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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-07
(45)【発行日】2025-03-17
(54)【発明の名称】サポーター
(51)【国際特許分類】
   A61F 5/02 20060101AFI20250310BHJP
   A41D 13/05 20060101ALI20250310BHJP
   A44B 18/00 20060101ALI20250310BHJP
【FI】
A61F5/02 K
A41D13/05 125
A44B18/00
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2024091557
(22)【出願日】2024-06-05
【審査請求日】2024-06-05
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000131555
【氏名又は名称】株式会社シャルレ
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】本城 真理子
【審査官】須賀 仁美
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-043509(JP,A)
【文献】特開平08-089521(JP,A)
【文献】特開2001-017457(JP,A)
【文献】特開2003-024356(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F5/00-5/02
A61F13/14
A41D13/05
A44B18/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
人体の所定部に取り付けられて前記所定部をサポートするサポート部、第1接続部、および、前記第1接続部とは前記サポート部を挟んで反対側に位置する第2接続部を含む本体と、
前記第1接続部および前記第2接続部に着脱可能に取り付けられる1つのコネクトパーツと、を備え、
前記1つのコネクトパーツは、第1コネクトパーツ面と、前記第1コネクトパーツ面とは異なる第2コネクトパーツ面と、前記第1コネクトパーツ面に設けられる第1係合部と、前記第2コネクトパーツ面に設けられる第2係合部と、を含み、
前記第1係合部が前記第1接続部および前記第2接続部の一方に取り付けられた状態において、前記第2係合部は、前記第1接続部および前記第2接続部の他方に取り付け可能に構成され、
前記第1接続部および前記第2接続部は、それぞれ前記サポート部と一体に構成され、または、前記サポート部に縫着によって取り付けられ、
前記第1係合部が前記第1接続部および前記第2接続部の一方に取り付けられた状態において、前記第2係合部が前記第1接続部および前記第2接続部の他方に取り付けられることによって、前記所定部をサポートするように構成され
前記1つのコネクトパーツは、前記1つのコネクトパーツの厚さ方向において重ねられる第1部材および第2部材を備え、
前記第1係合部は、前記第1部材のうちの前記第2部材と対向する第1内面、および、前記第2部材のうちの前記第2部材と対向する第2内面を含む内面に設けられ、
前記第2係合部は、前記1つのコネクトパーツの外面に設けられる、サポーター。
【請求項2】
前記第1係合部は、前記第1内面および前記第2内面のそれぞれに設けられる、請求項に記載のサポーター。
【請求項3】
前記第1接続部は、第1本体面と、前記第1本体面とは異なる第2本体面と、を含み、
前記第1本体面と、前記第2本体面と、には、前記第1係合部と係合可能な第1本体係合部が設けられ、
前記第2接続部は、第3本体面と、前記第3本体面とは異なる第4本体面と、を含み、
前記第3本体面と、前記第4本体面と、には、前記第1係合部と係合可能な第2本体係合部が設けられる、請求項に記載のサポーター。
【請求項4】
前記第1係合部は、前記第1部材と前記第2部材とが分離不能に構成される部分から前記本体の延びる所定方向に離れた位置に設けられる、請求項に記載のサポーター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サポーターに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、人体の所定部に取り付けられて人体をサポートするサポーターが開示されている。特許文献1のサポーターを装着する場合、ユーザーは、本体の一方の端部の裏側に設けられる雄型面ファスナーを、本体の他方の端部の表側に設けられる雌型面ファスナーに取り付けることによって、サポーターを人体の所定部に取り付ける。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-10393号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のサポーターを着用する場合、ユーザーは、雌型面ファスナーが設けられる端部を左右の一方の手で人体の所定部に押さえた状態において、左右の他方の手で雄型面ファスナーが設けられる端部を雌型面ファスナーに取り付ける。雌型面ファスナーおよび雄型面ファスナーは予め本体に設けられるため、特許文献1のサポーターは、右利きおよび左利きの一方のユーザーにしか対応させられない。このため、ユーザーの利便性に向上の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示に従うサポーターは、人体の所定部に取り付けられて前記所定部をサポートするサポート部、第1接続部、および、前記第1接続部とは前記サポート部を挟んで反対側に位置する第2接続部を含む本体と、前記第1接続部および前記第2接続部に着脱可能に取り付けられるコネクトパーツと、を備え、前記コネクトパーツは、第1面と、前記第1面とは異なる第2面と、前記第1面に設けられる第1係合部と、前記第2面に設けられる第2係合部と、を含み、前記第1係合部が前記第1接続部および前記第2接続部の一方に取り付けられた状態において、前記第2係合部は、前記第1接続部および前記第2接続部の他方に取り付け可能に構成される。
【0006】
上記構成によれば、コネクトパーツは、本体のうちの第1接続部および第2接続部のいずれにも着脱可能に構成される。このため、ユーザーは、自身の利き手等に応じて、第1接続部および第2接続部からコネクトパーツの第1係合部を取り付ける接続部を選択できる。このため、ユーザーがサポーターを人体の所定部に取り付けやすくなる。したがって、サポーターは、ユーザーの利便性を向上できる。
【発明の効果】
【0007】
本開示のサポーターは、ユーザーの利便性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態のサポーターを装着したユーザーを前方から視た斜視図である。
図2図1のサポーターを装着したユーザーを後方から視た斜視図である。
図3図1のサポーターを表側から視た平面図である。
図4図3のコネクトパーツを取り外した状態のサポーターを示す平面図である。
図5図4のサポーターを裏側から視た背面図である。
図6図3のコネクトパーツを表側から視た平面図である。
図7図6のコネクトパーツを裏側から視た背面図である。
図8図6のコネクトパーツの内面を示す平面図である。
図9図8のコネクトパーツの取付方法の一例の第2取付手順を示す模式図である。
図10図9のコネクトパーツの取付方法の一例の第3取付手順を示す模式図である。
図11図1のサポーターの装着方法の一例の第1装着手順を示す模式図である。
図12図1のサポーターの装着方法の一例の第2装着手順を示す模式図である。
図13図1のサポーターの装着方法の一例の第3装着手順を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<実施形態>
図1から図13を参照して、本実施形態のサポーター1について説明する。サポーター1は、例えば、人体の少なくとも一部を覆う形状を有する。本実施形態のサポーター1は、例えば、ユーザーの腰100に取り付けられる腰用サポーターである。腰100は、人体の所定部の一例である。腰用サポーターは、例えば、コルセットを含む。サポーター1は、ユーザーの腰100をサポートする。サポーター1は、例えば、ユーザーの腰椎および骨盤の少なくとも1つをサポートするように構成される。
【0010】
サポーター1の上下方向は、ユーザーがサポーター1を装着した状態における、ユーザーの上下方向と対応する。サポーター1の左右方向は、ユーザーがサポーター1を装着する場合における、ユーザーの左右方向と対応する。サポーター1の左右方向は、例えば、ユーザーがサポーター1を腰100に押し当てた状態において、サポーター1が延びるように両端部のそれぞれを把持した状態におけるユーザーの左右方向と対応する。サポーター1は、例えば、本体10が所定方向に延びるように構成される。本実施形態では、所定方向は、左右方向に沿う。所定方向と直交する方向を、サポーター1の幅方向とする。本実施形態では、ユーザーがサポーター1を装着する場合において、サポーター1のうちのユーザーの肌に近い側を裏側とし、サポーター1の裏側と反対側を表側とする。以下では、サポーター1のうちの表側を向く面を表面、裏側を向く面を裏面と記載することがある。
【0011】
<サポーター1の構成>
図1から図8を参照して、サポーター1の構成を説明する。
図1および図2に示されるように、サポーター1は、ユーザーの腰100に装着可能に構成される。サポーター1は、本体10およびコネクトパーツ50を備える。本体10は、例えば、左右方向、上下方向、および、裏表方向を予め設定される方向にしてユーザーに装着されるように構成される。本体10は、左右方向、上下方向、および、裏表方向が予め設定される方向になるようにユーザーに装着されることによって、腰100を好適にサポートできるように構成される。
【0012】
図3に示されるように、本体10は、例えば、第1本体部11および第2本体部12を有する。第1本体部11および第2本体部12は、例えば、別体に構成される。第1本体部11および第2本体部12は、例えば、左右方向に並ぶように互いに連結される。第1本体部11は、例えば、本体10の右側端部を含む。第2本体部12は、例えば、本体10の左側端部を含む。第1本体部11および第2本体部12は、左右方向において、第2本体部12の右端部が第1本体部11の左端部と重なるように、互いに連結される。本実施形態では、第1本体部11が第2本体部12よりも表側に配置される例を説明するが、第1本体部11が第2本体部12よりも裏側に配置されてもよい。
【0013】
第1本体部11および第2本体部12は、例えば、第1本体部11および第2本体部12の一方が、第1本体部11および第2本体部12の他方に対して左右方向に移動できるよう連結される。第1本体部11および第2本体部12は、例えば、第1本体部11および第2本体部12の一方が、第1本体部11および第2本体部12の他方に対して上下方向に移動できるよう連結される。第1本体部11および第2本体部12の一方が、第1本体部11および第2本体部12の他方に対して移動することによって、ユーザーの腰100の形状に応じて腰100を好適にサポートできる。
【0014】
<本体10>
本体10は、ユーザーの腰100に取り付けられた状態において、ユーザーの腰100をサポートするサポート部20、第1接続部30、および、第2接続部40を備える。本体10は、例えば、可撓性を有し、かつ、伸縮しにくい布によって構成される。本体10は、可撓性を有し、かつ、伸縮しにくい樹脂等によって構成されてもよい。サポート部20は、例えば、第1サポート部21および第2サポート部22を有する。第1サポート部21および第1接続部30は、例えば、第1本体部11に設けられる。第2サポート部22および第2接続部40は、例えば、第2本体部12に設けられる。
【0015】
サポート部20は、例えば、少なくとも1つのサポート片23を含む。サポート片23は、例えば、本体10よりも硬い材料によって構成される。サポート片23は、例えば、上下方向に延びる。サポート片23は、ユーザーの腰100を好適にサポートできるようにサポート部20に配置される。サポート片23は、例えば、サポート部20の表面に露出しないようにサポート部20に設けられる。サポート部20には、例えば、サポート片23が配置される袋状の部分が設けられる。
【0016】
本体10の外周の少なくとも一部には、縁部13が設けられる。縁部13は、例えば、第1本体部11および第2本体部12のそれぞれの外周に設けられる。縁部13は、例えば、第1本体部11および第2本体部12のそれぞれの外周の全体に設けられる。縁部13は、例えば、第1本体部11および第2本体部12を構成するそれぞれの布に取り付けられるテープ状の部材によって構成される。
【0017】
図4および図5に示されるように、第1接続部30および第2接続部40のそれぞれは、例えばサポート部20から延びる帯状の部分である。第2接続部40は、サポート部20を挟んで第1接続部30とは反対側に位置する。第1接続部30は、例えば、第1サポート部21の右端部から右方に延びるように第1サポート部21の右端部と連続する。第2接続部40は、例えば、第2サポート部22の左端部から左方に延びるように第2サポート部22の左端部と連続する。第1接続部30は、例えば、第1サポート部21と一体に形成される。第1接続部30と第1サポート部21とは、例えば、それぞれ1つの部材の別の領域を示す。第1接続部30は、第1サポート部21と別体に形成されて、縫着等によって第1サポート部21に取り付けられてもよい。第2接続部40と第2サポート部22とは、例えば、それぞれ1つの部材の別の領域を示す。第2接続部40は、第2サポート部22と別体に形成されて、縫着等によって第2サポート部22に取り付けられてもよい。
【0018】
第1接続部30は、第1サポート部21と連続する帯状の第1部分31と、第1サポート部21とは反対側の第1端部32とを備える。例えば、第1部分31の幅方向の最大寸法は、第1サポート部21の幅方向の最大寸法よりも短い。第1端部32の右端部は、幅方向の中央部が右方に突出した湾曲形状を有する。
【0019】
第1接続部30は、第1本体面30Aと、第2本体面30Bと、を含む。第1本体面30Aおよび第2本体面30Bの一方は、第1接続部30の表面を構成する。第1本体面30Aおよび第2本体面30Bの他方は、第1接続部30の裏面を構成する。本実施形態では、第1本体面30Aは、第1接続部30の表面を構成し、かつ、第2本体面30Bは、第1接続部30の裏面を構成する。
【0020】
第1接続部30は、第1本体係合部33を備える。第1本体係合部33は、第1本体面30Aおよび第2本体面30Bの両方に設けられる。第1本体係合部33は、第1本体面30Aおよび第2本体面30Bのうちの縁部13以外の部分に設けられる。第1本体面30Aの第1本体係合部33は、第1本体面30Aのうちの縁部13以外の実質的全体に設けられる。第2本体面30Bの第1本体係合部33は、第2本体面30Bのうちの第1端部32に対応する部分の縁部13以外の実質的全体に設けられる。第1本体面30Aの第1本体係合部33の面積は、第2本体面30Bの第1本体係合部33の面積よりも大きい。第1本体係合部33は、例えば、面ファスナーを含む。第1本体係合部33の面ファスナーは、例えば、雌型面ファスナーである。
【0021】
第2接続部40は、第2サポート部22と連続する帯状の第2部分41と、第2サポート部22とは反対側の第2端部42とを備える。例えば、第2部分41の幅方向の最大寸法は、第2サポート部22の幅方向の最大寸法よりも短い。第2端部42の左端部は、幅方向の中央部が左方に突出した湾曲形状を有する。
【0022】
第2接続部40は、第3本体面40Aと、第4本体面40Bと、を含む。第3本体面40Aおよび第4本体面40Bの一方は、第2接続部40の表面を構成する。第3本体面40Aおよび第4本体面40Bの他方は、第2接続部40裏面を構成する。本実施形態では、第3本体面40Aは、第2接続部40の表面を構成し、かつ、第4本体面40Bは、第2接続部40の裏面を構成する。
【0023】
第2接続部40は、第2本体係合部43を備える。第2本体係合部43は、第3本体面40Aおよび第4本体面40Bの両方に設けられる。第3本体面40Aの第2本体係合部43は、第3本体面40Aのうちの縁部13以外の実質的全体に設けられる。第4本体面40Bの第2本体係合部43は、第4本体面40Bのうちの第2端部42に対応する部分の縁部13以外の実質的全体に設けられる。第3本体面40Aの第2本体係合部43の面積は、第4本体面40Bの第2本体係合部43の面積よりも大きい。第2本体係合部43は、例えば、面ファスナーを含む。第2本体係合部43の面ファスナーは、例えば、雌型面ファスナーである。
【0024】
第1接続部30の所定方向の寸法は、例えば、第2接続部40の所定方向の寸法と実質的に等しい。第1接続部30の幅方向の寸法は、例えば、第2接続部40の幅方向の寸法と実質的に等しい。第1接続部30および第2接続部40は、例えば、互いに左右対称になるように構成される。
【0025】
<補助ベルト60>
サポーター1は、例えば、サポーター1の締め付けの程度を調整する補助ベルト60をさらに備える。補助ベルト60は、例えば、伸縮性の低い材料によって構成される。サポーター1は、本体10がユーザーの腰100に取り付けられた状態において、補助ベルト60が締められることによって、サポーター1の締め付けの程度を調整できる。
【0026】
補助ベルト60は、例えば、第1本体部11に設けられる第1補助ベルト61と、第2本体部12に設けられる第2補助ベルト62と、を備える。第1補助ベルト61は、例えば、第1本体部11の表側において、第1本体部11と、第1接続部30との境界部分に接続される。第2補助ベルト62は、例えば、第2本体部12の表側において第1本体部11と、第1接続部30との境界部分に接続される。第1補助ベルト61は、第1接続部30および第2接続部40の少なくとも1つに接続可能な第1ベルト接続部63を含む。第1ベルト接続部63の少なくとも一部は、第1接続部30の第1本体面30Aの表側に配置される。第2補助ベルト62は、第1接続部30および第2接続部40の少なくとも1つに接続可能な第2ベルト接続部64を含む。第2ベルト接続部64の少なくとも一部は、第2接続部40の第3本体面40Aの表側に配置される。
【0027】
本体10は、第1サポート部21に設けられる第1リング66と、第2サポート部22に設けられる第2リング67と、を備える。第1リング66は、第1補助ベルト61が通るように構成される。第2リング67は、第2補助ベルト62が通るように構成される。本体10は、例えば、第1リング66を第1本体部11に取り付けるための第1リング取付部68をさらに備える。本体10は、例えば、第2リング67を第2本体部12に取り付けるための第2リング取付部69をさらに備える。
【0028】
第1リング取付部68は、例えば、第1サポート部21の裏側に取り付けられる帯状の部材である。第1リング取付部68の一方の端部は、第1サポート部21に取り付けられ、かつ、他方の端部には、第1リング66が取り付けられる。第1サポート部21には、孔14が設けられる。第2本体部12の右方の端部には、第3リング70が取り付けられる。第1サポート部21の裏側から左方に延びる第1リング取付部68は、第3リング70に通されることによって、右方に折り返される。第1リング取付部68のうちの折り返されて右方に延びる部分は、孔14を介して第1本体部11の表側に導かれる。このため、第1リング取付部68の端部に取り付けられる第1リング66が第1本体部11の表側に配置される。第1本体部11と、第1接続部30との境界部分から左方に延びる第1補助ベルト61は、第1リング66に通されることによって右方に折り返される。
【0029】
第2リング取付部69は、例えば、第2サポート部22の表側に取り付けられる帯状の部材である。第2リング取付部69の一方の端部は、第2サポート部22に取り付けられ、かつ、他方の端部には、第2リング67が取り付けられる。第1本体部11の左方の端部には、第4リング71が取り付けられる。第2サポート部22の表側から右方に延びる第2リング取付部69は、第4リング71に通されることによって、左方に折り返される。第2本体部12と、第2接続部40との境界部分から右方に延びる第2補助ベルト62は、第2リング67に通されることによって左方に折り返される。
【0030】
第1補助ベルト61のうちの右方に折り返される部分は、第1ベルト接続部63を含む。第2補助ベルト62のうちの左方に折り返される部分は、第2ベルト接続部64を含む。補助ベルト60、第1リング取付部68、第2リング取付部69、第3リング70、および、第4リング71は、第1本体部11および第2本体部12の連結構造を兼ねる。
【0031】
第1ベルト接続部63の右端部である第1補助ベルト端部63Bの裏面には、第1ベルト係合部63Cが設けられる。第1ベルト係合部63Cは、第1本体係合部33および第2本体係合部43と係合可能に構成される。第1ベルト係合部63Cは、例えば、面ファスナーを含む。第1ベルト係合部63Cの面ファスナーは、例えば、雄型面ファスナーである。第2ベルト接続部64の左端部である第2補助ベルト端部64Bの裏面には、第2ベルト係合部64Cが設けられる。第2ベルト係合部64Cは、第1本体係合部33および第2本体係合部43と係合可能に構成される。第2ベルト係合部64Cは、例えば、面ファスナーを含む。第2ベルト係合部64Cの面ファスナーは、例えば、雄型面ファスナーである。
【0032】
第1ベルト接続部63の表面63Aおよび第2ベルト接続部64の表面64Aの少なくとも1つには、第3ベルト係合部65が設けられる。第3ベルト係合部65は、例えば、第1ベルト接続部63の表面63Aおよび第2ベルト接続部64の表面64Aの一方のみに設けられる。第3ベルト係合部65は、第1ベルト接続部63の表面63Aおよび第2ベルト接続部64の表面64Aの両方に設けられてもよい。第3ベルト係合部65は、例えば、第1ベルト係合部63Cまたは第2ベルト係合部64Cと係合可能に構成される。第3ベルト係合部65は、例えば、面ファスナーを含む。第3ベルト係合部65の面ファスナーは、例えば、雌型面ファスナーである。第1ベルト接続部63の表面63Aおよび第2ベルト接続部64の表面64Aの少なくとも1つには、第3ベルト係合部65が設けられる。
【0033】
例えば、腰100が細いユーザーでは、サポーター1を装着する場合に、ユーザーの前側において、第1補助ベルト端部63Bおよび第2補助ベルト端部64Bが左右方向において重なる場合がある。サポーター1は、第1補助ベルト端部63Bおよび第2補助ベルト端部64Bが左右方向において重なる場合、第1補助ベルト端部63Bおよび第2補助ベルト端部64Bを上下方向にずらして配置できる。第1補助ベルト端部63Bおよび第2補助ベルト端部64Bが左右方向において重なる場合、第3ベルト係合部65が第1ベルト係合部63Cまたは第2ベルト係合部64Cと係合できるため、第1補助ベルト端部63Bおよび第2補助ベルト端部64Bを重ねて配置することもできる。
【0034】
補助ベルト60は、第1補助ベルト61の第1リング66よりも右方への引き出し量、および、第2補助ベルト62の第2リング67よりも左方への引き出し量によって、補助ベルト60による締め付けの程度が調整されるように構成される。補助ベルト60は、サポーター1の締め付けの程度を調整可能に構成されていればよく、その構成は適宜変更可能である。
【0035】
<コネクトパーツ50>
図3に示されるコネクトパーツ50は、本体10のうちの第1接続部30および第2接続部40のいずれにも着脱可能に構成される。コネクトパーツ50は、本体10のうちの第1接続部30および第2接続部40のうちの一方に取り付けた状態で、第1接続部30および第2接続部40の他方に取り付け可能に構成される。第1接続部30および第2接続部40は、コネクトパーツ50を介して互いに接続される。
【0036】
コネクトパーツ50の幅方向の寸法は、第1接続部30の第1部分31の幅方向の寸法、および、第2接続部40の第2部分41の幅方向の寸法以下である。コネクトパーツ50の幅方向の寸法は、第1接続部30の第1部分31の幅方向の寸法、および、第2接続部40の第2部分41の幅方向の寸法よりも短い。コネクトパーツ50の左右方向の寸法は、第1接続部30の第1部分31の左右方向の寸法、および、第2接続部40の第2部分41の左右方向の寸法よりも短い。
【0037】
図6から図8に示されるように、コネクトパーツ50のうちの、所定方向における第1コネクトパーツ端部50Aは、幅方向における中央部50Bが端部50Cよりも突出する形状を有する。第1コネクトパーツ端部50Aは、幅方向における中央部50Bが端部50Cよりも突出する湾曲形状を有する。第1コネクトパーツ端部50Aの形状は適宜変更可能である。第1コネクトパーツ端部50Aは、中央部50Bが端部50Cよりも突出する三角形状を有してもよい。コネクトパーツ50のうちの、所定方向において第1コネクトパーツ端部50Aと反対側の第2コネクトパーツ端部50Dは、幅方向に沿う直線的な形状を有する。
【0038】
コネクトパーツ50は、例えば、上下対称の形状に形成される。コネクトパーツ50は、第1状態と第2状態との一方において使用される。第1状態は、コネクトパーツ50が第1接続部30および第2接続部40の一方に取り付けられた状態である。第2状態は、コネクトパーツ50が第1接続部30および第2接続部40の他方に取り付けられた状態である。本実施形態では、コネクトパーツ50は、第1状態において第1接続部30に取り付けられ、かつ、第1状態において第2接続部40に取り付けられる。コネクトパーツ50は、第2状態において使用される場合、第1状態において使用される場合に対して、厚さ方向を軸にして180度回転されている。
【0039】
コネクトパーツ50は、コネクトパーツ50の厚さ方向において重ねられる第1部材51および第2部材52を備える。コネクトパーツ50は、例えば、凹部53を含む。凹部53は、第1部材51と第2部材52との間に設けられる。第1部材51および第2部材52は、第1コネクトパーツ端部50Aにおいて、互いに取り付けられている。第1部材51および第2部材52は、第1コネクトパーツ端部50Aにおいて、互いに縫い付けられている。コネクトパーツ50は、1枚の布が折り畳まれることによって、凹部53が形成されてもよい。凹部53のうちの第1コネクトパーツ端部50A側の部分は、凹部53の底部53Aを構成する。第2コネクトパーツ端部50Dは、互いに分離可能に構成される。第2コネクトパーツ端部50Dは、凹部53の開口部53Bを構成する。第1部材51および第2部材52の上方の端部である第3コネクトパーツ端部53Cのうちの底部53Aと対応する部分以外は、互いに分離可能に構成される。第1部材51および第2部材52の下方の端部である第4コネクトパーツ端部53Dのうちの底部53Aと対応する部分以外は、互いに分離可能に構成される。
【0040】
コネクトパーツ50は、第1外面54および第1外面54と反対側を向く第2外面55を備える。第1外面54は、第1部材51のうちの第2部材52とは反対側を向く面である。第2外面55は、第2部材52のうちの第1部材51とは反対側を向く面である。コネクトパーツ50は、第1内面51Aおよび第2内面52Aと、を備える。第1内面51Aは、凹部53を構成する部分において第1部材51のうちの第2部材52側を向く面である。第2内面52Aは、凹部53を構成する部分において第2部材52のうちの第1部材51側を向く面である。第1外面54および第2外面55は、それぞれ第2コネクトパーツ面の一例である。第1内面51Aおよび第2内面52Aは、それぞれ第1コネクトパーツ面の一例である。
【0041】
コネクトパーツ50は、第1係合部56を備える。第1係合部56は、第1本体係合部33および第2本体係合部43のいずれにも係合可能である。第1係合部56は、第1内面51Aおよび第2内面52Aのそれぞれに設けられる。第1係合部56は、例えば、第1面ファスナーを含む。第1係合部56の第1面ファスナーは、雄型面ファスナーである。第1係合部56は、例えば、第1内面51Aおよび第2内面52Aのそれぞれにおいて、凹部53の底部53Aよりも開口部53B側に設けられる。第1係合部56は、例えば、第1内面51Aおよび第2内面52Aのそれぞれにおいて、凹部53の底部53Aから所定距離離れた位置に設けられる。第1係合部56は、例えば、第1内面51Aおよび第2内面52Aのそれぞれにおいて、凹部53の底部53A付近には設けられない。第1係合部56は、第1本体係合部33および第2本体係合部43のいずれにも係合可能に構成されていれば、第1係合部56と第1本体係合部33の構成は適宜変更可能である。
【0042】
コネクトパーツ50は、第2係合部57を備える。第2係合部57は、第1本体係合部33および第2本体係合部43のいずれにも係合可能である。第2係合部57は、第1外面54に設けられる。第2係合部57は、例えば、第2面ファスナーを含む。第2係合部57の第2面ファスナーは、雄型面ファスナーである。第2係合部57は、例えば、第1外面54の全体に設けられる。第2係合部57は、第1本体係合部33および第2本体係合部43のいずれにも係合可能に構成されていれば、第2係合部57および第1本体係合部33の構成は適宜変更可能である。
【0043】
コネクトパーツ50は、例えば、第3係合部58を備える。第3係合部58は、例えば、第1ベルト係合部63Cおよび第2ベルト係合部64Cに係合可能である。第3係合部58は、第2外面55に設けられる。第3係合部58は、例えば、面ファスナーを含む。第3係合部58の面ファスナーは、例えば、雌型面ファスナーである。第3係合部58は、例えば、第2外面55の全体に設けられる。
【0044】
<コネクトパーツ50の取付方法>
図9および図10を参照して、図6から図8に示すコネクトパーツ50を図4および図5に示す本体10に取り付けるコネクトパーツ50の取付方法の一例を説明する。以下では、コネクトパーツ50を本体10の第1接続部30に取り付ける方法を例示する。図9および図10のサポーター1の装着方法は、右利きのユーザーに好適な装着方法である。コネクトパーツ50の取付方法は、第1取付手順、第2取付手順、および、第3取付手順を含む。第2取付手順、および、第3取付手順は、実質的に同時に行われてもよい。
【0045】
第1取付手順において、ユーザーは、コネクトパーツ50の第1内面51Aおよび第2内面52Aを露出させる。
図9に示される第2取付手順において、ユーザーは、コネクトパーツ50の第1内面51Aおよび第2内面52Aの一方に設けられる第1係合部56を、第1接続部30の第1本体面30Aおよび第2本体面30Bの一方に設けられる第1本体係合部33に係合させる。
【0046】
図10に示される第3取付手順において、ユーザーは、コネクトパーツ50の第1内面51Aおよび第2内面52Aの他方に設けられる第1係合部56を、第1接続部30の第1本体面30Aおよび第2本体面30Bの他方に設けられる第1本体係合部33に係合させる。ユーザーは、第2取付手順および第3取付手順を介して、第2係合部57が本体10の裏側に配置されるように、コネクトパーツ50を本体10に取り付ける。
【0047】
コネクトパーツ50を第2接続部40に取り付ける場合、上記の各取付手順における、第1接続部30が第2接続部40に読み替えられ、第1本体面30Aおよび第2本体面30Bが第3本体面40Aおよび第4本体面40Bに読み替えられ、かつ、第1本体係合部33が第2本体係合部43に読み替えられる。コネクトパーツ50を第2接続部40に取り付ける場合、コネクトパーツ50は、上記の各取付手順における場合から、厚さ方向を軸にして180度回転した状態において第2接続部40に取り付けられる。
【0048】
<装着方法>
図1、および、図11から図13を参照して、サポーター1の装着方法の一例を説明する。サポーター1の装着方法が開始される場合、コネクトパーツ50の取付方法によって、コネクトパーツ50の状態は、第1接続部30および第2接続部40のいずれかに取り付けられた第1状態および第2状態の一方である。図1、および、図11から図13では、コネクトパーツ50の状態は、第1状態である。図1、および、図11から図13のサポーター1の装着方法は、右利きのユーザーに好適な装着方法である。サポーター1の装着方法は、第1装着手順、第2装着手順、第3装着手順、および、第4装着手順を含む。
【0049】
図11に示される第1装着手順では、ユーザーは、サポート部20を腰100に当てた状態において、左手で持った第2接続部40をユーザーの腹側に配置し、かつコネクトパーツ50および第1接続部30の少なくとも1つを右手で持つ。
【0050】
第2装着手順では、ユーザーは、コネクトパーツ50および第1接続部30を第2接続部40の表側に重ねることによって、コネクトパーツ50の第2係合部57を第2接続部40の第2本体係合部43に係合させる。第2装着手順によって、図12に示されるように、サポーター1は、ユーザーの腰100に取り付けられる。
【0051】
図13に示される第3装着手順では、ユーザーは右手で第1ベルト接続部63を持ち、かつ、第2ベルト接続部64を左手で持つ。ユーザーは、第1ベルト接続部63および第2ベルト接続部64をそれぞれ引っ張ることによって、サポーター1の締め付けの程度を調整する。
【0052】
第4装着手順では、第1ベルト係合部63Cおよび第2ベルト係合部64Cのそれぞれを、第1本体係合部33、第2本体係合部43、コネクトパーツ50の第3係合部58、補助ベルト60の第3ベルト係合部65の少なくとも1つに係合させる。第4装着手順によって、図1に示されるように、サポーター1が腰100に装着される。
【0053】
コネクトパーツ50が第2接続部40に取り付けられた第2状態の場合、上記の各装着手順における、第1接続部30が第2接続部40に読み替えられ、第1本体面30Aおよび第2本体面30Bが第3本体面40Aおよび第4本体面40Bに読み替えられ、かつ、第1本体係合部33が第2本体係合部43に読み替えられる。コネクトパーツ50が第2接続部40に取り付けた第2状態の場合、上記の各装着手順における、ユーザーの右手は左手に読み替えられ、かつ、左手は右手に読み替えられる。
【0054】
<実施形態の作用および効果>
本実施形態のサポーター1の作用および効果について説明する。
(1)サポーター1は、第1接続部30および第2接続部40に着脱可能に取り付けられるコネクトパーツ50を備える。コネクトパーツ50は、第1係合部56と、第2係合部57と、を備える。コネクトパーツ50は、第1コネクトパーツ面と、第1コネクトパーツ面とは異なる第2コネクトパーツ面と、第1コネクトパーツ面に設けられる第1係合部56と、第2コネクトパーツ面に設けられる第2係合部57と、を含む。サポーター1は、コネクトパーツ50の第1係合部56が第1接続部30および第2接続部40の一方に取り付けられた状態において、第2係合部57は、第1接続部30および第2接続部40の他方の表側に取り付け可能に構成される。
【0055】
上記構成によれば、コネクトパーツ50を、ユーザーの要望に応じて第1接続部30および第2接続部40のいずれかに付け替えができる。したがってユーザーは、自身の利き手や状況に応じた装着方法によってサポーター1を装着できる。したがって、サポーター1は、ユーザーの利便性を向上できる。また、サポーター1は、ユーザーの利き手に配慮したユニバーサルデザインを実現できる。上記構成によれば、第1係合部56が第1コネクトパーツ面に設けられ、かつ、第2係合部57が第1コネクトパーツ面とは異なる第2コネクトパーツ面に設けられるため、第1係合部56および第2係合部57の面積を大きくできる。
【0056】
(2)第1係合部56は、凹部53の内面に設けられ、第2係合部57は、コネクトパーツ50の外面に設けられる。上記構成によれば、第1係合部56が露出しないため、ユーザーが第1係合部56に触れにくい。本実施形態の第1係合部56の第1面ファスナーは、雄型面ファスナーであるため、第1係合部56が露出しないことによって、ユーザーの衣服等が第1係合部56に引っ掛かることが抑制される。
【0057】
(3)コネクトパーツ50は、第1内面51Aと、第1内面51Aと対向する第2内面52Aと、を含み、かつ、第1係合部56は、第1内面51Aおよび第2内面52Aのそれぞれに設けられる。
【0058】
上記構成によれば、第1係合部56は、第1内面51Aおよび第2内面52Aのそれぞれに設けられるため、第1本体係合部33または第2本体係合部43と好適に接続できる。
【0059】
(4)第1本体面30Aと、第2本体面30Bと、には、第1係合部56と係合可能な第1本体係合部33が設けられる。第3本体面40Aと、第4本体面40Bと、には、第1係合部56と係合可能な第2本体係合部43が設けられる。
【0060】
上記構成によれば、第1本体係合部33は、第1本体面30Aおよび第2本体面30Bの両方に設けられ、かつ、第2本体係合部43は、第3本体面40Aおよび第4本体面40Bの両方に設けられる。このため、コネクトパーツ50と本体10との接続の強度が高い。したがって、コネクトパーツ50が本体10からずれること、および、コネクトパーツ50が本体10からユーザーの意図に反して外れることが抑制される。
【0061】
(5)第1係合部56は、凹部53のうちの底部53Aから本体10の延びる所定方向に離れた位置に設けられる。上記構成によれば、底部53A付近には、第1係合部56が設けられないため、第1接続部30の第1端部32および第2接続部40の第2端部42に、第1係合部56が引っ掛かりにくい。本実施形態では、第1係合部56が、第1接続部30の第1端部32および第2接続部40の第2端部42に設けられる縁部13に引っ掛かりにくい。したがって、縁部13が捲れること、および、第1接続部30および第2接続部40から外れることが抑制される。
【0062】
(6)第1係合部56は、第1面ファスナーを含む。第2係合部57は、第2面ファスナーを含む。上記構成によれば、ユーザーが簡便にサポーター1を装着できる。上記構成によれば、コネクトパーツ50と本体10との位置を調整できる。
【0063】
(7)第1面ファスナーおよび第2面ファスナーは、いずれも雄型面ファスナーである。
上記構成によれば、第1係合部56および第2係合部57と係合する第1本体係合部33および第2本体係合部43は、いずれも雌型面ファスナーである。このため、第1本体係合部33および第2本体係合部43がユーザーの衣服等に引っ掛かることを抑制できる。
【0064】
(8)サポーター1は、本体10に取り付けられる補助ベルト60をさらに備える。補助ベルト60は、本体10が腰100に取り付けられた状態において、第1補助ベルト端部63Bおよび第2補助ベルト端部64Bが、第1接続部30、第2接続部40、および、コネクトパーツ50の少なくとも1つに取り付け可能に構成される。
【0065】
上記構成によれば、第1補助ベルト端部63Bおよび第2補助ベルト端部64Bが、第1接続部30、第2接続部40、および、コネクトパーツ50の少なくとも1つに取り付けられることによって、補助ベルト60の締め付けの程度を好適に保持できる。コネクトパーツ50に取り付け可能に構成されることによって、第1補助ベルト端部63Bおよび第2補助ベルト端部64Bの配置の自由度に貢献できる。サポーター1が補助ベルト60を備えるため、補助ベルト60によってサポーター1の締め付けの程度を調整し、かつ、サポート片23を備えるサポート部20によって腰100を好適にサポートできる。
【0066】
(9)第1コネクトパーツ端部50Aは、所定方向と直交する方向における中央部50Bが端部50Cよりも突出する形状を有する。上記構成によれば、ユーザーがサポーター1を装着した状態において、第1コネクトパーツ端部50Aを持ちやすくなる。したがって、ユーザーがサポーター1を容易に取り外しやすい。
【0067】
<変更例>
実施形態に関する説明は、本開示に従うサポーターが取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本開示に従うサポーターは、例えば、以下に示される実施形態の変更例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変更例が組み合わせられた形態を取り得る。以下の変更例において、実施形態の形態と共通する部分については、実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0068】
・コネクトパーツ50は、凹部53を含んでいなくてもよい。例えば、コネクトパーツ50は、第1コネクトパーツ面と、第1コネクトパーツ面と反対側を向く第2コネクトパーツ面を有する平板状に構成されていてもよい。本変更例のコネクトパーツ50は、例えば、第1部材51のみによって構成される。
【0069】
・上記実施形態では、コネクトパーツ50の第1部材51と第2部材52とが凹部53の第3コネクトパーツ端部53Cおよび第4コネクトパーツ端部53Dにおいて接続されていない構成を例示したが、この構成に限られない。一例では、第1部材51と第2部材52とは、第3コネクトパーツ端部53Cおよび第4コネクトパーツ端部53Dの少なくとも1つにおいて接続されてもよい。
【0070】
・第1係合部56は第1内面51Aおよび第2内面52Aの一方にのみ設けられてもよい。第1接続部30の第1端部32のうちの第1本体面30Aおよび第2本体面30Bの一方にのみ第1本体係合部33が設けられてもよく、第2接続部40の第3本体面40Aおよび第4本体面40Bの一方にのみ第2本体係合部43が設けられていてもよい。
【0071】
・第1係合部56は、凹部53のうちの底部53Aから本体10の延びる所定方向に離れた位置に設けられなくてもよい。例えば、第1係合部56は、第1内面51Aおよび第2内面52Aの全体に設けられる。一例では、第1係合部56は、一枚の面ファスナーが折り畳まれて第1内面51Aおよび第2内面52Aに設けられてもよい。
【0072】
・サポーター1は、補助ベルト60を有しなくてもよい。サポーター1が補助ベルト60を有しない場合、例えば、第1本体部11および第2本体部12は、直接接続されてもよく、第1本体部11および第2本体部12が一体に形成されてもよい。サポーター1が補助ベルト60を有しない場合、本体10の少なくとも一部は、左右方向に伸縮する部材によって構成されてもよい。
【0073】
・補助ベルト60は、第1補助ベルト端部63Bおよび第2補助ベルト端部64Bが、第1接続部30、第2接続部40、および、コネクトパーツ50の少なくとも1つに取り付け可能に構成されていなくてもよい。この場合、例えば、第1補助ベルト端部63Bおよび第2補助ベルト端部64Bは、互いに取り付け可能に構成される。
【0074】
・コネクトパーツ50は、第3係合部58を有しなくてもよい。
・第2係合部57は、第1外面54および第2外面55の両方に設けられてもよい。第2係合部57が第1外面54および第2外面55の両方に設けられる場合、第3係合部58は省略されてもよい。
【0075】
・上記実施形態では、第1コネクトパーツ端部50Aが、サポーター1の幅方向の中央部50Bが幅方向の端部50Cよりも突出する形状を有する例を示したが、第1コネクトパーツ端部50Aの形状はこれに限られない。第1コネクトパーツ端部50Aは、幅方向に沿う直線的な形状を有してもよい。
【0076】
・上記実施形態では、第1係合部56および第2係合部57が面ファスナーを含む例を示したが、第1係合部56および第2係合部57の構成はこれに限られない。一例では、第1係合部56および第2係合部57はボタンおよびボタン係合部であってもよく、ホックおよびホック係合部であってもよい。第1係合部56および第2係合部57が、ボタン等によって構成される場合、第1係合部56および第2係合部57の少なくとも1つは、所定方向に複数設けられてもよい。
【0077】
・上記実施形態では、第1係合部56および第2係合部57が雄型面ファスナーである例を示したが、これに限られない。一例では、第1係合部56および第2係合部57のうち少なくとも一方が雌型面ファスナーであってもよい。
【0078】
・サポーター1は、腰100以外の所定部をサポートするように構成されてもよい。所定部は、例えば、膝、肘、足首、手首、肩、および、首の少なくとも一部を含む。所定部が、膝、肘、足首、手首、および、肩の少なくとも一部を含む場合であっても、ユーザーが自身の利き手および状態によって、第1接続部30および第2接続部40のいずれを表側に配置するようにサポーター1を装着するかを選択できる。
【符号の説明】
【0079】
1…サポーター、10…本体、11…第1本体部、12…第2本体部、13…縁部、14…孔、20…サポート部、21…第1サポート部、22…第2サポート部、23…サポート片、30…第1接続部、31…第1部分、32…第1端部、30A…第1本体面、30B…第2本体面、33…第1本体係合部、40…第2接続部、41…第2部分、42…第2端部、40A…第3本体面、40B…第4本体面、43…第2本体係合部、50…コネクトパーツ、50A…第1コネクトパーツ端部、50B…中央部、50C…端部、50D…第2コネクトパーツ端部、51…第1部材、51A…第1内面、52…第2部材、52A…第2内面、53…凹部、53A…底部、53B…開口部、53C…第3コネクトパーツ端部、53D…第4コネクトパーツ端部、54…第1外面、55…第2外面、56…第1係合部、57…第2係合部、58…第3係合部、60…補助ベルト、61…第1補助ベルト、62…第2補助ベルト、63…第1ベルト接続部、63A…表面、63B…第1補助ベルト端部、63C…第1ベルト係合部、64…第2ベルト接続部、64A…表面、64B…第2補助ベルト端部、64C…第2ベルト係合部、65…第3ベルト係合部、66…第1リング、67…第2リング、68…第1リング取付部、69…第2リング取付部、70…第3リング、71…第4リング。
【要約】
【課題】ユーザーの利便性を向上するサポーターを提供する。
【解決手段】サポーター1は、人体の所定部に取り付けられて所定部をサポートするサポート部20、第1接続部30、および、第1接続部30とはサポート部20を挟んで反対側に位置する第2接続部40を含む本体10と、第1接続部30および第2接続部40に着脱可能に取り付けられるコネクトパーツ50と、を備える。コネクトパーツ50は、第1コネクトパーツ面と、第1コネクトパーツ面とは異なる第2コネクトパーツ面と、第1コネクトパーツ面に設けられる第1係合部と、第2コネクトパーツ面に設けられる第2係合部と、を含む。第1係合部が第1接続部30および第2接続部40の一方に取り付けられた状態において、第2係合部は、第1接続部30および第2接続部40の他方に取り付け可能に構成される。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13