IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 三菱電機ビルテクノサービス株式会社の特許一覧 ▶ 三菱電機株式会社の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-03
(45)【発行日】2025-03-11
(54)【発明の名称】エレベーターのかご室
(51)【国際特許分類】
   B66B 11/02 20060101AFI20250304BHJP
   B66B 7/00 20060101ALI20250304BHJP
【FI】
B66B11/02 K
B66B7/00 G
B66B11/02 A
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2024087032
(22)【出願日】2024-05-29
【審査請求日】2024-05-29
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルソリューションズ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109612
【弁理士】
【氏名又は名称】倉谷 泰孝
(74)【代理人】
【識別番号】100116643
【弁理士】
【氏名又は名称】伊達 研郎
(74)【代理人】
【識別番号】100184022
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 美保
(72)【発明者】
【氏名】澤木 泰司
【審査官】中島 亮
(56)【参考文献】
【文献】特表2001-513740(JP,A)
【文献】国際公開第2016/103391(WO,A1)
【文献】特開2011-011864(JP,A)
【文献】国際公開第2009/050807(WO,A1)
【文献】特開2015-048206(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 11/02
B66B 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
かご床、かご天井、及びかご壁を備えるエレベーターのかご室であり、
前記かご壁は、壁パネルを有し、
前記かご床は、かご床固定部及びかご床可動部を有し、
前記かご床可動部は、前記かご床固定部に対して移動可能に設けられ、上下方向に前記かご天井との間に前記壁パネルを挟む据付状態と、前記壁パネルから離れる移動状態との間で変化し、
前記かご床可動部が前記据付状態から前記移動状態に変化すると、前記壁パネルは下方に移動することができる
エレベーターのかご室。
【請求項2】
前記かご室は、かご出入口の幅方向に移動することにより前記かご出入口を開閉するかご戸を備え、
前記壁パネルは、前記かご室における前記かご出入口の側の壁を成し、前記かご出入口における幅方向の一方側の外側に位置し、
前記かご床は、前記かご戸の移動を案内する敷居を有し、
前記敷居は、敷居固定部及び敷居可動部を有し、
前記敷居固定部は、前記かご出入口の下端を成し、
前記敷居可動部は、前記敷居固定部に対して移動可能に設けられ、
前記かご床可動部が前記据付状態であるとき、前記敷居可動部は前記敷居固定部における前記かご出入口の幅方向の前記一方側の外側に位置し、前記敷居固定部と前記敷居可動部とは前記かご出入口の幅方向に連なり、
前記かご床可動部が前記移動状態であるとき、前記敷居可動部は前記敷居固定部における前記かご出入口の幅方向の前記一方側の外側に位置せず、前記壁パネルから離れる
請求項1に記載のエレベーターのかご室。
【請求項3】
前記敷居可動部は前記かご床可動部と一体となって移動する
請求項2に記載のエレベーターのかご室。
【請求項4】
前記かご室は、前記壁パネルから前記かご室の内側に突出するかご操作盤を備える
請求項2又は請求項3に記載のエレベーターのかご室。
【請求項5】
前記かご床可動部は、前記かご床固定部に対して脱着可能に設けられる
請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のエレベーターのかご室。
【請求項6】
前記かご床可動部は、前記かご床固定部に対して回転することにより、下方に移動可能に設けられる
請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のエレベーターのかご室。
【請求項7】
前記かご床は、前記かご床可動部と一体となって移動する落下防止片を有し、
前記かご床可動部が前記移動状態であるとき、前記落下防止片は前記壁パネルの下方に位置する
請求項6に記載のエレベーターのかご室。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はエレベーターのかご室に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のエレベーターのかご室において、かご室壁を構成する壁パネルは、上下方向にかご床とかご天井との間に挟まれている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開2009/050807号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のエレベーターのかご室では、壁パネルを取り外す際、かご天井を持ち上げることにより、上下方向にかご床とかご天井との間隔を広げる必要があった。
【0005】
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、かご天井を移動させることなく、壁パネルを脱着することができるエレベーターのかご室を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係るエレベーターのかご室は、かご床、かご天井、及びかご壁を備え、前記かご壁は、壁パネルを有し、前記かご床は、かご床固定部及びかご床可動部を有し、前記かご床可動部は、前記かご床固定部に対して移動可能に設けられ、上下方向に前記かご天井との間に前記壁パネルを挟む据付状態と、前記壁パネルから離れる移動状態との間で変化し、前記かご床可動部が前記据付状態から前記移動状態に変化すると、前記壁パネルは下方に移動することができる。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係るエレベーターのかご室において、かご天井を移動させることなく、壁パネルを脱着することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1における乗りかごの正面図である。
図2】実施の形態1におけるかご室の正面図である。
図3】実施の形態1における乗りかごの側面図である。
図4】実施の形態1における乗りかごの平面図である。
図5】実施の形態1における乗りかごの横断面図である。
図6】実施の形態1におけるかご室の横断面図である。
図7】実施の形態1におけるかご室の要部詳細図である。
図8】実施の形態1におけるかご室の要部詳細図である。
図9】実施の形態1におけるかご室の要部詳細図である。
図10】実施の形態1における壁パネルの撤去方法を示すフローチャートである。
図11】実施の形態2における乗りかごの正面図である。
図12】実施の形態2におけるかご室の正面図である。
図13】実施の形態2における乗りかごの横断面図である。
図14】実施の形態2におけるかご室の横断面図である。
図15】実施の形態2におけるかご室の要部詳細図である。
図16】実施の形態2におけるかご室の要部詳細図である。
図17】実施の形態2におけるかご室の要部詳細図である。
図18】実施の形態2における壁パネルの撤去方法を示すフローチャートである。
図19】実施の形態2におけるかご室の要部詳細図である。
図20】実施の形態2の第1変形例における乗りかごの正面図である。
図21】実施の形態2の第1変形例におけるかご室の正面図である。
図22】実施の形態2の第1変形例における乗りかごの横断面図である。
図23】実施の形態2の第1変形例におけるかご室の横断面図である。
図24】実施の形態2の第1変形例におけるかご室の要部詳細図である。
図25】実施の形態2の第1変形例におけるかご室の要部詳細図である。
図26】実施の形態2の第1変形例におけるかご室の要部詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示に係るエレベーターのかご室の好適な実施の形態について、図面を用いて説明する。各図面を通じて同一符号は、同一もしくは相当部分を示すものとする。
【0010】
実施の形態1におけるエレベーターのかご室3について、図1から10を用いて説明する。
【0011】
図1は、実施の形態1における乗りかご1の正面図である。図1は、乗りかご1をかご出入口3aの側から見た図面である。図1において、かご枠2を二点鎖線で示す。図2は、実施の形態1におけるかご室3の正面図である。図2は、図1においてかご枠2、かご戸開閉装置4、及びかご戸11を省略した図面である。図3は、実施の形態1における乗りかご1の側面図である。図3は、図1の乗りかご1を右から見た図面である。図3において、かご枠2及びかご戸開閉装置4の取付腕4cを二点鎖線で示す。図4は、実施の形態1における乗りかご1の平面図である。図4は、図1の乗りかご1を上から見た図面である。図5は、実施の形態1における乗りかご1の横断面図である。図5は、図1のA-A矢視図である。図5において、かご枠2を二点鎖線で示す。図6は、実施の形態1におけるかご室3の横断面図である。図6は、図2のB-B矢視図である。図7は、実施の形態1におけるかご室3の要部詳細図である。図7は、図6のC部詳細図である。図7(a)は、かご床可動部13が据付状態であるかご室3の要部詳細図である。図7(b)は、かご床可動部13が移動状態であるかご室3の要部詳細図である。図8は、実施の形態1におけるかご室3の要部詳細図である。図8は、図1のD-D矢視図である。図8(a)は、かご床可動部13が据付状態であるかご室3の要部詳細図である。図8(b)は、かご床可動部13が移動状態であるかご室3の要部詳細図である。図9は、実施の形態1におけるかご室3の要部詳細図である。図9は、図1のE-E矢視図である。図9(a)は、かご床可動部13が据付状態であるかご室3の要部詳細図である。図9(b)は、かご床可動部13が移動状態であるかご室3の要部詳細図である。図10は、実施の形態1における壁パネル25の撤去方法を示すフローチャートである。
【0012】
乗りかご1は、かご枠2、かご室3、及びかご戸開閉装置4を有している。
【0013】
かご枠2は、上枠5、下枠6、及び一対の縦枠7を有している。上枠5は、乗りかご1の上部に位置している。下枠6は、乗りかご1の下部に位置している。上枠5及び下枠6は、左右方向に互いに平行に伸びている。一対の縦枠7は、乗りかご1の左右の側部に位置している。一対の縦枠7は、左右方向に互いに間隔をあけて位置している。一対の縦枠7は、上下方向に互いに平行に伸びている。縦枠7は、上枠5と下枠6とを繋いでいる。
【0014】
ここで、乗りかご1をかご出入口3aの側から見たときの左側を乗りかご1の左側とし、乗りかご1をかご出入口3aの側から見たときの右側を乗りかご1の右側とする。かご出入口3の幅方向は、乗りかご1の左右方向と同じ方向である。
【0015】
かご室3は、かご枠2の内側に位置している。かご室3は、上下方向に上枠5と下枠6との間に位置している。かご室3は、下枠6の上に載っている。かご室3は、左右方向に一対の縦枠7の間に位置している。かご室3は、かご出入口3aを設けられている。かご出入口3aは、かご室3の前側の壁に設けられている。
【0016】
ここで、乗りかご1のかご出入口3aの側を乗りかご1の前側とし、乗りかご1のかご出入口3aと逆の側を乗りかご1の後ろ側とする。かご出入口3の奥行方向は、乗りかご1の前後方向と同じ方向である。
【0017】
かご室3は、かご床8、かご天井9、かご壁10、及び二つのかご戸11を有している。
【0018】
かご床8は、かご室3の下部に位置している。かご床8は、かご室3の床を成している。かご床8は、下枠6の上に載っている。かご床8は、かご床固定部12、二つのかご床可動部13、並びに二組のねじ部材14a、14b、及び14cを有している。
【0019】
かご床固定部12は、床板固定部15、二つの側梁16、繋ぎ梁17、二つの繋ぎ板18、敷居受け梁19、及び敷居20を有している。
【0020】
床板固定部15は、床板15a及び前板15bを有している。
【0021】
床板15aは、前後方向及び左右方向に伸びている。床板15aの側面15cは、上方を向いている。床板15aは、二つの床板凹部15d及び床板凸部15eを形成されている。二つの床板凹部15d及び床板凸部15eは、床板15aの左前及び右前の隅が水平方向に窪むことにより形成されている。
【0022】
床板凹部15dは、かご出入口3aの幅方向にかご出入口3aの外側に位置している。例えば、床板凹部15dは、かご出入口3aの幅方向にかご出入口3aの内側に位置していない。床板凹部15dは、後述する壁パネル25を鉛直方向に通すことができる大きさに形成されている。
【0023】
床板凸部15eは、二つの床板凹部15dの間に位置している。二つの床板凹部15d及び床板凸部15eは、左右方向に並んでいる。
【0024】
床板凸部15eは、かご出入口3aの幅方向にかご出入口3aの内側に位置している。例えば、床板凸部15eは、かご出入口3aの幅方向にかご出入口3aの外側に位置していない。例えば、床板凸部15eにおけるかご出入口3aの幅方向の長さは、乗場出入口3aの幅と同じである。
【0025】
前板15bは、床板凸部15eの前端から下方に伸びている。前板15bは、左右方向に伸びている。前板15bは、かご出入口3aの幅方向にかご出入口3aの内側に位置している。前板15bは、かご出入口3aの幅方向にかご出入口3aの外側に位置していない。例えば、前板15bにおけるかご出入口3の幅方向の長さは、かご出入口3の幅と同じである。
【0026】
二つの側梁16は、前後方向に互いに平行に伸びている。側梁16は、床板15aの左側の縁部の下側と右側の縁部の下側とに位置している。側梁16は、床板15aに取り付けられている。側梁16は、上下方向に床板凹部15dと対向していない。側梁16は、床板凹部15dの後方に位置している。
【0027】
繋ぎ梁17は、左右方向に伸びている。繋ぎ梁17は、床板15aの下側に位置している。繋ぎ梁17は、床板15aに取り付けられている。繋ぎ梁17は、二つの側梁16の間に位置している。繋ぎ梁17は、二つの側梁16を繋いでいる。繋ぎ梁17は、上下方向に床板凹部15dと対向していない。繋ぎ梁17は、床板凹部15dの後方に位置している。繋ぎ梁17は、側梁16の前端部よりも後方に位置している。
【0028】
繋ぎ板18は、前後方向及び上下方向に伸びている。繋ぎ板18は、床板凸部15eの左側の縁部の下側と右側の縁部の下側とに位置している。繋ぎ板18は、前板15b、床板凸部15e、及び繋ぎ梁17を繋いでいる。
【0029】
敷居受け梁19は、左右方向に伸びている。敷居受け梁19は、前板15bの前側に位置している。敷居受け梁19は、前板15bに取り付けられている。敷居受け梁19は、床板15aよりも下方に位置している。敷居受け梁19は、かご出入口3aの幅方向にかご出入口3aの内側に位置している。例えば、敷居受け梁19は、かご出入口3aの幅方向にかご出入口3aの外側に位置していない。例えば、敷居受け梁19におけるかご出入口3の幅方向の長さは、かご出入口3の幅と同じである。
【0030】
敷居20は、かご出入口3aの幅方向に伸びている。敷居20は、床板凸部15eの前側に位置している。敷居20は、二つの床板凹部15dの前側に位置している。敷居20は、敷居受け梁19の上側に位置している。敷居20は、敷居受け梁19の上に載っている。敷居20は、敷居受け梁19に取り付けられている。敷居20の側面20aは、上方を向いている。敷居20の側面20aは、かご出入口3aの下端を成している。
【0031】
敷居20は、敷居溝20bを有している。敷居溝20bは、かご出入口3aの幅方向に伸びている。
【0032】
かご床可動部13は、かご床固定部12に対して移動可能に設けられている。かご床可動部13は、かご床固定部12に対して脱着可能に設けられている。かご床可動部13は、据付状態と移動状態との間で変化する。
【0033】
かご床可動部13は、床板可動部21及び二つの支持板22を有している。床板可動部21は、床板21aを有している。
【0034】
かご床可動部13が据付状態であるとき、かご床可動部13は下記の状態になっている。
【0035】
かご床可動部13は、かご床固定部12に取り付けられている。
【0036】
床板21aは、前後方向及び左右方向に伸びている。床板21aの側面21bは、上方を向いている。床板21aは、床板凹部15dに重なっている。床板21aは、床板凹部15dを塞いでいる。例えば、床板15aの側面15c及び床板21aの側面21bは、一つの平面に重なる。
【0037】
支持板22は、前後方向及び上下方向に伸びている。支持板22は、床板21aの左側の縁部の下側と右側の縁部の下側とに位置している。支持板22は、床板21aに取り付けられている。
【0038】
ねじ部材14a、14b、及び14cは、かご床固定部12とかご床可動部13とを脱着可能に接合している。ねじ部材14a及び14bは、繋ぎ板18と一方の支持板22とを脱着可能に接合している。ねじ部材14dは、繋ぎ梁16と他方の支持板22とを脱着可能に接合している。
【0039】
かご床可動部13が移動状態であるとき、かご床可動部13は下記の状態になっている。
【0040】
かご床可動部13とかご床固定部12とは分離されている。
【0041】
床板21aは、床板凹部15dに重なっていない。床板21aは、床板凹部15dを塞いでいない。
【0042】
ねじ部材14a、14b、及び14cは、かご床固定部12とかご床可動部13とを接合していない。ねじ部材14a及び14bは、繋ぎ板18と一方の支持板22とを接合していない。ねじ部材14dは、繋ぎ梁16と他方の支持板22とを接合していない。
【0043】
かご床可動部13は、上記のように設けられている。
【0044】
かご天井9は、かご室3の上部に位置している。かご天井9は、かご室3の天井を成している。かご天井9は、かご床8の上方に位置している。かご天井9は、前後方向及び左右方向に伸びている。
【0045】
かご壁10は、かご室3の前後左右の側部に位置している。かご壁10は、かご室3の壁を成している。かご壁10は、正面壁10a、側面壁10b及び10c、袖壁10d及び10e、上板10f、並びに複数のねじ部材10gを有している。
【0046】
正面壁10aは、一つ又は複数の壁パネル23で形成される。例えば、正面壁10aは、三つの壁パネル23で形成されている。三つの壁パネル23は、左右方向に並んでいる。三つの壁パネル23は、ねじ部材10gにより脱着可能に接合されている。壁パネル23は、左右方向及び上下方向に伸びている。壁パネル23は、かご室3の後側の壁を成している。壁パネル23は、かご床固定部12とかご天井9との間に挟まれている。壁パネル23は、ねじ部材10gによりかご床固定部12及びかご天井9に脱着可能に接合されている。
【0047】
側面壁10bは、一つ又は複数の壁パネル24で形成される。例えば、側面壁10bは、二つの壁パネル24で形成されている。二つの壁パネル24は、前後方向に並んでいる。二つの壁パネル24は、ねじ部材10gにより脱着可能に接合されている。壁パネル24は、前後方向及び上下方向に伸びている。壁パネル24は、かご室3の左側の壁を成している。壁パネル24は、かご床固定部12とかご天井9との間に挟まれている。壁パネル24は、ねじ部材10gによりかご床固定部12及びかご天井9に脱着可能に接合されている。正面壁10aの左側の壁パネル23と側面壁10bの後ろ側の壁パネル24とは、突き合わされている。正面壁10aの左側の壁パネル23と側面壁10bの後ろ側の壁パネル24とは、ねじ部材10gにより脱着可能に接合されている。
【0048】
側面壁10cは、一つ又は複数つの壁パネル24で形成される。例えば、側面壁10cは、二つの壁パネル24で形成されている。二つの壁パネル24は、前後方向に並んでいる。二つの壁パネル24は、ねじ部材10gにより脱着可能に接合されている。壁パネル24は、前後方向及び上下方向に伸びている。壁パネル24は、かご室3の右側の壁を成している。壁パネル24は、かご床固定部12とかご天井9との間に挟まれている。壁パネル24は、ねじ部材10gによりかご床固定部12及びかご天井9に脱着可能に接合されている。正面壁10aの右側の壁パネル23と側面壁10cの後ろ側の壁パネル24とは、突き合わされている。正面壁10aの右側の壁パネル23と側面壁10cの後ろ側の壁パネル24とは、ねじ部材10gにより脱着可能に接合されている。
【0049】
袖壁10dは、一つ又は複数の壁パネル25で形成される。例えば、袖壁10dは、一つの壁パネル25で形成されている。壁パネル25は、左右方向及び上下方向に伸びている。壁パネル25は、かご室3の前側の壁を成している。壁パネル25は、かご出入口3aの左側の外側に位置している。かご床可動部13が据付状態であるとき、壁パネル25はかご床可動部13とかご天井9との間に挟まれている。かご床可動部13が据付状態であるとき、壁パネル25はねじ部材10gによりかご床可動部13及びかご天井9に脱着可能に接合されている。かご床可動部13が移動状態であるとき、壁パネル25はかご床可動部13とかご天井9との間に挟まれていない。かご床可動部13が移動状態であるとき、壁パネル25はねじ部材10gによりかご床可動部13に接合されていない。かご床可動部13が移動状態であるとき、かご床可動部13は壁パネル25から離れている。かご床可動部13が移動状態であるとき、壁パネル25はねじ部材10gによりかご天井9に脱着可能に接合されている。側面壁10bの前側の壁パネル24と袖壁10dの壁パネル25とは、突き合わされている。側面壁10bの前側の壁パネル24と袖壁10dの壁パネル25とは、ねじ部材10gにより脱着可能に接合されている。
【0050】
袖壁10eは、一つ又は複数の壁パネル25で形成される。例えば、袖壁10eは、一つの壁パネル25で形成されている。壁パネル25は、左右方向及び上下方向に伸びている。壁パネル25は、かご室3の前側の壁を成している。壁パネル25は、かご出入口3aの右側の外側に位置している。かご床可動部13が据付状態であるとき、壁パネル25はかご床可動部13とかご天井9との間に挟まれている。かご床可動部13が据付状態であるとき、壁パネル25はねじ部材10gによりかご床可動部13及びかご天井9に脱着可能に接合されている。かご床可動部13が移動状態であるとき、壁パネル25はかご床可動部13とかご天井9との間に挟まれていない。かご床可動部13が移動状態であるとき、壁パネル25はねじ部材10gによりかご床可動部13に接合されていない。かご床可動部13が移動状態であるとき、かご床可動部13は壁パネル25から離れている。かご床可動部13が移動状態であるとき、壁パネル25はねじ部材10gによりかご天井9に脱着可能に接合されている。側面壁10cの前側の壁パネル24と袖壁10eの壁パネル25とは、突き合わされている。側面壁10cの前側の壁パネル24と袖壁10eの壁パネル25とは、ねじ部材10gにより脱着可能に接合されている。
【0051】
壁パネル25を水平面に垂直に投影した投影面の大きさは、床板凹部15dを水平面に垂直に投影した投影面の内側に収まる大きさである。
【0052】
上板10fは、一つ又は複数の上板パネル26で形成される。例えば、上板10fは、一つの上板パネル26で形成されている。上板パネル26は、左右方向及び上下方向に伸びている。上板パネル26は、かご室3の前側の壁を成している。上板パネル26は、かご出入口3aの上側の外側に位置している。上板パネル26は、かご天井9の下側に位置している。上板パネル26は、ねじ部材10gによりかご天井9に脱着可能に接合されている。上板パネル26は、袖壁10dの壁パネル25と袖壁10eの壁パネル25との間に挟まれている。袖壁10dの壁パネル25と上板パネル26とは、ねじ部材10gにより脱着可能に接合されている。袖壁10eの壁パネル25と上板パネル26とは、ねじ部材10gにより脱着可能に接合されている。
【0053】
かご戸11は、かご出入口3aの戸を成している。かご戸11は、左右方向及び上下方向に伸びている。二つのかご戸11は、かご出入口3aの幅方向に並んでいる。二つのかご戸11は、かご出入口3aの幅方向に互いに逆方向に移動することにより、かご出入口3aを開閉する。かご戸11がかご出入口3aを閉じているとき、かご戸11はかご出入口3aの前側に位置している。かご戸11がかご出入口3aを開くと、かご戸11は袖壁10dの前側及び袖壁10eの前側に移動する。
【0054】
かご戸11は、敷居20の上方に位置している。かご戸11は、戸の脚11aを有している。戸の脚11aは、敷居溝20bに挿入されている。かご戸11は、敷居溝20bによりかご出入口3aの幅方向の移動を案内される。
【0055】
かご戸開閉装置4は、支持体4a、取付部4b、取付腕4c、レール4d、ハンガー4e、及びローラー4fを有している。
【0056】
支持体4aは、かご出入口3aの上方に位置している。支持体4aは、かご戸11の上方に位置している。支持体4aは、かご出入口3aの幅方向に伸びている。例えば、支持体4aは、かご出入口3aの奥行方向に壁パネル25の上端部、上板パネル26の上端部、及びかご天井9と対向している。
【0057】
取付部4bは、支持体4aに取り付けられている。取付部4bは、支持体4aから後方に突出している。取付部4bは、かご室3の上側の外側に位置している。取付部4bは、上下方向にかご天井9と対向している。取付部4bは、かご室3の左側の外側及び右側の外側に位置している。取付部4bは、かご出入口3aの幅方向に壁パネル25の上端部と対向している。
【0058】
取付腕4cは、取付部4bと縦枠7とを繋いでいる。取付腕4cは、取付部4bから後方に突出している。取付腕4cは、かご室3の上側の外側に位置している。取付腕4cは、上下方向にかご天井9と対向している。
【0059】
レール4dは、支持体4aに取り付けられている。レール4dは、かご出入口3aの幅方向に伸びている。
【0060】
ハンガー4eは、かご戸11の上部に取り付けられている。ハンガー4eは、かご戸11から上方に伸びている。
【0061】
ローラー4fは、ハンガー4eに回転自在に取り付けられている。ローラー4fは、レール4dの上に載せられている。ローラー4fは、かご出入口3aの幅方向にレール4dの上を転がる。
【0062】
かご戸11は、ハンガー4e及びローラー4fを介してレール4dに吊り下げられている。かご戸11は、戸の脚11aを敷居20の敷居溝20bに嵌められている。レール4d及び敷居溝20bは、かご戸11の移動を案内する。かご戸11は、レール4d及び敷居溝20bに沿ってかご出入口3aの幅方向に移動する。ハンガー4eは、図示しない駆動装置に接続されている。ハンガー4eは、駆動装置により駆動される。
【0063】
実施の形態1におけるエレベーターのかご室3は、上記のように設けられている。
【0064】
かご床可動部13が据付状態であるとき、壁パネル25は、かご床可動部13に妨げられることにより、下方に移動することができない。
【0065】
かご床可動部13が移動状態であるとき、壁パネル25は、かご床可動部13に妨げられることなく、下方に移動することができる。
【0066】
かご床可動部13を移動状態にし、壁パネル25を上下方向に移動させることにより、壁パネル25を脱着することができる。壁パネル25を脱着する際、壁パネル25がかご戸開閉装置4の取付部4bよりも下方に位置するとき、壁パネル25を左右方向に移動させることができる。
【0067】
実施の形態1における壁パネル25の撤去方法は、図10にS11からS13で示される工程を含んでいる。
【0068】
S11工程(かご床可動部移動工程)において、かご床可動部13を移動状態にする。かご床可動部13が据付状態であるとき、かご床可動部13と壁パネル25とを接合しているねじ部材10g、並びにかご床可動部13とかご床固定部12とを接合しているねじ部材14a、14b、及び14cを取り外す。さらに、かご床可動部13を移動させると、かご床可動部13は壁パネル25から離れ、かご床可動部13を移動状態にすることができる。
【0069】
S12工程(壁パネル分離工程)において、壁パネル25をかご天井9及びかご壁10から分離する。壁パネル25と、かご天井9、壁パネル24、及び上板パネル26とを接合しているねじ部材10gを取り外す。壁パネル25は、かご天井9及びかご壁10から分離され、かご天井9及びかご壁10に対して移動可能になる。
【0070】
S13工程(壁パネル撤去工程)において、壁パネル25を下方に移動させることにより撤去する。壁パネル25がかご戸開閉装置4の取付部4bよりも下方に位置するとき、壁パネル25を左右方向に乗りかご1の外側に移動させることができる。
【0071】
S11工程からS13工程によれば、かご床可動部13を据付状態から移動状態に変化させ、壁パネル25を下方に移動させることにより、壁パネル25を撤去することができる。
【0072】
実施の形態1における壁パネル25の据付方法は、実施の形態1における壁パネル25の撤去方法の手順と逆の手順で行われる。
【0073】
実施の形態1におけるエレベーターのかご室3は、かご床8、かご天井9、及びかご壁10を備え、かご壁10は、壁パネル25を有し、かご床8は、かご床固定部12及びかご床可動部13を有し、かご床可動部13は、かご床固定部12に対して移動可能に設けられ、上下方向にかご天井9との間に壁パネル25を挟む据付状態と、壁パネル25から離れる移動状態との間で変化し、かご床可動部13が据付状態から移動状態に変化すると、壁パネル25は、下方に移動することができる。
【0074】
これにより、壁パネル25を取り外す際、かご床可動部13を据付状態から移動状態に変化させ、壁パネル25を下方に移動させることにより、壁パネル25を取り外すことができる。壁パネル25を取り付ける際、かご床可動部13を移動状態にし、壁パネル25を上方に移動させることにより、壁パネル25を取り付けることができる。したがって、かご天井9を移動させることなく、壁パネル25を脱着することができる。
【0075】
実施の形態1におけるエレベーターのかご室3において、かご床可動部13は、かご床固定部12に対して脱着可能に設けられる。
【0076】
これにより、かご床可動部13に妨げられず、壁パネル25をより確実に脱着することができる。
【0077】
次に、実施の形態2におけるエレベーターのかご室3について、図11から18を用いて説明する。
【0078】
図11は、実施の形態2における乗りかご1の正面図である。図11は、乗りかご1をかご出入口3aの側から見た図面である。図11において、かご枠2を二点鎖線で示す。図11は、図1に相当する図面である。図12は、実施の形態2におけるかご室3の正面図である。図12は、図11においてかご枠2、かご戸開閉装置4、及びかご戸11を省略した図面である。図12は、図2に相当する図面である。図13は、実施の形態2における乗りかご1の横断面図である。図13は、図11のF-F矢視図である。図13において、かご枠2を二点鎖線で示す。図13は、図5に相当する図面である。図14は、実施の形態2におけるかご室3の横断面図である。図14は、図12のG-G矢視図である。図14は、図6に相当する図面である。図15は、実施の形態2におけるかご室3の要部詳細図である。図15は、図14のH部詳細図である。図15(a)は、かご床可動部33が据付状態であるかご室3の要部詳細図である。図15(b)は、かご床可動部33が移動状態であるかご室3の要部詳細図である。図15は、図7に相当する図面である。図16は、実施の形態2におけるかご室3の要部詳細図である。図16は、図11のJ-J矢視図である。図16(a)は、かご床可動部33が据付状態であるかご室3の要部詳細図である。図16(b)は、かご床可動部33が移動状態であるかご室3の要部詳細図である。図16は、図8に相当する図面である。図17は、実施の形態2におけるかご室3の要部詳細図である。図17は、図11のK-K矢視図である。図17(a)は、かご床可動部33が据付状態であるかご室3の要部詳細図である。図17(b)は、かご床可動部33が移動状態であるかご室3の要部詳細図である。図17は、図9に相当する図面である。図18は、実施の形態2における壁パネル25の撤去方法を示すフローチャートである。
【0079】
実施の形態2におけるかご室3は、かご操作盤31を備えている。また、実施の形態2におけるかご床8は、実施の形態1における敷居20及びかご床可動部13の代わりに、敷居32及びかご床可動部33を有している。
【0080】
袖壁10dの壁パネル25は、開口部25aを設けられている。開口部25aは、壁パネル25の厚さ方向に壁パネル25を貫通している。
【0081】
かご操作盤31は、袖壁10dの壁パネル25に取り付けられている。かご操作盤31は、ボックス31a及びフェースプレート31bを有している。
【0082】
ボックス31aは、壁パネル25におけるかご室3の外側に位置している。ボックス31aは、壁パネル25からかご室3の外側に突出している。ボックス31aは、開口部25aと対向している。ボックス31aは、開口部25aに向かって開いている。ボックス31aは、かご室3の外側から開口部25aを覆っている。ボックス31aは、壁パネル25に取り付けられている。ボックス31aは、かご操作盤31を構成する基板や配線等を収納されている。
【0083】
フェースプレート31bは、壁パネル25におけるかご室3の内側に位置している。フェースプレート31bは、壁パネル25からかご室3の内側に突出している。フェースプレート31bは、開口部25aと対向している。フェースプレート31bは、かご室3の内側から開口部25aを塞いでいる。フェースプレート31bは、開口部25aを介してボックス31aに取り付けられている。
【0084】
フェースプレート31bは、かご室3の内側に図示しない複数の操作ボタンを設けられている。エレベーターの利用者は、操作ボタンを操作することにより、乗りかご1の行先階を登録したり、かご出入口3aを開閉させたりすることができる。
【0085】
壁パネル25及びかご操作盤31を水平面に垂直に投影した投影面の大きさは、床板凹部15dを水平面に垂直に投影した投影面の内側に収まらない大きさである。
【0086】
敷居32は、敷居固定部34及び敷居可動部35を有している。
【0087】
敷居固定部34は、かご床固定部12に設けられている。敷居固定部34は、かご出入口3aの幅方向に伸びている。敷居固定部34は、床板凸部15eの前側に位置している。例えば、敷居固定部34は、二つの床板凹部15dの前側に位置していない。例えば、敷居固定部34におけるかご出入口3の幅方向の長さは、床板凸部15eにおけるかご出入口3の幅方向の長さと同じである。
【0088】
敷居固定部34は、敷居受け梁19の上側に位置している。敷居固定部34は、敷居受け梁19の上に載っている。敷居固定部34は、敷居受け梁19に取り付けられている。敷居固定部34の側面34aは、上方を向いている。敷居固定部34の側面34aは、かご出入口3aの下端を成している。
【0089】
敷居固定部34は、敷居溝34bを有している。敷居溝34bは、かご出入口3aの幅方向に伸びている。
【0090】
敷居可動部35は、後述するように、かご床可動部33に設けられている。
【0091】
かご床可動部33は、かご床固定部12に対して移動可能に設けられている。かご床可動部33は、かご床固定部12に対して回転可能に設けられている。例えば、かご床可動部33は、かご床固定部12に対して脱着可能に設けられている。かご床可動部33は、据付状態と移動状態との間で変化する。
【0092】
かご床可動部33は、床板可動部36及び二つの支持板37を有している。床板可動部36は、床板36aを有している。かご床可動部33は、敷居可動部35を設けられている。
【0093】
かご床可動部33が据付状態であるとき、かご床可動部33及び敷居可動部35は下記の状態になっている。
【0094】
かご床可動部33は、かご床固定部12に取り付けられている。
【0095】
床板36aは、前後方向及び左右方向に伸びている。床板36aの側面36bは、上方を向いている。床板36aは、床板凹部15dに重なっている。床板36aは、床板凹部15dを塞いでいる。例えば、床板15aの側面15c及び床板36aの側面36bは、一つの平面に重なる。
【0096】
敷居可動部35は、かご出入口3aの幅方向に伸びている。敷居可動部35は、床板凹部15dの前側に位置している。敷居可動部35は、かご出入口3aの幅方向に前板15b、床板凸部15e、及び敷居受け梁19よりもかご出入口3aの外側に位置している。敷居可動部35は、敷居受け梁19に取り付けられていない。敷居可動部35の側面35aは、上方を向いている。敷居可動部35の側面35aは、かご出入口3aの下端を成していない。
【0097】
敷居可動部35は、敷居溝35bを有している。敷居溝35bは、かご出入口3aの幅方向に伸びている。
【0098】
敷居可動部35は、かご出入口3aの幅方向に敷居固定部34よりもかご出入口3aのの外側に位置している。敷居固定部34と敷居可動部35とは、かご出入口3aの幅方向に連なっている。敷居固定部34の側面34a及び敷居可動部35の側面35aは、一つの平面に重なる。
【0099】
敷居溝34bと敷居溝35bとは、かご出入口3aの幅方向に連なっている。敷居溝34bの幅を成す側面34c及び敷居溝35bの幅を成す側面35cは、一つの平面に重なる。敷居溝34bの幅を成す側面34d及び敷居溝35bの幅を成す側面35dは、一つの平面に重なる。敷居溝34b及び35bは、かご戸11の移動を案内する。かご戸11がかご出入口3aを閉じているとき、戸の脚11aは、敷居溝34bに挿入されている。かご戸11がかご出入口3aを開くと、戸の脚11aは、敷居溝35bに移動する。
【0100】
例えば、敷居可動部35は、床板36aと繋がっている。例えば、敷居可動部35及び床板36aは、一つの板状の部材が曲折することにより形成されている。
【0101】
支持板37は、前後方向及び上下方向に伸びている。支持板37は、床板36aの左側の縁部の下側と右側の縁部の下側とに位置している。支持板37は、床板36aに取り付けられている。例えば、支持板37は、敷居可動部35の下側に位置している。例えば、支持板37は、敷居可動部35に取り付けられている。
【0102】
ねじ部材14a、14b、及び14cは、かご床固定部12とかご床可動部33とを脱着可能に接合している。ねじ部材14a及び14bは、繋ぎ板18と一方の支持板22とを脱着可能に接合している。ねじ部材14dは、繋ぎ梁16と他方の支持板22とを脱着可能に接合している。
【0103】
ねじ部材14bの軸部及びねじ部材14cの軸部は、水平方向に伸びている。例えば、ねじ部材14bの軸部及びねじ部材14cの軸部は、壁パネル25の幅方向に伸びている。ねじ部材14bの軸部の中心線及びねじ部材14cの軸部の中心線は、一つの直線に重なる。ねじ部材14bの軸部の中心線及びねじ部材14cの軸部の中心線は、かご床固定部12の下方に位置している。例えば、ねじ部材14bの軸部の中心線及びねじ部材14cの軸部の中心線は、壁パネル25の厚さ方向に壁パネル25よりもかご床固定部12の内側に位置している。
【0104】
壁パネル25は、かご床可動部33とかご天井9との間に挟まれている。壁パネル25は、かご床可動部33にねじ部材10gにより脱着可能に接合されている。
【0105】
壁パネル25及びかご操作盤31を水平面に垂直に投影した投影面の大きさは、床板凹部15d及び敷居可動部35を水平面に垂直に投影した投影面の内側に収まる大きさである。
【0106】
かご床可動部33が移動状態であるとき、かご床可動部33及び敷居可動部35は下記の状態になっている。
【0107】
かご床可動部33とかご床固定部12とは、分離されていない。かご床可動部33は、ねじ部材14bの軸部の中心線及びねじ部材14cの軸部の中心線を中心として回転することにより、下方に移動した状態になっている。かご床可動部33は、据付状態のかご床可動部33よりも下方に位置している。
【0108】
床板36aは、床板凹部15dに重なっていない。かご床可動部33は、床板凹部15dを塞いでいない。
【0109】
敷居可動部35は、かご床可動部33と一体となって回転することにより、下方に移動した状態になっている。敷居可動部35は、かご床可動部33が据付状態であるときの敷居可動部35よりも、下方に位置している。敷居可動部35は、床板凹部15dの前側に位置していない。敷居可動部35は、かご床可動部33が据付状態であるときの敷居可動部35よりも、壁パネル25から離れている。
【0110】
ねじ部材14aは、かご床固定部12とかご床可動部33とを接合していない。ねじ部材14aは、繋ぎ板18と一方の支持板37とを接合していない。ねじ部材14b及び14cは、かご床固定部12とかご床可動部33とを回転可能に接合している。ねじ部材14bは、繋ぎ板18と一方の支持板37とを回転可能に接合している。ねじ部材14cは、繋ぎ梁16と他方の支持板37とを回転可能に接合している。
【0111】
壁パネル25は、かご床可動部33とかご天井9との間に挟まれていない。壁パネル25は、かご床可動部33にねじ部材10gにより接合されていない。かご床可動部33は、壁パネル25から離れている。
【0112】
実施の形態2におけるエレベーターのかご室3は、上記のように設けられている。
【0113】
かご床可動部33が据付状態であるとき、壁パネル25は、かご床可動部33に妨げられることにより、下方に移動することができない。
【0114】
かご床可動部33が移動状態であるとき、壁パネル25は、かご床可動部33に妨げられることなく、下方に移動することができる。かご床可動部33が移動状態であるとき、壁パネル25は、敷居可動部35に妨げられることなく、前方に移動することができる。
【0115】
かご床可動部33を移動状態にし、壁パネル25を上下方向に移動させることにより、壁パネル25を脱着することができる。壁パネル25を脱着する際、壁パネル25を前方に移動させることにより、かご床固定部12及び壁パネル24から離すことができる。壁パネル25を脱着する際、壁パネル25がかご戸開閉装置4の支持体4aよりも下方に位置するとき、壁パネル25を前後方向に移動させることができる。壁パネル25を脱着する際、壁パネル25がかご戸開閉装置4の取付部4bよりも下方に位置するとき、壁パネル25を左右方向に移動させることができる。従って、壁パネル25にかご操作盤31が取り付けられた状態で、壁パネル25を脱着することができる。
【0116】
実施の形態2における壁パネル25の撤去方法は、図18にS21からS23で示される工程を含んでいる。
【0117】
S21工程(かご床可動部移動工程)において、かご床可動部33を移動状態にする。かご床可動部33が据付状態であるとき、かご床可動部33と壁パネル25とを接合しているねじ部材10g、及びかご床可動部33とかご床固定部12とを接合しているねじ部材14aを取り外し、かご床可動部33とかご床固定部12とを接合しているねじ部材14b及び14cを緩める。さらに、かご床可動部33を回転させることにより下方に移動させると、かご床可動部33は壁パネル25から離れ、かご床可動部33を移動状態にすることができる。かご床可動部33を移動状態にすると、敷居可動部35はかご床可動部33と一体となって回転することにより下方に移動する。
【0118】
S22工程(壁パネル分離工程)において、壁パネル25をかご天井9及びかご壁10から分離する。壁パネル25と、かご天井9、壁パネル24、及び上板パネル26とを接合しているねじ部材10gを取り外す。壁パネル25は、かご天井9及びかご壁10から分離され、かご天井9及びかご壁10に対して移動可能になる。
【0119】
S23工程(壁パネル撤去工程)において、壁パネル25を下方及び前方に移動させることにより撤去する。壁パネル25を下方に移動させてかご室3から外す際、壁パネル25を前方に移動させることにより、かご操作盤31がかご床固定部12に当たることを防ぐことができる。壁パネル25がかご戸開閉装置4の取付部4bよりも下方に位置するとき、壁パネル25を左右方向に乗りかご1の外側に移動させることができる。壁パネル25がかご戸開閉装置4の支持体4aよりも下方に位置するとき、壁パネル25を前方に乗りかご1の外側に移動させることができる。壁パネル25を左右方向に乗りかご1の外側に移動させる場合、壁パネル25を前方に移動させることにより、かご操作盤31が壁パネル24に当たることを防ぐことができる。
【0120】
S21工程からS23工程によれば、かご床可動部33を据付状態から移動状態に変化させ、壁パネル25を下方及び前方に移動させることにより、壁パネル25及び操作盤31を撤去することができる。
【0121】
実施の形態2における壁パネル25の据付方法は、実施の形態2における壁パネル25の撤去方法の手順と逆の手順で行われる。
【0122】
実施の形態2におけるエレベーターのかご室3は、かご出入口3aの幅方向に移動することによりかご出入口3aを開閉するかご戸11を備え、壁パネル25は、かご室3におけるかご出入口3aの側の壁を成し、かご出入口3aの幅方向の一方側の外側に位置し、かご床8は、かご戸11の移動を案内する敷居32を有し、敷居32は、敷居固定部34及び敷居可動部35を有し、敷居固定部34は、かご出入口3aの下端を成し、敷居可動部35は、敷居固定部34に対して移動可能に設けられ、かご床可動部33が据付状態であるとき、敷居可動部35は敷居固定部34におけるかご出入口3aの幅方向の一方側の外側に位置し、敷居固定部34と敷居可動部35とはかご出入口3aの幅方向に連なり、かご床可動部33が移動状態であるとき、敷居可動部35は敷居固定部34におけるかご出入口3aの幅方向の一方側の外側に位置せず、壁パネル25から離れる。
【0123】
これにより、壁パネル25を取り外す際、かご床可動部33を据付状態から移動状態に変化させ、壁パネル25を下方に移動させることにより、敷居可動部35に妨げられず、壁パネル25をより確実に取り外すことができる。壁パネル25を取り付ける際、かご床可動部33を移動状態にし、壁パネル25を上方に移動させることにより、敷居可動部35に妨げられず、壁パネル25をより確実に取り付けることができる。
【0124】
実施の形態2におけるエレベーターのかご室3において、敷居可動部35はかご床可動部33と一体となって移動する。
【0125】
これにより、かご床可動部33及び敷居可動部35を同時に移動させることができる。
【0126】
実施の形態2におけるエレベーターのかご室3は、壁パネル25からかご室3の内側に突出するかご操作盤31を備える。
【0127】
これにより、かご操作盤31が壁パネル25からかご室3の内側に突出するように壁パネル25に取り付けられていても、壁パネル25を上下方向に移動させて壁パネル25を脱着する際、壁パネル25を前方に移動させることにより、操作盤31をかご床固定部12から離すことができる。
【0128】
実施の形態2におけるエレベーターのかご室3において、かご床可動部33は、かご床固定部12に対して回転することにより、下方に移動可能に設けられる。
【0129】
これにより、かご床可動部33がかご床固定部12に支持されているので、かご床可動部33を据付状態と移動状態との間で容易に変化させることができる。
【0130】
また、かご床可動部33が回転することにより移動するので、かご床可動部33を円滑に移動させることができる。
【0131】
また、かご床可動部33を落下させて破損することを防止することができる。
【0132】
なお、実施の形態2におけるエレベーターのかご室3において、ねじ部材14b及び14cは、ピンであってもよい。また、ねじ部材14b及び14cを用いず、蝶番を用いてかご床可動部33をかご床固定部12に回転可能に接合してもよい。
【0133】
なお、実施の形態2におけるエレベーターのかご室3において、図19に示すように、敷居可動部35及び床板36aは、別の部材で形成され、ねじ部材等により脱着可能に接合されていてもよい。
【0134】
図19は、実施の形態2におけるかご室3の要部詳細図である。図19(a)は、かご床可動部33が据付状態であるかご室3の要部詳細図である。図19(b)は、かご床可動部33が移動状態であるかご室3の要部詳細図である。図19は、図16に相当する図面である。
【0135】
なお、実施の形態2におけるエレベーターのかご室3において、ねじ部材14b及び14cがかご出入口3aの下方に設けられ、ねじ部材14bの軸部の中心線及びねじ部材14cの軸部の中心線がかご出入口3aの奥行方向に伸びていてもよい。この場合、かご床可動部33が移動状態であるとき、かご床可動部33及び敷居可動部35はかご出入口3aの下方に位置する。
【0136】
なお、実施の形態2におけるエレベーターのかご室3において、かご床可動部33が据付状態であるとき、かご床可動部33とかご床固定部12とを接合しているねじ部材14a、14b、及び14cを取り外し、かご床可動部33を移動させることにより壁パネル25から離し、かご床可動部33を移動状態にすることができる。
【0137】
なお、実施の形態2におけるエレベーターのかご室3において、かご床可動部33は、かご床固定部12に対して脱着可能ではなくてもよい。
【0138】
次に、実施の形態2の第1変形例におけるエレベーターのかご室3について、図20から26を用いて説明する。
【0139】
図20は、実施の形態2の第1変形例における乗りかご1の正面図である。図20は、乗りかご1をかご出入口3aの側から見た図面である。図20において、かご枠2を二点鎖線で示す。図20は、図11に相当する図面である。図21は、実施の形態2の第1変形例におけるかご室3の正面図である。図21は、図20においてかご枠2、かご戸開閉装置4、及びかご戸11を省略した図面である。図21は、図12に相当する図面である。図22は、実施の形態2の第1変形例における乗りかご1の横断面図である。図22は、図20のL-L矢視図である。図22において、かご枠2を二点鎖線で示す。図22は、図13に相当する図面である。図23は、実施の形態2の第1変形例におけるかご室3の横断面である。図23は、図21のM-M矢視図である。図23は、図14に相当する図面である。図24は、実施の形態2の第1変形例におけるかご室3の要部詳細図である。図24は、図23のN部詳細図である。図24(a)は、かご床可動部33が据付状態であるかご室3の要部詳細図である。図24(b)は、かご床可動部33が移動状態であるかご室3の要部詳細図である。図24は、図15に相当する図面である。図25は、実施の形態2の第1変形例におけるかご室3の要部詳細図である。図25は、図20のP-P矢視図である。図25(a)は、かご床可動部33が据付状態であるかご室3の要部詳細図である。図25(b)は、かご床可動部33が移動状態であるかご室3の要部詳細図である。図25は、図16に相当する図面である。図26は、実施の形態2の第1変形例におけるかご室3の要部詳細図である。図26は、図20のQ-Q矢視図である。図26(a)は、かご床可動部33が据付状態であるかご室3の要部詳細図である。図26(b)は、かご床可動部33が移動状態であるかご室3の要部詳細図である。図26は、図17に相当する図面である。
【0140】
実施の形態2の第1変形例におけるかご床3は、落下防止片38を有している。落下防止片38は、かご床可動部33又は敷居可動部35に設けられる。例えば、落下防止片38は、敷居可動部35に設けられている。
【0141】
かご床可動部33が据付状態であるとき、落下防止片38は下記の状態になっている。
【0142】
落下防止片38は、床板36aよりも上方に伸びている。落下防止片38は、敷居可動部35よりも上方に伸びている。落下防止片38は、水平方向にかご壁10におけるかご室3の外側に位置している。例えば、落下防止片38は、壁パネル25の厚さ方向に壁パネル25よりもかご室3の外側に位置している。落下防止片38は、かご出入口3aの奥行方向にかご出入口3aと対向していない。例えば、落下防止片38は、かご戸11よりも前側に位置している。
【0143】
例えば、落下防止片38は、敷居可動部35と繋がっている。例えば、敷居可動部35、床板36a、及び落下防止片38は、一つの板状の部材が曲折することにより形成されている。
【0144】
かご床可動部33が移動状態であるとき、落下防止片38は下記の状態になっている。
【0145】
落下防止片38は、かご床可動部33が据付状態であるときの落下防止片38よりも、下方に位置している。落下防止片38は、床板凹部15dの下方に位置している。落下防止片38は、壁パネル25の下方に位置している。落下防止片38は、上下方向に壁パネル25との間に隙間をあけている。
【0146】
実施の形態2の第1変形例におけるエレベーターのかご室3は、上記のように設けられている。
【0147】
実施の形態2の第1変形例におけるエレベーターのかご室3において、かご床8は、かご床可動部33と一体となって移動する落下防止片38を有し、かご床可動部33が移動状態であるとき、落下防止片38は壁パネル25の下方に位置する。
【0148】
これにより、かご床可動部33を移動状態にして壁パネル25を脱着する際、壁パネル25を落下させて破損することを防止することができる。
【0149】
なお、実施の形態2の第1変形例におけるエレベーターのかご室3において、敷居可動部35及び落下防止片38は、別の部材で形成され、ねじ部材等により脱着可能に接合されていてもよい。
【0150】
なお、実施の形態1、実施の形態2、及び実施の形態2の第1変形例におけるエレベーターのかご室3において、壁パネル25に対してかご床可動部13又は33を設けているが、壁パネル23や24に対してかご床可動部を設けることにより、かご天井9を移動させることなく、壁パネル23や24を脱着することができる。
【0151】
なお、実施の形態1、実施の形態2、実施の形態2の第1変形例におけるエレベーターのかご室3は、二つのかご戸11を有し、二つのかご戸11がかご出入口3aの幅方向に互いに逆の側に移動することによりかご出入口3aを開閉するものであるが、一つ又は三つ以上のかご戸によりかご出入口3aを開閉するかご室、及び複数のかご戸がかご出入口3aの幅方向に互いに同じ側に移動することによりかご出入口3aを開閉するかご室にも用いられ得る。
【0152】
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
【0153】
(付記1)
かご床、かご天井、及びかご壁を備えるエレベーターのかご室であり、
前記かご壁は、壁パネルを有し、
前記かご床は、かご床固定部及びかご床可動部を有し、
前記かご床可動部は、前記かご床固定部に対して移動可能に設けられ、上下方向に前記かご天井との間に前記壁パネルを挟む据付状態と、前記壁パネルから離れる移動状態との間で変化し、
前記かご床可動部が前記据付状態から前記移動状態に変化すると、前記壁パネルは下方に移動することができる
エレベーターのかご室。
(付記2)
前記かご室は、かご出入口の幅方向に移動することにより前記かご出入口を開閉するかご戸を備え、
前記壁パネルは、前記かご室における前記かご出入口の側の壁を成し、前記かご出入口の幅方向の一方側の外側に位置し、
前記かご床は、前記かご戸の移動を案内する敷居を有し、
前記敷居は、敷居固定部及び敷居可動部を有し、
前記敷居固定部は、前記かご出入口の下端を成し、
前記敷居可動部は、前記敷居固定部に対して移動可能に設けられ、
前記かご床可動部が前記据付状態であるとき、前記敷居可動部は前記敷居固定部における前記かご出入口の幅方向の前記一方側の外側に位置し、前記敷居固定部と前記敷居可動部とは前記かご出入口の幅方向に連なり、
前記かご床可動部が前記移動状態であるとき、前記敷居可動部は前記敷居固定部における前記かご出入口の幅方向の前記一方側の外側に位置せず、前記壁パネルから離れる
付記1に記載のエレベーターのかご室。
(付記3)
前記敷居可動部は前記かご床可動部と一体となって移動する
付記2に記載のエレベーターのかご室。
(付記4)
前記かご室は、前記壁パネルから前記かご室の内側に突出するかご操作盤を備える
付記2又は付記3に記載のエレベーターのかご室。
(付記5)
前記かご床可動部は、前記かご床固定部に対して脱着可能に設けられる
付記1から付記3までのいずれか一つの付記に記載のエレベーターのかご室。
(付記6)
前記かご床可動部は、前記かご床固定部に対して回転することにより、下方に移動可能に設けられる
付記1から付記3までのいずれか一つの付記に記載のエレベーターのかご室。
(付記7)
前記かご床は、前記かご床可動部と一体となって移動する落下防止片を有し、
前記かご床可動部が前記移動状態であるとき、前記落下防止片は前記壁パネルの下方に位置する
付記6に記載のエレベーターのかご室。
【符号の説明】
【0154】
1 乗りかご、2 かご枠、3 かご室、3a かご出入口、4 かご戸開閉装置、4a 支持体、4b 取付部、4c 取付腕、4d レール、4e ハンガー、4f ローラー、5 上枠、6 下枠、7 縦枠、8 かご床、9 かご天井、10 かご壁、10a 正面壁、10b 側面壁、10c 側面壁、10d 袖壁、10e 袖壁、10f 上板、10g ねじ部材、11 かご戸、11a 戸の脚、12 かご床固定部、13 かご床可動部、14a ねじ部材、14b ねじ部材、14c ねじ部材、15 床板固定部、15a 床板、15b 前板、15c 側面、15d 床板凹部、15e 床板凸部、16 側梁、17 繋ぎ梁、18 繋ぎ板、19 敷居受け梁、20 敷居、20a 側面、20b 敷居溝、21 床板可動部、21a 床板、21b 側面、22 支持板、23 壁パネル、24 壁パネル、25 壁パネル、25a 開口部、26 上板パネル、31 かご操作盤、31a ボックス、31b フェースプレート、32 敷居、33 かご床可動部、34 敷居固定部、34a 側面、34b 敷居溝、34c 側面、34d 側面、35 敷居可動部、35a 側面、35b 敷居溝、35c 側面、35d 側面、36 床板可動部、36a 床板、36b 側面、37 支持板、38 落下防止片。
【要約】
【課題】従来のエレベーターのかご室では、壁パネルを取り外す際、かご天井を持ち上げることにより、かご床とかご天井との上下方向の間隔を広げる必要があった。
【解決手段】かご床8、かご天井9、及びかご壁10を備えるエレベーターのかご室であり、かご壁10は、壁パネル25を有し、かご床8は、かご床可動部13を有し、かご床可動部13は、上下方向にかご天井9との間に壁パネル25を挟む据付状態と、壁パネル25から離れる移動状態との間で変化し、かご床可動部13が据付状態から移動状態に変化すると、壁パネル25は下方に移動することができる。
【選択図】図7
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26