい。これにより、例えば、適切にリースを行うことができる。この場合、制御装置10は、例えば、各事業者に対してリースしたリソースの優先度ごとに、所定期間(例えば、1か月間)においてリースした帯域とリース期間との積算値をリース実績値として記録しておいてもよい。そして、制御装置10は、例えば、入札額等の条件が同等である各事業者のうち、当該各事業者から要求された優先度のリソースに対するリース実績値が最も低い事業者を、リース先として決定してもよい。これにより、例えば、各事業者により平等にリソースをリースさせることができる。
【0048】
また、制御装置10は、同一のリソースのリースを複数の仮想移動体通信事業者から要求された場合、各事業者の加入者数(仮想移動体通信事業者と契約しているユーザの数)に基づいて、当該リソースのリース先の事業者を決定してもよい。これにより、例えば、適切なリースを行うことができる。この場合、制御装置10は、例えば、入札額等の条件が同等である各事業者のうち、加入者数が最も多い事業者を、リース先として決定してもよい。
【0049】
また、制御装置10は、同一のリソースのリースを複数の仮想移動体通信事業者から要求された場合、各事業者の加入者のうち、移動体通信ネットワークN1の基地局30に在圏している加入者数(端末40の数)に基づいて、当該リソースのリース先の事業者を決定してもよい。これにより、例えば、基本料が無料等の契約により加入者数は比較的多いものの実際に端末40を使用している加入者の数は比較的少ない事業者が含まれる等の場合でも、適切なリースを行うことができる。
【0050】
また、制御装置10は、同一のリソースのリースを複数の仮想移動体通信事業者から要求された場合、各事業者の加入者のうち、移動体通信ネットワークN1にて通信している加入者数(端末40の数)に基づいて、当該リソースのリース先の事業者を決定してもよい。これにより、例えば、基本料が無料等の契約により加入者数は比較的多いものの実際に端末40を使用している加入者の数は比較的少ない事業者が含まれる等の場合でも、適切なリースを行うことができる。
【0051】
続いて、制御装置10の送信部13は、リースを許可するリソースを、仮想移動体通信事業者にリースするための制御コマンドを中継装置20に送信する(ステップS103)。ここで、制御装置10は、例えば、IPv6の拡張ヘッダーを利用したセグメントルーティング(SRv6)、MPLS(Multi-Protocol Label Switching)、VPN(Virtual Private Network)、VLAN(Virtual LAN)等のIPレイヤのネットワークスライスを中継装置20に生成させてもよい。また、制御装置10は、例えば、OIF(Optical Internetworking Forum)で標準化されたFlexE(Flex Ethernet)によるネットワークスライスを中継装置20に生成させてもよい。なお、FlexEでは、例えば、光信号の波長を物理的に細かい帯域(物理リソース)に区切ることによりスライスが生成される。
【0052】
続いて、中継装置20は、受信した制御コマンドに基づいて、中継に関する設定を行う(ステップS104)。続いて、中継装置20は、当該設定に基づいて、パケット等の中継を行う(ステップS105)。ここで、中継装置20は、端末40から送信されたパケットを受信した際、及び端末40へ送信されるパケットを受信した際、当該パケットに含まれる端末40の識別情報(例えば、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)等)を抽出してもよい。そして、中継装置20は、例えば、加入者管理データベース(例えば、HLR(Home Location Register)/HSS(Home Subscriber Server))を参照して、端末40のユーザが契約している仮想移動体通信事業者等を判定してもよい。そして、中継装置20は、端末40のユーザが契約している仮想移動体通信事業者等に対して現在割り当てられているリソース(例えば、スライス)を用いて当該パケットを転送(中継)してもよい。
【0053】
<変形例>
制御装置10は、一つの筐体に含まれる装置でもよいが、本開示の制御装置10はこれに限定されない。制御装置10は、例えば1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよい。また、制御装置10は、ネットワーク仮想化(Network Functions Virtualization、NFV)を実現するサーバまたはエッジサーバでもよい。また、制御装置10の少なくとも一部の処理を、中継装置20、基地局30が実行するようにしてもよい。これらのような制御装置10についても、本開示の「制御装置」の一例に含まれる。
【0054】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【0055】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
移動体通信ネットワークの第1リソースを特定の事業者へ貸し出す要求を受信する受信部と、
前記受信部により受信された要求に基づいて、前記特定の事業者への前記第1リソースの貸し出し許否を判定する制御部と、
前記制御部により貸し出しが許可された場合、第1リソースを前記特定の事業者に割り当てるコマンドを前記移動体通信ネットワークの中継装置に送信する送信部と、を有する制御装置。
(付記2)
前記特定の事業者は、仮想移動体通信事業者である、
付記1に記載の制御装置。
(付記3)
前記制御部は、
前記第1リソースが、前記特定の事業者に対応付けて管理されている貸し出し可能なリソースに含まれる場合、前記第1リソースを前記特定の事業者へ貸し出す、
付記1または2に記載の制御装置。
(付記4)
前記制御部は、
前記第1リソースを前記特定の事業者へ貸し出す期間の時間帯に基づいて、前記第1リソースを前記特定の事業者へ貸し出すことに対する料金を決定する、
付記1から3のいずれか一項に記載の制御装置。
(付記5)
前記制御部は、
前記移動体通信ネットワークのリソースの空き状況に基づいて、前記第1リソースを前記特定の事業者へ貸し出すこと対する料金を決定する、
付記1から4のいずれか一項に記載の制御装置。
(付記6)
前記制御部は、
前記移動体通信ネットワークのリソースのうち、前記移動体通信ネットワークを運用する第1事業者以外の第2事業者に貸し出しているリソースの割り合いに基づいて、前記第1リソースを前記特定の事業者へ貸し出すことに対する料金を決定する、
付記1から5のいずれか一項に記載の制御装置。
(付記7)
前記制御部は、
前記第1リソースの貸し出しを複数の事業者から要求された場合、前記複数の事業者のそれぞれからの入札額に基づいて、前記複数の事業者から前記第1リソースを貸し出す事業者を決定する、
付記1から6のいずれか一項に記載の制御装置。
(付記8)
前記制御部は、
前記第1リソースの貸し出しを複数の事業者から要求された場合、所定期間における前記複数の事業者のそれぞれへの前記第1リソースの貸し出し実績に基づいて、前記複数の事業者から前記第1リソースを貸し出す事業者を決定する、
付記1から7のいずれか一項に記載の制御装置。
(付記9)
前記制御部は、
前記第1リソースの貸し出しを複数の事業者から要求された場合、前記複数の事業者のそれぞれの加入者数に基づいて、前記複数の事業者から前記第1リソースを貸し出す事業者を決定する、
付記1から8のいずれか一項に記載の制御装置。
(付記10)
前記制御部は、
前記第1リソースの貸し出しを複数の事業者から要求された場合、前記複数の事業者のそれぞれの加入者のうち前記移動体通信ネットワークの基地局に在圏している加入者数に基づいて、前記複数の事業者から前記第1リソースを貸し出す事業者を決定する、
付記1から9のいずれか一項に記載の制御装置。
(付記11)
前記制御部は、
前記第1リソースの貸し出しを複数の事業者から要求された場合、前記複数の事業者のそれぞれの加入者のうち前記移動体通信ネットワークで通信している加入者数に基づいて、前記複数の事業者から前記第1リソースを貸し出す事業者を決定する、
付記1から10のいずれか一項に記載の制御装置。
(付記12)
移動体通信ネットワークの第1リソースを特定の事業者へ貸し出す要求を受信し、
受信した要求に基づいて、前記特定の事業者への前記第1リソースの貸し出し許否を判定し、
貸し出しが許可された場合、第1リソースを前記特定の事業者に割り当てるコマンドを前記移動体通信ネットワークの中継装置に送信する、
制御方法。
(付記13)
移動体通信ネットワークの第1リソースを特定の事業者へ貸し出す要求を受信し、
受信した要求に基づいて、前記特定の事業者への前記第1リソースの貸し出し許否を判定し、
貸し出しが許可された場合、第1リソースを前記特定の事業者に割り当てるコマンドを前記移動体通信ネットワークの中継装置に送信する処理を、
コンピュータに実行させるプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
(付記14)
制御装置と、中継装置と、事業者装置とを有し、
前記事業者装置は、移動体通信ネットワークの第1リソースを特定の事業者へ貸し出す要求を前記制御装置に送信し、
前記制御装置は、
前記要求を前記事業者装置から受信する受信部と、
前記受信部により受信された前記要求に基づいて、前記特定の事業者への前記第1リソースの貸し出し許否を判定する制御部と、
前記制御部により貸し出しが許可された場合、第1リソースを前記特定の事業者に割り当てるコマンドを前記移動体通信ネットワークの前記中継装置に送信する送信部と、を有し、
前記中継装置は、前記特定の事業者の加入者の端末が送受信するデータを、前記第1リソースを用いて転送する、
移動体通信システム。
(付記15)
前記特定の事業者は、仮想移動体通信事業者である、
付記14に記載の移動体通信システム。
【符号の説明】
【0056】
1 移動体通信システム
N1 移動体通信ネットワーク
10 制御装置
11 受信部
12 制御部
13 送信部
20 中継装置
30 基地局
40 端末
50 外部装置
60 他事業者装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6