(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-06
(45)【発行日】2025-03-14
(54)【発明の名称】発光装置
(51)【国際特許分類】
F21S 2/00 20160101AFI20250307BHJP
F21Y 105/16 20160101ALN20250307BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20250307BHJP
H10H 20/00 20250101ALN20250307BHJP
【FI】
F21S2/00 482
F21Y105:16
F21Y115:10
H10H20/00 H
H10H20/00 J
(21)【出願番号】P 2018181690
(22)【出願日】2018-09-27
【審査請求日】2021-08-27
【審判番号】
【審判請求日】2023-03-31
(73)【特許権者】
【識別番号】000226057
【氏名又は名称】日亜化学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108062
【氏名又は名称】日向寺 雅彦
(72)【発明者】
【氏名】▲吉▼永 智
(72)【発明者】
【氏名】坂本 香奈
(72)【発明者】
【氏名】中野 武俊
(72)【発明者】
【氏名】鷲尾 一
【合議体】
【審判長】一ノ瀬 覚
【審判官】草野 顕子
【審判官】横溝 顕範
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-119422号公報(JP,A)
【文献】特開2009-218211号公報(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向に沿う第1辺と、前記第1方向に沿う第2辺と、を含む第1発光モジュールであって、前記第1辺から前記第2辺への方向は、前記第1方向と交差する第2方向に沿う前記第1発光モジュールと、
前記第2方向に沿って並び、前記第1発光モジュールとは別体の複数の第2発光モジュールと、
第2発光領域と、
を備え、
前記第1発光モジュール及び複数の第2発光モジュールは、発光面において並んで設けられ、
前記複数の第2発光モジュールを含む第1発光領域から前記第1発光モジュールへの方向は、前記第1方向に沿い、
前記第1発光領域は、前記第1方向に沿う第3辺、及び、前記第1方向に沿う第4辺を含み、
前記第3辺から前記第1辺への方向は、前記第1方向に沿い、
前記第4辺から前記第2辺への方向は、前記第1方向に沿い、
前記第1発光モジュールは、複数の第1発光素子を含み、
前記複数の第2発光モジュールのそれぞれは、第2発光素子を含み、
前記複数の第1発光素子の前記第2方向に沿うピッチは、複数の前記第2発光素子の前記第2方向に沿うピッチと、実質的に同じであ
り、
前記第2発光領域は、前記第1方向に沿って並ぶ別の前記複数の第2発光モジュールを含み、
前記第1発光モジュールから前記第2発光領域への方向は、前記第2方向に沿い、
前記第1発光モジュールは、前記第2方向に沿う第5辺と、前記第2方向に沿う第6辺と、を含み、前記第5辺から前記第6辺への方向は、前記第1方向に沿い、
前記第2発光領域は、前記第2方向に沿う第7辺、及び、前記第2方向に沿う第8辺を含み、前記第5辺から前記第7辺への方向は前記第2方向に沿い、前記第6辺から前記第8辺への方向は、前記第2方向に沿う、発光装置。
【請求項2】
前記第1辺から前記第2辺への前記第2方向に沿う距離は、前記複数の第2発光モジュールのそれぞれの前記第2方向に沿う長さの和と実質的に同じである、請求項1記載の発光装置。
【請求項3】
前記第1発光領域は、複数の群を含み、
前記複数の群の1つは、前記複数の第2発光モジュールを含み、
前記複数の群は、前記第1方向に沿って並ぶ、請求項1または2に記載の発光装置。
【請求項4】
前記発光面は、1つまたは複数の前記第1発光モジュール、及び、前記複数の第2発光モジュールにより形成された実質的な矩形状である、請求項1~
3のいずれか1つに記載の発光装置。
【請求項5】
前記第1発光モジュール、及び、前記複数の第2発光モジュールの1つは、前記発光装置の発光面の端部にある、請求項1または2に記載の発光装置。
【請求項6】
回路部をさらに備え、
前記回路部は、前記複数の第1発光素子の少なくとも2つと電気的に接続され、
前記回路部は、前記複数の第1発光素子の前記少なくとも2つが並列に電気的に接続された第1状態と、前記複数の第1発光素子の前記少なくとも2つが直列に電気的に接続された第2状態と、を切り替える、請求項1~
5のいずれか1つに記載の発光装置。
【請求項7】
前記回路部は、電源部と、切替部と、を含み、
前記複数の第1発光素子は、第1要素発光素子、第2要素発光素子、第3要素発光素子、及び第4要素発光素子を含み、
前記切替部は、前記第1状態において、前記第1要素発光素子、前記第2要素発光素子、前記第3要素発光素子、及び、前記第4要素発光素子を前記電源部と並列に接続し、
前記切替部は、前記第2状態において、前記第1要素発光素子と前記第2要素発光素子とを直列に接続し、前記第3要素発光素子と前記第4要素発光素子とを直列に接続し、前記第1要素発光素子及び前記第2要素発光素子を含む群と、前記第3要素発光素子及び前記第4要素発光素子を含む群と、を並列に前記電源部と電気的に接続する、請求項
6記載の発光装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光装置に関する。
【背景技術】
【0002】
発光装置が、例えば、表示装置用のバックライトなどに用いられている。複数の実装基板が組み合わされた発光装置が提案されている。より多機能の発光装置が望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、より多機能の発光装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、発光装置は、第1発光モジュール、及び、複数の第2発光モジュールを含む。前記第1発光モジュールは、第1方向に沿う第1辺と、前記第1方向に沿う第2辺と、を含む。前記第1辺から前記第2辺への方向は、前記第1方向と交差する第2方向に沿う。前記複数の第2発光モジュールは、前記第2方向に沿って並ぶ。前記複数の第2発光モジュールを含む第1発光領域から前記第1発光モジュールへの方向は、前記第1方向に沿う。前記第1発光領域は、前記第1方向に沿う第3辺、及び、前記第1方向に沿う第4辺を含む。前記第3辺から前記第1辺への方向は前記第1方向に沿う。前記第4辺から前記第2辺への方向は、前記第1方向に沿う。
本発明の別の一態様によれば、発光装置は、第1発光モジュールと、第1方向に沿って並ぶ複数の第2発光モジュールを含む群と、を含む。前記第1発光モジュールは前記群の端に設けられる。前記群から前記第1発光モジュールへの方向は、前記第1方向に沿う。前記第1発光モジュールの形状は、前記複数の第2発光モジュールのそれぞれの形状とは異なる。
本発明の別の一態様によれば、発光装置は、前記複数の発光素子を含む発光モジュールと、前記複数の発光素子と電気的に接続された回路部と、を含む。前記回路部は、前記複数の発光素子の少なくとも2つが並列に電気的に接続された第1状態と、前記複数の発光素子の前記少なくとも2つが直列に電気的に接続された第2状態と、を切り替える。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一態様によれば、より多機能の発光装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、第1実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
【
図2】
図2は、第1実施形態に係る発光装置の応用例を示す模式図である。
【
図3】
図3は、第1実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
【
図4】
図4は、第1実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
【
図5】
図5は、第1実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
【
図6】
図6は、第1実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
【
図7】
図7は、第1実施形態に係る発光装置の一部を例示する模式的平面図である。
【
図8】
図8は、第1実施形態に係る発光装置の一部を例示する模式的平面図である。
【
図9】
図9は、第1実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
【
図10】
図10は、第1実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
【
図11】
図11は、第1実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
【
図12】
図12は、第1実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
【
図13】
図13は、第1実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
【
図14】
図14は、第1実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
【
図15】
図15は、第1実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
【
図16】
図16は、第1実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
【
図17】
図17は、第1実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
【
図18】
図18は、第1実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
【
図19】
図19は、第1実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
【
図20】
図20は、第1実施形態に係る発光装置の応用例を示す模式図である。
【
図21】
図21は、第1実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
【
図22】
図22は、第1実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
【
図23】
図23は、第2実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
【
図24】
図24は、第2実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
【
図25】
図25は、第2実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
【
図26】
図26は、第2実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
【
図27】
図27は、第2実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
【
図28】
図28は、第2実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
【
図29】
図29は、第2実施形態に係る発光装置の一部を例示する模式的平面図である。
【
図30】
図30は、第3実施形態に係る発光装置を例示する模式図である。
【
図31】
図31は、第3実施形態に係る発光装置を例示する模式図である。
【
図32】
図32は、第3実施形態に係る発光装置を例示する模式図である。
【
図33】
図33は、第3実施形態に係る発光装置を例示する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0009】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
図1に示すように、実施形態に係る発光装置110は、第1発光モジュール11と、複数の第2発光モジュール12と、を含む。
【0010】
1つの例において、上記の発光モジュールは、1つの平面(例えばX-Y平面)内に並べられる。上記の発光モジュールにより、発光装置110の発光面10EFが形成される。実施形態において、発光面10EFは、曲面でも良い。以下では、発光面10EFが平面である場合について説明する。
【0011】
X-Y平面内の1つの方向をY軸方向とする。X-Y平面に沿いY軸方向に対して垂直な方向をX軸方向とする。X-Y平面に対して垂直な方向をZ軸方向とする。
【0012】
この例では、複数の第1発光モジュール11が設けられている。この例では、複数の第1発光モジュール11は、X軸方向及びY軸方向に沿って並ぶ。
【0013】
複数の第2発光モジュール12の1つのサイズは、第1発光モジュール11の1つのサイズよりも小さい。サイズの例については、後述する。
【0014】
この例では、第1発光モジュール11は、実質的に矩形状である。複数の第2発光モジュール12のそれぞれは、実質的に矩形状である。矩形は、長方形を含む。長方形は、正方形を含む。これらの発光モジュールの形状の例については、後述する。
【0015】
図1の例では、第1発光モジュール11、及び、複数の第2発光モジュール12が矩形状であり、発光装置110の発光面10EFの形状は、実質的に矩形状である。
【0016】
実施形態において、第1発光モジュール11、及び、複数の第2発光モジュール12の形状が、平行四辺形状または台形状などでも良い。この場合、発光装置110の発光面10EFの形状は、実質的に矩形状または平行四辺形状または台形状である。
【0017】
後述するように、第1発光モジュール11、及び、複数の第2発光モジュール12は、発光素子を含む。発光素子から光が出射する。発光素子の例については、後述する。
【0018】
発光素子から出射した光が、第1発光モジュール11、及び、複数の第2発光モジュール12から出射する。これにより、発光装置110の発光面10EFから光が出射する。
【0019】
図2は、第1実施形態に係る発光装置の応用例を示す模式図である。
図2に示すように、表示装置310において、表示パネル210が、発光装置110と重ねられる。表示パネル210は、例えば、液晶パネルである。表示パネル210は、光のスイッチ機能を有する。発光装置110の発光面10EFから出射した光が、表示パネル210に入射する。表示パネル210により、例えば、光の透過率が制御され、所望の表示パターンが得られる。表示パネル210と発光装置110との間に光学シート(図示しない)が設けられても良い。光学シートは、例えば、拡散シート、プリズムシート及びレンチキュラーシートの少なくともいずれかを含む。光学シートは、発光装置110に含まれても良い。
図1は、
図2の矢印方向ARからみた発光装置110の平面図に対応する。
【0020】
表示パネル210において、光の透過率が高いと、明状態が得られる。透過率が低いと、暗状態が得られる。暗状態は、例えば、「黒」の表示に対応する。実用的な表示パネル210において、透過率が低い状態においても、透過率は0ではないことが多い。このため、「黒」のパターンが、「灰色」に見える場合がある。例えば、表示パネル210の視認時の環境が暗い場合(例えば、夜の自動車内など)においてはこの現象が強調される。このため、所望の表示が得ることが困難な場合がある。
【0021】
一方、表示パネル210が種々のパターンの表示が可能な場合においても、表示パネル210の一部の領域に、特定のパターンが表示される場合がある。1つの例では、表示パネル210の外縁の近傍に、「タスクバー」などの特定の表示パターンが固定的に表示される場合がある。別の例では、起動時またはスタンバイ時などに、特定の表示パターンが特定の位置に表示される場合がある。このような場合、これらの特定の表示パターンに含まれる「黒を意図した領域」が、「灰色」ではなく、「所望の黒の状態」に表示されることが望ましい。
【0022】
このような要求に対して、バックライトとして用いられる発光装置の発光面10EFを複数の領域に分けて、複数の領域の発光状態を独立して制御する方法が考えられる。これにより、所望の場所の光量を局所的に低減して、その場所で「所望の黒の状態」が得られる。
【0023】
発光装置の発光面10EFを複数の領域に分ける場合において、1種類のサイズ(及び形状)の複数の発光モジュールを用いる参考例が考えられる。この場合、例えば、N×M個(N及びMは、2以上の整数)の発光モジュールにより発光面10EFが形成される。この参考例においては、例えば、N×M個の発光モジュールのそれぞれに対応する配線が設けられ、配線と駆動回路とが接続される。この参考例においては、配線の数が多く、さらに、駆動回路に含まれる出力部の数が多くなる。従って、部品が多くなる。コストが上昇する。生産性の向上が困難になる。
【0024】
実施形態においては、例えば、複数のサイズの発光モジュールにより、発光面10EFが形成される。例えば、大きいサイズの発光モジュールの1辺の長さは、小さいサイズの発光モジュールの1辺の長さの、2以上の整数倍である。1つの例において、大きいサイズの発光モジュールの1辺の長さが、小さいサイズの発光モジュールの1辺の長さの2倍であるとする。このとき、大きいサイズの発光モジュールは、小さいサイズの発光モジュールのサイズの4倍(2×2倍)の大きさを有する。小さいサイズの4つの発光モジュール用の4つの配線は、大きいサイズの1つの発光モジュール用の1つの配線に置き変えられる。そして、駆動回路の4つの出力部は、1つの出力部により置き換えられる。
【0025】
このように、実施形態に係る発光装置110においては、発光面10EFを複数の領域に分けて、複数の領域の光量を独立して制御する構成を、簡単な構造により提供できる。部品の数を低減できる。コストを抑制できる。高い生産性が得られる。
【0026】
実施形態において、上記の第1発光モジュール11は、大きいサイズの発光モジュールの1つの例である。上記の複数の第2発光モジュール12のそれぞれは、小さいサイズの発光モジュールの1つの例である。
【0027】
実施形態において、例えば、第1発光モジュール11の形状は、第2発光モジュール12の形状の、2以上の整数倍の相似形でも良い。
【0028】
図1に示す例では、第1発光モジュール11の大きさは、4つの第2発光モジュール12の大きさに対応する。
図1に例示すように、1つの第2発光モジュールの1つの辺を含む直線は、第1発光モジュール11の辺と実質的に重なる。これにより、第1発光モジュール11及び第2発光モジュール12により発光面10EFを形成したときに、発光面10EFの外形は矩形状にできる。発光面10EFの矩形状の外形において、例えば、1つの辺は、例えば、第1方向D1に沿い、別の辺は、第2方向D2に沿う。
【0029】
図1に示すように、複数の第2発光モジュール12を含む領域の1つを第1発光領域21(
図1の破線)とする。第1発光領域21の辺を含む直線は、第1発光モジュール11の辺と実質的に重なる。
【0030】
以下、説明を簡単にするために、図中の上下方向をY軸方向とする。左右方向をX軸方向とする。
【0031】
1つの例として、1つの第1発光モジュール11と、その第1発光モジュール11の下側の第1発光領域21に着目する。この第1発光領域21は、複数の第2発光モジュール12を含む。以下、この第1発光モジュール11、及び、この第1発光領域21について説明する。
【0032】
図3は、第1実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
図3においては、発光装置110に含まれる一部の要素が、抜き出されて図示されている。
【0033】
図3に示すように、第1発光モジュール11は、第1辺11a及び第2辺11bを含む。第1辺11a及び第2辺11bは、第1方向D1に沿う。第1方向D1は、例えば、Y軸方向である。第1辺11aから第2辺11bへの方向は、第2方向D2に沿う。第2方向D2は、第1方向D1と交差する。第2方向D2は、第1方向D1に対して傾斜しても良い。以下では、第2方向D2は、第1方向D1に対して実質的に垂直とする。第2方向D2は、X軸方向に対応する。
【0034】
複数の第2発光モジュール12は、第2方向D2に沿って並ぶ。複数の第2発光モジュール12から第1発光モジュール11への方向は、第1方向D1に沿う。
【0035】
第1発光領域21は、この複数の第2発光モジュール12を含む。第1発光領域21から第1発光モジュール11への方向は、第1方向D1に沿う。第1発光領域21は、第3辺21c及び第4辺21dを含む。第3辺21c及び第4辺21dは、第1方向D1に沿う。
【0036】
第3辺21cから第1辺11aへの方向は、第1方向D1に沿う。第4辺21dから第2辺11bへの方向は、第1方向D1に沿う。
【0037】
例えば、第3辺21cを含む直線は、第1辺11aと実質的に重なる。第4辺21dを含む直線は、第2辺11bと実質的に重なる。
【0038】
このような構成により、第1発光モジュール11及び複数の第2発光モジュール12により発光面10EFを形成したときに、発光面10EFの左右の端部(第2方向D2における端部)は、実質的に、第1方向D1に沿う直線となる(
図1参照)。例えば、発光装置110の発光面10EFは、矩形状となる。
【0039】
実施形態によれば、所望の発光面10EFが、簡単な構成により得られる。サイズの異なる発光モジュールが用いられるため、簡単な構成により、複数の領域の発光状態を制御できる。これにより、所望の発光状態が容易に得られる。例えば、表示装置に応用したときに、特定の場所における「所望の黒の状態」が、簡単な構成により得られる。実施形態によれば、より多機能の発光装置を簡単な構成により提供できる。
【0040】
図3においては、分かりやすくするために、第1発光モジュール11と、第2発光モジュール12と、は、互いに離されて描かれている。第1発光モジュール11と、第2発光モジュール12と、は、互いに接しても良い。第1発光モジュール11と、第2発光モジュール12と、の間に、僅かな隙間が設けられても良い。
【0041】
図3において、複数の第2発光モジュール12が互いに接している。実施形態において、複数の第2発光モジュール12の間に僅かな間隙が設けられても良い。
【0042】
図3において、分かりやすくするために、第1発光領域21の外形を示す破線は、第2発光モジュール12の外形を示す実線からシフトして描かれている。第1発光領域21の外縁は、複数の第2発光モジュール12の外縁により形成される。例えば、第1発光領域21の第3辺21cは、1つの第2発光モジュール12の1つの辺に対応する。例えば、第1発光領域21の第4辺21dは、別の1つの第2発光モジュール12の1つの辺に対応する。
【0043】
以下の説明では、第1発光モジュール11と第2発光モジュール12との間の間隙が無視され、複数の第2発光モジュール12の間の間隙が無視される。
【0044】
例えば、第1辺11aから第2辺11bへの第2方向D2に沿う距離を距離Lx1とする。この距離Lx1は、第1発光モジュール11の第2方向D2に沿う長さ(サイズ)に対応する。複数の第2発光モジュール12の1つの第2方向D2に沿う長さを長さLx2とする。長さLx2は、複数の第2発光モジュール12の1つに含まれる2つの辺(第2方向D2において互いに離れ第1方向D1に沿う2つの辺)の間の第2方向D2に沿う距離に対応する。距離Lx1は、複数の第2発光モジュールのそれぞれの第2方向D2に沿う長さLx2の和と、実質的に同じである。
【0045】
例えば、複数の第2発光モジュール12において、第2方向D2に沿う長さは、互いに同じであり、上記の長さLx2である。距離Lx1は、長さLx2と、複数の第2発光モジュール12の数と、の積に実質的に対応する。例えば、距離Lx1は、長さLx2の、2以上の整数倍である。例えば、距離Lx1は、長さLx2の、偶数倍でも良い。
【0046】
図4は、第1実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
図4においては、発光装置110に含まれる一部の要素が、抜き出されて図示されている。
【0047】
図4に示すように、第1発光領域21は、複数の群21Gを含む。複数の群21Gの1つは、複数の第2発光モジュール12を含む。1つの群21Gに含まれる複数の第2発光モジュール12は、第2方向D2に沿って並ぶ。複数の群21Gは、第1方向D1に沿って並ぶ。後述するように、複数の群21Gの1つと、複数の群21Gの別の1つとの間に、第1発光モジュール11が設けられても良い。複数の第2発光モジュール12の間に、第1発光モジュール11が設けられても良い。
【0048】
図1に示すように、第1発光モジュール11の左右方向(
図1の左右方向)に、複数の第2発光モジュール12がさらに設けられても良い。
【0049】
図5は、第1実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
図5においては、発光装置110に含まれる一部の要素が、抜き出されて図示されている。
【0050】
図5に示すように、発光装置110は、第1発光領域21に加えて、第2発光領域22をさらに含んでも良い。第2発光領域22は、第1方向D1に沿って並ぶ別の複数の第2発光モジュール12を含む。第1発光モジュール11から第2発光領域22への方向は、第2方向D2に沿う。
【0051】
第1発光モジュール11は、第5辺11e及び第6辺11fを含む。第5辺11e及び第6辺11fは、第2方向D2に沿う。第5辺11eから第6辺11fへの方向は、第1方向D1に沿う。
【0052】
一方、第2発光領域22は、第7辺22g及び第8辺22hを含む。第7辺22g及び第8辺22hは、第2方向D2に沿う。第7辺22gから第8辺22hへの方向は、第1方向D1に沿う。
【0053】
第5辺11eから第7辺22gへの方向は、第2方向D2に沿う。第6辺11fから第8辺22hへの方向は、第2方向D2に沿う。
【0054】
例えば、第7辺22gを含む直線は、第5辺11eと実質的に重なる。第8辺22hを含む直線は、第6辺11fと実質的に重なる。
【0055】
このような構成により、第1発光モジュール11及び第2発光モジュール12により発光面10EFを形成したときに、発光面10EFの上下の端部(第1方向D1における端部)は、実質的に、第2方向D2に沿う直線となる(
図1参照)。例えば、発光装置110の発光面10EFは、1つまたは複数の第1発光モジュール11、及び、複数の第2発光モジュール12により形成された実質的な矩形状となる。
【0056】
実施形態によれば、所望の発光面10EFが、簡単な構成により得られる。サイズの異なる発光モジュールが用いられるため、複数の領域の発光状態を、簡単な構成により制御できる。
【0057】
図6は、第1実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
図6においては、発光装置110に含まれる一部の要素が、抜き出されて図示されている。
【0058】
図6に示すように、第2発光領域22は、複数の群22Gを含んでも良い。この複数の群22Gの1つは、複数の第2発光モジュール12を含む。複数の群22Gは、第2方向D2に沿って並ぶ。複数の群22Gの間に、第1発光モジュール11が設けられても良い。
【0059】
図6に示すように、発光装置110は、第3発光領域23をさらに含んでも良い。第3発光領域23は、別の複数の第2発光モジュール12を含む。例えば、第1発光領域21から第3発光領域23への方向は、第2方向D2に沿う、例えば、第3発光領域23から第2発光領域22への方向は、第1方向D1に沿う。
【0060】
第1発光領域21に含まれる複数の第2発光モジュール12、及び、第3発光領域23に含まれる別の複数の第2発光モジュール12は、第2方向D2に沿って並ぶ。第3発光領域23に含まれる複数の第2発光モジュール12、及び、第2発光領域22に含まれる別の複数の第2発光モジュール12は、第1方向D1に沿って並ぶ。
【0061】
このような構成により、例えば、矩形状の発光面10EFが得られる。
【0062】
以下、第1発光モジュール11、第2発光モジュール12及び発光面10EFの形状の例について説明する。
【0063】
図7は、第1実施形態に係る発光装置の一部を例示する模式的平面図である。
図7には、第1発光モジュール11の平面形状の2つの例が示されている。
【0064】
図7に示すように、第1発光モジュール11は、第1辺11a、第2辺11b、第5辺11e及び第6辺11fを含む。既に説明したように、第1辺11a及び第2辺11bは、第1方向D1に沿う。第5辺11e及び第6辺11fは、第2方向D2に沿う。第1辺11aから第2辺11bへの方向は、第2方向D2に沿う。第5辺11eから第6辺11fへの方向は、第1方向D1に沿う。
【0065】
これらの辺の間のコーナ部11pは、第1方向D1及び第2方向D2に対して傾斜しても良い。
図7の左側の例では、第1発光モジュール11は、実質的に八角形状である。
図7の右側の例では、コーナ部11pは、カーブしている。実施形態において、第1発光モジュール11の形状は、種々の変形が可能である。
【0066】
図8は、第1実施形態に係る発光装置の一部を例示する模式的平面図である。
図8には、第2発光モジュール12の平面形状の2つの例が示されている。
【0067】
図8に示すように、第2発光モジュール12は、辺12a、辺12b、辺12c及び辺12dを含む。辺12a及び辺12bは、第1方向D1に沿う。辺12c及び辺12dは、第2方向D2に沿う。辺12aから辺12bへの方向は、第2方向D2に沿う。辺12cから辺12dへの方向は、第1方向D1に沿う。
【0068】
これらの辺の間のコーナ部12pは、第1方向D1及び第2方向D2に対して傾斜しても良い。
図8の左側の例では、第2発光モジュール12は、実質的に八角形状である。
図8の右側の例では、コーナ部12pは、カーブしている。実施形態において、第2発光モジュール12の形状は、種々の変形が可能である。
【0069】
図9及び
図10は、第1実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
これらの図は、発光装置の発光面10EFの平面形状を例示している。
図9に示すように、発光装置111において、発光面10EFのコーナ部cpは、発光面10EFの辺に対して傾斜している。発光面10EFは、実質的に八角形状である。
【0070】
図10に示すように、発光装置111aにおいて、発光面10EFのコーナ部cpは、カーブしている。実施形態において、発光面10EFの形状は、種々の変形が可能である。後述するように、発光面10EFのコーナ部cpに、コーナ部用の形状を有する発光モジュールが設けられても良い。
【0071】
図11は、第1実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
図11に示すように、発光装置112においては、4つの第2発光モジュール12により、第1発光領域21が形成される。例えば、第1発光モジュール11の第2方向D2に沿う長さは、第2発光モジュール12の1つの第2方向D2に沿う長さの4倍である。例えば、第1発光モジュール11の第1方向D1に沿う長さは、第2発光モジュール12の1つの第1方向D1に沿う長さの4倍である。
【0072】
例えば、第1発光モジュール11の第2方向D2に沿う長さの、第2発光モジュール12の1つの第2方向D2に沿う長さに対する比は、2の倍数でも良い。例えば、第1発光モジュール11の第1方向D1に沿う長さの、第2発光モジュール12の1つの第1方向D1に沿う長さに対する比は、2の倍数でも良い。設計が容易になる。
【0073】
図12は、第1実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
図12に示すように、発光装置113においては、第1発光モジュール11の第2方向D2に沿う長さの、第2発光モジュール12の1つの第2方向D2に沿う長さに対する比は、4である。一方、第1発光モジュール11の第1方向D1に沿う長さの、第2発光モジュール12の1つの第1方向D1に沿う長さの2倍である。
【0074】
このように、第1発光モジュール11の第2方向D2に沿う長さの、第2発光モジュール12の1つの第2方向D2に沿う長さに対する第2比は、第1発光モジュール11の第1方向D1に沿う長さの、第2発光モジュール12の1つの第1方向D1に沿う長さに対する第1比と異なっても良い。
【0075】
図13は、第1実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
図13に示すように、発光装置114においては、第2発光モジュール12の第1方向D1に沿う長さは、第2発光モジュール12の第2方向D2に沿う長さと異なっても良い。この場合に、第1発光モジュール11において、第1方向D1に沿う長さは、第2方向D2に沿う長さと同じにすることができる。例えば、第2発光モジュール12の第2方向D2に沿う長さの、第2発光モジュール12の第1方向D1に沿う長さに対する比は、2以上の整数でも良い。例えば、第2発光モジュール12の第1方向D1に沿う長さの、第2発光モジュール12の第2方向D2に沿う長さに対する比は、2以上の整数でも良い。
【0076】
以下、第1発光モジュール11及び第2発光モジュール12に設けられる発光素子の例について説明する。
【0077】
図14は、第1実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
図14に示すように、発光装置115において、第1発光モジュール11は、第1発光素子11Eを含む。複数の第2発光モジュール12の1つ(複数の第2発光モジュール12のそれぞれ)は、第2発光素子12Eを含む。これらの発光素子から出射する光が、発光面10EFから出射する光となる。
【0078】
図14に示す例では、第1発光モジュール11に複数の第1発光素子11Eが設けられる。例えば、複数の第1発光素子11Eのピッチは、複数の第2発光素子12Eのピッチと実質的に同じである。ピッチは、位置の繰り返しの単位の長さである。ピッチが実質的に同じであることにより、発光面10EFにおいて、明るさの面内均一性が高くできる。
【0079】
例えば、複数の第1発光素子11Eの第1方向D1に沿うピッチをピッチpy1とする。ピッチpy1は、「複数の第1発光素子11Eの1つ」の第1方向D1における位置と、その「複数の第1発光素子11Eの1つ」の第1方向D1における隣の「複数の第1発光素子11Eの別の1つ」の第1方向D1における位置と、の間の第1方向D1に沿う長さに対応する。
【0080】
例えば、複数の第1発光素子11Eの第2方向D2に沿うピッチをピッチpx1とする。ピッチpx1は、「複数の第1発光素子11Eの1つ」の第2方向D2における位置と、その「複数の第1発光素子11Eの1つ」の第2方向D2における隣の「複数の第1発光素子11Eの別の1つ」の第2方向D2における位置と、の間の第2方向D2に沿う長さに対応する。
【0081】
例えば、複数の第2発光素子12Eの第1方向D1に沿うピッチをピッチpy2とする。ピッチpy2は、「複数の第2発光素子12Eの1つ」の第1方向D1における位置と、その「複数の第2発光素子12Eの1つ」の第1方向D1における隣の「複数の第2発光素子12Eの別の1つ」の第1方向D1における位置と、の間の第1方向D1に沿う長さに対応する。
【0082】
例えば、複数の第2発光素子12Eの第2方向D2に沿うピッチをピッチpx2とする。ピッチpx2は、「複数の第2発光素子12Eの1つ」の第2方向D2における位置と、その「複数の第2発光素子12Eの1つ」の第2方向D2における隣の「複数の第2発光素子12Eの別の1つ」の第2方向D2における位置と、の間の第2方向D2に沿う長さに対応する。
【0083】
「第1方向D1における発光素子の位置」は、例えば、発光素子の第1方向D1における中心の第1方向D1における位置である。「第2方向D2における発光素子の位置」は、例えば、発光素子の第2方向D2における中心の第2方向D2における位置である。
【0084】
発光装置115においては、ピッチpy1は、ピッチpy2と実質的に同じである。ピッチpy1は、例えば、ピッチpy2の0.9倍以上1.1倍以下である。ピッチpx1は、ピッチpx2と実質的に同じである。ピッチpx1は、例えば、ピッチpx2の0.9倍以上1.1倍以下である。
【0085】
実施形態に係る1つの例において、ピッチpx1は、ピッチpy1と同じである。別の例において、ピッチpx1は、ピッチpy1と異なる。実施形態に係る1つの例において、ピッチpx2は、ピッチpy2と同じである。別の例において、ピッチpx2は、ピッチpy2と異なる。
【0086】
発光装置115の例では、複数の第2発光モジュール12の1つに1つの第2発光素子12Eが設けられている。この場合、ピッチpy2は、複数の第2発光モジュール12の第1方向D1におけるピッチに対応する。ピッチpx2は、複数の第2発光モジュール12の第2方向D2におけるピッチに対応する。
【0087】
図15は、第1実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
図15に示すように、発光装置115aにおいて、第1発光モジュール11に複数の第1発光素子11Eが設けられる。この例では、複数の第1発光素子11Eは、4×4のマトリクス状に設けられている。
【0088】
この例では、第1発光素子11Eの第1方向D1におけるピッチpy1は、複数の第2発光モジュール12の第1方向D1におけるピッチpY2と実質的に同じである。第1発光素子11Eの第2方向D2におけるピッチpx1は、複数の第2発光モジュール12の第2方向D2におけるピッチpX2と実質的に同じである。
【0089】
複数の発光モジュール12の第1方向D1におけるピッチpY2は、例えば、「複数の発光モジュール12の1つ」の第1方向D1における中心と、その「複数の発光モジュール12の1つ」の第1方向D1における隣の「複数の発光モジュール12の別の1つ」の第1方向D1における中心と、の間の第1方向D1に沿う距離に対応する。
【0090】
複数の発光モジュール12の第2方向D2におけるピッチpX2は、例えば、「複数の発光モジュール12の1つ」の第2方向D2における中心と、その「複数の発光モジュール12の1つ」の第2方向D2における隣の「複数の発光モジュール12の別の1つ」の第2方向D2における中心と、の間の第2方向D2に沿う距離に対応する。
【0091】
図16は、第1実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
図16に示すように、発光装置115bにおいて、第1発光モジュール11は、複数の第1発光素子11Eを含む。複数の第2発光モジュール12の1つは、複数の第2発光素子12Eを含む。
【0092】
複数の第1発光素子11Eの第1方向D1に沿うピッチpy1は、複数の第2発光素子12Eの第1方向D1に沿うピッチpy2と、実質的に同じである。複数の第1発光素子11Eの第2方向D2に沿うピッチpx1は、複数の第2発光素子12Eの第2方向D2に沿うピッチpx2と、実質的に同じである。このような構成により、発光面10EFにおいて、明るさの面内均一性が高くできる。
【0093】
複数の第2発光モジュールに含まれる第2発光素子12Eが実質的に同じピッチで並んでも良い。例えば、1つの第2発光モジュール12の1つの辺と、第1方向D1においてその辺に最も近い第2発光素子12Eの中心と、の間の距離dyは、ピッチpy2の1/2でも良い。例えば、1つの第2発光モジュール12の1つの辺と、第2方向D2においてその辺に最も近い第2発光素子12Eの中心と、の間の距離は、ピッチpx2の1/2でも良い。
【0094】
例えば、1つの第2発光モジュール12に含まれる1つの第2発光素子12Eの中心と、その1つの第2発光モジュール12の隣の第2発光モジュール12に含まれる1つの第2発光素子12Eの中心と、の間の距離が、ピッチpy2またはピッチpx2と同じでも良い。
【0095】
このような構成により、複数の第2発光モジュール12において、複数の第2発光素子12Eの間隔が一定になる。例えば、光の面内均一性が向上する。
【0096】
図17は、第1実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
図17に示すように、発光装置116は、回路部70を含む。回路部70は、第1発光モジュール11に含まれる第1発光素子11Eと、配線11wにより、電気的に接続される。回路部70は、複数の第2発光モジュール12のそれぞれに含まれる第2発光素子12Eと、配線12wにより、電気的に接続される。回路部70から供給される電流により、第1発光素子11E及び第2発光素子12Eから光が出射する。
【0097】
回路部70は、第1発光素子11Eに供給される電流(第1電流)と、第2発光素子12Eに供給される電流(第2電流)と、を互いに独立して制御可能でも良い。例えば、回路部70は、第1発光モジュールの単位面積当たりの明るさが第2発光モジュールの単位面積当たりの明るさと実質的に同じになるように、第1電流及び第2電流の少なくともいずれかを制御しても良い。発光面10EFにおける面内の明るさが均一化できる。
【0098】
図18は、第1実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
図18に示すように、発光装置117においても、第1発光モジュール11及び第2発光モジュール12が設けられる。この例では、第1方向D1はX軸方向に対応し、第2方向D2はY軸方向に対応する。この例では、複数の第1発光モジュール11の間に、第2発光モジュール12が設けられている。
【0099】
図19は、第1実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
図19に示すように、発光装置118においては、3種類のサイズの発光モジュールが設けられている。
【0100】
この例では、第1発光モジュール11の第2方向D2に沿う長さは、第2発光モジュール12の第2方向D2に沿う長さの2倍である。前者は、後者の2以上の整数倍でも良い。第1発光モジュール11の第1方向D1に沿う長さは、第2発光モジュール12の第1方向D1に沿う長さの1以上の整数倍でも良い。
【0101】
この例では、第2発光モジュール12の第2方向D2に沿う長さは、第3発光モジュール13の第2方向D2に沿う長さの2倍である。前者は、後者の2以上の整数倍でも良い。第2発光モジュール12の第1方向D1に沿う長さは、第3発光モジュール13の第1方向D1に沿う長さの2倍である。前者は、後者の2以上の整数倍でも良い。
【0102】
第3発光モジュール13を「第2発光モジュール」と見なしても良い。第2発光モジュール12を「第1発光モジュール」と見なしても良い。
【0103】
図20は、第1実施形態に係る発光装置の応用例を示す模式図である。
図20に示すように、例えば、表示パネル210が発光装置110と重ねられる。
図20に示す例では、起動時に、表示パネル210の特定の位置に特定の表示パターン(この例では、「ABC」の表示215)が表示される。表示パターンの背景は、例えば、暗状態である。特定の文字または形状などが明状態で表示される。実施形態においては、この特定の明状態の領域を除く領域に対応する部分の光の強度が、この特定の明状態の領域に対応する部分の光の強度よりも低くされる。これにより、「所望の黒の状態」が得られ、所望の表示パターンが所望の状態で表示される。このような光の強度の制御は、回路部70(例えば、
図17参照)により行われる。
【0104】
図21及び
図22は、第1実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
図21に示すように、発光装置118a及び118bにおいて、複数の第1発光モジュール11及び複数の第2発光モジュール12により、発光面10EFが形成される。発光面10EFは、矩形状(
図1など参照)の他に、任意の形状を有しても良い。
【0105】
発光装置118a及び118bの例において、第1発光モジュール11に含まれる第1方向D1に沿う1つの辺の長さは、実質的に、第2発光モジュール12に含まれる第1方向D1に沿う1つの辺の長さの2以上の整数倍である。第1発光モジュール11に含まれる第2方向D2に沿う1つの辺の長さは、実質的に、第2発光モジュール12に含まれる第2方向D2に沿う1つの辺の長さの2以上の整数倍である。例えば、2種類の発光モジュールにより、種々の形状の発光面10EFが形成が形成できる。
【0106】
(第2実施形態)
図23は、第2実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
図23に示すように、実施形態に係る発光装置120は、第1発光モジュール11と、群12Gと、を含む。群12Gは、複数の第2発光モジュール12を含む。
【0107】
複数の第2発光モジュール12は、第1方向D1に沿って並ぶ。第1方向D1は、例えば、Y軸方向である。
【0108】
第1発光モジュール11は、上記の群12Gの端に設けられる。群12Gから第1発光モジュール11への方向は、第1方向D1に沿う。
【0109】
図23に示すように、第1発光モジュール11の形状は、複数の第2発光モジュール12のそれぞれの形状とは異なる。例えば、複数の第2発光モジュール12のそれぞれの形状は、互いに同じであり、例えば、実質的に矩形状である。一方、群12Gの列の端部に設けられる第1発光モジュール11の形状が、第2発光モジュール12の形状とは異なる。これにより、発光面10EFの全体の形状が実質的に矩形状である場合においても、発光面10EFの外縁の一部を任意の形状にできる。
【0110】
例えば、発光装置120の外縁に沿う位置には、スイッチまたはカメラなどの部品が設けられる場合がある。この部品に応じた形状が得られるように、発光面10EFの形状を所望の形状にできる。実施形態においては、発光面10EFの内側部分(中央部分)は、複数の第2発光モジュール12により形成される。これにより、任意の大きさの発光面10EFが、簡単な構成により得られる。例えば、多様な製品デザインの要求に、容易に応えることができる。
【0111】
このように、実施形態によれば、発光面10EFの外縁を、簡単に所望の形状にできる。より多機能の発光装置が提供できる。
【0112】
例えば、
図23に示すように、第1発光モジュール11は、第1端部ep1と、第2端部ep2と、を含む。第1端部ep1は、第1方向D1において、第2端部ep2と、上記の群12Gとの間にある。複数の第2発光モジュール12の1つは、第3端部ep3と、第4端部ep4と、を含む。第4端部ep4は、第1方向D1において、第3端部ep3と、第1発光モジュール11との間にある。
【0113】
実施形態においては、第4端部ep4は、第1端部ep1に沿う。例えば、第1端部ep1及び第4端部ep4は、第1方向D1と交差する方向(この例では、第2方向D2)に沿う。第3端部ep3は、第1端部ep1と実質的に平行である。一方、第2端部ep2の形状は、第4端部ep4の形状とは異なる。この例では、第2端部ep2の少なくとも一部は、第2端部ep2から第1端部ep1への向きに凹状である。例えば、凹状の部分に対応する位置に、スイッチなどに部品が設けられても良い。第2端部ep2に、複数の凹状の部分が設けられても良い。
【0114】
第1発光モジュール11は、発光面10EFのコーナ部に設けられても良い。以下、第1発光モジュール11の別の例について、説明する。
【0115】
図24は、第2実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
図24に示すように、発光装置120において、発光面10EFのコーナ部に設けられた発光モジュールが、第1発光モジュール11Aと見なされても良い。この場合も、第1発光モジュール11Aは、複数の第2発光モジュール12を含む群12Gの端に設けられる。群12Gから第1発光モジュール11Aへの方向は、第1方向D1に沿う。第1発光モジュール11Aの形状は、複数の第2発光モジュール12のそれぞれの形状とは異なる。
【0116】
この例においても、第1発光モジュール11Aは、第1端部ep1及び第2端部ep2を含む。第1端部ep1は、第1方向D1において、第2端部ep2と群12Gとの間にある。複数の第2発光モジュール12の1つは、第3端部ep3及び第4端部ep4を含む。第4端部ep4は、第1方向D1において、第3端部ep3と第1発光モジュール11Aとの間にある。第4端部ep4は、第1端部ep1に沿う。第1端部ep1、第4端部ep4及び第3端部ep3は、第1方向D1と交差する方向(この例では、第2方向D2)に沿う。第2端部ep2の形状は、第4端部ep4の形状と異なる。例えば、第2端部ep2に含まれる直線部分の長さは、第4端部ep4に含まれる直線部分の長さよりも短い。
【0117】
例えば、第1発光モジュール11Aにおいては、第2方向D2における端部の形状が、第2発光モジュール12の第2方向D2における端部の形状とは異なる。
【0118】
例えば、第1発光モジュール11Aは、第5端部ep5及び第6端部ep6を含む。第5端部ep5から第6端部ep6への方向は、第1方向D1と交差する第2方向D2に沿う。複数の第2発光モジュール12の1つは、第7端部ep7及び第8端部ep8を含む。第7端部ep7から第5端部ep5への方向は、第1方向D1に沿う。第8端部ep8から第6端部の少なくとも一部への方向は、第1方向D1に沿う。
【0119】
この例では、第7端部ep7は、発光面10EFの内側に位置する端部である。第8端部ep8は、発光面10EFの外側に位置する端部である。第5端部ep5は、発光面10EFの内側に位置する端部である。第6端部ep6は、発光面10EFの外側に位置する端部である。第6端部ep6及び第2端部ep2は、発光面10EFのコーナ部に対応する。
【0120】
第6端部ep6は、第1部分11pa及び第2部分11pbを含む。第1部分11paの第1方向D1における位置は、第2部分11pbの第1方向D1における位置と、第8端部ep8の第1方向D1における位置と、の間にある。第2部分11pbは、第2発光モジュール12の側の領域に対応する。
【0121】
発光装置120においては、第2部分11pbの少なくとも一部と、第5端部ep5との間の第2方向D2に沿う距離dbは、第1部分11paと第5端部ep5との間の第2方向D2に沿う距離daよりも短い。例えば、第5端部ep5、第7端部ep7及び第8端部ep8は、第1方向D1に沿い、第2部分11pbの少なくとも一部は、第1方向D1に対して傾斜している。
【0122】
例えば、第2部分11pbは、第1部分11paを規準にして、第6端部ep6から第5端部ep5への向きに、後退している。第2部分11pbは、第1方向D1及び第2方向D2対して傾斜している。第2部分11pbは、コーナ部に対応する。この例では、第2部分11pbは、カーブしている。
【0123】
このような第2部分11pbを設けることで、発光面10EFのコーナ部は、カーブする。このような第2部分11pbを設けることで、第1発光モジュール11Aと、複数の第2発光モジュール12と、より、コーナ部が傾斜またはカーブした発光面10EFを簡単に得ることができる。
【0124】
発光装置120において、複数の第2発光モジュール12は、
図8に関して説明した種々の形状を有しても良い。
【0125】
図23に示すように、発光装置120においては、第1発光モジュール11の第2端部ep2は、カーブした凹状である。
図24に示すように、発光装置120において、第1発光モジュール11Aの第6端部ep6(または第2端部ep2)は、カーブしている。
【0126】
図25及び
図26は、第2実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
図25に示すように、発光装置121において、第1発光モジュール11の第2端部ep2は、凹状である。凹状の形状の少なくとも一部は、直線状である。
【0127】
図26に示すように、発光装置121において、第1発光モジュール11Aの第2部分11pbは、直線状であり、第1方向D1に対して傾斜している。
【0128】
図27は、第2実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
図27に示すように、発光装置122において、第1発光モジュール11の第2端部ep2は、凸状である。この例では、凸状の形状は、カーブしている。発光装置122において、コーナ部の第1発光モジュール11Aの外縁の一部が凸状でも良い。第2端部ep2に、複数の凸状の部分が設けられても良い。コーナ部の第1発光モジュール11Aの外縁に複数の凸状の部分が設けられても良い。
【0129】
図23~
図27の例では、第2発光モジュール12の第1方向D1に沿う長さは、第2発光モジュール12の第2方向D2に沿う長さと異なる。
【0130】
図28は、第2実施形態に係る発光装置を例示する模式的平面図である。
図28示すように、発光装置123において、第2発光モジュール12の第1方向D1に沿う長さは、第2発光モジュール12の第2方向D2に沿う長さと実質的に同じである。
【0131】
本実施形態において、第1発光モジュール11(または11A)の形状は、第2発光モジュール12の形状とは異なる。第1発光モジュール11(または11A)は、例えば、矩形状ではない。このような第1発光モジュール11(または11A)に複数の発光素子11Eが設けられる場合、第1発光モジュール11(または11A)の形状に対応させて、複数の第1発光素子11Eの明るさを制御しても良い。以下、このような制御の例について説明する。
【0132】
図29は、第2実施形態に係る発光装置の一部を例示する模式的平面図である。
図29に示すように、発光装置124において、第1発光モジュール11Aは、複数の第1発光素子11E(発光素子11Ea及び発光素子11Eb)を含む。複数の第1発光装置11Eのそれぞれは、配線11wにより、回路部70に電気的に接続される。一方、第2発光モジュール12は、複数の第2発光素子12Eを含む。複数の第2発光素子12Eのそれぞれは、配線12wにより、回路部70に電気的に接続される。
【0133】
既に説明したように、第1発光モジュール11Aの形状は、第2発光モジュール12の形状とは異なる。この例では、第1発光モジュール11Aは、コーナ部の形状を有する。第1発光モジュール11Aにおいて、複数の発光素子11Eaと、1つの発光素子11Ebと、が設けられている。
【0134】
複数の発光素子11Eaの1つ(
図29において左下の素子)から複数の発光素子11Eaの別の1つ(
図29において左上の素子)への方向は、第1方向D1に沿う。
【0135】
複数の発光素子11Eaの上記の1つ(
図29において左下の素子)から複数の発光素子11Eaのさらに別の1つ(
図29において右下の素子)への方向は、第2方向D2に沿う。
【0136】
複数の発光素子11Eaの上記の別の1つ(
図29において左上の素子)から発光素子11Ebへの方向は、第2方向D2に沿う。複数の発光素子11Eaの上記のさらに別の1つ(
図29において右下の素子)から発光素子11Ebへの方向は、第1方向D1に沿う。
【0137】
発光素子11Ebと第2端部ep2との間の第1方向D1に沿う距離は、複数の発光素子11Eaの上記の1つ(
図29において左下の素子)と、第2端部ep2と、の間の第1方向D1に沿う距離よりも短い。
【0138】
発光素子11Ebと第6端部ep6との間の第2方向D2に沿う距離は、複数の発光素子11Eaの上記の1つ(
図29において左下の素子)と、第6端部ep6と、の間の第2方向D2沿う距離よりも短い。
【0139】
発光素子11Ebと第2端部ep2との間の第1方向D1に沿う距離は、複数の発光素子11Eaの上記のさらに別の1つ(
図29において右下の素子)と、第2端部ep2と、の間の第1方向D1に沿う距離よりも短い。
【0140】
発光素子11Ebと第6端部ep6との間の第2方向D2に沿う距離は、複数の発光素子11Eaの上記の別の1つ(
図29において左上の素子)と、第6端部ep6と、の間の第2方向D2沿う距離よりも短い。
【0141】
例えば、発光素子11Ebは、第1発光モジュール11に含まれる複数の発光素子の中で、第2端部ep2に最も近く、第6端部ep6に最も近い。発光素子11Ebは、第2発光モジュール12の形状とは異なるコーナ部に近い発光素子である。
【0142】
実施形態において、回路部70は、複数の第1発光素子11Eの少なくとも1つの発光素子(発光素子11Eb)に供給する電流を、複数の第1発光素子11Eの他の発光素子(発光素子11Ea)に供給する電流と変えても良い。
【0143】
例えば、全ての第1発光素子11Eに同じ電流が供給されると、全ての第1発光素子11Eから実質的に同じ強度の光が出射する。この場合、コーナ部に近い発光素子11Ebの近傍の明るさは、他の発光素子11Eaの近傍における明るさとは異なることがある。これにより、コーナ部の近傍の明るさは、他の部分よりも明るくなる場合がある。このため、全ての第1発光素子11Eに同じ電流が供給されると、均一な明るさを得ることが困難になる場合がある。
【0144】
実施形態においては、回路部70は、第1発光モジュール11に含まれる複数の第1発光素子11Eの一部(発光素子11Eb)に供給される電流を、第1発光モジュール11に含まれる複数の第1発光素子11Eの別の一部(発光素子11Ea)に供給される電流と異ならせる。例えば、回路部70は、前者を後者よりも小さくする。これにより、発光面10EFの面内における明るさの均一性を向上できる。
【0145】
実施形態において、複数の第1発光素子11Eの一部へ供給される電流の変更は、電流の大きさの変更、及び、電流のデューティ比の変更の少なくともいずれかを含んでも良い。デューティ比の変更は、例えば、PWM(パルス幅変調)における1周期の時間に対するパルス幅の比の変更を含む。
【0146】
電流の変更は、明るさの検出結果に基づいて行われても良い。電流の変更は、発光素子に流れる電流の検出結果に基づいて行われても良い。
【0147】
(第3実施形態)
第3実施形態において1つの発光モジュールに複数の発光素子が設けられたときに、回路部70は、その複数の発光素子の電気的な接続を変更可能である。
【0148】
図30は、第3実施形態に係る発光装置を例示する模式図である。
図30は、発光装置140の発光面10EFの一部を例示している。
図30に示すように、発光モジュール10(例えば第1発光モジュール11でも良い)は、複数の発光素子(例えば発光素子10a~10dなど)を含む。回路部70は、複数の発光素子10E(例えば発光素子10a~10dなど)の少なくとも2つと電気的に接続される。この例では、回路部70は、複数の発光素子10E(例えば発光素子10a~10dなど)と、配線10wにより、電気的に接続される。
【0149】
実施形態においては、回路部70は、複数の発光素子10Eに関して、異なる複数の状態を切り替えることができる。複数の状態は、第1状態及び第2状態を含む。例えば、第1状態においては、複数の発光素子10Eの少なくとも2つが並列に電気的に接続される。第2状態においては、複数の発光素子10Eのその少なくとも2つが直列に電気的に接続される。
【0150】
例えば、回路部70は、配線変換部75及び電源切替部76を含む。配線変換部75及び電源切替部76は、切替部77に含まれる。一方、第1電源71及び第2電源72が設けられる。第1電源71及び第2電源72は、電源部73に含まれる。第1電源71及び第2電源72は、回路部70に含まれても良い。第1電源71及び第2電源72は、回路部70とは別に設けられて良い。
【0151】
この例では、配線変換部75は、複数の発光素子10Eと第1電源71との間の電流経路、及び、複数の発光素子10Eと第2電源72との間の電流経路に設けられる。電源切替部76は、配線変換部75と第1電源71との間の電流経路、及び、配線変換部75と第2電源72との間の電流経路に設けられる。
【0152】
電源切替部76は、配線変換部75が第1電源71と接続と接続される状態と、配線変換部75が第2電源72と接続と接続される状態と、を切り替え可能である。
【0153】
配線変換部75は、例えば、第1~第4スイッチSW1~SW4を含む。
【0154】
第1スイッチSW1は、発光素子10aの1つの端子が、電源切替部76と電気的に接続される状態と、接続されない状態と、を切り替える。
【0155】
第2スイッチSW2は、発光素子10bの1つの端子が、電源切替部76と電気的に接続される状態と、発光素子10bの上記の1つの端子と電気的に接続される状態と、を切り替える。
【0156】
第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2により、発光素子10aと発光素子10bとが直列に電気的に接続された状態と、発光素子10aと発光素子10bとが電気的に分離された状態と、が形成できる。
【0157】
第3スイッチSW3は、発光素子10cの1つの端子が、電源切替部76と電気的に接続される状態と、接続されない状態と、を切り替える。
【0158】
第4スイッチSW4は、発光素子10dの1つの端子が、電源切替部76と電気的に接続される状態と、発光素子10cの上記の1つの端子と電気的に接続される状態と、を切り替える。
【0159】
第3スイッチSW3及び第4スイッチSW4により、発光素子10cと発光素子10dとが直列に電気的に接続された状態と、発光素子10cと発光素子10dとが電気的に分離された状態と、が形成できる。
【0160】
このような構成により、以下に説明するように、複数の接続状態が得られる。
【0161】
図31は、第3実施形態に係る発光装置を例示する模式図である。
図31に示すように、1つの接続状態において、発光素子10a~10dのそれぞれが、並列に第2電源72と電気的に接続される状態(第1状態ST1)が形成される。
【0162】
図32は、第3実施形態に係る発光装置を例示する模式図である。
図32に示すように、別の1つの接続状態(第2状態ST2)において、発光素子10a及び発光素子10bが電気的に直列に接続され、発光素子10c及び発光素子10dが電気的に直列に接続される状態が形成できる。そして、直列に接続された発光素子10a及び発光素子10bと、直列に接続された発光素子10c及び発光素子10dと、が、電気的に並列に接続される。直列に接続せれた発光素子10a及び発光素子10bと、直列に接続された発光素子10c及び発光素子10dと、が、第1電源71と並列に電気的に接続される。
【0163】
このように、実施形態において、回路部70は、複数の発光素子10Eの少なくとも2つが並列に電気的に接続された第1状態ST1(
図31参照)を形成できる。回路部70は、複数の発光素子10Eの上記の少なくとも2つが直列に電気的に接続された第2状態ST2(
図32参照)を形成できる。回路部70は、上記の2つの状態を切り替えることができる。
【0164】
例えば、同じ設計の発光モジュールを切替部77の制御により、複数の接続状態で使用できる。例えば、異なる接続状態を有する異なる製品を、切替部77の制御により、簡単に提供できる。例えば、発光モジュールの設計が統一化され、発光モジュール用の部品の種類が削減できる。発光モジュールの製造に用いる各種の部材(型など)の数を縮小できる。高い生産性が得られ、コストを低減できる。実施形態によれば、複数の接続状態による複数の動作状態が、簡単に得られる。実施形態によれば、より多機能の発光装置を提供できる。
【0165】
このような回路部70は、第1実施形態及び第2実施形態に係る発光装置に適用できる。
【0166】
例えば、第1実施形態において、第1発光モジュール11に複数の第1発光素子11Eが設けられる(
図16参照)。回路部70は、複数の第1発光素子11Eの少なくとも2つに関して、上記の第1状態ST1及び上記の第2状態ST2を切り替えても良い。
【0167】
例えば、第1実施形態において、第2発光モジュール12に複数の第2発光素子12Eが設けられる(
図16参照)。回路部70は、複数の第2発光素子12Eの少なくとも2つに関して、上記の第1状態ST1及び上記の第2状態ST2を切り替えても良い。
【0168】
例えば、第2実施形態において、第1発光モジュール11または11Aに複数の発光素子(発光素子11Ea及び11Ebなど)が設けられる(
図29参照)。回路部70は、複数の発光素子(発光素子11Ea及び11Ebなど)の少なくとも2つに関して、上記の第1状態ST1及び上記の第2状態ST2を切り替えても良い。
【0169】
例えば、第2実施形態において、第2発光モジュール12に複数の第2発光素子12Eが設けられる(
図29参照)。回路部70は、複数の第2発光素子12Eの少なくとも2つに関して、上記の第1状態ST1及び上記の第2状態ST2を切り替えても良い。
【0170】
例えば、回路部70は、電源部73及び切替部77を含む。切替部77により、上記の接続状態が切り替えられる。
【0171】
例えば、複数の発光素子は、第1~第4発光素子を含む。第1~第4発光素子を例えば、発光素子10a~10dとする。
【0172】
例えば、切替部77は、第1状態ST1において、第1~4発光素子(発光素子10a~10d)を電源部73と並列に接続する。
【0173】
切替部77は、第2状態ST2において、第1発光素子(発光素子10a)と第2発光素子(発光素子10b)とを直列に接続し、第3発光素子(発光素子10c)と第4発光素子(発光素子10d)とを直列に接続する。切替部77は、第1発光素子(発光素子10a)及び第2発光素子(発光素子10b)を含む群と、第3発光素子(発光素子10c)及び第4発光素子(発光素子10d)を含む群と、を並列に電源部73と電気的に接続する。
【0174】
図33は、第3実施形態に係る発光装置を例示する模式図である。
図33に示すように、発光装置141において、複数の発光モジュール10及び回路部70が設けられる。複数の発光モジュール10のそれぞれは、複数の発光素子10Eを含む。発光装置141において、上記の第1状態ST1及び上記の第2状態ST2の切り替えが行われる。
【0175】
実施形態によれば、より多機能の発光装置を提供できる。
【0176】
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、発光装置に含まれる発光モジュール、発光領域、発光素子及び回路部などのそれぞれの具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
【0177】
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
【0178】
その他、本発明の実施の形態として上述した発光装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての発光装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
【0179】
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと解される。
【符号の説明】
【0180】
10…発光モジュール、 10E…発光素子、 10EF…発光面、 10a~10d…発光素子、 10w…配線、 11…第1発光モジュール、 11A…第1発光モジュール、 11E…第1発光素子、 11Ea、11Eb…発光素子、 11a…第1辺、 11b…第2辺、 11e…第5辺、 11f…第6辺、 11p…コーナ部、 11pa…第1部分、 11pb…第2部分、 11w…配線、 12…第2発光モジュール、 12E…第2発光素子、 12G…群、 12a~12d…辺、 12p…コーナ部、 12w…配線、 13…第3発光モジュール、 21…第1発光領域、 21G…群、 21c…第3辺、 21d…第4辺、 22…第2発光領域、 22G…群、 22g…第7辺、 22h…第8辺、 23…第3発光領域、 70…回路部、 71、72…第1、第2電源、 73…電源部、 75…配線変換部、 76…電源切替部、 77…切替部、 110、111、111a、112~115、115a、115b、116~118、118a、118b、120~124、140、141…発光装置、 210…表示パネル、 215…表示、 310…表示装置、 AR…矢印方向、 D1、D2…方向、 Lx1…距離、 Lx2…長さ、 SW1~SW4…第1~第4スイッチ、 cp…コーナ部、 da、db、dx、dy…距離、 ep1~ep8…第1~第8端部、 p1、p2…部分、 pX2、pY2、px1、px2、py1、py2…ピッチ