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<図1>
  • 特許-トリガー式液体噴出器 図1
  • 特許-トリガー式液体噴出器 図2
  • 特許-トリガー式液体噴出器 図3
  • 特許-トリガー式液体噴出器 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-06
(45)【発行日】2025-03-14
(54)【発明の名称】トリガー式液体噴出器
(51)【国際特許分類】
   B05B 11/00 20230101AFI20250307BHJP
   B65D 47/34 20060101ALI20250307BHJP
【FI】
B05B11/00 102G
B65D47/34 100
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021141534
(22)【出願日】2021-08-31
(65)【公開番号】P2023034982
(43)【公開日】2023-03-13
【審査請求日】2024-03-04
(73)【特許権者】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100140718
【弁理士】
【氏名又は名称】仁内 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100140774
【弁理士】
【氏名又は名称】大浪 一徳
(74)【代理人】
【識別番号】100188592
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 洋
(72)【発明者】
【氏名】桑原 和仁
(72)【発明者】
【氏名】小賀坂 優太
【審査官】佐藤 彰洋
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-214076(JP,A)
【文献】特開2000-070787(JP,A)
【文献】特開平10-156235(JP,A)
【文献】特開平10-174915(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05B 11/00
B65D 47/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、
前記噴出器本体に装着され、液体を噴出する噴出孔が形成されたノズル部と、を備え、
前記噴出器本体は、
前記容器体の液体を吸上げる供給筒部と、
前記供給筒部から延設されると共に、前記噴出器本体の外部に開口する射出開口部を有する射出筒部と、
弾性アーム部によって前方付勢状態で後方に移動可能に配設されたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、液体を前記供給筒部内から前記射出筒部内を通じて前記噴出孔側に向けて流通させるトリガー機構と、
前記射出筒部内に移動可能に配設され、前記射出開口部を開放可能に閉塞する蓄圧弁と、
前記蓄圧弁に対して後方から接触する弾性体と、を備え、
前記弾性体は、前記射出筒部内の圧力上昇に起因して弾性変形することで、前記蓄圧弁の後方への移動を許容して前記射出開口部を開放させると共に、前記射出筒部内の圧力低下に伴って、弾性復元変形によって前記蓄圧弁を前方に向けて付勢し、
前記弾性体及び前記弾性アーム部は、一体に形成されていることを特徴とするトリガー式液体噴出器。
【請求項2】
請求項1に記載のトリガー式液体噴出器において、
前記噴出器本体は、前記射出筒部を後方から閉塞する閉塞壁を有する閉塞部材を備え、
前記弾性体は、前記射出筒部の内側に配置されると共に前記閉塞壁に一体に形成され、
前記弾性アーム部は、前記射出筒部の外側に配置されると共に前記閉塞壁に一体に形成されている、トリガー式液体噴出器。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のトリガー式液体噴出器において、
前記蓄圧弁は、前記射出筒部内に前記射出筒部の全長に亘って配置されている、トリガー式液体噴出器。
【請求項4】
請求項に記載のトリガー式液体噴出器において、
前記閉塞部材は、
前記射出筒部の上部に前方から係止された第1係止部と、
前記噴出器本体の上面視で、前記噴出器本体のうち、前記射出筒部を挟んで該射出筒部の径方向の両側に位置する側部に前方から係止された第2係止部と、を備えている、トリガー式液体噴出器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トリガー式液体噴出器に関する。
【背景技術】
【0002】
トリガー部の操作によって容器体内から液体を吸い上げ、噴出孔を通じて液体を噴出するトリガー式液体噴出器が知られている。
この種のトリガー式液体噴出器として、例えば下記特許文献1に示されるように、液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、液体を前方に向けて噴出する噴出孔が形成されたノズル部と、を備えたトリガー式液体噴出器が知られている。
【0003】
噴出器本体は、容器体内の液体を吸上げる縦供給筒部と、縦供給筒部から前方に向けて延びた射出筒部と、前方付勢状態で後方に移動自在に配設されたトリガー部を有するトリガー機構とを備えている。トリガー機構は、トリガー部の後方への移動によって、液体を縦供給筒部内から射出筒部内に導入させると共に、射出筒部内から噴出孔側に向けて射出させる。
ノズル部は、射出筒部の前端部に中継部材を介して組み合わされている。さらにノズル部内には、噴出孔を開閉する蓄圧弁が設けられている。蓄圧弁は、蓄圧室内の圧力が所定圧以上になると噴出孔を開放し、噴出孔から内容物を噴出させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2011-177630号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら上記特許文献1に記載のトリガー式液体噴出器では、ノズル部内に蓄圧弁を設けているため、ノズル部の構造が複雑化するうえ、ノズル部が大型化してしまう。そのため、結果的にトリガー式液体噴出器全体の大型化に繋がってしまっていた。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ノズル部の小型化及び構成の簡略化を図りつつ、トリガー式液体噴出器全体の小型化を図ることができ、さらに加圧した内容液を噴出することが可能なトリガー式液体噴出器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明に係るトリガー式液体噴出器は、液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、前記噴出器本体に装着され、液体を噴出する噴出孔が形成されたノズル部と、を備え、前記噴出器本体は、前記容器体の液体を吸上げる供給筒部と、前記供給筒部から延設されると共に、前記噴出器本体の外部に開口する射出開口部を有する射出筒部と、弾性アーム部によって前方付勢状態で後方に移動可能に配設されたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、液体を前記供給筒部内から前記射出筒部内を通じて前記噴出孔側に向けて流通させるトリガー機構と、前記射出筒部内に移動可能に配設され、前記射出開口部を開放可能に閉塞する蓄圧弁と、前記蓄圧弁に対して後方から接触する弾性体と、を備え、前記弾性体は、前記射出筒部内の圧力上昇に起因して弾性変形することで、前記蓄圧弁の後方への移動を許容して前記射出開口部を開放させると共に、前記射出筒部内の圧力低下に伴って、弾性復元変形によって前記蓄圧弁を前方に向けて付勢し、前記弾性体及び前記弾性アーム部は、一体に形成されていることを特徴とする。
【0008】
本発明に係るトリガー式液体噴出器によれば、弾性アーム部による付勢に抗してトリガー部を操作して後方に移動させることで、液体を供給筒部内から射出筒部内を通じて噴出孔側に向けて流通させることができる。この際、蓄圧弁によって射出開口部が閉塞されているので、射出筒部内に供給された液体は、射出筒部内の圧力を上昇させる。そして、射出筒部内の圧力が上昇すると、この圧力上昇に起因して蓄圧弁が弾性体の付勢に抗して後方に移動する。これにより、蓄圧弁が射出開口部から離反して、射出開口部を開放する。従って、圧力が高まった液体を、射出開口部を通じてノズル部の噴出孔まで導くことができ、噴出孔から外部に向けて噴出させることができる。さらに、蓄圧弁を具備していることで、噴出孔から噴出される液体の圧力を安定させることができるので、液体を所期した態様で噴出することができる。
【0009】
特に、蓄圧弁が射出筒部内に設けられているため、蓄圧弁をノズル部内に設けた従来の場合に比べて、ノズル部を小型化することができるうえ、構造を簡略化することができ、例えばノズル部の前後方向や上下方向のかさ張り等を容易に抑えることができる。従って、トリガー式液体噴出器全体の小型化を図ることができる。
さらに、蓄圧弁が射出筒部内に設けられているため、部品点数を増加させずに射出筒部の内容積を減少させることができる。これにより、トリガー部を操作したときに、射出筒部内の圧力を速やかに上昇させることができ、プライミング回数を抑えることが可能である。さらに、射出筒部の内容積が減少することで、射出筒部内に空気が残存し難くなるので、空気の残存によって生じる噴出量のばらつきや噴出孔からの液だれ等を抑制することができる。
さらには、弾性体と弾性アーム部とが一体に形成されているため、トリガー部を前方に付勢する付勢部材等を別途設ける必要がない。従って、部品点数の削減化を図ることができるうえ、低コスト化にも繋げることができる。
【0010】
(2)前記噴出器本体は、前記射出筒部を後方から閉塞する閉塞壁を有する閉塞部材を備え、前記弾性体は、前記射出筒部の内側に配置されると共に前記閉塞壁に一体に形成され、前記弾性アーム部は、前記射出筒部の外側に配置されると共に前記閉塞壁に一体に形成されても良い。
【0011】
この場合には、弾性体と弾性アーム部とを閉塞壁を介して一体に形成することができ、閉塞部材として1つのユニットとして取り扱うことができる。従って、部品点数の削減化を図りつつ、組立性の向上化等を図ることができる。
【0012】
(3)前記蓄圧弁は、前記射出筒部内に前記射出筒部の全長に亘って配置されても良い。
【0013】
この場合には、射出筒部の全長に亘って蓄圧弁が配置されているので、射出筒部の内容積をより減少させることができる。従って、より効果的にプライミング回数を低減することができると共に、射出筒部内での空気の残存を抑制することができる。
【0014】
(4)前記閉塞部材は、前記射出筒部の上部に前方から係止された第1係止部と、前記噴出器本体の上面視で、前記噴出器本体のうち、前記射出筒部を挟んで該射出筒部の径方向の両側に位置する側部に前方から係止された第2係止部と、を備えても良い。
【0015】
この場合には、閉塞部材は、第1係止部及び第2係止部の複数個所での係止によって、射出筒部に対する後方への抜け止めがされている。従って、弾性アーム部を利用してトリガー部をより安定して前方に向けて付勢することができると共に、トリガー部の後方への操作の際に、閉塞部材をがたつかせることなく安定させ易い。さらに、射出筒部に対して閉塞部材をより安定に組み合わせることができるので、射出筒部と閉塞部材との間のシール性をより強固に確保することができ、製品信頼性を向上することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係るトリガー式液体噴出器によれば、ノズル部の小型化及び構成の簡略化を図りつつ、トリガー式液体噴出器全体の小型化を図ることができ、さらに加圧した内容液を噴出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明に係るトリガー式液体噴出器の実施形態を示す縦断面図である。
図2図1に示すトリガー式液体噴出器の斜視図である。
図3図1に示す閉塞部材の斜視図である。
図4図1に示す状態から蓄圧弁が後方移動して、射出開口部が開放された状態を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係るトリガー式液体噴出器の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態では、トリガー式液体噴出器が容器体に取り付けられた噴出容器を例にして説明する。
【0019】
図1及び図2に示すように、本実施形態のトリガー式液体噴出器1は、液体を収容する容器体Aに装着される噴出器本体2と、液体を噴出する噴出孔4が形成され、噴出器本体2に装着されたノズル部3と、噴出器本体2及びノズル部3を覆うカバー体5と、を備えている。
なお、図2では、カバー体5の図示を省略している。さらに、トリガー式液体噴出器1の各構成部品は、特に記載がなければ、合成樹脂を用いた成形品とされている。
【0020】
(噴出器本体)
噴出器本体2は、縦供給筒部(本発明に係る供給筒部)10と、射出筒部20と、装着キャップ30と、蓄圧弁40と、閉塞部材50と、トリガー機構60と、ボール弁70とを主に備えている。
【0021】
本実施形態では、縦供給筒部10の中心軸線を軸線O1とし、この軸線O1に沿って容器体A側を下側、その反対側を上側といい、軸線O1に沿う方向を上下方向という。さらに、上下方向から見た平面視において、軸線O1に交差する一方向を前後方向L1といい、上下方向及び前後方向L1の双方向に直交する方向を左右方向L2という。
さらに本実施形態では、射出筒部20の中心軸線を軸線O2とする。本実施形態において軸線O2は、前後方向L1に延びている。従って、本実施形態において前後方向L1は、射出筒部20の中心軸線に沿う軸方向に相当する。ただし、軸線O2に沿う軸方向は、前後方向L1と一致していなくても良い。
【0022】
(縦供給筒部)
図1に示すように、縦供給筒部10は、上下方向に延在し、容器体A内の液体を吸い上げる機能を有する。縦供給筒部10は、外筒11及び外筒11内に嵌合された内筒12を主に備えている。
【0023】
外筒11は、容器体Aの口部の上端開口縁上にパッキンを介して配置されるフランジ部11aが形成された大径部11bと、大径部11bの上方に配置され、且つ大径部11bよりも縮径した小径部11cと、小径部11cの上方に配設され、且つ小径部11cよりも縮径した接続筒部11dと、小径部11cの上端部と接続筒部11dの下端部とを連結する天壁部11eと、を備えている。
なお、小径部11cは軸線O1と同軸に配置され、接続筒部11dは軸線O1に対して前方に偏心した位置に配置されている。天壁部11eは、ボール弁70の上方を覆っている。
【0024】
内筒12は、上下方向に延びるように形成され、軸線O1と同軸に配置された状態で小径部11cの内側に嵌合されている。これにより、内筒12は、外筒11に対して一体に組み合わされている。内筒12の内側には、上下方向に延びると共に容器体Aから液体を吸い上げるパイプ13の上部が嵌合されている。
【0025】
上述のように構成された縦供給筒部10は、外筒11のフランジ部11aを上方から押さえ付ける装着キャップ30によって容器体Aの口部に装着(螺着)されている。
【0026】
(射出筒部)
縦供給筒部10の上方には、射出筒部20が配置されている。
射出筒部20は、縦供給筒部10における接続筒部11dの上端部に接続され、軸線O2を中心として前方向けて延びるように形成されている。射出筒部20は、前壁を有し、且つ後方が開放された筒状に形成されている。射出筒部20の前壁には、該前壁を前後方向L1に貫通する連通孔が形成されている。この連通孔の内側が、前方に向けて開口する射出開口部21とされている。
【0027】
射出筒部20の後端部には、軸線O2と同軸に配置された後筒部22が形成されている。なお、後筒部22は、射出筒部20を構成する一部である。
後筒部22は、内径及び外径が射出筒部20の内径及び外径よりも大きい筒状に形成されていると共に、後方に開口している。後筒部22は、縦供給筒部10における接続筒部11dの上端部に一体に形成されていると共に、接続筒部11dよりも後方に延びるように形成されている。後筒部22における下側部分には、後筒部22を上下方向に貫通する貫通孔23が形成されている。これにより、貫通孔23を通じて、後筒部22内と接続筒部11d内とが連通している。そのため、射出筒部20の内部は、貫通孔23を通じて接続筒部11d内に連通している。
【0028】
なお、後筒部22の下側部分と縦供給筒部10における外筒11の天壁部11eとの間には、後方及び左右方向L2の両方に開口した嵌合空間24が形成されている。
【0029】
さらに射出筒部20の後端部には、後方に向けて延びた中筒部25が形成されている。中筒部25は、軸線O2と同軸に配置され、後筒部22の内側に配置されている。中筒部25は、内径が射出筒部20の内径と同等とされ、且つ外径が後筒部22の内径よりも小さい筒状に形成されている。これにより、中筒部25と後筒部22との間には、軸線O2を中心とした環状の空間が形成されている。
なお、中筒部25における下側部分は、上述した貫通孔23を上方から覆うように配置されている。
【0030】
上述のように構成された射出筒部20には、後筒部22を後方から閉塞する閉塞部材50が装着されている。これにより、射出筒部20の全体は、閉塞部材50によって内部が閉塞されている。
なお、閉塞部材50については、後に詳細に説明する。
【0031】
(蓄圧弁)
上述した射出筒部20内には、蓄圧弁40が配置されている。
蓄圧弁40は、射出筒部20内に前後方向L1に移動可能に配置され、射出開口部21を後方から開放可能に閉塞する蓄圧弁本体41を備えている。
【0032】
蓄圧弁本体41は、前後方向L1に沿って延びる円柱状に形成され、軸線O2と同軸に配置されている。蓄圧弁本体41は、射出筒部20内に後方から挿入され、射出筒部20の全長に亘って配置されている。この際、蓄圧弁本体41は、前端部が射出開口部21に対して後方から接触した状態において、後端部が後筒部22よりも後方に位置するように、前後方向L1に沿って延びている。
【0033】
蓄圧弁本体41の前端部には、前方に向けて突出する半球状に形成され、射出開口部21に対して後方から接触するシール部42が形成されている。蓄圧弁本体41の後端部には、射出筒部20の径方向の外側に向かって延びる環状のフランジ部43と、後方に向かってさらに突出する後方突起部44と、が形成されている。
【0034】
フランジ部43には、該フランジ部43の前面から前方に向けて突出する摺動筒部45が形成されている。摺動筒部45は、後筒部22と中筒部25との間に配置されていると共に、前方に向かうに従い漸次射出筒部20の径方向の外側に向かって延びている。摺動筒部45は、弾性変形可能に形成され、弾性復元力によって摺動筒部45の前端部が後筒部22の内周面に密に接触している。
これにより、摺動筒部45は、蓄圧弁40が前後方向L1に移動する際に、後筒部22との間に一定のシール性を維持した状態で後筒部22の内周面上を摺動することが可能とされている。
【0035】
後方突起部44は、後方に向けて漸次縮径する断面テーパ状に形成されている。これにより、後方突起部44の外周面は、後方に向かうにしたがって射出筒部20の径方向の内側に向かって延びるテーパ面44aとされている。
【0036】
蓄圧弁本体41は、外径が射出筒部20の内径よりも小さい円柱状に形成されている。これにより、蓄圧弁本体41の外周面と射出筒部20の内周面との間には、前後方向L1に延在する隙間S1が形成されている。そして、この隙間S1を含み、且つフランジ部43、摺動筒部45、及び後筒部22によって囲まれた空間が蓄圧室S2として機能する。
なお、蓄圧室S2は、貫通孔23を通じて縦供給筒部10の接続筒部11d内に連通している。
【0037】
上述のように構成された射出筒部20よりも下方に位置し、且つ装着キャップ30よりも上方に位置する部分には、前方に向けて突出するシリンダ用筒部15が外筒11と一体に形成されている。シリンダ用筒部15は、前方に向けて開口している。
【0038】
(中継部材)
さらに、上述のように構成された射出筒部20には、射出筒部20とノズル部3との間を接続する中継部材80が装着されている。
図1及び図2に示すように、中継部材80は、射出筒部20に対して前方から装着されている。中継部材80は、射出筒部20の射出開口部21よりも前方側に位置すると共に、射出開口部21に対して対向配置された対向壁部81と、対向壁部81から後方に向けて延びると共に射出筒部20に外嵌された第1中継筒部82と、対向壁部81から前方に向けて延びる第2中継筒部83と、第2中継筒部83の内側に位置し、且つ対向壁部81から前方に向けて延びるガイド軸84と、を備えている。
【0039】
第2中継筒部83及びガイド軸84は、射出筒部20の軸線O2に対して下方に偏心した軸線O3を中心に配置されている。対向壁部81のうち、ガイド軸84の上方に位置し、且つ第2中継筒部83の内側に位置する部分には、射出筒部20の射出開口部21に連通する連通孔85が形成されている。これにより、第2中継筒部83の内部は、連通孔85及び射出開口部21を通じて射出筒部20の内部に連通している。
ガイド軸84の外周面には、前後方向L1に延びる第1切換溝86が形成されている。第1切換溝86は、軸線O3回りに間隔をあけて複数形成されている。
【0040】
さらに対向壁部81のうち第2中継筒部83を挟んで左右方向L2の両側に位置する部分には、図1に示すように、後方に向けて延びる一対のレバー支持壁87が形成されている。レバー支持壁87は、第2中継筒部83との間に隙間をあけて配置されている。
【0041】
(トリガー機構)
図1及び図2に示すように、トリガー機構60は、トリガー部61と、主シリンダ62と、主ピストン63とを備えている。トリガー機構60は、トリガー部61の後方への揺動によって、液体を縦供給筒部10内から射出筒部20内を通じて噴出孔4側に向けて流通させることが可能とされている。
【0042】
主シリンダ62は、シリンダ用筒部15内に嵌合されている。主シリンダ62は、前方に開口する有底筒状に形成されている。主シリンダ62内は、縦供給筒部10における外筒11内のうち内筒12よりも上方に位置する部分に連通している。
【0043】
主ピストン63は、主シリンダ62内に前後方向L1に移動可能に配置されている。主ピストン63は、トリガー部61の揺動に連動して前後方向L1に移動可能とされている。これにより、主シリンダ62の内部は、主ピストン63の前後方向L1の移動に伴って加圧及び減圧される。なお、主ピストン63は、後方に開口すると共に前方が閉塞された有頂筒状に形成されている。
主ピストン63は、トリガー部61と共に後述する閉塞部材50の弾性アーム部52による付勢力によって前方に付勢されている。主ピストン63は、トリガー部61の後方への揺動に伴って後方に移動して主シリンダ62内に押し込まれる。
なお、主ピストン63は、トリガー部61が最前方揺動位置にあるときに、これに対応して最前方位置に位置している。
【0044】
トリガー部61は、トリガー本体65と、支持片66と、受部67とを備え、主ピストン63部の前方に前後動可能に配置されている。
トリガー本体65は、主ピストン63の前方を上方から下方に向かうに従い前方に傾斜するように延びている。トリガー本体65は、噴出操作を行うにあたって把持操作される部分であり、例えば人差し指等が前方から引っ掛けられる。
トリガー本体65における上下方向の中間部分には、主ピストン63の前端部が連結されている。これにより、主ピストン63は、トリガー部61の前後動に伴って前後移動する。
【0045】
支持片66は、トリガー本体65の上端部に左右方向L2に間隔をあけて一対設けられている。一対の支持片66は、中継部材80に形成された一対のレバー支持壁87に、左右方向L2に沿う軸線O4回りに回動可能にそれぞれ組み合わされている。これにより、トリガー部61は、一対の支持片66を支点にして軸線O4回りに回動操作可能とされている。
【0046】
受部67は、トリガー本体65の左右両側に一対設けられている。受部67は、トリガー本体65から左右方向L2の両側に突出していると共に、上方及び後方に向けて開口するように形成されている。受部67には、後述する閉塞部材50の弾性アーム部52が嵌め込まれる。これにより、トリガー部61は、弾性アーム部52の弾性復元力によって前方に付勢される。
【0047】
(ボール弁)
図1に示すように、ボール弁70は、縦供給筒部10における内筒12の内側に設けられている。
ボール弁70は、内筒12の上端部の内側に配置されていると共に、内筒12の内周面から内側に向けて突出した環状のテーパ筒71に対して離反可能に着座している。ボール弁70は、主シリンダ62内の加圧時に、縦供給筒部10内を通じた容器体A内と主シリンダ62内との連通を遮断すると共に、主シリンダ62内の減圧時に上方に向けて移動し、テーパ筒71から離反することで、縦供給筒部10内を通じた容器体A内と主シリンダ62内との連通を許容する逆止弁とされている。なお、ボール弁70は、外筒11における天壁部11eによって上方への移動量が規制される。
【0048】
(閉塞部材)
図1及び図2に示すように、上述のように構成された噴出器本体2において、射出筒部20の後筒部22には後方から閉塞部材50が組み合わされている。これにより、閉塞部材50は、射出筒部20の内側に蓄圧弁40を閉じ込めた状態で、射出筒部20を後方から閉塞している。
閉塞部材50は、蓄圧弁40に対して後方から接触して、蓄圧弁本体41が射出開口部21を閉塞した状態に蓄圧弁40を位置決めする弾性突起(弾性体)51と、トリガー部61を前方に向けて付勢する一対の弾性アーム部52とを少なくとも備えている。
【0049】
閉塞部材50について、詳細に説明する。
図1図3に示すように、閉塞部材50は、射出筒部20における後筒部22の後方開口端に対して後方から接触する閉塞壁53と、閉塞壁53から前方に向かって延びると共に、後筒部22の内側に嵌合される嵌合筒54と、を備えている。
【0050】
弾性突起51は、閉塞壁53のうち嵌合筒54の内側に位置する部分から前方に向けて延びるように形成され、軸線O2を中心として周方向に間隔をあけて並ぶように複数配置されている。一対の弾性アーム部52は、閉塞壁53のうち嵌合筒54を挟んで左右方向L2の両側に位置する部分から、前方に向けて延びるように形成されている。
【0051】
閉塞壁53は、後筒部22の後方開口端の全周に亘って後方から接触している。嵌合筒54の外周面には、射出筒部20における径方向の外側に向かって突出すると共に、後筒部22に形成された係止孔22aに対して嵌まり込むことで、係止孔22aに対して前方から係止された第1係止突起(第1係止部)55が形成されている。
第1係止突起55は、嵌合筒54における上側部分に少なくとも形成されている。図示の例では、第1係止突起55は、嵌合筒54の外周面に周方向に間隔をあけて複数形成され、そのうちの1つが嵌合筒54の上側部分に形成されている。
これにより、嵌合筒54は、第1係止突起55によって後方への抜け止めがされた状態で、後筒部22の内側に嵌合されている。
【0052】
弾性突起51は、射出筒部20に形成された後方突起部44のテーパ面44aに対して後方から接触している。これにより、弾性突起51は、蓄圧弁本体41が射出開口部21を閉塞した状態に蓄圧弁40を位置決めしている。弾性突起51は、射出筒部20内の圧力、すなわち蓄圧室S2内の圧力上昇に起因して弾性変形することで、蓄圧弁40の後方への移動を許容して射出開口部21を開放させると共に、蓄圧室S2内の圧力低下に伴って弾性復元変形によって蓄圧弁40を前方に向けて付勢する。
本実施形態では、弾性突起51は、蓄圧室S2内の圧力が所定値に達するまでは射出開口部21を通じた液体の流通を遮断するように蓄圧弁40を位置決めし、蓄圧室S2内の圧力が所定値を超えたとき(所定値を含む、すなわち所定値以上となったとき)に弾性変形して、射出開口部21を開放させる。
このように、蓄圧室S2内の圧力が所定値を超えたときに、弾性突起51が弾性変形して、射出開口部21を通じて圧力が高まった液体を射出筒部20内から射出することが好ましい。
【0053】
具体的には、弾性突起51は、蓄圧室S2内の圧力が所定値を超えたときに、後方突起部44のテーパ面44aに沿いながら、射出筒部20における径方向の外側に向けて撓むように弾性変形する(図4参照)。これにより、弾性突起51の弾性変形によって、蓄圧弁40は後方への移動が許容される。
その後、弾性突起51は、蓄圧室S2内の圧力低下に伴って径方向の内側に向けて弾性復元変形する。これにより、弾性突起51によって後方突起部44を前方に向けて付勢することができ、蓄圧弁40を前方に向けて復元移動させることが可能となる。
【0054】
一対の弾性アーム部52は、射出筒部20を挟んで左右方向L2の両側に配置されている。一対の弾性アーム部52は、左右方向L2から見た側面視において、上方に向けて突の円弧状となるように弾性変形した状態で、前端部(下端部)がトリガー部61の受部67内に収容されている。これにより、弾性アーム部52は、後端部側を起点にして撓み変形した状態で受部67内に収容され、前端部がトリガー部61の操作に伴って前後方向L1に弾性変位する。これにより、弾性アーム部52は、トリガー部61を前方に向けて付勢している。
【0055】
さらに閉塞壁53の下側部分には、前方に向けて延びると共に、一対の弾性アーム部52同士を左右方向L2に連結する連結壁56が形成されている。これにより、一対の弾性アーム部52の後端部は、連結壁56を介して一体に連結され、所定の剛性が確保されている。
なお、閉塞壁53は、後筒部22の下側部分と外筒11の天壁部11eとの間に形成された嵌合空間24内に後方から入り込むことで、嵌合空間24内に嵌合されている。そのため、閉塞部材50の全体は、上下方向へのがたつき等が抑制された状態で射出筒部20に組み合わされている。
【0056】
さらに、一対の弾性アーム部52の後端部側には、下方に向けて第2係止突起(第2係止部)57がそれぞれ形成されている。第2係止突起57は、噴出器本体2のサイド突起(側部)58に対して前方から係止している。
サイド突起58は、シリンダ用筒部15の外周面のうち、射出筒部20を挟んで左右方向L2の両側に位置する部分に形成されている。すなわち、サイド突起58は、噴出器本体2の上面視で、シリンダ用筒部15の外周面のうち、射出筒部20を挟んで射出筒部20の径方向の両側に位置する部分に形成されている。
【0057】
上述したように、閉塞壁53は、第1係止突起55及び第2係止突起57によって後方への抜け止めがされた状態で射出筒部20に組み合わされている。
【0058】
(ノズル部)
図1及び図2に示すように、ノズル部3は、第2中継筒部83に装着されている。これにより、ノズル部3は、中継部材80を介して噴出器本体2に装着されている。
ノズル部3は、中継部材80の対向壁部81よりも前方に配設され、噴出孔4が形成されたノズル壁部90と、ノズル壁部90から後方に向けて延びると共に、第2中継筒部83に対して前方から外嵌された外嵌筒部91と、を備えている。なお、第2中継筒部83内は、連通孔85を通じて射出筒部20内に連通可能とされている。
なお、外嵌筒部91は、第2中継筒部83に対して前方に抜け止めがされた状態で軸線O3回りに回転可能に装着されている。これにより、ノズル部3は、軸線O3回りに回転可能に中継部材80に組み合わされている。
【0059】
さらにノズル壁部90のうち外嵌筒部91の内側に位置する部分には、ガイド軸84に対して回転可能に外嵌する内筒部92が後方に向けて突設されている。内筒部92の内周面には、前後方向L1に沿って延びる第2切換溝93が形成されている。さらにノズル壁部90の後面のうち、内筒部92の内側に位置する部分には、第1切換溝86に連通可能なスピン室94が凹状に形成されている。
【0060】
ガイド軸84に形成された第1切換溝86と、内筒部92に形成された第2切換溝93とは、軸線O3を中心としたノズル部3の所定の回転位置で連通し、それ以外の回転位置で非連通状態となる。
第1切換溝86と第2切換溝93とが連通することで、噴出孔4と第2中継筒部83内とがスピン室94、第1切換溝86及び第2切換溝93を通じて連通する。従って、ノズル部3は、軸線O3回りの回転に伴って、噴出孔4からの液体の噴出を許容する噴出許容状態と、噴出が規制される噴出規制状態との切り換えを行うことが可能とされている。
【0061】
(カバー体)
図1に示すように、カバー体5は、縦供給筒部10のうちの下端部を除く全体及び射出筒部20の全体を、少なくとも左右方向L2の両側及び上方から覆うように形成されている。
【0062】
(トリガー式液体噴出器の作用)
次に、上述のように構成されたトリガー式液体噴出器1を使用する場合について説明する。なお、図1に示すトリガー部61の複数回の操作によって、トリガー式液体噴出器1の各部内に液体が充填され、縦供給筒部10内に液体を吸い上げることができる状態になっているものとする。
【0063】
図4に示すように、トリガー部61を弾性アーム部52による付勢に抗して、矢印Fに示す如く、後方に引くように操作すると、主ピストン63が最前方位置から後方に移動し、主シリンダ62内が加圧される。これにより、主シリンダ62内の液体を、縦供給筒部10内に供給することができると共に、ボール弁70を下方に押下げて、テーパ筒71に対して押し付ける。
【0064】
これにより、縦供給筒部10内に供給した液体を、接続筒部11d内及び貫通孔23を通じて、射出筒部20内に供給することができる。すなわち、縦供給筒部10内に供給した液体を、隙間S1を含む蓄圧室S2内に導入することができる。この際、蓄圧弁本体41のシール部42によって射出開口部21が閉塞されているので、蓄圧室S2内に導入された液体によって蓄圧室S2内の圧力を上昇させることができる。
【0065】
そして、蓄圧室S2内の圧力が所定値を超えると、図4に示すように、弾性突起51が後方突起部44のテーパ面44aに沿いながら、射出筒部20における径方向の外側に向けて撓むように弾性変形する。これにより、蓄圧弁40を弾性突起51の付勢に抗して後方に移動させることができる。そのため、シール部42を射出開口部21から後方に離反させることができ、射出開口部21を開放することができる。
従って、圧力が高まった液体を、射出開口部21を通じて射出筒部20から第2中継筒部83内に向けて勢い良く射出させることができると共に、第2切換溝93、第1切換溝86及びスピン室94を通じて噴出孔4に導くことができ、噴出孔4から外部に向けて噴出させることができる。
【0066】
なお、液体の噴出後、トリガー部61を解放すると、主シリンダ62内から縦供給筒部10内を通じた射出筒部20内への液体の供給を停止することができる。これにより、蓄圧室S2内の圧力が低下するので、弾性突起51が弾性復元変形する。そのため、弾性突起51によって後方突起部44を前方に向けて付勢することができ、蓄圧弁40を前方に向けて復元移動させることができる。そのため、図1に示すうようにシール部42を利用して射出開口部21を再び閉塞することができる。
【0067】
さらに、弾性アーム部52の弾性復元力によってトリガー部61を前方に向けて付勢して、該トリガー部61を復元移動させることができる。そのため、トリガー部61に連動させて、主ピストン63を主シリンダ62内で前方に向けて復元移動させることができる。従って、主シリンダ62内を減圧させて、容器体A内の圧力よりも低い圧力にすることができるので、ボール弁70を上昇させてテーパ筒71から離反させることができる。従って、容器体A内の液体を、縦供給筒部10内に吸い上げ、主シリンダ62内に導入することができる。これにより、次回の噴出に備えることができる。
【0068】
以上説明したように、本実施形態のトリガー式液体噴出器1によれば、トリガー部61を後方に引く操作を行う毎に、液体を噴出孔4から噴出させることができる。特に、蓄圧弁40を具備しているので、噴出孔4から噴出される液体の圧力を安定させることができ、液体を所期した態様(例えば霧状等)で噴出することができる。
【0069】
しかも、蓄圧弁40が射出筒部20内に設けられているので、蓄圧弁40をノズル部3内に設けた従来の場合に比べて、ノズル部3を小型化することができるうえ、構造を簡略化することができ、例えばノズル部3の前後方向L1、左右方向L2、上下方向へのかさ張り等を容易に抑えることができる。従って、トリガー式液体噴出器1全体の小型化を図ることができる。
さらに、蓄圧弁40を射出筒部20内に設けることで、ノズル部3の構造の自由度を高めることができる。従って、トリガー式液体噴出器1として、例えば本実施形態のように、ノズル部3の回転に伴って、噴出孔4からの噴出が許容された噴出許容状態と、噴出が規制された噴出規制状態を切換える構成等を容易に採用することができる。
【0070】
さらに、蓄圧弁40が射出筒部20内に設けられているため、部品点数を増加させずに射出筒部20の内容積を減少させることができる。これにより、トリガー部61を操作した際、射出筒部20内(蓄圧室S2内)の液体の圧力を速やかに上昇させることができ、プライミング回数を抑えることができる。さらに射出筒部20内に空気が残存し難くなるので、空気の残存によって生じる噴出量のばらつきや、噴出孔4からの液だれ等を抑制することができる。
【0071】
さらに、射出筒部20を後方から閉塞部材50が、トリガー部61を前方に向けて付勢する弾性アーム部52を有している。そのため、トリガー部61を前方に向けて付勢する付勢部材等を別途設ける必要がないので、部品点数の削減化を図ることができるうえ、低コスト化にも繋げることができる。
特に、弾性突起51及び弾性アーム部52を有する閉塞部材50として、1つのユニットとして取り扱うことができるので、部品点数の削減化を図りつつ、組立性の向上化を図ることもできる。
【0072】
さらに、射出筒部20の全長に亘って蓄圧弁本体41が配置されているので、射出筒部20の内容積をより減少させることができる。従って、より効果的にプライミング回数を低減することができると共に、射出筒部20内での空気の残存を抑制することができる。
【0073】
さらに、閉塞部材50は、第1係止突起55及び第2係止突起57の複数個所での係止によって、射出筒部20に対する後方への抜け止めがされている。従って、弾性アーム部52を利用してトリガー部61をより安定して前方に向けて付勢することができると共に、トリガー部61の後方への操作の際に、閉塞部材50をがたつかせることなく安定させ易い。さらに、射出筒部20に対して閉塞部材50をより安定に組み合わせることができるので、射出筒部20と閉塞部材50との間のシール性をより強固に確保することができ、製品信頼性を向上することができる。
【0074】
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形例には、例えば当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、均等の範囲のものなどが含まれる。
【0075】
例えば上記実施形態では、蓄圧弁本体41を射出筒部20内の全長に亘って設けた場合を例に挙げて説明したが、この場合に限定されるものではなく、例えば射出筒部20内の前後方向L1における一部分にのみ蓄圧弁本体41を配置しても構わない。
さらに上記実施形態では、主シリンダ62及び主ピストン63を備えるトリガー機構60を例に挙げて説明したが、この場合に限定されるものではない。例えば蛇腹状に収縮変形するポンプを備えたトリガー機構によって、縦供給筒部10内から射出筒部20内を通じて噴出孔4側に向けて容器体A内の液体を流通させる構成を採用しても良い。
【0076】
さらに上記実施形態では、液体を噴出孔4から前方に向けて噴出するトリガー式液体噴出器1について説明したが、この場合に限定されるものではなく、例えば上向きや左向き等、前方以外の方向に向けて液体を噴出するトリガー式液体噴出器1としても構わない。
【0077】
さらに上記実施形態では、弾性体の一例として弾性突起51を採用した場合を例に挙げて説明したが、この場合に限定されるものではなく、例えば板ばね等の弾性部材を閉塞壁53に一体形成しても構わない。
【0078】
さらに上記実施形態において、ノズル部3にノズルチップ等の部材を設け、噴出孔4から噴出する液体にスピンをかけるためのスピン溝を形成しても構わない。
【符号の説明】
【0079】
A…容器体
1…トリガー式液体噴出器
2…噴出器本体
3…ノズル部
4…噴出孔
10…縦供給筒部(供給筒部)
20…射出筒部
21…射出開口部
40…蓄圧弁
50…閉塞部材
51…弾性突起(弾性体)
52…弾性アーム部
55…第1係止突起(第1係止部)
57…第2係止突起(第2係止部)
60…トリガー機構
61…トリガー部
図1
図2
図3
図4