(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-03
(45)【発行日】2025-03-11
(54)【発明の名称】イメージセンサモジュール
(51)【国際特許分類】
H04N 1/028 20060101AFI20250304BHJP
H10F 39/12 20250101ALI20250304BHJP
【FI】
H04N1/028 Z
H10F39/12 D
(21)【出願番号】P 2023209061
(22)【出願日】2023-12-12
【審査請求日】2023-12-12
(32)【優先日】2023-08-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】515076622
【氏名又は名称】菱光科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】林意絢
(72)【発明者】
【氏名】陳麒文
(72)【発明者】
【氏名】クレイグ トーマス ジョンソン
【審査官】橋爪 正樹
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-093765(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/024- 1/207
G06T 1/00
H10F 39/12 -39/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板に配置される光センサ素子と、
第1透光領域を有する第1光調整層と前記第1光調整層の上に配置され第2透光領域を有する第2光調整層とを備え、前記光センサ素子の上に配置される導光部材と、を含み、
前記第1透光領域及び前記第2透光領域は、それぞれ前記光センサ素子に対応している、イメージセンサモジュール。
【請求項2】
前記導光部材の上に配置され、前記光センサ素子、又は前記第1透光領域及び前記第2透光領域に対応するレンズ素子を有するレンズ層をさらに含む、
請求項1に記載のイメージセンサモジュール。
【請求項3】
前記レンズ素子は前記光センサ素子に対応している、請求項2に記載のイメージセンサモジュール。
【請求項4】
前記レンズ層は複数の前記レンズ素子を有し、前記複数の前記レンズ素子は互いに対して千鳥状に配置され、前記光センサ素子は少なくとも2つの前記レンズ素子に対応している、請求項2に記載のイメージセンサモジュール。
【請求項5】
前記第1透光領域は第1開口を有し、前記第2透光領域は第2開口を有し、前記第2開口
の面積は前記第1開口
の面積よりも大きい又は等しい、請求項1に記載のイメージセンサモジュール。
【請求項6】
前記第1光調整層と前記第2光調整層とは第1間隔を隔てて配置される、請求項1に記載のイメージセンサモジュール。
【請求項7】
前記導光部材は、前記第2光調整層の上に配置される第3光調整層をさらに備え、前記第3光調整層は、前記光センサ素子に対応する第3透光領域を有する、請求項1に記載のイメージセンサモジュール。
【請求項8】
前記第1透光領域は第1開口を有し、前記第2透光領域は第2開口を有し、前記第3透光領域は第3開口を有し、前記第2開口
の面積は前記第1開口
の面積よりも大きい又は等しく、前記第3開口
の面積は前記第2開口
の面積よりも大きい又は等しい、請求項7に記載のイメージセンサモジュール。
【請求項9】
前記第1光調整層と前記第2光調整層とは第1間隔を隔てて配置され、前記第2光調整層と前記第3光調整層とは第2間隔を隔てて配置される、請求項7に記載のイメージセンサモジュール。
【請求項10】
基板と、
前記基板に配置される光センサ素子と、
前記光センサ素子に対応する複数の透光領域を有する光調整構造を備え、前記光センサ素子の上に配置される導光部材と、
前記複数の透光領域の各々の開口
の面積は、光入射方向に沿って徐々に縮小する、イメージセンサモジュール。
【請求項11】
前記導光部材の上に配置され、前記光センサ素子にそれぞれ対応する複数のレンズ素子を有するレンズ層をさらに含む、請求項10に記載のイメージセンサモジュール。
【請求項12】
前記複数のレンズ素子の各々は前記光センサ素子に対応している、請求項11に記載のイメージセンサモジュール。
【請求項13】
前記複数のレンズ素子は互いに対して千鳥状に配置され、前記光センサ素子は前記複数のレンズ素子のうち少なくとも2つに対応している、請求項11に記載のイメージセンサモジュール。
【請求項14】
前記光調整構造は、前記光入射方向に沿って配列される複数の光調整層を有し、前記複数の透光領域は、前記複数の光調整層に配置される、請求項10に記載のイメージセンサモジュール。
【請求項15】
前記複数の光調整層のうち隣接する2つは間隔を隔てて配置される、請求項14に記載のイメージセンサモジュール。
【請求項16】
複数の前記間隔は互いに予め設定された比例関係にある、請求項15に記載のイメージセンサモジュール。
【請求項17】
基板と、
前記基板に配置される光センサ素子と、
前記光センサ素子に対応する複数の透光領域と前記複数の透光領域の周囲に配置される遮光領域とを有する光調整層を備え、前記光センサ素子の上に配置される導光部材と、を含む、イメージセンサモジュール。
【請求項18】
前記導光部材の上に配置され、前記光センサ素子にそれぞれ対応する複数のレンズ素子を有するレンズ層をさらに含む、請求項17に記載のイメージセンサモジュール。
【請求項19】
前記複数のレンズ素子の各々は前記光センサ素子に対応している、請求項18に記載のイメージセンサモジュール。
【請求項20】
前記複数のレンズ素子は互いに対して千鳥状に配置され、前記光センサ素子は前記複数のレンズ素子のうち少なくとも2つに対応している、請求項18に記載のイメージセンサモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、センサモジュールに関し、特にイメージセンサモジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
コンタクトイメージセンサ(Contact Image Sensor,CIS)は、平面のグラフィックやテキストを有する文書をスキャンして電子フォーマットに変換し、その後の保存、表示、送信に用いられる。コンタクトイメージセンサは、主にスキャナ、ファクシミリ、複合機などが挙げられる。
【0003】
接触型イメージセンサは、光源からの光をスキャン対象の原稿に照射し、原稿によって光を反射し、レンズ群によって反射光を電荷結合素子(Charge-Coupled Device、CCD)や相補型金属酸化物半導体(Compementary Metal Oxide Semiconductor、CMOS)等の感光性素子に集光することで動作する。感光性素子を用いて光信号を電気信号に変換し、アナログ又はデジタルの画素(pixel)データを生成する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の接触型イメージセンサの多くは、ロッドレンズ(rod lens)を用いて光源によって照射された画像を電荷結合素子上に焦点を合わせて結像させ、光信号と電気信号を変換してアナログ又はデジタルデータを取得する。
【0005】
しかしながら、ロッドレンズの結像原理では、被写界深度に限界があるため、走査対象物が特定の位置に非常に平坦に配置されなければならない。また、被写界深度を向上しようとすると、ロッドレンズの体積や画像距離が大幅に増加したり、アパーチャが縮小したりして、イメージセンサモジュールや完成品の体積が大幅に増加し、コストが高くなる。
【0006】
そのため、結像被写界深度を高め、体積と製造コストを低減することができるイメージセンサモジュールを提供することが急務である。
【0007】
本発明の目的は、結像被写界深度を向上させることができ、体積及び製造コストを低減することができるイメージセンサモジュールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明に係るイメージセンサモジュールは、基板と、前記基板に配置される光センサ素子と、第1透光領域を有する第1光調整層と前記第1光調整層の上に配置され第2透光領域を有する第2光調整層とを備え、前記光センサ素子の上に配置される導光部材と、を含み、前記第1透光領域及び前記第2透光領域は、それぞれ前記光センサ素子に対応している。
【0009】
いくつかの実施形態において、イメージセンサモジュールは、前記導光部材の上に配置され、前記光センサ素子にそれぞれ対応する複数のレンズ素子を有するレンズ層をさらに含む。
【0010】
いくつかの実施形態において、各前記レンズ素子は前記光センサ素子に対応している。
【0011】
いくつかの実施形態において、前記複数のレンズ素子は互いに対して千鳥状に配置され、前記光センサ素子は少なくとも2つの前記レンズ素子に対応している。
【0012】
いくつかの実施形態において、前記第1透光領域は第1開口を有し、前記第2透光領域は第2開口を有し、前記第2開口は前記第1開口よりも大きい又は等しい。
【0013】
いくつかの実施形態において、前記第1光調整層と前記第2光調整層とは第1間隔を隔てて配置される。
【0014】
いくつかの実施形態において、前記導光部材は、前記第2光調整層の上に配置される第3光調整層をさらに備え、前記第3光調整層は、前記光センサ素子に対応する第3透光領域を有する。
【0015】
いくつかの実施形態において、前記第1透光領域は第1開口を有し、前記第2透光領域は第2開口を有し、前記第3透光領域は第3開口を有し、前記第2開口は前記第1開口以上であり、前記第3開口は前記第2開口以上である。
【0016】
いくつかの実施形態において、前記第1光調整層と前記第2光調整層とは第1間隔を隔てて配置され、前記第2光調整層と前記第3光調整層とは第2間隔を隔てて配置される。
【0017】
本発明に係る他のイメージセンサモジュールは、基板と、前記基板に配置される光センサ素子と、前記光センサ素子に対応する複数の透光領域を有する光調整構造を備え、前記光センサ素子の上に配置される導光部材と、前記複数の透光領域の各々の開口は、光入射方向に沿って徐々に縮小する。
【0018】
いくつかの実施形態において、前記光調整構造は、前記光入射方向に沿って配列される複数の光調整層を有し、前記複数の透光領域は、前記複数の光調整層に配置される。
【0019】
いくつかの実施形態において、前記複数の光調整層のうち隣接する2つは間隔を隔てて配置される。いくつかの実施形態において、複数の前記間隔は互いに予め設定された比例関係にある。
【0020】
本発明に係る別のイメージセンサモジュールは、基板と、前記基板に配置される光センサ素子と、前記光センサ素子に対応する複数の透光領域と前記複数の透光領域の周囲に配置される遮光領域とを有する光調整層を備え、前記光センサ素子の上に配置される導光部材と、を含む。
【発明の効果】
【0021】
本発明に係るイメージセンサモジュールの導光部材は、光調整層又は光調整構造を備え、光調整層又は光調整構造は、光センサ素子に対応する透光領域を有する。光調整層又は光調整構造によって、特定の角度の光のみを光センサ素子に入射させることができる。言い換えれば、本発明に係るイメージセンサモジュールは、光調整層又は光調整構造によって、迷光を遮蔽し、特定の角度の光のみを透光領域を介して光センサ素子に結像させることができる。これにより、本発明に係るイメージセンサモジュールは、光センサ素子上の結像被写界深度を効果的に上させることができる。さらに、本発明の光調整層又は光調整構造は、例えば半導体プロセスによって光センサ素子の上に形成されることにより、全体の体積及び製造コストをさらに低減することができる。
【0022】
本発明の目的及び特徴は、本発明の詳細な説明及び添付図面を参照することによってより良く理解されると考えられるが、添付図面は、参照及び説明のみを提供するものであり、本発明を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明に係るイメージセンサ装置を示す概略図である。
【
図2】本発明の第1実施形態に係るイメージセンサモジュールの
図1のA-A線に沿う断面図である。
【
図3】本発明の第2実施形態に係るイメージセンサモジュールの断面図である。
【
図4】本発明に係るイメージセンサモジュールの変化態様を示す断面図である。
【
図5】本発明に係るイメージセンサモジュールの変化態様を示す断面図である。
【
図6A】本発明の第3実施形態に係るイメージセンサモジュールの断面図である。
【
図6B】本発明の第3実施形態に係るイメージセンサモジュールの平面図である。
【
図7A】本発明の第4実施形態に係るイメージセンサモジュールの
図7BのB-B線に沿う断面図である。
【
図7B】本発明の第4実施形態に係るイメージセンサモジュールの平面図である。
【
図8】本発明に係るイメージセンサモジュールの変化態様を示す概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本明細書で使用される「第1」、「第2」、「第3」、「第4」などの用語は、様々な部品、アセンブリ、領域、層、及び/又は部分を説明するものであり、これらの部品、アセンブリ、領域、層、及び/又は部分は、これらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、1つの部品、アセンブリ、領域、層、又は部分を他の要素と区別するためにのみ使用される。本明細書で使用される「第1」、「第2」、「第3」、「第4」などの用語は、文脈が明確に示していない限り、順序や順番を意味するものではない。
【0025】
図1は、本発明に係るイメージセンサ装置を示す概略図である。
図2は、本発明の第1実施形態に係るイメージセンサモジュールの
図1のA-A線に沿う断面図である。
【0026】
図1及び
図2に示すように、イメージセンサ装置9は、例えば、筐体91、光源モジュール92、回路基板93、及びイメージセンサモジュール1を含んでもよいが、これらに限定されない。光源モジュール92、回路基板93及びイメージセンサモジュール1は、筐体91内に配置され、光源モジュール92及びイメージセンサモジュール1は、いずれも回路基板93に電気的に接続されている。いくつかの実施形態において、光源モジュール92は、発光素子921及び導光素子922を含んでもよく、発光素子921は、例えば導光素子922の一側に配置され、導光素子922は、発光素子921によって放出された光を線状光源に変換することができる。また、イメージセンサ装置9は、例えば、線型コンタクトイメージセンサ装置であってもよい。コンタクトイメージセンサ装置は、平面のグラフィックやテキスト等を有する文書をスキャンして特定の電子フォーマットに変換し、その後の保存、表示、送信に用いられる。コンタクトイメージセンサ装置の主な用途としては、デスクトップスキャナ、ポータブルスキャナ、ファクシミリ、複合機、複写機などが挙げられる。
【0027】
イメージセンサモジュール1は、基板11と、光センサ素子12と、導光部材13とを含む。基板11は、例えば、光源モジュール92の長軸に対応する長軸A1を有する長尺型基板である。基板11は、半導体基板であってもよく、例えばシリコン基板であってもよいが、これに限定されない。
【0028】
光センサ素子12は、基板11上に配置される。イメージセンサモジュール1は、1つの光センサ素子12又は複数の光センサ素子12を含んでもよいが、本明細書において限定されるものではない。本実施形態では、イメージセンサモジュール1が複数の光センサ素子12を有する場合を例に挙げて説明するが、これに限定されない。いくつかの実施形態において、複数の光センサ素子12は、基板11に直線的に配置され、すなわち、複数の光センサ素子12は、基板11の長軸A1に沿って配列される。特に、複数の光センサ素子12同士間の間隔は限定されず、異なる要求に応じて異なってもよい。光センサ素子12は、例えば、フォトダイオード(photodiode)のような感光性素子であってもよいが、これに限定されない。
【0029】
導光部材13は、複数の光センサ素子12の上に配置される。導光部材13は、第1光調整層131と第2光調整層132と備え、第2光調整層132は、第1光調整層131の上に配置される。また、第1光調整層131及び第2光調整層132は共に光調整構造LA1を構成する。第1光調整層131は第1透光領域131Aを有し、第2光調整層132は第2透光領域132Aを有する。
【0030】
第1透光領域131A及び第2透光領域132Aは、それぞれ複数の光センサ素子12に対応している。なお、第1光調整層131及び第2光調整層132は、透光領域131A、132Aに加えて、遮光領域131B、132Bを有する。遮光領域131B、132Bは、複数の透光領域131A、132Aの周囲に配置される。第1透光領域131Aは、例えば第1光調整層131に配置される複数の開口であり、第2透光領域132Aは、例えば第2光調整層132に配置される複数の開口であり、第1透光領域131Aの開口と第2透光領域132Aの開口とは、互いに位置合わせされている。例えば、第1透光領域131Aの開口と第2透光領域132Aの開口とは中心軸が揃える。他の実施形態において、第1透光領域の開口と第2透光領域の開口とは、互いの中心軸が少しずれてもよいが、複数の光センサ素子12の位置に対応することを原則とする。遮光領域131B及び遮光領域132Bは、第1光調整層131及び第2光調整層132の開口以外の部分である。
【0031】
また、本実施形態において、第1透光領域131Aの1つの開口及び第2透光領域132Aの1つの開口は、共に1つの光センサ素子12に対応しているが、これに限定されない。例えば、第1透光領域131Aの2つ以上の開口及び第2透光領域132Aの2つ以上の開口は、共に1つの光センサ素子12に対応して配置されてもよい。
【0032】
いくつかの実施形態において、光調整構造LA1は、半導体プロセスを用いて基板11上に形成されてもよい。例えば、不透光材料の第1光調整層131を基板11及び光センサ素子12の上にコーティング形成し、エッチングによって第1透光領域131Aの開口を形成する。次に、透光材料14を第1光調整層131の上に形成した後、不透光材料の第2光調整層132を透光材料14の上にコーティング形成する。同様に、エッチングによって第2透光領域132Aの開口を形成する。最後に、透光材料14を第2光調整層132の上に形成し、平坦化プロセス又はスリミングプロセスを用いて透光材料14の上面を第2光調整層132の上面と同一平面にさせ、そして保護層15を透光材料14及び第2光調整層132の上に形成する。これらのプロセスは、本発明を限定するためのものではなく、異なる要求に応じて異なるプロセスを用いることができる。なお、第1光調整層131、第2光調整層132及び透光材料14の厚さは限定されない。
【0033】
いくつかの実施形態において、第1透光領域131Aは第1開口AP1を有し、第2透光領域132Aは第2開口AP2を有し、第2開口AP2は第1開口AP1よりも大きい又は等しい。本実施形態では、第2開口AP2が第1開口AP1よりも大きいことを例として説明するが、これに限定されない。
【0034】
したがって、光線が光入射方向Lに沿って導光部材13に入射した後に、第1光調整層131及び第2光調整層132の透光領域131A、132Aは、特定角度(例えば入光面に垂直する)の光線のみを光入射方向Lに沿って光センサ素子12に進入させ、遮光領域131B、132Bによって迷光を遮蔽することができる。言い換えると、導光部材13はコリメータのように機能してもよく、第1光調整層131及び第2光調整層132の透光領域131A、132Aはアパーチャ(aperture)のような構造を構成してもよい。
【0035】
上述したように、本実施形態に係るイメージセンサモジュール1は、コリメータとして機能する導光部材13によって迷光を遮蔽し、特定の角度の光のみを透光領域131A、132Aを介して光センサ素子12に結像させるようにしてもよい。また、光調整層131、132の透光領域131A、132Aが小アパーチャ構造として機能することにより、光センサ素子12の結像範囲を拡大し、光センサ素子12上の結像被写界深度を効果的に向上させることができる。さらに、本実施形態の光調整層131、132は、例えば半導体プロセスによって光センサ素子12の上に形成されることにより、全体の体積及び製造コストをさらに低減することができる。
【0036】
図3は、本発明の第2実施形態に係るイメージセンサモジュール2の断面図である。第2実施形態に係るイメージセンサモジュール2と第1実施形態に係るイメージセンサモジュール1とは、導光部材23が、第2光調整層232の上に配置される第3光調整層233と、第3光調整層233の上に配置される第4光調整層234とをさらに備える点で異なっている。第3光調整層233は第3透光領域233Aを有し、第4光調整層234は第4透光領域234Aを有する。第3透光領域233A及び第4透光領域234Aは、それぞれ複数の光センサ素子22に対応する。なお、本実施形態の光調整構造LA2は、4つの光調整層231、232、233、234を例として説明するが、これに限定されず、光調整構造LA2は、例えば3つの光調整層のみを備えてもよく、又は5つ以上の光調整層を備えてもよい。
【0037】
同様に、第3透光領域233Aは、例えば第3光調整層233に配置される複数の開口であり、第4透光領域234Aは、例えば第4光調整層234に配置される複数の開口であり、第3透光領域233Aの開口と第4透光領域234Aの開口とは、互いに位置合わせされている。例えば、第1透光領域231Aの開口、第2透光領域232A、第3透光領域233A及び第4透光領域234Aの開口は中心軸が揃える。他のいくつかの実施形態において、複数の開口部の中心軸が少しずれてもよいが、複数の光センサ素子22の位置に対応することを原則とする。
【0038】
いくつかの実施形態において、第3透光領域233Aは第3開口AP3を有し、第4透光領域234Aは第4開口AP4を有し、第2開口AP2は第1開口AP1よりも大きい又は等しく、第3開口AP3は第2開口AP2よりも大きい又は等しく、第4開口AP4は第3開口AP3よりも大きい又は等しい。本実施形態では、第2開口AP2が第1開口AP1より大きく、第3開口AP3が第2開口AP2より大きく、第4開口AP4が第3開口AP3よりも大きいことを例として説明する。すなわち、透光領域231A、232A、233A、234Aの開口AP1、AP2、AP3、AP4は、光入射方向Lに沿って徐々に縮小するが、これに限定されない。
【0039】
いくつかの実施形態において、開口AP1、AP2、AP3、AP4が光入射方向Lに沿って徐々に縮小する場合、開口AP1、AP2、AP3、AP4は予め設定された比例関係にあってもよく、例えば、開口AP1:開口AP2:開口AP3:開口AP4の比例は、1.0~4.0:10.0~15.0:15.0~20.0:30.0~40.0であってもよい。他の例として、開口AP1:開口AP2:開口AP3:開口AP4の比例は、1.0:10.0:15.0:30.0にしてもよい。別の例として、開口AP1:開口AP2:開口AP3:開口AP4の比例を2.0:11.0:16.0:31.0にしてもよい。別の例として、開口AP1:開口AP2:開口AP3:開口AP4の比例を2.1:12.0:17.0:32.0にしてもよい。別の例として、開口AP1:開口AP2:開口AP3:開口AP4の比例を2.5:13.0:18.0:35.0にしてもよい。別の例として、開口AP1:開口AP2:開口AP3:開口AP4の比例を2.4:12.0:18.0:37.0にしてもよい。別の例として、開口AP1:開口AP2:開口AP3:開口AP4の比例を3.5:14.0:19.0:38.0にしてもよい。別の例として、開口AP1:開口AP2:開口AP3:開口AP4の比例を4.0:15.0:20.0:40.0にしてもよい。以上は例として挙げた一部の態様にすぎず、本発明を限定するものではなく、開口AP1、AP2、AP3、AP4の比例は、必要に応じて調整することができる。
【0040】
図4は、本発明に係るイメージセンサモジュール2Aの変化態様を示す断面図である。
図4に示すように、開口AP1、AP2、AP3、AP4は同じであってよい。つまり、第2開口AP2は第1開口AP1に等しく、第3開口AP3は第2開口AP2に等しく、第4開口AP4は第3開口AP3に等しい。このようにして、光センサ素子22上の結像被写界深度を効果的に向上させることができる。
【0041】
図3を併せて参照すると、いくつかの実施形態において、開口AP1と高さH(導光部材23、保護層25及び下地層26の全体の高さである。なお、保護層25及び下地層26が設けられていない場合、高さHは導光部材23の全体の高さである)とは、予め設定された比例関係にあってもよく、例えば、開口AP1:高さHの比例は、1.0~2.0:80.0~90.0であってもよい。例えば、開口AP1:高さHの比例は、1.0:80.0であってもよい。また、例えば、開口AP1:高さHの比例は、1.2:85.0であってもよい。また、例えば、開口AP1:高さHの比例は1.0:87.0であってもよい。また、例えば、開口AP1:高さHの比例は、1.0:88.3であってもよい。また、例えば、開口AP1:高さHの比例は、1.7:89.5であってもよい。また、例えば、開口AP1:高さHの比例は、2.0:90.0であってもよい。以上は例として挙げた一部の態様にすぎず、本発明を限定するものではない。言い換えれば、例えば、開口AP1:高さHの比の値が低いほど受光量が低くなり、結像被写界深度が深くなる。同様に、開口AP1:高さHの比の値が高いほど受光量が高くなり、被写界深度が浅くなる。開口AP1と高さHとの比例は、必要に応じて調整することができる。
【0042】
また、第1光調整層231と第2光調整層232とは第1間隔D1を隔てて配置されてもよく、第2光調整層232と第3光調整層233とは第2間隔D2を隔てて配置されてもよく、第3光調整層233と第4光調整層234とは第3間隔D3を隔てて配置されてもよい。間隔D1、D2、D3(すなわち、光調整層間の透光材料の厚さ)は、同一であっても異なってもよい。いくつかの実施形態において、間隔D1、D2、D3が異なる場合、互いに予め設定された比例関係にあってもよく、例えば、間隔D1:間隔D2:間隔D3の比例は、50.0~70.0:40.0~60.0:120.0~140.0であってもよい。他の例として、間隔D1:間隔D2:間隔D3の比例は、50.0:40.0:120.0にしてもよい。別の例として、間隔D1:間隔D2:間隔D3の比例は、60.0:45.0:125.0にしてもよい。別の例として、間隔D1:間隔D2:間隔D3の比例は、68.4:42.2:137.0にしてもよい。別の例として、間隔D1:間隔D2:間隔D3の比例は、70.0:55.6:130.5にしてもよい。別の例として、間隔D1:間隔D2:間隔D3の比例は、58.0:60.0:140.0にしてもよい。言い換えれば、間隔(D1、D2、D3)及びその比例は、隣接する光センサ素子間の迷光路を遮断するように調整することができる。以上は例として挙げた一部の態様にすぎず、本発明を限定するものではなく、間隔D1、D2、D3の比例は、必要に応じて調整することができる。
【0043】
図5は、本発明に係るイメージセンサモジュール2Bの変化態様を示す断面図である。
図5に示すように、光調整層231、232、233、234の間に間隔がなくてもよい。すなわち、光調整層231、232、233、234間の間隔はゼロである。光調整層231、232、233、234は、異なるプロセス段階で形成(別々に形成)されてもよいし、単一プロセス段階で形成(連続的に形成)されてもよい。このようにして、光センサ素子22上の結像被写界深度を効果的に向上させつつ、導光部材23Bのプロセス難度を低減することができる。
【0044】
図3を併せて参照すると、いくつかの実施形態において、イメージセンサモジュール2は、導光部材23の両側面235に配置された不透光層24をさらに有してもよい。不透光層24は、例えば、黒色のメッキや塗装であり、横方向の迷光を遮蔽するために導光部材23の両側面235に配置されてもよい。このようにして、迷光は、導光部材23(コリメータとして機能する)又は光調整構造LA2の外周部で遮断することができる。さらに、迷光を低減することにより、光センサ素子22上の結像被写界深度を効果的に向上させることができる。
【0045】
いくつかの実施形態において、イメージセンサモジュール2は、導光部材23と基板21との間に配置された下地層26をさらに含んでもよい。下地層26は、例えば透光材料である。下地層26により、イメージセンサモジュール2のプロセスを前段と後段とに分けることができる。すなわち、基板21に複数の光センサ素子22を配置するプロセスの後、基板21及び光センサ素子22の上に下地層26を形成し、次いで、下地層26に導光部材23を形成する。もちろん、導光部材23の上に保護層25を形成してもよい。このようにして、光センサ素子22と導光部材23は、異なる半導体プロセスを用いて形成されてもよい。上記のプロセスは、本発明を限定するものではなく、異なる要求に応じて異なるプロセスを用いることができる。
【0046】
上述したように、本実施形態に係るイメージセンサモジュール2は、コリメータとして機能する導光部材23によって迷光を遮蔽し、特定の角度の光のみを透光領域231A、232A、233A、234Aを介して光センサ素子22に結像させるようにしてもよい。また、光調整層231、232、233、234の透光領域231A、232A、233A、234Aが小アパーチャ構造として機能することにより、光センサ素子22の結像範囲を拡大し、光センサ素子22上の結像被写界深度を効果的に向上させることができる。さらに、本実施形態の光調整層231、232、233、234は、例えば半導体プロセスによって光センサ素子22の上に形成されることにより、全体の体積及び製造コストをさらに低減することができる。さらに、イメージセンサモジュール2は、不透光層24によって横方向の迷光を遮蔽し、迷光を低減することにより、光センサ素子22上の結像被写界深度を効果的に向上させることができる。さらに、イメージセンサモジュール2は、下地層26により、光センサ素子22と導光部材23が異なる半導体プロセスを用いて形成されてもよい。
【0047】
図6Aは、本発明の第3実施形態に係るイメージセンサモジュール3の断面図である。
図6Bは、本発明の第3実施形態に係るイメージセンサモジュール3の平面図である。
図6A及び
図6Bに示すように、第3実施形態に係るイメージセンサモジュール3と第2実施形態に係るイメージセンサモジュール2とは、イメージセンサモジュール3が導光部材33の上に配置されるレンズ層37をさらに含む点で異なっている。レンズ層37は、複数のレンズ素子371を有し、複数のレンズ素子371は、光センサ素子32又は透光領域331A、332A、333A、334Aにそれぞれ対応する。言い換えれば、各レンズ素子371は、各光センサ素子32に対応して配置されてもよいが、透光領域331A、332A、333A、334Aには対応していない。或いは、各レンズ素子371は、透光領域331A、332A、333A、334Aに対応して配置されてもよいが、各光センサ素子32には対応していない。もちろん、各レンズ素子371は、各光センサ素子32、及び透光領域331A、332A、333A、334Aに同時に対応して配置されてもよい。
【0048】
レンズ素子371と透光領域331A、332A、333A、334Aの開口部とは、互いに位置合わせされている。例えば、レンズ素子371と透光領域331A、332A、333A、334Aの開口とは中心軸が揃える。なお、本実施形態において、1つのレンズ素子371及び透光領域331A、332A、333A、334Aの1つの開口は、共に1つの光センサ素子32に対応しているが、これに限定されない。例えば、2つ以上のレンズ素子371及び透光領域331A、332A、333A、334Aの2つ以上の開口は、共に1つの光センサ素子32に対応して配置されてもよい。
【0049】
いくつかの実施形態において、レンズ素子371の曲率直径RoCと高さH(導光部材23、保護層25、及び下地層26全体の高さ)とは、予め設定された比例関係にあってもよく、例えば、曲率直径RoC:高さHの比例は、1.00~2.00:2.00~3.00であってもよい。他の例として、曲率直径RoC:高さHの比例は、1.00:2.00にしてもよい。別の例として、曲率直径RoC:高さHの比例は、1.15:2.50にしてもよい。別の例として、曲率直径RoC:高さHの比例は、1.00:2.70にしてもよい。別の例として、曲率直径RoC:高さHの比例は、1.00:2.83にしてもよい。別の例として、曲率直径RoC:高さHの比例は、1.50:3.00にしてもよい。別の例として、曲率直径RoC:高さHの比例は、2.00:3.00にしてもよい。以上は例として挙げた一部の態様にすぎず、本発明を限定するものではない。言い換えれば、レンズ素子371の曲率直径RoCと高さHの関係は、以下のレンズ設計式にまとめることができる。
【0050】
【0051】
ここで、nは、透光材料の屈折率である。なお、曲率直径RoCと高さHとの比例は、実際には調整可能ではなく、透光材料(又はコリメータ材料)のパラメータ(n)によって決定される。曲率直径RoCと高さHとの比例は、必要に応じて調整することができる。
【0052】
いくつかの実施形態において、レンズ素子371の円弧径D及び最大開口(例えば、開口AP4)は、隣接する光センサ素子32間の間隔321よりも小さい又は等しい。例えば、レンズ素子371の円弧径Dは、30.0μm~40.0μmであってもよく、隣接する光センサ素子32間の間隔321は、40.0~50.0μmであってもよい。他の例として、レンズ素子371の円弧径Dは30.0μmにしてもよく、隣接する光センサ素子32間の間隔321は40.0μmにしてもよい。別の例として、レンズ素子371の円弧径Dは35.2μmにしてもよく、隣接する光センサ素子32間の間隔321は43.7μmにしてもよい。さらに、例えば、レンズ素子371の円弧径Dは40.0μmにしてもよく、隣接する光センサ素子32間の間隔321は40.0μmにしてもよい。また、例えば、レンズ素子371の円弧径Dは39.0mにしてもよく、隣接する光センサ素子32間の間隔321は42.3μmにしてもよい。さらに、例えば、レンズ素子371の円弧径Dは38.5mにしてもよく、隣接する光センサ素子32間の間隔321は44.6μmにしてもよい。以上は例として挙げた一部の態様にすぎず、本発明を限定するものではなく、円弧径D及び間隔321は、必要に応じて調整することができる。
【0053】
上述したように、本実施形態に係るイメージセンサモジュール3は、コリメータとして機能する導光部材33によって迷光を遮蔽し、特定の角度の光のみを透光領域331A、332A、333A、334Aを介して光センサ素子32に結像させるようにしてもよい。また、光調整層331、332、333、334の透光領域331A、332A、333A、334Aが小アパーチャ構造として機能することにより、光センサ素子32の結像範囲を拡大し、光センサ素子32上の結像被写界深度を効果的に向上させることができる。さらに、本実施形態の光調整層331、332、333、334は、例えば半導体プロセスによって光センサ素子32の上に形成されることにより、全体の体積及び製造コストをさらに低減することができる。さらに、イメージセンサモジュール3は、不透光層34によって横方向の迷光を遮蔽し、迷光を低減することにより、光センサ素子32上の結像被写界深度を効果的に向上させることができる。さらに、イメージセンサモジュール3は、下地層36により、光センサ素子32と導光部材33とが異なる半導体プロセスを用いて形成されてもよい。さらに、レンズ層37のレンズ素子371が入射光線を集光することにより、全体の体積及び製造コストを大幅に増加させることなく、入射光量をさらに増加させて光センサ素子32上の結像被写界深度を向上させることができる。
【0054】
図7Aは、本発明の第4実施形態に係るイメージセンサモジュール4の
図7BのB-B線に沿う断面図である。
図7Bは、本発明の第4実施形態に係るイメージセンサモジュール4の平面図である。
図7A及び
図7Bに示すように、第4実施形態に係るイメージセンサモジュール4と第3実施形態に係るイメージセンサモジュール3とは、レンズ層47の複数のレンズ素子471が互いに対して千鳥状に配置され、各光センサ素子42が少なくとも2つのレンズ素子471に対応する点で異なっている。千鳥状に配置されるとは、例えば、複数のレンズ素子471が上下2列に分けられ、上下2列のレンズ素子471の中心軸が互いにずれて配置されることである。なお、本実施形態では、1つの光センサ素子42が2つのレンズ素子471に対応することを例として説明するが、これに限定されない。なお、一部のレンズ素子は、光センサ素子に対応していない場合がある。
【0055】
このようにして、複数のレンズ素子471を介して入射光線を集光することにより、全体の体積及び製造コストを大幅に増加させることなく、入射光量をさらに増加させて光センサ素子42上の結像被写界深度を向上させることができる。
【0056】
図8は、本発明に係るイメージセンサモジュール4Aの変化態様を示す概略平面図である。
図8に示すように、1つの光センサ素子42は3つのレンズ素子471Aに対応してもよい。もちろん、異なる設計に応じて、1つの光センサ素子42は4つ以上のレンズ素子に対応してもよい。なお、一部のレンズ素子は、光センサ素子に対応していない場合がある。
【0057】
以上のように、本発明に係るイメージセンサモジュールは、コリメータとして機能する導光部材によって迷光を遮蔽し、特定の角度の光のみを透光領域を介して光センサ素子に結像させることができる。また、光調整層の透光領域が小アパーチャ構造として機能することによって光センサ素子への入光角度を制限(縮小)することは、通常のレンズアパーチャを縮小して光センサ素子への入光角度を制限(縮小)することと同等の効果が得られるため、光センサ素子の垂直に受けられる結像範囲を拡大し、光センサ素子上の結像被写界深度を効果的に向上させることができる。また、光センサ素子を有する基板に導光部材を形成し、各光センサ素子を対応する導光部材(即ち、アパーチャ)に正確に位置合わせするために、本発明に係る光調整層は、例えば半導体プロセスによって光センサ素子の上に形成されることにより、全体の体積及び製造コストをさらに低減することができる。さらに、本発明に係るイメージセンサモジュールは、不透光層によって横方向の迷光を遮蔽することにより、光センサ素子上の結像被写界深度をさらに向上させることができる。同様に、本発明に係るイメージセンサモジュールは、下地層により、光センサ素子と導光部材とが異なる半導体プロセスを用いて形成されてもよい。さらに、本発明に係るイメージセンサモジュールは、レンズ層のレンズ素子によって入射光線を集光することにより、全体の体積及び製造コストを大幅に増加させることなく、入射光量をさらに増加させて光センサ素子上の結像被写界深度を向上させることができる。
【0058】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもなく、本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の全ての範囲は以下の特許請求の範囲に基づくものであり、本発明の特許請求の範囲に合致する精神とその類似の変形例は、本発明の範囲に含まれるべきであり、当業者であれば、本発明の技術的範囲内において、容易に思いつくことができ、また、その変形例や修正例も、以下の特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0059】
1、2、2A、2B、3、4 イメージセンサモジュール
11 基板
12、22、32、42 光センサ素子
13、23、23a、33 導光部材
131、231 第1光調整層
131A、231A 第1透光領域
131B、132B 遮光領域
132、232 第2光調整層
132A、232A 第2透光領域
14 透光材料
15、25 保護層
233 第3光調整層
233A 第3透光領域
234 第4光調整層
234A 第4透光領域
235 側面
24、34 不透光層
26、36 下地層
321 間隔
331、332、333、334 光調整層
331A、332A、333A、334A 透光領域
37、47 レンズ層
371、471、471A レンズ素子
9 イメージセンサ装置
91 筐体
92 光源モジュール
93 回路基板
A1 長軸
AP1~AP4 開口
D 円弧径
D1 第1間隔
D2 第2間隔
D3 第3間隔
H 高さ
L 光入射方向
LA1、LA2 光調整構造
【要約】
【課題】イメージセンサモジュールを提供する。
【解決手段】イメージセンサモジュールは、基板と、基板に配置される光センサ素子と、第1透光領域を有する第1光調整層と第1光調整層の上に配置され第2透光領域を有する第2光調整層とを備え、光センサ素子の上に配置される導光部材と、を含み、第1透光領域及び第2透光領域は、それぞれ光センサ素子に対応している。
【選択図】
図2