(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-05
(45)【発行日】2025-03-13
(54)【発明の名称】通信機器、制御方法、基地局、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04B 1/50 20060101AFI20250306BHJP
H04B 17/15 20150101ALI20250306BHJP
H04B 17/29 20150101ALI20250306BHJP
H04B 7/06 20060101ALI20250306BHJP
H04B 7/08 20060101ALI20250306BHJP
【FI】
H04B1/50
H04B17/15
H04B17/29
H04B7/06 982
H04B7/08 982
(21)【出願番号】P 2023510412
(86)(22)【出願日】2021-08-19
(86)【国際出願番号】 CN2021113570
(87)【国際公開番号】W WO2022068458
(87)【国際公開日】2022-04-07
【審査請求日】2023-02-13
(31)【優先権主張番号】202011049878.6
(32)【優先日】2020-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】張 興 民
(72)【発明者】
【氏名】韋 兆 碧
(72)【発明者】
【氏名】王 珊
(72)【発明者】
【氏名】江 宇 亭
【審査官】鴨川 学
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0222791(US,A1)
【文献】国際公開第2019/152793(WO,A1)
【文献】特開2006-345377(JP,A)
【文献】特開2016-195334(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 1/50
H04B 17/15
H04B 17/29
H04B 7/06
H04B 7/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1周波数ビンのRF信号を送信するように構成される送信リンクと、
第2周波数ビンのRF信号を受信するように構成される受信リンクと、
RF信号を送信、受信するように構成され、前記送信リンク及び前記受信リンクにそれぞれ接続されるアンテナモジュールと、
前記送信リンク、前記受信リンク及び前記アンテナモジュールにそれぞれ接続される結合モジュールと、
前記送信リンク及び/又は前記受信リンクに設けられる補正コンバージョンモジュールと、
前記送信リンク、前記受信リンク及び前記補正コンバージョンモジュールにそれぞれ接続されるロジックモジュールと、を含み、
前記送信リンクは、デジタルアナログ変換モジュールと、アップコンバージョンモジュールと、第1切り替えスイッチと、を含み、前記補正コンバージョンモジュールと前記アップコンバージョンモジュールが接続されて、第1コンバージョンユニットが構成され、前記ロジックモジュール、前記デジタルアナログ変換モジュール、前記第1コンバージョンユニット、前記第1切り替えスイッチ及び前記アンテナモジュールは順次接続され、又は前記ロジックモジュール、前記第1コンバージョンユニット、前記デジタルアナログ変換モジュール、前記第1切り替えスイッチ及び前記アンテナモジュールは順次接続され、前記第1切り替えスイッチはさらに、前記結合モジュール及び前記ロジックモジュールに接続され、
前記ロジックモジュールは、
第1補正信号を前記送信リンクに送信し、
前記補正コンバージョンモジュールを作動制御して、前記第1補正信号が前記送信リンクによって第2周波数ビンに変調されるようにし、
前記第1切り替えスイッチを制御して前記第1コンバージョンユニットと前記結合モジュール又は前記デジタルアナログ変換モジュールと前記結合モジュールを導通させ、前記第1補正信号が前記第1切り替えスイッチと前記結合モジュールによって前記アンテナモジュールに伝送されるようにし、
前記受信リンクが前記アンテナモジュールから受信した第2周波数ビンの前記第1補正信号を取得して、RF信号の補正を行うように構成される通信機器。
【請求項2】
第1周波数ビンのRF信号を送信するように構成される送信リンクと、
第2周波数ビンのRF信号を受信するように構成される受信リンクと、
RF信号を送信、受信するように構成され、前記送信リンク及び前記受信リンクにそれぞれ接続されるアンテナモジュールと、
前記送信リンク、前記受信リンク及び前記アンテナモジュールにそれぞれ接続される結合モジュールと、
前記送信リンク及び/又は前記受信リンクに設けられる補正コンバージョンモジュールと、
前記送信リンク、前記受信リンク及び前記補正コンバージョンモジュールにそれぞれ接続されるロジックモジュールと、を含み、
前記受信リンクは第2切り替えスイッチと、ダウンコンバージョンモジュールと、アナログデジタル変換モジュールと、を含み、前記補正コンバージョンモジュールと前記ダウンコンバージョンモジュールが接続されて、第2コンバージョンユニットが構成され、前記アンテナモジュール、前記第2切り替えスイッチ、前記第2コンバージョンユニット、前記アナログデジタル変換モジュール及び前記ロジックモジュールは順次接続され、又は前記アンテナモジュール、前記第2切り替えスイッチ、前記アナログデジタル変換モジュール、前記第2コンバージョンユニット及び前記ロジックモジュールは順次接続され、前記第2切り替えスイッチはさらに、前記結合モジュール及び前記ロジックモジュールに接続され、
前記ロジックモジュールは、
第2補正信号を前記送信リンクに送信して、前記第2補正信号が第1周波数ビンに変調され、前記第2補正信号が前記アンテナモジュールによって前記結合モジュールに伝送されるようにし、
前記第2切り替えスイッチを制御して前記結合モジュールと前記第2コンバージョンユニット又は前記結合モジュールと前記アナログデジタル変換モジュールを導通させ、前記受信リンクが前記第2切り替えスイッチによって前記結合モジュールから第1周波数ビンの前記第2補正信号を受信するようにし、
前記補正コンバージョンモジュールを作動制御して前記受信リンクが受信した第1周波数ビンの前記第2補正信号を変調して前記ロジックモジュールに伝送するようにし、
前記受信リンクが受信した前記第2補正信号を取得して、RF信号の補正を行うように構成される通信機器。
【請求項3】
通信機器であって、
第1周波数ビンのRF信号を送信するように構成される送信リンクと、
第2周波数ビンのRF信号を受信するように構成される受信リンクと、
RF信号を送信、受信するように構成され、前記送信リンク及び前記受信リンクにそれぞれ接続されるアンテナモジュールと、
前記送信リンク、前記受信リンク及び前記アンテナモジュールにそれぞれ接続される結合モジュールと、
前記送信リンク及び/又は前記受信リンクに設けられる補正コンバージョンモジュールと、
前記送信リンク、前記受信リンク及び前記補正コンバージョンモジュールにそれぞれ接続されるロジックモジュールと、を含み、
前記送信リンクは、デジタルアナログ変換モジュールと、アップコンバージョンモジュールと、第1切り替えスイッチと、を含み、前記受信リンクは、第2切り替えスイッチと、ダウンコンバージョンモジュールと、アナログデジタル変換モジュールと、を含み、前記補正コンバージョンモジュールは第1補正コンバージョンモジュールと第2補正コンバージョンモジュールを含み、前記第1補正コンバージョンモジュールと前記アップコンバージョンモジュールが接続されて、第1コンバージョンユニットが構成され、前記第2補正コンバージョンモジュールと前記ダウンコンバージョンモジュールが接続されて、第2コンバージョンユニットが構成され、
前記ロジックモジュール、前記デジタルアナログ変換モジュール、前記第1コンバージョンユニット、前記第1切り替えスイッチ及び前記アンテナモジュールは順次接続され、前記アンテナモジュール、前記第2切り替えスイッチ、前記第2コンバージョンユニット、前記アナログデジタル変換モジュール及び前記ロジックモジュールは順次接続され、
前記通信機器は、前記第1切り替えスイッチ、前記第2切り替えスイッチ及び前記結合モジュールにそれぞれ接続される第3切り替えスイッチをさらに含み、
前記第1補正コンバージョンモジュール、前記第2補正コンバージョンモジュール、前記第1切り替えスイッチ、前記第2切り替えスイッチ及び前記第3切り替えスイッチは全て前記ロジックモジュールに接続され、
前記ロジックモジュールは、
第1補正信号を前記送信リンクに送信し、
前記第1補正コンバージョンモジュールを作動制御して、前記第1補正信号が前記送信リンクによって第2周波数ビンに変調されるようにし、
前記第1切り替えスイッチを制御して前記第1コンバージョンユニットと前記第3切り替えスイッチを導通させるとともに、前記第3切り替えスイッチを制御して前記第1切り替えスイッチと前記結合モジュールを導通させ、前記第1補正信号が前記第1切り替えスイッチ、前記第3切り替えスイッチ及び前記結合モジュールによって前記アンテナモジュールに伝送されるようにし、
前記受信リンクが前記アンテナモジュールから受信した第2周波数ビンの前記第1補正信号を取得して、RF信号の補正を行うように構成され、また、
第2補正信号を前記送信リンクに送信して、前記第2補正信号が第1周波数ビンに変調されるようにし、
前記第1切り替えスイッチを制御して前記第1コンバージョンユニットと前記アンテナモジュールを導通させ、前記第2補正信号が前記第1切り替えスイッチ及び前記アンテナモジュールによって前記結合モジュールに伝送されるようにし、
前記第3切り替えスイッチを制御して前記結合モジュールと前記第2切り替えスイッチを導通させるとともに、前記第2切り替えスイッチを制御して前記第3切り替えスイッチと前記第2コンバージョンユニットを導通させ、前記受信リンクが前記第2切り替えスイッチ及び前記第3切り替えスイッチによって前記結合モジュールから第1周波数ビンの前記第2補正信号を受信するようにし、
前記第2補正コンバージョンモジュールを作動制御して前記受信リンクが受信した第1周波数ビンの前記第2補正信号を変調するようにし、
前記受信リンクが受信した前記第2補正信号を取得して、RF信号の補正を行うように構成される通信機器。
【請求項4】
通信機器であって、
第1周波数ビンのRF信号を送信するように構成される送信リンクと、
第2周波数ビンのRF信号を受信するように構成される受信リンクと、
RF信号を送信、受信するように構成され、前記送信リンク及び前記受信リンクにそれぞれ接続されるアンテナモジュールと、
前記送信リンク、前記受信リンク及び前記アンテナモジュールにそれぞれ接続される結合モジュールと、
前記送信リンク及び/又は前記受信リンクに設けられる補正コンバージョンモジュールと、
前記送信リンク、前記受信リンク及び前記補正コンバージョンモジュールにそれぞれ接続されるロジックモジュールと、を含み、
前記送信リンクはデジタルアナログ変換モジュールと、アップコンバージョンモジュールと、第1切り替えスイッチと、を含み、前記受信リンクは第2切り替えスイッチと、ダウンコンバージョンモジュールと、アナログデジタル変換モジュールと、を含み、前記補正コンバージョンモジュールは第1補正コンバージョンモジュールと第2補正コンバージョンモジュールを含み、前記第1補正コンバージョンモジュールと前記アップコンバージョンモジュールが接続されて、第1コンバージョンユニットが構成され、前記第2補正コンバージョンモジュールと前記ダウンコンバージョンモジュールが接続されて、第2コンバージョンユニットが構成され、
前記ロジックモジュール、前記第1コンバージョンユニット、前記デジタルアナログ変換モジュール、前記第1切り替えスイッチ及び前記アンテナモジュールは順次接続され、前記アンテナモジュール、前記第2切り替えスイッチ、前記アナログデジタル変換モジュール、前記第2コンバージョンユニット及び前記ロジックモジュールは順次接続され、
前記通信機器は、前記第1切り替えスイッチ、前記第2切り替えスイッチ及び前記結合モジュールにそれぞれ接続される第3切り替えスイッチをさらに含み、
前記第1補正コンバージョンモジュール、前記第2補正コンバージョンモジュール、前記第1切り替えスイッチ、前記第2切り替えスイッチ及び前記第3切り替えスイッチは全て前記ロジックモジュールに接続され、
前記ロジックモジュールは、
第1補正信号を前記送信リンクに送信し、
前記第1補正コンバージョンモジュールを作動制御して、前記第1補正信号が前記送信リンクによって第2周波数ビンに変調されるようにし、
前記第1切り替えスイッチを制御して前記デジタルアナログ変換モジュールと前記第3切り替えスイッチを導通させるとともに、前記第3切り替えスイッチを制御して前記第1切り替えスイッチと前記結合モジュールを導通させ、前記第1補正信号が前記第1切り替えスイッチ、前記第3切り替えスイッチ及び前記結合モジュールによって前記アンテナモジュールに伝送されるようにし、
前記受信リンクが前記アンテナモジュールから受信した第2周波数ビンの前記第1補正信号を取得して、RF信号の補正を行うように構成され、また、
第2補正信号を前記送信リンクに送信して、前記第2補正信号が第1周波数ビンに変調されるようにし、
前記第1切り替えスイッチを制御して前記デジタルアナログ変換モジュールと前記アンテナモジュールを導通させ、前記第2補正信号が前記第1切り替えスイッチ及び前記アンテナモジュールによって前記結合モジュールに伝送されるようにし、
前記第3切り替えスイッチを制御して前記結合モジュールと前記第2切り替えスイッチを導通させるとともに、前記第2切り替えスイッチを制御して前記第3切り替えスイッチと前記アナログデジタル変換モジュールを導通させ、前記受信リンクが前記第2切り替えスイッチ及び前記第3切り替えスイッチによって前記結合モジュールから第1周波数ビンの前記第2補正信号を受信するようにし、
前記第2補正コンバージョンモジュールを作動制御して前記受信リンクが受信した第1周波数ビンの前記第2補正信号を変調するようにし、
前記受信リンクが受信した前記第2補正信号を取得して、RF信号の補正を行うように構成される通信機器。
【請求項5】
通信機器の制御方法であって、
前記通信機器は、第1周波数ビンのRF信号を送信するように構成される送信リンクと、第2周波数ビンのRF信号を受信するように構成される受信リンクと、RF信号を送信、受信するように構成されるアンテナモジュールと、結合モジュールと、補正コンバージョンモジュールと、を含み、前記アンテナモジュールは前記送信リンク及び前記受信リンクにそれぞれ接続され、前記結合モジュールは前記送信リンク、前記受信リンク及び前記アンテナモジュールにそれぞれ接続され、前記補正コンバージョンモジュールは前記送信リンク及び/又は前記受信リンクに設けられ、
前記送信リンクは、デジタルアナログ変換モジュールと、アップコンバージョンモジュールと、第1切り替えスイッチと、を含み、前記補正コンバージョンモジュールと前記アップコンバージョンモジュールが接続されて、第1コンバージョンユニットが構成され、前記デジタルアナログ変換モジュール、前記第1コンバージョンユニット、前記第1切り替えスイッチ及び前記アンテナモジュールは順次接続され、又は前記第1コンバージョンユニット、前記デジタルアナログ変換モジュール、前記第1切り替えスイッチ及び前記アンテナモジュールは順次接続され、前記第1切り替えスイッチはさらに前記結合モジュールに接続され、
前記制御方法は、
前記デジタルアナログ変換モジュール又は前記第1コンバージョンユニットから第1補正信号を前記送信リンクに送信するステップと、
前記補正コンバージョンモジュールを作動制御して、前記第1補正信号が前記送信リンクによって第2周波数ビンに変調されるようにするステップと、
前記第1切り替えスイッチを制御して前記第1コンバージョンユニットと前記結合モジュール又は前記デジタルアナログ変換モジュールと前記結合モジュールを導通させ、前記第1補正信号が前記第1切り替えスイッチ及び前記結合モジュールによって前記アンテナモジュールに伝送されるようにするステップと、
前記受信リンクが前記アンテナモジュールから受信した第2周波数ビンの前記第1補正信号を取得して、RF信号の補正を行うステップと、を含む通信機器の制御方法。
【請求項6】
通信機器の制御方法であって、
前記通信機器は、第1周波数ビンのRF信号を送信するように構成される送信リンクと、第2周波数ビンのRF信号を受信するように構成される受信リンクと、RF信号を送信、受信するように構成されるアンテナモジュールと、結合モジュールと、補正コンバージョンモジュールと、を含み、前記アンテナモジュールは前記送信リンク及び前記受信リンクにそれぞれ接続され、前記結合モジュールは前記送信リンク、前記受信リンク及び前記アンテナモジュールにそれぞれ接続され、前記補正コンバージョンモジュールは前記送信リンク及び/又は前記受信リンクに設けられ、
前記受信リンクは、第2切り替えスイッチと、ダウンコンバージョンモジュールと、アナログデジタル変換モジュールと、を含み、前記補正コンバージョンモジュールと前記ダウンコンバージョンモジュールが接続されて、第2コンバージョンユニットが構成され、前記アンテナモジュール、前記第2切り替えスイッチ、前記第2コンバージョンユニット及び前記アナログデジタル変換モジュールは順次接続され、又は前記アンテナモジュール、前記第2切り替えスイッチ、前記アナログデジタル変換モジュール及び前記第2コンバージョンユニットは順次接続され、前記第2切り替えスイッチはさらに前記結合モジュールに接続され、
前記制御方法は、
第2補正信号を前記送信リンクに送信して、前記第2補正信号が第1周波数ビンに変調され、前記第2補正信号が前記アンテナモジュールによって前記結合モジュールに伝送されるようにするステップと、
前記第2切り替えスイッチを制御して前記結合モジュールと前記第2コンバージョンユニット又は前記結合モジュールと前記アナログデジタル変換モジュールを導通させ、前記受信リンクが前記第2切り替えスイッチによって前記結合モジュールから第1周波数ビンの前記第2補正信号を受信するようにするステップと、
前記補正コンバージョンモジュールを作動制御して前記受信リンクが受信した第1周波数ビンの前記第2補正信号を変調するようにするステップと、
前記アナログデジタル変換モジュール又は前記第2コンバージョンユニットから、前記受信リンクが受信した前記第2補正信号を取得して、RF信号の補正を行うステップと、を含む通信機器の制御方法。
【請求項7】
通信機器の制御方法であって、
前記通信機器は、第1周波数ビンのRF信号を送信するように構成される送信リンクと、第2周波数ビンのRF信号を受信するように構成される受信リンクと、RF信号を送信、受信するように構成されるアンテナモジュールと、結合モジュールと、補正コンバージョンモジュールと、を含み、前記アンテナモジュールは前記送信リンク及び前記受信リンクにそれぞれ接続され、前記結合モジュールは前記送信リンク、前記受信リンク及び前記アンテナモジュールにそれぞれ接続され、前記補正コンバージョンモジュールは前記送信リンク及び/又は前記受信リンクに設けられ、
前記送信リンクは、デジタルアナログ変換モジュールと、アップコンバージョンモジュールと、第1切り替えスイッチと、を含み、前記受信リンクは、第2切り替えスイッチと、ダウンコンバージョンモジュールと、アナログデジタル変換モジュールと、を含み、前記補正コンバージョンモジュールは第1補正コンバージョンモジュールと第2補正コンバージョンモジュールを含み、前記第1補正コンバージョンモジュールと前記アップコンバージョンモジュールが接続されて、第1コンバージョンユニットが構成され、前記第2補正コンバージョンモジュールと前記ダウンコンバージョンモジュールが接続されて、第2コンバージョンユニットが構成され、
前記デジタルアナログ変換モジュール、前記第1コンバージョンユニット、前記第1切り替えスイッチ及び前記アンテナモジュールは順次接続され、又は前記第1コンバージョンユニット、前記デジタルアナログ変換モジュール、前記第1切り替えスイッチ及び前記アンテナモジュールは順次接続され、前記アンテナモジュール、前記第2切り替えスイッチ、前記第2コンバージョンユニット及び前記アナログデジタル変換モジュールは順次接続され、又は前記アンテナモジュール、前記第2切り替えスイッチ、前記アナログデジタル変換モジュール及び前記第2コンバージョンユニットは順次接続され、
前記通信機器は、前記第1切り替えスイッチ、前記第2切り替えスイッチ及び前記結合モジュールにそれぞれ接続される第3切り替えスイッチをさらに含み、
前記制御方法は、
前記デジタルアナログ変換モジュール又は前記第1コンバージョンユニットから第1補正信号を前記送信リンクに送信するステップと、
前記第1補正コンバージョンモジュールを作動制御して、前記第1補正信号が前記送信リンクによって第2周波数ビンに変調されるようにするステップと、
前記第1切り替えスイッチを制御して前記第1コンバージョンユニットと前記第3切り替えスイッチ又は前記デジタルアナログ変換モジュールと前記第3切り替えスイッチを導通させるとともに、前記第3切り替えスイッチを制御して前記第1切り替えスイッチと前記結合モジュールを導通させ、前記第1補正信号が前記第1切り替えスイッチ、前記第3切り替えスイッチ及び前記結合モジュールによって前記アンテナモジュールに伝送されるようにするステップと、
前記受信リンクが前記アンテナモジュールから受信した第2周波数ビンの前記第1補正信号を取得して、RF信号の補正を行うステップと、を含み、また、
第2補正信号を前記送信リンクに送信して、前記第2補正信号が第1周波数ビンに変調されるようにするステップと、
前記第1切り替えスイッチを制御して前記第1コンバージョンユニットと前記アンテナモジュール又は前記デジタルアナログ変換モジュールと前記アンテナモジュールを導通させ、前記第2補正信号が前記第1切り替えスイッチ及び前記アンテナモジュールによって前記結合モジュールに伝送されるようにするステップと、
前記第3切り替えスイッチを制御して前記結合モジュールと前記第2切り替えスイッチを導通させるとともに、前記第2切り替えスイッチを制御して前記第3切り替えスイッチと前記第2コンバージョンユニット又は前記第3切り替えスイッチと前記アナログデジタル変換モジュールを導通させ、前記受信リンクが前記第2切り替えスイッチ及び前記第3切り替えスイッチによって前記結合モジュールから第1周波数ビンの前記第2補正信号を受信するようにするステップと、
前記第2補正コンバージョンモジュールを作動制御して前記受信リンクが受信した第1周波数ビンの前記第2補正信号を変調するようにするステップと、
前記アナログデジタル変換モジュール又は前記第2コンバージョンユニットから、前記受信リンクが受信した前記第2補正信号を取得して、RF信号の補正を行うステップと、を含む通信機器の制御方法。
【請求項8】
請求項1~4のいずれか1項に記載の通信機器を含むか、又は
メモリと、プロセッサと、メモリ上に記憶され、プロセッサ上で運行可能なコンピュータプログラムとを含み、前記プロセッサは前記コンピュータプログラムを実行すると、請求項5~7のいずれか1項に記載の通信機器の制御方法を実現する基地局。
【請求項9】
請求項5~7のいずれか1項に記載の通信機器の制御方法を実行するためのコンピュータ実行可能命令を記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、出願番号が202011049878.6、出願日が2020年09月29日の中国特許出願に基づいて提出され、当該中国特許出願の優先権を主張しており、当該中国特許出願の全ての内容はここで参照として本願に組み込まれている。
【0002】
本願の実施例は通信の技術分野に関するが、これに限定されるものではなく、特に通信機器、制御方法、基地局、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
アンテナ補正技術はビームフォーミング技術の中核の一つであり、大規模多入力多出力(MIMO:Multiple Input Multiple Output)技術の優位性を実現するための前提条件である。周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplexing)システムでは、異なる周波数を送受信する動作特性のために、従来方式では、送信リンクは、受信周波数帯域のための補正シーケンスを送信するために使用することができず、受信リンクは、送信周波数帯域のための補正シーケンスを受信するために使用することができない。したがって、受信リンクの信号補正のために、追加の送信モジュールを使用して、受信周波数帯域に一致する補正シーケンスを送信する必要があり、送信リンクの信号補正のために、追加の受信モジュールを使用して、送信周波数帯域に一致する補正シーケンスを受信する必要がある。
【0004】
したがって、追加の送信モジュールと追加の受信モジュールの需要は、追加のアナログデジタル変換/デジタルアナログ変換(ADC/DAC)ディスクリートデバイスを導入する必要がある。一方、ADC/DACデバイスの導入はレイアウト面積の増大、コストの増加、ロジックデバイスのピン圧力の増加や電源構成の増加などの問題を招く。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以下は本明細書で詳細に説明される主題の概要である。本概要は、特許請求の範囲の保護範囲を限定するものではない。
【0006】
本願の実施例は、通信機器、制御方法、基地局、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1態様では、本願の実施例は、通信機器を提供する。前記通信機器は、
第1周波数ビンのRF信号を送信するように構成される送信リンクと、第2周波数ビンのRF信号を受信するように構成される受信リンクと、RF信号を送信、受信するように構成され、前記送信リンク及び前記受信リンクにそれぞれ接続されるアンテナモジュールと、前記送信リンク、前記受信リンク及び前記アンテナモジュールにそれぞれ接続される結合モジュールと、前記送信リンク及び/又は前記受信リンクに設けられる補正コンバージョンモジュールと、前記送信リンク、前記受信リンク及び前記補正コンバージョンモジュールにそれぞれ接続されるロジックモジュールと、を含む。前記ロジックモジュールは、第1補正信号を前記送信リンクに送信し、前記補正コンバージョンモジュールを作動制御して、前記第1補正信号が前記送信リンクによって第2周波数ビンに変調され、前記第1補正信号が前記結合モジュールによって前記アンテナモジュールに転送されるようにし、前記受信リンクが前記アンテナモジュールから受信した第2周波数ビンの前記第1補正信号を取得して、RF信号の補正を行うように構成され、及び/又は、第2補正信号を前記送信リンクに送信して、前記第2補正信号が前記送信リンクによって第1周波数ビンに変調され、前記第2補正信号が前記アンテナモジュールによって前記結合モジュールに伝送されるようにし、前記補正コンバージョンモジュールを作動制御して前記受信リンクが前記結合モジュールから受信した第1周波数ビンの前記第2補正信号を変調するようにし、前記受信リンクが受信した前記第2補正信号を取得して、RF信号の補正を行うように構成される。
【0008】
第2態様では、本願の実施例は、通信機器の制御方法を提供する。
前記通信機器は、第1周波数ビンのRF信号を送信するように構成される送信リンクと、第2周波数ビンのRF信号を受信するように構成される受信リンクと、RF信号を送信、受信するように構成されるアンテナモジュールと、結合モジュールと、補正コンバージョンモジュールと、を含む。前記アンテナモジュールは前記送信リンク及び前記受信リンクにそれぞれ接続される。前記結合モジュールは前記送信リンク、前記受信リンク及び前記アンテナモジュールにそれぞれ接続される。前記補正コンバージョンモジュールは前記送信リンク及び/又は前記受信リンクに設けられる。
【0009】
前記制御方法は、第1補正信号を前記送信リンクに送信するステップと、前記補正コンバージョンモジュールを作動制御して、前記第1補正信号が前記送信リンクによって第2周波数ビンに変調され、前記第1補正信号が前記結合モジュールによって前記アンテナモジュールに転送されるようにするステップと、前記受信リンクによって前記アンテナモジュールから受信されて第2周波数ビンに変調された前記第1補正信号を取得して、RF信号の補正を行うステップと、を含む。及び/又は、前記制御方法は、第2補正信号を前記送信リンクに送信して、前記第2補正信号が前記送信リンクによって第1周波数ビンに変調され、前記第2補正信号が前記アンテナモジュールによって前記結合モジュールに伝送されるようにするステップと、前記補正コンバージョンモジュールを作動制御して、前記受信リンクが前記結合モジュールから受信した第1周波数ビンの前記第2補正信号を変調するようにするステップと、前記受信リンクが受信した前記第2補正信号を取得して、RF信号の補正を行うステップと、を含む。
【0010】
第3態様では、本願の実施例は、基地局を提供する。前記基地局は、
上記の第1態様に記載の通信機器を含むか、又は、メモリと、プロセッサと、メモリ上に記憶され、プロセッサで運行可能なコンピュータプログラムと、を含み、前記プロセッサは前記コンピュータプログラムを実行すると、上記の第2態様に記載の通信機器の制御方法を実現する。
【0011】
第4態様では、本願の実施例はさらに、上記の第2態様に記載の通信機器の制御方法を実行するためのコンピュータ実行可能命令を記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0012】
本願の他の特徴及び利点は、後の明細書で説明され、本明細書から部分的に明らかになるか、又は本明細書を実施することによって理解される。本願の目的及び他の利点は、明細書、特許請求の範囲、及び図面において特に指摘された構造によって達成され得る。
【0013】
図面は、本願の技術案の更なる理解を提供するために使用され、明細書の一部を構成し、本願の実施例と共に本願の技術案を説明するために使用され、本願の技術案を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本願の一実施例による通信機器の概略図である。
【
図2】本願の別の実施例による通信機器の概略図である。
【
図3】本願の別の実施例による通信機器の概略図である。
【
図4】本願の別の実施例による通信機器の概略図である。
【
図5】本願の別の実施例による通信機器の概略図である。
【
図6】本願の別の実施例による通信機器の概略図である。
【
図7】本願の一実施例による通信機器の制御方法のフローチャートである。
【
図8】本願の別の実施例による通信機器の制御方法のフローチャートである。
【
図9】本願の別の実施例による通信機器の制御方法のフローチャートである。
【
図10】本願の別の実施例による通信機器の制御方法のフローチャートである。
【
図11】本願の別の実施例による通信機器の制御方法のフローチャートである。
【
図12】本願の別の実施例による通信機器の制御方法のフローチャートである。
【
図13】本願の一実施例による通信機器のハードウェア回路図である。
【
図14】本願の別の実施例による通信機器のハードウェア回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本願の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下では、図面及び実施例を参照して、本願をさらに詳細に説明する。なお、ここで説明される具体的な実施例は、本願を説明するためにのみ使用され、本願を限定するものではない。
【0016】
なお、機能モジュール分割は装置の概略図に示され、論理的順序はフローチャートに示されているが、示された又は説明されたステップは、場合によっては、装置のモジュール分割又はフローチャートに示された順序とは異なるもので実行されてもよい。明細書、特許請求の範囲、又は上記の図面における用語「第1」、「第2」などは、特定の順序又は優先順位を説明するために使用されるのではなく、類似の対象を区別するために使用される。
【0017】
本願の実施例は通信機器、制御方法、基地局、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。通信機器は、ロジックモジュールと、送信リンクと、受信リンクと、アンテナモジュールと、結合モジュールと、補正コンバージョンモジュールと、を含む。送信リンクは、第1周波数ビンのRF信号を送信するように構成される。受信リンクは、第2周波数ビンのRF信号を受信するように構成される。アンテナモジュールはRF信号を送信、受信するように構成される。アンテナモジュールは、送信リンク及び受信リンクにそれぞれ接続される。結合モジュールは、送信リンク、受信リンク及びアンテナモジュールにそれぞれ接続される。補正コンバージョンモジュールは、送信リンク及び/又は受信リンクに設けられる。ロジックモジュールは、送信リンク、受信リンク及び補正コンバージョンモジュールにそれぞれ接続される。送信リンク及び/又は受信リンクに補正コンバージョンモジュールが設けられることによって、補正コンバージョンモジュールが送信リンクに設けられる場合、補正コンバージョンモジュールを作動制御した後、送信リンクは第2周波数ビンの第1補正信号を送信し、受信リンクは第2周波数ビンの第1補正信号を受信してRF信号の補正を行うためにロジックモジュールに伝送することを可能とする。補正コンバージョンモジュールが受信リンクに設けられる場合、送信リンクは第1周波数ビンの第2補正信号を直接送信し、補正コンバージョンモジュールを作動制御して、受信リンクが第1周波数ビンの第2補正信号を受信して、RF信号の補正を行うためにロジックモジュールに伝送することを可能とする。すなわち、RFリンクの多重化によってRF信号が補正される。これによって、追加の送信モジュール、受信モジュール及びADC/DACデバイスを設置することを不要とし、レイアウト面積の増加、コストの増加、ロジックデバイスのピン圧力の増加及び電源構成の増加などの問題を回避することができる。
【0018】
以下、図面を参照して、本願の実施例をさらに説明する。
図1に示すように、
図1は本願の一実施例による、RFリンクの多重化によってRF信号が補正される通信機器の概略図である。
【0019】
図1に示すように、該通信機器は、ロジックモジュールと、送信リンクと、受信リンクと、アンテナモジュールと、結合モジュールと、補正コンバージョンモジュールと、を含む。送信リンクは、第1周波数ビンのRF信号を送信するように構成される。受信リンクは、第2周波数ビンのRF信号を受信するように構成される。アンテナモジュールは、RF信号を送信、受信するように構成される。アンテナモジュールは、送信リンク及び受信リンクにそれぞれ接続される。結合モジュールは、送信リンク、受信リンク及びアンテナモジュールにそれぞれ接続される。ロジックモジュールは、送信リンク、受信リンク及び補正コンバージョンモジュールにそれぞれ接続される。補正コンバージョンモジュールは送信リンク及び/又は受信リンクに設けられる。
図1においては、補正コンバージョンモジュールが図示されていない。
【0020】
補正コンバージョンモジュールが送信リンクに設けられる場合、ロジックモジュールは、第1補正信号を送信リンクに送信し、補正コンバージョンモジュールを作動制御して第1補正信号が送信リンクによって第2周波数ビンに変調され、第1補正信号が結合モジュールによってアンテナモジュールに転送されるようにするように構成される。ロジックモジュールは、受信リンクがアンテナモジュールから受信した第2周波数ビンの第1補正信号を取得して、RF信号の補正を行う。これによって、アップリンクアンテナ補正が行われる。
【0021】
補正コンバージョンモジュールが受信リンクに設けられる場合、ロジックモジュールは、第2補正信号を送信リンクに送信し、第2補正信号が送信リンクによって第1周波数ビンに変調され、第2補正信号がアンテナモジュールによって結合モジュールに伝送されるようにし、補正コンバージョンモジュールを作動制御して、受信リンクが結合モジュールから受信した第1周波数ビンの第2補正信号を変調する。ロジックモジュールは受信リンクが受信した第2補正信号を取得して、RF信号の補正を行う。これによって、ダウンリンクアンテナ補正が行われる。
【0022】
一実施例では、
図2に示すように、送信リンクは、デジタルアナログ変換モジュールと、アップコンバージョンモジュールと、第1切り替えスイッチと、を含む。補正コンバージョンモジュールは、送信リンク内に設けられる。補正コンバージョンモジュールとアップコンバージョンモジュールが接続されて、第1コンバージョンユニットが構成される。具体的には、ロジックモジュール、デジタルアナログ変換モジュール、第1コンバージョンユニット、第1切り替えスイッチ及びアンテナモジュールは順次接続される。第1切り替えスイッチは、さらに結合モジュール及びロジックモジュールに接続される。ロジックモジュールは、具体的には、第1補正信号を送信リンクに送信し、補正コンバージョンモジュールを作動制御して、第1補正信号が送信リンクによって第2周波数ビンに変調されるようにし、第1切り替えスイッチを制御して第1コンバージョンユニットと結合モジュールを導通させ、第1補正信号が第1切り替えスイッチ及び結合モジュールによってアンテナモジュールに伝送されるようにし、受信リンクがアンテナモジュールから受信した第2周波数ビンの第1補正信号を取得して、RF信号の補正を行うように構成される。
【0023】
本実施例では、送信リンクに補正コンバージョンモジュールが設けられることによって、送信リンクの多重化が実現され得る。具体的には、通信機器が外部へ通信サービスデータを送信する必要がある場合、通信サービスデータ信号はロジックモジュールから送信リンクに伝送される。この場合、補正コンバージョンモジュールはバイパスされる。通信サービスデータ信号は、送信リンクのデジタルアナログ変換モジュール及びアップコンバージョンモジュールによって第1周波数ビンに変調されてから、アンテナモジュールを介して送信される。RF信号の補正が必要となる場合、第1補正信号はロジックモジュールから送信リンクに伝送され、デジタルアナログ変換モジュール、補正コンバージョンモジュール及びアップコンバージョンモジュールによって第2周波数ビンに変調されてから、第1切り替えスイッチ、結合モジュール、アンテナモジュールを順次通過して、受信リンクに至る。受信リンクは受信した第2周波数ビンの第1補正信号を変調して、RF信号の補正を行うためにロジックモジュールに伝送する。これによって、アップリンクアンテナ補正が行われる。
【0024】
ここでは、本実施例に使用される補正コンバージョンモジュールは、デジタルアナログ変換モジュールの後端に設けられるので、アナログ信号をコンバージョンするものであり、アナログミキサとして実装されてもよい。
【0025】
また、
図2に示す第1コンバージョンユニットにおける補正コンバージョンモジュール及びアップコンバージョンモジュールの前後の位置関係は入れ替えができる。これらの両方は実際に使用される場合は、同一のデバイスとして実装され得るが、両方はアナログ信号に対するコンバージョンの度合が異なる。なお、補正コンバージョンモジュールとアップコンバージョンモジュールは第1コンバージョンユニットを構成するが、補正コンバージョンモジュールとアップコンバージョンモジュールとが同一のデバイスに統合されることが要求されない。補正コンバージョンモジュールとアップコンバージョンモジュールは互いに独立した2つのモジュールであってもよいし、他のデバイスに統合されてもよい。例えばアップコンバージョンモジュールはデジタルアナログ変換モジュールとともに同一のデバイスに統合されてもよい。
【0026】
ただし、アンテナモジュールを介して送信されるべき信号を増幅してから、外部に送信するように、第1切り替えスイッチとアンテナモジュールとの間に増幅モジュールが設けられていてもよい。
【0027】
一実施例では、
図3に示すように、送信リンクは、デジタルアナログ変換モジュールと、アップコンバージョンモジュールと、第1切り替えスイッチと、を含む。補正コンバージョンモジュールは、送信リンク内に設けられる。補正コンバージョンモジュールとアップコンバージョンモジュールが接続されて、第1コンバージョンユニットが構成される。具体的には、ロジックモジュール、第1コンバージョンユニット、デジタルアナログ変換モジュール、第1切り替えスイッチ及びアンテナモジュールは順次接続される。第1切り替えスイッチは、さらに結合モジュール及びロジックモジュールに接続される。ロジックモジュールは、具体的には、第1補正信号を送信リンクに送信し、補正コンバージョンモジュールを作動制御して、第1補正信号が送信リンクによって第2周波数ビンに変調されるようにし、第1切り替えスイッチを制御してデジタルアナログ変換モジュールと結合モジュールを導通させ、第1補正信号が第1切り替えスイッチ及び結合モジュールによってアンテナモジュールに伝送されるようにし、受信リンクがアンテナモジュールから受信した第2周波数ビンの第1補正信号を取得して、RF信号の補正を行うように構成される。
【0028】
本実施例では、
図2に示す実施例と比べて、補正コンバージョンモジュールは、デジタルアナログ変換モジュールの先端に設けられるデジタル信号をコンバージョンするものであり、デジタルミキサ、例えば数値制御発振器(NCO:numerically controlled oscillator)として実装され得る点は異なる。同様に、
図3に示す第1コンバージョンユニットにおける補正コンバージョンモジュール及びアップコンバージョンモジュールの前後の位置関係は入れ替えができる。補正コンバージョンモジュールとアップコンバージョンモジュールは第1コンバージョンユニットを構成するが、補正コンバージョンモジュールとアップコンバージョンモジュールとが同一のデバイスに統合されることが要求されない。補正コンバージョンモジュールとアップコンバージョンモジュールは互いに独立した2つのモジュールであってもよいし、他のデバイスに統合されてもよい。例えばアップコンバージョンモジュールはデジタルアナログ変換モジュールとともに同一のデバイスに統合されてもよい。本実施例の通信機器の残りの作動原理は
図2と同様であるので、ここでは詳しく説明しない。
【0029】
一実施例では、
図4に示すように、受信リンクは、第2切り替えスイッチと、ダウンコンバージョンモジュールと、アナログデジタル変換モジュールと、を含む。補正コンバージョンモジュールは、受信リンク内に設けられる。補正コンバージョンモジュールとダウンコンバージョンモジュールが接続されて、第2コンバージョンユニットが構成される。具体的には、アンテナモジュール、第2切り替えスイッチ、第2コンバージョンユニット、アナログデジタル変換モジュール及びロジックモジュールは順次接続される。第2切り替えスイッチはさらに、結合モジュール及びロジックモジュールに接続される。ロジックモジュールは、具体的には、第2補正信号を送信リンクに送信し、第2補正信号が第1周波数ビンに変調され、第2補正信号がアンテナモジュールによって結合モジュールに伝送されるようにし、第2切り替えスイッチを制御して結合モジュールと第2コンバージョンユニットを導通させ、受信リンクが第2切り替えスイッチによって結合モジュールから第1周波数ビンの第2補正信号を受信するようにし、補正コンバージョンモジュールを作動制御して、受信リンクが受信した第1周波数ビンの第2補正信号を変調してロジックモジュールに伝送するようにし、受信リンクが受信した第2補正信号を取得して、RF信号の補正を行うように構成される。
【0030】
本実施例では、受信リンクに補正コンバージョンモジュールが設けられることによって、受信リンクの多重化が実現され得る。具体的には、通信機器が外部から送信されてきた通信サービスデータを受信する場合、アンテナモジュールは受信した第1周波数ビンの通信サービスデータ信号を送信リンクに伝送する。この場合、補正コンバージョンモジュールはバイパスされる。第1周波数ビンの通信サービスデータ信号は、受信リンクのダウンコンバージョンモジュール及びアナログデジタル変換モジュールによって変調されてから、ロジックモジュールに伝送される。RF信号の補正が必要となる場合、第2補正信号はロジックモジュールから送信リンクに伝送され、送信リンクによって第1周波数ビンに変調されてから、アンテナモジュール、結合モジュール、第2切り替えスイッチを順次通過して、受信リンクに至る。このとき、補正コンバージョンモジュールを作動制御して、次に、第2補正信号は補正コンバージョンモジュール、ダウンコンバージョンモジュール及びアナログデジタル変換モジュールによって変調されてから、RF信号の補正を行うためにロジックモジュールに伝送される。これによって、ダウンリンクアンテナ補正が行われる。
【0031】
ここでは、本実施例に使用される補正コンバージョンモジュールは、アナログデジタル変換モジュールの先端に設けられるので、アナログ信号をコンバージョンするものであり、アナログミキサとして実装されてもよい。
【0032】
また、
図4に示す第2コンバージョンユニットにおける補正コンバージョンモジュール及びダウンコンバージョンモジュールの前後の位置関係は入れ替えができる。これらの両方は実際に使用される場合は、同一のデバイスとして実装され得るが、両方はアナログ信号に対するコンバージョンの度合が異なる。なお、補正コンバージョンモジュールとダウンコンバージョンモジュールは第2コンバージョンユニットを構成するが、補正コンバージョンモジュールとダウンコンバージョンモジュールとが同一のデバイスに統合されることが要求されない。補正コンバージョンモジュールとダウンコンバージョンモジュールは互いに独立した2つのモジュールであってもよいし、他のデバイスに統合されてもよい。例えばダウンコンバージョンモジュールはアナログデジタル変換モジュールとともに同一のデバイスに統合されてもよい。
【0033】
ただし、アンテナモジュールが受信した信号を増幅してから、受信リンクに伝送するように、アンテナモジュールと第2切り替えスイッチとの間に増幅モジュールが設けられてもよい。
【0034】
一実施例では、
図5に示すように、受信リンクは、第2切り替えスイッチと、ダウンコンバージョンモジュールと、アナログデジタル変換モジュールと、を含む。補正コンバージョンモジュールは受信リンク内に設けられる。補正コンバージョンモジュールとダウンコンバージョンモジュールが接続されて、第2コンバージョンユニットが構成される。具体的には、アンテナモジュール、第2切り替えスイッチ、アナログデジタル変換モジュール第2コンバージョンユニット及びロジックモジュールは順次接続される。第2切り替えスイッチは、さらに結合モジュール及びロジックモジュールに接続される。ロジックモジュールは、具体的には、第2補正信号を送信リンクに送信し、第2補正信号が第1周波数ビンに変調され、第2補正信号がアンテナモジュールによって結合モジュールに伝送されるようにし、第2切り替えスイッチを制御して結合モジュールとダウンコンバージョンモジュールを導通させ、受信リンクが第2切り替えスイッチによって結合モジュールから第1周波数ビンの第2補正信号を受信するようにし、補正コンバージョンモジュールを作動制御して、受信リンクが受信した第1周波数ビンの第2補正信号を変調してロジックモジュールに伝送するようにし、受信リンクが受信した第2補正信号を取得して、RF信号の補正を行うように構成される。
【0035】
本実施例では、
図4に示す実施例と比べて、補正コンバージョンモジュールは、アナログデジタル変換モジュールの後端に設けられるので、デジタル信号をコンバージョンするものであり、デジタルミキサ、例えば数値制御発振器(NCO:numerically controlled oscillator)として実装され得る点は異なる。同様に、
図5に示す第2コンバージョンユニットにおける補正コンバージョンモジュール及びダウンコンバージョンモジュールの前後の位置関係は入れ替えができる。補正コンバージョンモジュールとダウンコンバージョンモジュールは第2コンバージョンユニットを構成するが、補正コンバージョンモジュールとダウンコンバージョンモジュールとが同一のデバイスに統合されることが要求されない。補正コンバージョンモジュールとダウンコンバージョンモジュールは互いに独立した2つのモジュールであってもよいし、他のデバイスに統合されてもよい。例えばダウンコンバージョンモジュールはアナログデジタル変換モジュールとともに同一のデバイスに統合されてもよい。本実施例の通信機器の残りの作動原理は
図4と同様であるので、ここでは詳しく説明しない。
【0036】
一実施例では、
図6に示すように、通信機器は、ロジックモジュールと、送信リンクと、受信リンクと、アンテナモジュールと、結合モジュールと、第1補正コンバージョンモジュールと、第2補正コンバージョンモジュールと、第3切り替えスイッチと、を含む。
【0037】
送信リンクは、デジタルアナログ変換モジュールと、アップコンバージョンモジュールと、第1切り替えスイッチと、を含む。第1補正コンバージョンモジュールは、送信リンクに設けられる。第1補正コンバージョンモジュールとアップコンバージョンモジュールが接続されて、第1コンバージョンユニットが構成される。ロジックモジュール、デジタルアナログ変換モジュール、第1コンバージョンユニット、第1切り替えスイッチ及びアンテナモジュールは順次接続される。
【0038】
受信リンクは、第2切り替えスイッチと、ダウンコンバージョンモジュールと、アナログデジタル変換モジュールと、を含む。第2補正コンバージョンモジュールは受信リンクに設けられる。第2補正コンバージョンモジュールとダウンコンバージョンモジュールが接続されて、第2コンバージョンユニットが構成される。アンテナモジュール、第2切り替えスイッチ、第2コンバージョンユニット、アナログデジタル変換モジュール及びロジックモジュールは順次接続される。
【0039】
第3切り替えスイッチは第1切り替えスイッチ、第2切り替えスイッチ及び結合モジュールにそれぞれ接続される。第1補正コンバージョンモジュール、第2補正モジュール、第1切り替えスイッチ、第2切り替えスイッチ及び第3切り替えスイッチは全てロジックモジュールに接続される。
【0040】
ロジックモジュールは、具体的には、
第1補正信号を送信リンクに送信し、第1補正コンバージョンモジュールを作動制御して、第1補正信号が送信リンクによって第2周波数ビンに変調されるようにし、第1切り替えスイッチを制御して第1コンバージョンユニットと第3切り替えスイッチを導通させるとともに、第3切り替えスイッチを制御して第1切り替えスイッチと結合モジュールを導通させ、第1補正信号が第1切り替えスイッチ、第3切り替えスイッチ及び結合モジュールによってアンテナモジュールに伝送されるようにし、受信リンクがアンテナモジュールから受信した第2周波数ビンの第1補正信号を取得して、RF信号の補正を行うように構成され、また、
第2補正信号を送信リンクに送信し、第2補正信号が第1周波数ビンに変調されるようにし、第1切り替えスイッチを制御して第1コンバージョンユニットとアンテナモジュールを導通させ、第2補正信号が第1切り替えスイッチ及びアンテナモジュールによって結合モジュールに伝送されるようにし、第3切り替えスイッチを制御して結合モジュールと第2切り替えスイッチを導通させるとともに、第2切り替えスイッチを制御して第3切り替えスイッチと第2コンバージョンユニットを導通させ、受信リンクが第2切り替えスイッチ及び第3切り替えスイッチによって結合モジュールから第1周波数ビンの第2補正信号を受信するようにし、第2補正コンバージョンモジュールを作動制御して、受信リンクが受信した第1周波数ビンの第2補正信号を変調してロジックモジュールに伝送するようにし、受信リンクが受信した第2補正信号を取得して、RF信号の補正を行うように構成される。
【0041】
ここでは、本実施例に使用される第1補正コンバージョンモジュールはデジタルアナログ変換モジュールの後端に設けられるので、アナログ信号をコンバージョンするものであり、アナログミキサとして実装され得る。本実施例に使用される第2補正コンバージョンモジュールはアナログデジタル変換モジュールの先端に設けられるので、アナログ信号をコンバージョンするものであり、アナログミキサとして実装され得る。
【0042】
また、
図6に示す第1コンバージョンユニットにおける第1補正コンバージョンモジュール及びアップコンバージョンモジュールの前後の位置関係は入れ替えができる。第1補正コンバージョンモジュールとアップコンバージョンモジュールは第1コンバージョンユニットを構成するが、第1補正コンバージョンモジュールとアップコンバージョンモジュールとが同一のデバイスに統合されることが要求されない。補正コンバージョン第1モジュールとアップコンバージョンモジュールは互いに独立した2つのモジュールであってもよいし、他のデバイスに統合されてもよい。例えばアップコンバージョンモジュールはデジタルアナログ変換モジュールとともに同一のデバイスに統合されてもよい。同様に、第2コンバージョンユニットにおける第2補正コンバージョンモジュール及びダウンコンバージョンモジュールの前後の位置関係は入れ替えができる。第2補正コンバージョンモジュールとダウンコンバージョンモジュールは第2コンバージョンユニットを構成するが、第2補正コンバージョンモジュールとダウンコンバージョンモジュールとが同一のデバイスに統合されることが要求されない。第2補正コンバージョンモジュールとダウンコンバージョンモジュールは互いに独立した2つのモジュールであってもよいし、他のデバイスに統合されてもよい。例えばダウンコンバージョンモジュールはアナログデジタル変換モジュールとともに同一のデバイスに統合されてもよい。
【0043】
ただし、第1コンバージョンユニットはまたデジタルアナログ変換モジュールの先端に設けられてもよい。このような場合、第1コンバージョンユニットにおける第1補正コンバージョンモジュールはデジタル信号をコンバージョンするものであり、デジタルミキサ、例えば数値制御発振器(NCO:numerically controlled oscillator)として実装され得る。同様に、第2コンバージョンユニットはまたアナログデジタル変換モジュールの後端に設けられてもよい。このような場合、第2コンバージョンユニットにおける第2補正コンバージョンモジュールはデジタル信号をコンバージョンするものであり、デジタルミキサ、例えば数値制御発振器(NCO:numerically controlled oscillator)として実装され得る。
【0044】
また、ただし、アンテナモジュールによって送信されるべき信号を増幅してから、外部に送信するように、第1切り替えスイッチとアンテナモジュールとの間に増幅モジュールが設けられてもよい。同様に、アンテナモジュールが受信した信号を増幅してから、受信リンクに伝送するように、アンテナモジュールと第2切り替えスイッチとの間に増幅モジュールが設けられてもよい。
【0045】
上記の実施例の通信機器の構造に基づいて、以下、通信機器の制御方法の各実施例を説明する。
【0046】
図7に示すように、
図7は本願の一実施例による通信機器の制御方法のフローチャートである。該制御方法は
図1に示す実施例の通信機器に適用できる。図においては、補正コンバージョンモジュールが図示されておらず、補正コンバージョンモジュールは送信リンク内に設けられる。該制御方法は、ステップS710~ステップS730を含むが、これらに限定されない。
【0047】
ステップS710:第1補正信号を送信リンクに送信する。
ステップS720:補正コンバージョンモジュールを作動制御して第1補正信号が送信リンクによって第2周波数ビンに変調され、第1補正信号が結合モジュールによってアンテナモジュールに転送されるようにする。
【0048】
ステップS730:受信リンクによってアンテナモジュールから受信されて第2周波数ビンに変調された第1補正信号を取得して、RF信号の補正を行う。
【0049】
本実施例では、RF信号の補正が必要となる場合、第1補正信号はロジックモジュールから送信リンクに伝送される。補正コンバージョンモジュールを作動制御して第1補正信号が送信リンクによって第2周波数ビンに変調されるようにする。次に、第1補正信号は、結合モジュール及びアンテナモジュールを通過して、受信リンクに至る。受信リンクは受信した第2周波数ビンの第1補正信号を変調して、RF信号の補正を行うためにロジックモジュールに伝送する。これによって、アップリンクアンテナ補正が行われる。
【0050】
図8に示すように、
図8は本願の別の実施例による通信機器の制御方法のフローチャートである。該制御方法は
図1に示す実施例における通信機器に適用できる。図においては、補正コンバージョンモジュールが図示されておらず、補正コンバージョンモジュールは受信リンク内に設けられる。該制御方法は、ステップS810~ステップS830を含むが、これらに限定されない。
【0051】
ステップS810:第2補正信号を送信リンクに送信し、第2補正信号が送信リンクによって第1周波数ビンに変調され、第2補正信号がアンテナモジュールによって結合モジュールに伝送されるようにする。
【0052】
ステップS820:補正コンバージョンモジュールを作動制御して受信リンクが結合モジュールから受信した第1周波数ビンの第2補正信号を変調するようにする。
【0053】
ステップS830:受信リンクが受信した第2補正信号を取得して、RF信号の補正を行う。
【0054】
本実施例では、RF信号の補正が必要となる場合、第2補正信号はロジックモジュールから送信リンクに伝送され、送信リンクによって第1周波数ビンに変調されてから、アンテナモジュール及び結合モジュールを通過して、受信リンクに至る。このとき、補正コンバージョンモジュールを作動制御する。次に、第2補正信号は受信リンクによって変調されてから、RF信号の補正を行うためにロジックモジュールに伝送される。これによって、ダウンリンクアンテナ補正が行われる。
【0055】
図9に示すように、
図9は本願の別の実施例による通信機器の制御方法のフローチャートである。該制御方法は
図2に示す実施例における通信機器に適用できる。該制御方法は、ステップS910~ステップ940を含むが、これらに限定されない。
【0056】
ステップS910:デジタルアナログ変換モジュールから第1補正信号を送信リンクに送信する。
【0057】
ステップS920:補正コンバージョンモジュールを作動制御して、第1補正信号が送信リンクによって第2周波数ビンに変調されるようにする。
【0058】
ステップS930:第1切り替えスイッチを制御して第1コンバージョンユニットと結合モジュールを導通させ、第1補正信号が第1切り替えスイッチ及び結合モジュールによってアンテナモジュールに伝送されるようにする。
【0059】
ステップ940:受信リンクがアンテナモジュールから受信した第2周波数ビンの第1補正信号を取得して、RF信号の補正を行う。
【0060】
本実施例では、RF信号の補正が必要となる場合、第1補正信号はロジックモジュールから送信リンクに伝送され、デジタルアナログ変換モジュール、アップコンバージョンモジュール及び補正コンバージョンモジュールによって第2周波数ビンに変調されてから、第1切り替えスイッチ、結合モジュール、アンテナモジュールを通過して、受信リンクに至る。受信リンクは、受信した第2周波数ビンの第1補正信号を変調して、RF信号の補正を行うためにロジックモジュールに伝送する。これによって、アップリンクアンテナ補正が行われる。
【0061】
図3における通信機器に適用される制御方法は、手順が本実施例におけるものと実質的に同じであるが、次の2つの異なる点がある。ステップS910において、デジタルアナログ変換モジュールから第1補正信号を送信リンクに送信するのではなく、第1コンバージョンユニットから第1補正信号を送信リンクに送信する。ステップS930において、第1切り替えスイッチを制御して、第1コンバージョンユニットと結合モジュールを導通させるのではなく、デジタルアナログ変換と結合モジュールを導通させる。
【0062】
図10に示すように、
図10は本願の別の実施例による通信機器の制御方法のフローチャートである。該制御方法は
図4に示す実施例における通信機器に適用できる。該制御方法は、ステップS1010~ステップS1040を含むが、これらに限定されない。
【0063】
ステップS1010:第2補正信号を送信リンクに送信し、第2補正信号が第1周波数ビンに変調され、第2補正信号がアンテナモジュールによって結合モジュールに伝送されるようにする。
【0064】
ステップS1020:第2切り替えスイッチを制御して結合モジュールと第2コンバージョンユニットを導通させ、受信リンクが第2切り替えスイッチによって結合モジュールから第1周波数ビンの第2補正信号を受信するようにする。
【0065】
ステップS1030:補正コンバージョンモジュールを作動制御して、受信リンクが受信した第1周波数ビンの第2補正信号を変調するようにする。
【0066】
ステップS1040:アナログデジタル変換モジュールから受信リンクが受信した第2補正信号を取得して、RF信号の補正を行う。
【0067】
本実施例では、RF信号の補正が必要となる場合、第2補正信号はロジックモジュールから送信リンクに伝送され、送信リンクによって第1周波数ビンに変調されてから、アンテナモジュール、結合モジュール、第2切り替えスイッチを順次通過して、受信リンクに至る。このとき、補正コンバージョンモジュールを作動制御する。次に、第2補正信号は、補正コンバージョンモジュール、ダウンコンバージョンモジュール及びアナログデジタル変換モジュールによって変調されてから、RF信号の補正を行うためにロジックモジュールに伝送される。これによって、ダウンリンクアンテナ補正が行われる。
【0068】
図5における通信機器に適用される制御方法は手順が本実施例におけるものと実質的に同じであるが、次の2つの異なる点がある。ステップS1020において、第2切り替えスイッチを制御して、結合モジュールと第2コンバージョンユニットを導通させるのではなく、結合モジュールとアナログデジタル変換モジュールを導通させる。ステップS1040において、アナログデジタル変換モジュールから第2補正信号を取得するのではなく、第2コンバージョンユニットから第2補正信号を取得する。
【0069】
図11に示すように、
図11は本願の別の実施例による通信機器の制御方法のフローチャートである。該制御方法は
図6に示す実施例における通信機器に適用できる。該制御方法は、ステップS1110~ステップS1140を含むが、これらに限定されない。
【0070】
ステップS1110:第1補正信号を送信リンクに送信する。
ステップS1120:第1補正コンバージョンモジュールを作動制御して、第1補正信号が送信リンクによって第2周波数ビンに変調されるようにする。
【0071】
ステップS1130:第1切り替えスイッチを制御して第1コンバージョンユニットと第3切り替えスイッチを導通させるとともに、第3切り替えスイッチを制御して第1切り替えスイッチと結合モジュールを導通させ、第1補正信号が第1切り替えスイッチ、第3切り替えスイッチ及び結合モジュールによってアンテナモジュールに伝送されるようにする。
【0072】
ステップS1140:受信リンクがアンテナモジュールから受信した第2周波数ビンの第1補正信号を取得して、RF信号の補正を行う。
【0073】
本実施例は
図9の制御方法と類似しているが、第3切り替えスイッチに対する制御が追加されている以外、残りの機能や作用は全て同じであるので、ここでは詳しく説明しない。
【0074】
また、
図6における第1コンバージョンユニットはデジタルアナログ変換モジュールの先端に設けられる場合、ステップS1130において、第1切り替えスイッチを制御して、第1コンバージョンユニットと第3切り替えスイッチを導通させるのではなく、デジタルアナログ変換モジュールと第3切り替えスイッチを導通させる。
【0075】
図12に示すように、
図12は本願の別の実施例による通信機器の制御方法のフローチャートである。該制御方法は
図6に示す実施例における通信機器に適用できる。該制御方法は、ステップS1210~ステップS1250を含むが、これらに限定されない。
【0076】
ステップS1210:第2補正信号を送信リンクに送信し、第2補正信号が第1周波数ビンに変調されるようにする。
【0077】
ステップS1220:第1切り替えスイッチを制御して第1コンバージョンユニットとアンテナモジュールを導通させ、第2補正信号が第1切り替えスイッチ及びアンテナモジュールによって結合モジュールに伝送されるようにする。
【0078】
ステップS1230:第3切り替えスイッチを制御して結合モジュールと第2切り替えスイッチを導通させるとともに、第2切り替えスイッチを制御して第3切り替えスイッチと第2コンバージョンユニットを導通させ、受信リンクが第2切り替えスイッチ及び第3切り替えスイッチによって結合モジュールから第1周波数ビンの第2補正信号を受信するようにする。
【0079】
ステップS1240:第2補正コンバージョンモジュールを作動制御して、受信リンクが受信した第1周波数ビンの第2補正信号を変調してロジックモジュールに伝送するようにする。
【0080】
ステップS1250:受信リンクが受信した第2補正信号を取得して、RF信号の補正を行う。
【0081】
本実施例は
図10の制御方法と類似しているが、第3切り替えスイッチに対する制御が追加されている以外、残りの機能や作用は全て同じであるので、ここでは詳しく説明しない。
【0082】
また、
図6における第1コンバージョンユニットがデジタルアナログ変換モジュールの先端に設けられる場合、ステップS1220において、第1切り替えスイッチを制御して、第1コンバージョンユニットとアンテナモジュールを導通させるのではなく、デジタルアナログ変換モジュールとアンテナモジュールを導通させる。
図6における第2コンバージョンユニットがアナログデジタル変換モジュールの後端に設けられる場合、ステップS1230において、第2切り替えスイッチを制御して、第3切り替えスイッチと第2コンバージョンユニットを導通させるのではなく、第3切り替えスイッチとアナログデジタル変換モジュールを導通させる。
【0083】
図13には、本願上記の実施例の通信機器のハードウェア回路実施例の一例が示されておる。
図13におけるハードウェア回路に基づいて、RF信号の補正手順は具体的には以下のとおりである。
【0084】
一例として、通信機器の送信リンクが正常に作動する周波数帯域の範囲は1805MHz~1880MHz、受信リンクが正常に作動する周波数帯域の範囲は1710MHz~1785MHzである。
【0085】
1、アップリンク補正においては、第1補正信号はロジックモジュールから2速モータ統合保護器(JESD)によって多重化送信リンクに伝送される。このとき、数値制御発振器(NCO:numerically controlled oscillator)に至るまでのデジタル信号の周波数が0MHzであり、NCO機能がオンにされ、NCOの周波数キャリア能力が(1785+1710)/2-(1880+1805)/2=-95MHzである。NCOを通過した後、中間周波数信号は-95MHzになる。DACを通過して進むと、外部の高速LOアップコンバージョンモジュールによってアップコンバージョンを受けた後、LO=(1880+1805)/2=1842.5MHzになり、出力されるアナログ信号の周波数は1747.5MHzであり、つまり、アップリンクの中心周波数に等しい。このとき、送信リンクにおけるスイッチsw1は送信リンクと結合モジュールを導通させ、第1補正信号は結合モジュールによって各受信チャネルに配信される。
【0086】
2、ダウンリンク補正においては、第2補正信号はロジックモジュールから2速モータ統合保護器(JESD)によって正常な送信リンクに伝送される。このとき、送信リンクにおけるNCOはバイパス状態にあり、送信リンクによってアップコンバージョンされた後に出力された信号は1842.5MHzの信号になる。第2補正信号はアンテナモジュールから結合モジュールに至った後、最終的に結合され、スイッチsw3及びスイッチsw2を通過して、受信リンクに至る。ADCデバイスを通過した後、中間周波数信号は95MHzとなり、次に、NCOを通過すると、中間周波数信号は0MHzとなり、JESDに伝送される。
【0087】
図14には、本願の上記の実施例の通信機器の別の具体的なハードウェア回路の実施例が示されておる。
図13に示す実施例と比べて、本実施例では、NC0モジュールを採用している代わりに、外部の高速LOアップ・ダウンコンバージョンモジュールによってアップ・ダウン支援コンバージョンをシミュレートする点が異なる。具体的には、以下のとおりである。
【0088】
1、アップリンク補正においては、ロジックモジュールは0MHzのデジタル信号を送信し、このデジタル信号はDAC自体によりアップコンバージョンされ、次に、(1880+1805)/2=1842.5MHzアナログ信号が出力される。このアナログ信号は支援LOにより-95MHzにダウンコンバージョンされると、1747.5MHzの第1補正信号が出力される。
【0089】
2、ダウンリンク補正においては、第2補正信号はロジックモジュールから2速モータ統合保護器(JESD)によって正常な送信リンクに伝送される。このとき、送信リンクにおけるNCOはバイパス状態にあり、送信リンクによってアップコンバージョンされた後に出力された信号は1842.5MHzの信号である。第2補正信号は、アンテナモジュールから結合モジュールに至った後、最終的に結合され、スイッチsw3及びスイッチsw2を通過して、受信リンクに至る。支援LOにより-95MHzにダウンコンバージョンされると、1747.5MHzの第2補正信号が得られ、次に、アップリンク周波数帯域で作動しているADCにより受信される。
【0090】
また、本願の一実施例は、基地局を提供する。基地局は、上記の通信機器を含むか、又は、
メモリと、プロセッサと、メモリ上に記憶され、プロセッサ上で運行可能なコンピュータプログラムと、を含み、プロセッサはコンピュータプログラムを実行すると、上記の通信機器の制御方法を実現する。
【0091】
なお、本実施例における基地局は、
図1、
図2、
図3、
図4、
図5又は
図6に示す実施例における基地局であってもよい。これらの実施例は全て同じ発明構想であるので、これらの実施例は同じ実現原理及び有益な効果を有し、ここでは詳しく説明しない。
【0092】
上記の実施例の通信機器の制御方法を実現するのに必要な非一時的なソフトウェアプログラム及び命令はメモリに記憶される。プロセッサによって実行されると、上記の実施例の制御方法、例えば、上記の
図7における方法のステップS710~S730、
図8における方法のステップS810~S830、
図9における方法のステップS910~S940、
図10における方法のステップS1010~S1040、
図11における方法のステップS1110~S1140、
図12における方法のステップS1210~S1250を実行する。
【0093】
上記した基地局の実施例は単に概略的なものである。分離された構成要素として説明されたユニットは、物理的に分離されていてもよいし、そうでなくてもよい。すなわち、1つの場所に配置されていてもよいし、複数のネットワークユニットに分散されていてもよい。これらのモジュールの一部又は全部は、実際の必要に応じて、本実施例の目的を達成するために選択されてもよい。
【0094】
さらに、本願の一実施例はさらにコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、1つのプロセッサ又はコントローラ、例えば、上記の端末実施例における1つのプロセッサによって実行されて、上記のプロセッサに上記の実施例における検知基準信号伝送方法、例えば、上記した
図7における方法のステップS710~S730、
図8における方法のステップS810~S830、
図9における方法のステップS910~S940、
図10における方法のステップS1010~S1040、
図11における方法のステップS1110~S1140、
図12における方法のステップS1210~S1250を実行することができるコンピュータ実行可能命令を記憶している。
【0095】
本願の実施例は通信機器を含む。通信機器は、ロジックモジュールと、送信リンクと、受信リンクと、アンテナモジュールと、結合モジュールと、補正コンバージョンモジュールと、を含む。送信リンクは、第1周波数ビンのRF信号を送信するように構成される。受信リンクは、第2周波数ビンのRF信号を受信するように構成される。アンテナモジュールは、RF信号を送信、受信するように構成される。アンテナモジュールは、送信リンク及び受信リンクにそれぞれ接続される。結合モジュールは、送信リンク、受信リンク及びアンテナモジュールにそれぞれ接続される。補正コンバージョンモジュールは、送信リンク及び/又は受信リンクに設けられる。ロジックモジュールは送信リンク、受信リンク及び補正コンバージョンモジュールにそれぞれ接続される。通信機器が外部に通信サービスデータを送信する必要がある場合、通信サービスデータ信号はロジックモジュールから送信リンクに伝送され、送信リンクによって第1周波数ビンに変調されてから、アンテナモジュールを介して送信される。通信機器が外部から送信されてきた通信サービスデータを受信する必要がある場合、アンテナモジュールは第2周波数ビンのRF信号を受信して受信リンクに伝送し、受信リンクは受信した第2周波数ビンのRF信号をロジックモジュールに伝送する。本願の実施例による形態によれば、送信リンク及び/又は受信リンクが補正コンバージョンモジュールに設けられ、補正コンバージョンモジュールが送信リンクに設けられる場合、補正コンバージョンモジュールを作動制御した後、送信リンクは第2周波数ビンの第1補正信号を送信し、受信リンクは第2周波数ビンの第1補正信号を受信して、RF信号の補正を行うためにロジックモジュールに伝送することを可能とする。補正コンバージョンモジュールが受信リンクに設けられる場合、送信リンクは第1周波数ビンの第2補正信号を直接送信し、補正コンバージョンモジュールを作動制御して、受信リンクが第1周波数ビンの第2補正信号を受信して、RF信号の補正を行うためにロジックモジュールに伝送することを可能とする。すなわち、RFリンクの多重化によってRF信号が補正される。これによって、追加の送信モジュール、受信モジュール及びADC/DACデバイスを設置することを不要とし、レイアウト面積の増加、コストの増加、ロジックデバイスのピン圧力の増加及び電源構成の増加などの問題を回避することができる。
【0096】
上記で開示された方法におけるステップ、システムの全部又は一部は、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、及びそれらの適切な組み合わせとして実装されてもよい。物理的構成要素の一部又は全ては、中央プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、マイクロプロセッサなどのプロセッサによって実行されるソフトウェアとして、又はハードウェアとして、又は特定用途向け集積回路などの集積回路として実装されてもよい。このようなソフトウェアは、コンピュータ記憶媒体(又は非一時的媒体)及び通信媒体(又は一時的媒体)を含むことができるコンピュータ読み取り可能な媒体上に配置されてもよい。当業者に周知のように、コンピュータ記憶媒体という用語は、情報(例えばコンピュータ読み取り可能な命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータ)を記憶するための任意の方法又は技術において実施される、揮発性及び不揮発性の、取り外し可能な、及び取り外し不可能な媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリもしくは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)もしくは他の光ディスク記憶機器、磁気カートリッジ、磁気テープ、磁気ディスク記憶機器もしくは他の磁気記憶機器、又は所望の情報を記憶するために使用することができ、コンピュータによってアクセスすることができる他の任意の媒体を含むが、これらに限定されない。さらに、通信媒体は、通常、コンピュータ読み取り可能な命令、データ構造、プログラムモジュール、又は搬送波や他の送信機構のような変調データ信号中の他のデータを含み、任意の情報配信媒体を含んでもよい。
【0097】
以上は本願の好ましい実施例を具体的に説明したが、本願は上記の実施形態に限定されるものではない。当業者は本願の精神に反しないことなく様々な均等な変形や置換を行うことができ、これらの均等な変形や置換はいずれも本願の請求項によって定められる範囲内に含まれるものとする。