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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-03
(45)【発行日】2025-03-11
(54)【発明の名称】電気コースター
(51)【国際特許分類】
   A47G 23/03 20060101AFI20250304BHJP
   A47G 19/22 20060101ALI20250304BHJP
   A47J 31/50 20060101ALI20250304BHJP
   A47J 36/24 20060101ALI20250304BHJP
   A47J 39/02 20060101ALI20250304BHJP
【FI】
A47G23/03
A47G19/22 C
A47J31/50 105
A47J36/24
A47J39/02
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2024094802
(22)【出願日】2024-06-12
【審査請求日】2024-06-12
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】391011113
【氏名又は名称】網矢 貞幸
(72)【発明者】
【氏名】網矢 貞幸
【審査官】田村 惠里加
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3241476(JP,U)
【文献】登録実用新案第3055011(JP,U)
【文献】実開平05-088444(JP,U)
【文献】実開昭50-072575(JP,U)
【文献】中国特許出願公開第105595737(CN,A)
【文献】中国実用新案第204541600(CN,U)
【文献】実開昭49-097467(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 19/22,23/03
A47J 31/50,36/24,39/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気コースターは、外枠(1)と発熱部(2)で構成されており、
該外枠(1)は、内側に該発熱部(2)があり、
該外枠(1)は、既存のカップ(3)の糸尻(3a)が載る所で、
前記発熱部(2)は、中央にスイッチ(2a)があり、
該スイッチ(2a)の外側には、発熱コイル(2b)とサーモスタット(2d)とトランス(2j)とコード(2c)があり、
該トランス(2j)は、商用電源の100ボルトを、感電しにくい電圧に下げることを特徴とする電気コースター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲みかけのホットコーヒーを冷めないようにする、電気コースターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来は、約70度に暖めたお湯で、コーヒーなどを入れて、冷めないうちに飲むのが一般的であった。しかし、本やテレビなどを集中して見ているときには、直ぐに室温の30度くらいに冷えていたが、仕方がないので冷たいコーヒーを飲んでいた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特表2018-516630
【文献】特開2008-178612
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来は、コーヒーを入れても、冷めないうちに飲むのが一般的であったが、温度を保つ方法としては、ステンレスでできた二十缶で温度の低下時間を長くしていた。また、陶器のコップでは、電子レンジで30秒間温めて90度ぐらいになり、その温度を冷まし飲んでいたが、席を立つこと事態が煩わしく感じていた。また、90度に暖めたコーヒーも、電子レンジで温めると、上部だけが暖まり、下は30度で混ぜないと飲めなかったが、既存のカップ(3)は電子レンジでは、暖めることはできないので、既存のカップ(3)も温度低下の原因に繋がっていた。
【0005】
そこで、本発明の電気コースターは、暖かいコーヒー70度を、そのままで飲めるように、電気コースターには発熱部(2)があり、既存のカップ(3)が冷めないようになっている電気コースターを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の電気コースターは、外枠(1)と発熱部(2)で構成されており、その外枠(1)の内側には発熱部(2)があり、その外枠(1)は既存のカップ(3)の糸尻(3a)が載る所で、その発熱部(2)が倒れないように補強もして支えている。
【0007】
そして、その発熱部(2)は中央に押しボタンスイッチ(2a)があり、その押しボタンスイッチ(2a)の外側には発熱コイル(2b)と、発熱コイル(2b)の温度を調節するために、サーモスタット(2d)が付いている。
【0008】
そして、電気コースターのスイッチ(2a)が入って、一定時間が過ぎると、安全のためのタイマー(2e)が働き、それらを配線する電気を遮断し、高電圧では感電する恐れがあるためトランス(2j)で、電圧を下げることで目的を達成した。
【発明の効果】
【0009】
本発明の電気コースターは、次のような効果がある。
(イ)コーヒーなどを、70度に保温できる。
(詳しくは0014段落参照)
(ロ)押しボタンスイッチがあるため、飲むときはスイッチが切れる。
(詳しくは0013段落参照)
(ハ)10分以上コップを動かさないと、タイマーは電源を切る安全装置がある。
(詳しくは0015段落参照)
(ニ)70度の設定温度を変えたいときは、サーモスタットを変えたい温度にする。
(詳しくは0017段落参照)
(ホ)コースターは、下から暖めるので対流が起こるため、匙で混ぜる必要がない。
(詳しくは0017段落参照)
(ヘ)電気コースターは10ボルトなので、電圧が低いので感電し難い。
(詳しくは0037段落参照)
(ト)電気コースターを使用するときは、糸尻が無い方が冷えにくい。
(詳しくは0039段落参照)
(チ)備え付けの電気コースターは、テーブル全体が外枠である。
(詳しくは0032段落参照)
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】図は、電気コースターの使用している斜視図である。
図2】図は、電気コースターの斜視図である。
図3】図は、外枠から発熱部を取り外した斜視図である。
図4】図は、電気コースターの配線図である。
図5】図は、発熱コイルをニクロム線にした平面図と断面図である。
図6】図は、ニクロム線でカップを暖めた断面図である。
図7】図は、発熱コイルをバネ状のニクロム線にした平面図と断面図である。
図8】図は、発熱コイルをフィラメントにした平面図と断面図である。
図9】図は、発熱コイルを電球1個にした平面図と断面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の電気コースターは、テーブル(4)に置かれたコーヒーなどの飲み物を、冷まさないようにする電気保温機であり、水から暖める物ではないため、100ワットぐらいのごく小さな装置である。その電気コースターは、電気で保温するためコンセントから、商用電源をエネルギーとしている。そして、テーブル(4)に穴を開け、その内側に発熱部(2)を取り付けることで、テーブル(4)全体が外枠(1)の代わりをすることもできるが、ここでは外枠(1)を使用した、動かせるものを説明する。
【0012】
その電気コースターは、2キロくらいある重さで、その上に既存のカップ(3)を乗せ、下から暖めるものである。その暖める方法として、電気コンロなどに使用しているニクロム線(2g)で空気を暖め、その空気が上の既存のカップ(3)の底を暖める方法と、直接接触して暖める方法がある。また、電球(2k)を使用する方法は、電球(2k)のフィラメント(2n)が発する、光エネルギーの熱を使用する方法がある。
【0013】
電気コースターの中心には、押しボタンスイッチ(2a)があり、既存のカップ(3)の底に押しボタンスイッチ(2a)が接触して、押された場合、電気が流れて発熱コイル(2b)が発熱する。そのとき、発熱部(2)の大きさは約Φ50で、既存のカップ(3)の糸尻(3a)がΦ70で、その糸尻(3a)から食み出さないのが、節電になり、無駄に消費電力を消費しない。そして、コーヒーを飲むときは、既存のカップ(3)を持ち上げるため、押しボタンスイッチ(2a)は切れる。
【0014】
発熱コイル(2b)は、熱くなりすぎると火災などの心配があるため、発熱コイル(2b)の端にはサーモスタット(2d)が付いている。そのサーモスタット(2d)は、発熱部(2)の直ぐ側に具備されており、発熱コイル(2b)の温度を測って、設定温度の70度以上に既存のカップ(3)がならないようにしている。
【0015】
そして、発熱コイル(2b)の温度の影響を受けないところに、タイマー(2e)が付いている。そのタイマー(2e)は、10分以上電気が流れると切れるもので、コーヒーなどが70度で何時間も暖めると、煮詰まってしまい飲むことはできないし、電気が無駄になるので、タイマー(2e)を取り付けた。
【0016】
そこで、タイマー(2e)は10分以内に、既存のカップ(3)でコーヒーを飲むときに持ち上げると、押しボタンスイッチ(2a)が切れて、タイマー(2e)は0に戻るので、既存のカップ(3)を外枠(1)に戻したそのときから、10分後に電気は遮断する。このように、タイマー(2e)は安全に電気コースターを使用するために、取り付けたものである。
【0017】
さらに、サーモスタット(2d)の70度の設定温度を変える装置を取り付けることで、熱燗約50度やぬる癇約30度に、設定できる。また、電気コースターは下から暖めるため、温まったコーヒーなどは軽くなり、浮上して水面に向かって流れる。そのため対流(3b)が起こり、自然と混ざるので、電子レンジで暖めたときのように、既存のカップ(3)の上部だけが温もるのとは違い、混ぜる必要がない。
【実施例1】
【0018】
本発明の電気コースターを、図面を参照して説明する。
図1は、テーブル(4)に置かれた電気コースターの斜視図で、実際に使われているときのようすを、点線の既存のカップ(3)で表している。その電気コースターは、外枠(1)はΦ120の厚み20ミリで、その内側に発熱部(2)があり、Φ50の発熱部(2)があるため、外枠(1)は滑らないようにゴム製のドーナツ型である。または、外枠(1)の外形は四角形でも良いし、備え付けのものならテーブル(4)が外枠(1)の代わりをする。
【0019】
内側の発熱部(2)は、中央に押しボタンスイッチ(2a)があり、その周りを発熱コイル(2b)の消費電力100ワットと、既存のカップ(3)の温度を70度に保つサーモスタット(2d)が付いている。その消費電力は100ワットでも、本発明はトランス(2j)を用いて6ボルトの17アンペアで、低い電圧で、大量の電流を流している。
【0020】
そして、温度の影響を受けないところにタイマー(2e)があり、そのタイマー(2e)は電気コースターの電気がONになって、長時間の1時間が経つとコーヒーが煮詰まってしまうので、10分間何もしなければ、タイマー(2e)のスイッチが切れてしまう、安全装置である。つまり、飲んでいることを忘れて外出したときは、タイマー(2e)が付いていることで、10分間を過ぎると自動的に電源は遮断されるので、コーヒーが煮詰まることがない。
【0021】
また、そのタイマー(2e)は、もし本などが電気コースターの上に重なり、スイッチ(2a)をONにした場合、70度のサーモスタット(2d)が付いているので、火災になる心配は無いが、大事な本を傷める可能性があるので、10分間でサーモスタット(2d)が電源を遮断するので、サーモスタット(2d)が必要である。
【0022】
そこでタイマー(2e)は、押しボタンスイッチ(2a)を入れたときからカウントを始め、10分を経過するとタイマー(2e)が自動的に電気を遮断する。そこで通常は、コーヒーを飲み始めて、2分くらいで一口コーヒーを飲むとしたら、既存のカップ(3)は持ち上げることでスイッチ(2a)が切れる。そして、既存のカップ(3)を電気コースターの上に置くことでカウントは、また一から数えるので、コーヒーを飲んでいるときは影響ない。そして、それらをコード(2c)が介してコンセントに繋ぐ。
【0023】
しかし、コンセントから直接取らず、トランス(2j)を介在することで、6ボルトの低い電圧で扱うため、裸のニクロム線(2g)を触っても感電することは無い。そして、既存のカップ(3)は点線であるため、実際にはないものであるから、中央の押しボタンスイッチ(2a)の上部が押されていないOFFの状態である。しかし、その押しボタンスイッチ(2a)がONの時は、押しボタンスイッチ(2a)が既存のカップ(3)の底に押されて引っ込み、電気が通電する。すると、発熱コイル(2b)に電気が流れ発熱する。
【0024】
図2は、電気コースターの斜視図である。中央には押しボタンスイッチ(2a)があり、その周りに発熱コイル(2b)があり、(図面には載せていないが)その直ぐ端にサーモスタット(2d)があり、それらの部品は発熱部(2)である。発熱コイル(2b)は、電気コンロのように上を削り、そこへニクロム線(2g)を渦巻き状にしたものか、バネ状になったニクロム線を取り付ける。または、電球(2k)を取り付けて、フィラメント(2n)による光を熱源とした物などがある。
【0025】
その発熱コイル(2b)は、ニクロム線(2g)で暖めるのが一般的であるが、100ワットの電球(2k)で暖める方法もある。この電球(2k)で暖める方法は、電球(2k)から熱エネルギーを光に変えて、既存のカップ(3)の底を暖めるので、既存のカップ(3)の底に空間があっても、光だからエネルギーを、そのまま伝え暖める。そのため、電球(2k)を取り付ける穴(2i)には、光を反射する塗装と、糸尻(3a)の内側には光エネルギーを吸収する、黒色が良い。
【0026】
そして、発熱コイル(2b)が熱くなりすぎるといけないので、サーモスタット(2d)があり、既存のカップ(3)が70度以上になると、サーモスタット(2d)が電源を遮断し、既存のカップ(3)の温度が70度以上にならなうようにしている。
【0027】
さらに、発熱コイル(2b)の熱の影響を受けないところに、(図面には示してないが)タイマー(2e)があり、飲み忘れて放置したときの10分以上電気が通電すると、タイマー(2e)は電源を遮断する。したがって、10分に一度はコーヒーを飲んでいると、タイマー(2e)は遮断しない。
【0028】
タイマー(2e)は温度が伝わらない場所に取り付け、そのタイマー(2e)は電気がオンになったときからカウントを始め、10分後に切れる。それは通常、2分に1度くらいは、既存のカップ(3)を持ち上げてコーヒーを飲むため、押しボタンスイッチ(2a)が電源を切るので、また新たに1からカウントを始める。
【0029】
そして、電気コースターの上に既存のカップ(3)を置くと、タイマー(2e)は最初に1からカウントを始める。したがって、既存のカップ(3)を電気コースターの上に乗せたまま、外出したときなどは、サーモスタット(2d)があるので火災の心配はないが、コーヒーが煮詰まるので、サーモスタット(2d)があることで煮詰まることがなくなり、電気の無駄も無くなる。
【0030】
図3は、外枠(1)から発熱部(2)を取り外した斜視図である。その外枠(1)は、発熱部(2)が約Φ50と小さくできているため、それを補うためと、発熱部(2)の転倒を防ぐため外から補強するものである。
【0031】
その発熱部(2)がなぜ小さいかというと、既存のカップ(3)の糸尻(3a)より小さい物でなければ、既存のカップ(3)の外へ食み出した発熱部(2)は無駄になり、既存のカップ(3)の持ち手の方が食み出していると、既存のカップ(3)を持ったときに熱い思いをする。
【0032】
そこで、一般の既存のカップ(3)の糸尻(3a)がΦ70であったなら、Φ50に発熱部(2)をしておくと、熱源が漏れることがない。また、その外枠(1)の外観は、円形だけでなく四角の物でも良く、材質はゴムなどが滑らないので良いが、木製や金属製でも良いし、電気コースターを備え付けのテーブル(4)では、テーブル(4)の上に穴(2i)を開け、そこへ発熱部(2)を取り付けることで、テーブル(4)全体が外枠(1)の代わりをする。
【0033】
図4は、電気コースターの配線図である。中央には押しボタンスイッチ(2a)または、光センサースイッチ(2a)などがあり、それをこの配線図では左端に描かれており、それを囲うように発熱コイル(2b)がある。この配線図では、スイッチ(2a)の右端に描かれている。その発熱コイル(2b)は、ニクロム線(2g)や電球(2k)のフィラメント(2n)があり、その近くにサーモスタット(2d)があり、コード(2c)を介して、熱の影響を受けないところにタイマー(2e)が付いていて、トランス(2j)に繋がっている。
【0034】
そして、その下側にはアース(2f)があり、アース(2f)は押しボタンスイッチ(2a)からアース(2f)で、トランス(2j)に繋がっている。トランス(2j)は、鉄心を30回巻き、商用電源の100ボルトは、トランス(2j)の鉄心を500回巻き、電圧を100ボルトから6ボルトに下げている。6ボルトは、あまりにも電圧が低いように思えるが、ストーブの点火装置に、乾電池2個の3ボルトの点火装置があり、その点火装置は3ボルトでニクロム線が真っ赤に加熱して点火するので、その倍の6ボルトを採用した。
【実施例2】
【0035】
以下、発熱コイル(2b)にニクロム線(2g)を使用状態を説明する。
図5は、発熱コイル(2b)をニクロム線(2g)にした平面図と断面図である。その図は上に平面図が描かれており、下には発熱部(2)の断面図が描かれており、その2つの図を、点線で発熱部(2)の外観だけを表している。
【0036】
その図の真ん中に押しボタンスイッチ(2a)があり、そのスイッチ(2a)から発熱コイル(2b)のニクロム線(2g)が、1層の渦巻き状に巻かれており、Φ0.5のニクロム線(2g)は40回巻かれてサーモスタット(2d)に配線される。
【0037】
この方法が、熱を直接伝えるので、エネルギー効率も良いが、100ボルトをニクロム線(2g)に直接流したのでは、感電する恐れがあるため、トランスを用いて6ボルトで使用する。これは、溶接機と同じ考えで、200ボルトを24ボルトに電圧を下げると、電流が上がり電圧が下がる。そのため電圧が下がっているので、スパークや漏電などの心配がなくなる。それと同様に、ニクロム線(2g)に直接触っても、通常は6ボルトでは感電し難い。
【0038】
図6は、ニクロム線(2g)で既存のカップ(3)を暖めた断面図である。電気コースターの上に既存のカップ(3)が乗せられていて、既存のカップ(3)の底の糸尻(3a)で囲まれたところは、多少凹面になっている。そこへ既存のカップ(3)を乗せるため、スイッチ(2a)は点線の状態から、実線のように引っ込みスイッチ(2a)は通電する。
【0039】
するとニクロム線(2g)は、電気が流れ発熱する。ニクロム線(2g)の直ぐ上には空気があり、その空気が糸尻(3a)内を暖める。しかし、糸尻(3a)は冷えたテーブル(4)に設置する面を小さくし、冷えたテーブル(4)と直接触れ合わないためには良いが、電気コースターで既存のカップ(3)を暖める時には、糸尻(3a)が無い物の方が、ニクロム線(2g)の温度を直接伝わるので良い。したがって糸尻(3a)は、この発明には不要である。
【0040】
そして、既存のカップ(3)の底を暖めると、既存のカップ(3)に溜まったコーヒーの底の液体が、周りよりも暖かくなり、暖かくなった液体は軽くなるため上へと上昇する。したがって、下から暖める物は対流(3b)が起こり、既存のカップ(3)全体を温めるので、匙で混ぜる必要がない。
【0041】
図7は、発熱コイル(2b)をバネ状のニクロム線(2g)にした、上部の平面図と、下部の断面図である。その図は上に平面図が描かれており、下にはその発熱部(2)の断面図が描かれており、その2つの図を点線で、発熱部(2)の外観だけを表している。
【0042】
真ん中に押しボタンスイッチ(2a)があり、そのスイッチ(2a)から発熱コイル(2b)のニクロム線(2g)がバネ状に巻かれており、Φ0.5のニクロム線(2g)はサーモスタット(2d)に配線される。
【0043】
この方法が、熱を空気が介在して伝えるので、100ボルトをニクロム線(2g)に直接流したのでは、感電する恐れがあるため、トランス(2j)を用いて6ボルトで使用する。これは、溶接機と同じ考えで、200ボルトを24ボルトに電圧を下げると、電流が上がり電圧が下がり、そのためスパークや漏電などの心配がなくなる。それと同様に、ニクロム線(2g)に直接触っても、通常は6ボルトでは感電しないし、70度では火傷の心配も無い。
【実施例3】
【0044】
以下、電球(2k)の使用状態を説明する。
図8は、発熱コイル(2b)を電球(2k)のフィラメント(2n)にした上の平面図と、下の断面図である。その図は上に平面図が描かれており、電球(2k)は6個で、一つ16ワットで、6個で96ワットになる。その下には、その発熱部(2)の断面図が描かれており、その2つの図を、点線で発熱部(2)の外観だけを表している。
【0045】
真ん中に押しボタンスイッチ(2a)があり、そのスイッチ(2a)を引き出し線が指しているところは棒で、その棒が下に移動するとスイッチ(2a)が入り、電球(2k)の中に具備した光りが発行し、上に乗せられた既存のカップ(3)の底を暖める。そのスイッチ(2a)から発熱コイル(2b)の、電球(2k)のフィラメント(2n)が多数あり、サーモスタット(2d)に配線される。
【0046】
この電球(2k)は16ワットで、全部で6個付いているので96ワットである。この方法は、既存のカップ(3)の底と、発熱コイル(2b)の間に空間ができても、エネルギーはフィラメント(2n)から光エネルギーに変換して、既存のカップ(3)の底に光エネルギーとして伝わるので、既存のカップ(3)は底からゆっくりと暖める。
【0047】
したがって、発熱部(2)の電球(2k)を挿入する穴(2i)は、光を跳ね返す鏡状の物が良く、既存のカップ(3)の底には、光を吸収する黒い塗装があれば、光エネルギーの交換ができる。
【0048】
図9は、発熱コイル(2b)を電球(2k)1個にした上の平面図と、下の断面図である。その図は上に平面図が描かれており、下にはその発熱部(2)の断面図が描かれており、その2つの図を、点線で発熱部(2)の外観だけを表している。
【0049】
真ん中に押しボタンスイッチ(2a)のレバー(2m)があり、そのスイッチ(2a)から発熱コイル(2b)の、電球(2k)のフィラメント(2n)があり、サーモスタット(2d)に配線される。
【0050】
この電球(2k)は100ワットで、この方法は、たこ焼きやお好み焼きを冷まさないように、投光機400ワットを利用して、焼いた製品が冷えないように暖めていた。その方法を利用して、既存のカップ(3)と発熱コイル(2b)の間に空間ができても、エネルギーはフィラメント(2n)から光エネルギーに変換して、既存のカップ(3)の底に光エネルギーとして伝わるので、既存のカップ(3)は底からゆっくりと暖める。
【0051】
したがって、発熱部(2)の電球(2k)を挿入する穴(2i)は、光を跳ね返す鏡状の物が良く、既存のカップ(3)の底には、光を吸収する黒い塗装があれば、光エネルギーの交換ができる。この方法は、電球(2k)がフィラメント(2n)を護っているため、トランス(2j)は必要ない。
【実施例4】
【0052】
符号と用語の詳しい説明をする。
外枠(1)は、発熱部(2)がひっくり返らないように補強する役目と、発熱部(2)が小さいので、全体を大きくする役目がある。そして糸尻(3a)が載るのは外枠(1)であるから、本当の意味でコースターは、既存のカップ(3)を上に乗せているのは、外枠(1)部分である。
発熱部(2)は、押しボタンスイッチ(2a)と発熱コイル(2b)とサーモスタット(2d)でできており、その部品をまとめて発熱部(2)という。
スイッチ(2a)は、発熱部(2)の部品で、押しボタン式であるが、その外に光センサーを用いて、既存のカップ(3)でセンサーの蓋をすると、明かりか入らなくなりセンサーが作動してスイッチ(2a)を入れるが、部屋の明かりを消したとき、誤作動を起こす心配がある。
発熱コイル(2b)は、発熱部(2)の部品であり、発熱コイル(2b)は電気コンロのようにニクロム線を巻く方法と、電球100wの物で、下から暖める方法がある。この光で暖める方法は、エネルギーを光に交換して、既存のカップ(3)の底へむら無く照らすため、既存のカップ(3)の底が凹面になっていても、ほぼ関係なく保温する。
コード(2c)は、発熱部(2)に電気を通すためのコード(2c)で、通常2本の電線でできていて、もう一本の配線はアース(2f)である。
【0053】
サーモスタット(2d)は、発熱部(2)の部品で、発熱コイル(2b)の温度が高くなりすぎると、発熱コイル(2b)の電源を遮断して、既存のカップ(3)の温度を70度に保つ。または、70度の設定温度を、変えることも可能である。したがって、発熱コイル(2b)の温度を測る位置に取り付ける。
タイマー(2e)は、発熱コイル(2b)から離れた、温度に影響しないところに設置し、そのタイマー(2e)は延長期間10分で、10分以内に既存のカップ(3)を持ち上げ、タイマー(2e)のスイッチを0にしないと、10分間でタイマー(2e)が電源を遮断する。これは、コーヒーを飲んでいたことを忘れて外出したときに、コーヒーが煮詰まることを避けるために取り付けた。
【0054】
アース(2f)は、押しボタンスイッチ(2a)からトランス(2j)あるいは、コンセントに伝わるものである。
ニクロム線(2g)は、発熱コイル(2b)の部品であり、ニクロム線(2g)は卓上コンロなどに使用されており、卓上コンロは100ボルトの家庭用電源を使用しているが、本発明ではトランスを使用して、電圧を6ボルトにして、大電流を流しているので、スパークする距離が短いので安全である。
溝(2h)は、5図と6図にだけ使用しているもので、ニクロム線(2g)が発熱部(2)の上面に出ていると、既存のカップ(3)の底との安定がすることが難しいため、溝(2h)を付けて、そこにニクロム線(2g)を取り付けた。
穴(2i)は、電球(2k)を納めるための穴(2i)で、穴(2i)部分には光を反射する鏡が必要であり、最低銀色に塗装する。
トランス(2j)は、電圧または電流を変化させる装置の一種で、基本的には、磁気的につながった2個の一次コイルと、二次コイルがある。その一次コイルの磁束変化が、二次コイルに電圧を誘起する。コイルはふつう鉄心などの高透磁率の強磁性に巻いて、磁気的結合を強くしてある。なお、トランス(2j)は、変圧器や変成器という。例えば、一次コイルを500回巻いて、家庭用100ボルトを流すと、二次コイル側は30回巻いたコイルの電圧は、6ボルト流れ、感電しにくくなるが、狭いニクロム線(2g)内を大電流が流れ角で、発熱する。
電球(2k)は、図7図8に描かれており、電球(2k)は光を介して熱エネルギーを既存のカップ(3)の底に伝える。利点としては、少々離れていても光だからエネルギーは伝わるが、ニクロム線(2g)と比べてエネルギー効率は低い。
【0055】
フィラメント(2n)は、電球(2k)の中にあり、電流によって白熱する線状の導体である。
レバー(2m)は、図8で使用している物で、電球(2k)が1個の時は、中央の押しボタンスイッチ(2a)が端になるため、スイッチ(2a)の操作するレバー(2m)を長くした。
既存のカップ(3)は、従来から使用しているコップのことであるが、その既存のカップ(3)も糸尻(3a)が無く、平らな方が電気コースターには良い。
糸尻(3a)は、既存のカップ(3)の底にある部分で、従来はその部分が付いているため、テーブル(4)に乗せたときに、テーブル(4)の冷えた温度が既存のカップ(3)に伝わりにくくするために糸尻(3a)を取り付けていた。しかし、電気コースターでは、糸尻(3a)を除けて電気コースターと既存のカップ(3)の底がくっ付く方が、熱が伝わりやすい。
対流(3b)は、流体の流動により熱量が運搬される現象。加熱中の既存のカップ(3)の、中のコーヒーのように、流動の原因が浮力によるものを自然対流とよび、送風機や攪拌機を用いるものを、強制対流とよぶ。したがって、既存のカップ(3)の底を暖めて起こる対流は、自然対流である。
テーブル(4)は、机やお膳である。また、テーブル(4)に備え付けの電気コースターは、テーブル(4)に穴を開け、その中に発熱部(2)を取り付けると電気コースターが完成するから、外枠(1)の変わりはテーブル(4)全体がする。
【産業上の利用可能性】
【0056】
この電気コースターは、コーヒーなどを冷まさないで置くこととは別に、冷えた酒を電気コースターで温め、ぬる燗にもできる。この電気コースターは、短時間で暖めるほどの電力は流れていないが、ゆっくりと読書をするときには、役立つ物である。
【0057】
また、この電気コースターをテーブル(4)に組み込めば、外枠(1)は不要で、発熱部(2)だけでよく、外枠(1)はテーブル(4)全体が果たす。そのため、テーブル(4)の上がスッキリとする。
【符号の説明】
【0058】
1 外枠
2発熱部 2a スイッチ 2b 発熱コイル 2c コード
2d サーモスタット 2e タイマー 2f アース 2g ニクロム線
2h 溝 2i 穴 2j トランス 2k 電球 2n フィラメント
2m レバー
3 既存のカップ 3a 糸尻 3b 対流
4 テーブル
【要約】
【課題】 従来は、コーヒーを入れても、冷めないうちに飲むのが一般的であった。そこで、本発明の電気コースターは、暖かいコーヒーをそのままで飲めるように、電気コースターには発熱部(2)があり、既存のカップ(3)が冷めないようになっている。

【解決手段】 本発明の電気コースターは、外枠(1)と発熱部(2)で構成されており、その外枠(1)の内側には発熱部(2)があり、その発熱部(2)は中央に押しボタンスイッチ(2a)があり、その外側には発熱コイル(2b)とコード(2c)がある。
【選択図】 図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9