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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-06
(45)【発行日】2025-03-14
(54)【発明の名称】オゾン水散布装置
(51)【国際特許分類】
   A61L 2/18 20060101AFI20250307BHJP
   C02F 1/461 20230101ALI20250307BHJP
   A61L 9/01 20060101ALI20250307BHJP
   A61L 9/14 20060101ALI20250307BHJP
   B05B 17/06 20060101ALI20250307BHJP
   B05B 12/00 20180101ALI20250307BHJP
   B05B 9/00 20060101ALI20250307BHJP
   B05B 1/12 20060101ALI20250307BHJP
   A61L 101/10 20060101ALN20250307BHJP
【FI】
A61L2/18 100
C02F1/461 Z
A61L9/01 E
A61L9/14
B05B17/06
B05B12/00 Z
B05B9/00
B05B1/12
A61L101:10
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020156198
(22)【出願日】2020-09-17
(65)【公開番号】P2022049907
(43)【公開日】2022-03-30
【審査請求日】2023-07-28
(73)【特許権者】
【識別番号】512128645
【氏名又は名称】青島海爾洗衣机有限公司
【氏名又は名称原語表記】QINGDAO HAIER WASHING MACHINE CO.,LTD.
(73)【特許権者】
【識別番号】307036856
【氏名又は名称】アクア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111383
【弁理士】
【氏名又は名称】芝野 正雅
(74)【代理人】
【識別番号】100170922
【弁理士】
【氏名又は名称】大橋 誠
(72)【発明者】
【氏名】大江 克己
(72)【発明者】
【氏名】鳶 幸生
(72)【発明者】
【氏名】村下 典子
【審査官】村山 睦
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-092888(JP,A)
【文献】特開2012-161762(JP,A)
【文献】特開2007-007657(JP,A)
【文献】特開2006-346203(JP,A)
【文献】特開2018-161619(JP,A)
【文献】特開2004-060011(JP,A)
【文献】特開平09-299953(JP,A)
【文献】特表2014-526969(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61L 2/18
C02F 1/461
A61L 9/01
A61L 9/14
B05B 17/06
B05B 12/00
B05B 9/00
B05B 1/12
A61L 101/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水にオゾンが含まれてなるオゾン水を生成する生成部と、
前記生成部により生成されたオゾン水をシャワー状または霧状に放出する放出部と、を備え、
前記生成部は、
水が貯められる貯水部と、
前記貯水部から吸い上げた水を前記放出部へ送る送水装置と、
前記送水装置から送出された水を通過させるとともにオゾンを発生させ、通過する水に発生したオゾンを含ませるオゾン発生部と、を含み、
前記オゾン発生部は、
棒状の陽極と、
前記陽極の外周に螺旋状に巻かれた線状の陰極と、
前記陽極と前記陰極との間に介在するイオン交換膜と、
前記陽極、前記陰極および前記イオン交換膜が配置され、前記陽極が延びる第1の方向に沿って水が流れる流路を、内部に有するケースと、を含み、
前記ケースには、前記第1の方向に前記陽極から離れた位置に、前記第1の方向に開口し、前記送水装置から送出された水を前記流路に流入させる流入口が形成され、
前記流路には、前記流路内に流入した水の流れを乱して乱流を発生させる乱流発生部として、前記流入口から前記陽極に至る前の間の領域の壁面に、螺旋状の溝部が設けられる、
ことを特徴とするオゾン水散布装置。
【請求項2】
請求項1に記載のオゾン水散布装置において、
前記生成部は、前記送水装置が水の送出を停止したときに、前記流路内に存在する水が前記送水装置側へと流れることを阻止する阻止部を、さらに含む、
ことを特徴とするオゾン水散布装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オゾン水をシャワー状や霧状にして散布するオゾン水散布装置に関する。
【背景技術】
【0002】
容器に貯めた水を電気分解することによりオゾンを生成し、生成したオゾンが水に含まれてなるオゾン水を噴霧するようにしたオゾンスプレーが、たとえば、特許文献1に記載されている。
【0003】
特許文献1のオゾンスプレーは、原料水が収容される容器と、容器に取り付けられるヘッドと、ヘッドと容器を連通する第1チューブおよび第2チューブと、第2チューブに取り付けられる電解セルとを備える。ヘッドには、ノズル、トリガーおよびピストン・シリンダー機構が設けられる。電解セルは、容器内の底部に配置され、原料水を電気分解することにより、オゾンを生成する。トリガーが操作されると、電解セルの電気分解によりオゾン水が生成され、生成されたオゾン水がピストン・シリンダー機構によりノズルへ送られて、ノズルからオゾン水が噴霧される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第6249200号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のオゾンスプレーでは、送水装置であるピストン・シリンダー機構が、電解セルに対して、容器からノズルへの水の流れの下流側に配置されており、電解セルで生成されたオゾン水を取り込んでノズルへと排出させる。
【0006】
このようにオゾン水が送水装置を通過する場合、オゾンの酸化力により、オゾン水に接触した送水装置の構成部品が劣化する、たとえば、金属製の部品が腐食することが危惧される。
【0007】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、オゾン水の接触による送水装置の部品の劣化を防止でき得るオゾン水散布装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の主たる態様に係るオゾン水散布装置は、水にオゾンが含まれてなるオゾン水を生成する生成部と、前記生成部により生成されたオゾン水をシャワー状または霧状に放出する放出部と、を備える。ここで、前記生成部は、水が貯められる貯水部と、前記貯水部から吸い上げた水を前記放出部へ送る送水装置と、前記送水装置から送出された水を通過させるとともにオゾンを発生させ、通過する水に発生したオゾンを含ませるオゾン発生部と、を含む。前記オゾン発生部は、棒状の陽極と、前記陽極の外周に螺旋状に巻かれた線状の陰極と、前記陽極と前記陰極との間に介在するイオン交換膜と、前記陽極、前記陰極および前記イオン交換膜が配置され、前記陽極が延びる第1の方向に沿って水が流れる流路を、内部に有するケースと、を含む。前記ケースには、前記第1の方向に前記陽極から離れた位置に、前記第1の方向に開口し、前記送水装置から送出された水を前記流路に流入させる流入口が形成される。前記流路には、前記流路内に流入した水の流れを乱して乱流を発生させる乱流発生部として、前記流入口から前記陽極に至る前の間の領域の壁面に、螺旋状の溝部が設けられる。
【0009】
上記の形態によれば、貯水部から吸い上げられた水が送水装置から送出され、送出された水がオゾン発生部を通過することでオゾン水が生成され、生成されたオゾン水が放出部に送られる。これにより、生成されたオゾン水が送水装置を通過しないため、オゾン水に触れた送水装置の構成部品に、オゾンの酸化力により、腐食等の劣化が生じることが防止される。
さらに、流路内に乱流が発生することにより、螺旋状の巻かれた陰極の谷部分に水が行きやすくなり、イオン交換膜に水が接触しやすくなるので、オゾンの発生効率が高まる。また、発生したオゾンが乱流によって微細化されやすくなり、水に溶解されやすくなる。よって、オゾン濃度の高いオゾン水が生成されやすくなる。
【0010】
本態様に係るオゾン水散布装置において、前記オゾン発生部は、前記送水装置から送出された水が流れる流路と、前記流路内に配置された陽極および陰極と、を含み得る。この場合、前記生成部は、前記送水装置が水の送出を停止したときに、前記流路内に存在する水が前記送水装置側へと流れることを阻止する阻止部を、さらに含み得る。
【0011】
上記の構成によれば、送水装置からの水の送出が停止されたときに、流路内に水を残すことができる。これにより、流路内に水が存在しない状態で陽極と陰極の間に通電が行われることが生じにくくなり、陽極と陰極が損傷を受けにくくなる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、オゾン水の接触による送水装置の部品の劣化を防止でき得るオゾン水散布装置を提供できる。
【0019】
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施形態の説明によりさらに明らかとなろう。ただし、以下の実施形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、実施の形態に係る、オゾンスプレーの斜視図である。
図2図2は、実施の形態に係る、内部を透視したオゾンスプレーの側面図である。
図3図3は、実施の形態に係る、ポンプの正面図である。
図4図4(a)は、実施の形態に係る、電解部の斜視図であり、図4(b)は、図4(a)のA-A´線で切断された電解部の断面図である。
図5図5(a)は、実施の形態に係る、封口体に固定されたオゾン電極ユニットの正面図であり、図5(b)は、実施の形態に係る、イオン交換膜で被覆された陽極の断面図である。
図6図6(a)および(b)は、それぞれ、実施の形態に係る、シャワー放出部の正面図および側面断面図である。
図7図7(a)および(b)は、それぞれ、実施の形態に係る、ミスト放出部の正面図および側面断面図である。
図8図8(a)は、変更例1に係る、電解部の斜視図であり、図8(b)は、図8(a)のB-B´線で切断された電解部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明のオゾン水散布装置の一実施形態であるオゾンスプレーについて、図面を参照して説明する。
【0022】
図1は、オゾンスプレー1の斜視図である。図2は、内部を透視したオゾンスプレー1の側面図である。
【0023】
図1および図2を参照し、オゾンスプレー1は、筐体10内に、生成部20と、導水部30と、シャワー放出部40と、ミスト放出部50と、操作部60と、電源部70を備える。シャワー放出部40およびミスト放出部50は、本発明の放出部に相当する。
【0024】
筐体10は、胴部10aと首部10bと頭部10cとにより構成される。胴部10aは、その上部が首部10bに向うに従い内側に絞られた、ほぼ有底円筒状を有する。胴部10aには、細長い表示窓11が形成される。また、胴部10aには、モード切替ボタン12とモード表示部13が設けられる。モード切替ボタン12が押される度に、動作モードが、シャワー放出部40からオゾン水がシャワー状に放出するオゾンシャワーモードとミスト放出部50からオゾンを含むミストが放出するオゾンミストモードとの間で切り替わる。モード表示部13は、複数色に点灯可能なLEDを含み、動作モードに応じた色で点灯する。
【0025】
首部10bは、ほぼ円筒状を有し、上下方向に延びる。首部10bの前側から操作ボタン61が前方に突出する。頭部10cは、所定の形状を有し、前後方向に延びる。頭部10cの前面には、下側に、シャワー放出部40に対応する円形の放出口14が形成され、上側に、ミスト放出部50に対応する円形の放出口15が形成される。
【0026】
生成部20は、水が貯められる容器21と、容器21から吸い上げた水をシャワー放出部40およびミスト放出部50へ選択的に送る電動式のポンプ22と、ポンプ22から送出された水を通過させるとともに、通過する水を電気分解してオゾンを発生させ、発生したオゾンを水に含ませる電解部23と、を含む。容器21は、胴部10a内の後側に配置され、電解部23は、胴部10a内の容器21の前方に配置される。ポンプ22は、首部10b内の容器21の上方に配置される。容器21は、本発明の貯水部に相当し、ポンプ22は、本発明の送水装置に相当し、電解部23は、本発明のオゾン発生部に相当する。
【0027】
容器21は、透光性を有する。容器210には、純水、水道水等の水が溜められる。容器21には、表示窓11に対応する形状の突出部211が形成される。突出部211は、表示窓11から外部に露出する。ユーザは、表示窓11を通じて容器21内の水量を確認できる。また、容器21には、上部の後側に、容器21内に水を投入するための給水口212が設けられる。
【0028】
胴部10aには、給水口212に対応する開口部16が形成される。開口部16に着脱可能にキャップ17が嵌め込まれ、このキャップ17によって給水口212が塞がれる。
【0029】
図3は、ポンプ22の正面図である。
【0030】
図3を参照して、ポンプ22は、ダイヤフラム駆動方式の小型ポンプであり、ヘッド部221と、吸込口222と、吐出口223と、駆動部224とを含む。ヘッド部221の内部には、ダイヤフラム225を有するポンプ室226が設けられる。吸込口222および吐出口223は、ポンプ室226に繋がる。吸込口222の内部には、ポンプ室226内に水が吸い込まれるときのみに開く逆止弁227が設けられる。吐出口223の内部には、ポンプ室226内から水が吐き出されるときのみに開く逆止弁228が設けられる。駆動部224は、プランジャ、ソレノイド等を含み、ダイヤフラム225を駆動して往復運動させる。ダイヤフラム225が往復運動することにより、吸込口222を通じてポンプ室226内に水が吸い込まれ、吐出口223を通じてポンプ室226内から水が吐き出される。なお、逆止弁228は、本発明の阻止部に相当する。
【0031】
吸込口222には、吸水パイプ24が接続される。吸水パイプ24の先端の吸水口241は、容器21内の底部に位置する。吐出口223には、吐出パイプ25の一端が接続される。
【0032】
図4(a)は、電解部23の斜視図であり、図4(b)は、図4(a)のA-A´線で切断された電解部23の断面図である。図5(a)は、封口体120に固定されたオゾン電極ユニット110の正面図であり、図5(b)は、イオン交換膜113で被覆された陽極111の断面図である。
【0033】
図4(a)ないし図5(b)を参照して、電解部23は、オゾン電極ユニット110と、封口体120と、ケース130とを含む。
【0034】
オゾン電極ユニット110は、丸棒状の陽極111と、陽極111の外周に螺旋状に巻かれた線状の陰極112と、陽極111と陰極112との間に介在するイオン交換膜113とを含む。イオン交換膜113は、陽極111の外周面に装着され、外周面を被覆する。
【0035】
オゾン電極ユニット110は、その基端部が円柱状のブラケット140に接続される。ブラケット140からは、陽極リード端子141および陰極リード端子142が上方に延び出す。ブラケット140の内部において、陽極111が陽極リード端子141に接続され、陰極112が陰極リード端子142に接続される。
【0036】
封口体120は、雄ネジが形成された円柱状のネジ部121と、六角柱状の頭部122とを含む。ネジ部121の根本部には、ゴム等からなるOリング123が装着される。ネジ部121には円柱状の凹部124が設けられ、頭部122には凹部124に繋がる2本の貫通孔125,126が設けられる。ブラケット140が凹部124に挿入されて固定され、陽極リード端子141および陰極リード端子142が、それぞれ、対応する貫通孔125,126を通って頭部122の上方に突出する。こうして、オゾン電極ユニット110、即ち、イオン交換膜113が被覆され且つ陰極112が巻かれた陽極111の基端部が、ブラケット140を介して封口体120に固定される。
【0037】
ケース130は、一端が閉塞し他端が開口する円筒状を有する。オゾン電極ユニット110がケース130内に収容されて、ケース130の開口した端部が封口体120のネジ部121により塞がれる。ネジ部121に対応するケース130の内壁面には雌ネジ部が形成され、この雌ネジ部が雄ネジ部とかみ合う。封口体120とケース130との間がOリング123により水封される。
【0038】
ケース130の内部は、封口体120のネジ部121で塞がれる部分を除いて流路131となる。流路131は、陽極111が延びる方向に長くなっている。流路131の中心に、オゾン電極ユニット110が配置される。ケース130の閉塞した端部には、流路131の中心の位置に凹部132が設けられる。陽極111の先端部が凹部132に嵌合し、凹部132によって保持される。これにより、陽極111、即ちオゾン電極ユニット110は、封口体120と凹部132によって両持ち状態で保持され、流路131に対して真直ぐな状態となる。凹部132は、本発明の保持部に相当する。
【0039】
ケース130は、封口体120のネジ部121で塞がれる部分の内径および外径に比べて、流路131が構成される他の部分の内径および外径が小さくなっている。これにより、流路131の径を小さく抑えることができ、流路131内を流れる水の流量を少なくできる。たとえば、オゾン電極ユニット110の径R1を約4.0mmとしたとき、他の部分の内径、即ち流路131の径R2を5.0mmとすることができる。
【0040】
ケース130の周面部には、オゾン電極ユニット110の先端部の位置に流入口133が形成され、オゾン電極ユニット110の基端部の位置に流出口134が形成される。流入口133および流出口134は、陽極111が延びる第1の方向と直交する第2の方向に開口する。第1の方向に、流路131が長くなり、ケース130が長くなる。また、流入口133および流出口134は、ケース130の周面部から第2の方向に突出する。流入口133および流出口134の口径は、流路131の径より小さくされている。流入口133および流出口134の口径は、流路131の径とほぼ等しくされてもよい。
【0041】
流入口133には、ポンプ22へ向かう吐出パイプ25が接続される。流出口134には、シャワー放出部40およびミスト放出部50へ向かう共用パイプ31が接続される。
【0042】
電解部23は、長尺な方向がオゾンスプレー1の上下方向となるように、即ち縦向きに、筐体10内に配置される。
【0043】
生成部20において、ポンプ22が動作すると、容器21内の水が吸水口241から吸い込まれ、吸水パイプ24、ポンプ22および吐出パイプ25を通って電解部23に送られる。電解部23では、陽極111と陰極112との間に通電が行われる。流入口133から流路131内に流入した水は、流路131の壁面に当ってほぼ直角に向きを変えられ、オゾン電極ユニット110に沿うようにして流路131内を流れる。流路131内を流れる水の一部は、陽極111と陰極112との間でイオン交換膜113に接触し、接触した水が電気分解されることによりオゾンが発生する。生成されたオゾンが水に溶解し、オゾン水が生成される。このとき、流路131内では、流入口133から流入した水が壁面に当ってほぼ直角に向きを変えられる際に流れが乱されて乱流が発生する。これにより、螺旋状の巻かれた陰極112の谷部分に水が行きやすくなって、イオン交換膜113に水が接触しやすくなるので、オゾンの発生効率が高まる。また、発生したオゾンが乱流によって微細化されやすくなりって水に溶解されやすくなる。よって、オゾン濃度の高いオゾン水が生成されやすくなる。
【0044】
流路131内を流れたオゾン水は、封口体120に当ってほぼ直角に向きを変えられ、流出口134から流出する。
【0045】
図2を参照して、導水部30は、共用パイプ31と、シャワー用パイプ32と、ミスト用パイプ33と、シャワー用バルブ34と、ミスト用バルブ35とを含む。
【0046】
共用パイプ31は、電解部23の流出口134に接続される。シャワー用パイプ32とミスト用パイプ33は、共用パイプ31から枝分かれして、それぞれ、シャワー放出部40とミスト放出部50に接続される。シャワー用パイプ32とミスト用パイプ33は、それぞれ、2つのパイプにより構成され、2つのパイプの間に、シャワー用バルブ34とミスト用バルブ35が配置される。シャワー用バルブ34とミスト用バルブ35は、電磁バルブであり、生成部20から流出したオゾン水を、シャワー用パイプ32とミスト用パイプ33の何れに流すかを切り替える切替部36を構成する。切替部36は、筐体10の頭部10c内に配置される。切替部36は、筐体10の首部10bに配置されてもよい。
【0047】
ポンプ22と電解部23が動作していないとき、シャワー用バルブ34とミスト用バルブ35は閉じた状態にあり、ポンプ22と電解部23が動作する際に一方のバルブが開かれる。ポンプ22の送水圧によって生成部20、即ち電解部23から流出し共用パイプ31を流れてきたオゾン水は、シャワー用バルブ34が開かれていれば、シャワー用パイプ32を通ってシャワー放出部40へ送られ、ミスト用バルブ35が開かれていれば、ミスト用パイプ33を通ってミスト放出部50へ送られる。
【0048】
図6(a)および(b)は、それぞれ、シャワー放出部40の正面図および側面断面図である。
【0049】
図2図6(a)および(b)を参照し、シャワー放出部40は、筐体10の頭部10cの前側に配置される。シャワー放出部40の前面には、円形に凹む放出口41が設けられる。放出口41は、頭部10cの前面の放出口14とほぼ同じ大きさを有し、放出口14と連通する。
【0050】
放出口41には、円形の放出板42が取り付けられる。放出板42には、複数の孔42aが分散して形成される。シャワー放出部40の後部には接続口43が設けられ、この接続口43にシャワー用パイプ32が接続される。シャワー放出部40の内部には、接続口43から放出口41に向けて流路44が形成される。図6(b)の一点鎖線矢印のように、シャワー用パイプ32によりシャワー放出部40に送られてきたオゾン水は、放出板42の複数の孔42aからシャワー状に勢いよく放出、即ち噴射される。
【0051】
図7(a)および(b)は、それぞれ、ミスト放出部50の正面図および側面断面図である。
【0052】
図2図7(a)および(b)を参照し、ミスト放出部50は、筐体10の頭部10cの前側であって、シャワー放出部40の上方に配置される。ミスト放出部50は、ハウジング51と、超音波振動子52と、貯水槽53とを含む。
【0053】
ハウジング51には、前面に円形の凹部511が形成され、この凹部511に円盤状の超音波振動子52が装着される。超音波振動子52は、多数の微孔を有し超音波振動する振動面521を備える。
【0054】
貯水槽53は、ハウジング51内の上部に配置される。貯水槽53の容積は、容器21の容積よりも大幅に小さくされている。貯水槽53の天面には、流入パイプ531が形成される。流入パイプ531は、ハウジング51の後面から後方に突出する。ミスト用パイプ33が流入パイプ531に接続される。
【0055】
貯水槽53は、ハウジング51の凹部511に向かって斜め下方に延び出す部分を有し、その部分の先端に流出口532が設けられる。流出口532は、凹部511内において超音波振動子52の振動面521に接続される。振動面521は、オゾン水の放出口となり、頭部10cの前面の放出口15と連通する。
【0056】
貯水槽53には、ミスト用パイプ33によりミスト放出部50に送られてきたオゾン水が貯められる。超音波振動子52が動作すると、振動面521が超音波振動する。これにより、図7(b)のように、貯水槽53の流出口532で振動面521に触れたオゾン水が霧化して多数の微孔から放出される。
【0057】
図2を参照して、操作部60は、筐体10の首部10bの前側に設けられ、オゾンスプレー1によりオゾン水を散布する際に操作される。操作部60は、操作ボタン61を含み、操作ボタン61が押されると、内部の接点開閉式のスイッチがオンする。
【0058】
電源部70は、充電池71と、充電装置72とを含む。充電池71は、たとえば、リチウムイオン電池であり、ポンプ22、電解部23、切替部36等の電装部品を駆動するための電力を出力する。オゾンスプレー1が図示しない充電器に載置されると、充電器から充電装置72に電力が供給され、充電装置72により充電池71の充電が行われる。
【0059】
さて、オゾンスプレー1では、モード切替ボタン12により動作モードを切り替えて、オゾンシャワーモードの動作とオゾンミストモードの動作とを選択的に行うことができる。
【0060】
オゾンシャワーモードに設定されている状態において、操作ボタン61が押されると、シャワー用バルブ34が開放された後に、ポンプ22と電解部23が所定時間(たとえば、3秒間)動作する。これにより、電解部23、即ち生成部20で生成されたオゾン水がシャワー放出部40へ送られ、所定時間、シャワー放出部40の放出口41からシャワー状のオゾン水が噴射される。ユーザは、トイレの便器、キッチンのシンク等の対象物に、オゾン水を吹き掛けて対象物を清掃することができる。
【0061】
一方、オゾンミストモードに設定されている状態において、操作ボタン61が押されると、ミスト用バルブ35が開放された後に、ポンプ22と電解部23が所定時間(たとえば、2秒間)動作する。これにより、貯水槽53内に所定量のオゾン水が溜まる。その後、超音波振動子52が動作し、ミスト放出部50の放出口である振動面521からオゾンを含むミストが放出される。超音波振動子52は、貯水槽53に貯められたオゾン水がほぼ全て放出されるまで動作する。ユーザは、オゾンを含むミストを室内に拡散させることにより、室内を消臭できる。また、ユーザは、オゾンを含むミストを衣類等の対象物に接触させることにより、対象物を消臭できる。
【0062】
ここで、ポンプ22と電解部23が動作したとき、容器21から吸い上げられた水がポンプ22から送出され、送出された水が電解部23を通過することでオゾン水が生成され、生成されたオゾン水がシャワー放出部40またはミスト放出部50に送られる。よって、オゾン水はポンプ22を通過しないため、オゾン水に触れたポンプ22の構成部品に、オゾンの酸化力により、腐食等の劣化が生じることが防止される。
【0063】
また、ポンプ22が動作を停止して、ポンプ22からの水の送出が停止されたときには、吐出口223に設けられた逆止弁228が閉じられる。これにより、シャワー放出部40やミスト放出部50に送られずに電解部23の流路131内に存在しているオゾン水等の水がポンプ22側へと流れることが阻止され、流路131内に水が残った状態となる。これにより、次に操作ボタン61が押されたときに、流路131内に水が存在しない状態で陽極111と陰極112の間に通電が行われることが防止され、いわゆる空焚きにより陽極111と陰極112が損傷を受けてしまうことが抑制される。
【0064】
<実施の形態の効果>
本実施の形態によれば、生成されたオゾン水がポンプ22を通過しないため、オゾン水に触れたポンプ22の構成部品に、オゾンの酸化力により、腐食等の劣化が生じることが防止される。
【0065】
また、本実施の形態によれば、ポンプ22からの水の送出が停止されたときに、流路131内に水を残すことができるので、流路131内に水が存在しない状態で陽極111と陰極112の間に通電が行われることが生じにくくなり、陽極111と陰極112が損傷を受けにくくなる。さらに、流路131内に常に水が存在するよう、電解部23を容器21内の底部に配置させる必要がなく、電解部23を容器21の外に配置できるので、電解部23の配置が容易となる。
【0066】
さらに、本実施の形態によれば、電解部23がケース130を含み、ケース130の内部には、オゾン電極ユニット110が配置され、オゾン電極ユニット110の陽極111が延びる第1の方向に沿って水が流れる流路131が形成される。さらに、ケース130には、第1の方向と直交する第2の方向に開口し、ポンプ22から送出された水を流路131に流入させる流入口133が形成される。この構成によれば、流入口133から流入した水が流路131の壁面に当ってほぼ直角に向きを変えられ、この際に水の流れが乱されて乱流が発生する。これにより、螺旋状に巻かれた陰極112の谷部分に水が行きやすくなって、イオン交換膜113に水が接触しやすくなるので、オゾンの発生効率が高まる。また、発生したオゾンが乱流によって微細化されやすくなり、水に溶解されやすくなる。よって、オゾン濃度の高いオゾン水が生成されやすくなる。
【0067】
なお、流入口133が、ケース130の閉塞した端部に第1の方向に開口するように設けられた場合、電解部23より上に位置するポンプ22から延びる吐出パイプ25が、電解部23の下方に回り込んで流入口133に接続されることになる。このため、電解部23の長手方向において、電解部23を配置するための寸法が大きくなる。この点、本実施の形態のように、流入口133が、ケース130の周面部に第1の方向と直交する第2の方向に開口するように設けられれば、吐出パイプ25が、電解部23の下方に回り込んで流入口133に接続されることがない。これにより、電解部23の長手方向において、電解部23を配置するための寸法が大きくなりにくい。
【0068】
さらに、本実施の形態によれば、封口体120と凹部132とによって、流路131に対して真直ぐな状態となるように陽極111をケース130内に保持することができるので、陽極111と流路131の壁面との隙間を均一にできる。これにより、陽極111と陰極112との間、即ちイオン交換膜113に水が行き渡りやすくなり、オゾンの発生効率が高まる。
【0069】
なお、陽極111が流路131に対して傾いた状態となり、陽極111と流路131の壁面との隙間が均一でなくなった場合、隙間がなくなったり狭くなったりした部分でイオン交換膜113に水が行きにくくなり、オゾンの発生効率が高まりにくい。
【0070】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態等によって何ら制限されるものではなく、また、本発明の実施の形態も、上記以外に種々の変更が可能である。
【0071】
<変更例1>
図8(a)は、変更例1に係る、電解部23Aの斜視図であり、図8(b)は、図8(a)のB-B´線で切断された電解部23Aの断面図である。
【0072】
上記実施の形態の電解部23に代えて、本変更例の電解部23Aを、オゾンスプレー1に用いることができる。電解部23Aは、電解部23と同様、筐体10の胴部10a内に配置される。
【0073】
本変更例の電解部23Aは、電解部23のケース130とは異なるケース130Aを備える。
【0074】
ケース130Aでは、封口体120により塞がれない端部が開口し、この開口が流入口133となる。流路131はオゾン電極ユニット110の陽極111よりも長くなるように構成され、流入口133は、陽極111が延びる第1の方向に陽極111から離れて位置し、第1の方向に開口する。流路131には、流入口133から陽極111に至る領域の壁面に螺旋状の溝部135が形成される。
【0075】
流入口133および流出口134の口径は、流路131の径と等しくされている。流入口133および流出口134の口径は、流路131の径より小さくされてもよい。
【0076】
本変更例の電解部23Aでは、流入口133から流路131内に流入した水は、壁面側の水が溝部135に案内されるようにして螺旋状に流れことにより、流れを乱され、この結果、流路131内に乱流が発生する。これにより、螺旋状に巻かれた陰極112の谷部分に水が行きやすくなって、イオン交換膜113に水が接触しやすくなるので、オゾンの発生効率が高まる。また、発生したオゾンが乱流によって微細化されやすくなり、水に溶解されやすくなる。よって、オゾン濃度の高いオゾン水が生成されやすくなる。
【0077】
なお、本変更例において、溝部135は、本発明の乱流発生部に相当する。
【0078】
<その他の変更例>
上記実施の形態では、容器21から吸い上げた水をシャワー放出部40およびミスト放出部50へ送るための送水装置として、ダイヤフラム方式のポンプ22が用いられた。しかしながら、ピストン式のポンプ等、他の方式のポンプが用いられてもよい。ポンプ22が用いられた場合、吐出口223に設けられた逆止弁228が、電解部23の流路131内からポンプ22側へ水の流れることを阻止する阻止部とし機能したが、ピストン式のポンプが用いられる場合は、同じく吐出口に設けられる逆止弁が阻止部として機能する。一方、逆止弁を有しないポンプが用いられる場合は、たとえば、当該ポンプの吐出口と吐出パイプ25との間に阻止部として電磁バルブを配置し、ポンプの動作および停止に連動して電磁バルブを開放および閉鎖させるようにするとよい。
【0079】
また、送水装置として、電動式のポンプ22ではなく、ピストン・シリンダー機構が用いられてもよい。トリガーが操作されると、この操作に連動してピストン・シリンダー機構が作動し、容器21から吸い上げた水がシャワー放出部40またはミスト放出部50へ送られる。この場合、たとえば、ピストン・シリンダー機構から水が送出されるパイプに、阻止部として電磁バルブが配置されるとよい。
【0080】
さらに、上記実施の形態では、オゾン水を生成するために、棒状の陽極111と、陽極111の外周に螺旋状に巻かれた線状の陰極112と、陽極111と陰極112との間に介在するイオン交換膜113とで構成されたオゾン電極ユニット110が、ケース130の流路131内に配置された電解部23が用いられた。しかしながら、他の構成の電解部として、たとえば、特許第5710691号公報に示されるような、棒状の陽極と、陽極を把持する湾曲状の陰極爪部を有する陰極と、陰極爪部に配置されて陽極と陰極とを離隔する隔膜と、陽極に接続される陽極端子とで構成された膜-電極接合体を、オゾン電極ユニットとして備える電解部が用いられてもよい。
【0081】
さらに、流路131内を通過する水に、発生したオゾンを含ませてオゾン水を生成するために、電解部23のように、水の電気分解によりオゾンを発生させる構成でなく他の構成のオゾン発生部が用いられてもよい。たとえば、放電方式のオゾン発生器により空気からオゾンを生成し、生成されたオゾンを流路に送って流路内を流れる水にオゾンを含ませ、オゾン水を生成するような構成のオゾン発生部が用いられてもよい。
【0082】
さらに、上記実施の形態では、オゾンスプレー1に、オゾン水をシャワー状に放出するシャワー放出部40が備えられた。しかしながら、オゾンスプレー1に、シャワー放出部40に替えて、オゾン水をミスト放出部50よりも粒径の大きな霧状に放出させるような孔径のノズルを有する放出部が備えられてもよい。
【0083】
さらに、上記実施の形態では、ミスト放出部50が、生成部20からのオゾン水が貯められる貯水槽53と、貯水槽53に貯められたオゾン水を超音波振動により霧化する超音波振動子52と、を含むような構成とされた。しかしながら、ミスト放出部50は、上記の構成に限られず、たとえば、オゾン水を霧状に放出するノズルを有する構造のものであってもよい。
【0084】
さらに、上記実施の形態では、オゾン水をシャワー状または霧状に放出する放出部として、オゾンスプレー1に、シャワー放出部40とミスト放出部50の双方が備えられたが、何れか一方のみが備えられてもよい。
【0085】
さらに、上記実施の形態では、ケース130には、流入口133および流出口134が、陽極111が延びる第1の方向と直交する第2の方向に開口するように形成された。しかしながら、流入口133および流出口134が開口する第2の方向は、第1の方向と交差していれば、直交する方向から傾いていてもよい。但し、水の流れやすさと流路131内での乱流の発生しやすさを考慮した場合、第2の方向は、第1の方向と直交することが望ましい。この場合の「直交」には、「ほぼ直交」が含まれる。
【0086】
さらに、上記実施の形態では、ケース130の閉塞した端部に、陽極111の端部を保持する保持部として凹部132が設けられたが、陽極111の端部を保持できれば、いかなる構成の保持部が設けられてもよい。
【0087】
さらに、上記実施の形態では、封口体120が、円柱状のネジ部121と六角柱状の頭部122とを含むような構成とされた。しかしながら、封口体120は、ケース130の開口する端部を塞ぐことができれば、いかなる構成とされてもよい。
【0088】
さらに、上記実施の形態では、生成部20から流出したオゾン水を、シャワー用パイプ32とミスト用パイプ33の何れに流すかを切り替えるための切替部36が、シャワー用バルブ34とミスト用バルブ35の2つの電磁バルブにより構成された。しかしながら、切替部36が三方バルブにより構成されてもよい。この場合、共用パイプ31が三方バルブの入口に接続される。また、シャワー用パイプ32とミスト用パイプ33は、1本のパイプで構成され、それぞれ、三方バルブの一方の出口と他方の出口に接続される。
【0089】
さらに、上記実施の形態では、筐体10の胴部10aの内部に容器21、電解部23および電源部70が配置された。しかしながら、胴部10a全体が容器、即ち貯水部とされ、筐体10の首部10bまたは頭部10cに電解部23および電源部70が配置されるようにしてもよい。この場合、電解部23および電源部70は、首部10bまたは頭部10cに配置できるサイズにされる。
【0090】
さらに、上記実施の形態において、操作ボタン61が操作されたとき、ポンプ22を動作させてから所定時間(たとえば、1秒)が経過した後に電解部23を動作させる、即ち、陽極111と陰極112との間に通電を行うようにしてもよい。この場合、オゾンスプレー1が容器21への水の補給後に最初に使用されたときなど、動作前に電解部23の流路131内に水が存在していなくても、流路131内に水が存在する状態となってから、陽極111と陰極112との間に通電でき、一層、陽極111と陰極112を保護できる。
【0091】
さらに、上記実施の形態において、容器21内の水位を検出可能な検出部が設けられ、ポンプ22で水を吸い上げられない程度に水位が低下したことが検出部で検出された場合に、操作ボタン61が操作されてもポンプ22と電解部23とが動作しないようにしてよい。このようにすれば、電解部23の流路131内を水が通過しない状態で陽極111と陰極112との間に通電が行われることを防止でき、一層、陽極111と陰極112を保護できる。
【0092】
さらに、上記変更例1では、流路131における、流入口133から陽極111に至る領域に、流路131内に流入した水の流れを乱して乱流を発生させる乱流発生部として、螺旋状の溝部135が設けられた。しかしながら、乱流発生部として、螺旋状の突条など、乱流を発生させることができる他の構成が採られてもよい。
【0093】
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0094】
20 生成部
40 シャワー放出部(放出部)
50 ミスト放出部(放出部)
21 容器(貯水部)
22 ポンプ(送水装置)
23 電解部(オゾン発生部)
23A 電解部(オゾン発生部)
111 陽極
112 陰極
113 イオン交換膜
120 封口体
130 ケース
130A ケース
131 流路
132 凹部(保持部)
133 流入口
135 溝部(乱流発生部)
228 逆止弁(阻止部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8