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特許7644889プログラム、情報処理システム、情報処理装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-05
(45)【発行日】2025-03-13
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理システム、情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/75 20140101AFI20250306BHJP
   A63F 13/88 20140101ALI20250306BHJP
   A63F 13/53 20140101ALI20250306BHJP
   A63F 13/79 20140101ALI20250306BHJP
【FI】
A63F13/75
A63F13/88
A63F13/53
A63F13/79
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2023158471
(22)【出願日】2023-09-22
【審査請求日】2024-05-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000129149
【氏名又は名称】株式会社カプコン
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135677
【弁理士】
【氏名又は名称】澤井 光一
(72)【発明者】
【氏名】峯 雄一
(72)【発明者】
【氏名】青木 勝司
(72)【発明者】
【氏名】諸永 晴海
【審査官】前地 純一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-184256(JP,A)
【文献】特開2016-013151(JP,A)
【文献】特開2008-188168(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00-13/98
A63F 9/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
所定のサービスの利用を開始するための登録要求を第1ユーザから受け付ける要求受付手段と、
前記登録要求を受け付けた際に、前記第1ユーザ、または前記第1ユーザにより指定された第2ユーザを特定することが可能な特定情報と、前記特定情報が真正であるか否かを認証することが可能な認証情報と、を第三者に送信することを依頼する送信依頼を前記第1ユーザまたは前記第2ユーザに送信する送信依頼手段と、
前記特定情報および前記認証情報に基づく前記第三者による認証が完了するまでの期間、前記第1ユーザが実行することが可能な所定のコンテンツを前記第1ユーザに提供するコンテンツ提供手段と、
前記第三者による前記認証が完了することに基づいて前記第1ユーザに対する前記所定のサービスの提供を開始するサービス提供手段と、として機能させる
プログラム。
【請求項2】
前記登録要求は、前記第1ユーザの属性を特定することが可能な属性情報を含み、
前記コンテンツ提供手段は、
前記属性情報に基づいて、前記第三者による前記認証が完了するまでに必要な所要時間を特定し、
前記所要時間に基づいて、複数のコンテンツの中から、前記第1ユーザに提供する前記所定のコンテンツを決定する
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記コンテンツは、前記第1ユーザが所持する端末装置において前記第1ユーザに提供されるものであって、
前記コンピュータを、
前記第三者による前記認証が完了するまでは前記所定のコンテンツのプレイログを前記端末装置から取得せず、前記第三者による前記認証が完了した後に前記所定のコンテンツのプレイログを前記端末装置から取得するプレイログ取得手段として更に機能させる
請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記登録要求は、前記第1ユーザの属性を特定することが可能な属性情報を含み、
前記送信依頼手段は、前記属性情報に基づいて前記第1ユーザまたは前記第2ユーザのいずれに前記送信依頼を送信するかを決定する
請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
前記コンテンツ提供手段は、
前記属性情報に基づいて、前記第三者による前記認証が完了するまでに必要な所要時間を特定し、
前記所要時間に基づいて、複数の前記コンテンツの中から、前記第1ユーザに提供する前記所定のコンテンツを決定し、
前記送信依頼手段が前記送信依頼を前記第2ユーザに送信した後、前記第1ユーザにより前記所定のコンテンツが実行されて前記所定のコンテンツが所定の条件を満たしたときに、前記第2ユーザから前記第三者に前記特定情報および前記認証情報が送信されていない場合には、前記所要時間を修正し、
修正後の前記所要時間に基づいて、前記第1ユーザに対して追加で提供する追加コンテンツを決定する
請求項4に記載のプログラム。
【請求項6】
前記コンテンツ提供手段は、
前記属性情報に基づいて、前記第三者による前記認証が完了するまでに必要な所要時間を特定し、
前記所要時間に基づいて、複数の前記コンテンツの中から、前記第1ユーザに提供する前記所定のコンテンツを決定し、
前記送信依頼手段は、
前記送信依頼を前記第2ユーザに送信した後、前記第1ユーザの前記所定のコンテンツの実行履歴に基づいて、前記第2ユーザに対して前記送信依頼を再度送信する
請求項4に記載のプログラム。
【請求項7】
前記コンピュータを、
前記送信依頼手段が前記属性情報に基づいて前記送信依頼を前記第2ユーザに送信した後、前記第三者による前記認証が完了するまでの期間、前記認証が完了していない要因が前記第2ユーザおよび前記第三者のいずれであるかを、前記第1ユーザにより前記所定のコンテンツが実行される前、または前記第1ユーザにより前記所定のコンテンツが実行された後に表示する表示制御手段として更に機能させる
請求項4に記載のプログラム。
【請求項8】
前記表示制御手段は、前記認証が完了していない要因が前記第三者である場合、前記第三者による前記認証が完了するまでに予測される残り時間を、前記第1ユーザにより前記所定のコンテンツが実行される前、または前記第1ユーザにより前記所定のコンテンツが実行された後に表示する
請求項7に記載のプログラム。
【請求項9】
所定のサービスの利用を開始するための登録要求を第1ユーザから受け付ける要求受付部と、
前記登録要求を受け付けた際に、前記第1ユーザ、または前記第1ユーザにより指定された第2ユーザを特定することが可能な特定情報と、前記特定情報が真正であるか否かを認証することが可能な認証情報と、を第三者に送信することを依頼する送信依頼を前記第1ユーザまたは前記第2ユーザに送信する送信依頼部と、
前記特定情報および前記認証情報に基づく前記第三者による認証が完了するまでの期間、前記第1ユーザが実行することが可能な所定のコンテンツを前記第1ユーザに提供するコンテンツ提供部と、
前記第三者による前記認証が完了することに基づいて前記第1ユーザに対する前記所定のサービスの提供を開始するサービス提供部と、を備える
情報処理システム。
【請求項10】
所定のサービスの利用を開始するための登録要求を第1ユーザから受け付ける要求受付部と、
前記登録要求を受け付けた際に、前記第1ユーザ、または前記第1ユーザにより指定された第2ユーザを特定することが可能な特定情報と、前記特定情報が真正であるか否かを認証することが可能な認証情報と、を第三者に送信することを依頼する送信依頼を前記第1ユーザまたは前記第2ユーザに送信する送信依頼部と、
前記特定情報および前記認証情報に基づく前記第三者による認証が完了するまでの期間、前記第1ユーザが実行することが可能な所定のコンテンツを前記第1ユーザに提供するコンテンツ提供部と、
前記第三者による前記認証が完了することに基づいて前記第1ユーザに対する前記所定のサービスの提供を開始するサービス提供部と、を備える
情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、情報処理システム、および情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の情報処理装置には、親のアカウント情報から子供のアカウント情報に対して、ゲームの課金金額やプレイ時間などの制限を設定することができる、いわゆるペアレンタルコントロール機能が実装されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開第2019/021888号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の情報処理装置では、ユーザ体験に関して改善の余地がある。
本開示の目的は、ユーザ体験を向上させることが可能なプログラム、情報処理システム、および情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の側面は、コンピュータを、
所定のサービスの利用を開始するための登録要求を第1ユーザから受け付ける要求受付手段と、
前記登録要求を受け付けた際に、前記第1ユーザ、または前記第1ユーザにより指定された第2ユーザを特定することが可能な特定情報と、前記特定情報が真正であるか否かを認証することが可能な認証情報と、を第三者に送信することを依頼する送信依頼を前記第1ユーザまたは前記第2ユーザに送信する送信依頼手段と、
前記特定情報および前記認証情報に基づく前記第三者による認証が完了するまでの期間、前記第1ユーザが実行することが可能な所定のコンテンツを前記第1ユーザに提供するコンテンツ提供手段と、
前記第三者による前記認証が完了することに基づいて前記第1ユーザに対する前記所定のサービスの提供を開始するサービス提供手段と、として機能させる
プログラムである。
【0006】
第1の側面において、前記登録要求は、前記第1ユーザの属性を特定することが可能な属性情報を含み、
前記コンテンツ提供手段は、
前記属性情報に基づいて、前記第三者による前記認証が完了するまでに必要な所要時間を特定し、
前記所要時間に基づいて、複数のコンテンツの中から、前記第1ユーザに提供する前記所定のコンテンツを決定することができる。
【0007】
第1の側面において、前記コンテンツは、前記第1ユーザが所持する端末装置において前記第1ユーザに提供されるものであって、
前記コンピュータを、
前記第三者による前記認証が完了するまでは前記所定のコンテンツのプレイログを前記端末装置から取得せず、前記第三者による前記認証が完了した後に前記所定のコンテンツのプレイログを前記端末装置から取得するプレイログ取得手段として更に機能させることができる。
【0008】
第1の側面において、前記登録要求は、前記第1ユーザの属性を特定することが可能な属性情報を含み、
前記送信依頼手段は、前記属性情報に基づいて前記第1ユーザまたは前記第2ユーザのいずれに前記送信依頼を送信するかを決定することができる。
【0009】
第1の側面において、前記コンテンツ提供手段は、
前記属性情報に基づいて、前記第三者による前記認証が完了するまでに必要な所要時間を特定し、
前記所要時間に基づいて、複数の前記コンテンツの中から、前記第1ユーザに提供する前記所定のコンテンツを決定し、
前記送信依頼手段が前記送信依頼を前記第2ユーザに送信した後、前記第1ユーザにより前記所定のコンテンツが実行されて前記所定のコンテンツが所定の条件を満たしたときに、前記第2ユーザから前記第三者に前記特定情報および前記認証情報が送信されていない場合には、前記所要時間を修正し、
修正後の前記所要時間に基づいて、前記第1ユーザに対して追加で提供する追加コンテンツを決定することができる。
【0010】
第1の側面において、前記コンテンツ提供手段は、
前記属性情報に基づいて、前記第三者による前記認証が完了するまでに必要な所要時間を特定し、
前記所要時間に基づいて、複数の前記コンテンツの中から、前記第1ユーザに提供する前記所定のコンテンツを決定し、
前記送信依頼手段は、
前記送信依頼を前記第2ユーザに送信した後、前記第1ユーザの前記所定のコンテンツの実行履歴に基づいて、前記第2ユーザに対して前記送信依頼を再度送信することができる。
【0011】
第1の側面において、前記コンピュータを、
前記送信依頼手段が前記属性情報に基づいて前記送信依頼を前記第2ユーザに送信した後、前記第三者による前記認証が完了するまでの期間、前記認証が完了していない要因が前記第2ユーザおよび前記第三者のいずれであるかを、前記第1ユーザにより前記所定のコンテンツが実行される前、または前記第1ユーザにより前記所定のコンテンツが実行された後に表示する表示制御手段として更に機能させることができる。
【0012】
第1の側面において、前記表示制御手段は、前記認証が完了していない要因が前記第三者である場合、前記第三者による前記認証が完了するまでに予測される残り時間を、前記第1ユーザにより前記所定のコンテンツが実行される前、または前記第1ユーザにより前記所定のコンテンツが実行された後に表示することができる。
【0013】
第2の側面は、所定のサービスの利用を開始するための登録要求を第1ユーザから受け付ける要求受付部と、
前記登録要求を受け付けた際に、前記第1ユーザ、または前記第1ユーザにより指定された第2ユーザを特定することが可能な特定情報と、前記特定情報が真正であるか否かを認証することが可能な認証情報と、を第三者に送信することを依頼する送信依頼を前記第1ユーザまたは前記第2ユーザに送信する送信依頼部と、
前記特定情報および前記認証情報に基づく前記第三者による認証が完了するまでの期間、前記第1ユーザが実行することが可能な所定のコンテンツを前記第1ユーザに提供するコンテンツ提供部と、
前記第三者による前記認証が完了することに基づいて前記第1ユーザに対する前記所定のサービスの提供を開始するサービス提供部と、を備える
情報処理システムである。
【0014】
第3の側面は、所定のサービスの利用を開始するための登録要求を第1ユーザから受け付ける要求受付部と、
前記登録要求を受け付けた際に、前記第1ユーザ、または前記第1ユーザにより指定された第2ユーザを特定することが可能な特定情報と、前記特定情報が真正であるか否かを認証することが可能な認証情報と、を第三者に送信することを依頼する送信依頼を前記第1ユーザまたは前記第2ユーザに送信する送信依頼部と、
前記特定情報および前記認証情報に基づく前記第三者による認証が完了するまでの期間、前記第1ユーザが実行することが可能な所定のコンテンツを前記第1ユーザに提供するコンテンツ提供部と、
前記第三者による前記認証が完了することに基づいて前記第1ユーザに対する前記所定のサービスの提供を開始するサービス提供部と、を備える
情報処理装置である。
【発明の効果】
【0015】
本開示によれば、ユーザ体験を向上させることが可能なプログラム、情報処理システム、および情報処理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】実施形態のゲームシステムの概略構成を示すブロック図である。
図2】実施形態のサーバ装置の概略構成を示すブロック図である。
図3】実施形態のゲーム装置の概略構成を示すブロック図である。
図4】実施形態の端末装置の概略構成を示すブロック図である。
図5】実施形態のゲームシステムの動作例を示すシーケンスチャートである。
図6】実施形態のゲーム装置に表示される画面例を示す図である。
図7】実施形態のゲーム装置に表示される画面例を示す図である。
図8】実施形態のゲームシステムの動作例を示すシーケンスチャートである。
図9】実施形態の端末装置に表示される画面例を示す図である。
図10】実施形態の端末装置に表示される画面例を示す図である。
図11】実施形態のゲーム装置に表示される画面例を示す図である。
図12】実施形態のゲーム装置に表示される画面例を示す図である。
図13】実施形態の端末装置に表示される画面例を示す図である。
図14】実施形態のゲームシステムの動作例を示すシーケンスチャートである。
図15】実施形態のゲームシステムの動作例を示すシーケンスチャートである。
図16】実施形態のゲーム装置に表示される画面例を示す図である。
図17】実施形態のゲームシステムの動作例を示すシーケンスチャートである。
図18】実施形態のゲーム装置に表示される画面例を示す図である。
図19】実施形態のゲームシステムの動作例を示すシーケンスチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[実施形態]
本開示のゲームシステムの実施形態について図面を参照して説明する。
<ゲームシステムの説明>
図1に示すゲームシステム1では、サーバ装置2、外部審査システム3、複数のゲーム装置5、および複数の端末装置6が通信ネットワーク7を介して互いに通信可能に接続されている。本実施形態では、ゲームシステム1が情報処理システムに相当する。また、サーバ装置2、ゲーム装置5、および端末装置6が情報処理装置に相当する。
【0018】
<ゲームシステムの概要>
サーバ装置2は、ゲームプログラムおよびゲームデータを記憶しており、複数のゲーム装置5のそれぞれに対してゲームに関する制御信号の送受信を行うことにより各ゲーム装置5でゲームを行わせることが可能である。本実施形態では、サーバ装置2によるゲームの提供が所定のサービスに相当する。
【0019】
ゲーム装置5は第1ユーザにより操作される。第1ユーザは例えば親子のうちの子供である。第1ユーザは、ゲーム装置5を操作してゲームのアカウント情報を作成することにより、サーバ装置2により提供されるゲームをプレイすることが可能となる。アカウント情報には、識別番号およびパスワードなどが含まれている。第1ユーザが作成したアカウント情報は、第1ユーザがゲームにログインする際に、ゲーム装置5からサーバ装置2に送信され、サーバ装置2におけるユーザ認証に利用される。
【0020】
ユーザ認証を経てサーバ装置2とゲーム装置5との相互通信が可能となる。ログイン後、ゲーム装置5は、ゲーム進行に必要なデータ(ゲーム進行状況に関するデータ)をサーバ装置2から受信すると、第1ユーザの操作に基づいてゲームを進行させる。
第1ユーザが有しているアカウント情報は、課金などに関して制限が設けられていてもよい。課金に制限が設けられているとは、ゲーム媒体の購入や、ゲーム媒体を得るための有償のゲーム行動を行うことに制限があることである。
【0021】
ゲーム媒体は、ゲーム内で使用される仮想通貨やアイテム、カード、キャラクタなどである。このようなゲーム媒体により、第1ユーザのプレイヤキャラクタのパラメータ(例えば、攻撃力、防御力、体力値)を変えたり、プレイヤキャラクタを変えたり、特定のゲームイベントを発生させたりすることができるようになる。有償のゲーム行動は、例えばユーザが課金により仮想通貨を獲得することや、獲得した仮想通貨を消費することである。また、仮想通貨を消費すること無く課金により直接アイテム、カード、キャラクタなどを獲得することであってもよい。
【0022】
端末装置6は第2ユーザにより操作される。第2ユーザは例えば親子のうちの親、すなわち子供の保護者である。本実施形態では、第2ユーザが、ゲームのアカウント情報を有していない場合について例示する。第2ユーザは、第1ユーザのゲーム装置5の利用を監視したり、制限したりするなど、いわゆるペアレンタルコントロール機能に関する各種操作を端末装置6において行うことができる。
【0023】
ゲーム装置5は例えばスマートフォン、タブレット端末、携帯電話、据え置き型のゲーム機、および持ち運び型のゲーム機などである。端末装置6は例えばスマートフォン、タブレット端末、および携帯電話などである。以下では、ゲーム装置5および端末装置6がスマートフォンである場合を例示する。
【0024】
外部審査システム3は、第1ユーザがアカウント情報を取得する際に第1ユーザまたは第2ユーザの本人認証を行うシステムである。外部審査システム3は、第1ユーザが未成年である場合、第1ユーザの保護者である第2ユーザを認証対象者として、第2ユーザの本人認証を行う。外部審査システム3は、第1ユーザが成年である場合、第1ユーザ本人を認証対象者として、第1ユーザの本人認証を行う。なお、本実施形態では、デジタル同意可能な年齢に達しているユーザを成年として扱い、デジタル同意可能な年齢に達していないユーザを未成年として扱う。本人認証には、ユーザの個人情報、例えば氏名、居住地国または居住地域、住所、生年月日、および本人確認書類などが用いられる。本人確認書類には、例えば運転免許証や健康保険証、マイナンバーカードなどが用いられる。このように、本実施形態のゲームシステム1では、ゲームを管理するサーバ装置2とは別に、第1ユーザまたは第2ユーザの本人認証を行う外部審査システム3が設けられている。したがって、サーバ装置2は、第1ユーザおよび第2ユーザの氏名や住所、本人確認書類などの個人情報を管理していない。
【0025】
<ゲームシステムの構成>
以下、図2図4を参照して、サーバ装置2、ゲーム装置5、および端末装置6の各ハードウェア構成について説明する。
<サーバ装置の構成>
図2に示されるように、サーバ装置2は、ネットワークインターフェース21、記憶部22、および制御部23を有している。ネットワークインターフェース21および記憶部22は、バス29を介して制御部23と電気的に接続されている。
【0026】
ネットワークインターフェース21は、インターネットおよびLANなどの通信ネットワーク7を介して各ゲーム装置5と通信可能に接続されている。
記憶部22は、HDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、およびSSD(Solid State Drive)などで構成されている。記憶部22には、本実施形態のゲームプログラムの一部を含む各種プログラムの他、ユーザDB(Data Base)221などの各種データが記憶されている。
【0027】
ユーザDB221には、ゲームをプレイするユーザのアカウント情報毎に、ユーザ情報、およびユーザが操作するキャラクタに関する情報などが対応付けられて記憶されている。ユーザ情報は、ユーザのニックネームやユーザランクなどの情報を含む。
制御部23は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータにより構成され、サーバ装置2の動作を制御する。制御部23は、記憶部22に記憶されている各種プログラムを実行することにより、要求受付手段231、送信依頼手段232、コンテンツ提供手段233、サービス提供手段234、およびプレイログ取得手段235として機能する。本実施形態では、それらの手段231~235が要求受付部、送信依頼部、コンテンツ提供部、サービス提供部、およびプレイログ取得部にそれぞれ相当する。
【0028】
(要求受付手段)
要求受付手段231は、ゲーム装置5から送信される各種情報を受け付ける。例えば、新規に所定のゲームのプレイを開始するためにアカウント情報の仮登録および本登録を行う操作を第1ユーザがゲーム装置5に対して行うと、要求受付手段231は、その仮登録や本登録の操作をゲーム装置5から受け付ける。仮登録では、例えばメールアドレスやパスワードなどの入力が第1ユーザに要求される。仮登録は、第1ユーザが入力したメールアドレスが真正であるか否かを確認するためのものである。本登録では、例えば第1ユーザのニックネーム、居住地国、生年月日、および性別などの入力が第1ユーザに要求される。本登録は、所定のゲームを開始するために必要な第1ユーザの個人情報を第1ユーザに要求するためのものである。
【0029】
なお、以下では、第1ユーザが新規にアカウント情報の登録を要求してプレイを開始することを望んでいる所定のゲームを「本編ゲーム」と称する。
(送信依頼手段)
送信依頼手段232は、第1ユーザによるアカウント情報の登録要求が要求受付手段231により受け付けられた際に、ユーザの本人認証に必要な情報を外部審査システム3に送信するように第1ユーザまたは第2ユーザに依頼する。なお、以下では、ユーザの本人認証に必要な情報を「本人確認情報」と略記する。
【0030】
具体的には、第1ユーザが未成年である場合、本人認証の対象となるユーザは、第1ユーザの保護者である第2ユーザとなる。この場合、送信依頼手段232は、本人確認情報を外部審査システム3に送信することを依頼する送信依頼を第2ユーザの端末装置6に送信する。この送信依頼は例えばメールにより行われる。第2ユーザの本人確認情報には、例えば第2ユーザを特定することが可能な特定情報と、特定情報が真正であるか否かを確認することが可能な認証情報とが含まれている。特定情報は、例えば第2ユーザの氏名、居住地国、住所、および生年月日などである。認証情報は、例えば第2ユーザの運転免許証、健康保険証、マイナンバーカードのいずれかの画像情報などである。
【0031】
一方、第1ユーザが成年である場合、本人認証の対象となるユーザは第1ユーザ自身となる。この場合、送信依頼手段232は、本人確認情報を外部審査システム3に送信することを依頼する送信依頼を第1ユーザのゲーム装置5に送信する。この送信依頼も、例えばメールにより行われる。第1ユーザの本人確認情報にも、例えば第1ユーザを特定することが可能な特定情報と、特定情報が真正であるか否かを確認することが可能な認証情報とが含まれている。
【0032】
(コンテンツ提供手段)
コンテンツ提供手段233は、第1ユーザまたは第2ユーザから送信された本人確認情報に基づいて外部審査システム3が本人認証処理を行っている期間に、第1ユーザに所定のコンテンツを提供する。外部審査システム3による本人認証処理は、数時間から数日程度の時間を要する可能性がある。コンテンツ提供手段233は、本人認証処理が行われる数時間から数日程度の期間に、所定のコンテンツとして例えばミニゲームを第1ユーザに提供する。ミニゲームとしては、本編ゲームに関連したゲーム、例えば本編ゲームの練習用ステージをプレイすることが可能なゲームである。
【0033】
コンテンツ提供手段233は、第1ユーザまたは第2ユーザの本人認証が完了するまでの予想待ち時間の情報を外部審査システム3から取得するとともに、取得した予想待ち時間に基づいて、複数のミニゲームのうちのいずれかのゲームを第1ユーザに提供する。例えば、コンテンツ提供手段233は、予想待ち時間が長い場合には、複数のミニゲームのうち、プレイ時間が比較的長いゲームを第1ユーザに提供する。これに対して、コンテンツ提供手段233は、予想待ち時間が短い場合には、複数のミニゲームのうち、プレイ時間が比較的短いゲームを第1ユーザに提供する。本実施形態では、予想待ち時間が所要時間に相当する。
【0034】
なお、ミニゲームは、本編ゲームの練習用ステージのようなオフラインでプレイ可能なものであることが好ましい。これは、外部審査システム3による本人認証が完了するまでは、ユーザのプレイログをゲーム装置5からサーバ装置2に送信させることなく、ゲーム装置5のみで実行できるようにするためである。外部審査システム3による本人認証が完了するまでに第1ユーザまたは第2ユーザに要求される手続きには、プライバシーポリシーなどに同意する手続きが含まれており、かつプライバシーポリシーにはプレイログの利用に関する同意が含まれている場合がある。プライバシーポリシーなどに第1ユーザまたは第2ユーザが同意するよりも前にミニゲームのプレイログをサーバ装置2が取得することを回避するために、ミニゲームとして、オフラインでプレイ可能なものが用いられる。外部審査システム3による本人認証が完了するまでは、ミニゲームのプレイログやログイン履歴などはゲーム装置5のみにローカルで一次的に保存される。
【0035】
なお、以下では、ミニゲームおよび本編ゲームをまとめて「ゲーム」とも称する。
(サービス提供手段)
サービス提供手段234は、外部審査システム3による本人認証が完了することに基づいて第1ユーザに対して本編ゲームの提供を開始する。サービス提供手段234により本編ゲームの提供が開始されることにより、第1ユーザはゲーム装置5で本編ゲームをプレイすることが可能となる。
【0036】
(プレイログ取得手段)
プレイログ取得手段235は、ゲーム装置5からミニゲームのプレイログおよびログイン履歴などを取得する。具体的には、プレイログ取得手段235は、外部審査システム3による本人認証が完了するまではミニゲームのプレイログおよびログイン履歴などをゲーム装置5から取得せずに、外部審査システム3による本人認証が完了した後にミニゲームのプレイログおよびログイン履歴などをゲーム装置5から取得する。
【0037】
<ゲーム装置の構成>
図3に示されるように、ゲーム装置5には、ディスプレイ61、スピーカ62、およびタッチパッド63が外部接続または内蔵されている。また、ゲーム装置5は、ネットワークインターフェース51、グラフィック処理部52、オーディオ処理部53、操作部54、記憶部55、および制御部56を有している。ネットワークインターフェース51、グラフィック処理部52、オーディオ処理部53、操作部54、および記憶部55はバス59を介して制御部56と電気的に接続されている。
【0038】
ネットワークインターフェース51は、ゲーム装置5とサーバ装置2との間で各種データを送受信するために、図1に示される通信ネットワーク7に通信可能に接続されている。
グラフィック処理部52は、制御部56から出力されるゲーム画像情報に基づいて動画形式でゲーム画像を描画する。ゲーム画像には、キャラクタおよび仮想ゲーム空間に関する各種オブジェクトが含まれる。グラフィック処理部52は、動画形式で描画されたゲーム画像をゲーム画面としてディスプレイ61上に表示する。また、グラフィック処理部52は、第1ユーザがアカウント情報を作成するために必要な各種画面をディスプレイ61上に表示する。
【0039】
オーディオ処理部53は、スピーカ62に接続されており、制御部56の指示に基づいて音声を再生および合成するとともに、その音声をスピーカ62から出力させる。
操作部54は、タッチパッド63に接続されており、操作および入力に関するデータをタッチパッド63との間で送受信する。第1ユーザはタッチパッド63をタッチ操作することでゲーム装置5に操作信号を入力することができる。
【0040】
本実施形態の操作部54およびディスプレイ61は、液晶パネルのような表示機能とタッチパッドのような入力機能とを兼ね備えるタッチパネルにより構成されている。よって、第1ユーザは、指などでディスプレイ61に触れることにより各種操作を行うことが可能である。
【0041】
記憶部55はHDD、SSD、RAM、およびROMなどで構成されている。記憶部55には、サーバ装置2からダウンロードしたゲームデータ、ゲームプログラムの一部を含む各種プログラムが格納されている。また、第1ユーザがアカウント情報を作成した後にあっては、記憶部55には、ゲーム装置5のアカウント情報などが格納される。
【0042】
制御部56は、CPUや半導体メモリを有するマイクロコンピュータにより構成されており、ゲーム装置5の動作を制御する。制御部56は、各種プログラムを実行することにより、通信手段561、ゲーム実行手段562、音声制御手段563、および表示制御手段564などとして機能する。これらの手段561~564はそれぞれ、通信部、ゲーム実行部、音声制御部、および表示制御部に相当する。
【0043】
(通信手段)
通信手段561はネットワークインターフェース51を介してサーバ装置2と通信を行う。
通信手段561は、操作部54がタッチパッド63から受信した各種操作信号に基づいて、サーバ装置2が把握可能な情報を生成するとともに、その情報をサーバ装置2に送信する。例えば通信手段561はアカウント情報、および新たなゲームデータのダウンロード要求情報などをサーバ装置2に送信する。また、通信手段561は、ダウンロード要求情報に応じてサーバ装置2から送信される新たな本編ゲームのデータおよびミニゲームのデータなどをサーバ装置2から受信する。
【0044】
また、通信手段561は、外部審査システム3による本人認証が完了するまでは、ミニゲームのプレイログをサーバ装置2に送信しない。したがって、外部審査システム3による本人認証が完了するまでは、サーバ装置2はミニゲームのプレイログを取得することができない。
【0045】
(ゲーム実行手段)
ゲーム実行手段562は、ゲーム装置5において本編ゲームおよびミニゲームを実行する。具体的には、ゲーム実行手段562は、ユーザによるタッチパッド63の操作に基づいて、本編ゲームおよびミニゲームのそれぞれの仮想ゲーム空間オブジェクトおよびテクスチャなどのデータを、記憶部55から読み込む、またはサーバ装置2から受信する。ゲーム実行手段562は、仮想ゲーム空間オブジェクトおよびテクスチャなどのデータを用いて本編ゲームおよびミニゲームのそれぞれのゲームプログラムを実行しつつ、2次元または3次元のゲーム画像情報を生成する。ゲーム画像情報がグラフィック処理部52により処理されることで、その処理後のゲーム画像がディスプレイ61に逐次表示される。
【0046】
ゲーム実行手段562は、外部審査システム3による第1ユーザまたは第2ユーザの本人認証が未完了である期間は本編ゲームを実行しない。また、ゲーム実行手段562は、外部審査システム3による第1ユーザまたは第2ユーザの本人認証が完了した後に本編ゲームを実行する。したがって、第1ユーザは、外部審査システム3による第1ユーザまたは第2ユーザの本人認証が完了するまでは本編ゲームをプレイすることはできない。
【0047】
また、ゲーム実行手段562は、外部審査システム3による本人認証が完了するまでの期間、オフラインでミニゲームを実行する。なお、ここでのオフラインとは、ゲーム装置5とサーバ装置2との間で通信を行わないという意味である。具体的には、ゲーム実行手段562は、ミニゲームに関するプレイログおよびログイン履歴などをサーバ装置2に送信することなく記憶部55に一時的に保存しつつ、ゲーム装置5のみのローカルな状態でミニゲームを実行する。ゲーム実行手段562は、外部審査システム3による本人認証が完了した後、サーバ装置2からの要求に基づいてミニゲームのプレイログおよびログイン履歴などをサーバ装置2に送信する。
【0048】
(音声制御手段)
音声制御手段563は、ゲームなどの実行にあたり、ゲーム装置5に対するユーザの操作などに基づいてスピーカ62の音声出力を制御する。
(表示制御手段)
表示制御手段564は、ゲームなどの実行にあたり、ゲーム装置5に対するユーザの操作などに基づいてディスプレイ61の表示出力を制御する。
【0049】
<端末装置の構成>
図4に示されるように、端末装置6には、ディスプレイ81、スピーカ82、およびタッチパッド83が外部接続または内蔵されている。また、端末装置6は、ネットワークインターフェース71、グラフィック処理部72、オーディオ処理部73、操作部74、記憶部75、および制御部76を有している。ネットワークインターフェース71、グラフィック処理部72、オーディオ処理部73、操作部74、および記憶部75はバス79を介して制御部76と電気的に接続されている。制御部56は、各種プログラムを実行することにより、通信手段761、音声制御手段762、および表示制御手段763などとして機能する。端末装置6が有する各要素は、ゲーム装置5が有する各要素と同一または類似の機能を有しているため、それらの詳細な説明は割愛する。
【0050】
<ゲームシステムの動作の流れ>
次に、図5図19を参照して、本実施形態のゲームシステム1の動作例について説明する。また、ゲーム装置5のディスプレイ61に表示される画面例についても併せて説明する。なお、第1ユーザが未成年である場合と、成年である場合とで動作が異なるため、以下では、まず、第1ユーザが未成年である場合について説明する。
【0051】
(第1ユーザが未成年である場合)
本実施形態のゲームシステム1では、第1ユーザが、本編ゲームに対応したアカウント情報を作成するために、アカウント情報の仮登録を行うための操作をゲーム装置5において行うと、図5に示されるように、ゲーム装置5の通信手段561が仮登録の要求をサーバ装置2に対して行う(ステップS10)。
【0052】
サーバ装置2では、ゲーム装置5から送信される仮登録の要求が要求受付手段231により受け付けられると(ステップS20)、要求受付手段231は、仮登録のための入力フォームの情報をゲーム装置5に送信する(ステップS21)。
ゲーム装置5では、サーバ装置2から送信された仮登録の入力フォームの情報が通信手段561により受信されると(ステップS11)、表示制御手段564が、仮登録の入力画面をディスプレイ61に表示する。仮登録の入力画面では、例えばメールアドレスおよびパスワードを入力可能となっている。この仮登録の入力画面で第1ユーザが自身のメールアドレスおよびパスワードなどの仮登録情報を入力すると(ステップS12)、ユーザが入力した仮登録情報が通信手段561によりサーバ装置2に送信される(ステップS13)。
【0053】
サーバ装置2では、ゲーム装置5から送信される仮登録情報が要求受付手段231により受信されると(ステップS22)、要求受付手段231は、送信された仮登録情報に含まれるメールアドレスおよびパスワードを関連付けて記憶部22に記憶させるなどの仮登録処理を実行する(ステップS23)。続いて、要求受付手段231は、仮登録情報に含まれるメールアドレスを宛先として仮登録完了メールを送信する(ステップS24)。
【0054】
ゲーム装置5では、サーバ装置2から送信される仮登録完了メールが通信手段561により受信される(ステップS14)。続いて、第1ユーザが、仮登録完了メールを閲覧して、当該メールに記載されているURLなどをクリック操作すると、ゲーム装置5の表示制御手段564が、当該URLに基づいてサーバ装置2にアクセスすることにより、本登録画面をディスプレイ61に表示する(ステップS15)。図6は、本登録画面90の一例を示したものである。
【0055】
図6に示されるように、本登録画面90には、ニックネーム入力領域900と、国等入力領域901と、生年月日入力領域902とが設けられている。ニックネーム入力領域900には、第1ユーザにより設定された任意のニックネームが入力される。ニックネームは、本編ゲームなどにおいて第1ユーザの実際の氏名に代えて用いられるものである。国等入力領域901には、第1ユーザの居住地国や居住地域などが入力される。生年月日入力領域902には、第1ユーザの生年月日が入力される。
【0056】
第1ユーザがゲーム装置5を操作して本登録画面90の各入力領域900~903に所要の情報を入力した後(図5のステップS16)、それらの情報を送信する操作を行うと、図5に示されるように、ゲーム装置5の通信手段561が、それらの情報を含む第1の本登録情報をサーバ装置2に送信する(ステップS17)。
【0057】
サーバ装置2では、ゲーム装置5から送信される第1の本登録情報が送信依頼手段232により受信されると(ステップS25)、送信依頼手段232は、第1の本登録情報に含まれる第1ユーザの生年月日に基づいて第1ユーザの年齢を演算し、演算された第1ユーザの年齢に基づいて第1ユーザが成年であるか否かを判断する(ステップS26)。本実施形態では、第1ユーザが成年であるか否かの判断がデジタル同意可能年齢に基づいて行われる。なお、デジタル同意可能年齢は国によって異なるため、送信依頼手段232は、図6に示される本登録画面90で入力された第1ユーザの居住地国または居住地域に基づいてデジタル同意可能年齢を設定する。送信依頼手段232は、第1ユーザの年齢がデジタル同意可能年齢に達していない場合には、ステップS26の判断処理で否定的な判断を行って(ステップS26:NO)、続いて未成年向けのポリシー等確認フォームの情報をゲーム装置5に送信する(ステップS27)。
【0058】
ゲーム装置5では、サーバ装置2から送信される未成年向けのポリシー等確認フォームの情報が通信手段561により受信されると(ステップS18)、表示制御手段564が、通信手段561により受信された情報に基づいて、未成年向けのポリシー等確認画面をディスプレイ61に表示する(ステップS19)。未成年向けのポリシー等確認画面は、第1ユーザが本編ゲームの利用規約やプライバシーポリシーなどを確認するための画面である。図7は、未成年向けのポリシー等確認画面91の一例を示したものである。
【0059】
図7に示されるように、未成年向けのポリシー等確認画面91には、利用規約確認領域910、ポリシー確認領域911、連絡先入力領域912、および確定ボタン913が設けられている。利用規約確認領域910には、本編ゲームの利用規約の内容を閲覧するためのボタン910aや、本編ゲームの利用規約に同意する際に第1ユーザが操作するチェックボックス910bが設けられている。利用規約の内容には、例えば本編ゲームにおける課金の上限に関する情報や、返金に関する情報、ゲームの一部の内容に関しては親の同意が必要であること、および個人情報の取り扱いに関する情報などが含まれている。ポリシー確認領域911には、プライバシーポリシーの内容を閲覧するためのボタン911aや、プライバシーポリシーに同意する際に第1ユーザが操作するチェックボックス911bが設けられている。なお、ボタン910aを操作した際に閲覧可能な利用規約の内容、およびボタン911aを操作した際に閲覧可能なプライバシーポリシーの内容は未成年向けのものである。連絡先入力領域912には、第1ユーザの保護者、すなわち第2ユーザの連絡先が入力される。第2ユーザの連絡先は、具体的には第2ユーザのメールアドレスである。確定ボタン913は、チェックボックス910b,911bをチェック操作し、且つ連絡先入力領域912にメールアドレスを入力することで操作可能となる。
【0060】
なお、ポリシー等確認画面91では、未成年の第1ユーザが読み易いように、未成年向けの読み易い文体や、重要な点のみを抜粋した文章などを用いてもよい。
第1ユーザがゲーム装置5を操作してチェックボックス910b,911bをチェックする操作を行い、且つ連絡先入力領域912に第2ユーザのメールアドレスを入力した後に確定ボタン913を操作すると(図5のステップS30)、図5に示されるように、ゲーム装置5の通信手段561が、第1ユーザが利用規約およびプライバシーポリシーに同意した旨、および第2ユーザのメールアドレスの情報などを含む第2の本登録情報をサーバ装置2に送信する(ステップS31)。
【0061】
ゲーム装置5から送信される第2の本登録情報がサーバ装置2により受信されると(ステップS28)、図8に示されるように、サーバ装置2の送信依頼手段232は、第2の本登録情報に含まれているメールアドレスに対して、すなわち保護者である第2ユーザのメールアドレスを宛先として同意依頼メールを送信する(ステップS29)。
【0062】
端末装置6では、サーバ装置2から送信される同意依頼メールが通信手段761により受信される(ステップS50)。続いて、第2ユーザが、同意依頼メールを閲覧して、当該メールに記載されているURLなどをクリック操作すると、端末装置6の表示制御手段763が、当該URLに基づいてサーバ装置2にアクセスすることにより、保護者用のポリシー等確認画面をディスプレイ81に表示する(ステップS51)。保護者用のポリシー等確認画面は、第1ユーザの保護者である第2ユーザが本編ゲームの利用規約やプライバシーポリシーなどを確認するための画面である。図9は、保護者用のポリシー等確認画面92の一例を示したものである。
【0063】
図9に示されるように、保護者用のポリシー等確認画面92には、利用規約確認領域920、ポリシー確認領域921、および完了ボタン922が設けられている。利用規約確認領域920には、本編ゲームの利用規約の内容を閲覧するためのボタン920aや、本編ゲームの利用規約に同意する際に第2ユーザが操作するチェックボックス920bが設けられている。利用規約の内容には、例えば子供が行った行為の一部は親の同意があるものと見なすといった内容、子供の責任の一部は保護者に帰属するといった内容、およびサーバ装置2からの通知に関する情報などが含まれている。ポリシー確認領域921には、プライバシーポリシーの内容を閲覧するためのボタン921aや、プライバシーポリシーに同意する際に第2ユーザが操作するチェックボックス921bが設けられている。なお、ボタン920aを操作した際に閲覧可能な利用規約の内容、およびボタン921aを操作した際に閲覧可能なプライバシーポリシーの内容は保護者向けのものである。
【0064】
第2ユーザが、端末装置6を操作して、チェックボックス920b,921bをチェックする操作を行った後、完了ボタン922を操作すると(図8のステップS52)、端末装置6の通信手段761が、第2ユーザが利用規約およびプライバシーポリシーに同意した旨の情報などを含む保護者同意情報をサーバ装置2に送信する(ステップS53)。
【0065】
端末装置6から送信される保護者同意情報がサーバ装置2により受信されると(ステップS40)、サーバ装置2の送信依頼手段232は、第2ユーザのメールアドレスを宛先として本人確認依頼メールを送信する(ステップS41)。
端末装置6では、サーバ装置2から送信される本人確認依頼メールが通信手段761により受信される(ステップS54)。続いて、第2ユーザが、本人確認依頼メールを閲覧して、当該メールに含まれているURLなどをクリック操作すると、端末装置6の表示制御手段763が、当該URLに基づいて外部審査システム3にアクセスすることにより、本人確認画面をディスプレイ81に表示する(ステップS55)。本人確認画面は、第2ユーザの本人認証を行うために必要な情報を入力するための画面である。図10は、本人確認画面93の一例を示したものである。
【0066】
図10に示されるように、本人確認画面93には、氏名入力領域930、ユーザID入力領域931、国/地域入力領域932、住所入力領域933、生年月日入力領域934、確認書類選択領域935、および開始ボタン936が設けられている。
氏名入力領域930には、第2ユーザの氏名が入力される。
【0067】
ユーザID入力領域931には、第1ユーザに対して付与されている固有の識別番号であるユーザIDが入力される。サーバ装置2の要求受付手段231は、図6に示される本登録画面90において第1ユーザにより設定されたニックネームに基づいて、第1ユーザに対して固有の識別番号を生成する。サーバ装置2の要求受付手段231は、設定された識別番号をメールなどで第1ユーザに通知する。第2ユーザは、第1ユーザから識別番号を教えて貰うなどして、第1ユーザの識別番号をユーザID入力領域931に入力することになる。
【0068】
国/地域入力領域932、住所入力領域933、および生年月日入力領域934には、第2ユーザの居住地国または居住地域、住所、生年月日などが入力される。本実施形態では、本人確認画面93において第2ユーザにより入力される氏名、ユーザID、居住地国または居住地域、住所、および生年月日が、第2ユーザを特定可能な特定情報に相当する。
【0069】
確認書類選択領域935には、第2ユーザの本人認証を行うために必要な認証情報がアップロードされる。認証情報は、上述の通り、運転免許証、健康保険証、およびマイナンバーカードなどである。第2ユーザは、例えば端末装置6の写真機能を用いて運転免許証を撮影することにより、運転免許証の画像情報を確認書類選択領域935にアップロードすることができる。本実施形態では、本人確認画面93において第2ユーザによりアップロードされる認証情報が、特定情報が真正であるか否かを認証することが可能な認証情報に相当する。
【0070】
第2ユーザが端末装置6を操作して各入力領域930~934に所要の情報を入力し、且つ確認書類選択領域935に認証情報をアップロードした後、開始ボタン936を操作すると(図8のステップS56)、端末装置6の通信手段761が、それらの情報を含む本人確認情報を外部審査システム3に送信する(ステップS57)。
【0071】
外部審査システム3は、端末装置6から送信される第2ユーザの本人確認情報を受信すると(ステップS60)、受信した本人確認情報をデータベースに記憶させるとともに、本人確認情報に基づいて第2ユーザの本人認証処理を開始する(ステップS61)。この本人認証処理は、第2ユーザによりアップロードされた認証情報に基づいて、第2ユーザにより入力された氏名や住所などが真正であるか否かを判定する処理である。
【0072】
なお、外部審査システム3のデータベースには、第2ユーザの氏名や住所などの個人情報と、第1ユーザのユーザIDとが紐付けて管理されているため、何らかの理由により第2ユーザの個人情報を確認する必要がある場合には、第1ユーザのユーザIDから第2ユーザの個人情報を参照することが可能である。外部審査システム3による第2ユーザの本人認証処理は数時間から数日程度で完了する。外部審査システム3による第2ユーザの本人認証処理が完了することにより、第1ユーザが本編ゲームをプレイすることが可能となる。
【0073】
一方、第1ユーザは、図5に示されるステップS31で第2の本登録情報をサーバ装置2に送信した時点から、第2ユーザによる外部審査システム3への本人確認情報の送付、および外部審査システム3による第2ユーザの本人認証が完了するまでの期間、本編ゲームを開始することができない。そのため、本実施形態のゲームシステム1では、その期間に本人認証の進捗を第1ユーザに認知できるようにするとともに、ミニゲームを第1ユーザに提供する。
【0074】
具体的には、図5に示されるように、ゲーム装置5の表示制御手段564は、ステップS31の処理に続いて、待機画面をゲーム装置5のディスプレイ61に表示する(ステップS32)。図11は、待機画面94の一例を示したものである。
図11に示されるように、待機画面94には、状況表示領域940と、ミニゲーム開始ボタン941とが設けられている。
【0075】
状況表示領域940には、「保護者内容確認」の項目940aと、「本人確認書類確認中」の項目940bとが設けられている。
「保護者内容確認」の項目940aは、第2ユーザから外部審査システム3への本人確認情報の提出を待機している状況を示す。状況表示領域940では、現在の状況に対応した項目がハイライト表示される。図11では、「保護者内容確認」の項目940aがハイライト表示されているため、現在の状況は、第2ユーザから外部審査システム3への本人確認情報の提出が完了していない状況であることがわかる。
【0076】
「本人確認書類確認中」の項目940bは、第2ユーザから提出された本人確認情報に基づいて外部審査システム3が本人認証を行っている状況を示す。第2ユーザから外部審査システム3への本人確認情報の提出が完了した後、外部審査システム3が本人確認情報に基づいて第2ユーザの本人認証処理を開始すると、「本人確認書類確認中」の項目940bがハイライト表示されることになる。
【0077】
「本人確認書類確認中」の項目940bの隣には、外部審査システム3が第2ユーザの本人認証に要する予想待ち時間が表示される。表示制御手段564は、予想待ち時間の情報を外部審査システム3から取得して待機画面94に表示する。外部審査システム3は、当該システム3における審査の混雑状況などに応じた予想待ち時間の情報を、サーバ装置2を介してゲーム装置5に送信する。なお、予想待ち時間の長さは、混雑状況に限らず、例えば認証を行う国によっても異なる。これは、国によっては、書面の提出が必要になる場合などが存在するためである。従って、予想待ち時間はユーザの住所や居住国において手続に通常要する時間の過去の実績値に基づいて設定されてもよい。
【0078】
ミニゲーム開始ボタン941は、第1ユーザがミニゲームを開始する際に操作するボタンである。第1ユーザがミニゲーム開始ボタン941を操作すると、ゲーム装置5のゲーム実行手段562は、サーバ装置2のコンテンツ提供手段233から提供されるミニゲームをゲーム装置5において実行する。これにより、第1ユーザはミニゲームをプレイすることができる。
【0079】
第1ユーザがミニゲームのプレイを終了すると、ゲーム装置5の表示制御手段564は、ミニゲームのプレイ結果を示すリザルト画面をディスプレイ61に表示する。図12は、リザルト画面95の一例を示したものである。
図12に示されるように、リザルト画面95には、ゲーム結果表示領域950、状況表示領域951、および依頼ボタン952が設けられている。
【0080】
ゲーム結果表示領域950には、ミニゲームのプレイ結果として、例えば第1ユーザがミニゲームで進むことができたステージ数の情報や、獲得したスコアの情報などが表示される。
状況表示領域951には、外部審査システム3の審査の状況が文字などで表示される。例えば、第2ユーザによる利用規約およびプライバシーポリシーの確認、および外部審査システム3への認証情報の提出が完了していない場合には、状況表示領域951には、図12に示されるように「保護者内容確認中」の文字が表示される。一方、第2ユーザによる利用規約およびプライバシーポリシーの確認、および外部審査システム3への認証情報の提出が完了した後であって、外部審査システム3による本人認証処理が行われている期間は、状況表示領域951には「本人確認書類確認中」の文字が表示される。なお、以下では、第2ユーザによる利用規約およびプライバシーポリシーの確認、および外部審査システム3への認証情報の提出を、「第2ユーザの認証情報の提出など」と称する。
【0081】
依頼ボタン952は、第2ユーザの認証情報の提出などを第1ユーザが第2ユーザに依頼する際に操作されるボタンである。依頼ボタン952は、第2ユーザの認証情報の提出などが未完了であるときに操作可能であって、それらが完了した後、すなわち外部審査システム3による本人認証処理が行われている期間は操作不可能となる。依頼ボタン952は、操作不可能である期間は例えばグレーアウトで表示される。
【0082】
第2ユーザによる認証情報の提出などが完了した後に外部審査システム3による審査が開始されるような構成の場合、第2ユーザによる認証情報の提出などが滞った場合、第1ユーザが本編ゲームを開始できない状況が継続することになる。このような状況の場合、第1ユーザは、リザルト画面95において依頼ボタン952を操作することで、認証情報の提出などを第2ユーザに対して要求することができる。
【0083】
第1ユーザが依頼ボタン952を操作すると、その旨がサーバ装置2に送信される。このとき、サーバ装置2の送信依頼手段232は、第2ユーザのメールアドレスを宛先として依頼メールを送信する。これにより、第2ユーザが端末装置6で依頼メールを閲覧することが可能となる。図13は、端末装置6の表示制御手段763によりディスプレイ81に表示される依頼メール96の一例を示したものである。
【0084】
図13に示されるように、依頼メール96には、第1依頼表示領域960、メールアドレス入力領域961、再送ボタン962、ゲーム結果表示領域963、および第2依頼表示領域964などが設けられている。
第1依頼表示領域960には、第2ユーザの本人認証を第1ユーザが要求しているという内容、および本人確認依頼メールを確認するように第2ユーザに促す内容が表示される。
【0085】
メールアドレス入力領域961および再送ボタン962は、本人確認依頼メールの再送を第2ユーザがサーバ装置2に対して要求する際に利用される。
ゲーム結果表示領域963には、第1ユーザのミニゲームのプレイ結果、具体的には図12に示されるリザルト画面95のゲーム結果表示領域950と同様の内容が表示される。依頼メール96において第1ユーザのミニゲームの結果を第2ユーザが閲覧することにより、第1ユーザが本編ゲームのプレイを心待ちにしていることを第2ユーザが把握し易くなる。結果的に、認証情報の提出などを第2ユーザに促し易くなる。
【0086】
第2依頼表示領域964には、第1ユーザが本編ゲームのプレイを心待ちにしているという内容、および認証情報の提出などを第2ユーザに要求するという内容などが表示される。
図8に示されるように、外部審査システム3は、ステップS61の本人認証処理を開始した後、第2ユーザの本人認証を完了すると、認証結果をサーバ装置2に送信する(ステップS62)。サーバ装置2では、外部審査システム3から送信される認証結果がサービス提供手段234により受信されると(ステップS42)、図14に示されるように、サーバ装置2のサービス提供手段234が、第1ユーザが離脱しているか否かを判断する(ステップS43)。例えば、サーバ装置2が外部審査システム3から審査結果を受信するまでの期間に、第1ユーザが本登録を中断する操作をゲーム装置5において行った場合、サービス提供手段234は、第1ユーザが離脱していると判断する(ステップS43:YES)。この場合、サービス提供手段234は、第1ユーザにより仮登録および本登録で入力された情報を破棄する(ステップS44)。この場合、第1ユーザのアカウント情報の登録は行われないため、第1ユーザは本編ゲームをプレイすることができない。
【0087】
一方、サービス提供手段234は、第1ユーザが離脱していないと判断した場合には(ステップS43:NO)、外部審査システム3から送信される認証結果に基づいて第2ユーザの認証が成立したか否かを判断する(ステップS45)。サービス提供手段234は、第2ユーザの認証が成立したと判断した場合には(ステップS45:YES)、本登録が完了したことを示すメールを第1ユーザに送信するとともに(ステップS46)、第1ユーザにより仮登録および本登録で入力された情報をサーバ装置2の記憶部22に記憶させる(ステップS47)。これにより、第1ユーザのアカウント情報の登録が完了する。以降、第1ユーザがゲーム装置5において本編ゲームをプレイすることが可能となる。また、サーバ装置2から送信された本登録完了メールがゲーム装置5により受信されて(ステップS33)、本登録メールを第1ユーザが閲覧することにより、アカウント情報の登録が完了したこと、および本編ゲームが開始可能であることを認知することができる。
【0088】
サービス提供手段234は、第2ユーザの認証が不成立であると判断した場合には(ステップS45:NO)、第1ユーザにより仮登録および本登録で入力された情報を破棄する(ステップS44)。この場合、第1ユーザは本編ゲームをプレイすることができない。
(第1ユーザが成年である場合)
次に、第1ユーザが成年である場合について説明する。なお、以下では、第1ユーザが未成年である場合との相違点を中心に説明する。また、図5図8、および図14に示される処理と同一の処理には同一の符号を付することにより重複する説明は割愛する。
【0089】
第1ユーザが成年である場合、第1ユーザの年齢がデジタル同意可能年齢に達していることになるため、図15に示されるように、サーバ装置2の送信依頼手段232は、ステップS26の処理で肯定的な判断を行う(ステップS26:YES)。この場合、サーバ装置2の送信依頼手段232は、成年向けのポリシー等確認フォームの情報をゲーム装置5に送信する(ステップS80)。
【0090】
ゲーム装置5では、サーバ装置2から送信される成年向けのポリシー等確認フォームの情報が通信手段561により受信されると(ステップS90)、表示制御手段564が、通信手段561により受信された情報に基づいて、成年向けのポリシー等確認画面をディスプレイ61に表示する(ステップS91)。図16は、成年向けのポリシー等確認画面97の一例を示したものである。
【0091】
図16に示されるように、成年向けのポリシー等確認画面97には、利用規約確認領域970、ポリシー確認領域971、および確定ボタン973が設けられている。したがって、成年向けのポリシー等確認画面97は、図7に示される未成年向けのポリシー等確認画面91と比較すると、連絡先入力領域912が設けられていない点で異なる。なお、利用規約確認領域970のボタン970aを操作した際に閲覧可能な利用規約の内容、およびポリシー確認領域971のボタン971aを操作した際に閲覧可能なプライバシーポリシーの内容は未成年向けのものである。
【0092】
第1ユーザがゲーム装置5を操作して利用規約確認領域970のチェックボックス970bおよびポリシー確認領域971のチェックボックス971bをチェックする操作を行った後、確定ボタン973を操作すると(図15のステップS30)、ゲーム装置5の通信手段561が、第1ユーザが利用規約およびプライバシーポリシーに同意した旨などの情報を含む第2の本登録情報をサーバ装置2に送信する(ステップS31)。
【0093】
ゲーム装置5から送信される第2の本登録情報がサーバ装置2により受信されると(ステップS28)、図17に示されるように、サーバ装置2の送信依頼手段232は、第1ユーザの年齢の審査が必要であるか否かを判断する(ステップS81)。ゲームの中には、対象年齢が設定されているものがある。送信依頼手段232は、ゲームに対して対象年齢が設定されていない場合にはステップS81の処理で否定的な判断を行う。この場合、本登録が完了したことを示すメールを第1ユーザに送信するとともに、第1ユーザにより仮登録および本登録で入力された情報をサーバ装置2の記憶部22に記憶させる。これにより、第1ユーザのアカウント情報の登録が完了する。以降、第1ユーザがゲーム装置5において本編ゲームをプレイすることが可能となる。
【0094】
一方、送信依頼手段232は、ゲームに対して対象年齢が設定されている場合には、ステップS81の処理で肯定的な判断を行う(ステップS81:YES)。この場合、サーバ装置2の送信依頼手段232は、第1ユーザのメールアドレスを宛先として本人確認依頼メールを送信する(ステップS82)。
【0095】
ゲーム装置5では、サーバ装置2から送信される本人確認依頼メールが通信手段561により受信される(ステップS92)。続いて、第1ユーザが、本人確認依頼メールを閲覧して、当該メールに含まれているURLなどをクリック操作すると、ゲーム装置5の表示制御手段564が、当該URLに基づいて外部審査システム3にアクセスすることにより、本人確認画面をディスプレイ61に表示する(ステップS93)。この本人確認画面は、図10に示される本人確認画面93と同一または類似であるため、その詳細な説明は割愛する。この本人確認画面において第1ユーザにより入力される氏名、ユーザID、居住地国/居住地域、住所、および生年月日が、第1ユーザを特定可能な特定情報に相当する。また、この本人確認画面において第1ユーザによりアップロードされる認証情報が、特定情報が真正であるか否かを認証することが可能な認証情報に相当する。
【0096】
第1ユーザがゲーム装置5を操作して本人確認画面において所要の情報を入力し、且つ認証情報をアップロードすると(ステップS94)、それらの情報を含む本人確認情報を端末装置6の通信手段761が外部審査システム3に送信する(ステップS95)。外部審査システム3は、ゲーム装置5から送信される第1ユーザの本人確認情報を受信すると(ステップS60)、第1ユーザの年齢確認処理および認証処理を開始する(ステップS100)。年齢確認処理は、第1ユーザの年齢が本編ゲームの対象年齢に達しているか否かを判定する処理である。
【0097】
一方、第1ユーザは、外部審査システム3による第1ユーザの認証が完了するまでの期間、ミニゲームを実行することができる。具体的には、ゲーム装置5の表示制御手段564は、図15に示されるステップS31の処理に続いて、待機画面をディスプレイ61に表示する(ステップS96)。図18は、待機画面98の一例を示したものである。
【0098】
図18に示されるように、この待機画面98は、図11に示される待機画面94と比較すると、状況表示領域980に「保護者内容確認」の項目がない点で異なる。これは、第1ユーザが成年である場合、第2ユーザの認証情報の提出などが必要ないためである。この待機画面98では、第1ユーザがミニゲーム開始ボタン981を操作することによりミニゲームをプレイすることができる。
【0099】
図17に示されるように、外部審査システム3は、ステップS95の処理を実行した後、第1ユーザの年齢確認および本人認証を完了すると、年齢確認結果および認証結果をサーバ装置2に送信する(ステップS101)。サーバ装置2では、外部審査システム3から送信される年齢確認結果および認証結果がサービス提供手段234により受信される(ステップS83)。
【0100】
続いて、図19に示されるように、サーバ装置2では、サービス提供手段234が、第1ユーザが離脱しているか否かを判断する(ステップS43)。サービス提供手段234は、第1ユーザが離脱していると判断した場合には(ステップS43:YES)、第1ユーザにより仮登録および本登録で入力された情報を破棄する(ステップS44)。この場合、第1ユーザのアカウント情報の登録は行われないため、第1ユーザは本編ゲームをプレイすることができない。
【0101】
一方、サービス提供手段234は、第1ユーザが離脱していないと判断した場合には(ステップS43:NO)、外部審査システム3から送信される年齢確認結果に基づいて、第1ユーザの年齢が本編ゲームの対象年齢に達しているか否かを判断する(ステップS84)。サービス提供手段234は、第1ユーザの年齢が本編ゲームの対象年齢に達していない場合には(ステップS84:NO)、第1ユーザにより仮登録および本登録で入力された情報を破棄する(ステップS44)。この場合にも、第1ユーザのアカウント情報の登録は行われないため、第1ユーザは本編ゲームをプレイすることができない。
【0102】
サービス提供手段234は、第1ユーザの年齢が本編ゲームの対象年齢に達している場合には(ステップS84:YES)、認証結果に基づいて第1ユーザの認証が成立したか否かを判断する(ステップS45)。サービス提供手段234は、第1ユーザの認証が成立したと判断した場合には(ステップS45:YES)、本登録が完了したことを示すメールを第1ユーザに送信するとともに(ステップS46)、第1ユーザにより仮登録および本登録で入力された情報をサーバ装置2の記憶部22に記憶させる(ステップS47)。これにより、第1ユーザのアカウント情報の登録が完了する。以降、第1ユーザがゲーム装置5において本編ゲームをプレイすることが可能となる。
【0103】
サービス提供手段234は、第1ユーザの認証が不成立であると判断した場合には(ステップS45:NO)、第1ユーザにより仮登録および本登録で入力された情報を破棄する(ステップS44)。この場合にも、第1ユーザのアカウント情報の登録は行われないため、第1ユーザは本編ゲームをプレイすることができない。
【0104】
<効果>
以上をまとめると、本実施形態のゲームシステム1では、サーバ装置2の制御部23(コンピュータ)を、要求受付手段231と、送信依頼手段232と、コンテンツ提供手段233と、サービス提供手段234と、として機能させる。要求受付手段231は、本編ゲーム(所定のサービス)の利用を開始するための登録要求を第1ユーザから受け付ける。送信依頼手段232は、第1ユーザからの登録要求を受け付けた際に、第1ユーザが未成年である場合には、第1ユーザにより指定された第2ユーザを特定することが可能な氏名や住所などの特定情報と、その特定情報が真正であるか否かを認証することが可能な運転免許証などの認証情報と、を外部審査システム3(第三者)に送信することを依頼する本人確認依頼メール(送信依頼)を第2ユーザに送信する。一方、送信依頼手段232は、第1ユーザからの登録要求を受け付けた際に、第1ユーザが成年である場合には、第1ユーザを特定することが可能な氏名や住所などの特定情報と、その特定情報が真正であるか否かを認証することが可能な運転免許証などの認証情報と、を外部審査システム3(第三者)に送信することを依頼する本人確認依頼メール(送信依頼)を第1ユーザに送信する。コンテンツ提供手段233は、特定情報および認証情報に基づく外部審査システム3による認証が完了するまでの期間、第1ユーザが実行することが可能なミニゲーム(所定のコンテンツ)を第1ユーザに提供する。サービス提供手段234は、外部審査システム3による認証が完了することに基づいて第1ユーザに対する本編ゲームの提供を開始する。
【0105】
この構成によれば、外部審査システム3により第1ユーザまたは第2ユーザの本人認証が完了するまでの期間、第1ユーザは、本編ゲームを開始することができないものの、ミニゲームをプレイすることができる。よって、ユーザ体験を向上させることが可能である。
【0106】
登録要求は、第1ユーザの居住地国または居住地域(属性)を特定することが可能な居住地国または居住地域の情報(属性情報)が含まれている。コンテンツ提供手段233は、第1ユーザの居住地国または居住地域の情報に基づいて、外部審査システム3(第三者)による認証が完了するまでに必要な予想待ち時間(所要時間)を特定し、予想待ち時間に基づいて、複数のミニゲーム(コンテンツ)の中から、第1ユーザに提供する所定のミニゲームを決定する。
【0107】
この構成によれば、予想待ち時間に応じた適切なミニゲームを第1ユーザに提供することが可能となる。
ミニゲーム(コンテンツ)は、第1ユーザが所持するゲーム装置5(端末装置)において第1ユーザに提供されるものである。サーバ装置2の制御部23(コンピュータ)をプレイログ取得手段235として更に機能させる。プレイログ取得手段235は、外部審査システム3(第三者)による認証が完了するまではミニゲーム(所定のコンテンツ)のプレイログをゲーム装置5(端末装置)から取得せず、外部審査システム3による認証が完了した後にミニゲームのプレイログをゲーム装置5から取得する。
【0108】
この構成によれば、第1ユーザまたは第2ユーザがプライバシーポリシーなどに同意した後にミニゲームのプレイログを取得することになるため、プライバシーポリシーに違反することを、より確実に回避できる。
送信依頼手段232は、第1ユーザの生年月日(属性情報)に基づいて第1ユーザまたは第2ユーザのいずれに本人確認依頼メール(送信依頼)を送信するかを決定する。
【0109】
この構成によれば、第1ユーザが成年および未成年のいずれであるかを判定することができるため、本人確認依頼メールを、より適切なユーザに送付することが可能となる。
送信依頼手段232は、本人確認依頼メール(送信依頼)を第2ユーザに送信した後、図12に示されるような第1ユーザのミニゲーム(所定のコンテンツ)の実行履歴に基づいて、図13に示されるように第2ユーザに対して送信依頼を再度送信する。
【0110】
この構成によれば、本人認証のフローが第2ユーザで滞っているような場合、本人認証の手続きを進めるように第2ユーザを促すことが可能となる。
ゲーム装置5の制御部56を表示制御手段564として更に機能させる。表示制御手段564は、サーバ装置2の送信依頼手段232が同意依頼メールおよび本人確認依頼メール(送信依頼)を第2ユーザに送信した後、外部審査システム3(第三者)による認証が完了するまでの期間、認証が完了していない要因が第2ユーザおよび外部審査システム3のいずれであるかを、図11に示されるように第1ユーザによりミニゲーム(所定のコンテンツ)が実行される前、または図12に示されるように第1ユーザによりミニゲームが実行された後に表示する。
【0111】
この構成によれば、外部審査システム3の認証が滞っている要因を第1ユーザが認知することが可能となる。
表示制御手段564は、認証が完了していない要因が外部審査システム3(第三者)である場合、外部審査システム3による認証が完了するまでに予測される残り時間である予想待ち時間を、図11に示されるように、第1ユーザによりミニゲーム(所定のコンテンツ)が実行される前に表示する。
【0112】
この構成によれば、外部審査システム3の認証が完了するまでの待ち時間を第1ユーザが把握し易くなるため、第1ユーザの利便性を向上させることができる。
<第1変形例>
次に、実施形態のゲームシステム1の第1変形例について説明する。
【0113】
サーバ装置2のコンテンツ提供手段233は、ミニゲームとして、クエストが設定可能なゲームを第1ユーザに提供してもよい。クエストとは、ゲーム内で達成すべき課題や条件などを示すものである。コンテンツ提供手段233は、そのようなクエストが設定可能なゲームを第1ユーザに提供する際には、例えば予想待ち時間が短い場合、比較的短い時間でプレイできる構成のステージを含むクエストを第1ユーザに提供してもよい。そして、コンテンツ提供手段233は、本人認証のフローが第2ユーザで滞っているような場合、第1ユーザが所定のクエストを完了した後に、次の追加のクエストを再度設定して順次解放できるようにする。なお、クエストを完了する度に、第1ユーザに提供されるクエストの難易度を徐々に高めてもよい。
【0114】
<第2変形例>
次に、実施形態のゲームシステム1の第2変形例について説明する。
例えば夜分になっても本人認証のフローが第2ユーザで滞っているような場合、その日中に第2ユーザの本人認証が完了する見込みが少ない状況であると考えられる。このような状況において、サーバ装置2のコンテンツ提供手段233は、明日もミニゲームにログインすることを条件に所定の特典を第1ユーザに提供する、いわゆるログインボーナスを第1ユーザに提供してもよい。なお、ログインボーナスを第1ユーザに提供する条件としては、例えばミニゲームにログインするだけでなくミニゲームのプレイを要求するという条件や、ミニゲームで所定のクエストを達成するという条件を用いてもよい。所定の特典は、ミニゲームにおいて使用可能なゲーム媒体などに限らず、本編ゲームで使用可能なゲーム媒体などであってもよい。
【0115】
なお、本日中に第2ユーザの本人認証が完了する見込みが少ない状況である場合、サーバ装置2のコンテンツ提供手段233は、図11に示される状況表示領域940に表示されている予想待ち時間を、少なくとも次の日の時間に修正する。
サーバ装置2のコンテンツ提供手段233は、外部審査システム3による第2ユーザの本人認証に日単位の時間を要するような場合、ログインボーナスのようなステージ構成をミニゲームが有していることを第1ユーザに事前に提示することにより、ミニゲームを毎日プレイすることを第1ユーザに促してもよい。この場合にも、ゲーム装置5の通信手段561は、外部審査システム3による本人認証が完了するまでは、ミニゲームのログイン履歴をサーバ装置2に送信しない。通信手段561は、外部審査システム3による本人認証が完了した後に、ミニゲームのログイン履歴をサーバ装置2に送信する。サーバ装置2のコンテンツ提供手段233は、ミニゲームのログイン履歴を取得した後、例えば第1ユーザが毎日ログインしていたことに対応する特典を第1ユーザに付与する。
【0116】
このように、本実施形態のゲームシステム1では、コンテンツ提供手段233は、送信依頼手段232が本人確認依頼メール(送信依頼)を第2ユーザに送信した後、第1ユーザによりミニゲーム(所定のコンテンツ)が実行されてミニゲームのクエストが達成されるという条件(所定の条件)が満たされたときに、氏名や住所などの特定情報、および運転免許証などの認証情報が第2ユーザから外部審査システム3(第三者)に送信されていない場合には、図11に示される状況表示領域940に表示されている予想待ち時間(所要時間)を修正する。コンテンツ提供手段233は、修正後の予想待ち時間に基づいて、第1ユーザに対して追加で提供するクエスト(追加コンテンツ)を決定する。
【0117】
この構成によれば、第1ユーザがミニゲームに飽きることにより離脱することを回避し易くなる。
[他の実施形態]
上記実施形態において説明した各種制御手段および処理手順は一例であり、本発明、その適用物、またはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。各種制御手段および処理手順は、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜設計変更が可能である。
【0118】
例えば、図5に示されるステップS26の処理では、第1ユーザが成年であるか否かをデジタル同意可能年齢に基づいて判定したが、これに代えて、例えば成年年齢に基づいて第1ユーザが成年であるか否かを判定してもよい。
コンテンツ提供手段233が、外部審査システム3による認証が完了するまでに第1ユーザに提供する所定のコンテンツは、ミニゲームに限らず、電子書籍などの別のコンテンツであってもよい。
【0119】
図12に示されるリザルト画面95では、図11に示される待機画面94と同様に、予想待ち時間の情報を表示してもよい。
上記実施形態では、第2ユーザである保護者がアカウント情報を有していない場合を例に挙げて説明したが、第2ユーザがアカウント情報を有していても良い。第2ユーザがアカウント情報を有している場合には、第1ユーザおよび第2ユーザのそれぞれに対するプライバシーポリシーなどの確認処理、および外部審査システム3による本人確認処理を並行して行ってもよい。
【0120】
ゲーム装置5では、外部審査システム3による認証が完了するまでは本編ゲームを実行できないようにするために、ゲーム実行手段562が、外部審査システム3による認証が完了した後に本編ゲームを実行することとした。これに代えて、ゲーム装置5では、外部審査システム3による認証が完了までサーバ装置2からの本編ゲームのゲームデータのダウンロードができないようになっていてもよい。
【0121】
上記の実施形態では、ゲーム装置5がスマートフォンである場合を例示したが、ゲーム装置5は、ゲームセンターなどに提供されるアミューズメント機器であってもよい。
上記のゲームは、アクションゲーム、シューティングゲーム、ロールプレイングゲーム、シミュレーションゲーム、ボードゲーム、およびパズルゲームなどであってもよく、様々な種類のゲームに適用することができる。
【0122】
上記の実施形態では、オブジェクトがプレイヤキャラクタである場合を例示したが、これに限定されない。例えば、オブジェクトは、仮想ゲーム空間内で使用されるカードやアイテム(武器、防具などの装備品)などであってもよい。
上記の実施形態では、サーバ装置2および複数のゲーム装置5が一体となってゲームプログラムを機能させる場合を例示したが、これに限定されない。ゲームプログラムのすべての手段が、サーバ装置2単体、ゲーム装置5単体、サーバ装置2およびゲーム装置5とは別の通信端末単体、これらのうちの組み合わせ可能な2つの装置(例えばサーバ装置2とゲーム装置5での分散処理など)に備えられていてもよい。また、サーバ装置2、ゲーム装置5、および通信端末を一体となって機能させる場合、どの手段をどの装置にて機能させるかに関しても適宜変更が可能である。
【0123】
これらの他の実施形態を採用した場合においても、本実施形態の作用効果は発揮される。また、本実施形態と他の実施形態、および他の実施形態同士を適宜組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0124】
1:ゲームシステム(情報処理システム)、2:サーバ装置(情報処理装置)、5:ゲーム装置(情報処理装置)、6:端末装置(情報処理装置)、23,56,76:制御部(コンピュータ)、231:要求受付手段(要求受付部)、232:送信依頼手段(送信依頼部)、233:コンテンツ提供手段(コンテンツ提供部)、234:サービス提供手段(サービス提供部)、235:プレイログ取得手段、564:表示制御手段。
【要約】
【課題】ユーザ体験を向上させることが可能な情報処理システムを提供する。
【解決手段】ゲームシステム1では、サーバ装置2の制御部23を、要求受付手段231と、送信依頼手段232と、コンテンツ提供手段233と、サービス提供手段234と、を備える。要求受付手段231は、登録要求を第1ユーザから受け付ける。送信依頼手段232は、第2ユーザを特定することが可能な特定情報と認証情報とを外部審査システムに送信することを依頼する本人確認依頼メールを第2ユーザに送信する。コンテンツ提供手段233は、外部審査システム3による認証が完了するまでの期間、ミニゲームを第1ユーザに提供する。サービス提供手段234は、外部審査システム3による認証が完了することに基づいて第1ユーザに対する本編ゲームの提供を開始する。
【選択図】図2
図1
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図10
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