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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-03
(45)【発行日】2025-03-11
(54)【発明の名称】管理装置
(51)【国際特許分類】
   B29C 45/17 20060101AFI20250304BHJP
   B29C 45/76 20060101ALI20250304BHJP
   B29C 45/84 20060101ALI20250304BHJP
【FI】
B29C45/17
B29C45/76
B29C45/84
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2023546674
(86)(22)【出願日】2021-09-10
(86)【国際出願番号】 JP2021033332
(87)【国際公開番号】W WO2023037501
(87)【国際公開日】2023-03-16
【審査請求日】2024-04-05
(73)【特許権者】
【識別番号】390008235
【氏名又は名称】ファナック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003683
【氏名又は名称】弁理士法人桐朋
(72)【発明者】
【氏名】田中 一嘉
(72)【発明者】
【氏名】丸山 淳平
(72)【発明者】
【氏名】土屋 信篤
【審査官】岩▲崎▼ 則昌
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-155266(JP,A)
【文献】特開平04-278322(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 45/17
B29C 45/76
B29C 45/84
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
射出成形機にアクセス可能な周辺機器へアクセスすることによる危険状態を監視するための複数の監視装置を管理する管理装置であって、
複数の前記監視装置の各々で検出される監視状態を取得する取得部と、
複数の前記監視装置で組み合わせ可能な前記監視状態の組合パターン毎に、前記周辺機器の運転許可の可否を示す運転情報を対応付けたテーブルが記憶される記憶部と、
前記取得部で取得された各前記監視状態と、前記テーブルとに基づいて、前記周辺機器を停止するか否かを判定する判定部と、
前記周辺機器を停止すると判定された場合に、前記周辺機器に停止信号を出力する信号出力部と、
を備える管理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の管理装置であって、
前記取得部は、複数の安全扉の各々に対応して設けられる開閉検出センサで検出される複数の前記安全扉のゲート開閉状態を取得し、
前記テーブルには、複数の前記開閉検出センサで組み合わせ可能な前記ゲート開閉状態の組合パターン毎に、前記周辺機器の運転許可の可否を示す運転情報が対応付けられ、
前記判定部は、前記取得部で取得された前記ゲート開閉状態と、前記テーブルとに基づいて、前記周辺機器を停止するか否かを判定する、管理装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の管理装置であって、
前記記憶部には、前記監視装置の設置位置または数が異なるシステムに対応付けられて前記テーブルが記憶され
前記システムは、前記射出成形機と前記周辺機器とを備える、管理装置。
【請求項4】
請求項3に記載の管理装置であって、
複数の前記システムのなかから現状の前記システムを選択するための選択画面を表示装置に表示させる表示制御部を備え、
前記判定部は、選択された前記システムに対応する前記テーブルに基づいて前記周辺機器を停止するか否かを判定する、管理装置。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の管理装置であって、
前記判定部は、前記監視状態に合致する前記組合パターンを検索し、前記監視状態に合致する前記組合パターンに対応付けられた前記運転情報が運転許可しないことを示す場合に、前記周辺機器を停止すると判定する、管理装置。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の管理装置であって、
前記記憶部には、複数の前記監視装置で組み合わせ可能な前記監視状態の前記組合パターンのうち一部の組合パターンについて、各組合パターンに対して前記周辺機器の運転許可の可否を示す運転情報を対応付けたテーブルが記憶され、
前記監視状態に合致する前記組合パターンがない場合、異常をユーザに通知する通知部を備える、管理装置。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の管理装置であって、
前記周辺機器は、成形品取出装置、金型取付装置、金型交換装置、または、前記射出成形機における型締装置の型閉じ方向および型開き方向と交差する方向から前記型締装置に向けて成形材料を射出する射出装置の少なくとも1つを含む、管理装置。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載の管理装置であって、
前記管理装置は、前記射出成形機の制御装置に備えられる、管理装置。
【請求項9】
請求項1~7のいずれか1項に記載の管理装置であって、
前記管理装置は、前記周辺機器の制御装置に備えられる、管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
射出成形機は、型締装置および射出装置を有する。型締装置および射出装置は、安全カバーに囲まれる。例えば特開2020-006633号公報には、安全カバーに囲まれた射出成形機が開示されている。安全カバーにはゲートが設けられ、ゲートには安全扉が設けられている。安全扉がゲートを閉じると、安全カバーにより射出成形機が外部から仕切られる。これにより、射出成形機に対するユーザの安全性が確保される。
【発明の概要】
【0003】
射出成形機の型締装置にアクセス可能な周辺機器として、型締装置から成形品を取り出す成形品取出装置等がある。成形品取出装置は、安全カバーに囲まれることがある。この安全カバーにもゲートが設けられ、ゲートには安全扉が設けられる。
【0004】
型締装置を囲う安全カバーのゲートに設けられる安全扉と、成形品取出装置を囲う安全カバーのゲートに設けられる安全扉との開閉情報は共有されていない。このため、周辺機器を外部から仕切る安全カバーに設けられたゲートとは無関係のゲートの開放によって、周辺機器が不要に停止されるということが懸念される。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
【0006】
本発明の態様は、射出成形機にアクセス可能な周辺機器へアクセスすることによる危険状態を監視するための複数の監視装置を管理する管理装置であって、複数の前記監視装置の各々で検出される監視状態を取得する取得部と、複数の前記監視装置で組み合わせ可能な前記監視状態の組合パターン毎に、前記周辺機器の運転許可の可否を示す運転情報を対応付けたテーブルが記憶される記憶部と、前記取得部で取得された各前記監視状態と、前記テーブルとに基づいて、前記周辺機器を停止するか否かを判定する判定部と、前記周辺機器を停止すると判定された場合に、前記周辺機器に停止信号を出力する信号出力部と、を備える。
【0007】
本発明の態様によれば、周辺機器にユーザがアクセス可能であると想定される場合に限って周辺機器を停止させることができ、その結果、ユーザの操作性を確保した状態で、周辺機器に対するユーザの安全性を適切に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、一実施形態による射出成形システムを示す図である。
図2図2は、図1のII-IIに沿った射出成形システムの上面断面図である。
図3図3は、射出成形システムの構成を示すブロック図である。
図4図4は、管理装置の構成を示すブロック図である。
図5図5は、記憶部に記憶されるテーブルを示す図である。
図6図6は、メンテナンス時の射出成形システムを図2と同じ視点から示す図である。
図7図7は、管理装置の管理処理の流れを示すフローチャートである。
図8図8は、変形例1による射出成形システムを示す図である。
図9図9は、変形例1によるテーブルを示す図である。
図10図10は、変形例2による射出成形システムを示す図である。
図11図11は、変形例2によるテーブルを示す図である。
図12図12は、メンテナンス時の射出成形システムを図10と同じ視点から示す図である。
図13図13は、管理装置の構成の変形例を示すブロック図である。
図14図14は、選択画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
〔実施形態〕
図1は、一実施形態による射出成形システム10の構成を示す図である。図2は、図1のII-IIに沿った射出成形システム10の上面断面図である。射出成形システム10は、射出成形機12と、周辺機器14と、安全カバー16とを備える。
【0010】
射出成形機12は、成形品を成形する機器である。射出成形機12は、型締装置18と射出装置20とを有する。型締装置18は、型閉じ動作および型開き動作を実行する装置であり、金型180を有する。射出装置20は、射出動作、保圧動作および計量動作を実行する装置であり、ノズル200を有する。ノズル200は、型締装置18の型開き方向に沿って延びている。射出装置20は、型締装置18の型開き方向に沿った方向から型締装置18に向けて成形材料を射出する。
【0011】
型閉じ動作は、金型180を閉じる動作である。型開き動作は、金型180を開く動作である。射出動作は、ノズル200から金型180のキャビティに成形材料を射出する動作である。保圧動作は、金型180のキャビティに射出された成形材料に圧力を付与する動作である。計量動作は、成形材料を計量する動作である。
【0012】
周辺機器14は、型締装置18にアクセス可能な機器である。本実施形態では、周辺機器14として、成形品取出装置が用いられる。成形品取出装置は、金型180から成形品を取り出す装置である。成形品取出装置は、ロボットであってもよい。周辺機器14は、成形品取出装置に限定されない。例えば、周辺機器14として、金型取付装置、金型交換装置、または、第2の射出装置が挙げられる。
【0013】
金型取付装置は、型締装置18に金型180を取り付ける装置である。金型交換装置は、型締装置18に取り付けられた金型180を、他の金型に交換する装置である。第2の射出装置は、射出装置20とは別の射出装置である。第2の射出装置は、型締装置18の型開き方向と交差する方向から型締装置18に向けて成形材料を射出する。
【0014】
安全カバー16は、少なくとも射出成形機12を囲う部材である。本実施形態では、安全カバー16は、射出成形機12および周辺機器14を囲う。安全カバー16は、複数のゲートを有し、各々のゲートに対して安全扉22が設けられる。複数の安全扉22の各々は、ゲートを開閉する。安全カバー16には操作盤23が設けられる。操作盤23は、射出成形機12および周辺機器14を操作するための装置である。操作盤23は、タッチパネル、操作ボタン等を有する。
【0015】
本実施形態では、安全カバー16は、外部から射出成形機12を仕切る第1カバー181と、外部から周辺機器14を仕切る第2カバー182とを有する。第1カバー181は、操作盤23を正面として、前壁、後壁、右壁および左壁を有する。第2カバー182は、操作盤23を正面として、後壁、右壁および左壁を有する。第2カバー182の右壁および左壁は、第1カバー181の後壁に接続される。第2カバー182の右壁と左壁との間に周辺機器14が配置される。
【0016】
第1カバー181の前壁にはパージゲートG1とフロントゲートG2とが左右方向に間隔をあけて形成される。パージゲートG1は、射出装置20の前方に設けられる。フロントゲートG2は、型締装置18の前方に設けられる。第1カバー181の後壁にはリアゲートG3が形成される。リアゲートG3は、型締装置18の後方に設けられる。第2カバー182の後壁にはサブゲートG4が形成される。サブゲートG4は、周辺機器14の後方に形成される。
【0017】
図3は、射出成形システム10の構成を示すブロック図である。射出成形機12には、複数の安全扉22の各々に対応して開閉検出センサ24が設けられる。複数の開閉検出センサ24の各々は、周辺機器14へアクセスすることによる危険状態を監視するための監視装置である。複数の開閉検出センサ24の各々は、対応する安全扉22のゲートの開閉を検出する。複数の開閉検出センサ24の各々は、検出信号を射出成形機12の制御装置26に出力する。
【0018】
制御装置26は、射出成形機12を制御する装置である。制御装置26は、型締装置18を制御することで、型締装置18に型閉じ動作または型開き動作を実行させる。また、制御装置26は、射出装置20を制御することで、射出装置20に射出動作、保圧動作または計量動作を実行させる。
【0019】
制御装置26には、有線または無線の通信路を介して、周辺機器14の制御装置28が接続される。制御装置28は、周辺機器14を制御する装置である。制御装置28は、周辺機器14を制御することで、周辺機器14に所定の動作を実行させる。本実施形態では、制御装置28は、周辺機器14(成形品取出装置)に成形品取出動作を実行させる。
【0020】
本実施形態では、制御装置26に管理装置30が備えられる。図4は、管理装置30の構成を示すブロック図である。管理装置30は、複数の安全扉22の開閉状態を管理する。管理装置30は、信号処理部32、記憶部33、表示部34および入力部35を有する。
【0021】
信号処理部32は、例えば、CPU、GPU等のプロセッサによって構成される。記憶部33は、RAM等の揮発性メモリと、ROM、フラッシュメモリ、ハードディスク等の不揮発性メモリとを含む。記憶部33の少なくとも一部が、プロセッサに備えられていてもよい。
【0022】
表示部34は、信号処理部32から供給される信号に基づいて、情報を表示する。表示部34は、操作盤23に設けられてもよい。表示部34として、液晶ディスプレイ等が挙げられる。入力部35は、ユーザの操作に応じて入力される情報を信号処理部32に出力する。入力部35は、操作盤23を含む。
【0023】
信号処理部32は、取得部36、判定部38、信号出力部40および通知部42を有する。取得部36、判定部38、信号出力部40および通知部42は、記憶部33に記憶されているプログラムを信号処理部32が処理することで実現されてもよい。また、取得部36、判定部38、信号出力部40および通知部42の少なくとも1つが、ASIC、FPGA等の集積回路によって実現されてもよい。また、取得部36、判定部38、信号出力部40および通知部42の少なくとも1つが、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されてもよい。
【0024】
取得部36は、各開閉検出センサ24から出力される検出信号に基づいて、複数の安全扉22のゲート開閉状態を取得する。判定部38は、取得部36で取得されたゲート開閉状態と、記憶部33に記憶されるテーブルとに基づいて、周辺機器14を停止するか否かを判定する。信号出力部40は、周辺機器14を停止すると判定された場合に、周辺機器14に停止信号を出力する。通知部42は、取得部36で取得されたゲート開閉状態がテーブルになかった場合に、ユーザに異常を通知する。例えば、通知部42は、異常を示す文字等を表示部34の表示画面に表示させて、ユーザに異常を通知してもよい。或いは、通知部42は、異常を示す音をスピーカ(図示せず)から出力させて、ユーザに異常を通知してもよい。或いは、通知部42は、異常を示す発光パターンで発光部(図示せず)を発光させて、ユーザに異常を通知してもよい。
【0025】
図5は、記憶部33に記憶されるテーブルを示す図である。テーブルは、複数の開閉検出センサ24で組み合わせ可能なゲート開閉状態の組合パターン毎に、周辺機器14の運転許可の可否を示す運転情報を対応付けている。
【0026】
周辺機器14に対するユーザの安全性という観点からは、パージゲートG1は無関係である。したがって、図5のテーブルにおけるゲート開閉状態には、パージゲートG1が考慮されていない。
【0027】
リアゲートG3およびサブゲートG4が閉じ、フロントゲートG2が開いたゲート開閉状態では、周辺機器14は外部から仕切られる(図6の2点鎖線参照)。つまり、周辺機器14に対するユーザの安全性が確保される。このようなゲート開閉状態の場合、射出成形機12のメンテナンスを行い得る。したがって、リアゲートG3およびサブゲートG4が閉じ、フロントゲートG2が開いたゲート開閉状態に対応する運転情報は、運転許可を示す(図5の上から2番目参照)。
【0028】
フロントゲートG2およびサブゲートG4が閉じ、リアゲートG3が開いたゲート開閉状態では、周辺機器14は外部から仕切られる(図2の2点鎖線参照)。つまり、周辺機器14に対するユーザの安全性が確保される。このようなゲート開閉状態の場合、射出成形機12から成形品を取り出す成形品取出動作を実行し得る。したがって、フロントゲートG2およびサブゲートG4が閉じ、リアゲートG3が開いたゲート開閉状態に対応する運転情報は、運転許可を示す(図5の上から3番目参照)。
【0029】
図示しないが、フロントゲートG2、リアゲートG3およびサブゲートG4が閉じたゲート開閉状態では、周辺機器14は外部から仕切られる。つまり、周辺機器14に対するユーザの安全性が確保される。したがって、フロントゲートG2、リアゲートG3およびサブゲートG4が閉じたゲート開閉状態に対応する運転情報は、運転許可を示す(図5の上から1番目参照)。
【0030】
図示しないが、サブゲートG4が開いたゲート開閉状態では、周辺機器14は外部から仕切られない。つまり、周辺機器14に対するユーザの安全性が確保されない。したがって、サブゲートG4が開いたゲート開閉状態に対応する運転情報は、運転許可をしないことを示す(図5の上から4番目参照)。
【0031】
次に、管理装置30の管理方法を説明する。図7は、管理装置30の管理処理の流れを示すフローチャートである。管理装置30の管理処理は、所定のサイクルで繰り返し実行される。図7のフローチャートでは、1つのサイクルで実行される管理処理が示されている。
【0032】
ステップS1において、取得部36は、各開閉検出センサ24から出力される検出信号に基づいて、複数の安全扉22のゲート開閉状態を取得する。複数の安全扉22のゲート開閉状態が取得されると、管理処理はステップS2に進む。
【0033】
ステップS2において、判定部38は、ステップS1で取得されたゲート開閉状態に合致する組合パターンがテーブルにあるか否かを判定する。ここで、ステップS1で取得されたゲート開閉状態に合致する組合パターンがテーブルにない場合、管理処理はステップS3に進む。逆に、ステップS1で取得されたゲート開閉状態に合致する組合パターンがテーブルにある場合、管理処理はステップS4に進む。
【0034】
ステップS3において、通知部42は、ユーザに異常を通知する。異常が通知されると、管理処理は終了する。
【0035】
ステップS4において、判定部38は、ステップS1で取得されたゲート開閉状態に合致する組合パターンに対応付けられた運転情報に基づいて、周辺機器14を停止するか否かを判定する。すなわち、ステップS1で取得されたゲート開閉状態に合致する組合パターンに対応付けられた運転情報が運転許可を示す場合、判定部38は、周辺機器14を停止しないと判定する。この場合、管理処理は終了する。逆に、ステップS1で取得されたゲート開閉状態に合致する組合パターンに対応付けられた運転情報が運転許可をしないことを示す場合、判定部38は、周辺機器14を停止すると判定する。この場合、管理処理はステップS5に進む。
【0036】
ステップS5において、信号出力部40は、周辺機器14に停止信号を出力して、周辺機器14に所定の動作を停止させる。本実施形態では、周辺機器14は成形品取出装置であり、所定の動作は成形品取出動作である。周辺機器14に停止信号が出力されると、管理処理は終了する。
【0037】
以上のように、本実施形態では、管理装置30は、記憶部33に記憶されたテーブルに基づいて、周辺機器14を停止するか否かを判定する。このテーブルでは、複数の安全扉22で組み合わせ可能なゲート開閉状態の組合パターン毎に、周辺機器14の運転許可の可否を示す運転情報が対応付けられる。複数の安全扉22は、型締装置18を囲う第1カバー181のゲートを開閉する安全扉22と、周辺機器14を囲う第2カバー182のゲートを開閉する安全扉22とを含んでいる。したがって、管理装置30は、周辺機器14にユーザがアクセス可能であると想定される場合に限って周辺機器14を停止させることができる。その結果、ユーザの操作性を確保しながら周辺機器14に対するユーザの安全性を適切に確保することができる。
【0038】
上記の実施形態は、下記のように変形してもよい。
【0039】
(変形例1)
図8は、変形例1による射出成形システム10を示す図である。図8では、上述した構成要素と同等の構成要素には同一の符号が付されている。なお、本変形例では、上述した説明と重複する説明は省略する。
【0040】
変形例1による射出成形システム10では、周辺機器14として成形品取出装置が用いられる。この周辺機器14は、実施形態と異なる設置箇所に設置される。すなわち、周辺機器14は、本変形例では、型締装置18の固定プラテンの上部に設置される。周辺機器14(成形品取出装置)は、型締装置18の上方から成形品を取り出す。
【0041】
変形例1による射出成形システム10では、安全カバー16は、第2カバー182を有していない。このため、サブゲートG4はない。本変形例では、パージゲートG1を開閉する安全扉22と、フロントゲートG2を開閉する安全扉22と、リアゲートG3を開閉する安全扉22とが設けられる。
【0042】
図9は、変形例1によるテーブルを示す図である。周辺機器14に対するユーザの安全性という観点からは、実施形態と同様に、パージゲートG1は無関係である。したがって、図9のテーブルにおけるゲート開閉状態には、パージゲートG1が考慮されていない。
【0043】
フロントゲートG2およびリアゲートG3が閉じたゲート開閉状態では、周辺機器14がアクセスする型締装置18は外部から仕切られる。つまり、周辺機器14に対するユーザの安全性が確保される。したがって、フロントゲートG2およびリアゲートG3が閉じたゲート開閉状態に対応する運転情報は、運転許可を示す(図9の上から1番目参照)。
【0044】
フロントゲートG2およびリアゲートG3の少なくとも1つが開いたゲート開閉状態では、周辺機器14がアクセスする型締装置18は外部から仕切られていない。つまり、周辺機器14に対するユーザの安全性が確保されない。したがって、フロントゲートG2およびリアゲートG3の少なくとも1つが開いたゲート開閉状態に対応する運転情報は、運転許可をしないことを示す(図9の上から2番目~4番目参照)。
【0045】
このようなテーブルを用いて、管理装置30は、実施形態と同様に、周辺機器14を停止するか否かを判定し得る。これにより、管理装置30は、周辺機器14にユーザがアクセス可能であると想定される場合に限って周辺機器14を停止することができる。その結果、ユーザの操作性を確保しながら周辺機器14に対するユーザの安全性を適切に確保することができる。
【0046】
(変形例2)
図10は、変形例2による射出成形システム10を示す図である。図10では、上述した構成要素と同等の構成要素には同一の符号が付されている。なお、本変形例では、上述した説明と重複する説明は省略する。
【0047】
変形例2による射出成形システム10では、射出成形機12とは別に第2の射出成形機120が設けられる。第2の射出成形機120の種類は、射出成形機12の種類と同じであってもよく、異なっていてもよい。ただし、第2の射出成形機120は、型締装置18と射出装置20とを有する。
【0048】
変形例2による射出成形システム10では、安全カバー16は、射出成形機12、第2の射出成形機120および周辺機器14を囲む。本変形例では、安全カバー16は、第1カバー181および第2カバー182に加えて、第3カバー183を有する。第3カバー183は、外部から第2の射出成形機120を仕切るカバーである。この第3カバー183には、操作盤230が設けられる。第3カバー183は、操作盤230を正面として、前壁、後壁、右壁および左壁を有する。
【0049】
第3カバー183の前壁にはパージゲートG10とフロントゲートG20とが左右方向に間隔をあけて形成される。パージゲートG10は、第2の射出成形機120における射出装置20の前方に設けられる。フロントゲートG20は、第2の射出成形機120における型締装置18の前方に設けられる。第3カバー183の後壁にはリアゲートG30が形成される。リアゲートG30は、第2の射出成形機120における型締装置18の後方に設けられる。
【0050】
変形例2による第2カバー182は、第1カバー181の後壁と第3カバー183の後壁との間に配置される。第2カバー182は、2つの側壁を有する。第2カバー182の2つの側壁の各々は第1カバー181の後壁および第3カバー183の後壁のそれぞれに接続される。第2カバー182の2つの側壁の間に周辺機器14が配置される。
【0051】
なお、上記の実施形態では、サブゲートG4は、第2カバー182の後壁に形成されたが、本変形例では、第2カバー182に後壁はなく、サブゲートG4は、第2カバー182の2つの側壁の一方に形成される。
【0052】
図11は、変形例2によるテーブルを示す図である。周辺機器14に対するユーザの安全性という観点からは、上記の実施形態と同様に、パージゲートG1およびパージゲートG10は無関係である。したがって、図11のテーブルにおけるゲート開閉状態には、パージゲートG1およびパージゲートG10が考慮されていない。
【0053】
図11のフロントゲート_1は、図10のフロントゲートG2に相当し、図11のリアゲート_1は、図10のリアゲートG3に相当する。また、図11のフロントゲート_2は、図10のフロントゲートG20に相当し、図11のリアゲート_2は、図10のリアゲートG30に相当する。
【0054】
フロントゲートG2、フロントゲートG20およびサブゲートG4が閉じ、リアゲートG3およびリアゲートG30が開いたゲート開閉状態では、周辺機器14は外部から仕切られる(図10の2点鎖線参照)。つまり、周辺機器14に対するユーザの安全性が確保される。このようなゲート開閉状態の場合、射出成形機12から成形品を取り出す成形品取出動作と、第2の射出成形機120から成形品を取り出す成形品取出動作とが実行可能である。したがって、フロントゲートG2、フロントゲートG20およびサブゲートG4が閉じ、リアゲートG3およびリアゲートG30が開いたゲート開閉状態に対応する運転情報は、運転許可を示す(図11の上から1番目参照)。
【0055】
フロントゲートG2、リアゲートG30およびサブゲートG4が閉じ、フロントゲートG20およびリアゲートG3が開いたゲート開閉状態では、周辺機器14は外部から仕切られる(図12の2点鎖線参照)。つまり、周辺機器14に対するユーザの安全性が確保される。このようなゲート開閉状態の場合、第2の射出成形機120のメンテナンスを行い得る。したがって、フロントゲートG2、リアゲートG30およびサブゲートG4が閉じ、フロントゲートG20およびリアゲートG3が開いたゲート開閉状態に対応する運転情報は、運転許可を示す(図11の上から3番目参照)。
【0056】
図示しないが、フロントゲートG20、リアゲートG3およびサブゲートG4が閉じ、フロントゲートG2およびリアゲートG30が開いたゲート開閉状態では、周辺機器14は外部から仕切られる。このようなゲート開閉状態の場合、射出成形機12のメンテナンスを行い得る。したがって、フロントゲートG20、リアゲートG3およびサブゲートG4が閉じ、フロントゲートG2およびリアゲートG30が開いたゲート開閉状態に対応する運転情報は、運転許可を示す(図11の上から2番目参照)。
【0057】
図示しないが、リアゲートG3、リアゲートG30およびサブゲートG4が閉じ、フロントゲートG2およびフロントゲートG20が開いたゲート開閉状態では、周辺機器14は外部から仕切られる。このようなゲート開閉状態の場合、射出成形機12および第2の射出成形機120双方のメンテナンスを行い得る。したがって、リアゲートG3、リアゲートG30およびサブゲートG4が閉じ、フロントゲートG2およびフロントゲートG20が開いたゲート開閉状態に対応する運転情報は、運転許可を示す(図11の上から4番目参照)。
【0058】
図示しないが、フロントゲートG2、リアゲートG3、フロントゲートG20、リアゲートG30およびサブゲートG4が閉じたゲート開閉状態では、周辺機器14は外部から仕切られる。したがって、フロントゲートG2、リアゲートG3、フロントゲートG20、リアゲートG30およびサブゲートG4が閉じたゲート開閉状態に対応する運転情報は、運転許可を示す(図11の上から5番目参照)。
【0059】
上述した5つのゲート開閉状態以外の場合、周辺機器14は外部から仕切られない。つまり、周辺機器14に対するユーザの安全性が確保されない。したがって、上述した4つのゲート開閉状態以外のゲート開閉状態に対応する運転情報は、運転許可をしないことを示す(図11の上から6番目~8番目参照)。
【0060】
このようなテーブルを用いて、管理装置30は、上記の実施形態と同様に、周辺機器14を停止するか否かを判定し得る。これにより、管理装置30は、周辺機器14にユーザがアクセス可能であると想定される場合に限って周辺機器14を停止させることができる。その結果、ユーザの操作性を確保しながら周辺機器14に対するユーザの安全性を適切に確保することができる。
【0061】
(変形例3)
記憶部33には、安全扉22の設置位置または数が異なるシステム毎に、テーブルが記憶されてもよい。例えば、実施形態による射出成形システム10のテーブル(図5)と、変形例1による射出成形システム10のテーブル(図9)と、変形例2による射出成形システム10のテーブル(図11)とを記憶部33に記憶し得る。このようにすれば、周辺機器14の種類、配置形態等が変わっても、周辺機器14に対するユーザの安全性を適切に確保することができる。
【0062】
(変形例4)
システム毎にテーブルが記憶される場合、複数のシステムのなかから現状のシステムをユーザに選択させてもよい。図13は、管理装置30の構成の変形例を示すブロック図である。図13では、上述した構成要素と同等の構成要素には同一の符号が付されている。なお、本変形例では、上述した説明と重複する説明は省略する。
【0063】
管理装置30には、表示制御部44が新たに備えられる。表示制御部44は、複数のシステムのなかから現状のシステムを選択するための選択画面を表示部34に表示させる。
【0064】
図14は、選択画面例を示す図である。選択画面には、記憶部33に記憶されたテーブルに対応するシステムの形態を示すアイコンCN1~CN4が表示される。図14に示す例では、アイコンCN1は、上記の実施形態による射出成形システム10の形態を示している。アイコンCN2およびアイコンCN3は、変形例1による射出成形システム10の形態を示している。アイコンCN4は、変形例2による射出成形システム10の形態を示している。
【0065】
アイコンCN1~CN4の各々には、安全カバー16、安全扉22、周辺機器14、周辺機器14にとっての安全柵が表示される。これにより、ユーザは、記憶部33に記憶されたテーブルに対応するシステムの形態を詳細に把握しながら、入力部35を用いて、現状のシステムに相当するアイコンCN3等を選択し得る。なお、周辺機器14にとっての安全柵は、周辺機器14にユーザがアクセス不可能となる範囲の外枠部分であり、ゲートを閉じる安全扉22と安全カバー16の一部とにより構成される。
【0066】
ユーザ操作に応じて、例えばアイコンCN3が選択された場合、判定部38は、選択されたアイコンCN3が示すシステムに対応するテーブルに基づいて、周辺機器14を停止するか否かを判定する。これにより、システム毎に記憶された全てのテーブルを参照する場合に比べて、判定に要する負荷を低減することができる。
【0067】
(変形例5)
通知部42は、設けられなくてもよい。通知部42が設けられない場合、管理処理のステップS3(図7参照)が実行されない。通知部42が設けられない場合であっても、上記の実施形態と同様の効果が得られる。
【0068】
(変形例6)
管理装置30は、射出成形機12の制御装置26に代えて、周辺機器14の制御装置28に備えられてもよい。管理装置30が周辺機器14の制御装置28に備えられても、上記の実施形態と同様の効果が得られる。この場合、周辺機器14に開閉検出センサ24を接続してもよいし、射出成形機12で検出した個別の開閉検出の結果を周辺機器14に通知してもよい。
【0069】
(変形例7)
周辺機器14は、複数備えられてもよい。周辺機器14が複数備えられても、上記の実施形態と同様の効果が得られる。
【0070】
(変形例8)
周辺機器14が射出成形機12の射出装置20にアクセス可能である場合、パージゲートG1がテーブルに追加されてもよい。このテーブルは、実施形態によるテーブル(図5)、変形例1によるテーブル(図9)、または、変形例2によるテーブル(図11)である。本変形例によれば、安全を監視する範囲を広げることができる。つまり、周辺機器14による危険が及ぶ範囲に関して、上記の実施形態と同様の効果を得られる。
【0071】
(変形例9)
周辺機器14へアクセスすることによる危険状態を監視するための監視装置として、開閉検出センサ24に代えてエリアセンサが採用されてもよい。エリアセンサは、所定の領域内での人の有無を検出する。この場合、取得部36は、複数のエリアセンサから出力される検出信号に基づいて、各領域での人の有無の状態を取得する。さらに、テーブルには、複数の領域に対する人の有無の組合パターン毎に、周辺機器14の運転許可の可否を示す運転情報が対応付けられる。これにより、判定部38は、取得部36で取得された各領域での人の有無の状態と、テーブルとに基づいて、周辺機器14を停止するか否かを判定し得る。
【0072】
(変形例10)
複数の安全扉22はなくてもよい。この場合、周辺機器14へアクセスすることによる危険状態を監視するための監視装置として、開閉検出センサ24に代えてゲートセンサが設けられる。ゲートセンサは、レーザ照射部から照射されるレーザの受光結果に基づいて、ゲートへのアクセスの有無を検出する。また、取得部36は、複数のゲートセンサから出力される検出信号に基づいて、各ゲートへのアクセスの有無の状態を取得する。さらに、テーブルには、複数のゲートに対するアクセスの有無の組合パターン毎に、周辺機器14の運転許可の可否を示す運転情報が対応付けられる。これにより、判定部38は、取得部36で取得された各ゲートへのアクセスの有無の状態と、テーブルとに基づいて、周辺機器14を停止するか否かを判定し得る。
【0073】
(変形例11)
周辺機器14へアクセスすることによる危険状態を監視するための監視装置として、上記の開閉検出センサ24と、エリアセンサと、ゲートセンサとの少なくとも2つが組み合わされてもよい。さらに、監視装置として、上記の開閉検出センサ24、エリアセンサおよびゲートセンサ以外のセンサが採用されてもよい。この場合、取得部36は、複数の監視装置で検出される監視状態を取得する。さらに、テーブルには、複数の監視装置で組み合わせ可能な監視状態の組合パターン毎に、周辺機器14の運転許可の可否を示す運転情報が対応付けられる。これにより、判定部38は、取得部36で取得された各監視状態と、テーブルとに基づいて、周辺機器14を停止するか否かを判定し得る。
【0074】
(変形例12)
上記の変形例は、矛盾の生じない範囲で任意に組み合わされてもよい。
【0075】
〔発明〕
実施形態から把握しうる発明を以下に記載する。
【0076】
本発明は、射出成形機(12)にアクセス可能な周辺機器(14)へアクセスすることによる危険状態を監視するための複数の監視装置を管理する管理装置(30)であって、複数の前記監視装置の各々で検出される監視状態を取得する取得部(36)と、複数の前記監視装置で組み合わせ可能な監視状態の組合パターン毎に、前記周辺機器の運転許可の可否を示す運転情報を対応付けたテーブルが記憶される記憶部(33)と、取得部で取得された各前記監視状態と、前記テーブルとに基づいて、前記周辺機器を停止するか否かを判定する判定部(38)と、前記周辺機器を停止すると判定された場合に、前記周辺機器に停止信号を出力する信号出力部(40)と、を備える。
【0077】
これにより、周辺機器にユーザがアクセス可能であると想定される場合に限って周辺機器を停止させることができ、その結果、ユーザの操作性を確保した状態で、周辺機器に対するユーザの安全性を適切に確保することができる。
【0078】
前記取得部は、複数の安全扉(22)の各々に対応して設けられる開閉検出センサ(24)で検出される複数の前記安全扉のゲート開閉状態を取得し、前記テーブルには、複数の前記開閉検出センサで組み合わせ可能な前記ゲート開閉状態の組合パターン毎に、前記周辺機器の運転許可の可否を示す運転情報が対応付けられ、前記判定部は、前記取得部で取得された前記ゲート開閉状態と、前記テーブルとに基づいて、前記周辺機器を停止するか否かを判定してもよい。これにより、ゲートを介して周辺機器にユーザがアクセス可能であると想定される場合に限って周辺機器を停止させることができる。
【0079】
前記記憶部には、前記監視装置の設置位置または数が異なるシステム毎に、前記テーブルが記憶されてもよい。これにより、周辺機器の種類、配置形態等が変わっても、周辺機器に対するユーザの安全性を適切に確保することができる。
【0080】
管理装置は、複数の前記システムのなかから現状の前記システムを選択するための選択画面を表示装置に表示させる表示制御部(44)を備え、前記判定部は、選択された前記システムに対応する前記テーブルに基づいて前記周辺機器を停止するか否かを判定してもよい。これにより、システム毎に記憶された全てのテーブルを参照する場合に比べて、判定に要する負荷を低減することができる。
【0081】
前記判定部は、前記監視状態に合致する前記組合パターンを検索し、前記監視状態に合致する前記組合パターンに対応付けられた前記運転情報が運転許可しないことを示す場合に、前記周辺機器を停止すると判定してもよい。これにより、組合パターンに対応付けられる運転情報が運転許可しないことを示す場合に限って周辺機器を停止させることができる。
【0082】
管理装置は、前記監視状態に合致する前記組合パターンがない場合、異常をユーザに通知する通知部(42)を備えてもよい。これにより、点検等の機会を提供することができる。
【0083】
前記周辺機器は、成形品取出装置、金型取付装置、金型交換装置、または、前記射出成形機における型締装置(18)の型閉じ方向および型開き方向と交差する方向から前記型締装置に向けて成形材料を射出する射出装置の少なくとも1つを含んでもよい。これにより、成形品取出装置、金型取付装置、金型交換装置、または、射出装置に対するユーザの安全性を適切に確保することができる。
【0084】
前記管理装置は、前記射出成形機の制御装置(26)に備えられてもよい。これにより、射出成形機の制御装置以外の制御装置に管理装置を備えなくても、周辺機器にユーザがアクセス可能であると想定される場合に限って周辺機器を停止させることができる。
【0085】
前記管理装置は、前記周辺機器の制御装置(28)に備えられてもよい。これにより、射出成形機の制御装置に管理装置を備えなくても、周辺機器にユーザがアクセス可能であると想定される場合に限って周辺機器を停止させることができる。
【符号の説明】
【0086】
10:射出成形システム 12:射出成形機
14:周辺機器 16:安全カバー
18:型締装置 20:射出装置
22:安全扉 24:開閉検出センサ
26、28:制御装置 30:管理装置
32:信号処理部 33:記憶部
34:表示部 35:入力部
36:取得部 38:判定部
40:信号出力部 42:通知部
44:表示制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14