(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-06
(45)【発行日】2025-03-14
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
G09G 3/20 20060101AFI20250307BHJP
G09G 3/32 20160101ALI20250307BHJP
G09G 3/3233 20160101ALI20250307BHJP
【FI】
G09G3/20 621M
G09G3/20 621J
G09G3/20 670A
G09G3/20 670Q
G09G3/20 680G
G09G3/32 A
G09G3/3233
(21)【出願番号】P 2023517196
(86)(22)【出願日】2022-03-29
(86)【国際出願番号】 JP2022015628
(87)【国際公開番号】W WO2022230565
(87)【国際公開日】2022-11-03
【審査請求日】2023-10-18
(31)【優先権主張番号】P 2021075119
(32)【優先日】2021-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088672
【氏名又は名称】吉竹 英俊
(74)【代理人】
【識別番号】100088845
【氏名又は名称】有田 貴弘
(74)【代理人】
【識別番号】100156177
【氏名又は名称】池見 智治
(74)【代理人】
【識別番号】100130166
【氏名又は名称】田中 宏明
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 洋平
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 隆信
(72)【発明者】
【氏名】青木 勝美
【審査官】武田 悟
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-293329(JP,A)
【文献】特開平9-15557(JP,A)
【文献】国際公開第2010/122624(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0294618(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/00 - 3/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画素部と、該複数の画素部のうちの画素部の列にそれぞれ画像信号を供給する複数の発光制御信号線と、を含む画像表示部と、
前記複数の発光制御信号線のそれぞれに画像信号を供給する複数の駆動信号線と、
前記複数の駆動信号線のそれぞれに画像信号を供給する駆動部と、を備え、
前記画像表示部は、前記複数の駆動信号線のそれぞれに1つずつ接続された複数の切替部、を含み、
前記複数の駆動信号線のうちの1本の通常駆動信号線と、該1本の通常駆動信号線とは異なる1本以上の別駆動信号線とは、対応する前記発光制御信号線に前記切替部を介して接続されており、
前記複数の切替部のそれぞれは、前記駆動部から前記1本の通常駆動信号線を経由して対応する前記発光制御信号線に画像信号を供給可能な第1導通状態と、前記駆動部から前記1本以上の別駆動信号線を経由して対応する前記発光制御信号線に画像信号を供給可能な第2導通状態と、の少なくとも何れかに選択的に設定可能であ
り、
前記1本以上の別駆動信号線は、前記複数の駆動信号線のうちの2本以上の別駆動信号線を含み、
前記複数の切替部のそれぞれは、前記第2導通状態において、前記駆動部から前記2本以上の別駆動信号線にそれぞれ供給される2つ以上の画像信号の間の電圧の画像信号を、対応する前記発光制御信号線に供給する、表示装置。
【請求項2】
請求項
1に記載の表示装置であって、
前記複数の切替部のそれぞれについて、該切替部に接続された前記1本以上の別駆動信号線は、前記複数の駆動信号線のうちの該切替部に接続された前記1本の通常駆動信号線の隣に位置している駆動信号線である、表示装置。
【請求項3】
請求項
1に記載の表示装置であって、
前記複数の切替部のそれぞれについて、該切替部に接続された前記1本以上の別駆動信号線は、前記複数の駆動信号線のうちの該切替部に接続された前記1本の通常駆動信号線の隣に位置していない駆動信号線である、表示装置。
【請求項4】
複数の画素部と、該複数の画素部のうちの画素部の列にそれぞれ画像信号を供給する複数の発光制御信号線と、を含む画像表示部と、
前記複数の発光制御信号線のそれぞれに画像信号を供給する複数の駆動信号線と、
前記複数の駆動信号線のそれぞれに画像信号を供給する駆動部と、を備え、
前記画像表示部は、前記複数の駆動信号線のそれぞれに1つずつ接続された複数の切替部、を含み、
前記複数の駆動信号線のうちの1本の通常駆動信号線と、該1本の通常駆動信号線とは異なる1本以上の別駆動信号線とは、対応する前記発光制御信号線に前記切替部を介して接続されており、
前記複数の切替部のそれぞれは、前記駆動部から前記1本の通常駆動信号線を経由して対応する前記発光制御信号線に画像信号を供給可能な第1導通状態と、前記駆動部から前記1本以上の別駆動信号線を経由して対応する前記発光制御信号線に画像信号を供給可能な第2導通状態と、の少なくとも何れかに選択的に設定可能であり、
前記複数の駆動信号線のうちの2本以上の駆動信号線ごとに1本ずつ位置している複数の冗長駆動信号線、を備え、
前記駆動部は、前記複数の冗長駆動信号線のそれぞれに画像信号を供給することが可能であり、
前記複数の切替部は、前記2本以上の駆動信号線ごとに、該2本以上の駆動信号線のそれぞれに1つずつ接続されているとともに、前記複数の冗長駆動信号線のうちの1本の冗長駆動信号線が分岐してそれぞれ接続している2つ以上の切替部、を含み、
前記1本以上の別駆動信号線は、前記1本の冗長駆動信号線である、表示装置。
【請求項5】
請求項
4に記載の表示装置であって、
第1面と、該第1面の逆側の第2面と、前記第1面と前記第2面とを接続している複数の側面と、を有する基板、を備え、
前記画像表示部は、前記基板のうちの前記第1面側に位置しており、
前記駆動部は、前記基板のうちの前記第2面側に位置しており、
前記複数の側面は、前記第1面の第1辺と前記第2面の第1辺とを接続している第1側面を含み、
前記複数の駆動信号線のそれぞれは、前記第2面側から前記第1側面上を経て前記第1面側に至るように位置し、
前記複数の冗長駆動信号線のそれぞれは、前記第2面側から前記第1側面上を経て前記第1面側に至るように位置し、
前記2本以上の駆動信号線ごとに、前記1本の冗長駆動信号線は、前記第1側面上において該2本以上の駆動信号線の間または該2本以上の駆動信号線の隣に位置している、表示装置。
【請求項6】
請求項
4に記載の表示装置であって、
第1面と、該第1面の逆側の第2面と、前記第1面と前記第2面とを接続している複数の側面と、を有する基板、を備え、
前記画像表示部は、前記基板のうちの前記第1面側に位置しており、
前記駆動部は、前記基板のうちの前記第2面側に位置しており、
前記複数の側面は、前記第1面の第1辺と前記第2面の第1辺とを接続している第1側面を含み、
前記複数の駆動信号線のそれぞれは、前記第2面側から前記第1側面上を経て前記第1面側に至るように位置し、
前記複数の冗長駆動信号線のそれぞれは、前記第2面側から前記第1側面上を経て前記第1面側に至るように位置しているとともに、前記第1側面上において、前記複数の駆動信号線の間には位置することなく、前記複数の駆動信号線とは分かれて位置している、表示装置。
【請求項7】
請求項
4に記載の表示装置であって、
第1面と、該第1面の逆側の第2面と、前記第1面と前記第2面とを接続している複数の側面と、を有する基板、を備え、
前記画像表示部は、前記基板のうちの前記第1面側に位置しており、
前記駆動部は、前記基板のうちの前記第2面側に位置しており、
前記複数の側面は、前記第1面の第1辺と前記第2面の第1辺とを接続している第1側面を含み、
前記複数の駆動信号線のそれぞれは、前記第2面側から前記第1側面上を経て前記第1面側に至るように位置し、
前記複数の冗長駆動信号線のうちの1本以上の冗長駆動信号線は、前記第2面側から前記複数の側面のうちの前記第1側面とは異なる側面上を経て前記第1面側に至るように位置している、表示装置。
【請求項8】
請求項
4から請求項
7の何れか1つの請求項に記載の表示装置であって、
前記複数の冗長駆動信号線のうちの1本以上の冗長駆動信号線は、前記駆動部から前記画像表示部に至る2つ以上の配線部を有する、表示装置。
【請求項9】
請求項
4から請求項
8の何れか1つの請求項に記載の表示装置であって、
前記複数の冗長駆動信号線は、前記駆動信号線よりも抵抗が低い前記冗長駆動信号線を含む、表示装置。
【請求項10】
請求項
5から請求項
7の何れか1つの請求項に記載の表示装置であって、
前記冗長駆動信号線は、前記第2面上に位置する第1冗長配線部分と、前記側面上に位置する第2冗長配線部分と、前記第1面上に位置する第3冗長配線部分と、を含み、
前記第2冗長配線部分は、前記第1冗長配線部分および前記第3冗長配線部分のいずれよりも幅が広い構成および/または厚みが厚い構成である、表示装置。
【請求項11】
請求項
5から請求項
7の何れか1つの請求項に記載の表示装置であって、
前記駆動信号線は、前記第2面上に位置する第1配線部分と、前記側面上に位置する第2配線部分と、前記第1面上に位置する第3配線部分と、を含み、
前記第2配線部分は、前記第1配線部分および前記第3配線部分のいずれよりも幅が広い構成および/または厚みが厚い構成である、表示装置
。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、日本国出願2021-75119号(2021年4月27日出願)の優先権を主張するものであり、当該出願の開示全体を、ここに参照のために取り込む。
【技術分野】
【0002】
本開示は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0003】
例えば、複数の走査信号線と複数の画像信号線とが格子状に位置し、複数の走査信号線と複数の画像信号線との交差点にそれぞれ対応するように複数の画素部がマトリックス状に配列された画像表示部を有する表示装置がある(例えば、特許文献1の記載を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【0005】
表示装置が開示される。
【0006】
表示装置の一態様は、画像表示部と、複数の駆動信号線と、駆動部と、を備えている。前記画像表示部は、複数の画素部と、該複数の画素部のうちの画素部の列にそれぞれ画像信号を供給する複数の発光制御信号線と、含む。前記複数の駆動信号線は、前記複数の発光制御信号線のそれぞれに画像信号を供給する。前記駆動部は、前記複数の駆動信号線のそれぞれに画像信号を供給する。前記画像表示部は、前記複数の駆動信号線のそれぞれに1つずつ接続された複数の切替部、を含む。前記複数の駆動信号線のうちの1本の通常駆動信号線と、該1本の通常駆動信号線とは異なる1本以上の別駆動信号線とは、対応する前記発光制御信号線に前記切替部を介して接続されている。前記複数の切替部のそれぞれは、前記駆動部から前記1本の通常駆動信号線を経由して対応する前記発光制御信号線に画像信号を供給可能な第1導通状態と、前記駆動部から前記1本以上の別駆動信号線を経由して対応する前記発光制御信号線に画像信号を供給可能な第2導通状態と、の少なくとも何れかに選択的に設定可能である。前記1本以上の別駆動信号線は、前記複数の駆動信号線のうちの2本以上の別駆動信号線を含む。前記複数の切替部のそれぞれは、前記第2導通状態において、前記駆動部から前記2本以上の別駆動信号線にそれぞれ供給される2つ以上の画像信号の間の電圧の画像信号を、対応する前記発光制御信号線に供給する。
表示装置の一態様は、画像表示部と、複数の駆動信号線と、駆動部と、を備えている。前記画像表示部は、複数の画素部と、該複数の画素部のうちの画素部の列にそれぞれ画像信号を供給する複数の発光制御信号線と、含む。前記複数の駆動信号線は、前記複数の発光制御信号線のそれぞれに画像信号を供給する。前記駆動部は、前記複数の駆動信号線のそれぞれに画像信号を供給する。前記画像表示部は、前記複数の駆動信号線のそれぞれに1つずつ接続された複数の切替部、を含む。前記複数の駆動信号線のうちの1本の通常駆動信号線と、該1本の通常駆動信号線とは異なる1本以上の別駆動信号線とは、対応する前記発光制御信号線に前記切替部を介して接続されている。前記複数の切替部のそれぞれは、前記駆動部から前記1本の通常駆動信号線を経由して対応する前記発光制御信号線に画像信号を供給可能な第1導通状態と、前記駆動部から前記1本以上の別駆動信号線を経由して対応する前記発光制御信号線に画像信号を供給可能な第2導通状態と、の少なくとも何れかに選択的に設定可能である。前記複数の駆動信号線のうちの2本以上の駆動信号線ごとに1本ずつ位置している複数の冗長駆動信号線、を備えている。前記駆動部は、前記複数の冗長駆動信号線のそれぞれに画像信号を供給することが可能である。前記複数の切替部は、前記2本以上の駆動信号線ごとに、該2本以上の駆動信号線のそれぞれに1つずつ接続されているとともに、前記複数の冗長駆動信号線のうちの1本の冗長駆動信号線が分岐してそれぞれ接続している2つ以上の切替部、を含む。前記1本以上の別駆動信号線は、前記1本の冗長駆動信号線である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、各実施形態に係るタイリングディスプレイの一例を模式的に示す正面図である。
【
図2】
図2は、各実施形態に係る表示装置の一例を模式的に示す側面図である。
【
図3】
図3は、各実施形態に係る表示装置の一例を模式的に示す裏面図である。
【
図4】
図4は、
図1の表示装置のIV部における画像表示部を構成する各部のレイアウトの一例を模式的に示す図である。
【
図5】
図5は、第1実施形態に係る表示装置の構成の一例を模式的に示すブロック図である。
【
図6】
図6は、
図5の表示装置の変形例を模式的に示すブロック図である。
【
図7】
図7は、第1実施形態に係る切替部および切替設定部の一例を示す回路図である。
【
図8】
図8は、非切断状態における切替設定部の入力および出力の変化の一例を示すタイミングチャートである。
【
図9】
図9は、切断状態における切替設定部の入力および出力の変化の一例を示すタイミングチャートである。
【
図10】
図10は、第2実施形態に係る表示装置の構成の一例を模式的に示すブロック図である。
【
図11】
図11は、第2実施形態に係る切替部および切替設定部の一例を示す回路図である。
【
図12】
図12は、複数の指定信号線から切替設定部に入力される信号のパターンと切替設定部から出力される信号との関係を表した真理値表を示す図である。
【
図13】
図13は、第3実施形態に係る表示装置における切替部の一例を示す回路図である。
【
図14】
図14は、第4実施形態に係る表示装置の構成の第1例を模式的に示すブロック図である。
【
図15】
図15は、第4実施形態に係る表示装置の構成の第2例を模式的に示すブロック図である。
【
図16】
図16は、第5実施形態に係る表示装置の構成の第1例を模式的に示すブロック図である。
【
図18】
図18は、第5実施形態に係る切替部および切替設定部の第1例を示す回路図である。
【
図19】
図19は、第5実施形態に係る表示装置の構成の第2例を模式的に示すブロック図である。
【
図20】
図20は、第5実施形態に係る切替部および切替設定部の第2例を示す回路図である。
【
図21】
図21は、第6実施形態に係る表示装置の構成の第1例を模式的に示すブロック図である。
【
図22】
図22は、第6実施形態に係る表示装置の構成の第2例を模式的に示すブロック図である。
【
図23】
図23は、第7実施形態に係る表示装置の構成の第1例を模式的に示すブロック図である。
【
図24】
図24は、第7実施形態に係る表示装置の構成の第2例を模式的に示すブロック図である。
【
図25】
図25は、第8実施形態に係る表示装置の構成の一例を模式的に示すブロック図である。
【
図26】
図26は、第9実施形態に係る表示装置の構成の第1例を模式的に示すブロック図である。
【
図27】
図27は、第9実施形態に係る表示装置の構成の第2例を模式的に示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
例えば、複数の走査信号線と複数の画像信号線とが格子状に位置し、複数の走査信号線と複数の画像信号線との交差点にそれぞれ対応するように複数の画素部がマトリックス状に配列された画像表示部を有する、表示装置がある。
【0009】
このような表示装置については、例えば、表示すべき画像の高精細化などに伴って、画像信号線の線幅が狭くなり、画像表示部において画像信号線に断線が生じると、画像信号が断線箇所までしか供給されず、画像の表示に不良が生じ得る。
【0010】
このため、例えば、画像信号線の両端付近で、画像信号線と、予め配置しておいた予備の信号線(予備信号線ともいう)と、を接続する回路を画像表示部の外に配置しておき、画像表示部で画像信号線に断線が生じたときに、断線に対処することが考えられる。
【0011】
ところで、例えば、複数の表示パネルをタイル状に並べることで1つのディスプレイ(タイリングディスプレイともいう)を形成することが考えられる。表示パネルでは、例えば、この表示パネルを平面視した場合に、複数の画素部が配列された領域(有効領域ともいう)と、表示パネルを構成する基板の端部と、の間に画像の表示に寄与しない部分(額縁部分ともいう)が存在し得る。このため、タイリングディスプレイには、例えば、複数の表示パネルの継ぎ目を目立たなくするために、表示パネルを構成する基板の片面において額縁部分を出来るだけ小さくすることが求められる。換言すれば、タイリングディスプレイには、例えば、表示パネルを構成する基板の片面において画像表示部が全面に配置されている構造(額縁レス構造ともいう)を有する表示パネルを適用することが考えられる。この額縁レス構造を有する表示パネルでは、例えば、裏面側から表面側の画像表示部に信号を供給する配線(信号線ともいう)が位置している。この配線には、例えば、表示パネルの裏面側に位置している配線(裏面配線ともいう)および表示パネルの側面上に位置している配線(側面配線ともいう)が含まれる。側面配線は、例えば、ガラスなどの基板の側面に導電性ペーストを塗布して焼成することで形成され得る。
【0012】
ところが、例えば、複数の画素部のピッチに合わせて、複数の配線を形成する場合には、基板の側面に、線幅が非常に小さい複数の側面配線を非常に狭い間隔で配置する必要がある。例えば、表示パネルの解像度に応じて、表示パネルにおける複数の画素部のピッチが数十マイクロメートル(μm)となれば、複数の側面配線のピッチも数十μmとなる。このため、例えば、側面配線の細線化に伴って、側面配線が断線する場合がある。また、このような断線は、側面配線だけでなく、裏面配線などの裏面側から画像表示部に信号を供給する配線一般においても、細線化に伴って生じる場合がある。そして、例えば、複数の画素部に画像信号を供給する配線に断線が生じると、画像表示部において画像を表示する際に、1列の画素部において、画像信号が供給されず、暗くなる不具合(滅線ともいう)または高輝度となる不具合(輝線ともいう)が生じて、画質が低下する場合がある。
【0013】
ここで、額縁レス構造を有する表示パネルにおいても、例えば、上述したように、画像信号線の両端付近で、画像信号線と、予め配置しておいた予備の信号線(予備信号線ともいう)と、を接続する回路を画像表示部の外に配置しておくことが考えられる。しかしながら、このような構成では、例えば、基板の側面および裏面などの画像表示部の外側において配線に断線が生じると、画像表示部内において画像信号線の両端と予備信号線とを接続しても、断線に対処することができない。
【0014】
よって、表示装置については、画像表示部の外における信号線の断線による画質の低下を低減させる点で改善の余地がある。
【0015】
そこで、本開示の発明者は、表示装置について、画像表示部の外における信号線の断線による画質の低下を低減させることができる技術を創出した。
【0016】
これについて、以下、各種実施形態を図面に基づいて説明する。図面においては同様な構成および機能を有する部分に同じ符号が付されており、下記説明では重複説明が省略される。図面は模式的に示されたものである。
図1から
図4には、右手系のXYZ座標系が付されている。このXYZ座標系では、基板10の第1面10aに沿った一方向が+X方向とされ、第1面10aに沿った+X方向と直交する一方向が+Z方向とされ、第1面10aに垂直な方向が+Y方向とされている。
【0017】
<<各実施形態に係るタイリングディスプレイの一例>>
図1は、各実施形態に係るタイリングディスプレイ900の一例を模式的に示す正面図である。タイリングディスプレイ900は、例えば、タイル状に並べられた複数の表示装置100を有する。
図1の例では、タイリングディスプレイ900は、XZ平面に沿ってマトリックス状に並べられた複数の表示装置100を有する。複数の表示装置100のそれぞれは、例えば、平板状の表示パネルである。
【0018】
<<各実施形態に係る表示装置の一例>>
図2は、各実施形態に係る表示装置100の一例を模式的に示す側面図である。
図3は、各実施形態に係る表示装置100の一例を模式的に示す裏面図である。
図2および
図3で示されるように、表示装置100は、例えば、基板10と、画像表示部20と、駆動部30と、複数の駆動信号線3と、を備えている。
【0019】
基板10は、例えば、第1面(第1主面ともいう)10aと、第2面(第2主面ともいう)10bと、複数の側面10cと、を有する。第2面10bは、第1面10aの逆側の面である。複数の側面10cは、それぞれ第1面10aと第2面10bとを接続している。
【0020】
基板10には、例えば、平板状の基板が適用される。第1面10aおよび第2面10bのそれぞれには、例えば、4辺を有する矩形状の面が適用される。この場合には、複数の側面10cは、第1側面10c1と、第2側面10c2と、第3側面10c3と、第4側面10c4と、を含む。第1側面10c1は、第1面10aの第1辺E1aと、第2面10bの第1辺E1bと、を接続している。換言すれば、第1側面10c1は、第1辺E1aと第1辺E1bとを対向する2辺として有する面である。第2側面10c2は、第1面10aの第2辺E2aと、第2面10bの第2辺E2bと、を接続している。換言すれば、第2側面10c2は、第2辺E2aと第2辺E2bとを対向する2辺として有する面である。第3側面10c3は、第1面10aの第3辺E3aと、第2面10bの第3辺E3bと、を接続している。換言すれば、第3側面10c3は、第3辺E3aと第3辺E3bとを対向する2辺として有する面である。第4側面10c4は、第1面10aの第4辺E4aと、第2面10bの第4辺E4bと、を接続している。換言すれば、第4側面10c4は、第4辺E4aと第4辺E4bとを対向する2辺として有する面である。
図2および
図3の例では、第1面10aは、XZ平面に沿った平坦な面であり、-Y方向を向いている。第2面10bは、XZ平面に沿った平坦な面であり、+Y方向を向いている。第1側面10c1は、+Z方向を向いている。第2側面10c2は、-X方向を向いている。第3側面10c3は、-Z方向を向いている。第4側面10c4は、+X方向を向いている。
【0021】
基板10には、例えば、ガラス板が適用される。ガラス板は、透明であっても透明でなくてもよい。基板10には、例えば、着色されたガラス製の基板、摺りガラス製の基板、プラスチック製の基板、セラミック製の基板または金属製の基板、あるいはそれらの2枚以上の基板が積層された複合基板が適用されてもよい。
【0022】
画像表示部20は、例えば、画像を表示することができる。換言すれば、表示装置100を平面視した場合に、画像が表示される部分が、画像表示部20に相当する。画像表示部20は、例えば、基板10のうちの第1面10a側に位置している。画像表示部20は、例えば、第1面10aの全面を覆うように位置している。この場合には、例えば、表示装置100は、基板10の第1面10a側の片面において、画像表示部20が全面に配置されている構造(額縁レス構造ともいう)または額縁部分を極力狭くした狭額縁構造を有する。
【0023】
駆動部30は、例えば、基板10のうちの第2面10b側に位置している。駆動部30は、例えば、集積回路(Integrated Circuit:IC)または大規模集積回路(Large-Scale Integration:LSI)などの駆動素子がチップオングラス(Chip On Glass:COG)方式で基板10の第2面10b上に実装されることで形成され得る。駆動部30は、例えば、駆動素子が搭載された回路基板であってもよい。また、駆動部30は、例えば、化学蒸着(Chemical Vapor Deposition:CVD)法などの薄膜形成法によって、基板10の第2面10b上に直接的に形成された低温ポリシリコン(Low Temperature Poly Silicon:LTPS)の半導体層を有する薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:TFT)などを備えた薄膜の回路(薄膜回路ともいう)であってもよい。
【0024】
駆動部30は、基板10の第2面10bに形成された接続端子に接続された、フレキシブル配線基板(Flexible Printed Circuit:FPC)に配置されている駆動素子であってもよい。この場合、基板10が小型化されても、基板10に駆動部30を取り付けることが容易になる。また、駆動素子の交換作業が容易になる。
【0025】
複数の駆動信号線3は、それぞれ基板10の第2面10b側から側面10c上を経て第1面10a側に至るように位置している。複数の駆動信号線3のそれぞれは、基板10の第2面10b側の駆動部30と、基板10の第1面10a側の画像表示部20と、の間を接続するように位置している。この場合には、例えば、複数の駆動信号線3は、それぞれ基板10の第2面10b上に位置している配線(裏面配線ともいう)と、基板10の側面10c上に位置している配線(側面配線ともいう)と、を含む。
【0026】
<<画像表示部を構成する各部のレイアウトの一例>>
図4は、
図1の表示装置100のIV部における画像表示部20を構成する各部のレイアウトの一例を模式的に示す図である。
【0027】
画像表示部20は、例えば、複数の画素部2を含む。例えば、表示装置100を画像表示部20側から平面透視した場合には、マトリックス状に配列された複数の画素部2によって画像表示部20が構成されている。
図4の例では、矩形状の複数の画素部2が敷き詰められるように配列されている。より具体的には、例えば、発光制御信号線(画像信号線ともいう)5(
図5など参照)が延びるように存在している方向(画像信号線方向とも第1延在方向ともいう)としての-Z方向に並んでいる複数の画素部2によってそれぞれ構成された複数の画素部2の列(画素部列ともいう)C1が、走査信号線(ゲート信号線ともいう)6(
図5など参照)が延びるように存在している方向(走査線方向とも第2延在方向ともいう)としての+X方向に並んでいる。換言すれば、例えば、第2延在方向としての+X方向に並んでいる複数の画素部2によってそれぞれ構成された複数の画素部2の行(画素部行ともいう)R1が、第1延在方向としての-Z方向に並んでいる。
【0028】
複数の画素部2のそれぞれは、例えば、第1副画素部2r、第2副画素部2gおよび第3副画素部2bを含む。第1副画素部2rは、例えば、第1の色の光を発することができる。第2副画素部2gは、例えば、第1の色とは異なる第2の色の光を発することができる。第3副画素部2bは、例えば、第1の色および第2の色とは異なる第3の色の光を発することができる。例えば、第1の色に赤色が適用され、第2の色に緑色が適用され、第3の色に青色が適用される。第1副画素部2r、第2副画素部2gおよび第3副画素部2bのそれぞれは、例えば、発光素子と、この発光素子における発光、非発光および発光強度などを制御する発光制御部と、を有する。
【0029】
発光素子には、例えば、マイクロ発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)素子、または有機エレクトルルミネッセンス(EL)素子などが適用される。発光素子は、例えば、基板10の第1面10a上に配置された絶縁層上に位置している。発光素子は、例えば、画素部2に配された絶縁層を貫通するスルーホールなどの貫通導体を介して、発光制御部、正電圧入力線および負電圧入力線に電気的に接続されている。発光素子の正電極は、例えば、第1貫通導体と発光制御部とを介して正電圧入力線に接続されている。発光素子の負電極は、例えば、第2貫通導体を介して負電圧入力線に接続されている。
【0030】
発光制御部は、例えば、表示装置100を画像表示部20側から平面透視した場合に、発光素子と第1面10aとの間に位置している絶縁層と、第1面10aと、の間に配置される。発光制御部は、例えば、第1トランジスタと、第2トランジスタと、容量素子と、を有する。
【0031】
第1トランジスタは、例えば、発光素子に駆動信号を入力するためのスイッチとして機能する。第1トランジスタには、例えば、Pチャネル型のトランジスタ(Pチャネルトランジスタともいう)などが適用される。第1トランジスタのゲート電極には、走査信号線6(
図5など参照)に接続されている。第1トランジスタのソース電極は、発光制御信号線5(
図5など参照)に接続されている。第1トランジスタのドレイン電極は、第2トランジスタのゲート電極に接続されている。第1トランジスタにおいて、走査信号線6からの走査信号としてのオン信号(L(Low)信号:-3~0V程度)がゲート電極に入力されると、第1トランジスタがソース電極とドレイン電極との間に電流が流れ得る状態(導通状態ともいう)となる。これにより、例えば、発光制御信号線5からの発光制御信号(L(Low)信号:Vg)が第2トランジスタのゲート電極に入力される。
【0032】
第2トランジスタは、例えば、発光制御信号線5から伝達される発光制御信号のレベル(電圧)に応じて、正電圧(アノード電圧:3~5V程度)と負電圧(カソード電圧:-3~0V程度)との電位差(駆動信号)によって発光素子を電流駆動させる駆動素子として機能する。第2トランジスタには、例えば、Pチャネルトランジスタなどが適用される。この場合には、第2トランジスタのソース電極は、正電圧入力線に接続されている。第2トランジスタのドレイン電極は、発光素子を介して負電圧入力線に接続されている。第2トランジスタにおいて、発光制御信号線5からの画像信号としてのL信号がゲート電極に入力されると、第2トランジスタが導通状態となる。これにより、正電圧入力線から第2トランジスタを介して発光素子に駆動信号(VDD:3~5V程度)が入力され、発光素子が発光する。このとき、例えば、画像信号(Vg)のレベル(電圧)の制御により、発光素子の発光強度(輝度)が制御され得る。
【0033】
容量素子は、例えば、第2トランジスタのゲート電極とソース電極とを接続している接続線上に配置されている。この容量素子は、例えば、第2トランジスタのゲート電極に入力された画像信号の電圧を次の画像信号の入力(書き換えともいう)までの期間(1フレームの期間)保持する保持容量として機能する。
【0034】
また、発光制御部は、例えば、第2トランジスタと発光素子との間に配置され、発光素子の発光または非発光を制御する第3トランジスタを有していてもよい。第3トランジスタには、例えば、Pチャネルトランジスタなどが適用される。この場合には、第3トランジスタのソース電極は、第2トランジスタのドレイン電極に接続されている。第3トランジスタのドレイン電極は、発光素子の正電極に接続されている。第3トランジスタにおいて、ゲート電極に発光制御信号としてのL信号が入力されると、第3トランジスタが導通状態となる。これにより、正電圧入力線から第2トランジスタおよび第3トランジスタを介して発光素子に駆動信号(VDD)が入力され、発光素子が発光する。
【0035】
また、画像表示部20は、例えば、画像信号線駆動部2hと、走査信号線駆動部2vと、を含む。画像信号線駆動部2hは、例えば、複数の発光制御信号線5に画像信号を供給することができる。走査信号線駆動部2vは、例えば、複数の走査信号線6に走査信号を供給することができる。走査信号線駆動部2vには、例えば、シフトレジスタなどが適用される。
【0036】
例えば、表示装置100を画像表示部20側から平面透視した場合には、複数の画素部2のそれぞれには、第1副画素部2r、第2副画素部2gおよび第3副画素部2bが位置していない領域(空き領域ともいう)2sが存在する。
【0037】
画像信号線駆動部2hは、例えば、複数の画素部2における空き領域2sに、複数の部分に分割された状態で配置されている。例えば、画像信号線駆動部2hは、画像表示部20の1行以上の画素部行R1を構成している複数の画素部2における空き領域2sに、複数の部分に分割された状態で配置されている。
図4の例では、画像信号線駆動部2hは、画像表示部20の2行の画素部行R1を構成している複数の画素部2における空き領域2sに、複数の部分に分割された状態で配置されている。より具体的には、画像信号線駆動部2hは、画像表示部20のうちの+Z方向の端部に沿って位置している2行の画素部行R1の複数の画素部2における空き領域2sに、複数の部分に分割された状態で配置されている。画像信号線駆動部2hは、例えば、画像表示部20の2行以上の画素部行R1を構成している複数の画素部2における空き領域2sに、複数の部分に分割された状態で配置されていてもよい。
【0038】
走査信号線駆動部2vは、例えば、複数の画素部2における空き領域2sに、複数の部分に分割された状態で配置されている。例えば、走査信号線駆動部2vは、画像表示部20の1列以上の画素部列C1を構成している複数の画素部2における空き領域2sに、複数の部分に分割された状態で配置されている。
図4の例では、走査信号線駆動部2vは、画像表示部20の2列の画素部列C1を構成している複数の画素部2における空き領域2sに、複数の部分に分割された状態で配置されている。より具体的には、走査信号線駆動部2vは、画像表示部20のうちの-X方向の端部に沿って位置している2列の画素部列C1の複数の画素部2における空き領域2sに、複数の部分に分割された状態で配置されている。走査信号線駆動部2vは、例えば、画像表示部20の2列以上の画素部列C1を構成している複数の画素部2における空き領域2sに、複数の部分に分割された状態で配置されていてもよい。
【0039】
<1.第1実施形態>
<1-1.表示装置の構成>
図5は、第1実施形態に係る表示装置100の構成の一例を模式的に示すブロック図である。
図5で示されるように、表示装置100は、例えば、画像表示部20と、複数の駆動信号線3と、駆動部30と、を備えている。
【0040】
<<画像表示部>>
画像表示部20は、例えば、複数の画素部2と、複数の発光制御信号線5と、を含む。
【0041】
複数の画素部2は、例えば、m行×n列の画素部2を含む。ここで、nおよびmは、それぞれ4以上の自然数である。ここでは、複数の画素部2は、例えば、n個の画素部2によってそれぞれ構成された複数の画素部行R1を含むとともに、m個の画素部2によってそれぞれ構成された複数の画素部列C1を含む。換言すれば、複数の画素部2は、m個の画素部行R1を有するとともに、n個の画素部列C1を有する。より具体的には、m個の画素部行R1は、例えば、第1画素部行R11、第2画素部行R12、第3画素部行R13、・・・、第m画素部行R1mを含む。n個の画素部列C1は、例えば、第1画素部列C11、第2画素部列C12、第3画素部列C13、・・・、第n画素部列C1nを含む。
【0042】
複数の発光制御信号線5のそれぞれは、例えば、複数の画素部2のうちの画素部2の列(画素部列)C1に画像信号を供給することができる。複数の発光制御信号線5には、例えば、画像信号線駆動部2hから画像信号が供給され得る。複数の発光制御信号線5は、例えば、画素部列C1ごとに、第1発光制御信号線5rと、第2発光制御信号線5gと、第3発光制御信号線5bと、を含む。第1発光制御信号線5rは、例えば、第1副画素部2rに画像信号を供給することができる。第2発光制御信号線5gは、例えば、第2副画素部2gに画像信号を供給することができる。第3発光制御信号線5bは、例えば、第3副画素部2bに画像信号を供給することができる。換言すれば、n個の画素部列C1に対して、第1発光制御信号線5rと第2発光制御信号線5gと第3発光制御信号線5bとをそれぞれ含むn組の発光制御信号線5のグループ(発光制御信号線群ともいう)50が存在している。より具体的には、n組の発光制御信号線群50は、例えば、第1発光制御信号線群501、第2発光制御信号線群502、第3発光制御信号線群503、・・・、第n発光制御信号線群50nを含む。換言すれば、複数の発光制御信号線5は、3×n本の発光制御信号線5を含む。ここで、例えば、各画素部列C1は、1つの発光制御信号線群50に沿って並んでいるm個の画素部2を含む。例えば、第1画素部列C11は、第1発光制御信号線群501に沿って並んでいるm個の画素部2を含む。例えば、第2画素部列C12は、第2発光制御信号線群502に沿って並んでいるm個の画素部2を含む。例えば、第3画素部列C13は、第3発光制御信号線群503に沿って並んでいるm個の画素部2を含む。例えば、第n画素部列C1nは、第n発光制御信号線群50nに沿って並んでいるm個の画素部2を含む。
【0043】
ここでは、例えば、1つの発光制御信号線群50において、第1発光制御信号線5rが、1つの画素部列C1のm個の第1副画素部2rに画像信号を供給し、第2発光制御信号線5gが、1つの画素部列C1のm個の第2副画素部2gに画像信号を供給し、第3発光制御信号線5bが、1つの画素部列C1のm個の第3副画素部2bに画像信号を供給し得る。より具体的には、例えば、第1発光制御信号線群501では、第1発光制御信号線5rが、第1画素部列C11のm個の第1副画素部2rに画像信号を供給し、第2発光制御信号線5gが、第1画素部列C11のm個の第2副画素部2gに画像信号を供給し、第3発光制御信号線5bが、第1画素部列C11のm個の第3副画素部2bに画像信号を供給し得る。例えば、第2発光制御信号線群502では、第1発光制御信号線5rが、第2画素部列C12のm個の第1副画素部2rに画像信号を供給し、第2発光制御信号線5gが、第2画素部列C12のm個の第2副画素部2gに画像信号を供給し、第3発光制御信号線5bが、第2画素部列C12のm個の第3副画素部2bに画像信号を供給し得る。例えば、第3発光制御信号線群503では、第1発光制御信号線5rが、第3画素部列C13のm個の第1副画素部2rに画像信号を供給し、第2発光制御信号線5gが、第3画素部列C13のm個の第2副画素部2gに画像信号を供給し、第3発光制御信号線5bが、第3画素部列C13のm個の第3副画素部2bに画像信号を供給し得る。例えば、第n発光制御信号線群50nでは、第1発光制御信号線5rが、第n画素部列C1nのm個の第1副画素部2rに画像信号を供給し、第2発光制御信号線5gが、第n画素部列C1nのm個の第2副画素部2gに画像信号を供給し、第3発光制御信号線5bが、第n画素部列C1nのm個の第3副画素部2bに画像信号を供給し得る。
【0044】
また、画像表示部20は、例えば、複数の走査信号線6を含む。複数の走査信号線6のそれぞれは、例えば、複数の画素部2のうちの画素部2の行(画素部行)R1に走査信号を供給することができる。複数の走査信号線6には、例えば、走査信号線駆動部2vから時間順次(線順次)に走査信号が供給され得る。複数の走査信号線6は、例えば、m本の走査信号線6を含む。より具体的には、複数の走査信号線6は、例えば、第1走査信号線61、第2走査信号線62、第3走査信号線63、・・・、第m走査信号線6mを含む。ここで、例えば、各画素部行R1は、1本の走査信号線6に沿って並んでいるn個の画素部2を含む。例えば、第1画素部行R11は、第1走査信号線61に沿って並んでいるn個の画素部2を含む。例えば、第2画素部行R12は、第2走査信号線62に沿って並んでいるn個の画素部2を含む。例えば、第3画素部行R13は、第3走査信号線63に沿って並んでいるn個の画素部2を含む。例えば、第m画素部行R1mは、第m走査信号線6mに沿って並んでいるn個の画素部2を含む。ここでは、例えば、第1走査信号線61は、第1画素部行R11におけるn個の画素部2に走査信号を供給することができる。例えば、第2走査信号線62は、第2画素部行R12におけるn個の画素部2に走査信号を供給することができる。例えば、第3走査信号線63は、第3画素部行R13におけるn個の画素部2に走査信号を供給することができる。例えば、第m走査信号線6mは、第m画素部行R1mにおけるn個の画素部2に走査信号を供給することができる。第1実施形態では、例えば、各画素部2では、1本の走査信号線6によって、第1副画素部2r、第2副画素部2gおよび第3副画素部2bのそれぞれに走査信号が供給され得る。
【0045】
<<駆動信号線>>
複数の駆動信号線3は、例えば、複数の発光制御信号線5のそれぞれに画像信号を供給することができる。複数の駆動信号線3は、例えば、n本の駆動信号線3を含む。より具体的には、複数の駆動信号線3は、例えば、第1駆動信号線31、第2駆動信号線32、第3駆動信号線33、・・・、第n駆動信号線3nを含む。ここでは、例えば、第1駆動信号線31は、第1画素部列C11に沿って位置している第1発光制御信号線5r、第2発光制御信号線5gおよび第3発光制御信号線5bのそれぞれに画像信号を供給することができる。例えば、第2駆動信号線32は、第2画素部列C12に沿って位置している第1発光制御信号線5r、第2発光制御信号線5gおよび第3発光制御信号線5bのそれぞれに画像信号を供給することができる。例えば、第3駆動信号線33は、第3画素部列C13に沿って位置している第1発光制御信号線5r、第2発光制御信号線5gおよび第3発光制御信号線5bのそれぞれに画像信号を供給することができる。例えば、第n駆動信号線3nは、第n画素部列C1nに沿って位置している第1発光制御信号線5r、第2発光制御信号線5gおよび第3発光制御信号線5bのそれぞれに画像信号を供給することができる。
【0046】
複数の駆動信号線3のそれぞれは、例えば、第1配線部分3bと、第2配線部分3cと、第3配線部分3aと、を含む。第1配線部分3bは、第2面10b上に位置している部分(裏面配線部分ともいう)である。第2配線部分3cは、側面10c上に位置している部分(側面配線部分ともいう)である。第3配線部分3aは、第1面10a上に位置している部分(前面配線部分ともいう)である。第1配線部分3bは、例えば、駆動部30に接続されている。各駆動信号線3では、例えば、第1配線部分3bと第2配線部分3cと第3配線部分3aとが、この記載の順に直列に接続されている。より具体的には、例えば、第1配線部分3bは、第2面10b上の側面10cに沿った部分に配置された導電性を有する第1接続部に接続されている。例えば、第2配線部分3cは、第1接続部に接続されているとともに、第1面10a上の側面10cに沿った部分に配置された導電性を有する第2接続部に接続されている。例えば、第3配線部分3aは、第2接続部に接続されている。この場合には、例えば、各駆動信号線3では、第1配線部分3bと、第1接続部と、第2配線部分3cと、第2接続部と、第3配線部分3aと、がこの記載の順に接続されている。第1接続部および第2接続部のそれぞれには、例えば、導体のパッド(導体パッドともいう)が適用される。この導体パッドの素材には、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)または金(Au)などの導体材料が適用される。導体パッドは、例えば、メッキ法、蒸着法もしくはCVD法などの薄膜形成法、または導電性ペーストを印刷法で塗布した後に焼成を行う厚膜形成法などによって、形成され得る。導電性ペーストは、例えば、導体材料の粒子、未硬化の樹脂成分、アルコール溶媒および水などを含む。
【0047】
例えば、第2配線部分3cは、側面10cに所望のパターンで塗布された導電性ペーストに対して、加熱で乾燥および焼成させる処理、加熱で硬化させる処理、紫外線などの光の照射で硬化させる処理、あるいは加熱と光の照射とで硬化させる処理を施すことで、形成され得る。第2配線部分3cは、例えば、メッキ法、蒸着法もしくはCVD法などの薄膜形成法によって形成されてもよい。ここで、例えば、基板10の側面10cのうち、第2配線部分3cが配置される部分に、第1面10aから第2面10bにかけて延びるように位置している溝が存在してれば、側面10c上の所望の領域である溝に、導電性ペーストを容易に塗布することができる。
【0048】
第2配線部分3cは、第1配線部分3bおよび第3配線部分3aのいずれよりも幅が広い構成および/または厚みが厚い構成であってもよい。例えば、
図6に示すように、駆動信号線3を構成する、第1配線部分3bと第2配線部分3c(側面配線部分)と第3配線部分3aのうち、第2配線部分3cの幅が、第1配線部分3bおよび第3配線部分3aの各幅よりも大きい構成であってもよい。この場合、第2配線部分3cは導電性ペーストを塗布し焼成して形成されることから、第2配線部分3cの抵抗は、薄膜形成法によって形成され得る第1配線部分3bおよび第3配線部分3aの各抵抗と比較して、同じ厚みであれば大きくなりやすい。従って、第2配線部分3cの抵抗が大きくなることを抑えて、第1配線部分3bおよび第3配線部分3aの各抵抗と整合させることが容易になる。すなわち、第2配線部分3cと、第1配線部分3bおよび第3配線部分3aと、の接続抵抗(接触抵抗)が増大することを抑えることができる。また、この場合、導電性ペーストを塗布し焼成して形成される第2配線部分3cの第1接続部(パッド)および第2接続部(パッド)に対する付着強度を高めることができる。第2配線部分3cの幅は、第1配線部分3bおよび第3配線部分3aの各幅の1倍を超え5倍程度以下であってもよいが、この範囲に限らない。同じ目的のために、第1配線部分3bと第2配線部分3cと第3配線部分3aの各幅が同じである場合、第2配線部分3cの厚みが、第1配線部分3bおよび第3配線部分3aの各厚みよりも厚い構成であってもよい。第2配線部分3cの厚みは、第1配線部分3bおよび第3配線部分3aの各厚みの1倍を超え10倍程度以下であってもよいが、この範囲に限らない。また、この場合、導電性ペーストを塗布し焼成して形成される第2配線部分3cの機械的強度を高めることができる。
【0049】
第2配線部分3cの幅が、第1接続部および第2接続部のそれぞれの幅と同等以上であってもよい。この場合、第2配線部分3cと、第1接続部および第2接続部のそれぞれと、の付着強度が向上するとともに接続抵抗が低くなる。また、第2配線部分3cは、第1接続部および第2接続部のそれぞれを覆っていてもよい。この場合、第2配線部分3cと、第1接続部および第2接続部のそれぞれと、の付着強度がより向上するとともに接続抵抗がより低くなる。
【0050】
同じ目的のために、第2配線部分3cは、第1配線部分3bおよび第3配線部分3aのいずれよりも幅が広いとともに厚みが厚い構成であってもよい。さらに、同じ目的のために、第2配線部分3cは、第1配線部分3bおよび第3配線部分3aのいずれよりも長さが短い構成であってもよい。第2配線部分3cが、第1配線部分3bおよび第3配線部分3aのそれぞれと幅および厚みが同じであれば、上記の構成はより有効である。
【0051】
第2配線部分3cは、保護層によって覆われていてもよい。この場合、第2配線部分3cの耐摩耗性ならびに第1接続部および第2接続部に対する付着強度を高めることができる。保護層の材料は、アクリル樹脂またはポリカーボネート樹脂などの樹脂であってもよく、酸化珪素(SiO2)または窒化珪素(Si3N4)などの無機化合物であってもよい。保護層は、カーボン粒子などの黒色で導電性を有する成分を含んでいてもよい。この場合、第2配線部分3cの導電性が向上するとともに、第1面10aの端部と画像表示部20との間の狭額縁部分が目立たなくなる。或る第2配線部分3cを覆う保護層と、その或る第2配線部分3cに隣接する第2配線部分3cを覆う保護層と、は接していなくてもよい。この場合、保護層が導電性を有していれば、或る第2配線部分3cとそれに隣接する第2配線部分3cが短絡することを防ぐことができる。また、保護層が導電性を有していなければ、或る第2配線部分3cを覆う保護層と、その或る第2配線部分3cに隣接する第2配線部分3cを覆う保護層と、は接していてもよく、連続していてもよい。
【0052】
図5に示すように、第1配線部分3bは、基板10の第2面10bの中央部に位置する駆動部30に接続されることから、第1配線部分3bの長さが第3配線部分3aの長さよりも長い場合がある。その場合、第1配線部分3bの材料と第3配線部分3aの材料が同じであれば、第1配線部分3bは、第3配線部分3aよりも幅が広い構成および/または厚みが厚い構成であってもよい。この構成により、第1配線部分3bの抵抗を低くすることによって、駆動信号線3の抵抗を低くすることができる。
【0053】
第1配線部分3bは、基板10の第2面10bの中央部に位置する駆動部30に接続されることから、第1配線部分3bの長さが第3配線部分3aの長さよりも長い場合がある。その場合、第1配線部分3bは直線状である構成であってもよい。この構成の場合、第1配線部分3bの長さを最短にし、第1配線部分3bの抵抗を低くすることができる。
【0054】
第1配線部分3bは、第3配線部分3aよりも比抵抗(抵抗率)が低くてもよい。軟銅の抵抗率16.78nΩm(ナノ・オーム・メートル)を100とした場合の導電率(抵抗率の逆数)である国際焼鈍軟銅標準(International Annealed Copper Standard:IACS%)で表した、各種の金属、合金の導電率を、以下に示す。銀(105.7%)、軟銅(100.0%)、金(75.8%)、アルミニウム(59.5%)、タングステン(31.8%)、モリブデン(31.4%)、亜鉛(28.4%)、ニッケル(24.2%)、インジウム(20.0%)、鉄(17.5%)、プラチナ(16.0%)、パラジウム(15.9%)、スズ(14.6%)、ニオブ(11.0%)、チタン(4.0%)、クロム-銅合金(71.0~83.0%)、銅-マンガン-ニッケル合金(34.8%)、銅-亜鉛合金(26.0~43.0%)である。例えば、第1配線部分3bの材料を銀とし、第3配線部分3aの材料を軟銅またはアルミニウムとしてもよい。第1配線部分3bの材料を軟銅とし、第3配線部分3aの材料をアルミニウムとしてもよい。第1配線部分3bの材料をアルミニウムとし、第3配線部分3aの材料をモリブデンとしてもよい。
【0055】
駆動部30は、例えば、複数の駆動信号線3のそれぞれに画像信号を供給することができる。換言すれば、駆動部30は、例えば、複数の駆動信号線3を介して複数の発光制御信号線5のそれぞれに画像信号を供給することができる。
【0056】
また、画像表示部20は、例えば、複数の切替部7を含む。複数の切替部7は、画像信号線駆動部2hに含まれる。例えば、複数の駆動信号線3のそれぞれには、1つの切替部7が接続されている。換言すれば、例えば、複数の駆動信号線3のそれぞれには、切替部7が1つずつ接続されている。複数の切替部7は、例えば、n個の切替部7を含む。より具体的には、n個の切替部7は、例えば、第1切替部71、第2切替部72、第3切替部73、・・・、第n切替部7nを含む。第1切替部71は、例えば、第1駆動信号線31が接続されており、第1駆動信号線31から第1発光制御信号線群501における第1発光制御信号線5rと第2発光制御信号線5gと第3発光制御信号線5bとに画像信号を供給することが可能な状態に設定され得る。第2切替部72は、例えば、第2駆動信号線32が接続されており、第2駆動信号線32から第2発光制御信号線群502における第1発光制御信号線5rと第2発光制御信号線5gと第3発光制御信号線5bとに画像信号を供給することが可能な状態に設定され得る。第3切替部73は、例えば、第3駆動信号線33が接続されており、第3駆動信号線33から第3発光制御信号線群503における第1発光制御信号線5rと第2発光制御信号線5gと第3発光制御信号線5bとに画像信号を供給することが可能な状態に設定され得る。第n切替部7nは、例えば、第n駆動信号線3nが接続されており、第n駆動信号線3nから第n発光制御信号線群50nにおける第1発光制御信号線5rと第2発光制御信号線5gと第3発光制御信号線5bとに画像信号を供給することが可能な状態に設定され得る。
【0057】
また、複数の切替部7のそれぞれには、例えば、複数の駆動信号線3のうちの1本の通常の駆動信号線(通常駆動信号線ともいう)3に加えて、この1本の通常駆動信号線3とは異なる1本以上の別の駆動信号線(別駆動信号線ともいう)3が、少なくとも接続されている。換言すれば、例えば、少なくとも、1本の通常駆動信号線3と1本以上の別駆動信号線3が、対応する発光制御信号線5に切替部7を介して接続されている。すなわち、一つの切替部7は、1本の通常駆動信号線3と1本以上の別駆動信号線3のうちの少なくともいずれかが、対応する発光制御信号線5に導通接続されるように動作する構成であってもよい。複数の切替部7のそれぞれは、例えば、駆動部30から1本の通常駆動信号線3を経由して、複数の発光制御信号線5のうちの対応する発光制御信号線5に画像信号を供給可能な導通の状態(第1導通状態ともいう)に設定され得る。また、複数の切替部7のそれぞれは、例えば、駆動部30から1本の通常駆動信号線3とは異なる1本以上の別駆動信号線3を経由して、複数の発光制御信号線5のうちの対応する発光制御信号線5に画像信号を供給可能な導通の状態(第2導通状態ともいう)に設定され得る。このため、複数の切替部7のそれぞれは、例えば、第1導通状態と、第2導通状態と、の何れかに選択的に設定され得る。これにより、例えば、発光制御信号線5に画像信号を供給するための通常駆動信号線3が断線した場合には、画像表示部20に配された切替部7によって別駆動信号線3を介して発光制御信号線5に画像信号を供給することができる。その結果、例えば、表示装置100において、1つの画素部列C1において、画像信号が供給されずに暗くなる不具合(滅線)もしくは高輝度となる不具合(輝線)が生じにくくなる。したがって、例えば、表示装置100において、画像表示部20の外における駆動信号線3の断線による画質の低下が低減され得る。
【0058】
複数の切替部7のそれぞれは、第1導通状態と第2導通状態の少なくとも何れかに選択的に設定可能となっている。言い換えると、複数の切替部7のそれぞれは、複数の導通状態を設定可能となっており、そのなかに第1導通状態と第2導通状態を含んでおり、それらが設定可能となっていればよい。例えば、一つの切替部7は、駆動部30から複数本の通常駆動信号線3を経由して、対応する発光制御信号線5に複数の画像信号を同時的に供給可能な導通の状態(例えば、第3導通状態という)を選択してもよい。その場合、対応する発光制御信号線5に、複数の画像信号を論理演算し入力することによって、発光制御信号線5間で信号強度の大きな落差が生じることを抑えるディザリング効果を付与することができる。論理演算は、複数の画像信号間の信号強度差を小さくする論理回路部を、駆動部30と通常駆動信号線3との間に設ける構成などを採用することによって、実施することができる。また、一つの切替部7は、駆動部30から、通常駆動信号線3および別駆動信号線3とは異なる検査信号線を経由して、対応する発光制御信号線5に検査信号を供給可能な導通の状態(例えば、第4導通状態という)を選択してもよい。この場合、表示装置を製品として出荷する前に、それぞれの駆動信号線3の導通の状態を検査し、所定の画像信号に対応した所望の輝度が得られない駆動信号線3、所定の画像信号を入力しても滅線となっている駆動信号線3が存在する表示装置を除外し、製造歩留まりを向上させることができる。その結果、例えば、複数の表示装置をタイル状に並べることで1つの複合型ディスプレイ(マルチディスプレイ)を構成する場合、1つのパーツとしての不良な表示装置を事前に除外することができる。
【0059】
また、例えば、1本の通常駆動信号線3と、1本以上の別駆動信号線3が、対応する1本または複数本の発光制御信号線5に切替部7を介して接続されている構成であってもよい。すなわち、一つの切替部7は、1本の通常駆動信号線3と1本以上の別駆動信号線3のうちのいずれかが、対応する1本または複数本の発光制御信号線5に導通接続されるように動作してもよい。
【0060】
第1実施形態では、例えば、1本以上の別駆動信号線3は、複数の駆動信号線3のうちの1本以上の駆動信号線3である。これにより、例えば、表示装置100において、n本の通常駆動信号線3とは別に予備的な駆動信号線(冗長駆動信号線ともいう)を設けなくても、画像表示部20の外における駆動信号線3の断線による画質の低下が低減され得る。その結果、例えば、表示装置100における回路および配線のレイアウトが複雑なものとなりにくい。また、例えば、冗長駆動信号線が断線するリスクも生じにくい。また、例えば、表示装置100において表示すべき画像が高精細である場合には、本来は駆動部30から通常駆動信号線3を経由して供給される画像信号に応じた発光を行う複数の画素部2が、駆動部30から別駆動信号線3を経由して供給される画像信号に応じた発光を行っても、目立ちにくい。
【0061】
ここで、例えば、1本以上の別駆動信号線3が、複数の駆動信号線3のうちの1本の駆動信号線3であれば、表示装置100における回路および配線のレイアウトが複雑なものとなりにくい。
図5の例では、複数の切替部7のそれぞれに、1本の通常駆動信号線3と、1本の別駆動信号線3と、が接続されている。より具体的には、第1切替部71には、例えば、1本の通常駆動信号線3としての第1駆動信号線31が接続されているとともに、1本の別駆動信号線3としての第2駆動信号線32が接続配線W1を介して接続されている。第2切替部72には、例えば、1本の通常駆動信号線3としての第2駆動信号線32が接続されているとともに、1本の別駆動信号線3としての第3駆動信号線33が接続配線W1を介して接続されている。図示が省略されている第(n-1)切替部7(n-1)には、例えば、1本の通常駆動信号線3としての第(n-1)駆動信号線3(n-1)が接続されているとともに、1本の別駆動信号線3としての第n駆動信号線3nが接続配線W1を介して接続されている。第n切替部7nには、例えば、1本の通常駆動信号線3としての第n駆動信号線3nが接続されているとともに、1本の別駆動信号線3として図示が省略されている第(n-1)駆動信号線3(n-1)が接続配線W1を介して接続されていてもよい。ここでは、例えば、複数の切替部7のそれぞれについて、該切替部7に接続された1本の別駆動信号線3が、複数の駆動信号線3のうちの該切替部7に接続された1本の通常駆動信号線3の隣に位置している駆動信号線3である。換言すれば、例えば、各切替部7に接続された1本の通常駆動信号線3と1本の別駆動信号線3とは、互いに隣り合う2つの画素部列C1に対する2本の通常駆動信号線3である。これにより、例えば、本来は駆動部30から通常駆動信号線3を経由して供給される画像信号に応じて発光する複数の画素部2を、通常駆動信号線3が断線した場合には、隣の画素部2と略同一の輝度で発光させることができる。その結果、その複数の画素部2が目立ちにくくなる。
【0062】
また、画像表示部20は、例えば、複数のセレクタ部8を含む。複数のセレクタ部8は、画像信号線駆動部2hに含まれる。例えば、複数の切替部7のそれぞれには、接続配線4を介して1つのセレクタ部8が接続されている。換言すれば、例えば、複数の切替部7のそれぞれには、接続配線4を介してセレクタ部8が1つずつ接続されている。複数のセレクタ部8は、例えば、n個のセレクタ部8を含む。より具体的には、n個のセレクタ部8は、例えば、第1セレクタ部81、第2セレクタ部82、第3セレクタ部83、・・・、第nセレクタ部8nを含む。例えば、第1切替部71には、第1セレクタ部81が接続されている。例えば、第2切替部72には、第2セレクタ部82が接続されている。例えば、第3切替部73には、第3セレクタ部83が接続されている。例えば、第n切替部7nには、第nセレクタ部8nが接続されている。また、例えば、複数のセレクタ部8のそれぞれには、第1発光制御信号線5r、第2発光制御信号線5gおよび第3発光制御信号線5bが接続されている。別の観点から言えば、例えば、複数の画素部列C1のそれぞれに対して、1つのセレクタ部8が配置されている。より具体的には、例えば、第1セレクタ部81は、第1画素部列C11に沿って位置している第1発光制御信号線5r、第2発光制御信号線5gおよび第3発光制御信号線5bのそれぞれが接続されている。例えば、第2セレクタ部82は、第2画素部列C12に沿って位置している第1発光制御信号線5r、第2発光制御信号線5gおよび第3発光制御信号線5bのそれぞれが接続されている。第3セレクタ部83は、第3画素部列C13に沿って位置している第1発光制御信号線5r、第2発光制御信号線5gおよび第3発光制御信号線5bのそれぞれが接続されている。第nセレクタ部8nは、第n画素部列C1nに沿って位置している第1発光制御信号線5r、第2発光制御信号線5gおよび第3発光制御信号線5bのそれぞれが接続されている。
【0063】
複数のセレクタ部8のそれぞれは、例えば、切替部7から第1発光制御信号線5rに画像信号を供給する状態と、切替部7から第2発光制御信号線5gに画像信号を供給する状態と、切替部7から第3発光制御信号線5bに画像信号を供給する状態と、に時分割で設定され得る。セレクタ部8には、例えば、3つのトランスファゲート素子(TG素子ともいう)を有する構成が適用される。この場合には、例えば、3つのTG素子は、第1TG素子と、第2TG素子と、第3TG素子と、を含む。第1TG素子は、切替部7と第1発光制御信号線5rとを接続している配線上に位置している。第2TG素子は、切替部7と第2発光制御信号線5gとを接続している配線上に位置している。第3TG素子は、切替部7と第3発光制御信号線5bとを接続している配線上に位置している。TG素子は、PチャネルトランジスタとNチャネル型のトランジスタ(Nチャネルトランジスタともいう)とが、ソース電極とドレイン電極とが共通となるよう並列に接続された構成を有する。TG素子では、例えば、Pチャネルトランジスタのゲート電極に第1電位としての低電位のL信号が入力され、Nチャネルトランジスタのゲート電極に第2電位としての高電位のH信号が入力されると、ソース電極とドレイン電極との間に電流が流れ得る状態(導通状態)となる。セレクタ部8では、例えば、第1TG素子と、第2TG素子と、第3TG素子と、に対して時分割で、Pチャネルトランジスタのゲート電極にL信号が入力され、Nチャネルトランジスタのゲート電極にH信号が入力される。これにより、例えば、セレクタ部8は、切替部7から第1発光制御信号線5rに画像信号を供給する状態と、切替部7から第2発光制御信号線5gに画像信号を供給する状態と、切替部7から第3発光制御信号線5bに画像信号を供給する状態と、に時分割で設定することができる。
【0064】
また、画像表示部20は、例えば、複数の切替設定部9を含む。複数の切替設定部9は、画像信号線駆動部2hに含まれる。複数の切替部7のそれぞれには、1つの切替設定部9が接続されている。換言すれば、複数の切替部7のそれぞれには、切替設定部9が1つずつ接続されている。例えば、複数の切替部7のそれぞれには、接続配線W2を介して1つの切替設定部9が接続されている。換言すれば、例えば、複数の切替部7のそれぞれには、接続配線W2を介して切替設定部9が1つずつ接続されている。複数の切替設定部9は、例えば、n個の切替設定部9を含む。より具体的には、n個の複数の切替設定部9は、例えば、第1切替設定部91、第2切替設定部92、第3切替設定部93、・・・、第n切替設定部9nを含む。例えば、第1切替部71には、第1切替設定部91が接続されている。例えば、第2切替部72には、第2切替設定部92が接続されている。例えば、第3切替部73には、第3切替設定部93が接続されている。例えば、第n切替部7nには、第n切替設定部9nが接続されている。
【0065】
複数の切替設定部9のそれぞれは、例えば、複数の切替部7のうちの該切替設定部9に接続された1つの切替部7に対して第1信号および第2信号のうちの何れかの信号を選択的に付与することができる。より具体的には、例えば、第1切替設定部91は、第1切替部71に対して第1信号および第2信号のうちの何れかの信号を選択的に付与することができる。例えば、第2切替設定部92は、第2切替部72に対して第1信号および第2信号のうちの何れかの信号を選択的に付与することができる。例えば、第3切替設定部93は、第3切替部73に対して第1信号および第2信号のうちの何れかの信号を選択的に付与することができる。例えば、第n切替設定部9nは、第n切替部7nに対して第1信号および第2信号のうちの何れかの信号を選択的に付与することができる。これに対して、例えば、複数の切替部7のそれぞれは、複数の切替設定部9のうちの該切替部7に接続された1つの切替設定部9からの第1信号の付与によって第1導通状態に設定され、複数の切替設定部9のうちの該切替部7に接続された1つの切替設定部9からの第2信号の付与によって第2導通状態に設定される。より具体的には、例えば、第1切替部71は、第1切替設定部91からの第1信号の付与によって第1導通状態に設定され、第1切替設定部91からの第2信号の付与によって第2導通状態に設定される。例えば、第2切替部72は、第2切替設定部92からの第1信号の付与によって第1導通状態に設定され、第2切替設定部92からの第2信号の付与によって第2導通状態に設定される。例えば、第3切替部73は、第3切替設定部93からの第1信号の付与によって第1導通状態に設定され、第3切替設定部93からの第2信号の付与によって第2導通状態に設定される。例えば、第n切替部7nは、第n切替設定部9nからの第1信号の付与によって第1導通状態に設定され、第n切替設定部9nからの第2信号の付与によって第2導通状態に設定される。第1実施形態では、例えば、第1信号に、低電位のL信号が適用され、第2信号に、高電位のH信号が適用される。
【0066】
<1-2.切替部および切替設定部の一例>
図7は、切替部7および切替設定部9の一例を示す回路図である。
図7には、x番目(xは、1からn-1の自然数)の切替部7である第x切替部7xと、x番目の切替設定部9である第x切替設定部9xと、が例示されている。
【0067】
<<切替部>>
図7で示されるように、切替部7は、例えば、第1ゲート部分7G1と、第2ゲート部分7G2と、第3ゲート部分7G3と、信号入力部7Iと、を有する。
【0068】
第1ゲート部分7G1は、例えば、x番目の駆動信号線3である第x駆動信号線3xと、x番目のセレクタ部8である第xセレクタ部8xと、を接続する配線上に位置している。第1ゲート部分7G1は、例えば、特定の1つ以上の信号の入力に応答して、第x駆動信号線3xからx番目の第x発光制御信号線群50xにおける発光制御信号線5への画像信号Sxの供給が可能となる導通の状態に設定され得る。第1ゲート部分7G1には、例えば、トランスファゲート素子(TG素子)が適用される。この場合には、第1ゲート部分7G1の入力側の第1電極が、第x駆動信号線3xに接続されており、第1ゲート部分7G1の出力側の第2電極が第xセレクタ部8xを介して発光制御信号線5に接続されている。TG素子は、PチャネルトランジスタとNチャネル型のトランジスタ(Nチャネルトランジスタともいう)とが、ソース電極とドレイン電極とが共通となるように並列に接続された構成を有する。第1ゲート部分7G1では、例えば、Pチャネルトランジスタのゲート電極に低電位の信号(L信号)が入力されるとともに、Nチャネルトランジスタのゲート電極に高電位の信号(H信号)が入力されると、第1電極と第2電極との間に電流が流れ得る状態(導通状態)となる。このとき、例えば、第x駆動信号線3xから第1ゲート部分7G1を介して第x発光制御信号線群50xにおける発光制御信号線5に画像信号Sxが供給され得る。
【0069】
第2ゲート部分7G2は、例えば、x+1番目の駆動信号線3である第(x+1)駆動信号線3(x+1)と、第xセレクタ部8xと、を接続する配線上に位置している。第2ゲート部分7G2は、例えば、特定の1つ以上の信号の入力に応答して、第(x+1)駆動信号線3(x+1)から第x発光制御信号線群50xにおける発光制御信号線5への画像信号S(x+1)の供給が可能となる導通の状態に設定され得る。第2ゲート部分7G2には、例えば、トランスファゲート素子(TG素子)が適用される。この場合には、第2ゲート部分7G2の入力側の第3電極が、第(x+1)駆動信号線3(x+1)に接続されており、第2ゲート部分7G2の出力側の第4電極が第xセレクタ部8xを介して発光制御信号線5に接続されている。第2ゲート部分7G2では、Pチャネルトランジスタのゲート電極に低電位の信号(L信号)が入力されるとともに、Nチャネルトランジスタのゲート電極に高電位の信号(H信号)が入力されると、第3電極と第4電極との間に電流が流れ得る状態(導通状態)となる。このとき、例えば、第(x+1)駆動信号線3(x+1)から第2ゲート部分7G2を介して第x発光制御信号線群50xにおける発光制御信号線5に画像信号S(x+1)が供給され得る。
【0070】
信号入力部7Iは、例えば、切替部7の外部から信号が入力される部分である。第1実施形態では、切替設定部9から信号入力部7Iに信号が入力される。信号入力部7Iは、例えば、第1ゲート部分7G1のPチャネルトランジスタのゲート電極と、第2ゲート部分7G2のNチャネルトランジスタのゲート電極と、に接続されている。また、信号入力部7Iは、例えば、第3ゲート部分7G3を介して、第1ゲート部分7G1のNチャネルトランジスタのゲート電極と、第2ゲート部分7G2のPチャネルトランジスタのゲート電極と、に接続されている。このため、例えば、信号入力部7Iに入力された信号は、第1ゲート部分7G1のPチャネルトランジスタのゲート電極と、第2ゲート部分7G2のNチャネルトランジスタのゲート電極と、第3ゲート部分7G3の入力側の部分と、に付与される。
【0071】
第3ゲート部分7G3は、例えば、信号入力部7Iと、第1ゲート部分7G1のNチャネルトランジスタのゲート電極および第2ゲート部分7G2のPチャネルトランジスタのゲート電極と、を接続する配線上に配置されている。換言すれば、第3ゲート部分7G3は、信号入力部7Iと、第1ゲート部分7G1のNチャネルトランジスタのゲート電極と、の間に位置しているとともに、信号入力部7Iと、第2ゲート部分7G2のPチャネルトランジスタのゲート電極と、の間に位置している。このため、例えば、第3ゲート部分7G3の入力側の部分が、信号入力部7Iに接続されており、第3ゲート部分7G3の出力側の部分が、第1ゲート部分7G1のNチャネルトランジスタのゲート電極と、第2ゲート部分7G2のPチャネルトランジスタのゲート電極と、に接続されている。第3ゲート部分7G3には、例えば、入力側に入力される信号の電圧の論理レベルを逆転させて出力側から出力するNOTゲートが適用される。ここで、例えば、信号入力部7IにL信号が入力されると、第3ゲート部分7G3は、L信号を反転させてH信号に変換し、このH信号を、第1ゲート部分7G1のNチャネルトランジスタのゲート電極と、第2ゲート部分7G2のPチャネルトランジスタのゲート電極と、に付与する。また、例えば、信号入力部7IにH信号が入力されると、第3ゲート部分7G3は、H信号を反転させてL信号に変換し、このL信号を、第1ゲート部分7G1のNチャネルトランジスタのゲート電極と、第2ゲート部分7G2のPチャネルトランジスタのゲート電極と、に付与する。
【0072】
ここで、上記構成を有する第x切替部7xにおいて、例えば、信号入力部7IにL信号が入力される場合を想定する。この場合には、例えば、第1ゲート部分7G1では、Pチャネルトランジスタのゲート電極にL信号が入力され、Nチャネルトランジスタのゲート電極にH信号が入力される。これにより、例えば、第1ゲート部分7G1は、第1電極と第2電極との間に電流が流れ得る状態(導通状態)となる。例えば、第2ゲート部分7G2では、Pチャネルトランジスタのゲート電極にH信号が入力され、Nチャネルトランジスタのゲート電極にL信号が入力される。これにより、例えば、第2ゲート部分7G2は、第3電極と第4電極との間に電流が流れない状態(非導通状態ともいう)となる。その結果、例えば、第x切替部7xは、第x駆動信号線3xから第1ゲート部分7G1を介して第x発光制御信号線群50xにおける発光制御信号線5に画像信号Sxが供給され得る状態(第1導通状態)に設定される。
【0073】
また、上記構成を有する第x切替部7xにおいて、例えば、信号入力部7IにH信号が入力される場合を想定する。この場合には、例えば、第1ゲート部分7G1では、Pチャネルトランジスタのゲート電極にH信号が入力され、Nチャネルトランジスタのゲート電極にL信号が入力される。これにより、例えば、第1ゲート部分7G1は、第1電極と第2電極との間に電流が流れない状態(非導通状態)となる。例えば、第2ゲート部分7G2では、Pチャネルトランジスタのゲート電極にL信号が入力され、Nチャネルトランジスタのゲート電極にH信号が入力される。これにより、例えば、第2ゲート部分7G2は、第3電極と第4電極との間に電流が流れ得る状態(導通状態)となる。その結果、例えば、第x切替部7xは、第(x+1)駆動信号線3(x+1)から第2ゲート部分7G2を介して第x発光制御信号線群50xにおける発光制御信号線5に画像信号S(x+1)が供給され得る状態(第2導通状態)に設定される。
【0074】
このため、例えば、第x切替部7xは、第x切替設定部9xからの第1信号としてのL信号の付与によって第1導通状態に設定され、第x切替設定部9xからの第2信号としてのH信号の付与によって第2導通状態に設定される。換言すれば、例えば、複数の切替部7のそれぞれは、複数の切替設定部9のうちの該切替部7に接続された1つの切替設定部9からの第1信号としてのL信号の付与によって第1導通状態に設定され、複数の切替設定部9のうちの該切替部7に接続された1つの切替設定部9からの第2信号としてのH信号の付与によって第2導通状態に設定される。
【0075】
<<切替設定部>>
図7で示されるように、切替設定部9は、例えば、第1回路部9C1と、第2回路部9C2と、信号入力部9Iと、信号出力部9Uを有する。
【0076】
信号入力部9Iは、切替設定部9の外部から信号が入力される部分である。信号入力部9Iには、例えば、駆動部30から所定の配線を介して信号が入力される。
【0077】
第1回路部9C1には、例えば、反転論理回路としてのCMOS型NOT回路が適用される。CMOS型NOT回路では、例えば、正の電位VGHを付与する正の電源線と負の電位VGLを付与する負の電源線との間に、PチャネルトランジスタとNチャネルトランジスタとが、直列に接続されている。負の電位VGLは、例えば、基準の電位(GND)であってもよいし、0ボルトであってもよい。より具体的には、Pチャネルトランジスタのソース電極が正の電源線に接続されており、Pチャネルトランジスタのドレイン電極がNチャネルトランジスタのドレイン電極に接続されており、Nチャネルトランジスタのソース電極が負の電源線に接続されている。また、CMOS型NOT回路では、Pチャネルトランジスタのゲート電極とNチャネルトランジスタのゲート電極とが接続された部分が入力部(第1入力部ともいう)であり、Pチャネルトランジスタのドレイン電極とNチャネルトランジスタのドレイン電極とが接続された部分が出力部(第1出力部ともいう)である。このCMOS型NOT回路は、第1入力部に入力される信号の電圧の論理レベルを逆転させて第1出力部から信号を出力することができる。CMOS型NOT回路の第1入力部は、信号入力部9Iに接続されている。このため、第1回路部9C1は、信号入力部9Iから第1入力部にL信号が入力されると、第1出力部からH信号を出力し、信号入力部9Iから第1入力部にH信号が入力されると、第1出力部からL信号を出力することができる。また、第1回路部9C1は、例えば、Nチャネルトランジスタのソース電極と負の電源線とを接続する配線上に特定の配線部分(特定配線部分ともいう)9Pを含む。この場合には、例えば、複数の切替設定部9のそれぞれは、特定配線部分9Pを含んでいる。特定配線部分9Pは、後述する切断の対象となる部分である。特定配線部分9Pは、例えば、基板10の第1面10a上に配置された絶縁層上に位置していれば、レーザー光の照射による溶断、研削装置などを用いた機械的な切断、またはエッチングなどを用いた化学的な切断などによって容易に切断され得る。すなわち、特定配線部分9Pは、導通状態と非導通状態のいずれか一方の状態に固定され得る、導通/非導通固定的選択部である。
【0078】
第2回路部9C2は、例えば、縦続接続された2つのNOTゲート9N1,9N2を有するバッファ回路部分9Bと、このバッファ回路部分9Bと並列に接続されている配線部分9Wと、を有する。また、第2回路部9C2は、例えば、第1回路部9C1の第1出力部に接続されている入力部(第2入力部ともいう)と、信号出力部9Uに接続されている出力部(第2出力部)と、を有する。バッファ回路部分9Bは、第1回路部9C1の第1出力部から第2入力部に入力される信号の電圧のレベルを安定化かつ補正して出力することができる。例えば、第2回路部9C2は、第1回路部9C1から第2入力部にL信号が入力されると、第2出力部から補正されたL信号を出力し、第1回路部9C1から第2入力部にH信号が入力されると、第2出力部から安定化かつ補正されたH信号を出力することができる。
【0079】
ここで、上記構成を有する第x切替設定部9xにおいて、例えば、信号入力部9IにL信号が入力される場合を想定する。この場合には、第1回路部9C1が、L信号を反転させてH信号を出力し、第2回路部9C2が、安定化かつ補正されたH信号を出力する。これにより、信号出力部9Uが、第x切替部7xの信号入力部7Iに対してH信号を出力する。
【0080】
また、上記構成を有する第x切替設定部9xにおいて、例えば、信号入力部9IにH信号が入力される場合を想定する。この場合には、第1回路部9C1が、H信号を反転させてL信号を出力し、第2回路部9C2が、安定化かつ補正されたL信号を出力する。これにより、信号出力部9Uが、第x切替部7xの信号入力部7Iに対してL信号を出力する。
【0081】
<<画像信号の伝達経路の切り替えの一例>>
切替設定部9においては、例えば、特定配線部分9Pの切断の有無に応じて、信号入力部9Iに入力される信号と信号出力部9Uから出力される信号との関係が切り替わる。
【0082】
例えば、切替設定部9は、特定配線部分9Pが切断されていない状態(非切断状態ともいう)にあれば、信号入力部9IにL信号が入力されると、信号出力部9UからH信号を出力し、信号入力部9IにH信号が入力されると、信号出力部9UからL信号を出力する。また、例えば、切替設定部9は、特定配線部分9Pが切断されている状態(切断状態ともいう)にあれば、信号入力部9IにL信号が入力されると、信号出力部9UからH信号を出力し、その後に、信号入力部9IにH信号が入力されても、信号出力部9Uから出力される信号が変化しない。このため、例えば、切替設定部9は、切断状態にあれば、一旦、信号入力部9IにL信号が入力されて、信号出力部9UからH信号を出力する状態となれば、信号入力部9IにH信号が入力されても、信号出力部9UからH信号を出力し続ける。このとき、例えば、切替設定部9では、第2回路部9C2が信号出力部9UからH信号を出力し続ける状態を記憶する役割を果たす。
【0083】
第1実施形態では、例えば、特定配線部分9Pの切断の有無に応じて変化する切替設定部9における入力と出力との関係が利用されて、切替部7が第1導通状態または第2導通状態に設定され得る。
【0084】
図8は、非切断状態における切替設定部9の入力および出力の変化の一例を示すタイミングチャートである。
図8で示されるように、例えば、第1期間P1において、非切断状態にある切替設定部9では、信号入力部9Iに入力される信号XRSTがL信号とされ、信号出力部9Uから出力される信号SEL_spがH信号となる。例えば、その後の第2期間P2において、非切断状態にある切替設定部9では、信号入力部9Iに入力される信号XRSTがH信号とされ、信号出力部9Uから出力される信号SEL_spがL信号となる。このとき、例えば、非切断状態にある第x切替設定部9xから第x切替部7xに第1信号としてのL信号が入力される。これにより、例えば、第x切替部7xは、通常駆動信号線3としての第x駆動信号線3xから第x発光制御信号線群50xにおける発光制御信号線5に画像信号Sxが供給され得る状態(第1導通状態)に設定される。
【0085】
図9は、切断状態における切替設定部9の入力および出力の変化の一例を示すタイミングチャートである。
図9で示されるように、例えば、第1期間P1において、切断状態にある切替設定部9では、信号入力部9Iに入力される信号XRSTがL信号とされ、信号出力部9Uから出力される信号SEL_spがH信号となる。例えば、その後の第2期間P2において、切断状態にある切替設定部9では、信号入力部9Iに入力される信号XRSTがH信号とされても、信号出力部9Uから出力される信号SEL_spがH信号のまま維持される。このとき、例えば、切断状態にある第x切替設定部9xから第x切替部7xに第2信号としてのH信号が入力される。これにより、例えば、第x切替部7xは、別駆動信号線3としての第(x+1)駆動信号線3(x+1)から第x発光制御信号線群50xにおける発光制御信号線5に画像信号S(x+1)が供給され得る状態(第2導通状態)に設定される。
【0086】
このようにして、例えば、第2期間P2において、第x切替設定部9xは、特定配線部分9Pの切断に応じて、第x切替部7xに付与する信号を第1電位のL信号から第2電位のH信号に設定することができる。換言すれば、複数の切替設定部9のそれぞれは、特定配線部分9Pの切断に応じて、複数の切替部7のうちの該切替設定部9に接続された1つの切替部7に第2信号としてのH信号を付与することができる。より具体的には、例えば、第1切替設定部91は、特定配線部分9Pの切断に応じて、第1切替部71に第2信号としてのH信号を付与することができる。例えば、第2切替設定部92は、特定配線部分9Pの切断に応じて、第2切替部72に第2信号としてのH信号を付与することができる。例えば、第3切替設定部93は、特定配線部分9Pの切断に応じて、第3切替部73に第2信号としてのH信号を付与することができる。例えば、第n切替設定部9nは、特定配線部分9Pの切断に応じて、第n切替部7nに第2信号としてのH信号を付与することができる。これにより、例えば、第x切替部7xは、第x切替設定部9xからの第2信号としてのH信号の付与によって第2導通状態に設定され得る。換言すれば、複数の切替部7のそれぞれは、複数の切替設定部9のうちの該切替部7に接続された1つの切替設定部9からの第2信号としてのH信号の付与によって第2導通状態に設定され得る。より具体的には、例えば、第1切替部71は、第1切替設定部91からの第2信号としてのH信号の付与によって第2導通状態に設定され得る。例えば、第2切替部72は、第2切替設定部92からの第2信号としてのH信号の付与によって第2導通状態に設定され得る。例えば、第3切替部73は、第3切替設定部93からの第2信号としてのH信号の付与によって第2導通状態に設定され得る。例えば、第n切替部7nは、第n切替設定部9nからの第2信号としてのH信号の付与によって第2導通状態に設定され得る。このような構成が採用されれば、例えば、切替部7における導通の状態の設定を変更するための切替設定部9の回路の規模が大きくなりにくい。
【0087】
このような切替部7が第2導通状態に設定される処理は、例えば、表示装置100の出荷の前の検査において滅線または輝線の不具合が生じている画素部列C1が確認された場合に、実行される。このとき、例えば、不具合が生じている画素部列C1に対応する切替設定部9の特定配線部分9Pを切断することで、その画素部列C1に対応する切替部7が第2導通状態に設定される。切替部7が第2導通状態に設定される処理は、例えば、表示装置100の修理などのメンテナンスを行う際において滅線または輝線の不具合が生じている画素部列C1が確認された場合に実行されてもよい。
【0088】
<1-3.第1実施形態のまとめ>
上述したように、例えば、表示装置100は、複数の駆動信号線3のそれぞれに1つずつ接続された複数の切替部7を備えており、複数の切替部7のそれぞれには、1本の通常駆動信号線3と、1本以上の別駆動信号線3が接続されている。そして、複数の切替部7のそれぞれは、例えば、駆動部30から1本の通常駆動信号線3を経由して対応する発光制御信号線5に画像信号を供給可能な第1導通状態と、駆動部30から1本以上の別駆動信号線3を経由して対応する発光制御信号線5に画像信号を供給可能な第2導通状態と、の何れかに選択的に設定され得る。これにより、例えば、発光制御信号線5に画像信号を供給するための通常駆動信号線3が断線した場合には、画像表示部20に配された切替部7によって該通常駆動信号線3とは別の駆動信号線3を介して発光制御信号線5に画像信号を供給することができる。その結果、例えば、表示装置100において、1つの画素部列C1において、画像信号が供給されずに暗くなる不具合(滅線)もしくは高輝度となる不具合(輝線)が生じにくくなる。したがって、例えば、表示装置100において、画像表示部20の外における駆動信号線3の断線による画質の低下が低減され得る。
【0089】
<2.他の実施形態>
本開示は上述の第1実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更および改良などが可能である。
【0090】
<2-1.第2実施形態>
上記第1実施形態において、例えば、
図10で示されるように、複数の切替設定部9が、複数の切替設定部9Aに変更されてもよい。ここでは、複数の切替設定部9Aのそれぞれは、例えば、複数の切替部7のうちの該切替設定部9Aに接続された1つの切替部7に第1信号および第2信号のうちの何れかの信号を選択的に付与することができる。そして、例えば、複数の切替設定部9Aのそれぞれは、例えば、指定信号線群90からの該切替設定部9Aに対応する信号(指定信号ともいう)の付与に応じて、複数の切替部7のうちの該切替設定部9Aに接続された1つの切替部7に第2信号を付与することができる。これにより、例えば、特定配線部分9Pを切断する作業などの微細な作業を行うことなく、表示装置100における画像表示部20の外における駆動信号線3の断線による画質の低下を低減することができる。
【0091】
この場合には、
図10で示されるように、複数の切替設定部9Aは、例えば、n個の切替設定部9Aを含む。より具体的には、n個の複数の切替設定部9Aは、例えば、第1切替設定部9A1、第2切替設定部9A2、第3切替設定部9A3、・・・、第n切替設定部9Anを含む。例えば、第1切替部71には、第1切替設定部9A1が接続されている。例えば、第2切替部72には、第2切替設定部9A2が接続されている。例えば、第3切替部73には、第3切替設定部9A3が接続されている。例えば、第n切替部7nには、第n切替設定部9Anが接続されている。表示装置100は、例えば、複数の信号線(指定信号線ともいう)L1を含む指定信号線群90を有する。指定信号線群90は、例えば、駆動部30に接続されている。駆動部30は、例えば、指定信号線群90に対して指定信号を供給することができる。ここでは、例えば、複数の切替設定部9Aにそれぞれ対応する信号が、複数の指定信号として採用される。複数の指定信号には、例えば、複数の切替設定部9Aにそれぞれ付与された固有の識別情報に対応する信号が適用される。
【0092】
図11は、第2実施形態に係る切替部7および切替設定部9Aの一例を示す回路図である。
図11には、1番目の切替部7である第1切替部71と、1番目の切替設定部9Aである第1切替設定部9A1と、2番目の切替部7である第2切替部72と、2番目の切替設定部9Aである第2切替設定部9A2と、が例示されている。
【0093】
図11で示されるように、複数の切替設定部9Aのそれぞれは、例えば、NORゲート9NOと、信号出力部9Uと、を有する。
【0094】
ここでは、例えば、2つ以上の所定数の切替設定部9Aのそれぞれに、固有の識別情報としてのアドレス(固有アドレスともいう)が付与される態様が考えられる。固有アドレスは、例えば、2つ以上の所定数の画素部列C1のそれぞれに付与されることで、2つ以上の所定数の画素部列C1のそれぞれに対応する切替設定部9Aに付与され得る。ここで、例えば、2のy乗(yは2以上の自然数)から1減じた数の切替設定部9Aのそれぞれに、固有アドレスが付与される場合を想定する。ここでは、例えば、x番目の第x切替設定部9Axに対して、xを2進数で表したyビットで表される固有アドレスが付与される。例えば、自然数yが8である場合には、2の8乗から1減じた数である255個の切替設定部9Aのそれぞれに、8ビットで表される固有アドレスが付与される。より具体的には、例えば、第1切替設定部9A1に、固有アドレスである00000001が付与される。例えば、第2切替設定部9A2に、固有アドレスである00000010が付与される。例えば、第3切替設定部9A3に、固有アドレスである00000011が付与される。例えば、第255切替設定部9A255に、固有アドレスである11111111が付与される。
【0095】
指定信号線群90は、例えば、y本の指定信号線L1を含む。この場合には、指定信号線群90は、例えば、y本の指定信号線L1のそれぞれによって、L信号またはH信号を伝送することで、yビットで表される固有アドレスに対応する信号(指定信号)を伝送することができる。ここでは、例えば、指定信号線群90は、2のy乗の通りの信号を伝送することができる。2のy乗の通りの信号は、例えば、2のy乗から1減じた数に対応する(2
y
-1)個の切替設定部9Aにそれぞれ対応する(2
y
-1)個の固有アドレスに対応する(2
y
-1)個の指定信号と、(2
y
-1)個の切替設定部9Aの何れの固有アドレスにも対応しない1個の信号(非指定信号ともいう)と、を含む。(2
y
-1)個の固有アドレスにおける各桁の0および1は、例えば、y本の指定信号線L1のそれぞれによって伝送されるL信号およびH信号で表され得る。
【0096】
図11の例では、自然数yが8である。そして、指定信号線群90は、8本の指定信号線L1を含む。8本の指定信号線L1は、第1指定信号線L10、第2指定信号線L11、第3指定信号線L12、第4指定信号線L13、第5指定信号線L14、第6指定信号線L15、第7指定信号線L16および第8指定信号線L17である。この場合には、指定信号線群90は、例えば、8本の指定信号線L1のそれぞれによってL信号またはH信号を伝送することで、8ビットで表される固有アドレスにそれぞれ対応する指定信号を伝送することができる。ここでは、例えば、指定信号線群90は、2の8乗の通りである255通りの信号を伝送することができる。256通りの信号は、255個の切替設定部9Aにそれぞれ対応する255個の固有アドレスに対応する255個の指定信号と、255個の切替設定部9Aの何れにも対応していない1個の非指定信号と、を含む。8ビットで表される255個の固有アドレスにおける各桁の0および1は、例えば、第1指定信号線L10から第8指定信号線L17の8本の指定信号線L1のそれぞれによって伝送されるL信号およびH信号で表され得る。
【0097】
より具体的には、例えば、固有アドレスの1桁目の0が、第1指定信号線L10によって伝送されるL信号で表され、固有アドレスの1桁目の1が、第1指定信号線L10によって伝送されるH信号で表され得る。例えば、固有アドレスの2桁目の0が、第2指定信号線L11によって伝送されるL信号で表され、固有アドレスの2桁目の1が、第2指定信号線L11によって伝送されるH信号で表され得る。例えば、固有アドレスの3桁目の0が、第3指定信号線L12によって伝送されるL信号で表され、固有アドレスの3桁目の1が、第3指定信号線L12によって伝送されるH信号で表され得る。例えば、固有アドレスの4桁目の0が、第4指定信号線L13によって伝送されるL信号で表され、固有アドレスの4桁目の1が、第4指定信号線L13によって伝送されるH信号で表され得る。例えば、固有アドレスの5桁目の0が、第5指定信号線L14によって伝送されるL信号で表され、固有アドレスの5桁目の1が、第5指定信号線L14によって伝送されるH信号で表され得る。例えば、固有アドレスの6桁目の0が、第6指定信号線L15によって伝送されるL信号で表され、固有アドレスの6桁目の1が、第6指定信号線L15によって伝送されるH信号で表され得る。例えば、固有アドレスの7桁目の0が、第7指定信号線L16によって伝送されるL信号で表され、固有アドレスの7桁目の1が、第7指定信号線L16によって伝送されるH信号で表され得る。例えば、固有アドレスの8桁目の0が、第8指定信号線L17によって伝送されるL信号で表され、固有アドレスの8桁目の1が、第8指定信号線L17によって伝送されるH信号で表され得る。
【0098】
また、
(2
y
-1)個の切替設定部9Aのそれぞれにおいて、NORゲート9NOの入力部に、例えば、指定信号線群90に含まれるy本の指定信号線L1からそれぞれ分岐した配線が接続されている。
図11の例では、255個の切替設定部9Aのそれぞれにおいて、NORゲート9NOの入力側に、指定信号線群90に含まれる8本の指定信号線L1からそれぞれ分岐した配線が接続されている。
【0099】
また、(2
y
-1)個の切替設定部9AのそれぞれのNORゲート9NOの入力側において、例えば、該切替設定部9Aに付与されたyビットで表される固有アドレスのうちの1に対応する全ての桁にそれぞれ対応する指定信号線L1が電気的に接続される部分にNOT回路が配置されている。このため、例えば、切替設定部9Aでは、該切替設定部9Aに付与されたyビットで表される固有アドレスに対応する指定信号が指定信号線群90から入力されると、y本の指定信号線L1からNORゲート9NOに対して入力される信号が、NORゲート9NOの入力側に位置しているNOT回路によって全てL信号となる。このとき、このNORゲート9NOは、H信号を出力し、信号出力部9Uが、切替部7の信号入力部7Iに対してH信号を出力する。これに対して、例えば、切替設定部9Aでは、該切替設定部9Aに付与された固有アドレスに対応していない指定信号または非指定信号が指定信号線群90から入力されると、y本の指定信号線L1からNORゲート9NOに対して入力される信号が、NORゲート9NOの入力側に位置しているNOT回路によって全てL信号とはならない。このとき、このNORゲート9NOは、L信号を出力し、信号出力部9Uが、切替部7の信号入力部7Iに対してL信号を出力する。
【0100】
図11の例では、255個の切替設定部9AのそれぞれのNORゲート9NOの入力側には、該切替設定部9Aに付与された8ビットで表される固有アドレスのうちの1に対応する全ての桁にそれぞれ対応する指定信号線L1が電気的に接続される部分にNOT回路が配置されている。このため、例えば、切替設定部9Aでは、該切替設定部9Aに付与された8ビットで表される固有アドレスに対応する指定信号が指定信号線群90から入力されると、8本の指定信号線L1である第1~8指定信号線L10~L17からNORゲート9NOに対して入力される信号が、NORゲート9NOの入力側に位置しているNOT回路によって全てL信号となる。このとき、このNORゲート9NOは、H信号を出力する。これにより、信号出力部9Uが、切替部7の信号入力部7Iに対してH信号を出力する。これに対して、例えば、切替設定部9Aでは、該切替設定部9Aに付与された固有アドレスに対応していない指定信号または非指定信号が指定信号線群90から入力されると、8本の指定信号線L1である第1~8指定信号線L10~L17からNORゲート9NOに対して入力される信号が、NORゲート9NOの入力側に位置しているNOT回路によって全てL信号とはならない。このとき、このNORゲート9NOは、L信号を出力する。これにより、信号出力部9Uが、切替部7の信号入力部7Iに対してL信号を出力する。
【0101】
図12は、指定信号線群90から255個の切替設定部9Aに入力される信号のパターンと切替設定部9Aから出力される信号との関係を表した真理値表を示す図である。
図12では、第1指定信号線L10が伝送する信号A<0>、第2指定信号線L11が伝送する信号A<1>、第3指定信号線L12が伝送する信号A<2>、第4指定信号線L13が伝送する信号A<3>、第5指定信号線L14が伝送する信号A<4>、第6指定信号線L15が伝送する信号A<5>、第7指定信号線L16が伝送する信号A<6>および第8指定信号線L17が伝送する信号A<7>について、L信号がLで示され、H信号がHで示されている。また、
図12では、第x切替設定部9Axから出力される信号SEL_sp<x>について、L信号がLで示され、H信号がHで示されている。
図12では、何れの切替設定部9Aの
固有アドレスにも対応しない非指定信号が入力される場合と、第1切替設定部9A1、第2切替設定部9A2、第3切替設定部9A3、・・・、第127切替設定部9A127、・・・、第255切替設定部9A255が、それぞれH信号を出力する場合と、が示されており、その他の場合は図面のサイズの関係で図示が便宜的に省略されている。
【0102】
図12で示されるように、例えば、信号A<0>から信号A<7>が全てL信号である場合には、第1切替設定部9A1から第255切替設定部9A255の何れもL信号を出力する。例えば、信号A<0>がH信号であり、信号A<1>から信号A<7>が全てL信号である場合には、第1切替設定部9A1がH信号を出力する。例えば、信号A<1>がH信号であり、信号A<0>および信号A<2>から信号A<7>が全てL信号である場合には、第2切替設定部9A2がH信号を出力する。例えば、信号A<0>および信号A<1>がH信号であり、信号A<2>から信号A<7>が全てL信号である場合には、第3切替設定部9A3がH信号を出力する。例えば、信号A<0>から信号A<6>が全てH信号であり、信号A<7>がL信号である場合には、第127切替設定部9A127がH信号を出力する。例えば、信号A<0>から信号A<7>が全てH信号である場合には、第255切替設定部9A255がH信号を出力する。
【0103】
このようにして、例えば、255個の切替設定部9Aのそれぞれは、複数の指定信号線L1からの該切替設定部9Aに対応する指定信号の付与に応じて、複数の切替部7のうちの該切替設定部9Aに接続された1つの切替部7に第2信号としてのH信号を付与することができる。ここで、例えば、複数の切替部7のうち、切替設定部9Aから第1信号としてのL信号が入力された切替部7は、第1導通状態に設定される。また、例えば、複数の切替部7のうち、切替設定部9Aから第2信号としてのH信号が入力された切替部7は、第2導通状態に設定される。このような構成が採用されれば、例えば、特定配線部分9Pを切断する作業などの微細な作業を行うことなく、表示装置100における画像表示部20の外における駆動信号線3の断線による画質の低下を低減することができる。
【0104】
このような切替部7が第2導通状態に設定される処理は、例えば、表示装置100の出荷の前の検査またはメンテナンスを行う際などにおいて滅線または輝線が確認された場合に、駆動部30の記憶部に、滅線または輝線が確認された画素部列C1に対応する固有アドレスの情報を記憶させることで実現され得る。駆動部30の記憶部には、例えば、不揮発性のメモリなどが適用される。
【0105】
図12の例では、第x切替設定部9Axから出力される信号SEL_sp<x>について、L信号であれば、このL信号が入力される切替部7が第1導通状態に設定されることが、「(第1)」で示されている。また、
図12では、第x切替設定部9Axから出力される信号SEL_sp<x>について、H信号であれば、このH信号が入力される切替部7が第2導通状態に設定されることが、「(第2)」で示されている。ここで、
図11の構成の一例では、例えば、第1切替設定部9A1から出力される信号SEL_sp<1>が第1信号としてのL信号であれば、このL信号が入力される第1切替部71は、通常駆動信号線3としての第1駆動信号線31から第1発光制御信号線群501の発光制御信号線5に画像信号S1が供給され得る状態(第1導通状態)に設定される。また、例えば、第1切替設定部9A1から出力される信号SEL_sp<1>が第2信号としてのH信号であれば、このH信号が入力される第1切替部71は、別駆動信号線としての第2駆動信号線32から第1発光制御信号線群501の発光制御信号線5に画像信号S2が供給され得る状態(第2導通状態)に設定される。
【0106】
<2-2.第3実施形態>
上記第1実施形態および上記第2実施形態のそれぞれにおいて、例えば、
図13で示されるように、複数の切替部7が、1本の通常駆動信号線3と、複数の駆動信号線3のうちの1本以上の別駆動信号線3としての2本以上の駆動信号線3と、がそれぞれ接続されている複数の切替部7Bに変更されてもよい。この場合には、例えば、複数の切替部7Bのそれぞれに接続されている1本以上の別駆動信号線3は、複数の駆動信号線3のうちの2本以上の別駆動信号線3を含む。ここでは、例えば、複数の切替部7Bのそれぞれは、第1導通状態において、駆動部30から1本の通常駆動信号線3を経由して、複数の発光制御信号線5のうちの対応する発光制御信号線5に画像信号を供給することができる。また、例えば、複数の切替部7Bのそれぞれは、第2導通状態において、駆動部30から1本の通常駆動信号線3とは異なる2本以上の別駆動信号線3を経由して、複数の発光制御信号線5のうちの該切替部7Bに対応する発光制御信号線5に画像信号を供給することができる。そして、例えば、複数の切替部7Bのそれぞれは、第2導通状態において、駆動部30から2本以上の別駆動信号線3にそれぞれ供給される2つ以上の画像信号の間の電圧の画像信号を、複数の発光制御信号線5のうちの該切替部7に対応する発光制御信号線5に供給してもよい。2つ以上の画像信号の間の電圧の画像信号としては、例えば、2つ以上の画像信号の平均の電圧を有する画像信号が採用される。
【0107】
ここでは、例えば、複数の切替部7Bのそれぞれについて、該切替部7Bに接続された2本以上の別駆動信号線3が、複数の駆動信号線3のうちの該切替部7Bに接続された1本の通常駆動信号線3の隣に位置している駆動信号線3である態様が考えられる。より具体的には、例えば、複数の切替部7Bのそれぞれについて、該切替部7Bに接続された2本以上の別駆動信号線3が、複数の駆動信号線3のうちの該切替部7Bに接続された1本の通常駆動信号線3の両隣に位置している2本の駆動信号線3である態様が考えられる。換言すれば、例えば、各切替部7Bに接続された1本の通常駆動信号線3および2本の別駆動信号線3は、1つの画素部列C1に対する1本の通常駆動信号線3と、この1つの画素部列C1の両隣に位置している2つの画素部列C1に対する2本の通常駆動信号線3と、に相当する。ここで、第2切替部72についての場合を例示する。この場合には、例えば、第2切替部72に接続された1本の通常駆動信号線3は、第2画素部列C12に対する1本の通常駆動信号線3としての第2駆動信号線32となる。そして、例えば、第2切替部72に接続された2本の別駆動信号線3は、第2画素部列C12の両隣に位置している第1画素部列C11および第3画素部列C13に対する2本の通常駆動信号線3としての第1駆動信号線31および第3駆動信号線33となる。このような構成が採用されれば、例えば、本来は駆動部30から通常駆動信号線3を経由して供給される画像信号に応じて発光する複数の画素部2を、該通常駆動信号線3が断線した場合には、両隣の画素部2の輝度の間の輝度で発光させることができる。両隣の画素部2の輝度の間の輝度としては、例えば、両隣の画素部2の輝度の平均が採用され得る。その結果、その複数の画素部2が目立ちにくくなる。
【0108】
図13は、第3実施形態に係る表示装置100における切替部7Bの一例を示す回路図である。切替部7Bは、例えば、上記第1実施形態および上記第2実施形態に係る切替部7を基礎として、第4ゲート部分7G4と、第1抵抗部分7R1と、第2抵抗部分7R2と、をさらに含むように変更された形態を有する。換言すれば、x番目の第x切替部7Bxは、例えば、上記第1実施形態および上記第2実施形態に係る第x切替部7xを基礎として、第4ゲート部分7G4と、第1抵抗部分7R1と、第2抵抗部分7R2と、をさらに含むように変更された形態を有する。
【0109】
第4ゲート部分7G4は、例えば、x-1番目の駆動信号線3である第(x-1)駆動信号線3(x-1)と、第xセレクタ部8xと、を接続する配線上に配置されている。ここでは、例えば、1本の別駆動信号線3としての第(x-1)駆動信号線3(x-1)が接続配線W3を介して第x切替部7Bxに接続されている。第4ゲート部分7G4は、例えば、特定の1つ以上の信号の入力に応答して、第(x-1)駆動信号線3(x-1)から第x発光制御信号線群50xにおける発光制御信号線5への画像信号S(x-1)に基づく画像信号の供給が可能となる導通の状態に設定され得る。第4ゲート部分7G4には、例えば、トランスファゲート素子(TG素子)が適用される。この場合には、第4ゲート部分7G4の入力側の第5電極が、第(x-1)駆動信号線3(x-1)に接続されており、第4ゲート部分7G4の出力側の第6電極が第xセレクタ部8xを介して発光制御信号線5に接続されている。第4ゲート部分7G4では、Pチャネルトランジスタのゲート電極に低電位の信号(L信号)が入力されるとともに、Nチャネルトランジスタのゲート電極に高電位の信号(H信号)が入力されると、第5電極と第6電極との間に電流が流れ得る状態(導通状態)となる。このとき、例えば、第(x-1)駆動信号線3(x-1)から第4ゲート部分7G4を介して第x発光制御信号線群50xにおける発光制御信号線5に画像信号S(x-1)に基づく画像信号が供給され得る。
【0110】
また、例えば、第4ゲート部分7G4のNチャネルトランジスタのゲート電極は、信号入力部7Iに接続されており、第4ゲート部分7G4のPチャネルトランジスタのゲート電極は、第3ゲート部分7G3の出力側の部分に接続されている。このため、例えば、信号入力部7Iに入力された信号は、例えば、第1ゲート部分7G1のPチャネルトランジスタのゲート電極と、第2ゲート部分7G2のNチャネルトランジスタのゲート電極と、第3ゲート部分7G3の入力側の部分と、第4ゲート部分7G4のNチャネルトランジスタのゲート電極と、に付与される。
【0111】
第1抵抗部分7R1は、例えば、第1ゲート部分7G1と第xセレクタ部8xとを接続する配線と、第2ゲート部分7G2の出力側の第4電極と、を接続する配線上に位置している。第1抵抗部分7R1は、例えば、第1電気抵抗Rb1を有する。第1電気抵抗Rb1は、例えば、第2ゲート部分7G2の入力側の第3電極に接続されている別駆動信号線3としての第(x+1)駆動信号線3(x+1)における電気抵抗Ra(x+1)よりも非常に大きな値に設定されている。第1電気抵抗Rb1は、例えば、第(x+1)駆動信号線3(x+1)から第2ゲート部分7G2を介して入力される画像信号S(x+1)の電圧を減衰させて、第1ゲート部分7G1と第xセレクタ部8xとを接続する配線に向けて伝送することができる。
【0112】
第2抵抗部分7R2は、例えば、第1ゲート部分7G1と第xセレクタ部8xとを接続する配線と、第4ゲート部分7G4の出力側の第6電極と、を接続する配線上に位置している。第2抵抗部分7R2は、例えば、第2電気抵抗Rb2を有する。第2電気抵抗Rb2は、例えば、第4ゲート部分7G4の入力側の第5電極に接続されている別駆動信号線3としての第(x-1)駆動信号線3(x-1)における電気抵抗Ra(x-1)よりも非常に大きな値に設定されている。第2電気抵抗Rb2は、例えば、第(x-1)駆動信号線3(x-1)から第4ゲート部分7G4を介して入力される画像信号S(x-1)の電圧を減衰させて、第1ゲート部分7G1と第xセレクタ部8xとを接続する配線に向けて伝送することができる。
【0113】
ここで、上記構成を有する第x切替部7Bxにおいて、例えば、信号入力部7IにL信号が入力される場合を想定する。この場合には、例えば、第1ゲート部分7G1では、Pチャネルトランジスタのゲート電極にL信号が入力され、Nチャネルトランジスタのゲート電極にH信号が入力される。これにより、例えば、第1ゲート部分7G1は、第1電極と第2電極との間に電流が流れ得る状態(導通状態)となる。例えば、第2ゲート部分7G2および第4ゲート部分7G4のそれぞれでは、Pチャネルトランジスタのゲート電極にH信号が入力され、Nチャネルトランジスタのゲート電極にL信号が入力される。これにより、例えば、第2ゲート部分7G2は、第3電極と第4電極との間に電流が流れない状態(非導通状態)となり、第4ゲート部分7G4は、第5電極と第6電極との間に電流が流れない状態(非導通状態)となる。その結果、例えば、第x切替部7Bxは、第x駆動信号線3xから第1ゲート部分7G1を介して第x発光制御信号線群50xにおける発光制御信号線5に画像信号Sxが供給され得る状態(第1導通状態)に設定される。
【0114】
また、上記構成を有する第x切替部7Bxにおいて、例えば、信号入力部7IにH信号が入力される場合を想定する。この場合には、例えば、第1ゲート部分7G1では、Pチャネルトランジスタのゲート電極にH信号が入力され、Nチャネルトランジスタのゲート電極にL信号が入力される。これにより、例えば、第1ゲート部分7G1は、第1電極と第2電極との間に電流が流れない状態(非導通状態)となる。例えば、第2ゲート部分7G2および第4ゲート部分7G4のそれぞれでは、Pチャネルトランジスタのゲート電極にL信号が入力され、Nチャネルトランジスタのゲート電極にH信号が入力される。これにより、例えば、第2ゲート部分7G2は、第3電極と第4電極との間に電流が流れ得る状態(導通状態)となり、第4ゲート部分7G4は、第5電極と第6電極との間に電流が流れ得る状態(導通状態)となる。その結果、例えば、第x切替部7Bxは、第(x+1)駆動信号線3(x+1)から第2ゲート部分7G2を介して入力される画像信号S(x+1)と、第(x-1)駆動信号線3(x-1)から第4ゲート部分7G4を介して入力される画像信号S(x-1)と、の間の電圧の画像信号が、第x発光制御信号線群50xにおける発光制御信号線5に供給され得る状態(第2導通状態)に設定される。ここでは、例えば、第1電気抵抗Rb1と第2電気抵抗Rb2とが適宜設定されることで、画像信号S(x+1)と画像信号S(x-1)との間の電圧を有する画像信号が、第x発光制御信号線群50xにおける発光制御信号線5に供給され得る。そして、例えば、第1電気抵抗Rb1と第2電気抵抗Rb2とを略同一で適切な電気抵抗になるように設定すれば、画像信号S(x+1)と画像信号S(x-1)との平均の電圧を有する画像信号が、第x発光制御信号線群50xにおける発光制御信号線5に供給され得る。
【0115】
ここで、例えば、第2導通状態では、第1電気抵抗Rb1および第2電気抵抗Rb2の存在によって、第1副画素部2r、第2副画素部2gおよび第3副画素部2bのそれぞれにおける発光制御部の容量素子に係る時定数が大きくなり得る。このため、例えば、
図13の例の切替部7Bの構成は、表示装置100における画像が切り替わる時間間隔(フレームレートともいう)が大きい場合などにおいて、採用されやすい。
【0116】
<2-3.第4実施形態>
上記第1実施形態および上記第2実施形態のそれぞれにおいて、例えば、
図14および
図15で示されるように、複数の切替部7のそれぞれについて、該切替部7に接続された1本の別駆動信号線3が、複数の駆動信号線3のうちの該切替部7に接続された1本の通常駆動信号線3の隣に位置していない駆動信号線3であってもよい。換言すれば、例えば、1つの切替部7に接続された1本の通常駆動信号線3と1本の別駆動信号線3とは、互いに隣り合っていない2つの画素部列C1に対する2本の通常駆動信号線3である。このような構成が採用されれば、例えば、発光制御信号線5に画像信号を供給するための通常駆動信号線3と、この通常駆動信号線3の隣の駆動信号線3が断線した場合であっても、画像表示部20に配された切替部7によって別の駆動信号線3を介して発光制御信号線5に画像信号を供給することができる。その結果、例えば、表示装置100において、1つの画素部列C1において、画像信号が供給されずに暗くなる不具合(滅線)もしくは高輝度となる不具合(輝線)が生じにくくなる。したがって、例えば、表示装置100において、仮に隣り合う駆動信号線3が断線しやすい状況が生じたとしても、画像表示部20の外における駆動信号線3の断線による画質の低下が低減され得る。
【0117】
図14は、第4実施形態に係る表示装置100の構成の第1例を模式的に示すブロック図である。
図14で示される表示装置100の構成は、例えば、
図5で示された上記第1実施形態に係る表示装置100の構成が基礎とされて、複数の切替部7のそれぞれに接続される1本の別駆動信号線3が、該切替部7に接続された1本の通常駆動信号線3の隣に位置していない駆動信号線3に変更された形態を有する。
【0118】
図15は、第4実施形態に係る表示装置100の構成の第2例を模式的に示すブロック図である。
図15で示される表示装置100の構成は、例えば、
図10で示された上記第2実施形態に係る表示装置100の構成が基礎とされて、複数の切替部7のそれぞれに接続される1本の別駆動信号線3が、該切替部7に接続された1本の通常駆動信号線3の隣に位置していない駆動信号線3に変更された形態を有する。
【0119】
また、上記第3実施形態において、例えば、複数の切替部7Bのそれぞれについて、該切替部7Bに接続された2本以上の別駆動信号線3が、複数の駆動信号線3のうちの該切替部7Bに接続された1本の通常駆動信号線3の隣に位置していない駆動信号線3であってもよい。このような構成が採用されても、例えば、発光制御信号線5に画像信号を供給するための通常駆動信号線3と、この通常駆動信号線3の隣の駆動信号線3が断線した場合であっても、画像表示部20に配された切替部7Bによって別の2本以上の駆動信号線3を介して発光制御信号線5に画像信号を供給することができる。その結果、例えば、表示装置100において、1つの画素部列C1において、画像信号が供給されずに暗くなる不具合(滅線)もしくは高輝度となる不具合(輝線)が生じにくくなる。したがって、例えば、表示装置100において、仮に隣り合う駆動信号線3が断線しやすい状況が生じたとしても、画像表示部20の外における駆動信号線3の断線による画質の低下が低減され得る。
【0120】
<2-4.第5実施形態>
上記第1実施形態および上記第2実施形態のそれぞれにおいて、例えば、
図16から
図20で示されるように、複数の切替部7のそれぞれについて、該切替部7に接続される1本の別駆動信号線3が、複数の駆動信号線3とは別に、駆動部30から画像信号が供給され得る予備的に配置された1本の別駆動信号線としての1本の駆動信号線(冗長駆動信号線ともいう)3Bに変更されてもよい。このような構成が採用されれば、例えば、発光制御信号線5に画像信号を供給する通常駆動信号線3が断線した場合には、画像表示部20に配された切替部7によって別駆動信号線である冗長駆動信号線3Bを介して発光制御信号線5に画像信号を供給することができる。これにより、例えば、表示装置100において、画像表示部20の外における駆動信号線3の断線による画質の低下が実質的に生じないようにすることができる。したがって、例えば、表示装置100における画像表示部20の外における駆動信号線3の断線による画質の低下が低減され得る。
【0121】
図16は、第5実施形態に係る表示装置100の構成の第1例を模式的に示すブロック図である。
図16で示される表示装置100の構成は、例えば、
図5で示された上記第1実施形態に係る表示装置100の構成が基礎とされて、複数の切替部7のそれぞれに1本の別駆動信号線3が接続される代わりに、冗長駆動信号線3Bが接続された形態を有する。また、
図18は、第5実施形態に係る切替部7および切替設定部9の第1例を示す回路図である。
図18で示される切替部7および切替設定部9は、例えば、
図7で示された上記第1実施形態に係る切替部7および切替設定部9が基礎とされて、第x切替部7xに、第(x+1)駆動信号線3(x+1)が接続される代わりに、冗長駆動信号線3Bが接続された形態を有する。この場合には、例えば、第x切替部7xは、第2導通状態に設定されれば、別駆動信号線としての冗長駆動信号線3Bから第x発光制御信号線群50xにおける発光制御信号線5に画像信号S_spを供給することができる。このとき、例えば、駆動部30が冗長駆動信号線3Bを介して発光制御信号線5に供給する画像信号S_spは、本来の通常駆動信号線3である第x駆動信号線3xを介して発光制御信号線5に供給すべき画像信号Sxに対応するものとされればよい。これにより、例えば、本来は断線した通常駆動信号線3を介して複数の画素部2に供給すべき画像信号を、冗長駆動信号線3Bを介して複数の画素部2に供給することができる。その結果、例えば、表示装置100において表示すべき画像が比較的低精細である場合でも、通常駆動信号線3の断線による発光の不具合が視認されにくい。
【0122】
図19は、第5実施形態に係る表示装置100の構成の第2例を模式的に示すブロック図である。
図19で示される表示装置100の構成は、例えば、
図10で示された上記第2実施形態に係る表示装置100の構成が基礎とされて、複数の切替部7のそれぞれに1本の別駆動信号線3が接続される代わりに、冗長駆動信号線3Bが接続された形態を有する。また、
図20は、第5実施形態に係る切替部7および切替設定部9の第2例を示す回路図である。
図20で示される切替部7および切替設定部9は、例えば、
図11で示された上記第2実施形態に係る切替部7および切替設定部9が基礎とされて、第1切替部71に、第2駆動信号線32が接続される代わりに、冗長駆動信号線3Bが接続された形態を有する。この場合には、例えば、第1切替部71は、第2導通状態に設定されれば、別駆動信号線としての冗長駆動信号線3Bから第1発光制御信号線群501における発光制御信号線5に画像信号S_spを供給することができる。このとき、例えば、駆動部30が冗長駆動信号線3Bを介して発光制御信号線5に供給する画像信号S_spは、本来の通常駆動信号線3である第1駆動信号線31を介して発光制御信号線5に供給すべき画像信号S1に対応するものとされればよい。これにより、例えば、本来は断線した通常駆動信号線3を介して複数の画素部2に供給すべき画像信号を、冗長駆動信号線3Bを介して複数の画素部2に供給することができる。その結果、例えば、表示装置100において表示すべき画像が比較的低精細である場合でも、通常駆動信号線3の断線による発光の不具合が視認されにくい。
【0123】
例えば、
図16および
図19で示されるように、第5実施形態に係る表示装置100は、複数の駆動信号線3のうちの2本以上の駆動信号線3ごとに1本ずつ位置している複数の冗長駆動信号線3Bを備えている。ここでは、駆動部30は、例えば、複数の冗長駆動信号線3Bのそれぞれに画像信号を供給することが可能である。
【0124】
複数の冗長駆動信号線3Bのそれぞれは、例えば、第1冗長配線部分3Bbと、第2冗長配線部分3Bcと、第3冗長配線部分3Baと、を含む。例えば、第1冗長配線部分3Bbは、第2面10b上に位置している部分(裏面配線部分)である。例えば、第2冗長配線部分3Bcは、側面10c上に位置している部分(側面配線部分)である。例えば、第3冗長配線部分3Baは、第1面10a上に位置している部分(前面配線部分)である。第1冗長配線部分3Bbは、例えば、駆動部30に接続されている。各冗長駆動信号線3Bでは、例えば、第1冗長配線部分3Bbと第2冗長配線部分3Bcと第3冗長配線部分3Baとが、この記載の順に直列に接続されている。より具体的には、例えば、第1冗長配線部分3Bbは、第2面10b上の側面10cに沿った部分に配置された導電性を有する第3接続部に接続されている。例えば、第2冗長配線部分3Bcは、第3接続部に接続されているとともに、第1面10a上の側面10cに沿った部分に配置された導電性を有する第4接続部に接続されている。例えば、第3冗長配線部分3Baは、第4接続部に接続されている。この場合には、例えば、各冗長駆動信号線3Bでは、第1冗長配線部分3Bbと、第3接続部と、第2冗長配線部分3Bcと、第4接続部と、第3冗長配線部分3Baと、がこの記載の順に接続されている。第3接続部および第4接続部のそれぞれには、例えば、上述した第1接続部および第2接続部と同様に、導体パッドが適用される。
【0125】
例えば、第2冗長配線部分3Bcは、上述した第2配線部分3cと同様に、側面10cに所望のパターンで塗布された導電性ペーストに対して、加熱で乾燥および焼成させる処理、加熱で硬化させる処理、紫外線などの光の照射で硬化させる処理、あるいは加熱と光の照射とで硬化させる処理を施すことで、形成され得る。第2冗長配線部分3Bcは、例えば、メッキ法、蒸着法もしくはCVD法などの薄膜形成法によって形成されてもよい。ここで、例えば、基板10の側面10cのうち、第2冗長配線部分3Bcが配置される部分に、第1面10aから第2面10bにかけて延びるように位置している溝が存在していれば、側面10c上の所望の領域である溝に、導電性ペーストを容易に塗布することができる。
【0126】
冗長駆動信号線3Bにおける第2冗長配線部分3Bcは、第1冗長配線部分3Bbおよび第3冗長配線部分3Baのいずれよりも幅が広い構成および/または厚みが厚い構成であってもよい。第2冗長配線部分3Bcは導電性ペーストを塗布し焼成して形成されることから、第2冗長配線部分3Bcの抵抗は、薄膜形成法によって形成され得る第1冗長配線部分3Bbおよび第3冗長配線部分3Baの各抵抗と比較して、同じ厚みであれば大きくなりやすい。従って、第2冗長配線部分3Bcの抵抗が大きくなることを抑えて、第1冗長配線部分3Bbおよび第3冗長配線部分3Baの各抵抗と整合させることが容易になる。すなわち、第2冗長配線部分3Bcと、第1冗長配線部分3Bbおよび第3冗長配線部分3Baと、の接続抵抗(接触抵抗)が増大することを抑えることができる。例えば、
図17に示すように、第2冗長配線部分3Bcは、第1冗長配線部分3Bbおよび第3冗長配線部分3Baのいずれよりも幅が広い構成であってもよい。第2冗長配線部分3Bcの幅は、第1冗長配線部分3Bbおよび第3冗長配線部分3Baの各幅の1倍を超え5倍程度以下であってもよいが、この範囲に限らない。この構成の場合、第2冗長配線部分3Bcの厚みは、第1冗長配線部分3Bbおよび第3冗長配線部分3Baのそれぞれの厚みと同等以上であってもよい。
【0127】
同じ目的のために、第1冗長配線部分3Bbと第2冗長配線部分3Bcと第3冗長配線部分3Baの各幅が同じである場合、第2冗長配線部分3Bcの厚みが、第1冗長配線部分3Bbおよび第3冗長配線部分3Baの各厚みよりも厚い構成であってもよい。第2冗長配線部分3Bcの厚みは、第1冗長配線部分3Bbおよび第3冗長配線部分3Baの各厚みの1倍を超え10倍程度以下であってもよいが、この範囲に限らない。
【0128】
同じ目的のために、第2冗長配線部分3Bcは、第1冗長配線部分3Bbおよび第3冗長配線部分3Baのいずれよりも幅が広いとともに厚みが厚い構成であってもよい。さらに、同じ目的のために、第2冗長配線部分3Bcは、第1冗長配線部分3Bbおよび第3冗長配線部分3Baのいずれよりも長さが短い構成であってもよい。特に、第2冗長配線部分3Bcが、第1冗長配線部分3Bbおよび第3冗長配線部分3Baのそれぞれと幅および厚みが同じであれば、上記の構成はより有効である。
【0129】
第2冗長配線部分3Bcは、保護層によって覆われていてもよい。この場合、第2冗長配線部分3Bcの耐摩耗性ならびに第3接続部(パッド)および第4接続部(パッド)に対する付着強度を高めることができる。保護層の材料は、アクリル樹脂またはポリカーボネート樹脂などの樹脂であってもよく、酸化珪素(SiO2)または窒化珪素(Si3N4)などの無機化合物であってもよい。保護層は、カーボン粒子などの黒色で導電性を有する成分を含んでいてもよい。この場合、第2冗長配線部分3Bcの導電性が向上するとともに、第1面10aの端部と画像表示部20との間の狭額縁部分が目立たなくなる。或る第2冗長配線部分3Bcを覆う保護層と、その或る第2冗長配線部分3Bcに隣接する第2冗長配線部分3Bcを覆う保護層と、は接していなくてもよい。この場合、保護層が導電性を有していれば、或る第2冗長配線部分3Bcとそれに隣接する第2冗長配線部分3Bcが短絡することを防ぐことができる。また、保護層が導電性を有していなければ、或る第2冗長配線部分3Bcを覆う保護層と、その或る第2冗長配線部分3Bcに隣接する第2冗長配線部分3Bcを覆う保護層と、は接していてもよく、連続していてもよい。
【0130】
図16に示すように、第1冗長配線部分3Bbは、基板10の第2面10bの中央部に位置する駆動部30に接続されることから、第1冗長配線部分3Bbの長さが第3冗長配線部分3Baの長さよりも長い場合がある。その場合、第1冗長配線部分3Bbの材料と第3冗長配線部分3Baの材料が同じであれば、第1冗長配線部分3Bbは、第3冗長配線部分3Baよりも幅が広い構成および/または厚みが厚い構成であってもよい。この構成により、第1冗長配線部分3Bbの抵抗を低くすることによって、冗長駆動信号線3Bの抵抗を低くすることができる。
【0131】
複数の冗長駆動信号線3Bは、駆動信号線3よりも抵抗が低い冗長駆動信号線3Bを含む構成であってもよい。例えば、駆動信号線3と比較して冗長駆動信号線3Bの駆動部30から切替部7までに至る配線経路が長くなる場合には、駆動信号線3よりも冗長駆動信号線3Bの配線の太さを大きくすれば、冗長駆動信号線3Bの電気抵抗が低減され得る。これにより、冗長駆動信号線3Bによって駆動部30から切替部7に伝送する画像信号の電圧が低下しにくい。駆動信号線3の厚みと冗長駆動信号線3Bの厚みが同じである場合、冗長駆動信号線3Bの太さ(幅)は、駆動信号線3の太さ(幅)の1倍を超え5倍程度以下であってもよいが、この範囲に限らない。ここでは、例えば、冗長駆動信号線3Bのうち、第1冗長配線部分3Bb、第2冗長配線部分3Bcおよび第3冗長配線部分3Baの何れにおいて、配線の太さを大きくしてもよい。また、例えば、冗長駆動信号線3Bにおける第3接続部および第4接続部のサイズを、駆動信号線3における第1接続部および第2接続部のサイズよりも大きくすることで、冗長駆動信号線3Bの電気抵抗を低減してもよい。
【0132】
複数の冗長駆動信号線3Bは、駆動信号線3よりも比抵抗(抵抗率)が低い冗長駆動信号線3Bを含む構成であってもよい。例えば、駆動信号線3の材料を軟銅(IACS%が100.0%)またはアルミニウム(IACS%が59.5%)とし、冗長駆動信号線3Bの材料を銀(IACS%が105.7%)としてもよい。駆動信号線3の材料をアルミニウムとし、冗長駆動信号線3Bの材料を軟銅としてもよい。駆動信号線3の材料をモリブデン(IACS%が31.4%)とし、冗長駆動信号線3Bの材料をアルミニウムとしてもよい。
【0133】
図16、
図17および
図19の例では、z本(zは2以上の自然数)の冗長駆動信号線3Bが配置されている。換言すれば、表示装置100は、1本目の第1冗長駆動信号線3B1、・・・、およびz本目の第z冗長駆動信号線3Bzを含む。
【0134】
また、例えば、複数の切替部7のうちの2つ以上の切替部7ごとに、該2つ以上の切替部7のそれぞれには、1本の駆動信号線3が通常駆動信号線3として接続されている。そして、この2つ以上の切替部7ごとに、該2つ以上の切替部7には、1本の冗長駆動信号線3Bが分岐してそれぞれ接続されている。換言すれば、複数の切替部7は、例えば、2本以上の駆動信号線3ごとに、該2本以上の駆動信号線3のそれぞれに1つずつ接続されているとともに、複数の冗長駆動信号線3Bのうちの1本の冗長駆動信号線3Bが分岐してそれぞれ接続している2つ以上の切替部7を含む。このため、例えば、切替部7のそれぞれには、1本の駆動信号線3と、1本の冗長駆動信号線3Bと、が接続されている。そして、例えば、複数の切替部7のうちの2つ以上の切替部7ごとに、該2つ以上の切替部7には、1本の冗長駆動信号線3Bが接続している。より具体的には、例えば、1本の冗長駆動信号線3Bのうちの第3冗長配線部分3Baが、2つ以上の切替部7にそれぞれ接続している2つ以上の部分(分岐部分ともいう)B1を含む。
【0135】
ここで、例えば、
図16、
図17および
図19で示されるように、複数の駆動信号線3のそれぞれが、第2面10b側から第1側面10c1上を経て第1面10a側に至るように位置しており、複数の冗長駆動信号線3Bのそれぞれが、第2面10b側から第1側面10c1上を経て第1面10a側に至るように位置している態様が考えられる。この場合には、例えば、2本以上の駆動信号線3ごとに、1本の冗長駆動信号線3Bが、第1側面10c1上において該2本以上の駆動信号線3の隣に位置している態様が考えられる。換言すれば、例えば、複数の駆動信号線3のうちの2本以上の駆動信号線3ごとに、第1側面10c1上において、該2本以上の駆動信号線3と、該2本以上の駆動信号線3に対して予備的に配置された1本の冗長駆動信号線3Bと、が並んで位置している信号線のグループ(信号線グループともいう)が形成されている。そして、例えば、第1側面10c1を平面視した場合に、複数の信号線グループが、相互に離間した領域にそれぞれ位置している。換言すれば、例えば、第1側面10c1を平面視して、複数の信号線グループは、相互に重なり合わないように位置している。
【0136】
これにより、例えば、駆動部30から駆動信号線3を経由して画素部2に至る画像信号を伝送する配線の経路の長さと、駆動部30から冗長駆動信号線3Bを経由して画素部2に至る画像信号を伝送する配線の経路の長さとの違いが低減され得る。これにより、例えば、駆動部30から駆動信号線3の代わりに冗長駆動信号線3Bを経由して画素部2に画像信号が供給されても、駆動部30から画素部2に至るまでに画像信号の電圧が降下しにくい。その結果、例えば、表示装置100における画像表示部20の外における駆動信号線3の断線による画質の低下が低減され得る。ここでは、例えば、複数の駆動信号線3のうちの2本以上の駆動信号線3ごとに、1本の冗長駆動信号線3Bが、第1側面10c1上において該2本以上の駆動信号線3の間に位置していても、同様な効果を奏し得る。
【0137】
ここで、2本以上の駆動信号線3として、例えば、所定の本数v(vは2以上の自然数)の駆動信号線3が適用される。所定の本数vには、例えば、2のy乗(yは2以上の自然数)から1減じた本数が適用される。この場合には、例えば、複数の切替部7のうちの(2
y
-1)個の切替部7ごとに、該(2
y
-1)個の切替部7のそれぞれには、1本の駆動信号線3が通常駆動信号線として接続されている。そして、この(2
y
-1)個の切替部7ごとに、該(2
y
-1)個の切替部7には、複数の冗長駆動信号線3Bのうちの1本の冗長駆動信号線3Bが分岐してそれぞれ接続されている。換言すれば、例えば、複数の切替部7は、複数の駆動信号線3のうちの(2
y
-1)本の駆動信号線3ごとに、該(2
y
-1)本の駆動信号線3のそれぞれに1つずつ接続されているとともに、複数の冗長駆動信号線3Bのうちの1本の冗長駆動信号線3Bが分岐してそれぞれ接続している(2
y
-1)個の切替部7を含む。
【0138】
より具体的に、例えば、yに8が適用され、所定の本数vが、255本である場合を想定する。この場合には、例えば、複数の切替部7のうちの255個の切替部7ごとに、該255個の切替部7のそれぞれには、1本の駆動信号線3が通常駆動信号線として接続されている。そして、この255個の切替部7ごとに、該255個の切替部7には、複数の冗長駆動信号線3Bのうちの1本の冗長駆動信号線3Bが分岐してそれぞれ接続されている。換言すれば、例えば、複数の切替部7は、255本の駆動信号線3ごとに、該255本の駆動信号線3のそれぞれに1つずつ接続されているとともに、複数の冗長駆動信号線3Bのうちの1本の冗長駆動信号線3Bが分岐してそれぞれ接続している255個の切替部7を含む。
【0139】
また、第4実施形態に係る表示装置100では、例えば、複数の駆動信号線3のうちの相互に異なる本数である2本以上の駆動信号線3ごとに、1本の冗長駆動信号線3Bが配置されてもよい。
【0140】
<2-5.第6実施形態>
上記第5実施形態において、例えば、
図21および
図22で示されるように、例えば、複数の冗長駆動信号線3Bのそれぞれは、第2面10b側から第1側面10c1上を経て第1面10a側に至るように位置しているとともに、第1側面10c1上において、複数の駆動信号線3の間には位置することなく、複数の駆動信号線3とは分かれて位置していてもよい。換言すれば、例えば、第1側面10c1を平面透視した場合に、第1側面10c1において、複数の駆動信号線3が配置されているエリアと、複数の冗長駆動信号線3Bが配置されているエリアと、が分かれていてもよい。これにより、例えば、基板10の第2面10b側および第1側面10c1上において複数の駆動信号線3を所定のピッチで配置することができるなど、複数の駆動信号線3の配置が容易となる。
【0141】
図21は、第6実施形態に係る表示装置100の構成の第1例を模式的に示すブロック図である。
図21で示される表示装置100の構成は、例えば、
図16で示された上記第5実施形態に係る表示装置100の構成の第1例が基礎とされて、第2面10b側および第1側面10c1上において、複数の冗長駆動信号線3Bが、複数の駆動信号線3の間には位置することなく、複数の駆動信号線3とは分かれて位置するように変更された形態を有する。
【0142】
図22は、第6実施形態に係る表示装置100の構成の第2例を模式的に示すブロック図である。
図22で示される表示装置100の構成は、例えば、
図19で示された上記第5実施形態に係る表示装置100の構成の第2例が基礎とされて、第2面10b側および第1側面10c1上において、複数の冗長駆動信号線3Bが、複数の駆動信号線3の間には位置することなく、複数の駆動信号線3とは分かれて位置するように変更された形態を有する。
【0143】
<2-6.第7実施形態>
上記第6実施形態において、例えば、
図23および
図24で示されるように、例えば、複数の駆動信号線3のそれぞれは、第2面10b側から第1側面10c1を経て第1面10a側に至るように位置し、複数の冗長駆動信号線3Bのうちの1本以上の冗長駆動信号線3Bは、第2面10b側から複数の側面10cのうちの第1側面10c1とは異なる側面10c上を経て第1面10a側に至るように位置していてもよい。換言すれば、複数の冗長駆動信号線3Bのうちの少なくとも1本以上の冗長駆動信号線3Bは、複数の駆動信号線3が配置されている第1側面10c1とは異なる側面10cを経るように、第2面10b側から側面10c上を経て第1面10a側に至るように位置していてもよい。これにより、例えば、基板10の1つの側面10cにおいて、複数の駆動信号線3を配置した上に、複数の冗長駆動信号線3Bを配置する余裕がない場合であっても、基板10の他の側面10c上に1本以上の冗長駆動信号線3Bを配置することで、複数の冗長駆動信号線3Bを容易に配置することができる。ここでは、例えば、複数の冗長駆動信号線3Bのうちの全ての冗長駆動信号線3Bが、複数の駆動信号線3が配置されている第1側面10c1とは異なる側面10cを経るように、第2面10b側から側面10c上を経て第1面10a側に至るように位置していてもよい。
【0144】
図23は、第7実施形態に係る表示装置100の構成の第1例を模式的に示すブロック図である。
図23で示される表示装置100の構成は、例えば、
図21で示された上記第6実施形態に係る表示装置100の構成の第1例が基礎とされて、複数の冗長駆動信号線3Bのそれぞれが配置される経路が、第2面10b側から第1側面10c1とは異なる1つの側面10cである第2側面10c2上を経て第1面10a側に至る経路に変更された形態を有する。
【0145】
図24は、第7実施形態に係る表示装置100の構成の第2例を模式的に示すブロック図である。
図24で示される表示装置100の構成は、例えば、
図22で示された上記第6実施形態に係る表示装置100の構成の第2例が基礎とされて、複数の冗長駆動信号線3Bのそれぞれが配置される経路が、第2面10b側から第1側面10c1とは異なる1つの側面10cである第2側面10c2上を経て第1面10a側に至る経路に変更された形態を有する。
【0146】
ここで、例えば、複数の冗長駆動信号線3Bのうちの1本以上の冗長駆動信号線3Bが、第1側面10c1および第2側面10c2と、は異なるその他の側面10c上を経るように位置していてもよい。また、例えば、複数の冗長駆動信号線3Bのうちの一部の冗長駆動信号線3Bと他の一部の冗長駆動信号線3Bとが、異なる側面10c上を経るように位置していてもよい。例えば、複数の冗長駆動信号線3Bのうちの1本以上の冗長駆動信号線3Bが、第2面10b側から第2側面10c2上を経て第1面10a側に至るように位置し、複数の冗長駆動信号線3Bのうちの他の1本以上の冗長駆動信号線3Bが、第2面10b側から第4側面10c4上を経て第1面10a側に至るように位置するような形態が考えられる。
【0147】
<2-7.第8実施形態>
上記第5実施形態から上記第7実施形態のそれぞれにおいて、例えば、
図25で示されるように、複数の冗長駆動信号線3Bのそれぞれは、駆動部30から画像表示部20に至る2つ以上の配線部(冗長配線部ともいう)3Bpを有していてもよい。別の観点から言えば、冗長駆動信号線3Bは、画像表示部20において切替部7に接続されている分岐部分B1を含む第3冗長配線部分3Baから2つ以上の冗長配線部3Bpのそれぞれを介して駆動部30に至る構成を有していてもよい。この場合には、例えば、冗長駆動信号線3Bにおいて、通常は2つ以上の冗長配線部3Bpのうちの1つの冗長配線部3Bpを用いて駆動部30から切替部7への画像信号の供給を可能とし、該1つの冗長配線部3Bpが断線した場合には、2つ以上の冗長配線部3Bpのうちの他の1つの冗長配線部3Bpを用いて駆動部30から切替部7への画像信号の供給を可能とすることができる。これにより、例えば、熱的または機械的な歪みなどの各種要因によって、冗長駆動信号線3Bのうちの2つ以上の冗長配線部3Bpのうちの一部の冗長配線部3Bpが断線しても、他の冗長配線部3Bpを用いることで冗長駆動信号線3Bから発光制御信号線5への画像信号の供給が可能な状態が維持され得る。その結果、例えば、画像表示部20の外における駆動信号線3の断線による画質の低下が低減され得る。ここでは、例えば、複数の冗長駆動信号線3Bのうちの1本以上の冗長駆動信号線3Bが、駆動部30から画像表示部20に至る2つ以上の冗長配線部3Bpを有していてもよい。また、例えば、複数の冗長駆動信号線3Bのうちの一部の2本以上の冗長駆動信号線3Bのそれぞれが、駆動部30から画像表示部20に至る2つ以上の冗長配線部3Bpを有していてもよい。
【0148】
図25は、第8実施形態に係る表示装置100の構成の一例を模式的に示すブロック図である。
図25で示される表示装置100の構成は、例えば、
図16で示された上記第5実施形態に係る表示装置100の構成の第1例が基礎とされて、複数の冗長駆動信号線3Bのそれぞれが、駆動部30から画像表示部20に至る2つの冗長配線部3Bpを有するように変更された形態を有する。
【0149】
図25の例では、複数の冗長駆動信号線3Bのそれぞれにおいて、2つの冗長配線部3Bpは、第1冗長配線部3Bp1と、第2冗長配線部3Bp2と、を含む。第1冗長配線部3Bp1および第2冗長配線部3Bp2のそれぞれは、例えば、第2面10b上の第1冗長配線部分3Bbと、側面10c上の第2冗長配線部分3Bcと、を含む。そして、第1冗長配線部3Bp1の第2冗長配線部分3Bcと、第2冗長配線部3Bp2の第2冗長配線部分3Bcと、が1本の第3冗長配線部分3Baに接続している。この1本の第3冗長配線部分3Baは、分岐部分B1において切替部7に接続している。
【0150】
これにより、例えば、熱的または機械的な歪みなどの各種要因によって、冗長駆動信号線3Bにおける2つの冗長配線部3Bpのうちの第1冗長配線部3Bp1が断線しても、第2冗長配線部3Bp2を用いることで冗長駆動信号線3Bから発光制御信号線5への画像信号の供給が可能な状態が維持され得る。また、例えば、熱的または機械的な歪みなどの各種要因によって、冗長駆動信号線3Bにおける2つの冗長配線部3Bpのうちの第2冗長配線部3Bp2が断線しても、第1冗長配線部3Bp1を用いることで冗長駆動信号線3Bから発光制御信号線5への画像信号の供給が可能な状態が維持され得る。その結果、例えば、画像表示部20の外における駆動信号線3の断線による画質の低下が低減され得る。
【0151】
<2-8.第9実施形態>
上記各実施形態において、例えば、
図26および
図27で示されるように、複数の駆動信号線3のそれぞれは、駆動部30から画像表示部20に至る2つ以上の配線部3pを有していてもよい。ここでは、例えば、駆動信号線3は、画像表示部20において切替部7,7Bに接続されている第3配線部分3aから2つ以上の配線部3pのそれぞれを介して駆動部30に至る構成を有していてもよい。この場合には、例えば、複数の駆動信号線3のそれぞれにおいて、通常は2つ以上の配線部3pのうちの1つの配線部3pを用いて駆動部30から切替部7,7Bに画像信号を供給し、該1つの配線部3pが断線した場合には、2つ以上の配線部3pのうちの他の1つの配線部3pを用いて駆動部30から切替部7,7Bに画像信号を供給することができる。これにより、例えば、熱的または機械的な歪みなどの各種要因によって、駆動信号線3のうちの2つ以上の配線部3pのうちの一部の配線部3pが断線しても、他の配線部3pを用いることで駆動信号線3から発光制御信号線5への画像信号の供給が維持され得る。その結果、例えば、画像表示部20の外における駆動信号線3の断線による画質の低下が低減され得る。ここでは、例えば、複数の駆動信号線3のうちの1本以上の駆動信号線3が、駆動部30から画像表示部20に至る2つ以上の配線部3pを有していてもよい。また、例えば、複数の駆動信号線3のうちの一部の2本以上の駆動信号線3のそれぞれが、駆動部30から画像表示部20に至る2つ以上の配線部3pを有していてもよい。
【0152】
図26は、第9実施形態に係る表示装置100の構成の第1例を模式的に示すブロック図である。
図26で示される表示装置100の構成は、例えば、
図5で示された上記第1実施形態に係る表示装置100の構成の一例が基礎とされて、複数の駆動信号線3のそれぞれが、駆動部30から画像表示部20に至る2つの配線部3pを有するように変更された形態を有する。
【0153】
図27は、第9実施形態に係る表示装置100の構成の第2例を模式的に示すブロック図である。
図27で示される表示装置100の構成は、例えば、
図16で示された上記第5実施形態に係る表示装置100の構成の第1例が基礎とされて、複数の駆動信号線3のそれぞれが、駆動部30から画像表示部20に至る2つの配線部3pを有するように変更された形態を有する。
【0154】
図26および
図27の各例では、複数の駆動信号線3のそれぞれにおいて、2つの配線部3pは、第1配線部3p1と、第2配線部3p2と、を含む。第1配線部3p1および第2配線部3p2のそれぞれは、第2面10b上の第1配線部分3bと、側面10c上の第2配線部分3cと、を含む。そして、第1配線部3p1の第2配線部分3cと、第2配線部3p2の第2配線部分3cと、が1本の第3配線部分3aに接続されている。この1本の第3配線部分3aは、切替部7に接続されている。
【0155】
これにより、例えば、熱的または機械的な歪みなどの各種要因によって、駆動信号線3における2つの配線部3pのうちの第1配線部3p1が断線しても、第2配線部3p2を用いることで駆動信号線3から発光制御信号線5への画像信号の供給が維持され得る。また、例えば、熱的または機械的な歪みなどの各種要因によって、駆動信号線3における2つの配線部3pのうちの第2配線部3p2が断線しても、第1配線部3p1を用いることで駆動信号線3から発光制御信号線5への画像信号の供給が維持され得る。その結果、例えば、画像表示部20の外における駆動信号線3の断線による画質の低下が低減され得る。
【0156】
<3.その他>
上記各実施形態において、例えば、各切替部7,7Bの回路構成は、第1導通状態と第2導通状態とに選択的に設定される回路構成であれば、上述した具体的な回路構成に限られず、種々の回路構成を有していてもよい。例えば、切替部7が、第1ゲート部分7G1および第2ゲート部分7G2のそれぞれにおいて、NチャネルトランジスタとPチャネルトランジスタとが入れ替えられた回路構成を有する態様が考えられる。また、例えば、切替部7Bが、第1ゲート部分7G1、第2ゲート部分7G2および第4ゲート部分7G4のそれぞれにおいて、NチャネルトランジスタとPチャネルトランジスタとが入れ替えられた回路構成を有する態様が考えられる。また、例えば、第1ゲート部分7G1には、特定の1つ以上の信号の入力に応答して、通常駆動信号線3から発光制御信号線群50の発光制御信号線5への画像信号の供給が可能となる導通状態に設定されるものであれば、トランスファゲート素子以外の種々の回路または素子が適用されてもよい。例えば、第2ゲート部分7G2には、特定の1つ以上の信号の入力に応答して、別駆動信号線3から発光制御信号線群50の発光制御信号線5への画像信号の供給が可能となる導通状態に設定されるものであれば、トランスファゲート素子以外の種々の回路または素子が適用されてもよい。ここでは、各切替部7,7Bの回路構成によっては、例えば、第1信号にH信号が適用され、第2信号にL信号が適用されてもよい。この場合には、切替部7,7Bは、例えば、切替設定部9,9Aからの第1信号としてのH信号の付与によって第1導通状態に設定され、切替設定部9,9Aからの第2信号としてのL信号の付与によって第2導通状態に設定され得る。
【0157】
上記各実施形態において、例えば、各切替設定部9,9Aの回路構成は、切替部7に第1信号および第2信号のうちの何れかの信号を選択的に付与することができる回路構成であれば、上述した具体的な回路構成に限られず、種々の回路構成を有していてもよい。例えば、切替設定部9Aが、NORゲートの代わりに、他の1つ以上の論理ゲートを用いた回路構成を有し、固有アドレスなどの該切替設定部9Aに対応する指定信号の付与に応じて、切替部7,7Bに第2信号を付与する態様が考えられる。ここでは、各切替設定部9,9Aの回路構成によっては、例えば、第1信号にH信号が適用され、第2信号にL信号が適用されてもよい。この場合には、切替部7,7Bは、例えば、切替設定部9,9Aからの第1信号としてのH信号の付与によって第1導通状態に設定され、切替設定部9,9Aからの第2信号としてのL信号の付与によって第2導通状態に設定され得る。
【0158】
上記各実施形態において、例えば、第1面10aを平面透視した場合に、第1面10aの端部と画像表示部20との間に、各種配線および各種回路を配置することが可能な極力狭い部分(狭額縁部分)が存在していてもよい。この場合には、例えば、走査信号線駆動部2vのうちの一部もしくは全部が狭額縁部分に配置されてもよいし、画像信号線駆動部2hのうちの一部が狭額縁部分に配置されてもよい。また、例えば、駆動部30が狭額縁部分に配置されてもよい。この場合には、例えば、複数の駆動信号線3および複数の冗長駆動信号線3Bは、狭額縁部分から画像表示部20にかけて位置していてもよい。狭額縁部分の幅は、5μm~100μm程度であってもよく、10μm~50μm程度であってもよいが、これらの範囲に限らない。また、例えば、画像表示部20、駆動部30および複数の駆動信号線3が、基板10以外の種々の部材に対して配置されてもよい。
【0159】
上記各実施形態において、例えば、表示装置100における全ての駆動信号線3のうちの一部の複数の駆動信号線3のそれぞれに対して切替部7または切替部7Bが配置されてもよい。換言すれば、例えば、表示装置100における全ての駆動信号線3のうちの一部の複数の駆動信号線3のそれぞれに対して切替部7または切替部7Bが接続されていてもよい。
【0160】
上記各実施形態において、例えば、複数の切替部7のうちの一部の切替部7に対して切替設定部9が接続されており、複数の切替部7のうちの他の一部の切替部7に対して切替設定部9Aが接続されていてもよい。例えば、複数の切替部7Bのうちの一部の切替部7Bに対して切替設定部9が接続されており、複数の切替部7Bのうちの他の一部の切替部7Bに対して切替設定部9Aが接続されていてもよい。
【0161】
上記各実施形態において、例えば、複数の画素部2のそれぞれは、第1副画素部2r、第2副画素部2gおよび第3副画素部2bのうちの2つ以上の副画素部を有していてもよい。第1副画素部2rが発する光の第1の色は、例えば、赤色以外であってもよい。第2副画素部2gが発する光の第2の色は、例えば、緑色以外であってもよい。第3副画素部2bが発する光の第3の色は、例えば、青色以外であってもよい。複数の画素部2のそれぞれは、例えば、1色の光を発する1つの副画素部と同様な構成を有していてもよい。換言すれば、例えば、各画素部2は、1色の光を発する発光素子を有するものであってもよいし、相互に異なる2色以上の光をそれぞれ発する複数の発光素子を有するものであってもよい。例えば、各画素部2が、1色の光を発する発光素子を有するものであれば、セレクタ部8が不要となる。この場合には、例えば、切替部7に発光制御信号線5が直接接続されてもよい。
【0162】
上記各実施形態において、例えば、基板10の第1面10aおよび第2面10bのそれぞれは、4辺を有する矩形状の面とは異なる面であってもよい。第1面10aおよび第2面10bのそれぞれは、例えば、5角形状の面もしくは6角形状の面などの多角形状の面であってもよい。
【0163】
上記各実施形態において、例えば、表示装置100は、タイリングディスプレイ900に適用されることなく、単独の表示装置として使用されてもよい。
【0164】
上記各実施形態および各種変形例をそれぞれ構成する全部または一部を、適宜、矛盾しない範囲で組み合わせ可能であることは、言うまでもない。
【符号の説明】
【0165】
10 基板
100 表示装置
10a 第1面
10b 第2面
10c 側面
10c1~10c4 第1~4側面
2 画素部
20 画像表示部
2b 第3副画素部
2g 第2副画素部
2h 画像信号線駆動部
2r 第1副画素部
2v 走査信号線駆動部
3 駆動信号線(通常駆動信号線、別駆動信号線)
30 駆動部
3B 冗長駆動信号線
3Bp 冗長配線部
3p 配線部
5 発光制御信号線
50 発光制御信号線群
6 走査信号線
7,7B 切替部
9,9A 切替設定部
90 指定信号線群
900 タイリングディスプレイ
9P 特定配線部分
C1 画素部列
E1a~E4a 第1~4辺
E1b~E4b 第1~4辺
L1 指定信号線
R1 画素部行