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7646261履歴書管理システム、履歴書管理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-07
(45)【発行日】2025-03-17
(54)【発明の名称】履歴書管理システム、履歴書管理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20250310BHJP
   G06Q 10/1053 20230101ALI20250310BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q10/1053
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2024131639
(22)【出願日】2024-08-08
【審査請求日】2024-08-13
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 発明者坂野志起から令和6年5月1日に特許を受ける権利を承継したりくらぼ株式会社が、以下の販売先に本発明に係る製品の販売を行った。JHR株式会社(令和6年6月1日)、日本HRコンストラクション株式会社(令和6年6月1日)、株式会社DRIX(令和6年6月1日)、株式会社Re.AM(令和6年6月10日)、株式会社PASS THE BATON(令和6年6月13日)、株式会社TONARI(令和6年6月17日)、アイビーズ株式会社(令和6年6月19日)、株式会社K.O.L Corporatioin(令和6年7月3日)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 発明者坂野志起から令和6年5月1日に特許を受ける権利を承継したりくらぼ株式会社が、本発明に係る履歴書管理システム、履歴書管理方法及びプログラムについて、ウェブサイト(https://arm.rec-lab.biz/ca/login)に公開した(令和6年6月1日)。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】524298789
【氏名又は名称】りくらぼ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004163
【氏名又は名称】弁理士法人みなとみらい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】坂野 志起
【審査官】松浦 かおり
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-252586(JP,A)
【文献】特開2023-129333(JP,A)
【文献】特開2008-293458(JP,A)
【文献】特開2021-176062(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
履歴書管理システムであって、
求職者を担当して求職活動の支援を行うユーザごとに発行され、ユーザ情報と関連付けて登録された招待情報を提供する提供部と、
ユーザより前記招待情報を取得した求職者の求職者端末より、前記招待情報に基づく入力画面表示要求を受け付けると、前記求職者端末に書類情報入力画面を表示させる表示部と、
前記求職者端末において、前記書類情報入力画面を介して入力された書類情報を受け付け、前記招待情報に基づいて前記招待情報を提供したユーザを特定し、前記招待情報を提供したユーザのユーザ情報と関連付けて登録する登録部と、
生成部と、を備え、
前記表示部は、長所を含む求職者の特徴に関する指示要素の候補を前記書類情報入力画面に表示させ、
前記生成部は、前記指示要素の候補より選択された指示要素の指定を受け付けると、指定された前記指示要素に基づいて文章生成装置に対する指示文を生成し、
前記書類情報入力画面の入力欄にテキストが入力されているときに文章生成の指示を受け付けると、更に、入力されたテキストに基づいて、前記指示文を生成し、
前記表示部は、前記文章生成装置より前記指示文に基づいて生成された文章を取得して表示させ、
前記登録部は、前記文章生成装置において生成された前記文章に基づく求職者文章を含む前記書類情報を登録し、
前記招待情報は、前記書類情報入力画面を表示させる情報及び、前記招待情報を提供したユーザを特定可能な識別情報を含む、
歴書管理システム。
【請求項2】
前記表示部は、ユーザ端末より一覧の表示要求を受け付けると、前記ユーザ情報と関連付けて登録された前記書類情報に基づいて、前記ユーザ端末に求職者の書類の一覧を表示させる、
請求項1に記載の履歴書管理システム。
【請求項3】
前記ユーザ端末より、求職者による書類の一覧から選択された編集する書類の指定を受け付けると、前記表示部は、前記書類情報に基づく前記書類情報入力画面を前記ユーザ端末に表示させ、
前記登録部は、前記ユーザ端末より前記書類情報に対する入力を受け付けて前記書類情報の編集を行う、
請求項2に記載の履歴書管理システム。
【請求項4】
履歴書管理システムは、更に、検索部を備え、
前記検索部は、ユーザ端末より検索条件を受け付けると、前記ユーザ情報に関連付けられた前記書類情報より前記検索条件に該当する書類を特定し、
前記表示部は、前記検索条件に該当する書類の一覧を前記ユーザ端末に表示させる、
請求項1に記載の履歴書管理システム。
【請求項5】
履歴書管理システムは、更に、書類生成部を備え、
前記ユーザは、前記求職者の求職活動の支援を行う者であって、
前記書類生成部は、前記書類情報を適切なフォーマットに配置することで提出書類を生成し、
前記表示部は、前記提出書類をユーザ端末に表示させる、
請求項1に記載の履歴書管理システム。
【請求項6】
コンピュータが実行する履歴書管理方法であって、
求職者を担当して求職活動の支援を行うユーザごとに発行され、ユーザ情報と関連付けて登録された招待情報をユーザ端末に提供する提供工程と、
ユーザより前記招待情報を取得した求職者の求職者端末より、前記招待情報に基づく入力画面表示要求を受け付けると、前記求職者端末に書類情報入力画面を表示させる表示工程と、
前記求職者端末において、前記書類情報入力画面を介して入力された書類情報を受け付け、前記招待情報に基づいて前記招待情報を提供したユーザを特定し、前記招待情報を提供したユーザのユーザ情報と関連付けて登録する登録工程と、
生成工程と、を備え、
前記表示工程では、長所を含む求職者の特徴に関する指示要素の候補を前記書類情報入力画面に表示させ、
前記生成工程では、前記指示要素の候補より選択された指示要素の指定を受け付けると、指定された前記指示要素に基づいて文章生成装置に対する指示文を生成し、
前記書類情報入力画面の入力欄にテキストが入力されているときに文章生成の指示を受け付けると、更に、入力されたテキストに基づいて、前記指示文を生成し、
前記表示工程では、前記文章生成装置より前記指示文に基づいて生成された文章を取得して表示させ、
前記登録工程では、前記文章生成装置において生成された前記文章に基づく求職者文章を含む前記書類情報を登録し、
前記招待情報は、前記書類情報入力画面を表示させる情報及び、前記招待情報を提供したユーザを特定可能な識別情報を含む、
を備える履歴書管理方法。
【請求項7】
請求項に記載の履歴書管理方法を前記コンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、履歴書管理システム、履歴書管理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、職務経歴書や履歴書等の求職者が求職活動を行う際に利用する各種書類を管理するための技術が開発されてきた。
【0003】
例えば、特許文献1には、履歴書情報の入力に不慣れなことも多い求職者に代わって履歴書編集者が編集した編集履歴書情報を求人企業に対して提供することができる履歴書情報提供装置に関して記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2011-227625号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方で、特許文献1に記載の発明は、求人を行う企業に履歴書等の求職者に関する情報を提供するためのシステムであって、求職者の支援を行うキャリアアドバイザー等にとっては、履歴書等の求職者の情報を容易に管理することができなかった。
【0006】
そこで、本発明は、キャリアアドバイザー等のユーザにとって容易に求職者の情報を管理することができる新規な技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]履歴書管理システムであって、
ユーザごとに発行され、ユーザ情報と関連付けて登録された招待情報を提供する提供部と、
ユーザより前記招待情報を取得した求職者の求職者端末より、前記招待情報に基づく入力画面表示要求を受け付けると、前記求職者端末に書類情報入力画面を表示させる表示部と、
前記求職者端末において、前記書類情報入力画面を介して入力された書類情報を受け付け、前記招待情報を提供したユーザのユーザ情報と関連付けて登録する登録部と、
を備える履歴書管理システム。
[2]前記表示部は、ユーザ端末より一覧の表示要求を受け付けると、前記ユーザ情報と関連付けて登録された前記書類情報に基づいて、前記ユーザ端末に求職者の書類の一覧を表示させる、
[1]に記載の履歴書管理システム。
[3]前記ユーザ端末より、求職者による書類の一覧から選択された編集する書類の指定を受け付けると、前記表示部は、前記書類情報に基づく前記書類情報入力画面を前記ユーザ端末に表示させ、
前記登録部は、前記ユーザ端末より前記書類情報に対する入力を受け付けて前記書類情報の編集を行う、
[1]又は[2]に記載の履歴書管理システム。
[4]履歴書管理システムは、更に、検索部を備え、
前記検索部は、ユーザ端末より検索条件を受け付けると、前記ユーザ情報に関連付けられた前記書類情報より前記検索条件に該当する書類を特定し、
前記表示部は、前記検索条件に該当する書類の一覧を前記ユーザ端末に表示させる、
[1]~[3]の何れかに記載の履歴書管理システム。
[5]履歴書管理システムは、更に、生成部を備え、
前記表示部は、指示要素の候補を表示させ、
前記生成部は、前記指示要素の候補より選択された指示要素の指定を受け付けると、指定された前記指示要素に基づいて文章生成装置に対する指示文を生成し、
前記表示部は、前記文章生成装置より前記指示文に基づいて生成された文章を取得して表示させ、
前記登録部は、前記文章生成装置において生成された文章に基づく求職者文章を登録する、
[1]~[4]の何れかに記載の履歴書管理システム。
[6]履歴書管理システムは、更に、書類生成部を備え、
前記ユーザは、前記求職者の求職活動の支援を行う者であって、
前記書類生成部は、前記書類情報を適切なフォーマットに配置することで提出書類を生成し、
前記表示部は、前記提出書類をユーザ端末に表示させる、
[1]~[5]の何れかに記載の履歴書管理システム。
[7]コンピュータが実行する履歴書管理方法であって、
ユーザごとに発行され、ユーザ情報と関連付けて登録された招待情報をユーザ端末に提供する提供工程と、
ユーザより前記招待情報を取得した求職者の求職者端末より、前記招待情報に基づく入力画面表示要求を受け付けると、前記求職者端末に書類情報入力画面を表示させる表示工程と、
前記求職者端末において、前記書類情報入力画面を介して入力された書類情報を受け付け、前記招待情報を提供したユーザのユーザ情報と関連付けて登録する登録工程と、
を備える履歴書管理方法。
[8][7]に記載の履歴書管理方法を前記コンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
【0008】
[1]に係る発明により、キャリアアドバイザー等の求職者の求職活動に支援を行うユーザにとって自身の担当する求職者の書類を管理しやすい書類の管理方法を提供することができる。
【0009】
[2]に係る発明により、自身の担当する求職者の書類の一覧を表示させることができる。
【0010】
[3]に係る発明により、自身の担当する求職者の書類について、キャリアアドバイザー等のユーザの側でも編集を行うことができる。
【0011】
[4]に係る発明により、自身の担当する求職者の書類の中から、条件に該当する求職者の情報を検索することができる。
【0012】
[5]に係る発明により、書類内の文章を容易に作成することができる。
【0013】
[6]に係る発明により、提出用の書類を生成することができ、かつ、キャリアアドバイザー等のユーザは、自身の管理する求職者の書類を確認することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、キャリアアドバイザー等のユーザにとって容易に求職者の情報を管理することができる新規な技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】システム全体の構成を示すブロック図
図2】システムのハードウェア構成図
図3】処理の流れを示すフローチャート
図4】画面表示の例
図5】画面表示の例
図6】画面表示の例
図7】画面表示の例
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面を参照して、更に詳細に説明する。図面には好ましい実施形態が示されている。しかし、多くの異なる形態で実施されることが可能であり、本明細書に記載される実施形態に限定されない。
【0017】
例えば、本実施形態では、履歴書管理システムの構成、動作等について説明するが、実行される方法、装置、コンピュータプログラム等によっても同様の作用効果を奏することができる。プログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一過性の記録媒体として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよい。
【0018】
本実施形態では、特に、求職者と求職者の求職活動の支援を行うキャリアアドバイザー等のユーザが求職者により作成される履歴書等の書類のデータ(書類情報)の管理を行う場合の例について説明を行う。履歴書は、求職者により作成された、求職者の経歴についての書類であって、レジュメ、職務経歴書等の求職者の経歴に関する書類を含む。なお、履歴書管理システムが管理する書類は、本実施形態では履歴書であるが、求職活動を行う求職者によって作成され、管理される書類であればよく、例えば、職務履歴書等であってもよい。
【0019】
また、本実施形態では、履歴書管理システムが、文章生成システム等の外部のシステムとAPI(Application Programming Interface)等を利用することで、他のシステム(文章生成システム等)の機能を用いて文章の生成を行う場合の例について説明を行うが、履歴書管理システム自体が文章の生成に係る機能を備え、文章の生成に係る処理を行ってもよい。
【0020】
<システム構成>
図1は、一実施形態のシステムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、履歴書管理システム0は、履歴書管理装置1、ユーザ端末2及び求職者端末3を備え、これらがネットワーク4を介して通信可能に構成される。なお、図1では、ユーザ端末2及び求職者端末3はそれぞれ1つのみ図示されるが、複数存在してもよい。
【0021】
また、本実施形態では、履歴書管理装置1は、外部の文章生成システム5における文章生成装置51とネットワーク4を介して通信可能に接続され、文章の生成に係る処理を実行可能に構成される。
【0022】
履歴書管理装置1として、汎用のサーバやパーソナルコンピュータ等のサーバ装置を1又は複数利用することができる。
【0023】
ユーザ端末2及び求職者端末3として、パーソナルコンピュータやスマートフォン、タブレット端末等の端末装置9を利用することができる。ユーザ端末2及び求職者端末3は、履歴書管理装置利用プログラムを実行することで、履歴書管理装置1に接続し、後述する履歴書の管理に係る処理を実行する。本実施形態において、履歴書管理装置利用プログラムは、端末装置9にプリインストール又は事前にダウンロードされたブラウザアプリケーションであるが、図示しないプログラム提供装置よりダウンロードされたクライアントアプリケーション等であってもよい。
【0024】
ネットワーク4は、IP(Internet Protocol)ネットワークであるが、通信プロトコルの種類、ネットワークの種類等にも制限はない。
【0025】
文章生成システム5は、文章生成装置51を備える。文章生成装置51としては汎用のサーバやパーソナルコンピュータ等のサーバ装置を用いることができる。文章生成装置51は、大規模言語モデル等の自然言語による命令を受け付けると自然言語による回答を出力するモデル(文章生成モデル)を格納し、文章の生成に係る処理を行う。なお、本実施形態では、外部の文章生成システム5における文章生成装置51を利用して文章の生成に係る処理を行っているが、履歴書管理装置1が文章生成モデルを格納し、文章の生成に係る処理を行ってもよい。
【0026】
<ハードウェア構成>
図2は、履歴書管理装置1及び端末装置9(ユーザ端末2、求職者端末3)のハードウェア構成図である。
【0027】
図2(a)は、履歴書管理装置1のハードウェア構成図である。図2(a)に示すように、履歴書管理装置1は、処理部101、記憶部102、及び通信部103を備え、各部及び各工程の作用発揮に用いられる。
【0028】
処理部101は、命令セットを実行可能なCPUなどのプロセッサを有し、OSや履歴書管理プログラム等を実行する。
記憶部102は、命令セットを記憶可能なRAMなどの揮発性メモリ、OS、履歴書管理プログラム等を記録可能な、HDDやSSDなどの不揮発性の記録媒体を有する。
通信部103は、ネットワーク4に接続するためのインタフェースを有し、ネットワーク4との通信制御を実行して、情報の入出力を行う。
【0029】
図2(b)は、端末装置9(ユーザ端末2、求職者端末3)のハードウェア構成図である。図2(b)に示すように、端末装置9は、処理部901、記憶部902、通信部903、入力部904及び出力部905を有し、各部及び各工程の作用発揮に用いられる。
【0030】
処理部901は、命令セットを実行可能なCPUなどのプロセッサを有し、OSや履歴書管理装置利用プログラム等のプログラムを実行する。
記憶部902は、命令セットを記憶可能なRAMなどの揮発性メモリ、OS、履歴書管理サービスを含む複数のサービスを利用可能なアプリケーションプログラム(履歴書管理装置利用プログラム等)を記録可能な、HDDやSSDなどの不揮発性の記録媒体を有する。
通信部903は、ネットワーク4に接続するためのインタフェースを有し、ネットワーク4との通信制御を実行して、情報の入出力を行う。
入力部904は、タッチパネルやキーボードなどの入力処理が可能な操作入力デバイス等の入力デバイスを有する。
出力部905は、ディスプレイなどの表示処理が可能な表示デバイス等の出力デバイスを有する。
【0031】
<履歴書管理システム0におけるデータ構成>
以下、本実施形態における履歴書管理システム0において利用されるデータ構成の例の説明を行う。記憶部102は、ユーザに関するユーザ情報と、履歴書等の求職者の書類に関する書類情報を記憶している。また、記憶部102は、更に、求職者に関する求職者情報を記憶していてもよい。
【0032】
ユーザ情報は、キャリアアドバイザー等の当該システムを利用するユーザに関する情報である。本実施形態において、ユーザ情報は、ユーザの識別情報(ユーザID)、ユーザ名(氏名)、連絡先(メールアドレス、電話番号)を含む。また、本実施形態において、ユーザ情報は、招待情報と関連付けて記憶されるが、ユーザ情報が招待情報を含んでいてもよい。また、本実施形態では、ユーザはユーザ自身が担当する自身のユーザ情報と紐づいた求職者の書類情報のみ確認できるように構成されるが、例えば、あるユーザの上長や企業の管理者アカウントを管理するユーザ等、上位の権限を持つユーザは、他のユーザの管理する求職者の情報を確認できるように構成されていてもよい。
【0033】
なお、本実施形態では、ユーザは、事前に識別情報(ユーザID等)とパスワードを利用してログインを行うことで識別されている。そのため、後述する処理では、この事前に行われたログインにおいて入力された識別情報により特定されるユーザのユーザ情報及び/又はユーザ情報と関連付けられた書類情報を利用して処理を行う。
【0034】
招待情報は、求職者に対して提供される、求職者を招待したユーザを特定するための情報である。また、本実施形態では、招待情報は、個々のユーザに対して発行される固有のURL(Uniform Resource Locator)であるため、書類情報の入力ページ(書類情報入力画面)に誘導するための情報としても利用される。なお、本実施形態では、招待情報は、ユーザ固有のURLであるため、入力された書類情報の紐づけ先のユーザを特定し、かつ、入力ページに求職者を誘導するするために利用されるが、例えば、複数のユーザに対して同じ書類情報入力画面を表示するためのURLが発行されている場合、招待情報がユーザ固有の識別情報を含んでいてもよい。また、招待情報は、入力ページに誘導するための情報を含んでいてもよい。本実施形態では、招待情報(固有のURL)を利用して表示された書類情報入力画面を介して求職者により入力された書類情報は、この招待情報によって特定されるユーザのユーザ情報と紐づけて記憶部102に記憶される。また、招待情報は、本実施形態では、入力された書類情報を関連付ける先のユーザを特定できる情報と、書類情報入力画面を表示するための情報と、を含む情報であるが、例えば、ユーザごとの固有の識別情報(コード等)と、書類情報入力画面を表示するためのURLと、を含む文字列等であってもよい。
【0035】
書類情報は、求職者によって入力された履歴書等の書類に関する情報であって、求職者自身に関する情報と、求職者に関する文章(求職者文章)と、を含む。本実施形態において、書類情報は、求職者自身に関する情報として、求職者の氏名、生年月日、性別、連絡先(メールアドレス、電話番号)、住所、証明写真、学歴、職務経歴、資格、免許、を含み、更に、自己PRの文章や志望動機の文章等の求職者に関する文章(求職者文章)を含む。求職者文章は、書類に含まれる自己PR文や志望動機等の求職者に関する文章である。本実施形態では、求職者文章は、求職者が文章生成システム5を利用して生成したものであるが、求職者が自身の力のみで作成した文章であってもよい。また、本実施形態では、例えば、それぞれ異なる企業に提出される履歴書等、同じ求職者が作成した異なるバージョンの書類は別々に記憶されるが、求職者ID等の識別情報を利用して求職者毎に紐づけて管理されてもよい。このとき、書類情報は、求職者IDを介して間接的に、その求職者の求職活動の支援を行う担当のユーザのユーザ情報と関連付けて記憶される。また、本実施形態では、書類情報は、個々の項目ごとに管理されるような形式のデータであるが、求職者が作成した書類に関する情報であれば、求職者が入力したデータに基づいて生成された提出用のPDFデータ等の画像データなど、その他の形式のデータを含んでいてもよい。また、事前にユーザが書類情報の一部を入力し、残りの情報を求職者に入力させてもよい。招待情報が個々の求職者に対して個別に発行される場合、その招待情報に紐づけて事前に求職者名等の書類情報の一部がユーザによって入力され、その後、招待情報を利用して求職者によって入力された情報と関連付けることで書類情報が登録されてもよい。
【0036】
<履歴書管理システム0の機能構成>
図1では、更に、履歴書管理システム0における機能構成を示す。図1に示すように、履歴書管理装置1は、提供部11と、表示部12と、登録部13と、検索部14と、生成部15と、を備える。これは、ソフトウェア(記憶部102に一過的又は非一過的に記憶された履歴書管理プログラム)による情報処理がハードウェア(処理部101等)によって具体的に実現されたものである。また、端末装置9(ユーザ端末2、求職者端末3)が後述する機能構成の一部又は全部を備え、後述する処理の一部又は全部を実行してもよい。このとき、端末装置9が履歴書管理プログラムの一部又は全部を記憶部902に記憶し、処理部901において実行することで実現する。
【0037】
<提供部11>
提供部11は、ユーザ端末2より招待情報の提供要求を受け付けると、ユーザ情報と関連付けて記憶された招待情報をユーザ端末2に対して提供する。本実施形態において、提供部11は、招待情報を含むユーザのマイページを表示することで招待情報をユーザ端末2に対して提供するが、例えば、メールやチャット等によりユーザ端末2に対して招待情報を送信することで招待情報を提供してもよい。更に、提供部11は、ユーザから求職者のメールアドレス等の求職者の連絡先を受け付けると、メール等を利用してユーザ端末2を介さず直接求職者端末3に招待情報の提供を行ってもよい。また、招待情報の提供要求は、本実施形態では、マイページの表示要求である。なお、提供部11は、事前に行われたログインによって特定されるユーザのユーザ情報と関連付けられた招待情報をユーザ端末2及び/又は求職者端末3に提供する。
【0038】
<表示部12>
表示部12は、書類情報やユーザ情報を含む記憶部102に記憶する各種情報に基づいて、端末装置9(ユーザ端末2、求職者端末3)のディスプレイに各種画面を表示させる処理を行う。本実施形態において、表示部12は、書類情報入力画面、書類情報一覧、検索画面を含む各種画面を表示させる。なお、本実施形態では、表示部12は、画面表示に必要なHTMLデータを含む各種データを端末装置9に送信する処理を画面を表示させるための処理として実行するが、その他の処理を画面を表示させるための処理として実行してもよい。
【0039】
<登録部13>
登録部13は、端末装置9から取得した情報を記憶部102に記憶させることで登録を行う。本実施形態において、登録部13は、端末装置9(ユーザ端末2、求職者端末3)から受け付けた書類情報をユーザ情報と関連付けて登録する。また、登録部13は、外部の文章生成システム5から取得した文章を書類情報として記憶してもよい。
【0040】
<検索部14>
検索部14は、ユーザ端末2から受け付けた検索条件に基づいて書類情報の検索を行い、検索条件に該当する書類情報を特定する。本実施形態では、ユーザが自身の担当する求職者の中から条件に該当する求職者を見つけるため、検索部14は、検索を行うユーザのユーザ情報と紐づいた書類情報の中から検索条件に該当する書類を特定する。
【0041】
<生成部15>
生成部15は、端末装置9において選択されたキーワードなどの指示要素に基づいて指示文を生成し、文章生成システム5に送信する。指示要素は、文章生成システム5に対する指示文(プロンプト)を生成するために利用される、生成する文章について指示を行うための要素であって、本実施形態では、生成される文章に入れたいキーワード、求職者の経験した職種、求職者の長所等の求職者の特徴を含む。本実施形態では、生成部15は、ユーザ又は求職者によって選択された1又は複数の指示要素を組み合わせて指示文を生成し、文章生成システム5に送信する。指示文は、文章生成システム5における文章生成モデルに対してどのような文章を生成するか指示を行うための文章であって、本実施形態では自然言語による文章であるが、文章生成システム5に対して指示を行うことが可能であればどのような形式であってもよい。
【0042】
<履歴書管理方法>
図3は、履歴書管理装置1を利用して履歴書の管理を行う場合の処理のフローチャートである。なお、図3において示す処理の流れは一例であり、図3に示す例とは異なる流れで処理が実行されてもよい。
【0043】
ステップS201において、ユーザ端末2は、招待情報の提供要求を履歴書管理装置1に対して送信する。送信された提供要求に基づいて、提供部11は、ユーザ端末2に対して招待情報を提供する(S101)。本実施形態において、提供部11は、図4に示すような招待情報を含む画面(マイページW1)をユーザ端末2において表示させることで招待情報を提供する。また、本実施形態では、ユーザ端末2は、マイページW1においてコピーした招待情報(招待リンク)をメールやチャット等を介して求職者端末3に送信することで求職者端末3に対して招待情報を提供する。
【0044】
求職者端末3が、招待情報に基づいて書類情報入力画面の表示要求(入力画面表示要求)を送信すると(S301)、表示部12が、求職者端末3において書類情報入力画面を表示させる(S102)。本実施形態において、書類情報入力画面の表示要求は、招待情報として取得した招待リンク(ユーザ固有のURL)を利用した入力画面の表示要求である。求職者端末3において、書類情報入力画面を介して書類情報が入力されると、求職者端末3は、書類情報を履歴書管理装置1に送信する(S302)。登録部13は、取得した書類情報を、招待情報によって特定されるユーザのユーザ情報と関連付けて記憶部102に記憶させることで書類情報の登録を行う(S103)。
【0045】
図4において、提供部11が招待情報の提供ため表示する、ユーザが招待情報を取得するためのマイページの画面表示の例を示す。図4に示すマイページW1は、招待リンク(招待情報)と、ユーザ名及びユーザの連絡先を含むユーザ情報と、を表示するための画面である。本実施形態において、マイページW1は、ユーザの識別情報及びパスワードを利用してログインを行ったユーザに対して表示される画面であって、ログインを行うことで特定されるユーザのユーザ情報と関連付けられた招待情報が表示によって提供される。本実施形態において、ユーザは、ユーザ端末2において表示された招待リンク(招待情報)をコピーし、メール等を利用して求職者端末3に送信することで招待情報を求職者に対して提供する。
【0046】
<書類情報の入力画面の例>
図5において表示部12が表示する書類情報入力画面の画面表示例を示す。なお、本実施形態では、求職者端末3を利用した求職者が書類の作成を行う場合の例について説明を行うが、例えば、求職者と会話を行い、求職活動の支援を行っているキャリアアドバイザー等のユーザが求職者の代わりに書類を作成してもよい。このとき、ユーザ端末2において、書類情報入力画面W2が表示され、書類情報が入力されてもよい。また、求職者又はユーザによって1又は複数の書類のフォーマットより記入するフォーマットが指定され、指定されたフォーマットに対応する書類情報入力画面W2が表示されてもよい。
【0047】
図5に示す書類情報入力画面W2は、書類情報を入力するための画面であって、書類情報に含まれるデータ項目ごとの入力欄と、「次に進む」ボタンを含む。書類情報入力画面W2において、それぞれの入力欄に入力がされた時点で「次に進む」ボタンが押下されると、登録部13は、端末装置9より入力された情報を受け付け、書類情報としてユーザ情報と関連付けて登録する。また、本実施形態では、表示部12は、ユーザにより編集する書類が指定されると、既に作成された書類に関する書類情報に基づいて、一部又は全部の項目が入力された書類情報入力画面W2を表示させる。このとき、表示部12は、書類一覧表示画面W3において編集する書類として指定された書類についての書類情報に基づいて項目の一部又は全部が入力された編集用の書類情報入力画面W2を表示させる。また、書類情報入力画面W2は、書類情報に追加したい項目を選択するための項目選択部を含んでいてもよい。このとき、表示部12が、端末装置9から受け付けた項目の指定に基づいて、例えば、志望動機、自己PR、配偶者情報等、ユーザ又は求職者に指定された項目を入力するための入力欄を書類情報入力画面W2に追加し、登録部13が、追加の項目に係る情報を受け付け、書類情報として登録してもよい。また、書類情報入力画面W2は、更に、誤字チェックボタンを含み、押下されると誤字チェックが行われてもよい。このとき、履歴書管理装置1は、書類情報に基づいて、誤字及び/又は脱字をチェックするチェック部を備えていてもよい。チェック部は、誤字や脱字の箇所に誤字ラベル(又は脱字ラベル)を付されたテキストデータを教師データとして学習した学習済みモデル(チェックモデル)を利用して書類情報のチェックを行ってもよいし、他のシステムに格納される大規模言語モデル等のモデルを利用して書類情報のチェックを行ってもよい。
【0048】
<書類一覧の表示及び検索の例>
本実施形態において、表示部12は、ユーザ端末2より一覧の表示要求を受け付けると、ユーザ情報と関連付けられた書類情報に基づいて、図6に示すようなユーザの担当する求職者の書類の一覧を表示させる。また、本実施形態では、書類の一覧を表示させるが、例えば、書類情報に含まれる求職者自身の情報に基づいて、その書類を入力した求職者の一覧を表示させてもよい。
【0049】
図6は、ユーザが担当する求職者の書類の一覧を示す書類一覧表示画面W3である。書類一覧表示画面W3は、検索条件の入力欄と、新規作成ボタンと、削除ボタンと、書類名の一覧と、を含む。また、書類一覧表示画面W3は、一覧に表示する項目として、更に、求職者の氏名や応募先企業、志望する業界、人物特徴、選考進捗、添削進捗等の項目を含んでいてもよい。なお、書類又は書類の作成者である求職者に関する1又は複数の項目ついての情報が、ユーザによって入力され、書類一覧表示画面W3に表示されてもよい。本実施形態では、書類一覧表示画面W3は、ユーザが編集、コピー、ダウンロードする書類の指定のために利用される画面である。書類名の右側に表示される鉛筆アイコンが押下されると、指定された書類の編集のため一部又は全部の項目が入力された書類情報入力画面W2に遷移し、紙アイコンが押下されるとデータの一部又は全部が複製された新たな書類情報の入力画面(書類情報入力画面W2)に遷移する。また、ダウンロードボタンが押下されると、履歴書管理装置1は、書類情報に基づいて、応募先企業が要求する形式(PDF形式、エクセル形式、ウェブサイト形式(HTML等)、ワード形式など)の提出用の書類ファイル(提出書類)を出力する。また、「新規作成」というボタンを押下することで、図5に示す書類情報入力画面W2に遷移し、「ユーザー情報」ボタンを押下することでマイページW1に遷移することができる。漏斗型のアイコンが押下され、書類の絞り込みが選択されると、図7に示す書類の検索条件入力画面W4が表示される。また、「削除」ボタンが押下されると、指定された書類が削除される。検索条件の入力欄にキーワードが入力され左側の虫メガネ型アイコン(検索ボタン)が押下されると、検索部14は、対象のキーワードが含まれる書類を検索する。
【0050】
また、ユーザは、求職者との面談の中で得た情報や特記事項について書類にメモを付す時がある。このとき、書類情報入力画面W2又は書類一覧表示画面W3は、メモボタンを含んでいてもよい。メモボタンが押下されると、指定された書類に対してメモを付すためのメモ入力欄が表示される。登録部13は、メモ入力欄を介して入力されたメモ情報を受け付けると、書類情報と関連付けて記憶部102に記憶する。
【0051】
図7は、ユーザにより書類の絞り込みが選択された場合に表示される検索条件入力画面W4の画面表示例である。検索条件入力画面W4は、検索条件を入力するための画面であって、複数の項目についての検索条件の入力欄及び「絞り込み」ボタンを含む。検索条件入力画面W4において、1又は複数の項目についての入力欄に検索条件が入力され、「絞り込み」ボタンが押下されると、検索部14は、入力された検索条件に基づいて書類情報の検索を行い、検索条件に該当する書類情報を特定する。また、本実施形態では、表示部12は、特定された検索条件に該当する書類情報に基づいて、検索条件に該当する書類の一覧として、図6に示す書類一覧表示画面W3と同様の構成を備える画面を表示させる。本実施形態では、検索部14は、例えば、特定のキーワード(企業名等)を所定の項目について含む書類情報等、ユーザによって入力されたキーワードに基づいて、そのキーワードを所定の項目について含む書類又は求職者を特定する。また、応募先ID等のように識別情報を利用して項目が管理されている場合、識別情報を利用して検索に係る処理が行われてもよい。
【0052】
検索条件は、検索部14における検索のために利用される条件であって、本実施形態では、求職者の年齢、性別、ステータス(新卒、中途)、自動車免許の有無、最終学歴、経験社数、希望する雇用形態、経験職種、希望入社時期、書類登録日、希望職種を含む。更に、検索条件として応募する先の企業名や企業の特徴等を利用し、特定の企業に応募している求職者を検索してもよい。このとき、書類情報は、更に、応募先の企業及び/又は業種を含む。
【0053】
<文章の生成方法>
以下、本実施形態における書類情報に含まれる文章の生成に係る処理の説明を行う。図5に示す書類情報入力画面W2において、「職種選択」又は「長所を選ぶ」等の指示要素選択ボタンが押下されると、経験した業種の候補や長所の候補等、指示要素の候補が表示される。本実施形態において、記憶部102は、例えば、「経験職種」という入力欄では「事務」「営業」という指示要素の候補、「長所」という入力欄では「継続力」「向上心」という指示要素の候補等、入力欄の項目ごとに指示要素の候補を記憶している。なお、表示される指示要素の候補は、例えば、PR文の入力欄では「長所」という項目に係る指示要素の候補が、志望動機の入力欄では「職種」という項目に係る指示要素の候補が表示されるなど、入力欄ごとにそれぞれ異なる項目に係る指示要素の候補が表示される。また、指示要素の選択のために、「職種選択」ボタンが押下されると、「営業」「事務・管理」等の職種の分類が選択可能に表示され、この分類が選択されると、指定した分類に属する職種(例えば、「営業」という分類であれば、「法人営業」「個人営業」「海外営業」等)が選択可能に表示される。このように、本実施形態では、指示要素は、大分類(「職種」「長所」等)と小分類(「営業」「事務・管理職」等)に分類され、大分類が選択されると、選択された大分類に属する小分類が選択可能に表示され、更に、小分類が選択されると、選択された小分類に属する1又は複数の指示要素が選択可能に表示される。このように本実施形態では、ユーザ又は求職者は分類を選択し、自身の要望に適した指示要素の候補を表示させ、文章の生成に利用することができる。本実施形態では、表示部12は、記憶部102が記憶する指示要素の候補に基づいて、指示要素の候補を含む書類情報入力画面W2を表示させる。
【0054】
端末装置9において1又は複数の指示要素が選択され、「AIに相談する」ボタンが押下されると、生成部15は、選択された指示要素に基づいて、指示文を生成し、文章生成システム5に送信する。また、本実施形態では、生成部15は、「向上心」という指示要素が「長所」という項目に係る指示要素であるなど、いずれの項目に係る指示要素であるかの情報を利用して指示文を生成する。例えば、PR文の入力欄において、「長所」として「向上心」という指示要素が選択された場合、生成部15は、長所が向上心であるような人のPR文を作成するような指示を行う指示文を生成する。なお、生成部15は、PR文の入力欄ではPR文が生成されるよう、入力欄ごとにそれぞれ対応する文章となるように指示文を生成する。また、本実施形態では、例えば、「向上心」という指示要素が選択された後に、入力欄に「私は〇〇という表彰経験があります」といったテキストが入力され、「AIに相談する」ボタンが押下されると、生成部15は、〇〇という表彰経験があり、かつ、向上心が長所であることを説明するような文章を生成させるための指示文を生成する。このように、本実施形態では、生成部15は、文章の入力欄にユーザ又は求職者によって予めテキストが入力されている時、選択された指示要素に加え、入力欄に入力されたテキストを利用して指示文を生成する。なお、入力欄に入力され、指示文の生成に利用されるテキストは、単語であってもよいし、文章であってもよい。生成部15は、入力欄に入力されたテキストと選択された指示要素の何れか片方又は両方を利用して文章を生成させるための指示文を生成してもよい。
【0055】
更に、履歴書管理装置1は、端末装置9より受け付けた、データを取得するウェブページを特定するためのアクセス情報に基づいて、指定されたウェブページよりウェブページ情報を取得する取得部を備えていてもよい。このとき、生成部15は、取得部が取得したウェブページ情報に基づいて、応募先の企業のウェブページに記載されている企業理念などの応募先の企業に関する情報を反映し、応募先に企業に適した文章を生成するための指示文を生成する。アクセス情報は、情報を取得する先のウェブページを特定するための情報であって、本実施形態では、応募先の企業のウェブページのURLである。ウェブページ情報は、対象のウェブページに関する情報であって、本実施形態では、HTML等の言語によって記述されたウェブページを構成する情報であるが、対象のウェブページの一部又は全部に関する情報であれば、テキスト、画像データ等どのような形式の情報であってもよい。また、取得部は、アクセス情報に基づいて指定されたウェブページのうち、一部の必要な情報のみを取得する処理を行ってもよい。
【0056】
文章生成システム5は、指示文を受け付けると、文章を生成し、履歴書管理装置1に送信する。表示部12は、文章生成システム5より生成された文章を受け付けると、生成された文章を含む書類情報入力画面W2を表示させる。なお、ユーザ又は求職者は、書類情報入力画面W2に表示される文章生成システム5において入力された文章を編集することができる。
【0057】
端末装置9においてユーザ又は求職者によって選択された指示要素を受け付けると、生成部15は、選択された指示要素に基づいて、どのような文章を作成したいかを指示する指示文を生成し、文章生成システム5に送信する。指示文を受け付けると、文章生成システム5における文章生成装置51は、指示文に基づいて文章の生成を行う。本実施形態では、表示部12が、文章生成システム5において生成された文章(志望動機や自己PR文等)に基づいて、生成された文章を含む書類情報入力画面W2を表示させるが、端末装置9がこの処理を実行してもよい。また、本実施形態では、端末装置9において表示された文章をユーザ又は求職者の入力に基づいて編集を行うことができる。
【0058】
生成部15は、生成した指示文を文章生成システム5に送信することで指示を行う。また、登録部13は、文章生成システム5の文章生成装置51において生成された自己PR等の文章に基づく求職者文章を書類情報として記憶部102に記憶させる。
【0059】
また、生成部15は、書類情報に基づいて、求職者の企業への推薦に利用される推薦文を作成するための指示文を生成してもよい。このとき、生成部15は、書類情報に加え、どのような推薦文を作成したいかなどの、ユーザ端末2より受け付けたテキストも利用して指示文を生成してもよいし、ユーザによって指定された指示要素を利用して指示文を生成してもよい。
【0060】
<他の実施形態>
また、履歴書管理装置1は、取得した書類情報を適切なフォーマットに配置することで、PDFデータ等の応募先に企業に提出できるような形式の提出書類を出力する書類生成部16を備えていてもよい。書類生成部16は、書類情報に含まれる各種データを項目ごとに適した位置に配置することで提出書類の生成を行う。また、記憶部102が応募先の企業ごとに異なるフォーマットを記憶し、求職者の応募先に基づいて適したフォーマットに書類情報を配置することで提出書類の生成を行ってもよい。また、書類生成部16は、ユーザ又は求職者によって指定されたフォントに基づいて、希望する提出書類の生成を行ってもよい。
【0061】
更に、表示部12は、例えば、年齢ごとの求職者の人数分布など、書類情報に基づいて書類を登録している求職者の人数の分布を表示させてもよい。
【0062】
また、履歴書管理装置1は、更に、記憶部102に記憶される書類情報と、求人情報と、に基づいて、書類を作成した求職者に適した求人情報を特定するマッチング部を備えていてもよい。求人情報は、企業より受け付けた求人に関する情報であって、募集企業名と、募集職種と、を含む。また、マッチング部は、学習済みのマッチングモデルを利用して求職者に適した求人情報を特定してもよい。なお、マッチングモデルは、学習済みのモデルであれば、採用された求職者の書類情報と、採用された先の企業の求人情報と、に基づいて学習を行ったモデルや、応募した求職者の書類情報と、応募された先の企業の求人情報と、に基づいて学習を行ったモデルの何れであってもよい。
【0063】
本実施形態では、ユーザは、自身の担当するユーザの書類情報のみを表示及び管理することができるが、同じ組織に属する他のユーザの担当する求職者の書類情報を表示及び管理できてもよい。このとき、履歴書管理システム0は、自身のユーザ情報と関連付けて登録された書類情報に加え、自身と同じ組織に属する他のユーザのユーザ情報と関連付けて登録された書類情報も利用して一覧表示等の上述する処理を行ってもよい。また、履歴書管理システム0は、ユーザのメールアドレスを利用して同じドメインを有するユーザを同じ組織に属するとして特定してもよいし、組織ID等の識別情報を利用して同じ組織に属する他のユーザを特定してもよい。また、履歴書管理システム0は、ユーザ端末2から受け付けた共有するユーザ及び書類の指定に基づいて、他のユーザ(特に、同じ組織に属する他のユーザ)に、指定された書類に関する管理権限を提供できるよう構成されてもよい。
【0064】
また、ユーザは、求職者を企業へ推薦するが、登録部13は、推薦された先の企業(又は応募先の企業)の企業情報を対象の求職者の書類情報と関連付けて登録してもよい。更に、登録部13は、書類選考の応募状況(応募、未応募等)や選考通過状況(通過、落選等)等の選考に関する選考情報を対象の求職者の書類情報及び応募先の企業の企業情報と関連付けて登録してもよい。表示部12は、記憶部102に記憶した書類情報、企業情報及び選考情報に基づいて、企業ごとの書類選考応募数や選考通過数等の、企業ごとの選考状況を表示させる。
【0065】
また、履歴書管理装置1は、更に、求職者に対して行われた質問に対する回答に基づいて、求職者に適した指示要素を選択する要素選択部を備えていてもよい。このとき、表示部12が、求職者に対しての質問を表示する。求職者に対して行われる質問は、例えば、求職者の性格、能力、資質等、求職者自身に関する質問であって、択一式等どのような形式であってもよい。なお、求職者に対する質問は、求職者自身が自覚できていない求職者の性格、能力等の長所を特定するための質問であることが好ましい。要素選択部は、端末装置9より受け付けた、質問に対する求職者の回答に基づいて、求職者に適した指示要素を1又は複数選択する。また、表示部12が、要素選択部によって選択された指示要素を端末装置9(ユーザ端末2、求職者端末3)に表示させ、求職者にこの指示要素で文章を作成してもよいかの確認を行ってもよい。ここでは、求職者に関して適した指示要素を選択することに関して説明を行ったが、ユーザに対して適した指示要素が選択されてもよい。
【符号の説明】
【0066】
0 履歴書管理システム
1 履歴書管理装置
2 ユーザ端末
3 求職者端末
4 ネットワーク
5 文章生成システム
51 文章生成装置
11 提供部
12 表示部
13 登録部
14 検索部
15 生成部
16 書類生成部
【要約】
【課題】
本発明は、キャリアアドバイザー等のユーザにとって容易に求職者の情報を管理することができる新規な技術を提供することを課題とする。
【解決手段】
履歴書管理システムであって、
ユーザごとに発行され、ユーザ情報と関連付けて登録された招待情報を提供する提供部と、
ユーザより前記招待情報を取得した求職者の求職者端末より、前記招待情報に基づく入力画面表示要求を受け付けると、前記求職者端末に書類情報入力画面を表示させる表示部と、
前記求職者端末において、前記書類情報入力画面を介して入力された書類情報を受け付け、前記招待情報を提供したユーザのユーザ情報と関連付けて登録する登録部と、
を備える履歴書管理システム。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7