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特許7644222エアロゾル供給システム用消耗品を製造するための装置および方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-03
(45)【発行日】2025-03-11
(54)【発明の名称】エアロゾル供給システム用消耗品を製造するための装置および方法
(51)【国際特許分類】
   A24C 5/34 20060101AFI20250304BHJP
   A24B 15/16 20200101ALI20250304BHJP
【FI】
A24C5/34 Z
A24B15/16
【請求項の数】 110
(21)【出願番号】P 2023514044
(86)(22)【出願日】2021-09-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-13
(86)【国際出願番号】 GB2021052260
(87)【国際公開番号】W WO2022049375
(87)【国際公開日】2022-03-10
【審査請求日】2023-03-30
(31)【優先権主張番号】2013714.7
(32)【優先日】2020-09-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100183782
【弁理士】
【氏名又は名称】轟木 哲
(72)【発明者】
【氏名】ドライバー、ジョセフ
【審査官】河内 誠
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/162831(WO,A1)
【文献】国際公開第2004/064546(WO,A1)
【文献】国際公開第2004/056220(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24C 5/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル供給システム用消耗品を製造するための製造装置であって、
エアロゾル発生材のシートを受けるためのものであり、エアロゾル発生材のシートを搬送経路に沿って供給するように構成された供給装置と、
エアロゾル発生材のシートが搬送経路に沿って通過する際にエアロゾル発生材のシートの欠陥を示す情報を検知するように構成されたセンサと、
エアロゾル発生材のシートを収容し、エアロゾル発生材のシートを消耗品に形成するように構成された消耗品形成装置と、
センサによって検知された情報に基づいてエアロゾル発生材のシートの欠陥の有無を判断するように構成されたコントローラと、を含み、
コントローラは、欠陥の1つ以上のパラメータを判断するように構成されており、欠陥のパラメータは、長さ、幅、深さ、搬送経路の方向に対する欠陥の範囲の角度、欠陥の面積、シートの密度、シートの厚さまたはシートの多孔度のうちの1つ以上を含む製造装置。
【請求項2】
コントローラは、消耗品形成装置によって形成された消耗品の欠陥の位置をセンサによって検知された情報に基づいて判断するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の製造装置。
【請求項3】
欠陥の位置は、消耗品に沿った欠陥の軸方向の位置を含むことを特徴とする請求項2記載の製造装置。
【請求項4】
コントローラは、欠陥のパラメータを予め設定された値と比較するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載の製造装置。
【請求項5】
コントローラは、欠陥のパラメータと予め設定された値との比較に基づいて欠陥を分類するように構成されており、の分類は、欠陥の深刻度に関することを特徴とする請求項記載の製造装置。
【請求項6】
コントローラは、センサによって検知された情報に基づいてエアロゾル発生材のシートの少なくとも1つの個別の領域の欠陥の有無を判断するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至いずれか1項記載の製造装置。
【請求項7】
コントローラは、センサによって検知された情報に基づいてエアロゾル発生材のシートの実質的な全長に沿って存在する欠陥の有無を判断するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至いずれか1項記載の製造装置。
【請求項8】
欠陥は、エアロゾル発生材のシートの実質的な全長に沿って存在するシートの少なくとも1つのパラメータの目標範囲または値からの逸脱であり、記パラメータは、シートの厚さ、密度または多孔度のうちの1つ以上であることを特徴とする請求項記載の製造装置。
【請求項9】
コントローラは、エアロゾル発生材のシートの領域の質を前記領域内の1つ以上の欠陥の量または表面密度および/または前記領域内の1つ以上の欠陥の分類に基づいて評価するように構成されていることを特徴とする請求項5に従属する請求項6乃至いずれか1項記載の製造装置。
【請求項10】
質の評価は、品質要求基準を作製し、ントローラは、その基準をメモリーに記憶するように構成され、の基準は、前記領域に関連付けられることを特徴とする請求項記載の製造装置。
【請求項11】
シートの前記領域は、個別の消耗品のエアロゾル発生材または装置によって形成される個別の消耗品のバッチに対応することを特徴とする請求項10記載の製造装置。
【請求項12】
コントローラは、領域の質の評価によって特定の作業を行うように構成されていることを特徴とする請求項乃至11いずれか1項記載の製造装置。
【請求項13】
前記作業は、その領域の質が予め定義された値を下回ること、又は、領域および/またはシート材全体を廃棄すべきおよび/またはリサイクルすべきであることを示す信号を送ることを含むことを特徴とする請求項12記載の製造装置。
【請求項14】
前記作業は、その領域の質の評価がその質が予め定義された値を下回ったと判断した場合、又は、その領域を含む消耗品または消耗品のバッチが廃棄されるべきおよび/またはリサイクルされるべきと判断した場合にその領域を含む消耗品または消耗品のバッチが消耗品形成装置によって形成された他の消耗品または消耗品のバッチから仕分けされるべきであることを示す信号を送ることを含むことを特徴とする請求項12または13記載の製造装置。
【請求項15】
センサは、欠陥を検知するための信号発生器と信号受信器とを含み、号は、レーザー信号であることを特徴とする請求項1乃至14いずれか1項記載の製造装置。
【請求項16】
複数のセンサを含むことを特徴とする請求項1乃至15いずれか1項記載の製造装置。
【請求項17】
これらのセンサは、搬送経路の方向に対して垂直な方向にオフセットしたシートの領域を検知するように構成されているおよび/または搬送経路に沿った方向にオフセットしたシートの領域を検知するように構成されていることを特徴とする請求項16記載の製造装置。
【請求項18】
センサは、エアロゾル発生材のシートの上または下に位置することを特徴とする請求項1乃至17いずれか1項記載の製造装置。
【請求項19】
センサは、カメラを含むことを特徴とする請求項1乃至18いずれか1項記載の製造装置。
【請求項20】
製造装置は、エアロゾル発生材のシートに光を当てるように構成された発光体をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至19いずれか1項記載の製造装置。
【請求項21】
発光体は、カメラに対して遠位にあるエアロゾル発生材のシートの面に位置することを特徴とする請求項19に従属する請求項20記載の製造装置。
【請求項22】
発光体は、エアロゾル発生材のシートの両面に位置することを特徴とする請求項20または21記載の製造装置。
【請求項23】
発光体は、フィルターを含むことを特徴とする請求項20乃至22いずれか1項記載の製造装置。
【請求項24】
カメラは、フィルターを含み、ィルターは光フィルターであることを特徴とする請求項19記載の製造装置。
【請求項25】
発光体のフィルターは、電磁放射線を通過させるように構成され、その少なくとも一部は、カメラのフィルターによって通過させられた電磁放射線と同じ周波数を有することを特徴とする請求項23に従属する請求項24記載の製造装置。
【請求項26】
カメラは、シートの3次元画像を検知するように構成されている3次元カメラであることを特徴とする請求項19記載の製造装置。
【請求項27】
センサによって検知された欠陥は、穴、スリット、シートの厚さの非均一性、低密度領域、空隙、裂け目、塊、所望の範囲または値から逸脱したシートの厚さ、所望の範囲または値から逸脱したシートの密度および/または所望の範囲または値から逸脱したシートの多孔度のうちの1つ以上を含むことを特徴とする請求項1乃至26いずれか1項記載の製造装置。
【請求項28】
供給装置は、エアロゾル発生材の連続したシートを供給し、給装置は、エアロゾル発生材のシートのボビンを収容するためのボビン収容機構を含み、給装置は、エアロゾル発生材のシートのボビンを含むことを特徴とする請求項1乃至27いずれか1項記載の製造装置。
【請求項29】
エアロゾル発生材のシートは、タバコを含むことを特徴とする請求項1乃至28いずれか1項記載の製造装置。
【請求項30】
消耗品形成装置は、エアロゾル発生材のシートを条片に形成するように構成されている条片形成装置を含むことを特徴とする請求項1乃至29いずれか1項記載の製造装置。
【請求項31】
条片形成装置は、エアロゾル発生材のシートの少なくとも一部をエアロゾル発生材の条片に切断するように構成された切断装置を含むことを特徴とする請求項30記載の製造装置。
【請求項32】
消耗品形成装置は、エアロゾル発生材の条片を収集するように構成された収集装置を含むことを特徴とする請求項30または31記載の製造装置。
【請求項33】
消耗品形成装置は、エアロゾル発生材をラッパーに包むように構成された巻装装置を含むことを特徴とする請求項1乃至32いずれか1項記載の製造装置。
【請求項34】
消耗品形成装置は、消耗品を個別の消耗品に切断するための切断装置を含むことを特徴とする請求項1乃至33いずれか1項記載の製造装置。
【請求項35】
個別の消耗品は、1本分の長さまたは2本分の長さの消耗品であることを特徴とする請求項34記載の製造装置。
【請求項36】
コントローラは、欠陥を個別の消耗品に関連付けるように構成されていることを特徴とする請求項34または35記載の製造装置。
【請求項37】
コントローラは、欠陥を消耗品形成装置によって形成された個別の消耗品のバッチに関連付けるように構成されていることを特徴とする請求項34乃至36いずれか1項記載の製造装置。
【請求項38】
製造装置は、コントローラによって1つ以上の欠陥を含むと判断された個別の消耗品を除去するように構成された仕分け装置を含むことを特徴とする請求項34乃至37いずれか1項記載の製造装置。
【請求項39】
消耗品は、ロッドであることを特徴とする請求項1乃至38いずれか1項記載の製造装置。
【請求項40】
エアロゾル供給システム用消耗品に形成されるエアロゾル発生材のシートを分析するための分析装置であって、
エアロゾル発生材のシートが搬送経路に沿って通過する際、エアロゾル発生材のシートの欠陥を示す情報を検知するように構成されたセンサと、
センサによって検知された情報に基づいてエアロゾル発生材のシートの欠陥の有無を判断するように構成されたコントローラと、を含み、
コントローラは、欠陥の1つ以上のパラメータを判断するように構成されており、欠陥のパラメータは、長さ、幅、深さ、搬送経路の方向に対する欠陥の範囲の角度、欠陥の面積、シートの密度、シートの厚さまたはシートの多孔度のうちの1つ以上を含む分析装置。
【請求項41】
エアロゾル供給システム用消耗品に形成されるエアロゾル発生材のシートを分析するための装置用のコントローラであって、
コントローラはセンサに接続するように構成され、センサは、エアロゾル発生材のシートの欠陥を示す情報を検知するように構成され、コントローラは、センサによって検知された情報に基づいてエアロゾル発生材のシートの欠陥の有無を判断するように構成されており、
コントローラは、欠陥の1つ以上のパラメータを判断するように構成されており、欠陥のパラメータは、長さ、幅、深さ、搬送経路の方向に対する欠陥の範囲の角度、欠陥の面積、シートの密度、シートの厚さまたはシートの多孔度のうちの1つ以上を含むコントローラ。
【請求項42】
センサは、エアロゾル発生材のシートが搬送経路に沿って通過する際、エアロゾル発生材のシートの欠陥を示す情報を検知するように構成されている、またはセンサは、エアロゾル発生材のシートが搬送経路に沿って供給される前にエアロゾル発生材のシートの欠陥を示す情報を検知するように構成されていることを特徴とする請求項41記載のコントローラ。
【請求項43】
エアロゾル供給システム用消耗品の製造方法であって、
搬送経路に沿ってエアロゾル発生材のシートを供給することと、
エアロゾル発生材のシートが搬送経路に沿って通過する際にエアロゾル発生材のシートの欠陥を示す情報を検知することと、
エアロゾル発生材のシートを消耗品に形成することと、
検知された情報に基づいて消耗品の欠陥の有無を判断することと、を含み、
前記方法は、更に欠陥の1つ以上のパラメータを判断することを含み、欠陥の1つ以上のパラメータは、長さ、幅、深さ、搬送経路の方向に対する欠陥の範囲の角度、欠陥の面積、シートの密度、シートの厚さまたはシートの多孔度のうちの1つ以上を含む製造方法。
【請求項44】
検知された情報に基づいて形成された消耗品の欠陥の位置を判断すること、又は、消耗品の欠陥の軸方向位置を判断することを含むことを特徴とする請求項43記載の製造方法。
【請求項45】
欠陥のパラメータを1つ以上の予め設定された値と比較すること、又は、欠陥のパラメータと1つ以上の予め設定された値との比較に基づいて欠陥を分類することを含むことを特徴とする請求項43または44記載の製造方法。
【請求項46】
検知された情報に基づいて消耗品の欠陥の有無を判断することは、センサによって検知された情報に基づいてシートの少なくとも1つの個別の領域内の欠陥の有無を判断することを含むことを特徴とする請求項43乃至45いずれか1項記載の製造方法。
【請求項47】
検知された情報に基づいて消耗品の欠陥の有無を判断することは、センサによって検知された情報に基づいてシートの実質的な全長に沿って存在する欠陥の有無を判断することを含むことを特徴とする請求項43乃至45いずれか1項記載の製造方法。
【請求項48】
欠陥は、シートの実質的な全長に沿って存在するシートの少なくとも1つのパラメータの目標範囲または値からの逸脱であり、記パラメータは、シートの厚さ、密度または多孔度のうちの1つ以上であることを特徴とする請求項47記載の製造方法。
【請求項49】
欠陥を示す情報を検知するためにセンサを使用することを含み、ンサは、欠陥を検知するための信号発生器と信号受信器とを含むことを特徴とする請求項43乃至48いずれか1項記載の製造方法。
【請求項50】
センサは、複数の信号発生器と信号受信器とを含むことを特徴とする請求項49記載の製造方法。
【請求項51】
ンサは、搬送経路の方向に対して垂直な方向にオフセットしたシートの領域を検知するように構成されているおよび/または搬送経路に沿った方向にオフセットしたシートの領域を検知するように構成されていることを特徴とする請求項49または50記載の製造方法。
【請求項52】
センサは、エアロゾル発生材のシートの上または下に位置することを特徴とする請求項49乃至51いずれか1項記載の製造方法。
【請求項53】
センサは、カメラを含み、メラは、シートの3次元画像を検知するように構成されている3次元カメラであることを特徴とする請求項49乃至52いずれか1項記載の製造方法。
【請求項54】
カメラは、フィルターを含み、ィルターは、光フィルターであることを特徴とする請求項53記載の製造方法。
【請求項55】
カメラによって検知されたシートの領域においてエアロゾル発生材のシートに光を当てることを含むことを特徴とする請求項53または54記載の製造方法。
【請求項56】
カメラから遠位にあるシートの面からシートに光を当てることを含むことを特徴とする請求項55記載の製造方法。
【請求項57】
エアロゾル発生材のシートの両面に光を当てることを含むことを特徴とする請求項55または56記載の製造方法。
【請求項58】
カメラのフィルターと同じ周波数の電磁放射線をフィルターするように構成されたフィルターを介してエアロゾル発生材のシートに光を当てることを含むことを特徴とする請求項54、または請求項54に従属する請求項55乃至57いずれか1項記載の製造方法。
【請求項59】
検知された欠陥は、穴、スリット、シートの厚さの非均一性、低密度領域、空隙、裂け目、塊、所望の範囲または値から逸脱したシートの厚さ、所望の範囲または値から逸脱したシートの密度および/または所望の範囲または値から逸脱したシートの多孔度のうちの1つ以上を含むことを特徴とする請求項43乃至58いずれか1項記載の製造方法。
【請求項60】
搬送経路に沿ってエアロゾル発生材のシートを供給することは、エアロゾル発生材の連続したシートを供給することを含み、ートは、ボビンから供給されることを特徴とする請求項43乃至59いずれか1項記載の製造方法。
【請求項61】
エアロゾル発生材のシートは、タバコを含むことを特徴とする請求項43乃至60いずれか1項記載の製造方法。
【請求項62】
エアロゾル発生材のシートを消耗品に形成することは、エアロゾル発生材のシートを条片に形成することを含み、又は、エアロゾル発生材のシートの少なくとも一部を条片に切断することを含むことを特徴とする請求項43乃至61いずれか1項記載の製造方法。
【請求項63】
エアロゾル発生材のシートを消耗品に形成することは、エアロゾル発生材の条片を収集することを含むことを特徴とする請求項62記載の製造方法。
【請求項64】
エアロゾル発生材のシートを消耗品に形成することは、エアロゾル発生材をラッパーに包むことを含むことを特徴とする請求項43乃至63いずれか1項記載の製造方法。
【請求項65】
エアロゾル発生材のシートを消耗品に形成することは、消耗品を個別の消耗品に切断することを含み、別の消耗品は、1本分の長さまたは2本分の長さの消耗品であることを特徴とする請求項43乃至64いずれか1項記載の製造方法。
【請求項66】
欠陥を個別の消耗品に関連付けることを含むことを特徴とする請求項65記載の製造方法。
【請求項67】
1つ以上の欠陥を含むとコントローラによって判断されない個別の消耗品から1つ以上の欠陥を含むとコントローラによって判断された個別の消耗品を仕分けすることを含むことを特徴とする請求項66記載の製造方法。
【請求項68】
欠陥を個別の消耗品のバッチに関連付けることを含むことを特徴とする請求項65乃至67いずれか1項記載の製造方法。
【請求項69】
消耗品は、ロッドであることを特徴とする請求項43乃至68いずれか1項記載の製造方法。
【請求項70】
エアロゾル供給システム用消耗品用のエアロゾル発生材のシートを分析するための分析装置であって、
エアロゾル発生材のシートの欠陥を示す情報を検知するように構成されたセンサと、
センサによって検知された情報に基づいてエアロゾル発生材のシートの欠陥の有無を判断するように構成されたコントローラと含み、
コントローラは、欠陥の1つ以上のパラメータを判断するように構成されており、欠陥のパラメータは、長さ、幅、深さ、搬送経路の方向に対する欠陥の範囲の角度、欠陥の面積、シートの密度、シートの厚さまたはシートの多孔度のうちの1つ以上を含む分析装置。
【請求項71】
コントローラは、欠陥のパラメータを予め設定された値と比較するように構成されていることを特徴とする請求項70記載の分析装置。
【請求項72】
コントローラは、欠陥のパラメータと予め設定された値との比較に基づいて欠陥を分類するように構成されており、の分類は、欠陥の深刻度に関することを特徴とする請求項71記載の分析装置。
【請求項73】
コントローラは、センサによって検知された情報に基づいてエアロゾル発生材のシートの少なくとも1つの個別の領域の欠陥の有無を判断するように構成されていることを特徴とする請求項70乃至72いずれか1項記載の分析装置。
【請求項74】
コントローラは、センサによって検知された情報に基づいてエアロゾル発生材のシートの実質的な全長に沿って存在する欠陥の有無を判断するように構成されていることを特徴とする請求項70乃至72いずれか1項記載の分析装置。
【請求項75】
欠陥は、エアロゾル発生材のシートの実質的な全長に沿って存在するシートの少なくとも1つのパラメータの目標範囲または値からの逸脱であり、記パラメータは、シートの厚さ、密度または多孔度のうちの1つ以上であることを特徴とする請求項74記載の分析装置。
【請求項76】
コントローラは、エアロゾル発生材のシートの領域の質を前記領域内の1つ以上の欠陥の量または表面密度および/または前記領域内の1つ以上の欠陥の分類に基づいて評価するように構成されていることを特徴とする請求項72に従属する請求項73乃至75いずれか1項記載の分析装置。
【請求項77】
質の評価は、品質要求基準を作製し、ントローラは、その基準をメモリーに記憶するように構成され、の基準は、前記領域に関連付けられることを特徴とする請求項76記載の分析装置。
【請求項78】
シートの前記領域は、個別の消耗品のエアロゾル発生材または装置によって形成される個別の消耗品のバッチに対応することを特徴とする請求項77記載の分析装置。
【請求項79】
コントローラは、領域の質の評価によって特定の作業を行うように構成されていることを特徴とする請求項76乃至78いずれか1項記載の分析装置。
【請求項80】
前記作業は、前記領域の質が予め定義された値を下回ること、又は、領域および/またはシート材全体を廃棄すべきおよび/またはリサイクルすべきであることを示す信号を送ることを含むことを特徴とする請求項79記載の分析装置。
【請求項81】
センサは、欠陥を検知するための信号発生器と信号受信器とを含み、号は、レーザー信号であることを特徴とする請求項70乃至80いずれか1項記載の分析装置。
【請求項82】
複数のセンサを含むことを特徴とする請求項70乃至81いずれか1項記載の分析装置。
【請求項83】
センサは、カメラを含むことを特徴とする請求項70乃至82いずれか1項記載の分析装置。
【請求項84】
分析装置は、エアロゾル発生材のシートに光を当てるように構成された発光体をさらに含むことを特徴とする請求項70乃至83いずれか1項記載の分析装置。
【請求項85】
発光体は、カメラに対して遠位にあるエアロゾル発生材のシートの面に位置するように構成されていることを特徴とする請求項83に従属する請求項84記載の分析装置。
【請求項86】
発光体は、エアロゾル発生材のシートの両面に位置するように構成されていることを特徴とする請求項84または85記載の分析装置。
【請求項87】
発光体は、フィルターを含むことを特徴とする請求項84乃至86いずれか1項記載の分析装置。
【請求項88】
カメラは、フィルターを含み、ィルターは光フィルターであることを特徴とする請求項83乃至87いずれか1項記載の分析装置。
【請求項89】
発光体のフィルターは、電磁放射線を通過させるように構成され、その少なくとも一部は、カメラのフィルターによって通過させられた電磁放射線と同じ周波数を有することを特徴とする請求項87に従属する請求項88記載の分析装置。
【請求項90】
カメラは、シートの3次元画像を検知するように構成されている3次元カメラであることを特徴とする請求項83、または請求項83に従属する請求項84乃至89いずれか1項記載の分析装置。
【請求項91】
センサによって検知された欠陥は、穴、スリット、シートの厚さの非均一性、低密度領域、空隙、裂け目、塊、所望の範囲または値から逸脱したシートの厚さ、所望の範囲または値から逸脱したシートの密度および/または所望の範囲または値から逸脱したシートの多孔度のうちの1つ以上を含むことを特徴とする請求項70乃至90いずれか1項記載の分析装置。
【請求項92】
エアロゾル発生材のシートは、タバコを含むことを特徴とする請求項70乃至91いずれか1項記載の分析装置。
【請求項93】
エアロゾル供給システム用消耗品を製造するための製造装置であって、
請求項70乃至92いずれか1項記載のエアロゾル発生材のシートを分析する分析装置と、
エアロゾル発生材のシートを受けるためのものであり、エアロゾル発生材のシートを搬送経路に沿って供給するように構成された供給装置と、
エアロゾル発生材のシートを収容し、エアロゾル発生材のシートを消耗品に形成するように構成された消耗品形成装置とを含む製造装置。
【請求項94】
エアロゾル供給システム用消耗品用のエアロゾル発生材のシートを分析する分析方法であって、
エアロゾル発生材のシートの欠陥を示す情報を検知することと、
検知された情報に基づいて消耗品の欠陥の有無を判断することと、を含み、
前記方法は、更に欠陥の1つ以上のパラメータを判断することを含み、欠陥の1つ以上のパラメータは、長さ、幅、深さ、搬送経路の方向に対する欠陥の範囲の角度、欠陥の面積、シートの密度、シートの厚さまたはシートの多孔度のうちの1つ以上を含む分析方法。
【請求項95】
欠陥のパラメータを1つ以上の予め設定された値と比較すること、又は、欠陥のパラメータと1つ以上の予め設定された値との比較に基づいて欠陥を分類することを含むことを特徴とする請求項94記載の分析方法。
【請求項96】
検知された情報に基づいて消耗品の欠陥の有無を判断することは、センサによって検知された情報に基づいてシートの少なくとも1つの個別の領域内の欠陥の有無を判断することを含むことを特徴とする請求項94または95記載の分析方法。
【請求項97】
検知された情報に基づいて消耗品の欠陥の有無を判断することは、センサによって検知された情報に基づいてシートの実質的な全長に沿って存在する欠陥の有無を判断することを含むことを特徴とする請求項94または95項記載の分析方法。
【請求項98】
欠陥は、エアロゾル発生材のシートの実質的な全長に沿って存在するシートの少なくとも1つのパラメータの目標範囲または値からの逸脱であり、記パラメータは、シートの厚さ、密度または多孔度のうちの1つ以上であることを特徴とする請求項97項記載の分析方法。
【請求項99】
欠陥を示す情報を検知するためにセンサを使用することを含み、ンサは、欠陥を検知するための信号発生器と信号受信器とを含むことを特徴とする請求項94乃至98いずれか1項記載の分析方法。
【請求項100】
センサは、複数の信号発生器と信号受信器とを含むことを特徴とする請求項99記載の分析方法。
【請求項101】
センサは、カメラを含み、メラは、シートの3次元画像を検知するように構成されている3次元カメラであることを特徴とする請求項99または100記載の分析方法。
【請求項102】
カメラは、フィルターを含み、ィルターは光フィルターであることを特徴とする請求項101記載の分析方法。
【請求項103】
カメラによって検知されたシートの領域にエアロゾル発生材のシートに光を当てることを含むことを特徴とする請求項101または102記載の分析方法。
【請求項104】
カメラから遠位にあるシートの面からシートに光を当てることを含むことを特徴とする請求項103記載の分析方法。
【請求項105】
エアロゾル発生材のシートの両面に光を当てることを含むことを特徴とする請求項103または104記載の分析方法。
【請求項106】
カメラのフィルターと同じ周波数の電磁放射線をフィルターするように構成されたフィルターを介してエアロゾル発生材のシートに光を当てることを含むことを特徴とする請求項102、または請求項102に従属する請求項103乃至105いずれか1項記載の分析方法。
【請求項107】
検知された欠陥は、穴、スリット、シートの厚さの非均一性、低密度領域、空隙、裂け目、塊、所望の範囲または値から逸脱したシートの厚さ、所望の範囲または値から逸脱したシートの密度および/または所望の範囲または値から逸脱したシートの多孔度のうちの1つ以上を含むことを特徴とする請求項94乃至106いずれか1項記載の分析方法。
【請求項108】
エアロゾル発生材のシートは、タバコを含むことを特徴とする請求項94乃至107いずれか1項記載の分析方法。
【請求項109】
エアロゾル供給システム用消耗品の製造方法であって、この方法は、
請求項94乃至108いずれか1項記載の分析方法によってエアロゾル供給システム用消耗品用のエアロゾル発生材のシートを分析することを含み、
さらにエアロゾル発生材のシートを消耗品に形成することを含む製造方法。
【請求項110】
エアロゾル供給システム用消耗品を製造するためのシステムであって、
請求項70乃至92いずれか1項記載のエアロゾル供給システム用消耗品用のエアロゾル発生材のシートを分析するための分析装置と、
エアロゾル発生材のシートを受けるためのものであり、エアロゾル発生材のシートを搬送経路に沿って供給するように構成された供給装置と、
エアロゾル発生材のシートを収容し、エアロゾル発生材のシートを消耗品に形成するように構成された消耗品形成装置とを含むシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、エアロゾル供給システム用消耗品を製造するための装置およびエアロゾル供給システム用消耗品の製造方法に関する。本開示は、さらに本明細書に開示されている装置および/または方法によって製造されたエアロゾル供給システム用の消耗品に関する。加えて本開示は、エアロゾル供給システム用消耗品用のエアロゾル発生材のシートを分析するための装置およびエアロゾル発生材のシートを分析するための装置用のコントローラに関する。さらに本開示は、エアロゾル供給システム用消耗品を製造するためのシステムにも関する。
【背景技術】
【0002】
特定のタバコ産業製品は、使用時、消費者によって吸引されるエアロゾルを発生させる。例えば、タバコ加熱デバイスは、基材を燃やさずに加熱してエアロゾルを形成するためにタバコなどのエアロゾル発生材を加熱する。エアロゾル発生材の質および均一性は、製品の質およびその製品を使用する際の消費者の感覚にとって重要である。
【発明の概要】
【0003】
本開示ではエアロゾル供給システム用消耗品を製造するための装置が提供され、この装置は、エアロゾル発生材のシートを受けるためのものであり、エアロゾル発生材のシートを搬送経路に沿って供給するように構成された供給装置と、エアロゾル発生材のシートが搬送経路に沿って通過する際にエアロゾル発生材のシートの欠陥を示す情報を検知するように構成されたセンサと、エアロゾル発生材のシートを収容し、エアロゾル発生材のシートを消耗品に形成するように構成された消耗品形成装置と、センサによって検知された情報に基づいてエアロゾル発生材のシートの欠陥の有無を判断するように構成されたコントローラとを含む。
【0004】
一部の実施態様ではコントローラは、消耗品形成装置によって形成された消耗品の欠陥の位置をセンサによって検知された情報に基づいて判断するように構成されている。
【0005】
一部の実施態様では欠陥の位置は、消耗品に沿った欠陥の軸方向の位置を含む。
【0006】
一部の実施態様ではコントローラは、欠陥の1つ以上のパラメータを判断するように構成されており、好ましくは欠陥のパラメータは、長さ、幅、深さ、搬送経路の方向に対する欠陥の範囲の角度、欠陥の面積、シートの密度、シートの厚さまたはシートの多孔度のうちの1つ以上を含む。
【0007】
一部の実施態様では1つ以上の欠陥は、シートの1つ以上の個別の領域内に存在してもよい。他の実施態様では欠陥は、シート全体または実質的にシート全体に存在してもよい。例えば、シート全体が意図せずにシート材のパラメータが所望の値から逸脱するように製造されてもよい。パラメータは、シート材の密度/厚さ/多孔度のうちの1つ以上であってもよい。例えば、シート材の密度は、望ましい密度より小さい場合があり、それは装置を通るシートを減少させることを困難にする。センサは、シート材の密度が小さいこと(またはいくつかの他のパラメータが目標値または目標範囲から逸脱していること)を検知するように構成してもよく、コントローラは、エアロゾル発生材のシートの前記欠陥の有無をセンサによって検知された情報に基づいて判断するように構成してもよい。
【0008】
一部の実施態様ではコントローラは、欠陥のパラメータを予め設定された値と比較するように構成されている。
【0009】
一部の実施態様ではコントローラは、欠陥のパラメータと予め設定された値との比較に基づいて欠陥を分類するように構成されており、好ましくはその分類は、欠陥の深刻度に関する。
【0010】
一部の実施態様ではコントローラは、1つ以上の欠陥の量または表面密度および/または1つ以上の欠陥の分類に基づいてエアロゾル発生材のシート全体の質を評価するように構成されている。一部の実施態様ではコントローラは、ある領域内の1つ以上の欠陥の量または表面密度および/または1つ以上の欠陥の分類に基づいてエアロゾル発生材のシート全体の質を評価するように構成されている。その領域は、例えばシート材の端部を含むこともあり得る。
【0011】
一部の実施態様ではコントローラは、センサによって検知された情報に基づいてエアロゾル発生材のシートの少なくとも1つの個別の領域の欠陥の有無を判断するように構成されている。
【0012】
一部の実施態様ではコントローラは、センサによって検知された情報に基づいてエアロゾル発生材のシートの実質的な全長に沿って存在する欠陥の有無を判断するように構成されている。
【0013】
一部の実施態様では欠陥は、エアロゾル発生材のシートの実質的な全長に沿って存在するシートの少なくとも1つのパラメータの目標範囲または値からの逸脱であり、好ましくは前記パラメータは、シートの厚さ、密度または多孔度のうちの1つ以上である。
【0014】
一部の実施態様ではコントローラは、エアロゾル発生材のシートの領域の質を前記領域内の1つ以上の欠陥の量または表面密度および/または前記領域内の1つ以上の欠陥の分類に基づいて評価するように構成されている。
【0015】
一部の実施態様では質の評価は、品質要求基準を作製し、好ましくはコントローラは、その基準をメモリーに記憶するように構成され、好ましくはその基準は、前記領域に関連付けられる。
【0016】
一部の実施態様ではシートのその領域は、個別の消耗品のエアロゾル発生材または装置によって形成される個別の消耗品のバッチに対応する。
【0017】
一部の実施態様ではコントローラは、領域の質の評価によって特定の作業を行うように構成されている。
【0018】
一部の実施態様ではその作業は、その領域の質が予め定義された値を下回ること、好ましくは領域および/またはシート材全体を廃棄すべきおよび/またはリサイクルすべきであることを示す信号を送ることを含む。
【0019】
一部の実施態様ではその作業は、その領域の質の評価がその質が予め定義された値を下回ったと、好ましくはその領域を含む消耗品または消耗品のバッチが廃棄されるべきおよび/またはリサイクルされるべきと判断した場合にその領域を含む消耗品または消耗品のバッチが消耗品形成装置によって形成された他の消耗品または消耗品のバッチから仕分けされるべきであることを示す信号を送ることを含む。
【0020】
一部の実施態様ではセンサは、欠陥を検知するための信号発生器と信号受信器とを含み、好ましくは信号は、レーザー信号である。
【0021】
一部の実施態様では本発明の装置は、複数のセンサを含む。
【0022】
一部の実施態様ではこれらのセンサは、搬送経路の方向に対して垂直な方向にオフセットしたシートの領域を検知するように構成されているおよび/または搬送経路に沿った方向にオフセットしたシートの領域を検知するように構成されている。
【0023】
一部の実施態様ではセンサは、エアロゾル発生材のシートの少なくとも一部のトポロジーを判定するように構成されている。
【0024】
一部の実施態様ではセンサは、エアロゾル発生材のシートの上または下に位置する。
【0025】
一部の実施態様ではセンサは、カメラを含む。
【0026】
一部の実施態様では本発明の装置は、エアロゾル発生材のシートに光を当てるように構成された発光体をさらに含む。
【0027】
一部の実施態様では発光体は、カメラに対して遠位にあるエアロゾル発生材のシートの面に位置する。
【0028】
一部の実施態様では発光体は、エアロゾル発生材のシートの両面に位置する。
【0029】
一部の実施態様では発光体は、フィルターを含む。
【0030】
一部の実施態様ではカメラは、フィルターを含み、好ましくはフィルターは光フィルターである。
【0031】
一部の実施態様では発光体のフィルターは、電磁放射線を通過させるように構成され、その少なくとも一部は、カメラのフィルターによって通過させられた電磁放射線と同じ周波数を有する。
【0032】
一部の実施態様ではカメラは、シートの3次元画像を検知するように構成されている3次元カメラである。
【0033】
一部の実施態様ではセンサによって検知された欠陥は、穴、スリット、シートの厚さの非均一性、低密度領域、空隙、裂け目、塊、所望の範囲または値から逸脱したシートの厚さ、所望の範囲または値から逸脱したシートの密度および/または所望の範囲または値から逸脱したシートの多孔度のうちの1つ以上を含む。
【0034】
一部の実施態様ではシートの厚さ、密度または多孔度は、シートの一方の面に電磁放射線(例えば、可視光)を発信し、シートのもう一方の面で検知された電磁放射線の量(例えば、光の量)を測定することによって判定してもよい。シートの前記もう一方の面で検知された電磁放射線の量が少ないと、シート材が薄い、低密度および/または多孔度が高いシートであることを表すことが分かっている。一部の実施態様ではシートの厚さ、密度または多孔度は、X線またはマイクロ波センサを使用して検知してもよい。さらに別の実施態様では、シートの厚さ、密度または多孔度は、超音波を使用して検知してもよい。
【0035】
一部の実施態様では供給装置は、エアロゾル発生材の連続したシートを供給し、好ましくは供給装置は、エアロゾル発生材のシートのボビンを収容するためのボビン収容機構を含み、好ましくは供給装置は、エアロゾル発生材のシートのボビンを含む。
【0036】
一部の実施態様ではエアロゾル発生材のシートは、タバコを含む。
【0037】
一部の実施態様では消耗品形成装置は、エアロゾル発生材のシートを条片に形成するように構成されている条片形成装置を含む。
【0038】
一部の実施態様では条片形成装置は、エアロゾル発生材のシートの少なくとも一部をエアロゾル発生材の条片に切断するように構成された切断装置を含む。
【0039】
一部の実施態様では消耗品形成装置は、エアロゾル発生材の条片を収集するように構成された収集装置を含む。
【0040】
一部の実施態様では消耗品形成装置は、エアロゾル発生材をラッパーに包むように構成された巻装装置を含む。
【0041】
一部の実施態様では消耗品形成装置は、消耗品を個別の消耗品に切断するための切断装置を含む。
【0042】
一部の実施態様では個別の消耗品は、1本分の長さまたは2本分の長さの消耗品である。
【0043】
一部の実施態様ではコントローラは、欠陥を個別の消耗品に関連付けるように構成されている。
【0044】
一部の実施態様ではコントローラは、欠陥を消耗品形成装置によって形成された個別の消耗品のバッチに関連付けるように構成されている。
【0045】
一部の実施態様では本発明の装置は、コントローラによって1つ以上の欠陥を含むと判断された個別の消耗品を除去するように構成された仕分け装置を含む。
【0046】
一部の実施態様では消耗品は、ロッドである。
【0047】
本開示ではエアロゾル供給システム用消耗品に形成されるエアロゾル発生材のシートを分析するための装置も提供され、この装置は、エアロゾル発生材のシートが搬送経路に沿って通過する際、エアロゾル発生材のシートの欠陥を示す情報を検知するように構成されたセンサと、センサによって検知された情報に基づいてエアロゾル発生材のシートの欠陥の有無を判断するように構成されたコントローラとを含む。
【0048】
一部の実施態様では本発明の装置は、上述の装置の特徴のうちの1つ以上を有する。
【0049】
本開示ではエアロゾル供給システム用消耗品に形成されるエアロゾル発生材のシートを分析するための装置用のコントローラも提供され、このコントローラはセンサに接続するように構成され、センサは、エアロゾル発生材のシートの欠陥を示す情報を検知するように構成され、コントローラは、センサによって検知された情報に基づいてエアロゾル発生材のシートの欠陥の有無を判断するように構成されている。
【0050】
一部の実施態様ではセンサは、エアロゾル発生材のシートが搬送経路に沿って通過する際、エアロゾル発生材のシートの欠陥を示す情報を検知するように構成されている。
【0051】
一部の実施態様ではコントローラは、本明細書で説明する装置の特徴のうちの1つ以上を有する。
【0052】
本開示ではエアロゾル供給システム用消耗品の製造方法も提供され、この方法は、搬送経路に沿ってエアロゾル発生材のシートを供給することと、エアロゾル発生材のシートが搬送経路に沿って通過する際にエアロゾル発生材のシートの欠陥を示す情報を検知することと、エアロゾル発生材のシートを消耗品に形成することと、検知された情報に基づいて消耗品の欠陥の有無を判断することとを含む。
【0053】
一部の実施態様では本発明の方法は、検知された情報に基づいて形成された消耗品の欠陥の位置を判断すること、好ましくは欠陥の軸方向位置を判断することを含む。
【0054】
一部の実施態様では本発明の方法は、欠陥の1つ以上のパラメータを判断することを含み、好ましくは欠陥のパラメータは、長さ、幅、深さ、搬送経路の方向に対する欠陥の範囲の角度、欠陥の面積、シートの密度、シートの厚さまたはシートの多孔度のうちの1つ以上を含む。
【0055】
一部の実施態様では本発明の方法は、欠陥のパラメータを1つ以上の予め設定された値と比較すること、好ましくは欠陥のパラメータと1つ以上の予め設定された値との比較に基づいて欠陥を分類することを含む。
【0056】
一部の実施態様では検知された情報に基づいて消耗品の欠陥の有無を判断することは、センサによって検知された情報に基づいてシートの少なくとも1つの個別の領域内の欠陥の有無を判断することを含む。
【0057】
一部の実施態様では検知された情報に基づいて消耗品の欠陥の有無を判断することは、センサによって検知された情報に基づいてシートの実質的な全長に沿って存在する欠陥の有無を判断することを含む。
【0058】
一部の実施態様では欠陥は、エアロゾル発生材のシートの実質的な全長に沿って存在するシートの少なくとも1つのパラメータの目標範囲または値からの逸脱であり、好ましくは前記パラメータは、シートの厚さ、密度または多孔度のうちの1つ以上である。
【0059】
一部の実施態様では本発明の方法は、欠陥を示す情報を検知するためにセンサを使用することを含み、好ましくはセンサは、欠陥を検知するための信号発生器と信号受信器とを含む。
【0060】
一部の実施態様ではセンサは、複数の信号発生器と信号受信器とを含む。
【0061】
一部の実施態様ではこれらのセンサは、搬送経路の方向に対して垂直な方向にオフセットしたシートの領域を検知するように構成されているおよび/または搬送経路に沿った方向にオフセットしたシートの領域を検知するように構成されている。
【0062】
一部の実施態様ではセンサは、エアロゾル発生材のシートの上または下に位置する。
【0063】
一部の実施態様ではセンサは、カメラを含み、好ましくはカメラは、シートの3次元画像を検知するように構成されている3次元カメラである。
【0064】
一部の実施態様ではカメラは、フィルターを含み、好ましくはフィルターは光フィルターである。
【0065】
一部の実施態様では本発明の方法は、カメラによって検知されたシートの領域においてエアロゾル発生材のシートに光を当てることを含む。
【0066】
一部の実施態様では本発明の方法は、カメラから遠位にあるシートの面からシートに光を当てることを含む。
【0067】
一部の実施態様では本発明の方法は、エアロゾル発生材のシートの両面に光を当てることを含む。
【0068】
一部の実施態様では本発明の方法は、カメラのフィルターと同じ周波数の電磁放射線をフィルターするように構成されたフィルターを介してエアロゾル発生材のシートに光を当てることを含む。
【0069】
一部の実施態様では本発明の方法は、エアロゾル発生材のシートの少なくとも一部のトポロジーを判断することを含む。
【0070】
一部の実施態様では検知された欠陥は、穴、スリット、シートの厚さの非均一性、低密度領域、空隙、裂け目、塊、所望の範囲または値から逸脱したシートの厚さ、所望の範囲または値から逸脱したシートの密度および/または所望の範囲または値から逸脱したシートの多孔度のうちの1つ以上を含む。
【0071】
一部の実施態様では搬送経路に沿ってエアロゾル発生材のシートを供給することは、エアロゾル発生材の連続したシートを供給することを含み、好ましくはシートは、ボビンから供給される。
【0072】
一部の実施態様ではエアロゾル発生材のシートは、タバコを含む。
【0073】
一部の実施態様ではエアロゾル発生材のシートを消耗品に形成することは、エアロゾル発生材のシートを条片に形成することを含み、好ましくはエアロゾル発生材のシートの少なくとも一部を条片に切断することを含む。
【0074】
一部の実施態様ではエアロゾル発生材のシートを消耗品に形成することは、エアロゾル発生材の条片を収集することを含む。
【0075】
一部の実施態様ではエアロゾル発生材のシートを消耗品に形成することは、エアロゾル発生材をラッパーに包むことを含む。
【0076】
一部の実施態様ではエアロゾル発生材のシートを消耗品に形成することは、消耗品を個別の消耗品に切断することを含み、好ましくは個別の消耗品は、1本分の長さまたは2本分の長さの消耗品である。
【0077】
一部の実施態様では本発明の方法は、欠陥を個別の消耗品に関連付けることを含む。
【0078】
一部の実施態様では本発明の方法は、1つ以上の欠陥を含むとコントローラによって判断されない個別の消耗品から1つ以上の欠陥を含むとコントローラによって判断された個別の消耗品を仕分けすることを含む。
【0079】
一部の実施態様では本発明の方法は、欠陥を個別の消耗品のバッチに関連付けることを含む。
【0080】
一部の実施態様では消耗品は、ロッドである。
【0081】
本開示では本明細書に開示されている装置によって製造されたおよび/または本明細書に開示されている方法によって製造されたエアロゾル供給システム用の消耗品も提供される。
【0082】
本開示ではエアロゾル供給システム用消耗品用のエアロゾル発生材のシートを分析するための装置も提供され、この装置は、エアロゾル発生材のシートの欠陥を示す情報を検知するように構成されたセンサと、センサによって検知された情報に基づいてエアロゾル発生材のシートの欠陥の有無を判断するように構成されたコントローラとを含む。
【0083】
コントローラは、欠陥の1つ以上のパラメータを判断するように構成してもよく、好ましくは欠陥のパラメータは、長さ、幅、深さ、搬送経路の方向に対する欠陥の範囲の角度、欠陥の面積、シートの密度、シートの厚さまたはシートの多孔度のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0084】
コントローラは、欠陥のパラメータを予め設定された値と比較するように構成してもよい。
【0085】
コントローラは、欠陥のパラメータと予め設定された値と比較に基づいて欠陥を分類するように構成されてもよく、好ましくはその分類は、欠陥の深刻度に関する。
【0086】
一部の実施態様ではコントローラは、センサによって検知された情報に基づいてエアロゾル発生材のシートの少なくとも1つの個別の領域の欠陥の有無を判断するように構成されている。
【0087】
一部の実施態様ではコントローラは、センサによって検知された情報に基づいてエアロゾル発生材のシートの実質的な全長に沿って存在する欠陥の有無を判断するように構成されている。
【0088】
一部の実施態様では欠陥は、エアロゾル発生材のシートの実質的な全長に沿って存在するシートの少なくとも1つのパラメータの目標範囲または値からの逸脱であり、好ましくは前記パラメータは、シートの厚さ、密度または多孔度のうちの1つ以上である。
【0089】
コントローラは、エアロゾル発生材のシートの領域の質を前記領域内の1つ以上の欠陥の量または表面密度および/または前記領域内の1つ以上の欠陥の分類に基づいて評価するように構成してもよい。
【0090】
質の評価は、品質要求基準を作製し、好ましくはコントローラは、その基準をメモリーに記憶するように構成されてもよく、好ましくはその基準は、前記領域に関連付けられてもよい。
【0091】
シートの領域は、個別の消耗品のエアロゾル発生材または装置によって形成される個別の消耗品のバッチに対応してもよい。
【0092】
コントローラは、領域の質の評価によって特定の作業を行うように構成してもよい。
【0093】
その作業は、その領域の質が予め定義された値を下回ること、好ましくは領域および/またはシート材全体を廃棄すべきおよび/またはリサイクルすべきであることを示す信号を送ることを含んでもよい。
【0094】
センサは、欠陥を検知するための信号発生器と信号受信器とを含んでもよく、好ましくは信号は、レーザー信号であってもよい。
【0095】
本発明の装置は、複数のセンサを含んでもよい。
【0096】
センサは、エアロゾル発生材のシートの少なくとも一部のトポロジーを判定するように構成してもよい。
【0097】
センサは、カメラを含んでもよい。
【0098】
本発明の装置は、エアロゾル発生材のシートに光を当てるように構成された発光体をさらに含んでもよい。
【0099】
発光体は、カメラに対して遠位にあるエアロゾル発生材のシートの面に位置するように構成してもよい。
【0100】
発光体は、エアロゾル発生材のシートの両面に位置するように構成してもよい。
【0101】
発光体は、フィルターを含んでもよい。
【0102】
カメラは、フィルターを含んでもよく、好ましくはフィルターは光フィルターであってもよい。
【0103】
発光体のフィルターは、電磁放射線を通過させるように構成されてもよく、その少なくとも一部は、カメラのフィルターによって通過させられた電磁放射線と同じ周波数を有する。
【0104】
カメラは、シートの3次元画像を検知するように構成されている3次元カメラであってもよい。
【0105】
センサによって検知された欠陥は、穴、スリット、シートの厚さの非均一性、低密度領域、空隙、裂け目、塊、所望の範囲または値から逸脱したシートの厚さ、所望の範囲または値から逸脱したシートの密度および/または所望の範囲または値から逸脱したシートの多孔度のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0106】
エアロゾル発生材のシートは、タバコを含んでもよい。
【0107】
本開示ではエアロゾル供給システム用消耗品を製造するための装置も提供され、この装置は、エアロゾル発生材のシートを分析するための本明細書に開示した装置と、エアロゾル発生材のシートを受けるためのものであり、エアロゾル発生材のシートを搬送経路に沿って供給するように構成された供給装置と、エアロゾル発生材のシートを収容し、エアロゾル発生材のシートを消耗品に形成するように構成された消耗品形成装置とを含む。
【0108】
消耗品形成装置は、エアロゾル発生材のシートを条片に形成するように構成されている条片形成装置を含んでもよい。
【0109】
条片形成装置は、エアロゾル発生材のシートの少なくとも一部をエアロゾル発生材の条片に切断するように構成された切断装置を含んでもよい。
【0110】
消耗品形成装置は、エアロゾル発生材の条片を収集するように構成された収集装置を含んでもよい。
【0111】
消耗品形成装置は、エアロゾル発生材をラッパーに包むように構成された巻装装置を含んでもよい。
【0112】
消耗品形成装置は、消耗品を個別の消耗品に切断するための切断装置を含んでもよい。
【0113】
個別の消耗品は、1本分の長さまたは2本分の長さの消耗品であってもよい。
【0114】
コントローラは、欠陥を個別の消耗品に関連付けるように構成してもよい。
【0115】
コントローラは、欠陥を消耗品形成装置によって形成された個別の消耗品のバッチに関連付けるように構成してもよい。
【0116】
本発明の装置は、1つ以上の欠陥を含むとコントローラによって判断された個別の消耗品を取り除くように構成された仕分け装置を含んでもよい。
【0117】
消耗品は、ロッドであってもよい。
【0118】
コントローラは、消耗品形成装置によって形成された消耗品の欠陥の位置をセンサによって検知された情報に基づいて判断するように構成してもよい。
【0119】
欠陥の位置は、消耗品に沿った欠陥の軸方向の位置を含んでもよい。
【0120】
コントローラは、領域の質の評価によって特定の作業を行うように構成してもよい。
【0121】
一部の実施態様ではその作業は、その領域の質が予め定義された値を下回ること、好ましくは領域および/またはシート材全体を廃棄すべきおよび/またはリサイクルすべきであることを示す信号を送ることを含む。
【0122】
一部の実施態様ではその作業は、その領域の質の評価がその質が予め定義された値を下回ったと、好ましくはその領域を含む消耗品または消耗品のバッチが廃棄されるべきおよび/またはリサイクルされるべきと判断した場合にその領域を含む消耗品または消耗品のバッチが消耗品形成装置によって形成された他の消耗品または消耗品のバッチから仕分けされるべきであることを示す信号を送ることを含む。
【0123】
センサは、エアロゾル発生材のシートの上または下に位置してもよい。
【0124】
供給装置は、エアロゾル発生材の連続したシートを供給してもよく、好ましくは供給装置は、エアロゾル発生材のシートのボビンを収容するためのボビン収容機構を含んでもよく、好ましくは供給装置は、エアロゾル発生材のシートのボビンを含んでもよい。
【0125】
センサは、エアロゾル発生材のシートが搬送経路に沿って通過する際にエアロゾル発生材のシートの欠陥を示す情報を検知するように構成してもよい。
【0126】
エアロゾル発生材のシートを分析するための装置は、搬送経路の方向に対して垂直な方向にオフセットしたシートの領域を検知するように構成されているおよび/または搬送経路に沿った方向にオフセットしたシートの領域を検知するように構成されている複数のセンサを含んでもよい。
【0127】
センサは、供給装置がシートを受け取る前にエアロゾル発生材のシートの欠陥を示す情報を検知するように構成してもよい。
【0128】
本開示ではエアロゾル供給システム用消耗品に形成されるエアロゾル発生材のシートを分析するための装置のコントローラも提供され、このコントローラはセンサに接続するように構成され、センサは、エアロゾル発生材のシートの欠陥を示す情報を検知するように構成され、コントローラは、センサによって検知された情報に基づいてエアロゾル発生材のシートの欠陥の有無を判断するように構成されている。
【0129】
センサは、エアロゾル発生材のシートが搬送経路に沿って通過する際、エアロゾル発生材のシートの欠陥を示す情報を検知するように構成してもよい。
【0130】
センサは、エアロゾル発生材のシートが搬送経路に沿って供給される前にエアロゾル発生材のシートの欠陥を示す情報を検知するように構成してもよい。
【0131】
本発明の装置/コントローラは、本明細書に開示する特徴のいずれかを有してもよい。
【0132】
本開示ではエアロゾル供給システム用消耗品用のエアロゾル発生材のシートを分析する方法も提供され、この方法は、エアロゾル発生材のシートの欠陥を示す情報を検知することと、検知された情報に基づいて消耗品の欠陥の有無を判断することとを含む。
【0133】
本発明の方法は、欠陥の1つ以上のパラメータを判断することを含んでもよく、好ましくは欠陥のパラメータは、長さ、幅、深さ、搬送経路の方向に対する欠陥の範囲の角度、欠陥の面積、シートの密度、シートの厚さまたはシートの多孔度のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0134】
本発明の方法は、欠陥のパラメータを1つ以上の予め設定された値と比較することを含んでもよく、好ましくは欠陥のパラメータと1つ以上の予め設定された値との比較に基づいて欠陥を分類することを含んでもよい。
【0135】
一部の実施態様では検知された情報に基づいて消耗品の欠陥の有無を判断することは、センサによって検知された情報に基づいてシートの少なくとも1つの個別の領域内の欠陥の有無を判断することを含む。
【0136】
一部の実施態様では検知された情報に基づいて消耗品の欠陥の有無を判断することは、センサによって検知された情報に基づいてシートの実質的な全長に沿って存在する欠陥の有無を判断することを含む。
【0137】
一部の実施態様では欠陥は、エアロゾル発生材のシートの実質的な全長に沿って存在するシートの少なくとも1つのパラメータの目標範囲または値からの逸脱であり、好ましくは前記パラメータは、シートの厚さ、密度または多孔度のうちの1つ以上である。
【0138】
本発明の方法は、搬送経路に沿ってシートを供給することと、シートが搬送経路に沿って供給される際に欠陥を示す情報を検知することを含んでもよい。
【0139】
本発明の方法は、欠陥を示す情報を検知するためにセンサを使用することを含んでもよく、好ましくはセンサは、欠陥を検知するための信号発生器と信号受信器とを含んでもよい。
【0140】
センサは、複数の信号発生器と信号受信器とを含んでもよい。
【0141】
センサは、カメラを含んでもよく、好ましくはカメラは、シートの3次元画像を検知するように構成されている3次元カメラであってもよい。
【0142】
カメラは、フィルターを含んでもよく、好ましくはフィルターは光フィルターである。
【0143】
カメラによって検知されたシートの領域にエアロゾル発生材のシートに光を当てることを含んでもよい。
【0144】
本発明の方法は、カメラから遠位にあるシートの面からシートに光を当てることを含んでもよい。
【0145】
本発明の方法は、エアロゾル発生材のシートの両面に光を当てることを含んでもよい。
【0146】
本発明の方法は、カメラのフィルターと同じ周波数の電磁放射線をフィルターするように構成されたフィルターを介してエアロゾル発生材のシートに光を当てることを含んでもよい。
【0147】
本発明の方法は、エアロゾル発生材のシートの少なくとも一部のトポロジーを判断すること含んでもよい。
【0148】
検知された欠陥は、穴、スリット、シートの厚さの非均一性、低密度領域、空隙、裂け目、塊、所望の範囲または値から逸脱したシートの厚さ、所望の範囲または値から逸脱したシートの密度および/または所望の範囲または値から逸脱したシートの多孔度のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0149】
エアロゾル発生材のシートは、タバコを含んでもよい。
【0150】
本開示ではエアロゾル供給システム用消耗品の製造方法も提供され、この方法は、本明細書で説明するようなエアロゾル供給システム用消耗品用のエアロゾル発生材のシートを分析すること、エアロゾル発生材のシートを消耗品に形成することとを含む。
【0151】
本発明の方法は、搬送経路に沿ってエアロゾル発生材のシートを供給することを含んでもよい。
【0152】
本発明の方法は、検知された情報に基づいて形成された消耗品の欠陥の位置を判断することを含んでもよく、好ましくは欠陥の軸方向位置を判断することを含んでもよい。
【0153】
センサは、エアロゾル発生材のシートの上または下に位置してもよい。
【0154】
搬送経路に沿ってエアロゾル発生材のシートを供給することは、エアロゾル発生材の連続したシート供給することを含んでもよく、好ましくはシートは、ボビンから供給されてもよい。
【0155】
エアロゾル発生材のシートの欠陥を示す情報を検知することは、エアロゾル発生材のシートが搬送経路に沿って通過する際にエアロゾル発生材のシートの欠陥を示す情報を検知することを含んでもよい。
【0156】
本発明の方法は、欠陥を示す情報を検知するために複数のセンサを使用することを含んでもよく、好ましくはこれらのセンサは、搬送経路の方向に対して垂直な方向にオフセットしたシートの領域を検知するように構成されているおよび/または搬送経路に沿った方向にオフセットしたシートの領域を検知するように構成してもよい。
【0157】
搬送経路に沿ってエアロゾル発生材のシートを供給することは、シートが搬送経路に沿って供給される前、好ましくはシートが供給装置に受け取られる前にエアロゾル発生材のシートの欠陥を示す情報を検知することを含んでもよい。
【0158】
エアロゾル発生材のシートを消耗品に形成することは、エアロゾル発生材のシートを条片に形成することを含んでもよく、好ましくはエアロゾル発生材のシートの少なくとも一部を条片に切断することを含んでもよい。
【0159】
エアロゾル発生材のシートを消耗品に形成することは、エアロゾル発生材の条片を収集することを含んでもよい。
【0160】
エアロゾル発生材のシートを消耗品に形成することは、エアロゾル発生材をラッパーに包むことを含んでもよい。
【0161】
エアロゾル発生材のシートを消耗品に形成することは、消耗品を個別の消耗品に切断することを含んでもよく、好ましくは個別の消耗品は、1本分の長さまたは2本分の長さの消耗品であってもよい。
【0162】
本発明の方法は、欠陥を個別の消耗品に関連付けることを含んでもよい。
【0163】
本発明の方法は、1つ以上の欠陥を含むとコントローラによって判断された個別の消耗品を1つ以上の欠陥を含むとコントローラによって判断されない個別の消耗品から仕分けすることを含んでもよい。
【0164】
本発明の方法は、欠陥を個別の消耗品のバッチに関連付けることを含んでもよい。
【0165】
消耗品は、ロッドであってもよい。
【0166】
本開示では本明細書に開示されている装置によって製造されたおよび/または本明細書に開示されている方法によって製造されたエアロゾル供給システム用の消耗品も提供される。
【0167】
本開示ではエアロゾル供給システム用消耗品を製造するためのシステムも提供され、消耗品を製造するためのシステムは、エアロゾル供給システム用消耗品用のエアロゾル発生材のシートを分析するための本明細書に開示する装置と、エアロゾル発生材のシートを受けるためのものであり、エアロゾル発生材のシートを搬送経路に沿って供給するように構成された供給装置と、エアロゾル発生材のシートを収容し、エアロゾル発生材のシートを消耗品に形成するように構成された消耗品形成装置とを含む。
【0168】
本発明のシステムは、本明細書に開示されているシートを分析するための装置、供給装置および/または消耗品形成装置の特徴のいずれかを有してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0169】
添付図面を参照し、あくまで例示を目的としていくつかの実施態様を説明する。
図1】エアロゾル供給システム用消耗品を製造するための装置の実施態様の略図である。
図2】消耗品に形成されているシート材の略図である。
図3図1の装置のセンサおよびコントローラの略図である。
図4】センサの実施態様を通過するシート材の略図である。
図5図4のセンサによって欠陥が検知されるシート材の一部の略式上面図である。
図6】センサの別の実施態様を通過するシート材の略図である。
図7図6のセンサによって欠陥が検知されるシート材の一部の略式上面図である。
図8図1の装置によって製造される消耗品を含むエアロゾル供給システムの略式断面図である。
図9】エアロゾル供給システム用消耗品の製造方法の実施態様のフロー図である。
図10】エアロゾル供給システム用消耗品の製造方法の別の実施態様のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0170】
図1は、エアロゾル供給システムに使用する消耗品を製造するための装置1の実施態様の略図である。
【0171】
本例では消耗品は、エアロゾル発生材からなるロッドである。しかしながら、これとは別の実施態様では消耗品は、異なる構造を有してもよく、例えばエアロゾル発生材からなる条片であってもよいことを留意すべきである。
【0172】
装置1は、エアロゾル発生材のシート3の供給を受け、エアロゾル発生材のシート3を連続したウェブとして搬送経路4に沿って供給するように構成されている供給装置2を含む。
【0173】
エアロゾル発生材は、タバコ材、例えば連続したウェブに形成される再生タバコ材料である。しかしながら、エアロゾル発生材は、これとは別に非タバコ材であってもよい。
【0174】
装置1は、エアロゾル発生材のシート3が搬送経路4に沿って通過する際にエアロゾル発生材のシート3の欠陥6を示す情報を検知するように構成されたセンサ5をさらに含む。
【0175】
また装置1は、エアロゾル発生材のシート3を受け、シート3を消耗品に形成するように構成された消耗品形成装置7を含む。本例では消耗品形成装置7は、エアロゾル発生材のシート3を受け、エアロゾル発生材のシート3をロッドに形成するように構成されたロッド形成装置7である。本例ではロッド形成装置7は、後に個別のロッド23に切断される連続したロッド8にシート3を形成するように構成されている。
【0176】
図2は、本例では個別のロッド23である消耗品8に形成されるエアロゾル発生材のシート3を略式に示している。
【0177】
センサ5は、エアロゾル発生材のシート3がロッド形成装置7によってロッド8に形成される前にエアロゾル発生材のシート3の欠陥6を検知するように構成されている。本例ではセンサ5は、供給装置2とロッド形成装置7の間に位置している。言い換えればロッド形成装置7は、センサ5の下流にあり、センサ5は、供給装置2の下流にある。「下流」なる用語は、エアロゾル発生材のシート3が供給装置2からセンサ5を通過してロッド形成装置7の方へと移動する際の搬送経路4に沿ったシート3の方向を意味する。この実施態様は、シート材3が搬送経路4に沿って供給装置2によって搬送される間にシート材3が調べられるので「オンライン」調査と言われる場合もある。
【0178】
一部の実施態様ではセンサ5およびコントローラ9を含む欠陥を検知する装置が設けられる。1つの実施態様では搬送経路に沿ってシート3を供給するための供給装置を選択的にさらに含む欠陥を検知するための装置が設けられる。
【0179】
消耗品製造装置1は、欠陥を検知する装置を含んでもよい。他の実施態様では欠陥を検知する装置は、消耗品製造装置1とは別の異なるものであってもよく、例えばシート3が消耗品製造装置1によって処理される前にシート3の少なくとも一部(例えば、シート3の端部またはシート3全体)の欠陥を検知するために使用してもよい。
【0180】
一部の実施態様ではエアロゾル発生材のシート3は、センサ5によって検査されてもよく、その後、シート3が充分な品質のものであると見なされた場合、シート3は、次に搬送経路4に沿って供給される。シートがコントローラによって許容できると見なされると(以下に詳しく説明するように)、供給装置2は、シート3を搬送経路4に沿って供給することを開始でき、ロッド形成工程を始めることができる。例えば、シート材3が装置1に積載される前、またはシート材3を装置1に積載した後にシート材3の端部を検査してもよい。これは供給装置2がシート材3を搬送経路4に沿って搬送する前にシート材3が調べられるので「オフライン」検査と言う場合もある。
【0181】
図1に示すように供給装置2は、エアロゾル発生材のシート3の供給源17を収容する収容機構16を含む。本例では収容機構16は、エアロゾル発生材のシート3のボビン17を収容するように構成されている。ボビン17は、搬送経路4に沿ってエアロゾル発生材のシート3の連続したウェブを供給する。別の実施態様(図示せず)では供給装置2は、搬送経路4に沿って個々のエアロゾル発生材のシートを供給する。
【0182】
シート3は、あらゆる好適な機構、例えばベルトまたは複数のローラーによって搬送経路4に沿って供給されてもよい。
【0183】
ロッド形成装置7は、エアロゾル発生材のシート3の少なくとも一部または全幅をエアロゾル発生材の条片19に切断するように構成された切断または細断装置18を含む。
【0184】
またロッド形成装置7は、切断装置18によって製せられたエアロゾル発生材の条片19を収集してロッド形状にするように構成された収集装置20を含む。本例ではロッドは、ほぼ円形の断面を有する。しかしながら、他の実施態様では(図示せず)ロッドは、例えば管状、楕円形、方形または六角形などの別の形を有してもよいことを留意すべきである。
【0185】
収集装置20は、漏斗または円錐(図示せず)を含んでもよく、これは条片19がロッドとして漏斗または円錐から出るように条片19を集めるように構成されている。
【0186】
ロッド形成装置7は、収集装置20の下流に巻装装置21をさらに含み、これは収集されたエアロゾル発生材の条片19をラッパーに包むように構成されている。
【0187】
巻装装置21は、収集された条片19のロッドを収容し、条片19をラッパーに包むように構成されているガーニチャー(図示せず)を含む。ラッパーは、ガーニチャーベルト(図示せず)上を連続したウェブとしてガーニチャーを介して供給され、これはベルト、ラッパーおよび条片19がガーニチャーの狭くなった円錐または舌部を通過する際に条片19のロッドを包むように構成されている。ラッパーは、次にラッパーの縁部に塗布されるまたは予め塗布された接着剤を使用して所定の位置に固定してもよい。これとは別の実施態様では巻装装置21は、例えば条片19のロッドにラッパーを巻く巻装ドラムを含む別の構造のものであってもよいことを留意すべきである。
【0188】
図1の例では条片19は、収集装置20によって収集され、次に収集された条片19は、巻装装置21に送られる。しかしながら、別の実施態様(図示せず)では収集と巻装を組み合わせた装置が条片19を収集してロッドにし、条片19をラッパーに包む。例えば、条片19を、条片19を収集してロッドにし、同時にロッドをラッパーで包むガーニチャー内に供給することも可能である。
【0189】
ロッド形成装置7は、巻装装置21の下流にある切断装置22を含み、連続した包装されたロッド8をエアロゾル発生材の個別のロッド23に切断するように構成されている。切断装置22によって作製された個別のロッド23は、1本分の長さまたは2本分の長さロッドまたはそれ以上の長さであってもよい。
【0190】
装置1は、センサ5によって検知された情報に基づいてロッド形成装置7によって形成されたロッド23の欠陥6の有無を判断するように構成されたコントローラ9(図3に示す)を含む。コントローラ9は、欠陥6を切断装置22によって切断された個別のロッド23に関連付けるように構成されている。
【0191】
これとは別にまたは加えてコントローラ9は、欠陥6をロッド形成装置7によって作製された個別のロッド23のバッチに関連付けるように構成されている。例えば、欠陥6がセンサ5によって検知された場合、コントローラ9は個別のロッド23のバッチ(例えば2、3、4、5、6、7、8、10、20、50または100本のロッドのバッチ)が欠陥6を含むと判断する。次に欠陥を含むバッチ全体が集められるまたは廃棄される、またはそうでなければ欠陥を含まないロッド23の残りのバッチから仕分けされる。さらにコントローラ9は、欠陥6を搬送経路4に沿って供給されているシート材の種類に関連付けるように構成してもよい。例えば、コントローラ9は、欠陥6を特定のシート材の厚さ/幅/組成などの特定の特徴を有するシート材またはシート材の特定のブランドまたは製造者に関連付けるように構成してもよい。即ち、コントローラ9は、特定の種類のシート材が欠陥6を受けやすいことを記録するように構成してもよい。例えば、特定の製造者によって製造されたシート材は、欠陥および/またはより多くのおよび/またはより深刻な欠陥を有する傾向がより大きくなりやすい。
【0192】
一部の実施態様ではコントローラ9がシート3のある領域が1つ以上の品質基準を満たさない(例えば、シートが目標値または範囲から逸脱している密度、厚さまたは多孔度を有する)と検知した場合、コントローラ9は、シート3の全長または実質的な全長(例えばボビン上のシート3の全て)が前記1つ以上の品質基準を満たさないと判断する。したがって、これはシート3のボビン全体が除去されるようにオペレーターに伝えられてもよい。これは「オフライン」(例えば、シート3が供給装置2に積載される前)または「オンライン」(例えば、シート3が供給装置2に積載された後に搬送経路に沿って送られる際)に行ってもよい。これは装置1がそうでなければ欠陥のあるシート材3で装置1を次善的に作動させることを妨げることに役立つ(例えば、不充分なテンションのシート材または装置1内で破れる/裂けるシート材により装置が詰まってしまう)。
【0193】
コントローラ9は、欠陥が検知される、例えばロッド23の欠陥が検知された場合、そのロッド23を製造ラインから除去し、廃棄できるようにアラーム(例えば、可聴または可視アラーム)を鳴らすようにしてもよい。一部の実施態様ではそのような廃棄は、自動であり、例えば装置1は、以下により詳しく説明するような仕分け装置24をさらに含んでもよい。
【0194】
一部の実施態様では欠陥6が検知された場合、コントローラ9は、シート3の欠陥6の位置および/またはパラメータを判断するように構成されている。シート3の欠陥の寸法および位置は、形成されたロッド内の欠陥の寸法および位置を判断するために外挿できる。例えば、ロッド8に沿った欠陥6の軸方向位置を判断することができる。本明細書中では「軸方向位置」なる用語は、ロッドの長手方向軸に沿った、言い換えれば搬送経路4に平行な方向の欠陥の位置を意味する。
【0195】
ロッド形成装置7が複数本分の長さの個別のロッド23、例えばロッド1本分の長さの2、3、4、5、6、7または8倍の長さのロッドを製造するように構成されている場合、欠陥の位置6を判断することは特に有利である。なぜなら欠陥6を含む個別のロッド23のその部分だけが除去されるからである。一部の実施態様ではコントローラ9は、シート3の幅および/または長さに沿った欠陥6の位置に基づいてロッド8の欠陥6の位置を判断するように構成されている。
【0196】
コントローラ9によって判断される欠陥6のパラメータは、欠陥の長さ、幅、深さ、面積および密度のうちの1つ以上を含んでもよい。欠陥6が特定され、測定されたら、コントローラ9は、欠陥6のパラメータを1つ以上の予め設定された値と比較するように構成されている。これは欠陥6の範囲を示し、欠陥6を含むロッド8のセクションを例えば切断装置22によって切断された欠陥6を有する個別のロッド23を除去することによって除去すべきか否かをコントローラ9によって決定することができる。
【0197】
コントローラ9は、測定されたパラメータと予め設定された値の比較に基づいて欠陥6を分類するように構成されている。この分類は、欠陥の深刻度を示してもよく、従って消耗品の質を劣化させる可能性のある欠陥を示してもよい。例えば、穴がセンサ5によって特定され、穴の寸法が計算される。穴の寸法は、穴の長さ、幅、半径または表面積のうちの1つ以上であってもよい。例えば、欠陥6の深刻度は、検知された穴の大きさに基づいて分類され、穴が大きいほど欠陥6の深刻度が大きい。加えてまたはこれとは別に欠陥6の深刻度は、所定の表面積内の異常の数、欠陥6の深さ、シート3の密度および/または搬送経路4の方向に対してシートに延びている破れまたは裂け目の角度に基づいて分類されてもよい。
【0198】
欠陥が穴である例ではコントローラ9は、穴6の大きさを欠陥と考慮するには充分な大きさの穴に分類される穴の予め設定された値と比較してもよい。穴6の寸法が欠陥分類基準を満たす場合、穴6を含む個別のロッド23は、装置1によって除去できる。
【0199】
例えば、ユーザーが定義する大きさを超える寸法の1つの穴を欠陥として分類できる。加えて一群の穴で合計の面積がユーザーが定義した境界内のユーザー定義の限界を超えた場合は欠陥として分類できる。
【0200】
一部の実施態様ではコントローラ9によって判断される欠陥6のパラメータは、搬送経路4の方向に対して延びている欠陥6の角度を含む。例えば、センサ5が薄い穴または裂け目などの異常を検知した場合、コントローラ9は、裂け目が搬送経路4の方向に対して延びている角度を判断してもよい。コントローラ9は、例えば搬送経路4の方向に対して延びている裂け目の角度が所定の値を越えている場合、その裂け目を欠陥6として分類してもよい。このことはもし分類しなければそのような裂け目がシート3がロッド形成装置7によって条片19に処理される際に条片19の分離の原因になるので有利である。一部の実施態様では分類は搬送経路4の方向に対する裂け目と裂け目の長さの関数に基づいてもよい。即ち、角度または長さが所定の値を超えた場合、その裂け目は欠陥6として分類される。
【0201】
コントローラ9は、メモリー9Aおよびプロセッサ9Bを含む。メモリー9Aは、インストラクションを記憶するように構成され、プロセッサ9Bは、そのインストラクションを実行するように構成されている。
【0202】
一部の実施態様では装置1は、コントローラ9によって1つ以上の欠陥6を含むと判断された個別のロッド23を除去するためのまたは個別のロッド23のうちの1つ以上が1つ以上の欠陥6を含むと判断された個別のロッド23のバッチを除去するための仕分け装置24を含む。即ち、シート3が搬送経路4に沿ってロッド形成装置7の方へと移動する際にセンサ5が欠陥6であるとしてコントローラ9によって分類されるシートの異常を検知したら、コントローラ9は装置1を通過するシートの速度に基づいてどの個別のロッド23で欠陥が終わるかを判断する。これにより製造ラインから取り除かれる欠陥が装置1を停止することなくそして手動で欠陥を含むシート3のセクションを取り除かずに取り除くことができる。
【0203】
エアロゾル発生材のシート3の質もまたシート3に発見された欠陥6の数および/または前記欠陥の分類に基づいて評価できる。一部の実施態様ではコントローラ9は、欠陥の量または密度(例えば表面密度)と欠陥の分類の両方を評価することによってエアロゾル発生材のシート3(例えば一部)の質の評価を行うように構成されている。例えば多くの深刻度の低い欠陥を有するシート3の一部は、低品質であると評価してもよく、深刻度の高い欠陥を1つだけ有するシートの一部も低品質であると評価してもよい。一部の実施態様では各欠陥は、欠陥の深刻度を基準にした重み付けに割り振られてもよい。つぎにコントローラ9は、シート3で検知されたまたはシートの所定の領域で検知された欠陥の全ての重み付けを加え、それに従ってシートの質を判断する。
【0204】
例えば、1つの実施態様では深刻度の低い欠陥は、1の重み付けに割り振られ、中度の深刻度の欠陥は、2の重み付けに割り振られ、深刻度の高い欠陥は、3の重み付けに割り振られる。そのような例ではコントローラ9が2つの高深刻度の欠陥を検知した場合、シート3/シート3のその部分は、6の品質値が与えられる。それに対してコントローラ9が2つの低深刻度の欠陥および1つの中間深刻度の欠陥を検知した場合、シート3/シート3のその部分は4の品質値が与えられ、したがって、多くの欠陥が存在するにも拘わらず第1の例より高品質であると評価される。
【0205】
一部の実施態様ではコントローラ9は、エアロゾル発生材のシート3(例えばその一部)の質の評価を行うように構成され、その品質の評価は、欠陥の深刻度および欠陥の数の両方の関数である。
【0206】
一部の実施態様ではコントローラ9は、シート3の所定領域または長さにおけるセンサ5によって検知された欠陥6の数を数えるように構成してもよい。欠陥6の数が所定の値を超えた場合および/または深刻な欠陥6が検知された場合、シート3のそのセクションは、例えば前記セクションを含む不連続のロッド23を除去することによって除去してもよい。
【0207】
一部の実施態様ではコントローラ9がシート3の領域全体に欠陥(例えば目標範囲または値の外側の厚さ、密度または多孔度である)があると判断した場合、それは除去されるべきであると判断される。
【0208】
仕分け装置24は、例えば欠陥6を有すると判断された個別のロッド23を除去するように構成されているロッドなどのプッシャー(図示せず)を含んでもよい。しかしながら、別の実施態様では仕分け装置24は、他の手段によって、例えば吸引を使用してまたは欠陥のあるロッド23に圧縮された気体を吹き付けることによって欠陥のあるロッド23を除去してもよい。一部の実施態様では仕分け装置24は、欠陥を含むと判断されていないロッド23から欠陥のあるロッド23を分離するように構成されている仕分けドラム(図示せず)を含む。
【0209】
センサ5は、エアロゾル発生材のシート3が搬送経路4に沿って通過する際、エアロゾル発生材のシート3の欠陥6を示す情報を検知するように構成されている。
【0210】
センサ5によって検知された欠陥6は、穴、スリット、シートの厚さの非均一性、低密度の領域、空隙、裂け目および塊のうちの1つ以上を含んでもよい。またセンサ5は、エアロゾル発生材のシート3のトポロジーを判断することも可能であり、したがってシート3の厚さの非均一性を検知できる。当然のことながら検知された欠陥6は、シート3の特定の領域になくてもよく、シート3全体の欠陥6であってもよい。例えば、センサ5は、シート3の密度、多孔度、厚さまたはトポロジーなどのシート3全体の欠陥6を検知するように構成されている。一部の実施態様ではシート3の領域(例えば、シート3の長さの最初の10または20センチなどの端部領域)をオンラインまたはオフラインで検査して、その検査から得られたデータを使用してシート3全体の品質が評価される。例えば、シート3の端部が検査され、低密度であると分かった場合、シート3全体を除去し、廃棄してもよい。
【0211】
エアロゾル発生材のシート3中に欠陥6が存在することはそれが最終製品の一貫性および/または品質を低下させるので望ましくない。したがって、欠陥のあるロッド23を除去できるようにエアロゾル発生材のシート3の欠陥を検知することは有利である。欠陥のあるロッドは、コントローラがコントローラの欠陥の数の評価および/またはロッドの前記欠陥の分類に基づいていくつかの実施態様ではロッドが形成されるシート材の品質を上述のように低品質であると評価することによって廃棄されるべきであると判断したロッドである。センサ5は、エアロゾル発生材のシート3がロッド8に形成される前に欠陥6が検知されるように配置されている。これによりシート3を処理してロッドにした後に欠陥を検知しようとする場合に比べてより正確に欠陥を検知することが可能になる。
【0212】
さらにエアロゾル発生材のシート3の欠陥は、装置1の種々の部品に弊害をもたらす可能性がある。したがって、コントローラ9は、装置1に弊害をもたらし得る欠陥がシート材3に検知された場合、アラームを鳴らすまたは装置1を停止させるように構成してもよい。例えば、欠陥が装置1の詰まりの原因になる構造の欠陥が検知された場合、アラームを始動させるおよび/または装置1を停止する。例えば、欠陥の幅がシート3の切断または細断中にストリップ19の分離を引き起こすのに充分な幅の場合である。
【0213】
別の実施態様ではコントローラとセンサとを含むシートの欠陥を検知するための装置を提供する。一部の実施態様では欠陥を検知するための装置は、消耗品の製造装置1とは別個のものであってもよい。例えば、欠陥を検知するための装置は、シート3が消耗品製造装置1によって処理される前にシート3の少なくとも一部(例えば、シート3の端部またはシート3全体)の欠陥を検知するため使用してもよい。シート3が充分な品質ではないと判断された場合、オペレーターは表示(例えばアラーム)によって知らされる。したがって、検知されたシート3は、消耗品製造装置に積載されない。
【0214】
図4および5は、センサ5の実施態様を例示している。センサ5は、欠陥6を検知するために信号発生器10と信号受信器11とを含む。
【0215】
X線、紫外線、可視光、赤外線またはマイクロ波などの電磁放射線のあらゆる周波数を検知するセンサなどの他のセンサを使用してよいことを留意すべきである。一部の実施態様ではセンサは、超音波センサまたは電気および/または磁気センサであり、容量または誘導センサを含んでもよい。
【0216】
センサ5は、センサ5によってスキャンされるエアロゾル発生材のシート3の領域15の上に配置される。エアロゾル発生材のシート3が搬送経路4に沿って搬送される際、信号発生器10は、エアロゾル発生材のシート3の方に角度が付けられて導かれる信号12を発する。信号12は、エアロゾル発生材のシート3から反射し、信号受信器11によって受信される。信号受信器11が信号発生器10から発せられる信号12を受信しない場合、それはエアロゾル発生材のシート3が穴を含むことを示唆する。選択的に信号はレーザー信号であってもよい。
【0217】
センサ5は、エアロゾル発生材のシート3が搬送経路4に沿って通過する際、シート3をスキャンする。センサ5は、デジタルまたはアナログであってもよい。センサ5は、連続的または個別の信号を送信および/または受信してもよい。
【0218】
一部の実施態様ではそれぞれがトランスミッターとレシーバーとを含む複数のセンサ5があってもよい。
【0219】
一部の実施態様ではその複数のセンサ5は、例えば搬送経路4の方向に順番に配置されて、搬送経路に沿った方向にオフセットしたシートの領域を検知するように構成される。順番に配置された複数のセンサ6によってエアロゾル発生材のシートの大きな領域をスキャンすることを可能にする。またそのような構成は、センサ5のうちの1つが例えば搬送経路4に沿って移動するシートの速度により欠陥を検知できなかった場合にある程度の冗長性を提供する。最初のセンサが検知に失敗した場合、搬送経路に沿って第1のセンサの下流に位置する第2のセンサが欠陥を検知できる。またこの構成は、欠陥6の長さを欠陥6を同時に検知する長手方向に配置されたセンサ5の数を数えることによって判断することが可能になる。しかしながら、欠陥6の長さを判断するための別の選択肢は、どれくらい長く欠陥6が特定のセンサ5によって(または装置1が単独のセンサ5を含む実施態様のセンサ5によって)検知されるかを測定するものである。
【0220】
これとは別にまたは加えて一部の実施態様では複数のセンサ5は、搬送経路4に垂直な方向にオフセットさせてもよい。即ち、センサ5は、シート3の幅(図5の矢印「W」)横断して異なる領域を検知するように構成されている。この構成を図5に示し、破線R1~R9のそれぞれは、対応するセンサ5の検知する領域を表している。これは欠陥の大きさを判断することに役立つ。例えば、同時にまたは所定の時間内に欠陥6を検知するセンサ5の数から欠陥6の幅を判断できる。しかしながら、これとは別の実施態様ではシート3の幅Wの一部だけをスキャンするまたはシート3の全幅Wをスキャンする単独のセンサ5を設けてもよいことを留意すべきである。
【0221】
上述の実施態様ではセンサ5は、搬送経路4に対して垂直または搬送経路に対して角度をつけたラインで順番に配置してもよい。
【0222】
別の実施態様では図6および7に示すようにセンサ5は、カメラ13を含む。
【0223】
当然のことながらあらゆる好適なモデルのカメラ13、例えばKeyence(TM)CA-HL02MXカメラを使用できる。
【0224】
カメラ13は、エアロゾル発生材のシート3の上に位置し、エアロゾル発生材のシート3が搬送経路4に沿って通過する際にエアロゾル発生材のシート3を写すように構成されている。当然のことながらカメラ13は、エアロゾル発生材のシート3の下に位置してもよく、またはカメラ13をシート3の両側に設けてもよい。
【0225】
一部の実施態様ではカメラ13は、3次元カメラである。これはカメラ13がエアロゾル発生材のシート3の厚さの非均一性を検知することに役立つ。
【0226】
カメラ13は、欠陥6を検知するカメラの性能を向上させる偏光フィルターなどのフィルター(図示せず)を含んでもよい。一部の実施態様ではカメラ13のフィルターは、例えば予め定められた値より高いまたは低い特定の周波数の電磁放射線をフィルターするように構成されている。フィルターは、ハイパス、ローパスまたはバンドパスフィルターであってもよい。
【0227】
装置1は、エアロゾル発生材のシート3に光を当てるように構成された発光体14をさらに含む。
【0228】
発光体14は、シート3の領域14Aに光を当てるように構成されている。発光体14は、搬送経路4の方向においてカメラ13によって検知された領域15と位置合わせされている領域14Aのシート3の一方の面または両面に光を当てるように構成されている。即ち、発光体14は、カメラ13によって検知された領域15に対してシート3の裏に光を当てるおよび/またはカメラ13によって検知された領域15と同じシート3の面に光を当ててもよい。
【0229】
一部の実施態様では発光体14によって光が当てられたシート3の領域14Aは、搬送経路4の方向においてカメラ13によって検知されたシート3の領域15に重なる。
【0230】
一部の実施態様では発光体14は、カメラ13によって検知されたシート3の長さのその部分に光を当てるように構成されている。
【0231】
発光体14は、電磁放射線源、例えばバルブなどの光源を含んでもよい。発光体14は、シート3の方に電磁放射線を集中させるように構成してもよい。
【0232】
電磁放射線源は、発光体14によって発せられる電磁放射線の5%超、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%または95%または特定の周波数または周波数レンジの電磁放射線がシート3に当たる、好ましくはカメラ13によって検知された領域15のシート3の一方または両面に当たるようにシートに向けられてもよい。例えば、電磁放射線源は、カメラ13によって検知された領域15の裏のシート3の面に照射してもよい。
【0233】
一部の実施態様では発光体14は、シート3から最大で3メートル、最大で2メートル、最大で1メートル、最大で0.75メートル、最大で0.5メートル、最大で0.25メートルまたは最大で0.15メートルまたは0.1メートルの所に配置される。
【0234】
発光体14は、カメラ13に対して反対にあるエアロゾル発生材のシート3の面に配置される。この構成は、欠陥を検知するカメラの性能の向上に特に効果的であることがわかっている。しかしながら、一部の実施態様ではエアロゾル発生材のシート3の両側、例えばシート3の上下に発光体14があってもよい。
【0235】
図6に示す実施態様ではカメラ13は、エアロゾル発生材のシート3の上に配置され、発光体14は、カメラ13の反対のエアロゾル発生材のシート3の下に配置される。
【0236】
発光体14は、フィルター(図示せず)を含んでもよい。一部の実施態様ではそのフィルターは、例えば予め定められた値より高いまたは低い特定の周波数の電磁放射線をフィルターするように構成されている。フィルターは、ハイパス、ローパスまたはバンドパスフィルターであってもよい。発光体14のフィルターを通過した電磁放射線の少なくとも一部は、カメラ13のフィルターを通過する。フィルターがかけられた電磁放射線、例えばフィルターがかけられた光をシートに照射することでカメラ13が背景光を除去することが可能になり、照射信号の検知を向上させ、欠陥の検知を向上させる。
【0237】
一部の実施態様ではカメラ13のフィルターおよび/または発光体14のフィルターは、偏光フィルターである。カメラ13と発光体14と共に偏光フィルターを使用することで環境照明からの干渉を減少させ、したがってシート分析の正確性を向上させる。
【0238】
カメラ13は、カラーカメラ、グレースケールまたは白黒であってもよい。一部の実施態様ではカメラ13は、赤外線カメラである。
【0239】
一部の実施態様ではコントローラ9は、欠陥6の有無を検知するピクセルの計数を行うことによってエアロゾル発生材のシート3の欠陥6の大きさを判断するように構成されている。例えばシート3の穴または他の欠陥は、色が異なるおよび/またはシート材3自体よりも明るいまたは暗くなる。加えて小さい密度または薄いまたは多孔度が高い領域は、例えばその領域は発光体14から発せられた光を遮断しにくい傾向があるのでシート3の残りの部分と比較して明るい領域に結果としてなる。したがって、穴または他の欠陥の領域のカメラ13によって写されたピクセルは、そのような穴の無いシート3の領域で撮られたピクセルと比較して非標準的な特性を有することになる。非標準的な特性は、ピクセルの明るさ/暗さ/色の内の1つ以上を含んでもよい。
【0240】
またカメラ13は、発光体14を必要とせずにシート3の密度、厚さおよび/または多孔度を判断するために使用してもよいことを留意すべきである。例えば、カメラ13をカメラ13によって検知されたシート3の色に基づいて密度/厚さ/多孔度を判断するために使用してもよい。
【0241】
コントローラ9は、前記非標準的な特性を有するピクセルの数、例えば通常より暗い、したがって穴の有無を示すピクセルの数に基づいて欠陥の寸法を判断できる。一部の実施態様ではコントローラ9は、例えば色がダメージを受けたシート材の存在によって予期される色と異なる場合または明るさ/暗さが閾値を超えた場合、前記非標準的特性を有する隣接するピクセルまたは所定の領域のピクセルの数を数える。
【0242】
コントローラ9は、シート3の長さに沿って(搬送経路4の方向に)隣接するまたは互いに近接する前記非標準的な特性を有するピクセルの数を数えて欠陥6の長さを判断してもよい。加えてまたはこれとは別にコントローラ9は、シート3の幅Wに沿って(搬送経路4に対して直角の方向)隣接するまたは互いに近接する前記非標準的な特性を有するピクセルの数を数えて欠陥6の幅を判断してもよい。
【0243】
一部の実施態様ではコントローラ9は、欠陥6の長さと幅の両方を測定することによってまたは前記非標準的な特性を有する隣接するピクセルの総数を数えることによって欠陥6の表面積を測定するように構成されている。
【0244】
コントローラ9は、エアロゾル発生材のシート3の欠陥6の画像をロッド8の特定の領域、特定の個別のロッド23、ロッド23のバッチおよび/または特定のシート材3源の内の1つ以上を関連付けるように構成されている。欠陥6を有するロッド8の領域、欠陥6を含む特定の個別のロッド23または欠陥6を有するロッド23を含む個別のロッド23のバッチを、その欠陥6が特定の予め設定された除去基準を満たし、したがってコントローラ9によって欠陥6として分類された場合、除去できる。例えば、欠陥6が充分な長さ、幅および/または表面積を有する場合または充分な数の欠陥6がある場合。
【0245】
さらにカメラ13によって検知された通常のものより明るい/暗い色はシート3の厚さの非均一性の領域を示す。例えば、明るい色は、シート3が標準より薄いことを示し、暗い色はシートが標準より厚いことを示す。コントローラ9は、カメラ13によって撮像されたピクセルのいずれかが閾値明るさ/暗さ超えるまたは未満である、または特定の数を超える数のピクセルが閾値明るさ/暗さを超えた場合、欠陥6があると判断するように構成してもよい。これとは別にシート3の全ての領域または実質的に全ての領域が通常より明るい/暗い場合、これはシート3全体または実質的に全体が準最適な厚さ、密度および/または多孔度を有する。
【0246】
ここで図8を参照するとエアロゾル供給システム100の実施態様が示されている。本例ではエアロゾル供給システム100は、紙巻きタバコなどの燃焼系エアロゾル供給システム100である。しかしながら、エアロゾル供給システム100は、非燃焼系エアロゾル供給システム100であってもよいことを留意すべきである。
【0247】
エアロゾル供給システム100は、図1~7のいずれかの装置1によって製造された消耗品23である。本例では消耗品23はロッドである。
【0248】
消耗品23は、エアロゾル発生材のシート3をロッド形状に形成することによって製造されたエアロゾル発生材23A、例えばタバコを含む。消耗品23は、エアロゾル発生材23Aを囲むラッパー23Bをさらに含む。
【0249】
エアロゾル供給システム100は、部材102をさらに含み、これは部材102および消耗品23の一部に重なるチッピング紙103によって消耗品23に取り付けられる。本例では部材102はフィルターであり、プラグラッパー102Bによって囲まれているフィルター材からなる本体102Aを含む。
【0250】
ここで図9を参照するとエアロゾル供給システム用部材の製造方法200の実施態様が例示されている。本発明の方法200は、搬送経路に沿ってエアロゾル発生材のシートを供給すること(工程S1)と、エアロゾル発生材のシートが搬送経路に沿って通過する際にエアロゾル発生材のシートの欠陥を示す情報を検知すること(工程S2)と、エアロゾル発生材のシートを消耗品に形成すること(工程S3)と、検知された情報に基づいて消耗品の欠陥の有無を判断すること(工程S4)とを含む。
【0251】
他の実施態様では欠陥を示す情報を検知すること(工程S2)は、シート材3が搬送経路に沿って送られる前に(例えばシート材3が供給装置2に積載される前に)行われる。
【0252】
ここで図10を参照するとエアロゾル供給システム用部材の製造方法300の別の実施態様が例示されている。本発明の方法300は、搬送経路に沿ってエアロゾル発生材のシートを供給すること(工程S1)と、エアロゾル発生材のシートが搬送経路に沿って通過する際にエアロゾル発生材のシートの欠陥を示す情報を検知すること(工程S2)と、エアロゾル発生材のシートを消耗品に形成すること(工程S3)と、検知された情報に基づいて消耗品の欠陥の有無を判断すること(工程S4)とを含む。他の実施態様では欠陥を示す情報を検知すること(工程S2)は、シート材3が搬送経路に沿って送られる前に(例えばシート材3が供給装置2に積載される前に)行われる。
【0253】
搬送経路に沿ってエアロゾル発生材のシートを供給すること(工程S1)は、エアロゾル発生材の連続したシートを供すること(工程S1A)と、搬送経路に沿ってエアロゾル発生材の連続したシートを供給すること(工程S1B)とを含んでもよい。シートは、ボビンから供給されてもよい。
【0254】
シートの欠陥を示す情報を検知する工程(S2)は、エアロゾル発生材のシートに光をあてること(工程S2A)を含んでもよい。一部の実施態様ではシートは、特定の周波数または周波数の領域だけを通過するようにフィルターがかけられた電磁放射線を使用して光が当てられる。
【0255】
シートの欠陥を示す情報を検知する工程(S2)は、欠陥の有無を検知するためのセンサを使用すること(工程S2B)を含んでもよい。一部の実施態様ではセンサは、信号発生器および受信器、例えばレーザー発生器および受信器を含むおよび/またはカメラを含む。一部の実施態様ではセンサは、特定の周波数または周波数の領域だけを通過させるようにフィルターがかけられ、これらは工程S2Aに関して上述したフィルターを通過する周波数と同じまたは重なってもよい。
【0256】
一部の実施態様ではシートの欠陥を示す情報を検知する工程(S2)は、複数のセンサを使用することを含んでよい。センサは、搬送経路の方向に順番に配置してもよい。これとは別にまたは加えてセンサは、シートの幅に沿ってオフセットさせてもよい。
【0257】
エアロゾル発生材のシートを消耗品に形成する工程(S3)は、エアロゾル発生材のシートを条片に形成すること(工程S3A)を含む。この工程は、エアロゾル発生材のシートの少なくとも一部を条片に切断することを含んでもよい。他の実施態様(図示せず)ではシートは、条片に切断されるのではなく、または切断することに加えて消耗品になるように折り曲げてもよい。
【0258】
エアロゾル発生材のシートを消耗品に形成する工程(S3)は、エアロゾル発生材の条片を収集すること(工程S3B)をさらに含む。
【0259】
エアロゾル発生材のシートを消耗品に形成する工程(S3)は、エアロゾル発生材をラッパーに包むこと(工程S3C)をさらに含む。
【0260】
エアロゾル発生材のシートを消耗品に形成する工程(S3)は、消耗品を個別の消耗品に切断すること(工程S3D)をさらに含む。一部の実施態様では個別の消耗品は、1本分の長さまたは2本分の長さの消耗品である。
【0261】
検知された情報に基づいて消耗品の欠陥の有無を判断する工程(S4)は、欠陥の1つ以上のパラメータ判断すること(工程S4A)を含む。欠陥のパラメータは、シートの長さ、幅、深さ、面積または密度のうちの1つ以上を含んでもよい。これとは別にまたは加えてパラメータは、シートの厚さまたは多孔度のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0262】
消耗品の欠陥の有無を判断する工程(S4)は、欠陥のパラメータを1つ以上予め設定された値と比較すること(工程S4B)と、欠陥のパラメータと1つ以上の予め設定された値との比較に基づいて欠陥を分類すること(工程S4C)をさらに含む。
【0263】
消耗品の欠陥の有無を判断する工程(S4)は、欠陥を個別の消耗品に関連付けること(工程S4D)をさらに含む。これとは別にまたは加えて工程S4Dは、欠陥を個別の消耗品のバッチに関連付けることを含む。
【0264】
本発明の方法300は、コントローラによって1つ以上の欠陥を含むと判断された個別の消耗品をコントローラによって1つ以上の欠陥を含むと判断されなかった個別の消耗品から仕分けすること(工程S5)をさらに含む。欠陥を含むあらゆる個別の消耗品は、装置から除去され、廃棄またはリサイクルされる。
【0265】
当然のことながら上述した本発明の方法の工程のうちの1つ以上を省略してもよい。さらに本発明の方法の工程は、同時にまたは異なる順番で行ってもよい。
【0266】
本開示では「エアロゾル供給システム」は、燃焼系エアロゾル供給システムおよび非燃焼系エアロゾル供給システムの両方を意味する。
【0267】
本開示では「非燃焼系」エアロゾル供給システムは、ユーザーへの少なくとも1つの物質の送出を容易にするために、エアロゾル供給システム(またはその構成要素)の構成エアロゾル発生材を燃焼させないまたは燃やさないシステムである。
【0268】
一部の実施態様では送出システムは、非燃焼系エアロゾル供給システム、例えば電動非燃焼系エアロゾル供給システムである。
【0269】
一部の実施態様では非燃焼系エアロゾル供給システムは、ベイピング装置または電子ニコチン送出システム(END)としても知られる電子タバコであるが、エアロゾル発生材中のニコチンの存在は要件ではないことに留意されたい。
【0270】
一部の実施態様では非燃焼系エアロゾル供給システムは、エアロゾル発生材加熱システムであり、非燃焼加熱システムとしても知られている。このようなシステムの一例は、タバコ加熱システムである。
【0271】
一部の実施態様では非燃焼系エアロゾル供給システムは、エアロゾル発生材の組合わせを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムであり、その1種以上の材料を加熱することができる。エアロゾル発生材のそれぞれは、例えば、固体、液体、またはゲルの形体であり、ニコチンを含んでも含まなくてもよい。一部の実施態様ではハイブリッドシステムは、液体またはゲルのエアロゾル発生材および固体のエアロゾル発生材を含む。固体エアロゾル発生材は、例えばタバコまたは非タバコ製品を含んでもよい。
【0272】
通常は非燃焼系エアロゾル供給システムは、非燃焼系エアロゾル供給デバイスと、非燃焼系エアロゾル供給デバイスと使用するための消耗品とを含んでもよい。
【0273】
一部の実施態様では本開示は、エアロゾル発生材を含み、非燃焼系エアロゾル供給デバイスに使用するように構成された消耗品に関する。これらの消耗品は、時には本開示を通して物品と言う。
【0274】
一部の実施態様では非燃焼系エアロゾル供給システム、例えばその非燃焼系エアロゾル供給デバイスは、動力源と、コントローラとを含んでもよい。動力源は、例えば電源または発熱動力源であってもよい。一部の実施態様では発熱動力源は、炭素基材を含み、これは動力を熱の形体で発熱動力源に近接したエアロゾル発生材または熱伝導材に分配するように励起される。
【0275】
一部の実施態様では非燃焼系エアロゾル供給システムは、消耗品を収容するための領域と、エアロゾル発生器と、エアロゾル発生領域、ハウジング、マウスピース、フィルターおよび/またはエアロゾル変性剤とを含んでもよい。
【0276】
一部の実施態様では非燃焼系エアロゾル供給システムに使用するための消耗品は、エアロゾル発生材と、エアロゾル発生材貯蔵領域と、エアロゾル発生材移送部品と、エアロゾル発生器と、エアロゾル発生領域と、ハウジングと、ラッパーと、フィルターと、マウスピースおよび/またはエアロゾル変性剤とを含んでもよい。
【0277】
一部の実施態様では供給される物質は、エアロゾル発生材またはエアロゾル化されることを意図していない材料であってもよい。必要に応じて、いずれかの材料は、1つ以上の活性成分、1つ以上の風味料、1つ以上のエアロゾル形成材および/または1つ以上の他の機能性材を含んでもよい。
【0278】
一部の実施態様では供給される物質は、活性物質を含む。
【0279】
本発明で使用する活性物質は生理反応を達成するまたは高めることを意図した材料である生理的に活性な材料である。活性物質は、例えば栄養補助食品、向知性薬、向精神薬から選択されてもよい。活性物質は自然に発生したものまたは合成で得られたものであってもよい。活性物質は、例えばニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、B6またはB12またはCなどのビタミン、メラトニン、カンナビノイド、またはこれらの成分、派生物または混合物を含んでもよい。活性物質はタバコ、大麻または他の植物の成分、派生物または抽出物の1つ以上を含んでもよい。
【0280】
一部の実施態様では活性物質はニコチンを含む。一部の実施態様では活性物質はカフェイン、メラトニンまたはビタミンB12を含む。
【0281】
本明細書で説明するように活性物質は1つ以上のカンナビノイドまたはテルペンなどの大麻の成分、派生物または抽出物の1つ以上を含んでもよい。
【0282】
本明細書で説明するように活性物質は植物またはその成分、派生物または抽出物を含むまたはそれらから派生したものであってもよい。ここで言う「植物」なる用語は抽出物、葉、樹皮、繊維、茎、根、種、花、果実、花粉、殻、さやなどの植物から派生したあらゆる材料を含むがこれらに限定されない。これとは別に材料は植物に天然に存在するまたは合成して得られる活性化合物を含んでもよい。材料は、液体、気体、固体、粉体、塵、粉砕された粒子、粒、ペレット、小片、ストリップ、シートなどの形体であってもよい。植物の例としてはタバコ、ユーカリ、トウシミキ、オオアサ、ココア、大麻、ウイキョウ、レモングラス、ペパーミント、スペアミント、ルイボス、カミツレ、亜麻、ショウガ、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、月桂樹、リコリス(甘草)、抹茶、マテ茶、オレンジの皮、パパイヤ、バラ、セージ、緑茶または紅茶などの茶、タイム、チョウジ、シナモン、コーヒー、アニシード(アニス)、バジル、月桂樹の葉、カルダモン、コリアンダー、クミン、ナツメグ、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、ラベンダー、レモン果皮、ミント、ビャクシン、ニワトコの花、バニラ、ヒメコウジ、シオガマギク、クルクマ、ターメリック、サンダルウッド、シラントロ、ベルガモット、橙花、ギンバイカ、カシス、カノコソウ、ピメント、メース、ダミエン、ハナハッカ、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、ウイキョウ、バーベナ、タラゴン、ゼラニウム、桑、朝鮮人参、テアニン、テアクリン、マカ、アシュワガンダ、ダミアナ、ガラナ、クロロフィル、バオバブまたはこれらのあらゆる組み合わせがある。ミントは次のミント種から選択されてもよい、ハッカ、モロッコミント、エジプトミント、ペパーミント、オーデコロンミント、キャンディミント、カーリーミント、ケンタッキーカーネルミント、ホースミント、パイナップルミント、ペニーロイヤルミント、イングリッシュスペアミントおよびマルバハッカ。
【0283】
一部の実施態様では活性物質は、植物またはその成分、派生物または抽出物の1つ以上を含むまたはそれらから派生したものであってもよく、植物はタバコである。
【0284】
一部の実施態様では活性物質は、植物またはその成分、派生物または抽出物の1つ以上を含むまたはそれらから派生したものであってもよく、植物はユーカリ、トウシミキ、ココアおよびオオアサから選択される。
【0285】
一部の実施態様では植物またはその成分、派生物または抽出物の1つ以上を含むまたはそれらから派生したものであってもよく、植物はルイボスおよびウイキョウから選択される。
【0286】
一部の実施態様では物質は、風味料を含む。
【0287】
本明細書中で使用する「風味料」および「風味剤」なる用語は、各地の条例で許可されており、成人消費者が望む味、匂いまたは他の体性感覚刺激を生じさせるために使用される。それらは自然発生の風味材料、植物、植物の抽出物、合成によって得られた材料またはそれを組み合わせたもの(例えば、タバコ、大麻、リコリス(甘草)、アジサイ、オイゲノール、ホオノキの葉、カミツレ、フェヌグリーク、チョウジ、メイプル、抹茶、メンソール、ニホンハッカ、アニシード(アニス)、シナモン、ターメリック、インドスパイス、アジアスパイス、ハーブ、ヒメコウジ、サクランボ、ベリー、レッドベリー、クランベリー、モモ、リンゴ、オレンジ、マンゴー、クレメンタイン、レモン、ライム、トロピカルフルーツ、パパイヤ、ダイオウ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、桑、柑橘類、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウイスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエ、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、サンダルウッド、ベルガモット、ゼラニウム、チャット、ナスワール、キンマ、シーシャ、マツ、ハチミツエキス、バラ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、橙花、サクランボ花、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイランノキ、セージ、ウイキョウ、ワサビ、ピメント、ショウガ、コリアンダー、コーヒー、オオアサ、ハッカ属のいずれかの種からのハッカ油、ユーカリ、トウシミキ、ココア、レモングラス、ルイボス、亜麻、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、月桂樹、マテ茶、オレンジの皮、バラ、緑茶または紅茶などの茶、タイム、ビャクシン、ニワトコの花、バジル、ローリエの葉、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモン果皮、ミント、シオガマギク、クルクマ、シラントロ、ギンバイカ、カシス、カノコソウ、ピメント、メース、ダミエン、ハナハッカ、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、ウイキョウ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、調味料、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容器部位活性化剤または刺激剤、糖及び/または糖置換体(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、サイクラミン酸塩、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、マンニトールなど)や、木炭、クロロフィル、鉱物、植物または息消臭剤などのその他の添加剤を含む。それらは、模倣物、合成または天然の成分またはそれらのブレンドであってもよい。それらは、例えば油などの液体、粉などの固体または気体などのあらゆる好適な形体であってもよい。
【0288】
一部の実施態様では風味料はメンソール、スペアミントおよび/またはペパーミントを含む。一部の実施態様では風味料はキュウリ、ブルーベリー、柑橘類および/またはレッドベリーの風味成分を含む。一部の実施態様では風味料はオイゲノールを含む。一部の実施態様では風味料はタバコから抽出された風味成分を含む。一部の実施態様では風味料は大麻から抽出された風味成分を含む。
【0289】
一部の実施態様では風味料は、感覚惹起剤を含んでもよく、これはアロマまたは味覚神経に加えてまたは代わりに通常第5脳神経(三叉神経)の刺激によって化学的に誘発そして認識され、それらは加熱、冷却、ヒリヒリ感、しびれ感を与える薬剤を含んでもよい。好適な熱作用剤は、バニリルエチルエーテルであるが、これに限定されず、好適な冷却剤はオイカリプトール、WS-3であるが、これらに限定されない。
【0290】
エアロゾル発生材は、例えば加熱、照射または何らかの他の方法で励起された際にエアロゾルを発生することができる材料である。エアロゾル発生材は、例えば活性物質および/または風味剤を含んでも含まなくてもよい固体、液体またはゲルの形体であってもよい。一部の実施態様ではエアロゾル発生材は、「非晶質固体」を含んでもよく、これはこれとは別に「モノリシック固体」(即ち、非繊維性)とも言われる。一部の実施態様では非晶質固体は乾燥ゲルであってもよい。非晶質固体は、その内部に液体などの流体を保持する固体材料である。一部の実施態様ではエアロゾル発生材は、約50wt%、60wt%または70wt%の非晶質固体から約90wt%、95wt%または100wt%の非晶質固体を含む。
【0291】
エアロゾル発生材は、1つ以上の活性物質および/または風味料、1つ以上のエアロゾル形成材および必要であれば1つ以上の他の機能材を含んでもよい。
【0292】
エアロゾル形成材は、エアロゾルを形成できる1つ以上の成分を含んでもよい。一部の実施態様ではエアロゾル形成材は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソエリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、酢酸ベンジルフェニル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、および炭酸プロピレンのうちの1つ以上を含んでもよい。
【0293】
1つ以上の機能材は、pHレギュレーター、着色剤、保存料、バインダー、充填材、安定剤および/または酸化防止剤のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0294】
形成材は、基材を形成するために支持体上または支持体内にあってもよい。支持体は、例えば紙、ボール紙、板紙、厚紙、再生材、プラスチック材、セラミック材、複合材料、ガラス、金属または金属合金であってもあるいは含んでもよい。一部の実施態様では支持体はサセプタを含む。一部の実施態様ではサセプタは、上記材料に埋め込まれている。一部の別の実施態様ではサセプタは材料の一方または両側にある。
【0295】
消耗品は、一部またはすべてが使用中にユーザーによって消費されることを意図したエアロゾル発生材を含むまたはそのような発生材からなる物品である。消耗品は、エアロゾル発生材貯蔵領域、エアロゾル発生材移送構成部品、エアロゾル発生領域、ハウジング、ラッパー、マウスピース、フィルターおよび/またはエアロゾル変性剤などの1つ以上の他の構成部品を含んでもよい。また消耗品は、使用時にエアロゾル発生材がエアロゾルを発生するように熱を放射するヒーターなどのエアロゾル発生器を含んでもよい。ヒーターは、例えば燃焼系材、電気伝導によって加熱可能な材料またはサセプタを含んでもよい。
【0296】
サセプタは、交番磁界などの変動磁場の侵入によって加熱可能な材料である。サセプタは、導電性材料であってもよく、変動磁場の侵入によって加熱材の誘導加熱を生じさせるようにしてもよい。加熱材は、導電性材料であってもよく、変動磁場の侵入によって加熱材の磁気ヒステリシス加熱を生じさせるようにしてもよい。サセプタは、導電性および磁力の両方によるものであってもよく、これにより加熱材は両方の加熱機構で加熱可能になる。変動磁場を発生させるように構成されている装置を本明細書では磁場発生器と言う。
【0297】
エアロゾル変性剤は、典型的にはエアロゾル発生領域の下流に位置し、発生したエアロゾルを例えばエアロゾルの味、風味、酸度または別の特徴を変えることによって変性するように構成された物質である。エアロゾル変性剤は、エアロゾル変性剤を選択的に放出するように動作可能なエアロゾル変性剤放出構成部品内に設けてもよい。
【0298】
エアロゾル変性剤は、例えば添加剤または吸着剤であってもよい。エアロゾル変性剤は、例えば風味剤、着色剤、水および炭素吸着剤のうちの1つ以上を含んでもよい。エアロゾル変性剤は、例えば固体、液体またはゲルであってもよい。エアロゾル変性剤は、粉、糸または粒体であってもよい。エアロゾル変性剤はろ過材を含まなくてもよい。
【0299】
エアロゾル発生器は、アロゾル発生材からエアロゾルを発生させるように構成された装置である。一部の実施態様ではエアロゾル発生器は、エアロゾル発生材を熱エネルギーに晒し、エアロゾルを形成するためにエアロゾル発生材から1つ以上の揮発性物質を放出するように構成されたヒーターである。一部の実施態様ではエアロゾル発生器は、熱することなくエアロゾル発生材からエアロゾルを発生させるように構成されている。例えば、エアロゾル発生器は、振動、高圧力または静電エネルギーのうちの1つ以上にエアロゾル発生材を晒すように構成してもよい。
【0300】
本明細書に記載の種々の実施態様は、特許請求された特徴の理解と教示の単なる補助に提供されている。これらの実施態様は単なる代表的な具体例であり、包括的でも排他的でもない。当然だが、本開示の利点、実施形態、具体例、機能、特徴、構造、および/または他の側面は本開示を特許請求の範囲に規定されたとおりに限定するあるいは特許請求の範囲の均等物に限定すると考えるべきではなく、本開示の範囲および/または思想から乖離することなく他の実施形態を利用しても改変してもよいと考えるべきである。種々の実施形態は、開示された構成要素、成分、特徴、部品、工程、手段他の組合せを適切に備えても、これらで構成されても、基本的にこれらで構成されてもよい。また本開示は、現在は特許請求されていないが将来特許請求される可能性がある他の発明を含む。
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