(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-04
(45)【発行日】2025-03-12
(54)【発明の名称】閉鎖及び蓋、並びに閉鎖及び蓋を形成するための方法
(51)【国際特許分類】
B65D 47/28 20060101AFI20250305BHJP
A47J 41/00 20060101ALI20250305BHJP
A47G 19/00 20060101ALI20250305BHJP
【FI】
B65D47/28 120
A47J41/00 304A
A47G19/00 D
(21)【出願番号】P 2023507439
(86)(22)【出願日】2021-04-30
(86)【国際出願番号】 US2021030256
(87)【国際公開番号】W WO2022031331
(87)【国際公開日】2022-02-10
【審査請求日】2023-02-02
(32)【優先日】2020-08-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-12-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515284526
【氏名又は名称】イエティ クーラーズ エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Yeti Coolers,LLC
【住所又は居所原語表記】7601 Southwest Parkway,AustinTX 78735,USA
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100175042
【氏名又は名称】高橋 秀明
(74)【代理人】
【識別番号】100224775
【氏名又は名称】南 毅
(72)【発明者】
【氏名】ジンキンス、コーディー
(72)【発明者】
【氏名】ボンダス、アンディー
(72)【発明者】
【氏名】レイン、マーク カールソン
(72)【発明者】
【氏名】ブロック、ダスティン
(72)【発明者】
【氏名】フリッツ、ジョン
(72)【発明者】
【氏名】ドリンクウォーター、ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】ブライソン、マシュー
(72)【発明者】
【氏名】ルチテ、エリザベス
【審査官】矢澤 周一郎
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/086567(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0121072(US,A1)
【文献】特開2017-124307(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 47/28
A47J 41/00
A47G 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓋アセンブリであって、
容器の開口に係合するための縁であって、頂壁を画定している縁と、
ガスケットの載置のために溝を画定している側壁と、
前記縁の下に延在している中間壁であって、前記中間壁の上面が陥凹を画定し、前記陥凹が、第1の開口及び第2の開口、並びに底面を有する、中間壁と、
前記第1の開口と前記第2の開口の両方を被覆することによって閉鎖位置を、及び開放位置を選択的に提供するために手動で摺動されるように構成されている、スライダ機構と、を備え、前記スライダ機構が、
前記中間壁の前記上面で前記陥凹内に位置決めされるように構成されている上部スレッドであって、中に上部スレッド磁石を密閉している、上部スレッドと、
前記中間壁の前記底面に近接して位置決めされるように構成されている下部スレッドであって、
前記下部スレッド内に密閉された下部スレッド磁石と、
外面から延在しているノブであって、下面を有するノブと、
前記下面に対向する封止面と、
前記封止面から前記下面に延在するノブ空気通気口であって、前記ノブ空気通気口が前記下面の第1の通気開口、前記封止面の第2の通気開口、前記第1の通気開口と前記第2の通気開口との間の通気内面、前記第1の通気開口から前記通気内面に延在している第1の丸み進入部分、及び前記第2の通気開口から前記通気内面への第2の丸み進入部分を含み、
前記第1の通気開口が、第1の直径を有し、
前記第2の通気開口が、第2の直径を有し、
前記第1の直径が前記第2の直径よりも小さい、ノブ空気通気口と、を更に備える、下部スレッドと、を備え、
前記上部スレッド磁石と前記下部スレッド磁石との間の磁気吸引が、前記下部スレッドに前記上部スレッドを磁気的に結合する、蓋アセンブリ。
【請求項2】
前記第1の直径対前記第2の直径の比が、0.70:1~0.90:1の範囲内にある、請求項1に記載の蓋アセンブリ。
【請求項3】
前記第1の丸み進入部分の第1の半径が、前記第2の丸み進入部分の第2の半径よりも小さい、請求項1に記載の蓋アセンブリ。
【請求項4】
前記第1の丸み進入部分の前記第1の半径対前記第2の丸み進入部分の前記第2の半径の比が、0.7:1~0.8:1の範囲内にある、請求項3に記載の蓋アセンブリ。
【請求項5】
前記通気内面が、円錐形の一部分を有する、請求項1に記載の蓋アセンブリ。
【請求項6】
前記陥凹が、前記第1の開口と前記第2の開口との間のテーパ状面を含み、前記第1の開口に隣接する前記陥凹の第1の深度が、前記第2の開口に隣接する第2の深度よりも大きい、請求項1に記載の蓋アセンブリ。
【請求項7】
前記陥凹の上面は、第1の傾斜面及び第2の傾斜面が互いに隣接して配置されている第1の係合部材を含む、請求項1に記載の蓋アセンブリ。
【請求項8】
前記第1の係合部材が、前記上部スレッドの下面に配置された第1のチャネル内で受容されている、請求項7に記載の蓋アセンブリ。
【請求項9】
前記第1のチャネルが、第2のチャネル傾斜面を有する第1のチャネル係合部材を含み、前記スライダ機構が前記開放位置にあるときに、前記第2のチャネル傾斜面が、前記第1の係合部材の前記第1の傾斜面に面する、請求項8に記載の蓋アセンブリ。
【請求項10】
蓋アセンブリであって、
容器の開口に係合するための縁であって、頂壁を画定している縁と、
ガスケットの載置のために溝を画定している側壁と、
前記縁の下に延在している中間壁であって、前記中間壁の上面が陥凹を画定し、前記陥凹が、第1の開口及び第2の開口、並びに底面を有し、
前記陥凹の上面は、第1の傾斜面及び第2の傾斜面が互いに隣接して配置されている第1の係合部材を含む、中間壁と、
前記第1の開口と前記第2の開口の両方を被覆することによって閉鎖位置を、及び開放位置を選択的に提供するために手動で摺動されるように構成されている、スライダ機構と、を備え、前記スライダ機構が、
前記中間壁の前記上面で前記陥凹内に位置決めされるように構成されている上部スレッドであって、
中に密閉された上部スレッド磁石と、
前記上部スレッドの下面に沿って延在している第1のチャネルと、
前記上部スレッドの前記下面に沿って延在している第2のチャネルと、を備え、前記
第2のチャネルが、前記
第1のチャネルから離間し、前記
第1のチャネルに対して実質的に平行である、上部スレッドと、
前記中間壁の前記底面に近接して位置決めされるように構成されている下部スレッドであって、
前記下部スレッド内に密閉された下部スレッド磁石を更に備え、
前記第1の係合部材が、前記上部スレッドの
前記第1のチャネル内で受容され、
前記上部スレッド磁石と前記下部スレッド磁石との間の磁気吸引が、前記下部スレッドに前記上部スレッドを磁気的に結合する、下部スレッドと、を備える、蓋アセンブリ。
【請求項11】
前記第1のチャネル及び前記第2のチャネルが、前記上部スレッドの背面を通って延在する、請求項10に記載の蓋アセンブリ。
【請求項12】
前記第1のチャネルが、第2のチャネル傾斜面を有する第1のチャネル係合部材を含み、
前記スライダ機構が前記開放位置にあるときに、前記第2のチャネル傾斜面が、前記第1の係合部材の前記第1の傾斜面に面する、請求項10に記載の蓋アセンブリ。
【請求項13】
前記第1のチャネル係合部材が、第1のチャネル傾斜面を更に備え、
前記スライダ機構が前記閉鎖位置にあるときに、前記
第1のチャネル傾斜面が、前記第1の係合部材の前記第2の傾斜面に面する、請求項12に記載の蓋アセンブリ。
【請求項14】
前記陥凹の前記上面が、前記第1の係合部材から離間している第2の係合部材を含み、前記第2の係合部材が、前記上部スレッドの前記第2のチャネル内で受容されている、請求項10に記載の蓋アセンブリ。
【請求項15】
前記第1の係合部材の大部分が、前記第2の開口の後方に位置決めされる、請求項10に記載の蓋アセンブリ。
【請求項16】
前記第1の傾斜面の前記上面に対する第1の角度が、前記第2の傾斜面の前記上面に対する第2の角度よりも大きい、請求項10に記載の蓋アセンブリ。
【請求項17】
前記陥凹が、前記第1の開口と前記第2の開口との間のテーパ状面を含み、前記第1の開口に隣接する前記陥凹の第1の深度が、前記第2の開口近くに隣接する第2の深度よりも大きい、請求項10に記載の蓋アセンブリ。
【請求項18】
前記閉鎖位置から
前記開放位置に前記スライダ機構を移動させるときに、前記上部スレッドの前方部分が、下向きに傾き、前記上部スレッドの後方部分を前記陥凹の前記上面から離れて移動させるように構成されている、請求項17に記載の蓋アセンブリ。
【請求項19】
蓋アセンブリであって、
容器の開口に係合するための縁であって、頂壁を画定している縁と、
ガスケットの載置のために溝を画定している側壁と、
前記縁の下に延在している中間壁であって、前記中間壁の上面が陥凹を画定し、前記陥凹が、第1の開口及び第2の開口、並びに底面を有し、前記陥凹が、前記第1の開口と前記第2の開口との間のテーパ状面を含み、前記第1の開口近くに隣接する前記陥凹の第1の深度が、前記第2の開口に隣接する第2の深度よりも大きく、
前記陥凹の上面は、第1の傾斜面及び第2の傾斜面が各前記第1の傾斜面に隣接して配置されている第1の係合部材を含み、前記第1の係合部材の大部分が、前記第2の開口の後方に位置決めされる、中間壁と、
前記第1の開口と前記第2の開口の両方を被覆することによって閉鎖位置を、及び開放位置を選択的に提供するために手動で摺動されるように構成されている、スライダ機構と、を備え、前記スライダ機構が、
前記中間壁の前記上面で前記陥凹内に位置決めされるように構成されている上部スレッドであって、
中に密閉された上部スレッド磁石と、
前記上部スレッドの下面に沿って延在している第1のチャネルであって、前記第1のチャネルが、第1のチャネル傾斜面を有する第1のチャネル係合部材を含む、第1のチャネルと、を備える、上部スレッドと、
前記中間壁の前記底面に近接して位置決めされるように構成されている下部スレッドであって、
前記下部スレッド内に密閉された下部スレッド磁石を更に備え、
前記上部スレッド磁石と前記下部スレッド磁石との間の磁気吸引が、前記下部スレッドに前記上部スレッドを磁気的に結合し、
前記スライダ機構が前記閉鎖位置にあるときに、前記第1のチャネル係合部材が前記第1の係合部材の前方にあり、前記スライダ機構が前記開放位置にあるときに、前記第1のチャネル係合部材が前記第1の係合部材の後方にある、下部スレッドと、を備える、蓋アセンブリ。
【請求項20】
前記下部スレッドが、
外面から延在しているノブであって、下面を有するノブと、
前記
ノブの前記下面に対向する封止面と、
前記封止面から前記下面に延在するノブ空気通気口であって、前記ノブ空気通気口が、前記下面の第1の通気開口、前記封止面の第2の通気開口、前記第1の通気開口と前記第2の通気開口との間の通気内面、前記第1の通気開口から前記通気内面に延在している第1の丸み進入部分、及び前記第2の通気開口から前記通気内面への第2の丸み進入部分を含み、
前記第1の通気開口が、第1の直径を有し、
前記第2の通気開口が、第2の直径を有し、
前記第1の直径が前記第2の直径よりも小さい、ノブ空気通気口と、を更に備える、請求項19に記載の蓋アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年12月15日に出願された米国仮特許出願第63/125,835号及び2020年8月7日に出願された同時係属米国特許出願第16/988,301号に対する優先権を主張し、同時係属米国特許出願第16/988,301号は、2019年10月22日に出願され、「CLOSURE AND LID AND METHOD OF FORMING CLOSURE AND LID」と題された国際出願PCT/US2019/057420号に対する優先権を主張し、国際出願PCT/US2019/057420号は、2018年10月23日に出願された米国仮特許出願第62/749,443号に対する優先権を主張する。これらの出願の全ては、あらゆる非限定的な目的のためにそれらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本明細書における本開示は、概して、飲料用の蓋に関し、より具体的には、飲用飲料又は食品に使用される飲料容器用の閉鎖可能な蓋に関する。
【背景技術】
【0003】
飲料容器には、水、コーヒー、紅茶、ソフトドリンク、又はビールなどのアルコール飲料など、温かい又は冷たい飲用液体を入れることができる。これらの飲料容器は、ステンレス鋼、ガラス、プラスチック、厚紙箱、又は紙材料などの多様な材料で作製することができる。蓋は、飲料容器の内容物を注ぐための開口を提供するために、飲料容器上で提供され得る。ある特定の事例では、容器の内容物がこぼれないように、選択的に容器を閉鎖かつ貯蔵することが所望され得る。
【発明の概要】
【0004】
本概要は、以下の発明を実施するための形態で更に説明される簡略化された形態における本発明に関連するいくつかの一般的な概念への導入を提供する。この概要は、本発明の主要な特徴又は本質的な特徴を特定することを意図したものではない。
【0005】
本明細書における本開示の態様は、飲料のために閉鎖可能な蓋アセンブリに関し得る。一実施例では、蓋アセンブリは、タブ又はハンドルを含み得る、手動で移動可能なスライダを含むことができる。ある特定の実施例では、スライダは、以下のうちの1つ以上を実施するように構成することができる:スライダが容器の内容物がこぼれることを防止することを補助するために開口を被覆する場合の閉鎖位置と、容器の内容物を消費することができるようにスライダが開口の覆いを取る開放位置との間で摺動すること、並びに閉鎖位置と開放位置との間の移動の間に蓋に固定されたままで、蓋及びスライダを洗浄することができるように蓋から取り外し可能であること。
【図面の簡単な説明】
【0006】
前述の概要及び以下の発明を実施するための形態は、参照符号が現れる様々な図の全てにおいて同様の参照符号が同一又は同様の要素を指す添付の図面と併せて考慮すると、より良好に理解されるであろう。
【0007】
【
図1】本明細書において説明される1つ以上の態様による、容器に取り外し可能に結合されている蓋アセンブリの等角図を示す。
【
図2A】本明細書において説明される1つ以上の態様による、閉鎖構成及び開放構成における蓋アセンブリの等角図を示す。
【
図2B】本明細書において説明される1つ以上の態様による、閉鎖構成及び開放構成における蓋アセンブリの等角図を示す。
【
図3】本明細書において説明される1つ以上の態様による、蓋アセンブリの分解等角図を概略的に示す。
【
図4】本明細書において説明される1つ以上の態様による、蓋アセンブリ100の断面図を概略的に示す。
【
図5A】本明細書において説明される1つ以上の態様による、スライダ機構が生じることのない蓋アセンブリの等角図を示す。
【
図5B】本明細書において説明される1つ以上の態様による、スライダ機構が生じることのない蓋アセンブリの等角図を示す。
【
図6A】本明細書において説明される1つ以上の態様による、下部スレッドの等角図を示す。
【
図6B】本明細書において説明される1つ以上の態様による、下部スレッドの等角図を示す。
【
図7A】本明細書において説明される1つ以上の態様による、上部スレッドの等角図を示す。
【
図7B】本明細書において説明される1つ以上の態様による、上部スレッドの等角図を示す。
【
図8A】本明細書において説明される1つ以上の態様による、下部ガスケットの等角図及び部分断面図を示す。
【
図8B】本明細書において説明される1つ以上の態様による、下部ガスケットの等角図及び部分断面図を示す。
【
図9A】本明細書において説明される1つ以上の態様による、閉鎖構成における蓋アセンブリの断面図を概略的に示す。
【
図9B】本明細書において説明される1つ以上の態様による、閉鎖構成における蓋アセンブリの断面図を概略的に示す。
【
図10A】本明細書において説明される1つ以上の態様による、開放構成における蓋アセンブリの断面図を概略的に示す。
【
図10B】本明細書において説明される1つ以上の態様による、開放構成における蓋アセンブリの断面図を概略的に示す。
【
図11A】本明細書において説明される1つ以上の態様による、部分的開放構成における蓋アセンブリの断面図を概略的に示す。
【
図11B】本明細書において説明される1つ以上の態様による、部分的開放構成における蓋アセンブリの断面図を概略的に示す。
【
図12A】本明細書において説明される1つ以上の態様による、スライダ機構の分解、及び蓋アセンブリからの取り外しのための様々な工程を示す。
【
図12B】本明細書において説明される1つ以上の態様による、スライダ機構の分解、及び蓋アセンブリからの取り外しのための様々な工程を示す。
【
図12C】本明細書において説明される1つ以上の態様による、スライダ機構の分解、及び蓋アセンブリからの取り外しのための様々な工程を示す。
【
図12D】本明細書において説明される1つ以上の態様による、スライダ機構の分解、及び蓋アセンブリからの取り外しのための様々な工程を示す。
【
図13】本明細書において説明される1つ以上の態様による、容器に結合された蓋アセンブリの一部分の断面図を概略的に示す。
【
図14A】本明細書において説明される1つ以上の態様による、代替的な分解機構が生じるスライダ機構の代替的な実装形態を示す。
【
図14B】本明細書において説明される1つ以上の態様による、代替的な分解機構が生じるスライダ機構の代替的な実装形態を示す。
【
図14C】本明細書において説明される1つ以上の態様による、代替的な分解機構が生じるスライダ機構の代替的な実装形態を示す。
【
図14D】本明細書において説明される1つ以上の態様による、代替的な分解機構が生じるスライダ機構の代替的な実装形態を示す。
【
図14E】本明細書において説明される1つ以上の態様による、代替的な分解機構が生じるスライダ機構の代替的な実装形態を示す。
【
図15】本明細書において説明される1つ以上の態様による、容器に取り外し可能に結合されるように構成されている蓋アセンブリの別の実装形態を示す。
【
図16】本明細書において説明される1つ以上の態様による、
図15の蓋アセンブリの複数の要素の分解図を概略的に示す。
【
図17】本明細書において説明される1つ以上の態様による、
図15の蓋アセンブリの一部分の底面図を示す。
【
図18A】本明細書において説明される1つ以上の態様による、スライダ機構の下部スレッド要素の等角図を示す。
【
図18B】本明細書において説明される1つ以上の態様による、スライダ機構の下部スレッド要素の等角図を示す。
【
図19】本明細書において説明される1つ以上の態様による、下部スレッドが蓋アセンブリの蓋上で不正確に位置決めされることを防止されている構成を示す。
【
図20】本明細書において説明される1つ以上の態様による、上部スレッドの下部部分の図を示す。
【
図21A】本明細書において説明される1つ以上の態様による、下部ガスケットの等角図及び立面図を示す。
【
図21B】本明細書において説明される1つ以上の態様による、下部ガスケットの等角図及び立面図を示す。
【
図22】本明細書において説明される1つ以上の態様による、開放構成における蓋アセンブリの断面図を概略的に示す。
【
図23】本明細書において説明される1つ以上の態様による、容器に取り外し可能に結合されるように構成されている蓋アセンブリの別の実装形態の上面正面斜視図を示す。
【
図24】本明細書において説明される1つ以上の態様による、
図23蓋アセンブリの上面背面斜視図を示す。
【
図25】本明細書において説明される1つ以上の態様による、
図23の蓋アセンブリの上面図を示す。
【
図26】本明細書において説明される1つ以上の態様による、
図23の蓋アセンブリの背面図を示す。
【
図27】本明細書において説明される1つ以上の態様による、
図23の蓋アセンブリの正面図を示す。
【
図28】本明細書において説明される1つ以上の態様による、
図23の蓋アセンブリの背面図を示す。
【
図29】本明細書において説明される1つ以上の態様による、
図23の蓋アセンブリの左側面図を示す。
【
図30】本明細書において説明される1つ以上の態様による、
図23の蓋アセンブリの左側面図を示す。
【
図31】本明細書において説明される1つ以上の態様による、
図23の蓋アセンブリの分解上面背面斜視図を示す。
【
図32】本明細書において説明される1つ以上の態様による、
図23の蓋アセンブリの断面上面背面斜視図を示す。
【
図33A】本明細書において説明される1つ以上の態様による、閉鎖位置から開放位置に移動する
図23の蓋アセンブリのスライダ機構の断面図を示す。
【
図33B】本明細書において説明される1つ以上の態様による、閉鎖位置から開放位置に移動する
図23の蓋アセンブリのスライダ機構の断面図を示す。
【
図33C】本明細書において説明される1つ以上の態様による、閉鎖位置から開放位置に移動する
図23の蓋アセンブリのスライダ機構の断面図を示す。
【
図33D】本明細書において説明される1つ以上の態様による、閉鎖位置から開放位置に移動する
図23の蓋アセンブリのスライダ機構の断面図を示す。
【
図33E】本明細書において説明される1つ以上の態様による、閉鎖位置から開放位置に移動する
図23の蓋アセンブリのスライダ機構の断面図を示す。
【
図33F】本明細書において説明される1つ以上の態様による、閉鎖位置から開放位置に移動する
図23の蓋アセンブリのスライダ機構の断面図を示す。
【
図34】本明細書において説明される1つ以上の態様による、開放位置から閉鎖位置に移動する
図23の蓋アセンブリのスライダ機構の断面図を示す。
【
図35】本明細書において説明される1つ以上の態様による、
図23の蓋アセンブリの一部分の上面斜視図を示す。
【
図36】本明細書において説明される1つ以上の態様による、
図35に示される蓋アセンブリの一部分の底面斜視図を示す。
【
図37】本明細書において説明される1つ以上の態様による、
図23の蓋アセンブリの上部スレッドの下部部分の斜視図を示す。
【
図38】本明細書において説明される1つ以上の態様による、
図23の蓋アセンブリの下部スレッドの上面正面斜視図を示す。
【
図39】本明細書において説明される1つ以上の態様による、
図23の蓋アセンブリの
図38に示される下部スレッドの底面背面斜視図を示す。
【
図40】本明細書において説明される1つ以上の態様による、
図23の蓋アセンブリの
図38に示される下部スレッドの部分断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下の様々な例及び本開示の構成要素の説明では、その一部を形成し、本開示の態様が実施可能な様々な例示的な構造及び環境として示される添付の図面を参照する。他の構造及び環境が利用され得、本開示の範囲から逸脱することなく、具体的に説明した構造及び方法から構造的及び機能的変更が行われ得ることを理解されたい。
【0009】
また、「前面側」、「背面側」、「上」、「ベース」、「底」、「側」、「前方」、「後方」などの用語は、様々な例示的な特徴及び要素を説明するために本明細書において使用される得、これらの用語は、便宜上、例えば、図に示される例示的な配向及び/又は典型的な使用における配向に基づいて、本明細書において使用される。本明細書のいかなるものも、特許請求の範囲内に含めるために、構造の特定の三次元的又は空間的配向を必要とすると解釈されるべきではない。
【0010】
図1は、本明細書において説明される1つ以上の態様による、容器105に取り外し可能に結合されている蓋アセンブリ100の等角図を示す。容器105は、蓋アセンブリ100が取り外し可能に結合されるように構成され得る一実施例の容器である。したがって、容器105は、液体の体積を貯蔵するように構成され得、蓋アセンブリ100は、容器105の開口を封止するように構成され得る。
【0011】
図2A及び2Bは、それぞれ、閉鎖構成及び開放構成における蓋アセンブリ100の等角図を示す。蓋アセンブリ100は、概して、閉鎖位置(
図2Aに示される)と開放位置(
図2Bに示される)との間で移動して、容器105内に貯蔵された液体が流れるように構成されている第1の開口104を選択的に閉鎖又は開放するように構成されているスライダ機構102を含む。スライダ機構102に関する更なる詳細は、先行する図面に関連して考察される。蓋アセンブリ100は、側壁106を追加的に含み得、それは、ガスケット110の載置のための溝108を画定することができる。したがって、ガスケット110は、蓋アセンブリ100と容器105との間に封止を提供し得る。しかしながら、容器105に蓋アセンブリ100を封止するための他の封止方法も企図される。蓋アセンブリ100はまた、容器105の開口に係合するための縁112を含み得る。縁112はまた、頂壁114及び把持要素116及び/又はオプションの蓋タブ(図示せず)(容器105から蓋アセンブリ100を取り外す際に使用者を補助するために頂壁114から延在している)を含み得る。
【0012】
蓋アセンブリ100は、縁112の下に延在している中間壁118も含み得る。中間壁118の上面120は、スライダ機構102を受容するための陥凹122を画定することができる。一実施例では、スライダ機構102が
図2Aに示される閉鎖位置と
図2Bに示される開放位置との間で移動するとき、陥凹122は、ガイドチャネルを画定することができる。
図2Bに示されるように、容器から液体を飲む又は注ぐための第1の開口104はまた、陥凹122内に形成することができる。陥凹122はまた、
図5Aに関して更に詳細に説明される第2の開口124を含むことができる。デテント126は、中間壁118の上面120から陥凹122に延在し得る。このデテント126は、液体がスライダ機構102と、陥凹122の端壁128との間で圧縮されることを防止するために(そうでない場合には、使用者が第1の開口104から飲む又は注ぐ結果として、陥凹122内に溜まり得る液体の飛散をもたらし得る)、
図2Bに示される開放位置にあるときスライダ機構102に当接するように構成され得る。
【0013】
図3は、本明細書において説明される1つ以上の態様による、蓋アセンブリ100の分解等角図を概略的に示す。特に、
図3は、
図2A及び2Bに関して考察されるように、スライダ機構102を構成する複数の要素を概略的に示す。したがって、スライダ機構102は、中間壁118の上面120で陥凹122内に位置決めされるように構成されている上部スレッド130を含み得る。上部スレッド130は、中に密閉される上部磁石132を含み得る。一実施例では、上部磁石132は、上部スレッド130における空洞内に密閉され得、ポリマーオーバーモールドプラグ要素134でオーバーモールドされ得る。これらの開示の範囲を逸脱することなく、追加及び代替の密閉方法は、上部スレッド130内の上部磁石132を固定するために使用され得る。追加的に、上部スレッド磁石132は、任意の好適な強磁性材料、又はそうでない場合には磁性材料で形成され得る。上部スレッド130は、
図7A及び7Bに関して更に詳細に考察される。
【0014】
スライダ機構102は、中間壁118(
図5Bに示される)の底面138に隣接して位置決めされるように構成されている下部スレッド136を追加的に含み得る。下部スレッド136は、中に密閉される下部スレッド磁石140を含み得る。一実施例では、下部スレッド磁石140は、下部スレッド136における空洞内に密閉され得、ポリマーオーバーモールドプラグ要素142でオーバーモールドされ得る。追加的に、スライダ機構102は、下部スレッド136の外周の周りで延在するように構成されている下部ガスケット144を含み得る。下部スレッド136は、
図6A及び6Bに関して更に詳細に説明される。
【0015】
一実施例では、上部スレッド磁石132と下部スレッド磁石140と間の磁気吸引は、中間壁118にわたって下部スレッド136に上部スレッド130を磁気的に結合する。したがって、中間壁118の上面6の上の上部スレッド130の手動操作は、結果として上部スレッド130及び下部スレッド136の摺動運動になる。
【0016】
図4は、本明細書において説明される1つ以上の態様による、蓋アセンブリ100の断面図を概略的に示す。示されるように、第1の開口104がスライダ機構102によって封止されるように、スライダ機構102は閉鎖構成にある。一実施例では、下部スレッド磁石140は、中空センターを有する円筒幾何形状を有し得る。よって、下部スレッド磁石140は、そうでない場合には、オーバーモールドされたプラグ要素142及び下部スレッド136を通して中心管146の周りで延在するリング磁石として説明される。別の実施例では、下部スレッド磁石140は、立体円筒幾何形状を有し得る。
【0017】
図5A及び5Bは、スライダ機構102なしの蓋アセンブリ100の等角図を示す。特に、
図5Aは、中間壁118の上面120の図を示し、
図5Bは、中間壁118の底面138の図を示す。示されるように、蓋機構100は、第1の開口104及び第2の開口124を含む。一実施例では、上部スレッド130が下部スレッド136に磁気的に結合されるとき、スライダ機構102の一部分は、第2の開口124を通して延在するように構成されている。
【0018】
第2の開口124は、中間壁118から第2の開口124に延在するデテント148を含み得る。スライダ機構102が
図2Aに示される閉鎖位置にあるとき、これらのデテント148は、下部スレッド136の中心管146の一部分に沿って延在しているチャネル150(
図6Aを参照)に受容されるように構成されている。したがって、デテント148は、スライダ機構102が不注意に移動され、それによって不注意に第1の開口104を開封することから防止するための締り嵌めを提供するように構成されている。一実施例では、スライダ機構102は、
図2A及び2Bに示される開放構成及び/又は閉鎖構成においてロックするように構成され得る。デテント148に加えてロック機構は、スライダ機構102が不注意に移動されることからを更に防止するのに使用され得ることが、更に企図される。
【0019】
図5Bは、中間壁118の底面138を示す。したがって、示されるように、底面138は、第2の開口124の第1の側で第1の傾斜特徴部152を画定する。第1の傾斜特徴部152は、2つの谷凹部156の間で離間している山面154を有する。同様に、第2の傾斜特徴部158は、第2の開口124の第2の側に位置決めされる。第2の傾斜特徴部158は、2つの谷凹部162の間で離間している山面160を含む。
【0020】
蓋アセンブリ100は、中間壁118の底面138の下に延在する側壁の内面163に延在している陥凹ポケット161を追加的に含む。したがって、スライダ機構102が
図2Aに示される閉鎖位置にあるとき、陥凹ポケット161は、下部スレッド136の一部分を受容する。液体が第1の開口104から注がれているとき、陥凹通気口ポケット165の幾何形状が、空気を容器105に流れ込ませることを可能にするように、蓋アセンブリ100はまた、陥凹通気口ポケット165を含む。
【0021】
図6A及び6Bは、本明細書において説明される1つ以上の態様による、下部スレッド136の等角図を示す。したがって、下部スレッド136は、中間壁118の底面138に隣接して位置決めされるように構成されている内面164を含む。内面164は、下部スレッド傾斜166を含む。下部スレッド傾斜166は、第1の傾斜特徴部152及び第2の傾斜特徴部158の各々の谷凹部のうちの1つに受容されるように構成されている。よって、スライダ機構102が開放構成と閉鎖構成との間で摺動するとき、下部スレッド傾斜166は、第1の傾斜特徴部152及び第2の傾斜特徴部158にわたって摺動するように構成されている。スライダ機構102が開放構成と閉鎖構成との間で移行するとき、下部スレッド傾斜166は山面154及び160に当接することになる。更に、山面154及び160は、山面154及び160の両側に谷凹部に対して隆起されるので、これは、上部スレッド130及び下部スレッド136を付勢して、互いに更に離間させることになる。よって、上部スレッド磁石132と下部スレッド磁石140との間の磁気力が、それらの間の距離の二乗に逆比例しているので、下部スレッド傾斜166が山面154と160に当接するとき、磁性引力は低減させられることになる。一実施例では、磁気力のこの低減は、開放位置と閉鎖位置との間のスライダ機構102の滑らかな移動を提供することになる。更に、下部スレッド傾斜166が第1の傾斜特徴部152及び2の傾斜特徴部158の谷凹部内に位置決めされるとき、上部スレッド磁石132と下部スレッド磁石140との間の比較的より短い距離は、結果として、開放構成又は閉鎖構成においてスライダ機構102を固定するのに役立つ比較的より強力な磁性引力になることになる。
【0022】
なお、下部スレッド136及び上部スレッド130は、スライダ機構が4つの異なる方向のいずれかで蓋アセンブリ100内に設置されることを可能にするために、垂直軸に周りに対称形である。下部スレッド136は、内面164から延在する中心管146を追加的に含む。更に、中心管146は、第2の開口124を通して延在するように構成されているタブ耳168を含む。下部スレッド136は、下部ガスケット144の一部分を受容するように構成されているチャネル170を更に含む。追加的に、下部スレッド136は、下部通気口チャネル171a及び171bを含む。したがって、スライダ機構102が開放構成にあるとき、下部スレッド136の一部分は、陥凹通気口ポケット165の一部分上に延在する。更に、下部通気口チャネル171a又は171bのうちの1つは、陥凹通気口ポケット165上に位置決めされて、それによって、空気がスライダ機構102から容器105の内部空洞に通過することができるチャネルを設定する。
【0023】
図6Bは、下部スレッド136の外面172の等角図を示す。一実施例では、ノブ174(指タブ174とも称する)は、外面172から延在する。このノブ174は、蓋アセンブリ100内にスライダ機構102を設置するために使用者によって把持されるように構成されている。この設置プロセスは、
図12に関して更に詳細に説明される。
【0024】
図7A及び7Bは、上部スレッド130の等角図を示す。上部スレッド130は、2つの対称形のフランジ176a及び176bを含むことができ、それらの両方は、容器及び陥凹122(ガイドチャネル122とも称される)における第2の開口124から液体を注ぐための第1の開口104を選択的に被覆及び封止するように構成されている。タブ又はハンドル178は、使用者が上部スレッド130を選択的に移動するために把持するように構成されており、それによって、スライダ機構102は、蓋アセンブリ100上で第1の開口104を覆いを取るための開放位置、又は蓋アセンブリ100上で第1の開口104を被覆する閉鎖位置になる。タブ又はハンドル178は、把持目的のための2つの内向きテーパ状部分180a及び180bを含み得る。
【0025】
図7Bは、上部スレッド130の内側182の図を示す。したがって、上部スレッド130は、上部通気口チャネル184a及び184bを含む。したがって、スライダ機構102が開放構成にあるとき、通気口経路は、陥凹通気口ポケット165の一部分上に延在している下部スレッド136の一部分によって部分的に形成される。追加的に、下部通気口チャネル171a又は171bのうちの1つは、陥凹通気口ポケット165上に位置決めされて、それによって、空気がスライダ機構102から容器105の内部空洞に通過することができるチャネルを設置する。上部通気口チャネル184a及び184bが、空気が外部環境からスライダ機構102に通過することを可能にするとき、外部環境と、容器105の内部空洞との間のこの通気口経路は完成される。上部スレッド陥凹186a及び186bは、下部スレッド136のタブ耳168の一部分を受容するように構成されている。
【0026】
図8A及び8Bは、本明細書において説明される1つ以上の態様による、下部ガスケット144の等角図及び部分断面図を示す。したがって、スライダ機構102が
図2Aに示される閉鎖構成にあるとき、下部ガスケット144は第1の開口104を封止するように構成されている。追加的に、下部ガスケット144は、第2の開口124を封止するように構成されている。一実施例では、下部ガスケット144の内面188は、下部スレッド136の外面172上に位置決めされるように構成されている。下部ガスケット144内の開口190は、下部スレッド136のノブ174が延在することを可能にするように構成されている。一実施例では、下部ガスケット144はシリコーンから構成され得る。しかしながら、これらの開示の範囲から逸脱することなく、追加的又は代替的なポリマー材料が使用され得る。
【0027】
図8Bの断面図は、下部ガスケット144のばね特徴部192を示す。したがって、ばね特徴部192は、ガスケット144によって形成された封止が移動して、中間壁118の底面138と接触したままであることを可能にする。したがって、開放構成及び閉鎖構成にあるとき、中間壁118の底面138に向かって下部スレッド136を付勢している比較的高い磁気力は、下部ガスケット144のばね特性192を圧縮する。更に、下部スレッド傾斜166が山面154及び160上に位置決めされ、磁気力が比較的より低く、下部スレッド136が底面138から離れて移動されるとき、ばね特徴部192は、底面138に向かって外へ延在し、底面138との接触を維持して、底面138で下部ガスケット144の封止を維持する。
【0028】
図9A及び9Bは、閉鎖構成における蓋アセンブリ100の断面図を概略的に示す。示されるように、上部スレッド130及び下部スレッド136を含むスライダ機構102は、第1の開口104を封止している。
図9Bは、
図9Aの断面の一部分のより詳細な図を示す。したがって、
図9Bは、蓋アセンブリ100の陥凹ポケット161に受容された下部スレッド136及び下部ガスケット144の一部分を示す。
【0029】
図10A及び10Bは、開放構成における蓋アセンブリ100の断面図を概略的に示す。示されるように、第1の開口104は、上部スレッド130及び下側136を含むスライダ機構102によって完全に覆いを取られる。
図10Bは、
図10Aの断面の一部分のより詳細な図を概略的に示す。特に、
図10Bは、陥凹通気口ポケット165の一部分上を摺動された下部ガスケット144の一部分を示す。陥凹通気口ポケット165の部分上の下部ガスケット144の部分の重複は、結果として隙間192になり、隙間192を通して、液体が第1の開口104から注がれているとき、空気が容器105に進入することができる。
【0030】
図11A及び11Bは、部分的開放構成における蓋アセンブリ100の断面図を概略的に示す。示されるように、第1の開口104は、上部スレッド130及び下部スレッド136を含むスライダ機構102によって部分的に覆いを取られる。
図11Bは、
図11Aの断面の一部分のより詳細な図を概略的に示す。特に、
図11Bは、上部スレッド130と下部スレッド136との間の分離196(又は隙間196)を示す。この分離196は、前に説明されるように、山面154及び160に当接している下部スレッド傾斜166から結果として生じる。
【0031】
図12A~12Dは、スライダ機構102の分解、及び蓋アセンブリ100からの取り外しのための様々な工程を示す。前に説明されるように、スライダ機構102は、上部スレッド130及び下部スレッド136を含む。更に、上部スレッドは、上部スレッド磁石132を含み、下部スレッド136は、下部スレッド磁石140及び下部ガスケット144を含む。
図12Aは、スライダ機構102を完全に設置し、開放構成にある蓋アセンブリ100を示す。スライダ機構を取り外すために、例えば、蓋アセンブリ100の洗浄を容易にするために、上部スレッド130は、上面120から手動で持ち上げられ得る。
図12Bは、上面120から取り外された後の上部スレッド130を示す。一旦上部スレッド130が取り外されたら、下部スレッド136は、上部スレッド磁石132と下部スレッド磁石140との間で磁性引力によって底面138に対してもはや保持されない。しかしながら、タブ耳168が第2の開口124を通して延在し、上面120の一部分上に把持するとき、タブ耳168は、下部スレッド136が容器105に落下することを防止する。
【0032】
蓋アセンブリ100から下部スレッド136を取り外すために、タブ耳168が第2の開口124を通過することができるように、下部スレッド136は、90°で回転する。
図12Dは、蓋アセンブリ100から完全に取り外された上部スレッド130及び下部スレッド136を示す。
【0033】
図13は、容器105に結合された蓋アセンブリ100の一部分の断面図を概略的に示す。一実施例では、蓋アセンブリ100は、蓋アセンブリ100の側壁106と容器105の側壁202の両方の上で螺合要素によって容器105に再密封可能に結合され得る。要素204及び206は、それぞれ、側壁106及び202上の螺合である。更に、これらの開示の範囲を逸脱することなく、任意の螺合幾何形状も容器105に蓋アセンブリ100を固定するために使用され得ることが企図される。代替的に、本開示を通して説明した様々な蓋アセンブリ100構造は、蓋アセンブリ100と容器105との間で螺合結合なしで実装され得る。一実施例では、蓋アセンブリ100は、中でも、締り嵌めによって容器105に固定され得る。
【0034】
図14A~14Eは、代替的な分解機構を有するスライダ機構の代替的な実装形態を示す。したがって、
図14Aは、スライダ機構301を含む蓋アセンブリ300の等角図を示す。蓋アセンブリ300は、蓋アセンブリ100と類似し得、スライダ機構301は、スライダ機構102と類似し得る。スライダ機構301は、上部スレッド130に類似した上部スレッド302と、下部スレッド136に類似した下部スレッド306と、を含み得る。スライダ機構を分解するために、上部スレッド302は、蓋アセンブリ300から手動で取り外され得る。下部スレッド136と同様に、下部スレッド306は、上部スレッド302が取り外されるとき、下部スレッド306が容器に落下することを防止するためのタブ耳308を含み得る。しかしながら、蓋アセンブリ300から下部スレッド306を取り外すために、タブ耳308の幾何形状が、蓋アセンブリ300の中間壁310において開口309の幾何形状と整列するように、下部スレッド306は、
図14Cに示される位置に摺動される。
図14Cに示される構成に位置決めされるとき、下部スレッド306は、
図14Dに示されるように、開口309を通過することができる。
図14Eは、蓋アセンブリ300から完全に取り外された上部スレッド302及び下部スレッド306を示す。
【0035】
図15は、本明細書において説明される1つ以上の態様による、容器1505に取り外し可能に結合するように構成されている蓋アセンブリ1500の一実装形態を示す。蓋アセンブリ1500及び容器1505は、蓋アセンブリ100及び容器105と交換可能であり得、その結果、蓋アセンブリ1500が容器105に取り外し可能に結合され得、蓋アセンブリ100が容器1505に取り外し可能に結合され得る。蓋アセンブリ1500は、蓋アセンブリ100と同様の複数の要素を含み得、その結果、それらの特徴部が、それらの蓋アセンブリ100に関連して説明されるように、最初の2桁が「15」、最後の2桁が同じでラベル付けされている場合、蓋アセンブリ1500の特徴部を説明するために使用される参照番号は、蓋アセンブリ100に関連して説明される同様の特徴部の要素を含み得る。例えば、蓋アセンブリ100に関連して説明されるスライダ機構102は、両方の要素が「02」で終わるラベルで示されるため、スライダ機構1502と同様であり得る。蓋アセンブリ1500の要素の、蓋アセンブリ100の要素に対する追加の、代替的な、又は差異的な特徴部は、進行中の説明において指摘され得る。
【0036】
図16は、本明細書において説明される1つ以上の態様による、蓋アセンブリ1500の複数の要素の分解図を概略的に示す。蓋アセンブリ1500は、概して、閉鎖位置と開放位置(
図15に示される)との間で移動して、容器1505内に貯蔵された液体が流れるように構成されている第1の開口1504を選択的に閉鎖又は開放するように構成されているスライダ機構1502を含む。蓋アセンブリ1500は、側壁1506を追加的に含み得、それは、ガスケット1510の載置のための溝1508を画定することができる。したがって、ガスケット1510は、蓋アセンブリ1500と容器1505との間に封止を提供し得る。しかしながら、容器1505に蓋アセンブリ1500を封止するための他の封止方法も企図される。蓋アセンブリ1500はまた、容器1505の開口に係合するための縁1512を含み得る。縁1512は、頂壁1514及び把持要素1616(容器1505から蓋アセンブリ1500を取り外す際に使用者を補助するために頂壁1514から延在している)を含み得る。示されるように、把持要素1616は、縁1512の垂直壁1602に沿って延在している複数の溝要素を含む。これらの把持要素1616は、任意の溝幾何形状(中でも、深度、離間)を有し得、縁1512要素と同じ材料又は異なる材料から作製され得ることが企図される。追加的に、又は代替的に、把持要素は、くぼみ、突起、又は比較的平滑な把持面などの、示される溝とは異なる把持面幾何形状を含み得る。
【0037】
蓋アセンブリ1500は、縁1512の下に延在している中間壁1518を有する蓋1501を含み得る。中間壁1518の上面1520は、スライダ機構1502を受容するための陥凹1522を画定し得る。一実施例では、スライダ機構1502が
図15に示される閉鎖位置と開放位置との間で移動するとき、陥凹1522は、ガイドチャネルを画定することができる。容器から液体を飲む又は注ぐための第1の開口1504はまた、陥凹1522内に形成することができる。陥凹1522はまた、第2の開口1524を含むことができる。デテント1526は、中間壁1518の上面1520から陥凹1522に延在し得る。このデテント1526は、液体がスライダ機構1502と、陥凹1522の端壁1528との間で圧縮されることを防止するために(そうでない場合には、使用者が第1の開口1504から飲むか注ぐ結果として、陥凹1522内に溜まり得る液体の飛散をもたらし得る)、開放位置にあるときスライダ機構1502に当接するように構成され得る。
【0038】
スライダ機構1502は、中間壁118の上面1520で陥凹1522内に位置決めされるように構成されている上部スレッド1530を含み得る。上部スレッド1530は、中に密閉される上部磁石を含み得る。一実施例では、上部磁石は、上部スレッド1530における空洞内に密閉され得、ポリマーオーバーモールドプラグ要素でオーバーモールドされ得る。これらの開示の範囲を逸脱することなく、追加及び代替の密閉方法は、上部スレッド1530内の上部磁石を固定するために使用され得る。
【0039】
スライダ機構1502は、中間壁1518(
図17に示される)の底面1538に隣接して位置決めされるように構成されている下部スレッド1536を追加的に含み得る。したがって、
図17は、中間壁1518の底面1538を示す。下部スレッド1536は、中に密閉される下部スレッド磁石を含み得る。一実施例では、下部スレッド磁石は、下部スレッドにおける空洞内に密閉され得、ポリマーオーバーモールドプラグ要素でオーバーモールドされ得る。追加的に、スライダ機構1502は、下部スレッド1536の外周の周りで延在するように構成されている下部ガスケット1544を含み得る。下部スレッド1536について、
図18A及び18Bに関連して更に詳細に説明する。一実施例では、上部スレッド磁石と下部スレッド磁石と間の磁気吸引は、中間壁1518にわたって下部スレッド1536に上部スレッド1530を磁気的に結合する。したがって、中間壁1518の上面1520の上の上部スレッド1530の手動操作は、結果として上部スレッド1530及び下部スレッド1536の摺動運動になる。
【0040】
図17は、本明細書において説明される1つ以上の態様による、蓋アセンブリ1500の底面図を示す。
図17は、中間壁1518の底面1538を示す。したがって、示されるように、底面1538は、第2の開口1524の第1の側で第1の傾斜特徴部1552を画定する。第1の傾斜特徴部1552は、2つの谷凹部1556aと1556bとの間で離間している山面又は点1554を有する。同様に、第2の傾斜特徴部1558は、第2の開口1524の第2の側に位置決めされる。第2の傾斜特徴部1558は、2つの谷凹部1562aと1562bとの間で離間している山面又は点1560を含む。
【0041】
蓋アセンブリ1500は、中間壁1518の底面1538の下に延在する側壁の内面1563に延在している陥凹ポケット1561を追加的に含む。したがって、スライダ機構1502が
図15に示される閉鎖位置にあるとき、陥凹ポケット1561は、下部スレッド1536の一部分を受容する。
【0042】
第2の開口1524は、中間壁1518から第2の開口1524に延在するデテント1548を含み得る。スライダ機構1502が
図15に示される閉鎖位置にあるとき、これらのデテント1548は、下部スレッド1536の湾曲壁1646a及び1646bの一部分に沿って延在しているチャネル1550(
図18Bを参照)に受容されるように構成されている。したがって、デテント1548は、スライダ機構1502が不注意に移動され、それによって不注意に第1の開口1504を開封することから防止するための締り嵌めを提供するように構成されている。一実施例では、スライダ機構1502は、開放構成及び/又は閉鎖構成においてロックするように構成され得る。デテント1548に加えてロック機構は、スライダ機構1502が不注意に移動されることを更に防止するのに使用され得ることが、更に企図される。
【0043】
図18A及び18Bは、本明細書において説明される1つ以上の態様による、下部スレッド1536の等角図を示す。下部スレッド1536は、中間壁1518の底面1538に隣接して位置決めされるように構成されている内面1564を含む。内面1564は、下部スレッド傾斜1566を含む。下部スレッド傾斜1566は、第1の傾斜特徴部1552及び第2の傾斜特徴部1558の各々の谷凹部のうちの1つに受容されるように構成されている。よって、スライダ機構1502が開放構成と閉鎖構成との間で摺動するとき、下部スレッド傾斜1566は、第1の傾斜特徴部1552及び第2の傾斜特徴部1558にわたって摺動するように構成されている。スライダ機構1502が開放構成と閉鎖構成との間で移行するとき、下部スレッド傾斜1566は山面1554及び1560に当接することになる。更に、山面1554及び1560は、山面1554及び1560の両側に谷凹部に対して隆起されるので、これは、上部スレッド1530及び下部スレッド1536を付勢して、互いに更に離間させることになる。よって、上部スレッド磁石と下部スレッド磁石との間の磁気力が、それらの間の距離の二乗に逆比例しているので、下部スレッド傾斜1566が山面1554と1560に当接するとき、磁性引力は低減させられることになる。一実施例では、磁気力のこの低減は、開放位置と閉鎖位置との間のスライダ機構1502の滑らかな移動を提供することになる。更に、下部スレッド傾斜1566が第1の傾斜特徴部1552及び第2の傾斜特徴部1558の谷凹部内に位置決めされるとき、上部スレッド磁石と下部スレッド磁石との間の比較的より短い距離は、結果として、開放構成又は閉鎖構成においてスライダ機構1502を固定するのに役立つ比較的より強力な磁性引力になることになる。
【0044】
下部スレッド1536は、内面1564からタブ/タブ耳1568a及び1568bに延在する湾曲壁1646a及び1646bを含む。タブ耳1568a及び1568bは、第2の開口1524を通って延在するように構成されている。下部スレッド1536は、下部ガスケット1544の一部分を受容するように構成されているチャネル1570を更に含む。追加的に、下部スレッド1536は、下部通気口チャネル1571a及び1571bを含む。したがって、スライダ機構1502が開放構成にあるとき、下部通気チャネル1571a又は1571bのうちの1つ以上は、空気が外部環境からスライダ機構1502を通って容器1505の内部空洞に通過するためのチャネルを提供し得る。この空気流経路は、液体が第1の開口1504から注がれているときのゴボゴボ音を低減又は防止し得る。更に、空気流経路は、容器1505の内部空洞と外部環境との間の差圧を逃がすように構成され得る。よって、容器1505の内部空洞内の増加した圧力は、気体/空気がスライダ機構1502を通って容器1505を取り囲む外部環境に逃げることが可能であるため、部分的であり得るか、又は完全に逃がされ得る。
【0045】
追加的に、下部スレッド1536は、封止面1650からノブ1574の下面1804を通って延在するノブ空気通気口1802を含む。ノブ空気通気口は、空気が容器1505の内部空洞と容器1505を取り囲む外部環境との間を通過することを可能にするように構成され得る。一実施例では、空気は、ノブ空気通気口1802を通り、第2の開口1524を通って、外部環境に通過し得る。一実施例では、下部スレッド1536及び上部スレッド1530が、
図15において示される閉鎖位置から
図22において概略的に示される開放位置に移動するとき、下部スレッド1536は、上部スレッド1530から離間する。この離間は、半径方向隆起1664を封止面1640から開封し、空気がノブ空気通気口1802を通って、容器1505の内部空洞と外部環境との間を流れることを可能にする。このノブ空気通気口1802は、液体が第1の開口1504から注がれているときの、容器の内部空洞と外部環境との間の相対的な圧力差によるゴボゴボ音を低減又は防止し得る。
【0046】
一実施例では、湾曲壁1646a及び1656bは、隙間1648a及び1648bによって分離され得る。これらの隙間1648a及び1648bは、上部スレッド1530の一部分が下部スレッド1536の封止面1650と接触するときに、空気が逃げることを可能にし得る。一実施例では、封止面1650は、上部スレッド1530と下部スレッド1536との間の封止を高めるための平滑面テクスチャを有し得る。一実施例では、封止面1650は、研磨面仕上げを含み得、SPI-A2仕上げであり得る。
【0047】
一実施例では、タブ耳1568a及び1568bの下面1652a又は1652bと内面1564との間の離隔距離は、下部スレッド1536がスライダ機構1502の不正確な側上に挿入されることができないようなものであり得る。具体的には、タブ耳1568a及び1568bの下面1652a又は1652bと内面1564との間の離隔距離は、上面1520と底面1538との間の壁厚未満であり得る。この幾何形状は、下部スレッド1536が第2の開口1524に挿入されることを防止し、その結果、内面1564は陥凹1522に接触し得る。
図19は、下部スレッド1536が不正確な上面1520上にあるが、陥凹1522に完全に挿入され得ない構成を示す。
【0048】
図18Bは、下部スレッド1536の外面1572の等角図を示す。一実施例では、ノブ1574は、外面1572から延在する。このノブ1574は、蓋アセンブリ1500内にスライダ機構1502を設置するために使用者によって把持されるように構成されている。ノブ1574は、把持面仕上げを備え得る。一実施例では、ノブ1574、又はその一部分は、第1の材料から形成され得、下部スレッド1536の残りは、第2の、異なる材料から形成され得る。一実施例では、ノブ1574は、ゴム引外面を有し得る。下部スレッド1536は、下部磁石142と同様の下部スレッド磁石を密閉する。一実施例では、下部スレッド1536のこの下部スレッド磁石は、ノブ1574内で密閉されている。
【0049】
図20は、上部スレッド1530の内側1582の図を示す。上部スレッド1530は、上部通気口チャネル1584a及び1584bを含む。上部通気口チャネル1584a及び1584bが、空気が外部環境からスライダ機構1502に通過することを可能にするとき、外部環境と、容器1505の内部空洞との間の空気通気口経路は完成され得る。上部スレッド陥凹1586a及び1586bは、下部スレッド1536のタブ耳1568a及び1568bの一部分を受容するように構成されている。円筒スペーサ1660は、上部スレッド1530から延在し、下部スレッド1536の湾曲壁1646aと1646bとの間で受容されるように構成されている。円筒スペーサ1660は、半径方向隆起1664を有する下面1662を含む。この下面1662及び半径方向隆起1664は、封止面1650に当接するように構成されている。一実施例では、半径方向隆起1664は、スライダ機構1502が閉鎖構成及び/又は開放構成にあるときに、上部スレッド1530が下部スレッド1536に磁気的に結合されるときに、封止面1640での封止を形成する。半径方向隆起1664は、ゴム材料から形成され得る。一実施例では、半径方向隆起1664は、熱可塑性加硫物(thermoplastic vulcanizate、TPV)材料から形成され得る。上部スレッド1530は、上部スレッド磁石を密閉する。一実施例では、この上部スレッド磁石は、上部磁石132と同様であり得る。一実施例では、上部スレッド磁石は、円筒スペーサ1660内で密閉される。
【0050】
一実装形態では、スライダ機構は、上部スレッド1530及び下部スレッド1536を含み得、その結果、上部スレッド1530の移動は、同じ方向に移動するように下部スレッド1536を付勢する。この同期移動は、下部スレッド1536の湾曲壁1646a及び1646bの1つ以上の表面に当接する上部スレッド1530の円筒スペーサ1660からもたらされ得る。一実施例では、上部スレッド1530及び下部スレッド1536の同期移動は、上部スレッド1530を下部スレッド1536に向かって付勢するために、磁石を利用しない場合がある。一実施例では、上部スレッド1530及び/又は下部スレッド1536は、磁石要素なしで実装され得、その結果、上部スレッド1530と下部スレッド1536との間に磁性引力が存在しない。
【0051】
図21A及び21Bは、本明細書において説明される1つ以上の態様による、下部ガスケット1544の等角図及び部分断面図を示す。したがって、スライダ機構1502が
図15に示される閉鎖構成にあるとき、下部ガスケット1544は第1の開口1504を封止するように構成されている。追加的に、下部ガスケット1544は、第2の開口1524を封止するように構成されている。一実施例では、下部ガスケット1544の内面1588は、下部スレッド1536の外面1572上に位置決めされるように構成されている。下部ガスケット1544内の開口1590は、下部スレッド1536のノブ1574が延在することを可能にするように構成されている。一実施例では、下部ガスケット1544はシリコーンから構成され得る。しかしながら、これらの開示の範囲から逸脱することなく、追加的又は代替的なポリマー材料が使用され得る。一実施例では、下部ガスケット1544は、底部スライダ1536と一体成形され得る。したがって、下部ガスケット1544は、単段又は多段(単発又は多発)成形プロセスを使用して、同じ又は異なる材料から底部スライダ1536に成形され得る。
【0052】
一実施例では、かつ21Bの立面図に示されるように、下部ガスケット1544は、内面1588から下部ガスケット144の比較可能なばね特徴部192よりも遠くに延在するリップ1692を有し得る。したがって、リップ1692は、下部ガスケット1544が蓋1501の底面1538に位置決めされるときに、高められた封止を提供し得る。
【0053】
図22は、開放構成にある蓋アセンブリ1500を概略的に示す。一実施例では、陥凹1522の背面壁1690は、
図22の開放構成に位置決めされるときに、上部スレッド1530に当接するように構成されている。したがって、示される開放構成にあるときに、下部傾斜1566は、山面1554(及び1560)上に保持され得る。この構成では、下部ガスケット1544は、底面1538から離間し得、その結果、空気が容器1505の内部空洞の間を、蓋アセンブリ1500を通って、外部環境に流れ、それにより、注いでいる間のゴボゴボ音を防止又は制限することができる。
【0054】
図23~40は、本明細書において説明される1つ以上の態様による、容器1505に取り外し可能に結合されるように構成されている蓋アセンブリ2000の別の実装形態を示す。蓋アセンブリ2000は、蓋アセンブリ1500又は蓋アセンブリ100と交換可能であり得、その結果、蓋アセンブリ2000は、容器105、容器1505、又は他の同様の容器に取り外し可能に結合され得る。蓋アセンブリ2000は、蓋アセンブリ100及び蓋アセンブリ1500と同様の複数の要素を含み得、その結果、それらの特徴部が、それらの蓋アセンブリ100及び1500に関連して説明されるように、最初の2桁が「20」、最後の2桁が同じでラベル付けされている場合、蓋アセンブリ2000の特徴部を説明するために使用される参照番号は、蓋アセンブリ100及び1500に関連して説明される同様の特徴部の要素を含み得る。例えば、蓋アセンブリ1500に関連して説明されるスライダ機構1502は、両方の要素が「02」で終わるラベルで示されるため、スライダ機構2002と同様であり得る。加えて、蓋アセンブリ2000の特徴部は、最初の2桁が「21」又は「22」、最後の2桁が、最初の2桁がそれぞれ「16」又は「18」を有する蓋アセンブリ1500に関連して示されるものと同じでラベル付けされた特徴部を含み得る。特徴部が同様であるため、これらの特徴部は、蓋アセンブリ2000に関して、より詳細ではなく説明される場合があるか、又は全く説明されない場合がある。蓋アセンブリ2000の要素の、蓋アセンブリ100及び1500の要素に対する追加の、代替的な、又は差異的な特徴部は、後続の説明において指摘され得る。
【0055】
図23~34は、蓋アセンブリ2000を示す。蓋アセンブリ2000は、概して、閉鎖位置(
図23に示される)と開放位置との間で移動して、容器内に貯蔵された液体が流れるように構成されている第1の開口2004を選択的に閉鎖又は開放するように構成されているスライダ機構2002を含む。蓋アセンブリ2000は、側壁2006を追加的に含み得、それは、ガスケット2010の載置のための溝2008を画定し得る。したがって、ガスケット2010は、蓋アセンブリ2000と容器との間に封止を提供し得る。しかしながら、容器に蓋アセンブリ2000を封止するための他の封止方法も企図される。蓋アセンブリ2000はまた、容器の開口に係合するための縁2012を含み得る。縁2012はまた、頂壁2014及び把持要素2116及び/又はオプションの蓋タブ(図示せず)(容器から蓋アセンブリ2000を取り外す際に使用者を補助するために頂壁2014から延在している)を含み得る。
【0056】
蓋アセンブリ2000は、縁2012の下に延在している中間壁2018を有する蓋2001を含み得る。中間壁2018の上面2020は、スライダ機構2002を受容するための陥凹2022を画定し得る。一実施例では、スライダ機構2002が
図23に示される閉鎖位置と開放位置との間で移動するとき、陥凹2022は、ガイドチャネルを画定することができる。容器から液体を飲む又は注ぐための第1の開口2004はまた、陥凹2022内に形成することができる。陥凹2022はまた、第2の開口2024を含み得る。
【0057】
スライダ機構2002は、中間壁2018の上面2020で陥凹2022内に位置決めされるように構成されている上部スレッド2030を含み得る。上部スレッド2030は、中に密閉される上部磁石を含み得る。一実施例では、上部磁石は、上部スレッド2030における空洞内に密閉され得、ポリマーオーバーモールドプラグ要素でオーバーモールドされ得る。これらの開示の範囲を逸脱することなく、追加及び代替の密閉方法は、上部スレッド2030内の上部磁石を固定するために使用され得る。
【0058】
スライダ機構2002は、中間壁2018(
図32に示される)の底面2038に隣接して位置決めされるように構成されている下部スレッド2036を追加的に含み得る。したがって、
図36は、中間壁2018の底面2038を示す。下部スレッド2036は、中に密閉される下部スレッド磁石を含み得る。一実施例では、下部スレッド磁石は、下部スレッド2036における空洞内に密閉され得、ポリマーオーバーモールドプラグ要素でオーバーモールドされ得る。追加的に、スライダ機構2002は、下部スレッド2036の外周の周りで延在するように構成されている下部ガスケット2044を含み得る。下部スレッド2036は、
図38~40に関して更に詳細に説明される。一実施例では、上部スレッド磁石と下部スレッド磁石と間の磁気吸引は、中間壁2018にわたって下部スレッド2036に上部スレッド2030を磁気的に結合する。したがって、中間壁2018の上面2020の上の上部スレッド2030の手動操作は、結果として上部スレッド2030及び下部スレッド2036の摺動運動になる。
【0059】
図35に最良に示されるように、陥凹2022は、第1の開口2004と第2の開口2024との間のテーパ状面2025を含み得る。このテーパ状面2025は、第1の開口2004の近くに、かつ/又は第1の開口2004に隣接する陥凹2022の第1の深度が、第2の開口2024に隣接する第2の深度よりも大きくてもよいことを提示し得る。テーパ状面2025は、第1の開口2004のいずれか又は両方の側に延在し得る。加えて、テーパ状面2025は、第2の開口2024の一部分のいずれか又は両方の側に延在し得る。テーパ状面2025は、以下により詳細に考察されるように、上部スレッド2030の前方部分2031がテーパ状面2025上の領域に下向きに傾き、閉鎖位置から開放位置へのスライダ機構2002の作動を開始することを可能にし得る。
【0060】
陥凹2022の上面2023は、一対の係合部材2170を更に含み得る。各係合部材2170は、互いに隣接して配置された第1の傾斜面2172及び第2の傾斜面2174を含み得る。一対の係合部材2170は、互いから離間し、また、互いに対して実質的に平行に配置され得る。加えて、各係合部材2170の大部分は、第2の開口2024の後方に位置決めされ得る。いくつかの実施例では、各係合部材2170の全体は、第2の開口2024の後方に位置決めされ得る。各係合部材2170は、上部スレッド2030の下面に沿って配置され得るそれぞれのチャネル2180内で個別に受容され得る。下部スレッドの各チャネル2180は、後方チャネル係合部材2182を含み得る。スライダ機構2002が閉鎖位置にあるときに、各後方チャネル係合部材2182は、陥凹2022において係合部材2170の前方にあり得、スライダ機構2002が開放位置にあるときに、各後方チャネル係合部材2182は、係合部材2170の後方にあり得る。係合部材2170とそれらのそれぞれの受容チャネル2180との間の相互作用は、は、その前方及び後方移動にあるスライダ機構2002を誘導することを助け得る。加えて、係合部材2170及び後方チャネル係合部材2182は、互いに接触し、かつ停止部として作用し、スライダ機構2002の移動を制限又は限定して、蓋アセンブリ2000の偶発的な開口を防止し得る。図示される蓋アセンブリ2000は2つの係合部材2170を示すが、蓋2001は、陥凹2022内に長手方向に実質的に中心にあり、かつ第2の開口2024の後方に位置決めされている単一の係合部材2170を備え得る。この単一の係合部材2170は、上部スレッド2030の下面に沿って延在している中心に位置するチャネル2180において受容され得る。
【0061】
追加的に、係合部材2170ごとに、第1の傾斜面2172は、上面2023と第1の傾斜面2172との間の第1の角度(第1の角度は、上面2023と第1の傾斜面2172との間の角度として反時計回り方向に画定され得る)が、上面2023及び第2の傾斜面2174の第2の角度(第2の角度は、上面2023と第2の傾斜面2174との間の角度として時計回り方向に画定され得る)よりも大きくてもよい場所に配置され得る。同様に、各後方チャネル係合部材2182は、互いに隣接して配置された第1の傾斜面2184及び第2の傾斜面2186を有し得る。第1の傾斜面2184は、底部チャネル面2185と第1の傾斜面2184との間の第1の角度(第1の角度は、上部スレッド2030が上向きに面する底部チャネル面2185を有するときに、底部チャネル面2185と第1の傾斜面2184との間の角度として反時計回り方向に画定され得る)が、底部チャネル面2185の第2の傾斜面2186への第2の角度(第2の角度は、上部スレッド2030が上向きに面する底部チャネル面2185を有するときに、底部チャネル面2185と第2の傾斜面2186との間の角度として時計回り方向に画定され得る)よりも小さくてもよい場所に配置され得る。スライダ機構2002が閉鎖位置にあるときに、各係合部材2170の各第2の傾斜面2174は、各後方チャネル係合部材2182の第1の傾斜面2184に面し得る。スライダ機構2002が開放位置にあるときに、各係合部材2170の各第1の傾斜面2172は、後方チャネル係合部材2182の第2の傾斜面2186に面し得る。
【0062】
各チャネル2180は、上部スレッド2030の正面2190を通って延在し得、また、上部スレッド2030の背面2192を通って延在し得る。各チャネル2180は、断続的であり得、その結果、正面2190から背面2192に連続的に延在しない。各チャネル2180は、円筒スペーサ2160のいずれかの側に配置され得るか、又は円筒スペーサ2160によって中断され得る。代替的な実施例では、各チャネル2180は、正面2190から背面2192へと連続的であり得る。各チャネル2180は、互いに離間し、互いに対して実質的に平行であり得る。加えて、各チャネル2180は、前方チャネル係合部材2196を含み得る。各前方チャネル係合部材2196は、各後方チャネル係合部材2182と同じ幾何形状及び形を有し得る。各前方チャネル係合部材2196は、チャネル2180に対して垂直に、かつ上部スレッド2030の中心を通って延在する平面に対する後方チャネル係合部材2182の鏡像であり得る。チャネル係合部材2182、2196は鏡像として位置するため、上部スレッド2030は、複数の配向において組み立てられ得る。
【0063】
チャネル2180及び係合部材2170の相互作用に加えて、スライダ機構2002はまた、スライダ機構1502及び蓋1501と同様の方式で蓋2001と相互作用し得る。例えば、
図36に示されるように、蓋2001は、第2の開口2024の第1の側に第1の傾斜特徴部2052及び第2の開口2024の対向する側に配置された第2の傾斜特徴部2058を含む中間壁2018の底面2038を有し得る。第1の傾斜特徴部2052は、2つの谷凹部2056aと2056bとの間で離間している山面又は点2054を有する。同様に、第2の傾斜特徴部2058は、2つの谷凹部2062aと2062bとの間で離間している山面又は点2060を含み得る。
【0064】
図33A~33Fは、ユーザがスライダ機構2002を
図33Aに示される閉鎖位置から
図33Fに示される完全な開放位置に移動させるためのプロセスを示す。
図33Bに示されるプロセスにおける第1のステップは、ユーザが後方力を加え始めるが、更なる移動が係合部材2170によって防止されているときに、閉鎖位置からわずかに後方に移動しているスライダ機構2002を示す。次に、
図33Cにおいて、ユーザは、上部スレッド2030の前方部分2031を下向きに押圧し得、それにより、後方部分2033を上向きに移動させる。後方部分2033が上向きに移動するにつれて、上部スレッド2030、下部スレッド2036及び容器の間の圧力下にあり得る任意の気体又は流体は、ユーザが蓋2001から飲むために自身の口に載置し得る場所から離れて、上部スレッド2030の後方から外向きに通気され得る。例えば、上部スレッド2030が傾くにつれて、下部スレッドの封止面2150は、上部スレッド2030の下面2162の半径方向隆起2164から解放し、容器内の任意の加圧された気体又は液体の解放を引き起こし得る。次に、
図33D及び33Eに示されるように、ユーザが後方力をスライダ機構2002に加えるにつれて、後方チャネル係合部材2182の第1の傾斜面2184は、係合部材2170の第2の傾斜面2174に沿って摺動し、後方チャネル係合部材2182が摺動し、次いで、係合部材2170を超えて移動することを可能にし得る。同時に、下部スレッド2036の下部傾斜スレッド2066は、第1の谷凹部2056aから第2の谷凹部2056bに向かって移動を開始する。
図33Fに示される開口プロセスにおける最後のステップにおいて、ユーザは、下部傾斜スレッド2066が第2の谷凹部2056bに係合し、かつ/又は上部スレッド2030の背面2192が陥凹2022の上面に接触するまで、後方力を加え続け得る。蓋アセンブリ2000はここで、開放位置にあり、流体が開口2004を通って流れることを可能にする準備ができている。スライダ機構2002を閉鎖位置に戻して移動させるために、ユーザは、前方力を上部スレッド2030に加え得る。第2の傾斜面2184は、
図34において示されるように、第1の傾斜面2172まで、第1の傾斜面2172上を摺動する。上部スレッド2030は次いで、移動し、第1の開口2004を被覆して、
図33Aにおいて示されるように、スライダ機構2002を閉鎖位置内に移動させる。
【0065】
図37は、上部スレッド2030の図を示す。上部スレッド2030は、上部通気口チャネル2084a及び2084bを含み得る。上部通気口チャネル2084a及び2084bが、空気が外部環境からスライダ機構2002に通過することを可能にするとき、外部環境と、容器の内部空洞との間のこの通気口経路は完成される。上部スレッド陥凹2086a及び2086bは、下部スレッド2036のタブ耳2068a及び2068bの一部分を受容するように構成されている。円筒スペーサ2160は、上部スレッド2030から延在し、下部スレッド2036の湾曲壁2046aと2046bとの間で受容されるように構成されている。円筒スペーサ2160は、半径方向隆起2164を有する下面2162を含む。この下面2162及び半径方向隆起2164は、下部スレッド2036の封止面2150に当接するように構成されている。一実施例では、半径方向隆起2164は、スライダ機構2002が閉鎖構成及び/又は開放構成にあるときに、上部スレッド2030が下部スレッド2036に磁気的に結合されるときに、封止面2150での封止を形成する。半径方向隆起2164は、ゴム系材料などの適合性材料から形成され得る。一実施例では、半径方向隆起2164は、熱可塑性加硫物(TPV)材料から形成され得る。上部スレッド2030は、上部スレッド磁石を密閉し得る。一実施例では、この上部スレッド磁石は、上部磁石132と同様であり得る。一実施例では、上部スレッド磁石は、円筒スペーサ2160内で密閉される。
【0066】
図38~40は、下部スレッド2036を示す。下部スレッド2036は、中間壁2018の底面2038に隣接して位置決めされるように構成されている内面2064を含み得る。下部スレッド2036は、相互作用が第1の傾斜特徴部2052及び第2の傾斜特徴部2058の各々の谷凹部のうちの1つ内に受容されるように構成されている下部傾斜スレッド2066などの下部スレッド1536と同様の特徴部を有し得る。よって、スライダ機構2002が開放構成と閉鎖構成との間で摺動するとき、下部傾斜スレッド2066は、第1の傾斜特徴部2052及び第2の傾斜特徴部2058にわたって摺動するように構成されている。加えて、下部スレッド2036はまた、内面2064からタブ/タブ耳2068a及び2068bに延在する湾曲壁2146a及び2146bを含み得る。タブ耳2068a及び2068bは、第2の開口2024を通って延在するように構成されている。下部スレッド2036は、下部ガスケット2044の一部分を受容するように構成されているチャネル2070を更に含む。追加的に、下部スレッド2036は、下部通気チャネル2071a及び2071bを含み、空気が外部環境から、スライダ機構2002を通って、容器の内部空洞に通過するチャネルを提供し得る。この空気流経路は、液体が第1の開口2004から注がれているときのゴボゴボ音を低減又は防止し得る。更に、空気流経路は、容器の内部空洞と外部環境との間の差圧を逃がすように構成され得る。よって、容器の内部空洞内の増加した圧力は、気体/空気がスライダ機構2002を通って容器を取り囲む外部環境に逃げることが可能であるため、部分的であり得るか、又は完全に逃がされ得る。この通気はまた、上で考察されるように、閉鎖位置から開放位置に移動されているときに、スライダ機構2002が傾けられるときに発生し得る。
【0067】
追加的に、下部スレッド2036は、封止面2150からノブ2074の下面2204を通って延在するノブ空気通気口2202を含む。ノブ空気通気口2202は、空気が容器の内部空洞と容器を取り囲む外部環境との間を通過することを可能にするように構成され得る。一実施例では、空気は、ノブ空気通気口2202を通り、第2の開口2024を通って、外部環境に通過し得る。一実施例では、下部スレッド2036及び上部スレッド2030が
図33Aにおいて示されるような閉鎖位置から
図33Fにおいて概略的に示される開放位置移動するときに、下部スレッド2036は、封止面2150から半径方向隆起2164から開封され、空気が容器の内部空洞と外部環境との間のノブ空気通気口2202を通って流れることを可能にし得る。このノブ空気通気口2202は、液体が第1の開口2004から注がれているときの、容器の内部空洞と外部環境との間の相対的な圧力差によるゴボゴボ音を低減又は防止し得る。
【0068】
図40において示されるように、ノブ空気通気口2202は、封止面2150から下面2204に延在するノブ空気通気口2202を有し得る。ノブ空気通気口2202は、下面2204の第1の通気開口2206、封止面2150の第2の通気開口2208、及び第1の通気開口2206と第2の通気開口2208との間の通気内面2210を含み得る。ノブ空気通気口2202は、下面2204から通気内面2210に移行する第1の丸み進入部分2212(すなわち、フィレット半径)を有し得る。同様に、ノブ空気通気口2202は、第2の通気開口2208で封止面2150から通気内面2210に移行する第2の丸み進入部分2214(すなわち、フィレット半径)を有し得る。丸み進入部分2212、2214を加えることによって、上部スレッド2030と下部スレッド2036との間の圧力上昇が低減され得る。いくつかの実施例では、第1の通気開口2206は、第1の直径、及び第2の直径を有し得る第2の通気開口2208を有し得、第1の直径は、第2の直径よりも小さくてもよい。更に、第1の直径対第2の直径の比は、約0.8:1.0又は0.7:1.0~0.9:1.0の範囲内であり得る。加えて、通気内面2210は、第1の丸み進入部分2212から第2の丸み進入部分2214移動するにつれて拡張するテーパ状又は円錐面を含み得るか、又は通気内面2210は、実質的に円筒形を有し得る。通気内面2210に沿った最小の領域で測定された(すなわち、第1の直径と第2の直径との間の)第3の直径は、第1の直径よりも小さくてもよい。第3の直径は、1.0~1.25mmの範囲内であり得る。第1の直径は、4mm~5mmの範囲内、又は3mm~6mmの範囲内であり得る。第3の直径のサイズを表す別の方法は、第3の直径対第1の直径の比であり得る。例えば、第3の直径対第1の直径の比は、約0.27:1.0であり得るか、0.2:1.0~0.3:1.0の範囲内であり得るか、又は0.2:1~0.5:1.0の範囲内であり得る。いくつかの実施例では、第1の丸み部分は、約2.9mm又は2.5~3.5mmの範囲内の半径を有し得るが、第2の丸み部分は、約3.8mm又は3.5~4.5mmの範囲内の半径を有し得る。第1の丸み進入部分2212の半径は、第2の丸み進入部分2214の半径よりも小さくてもよい。丸み進入部分2212、2214のサイズを表す別の方法は、第1の丸み進入部分2212の半径対第2の丸み進入部分2214の半径の比である。例えば、第1の丸み進入部分2212の半径対第2の丸み進入部分2214の半径の比は、約0.76:1であり得るか、又は0.7:1~0.8:1の範囲内であり得る。空気通気口2202の幾何形状は、容器の内容物とスライダ機構2002との間の任意の反対の圧力上昇を防止する速度で、空気が容器から解放されることを可能にし得る。
【0069】
一実装形態では、蓋アセンブリは、容器開口に係合するための縁であって、頂壁を画定している縁を含み得、蓋アセンブリは、上部ガスケットの載置のために溝を画定している側壁を追加的に含み得る。中間壁は、縁の下に延在し得、中間壁の上面は、陥凹を画定している。陥凹は、第1の開口、第2の開口、及び空気通気口を有し得る。中間壁の底面は、2つの谷凹部の間で離間している山面を有する第1の傾斜特徴部を画定し得る。第1の傾斜特徴部は、第2の開口の第1の側に位置決めされ得、第2の傾斜特徴部は、2つの谷凹部の間で離間している山面を有し得、第2の傾斜特徴部は、第2の開口の第2の側に位置決めされる。蓋アセンブリは、第1の開口と第2の開口の両方を被覆することによって閉鎖位置を、第2の開口を被覆することのみによって開放位置を選択的に提供するために手動で摺動されるように構成されている、スライダ機構を追加的に含み得る。スライダ機構は、中間壁の上面で陥凹内に位置決めされるように構成されている上部スレッドを含み得る。更に、上部スレッドは、中に上部スレッドを密閉した磁石を有し得る。スライダ機構は、中間壁の底面のそばに位置決めされるように構成されている下部スレッドを追加的に含み得る。下部スレッドは、そこから突出している下部スレッド傾斜を有する内面を追加的に含み得、下部スレッド傾斜は、スライダ機構が開放位置にあるとき、第2の開口の第1の側で2つの谷凹部の第1の谷凹部、及び第2の開口の第2の側で2つの谷凹部の第1の谷凹部に選択的に受容されるように構成されている。下部スレッド傾斜は、スライダ機構が閉鎖位置にあるとき、第2の開口の第1の側で2つの谷凹部の第2の谷凹部、及び第2の開口の第2の側で2つの谷凹部の第2の谷凹部に受容されるように追加的に構成されている。下部スレッドはまた、下部スレッド内に密閉された下部スレッド磁石を含み得る。下部スレッドはまた、下部スレッドの内面から延在しており、かつ第2の開口を通して延在するように構成されている遠位端部におけるタブ耳を有する、中心管を有する。スライダ機構はまた、下部スレッドの内面の外周の周りに延在するように構成され、かつ下部スレッドと中間壁の下面との間で圧縮されるように構成されている、下部ガスケットを含み得る。更に、上部スレッド磁石と下部スレッド磁石との間の磁気吸引は、下部スレッドに上部スレッドを磁気的に結合するように構成されている。
【0070】
別の実施例では、スライダ機構が、開放位置と閉鎖位置との間で摺動するとき、蓋アセンブリの下部スレッド傾斜は、第1及び第2の傾斜特徴部の山面上を摺動するように構成されている。
【0071】
一実施例では、下部スレッド傾斜が一対の選択された谷凹部から山面まで摺動するとき、下部スレッドは、上部スレッドから離れて移動する。
【0072】
別の実施例では、下部ガスケットは、下部スレッドが、上部スレッドから離れて移動する下部スレッドの中間壁の底面と接触したままであるガスケットばね部分を更に含む。
【0073】
蓋アセンブリの第2の開口は、中間壁から第2の開口に延在しているデテントを更に含み、デテントは、スライダ機構が閉鎖位置にあるとき、中心管の一部分に沿って延在しているチャネルに受容されるように構成されている。
【0074】
上部スレッドと、中間壁の上面上の陥凹の端壁との間で圧縮されることを防止するために、開放位置にあるとき、蓋アセンブリは、上部スレッドに当接するように構成されている、中間壁の上面で陥凹に延在しているデテントを更に含む。
【0075】
蓋アセンブリの上部スレッドは、上部スレッド磁石と下部スレッド磁石との間の磁気力に打ち勝つために手動力を加えることによって、蓋アセンブリから手動で取り外し可能である。
【0076】
上部スレッドが、蓋アセンブリから取り外されるとき、蓋アセンブリのタブ耳は、下部スレッドが蓋アセンブリから分離することを防止するために、第2の開口の側で引っかかるように構成され得る。
【0077】
下部スレッドは、外面から延在している指タブを更に含み得る。
【0078】
蓋アセンブリの下部スレッドは、中間壁において第2の開口に対して90度で下部スレッドを回転させるように、手動で指タブを作動させることによって、蓋アセンブリから手動で取り外し可能であり得る。
【0079】
蓋アセンブリはまた、中間壁の下に延在する側壁の内面に延在している陥凹ポケットを有し得る。陥凹ポケットは、スライダ機構が閉鎖位置にあるとき、下部スレッドの一部分を受容し得る。
【0080】
蓋アセンブリはまた、中間壁の底面に通気口ポケットを含み得、蓋アセンブリが容器に、開放位置で取り付けられるとき、下部ガスケットは、通気口ポケット上を摺動して、空気が、容器の外側の空気と内部空洞との間で通過することを可能にする。
【0081】
下部スレッド磁石は、中心管の周りで延在するリング磁石であり得る。
【0082】
別の態様では、容器アセンブリは、容器開口が内部貯蔵室に延在して第1の端部を有する内壁と、容器の外殻を形成し、表面上で容器を支持するように構成されている第2の端部を有する外壁と、を有する容器を含み得る。容器アセンブリは、容器開口を封止するように適合されている蓋を追加的に含み得る。蓋は、容器開口に係合するための縁であって、頂壁を画定している縁を更に含み得る。蓋は、上部ガスケットの載置のための溝を画定している側壁と、縁の下に延在している中間壁と、を有し得、中間壁の上面は、陥凹を画定しており、陥凹は、第1の開口、第2の開口、及び空気通気口を有する。中間壁の底面は、2つの谷凹部の間で離間している山面を有する第1の傾斜特徴部を画定し得る。第1の傾斜特徴部は、第2の開口の第1の側に位置決めされ得る。第2の傾斜特徴部は、2つの谷凹部の間で離間している山面を有し得、第2の傾斜特徴部は、第2の開口の第2の側に位置決めされる。蓋は、第1の開口と第2の開口の両方を被覆することによって閉鎖位置を、第2の開口を被覆することのみによって開放位置を選択的に提供するために手動で摺動されるように構成されている、スライダ機構を追加的に含み得る。スライダ機構は、中間壁の上面で陥凹内に位置決めされるように構成されている上部スレッドを追加的に含み得る。上部スレッドは、上部スレッド磁石を密閉し得る。スライダ機構はまた、中間壁の底面に対して構成されている下部スレッドを含み得る。下部スレッドは、突出している下部スレッド傾斜を有する内面を更に含み得、下部スレッド傾斜は、スライダ機構が開放位置にあるとき、第2の開口の第1の側で2つの谷凹部の第1の谷凹部、及び第2の開口の第2の側で2つの谷凹部の第1の谷凹部に選択的に受容されるように構成されている。下部スレッド傾斜は、スライダ機構が閉鎖位置にあるとき、第2の開口の第1の側で2つの谷凹部の第2の谷凹部、及び第2の開口の第2の側で2つの谷凹部の第2の谷凹部に受容されるように構成されている。下部スレッドは、下部スレッド磁石を密閉し得る。下部スレッドは、下部スレッドの内面から延在している中心管を追加的に含み得、中心管は、第2の開口を通して延在するように構成されている遠位端部に接続されているタブ耳を有する。スライダ機構は、下部スレッドの内面の外周の周りに延在するように構成され、かつ下部スレッドと中間壁の下面との間で圧縮されるように構成されている、下部ガスケットを追加的に含み得る。上部スレッド磁石と下部スレッド磁石との間の磁気吸引は、下部スレッドに上部スレッドを磁気的に結合し得る。
【0083】
一実施例では、容器の内壁は、蓋の側壁で螺合構造を受容するように構成されている螺合側壁を含む。
【0084】
容器はまた、内壁と外壁との間に、封止された真空空洞を含み得る。
【0085】
別の実施例では、スライダ機構が、開放位置と閉鎖位置との間で摺動するとき、下部スレッド傾斜は、第1及び第2の傾斜特徴部の山面上を摺動し得る。
【0086】
一実施例では、下部スレッド傾斜は、一対の選択された谷凹部から山面まで摺動するとき、下部スレッドが、上部スレッドから離れて移動し得る。
【0087】
下部スレッドが、上部スレッドから離れて移動するとき、容器アセンブリの下部ガスケットは、中間壁の底面と接触したままであるガスケットばね部分を更に含み得る。
【0088】
容器アセンブリの第2の開口は、中間壁から第2の開口に延在しているデテントを更に含み得、デテントは、スライダ機構が閉鎖位置にあるとき、中心管の一部分に沿って延在しているチャネルに受容されるように構成されている。
【0089】
上部スレッドと、中間壁の上面上の陥凹の端壁との間で圧縮されることを防止するために、開放位置にあるとき、容器アセンブリは、上部スレッドに当接するように構成されている、中間壁の上面で陥凹に延在しているデテントを追加的に含み得る。
【0090】
上部スレッドは、上部スレッド磁石と下部スレッド磁石との間の磁気力に打ち勝つために手動力を加えることによって、蓋アセンブリから手動で取り外し可能である。
【0091】
蓋アセンブリの上部スレッドは、上部スレッド磁石と下部スレッド磁石との間の磁気力に打ち勝つために手動力を加えることによって、蓋アセンブリから手動で取り外し可能である。
【0092】
上部スレッドが、蓋アセンブリから取り外されるとき、蓋アセンブリのタブ耳は、下部スレッドが蓋アセンブリから分離することを防止するために、第2の開口の側で引っかかるように構成され得る。
【0093】
下部スレッドは、外面から延在している指タブを更に含み得る。
【0094】
蓋アセンブリの下部スレッドは、中間壁において第2の開口に対して90度で下部スレッドを回転させるように、手動で指タブを作動させることによって、蓋アセンブリから手動で取り外し可能であり得る。
【0095】
容器アセンブリはまた、中間壁の下に延在する側壁の内面に延在している陥凹ポケットを有し得る。陥凹ポケットは、スライダ機構が閉鎖位置にあるとき、下部スレッドの一部分を受容し得る。
【0096】
容器アセンブリはまた、中間壁の底面に通気口ポケットを含み得、蓋アセンブリが容器に、開放位置で取り付けられるとき、下部ガスケットは、通気口ポケット上を摺動して、空気が、容器の外側の空気と内部空洞との間で通過することを可能にする。
【0097】
下部スレッド磁石は、中心管の周りで延在するリング磁石であり得る。
【0098】
別の実装形態では、蓋アセンブリは、容器の開口に係合するための縁と、縁の下に延在している中間壁と、を含み得、中間壁の上面は、第1の開口、第2の開口、及び空気通気口を有する。中間壁の底面は、2つの谷凹部の間で離間している山面を有する第1の傾斜特徴部を画定し得る。第1の傾斜特徴部は、第2の開口の第1の側に位置決めされ得る。第2の傾斜特徴部は、2つの谷凹部の間で離間している山面を有し得、第2の傾斜特徴部は、第2の開口の第2の側に位置決めされる。蓋アセンブリは、第1の開口と第2の開口の両方を被覆することによって閉鎖位置を、第2の開口を被覆することのみによって開放位置を選択的に提供するために手動で摺動されるように構成されている、スライダ機構を追加的に含み得る。スライダ機構は、中間壁の上面で陥凹内に位置決めされるように構成されている上部スレッドを更に含み得、上部スレッドは、上部スレッド磁石を密閉し得る。スライダ機構は、中間壁の底面のそばに位置決めされるように構成されている下部スレッドを追加的に含み得る。下部スレッドは、突出している下部スレッド傾斜を有する内面を更に含み得る。下部スレッド傾斜は、スライダ機構が開放位置にあるとき、第2の開口の第1の側で2つの谷凹部の第1の谷凹部、及び第2の開口の第2の側で2つの谷凹部の第1の谷凹部に選択的に受容されるように構成されている。下部スレッド傾斜は、スライダ機構が閉鎖位置にあるとき、第2の開口の第1の側で2つの谷凹部の第2の谷凹部、及び第2の開口の第2の側で2つの谷凹部の第2の谷凹部に選択的に受容されるように構成されている。下部スレッド磁石は、下部スレッド内に密閉され得る。スライダ機構は、下部スレッドの内面の外周の周りに延在するように構成され、かつ下部スレッドと中間壁の下面との間で圧縮されるように構成されている、下部ガスケットを追加的に含み得る。上部スレッド磁石と下部スレッド磁石との間の磁気吸引は、上部スレッドに下部スレッドを磁気的に結合し得る。
【0099】
別の実施例では、蓋アセンブリを形成する方法は、以下のうちの1つ以上を含むことができる:材料の第1のショットの蓋本体を射出成形すること、蓋本体上へ材料の第2のショットの第1のプレート部分を射出成形すること、蓋本体上へ材料の第3のショットの第2のプレート部分を射出成形すること、及び材料の第3のショットで封止部分を射出成形して、第1のプレート部分と第2のプレート部分を蓋本体に封止すること。方法は、第2のプレート部分に磁石アセンブリをインモールドすることを更に含み得る。チャネルは、第1のプレート部分と第2のプレート部分の間で形成することができ、材料の第2のショットは、材料の第3のショットと組み合わせることができる。方法はまた、蓋本体と、第1のプレート部分と第2のプレート部分との両方の間で空気のポケットを捕捉することを含み得る。
【0100】
一実装形態では、蓋アセンブリは、容器の開口を頂壁を画定する縁と係合させるための縁を含み得る。蓋アセンブリは、上部又は第1のガスケットの載置のための溝を画定する側壁を追加的に含み得る。中間壁は、縁の下に延在し得、中間壁の上面は、陥凹を画定している。陥凹は、第1の開口及び第2の開口を有し得る。中間壁の底面は、第1の山面及び第1の谷凹部を有する第1の傾斜特徴部を画定し得る。第1の傾斜特徴部は、第2の開口の第1の側に位置決めされ得る。第2の傾斜特徴部は、第2の山面及び第2の谷凹部を有し得、第2の傾斜特徴部は、第2の開口の第2の側に位置決めされる。蓋アセンブリは、第1の開口と第2の開口の両方を被覆することによって閉鎖位置を、開放位置を選択的に提供するために手動で摺動されるように構成されている、スライダ機構を追加的に含み得る。スライダ機構は、中間壁の上面で陥凹内に位置決めされるように構成されている上部スレッドを含み得る。更に、上部スレッドは、中に上部スレッドを密閉した磁石を有し得る。スライダ機構は、中間壁の底面のそばに位置決めされるように構成されている下部スレッドを追加的に含み得る。下部スレッドは、そこから突出する下部傾斜を有する内面を追加的に含み得、下部傾斜は、スライダ機構が閉鎖位置にあるときに、第1の谷凹部及び第2の谷凹部に選択的に受容されるように構成されている。下部傾斜は、スライダ機構が開放位置にあるときに、第1の山面及び第2の山面に当接するように追加的に構成されている。下部スレッドはまた、下部スレッド内に密閉された下部スレッド磁石を含み得る。下部スレッドはまた、下部スレッドの内面から延在する第1及び第2の湾曲壁を有し、第2の開口を通って延在するように構成されている第1及び第2の湾曲壁の遠位端部での第1及び第2のタブ耳を有し得る。スライダ機構はまた、下部スレッドの内面の外周の周りに延在するように構成され、かつ下部スレッドと中間壁の下面との間で圧縮されるように構成されている、下部ガスケットを含み得る。更に、上部スレッド磁石と下部スレッド磁石との間の磁気吸引は、下部スレッドに上部スレッドを磁気的に結合するように構成されている。
【0101】
別の実施例では、下部スレッドの内面と第1及び第2のタブ耳との間の離間距離は、下部スレッドが中間壁の上面で不正確に位置決めされるときに、第1及び第2のタブ耳が第2の開口に挿入されることを防止する。
【0102】
一実施例では、下部スレッド傾斜が第1及び第2の谷凹部から第1及び第2の山面まで摺動するとき、下部スレッドは、上部スレッドから離れて移動する。
【0103】
一実施例では、下部スレッドが上部スレッドから離れて移動するにつれて、第2のガスケットが中間壁の底面から離間し、底面から下部スレッドを開封し、空気がスライダアセンブリを通って流れることを可能にする。
【0104】
一実施例では、下部スレッドが上部スレッドから離れて移動するにつれて、下部ガスケットの封止面が上部スレッドの半径方向隆起から開封され、空気が下部スレッドのノブ空気通気口を通って、かつスライダアセンブリを通って流れることを可能にする。
【0105】
蓋アセンブリの第2の開口は、中間壁から第2の開口に延在しているデテントを更に含み、デテントは、スライダ機構が閉鎖位置にあるとき、第1及び第2の湾曲壁の一部分に沿って延在しているチャネルに受容されるように構成されている。
【0106】
上部スレッドと、中間壁の上面上の陥凹の端壁との間で圧縮されることを防止するために、開放位置にあるとき、蓋アセンブリは、上部スレッドに当接するように構成されている、中間壁の上面で陥凹に延在しているデテントを更に含む。
【0107】
蓋アセンブリの上部スレッドは、上部スレッド磁石と下部スレッド磁石との間の磁気力に打ち勝つために手動力を加えることによって、蓋アセンブリから手動で取り外し可能である。
【0108】
上部スレッドが、蓋アセンブリから取り外されるとき、蓋アセンブリの第1及び第2のタブ耳は、下部スレッドが蓋アセンブリから分離することを防止するために、第2の開口の側で引っかかるように構成され得る。
【0109】
下部スレッドは、外面から延在しているノブを更に含み得る。
【0110】
蓋アセンブリの下部スレッドは、中間壁において第2の開口に対して下部スレッドを回転させるように、手動でノブを作動させることによって、蓋アセンブリから手動で取り外し可能であり得る。回転角度は、5度~145度の任意の値を有し得る。
【0111】
蓋アセンブリはまた、中間壁の下に延在する側壁の内面に延在している陥凹ポケットを有し得る。陥凹ポケットは、スライダ機構が閉鎖位置にあるとき、下部スレッドの一部分を受容し得る。
【0112】
別の態様では、容器アセンブリは、容器開口が内部貯蔵室に延在して第1の端部を有する内壁と、容器の外殻を形成し、表面上で容器を支持するように構成されている第2の端部を有する外壁と、を有する容器を含み得る。容器アセンブリは、容器開口を封止するように適合されている蓋を追加的に含み得る。蓋は、容器開口に係合するための縁であって、頂壁を画定している縁を更に含み得る。蓋は、上部ガスケットの載置のための溝を画定している側壁と、縁の下に延在している中間壁と、を有し得、中間壁の上面は、陥凹を画定しており、陥凹は、第1の開口及び第2の開口を有する。中間壁の底面は、2つの谷凹部の間で離間している山面を有する第1の傾斜特徴部を画定し得る。第1の傾斜特徴部は、第2の開口の第1の側に位置決めされ得る。第2の傾斜特徴部は、2つの谷凹部の間で離間している山面を有し得、第2の傾斜特徴部は、第2の開口の第2の側に位置決めされる。蓋は、第1の開口と第2の開口の両方を被覆することによって閉鎖位置を、第2の開口を被覆することのみによって開放位置を選択的に提供するために手動で摺動されるように構成されている、スライダ機構を追加的に含み得る。スライダ機構は、中間壁の上面で陥凹内に位置決めされるように構成されている上部スレッドを追加的に含み得る。上部スレッドは、上部スレッド磁石を密閉し得る。スライダ機構はまた、中間壁の底面に対して位置決めされるように構成されている下部スレッドを含み得る。下部スレッドは、突出する下部スレッド傾斜を有する内面を更に含み得、下部傾斜は、スライダ機構が閉鎖位置にあるときに、第1の谷凹部及び第2の谷凹部に選択的に受容されるように構成されている。下部傾斜は、スライダ機構が開放位置にあるときに、第1の山面及び第2の山面に当接するように構成され得る。下部スレッドは、下部スレッド磁石を密閉し得る。下部スレッドは、下部スレッドの内面から延在している第1及び第2の湾曲壁を追加的に含み得、第1及び第2の湾曲壁は、第2の開口を通して延在するように構成されている遠位端部に接続されている第1及び第2のタブ耳を有する。スライダ機構は、下部スレッドの内面の外周の周りに延在するように構成され、かつ下部スレッドと中間壁の下面との間で圧縮されるように構成されている、下部ガスケットを追加的に含み得る。上部スレッド磁石と下部スレッド磁石との間の磁気吸引は、下部スレッドに上部スレッドを磁気的に結合し得る。
【0113】
一実施例では、容器の内壁は、蓋の側壁で螺合構造を受容するように構成されている螺合側壁を含む。
【0114】
容器はまた、内壁と外壁との間に、封止された真空空洞を含み得る。
【0115】
別の実施例では、下部スレッドの内面と第1及び第2のタブ耳との間の離間距離は、下部スレッドが中間壁の上面で不正確に位置決めされるときに、第1及び第2のタブ耳が第2の開口に挿入されることを防止する。
【0116】
一実施例では、下部スレッド傾斜は、第1及び第2の谷凹部から第1及び第2の山面まで摺動するとき、下部スレッドが、上部スレッドから離れて移動し得る。
【0117】
一実施例では、下部スレッドが上部スレッドから離れて移動するにつれて、第2のガスケットが中間壁の底面から離間し、底面から下部スレッドを開封し、空気がスライダアセンブリを通って流れることを可能にする。
【0118】
容器アセンブリの第2の開口は、中間壁から第2の開口に延在するデテントを更に含み得、デテントは、スライダ機構が閉鎖位置にあるとき、第1及び第2の湾曲壁の一部分に沿って延在しているチャネルに受容されるように構成されている。
【0119】
上部スレッドと、中間壁の上面上の陥凹の端壁との間で圧縮されることを防止するために、開放位置にあるとき、容器アセンブリは、上部スレッドに当接するように構成されている、中間壁の上面で陥凹に延在しているデテントを追加的に含み得る。
【0120】
蓋アセンブリの上部スレッドは、上部スレッド磁石と下部スレッド磁石との間の磁気力に打ち勝つために手動力を加えることによって、蓋アセンブリから手動で取り外し可能である。
【0121】
上部スレッドが、蓋アセンブリから取り外されるとき、蓋アセンブリの第1及び第2のタブ耳は、下部スレッドが蓋アセンブリから分離することを防止するために、第2の開口の側で引っかかるように構成され得る。
【0122】
下部スレッドは、外面から延在しているノブを更に含み得る。
【0123】
蓋アセンブリの下部スレッドは、中間壁において第2の開口に対して下部スレッドを回転させるように、手動でノブを作動させることによって、蓋アセンブリから手動で取り外し可能であり得る。
【0124】
容器アセンブリはまた、中間壁の下に延在する側壁の内面に延在している陥凹ポケットを有し得る。陥凹ポケットは、スライダ機構が閉鎖位置にあるとき、下部スレッドの一部分を受容し得る。
【0125】
別の実装形態では、蓋アセンブリは、容器の開口に係合するための縁と、縁の下に延在している中間壁と、を含み得、中間壁の上面は、第1の開口及び第2の開口を有する。中間壁の底面は、第1の山面及び第1の谷凹部を有する第1の傾斜特徴部を画定し得る。第1の傾斜特徴部は、第2の開口の第1の側に位置決めされ得る。第2の傾斜特徴部は、第2の山面及び第2の谷凹部を有し得る。第2の傾斜特徴部は、第2の開口の第2の側に位置決めされ得る。蓋アセンブリは、第1の開口と第2の開口の両方を被覆することによって閉鎖位置を、第2の開口を被覆することのみによって開放位置を選択的に提供するために手動で摺動されるように構成されている、スライダ機構を追加的に含み得る。スライダ機構は、中間壁の上面で陥凹内に位置決めされるように構成されている上部スレッドを更に含み得、上部スレッドは、上部スレッド磁石を密閉し得る。スライダ機構は、中間壁の底面のそばに位置決めされるように構成されている下部スレッドを追加的に含み得る。下部スレッドは、突出している下部スレッド傾斜を有する内面を更に含み得る。下部傾斜は、スライダ機構が閉鎖位置にあるときに、第1及び第2の谷凹部に選択的に受容されるように構成され得る。下部傾斜は、スライダ機構が開放位置にあるときに、第1及び第2の山面に当接するように構成され得る。下部スレッド磁石は、下部スレッド内に密閉され得る。スライダ機構は、下部スレッドの内面の外周の周りに延在するように構成され、かつ下部スレッドと中間壁の下面との間で圧縮されるように構成されている、下部ガスケットを追加的に含み得る。上部スレッド磁石と下部スレッド磁石との間の磁気吸引は、上部スレッドに下部スレッドを磁気的に結合し得る。
【0126】
別の実施例では、蓋アセンブリを形成する方法は、以下のうちの1つ以上を含むことができる:材料の第1のショットの蓋本体を射出成形すること、蓋本体上へ材料の第2のショットの第1のプレート部分を射出成形すること、蓋本体上へ材料の第3のショットの第2のプレート部分を射出成形すること、及び材料の第3のショットで封止部分を射出成形して、第1のプレート部分と第2のプレート部分を蓋本体に封止すること。方法は、第2のプレート部分に磁石アセンブリをインモールドすることを更に含み得る。チャネルは、第1のプレート部分と第2のプレート部分の間で形成することができ、材料の第2のショットは、材料の第3のショットと組み合わせることができる。方法はまた、蓋本体と、第1のプレート部分と第2のプレート部分との両方の間で空気のポケットを捕捉することを含み得る。
【0127】
一実装形態では、蓋アセンブリは、容器の開口を頂壁を画定する縁と係合させるための縁を含み得る。蓋アセンブリは、上部又は第1のガスケットの載置のための溝を画定する側壁を追加的に含み得る。中間壁は、縁の下に延在し得、中間壁の上面は、陥凹を画定している。陥凹は、第1の開口及び第2の開口を有し得る。中間壁の底面は、第1の山面及び第1の谷凹部を有する第1の傾斜特徴部を画定し得る。第1の傾斜特徴部は、第2の開口の第1の側に位置決めされ得る。第2の傾斜特徴部は、第2の山面及び第2の谷凹部を有し得、第2の傾斜特徴部は、第2の開口の第2の側に位置決めされる。蓋アセンブリは、第1の開口と第2の開口の両方を被覆することによって閉鎖位置を、及び開放位置を選択的に提供するために手動で摺動されるように構成されている、スライダ機構を追加的に含み得る。スライダ機構は、中間壁の上面で陥凹内に位置決めされるように構成されている上部スレッドを含み得る。スライダ機構は、中間壁の底面のそばに位置決めされるように構成されている下部スレッドを追加的に含み得る。下部スレッドは、そこから突出する下部傾斜を有する内面を追加的に含み得、下部傾斜は、スライダ機構が閉鎖位置にあるときに、第1の谷凹部及び第2の谷凹部に選択的に受容されるように構成されている。下部傾斜は、スライダ機構が開放位置にあるときに、第1の山面及び第2の山面に当接するように追加的に構成され得る。下部スレッドはまた、下部スレッドの内面から延在する第1及び第2の湾曲壁を有し、第2の開口を通って延在するように構成されている第1及び第2の湾曲壁の遠位端部での第1及び第2のタブ耳を有し得る。スライダ機構はまた、下部スレッドの内面の外周の周りに延在するように構成され、かつ下部スレッドと中間壁の下面との間で圧縮されるように構成されている、下部ガスケットを含み得る。
【0128】
本開示は、様々な例を参照して、上記及び添付の図面に開示されている。しかしながら、本開示によって提供される目的は、本発明の範囲に限定されるわけではなく、本発明に関係する様々な特徴及び概念の例を提供することである。当業者であれば、本発明の範囲を逸脱することなく、上記で述べた例に対して数多くの変形及び変更がなされ得ると認識するであろう。