(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-04
(45)【発行日】2025-03-12
(54)【発明の名称】情報処理装置、コンピュータプログラム、および方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/34 20120101AFI20250305BHJP
A63F 13/80 20140101ALI20250305BHJP
A63F 13/86 20140101ALI20250305BHJP
A63F 13/53 20140101ALI20250305BHJP
A63F 13/537 20140101ALI20250305BHJP
A63F 13/52 20140101ALI20250305BHJP
A63F 13/803 20140101ALN20250305BHJP
【FI】
G06Q50/34
A63F13/80 F
A63F13/86
A63F13/53
A63F13/537
A63F13/52
A63F13/803
(21)【出願番号】P 2023182681
(22)【出願日】2023-10-24
(62)【分割の表示】P 2021032487の分割
【原出願日】2019-09-27
【審査請求日】2023-11-14
(73)【特許権者】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(72)【発明者】
【氏名】池田 武史
(72)【発明者】
【氏名】照内 大丈
【審査官】三吉 翔子
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-034959(JP,A)
【文献】特開2010-259702(JP,A)
【文献】特開平07-023356(JP,A)
【文献】特開2016-184382(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
A63F 13/80
A63F 13/86
A63F 13/53
A63F 13/537
A63F 13/52
A63F 13/803
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを有し、
プロセッサは、競技の動画の表示を制御し、
プロセッサは、前記競技の状況が前記競技の結果が出る前の第1状況から前記競技の結果が出る前の第2状況に変化した場合に、前記競技の結果に投票している1又は複数のユーザのそれぞれの投票
においてユーザが予想した順位情報のうち、前記第2状況
と前記順位情報とが一致する投票であって、前記第1状況において表示させていなかった投票の
前記順位情報を、前記第2状況において表示させる、
情報処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記競技の結果が出た後の第3状況において、前記第3状況
と前記順位情報とが一致する投票
の前記順位情報を、前記第2状況において表示させた投票の
前記順位情報の表示態様とは異なる表示態様で表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
プロセッサに、競技の動画の表示を制御させ、
プロセッサに、前記競技の状況が前記競技の結果が出る前の第1状況から前記競技の結果が出る前の第2状況に変化した場合に、前記競技の結果に投票している1又は複数のユーザのそれぞれの投票
においてユーザが予想した順位情報のうち、前記第2状況
と前記順位情報とが一致する投票であって、前記第1状況において表示させていなかった投票の
前記順位情報を、前記第2状況において表示させる、
処理を実行させるプログラム。
【請求項4】
プロセッサが、競技の動画の表示を制御し、
プロセッサが、前記競技の状況が前記競技の結果が出る前の第1状況から前記競技の結果が出る前の第2状況に変化した場合に、前記競技の結果に投票している1又は複数のユーザのそれぞれの投票
においてユーザが予想した順位情報のうち、前記第2状況
と前記順位情報とが一致する投票であって、前記第1状況において表示させていなかった投票の
前記順位情報を、前記第2状況において表示させる、
情報処理方法。
【請求項5】
サーバと端末装置とを備え、
前記サーバは、前記端末装置に表示させる競技の動画の表示を制御し、
前記サーバは、前記競技の状況が前記競技の結果が出る前の第1状況から前記競技の結果が出る前の第2状況に変化した場合に、前記競技の結果に投票している1又は複数のユーザのそれぞれの投票
においてユーザが予想した順位情報のうち、前記第2状況
と前記順位情報とが一致する投票であって、前記第1状況において表示させていなかった投票の
前記順位情報を、前記第2状況において表示させる、
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は情報処理装置、コンピュータプログラム、および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数のプレイヤが一か所に集まって同一の投票型レースゲームを行うことができるオンラインゲームシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1では、ゲーム関連データに基づくレースゲームを実行し、レースの実行状況と総合的な投票オッズを、ゲーム装置の周囲に存するプレイヤに提示している。しかし、特許文献1に記載のオンラインゲームシステムでは、夫々のプレイヤが独立してプレイ及びレースを観戦するにすぎない。
【0005】
本発明は、競技の状況と他のユーザの投票内容を把握することができ、他のユーザとの一体感を共有することが可能なコンピュータプログラム及び情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、競技の動画の表示を制御する情報処理装置であって、表示制御部は、前記動画とともに、前記競技の結果に投票している1又は複数のユーザを示す1又は複数のアイコンを表示部に表示させ、前記競技の状況と、前記1又は複数のユーザのそれぞれの投票の内容とに基づいて、前記1又は複数のアイコンの表示態様を変化させる、情報処理装置が提供される。
【0007】
本発明の一態様によれば、競技の状況と他のユーザの投票内容を把握することができ、他のユーザとの一体感を共有することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る動画配信システム1の概要を示す図である。
【
図2】ユーザ端末装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】サーバ20のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図4】動画配信システム1の機能構成を示すブロック図である。
【
図5】動画配信システム1の処理の流れを示すフロー図である。
【
図7】表示部33に表示された競技動画7の一例を示す例である。
【
図8】アイコンI2の表示態様を変化させた図である。
【
図9】アイコンI1の表示態様を変化させた図である。
【
図10】競技結果が確定したタイミングでの表示を示す図である。
【
図11】競技結果と報酬の関係を説明する図である。
【
図12】変形例における表示部33の表示態様を示す例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明のいくつかの実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴事項について独立して発明が成立する。
【0010】
<1.第1実施形態>
(1-1.動画配信システム1の概要)
本発明の一実施形態に係る情報処理装置は、
図1に示すような動画配信システム1の一部を構成する。動画配信システム1は、複数のユーザ端末装置10及びサーバ20を備える。情報処理装置は、ユーザ端末装置10又はサーバ20の何れかで実現される。
【0011】
ユーザ端末装置10は、通信回線5を介してサーバ20と通信可能に構成される。ユーザ端末装置10のそれぞれのユーザは、サーバ20から配信される競技の動画(以下、競技動画7という)を観戦することができる。また、ユーザは、ユーザ端末装置10を操作することにより、競技の結果を予想して投票することができる。ユーザ端末装置10は、競技動画とともに、当該競技動画を観戦している他のユーザを示すアイコンを表示し、当該競技の状況に合わせてアイコンの表示態様を変化させる。以下、各構成について詳細に説明する。
【0012】
(1-2.動画配信システム1のハードウェア構成)
図2及び
図3を参照し、動画配信システム1におけるハードウェア構成を説明する。
【0013】
(1-2-1.ユーザ端末装置10のハードウェア構成)
図2は、本実施形態に係るユーザ端末装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。ユーザ端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の情報処理端末であり、画像を表示し操作を受け付け可能なタッチパネルディスプレイ14、音を出力するスピーカー15、音が入力されるマイク16、及び被写体を撮像するカメラ17を備える他に、さらに、制御部11、記憶部12、通信部13、操作ボタン18を備える。
【0014】
制御部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)等であり、ユーザ端末装置10の全体の動作を制御する。
【0015】
記憶部12の一部は、例えば、RAM(Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成されており、制御部11による各種プログラムに基づく処理の実行時のワークエリア等として用いられる。また、記憶部12の一部は、例えば、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリ、又はHDD(Hard Disk Drive)であり、画像等の各種データ及び制御部11の処理に利用されるプログラム等を保存する。
【0016】
記憶部12に記憶されるプログラムは、例えば、ユーザ端末装置10の基本的な機能を実現するためのOS(Operating System)、各種ハードウェア制御するためのドライバ、電子メールやウェブブラウジング、動画再生、その他各種機能を実現するためのプログラム等であって、本実施形態に係るコンピュータプログラムを含む。
【0017】
通信部13は、例えばNIC(Network Interface Controller)であり、通信回線5に接続する機能を有する。なお、通信部13は、NICに代えて又はNICと共に、無線LAN(Local Area Network)に接続する機能、無線WAN(Wide Area Network)に接続する機能、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離の無線通信、及び赤外線通信等を可能とする機能を有してもよい。
【0018】
操作ボタン18は、ユーザ端末装置10の側面に設けられ、ユーザ端末装置10を起動又は停止させるための電源ボタンやスピーカー15が出力する音のボリューム調整ボタン等である。
【0019】
これら制御部11、記憶部12、通信部13、タッチパネルディスプレイ14、スピーカー15、マイク16、カメラ17、及び操作ボタン18は、システムバス19を介して相互に電気的に接続されている。従って、制御部11は、記憶部12へのアクセス、タッチパネルディスプレイ14に対する画像の表示、ユーザによるタッチパネルディスプレイ14や操作ボタン18に対する操作状態の把握、マイク16への音の入力、スピーカー15からの音の出力、カメラ17に対する制御、及び通信部13を介した各種通信網や他の情報処理装置へのアクセス等を行うことができる。
【0020】
(1ー2ー2.サーバ20のハードウェア構成)
図3は、本実施形態に係るサーバ20のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ20は、サーバ20全体の動作を司る制御部21、制御部21による各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられ、また各種プログラム及び各種データ等が予め記憶された記憶部22を備えている。以下、ユーザ端末装置10との相違点を中心に説明する。
【0021】
サーバ20は、通信回線5を介してユーザ端末装置10等の他の情報処理装置等と接続され、他の情報処理装置等との間で各種データの送受信を行う通信部24を備えている。また、キーボード及びマウス等で構成されて各種操作の入力を受け付ける操作入力部25、各種画像を表示する例えば液晶ディスプレイ装置等のモニタ26を備えていてもよい。
【0022】
これら制御部21、記憶部22、通信部24、操作入力部25、モニタ26は、システムバス27を介して相互に電気的に接続されている。
【0023】
(1-3.動画配信システム1の機能構成)
図4を参照し、動画配信システム1の機能について説明する。
図4に示すように、ユーザ端末装置10は、表示制御部31と、報酬算出部32と、表示部33と、操作受付部34を備える。サーバ20は、投票受付部35を備える。
【0024】
表示制御部31は、制御部11の機能として実現され、サーバ20から配信された競技動画7とともに、競技の結果に投票しているユーザを示すアイコンを表示部に表示させる。アイコンの表示についての詳細は後述する。報酬算出部32は、ユーザの投票の内容と競技の結果に基づいて、ユーザそれぞれに対する報酬の額を決定する。
【0025】
表示部33は、ユーザ端末装置10が備えるタッチパネルディスプレイ14で構成され、サーバ20から配信された競技動画7等の各種情報を表示する。操作受付部34は、タッチパネルディスプレイ14のタッチパネルで構成され、ユーザが操作することにより、競技動画7の選択や投票のための操作等を入力可能に構成される。
【0026】
投票受付部35は、制御部21の機能として実現され、ユーザ端末装置10のユーザから、競技の結果に対する投票を受け付ける。投票受付部35は、受信した投票内容をユーザ端末装置10の報酬算出部32へ送信する。
【0027】
上述した機能構成は、ユーザ端末装置10に適宜インストールされるソフトウェア(いわゆるアプリを含む)によって実現してもよく、ハードウェアによって実現してもよい。ソフトウェアによって実現する場合、制御部41がソフトウェアを構成するプログラムを実行することによって各種機能を実現することができる。
【0028】
プログラムを実行することで実現される場合、当該プログラムは、ユーザ端末装置10が内蔵する記憶部12に格納してもよく、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体に格納してもよい。また、外部の記憶装置に格納されたプログラムを読み出し、いわゆるクラウドコンピューティングにより実現してもよい。もしくは、ハードウェアによって実現する場合、ASIC、SOC、FPGA、又はDRPなどの種々の回路によって実現することができる。また、上述した機能構成は、一部の機能構成をソフトウェア又はハードウェアによって、サーバ20で処理されるようにしてもよい。
【0029】
(1-4.動画配信システム1による動画観戦の流れ)
図5を参照し、動画配信システム1による動画観戦の流れを説明する。
【0030】
ステップS110において、ユーザ端末装置10はサーバ20から配信された競技動画7を受信する。競技動画7は、例えば、自転車、自動車、ボート、若しくは競走馬等を用いた順位を競う競技、又は野球若しくはサッカーの試合等が挙げられる。
【0031】
競技動画7の配信方法は、ライブ配信又は非ライブ配信の何れの方法であってもよいが、ライブ配信の場合にはより高い臨場感を味わうことができる。また、ストリーミング又はダウンロードの何れの方法であってもよいが、ライブ配信のときにはストリーミング配信が選択されうる。
【0032】
ステップS120において、ユーザ端末装置10は、サーバ20の投票受付部35が受け付けた他のユーザ端末装置10のユーザの投票の内容を受信する。
図6に示す例では、出走者R1~R6の順位について、他のユーザ端末装置10のユーザU1~U3が予想して投票している。
【0033】
ステップS130において、報酬算出部32は、サーバ20の投票受付部35から受信したユーザU1~U3の投票内容に基づいて、各ユーザが受け取り得る報酬額を算出する。当該報酬の額は、当該競技に投票したユーザの投票の内容に基づいて、オッズ(予想配当率)等を考慮して算出される。
【0034】
ステップS140において、表示制御部31は、受信した競技動画7と、当該競技の結果に投票したユーザのアイコンを表示する。
図7に示す例では、競技動画7とともに、ユーザU1~U3を示すアイコンI1~I3が表示されている。
【0035】
ステップS150において、ユーザ端末装置10は、サーバ20と情報共有を行う。当該情報共有には、表示している競技の状況についての情報が含まれる。ステップS160において、表示制御部31は、投票の内容が競技の状況と一致しているユーザのアイコンを、投票の内容が競技の状況と一致していないユーザのアイコンと異なる態様で表示部33に表示させる。ステップS150およびステップS160は、所定のタイミング(例えば1回/秒)で繰り返され、競技の状況に応じてアイコンI1~I3の表示態様が変化する。
【0036】
図8に示すように、競技の状況がユーザU2の投票内容が一致している場合、ステップS160において、アイコンI2を他のアイコンよりも大きく表示する。また、
図9に示すように、競技の状況がユーザU1の投票内容が一致している場合、ステップS160において、アイコンI1を他のアイコンよりも大きく表示する。
【0037】
ここで好ましくは、
図8および
図9に示すように、表示制御部31は、ユーザから受け付けた投票の内、競技の状況と一致している投票の内容を、当該ユーザのアイコンとともに表示部33に表示させる。このようにすることに、的中しそうな各ユーザの投票を確認することができる。
【0038】
また、表示制御部31は、投票内容が的中した場合にユーザが受け取り得る報酬の額に応じて、変化後のアイコンの大きさを調整してもよい。このようにすることで、ユーザの期待感がアイコンの大きさで表示されることとなる。
【0039】
ステップS165において、競技終了の判定が行われる。競技が終了している場合(ステップS165においてYes)、ステップS170が行われる。競技が終了していない場合(ステップS165においてNo)、ステップS150およびステップS160が繰り返される。
【0040】
ステップS170において、ユーザ端末装置10は、サーバ20と情報共有を行う。当該情報共有には、表示している競技の結果についての情報が含まれる。ステップS180において、表示制御部31は、競技の結果を表示部33におけるユーザアイコンの表示に反映させる。
【0041】
図10は、競技結果が確定したタイミングでの競技動画7を示している。
図11に示すように、競技結果が確定すると、投票が的中したユーザに報酬が与えられる。そこで、表示制御部31は、
図10に示すように投票が的中したユーザU3の投票内容を表示部33に表示させることで、他のユーザの投票が的中したか否かがわかりことになり、投票が的中したユーザの喜びや外れたユーザの落胆を共有することができる。
【0042】
以上のようにして、動画配信システム1のユーザ端末装置10は、表示制御部31と表示部33を備える。表示制御部31は、競技動画とともに、競技の結果に投票しているユーザを示すアイコンを表示部に表示させ、競技の状況とユーザの投票の内容とに基づいて、1又は複数のアイコンの表示態様を変化させる。
【0043】
このような構成とすることにより、観戦している他のユーザの投票内容を把握することができ、他のユーザとの一体感を共有することが可能となる。
【0044】
(1-5.変形例)
【0045】
図12には、変形例としての表示部33における表示態様を示す。
図12に示す例では、表示部33における競技動画7の外側の領域にアイコンI1~I3が表示されている。このようにすることにより、競技動画7の観戦を妨げることなく、アイコンI1~I3の表示態様を変化させることが可能となる。
【0046】
<2.その他の実施形態>
以上、本発明における実施形態およびその変形例について説明したが、本開示の適用は上述の内容に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、競技の状況と一致している投票内容のユーザのアイコンを大きく表示しているが、この形態に限定されるわけではない。例えば、競技の状況と一致している投票内容のユーザのアイコンを発光させたり、点滅させたりしてもよい。
【0047】
また、上記実施形態では、他のユーザ端末装置10のユーザのアイコンを表示しているが、この形態に限定されるわけではなく、当該ユーザ端末装置10のユーザのアイコンも表示させてもよい。
【0048】
また、上記実施形態では、競技の状況と投票内容が一致した場合に、アイコンの表示態様を変化させているが、この形態に限定されるわけではない。すなわち、競技の状況と投票内容の一部が一致した場合に、アイコンの表示態様を変化させてもよい。
【0049】
この場合、表示制御部31は、投票の内容と競技の状況の一致度に応じて、アイコンの態様を変化させるのが好ましい。例えば、競技の状況において、1位の走者がユーザの投票内容と少なくとも一致していれば当該ユーザのアイコンの大きさを変化させ、さらに2位、3位も一致していれば、より大きくアイコンの大きさを変化させたり、1位の走者がユーザの投票内容と少なくとも一致していれば当該ユーザのアイコンを発光させ、さらに2位、3位も一致していれば、アイコンの発光度合いをより強くさせたりしてもよい。
【0050】
また、上記実施形態では、競技結果後に、投票内容が的中したユーザの投票の内容を表示させているが、他のユーザすべての投票の内容を表示部33に表示させてもよい。
【0051】
また、上記実施形態では、ユーザ端末装置10等は、スマートフォンなどのタッチパネルディスプレイ14を有する端末として説明したが、この例に限定されることはない。家庭用のPCなどにソフトウェアをインストールすることにより、ユーザ端末装置10を実現し、マウスなどの操作を受け付けるようにしてもよい。
【0052】
また、通信回線5を介した所定情報の共有は、主にインターネットなどのWANを介して行われるが、ユーザ端末装置間では、WANを介さずにBluetooth(登録商標)等の近距離の無線通信、及び赤外線通信等のみを介して行われてもよい。
【0053】
また、上記実施形態では、各機能を主にユーザ端末装置10等が備える態様について説明したが、この形態に限定されることはなく、一部の機能についてサーバ20が備える、又はユーザ端末装置10とサーバ20の両方が備える構成としてもよい。例えば、サーバ20が報酬算出部32を備える構成としてもよい。
【0054】
また、上記実施形態においてユーザ端末装置10に実行させるものとして記載されていた各ステップについても、サーバ20に実行させてもよい。
【0055】
さらに、本発明は、上述のプログラムを格納する、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現することもできる。
【0056】
<3.実施形態の特徴>
以下、本発明の実施形態の特徴をまとめる。
【0057】
表示制御部31は、動画とともに、競技の結果に投票している1又は複数のユーザを示す1又は複数のアイコンを表示部33に表示させ、競技の状況と、1又は複数のユーザのそれぞれの投票の内容とに基づいて、1又は複数のアイコンの表示態様を変化させる。
【0058】
このような構成とすることにより、動画を観戦している他のユーザの投票内容を把握することができ、他のユーザとの一体感を共有することが可能となる。
【0059】
表示制御部31は、投票の内容の少なくとも一部が競技の状況と一致しているユーザのアイコンを、投票の内容が競技の状況と一致していないユーザのアイコンと異なる態様で表示部に表示させる。
【0060】
このような構成とすることにより、的中しそうなユーザと、的中しそうにないユーザとを区別でき、他のユーザの投票内容を把握できるようになる。
【0061】
表示制御部31は、投票の内容と競技の状況の一致度に応じて、アイコンの態様を変化させる。
【0062】
このような構成とすることにより、どのユーザの投票内容がより的中しそうかを判別できる。
【0063】
ユーザ端末装置10は、1又は複数のユーザの投票の内容と競技の結果とに基づいて、1又は複数のユーザのそれぞれに対する報酬の額を算出する報酬算出部32をさらに備え、表示制御部31は、報酬に応じてアイコンの態様を変化させる。
【0064】
このような構成とすることにより、どのユーザが多くの報酬を得ることになりそうかを判別できる。
【0065】
表示制御部31は、ユーザから受け付けた投票の内、競技の状況と一致している投票を、当該ユーザのアイコンとともに表示部に表示させる。
【0066】
このような構成とすることにより、投票内容が的中しそうな各ユーザの投票を確認することができる。
【0067】
表示制御部31は、競技後に、他のユーザの投票の結果を表示部に表示させる。
【0068】
このような構成とすることにより、他のユーザの投票が的中したか否かがわかるため、投票が的中したユーザの喜びや外れたユーザの落胆を共有することが可能となる。
【0069】
以上、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0070】
1 :動画配信システム
5 :通信回線
7 :競技動画
10 :ユーザ端末装置
11 :制御部
12 :記憶部
13 :通信部
14 :タッチパネルディスプレイ
15 :スピーカー
16 :マイク
17 :カメラ
18 :操作ボタン
19 :システムバス
20 :サーバ
21 :制御部
22 :記憶部
24 :通信部
25 :操作入力部
26 :モニタ
27 :システムバス
31 :表示制御部
32 :報酬算出部
33 :表示部
34 :操作受付部
35 :投票受付部