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特許7646551切り替えデバイス、切り替えデバイスを備える堆積デバイス、流体の流れを切り替えるための方法、及び基板上に粒子を堆積させるための方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-07
(45)【発行日】2025-03-17
(54)【発明の名称】切り替えデバイス、切り替えデバイスを備える堆積デバイス、流体の流れを切り替えるための方法、及び基板上に粒子を堆積させるための方法
(51)【国際特許分類】
   B05B 7/24 20060101AFI20250310BHJP
   C23C 24/04 20060101ALI20250310BHJP
【FI】
B05B7/24
C23C24/04
【請求項の数】 26
(21)【出願番号】P 2021542224
(86)(22)【出願日】2020-01-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-15
(86)【国際出願番号】 NL2020050023
(87)【国際公開番号】W WO2020149741
(87)【国際公開日】2020-07-23
【審査請求日】2023-01-16
(31)【優先権主張番号】2022412
(32)【優先日】2019-01-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NL
(31)【優先権主張番号】62/793,511
(32)【優先日】2019-01-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】521320195
【氏名又は名称】ブイエスパーティクル・ホールディング・ビー.ブイ.
【氏名又は名称原語表記】VSParticle Holding B.V.
【住所又は居所原語表記】Oostsingel 209,2612HL DELFT,The Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100219542
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 郁治
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】ウェーバー、カタリーナ
(72)【発明者】
【氏名】クーレ、マックス
(72)【発明者】
【氏名】ファイファー、トビアス・フィンセント
【審査官】塩治 雅也
(56)【参考文献】
【文献】特開昭57-048352(JP,A)
【文献】特開2010-133031(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05B 1/00-3/18
B05B 7/00-9/08
C23C 24/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体の流れを切り替えるための切り替えデバイスであって、前記切り替えデバイスは、
前記流体用の第1の入口と第1の出口とを備える流体導管と、
切り替え流体用の第2の入口を備える第1の切り替え流体導管であって、その第1の切り替え流体導管は、前記第1の入口と前記第1の出口との間の第1の位置において前記流体導管と流体接続するように構成された、第1の切り替え流体導管と、
第2の出口を備える排出導管であって、その排出導管は、前記第1の入口と前記第1の位置との間の第2の位置において前記流体導管と流体接続するように構成された、排出導管と、
前記切り替え流体の前記流体導管への流れを制御するように構成された制御デバイスと、
を備え、前記切り替えデバイスは、前記排出導管及び前記第1の切り替え流体導管と流体接続するように構成された第2の切り替え流体導管を更に備え、前記制御デバイスは、前記切り替え流体の前記第1の切り替え流体導管及び/又は前記第2の切り替え流体導管への前記流れを制御するように構成されており、
前記制御デバイスは、前記切り替え流体の流れが前記第1の位置において前記流体導管に入ることを防止するように前記制御デバイスが構成された第1の状態と、前記切り替え流体の前記流体導管への流れを可能にするように前記制御デバイスが構成された第2の状態と、を有する、切り替えデバイス。
【請求項2】
前記第1の切り替え流体導管は、前記流体導管中に、直接進出する、請求項1に記載の切り替えデバイス。
【請求項3】
前記制御デバイスは、弁を備える、請求項1又は2に記載の切り替えデバイス。
【請求項4】
前記第1の出口と前記第1の位置との間の前記流体導管に沿った第1の距離は、10cmよりも小さい、請求項1~3のいずれか一項に記載の切り替えデバイス。
【請求項5】
前記第1の出口と前記第1の位置との間の前記流体導管に沿った第1の距離は、0.2cmよりも大きく、10cmよりも小さい、請求項4に記載の切り替えデバイス。
【請求項6】
前記第1の出口と前記第1の位置との間の前記流体導管に沿った第1の距離は、0.2cmよりも大きく、2cmよりも小さい、請求項5に記載の切り替えデバイス。
【請求項7】
前記第1の出口と前記第2の位置との間の前記流体導管に沿った第2の距離は、20cmよりも小さい、請求項1~6のいずれか一項に記載の切り替えデバイス。
【請求項8】
前記第1の出口と前記第2の位置との間の前記流体導管に沿った第2の距離は、0.2cmよりも大きく、20cmよりも小さい、請求項7に記載の切り替えデバイス。
【請求項9】
前記第1の出口と前記第2の位置との間の前記流体導管に沿った第2の距離は、0.2cmよりも大きく、2cmよりも小さい、請求項8に記載の切り替えデバイス。
【請求項10】
堆積デバイスであって、前記堆積デバイスは、ターゲット上にエアロゾル流を向けるためのノズルと、請求項1~9のうちのいずれか一項に記載の切り替えデバイスとを備え、前記ノズルは、前記第1の出口に流体接続するように配置されている、堆積デバイス。
【請求項11】
前記堆積デバイスは、前記エアロゾル流のソースを更に備え、前記エアロゾル流の前記ソースは、前記第1の入口に流体接続するように配置されている、請求項10に記載の堆積デバイス。
【請求項12】
前記エアロゾル流中のエアロゾル粒子の粒子サイズは、100nmよりも小さい、請求項10又は11に記載の堆積デバイス。
【請求項13】
前記エアロゾル流中のエアロゾル粒子の粒子サイズは、10nmよりも小さい、請求項12に記載の堆積デバイス。
【請求項14】
前記堆積デバイスは、前記ターゲット上にフィーチャを堆積させるように構成され、堆積された前記フィーチャのフィーチャサイズは、1mmよりも小さい、請求項10~13のいずれか一項に記載の堆積デバイス。
【請求項15】
前記堆積デバイスは、前記ターゲット上にフィーチャを堆積させるように構成され、堆積された前記フィーチャのフィーチャサイズは、100μmよりも小さい、請求項14に記載の堆積デバイス。
【請求項16】
前記堆積デバイスは、切り替え流体のソースを更に備え、前記切り替え流体の前記ソースは、前記第2の入口に流体接続するように配置される、請求項10~15のいずれか一項に記載の堆積デバイス。
【請求項17】
前記切り替え流体は、ガスを含む、請求項16に記載の堆積デバイス。
【請求項18】
前記切り替え流体は、不活性なガスを含む、請求項17に記載の堆積デバイス。
【請求項19】
前記切り替え流体は、窒素ガス又はアルゴンガスを含む、請求項18に記載の堆積デバイス。
【請求項20】
前記堆積デバイスは、フィルタリングデバイスを更に備え、前記フィルタリングデバイスは、前記排出導管と流体接続するように配置されている、請求項10~19のいずれか一項に記載の堆積デバイス。
【請求項21】
前記堆積デバイスは、複数のノズルを備え、各々は、前記切り替えデバイスの前記第1の出口に流体接続するように配置されるか、又は各々は、対応する切り替えデバイスの前記第1の出口に流体接続するように配置されている、請求項10~20のいずれか一項に記載の堆積デバイス。
【請求項22】
前記流体導管は、複数の第1の出口を備え、前記第1の切り替え流体導管は、対応する第1の出口と前記第1の入口との間の複数の第1の位置において前記流体導管と流体接続するように配置され、前記複数のノズルの各々は、前記複数の第1の出口のうちの1つに流体接続するように配置されている、請求項21に記載の堆積デバイス。
【請求項23】
請求項1~9のいずれか一項に記載の切り替えデバイスを使用して流体の流れを切り替えるための方法であって、前記方法は、
前記第1の入口に前記流体を供給し、前記第1の入口から前記流体導管を介して前記第1の出口に前記流体を誘導するステップ、
前記切り替え流体が前記流体導管中に流れることを可能にするように前記制御デバイスを制御し、それによって、前記第2の入口から前記第1の切り替え流体導管を介して、前記流体導管を介して、少なくとも部分的に前記第1の出口に前記切り替え流体を誘導し、前記第1の入口から前記流体導管を介して、前記排出導管を介して、少なくとも部分的に前記第2の出口に前記流体を誘導するステップ
を備え、前記方法は、前記第2の入口から前記第1の切り替え流体導管を介して、前記第2の切り替え流体導管を介して、前記排出導管を介して、前記第2の出口に前記切り替え流体を誘導するステップを更に備える、方法。
【請求項24】
前記方法は、前記第2の入口から前記第1の切り替え流体導管を介して、少なくとも部分的に前記排出導管を介して、前記第2の出口に前記切り替え流体を誘導するステップを更に備える、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
請求項10に記載の堆積デバイスを使用してターゲット上にエアロゾル粒子を堆積させるための方法であって、前記方法は、
前記第1の入口にエアロゾルを供給し、前記第1の入口から前記流体導管を介して、前記第1の出口を介して、前記ノズルを通って前記ターゲット上に前記エアロゾルを誘導するステップ、
前記切り替え流体が前記流体導管中に流れることを可能にするように前記制御デバイスを制御し、それによって、前記第2の入口から前記第1の切り替え流体導管を介して、前記流体導管を介して、少なくとも部分的に前記第1の出口に前記切り替え流体を誘導し、前記第1の入口から前記流体導管を介して、前記排出導管を介して、前記第2の出口に前記エアロゾルを誘導するステップ
を備え、前記方法は、前記第2の入口から前記第1の切り替え流体導管を介して、前記第2の切り替え流体導管を介して、前記排出導管を介して、前記第2の出口に前記切り替え流体を誘導するステップを更に備える、方法。
【請求項26】
前記方法は、前記第2の入口から前記第1の切り替え流体導管を介して、前記排出導管を介して、前記第2の出口に前記切り替え流体を部分的に誘導するステップを更に備える、請求項25に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本発明は、切り替えデバイス、切り替えデバイスを備える堆積デバイス、特に構造化材料を堆積させるための堆積デバイス、より具体的にはエアロゾルジェットを使用するように構成された堆積デバイス、流体の流れを切り替えるための方法、及び基板上に粒子を堆積させるための方法に関する。
【0002】
米国特許出願公開第2005/0287308号は、ナノ粒子及びナノ構造化膜を生成するための方法を開示している。米国特許出願公開第2005/0287308号では、マイクロ粒子のレーザアブレーションを実行するための装置を示している。この装置は、エアロゾル形態のマイクロ粒子を提供するためのエアロゾル供給源と、マイクロ粒子をレーザビームを通って移動させて、ナノ粒子エアロゾルを生成するレーザアブレーションチャンバと、ナノ粒子を収集するための堆積モジュールとを備える。堆積モジュールは、ノズルと、真空衝突チャンバ内の衝突基板とを備える。ナノ粒子は、衝突基板上に衝突される。衝突基板をノズルの下で移動させて、ナノ粒子の膜及びラインへの堆積を制御することができる。
【0003】
より複雑なパターンを形成するためには、ノズルを通過するナノ粒子の流れを一時的にオン及びオフに切り替える必要がある。
【0004】
米国特許出願公開第2005/0287308号は、レーザビームによって帯電したままのナノ粒子を偏向させるために電場を使用することを記載している。
【発明の概要】
【0005】
ナノ粒子を偏向させるために電場を使用することの欠点は、これらの電場が荷電ナノ粒子にしか作用しないことである。非荷電ナノ粒子は、電場によって偏向させることができない。
【0006】
代替として、エアロゾル供給源及び/又はレーザアブレーション装置は、ナノ粒子の局所堆積を制御するためにオン及びオフに切り替えることができる。エアロゾル供給源及び/又はレーザアブレーション装置を切り替えることの欠点は、オンに切り替えた後、ナノ粒子エアロゾルの流れがその所望の仕様に従って一定且つ安定になるまでにいくらかの時間が掛かることである。これ自体が、堆積プロセスを減速させる。更に、レーザアブレーション装置のオンへの切り替えと、流れが一定且つ安定になる瞬間との間に生成されるナノ粒子エアロゾルの流れは、衝突基板上に堆積されるナノ粒子膜及びラインの特性及び一貫性に悪影響を及ぼす。
【0007】
本発明の目的は、上記で説明した問題のうちの少なくとも1つに対処する切り替えデバイス、切り替えデバイスを備える堆積デバイス、流体の流れを切り替えるための方法、及び基板上に粒子を堆積させるための方法を提供することである。
【0008】
第1の態様によると、本発明は、流体の流れを切り替えるための切り替えデバイスを提供し、切り替えデバイスは、
流体用の第1の入口と第1の出口とを備える流体導管と、
切り替え流体用の第2の入口を備える第1の切り替え流体導管であって、その第1の切り替え流体導管は、第1の入口と第1の出口との間の第1の位置において流体導管と流体接続するように構成された、第1の切り替え流体導管と、
第2の出口を備える排出導管であって、その排出導管は、第1の入口と第1の位置との間の第2の位置において流体導管と流体接続するように構成された、排出導管と、
切り替え流体の流体導管への流れを制御するように構成された制御デバイスと
を備え、切り替えデバイスは、排出導管及び第1の切り替え流体導管と流体接続するように構成された第2の切り替え流体導管を更に備え、制御デバイスは、切り替え流体の第1の切り替え流体導管及び/又は第2の切り替え流体導管への流れを制御するように構成される。
【0009】
制御デバイスの第1の状態では、制御デバイスは、切り替え流体の流体導管への流れを実質的にブロックするように構成され、切り替えデバイスは、切り替え流体が第2の入口から第1の切り替え流体導管を介して、第2の切り替え流体導管を介して、排出導管中に、そして第2の出口に流れるように構成される。それ故に、使用時に、切り替え流体は、第1の位置において流体導管中に実質的に流れない。制御デバイスのこの第1の状態では、流体は、第1の入口から流体導管を介して第1の出口に流れることを可能にされる。好ましくは、切り替え流体の流れは、排出導管中の圧力に影響を与え、それによって、第1の入口から第1の出口に流れるように流体導管中の流体を誘導するために、及び/又は流体の流れ状態を最適化するために使用される。
【0010】
制御デバイスの第2の状態では、制御デバイスは、切り替え流体の流体導管への流れを可能にするように構成され、切り替えデバイスは、切り替え流体が第2の入口から第1の切り替え流体導管を介して、流体導管中に、そして第1の出口に流れるように構成される。それ故に、使用時に、切り替え流体は、第2の入口から第1の切り替え流体導管を介して流体導管中に流れることを可能にされる。この第2の状態では、流体導管中の切り替え流体は、流体を第1の入口から排出導管中に、そして第2の出口に流れるように押し進める。第2の状態では、流体導管中の切り替え流体は、流体を第1の入口から排出導管中に、そして第2の出口に流れるように押し進める。
【0011】
制御デバイスを第1の状態と第2の状態との間で切り替えることによって、切り替えデバイスは、流体が連続的に流れることを可能にしながら、流体の流れを第1の出口から第2の出口に、及びその逆に切り替える。流体が連続的に流れるので、その特性は実質的に、切り替え直後も、一定且つ安定している。
【0012】
本出願内では、エアロゾルは、気体中の固体粒子又は液滴の懸濁系として定義される。エアロゾルの固体粒子又は液滴は、本明細書ではエアロゾル粒子とも呼ばれる。基板上にエアロゾル粒子を堆積させるために第1の出力がノズルに接続されるとき、流体の流れを中断することなく、エアロゾル粒子を備える流体をオン及びオフに切り替えることができる。これは、ノズルを通る流体の一貫した流れ、及びターゲット上の改善された堆積をもたらす。
【0013】
実施形態では、第1の切り替え流体導管は、流体導管中に、好ましくは直接、進出する。この実施形態によると、第1の切り替え流体導管を出る切り替え流体は、流体導管に直接入り、このことから、流体導管内を流れる流体に直接接触する。そのため、使用中、切り替え流体が第1の切り替え流体導管を出て流体導管に入る間に実質的に時間が経過しない。結果として、制御デバイスを第1の状態から第2の状態に移行させることと、切り替え流体が流体導管に入ることとの間の遅延が最小に保たれる。
【0014】
実施形態では、制御デバイスは、流体の流れが第1の位置において流体導管に入ることを実質的に防止するように制御デバイスが構成された第1の状態と、切り替え流体の流体導管への流れを可能にするように制御デバイスが構成された第2の状態とを有する。切り替えデバイスの使用中、制御デバイスがその第1の状態にあるとき、流体のみが流体導管を通ってその第1の入口からその第1の出口に流れるように、シース流体又はシースガスなどの流体は、第1の位置において流体導管に実質的に入らない又は入らない。流体導管を通る流体の流れの特性は、従って、実質的に流体導管のみに依存し、比較的簡単に制御及び/又は調節することができる流体の流れをもたらす。
【0015】
更なる実施形態では、制御デバイスは、弁を備える。好ましくは、弁は、制御された信頼できる方法で切り替え流体の流れを制御して切り替えるように構成される。
【0016】
実施形態では、第1の出口と第1の位置との間の流体導管に沿った第1の距離は、10cmよりも小さく、好ましくは0.2~10cm、より好ましくは0.5~2cmである。第1の距離が小さいと、流体が第1の出力を通って流れるのを停止するように切り替えデバイスを切り替える瞬間と、流体が第1の出力から流れるのを実際に停止する瞬間との間の遅延期間がより短くなる。より短い遅延期間は、粒子のより迅速な切り替え及びより正確な堆積を可能にする。
【0017】
実施形態では、第1の出口と第2の位置との間の流体導管に沿った第2の距離は、20cmよりも小さく、好ましくは0.2~20cm、より好ましくは0.2~2cmである。第2の距離が小さいと、流体が第1の出力を通って流れ始めるように切り替えデバイスを切り替える瞬間と、流体が第1の出力から実際に流れ始める瞬間との間の遅延期間がより短くなる。より短い遅延期間は、粒子のより迅速な切り替え及びより正確な堆積を可能にする。
【0018】
第2の態様によると、本発明は、堆積デバイスを提供し、堆積デバイスは、ターゲット上にエアロゾル流、特にエアロゾルジェットを向けるためのノズルと、切り替えデバイス又は上記で説明したその実施形態とを備え、ノズルは、第1の出口に流体接続するように配置される。堆積デバイスの切り替えデバイスは、エアロゾル流をオン及びオフに切り替えることができ、それによって、ノズルを通るエアロゾル流の流れを制御することができる。ノズルを通るエアロゾル流のオン及びオフの切り替えは、ターゲット上のエアロゾル材料の堆積を制御することを可能にする。ターゲットに対してノズルを移動させながらエアロゾル材料の堆積を制御することは、ターゲット上に所望のパターンでエアロゾル粒子を堆積させることを可能にする。
【0019】
実施形態では、堆積デバイスは、エアロゾル流用のソースを更に備え、エアロゾル流用のソースは、第1の入口に流体接続するように配置される。切り替えデバイス又は上記で説明したその実施形態のために、エアロゾル流のソースは、連続的且つ途切れずにエアロゾル流に供給することができる。切り替えデバイスは、ソースからのエアロゾル流に影響を及ぼさない。使用時に、エアロゾルは、切り替えデバイスを切り替える前、間、及び後に、ソースから流れ続けることができる。切り替えデバイスは、エアロゾル流をノズルに向けるか、又はそうでない場合はエアロゾル流を第2の出口に向けるかのうちのいずれかを行うように構成される。
【0020】
実施形態では、エアロゾル流中のエアロゾル粒子の粒子サイズは100nmよりも小さく、好ましくは10nmよりも小さい。実施形態では、堆積デバイスは、ターゲット上にフィーチャ(features)を堆積させるように構成され、堆積されたフィーチャのフィーチャサイズは、1mmよりも小さく、好ましくは100μmよりも小さい。
【0021】
実施形態では、堆積デバイスは、切り替え流体用のソースを更に備え、切り替え流体用のソースは、第2の入口に流体接続するように配置される。切り替え流体のソースは、切り替え流体を堆積デバイスに供給する。
【0022】
実施形態では、切り替え流体及び/又はエアロゾルは、ガス、好ましくは実質的に不活性なガス、好ましくは窒素又はアルゴンガスを備える。不活性ガスは、エアロゾル流及び/又は基板中に含まれる粒子と反応せず、従って、信頼できる安定したエアロゾル流に対応する。好ましくは、エアロゾル及び切り替え流体は、同じガス又は同様の流体動的特性を有するガスを備える。流体動的特性は、例えば、粘度、熱容量比(γ=cp/cv)、及び濃度のうちの1つ以上を備える。
【0023】
実施形態では、堆積デバイスは、フィルタリングデバイスを更に備え、フィルタリングデバイスは、排出導管と流体接続するように配置される。フィルタリングデバイスは、エアロゾル流及び/又は切り替え流体から物質をフィルタ除去するように構成される。特に、フィルタリングデバイスは、第2の出口から環境に排出されるべき任意の流体をフィルタリングするように構成される。オプションとして、フィルタリングデバイスは、物質を再使用するために物質をフィルタ除去するために使用され得る。
【0024】
実施形態では、堆積デバイスは、複数のノズルを備え、各々は、切り替えデバイスの第1の出口に流体接続するように配置されるか、又は各々は、対応する切り替えデバイスの第1の出口に流体接続するように配置される。複数のノズルを使用することによって、堆積デバイスは、エアロゾル流用の1つのソースを使用しながら、ターゲット上又は複数のターゲット上の複数のロケーション上にエアロゾル粒子を堆積させることができる。ノズルが切り替えデバイスの第1の出口に接続されると、堆積デバイスは、粒子を同時に堆積させることができる。各ノズルが対応する切り替えデバイスの第1の出口に接続されると、堆積デバイスは、互いに独立して粒子を堆積させることができる。
【0025】
実施形態では、流体導管は、複数の第1の出口を備え、第1の切り替え流体導管は、対応する第1の出口と第1の入口との間の複数の第1の位置において流体導管と流体接続するように配置され、複数のノズルの各々は、複数の第1の出口のうちの1つに流体接続するように配置される。この配置では、堆積デバイスの複数のノズルは、エアロゾル粒子の1つのソースを同時に使用しながら、ターゲット上又は複数のターゲット上の複数のロケーション上にエアロゾル流を堆積させることができる。
【0026】
本発明の第1の態様による切り替えデバイス及び本発明の第2の態様による堆積デバイスの各々は、シース流体を流体導管に提供するためのシース流体供給部、特にシースガス供給部を備えていないことに留意されたい。
【0027】
第3の態様によると、本発明は、切り替えデバイス又は上記で説明したその実施形態を使用して流体の流れを切り替えるための方法を提供し、方法は、
-第1の入口に流体を供給し、第1の入口から流体導管を介して第1の出口に流体を誘導するステップ、
切り替え流体が流体導管中に流れることを可能にするように制御デバイスを制御し、それによって、第2の入口から第1の切り替え流体導管を介して、流体導管を介して、少なくとも部分的に第1の出口に切り替え流体を誘導し、第1の入口から流体導管を介して、排出導管を介して、少なくとも部分的に第2の出口に流体を誘導するステップ
を備え、方法は、第2の入口から第1の切り替え流体導管を介して、第2の切り替え流体導管を介して、排出導管を介して、第2の出口に切り替え流体を誘導するステップを更に備える。
【0028】
流体の流れを切り替えるための方法及びその実施形態は、上述した実施形態による切り替えデバイスの実際的な実装に関し、このことから同じ技術的利点を有するため、以下では繰り返さない。しかしながら、制御デバイスは、切り替え流体の流体導管への流れを徐々に増加又は減少させるために制御され得ることに留意されたい。そのような漸進的な増加又は減少は、流体を第1の出口と第2の出口との間で切り替える間又はその逆の間に滑らかな遷移を得るために使用することができる。
【0029】
更に、流体を少なくとも部分的に第2の出口に誘導するために制御デバイスを制御することができるので、方法は、流体、特にエアロゾルを希釈するためにも使用することができる。例えば、制御デバイスは、切り替え流体の第2の入口から流体導管への低減された又は部分的な流れのみを導入するように構成することができ、その切り替え流体は、エアロゾル(流体)と混合し、第1の出口に少なくとも部分的に誘導される希釈されたエアロゾルを生成することができる。
【0030】
実施形態では、方法は、第2の入口から切り替え流体導管を介して、少なくとも部分的に排出導管を介して、第2の出口に切り替え流体を誘導するステップを更に備える。このステップは、例えば、流体及び/又は切り替え流体の圧力を、切り替え流体が第1及び第2の出口の両方を通って出るように構成することによって確立することができる。切り替え流体が第1及び第2の出口の両方を通って出るとき、切り替え流体は、流体が第1の出口に移動することをブロックするだけでなく、切り替え流体は、流体を第2の出口に向かって能動的に押し出す。
【0031】
第4の態様によると、本発明は、堆積デバイス又は上記で説明したその実施形態を使用してターゲット上にエアロゾル粒子を堆積させるための方法を提供し、方法は、
第1の入口にエアロゾルを供給し、第1の入口から流体導管を介して、第1の出口を介して、ノズルを通ってターゲット上にエアロゾルを誘導するステップ、
切り替え流体が流体導管中に流れることを可能にするように制御デバイスを制御し、それによって、第2の入口から第1の切り替え流体導管を介して、流体導管を介して、少なくとも部分的に第1の出口に切り替え流体を誘導し、第1の入口から流体導管を介して、排出導管を介して、少なくとも部分的に第2の出口にエアロゾルを誘導するステップ
を備え、方法は、第2の入口から第1の切り替え流体導管を介して、第2の切り替え流体導管を介して、排出導管を介して、第2の出口に切り替え流体を誘導するステップを更に備える。
【0032】
エアロゾル粒子をターゲット上に堆積させるための方法及びその実施形態は、上述した実施形態による堆積デバイスの実際的な実装に関し、このことから、同じ技術的利点を有するため、以下では繰り返さない。
【0033】
実施形態では、方法は、第2の入口から切り替え流体導管を介して、少なくとも部分的に排出導管を介して、第2の出口に切り替え流体を誘導するステップを更に備える。
【0034】
本発明の第3の態様による流体の流れを切り替えるための方法、及び本発明の第4の態様によるエアロゾル粒子をターゲット上に堆積させるための方法の各々は、流体導管内の流体の流れをシース流体、特にシースガスで囲むステップを備えないことに留意されたい。
【0035】
本明細書に記載し、示す様々な態様及び特徴は、可能な限り、個々に適用することができる。これらの個々の態様、特に添付の従属請求項に記載する態様及び特徴は、分割特許出願の主題とすることができる。
【0036】
本発明は、添付の図面に示す例証的な実施形態に基づいて説明する。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】本発明の実施形態によるターゲット上に構造化材料を堆積させるための堆積デバイスの概略図を示す。
図2】本発明の第1の例による切り替えデバイスを備える、図1による堆積デバイスの堆積ユニットの一部の概略図を示し、切り替えデバイスは、第1の状態にある。
図3図2の堆積ユニットを示し、切り替えデバイスは、第2の状態にある。
図4】第2の例による切り替えデバイスを備える堆積ユニットの一部を示し、切り替えデバイスは、第1の状態にある。
図5図4の堆積ユニットを示し、切り替えデバイスは、第2の状態にある。
図6】本発明の代替の例による切り替えデバイスの概略図を示す。
図7】本発明の別の例による切り替えデバイスの概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0038】
図1は、本発明の例証的な実施形態による堆積デバイス1、特に構造化材料プリンタ、より具体的にはエアロゾルジェットプリンタの概略図を示す。堆積デバイス1は、流体のソース、特にガス源2を備える。一方では、ガス源2は、ガスライン7を介してエアロゾル源3に結合される。他方では、ガス源2は、ガス弁6に接続され、ガス弁6及びガスライン7を介して堆積ユニット5に結合される。
【0039】
エアロゾル源3では、ガス源2からの流体は、搬送ガスとして使用されて、エアロゾル流を作成する。エアロゾル流は、エアロゾル源3を出て、必要に応じてエアロゾル流を改質するための改質器4に向けられる。改質器4から、エアロゾル流は、堆積ユニット5に向けられる。エアロゾルライン8はそれぞれ、エアロゾル源3を改質器4に接続し、改質器4を堆積ユニット5に接続する。
【0040】
排出ライン9は、堆積ユニット5をフィルタリングデバイス10を介して環境に接続する。
【0041】
堆積ユニット5は、この例では、真空チャンバの内側を減圧するための真空ポンプ16に接続された真空チャンバ13の内側に位置付けられる。
【0042】
上述したガス源2は、好ましくは不活性ガス、より好ましくは窒素又はアルゴンを提供する。エアロゾル源3は、好ましくはナノエアロゾル源であり、より好ましくはスパークアブレーション生成器である。好ましくは、エアロゾル源3は、100nmよりも小さい、より好ましくは10nmよりも小さいサイズを有するエアロゾル粒子を有するエアロゾルを生成又は提供するように構成される。
【0043】
制御ユニット11は、制御ライン12によってエアロゾル源3、改質器4、堆積ユニット5、及びガス弁6に接続される。制御ユニット11は、堆積デバイス1のパラメータを監視及び制御することによって堆積プロセスを制御するように構成される。好ましくは、制御ユニット11は、堆積デバイス1のパラメータのその場測定を行い、リアルタイムで堆積プロセスを制御するように構成される。
【0044】
堆積デバイス1が使用されているとき、ガス源2は、ガスライン7を介してエアロゾル源3にガスを供給する。ガスは、能動エアロゾル源3を通って流れ、エアロゾル源によって生成された粒子を拾い上げ、ガス及び粒子を備えるエアロゾル流を作成する。その後、エアロゾル流は、エアロゾルライン8を介して改質器4を通って流れる。改質器4は、必要に応じてエアロゾル流を改質して、その所望の特性を得るように構成される。改質され得るエアロゾル流の特性は、とりわけ、エアロゾル粒子又はその凝集物の粒子サイズ、エアロゾル粒子の形状、及び粒子数濃度である。その後、改質されたエアロゾル流は、エアロゾルライン8を介して真空チャンバ13の内側の堆積ユニット5に流れる。真空ポンプ16は、真空チャンバ13の内側に真空を提供する。真空は、更に以下で更に説明するように、エアロゾル流が真空チャンバ13中に流れるのを助け得る。
【0045】
更に、ガス源2は、ガスライン7を介して及びガス弁6を介して堆積ユニット5にガスを供給する。ガス弁6は、この例では、堆積ユニット5に流れるガスをオン及びオフに切り替えるように構成された弁として具現化される。複数のガス源2が堆積デバイス1にガスを供給するために使用され得ることが理解されるべきである。エアロゾル源3に供給されるガスは、ガス弁6に供給されるガスとは異なり得る。
【0046】
図2及び図3は、本発明の例証的な実施形態による切り替えデバイス20と、堆積ヘッド又はノズル15とを備える堆積ユニット5の概略図を示す。この例では、堆積ユニット5及びノズル15は、真空チャンバ13の内側に配置されている。基板又はターゲット14は、真空チャンバ13の内側のノズル15の下方に配置される。ノズル15及びターゲット14は、互いに対して移動可能である。この例では、ターゲット14は、図示しないステージ上に配置されている。ステージは、ターゲット14の上方のノズル15の高さ及びロケーションを調整するために、ノズル15に対して3次元で移動可能である。
【0047】
切り替えデバイス20は、流体、即ちエアロゾル流40用の第1の入口21と、ノズル15と流体接続する第1の出口22とを有する流体導管26を備える。切り替えデバイス20は、ガス用の第2の入口23を有する切り替え流体導管31と、第2の出口24とを有する排出導管25とを更に備える。切り替え流体導管31は、第1の位置33において流体導管26と流体接続する。排出導管25は、第1の入口21と第1の位置33との間の第2の位置34において流体導管26と流体接続する。第1の出口22と第1の位置33とは、流体導管26に沿って第1の距離Aにわたって離間され、第1の出口22と第2の位置34とは、流体導管26に沿って第2の距離Bにわたって離間される。第1の入口21、第2の入口23、第1の出口22、及び第2の出口24は、エアロゾルライン8、ガスライン7、ノズル15、及び排出ライン9と流体接続する。
【0048】
切り替えデバイス20は、切り替え流体導管31中のガスの流れを制御する第1の弁27と、排出導管25中のガスの流れを制御する第2の弁28とを更に備える。好ましくは、第1の弁及び第2の弁は、制御ユニット11に接続される。
【0049】
図2は、両方の弁27、28が閉じられている第1の状態における切り替えデバイス20を概略的に示す。この状態では、エアロゾル流40は、エアロゾルライン8から、流体導管26を介して第1の出口22及びノズル15に流れることしかできない。ノズル15において、エアロゾル流は、エアロゾルジェットに変換され、エアロゾルジェットは、ターゲット14の表面上にエアロゾル流40からのエアロゾル粒子の所望の堆積を提供するためにターゲット14上に向けられる。
【0050】
図3は、両方の弁27、28が開いている第2の状態における切り替えデバイス20を概略的に示す。この状態では、切り替え流体41は、切り替え流体導管31を通って流体導管26中に流れる。一方では、切り替え流体41は、エアロゾル流40の通過をブロックし、そのエアロゾル流40は、排出導管25に向け直される。弁28が開いているので、エアロゾル流40は、切り替えデバイス20を出て第2の出口24を介して排出ライン9中に入ることができる。他方では、切り替え流体41は、第1の出口22及びノズル15に少なくとも部分的に向けられる。ノズル15において、切り替え流体41は、ジェットに変換され、ジェットは、ターゲット14上に向けられる。
【0051】
それ故に、第2の状態では、エアロゾル流40がノズル15に到達することが防止され、エアロゾル流40からのエアロゾル粒子がターゲット14の表面上に堆積されることが防止される。しかし、エアロゾル流40は停止されない。エアロゾル流40は、流れ続けることができるが、切り替え流体41によって第2の出口24に向け直される。それ故に、エアロゾル流40を第1の出口22と第2の出口24との間で切り替える間及びその逆の間に、エアロゾル源3及び/又は改質器4は、それらの動作状態を変更する必要がなく、依然として連続的で安定したエアロゾルの流れを提供することができる。
【0052】
図4及び図5は、本発明の第2の例証的な実施形態による切り替えデバイス120と、堆積ヘッド又はノズル115とを備える堆積ユニット105の概略図を示す。この例では、堆積ユニット105及びノズル115は、真空チャンバ113の内側に配置されている。基板又はターゲット114は、真空チャンバ113の内側のノズル115の下方に配置される。ノズル115及びターゲット114は、互いに対して移動可能である。この例では、ターゲット114は、図示しないステージ上に配置される。ステージは、ターゲット114の上方のノズル115の高さ及びロケーションを調整するために、ノズル115に対して3次元で移動可能である。
【0053】
切り替えデバイス120は、流体、即ちエアロゾル流140用の第1の入口121と、ノズル115と流体接続する第1の出口122とを有する流体導管126を備える。切り替えデバイス120は、ガス用の第2の入口123を有する第1の切り替え流体導管131と、第2の出口124を有する排出導管125とを更に備える。第1の切り替え流体導管131は、第1の位置133において流体導管126と流体接続する。排出導管125は、第1の入口121と第1の位置133との間の第2の位置134において流体導管126と流体接続する。第1の出口122と第1の位置133とは、流体導管126に沿って第1の距離Aにわたって離間され、第1の出口122と第2の位置134とは、流体導管126に沿って第2の距離Bにわたって離間される。この例による切り替えデバイス120は、第1の切り替え流体導管131と排出導管125との間に流体接続を提供する第2の切り替え流体導管132を更に備える。第1の入口121、第2の入口123、第1の出口122、及び第2の出口124はそれぞれ、エアロゾルライン8、ガスライン7、ノズル115及び、排出ライン9と流体接続する。
【0054】
切り替えデバイス120は、制御デバイス127を更に備え、その制御デバイス127は、この例では弁128、より具体的には三方弁を備え、弁128は、第1の切り替え流体導管131と第2の切り替え流体導管132との間の分岐点に配置される。制御デバイス127は、弁128を第1の状態と第2の状態との間で切り替え得る。
【0055】
第1の状態では、図4に概略的に示すように、第2の切り替え流体導管132を介してガスライン7と排出導管125との間に流体接続が確立される。使用時に、切り替え流体141は、排出導管125中に誘導される。切り替え流体141は、エアロゾル流140の排出導管125への通過をブロックし、エアロゾル流140は、流体導管126に沿って第1の出口122及びノズル115に向かって通過するように向けられる。ノズル115において、エアロゾル流は、エアロゾルジェットに変換され、エアロゾルジェットは、ターゲット114の表面上にエアロゾル流140からの粒子の所望の堆積を提供するためにターゲット114上に向けられる。好ましくは、切り替え流体141の圧力は、実質的に完全なエアロゾル流140をノズルに向かって向けるように構成される。しかしながら、使用時に、エアロゾル流140は、切り替え流体141によって完全にブロックされていないことがあり、エアロゾル流140の一部が、第1の状態では排出導管125を通って第2の出口124に依然として流れていることがある。
【0056】
第2の状態では、図5に概略的に示すように、ガスライン107と流体導管126との間に流体接続が確立される。この状態では、切り替え流体141は、切り替え流体導管131を通って流体導管126中に流れる。一方では、切り替え流体141は、エアロゾル流140の通過をブロックし、そのエアロゾル流140は、排出導管125に向け直される。エアロゾル流140は、切り替えデバイス120を出て第2の出口124を介して排出ライン9中に入ることができる。他方では、切り替え流体141は、第1の出口122及びノズル115に少なくとも部分的に向けられる。ノズル115において、切り替え流体141は、ジェットに変換され、ジェットは、ターゲット114上に向けられる。
【0057】
それ故に、第2の状態では、エアロゾル流140がノズル115に到達することが防止され、エアロゾル流140からのエアロゾル粒子がターゲット114の表面上に堆積されることが防止される。しかしながら、エアロゾル流140は停止されない。エアロゾル流140は、流れ続けることができるが、切り替え流体141によって第2の出口124に向け直される。それ故に、エアロゾル流を第1の出口122と第2の出口124との間で切り替える間及びその逆の間に、エアロゾル源3及び/又は改質器4は、それらの動作状態を変更する必要がなく、依然として連続的で安定したエアロゾルの流れを提供することができる。好ましくは、切り替え流体141の圧力は、少なくとも第2の状態ではエアロゾル流140を効果的にブロックするように構成される。より好ましくは、切り替え流体141の圧力は、切り替え流体141の一部がエアロゾル流140と共に排出導管125を通って第2の出口124に流れ得るように構成される。
【0058】
少なくとも上記の例では、エアロゾル流の流量は、好ましくは1~10リットル/分である。第1の状態では、エアロゾル流40、140は、第1の入口21、121から流体導管26、126を介して、第1の出口22、122を介して、ノズル15、115を通って流れ、そのノズル15、115は、エアロゾル流40、140をターゲット14、114上に向けて、その上にエアロゾル粒子を堆積させる。材料の層、特にエアロゾル粒子の構造化層は、ノズル15、115に対してステージ及びそれと共にターゲット14、114を移動させることによってターゲット14、114上に形成され、それは、堆積されたエアロゾル粒子によってターゲット14、114上にライン及び/又はパターンを提供することを可能にする。印刷された構造化ライン及びパターンのフィーチャサイズは、好ましくは1mmよりも小さく、より好ましくは100μmよりも小さい。
【0059】
図6は、切り替えデバイス220の簡略化した例を示す。図示のように、切り替えデバイス220はまた、第2の弁28又は第2のガス導管132なしで具現化され得る。この実施形態は、真空チャンバ中での使用に特に適している。
【0060】
好ましくは、エアロゾル流240からの粒子の堆積は、堆積された材料が環境からの粒子によって汚染されることを防止するために、清浄な環境で実行される。清浄な環境を提供する1つの方法は、周囲空気及び任意の汚染物質が大幅に除去される真空チャンバ中で堆積を実行することである。真空チャンバ中で堆積ユニットを使用するとき、切り替えデバイス220の内側の圧力がノズル215の外側の圧力よりも高いので、真空チャンバの内部の真空は、エアロゾル流240がノズル215に流れて通るのを助けることができる。真空チャンバの内側の圧力も排出導管中の圧力よりも低いので、エアロゾル流240は、主に流体導管226を通ってノズル215に向かって流れるであろう。真空チャンバの内側の圧力は、好ましくは10mbar以下、好ましくは1mbar以下である。圧力差は、他の方法で得られ得ることが理解されるべきである。
【0061】
制御デバイス227は、弁229を備える。制御デバイス227は、弁229を、弁229が閉じられ、切り替え流体導管231を塞ぐ第1の状態と、弁229が開かれ、切り替え流体241が切り替え流体導管231を介して流体導管226中に入ることを可能にする第2の状態との間で切り替え得る。
【0062】
切り替えデバイス220が第1の状態にあるとき、切り替え流体導管231は、弁229によってブロックされる。それ故に、切り替え流体241の流れはブロックされる。第1の入口221を介して切り替えデバイス220中に導入されたエアロゾル流240は、流体導管226を通って流れる。エアロゾル流240の少なくとも第1の部分は、第1の出口222に流れ、ノズル214を通って、エアロゾル流240の前記第1の部分のエアロゾル粒子をターゲット(図示せず)上に堆積させる。エアロゾル流240の第2の部分は、排出導管225を通って流れ得る。好ましくは、堆積デバイスは、エアロゾル流240のこの第2の部分を最小限に抑えるように構成される。
【0063】
切り替えデバイス220が第2の状態にあるとき、切り替え流体241は、流体導管226中に入ることができる。一方では、切り替え流体241は、エアロゾル流240の通過をブロックするように構成され、そのエアロゾル流240は、排出導管225に向け直される。他方では、切り替え流体241は、第1の出口222及びノズル214に少なくとも部分的に向けられる。
【0064】
それ故に、第2の状態では、エアロゾル流240がノズル214に到達することが防止され、エアロゾル240からのエアロゾル粒子がターゲットの表面上に堆積されることが防止される。しかしながら、エアロゾル流240は停止されない。エアロゾル流240は、流れ続けることができるが、切り替え流体241によって第2の出口224に向け直される。それ故に、エアロゾル流240を第1の出口222と第2の出口224との間で切り替える間及びその逆の間に、エアロゾル源3及び/又は改質器4は、それらの動作状態を変更する必要がなく、依然として連続的で安定したエアロゾルの流れを提供することができる。
【0065】
加えて、切り替え流体241及び/又はエアロゾル流240の圧力が正しく設定される場合、ノズル214からのジェットの流れプロファイルは、実質的に乱されない。ノズル214からのジェットの乱れを最小限に抑えるために、同じ流体、特に同じガスが、エアロゾルの切り替え流体及びキャリア流体に使用される。
【0066】
エアロゾル流240の流れを第1の出口222から第2の出口224に切り替えるとき、即ち、ノズル214を通って流れるのを停止させるように流体流240を切り替えるとき、切り替えガス流241は、エアロゾル流240を第1の出口222から排出導管225に向かって押し進める。切り替え流体導管232のエントランスを既に通過したエアロゾル流240の一部は、エアロゾル流240を切り替えた後の僅かな遅延期間にわたってノズル214に流れて通り続ける。この遅延期間は、流体導管226に沿った第1の距離Aに少なくとも部分的に関連する。遅延期間を最小限に抑えるために、距離Aは、可能な限り小さくすべきであり、好ましくは10cmよりも小さく、好ましくは0.2~10cm、より好ましくは0.5~2cmである。
【0067】
加えて、切り替え流体241によってエアロゾル流240を切り替えた後の遅延期間を最小限に抑えるために、弁229と流体導管226との間の距離も可能な限り小さい方が好ましい。
【0068】
切り替えデバイス220が流体流240の流れを第2の出口224から第1の出口222に切り替えるとき、即ち、流体流240をノズル214を通って流れるように切り替えるとき、切り替えガス流241は停止され、エアロゾル流240は、排出導管225のエントランスから第1の出口222に向かって流れることを可能にされる。エアロゾル流240は、エアロゾル流240を切り替えた後の僅かな遅延期間にわたって排出導管225のエントランスから第1の出口222に流れる。この遅延期間は、流体導管226に沿った第2の距離Bに少なくとも部分的に関連する。遅延期間を最小限に抑えるために、距離Bは、可能な限り小さくすべきであり、好ましくは20cmよりも小さく、より好ましくは1~20cmである。
【0069】
堆積ユニット5は、ターゲット上又は複数のターゲット上に同時に構造化材料を堆積させるために、切り替えデバイスの第1の出口に流体接続するように配置される複数のノズルを備え得ることが理解されるべきである。代替として、複数のノズルの各々は、構造化材料を互いに独立してターゲット上又は複数のターゲット上に堆積させるために、対応する切り替えデバイスの第1の出口に流体接続するように配置され得る。
【0070】
複数のノズル314用の切り替えデバイス320の例を図7に示す。流体導管326は、複数の第1の出口322を備え、切り替え流体導管331は、対応する第1の出口322と第1の入口321との間の複数の第1の位置において流体導管326と流体接続するように配置され、複数のノズル314の各々は、複数の第1の出口322のうちの1つに流体接続するように配置される。
【0071】
切り替えデバイス320は、切り替え流体導管331の各々中のガスの流れを制御する一組の弁329を備える制御ユニット327を更に備える。各弁329を制御することによって、各対応する第1の出口322及び対応するノズル314を通るエアロゾル流340の流れを制御することができる。切り替え流体341によってブロックされたエアロゾル流340の一部は、排出導管325に向け直される。図7は、1つの排出導管325を有する実施形態を示すが、切り替えデバイス320はまた、各第1の出口322に対応する別個の排出導管を備え得る。
【0072】
上記の説明は、好ましい実施形態の動作を例示するために含まれ、本発明の範囲を限定することを意味しないことが理解されるべきである。上記の議論から、本発明の範囲によって更に包含されるであろう多くの変形形態が当業者に明らかとなるであろう。
【0073】
例えば、上記で説明した例の制御デバイス、特に弁27、28、128、229、329はまた、エアロゾル流を切り替えるのではなく、第1の出口を介して切り替えデバイスを出るエアロゾル流を希釈するために、切り替え流体が流体導管中に導入されることを提供するように構成され得る。
【0074】
要約すると、本発明は、流体の流れを切り替えるための切り替えデバイスに関し、切り替えデバイスは、流体用の第1の入口と第1の出口とを備える流体導管と、切り替え流体用の第2の入口を備える第1の切り替え流体導管であって、その第1の切り替え流体導管は、第1の入口と第1の出口との間の第1の位置において流体導管と流体接続するように構成された、第1の切り替え流体導管と、第2の出口を備える排出導管であって、その排出導管は、第1の入口と第1の位置との間の第2の位置において流体導管と流体接続するように構成された、排出導管と、切り替え流体の流体導管への流れを制御するように構成された制御デバイスとを備える。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載の事項を、そのまま、付記しておく。
[1] 流体の流れを切り替えるための切り替えデバイスであって、前記切り替えデバイスは、
前記流体用の第1の入口と第1の出口とを備える流体導管と、
切り替え流体用の第2の入口を備える第1の切り替え流体導管であって、その第1の切り替え流体導管は、前記第1の入口と前記第1の出口との間の第1の位置において前記流体導管と流体接続するように構成された、第1の切り替え流体導管と、
第2の出口を備える排出導管であって、その排出導管は、前記第1の入口と前記第1の位置との間の第2の位置において前記流体導管と流体接続するように構成された、排出導管と、
前記切り替え流体の前記流体導管への前記流れを制御するように構成された制御デバイスと
を備え、前記切り替えデバイスは、前記排出導管及び前記第1の切り替え流体導管と流体接続するように構成された第2の切り替え流体導管を更に備え、前記制御デバイスは、前記切り替え流体の前記第1の切り替え流体導管及び/又は前記第2の切り替え流体導管への前記流れを制御するように構成されている、切り替えデバイス。
[2] 前記第1の切り替え流体導管は、前記流体導管中に、好ましくは直接、進出する、[1]に記載の切り替えデバイス。
[3] 前記制御デバイスは、流体の流れが前記第1の位置において前記流体導管に入ることを実質的に防止するように前記制御デバイスが構成された第1の状態と、前記切り替え流体の前記流体導管への流れを可能にするように前記制御デバイスが構成された第2の状態とを有する、[1]に記載の切り替えデバイス。
[4] 前記制御デバイスは、弁を備える、[1]~[3]のうちのいずれか一項に記載の切り替えデバイス。
[5] 前記第1の出口と前記第1の位置との間の前記流体導管に沿った第1の距離は、10cmよりも小さく、好ましくは0.2~10cm、より好ましくは0.5~2cmである、[1]~[4]のうちのいずれか一項に記載の切り替えデバイス。
[6] 前記第1の出口と前記第2の位置との間の前記流体導管に沿った第2の距離は、20cmよりも小さく、好ましくは0.2~20cm、より好ましくは0.2~2cmである、[1]~[5]のうちのいずれか一項に記載の切り替えデバイス。
[7] 堆積デバイスであって、前記堆積デバイスは、ターゲット上にエアロゾル流を向けるためのノズルと、[1]~[6]のうちのいずれか一項に記載の切り替えデバイスとを備え、前記ノズルは、前記第1の出口に流体接続するように配置されている、堆積デバイス。
[8] 前記堆積デバイスは、前記エアロゾル流のソースを更に備え、前記エアロゾル流の前記ソースは、前記第1の入口に流体接続するように配置されている、[7]に記載の堆積デバイス。
[9] 前記エアロゾル流中のエアロゾル粒子の粒子サイズは、100nmよりも小さく、好ましくは10nmよりも小さい、[7]又は[8]に記載の堆積デバイス。
[10] 前記堆積デバイスは、前記ターゲット上にフィーチャを堆積させるように構成され、堆積された前記フィーチャのフィーチャサイズは、1mmよりも小さく、好ましくは100μmよりも小さい、[7]、[8]、又は[9]に記載の堆積デバイス。
[11] 前記堆積デバイスは、切り替え流体のソースを更に備え、前記切り替え流体の前記ソースは、前記第2の入口に流体接続するように配置される、[7]~[10]のうちのいずれか一項に記載の堆積デバイス。
[12] 前記切り替え流体は、ガス、好ましくは実質的に不活性なガス、好ましくは窒素又はアルゴンガスを含む、[11]に記載の堆積デバイス。
[13] 前記堆積デバイスは、フィルタリングデバイスを更に備え、前記フィルタリングデバイスは、前記排出導管と流体接続するように配置されている、[7]~[12]のうちのいずれか一項に記載の堆積デバイス。
[14] 前記堆積デバイスは、複数のノズルを備え、各々は、前記切り替えデバイスの前記第1の出口に流体接続するように配置されるか、又は各々は、対応する切り替えデバイスの前記第1の出口に流体接続するように配置されている、[7]~[13]のうちのいずれか一項に記載の堆積デバイス。
[15] 前記流体導管は、複数の第1の出口を備え、前記第1の切り替え流体導管は、対応する第1の出口と前記第1の入口との間の複数の第1の位置において前記流体導管と流体接続するように配置され、前記複数のノズルの各々は、前記複数の第1の出口のうちの1つに流体接続するように配置されている、[14]に記載の堆積デバイス。
[16] [1]~[6]のうちのいずれか一項に記載の切り替えデバイスを使用して流体の流れを切り替えるための方法であって、前記方法は、
-前記第1の入口に前記流体を供給し、前記第1の入口から前記流体導管を介して前記第1の出口に前記流体を誘導するステップ、
前記切り替え流体が前記流体導管中に流れることを可能にするように前記制御デバイスを制御し、それによって、前記第2の入口から前記第1の切り替え流体導管を介して、前記流体導管を介して、少なくとも部分的に前記第1の出口に前記切り替え流体を誘導し、前記第1の入口から前記流体導管を介して、前記排出導管を介して、少なくとも部分的に前記第2の出口に前記流体を誘導するステップ
を備え、前記方法は、前記第2の入口から前記第1の切り替え流体導管を介して、前記第2の切り替え流体導管を介して、前記排出導管を介して、前記第2の出口に前記切り替え流体を誘導するステップを更に備える、方法。
[17] 前記方法は、前記第2の入口から前記切り替え流体導管を介して、少なくとも部分的に前記排出導管を介して、前記第2の出口に前記切り替え流体を誘導するステップを更に備える、[16]に記載の方法。
[18] [7]に記載の堆積デバイスを使用してターゲット上にエアロゾル粒子を堆積させるための方法であって、前記方法は、
前記第1の入口にエアロゾルを供給し、前記第1の入口から前記流体導管を介して、前記第1の出口を介して、前記ノズルを通って前記ターゲット上に前記エアロゾルを誘導するステップ、
前記切り替え流体が前記流体導管中に流れることを可能にするように前記制御デバイスを制御し、それによって、前記第2の入口から前記第1の切り替え流体導管を介して、前記流体導管を介して、少なくとも部分的に前記第1の出口に前記切り替え流体を誘導し、前記第1の入口から前記流体導管を介して、前記排出導管を介して、前記第2の出口に前記エアロゾルを誘導するステップ
を備え、前記方法は、前記第2の入口から前記第1の切り替え流体導管を介して、前記第2の切り替え流体導管を介して、前記排出導管を介して、前記第2の出口に前記切り替え流体を誘導するステップを更に備える、方法。
[19] 前記方法は、前記第2の入口から前記切り替え流体導管を介して、前記排出導管を介して、前記第2の出口に前記切り替え流体を部分的に誘導するステップを更に備える、[18]に記載の方法。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7