(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-03
(45)【発行日】2025-03-11
(54)【発明の名称】電子機器
(51)【国際特許分類】
G06F 1/16 20060101AFI20250304BHJP
【FI】
G06F1/16 312Z
G06F1/16 312E
(21)【出願番号】P 2024087847
(22)【出願日】2024-05-30
【審査請求日】2024-05-30
(73)【特許権者】
【識別番号】505205731
【氏名又は名称】レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100206081
【氏名又は名称】片岡 央
(72)【発明者】
【氏名】中垣 佳士
(72)【発明者】
【氏名】マリク ナンシー
(72)【発明者】
【氏名】橋倉 誠
【審査官】征矢 崇
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-265276(JP,A)
【文献】特開2002-144984(JP,A)
【文献】実開昭60-123837(JP,U)
【文献】実開昭50-002282(JP,U)
【文献】特開2007-306104(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F1/16
H05K5/02
H04M1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カバー板と前記カバー板の側縁に形成された側板とを有する筐体と、
前記筐体の内部に設けられた発光部と、
先端突出部を有し、前記発光部からの光を導く導光体と、
前記導光体を付勢する付勢構造と、
前記導光体を保持する保持部材と、
を備え、
前記側板に、内面から外面にかけて貫通する挿通部が形成され、
前記導光体は、前記側板に対して接近および離間する方向に移動可能とされ、
前記先端突出部は、前記挿通部を通して前記側板の前記外面から出没可能に突出し、
前記付勢構造は、
前記導光体に連設された弾性片であり、弾性的な曲げ変形によって反発力を得て、この弾性的な反発力によって前記導光体を前記先端突出部の突出方向に付勢
し、
前記保持部材は、2つの側壁と、前記側壁どうしを連結する受圧壁と、を備え、
前記付勢構造は、前記受圧壁に反力をとって前記反発力を得る、
電子機器。
【請求項2】
前記導光体に、前記発光部の少なくとも一部を収容する受容凹部が形成されている、
請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
カバー板と前記カバー板の側縁に形成された側板とを有する筐体と、
前記筐体の内部に設けられた発光部と、
先端突出部を有し、前記発光部からの光を導く導光体と、
前記導光体を付勢する付勢構造と、
2つの側壁を有し、2つの前記側壁の間に前記導光体を保持する保持部材と、
を備え、
前記側板に、内面から外面にかけて貫通する挿通部が形成され、
前記導光体は、前記側板に対して接近および離間する方向に移動可能とされ、
前記先端突出部は、前記挿通部を通して前記側板の前記外面から出没可能に突出し、
前記付勢構造は、2つの前記側壁どうしを連結し、
前記付勢構造に、弾性的な曲げ変形によって反発力を得る付勢部が形成され、
前記付勢構造は、弾性的な
前記反発力によって前記導光体を前記先端突出部の突出方向に付勢する、
電子機器。
【請求項4】
前記付勢部は、前記突出方向に凸となる湾曲形状とされている、
請求項
3記載の電子機器。
【請求項5】
前記導光体に、前記発光部の少なくとも一部を収容する受容凹部が形成されている、
請求項
3に記載の電子機器。
【請求項6】
カバー板と前記カバー板の側縁に形成された側板とを有する筐体と、
前記筐体の内部に設けられた発光部と、
先端突出部を有し、前記発光部からの光を導く導光体と、
前記導光体を付勢する付勢構造と、を備え、
前記側板に、内面から外面にかけて貫通する挿通部が形成され、
前記導光体は、前記側板に対して接近および離間する方向に移動可能とされ、
前記先端突出部は、前記挿通部を通して前記側板の前記外面から出没可能に突出し、
前記付勢構造は、弾性的な反発力によって前記導光体を前記先端突出部の突出方向に付勢
し、
前記カバー板に、前記導光体を前記側板に対して接近および離間する方向に案内するガイド部が形成されている、
電子機器。
【請求項7】
前記導光体に、前記発光部の少なくとも一部を収容する受容凹部が形成されている、
請求項
6記載の電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器は、例えば、筐体の側面に、LEDなどにより発光する表示部が設けられている。表示部は、例えば、バッテリーが充電中であることを示す(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記電子機器では、表示部を構成する導光体は、筐体の側面から突出して形成されることがある。このような構成の電子機器では、突出部分が他の物品と接触することがある。破損を回避するため、突出部分に過大な外力が加えられるのを抑えることが求められている。
【0005】
本発明の一態様は、筐体から突出した導光体に加えられる外力を抑制できる電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る電子機器は、カバー板と前記カバー板の側縁に形成された側板とを有する筐体と、前記筐体の内部に設けられた発光部と、先端突出部を有し、前記発光部からの光を導く導光体と、前記導光体を付勢する付勢構造と、を備え、前記側板に、内面から外面にかけて貫通する挿通部が形成され、前記導光体は、前記側板に対して接近および離間する方向に移動可能とされ、前記先端突出部は、前記挿通部を通して前記側板の前記外面から出没可能に突出し、前記付勢構造は、弾性的な反発力によって前記導光体を前記先端突出部の突出方向に付勢する。
【0007】
前記付勢構造は、前記導光体に連設された弾性片であり、弾性的な曲げ変形によって前記反発力を得ることが好ましい。
【0008】
前記電子機器は、前記導光体を保持する保持部材をさらに備え、前記保持部材は、2つの側壁と、前記側壁どうしを連結する受圧壁と、を備え、前記付勢構造は、前記受圧壁に反力をとって前記反発力を得ることが好ましい。
【0009】
前記電子機器は、2つの側壁を有し、2つの前記側壁の間に前記導光体を保持する保持部材をさらに備え、前記付勢構造は、2つの前記側壁どうしを連結し、前記付勢構造に、弾性的な曲げ変形によって前記反発力を得る付勢部が形成されていることが好ましい。
【0010】
前記付勢部は、前記突出方向に凸となる湾曲形状とされていることが好ましい。
【0011】
前記導光体に、前記発光部の少なくとも一部を収容する受容凹部が形成されていることが好ましい。
【0012】
前記付勢構造は、弾性的な圧縮変形によって前記反発力を得る構成でもよい。
【0013】
前記カバー板に、前記導光体を前記側板に対して接近および離間する方向に案内するガイド部が形成されていてもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明の一態様によれば、筐体から突出した導光体に加えられる外力を抑制できる電子機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】第1実施形態に係る電子機器の斜視図である。
【
図2】第1実施形態に係る電子機器の一部の斜視図である。
【
図3】第1実施形態に係る電子機器の一部の斜視図である。
【
図4】第1実施形態に係る電子機器の一部の斜視図である。
【
図5】第1実施形態に係る電子機器の一部の構成図である。
【
図6】第1実施形態に係る電子機器の一部の斜視図である。
【
図7】第1実施形態に係る電子機器の一部の斜視図である。
【
図8】第1実施形態に係る電子機器の構造を示す斜視図である。
【
図9】第1実施形態に係る電子機器の構造を示す斜視図である。
【
図10】第1実施形態に係る電子機器の一部の断面図である。
【
図11】第1実施形態に係る電子機器の一部の断面図である。
【
図12】第2実施形態に係る電子機器の一部の斜視図である。
【
図13】第2実施形態に係る電子機器の構造を示す斜視図である。
【
図14】第2実施形態に係る電子機器の構造を示す斜視図である。
【
図15】第2実施形態に係る電子機器の一部の平面図である。
【
図16】第2実施形態に係る電子機器の一部の平面図である。
【
図17】第2実施形態に係る電子機器の一部の断面図である。
【
図18】第2実施形態に係る電子機器の一部の断面図である。
【
図19】第3実施形態に係る電子機器の一部の断面図である。
【
図20】第3実施形態に係る電子機器の一部の斜視図である。
【
図21】第3実施形態に係る電子機器の一部の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
実施形態に係る電子機器について説明する。
【0017】
[電子機器](第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る電子機器100の斜視図である。
図2および
図3は、電子機器100の一部の斜視図である。
図4は、電子機器100の一部の斜視図である。
図5は、電子機器100の一部の構成図である。
図6および
図7は、電子機器100の一部の斜視図である。
図8および
図9は、電子機器100の構造を示す斜視図である。
図10および
図11は、電子機器100の一部の断面図である。
図10および
図11は、XZ平面に沿う断面を示す。
【0018】
図1に示すように、電子機器100は、第1筐体101と、第2筐体102(筐体)と、発光ユニット10(
図6参照)と、導光体ユニット40(
図8参照)と、保持部材50(
図6参照)と、を備える。
【0019】
電子機器100は、例えば、ノート型PC(PC:パーソナルコンピュータ)である。第1筐体101と第2筐体102とは、端部どうしがヒンジ機構110を介して連結されている。第1筐体101は、第2筐体102に対して、ヒンジ機構110がなす回転軸の周りに相対的に回動可能である。
【0020】
第1筐体101は、ディスプレイ筐体とも呼ばれる。第1筐体101は、矩形板状に形成されている。第1筐体101の端部のうちヒンジ機構110が設けられた端部は第1基端部101bである。第1基端部101bとは反対側の端部は第1開放端部101aである。第1筐体101は、ディスプレイ103を搭載している。ディスプレイ103は、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(EL:Electro-Luminescence)ディスプレイなどである。
【0021】
第2筐体102は、システム筐体とも呼ばれる。第2筐体102は、矩形板状に形成されている。第2筐体102の端部のうちヒンジ機構110が設けられた端部は第2基端部102bである。第2基端部102bとは反対側の端部は第2開放端部102aである。
【0022】
第2筐体102は、キーボード107およびタッチパッド108を搭載する。第2筐体102は、例えば、CPU、メモリ、マザーボード、バッテリー、ストレージ装置などの電子部品を収容する。
【0023】
第2筐体102については、XYZ直交座標系を用いて各構成の位置関係を説明することがある。X方向は、第1カバー板111の長手方向である。Y方向は、第1カバー板111の短手方向である。Y方向はX方向と直交する。Z方向はX方向およびY方向に直交する。Z方向は、第1カバー板111の厚さ方向である。Z方向から見ることを平面視という。+Zは、第2カバー板112から第1カバー板111に向かう向きである。-Zは+Zと反対の向きである。X方向とY方向とを含む平面はXY平面である。X方向とZ方向とを含む平面はXZ平面である。Y方向とZ方向とを含む平面はYZ平面である。
【0024】
第2筐体102は、筐体主部120と、第2カバー板112と、を備える。第2筐体102は、平板状のケースである。第2筐体102は、例えば、プラスチック、金属などで構成される。
【0025】
筐体主部120は、第1カバー板111と、一対の側板113と、前板114と、後板115とを備える。
第1カバー板111は、平面視において矩形状とされている。一対の側板113は、第1カバー板111の一方および他方の側縁にそれぞれ形成されている。側板113は、第1カバー板111に対して垂直に形成されている。側板113は、例えば、YZ平面と平行である。第1カバー板111は「カバー板」の例である。
【0026】
前板114は、第1カバー板111の前縁(第2開放端部102a)に形成されている。後板115は、第1カバー板111の後縁(第2基端部102b)に形成されている。
【0027】
第2カバー板112は、平面視において矩形状とされている。第2カバー板112は、第1カバー板111に対して間隔をおいて第1カバー板111と向かい合う。第2カバー板112は、第2筐体102を載置面(デスクの上面など)に置いたときに、載置面に対面する。第2カバー板112は「カバー板」の例である。
【0028】
図2および
図3に示すように、側板113には、1または複数の機器側コネクタ130が設けられている。機器側コネクタ130には、接続側コネクタ131が接続可能である。機器側コネクタ130および接続側コネクタ131は、例えば、USB(Universal Serial Bus) Type-Cに準拠するコネクタである。電子機器100は、例えば、電力供給装置に接続された接続側コネクタ131を機器側コネクタ130に接続することによって、バッテリーの充電を行うことができる。
【0029】
図4および
図7に示すように、側板113には、挿通部116が形成されている。挿通部116は、側板113の内面113a(
図5参照)から外面113bにかけて形成された貫通孔である。挿通部116は、側板113を厚さ方向に貫通する。挿通部116は、例えば、X方向から見て円形状である。内面113aは側板113の一方の面である。2つの側板113の内面113aは向かい合う。外面113bは側板113の他方の面である。
【0030】
図5および
図7に示すように、第1カバー板111の-Z側の面111aには、保持凸部121が形成されている。保持凸部121は面111aから-Z側に突出する。保持凸部121は矩形枠状に形成されている。保持凸部121は、例えば、第1カバー板111と一体に形成されている。
【0031】
図7に示すように、保持凸部121は、基部122と、2つの側部123とを備える。基部122は、側板113からX方向に離れた位置に、Y方向と平行に形成されている。2つの側部123は、それぞれ基部122の一方および他方の端から側板113に向けて、X方向と平行に延びる。側部123の先端は側板113の内面113a(
図5参照)に達している。
【0032】
側部123の先端を含む箇所には、係止凹部124が形成されている。係止凹部124は、側部123の他の部分より低く形成されることによって凹状となっている。係止凹部124は、Y方向から見て矩形状とされている。
【0033】
図6に示すように、保持凸部121の内側の空間には、導光体ユニット40(
図8参照)の一部および保持部材50の一部が収容される。基部122は、導光体ユニット40および保持部材50が後方に移動するのを規制する。側部123は、導光体ユニット40および保持部材50がY方向に移動するのを規制する。
【0034】
図7に示すように、保持凸部121に囲まれた部分の面111b(第1カバー板111の-Z側の面)には、ガイド溝125(ガイド部)が形成されている。ガイド溝125は、X方向と平行に形成されている。ガイド溝125は、基部122から側板113にかけて形成されている。ガイド溝125の長さ方向に直交する断面は、例えば、矩形状である。ガイド溝125は、導光体20をX方向(前後方向)に案内する。ガイド溝125は、導光体20を側板113に対して接近および離間する方向に案内する。
【0035】
図6および
図10に示すように、発光ユニット10は、基板11と、発光部12とを備える。発光ユニット10は、第2筐体102の内部に設けられる。
基板11は、XY平面と平行な矩形板状に形成されている。基板11は、平面視において、X方向に沿う長辺を有する長方形とされている。基板11は、フレキシブル基板(FPC)でもよいし、リジッド基板でもよい。基板11の前端を含む部分は、平面視において、保持部材50の開口部58に配置される。
【0036】
発光部12は、例えば、発光ダイオード(LED:Light Emission Diode)である。発光部12は、可視光(例えば、波長380nm~770nm)を発する。発光部12は、基板11の+Z側の面に形成されている。発光部12は、基板11の+Z側の面から突出している。
【0037】
図2および
図3に示すように、電子機器100は、例えば、電力供給装置に接続された接続側コネクタ131を機器側コネクタ130に接続すると、バッテリーの充電を行うことができる。電子機器100は、発光ユニット10を制御する制御部(図示略)を有する。
【0038】
制御部は、例えば、接続側コネクタ131が機器側コネクタ130に接続されていないとき、発光部12を発光させない。そのため、先端突出部22は点灯しない(
図2参照)。制御部は、例えば、接続側コネクタ131を機器側コネクタ130に接続してバッテリーの充電を行っているときに発光部12を発光させる。これにより、先端突出部22は点灯する(
図3参照)。
【0039】
使用者は、先端突出部22の点灯によって、バッテリーが充電中であることを認識できる。制御部は、バッテリーの充電率が100%に達したときに発光部12の光の色を変化させてもよい。例えば、充電中は先端突出部22が第1の色の光で点灯し、充電完了時には先端突出部22の光が他の色に変化するなどの制御が可能である。
【0040】
図8および
図10に示すように、導光体ユニット40は、導光体20と、付勢構造30と、を備える。導光体ユニット40は、第2筐体102の内部に設けられている。
【0041】
導光体20は、透明とされている。導光体20は、可視光が透過可能である。導光体20は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート、アクリル樹脂などの樹脂によって形成される。導光体20は、発光部12からの光を導く。
【0042】
導光体20は、本体部21と、先端突出部22と、ガイド凸部23と、を有する。
本体部21は、直方体状に形成されている。本体部21の+Z側の面(第1主面21a)(
図10参照)は、保持凸部121に囲まれた面111bに対向する。本体部21の-Z側の面(第2主面21b)は、第1主面21aと平行である。第1主面21aおよび第2主面21bは、例えば、XY平面と平行である。
【0043】
本体部21の先端面21cは、側板113の内面113aに対向する(
図10参照)。後端面21dは、先端面21cと反対の面である。先端面21cおよび後端面21dは、第1主面21aと垂直である。先端面21cおよび後端面21dは、例えば、YZ平面と平行である。
【0044】
ガイド凸部23は、本体部21の第1主面21aから+Z側に突出する。ガイド凸部23はX方向に延在する。ガイド凸部23の長さ方向に直交する断面は、例えば、矩形状である。ガイド凸部23は、ガイド溝125に挿入される。
【0045】
本体部21の第2主面21b(外面)には、受容凹部24が形成されている。受容凹部24は、発光部12の少なくとも一部を収容可能である。受容凹部24は、平面視において矩形状とされている。受容凹部24は、平面視において発光部12を包含する大きさを有する。受容凹部24は、矩形状の底面24aと、4つの側面24bとを有する。底面24aは第2主面21bと平行である。側面24bは底面24aと垂直である。受容凹部24の内面は、発光部12に接触しないことが望ましい。
【0046】
先端突出部22は、本体部21の先端面21cから挿通部116に向けて前方(
図10の右方)に突出する。先端突出部22は、先端面21cの中央に形成されている。先端突出部22は、先端面21cに対して垂直に突出する。
【0047】
先端突出部22は、主部25と、先端凸部26とを有する。主部25は、X方向と平行な中心軸を有する円柱状に形成されている。先端凸部26は主部25の先端に形成されている。先端凸部26の外面は、前方に凸となる湾曲凸面(例えば、球面)とされている。先端凸部26は、主部25と一体に形成されている。
【0048】
本体部21は、発光部12が発する光を受容凹部24で受け入れる。先端突出部22は本体部21から光を導き、先端凸部26から出射させる。
【0049】
導光体20は、ガイド凸部23がガイド溝125に挿入された状態で、ガイド溝125に沿って移動可能である(
図11参照)。導光体20が側板113に接近する向き(
図10の右方)は「前方」である。導光体20が側板113から離間する向き(
図10の左方)は「後方」である。
【0050】
付勢構造30は、本体部21に連接された弾性片である。付勢構造30は、弾性的に曲げ変形可能な板状に形成されている。付勢構造30は、弾性的な反発力によって導光体20を前方に付勢する。
【0051】
付勢構造30は、後端面21dのうち-Z側の端部を基端として延出する。付勢構造30は、厚さ方向に曲がった板状であってよい。付勢構造30は、前記基端から+Z側に傾斜しつつ後方に延出する。付勢構造30は、先端に近いほどX方向に対する傾斜角度を増す。付勢構造30は、例えば、Y方向から見て円弧状に湾曲している。付勢構造30の幅(Y方向の寸法)は、本体部21の幅と同じであってよい。付勢構造30は、例えば、本体部21と一体に形成されている。付勢構造30は、例えば、導光体20と同じ材料で構成されている。
【0052】
図9に示すように、保持部材50は、主壁51と、2つの側壁52と、後壁53(受圧壁)と、2つの係止凸部54と、を備える。保持部材50は、2つの側壁52の間に導光体ユニット40を保持する。
【0053】
主壁51は、全体として矩形状に形成されている。主壁51は、導光体ユニット40に対して-Z側にあり、導光体ユニット40が-Z側に移動するのを規制することができる。主壁51は、例えば、XY平面と平行な板状とされている。主壁51は、前部56と、2つの側部57と、を備える。前部56は、Y方向に沿って延びる長板状とされている。2つの側部57は、それぞれ前部56の一方および他方の端部から後方に延出する。2つの側部57は、Y方向に離れている。2つの側部57の間に形成された開口部58は、受容凹部24を露出させている。
【0054】
2つの側壁52は、主壁51の一方および他方の側縁からそれぞれ+Z側に突出する。側壁52は、例えば、XZ平面と平行な矩形板状とされている。側壁52はX方向に延在する。側壁52は導光体ユニット40のY方向の移動を規制することができる。2つの側壁52は、導光体20の前後方向の移動をガイドする機能を有していてもよい。
【0055】
後壁53は、2つの側壁52の後端部どうしを連結する。後壁53は、YZ平面と平行な矩形板状とされている。後壁53は、導光体ユニット40に対して後側に位置する。
主壁51と、2つの側壁52と、後壁53とに囲まれた空間は、導光体ユニット40を収容する収容空間である。
側壁52の一部(+Z側の部分)および後壁53の一部(+Z側の部分)は、保持凸部121の内側に配置される。
【0056】
2つの係止凸部54は、2つの側壁52の前部にそれぞれ形成されている。側壁52の外面から外方に突出する。この「外方」は、2つの側壁52が互いに離れる向きである。係止凸部54は、例えば、XY平面に平行な矩形板状とされている。係止凸部54は、保持凸部121の係止凹部124(
図7参照)に係合する。
【0057】
保持部材50は、ゴム、樹脂などによって形成することができる。
【0058】
図10に示すように、発光部12が発光すると、光は受容凹部24の底面24aおよび側面24bから本体部21に入る。光の一部は先端突出部22に入り、先端凸部26から出射する。これにより、先端突出部22は点灯する。
【0059】
導光体20および付勢構造30の動作について説明する。
図10および
図11に示すように、導光体20は、前後方向の移動によって、前方位置(
図10参照)と、後方位置(
図11参照)とを切り替え可能である。前方位置(
図10参照)において、先端突出部22の先端部(先端凸部26を含む部分)は側板113の外面113bから突出する。後方位置(
図11参照)において、先端突出部22は外面113bから突出していない状態(すなわち、非突出状態)となる。そのため、先端突出部22は、側板113の外面113bに対して出没可能である。
【0060】
図10に示すように、前方位置においては、例えば、保持部材50の後壁53によって導光体ユニット40の後退が規制される。そのため、先端突出部22の一部が外面113bから突出した状態は維持される。この状態の先端突出部22は、外面113bから突出しているため、指で触ることによって位置を確認することができる。
【0061】
図10に矢印で示すように、側板113から突出した部分の先端突出部22には、外部の物品に接触することなどにより、外力が加えられる可能性がある。
図11に示す例では、先端突出部22に外力が加えられることにより導光体20は後退し、先端突出部22は非突出状態となる。導光体20が後退するのに伴い、付勢構造30は後壁53に押し当てられて曲げ変形する。付勢構造30は、後壁53に反力をとって、弾性的な反発力により導光体20を前方に押圧する。そのため、外力が弱くなると、導光体20は前方位置(
図10参照)に戻る。
【0062】
[実施形態に係る電子機器が奏する効果]
電子機器100によれば、導光体20は、先端突出部22が側板113に対して出没可能とされている。そのため、導光体20は、先端突出部22に外力が加えられた場合に後退し、先端突出部22は非突出状態となる。これにより、先端突出部22に加えられる衝撃を緩和し、先端突出部22の破損を起こりにくくすることができる。先端突出部22は出没可能であるため、外部の物品が先端突出部22に接触した場合に、物品の破損を起こりにくくすることもできる。
【0063】
付勢構造30は、曲げ変形によって反発力を得る弾性片であるため、導光体20を付勢する構造を簡略にすることができる。
【0064】
付勢構造30は、保持部材50の後壁53に反力をとって弾性的な反発力を得るため、導光体20に対する十分な付勢力を得ることができる。
電子機器100は、保持部材50を備えるため、発光部12からの光漏れを抑制することができる。
【0065】
本体部21は、発光部12の少なくとも一部を収容する受容凹部24を有する。この構造により、導光体20および発光ユニット10の全体の高さ寸法(Z方向の寸法)を小さくできる。よって、省スペース化が可能である。
【0066】
第1カバー板111には、導光体20を前後方向に案内するガイド溝125が形成されているため、導光体20を安定的に動作させることができる。
【0067】
[電子機器](第2実施形態)
図12は、第2実施形態に係る電子機器200の一部の斜視図である。
図13および
図14は、電子機器200の構造を示す斜視図である。
図15および
図16は、電子機器200の一部の平面図である。
図17および
図18は、電子機器200の一部の断面図である。
図17および
図18は、XZ平面に沿う断面を示す。第1実施形態に係る電子機器100(
図1~
図11参照)と共通の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
【0068】
図12に示すように、電子機器200は、第1筐体101(
図1参照)と、第2筐体102(
図1参照)と、発光ユニット10と、導光体220と、保持ユニット250と、を備える。電子機器200は、導光体ユニット40(
図8参照)に代えて導光体220を用いる点と、保持部材50に代えて保持ユニット250を用いる点とで、電子機器100(
図6参照)と異なる。
【0069】
図12および
図15に示すように、発光ユニット10は、基板11と、発光部12とを備える。基板11の前端を含む部分は、保持ユニット250の開口部258に配置される。
【0070】
図13に示すように、導光体220は、導光体20(
図8参照)と同様の構成である。
図17および
図18に示すように、導光体220は、ガイド凸部23がガイド溝125に挿入された状態で、ガイド溝125に沿って移動可能である。
【0071】
図14および
図15に示すように、保持ユニット250は、保持部材260と、付勢構造230と、を備える。
保持部材260は、主壁251と、2つの側壁252と、2つの係止凸部54と、を備える。保持部材260は、2つの側壁252の間に導光体220を保持する。
【0072】
主壁251は、導光体220に対して-Z側にあり、導光体220が-Z側に移動するのを規制することができる。主壁251は、例えば、XY平面と平行な板状とされている。主壁251は、前部256と、2つの側部257と、を備える。前部256は、Y方向に沿って延びる長板状とされている。2つの側部257は、それぞれ前部256の一方および他方の端部から後方に延出する。2つの側部257は、Y方向に離れている。2つの側部257の間に形成された開口部258は、受容凹部24を露出させている。
【0073】
2つの側壁252は、主壁251の一方および他方の側縁からそれぞれ+Z側に突出する。側壁252は、例えば、XZ平面と平行な矩形板状とされている。側壁252はX方向に延在する。側壁252は導光体220のY方向の移動を規制することができる。2つの側壁252は、導光体220の前後方向の移動をガイドする機能を有していてもよい。
【0074】
主壁251と、2つの側壁252とに囲まれた空間は、導光体220を収容する収容空間である。
側壁252の一部(+Z側の部分)および付勢構造230の一部(+Z側の部分)は、保持凸部121の内側に配置される。
【0075】
付勢構造230は、保持部材260に連接された弾性構造である。付勢構造230は、弾性的に曲げ変形可能な板状に形成されている。付勢構造230は、弾性的な反発力によって導光体220を前方に付勢する。
【0076】
付勢構造230は、2つの側壁252の後端部どうしを連結する。付勢構造230は、一方の側壁252の後端部と、他方の一方の側壁252の後端部とに架け渡されている。付勢構造230には、前方に凸となる湾曲形状を有する付勢部231が形成されている。付勢部231は、例えば、平面視において円弧状に湾曲している。付勢部231は、厚さ方向に曲がった板状であってよい。付勢構造230の少なくとも一部は、導光体220に対して後側に位置する。付勢構造230は、例えば、保持部材260と一体に形成されている。付勢構造230は、例えば、保持部材260と同じ材料で構成されている。
【0077】
保持ユニット250は、ゴム、樹脂などによって形成することができる。
【0078】
図12に示すように、保持凸部121の内側の空間には、導光体220の一部および保持ユニット250の一部が収容される。基部122は、導光体220および保持ユニット250が後方に移動するのを規制する。側部123は、導光体220および保持ユニット250がY方向に移動するのを規制する。
【0079】
図17に示すように、発光部12が発光すると、光は受容凹部24の底面24aおよび側面24bから本体部21に入る。光の一部は先端突出部22に入り、先端凸部26から出射する。これにより、先端突出部22は点灯する。
【0080】
導光体220および付勢構造230の動作について説明する。
図15~
図18に示すように、導光体220は、前後方向の移動によって、前方位置(
図15および
図17参照)と、後方位置(
図16および
図18参照)とを切り替え可能である。前方位置(
図15および
図17参照)において、先端突出部22の先端部(先端凸部26を含む部分)は側板113の外面113bから突出する。後方位置(
図16および
図18参照)において、先端突出部22は外面113bから突出していない状態(すなわち、非突出状態)となる。そのため、先端突出部22は、側板113の外面113bに対して出没可能である。
【0081】
図15および
図17に示すように、前方位置においては、例えば、保持ユニット250の付勢部231によって導光体220の後退が規制される。そのため、先端突出部22の一部が外面113bから突出した状態は維持される。
【0082】
図17に矢印で示すように、側板113から突出した部分の先端突出部22は、外部の物品に接触することなどにより、外力が加えられる可能性がある。
図16および
図18に示す例では、先端突出部22に外力が加えられることにより導光体220は後退し、先端突出部22は非突出状態となる。導光体220が後退するのに伴い、導光体220に押されて付勢部231は曲げ変形する。付勢構造230は、弾性的な反発力により導光体220を前方に押圧する。そのため、外力が弱くなると、導光体220は前方位置(
図15および
図17参照)に戻る。
【0083】
[実施形態に係る電子機器が奏する効果]
電子機器200によれば、導光体220は、先端突出部22が側板113に対して出没可能とされている。そのため、導光体220は、先端突出部22に外力が加えられた場合に後退し、先端突出部22は非突出状態となる。これにより、先端突出部22に加えられる衝撃を緩和し、先端突出部22の破損を起こりにくくすることができる。先端突出部22は出没可能であるため、外部の物品が先端突出部22に接触した場合に、物品の破損を起こりにくくすることもできる。
【0084】
付勢構造230は、曲げ変形によって反発力を得る付勢部231を有するため、導光体220を付勢する構造を簡略にすることができる。
電子機器200は、保持部材260を備えるため、発光部12からの光漏れを抑制することができる。
【0085】
付勢部231は、前方に凸となる湾曲形状とされているため、弾性的な反発力を効率的に導光体220に作用させることができる。
【0086】
本体部21は、発光部12の少なくとも一部を収容する受容凹部24を有するため、導光体220および発光ユニット10の高さ寸法(Z方向の寸法)を小さくできる。よって、省スペース化が可能である。
【0087】
第1カバー板111にはガイド溝125が形成されているため、導光体220を安定的に動作させることができる。
【0088】
[電子機器](第3実施形態)
図19は、第3実施形態に係る電子機器300の一部の断面図である。
図20は、電子機器300の一部の斜視図である。
図21は、電子機器300の一部の分解斜視図である。他の実施形態に係る電子機器と共通の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
【0089】
図19~
図21に示すように、電子機器300は、第1筐体101(
図1参照)と、第2筐体102(
図1参照)と、発光ユニット10と、導光体320と、保持ユニット350と、を備える。
【0090】
図20に示すように、第1カバー板111の面111aには、枠状の保持凸部421と、1または複数の被固定突起422とが形成されている。
図19に示すように、発光ユニット10の基板11は、固定具430によって被固定突起422に固定されている。
【0091】
図21に示すように、保持凸部421に囲まれた部分の面(第1カバー板111の-Z側の面)には、ガイド凸部425(ガイド部)が形成されている。ガイド凸部425は-Z側に突出する。ガイド凸部425は、X方向に延在する。ガイド凸部425は、導光体320を側板413に対して接近および離間する方向(前後方向)に案内する。
【0092】
図19に示すように、導光体320は、本体部321と、先端突出部322と、を有する。
本体部321は、ブロック状に形成されている。本体部321の前面321cは、側板413の内面413aに対向する。後端面321dは、前面321cと反対の面である。
【0093】
先端突出部322は、本体部321の前面321cから前方(
図19の右方)に突出する。先端突出部322は、挿通部116に挿通する。
先端突出部322は、主部325と、先端凸部326とを有する。主部325は、X方向と平行な中心軸を有する円柱状に形成されている。先端凸部326は主部325の先端に形成されている。先端凸部326の外面は、前方に凸となる湾曲凸面(例えば、球面)とされている。
【0094】
本体部321は、発光部12が発する光を第2主面321b(-Z側の面)で受け入れる。先端突出部322は本体部321から光を導き、先端凸部326から出射させる。
【0095】
図21に示すように、保持ユニット350は、保持部材360と、付勢構造330と、を備える。
保持部材360は、主壁351と、2つの側壁352と、を備える。保持部材360は、2つの側壁352の間に導光体320を保持する。
【0096】
主壁351は、例えば、XY平面と平行な板状とされている。主壁351には開口部358が形成されている。開口部358は平面視において発光部12を包含する。主壁351は、導光体320と非接触であることが望ましい。主壁351が導光体320と非接触であると、導光体320が前後方向に動作しやすくなる。
2つの側壁352は、主壁351の一方および他方の側縁からそれぞれ+Z側に突出する。
【0097】
図19に示すように、付勢構造330は、ブロック状に形成されている。付勢構造330は、保持部材360と一体に形成されている。
付勢構造330の少なくとも一部は、本体部321の後側に設けられている。付勢構造330の前面330aは、本体部321の後端面321dに対面する。
【0098】
付勢構造330は、前後方向に弾性的に圧縮変形可能である。付勢構造330は、弾性的な反発力によって導光体320を前方に付勢する。付勢構造330は、例えば、JIS K6253-3(2012)に基づくデュロメータA硬さが70以上、90以下であることが好ましい。
【0099】
保持ユニット350は、ゴム、樹脂などによって形成することができる。
【0100】
導光体320および付勢構造330の動作について説明する。
導光体320が前方位置にあるとき、先端突出部322の先端部(先端凸部326を含む部分)は側板413の外面413bから突出する。導光体320が後方位置にあるとき、先端突出部322は外面413bから突出していない状態(すなわち、非突出状態)となる。
【0101】
側板413から突出した部分の先端突出部322には、外部の物品に接触することなどにより、外力が加えられる可能性がある。先端突出部322に外力が加えられると、導光体320は後退し、先端突出部322は非突出状態となる。導光体320が後退するのに伴い、付勢構造330は弾性的に圧縮変形する。付勢構造330は、弾性的な反発力により導光体320を前方に押圧する。そのため、外力が弱くなると、導光体320は前方位置に戻る。
【0102】
[実施形態に係る電子機器が奏する効果]
電子機器300によれば、導光体320は、先端突出部322が側板413に対して出没可能とされている。そのため、導光体320は、先端突出部322に外力が加えられた場合に後退し、先端突出部322は非突出状態となる。これにより、先端突出部322に加えられる衝撃を緩和し、先端突出部322の破損を起こりにくくすることができる。先端突出部322は出没可能であるため、外部の物品が先端突出部322に接触した場合に、物品の破損を起こりにくくすることもできる。
【0103】
付勢構造330は、圧縮変形によって反発力を得るため、付勢力の設定が容易である。付勢構造330は、曲げ変形を利用する場合に比べ、耐久性の点で優れている。
電子機器300は、保持部材360を備えるため、発光部12からの光漏れを抑制することができる。
【0104】
この発明の具体的な構成は上述の実施形態に限られず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。上述の実施形態において説明した各構成は、任意に組み合わせることができる。
実施形態の電子機器は、
図6に示す構成(発光ユニット10、導光体ユニット40および保持部材50)を2つの側板113の一方にのみ設けてもよいし、2つの側板113の両方に設けてもよい。
【0105】
図2に示す例では、先端突出部22が挿通する挿通部116は側板113に形成されているが、挿通部116は側板113に限らず、前板114または後板115に形成されていてもよい。前板114および後板115は、側板の例である。
【0106】
実施形態の電子機器100,200,300はノート型PCであるが、電子機器はノート型PCに限らず、タブレット型端末、スマートフォン、デスクトップ型PCなどであってもよい。
【符号の説明】
【0107】
12…発光部、20,220,320…導光体、22,322…先端突出部、24…受容凹部、30,230,330…付勢構造、50,260,360…保持部材、52,252,352…側壁、53…後壁(受圧壁)、100,200,300…電子機器、102…第2筐体(筐体)、111…第1カバー板(カバー板)、113,413…側板、113a,413a…内面、113b,413b…外面、116…挿通部、125…ガイド溝(ガイド部)、231…付勢部、425…ガイド凸部(ガイド部)
【要約】
【課題】筐体から突出した導光体に加えられる外力を抑制できる電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器100は、カバー板111と側板113とを有する筐体と、筐体の内部に設けられた発光部12と、先端突出部22を有する導光体20と、導光体20を付勢する付勢構造30と、を備える。側板113に、内面113aから外面113bにかけて貫通する挿通部116が形成されている。導光体20は、側板113に対して接近および離間する方向に移動可能とされている。先端突出部22は、挿通部116を通して側板113の外面113bから出没可能に突出する。付勢構造30は、弾性的な反発力によって導光体20を先端突出部22の突出方向に付勢する。
【選択図】
図10