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特許7645892血液採取を容易にするための側部ポートを有する一体型静脈内用カテーテル
<図1A>
  • 特許-血液採取を容易にするための側部ポートを有する一体型静脈内用カテーテル 図1A
  • 特許-血液採取を容易にするための側部ポートを有する一体型静脈内用カテーテル 図1B
  • 特許-血液採取を容易にするための側部ポートを有する一体型静脈内用カテーテル 図2
  • 特許-血液採取を容易にするための側部ポートを有する一体型静脈内用カテーテル 図2A
  • 特許-血液採取を容易にするための側部ポートを有する一体型静脈内用カテーテル 図3
  • 特許-血液採取を容易にするための側部ポートを有する一体型静脈内用カテーテル 図3A
  • 特許-血液採取を容易にするための側部ポートを有する一体型静脈内用カテーテル 図3B
  • 特許-血液採取を容易にするための側部ポートを有する一体型静脈内用カテーテル 図4
  • 特許-血液採取を容易にするための側部ポートを有する一体型静脈内用カテーテル 図4A
  • 特許-血液採取を容易にするための側部ポートを有する一体型静脈内用カテーテル 図4B
  • 特許-血液採取を容易にするための側部ポートを有する一体型静脈内用カテーテル 図4C
  • 特許-血液採取を容易にするための側部ポートを有する一体型静脈内用カテーテル 図4D
  • 特許-血液採取を容易にするための側部ポートを有する一体型静脈内用カテーテル 図4E
  • 特許-血液採取を容易にするための側部ポートを有する一体型静脈内用カテーテル 図4F
  • 特許-血液採取を容易にするための側部ポートを有する一体型静脈内用カテーテル 図5
  • 特許-血液採取を容易にするための側部ポートを有する一体型静脈内用カテーテル 図5A
  • 特許-血液採取を容易にするための側部ポートを有する一体型静脈内用カテーテル 図5B
  • 特許-血液採取を容易にするための側部ポートを有する一体型静脈内用カテーテル 図6
  • 特許-血液採取を容易にするための側部ポートを有する一体型静脈内用カテーテル 図6A
  • 特許-血液採取を容易にするための側部ポートを有する一体型静脈内用カテーテル 図6B
  • 特許-血液採取を容易にするための側部ポートを有する一体型静脈内用カテーテル 図6C
  • 特許-血液採取を容易にするための側部ポートを有する一体型静脈内用カテーテル 図7
  • 特許-血液採取を容易にするための側部ポートを有する一体型静脈内用カテーテル 図7A
  • 特許-血液採取を容易にするための側部ポートを有する一体型静脈内用カテーテル 図7B
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-06
(45)【発行日】2025-03-14
(54)【発明の名称】血液採取を容易にするための側部ポートを有する一体型静脈内用カテーテル
(51)【国際特許分類】
   A61M 25/06 20060101AFI20250307BHJP
【FI】
A61M25/06 500
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2022546427
(86)(22)【出願日】2021-01-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-24
(86)【国際出願番号】 US2021013483
(87)【国際公開番号】W WO2021154506
(87)【国際公開日】2021-08-05
【審査請求日】2023-11-14
(31)【優先権主張番号】62/967,484
(32)【優先日】2020-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/143,979
(32)【優先日】2021-01-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジテンドラ クマル サティヤナラヤナ ナイドゥ
【審査官】黒田 暁子
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0188002(US,A1)
【文献】特開2010-099457(JP,A)
【文献】特表2016-518921(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 25/06
A61B 5/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一体型静脈内(IV)カテーテルであって、
患者の血管系内に挿入されるように構成されたカテーテルを有するカテーテルアダプタ;
側部ポートが末端端部を有していてこれにより前記側部ポートが前記カテーテルアダプタに接続される末端端部、基端端部及び側部分岐を有する側部ポート;及び
前記側部分岐を介して前記側部ポートに接続される延長セット;を備え、
前記側部ポートの前記基端端部が、前記患者の血管系から血液を採取するための第1流体経路を提供し、前記側部ポートの前記側部分岐が、前記患者の血管系内に流体を注入するための第2流体経路を提供し、
前記側部ポートが、前記第1流体経路における前記基端端部に位置付けられるセプタムをさらに備え、
前記セプタムが作動セプタム弁に含まれていて、前記作動セプタム弁は、前記第2流体経路をブロックする閉鎖位置及び前記第2流体経路をブロックしない開口位置から移動するように構成されている、一体型静脈内(IV)カテーテル。
【請求項2】
前記セプタムを通して挿入する血液収集セットをさらに備え、該血液収集セットは、前記第1流体経路から空気を通気するように構成されている、請求項記載の一体型IVカテーテル。
【請求項3】
前記側部ポートの前記基端端部に結合されて前記セプタムを通って延びる血液収集アダプタをさらに備え、前記血液収集アダプタは、前記第1流体経路から空気を通気するように構成されている、請求項に記載の一体型IVカテーテル。
【請求項4】
前記セプタムが、前記作動セプタム弁が前記閉鎖位置にあるときに前記第2流体経路から空気を通気する1つ以上の通気チャネルを含む、請求項に記載の一体型IVカテーテル。
【請求項5】
前記作動セプタム弁が、前記側部ポートと相互作用する1つ以上のタブを有する作動部材を含んでいて、前記作動セプタム弁が前記開口位置から前記閉鎖位置に移動されるのを防止している、請求項に記載の一体型IVカテーテル。
【請求項6】
前記1つ以上のタブのそれぞれについて、前記側部ポートが、末端スロットを含んでいて、その中に、前記作動セプタム弁が前記閉鎖位置にあるときに、前記タブが挿入され、及び、基端スロットを含んでいて、その中に、前記作動セプタム弁が前記開口位置にあるときに、前記タブが挿入され、前記タブが前記末端スロットから基端にスライドできるように前記末端スロットが構成されていて、前記タブが前記基端スロットから末端にスライドすることを防止するように前記基端スロットが構成されている、請求項に記載の一体型IVカテーテル。
【請求項7】
前記側部ポートが、前記側部分岐と前記側部ポートの前記基端端部との間に位置付けられた通気膜をさらに含み、前記作動セプタム弁が前記閉鎖位置にある状態で、前記延長セットに含有される空気が前記通気膜を通って逃げることを可能にするように前記作動セプタム弁が構成されている、請求項に記載の一体型IVカテーテル。
【請求項8】
前記側部ポートの前記基端端部に接続される血液収集アダプタをさらに備える、請求項に記載の一体型IVカテーテル。
【請求項9】
前記血液収集アダプタは、前記作動セプタム弁が前記開口位置に移動することを防止する、請求項に記載の一体型IVカテーテル。
【請求項10】
前記IVカテーテルが末梢IVカテーテルである、請求項1に記載の一体型IVカテーテル。
【請求項11】
一体型末梢静脈カテーテル(PIVC)であって、
患者の血管系内に挿入されるように構成されたカテーテルを有するカテーテルアダプタ、
側部ポートが末端端部を有していてこれにより前記側部ポートが前記カテーテルアダプタに接続される末端端部、作動セプタム弁を収容する基端端部及び側部分岐を有する側部ポート、及び
前記側部分岐を介して前記側部ポートに接続される延長セット、
を備え
前記作動セプタム弁がセプタムを含み、前記セプタムが前記側部分岐を通る流体経路をブロックする閉鎖位置から、前記セプタムが前記側部分岐を通る前記流体経路をブロックしない開口位置へ移動するように、前記作動セプタム弁が構成されている、一体型末梢静脈カテーテル(PIVC)。
【請求項12】
前記作動セプタム弁が前記閉鎖位置にあるとき、前記セプタムが前記延長セットから空気を通気している、請求項11に記載の一体型PIVC。
【請求項13】
前記側部ポートの前記基端端部に接続される血液収集アダプタをさらに備え、前記作動セプタム弁が前記閉鎖位置にあるとき、前記血液収集アダプタは血液を採取するための別体の流体経路を提供している、請求項11に記載の一体型PIVC。
【請求項14】
前記血液収集アダプタは、前記作動セプタム弁が前記開口位置に移動することを防止している、請求項13に記載の一体型PIVC。
【請求項15】
患者の血管系内に挿入されるように構成されたカテーテルを有するカテーテルアダプタ、
側部ポートが末端端部を有していてこれにより前記側部ポートが前記カテーテルアダプタに接続される末端端部、作動セプタム弁を収容する基端端部及び側部分岐を有し、前記作動セプタム弁がセプタムを含んでいて前記セプタムが側部分岐を通る第1流体経路をブロックする閉鎖位置と前記セプタムが前記第1流体経路をブロックしない開口位置から移動するように構成され、前記作動セプタム弁が前記閉鎖位置にある間に前記基端端部が第2流体経路を提供してこれを通って血液が患者の血管系から採取され得る側部ポート、及び
前記側部分岐を介して前記側部ポートに接続される延長セットであって、前記延長セットはアクセスポートを有していてこれにより流体が前記第1流体経路を介して前記患者の血管系内に注入され得る延長セット
を備える一体型PIVC。
【請求項16】
前記側部ポートの前記基端端部に結合される血液収集アダプタをさらに備える、請求項15に記載の一体型PIVC。
【請求項17】
前記作動セプタム弁が前記閉鎖位置にあるときに前記延長セットから空気を通気することにより、前記作動セプタム弁が前記閉鎖位置にある間に前記延長セットがプライミングされるように前記セプタムが構成されている、請求項15に記載の一体型PIVC。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
背景
カテーテルは、様々な輸液療法に一般的に使用されている。例えば、カテーテルは、正常な生理食塩水、様々な医薬品、および完全非経口栄養などの流体を患者に注入するために使用されてもよい。カテーテルはまた、患者から血液を採取するために使用されてもよい。
【0002】
一般的なタイプのカテーテルは、オーバーザニードル末梢静脈(「IV」)カテーテル(「PIVC」)である。その名前が示すように、オーバーザニードルカテーテルは、鋭い末端先端を有する導入針の上に載置されてもよい。カテーテル及び導入針は、導入針の末端先端がカテーテルの末端先端を越えて延び、針のベベルが患者の皮膚から離れる方向を向くように組み立てられてもよい。カテーテル及び導入針は、一般に、患者の皮膚を通して血管系内に浅い角度で挿入される。
【0003】
一体型PIVCは、一体型延長セットを有するPIVCである。このような延長セットは、一端がカテーテルアダプタに一体化され、他端に結合されたアクセスポート(例えば、ルアーコネクタ)を含む延長管から典型的になる。一体型PIVCは、しばしば血液を採取するために使用される。例えば、一体型PIVCのカテーテルを患者の血管系内に挿入した後、施術者は、延長セット内にアクセスポートまで血液が流れることを可能にしてもよい。この血液の流れを可能にするために、通気プラグが通常アクセスポートに結合されることになり、血液が延長管内に流れる際に空気が延長管から逃げることを可能にすることになる。血液がアクセスポートまで流れると、施術者は通気プラグを取り外し、その代わりに血液収集セット(例えば、真空管アダプタ)を取り付けることになる。その後、血液が収集され得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一体型PIVCの延長セットを通して血液を収集するプロセスは、様々な欠点を有する。例えば、血液が収集され得る前に、延長セット全体がプライミングされなければならない(すなわち、空気がアクセスポートから通気されて、血液が延長セット内にアクセスポートまで流れることを可能にしなければならない)。さらに、アクセスポートからの通気プラグの取り外しは、流体経路を外部環境に曝す。したがって、その後の血液収集セットの取り付けは、流体経路を汚染する可能性がある。その結果、施術者は、血液収集セットを装着する前にアクセスポートを滅菌する必要があるかもしれず、それによって血液収集プロセスが長引くかもしれない。延長管の長さにより、特に患者の血圧が低い場合、血液が血液収集セット内に流れるためにかなりの時間がかかる可能性がある。血液が収集されると、延長セット内に血液が残留することになる。流体がアクセスポートを通って注入されて延長管から血液をフラッシングすることができるが、アクセスポート内に捕捉されるかもしれない残留血液を完全にフラッシングすることは困難である。同じアクセスポートが典型的には患者の血管系内に流体を注入することにも使用されるため、この残留血液が血流感染(BSI)のリスクを増大させる可能性がある。
【0005】
ここで請求される主題は、任意の欠点を解決する実施形態に限定されず、また、上記のような環境においてのみ動作するものでもない。むしろ、この背景は、ここに記載されるいくつかの実装が実施され得る一例の技術領域を説明するために提供されるに過ぎない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
概要
本開示は、一般に、血液を採取することを容易にする側部ポートを有するPIVCを含む一体型IVカテーテルに関するものである。側部ポートは、血液を採取するための及び延長セットを介して流体を注入するための、別個の流体経路を提供する。側部ポートは、血液サンプルが収集されている間、延長セットがプライミングされ得るように構成され得る。このようにして、カテーテル挿入時の血液サンプルの収集が容易にされる。
【0007】
第1セットの例示的な実施形態では、PIVCなどの一体型IVカテーテルは、カテーテルアダプタ、側部ポート及び延長セットを含んでもよい。カテーテルアダプタは、患者の血管系内に挿入するカテーテルを含む。側部ポートは、末端端部を有していてこれにより側部ポートがカテーテルアダプタに接続される末端端部、基端端部及び側部分岐を有する。延長セットは、側部分岐を介して側部ポートに接続される。側部ポートの基端端部は、患者の血管系から血液を採取するための第1流体経路を提供し、側部ポートの側部分岐は、患者の血管系内に流体を注入するための第2流体経路を提供する。
【0008】
第1セットの例示的実施形態では、側部ポートは、第1流体経路の基端端部に位置付けられるセプタムを含んでもよい。血液収集セットは、セプタムを通して挿入されてもよく、第1流体経路から空気を通気するように構成されてもよい。代替的に、血液収集アダプタが、側部ポートの基端端部に結合されてもよく、セプタムを越えて延びていてもよい。血液収集アダプタは、第1流体経路から空気を通気させるように構成され得る。
【0009】
第1セットの例示的実施形態では、セプタムは、セプタムが第2流体経路をブロックする閉鎖位置及びセプタムが第2流体経路をブロックしない開口位置から移動するように構成された作動セプタム弁に含まれてもよい。セプタムは、作動セプタム弁が閉鎖位置にあるときに第2流体経路から空気を通気させる通気チャネルを含んでもよい。作動セプタム弁は、側部ポートとインターフェース接続する1つ以上のタブを有する作動部材を含んで、作動セプタム弁が開口位置から閉鎖位置に移動するのを防止してもよい。そのような場合、1つ以上のタブのそれぞれについて、側部ポートは、作動セプタム弁が閉鎖位置にあるときにタブが挿入される末端スロットと、作動セプタム弁が開口位置にあるときにタブが挿入される基端スロットとを含んでもよい。末端スロットは、タブが末端スロットから基端方向にスライドすることを可能にするように構成されてもよく、一方、基端スロットは、タブが基端スロットから末端方向にスライドすることを防止するように構成されてもよい。
【0010】
第1セットの例示的な実施形態において、側部ポートは、側部分岐と側部ポートの基端端部との間に配置される通気膜を更に含んでもよい。作動セプタム弁は、作動セプタム弁が閉鎖位置にある状態で、延長セットに含まれる空気が通気膜を通って逃げることを可能にするように構成されてもよい。
【0011】
例示的な実施形態の第1セットにおいて、側部ポートが作動セプタム弁を含む場合、血液収集アダプタは、側部ポートの基端端部に接続されてもよく、作動セプタム弁が開口位置に移動することを防止してもよい。
【0012】
例示的な実施形態の第2セットにおいて、一体型PIVCは、患者の血管系内に挿入されるように構成されたカテーテルを有するカテーテルアダプタと、末端端部を有しこれによって側部ポートがカテーテルアダプタに接続される側部ポートと、作動セプタム弁及び側部分岐を収容する基端端部と、側部分岐を介して側部ポートに接続される延長セットと、を1以上含んでもよい。
【0013】
例示的な実施形態の第2セットにおいて、作動セプタム弁は、セプタムを含み、セプタムが側部分岐を通る流体経路をブロックする閉鎖位置からセプタムが側部分岐を通る流体経路をブロックしない開口位置へ移動するように構成されてもよい。セプタムは、作動セプタム弁が閉鎖位置にあるとき、延長セットから空気を通気するように構成されてもよい。
【0014】
第2セットの例示的な実施形態では、一体型PIVCは、側部ポートの基端端部に接続される血液収集アダプタを含んでもよい。血液収集アダプタは、作動セプタム弁が閉鎖位置にあるときに血液を採取するための別個の流体経路を提供することができる。血液収集アダプタは、作動セプタム弁が開口位置に移動するのを防止してもよい。
【0015】
第3セットの例示的な実施形態では、一体型PIVCは、患者の血管系内に挿入されるように構成されたカテーテル、側部ポート及び延長セットを有するカテーテルアダプタを含んでもよい。側部ポートは末端端部を有し、これによって側部ポートがカテーテルアダプタに接続される。側部ポートはまた、作動セプタム弁を収容する基端端部を有する。側部ポートはさらに側部分岐を有する。作動セプタム弁は、セプタムを含み、セプタムが側部分岐を通る第1流体経路をブロックする閉鎖位置と、セプタムが第1流体経路をブロックしない開口位置とから移動するように構成される。基端端部は第2流体経路を提供し、これを通って作動セプタム弁が閉鎖位置にある間に患者の血管系から血液が採取され得る。延長セットは、側部分岐を介して側部ポートに接続され、アクセスポートを有し、これを通って流体が第1流体経路を介して患者の血管系内に注入され得る。
【0016】
第3セットの例示的な実施形態では、一体型PIVCは、側部ポートの基端端部に結合される血液収集アダプタを含んでもよい。セプタムは、作動セプタム弁が閉鎖位置にあるときに延長セットから空気を通気し、それによって作動セプタム弁が閉鎖位置にある間に延長セットをプライミングできるように構成されてもよい。
【0017】
前述の一般的な説明と以下の詳細な説明の両方は、例であり説明的であり、請求されるような本発明を制限するものではないことを理解されたい。様々な実施形態は、図面に示された配置および器具に限定されないことが理解されるべきである。また、実施形態が組み合わされてもよく、または他の実施形態が利用されてもよく、また、そのように主張されない限り、本発明の様々な実施形態の範囲から逸脱することなく構造変更がなされてもよいことが理解されるべきである。したがって、以下の詳細な説明は、限定的な意味で取られるものではない。
【0018】
図面のいくつかの図の簡単な説明
例示的な実施形態は、その中の添付図面の使用を通じて、さらなる具体性及び詳細性をもって詳説され、説明される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1A図1Aは、本開示の実施形態に従った側部ポートを含む一体型PIVCを示す。
図1B図1Bは、本開示の実施形態に従った側部ポートを含む一体型PIVCを示す。
図2図2は、血液収集セットが予め取り付けられている側部ポートを含む一体型PIVCを示す。
図2A図2Aは、図2に示される一体型PIVCの側部ポートの詳細図を提供する。
図3図3は、血液収集アダプタが予め取り付けられている側部ポートを含む一体型PIVCを示す。
図3A図3Aは、図3に示される一体型PIVCの側部ポート及び予め取り付けられた血液収集アダプタの詳細図を提供する。
図3B図3Bは、図3の血液収集アダプタの断面図を提供する。
図4図4は、作動セプタム弁を有する側部ポートを含む一体型PIVCを示す。
図4A図4Aは、閉鎖位置における作動セプタム弁を示す。
図4B図4Bは、開口位置における作動セプタム弁を示す。
図4C図4Cは、側部ポート及び作動セプタム弁の分解図を提供する。
図4D図4Dは、側部ポート及び作動セプタム弁の断面図を提供する。
図4E図4Eは、作動セプタム弁を有する側部ポートにどのように血液収集アダプタが予め取り付けられ得るかを示す。
図4F図4Fは、作動セプタム弁を有する側部ポートにどのように血液収集セットが予め取り付けられ得るかを示す。
図5図5は、一体型PIVCの側部ポートを示し、側部ポートが通気チャネルを有する作動セプタム弁を含んでいる。
図5A図5Aは、図5の作動セプタム弁を分離して示す。
図5B図5Bは、プライミング流体を延長管内に保持しながら、通気チャネルがどのように一体型PIVCの延長管から空気を通気することを可能にするかを表す。
図6図6は、一体型PIVCの側部ポートを示し、側部ポートが1回の起動のために構成される作動セプタム弁を含んでいる。
図6A図6Aは、図6の作動セプタム弁を示す。
図6B図6Bは、作動セプタム弁が閉鎖位置にあるときの図6の側部ポートの断面図を提供する。
図6C図6Cは、作動セプタム弁が開口位置にあるときの図6の側部ポートの断面図を提供する。
図7図7は、空気通気膜及び作動セプタム弁を有する側部ポートを含む一体型PIVCを示す。
図7A図7Aは、作動セプタム弁が閉鎖位置にあるときの図7の側部ポートを通る流体及び空気流を表す。
図7B図7Bは、作動セプタム弁が開口位置にあるときの図7の側部ポートを通る流体及び空気流を表す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
実施形態の説明
本開示の実施形態は、主に、一体型PIVCの文脈で説明されることになる。しかしながら、本開示の実施形態は、他の一体型IVカテーテルにも等しく適用される。したがって、本開示の技術は、任意のタイプの一体型IVカテーテルに適用され得る。本明細書及び特許請求の範囲の目的上、一体型IVカテーテルは、一体型延長セットを含むIVカテーテルとして解釈されるべきである。
【0021】
図1A及び1Bはそれぞれ、本開示の実施形態に従って構成されるPIVC100の一例を提供する。PIVC100は、カテーテルアダプタ110を含んでいてそこからカテーテル111が末端方向に延び、さらに針アセンブリ120を含んでいてそこから針121が末端方向に延びている。挿入前に針アセンブリ120はカテーテルアダプタ110に結合され、針121がカテーテル111から末端に延びるようになる。カテーテルアダプタ110はまた側部入口112を含み、これはカテーテル111に出入りする流体経路を画定する。カテーテルアダプタ110及び針アセンブリ120の正確な構成及び機能は、本開示にとって必須ではなく、これらの構成要素の任意の好適な構成及び/又は相互作用が採用され得る。
【0022】
PIVC100はまた、中間管113を介して側部入口112に結合される末端端部130aと、セプタム133(又は他の流量制御構成要素)を収容する基端端部130bと、側部分岐131によって延長セット140が側部ポート130と一体化される側部分岐131とを有する側部ポート130を含む。描かれているように、延長セット140は、側部分岐131とアクセスポート143との間に延びる延長管141と、延長管141を閉塞するためのピンチクランプ142とを含むことができる。しかしながら、延長セットの多くの異なるタイプおよび構成が、本開示の実施形態と共に使用され得ることに留意されたい。重要なのは、側部ポート130が延長セット140とカテーテルアダプタ110との間に配置されることである。
【0023】
側部ポート130は、2つの流体経路を画定する。1つの流体経路は、末端端部130aと基端端部130bとの間に延びている。以下に詳細に説明するように、この流体経路は、血液収集セット/アダプタを基端端部130bに接続することによって、PIVC100を通して血液サンプルを収集するために使用されてもよい。他の流体経路は、末端端部130aと側部分岐131との間に延び、したがって延長セット140に入る及び延長セットから出る流体経路である。
【0024】
図1Aにおいて、側部分岐131は、側部ポート130の本体に対して末端に向けられた配向を有している。言い換えれば、側部分岐131は、セプタム133から離れる方向に配向されている。対照的に、図1Bでは、側部分岐131は、基端に向けられた配向を有し、したがってセプタム133に向けて配向されている。この基端に向けられた配向は、延長セット140から流れる流体をセプタム133に方向づけて、それによって残留血液又は他の流体をセプタム133からフラッシングする。
【0025】
図2は、図1Aに描かれたようなPIVC100を示すが、予め取り付けられた血液収集セット200を追加したものである。血液収集セット200は、管201と、管201の末端端部から延びるカニューレ202と、管201の基端端部に結合されたアクセスポート203とを含む。血液収集アダプタ210もまた、アクセスポート203に一体化されるか、またはアクセスポート203に予め取り付けられてもよい。血液収集アダプタ210は、シールドされたカニューレ211と空気孔212とを含む。図2Aに最もよく見られるように、血液収集アダプタ210は、カニューレ202を側部ポート130の基端端部130b内に挿入してセプタム133を通すことにより、PIVC100に予め取り付けられ得る。
【0026】
いくつかの実施形態では、延長セット140は、PIVC100を患者の血管系内に挿入する前にプライミングされ得る。例えば、図2Aは、延長管141の少なくとも下端がプライミング流体で充填されていることを表している。このプライミング流体は、ピンチクランプ142を作動させることにより、延長管141内に保持され得る。延長管141がプライミングされているか否かにかかわらず、カテーテル111は、患者の血管系内に挿入され得る。血液収集セット200及び空気孔212が予め取り付けられているため、血液は、それが血液収集アダプタ210に達するまで、側部ポート130を通って管201内に流れ始めることになる。その時点で、血液収集管(例えば、真空管)が血液収集アダプタ210に接続されて血液サンプルを収集することができる。血液サンプルが収集されると、血液収集セット200は、側部ポート130から取り外され得る(例えば、カニューレ202をセプタム133から引き抜くことによって)。次いで、延長セット140は、側部ポート130を介して患者の血管系内に流体を注入するために使用され得る。理解できるように、側部ポート130、特に側部ポート130への血液収集セット200の事前取り付けは、カテーテル挿入時に、その後流体を注入するために使用されることになる流体経路とは異なる流体経路を介して血液サンプルを最初に収集することを可能にする。注目すべきは、これにより、延長セット140が予めプライミングされることが可能になる一方で、延長セット140がプライミングされたままである間に血液サンプルの収集が可能になることである。
【0027】
いくつかの場合において、血液収集セット200の使用は依然として望ましくないかもしれない。例えば、管201の長さを考慮すると、それは血液が血液収集アダプタ210まで流れるのに相当な時間を必要とするかもしれない。同様に、患者の血圧が低い場合、真空管が血液収集のために使用されても、管201を通る血流が不十分かもしれない。このような問題を最小化するために、図3に示すように、血液収集アダプタ300は側部ポート130に直接結合されてもよい。
【0028】
図3A及び3Bに最もよく示されているように、血液収集アダプタ300は、側部ポート130の基端端部130bに取り付けるように構成されたハウジング301を含む。血液収集アダプタ300はまた、ハウジング301を通って延びるカニューレ302を含む。カニューレ302の末端端部は、ハウジング301を越えて延びて、ハウジング301が側部ポート130に取り付けられたときにカニューレ302がセプタム133を通って延びるようにしてもよい。カニューレ302の基端端部もまた、ハウジング301を超えて延びていて、鞘303によって覆われている。
【0029】
ハウジング301はスロット305を形成してもよく、これは側部ポート130の外側に形成された突起134を受容することによって血液収集アダプタ300を側部ポート130にロックすることができる。例えば、描かれた実施形態では、ハウジング301の一部は、スロット305の末端に配置されて、突起134がスロット305内に配置されるとき、血液収集アダプタ300は、血液収集アダプタ300を側部ポート130に対して最初に回転させずに側部ポート130から分離され得ないようになっている。ハウジング301は、血液収集管を受容/固定するためのねじ山又は任意の他の適切な構造を含んでもよい。
【0030】
空気孔304は、ハウジング301のチャネル306内に位置付けられる。チャネル306は、カニューレ302の開口部302aと整列することにより、カニューレ302内の空気が空気孔304を通して通気されることを可能にすることができる。したがって、カテーテル111が患者の血管系内に挿入されるとき、空気が側部ポート130から通気されることにより、血液が側部ポート130を通ってカニューレ302の基端端部まで流れることができるようになっている。その時点で、血液収集管は、血液サンプルを収集するために血液収集アダプタ300に接続され得る。特に、血液収集管の接続は、カニューレ302が鞘303を貫通することをもたらすことにより、血液収集管内に流体経路を開口することができる。上述したのと同じ方式で、延長セット140は、カテーテル111を患者の血管系内に挿入する前に、予めプライミングされ得、血液サンプルが血液収集アダプタ300を介して収集される間、プライミングされたままとなり得る。
【0031】
図4は、側部ポート130が作動セプタム弁400を含むことを除いて、図1Bに描かれたPIVC100を示す。図4A~4Dに最もよく示されているように、作動セプタム弁400は、作動部材410及びセプタム420を含む。作動部材410は、接続部分413によって相互接続されるスライドタブ411及びセプタムハウジング412を含む。セプタム420は、チャネル421を含みその中にセプタムハウジング412が配置されることにより作動部材410をセプタム420に固定する。その結果、作動部材410が基端または末端にスライドされるとき、セプタム420も同様に、それぞれ基端または末端にスライドされことになる。側部ポート130はチャネル135を含みその中で接続部分413が移動して、作動セプタム弁400の閉鎖された(末端の)位置から開口(基端の)位置へ、およびその逆へのこのスライドを可能にしてもよい。
【0032】
図4A及び図4Bは、作動セプタム弁400がそれぞれ閉鎖位置及び開口位置にあるときの側部ポート130を示す。作動セプタム弁400は、患者の血管系内へのカテーテル111の挿入の前に、最初に閉鎖位置にあることができる。作動セプタム弁400が閉鎖位置にあるとき、セプタム420は側部分岐131の開口部を覆うことになる。言い換えれば、セプタム420は、延長セット140に出入りする流体経路をブロックすることになる。したがって、延長セット140内に注入され得るプライミング流体は、側部分岐131を越えて側部ポート130内に流れることが防止されることになる。作動セプタム弁400がこの閉鎖位置にある状態で、PIVC100は、図4E(血液収集アダプタ300)及び4F(血液収集セット200)に表されているような上述した方式のいずれかで血液サンプルを収集するために使用され得る。
【0033】
血液サンプルを収集した後、基端の力がスライドタブ411に加えられて、作動セプタム弁400を図4Bに示す開口位置に移動させることができる。作動セプタム弁400が開口位置にあるとき、セプタム420はもはや側部分岐131の開口を覆わないことにより、延長セット140に出入りする流体経路が開口することになる。延長セット140内に予め注入されていてもよい任意のプライミング流体を含む流体は、次いで、延長セット140から側部ポート130内に注入され得る。この流体は、側部ポート130内の任意の残留血液を患者の血管系にフラッシングできる。また、描かれた実施形態における側部分岐131の基端配向を考慮すると、この流体は、セプタム420に対して方向づけられることにより、セプタム420と側部ポート130の側壁との間に閉じ込められてもよい任意の血液をフラッシングすることになる。
【0034】
図4Eは、側部ポート130が作動セプタム弁400を含むとき、血液収集アダプタ300が側部ポート130に接続されることが意図されるときに採用されてもよい血液収集アダプタ300の変形例を示している。図4Eに示されるような血液収集アダプタ300は、上述と同様であるが、更に末端に面するスロット307を有していてこれに対して、突起134がスロット305内に挿入されるとき、スライドタブ411が当接する。スロット307は、血液収集アダプタ300が側部ポート130から取り外される後まで、作動セプタム弁400が開口位置に移行されるのを防止するように機能する。より詳細には、スロット305内に突起134を位置付けるために、スライドタブ411は、その最も末端位置(又は少なくともセプタム420が側部分岐131の開口部を覆う位置)にある必要があることになる。次に、突起134がスロット305に位置付けられた状態で、スロット307は、スライドタブ411が基端にスライドするのを防止することになる。このようにして、延長セット140の流体経路は、血液サンプルが側部ポート130を通して収集された後まで(又は少なくとも血液収集アダプタ300が取り外されるまで)、隔離されたままであることができる。
【0035】
図5、5A及び5Bは、本開示のいくつかの実施形態に採用されてもよい作動セプタム弁400の変形例を示している。図5Aに最もよく示されているように、多数の通気チャネル420aが、チャネル421に対して末端にあるセプタム420の部分のまわりに形成され得る。注目すべきは、通気チャネル420aが形成されているセプタム420のこの末端部分が、側部分岐131の開口部131aを覆うことである。通気チャネル420aがチャネル421に延びて、空気がセプタムハウジング412に沿って通過して側部ポート130から(例えば、チャネル135および/または基端端部130bを介して)出るようにすることができる。通気チャネル420aは、空気の通過を可能にするが流体の通過は可能にしないように構成(例えば、寸法決め)され得る。したがって、延長セット140が予めプライミングされてもよい場合、通気チャネル420aは、プライミング流体が延長セット140から流れて出るのをブロックしながら、延長セット140内から空気が通気するのを可能にする。このようにして、通気チャネル420aは、作動セプタム弁400が閉鎖位置にある間、延長セット140のプライミングを容易にする。
【0036】
図6及び6A~6Cは、本開示のいくつかの実施形態に採用されてもよい作動セプタム弁400の別の変形例を示し、これは作動セプタム弁400を一回だけ作動(又は閉鎖位置から開口位置に移動)させることを可能にする。図6Aに示すように、タブ610は、接続部分413の反対側でスライドタブ411の下側に形成されてもよい。各タブ610は、傾斜した(ramped)基端端部610aおよび末端端部610bを含む。図6に示されるように、側部ポート130は、チャネル135の反対側の対応する末端スロット601及び基端スロット602を含むことができる。各末端スロット601は、傾斜した基端端部601aを含む。
【0037】
図6Bは、作動セプタム弁400が閉鎖位置にあるときの側部ポート130を示す。この閉鎖位置では、タブ610は、タブ610の傾斜した基端端部610aが末端スロット601の傾斜した基端端部601aと実質的に整列する状態で、末端スロット601内に挿入されることになる。これらの端部は対応して傾斜されているため、基端の力がスライドタブ411に加えられると、傾斜した基端端部610aは、末端スロット601の基端端部601aに沿って及びこれに対して上方にスライドし、それぞれのタブ610が対応する末端スロット601を脱出するようになっている。さらなる基端移動は、次に、図6Cに表されるように、各タブ610を対応する基端スロット602内に落下させることになる。各基端スロット602は、対応するタブ610の末端端部610bに対して傾斜されていない末端端部602aを含む。したがって、これらの末端端部の間の相互作用は、各タブ610の末端移動をブロックすることにより、作動セプタム弁400が閉鎖位置に戻されることを防止する。したがって、これらの実施形態では、作動セプタム弁400が開口位置にスライドされると、延長セット140を通る流体経路は開口したままとなる。
【0038】
図7及び7A~7Bは、本開示のいくつかの実施形態においてPIVC100に採用されてもよい側部部分130の変形例を示している。これらの実施形態において、通気膜700は、側部ポート130の通気チャネル700aに一体化されている。通気チャネル700aは、側部分岐131の基端に位置付けられている。さらに、作動セプタム弁400のセプタム420は、チャネル421の末端に位置付けられる通気チャネル422を含む。図7Aに最もよく示されるように、通気チャネル422は、作動セプタム弁400が閉鎖位置にあるときに、側部分岐131の開口部131aの上に部分的に延びることにより、延長セット140から通気チャネル422への空気経路を形成するように構成することができる。通気チャネル422はまた、通気チャネル700aの上に少なくとも部分的に延びることにより空気経路を通気膜700に延びるようにも構成され得る。このようにして、作動セプタム弁400が閉鎖位置にあるときに、空気は延長セット140から通気されることにより、延長セット140のプライミングを容易にすることができる。血液サンプルが収集された後、作動セプタム弁400が基端にスライドされて、セプタム420がもはや開口部131aをブロックしないようにすることができる。次いで、延長セット140は、図7Bに示されるように、流体を注入して残留血液をフラッシングするために使用され得る。
【0039】
上述のことから、本開示の実施形態に従って構成されたPIVCは、カテーテル挿入時、及び患者の血管系から針を引き抜く前でさえ、血液サンプルの収集を容易にすることができることが分かる。血液サンプルのこの収集は、その後、患者の血管系内に流体を注入するために使用される流体経路とは異なる流体経路を介して達成され得る。従って、血液は、そのような注射に使用される延長セットのアクセスポートに接触しないため、BSIのリスクを低減することになる。PIVCの様々な構成は、延長セットがプライミングされている間、プライミング溶液で血液サンプルを希釈するリスクなしに、この血液収集プロセスが実行されることさえ可能にする。
【0040】
本明細書に記載された全ての例及び条件文は、読者が本発明及び技術を促進するために発明者が貢献した概念を理解するのを助けるための教育的目的のために意図されており、かかる具体的に記載された例及び条件に制限されないものとして解釈される。本発明の実施形態が詳細に説明されたが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、様々な変更、置換、および改変がここになされ得ることが理解されるべきである。
図1A
図1B
図2
図2A
図3
図3A
図3B
図4
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図5
図5A
図5B
図6
図6A
図6B
図6C
図7
図7A
図7B