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7647000情報処理方法、プログラム、及び、情報処理装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-10
(45)【発行日】2025-03-18
(54)【発明の名称】情報処理方法、プログラム、及び、情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20250311BHJP
   G06Q 30/0214 20230101ALI20250311BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/0214
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2021085098
(22)【出願日】2021-05-20
(65)【公開番号】P2022178351
(43)【公開日】2022-12-02
【審査請求日】2024-03-11
(73)【特許権者】
【識別番号】514053169
【氏名又は名称】株式会社メルカリ
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】原田 和英
(72)【発明者】
【氏名】川村 俊輔
(72)【発明者】
【氏名】成田 元輝
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 拓也
(72)【発明者】
【氏名】田村 葵
(72)【発明者】
【氏名】中藤 裕之
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 泰
(72)【発明者】
【氏名】藤崎 研一朗
(72)【発明者】
【氏名】木下 慶
(72)【発明者】
【氏名】野辺 一也
【審査官】星野 裕
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/180942(WO,A1)
【文献】特開2020-030487(JP,A)
【文献】特開2012-037970(JP,A)
【文献】特開2019-191984(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置が、
前記情報処理装置が提供する所定のサービスのユーザであって、且つ、作業者として前記情報処理装置に登録されたワーカと紐付く端末から作業の提示要求を受け付け、
前記ワーカの前記所定のサービスにおける行動履歴を示す情報を参照して、前記ワーカに、前記所定のサービスに関連する作業を提示する処理と、
前記ワーカが前記作業を完了した場合に報酬を付与する処理と、を実行する情報処理方法。
【請求項2】
前記情報処理装置が、
前記ユーザの前記所定のサービスにおける行動履歴を示す情報に基づき、前記ユーザを前記ワーカに登録する処理を実行する、請求項1記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記情報処理装置が、
前記ユーザの前記所定のサービスにおける行動履歴を示す情報に基づき、前記ユーザが前記ワーカの登録基準を満たすかを判定する処理と、
前記ワーカの登録基準を満たすユーザを前記ワーカとして登録する処理と、を実行する、請求項1又は2記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記所定のサービスに関連する作業は、前記ワーカの行動履歴を示す情報、又は、前記ワーカの属性情報に基づき決定される、請求項1又は2記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記所定のサービスに関連する作業は、作業に応じた作業基準が設けられており、
前記情報処理装置が、
前記所定のサービスに関連する作業のうち、前記ワーカの行動履歴を示す情報、又は、前記ワーカの属性情報が、作業基準を満たす作業を特定する処理と、
特定された作業を前記ワーカに提示する処理と、を実行する、請求項1乃至4の何れか一項に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記報酬は、
前記作業を完了した前記ワーカの行動履歴を示す情報、又は、前記ワーカの属性情報の少なくとも一方に基づき決定される、請求項1乃至5の何れか一項に記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記所定のサービスは、電子商取引、決済サービス、及び金融サービスのうち少なくとも1つを含む、請求項1乃至6の何れか一項に記載の情報処理方法。
【請求項8】
前記ユーザの前記所定のサービスにおける行動履歴を示す情報は、商品の出品回数、落札回数、決済サービスを用いた回数、商品情報の閲覧回数、商品情報の検索回数のうち少なくとも1つを含む、請求項1乃至7の何れか一項に記載の情報処理方法。
【請求項9】
前記情報処理装置は、
前記作業の完了の通知を受け付けると、前記ワーカの作業内容を評価した結果を前記行動履歴を示す情報に含める処理を実行する、請求項1乃至8の何れか一項に記載の情報処理方法。
【請求項10】
前記情報処理装置は、
前記作業の提示要求が、前記ワーカが行うことができる作業の一覧の提示を要求するものである場合、前記ワーカの前記行動履歴を示す情報又は属性情報が作業基準を満たす作業が存在する場合に、前記ワーカによる前記作業が可能と判定し、
前記作業の提示要求が、前記ワーカが選択した作業の一覧の提示を要求するものである場合、前記ワーカの行動履歴を示す情報が、選択された前記作業の作業基準を満たす場合に、前記ワーカによる前記作業が可能と判定し、
前記ワーカによる前記作業が可能と判定された場合に、前記ワーカに前記所定のサービスに関連する作業を提示する、処理を実行する、請求項1乃至9の何れか一項に記載の情報処理方法。
【請求項11】
情報処理装置に、
前記情報処理装置が提供する所定のサービスのユーザであって、且つ、作業者として前記情報処理装置に登録されたワーカと紐付く端末から作業の提示要求を受け付け、
前記ワーカの前記所定のサービスにおける行動履歴を示す情報を参照して、前記ワーカに、前記所定のサービスに関連する作業を提示する処理と、
前記ワーカが前記作業を完了した場合に報酬を付与する処理と、
を、実行させるプログラム。
【請求項12】
情報処理装置が提供する所定のサービスのユーザであって、且つ、作業者として前記情報処理装置に登録されたワーカと紐付く端末から作業の提示要求を受け付け、
前記ワーカの前記所定のサービスにおける行動履歴を示す情報を参照して、前記ワーカに、前記所定のサービスに関連する作業を提示する作業提示部と、
前記ワーカが前記作業を完了した場合に報酬を付与する報酬付与部と、を有する情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理方法、プログラム、及び、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、企業等がインターネット上で不特定多数に業務を発注する業務形態(クラウドソーシング)が普及しつつある。具体的には、例えば、アイテムへのラベル付けのタスクをクラウドソーシングプラットフォームのワーカへ外注する権限を研究者に与え、トレーニングデータを生成する方法が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-164761号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の手法は、特定の決められたタスクをワーカに発注するものであり、サーバ等が提供するサービスのユーザとの関連性が希薄であり、サービスの活性化に貢献しているとは言い難い。
【0005】
本開示は、サービスの活性化を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る情報処理方法は、情報処理装置が、前記情報処理装置が提供する所定のサービスのユーザであって、且つ、作業者として前記情報処理装置に登録されたワーカと紐付く端末から作業の提示要求を受け付け、前記ワーカの前記所定のサービスにおける行動履歴を示す情報を参照して、前記ワーカに、前記所定のサービスに関連する作業を提示する処理と、前記ワーカが前記作業を完了した場合に報酬を付与する処理と、を実行する情報処理方法である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態の一態様に係る通信システムの構成を示す。
図2】本開示に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す。
図3】第1実施形態に係る情報処理装置の機能的な構成を示すブロック図の一例を示す。
図4】第1実施形態のユーザ情報データベースの一例を示す図である。
図5】第1実施形態に係る通信システムの処理のシーケンスの一例を示す図である。
図6】サーバの処理を説明する第1のフローチャートである。
図7】サーバの処理を説明する第2のフローチャートである。
図8】第1実施形態の端末の表示例を示す第1の図である。
図9】第1実施形態の端末の表示例を示す第2の図である。
図10】第1実施形態の端末の表示例を示す第3の図である。
図11】第1実施形態の端末の表示例を示す第4の図である。
図12】第1実施形態の端末の表示例を示す第5の図である。
図13】第2実施形態の端末の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<法令遵守>
本明細書に記載の開示は、実施される場合、本開示を実施する各国の法令を遵守のうえで実施される。また、本明細書に記載の開示は、各国の法令を遵守するために必要な、当業者が成し得る全ての変更、置換、変形、改変、および修正をもって実施される。
【0009】
本開示に係る貸金サービスを実施するための形態について、図面を参照して説明する。
<システム構成>
図1は、実施形態の一態様に係る通信システムの構成を示す。図1に開示されるように、通信システム1では、ネットワーク130を介してサーバ110A、サーバ110Bと、端末120A、端末120B、端末120Cとが接続される。
【0010】
本開示において、サーバ110Aと、サーバ110Bとをそれぞれ区別する必要がない場合は、サーバ110Aとサーバ110Bとは、それぞれサーバ110と表現されてもよい。
【0011】
本開示において、端末120Aと、端末120Bと、端末120Cとをそれぞれ区別する必要がない場合は、端末120Aと端末120Bと端末120Cとは、それぞれ端末120と表現されてもよい。
【0012】
本開示において、サーバ110と、端末120とをそれぞれ区別する必要がない場合は、サーバ110と端末120とは、それぞれ情報処理装置200と表現されてもよい。なお、ネットワーク130に接続される情報処理装置200の数は限定されない。
【0013】
サーバ110は、ネットワーク130を介してユーザが利用する端末120に、所定のサービスを提供する。所定のサービスは、限定でなく例として、決済サービス、金融サービス、電子商取引サービス、インスタントメッセンジャーを代表とするSNS(Social Networking Service)、楽曲・動画・書籍などのコンテンツ提供サービス等を含む。ユーザが端末120を介して所定のサービスを利用することで、サーバ110は1以上の端末120に所定のサービスを提供することができる。
【0014】
本開示において、決済サービスとは1以上のユーザが金銭または金銭相当物の授受ができるサービスを意味する。限定でなく例として、一次元コード(バーコードなど)、二次元コード(QRコード(登録商標)など)(以下で、一次元コードおよび二次元コードをまとめて「二次元コード等」と総称する。)、近距離無線通信(NFC (Near Field Communication)、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)、Wi-Fi(登録商標)、超音波通信、赤外線通信など)を利用して決済を行うサービスを含む。また、代金の支払いを行うユーザ(支払者)の端末120が二次元コード等を読み取ることで決済を行うことを「ユーザ読取型コード決済」または「MPM(Merchant Presented Mode)」と表現し、支払いを行うユーザの端末120が二次元コード等を表示し、表示された二次元コード等を、代金を請求する店舗側等のユーザ(販売者、請求者)の端末120が読み取ることで決済を行うことを「店舗読取型コード決済」または「CPM(Consumer Presented Mode)」と表現する。なお、MPMおよびCPMは、動的であってもよいし、静的であってもよい。
【0015】
必要に応じて、ユーザXが利用する端末を端末120Xと表現し、ユーザXまたは端末120Xに対応づけられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現する。なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報、ユーザに対応付けられた電子バリュー(電子マネー)の残高情報、ユーザに対応付けられたクレジットカード情報(クレジットカード番号など)を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよい。
【0016】
ネットワーク130は、2以上の情報処理装置200を接続する役割を担う。ネットワーク130は、端末120がサーバ110に接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
【0017】
ネットワーク130のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよい。ネットワーク130は、限定でなく例として、アドホック・ネットワーク(Ad Hoc Network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(Virtual Private Network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(Local Area Network:LAN)、ワイヤレスLAN(Wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(Wide Area Network:WAN)、ワイヤレスWAN(Wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(Metropolitan Area Network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDNs(Integrated Service Digital Networks)、無線LANs、LTE(Long Term Evolution)、CDMA(Code Division Multiple Access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク130は、1つまたは複数のネットワーク130を含むことができる。
【0018】
情報処理装置200は、本開示に記載される機能および方法を実現できる情報処理装置であればどのような情報処理装置であってもよい。
【0019】
情報処理装置200は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、サーバ装置、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダなど)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA(Personal Digital Assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(限定でなく例として、メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。
【0020】
<ハードウェア構成>
図2を用いて、通信システム1に含まれる情報処理装置200のハードウェア構成について説明する。図2は、本開示に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す。
【0021】
情報処理装置200は、プロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、入出力インタフェース(入出力I/F)204と、通信インタフェース(通信I/F)205とを含む。情報処理装置200のハードウェアの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。
【0022】
情報処理装置200は、プロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、入出力I/F204と、通信I/F205との協働により、本開示に記載される機能、および/または、方法を実現する。
【0023】
プロセッサ201は、ストレージ203に記憶されるプログラムに含まれるコードまたは命令によって実現する機能および方法を実行する。プロセッサ201は、限定でなく例として、中央処理装置(CPU)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等を含み、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各実施形態に開示される各処理を実現してもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。
【0024】
メモリ202は、ストレージ203からロードしたプログラムを一時的に記憶し、プロセッサ201に対して作業領域を提供する。メモリ202には、プロセッサ201がプログラムを実行している間に生成される各種データも一時的に格納される。メモリ202は、限定でなく例として、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などを含む。
【0025】
ストレージ203は、プログラムを記憶する。ストレージ203は、限定でなく例として、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなどを含む。
【0026】
通信I/F205は、ネットワーク130を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F205は、ネットワーク130を介して、他の情報処理装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F205は、各種データをプロセッサ201からの指示に従って、他の情報処理装置に送信する。また、通信I/F205は、他の情報処理装置から送信された各種データを受信し、プロセッサ201に伝達する。
【0027】
入出力I/F204は、情報処理装置200に対する各種操作を入力する入力装置、および、情報処理装置200で処理された処理結果を出力する出力装置を含む。入出力I/F204は、入力装置と出力装置が一体化していてもよいし、入力装置と出力装置とに分離していてもよい。
【0028】
入力装置は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報をプロセッサ201に伝達できる全ての種類の装置のいずれか、または、その組み合わせにより実現される。入力装置は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0029】
出力装置は、プロセッサ201で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれか、または、その組み合わせにより実現される。当該処理結果を映像または動画像として出力する場合、出力装置は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、当該表示データを表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力装置は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイ、OELD(Organic Electroluminescence Display)など)、ヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置、スピーカ(音声出力)、プリンターなどを含む。なお、これらの出力装置は、3Dで表示データを表示可能であってもよい。
【0030】
本開示の各実施形態のプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよい。 記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムを記憶可能である。プログラムは、限定でなく例として、ソフトウェアプログラムやコンピュータプログラムを含む。
【0031】
記憶媒体は適切な場合、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定でなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カードもしくはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。
【0032】
また、本開示のプログラムは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、情報処理装置200に提供されてもよい。
【0033】
また、本開示の各実施形態は、プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0034】
なお、本開示のプログラムは、限定でなく例として、JavaScript(登録商標)、Pythonなどのスクリプト言語、C言語、Go言語、Swift Koltin、Java(登録商標)などを用いて実装される。
【0035】
情報処理装置200における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよい。
【0036】
情報処理装置200における処理の少なくとも一部を、他の情報処理装置により行う構成としてもよい。この場合、プロセッサ201により実現される各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、他の情報処理装置で行う構成としてもよい。
【0037】
<その他>
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよい。
【0038】
本開示は、本開示の実施形態および実施例に対して、当業者が成し得る全ての変更、置換、変形、改変、または修正を包含する。また、添付の特許請求の範囲は、本開示の実施形態および実施例に対して、当業者が成し得る全ての変更、置換、変形、改変、または修正を包含する。さらに、本開示は、当業者が成し得る、本開示における実施形態または実施例の1以上の特徴と、本開示における他の実施形態または実施例の1以上の特徴との任意の組合せを包含する。
【0039】
加えて、特定の機能を実施するように適合される、配置される、能力を有する、構成される、使用可能である、動作可能である、または動作できる装置またはシステムあるいは装置またはシステムの構成要素に対する添付の特許請求の範囲での参照は、その装置、システム、または構成要素がそのように適合される、配置される、能力を有する、構成される、使用可能にされる、動作可能にされる、または動作できる限り、その装置、システム、構成要素またはその特定の機能がアクティベートされ、オンにされ、またはロック解除されているか否かに関わらず、その装置、システム、構成要素を包含する。
【0040】
本開示は、明示されない限り、いずれの実施形態または実施例を実施するに際して、事前に、または、実施の直前にユーザからの同意を取得してもよい。また、取得する同意は、包括的なものでもよく、都度取得するものでもよい。
【0041】
<第1実施形態>
第1実施形態は、サーバ110が提供するサービスに関連する作業を、サーバが提供するサービスのユーザ(利用者)に対して提示し、作業を提示されたユーザが作業を完了した場合に、ユーザに対して報酬を付与することで、サービスを活性化させる実施形態である。
【0042】
第1実施形態により、例えば、サーバ110が提供するサービスにおいて取り扱われる物品の流通性を向上させることができ、サービスの活性化に貢献できる。
【0043】
<第1実施形態の機能構成>
図3を用いてサーバ110および端末120の機能構成を説明する。図3は、第1実施形態に係る情報処理装置の機能的な構成を示すブロック図の一例を示す。図3に開示の機能部は、情報処理装置200が備えるプロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、入出力I/F204と、通信I/F205との協働により実現される。
【0044】
(1)サーバの機能構成
サーバ110は、送受信部312と、制御部313と、記憶部314と、を有する。なお、各機能部の機能または処理は、実現可能な範囲において、機械学習またはAI(Artificail Intelligence)により実現されてもよい。
【0045】
送受信部312は、制御部313の指示に従い、端末120などとのデータの送受信を行う。なお、送受信部312は、例えば、端末120からのログイン要求に含まれるユーザID、及びパスワードにより端末120のユーザが認証された際、端末120とのHTTPSなどを用いた通信用のセッションを接続する。そして、接続した通信用のセッションのIDに対応付けて、端末120の通信用のアドレス、及びユーザIDなどを記憶しておく。そして、接続した通信用のセッションを用いて、端末120にデータを送信する。
【0046】
制御部313は、決済サービス、金融サービス、及び電子商取引サービスなどの所定のサービスを、端末120のユーザに提供する処理を行う。
【0047】
また、本実施形態の制御部313は、端末120のユーザから、所定のサービスに関連する作業を行う作業者への登録を受け付けると、このユーザを作業者として登録する。そして、サーバ110は、作業者として登録されているユーザから、作業の提示を要求されると、要求を行った作業者に応じた作業を提示する。制御部313の詳細は後述する。
【0048】
また、以下の説明では、サーバ110が提供する所定のサービスに関する作業を行う作業者を、ワーカと表現する場合がある。言い換えれば、ワーカとは、サーバ110が提供する所定のサービスのユーザであって、且つ、作業者としてサーバ110に登録されたユーザである。
【0049】
記憶部314は、ユーザ情報データベース3141を有し、端末120のユーザ情報と、を記憶する。ユーザ情報データベース3141の詳細は後述する。また、記憶部314は、サーバ110において実行されるプログラムなどが格納される。
【0050】
制御部313は、入力受付部315と、登録部316と、作業提示部317と、検収部318と、報酬付与部319と、表示制御部320と、を有する。
【0051】
入力受付部315は、端末120からの各種の情報の入力を受け付ける。具体的には、入力受付部315は、ユーザからのワーカとしての登録要求や、ワーカとして登録されているユーザからの作業の提示要求、ワーカとして登録されているユーザからの作業完了の通知等の入力を受け付ける。
【0052】
登録部316は、入力受付部315により受け付けたワーカへの登録要求に応じて、ユーザをワーカに登録する。
【0053】
作業提示部317は、入力受付部315が受け付けた作業の提示要求に応じて、提示要求を行ったワーカ(ユーザ)のユーザ情報を参照し、ワーカに適した作業を特定する。
【0054】
検収部318は、ワーカとして登録されているユーザからの作業完了の通知を受けて、作業内容の検収を行う。具体的には、検収部318は、あるワーカの作業完了の通知を受け付けると、このワーカの作業内容と、このワーカと同じ種類の作業を行った複数の他のワーカの作業内容とを比較し、このワーカの作業内容を評価してもよい。
【0055】
報酬付与部319は、ワーカが行った作業内容に応じた報酬をワーカに付与する。表示制御部320は、端末120に対して各種の画面を表示させる。
【0056】
(2)端末の機能構成
端末120は、受付部321と、送受信部322と、制御部323と、記憶部324と、を有する。なお、各機能部の機能または処理は、実現可能な範囲において、機械学習またはAI(Artificail Intelligence)により実現されてもよい。
【0057】
受付部321は、端末120のユーザからの各種の操作などを受け付ける。
【0058】
送受信部322は、制御部323の指示に従い、サーバ110などとのデータの送受信を行う。なお、送受信部322は、例えば、サーバ110にログインした際、サーバ110とのHTTPSなどを用いた通信用のセッションを接続する。そして、接続した通信用のセッションのIDに対応付けて、サーバ110の通信用のアドレスなどを記憶しておく。そして、接続した通信用のセッションを用いて、サーバ110にデータを送信する。
【0059】
制御部323は、サーバ110により提供される決済サービス、金融サービス、及び電子商取引サービスなどのサービスを利用する処理を行う。
【0060】
記憶部324は、端末120で実行されるプログラムなどが格納される。
【0061】
(3)ユーザ情報データベースの例
以下に、図4を参照して、本実施形態のユーザ情報データベース3141について説明する。図4は、第1実施形態のユーザ情報データベースの一例を示す図である。
【0062】
本実施形態のユーザ情報データベース3141は、情報の項目として、ユーザID、ユーザ名、年齢(または生年月日)、出品回数、落札回数(または購入回数)、決済回数、取引評価、信用度スコア、ワーカ登録、作業履歴、作業時間、報酬合計等を含む。なお、ユーザ情報データベース3141に含まれる情報の項目は、これに限定されない。ユーザ情報には、ユーザの本人確認の手続きが完了したか否かを示す情報が含まれてもよい。
【0063】
また、ユーザ情報データベース3141に格納されたユーザ情報は、情報の項目として、ユーザの住所、職業、信用度スコア等を含むユーザの属性情報や、サーバ110が実現する所定のサービスにおけるユーザの行動履歴を示す情報を含んでもよい。ユーザの行動履歴を示す情報は、所定のサービスが電子商取引である場合、出品した商品や落札した商品のカテゴリ、商品情報の閲覧回数、商品情報の検索回数等を含んでよい。
【0064】
また、ユーザの行動履歴を示す情報は、所定のサービスが決済サービスである場合、当該決済サービスの取引履歴(決済回数や決済金額等)であってよい。
【0065】
本実施形態では、ユーザ情報データベース3141において、項目「ユーザID」の値と対応付けられた項目の値とを、ユーザ情報と表現する。
【0066】
項目「ユーザID」の値は、サーバ110が提供するサービスのユーザを特定するためのユーザ識別情報を示す。項目「ユーザ名」の値は、ユーザの名称を示し、項目「年齢」の値は、ユーザの年齢を示す。項目「出品回数」は、ユーザが商品を出品(販売)した回数を示し、項目「落札回数」の値は、ユーザが商品を落札(購入)した回数を示す。
【0067】
項目「取引評価」の値は、ユーザが出品した商品の落札者や、ユーザが落札した商品の出品者などによる、ユーザに対する評価を示す。項目「信用度スコア」の値は、ユーザの信用度を示す値であり、信用度スコアが大きいユーザほど、所定のサービスにおける信用度が高いことを示す。なお、信用度スコアは、所定のサービスにおけるユーザの行動やユーザの情報に基づいて算出されてよい。
【0068】
項目「ワーカ登録」の値は、ユーザがワーカとして登録されているか否かを示す。項目「ワーカ登録」の値が「有り」の場合は、このユーザがワーカとして登録されていることを示し、項目「ワーカ登録」の値が「なし」の場合は、このユーザがワーカとして登録されていないことを示す。
【0069】
項目「作業履歴」の値は、ワーカ登録されているユーザが過去に行った作業の履歴を示す。図4では、例えば、ユーザID「111」で特定されるユーザは、ワーカ登録されており、過去に、アノテーション作業と、新規ユーザのサポート作業とを行ったことがわかる。
【0070】
項目「作業時間」の値は、ユーザが、ワーカとして作業を行った合計時間を示す。項目「合計報酬」の値は、ユーザがワーカとして行った作業に対して付与された報酬の合計を示す。なお、報酬は、サーバ110によって行われる決済に利用可能な電子マネーの金額であってもよい。
【0071】
次に、図5を参照して、本実施形態の通信システム1の動作について説明する。図5は、第1実施形態に係る通信システムの処理のシーケンスの一例を示す図である。
【0072】
本実施形態の通信システム1において、端末120は、ユーザによるワーカの登録申請を受けて、サーバ110に対してワーカの登録を申請する(ステップS501)。言い換えれば、端末120は、サーバ110に対して、端末120と紐付けられたユーザのワーカの登録要求を送信する。
【0073】
サーバ110は、入力受付部315により、登録要求を受け付けて、登録部316により、ユーザをワーカに登録する(ステップS502)。ステップS502における登録部316による処理の詳細は後述する。
【0074】
サーバ110は、ステップS502において、ユーザがワーカに登録されると、端末120に対して、ワーカへの登録が行われたことを示す通知を送信する(ステップS503)。
【0075】
続いて、端末120は、ユーザから作業の申請操作を受け付けると(ステップS504)、サーバ110に対して、作業の申請を行う(ステップS505)。言い換えれば、端末120は、サーバ110に対して、端末120と紐付けられたユーザに対する作業の提示要求を送信する。
【0076】
なお、図5におけるステップS504以降の処理は、ユーザのワーカへの登録が完了した後であればよく、ステップS501からステップS503までの処理と連続して実行されなくてもよい。
【0077】
サーバ110は、作業の提示要求を受け付けると、作業提示部317により、作業の申請を行ったユーザ(ワーカ)と対応する作業を選択し、特定する(ステップS506)。ステップS506における作業提示部317の処理の詳細は後述する。
【0078】
続いて、サーバ110は、特定された作業を、作業依頼と共にワーカに対して提示する(ステップS507)。言い換えれば、サーバ110は、端末120に対して、特定された作業を依頼することを示す作業依頼通知を送信する。
【0079】
端末120は、作業依頼通知を受けて、作業を行う(ステップS508)。具体的には、端末120は、作業と対応するワーカの操作に応じた処理を実行する。
【0080】
続いて、端末120は、ワーカによる作業の完了を示す操作を受け付けて、サーバ110に対し、作業の完了通知を送信する(ステップS509)。
【0081】
サーバ110は、作業の完了通知を受信すると、検収部318により、作業内容の検収を行う(ステップS510)。続いて、サーバ110は、報酬付与部319により、作業内容に応じた報酬をユーザに付与する(ステップS511)。具体的には、報酬付与部319は、作業内容に応じた報酬を、ユーザ情報の項目「合計報酬」の値に加算する。続いて、サーバ110は、端末120に対し、報酬が付与されたことを通知する(ステップS512)。
【0082】
<第1実施形態の動作処理>
次に、図6を参照して、本実施形態の登録部316の処理について説明する。図6は、サーバの処理を説明する第1のフローチャートである。図6は、図5のステップS502における登録部316の処理の詳細を示す。
【0083】
本実施形態の登録部316は、ワーカへの登録要求を受け付けると、登録要求を送信した端末120と対応付けられたユーザ情報を参照し、ユーザの本人確認の手続きが完了しているか否かを判定する(ステップS601)。なお、登録要求には、ユーザIDが含まれていてよい。
【0084】
ステップS601において、本人確認の手続きが完了していない場合、サーバ110は、表示制御部320により、端末120に対して、本人確認を促す画面を表示させ(ステップS602)、処理を終了する。
【0085】
ステップS601において、本人確認の手続きが完了している場合、登録部316は、登録の申請を行ったユーザが、ワーカとなるための登録基準を満たしているか否かを判定する(ステップS603)。なお、図5の例では、ワーカへの登録の申請を行ったユーザが、登録基準を満たす場合の動作を示している。
【0086】
本実施形態の登録基準は、例えば、ユーザの年齢や、ユーザの取引実績などを含む属性情報に対して設定されたものであってよく、登録基準を示す情報は、予めサーバ110の記憶部314等に格納されていてもよい。
【0087】
ワーカの登録基準は、具体的には、例えば、ユーザの年齢が所定の年齢以上であること(例えば20歳以上)、取引回数(出品回数、落札回数)が所定回数以上であること、決済を行った回数が所定回数以上であること、等としてもよい。また、登録基準は、これを複数組み合わせたものであってもよい。この登録基準は、例えば、サーバ110の管理者によって任意に変更することができる。
【0088】
ステップS603において、ユーザがワーカの登録基準を満たしていない場合、登録部316は、端末120に対して、ワーカの登録基準を満たしていない旨を示す通知を送信し(ステップS604)、処理を終了する。
【0089】
ステップS603において、ユーザがワーカの登録基準を満たす場合、登録部316は、ユーザをワーカに登録し(ステップS605)、処理を終了する。ステップS6605において、登録部316は、具体的には、ユーザ情報データベース3141において、登録の申請を行ったユーザと対応するユーザ情報の項目「ワーカ登録」の値を、「なし」から「有り」へ更新する。
【0090】
次に、図7を参照して、本実施形態の作業提示部317の処理について説明する。図7は、サーバの処理を説明する第2のフローチャートである。図7は、図5のステップS506における作業提示部317の処理の詳細を示す。
【0091】
本実施形態の作業提示部317は、作業の申請を行ったワーカのユーザ情報を参照する(ステップS701)。なお、本実施形態では、端末120からサーバ110に送信される作業の提示要求にワーカ(ワーカ登録されたユーザ)のユーザIDが含まれていてよい。
【0092】
また、このときの作業の提示要求には、ワーカが行うことができる種類の作業の一覧の提示を要求するものであってもよいし、ワーカが選択した種類の作業の一覧の提示を要求するものであってもよい。
【0093】
続いて、作業提示部317は、作業の申請を行ったワーカによる作業が可能か否かを判定する(ステップS702)。なお、図5は、ワーカによる作業が可能である場合を示している。
【0094】
具体的には、本実施形態では、サーバ110が提供する所定のサービスと関連する作業の種類毎に、作業基準が設けられており、作業提示部317は、作業の申請を行ったワーカの行動履歴を示す情報又は属性情報が作業基準を満たす場合に、作業が可能と判定する。
【0095】
ワーカの行動履歴を示す情報は、ワーカの出品回数、落札回数、取引評価、決済回数、作業履歴、作業時間、報酬合計等を含んでよい。ワーカの属性情報は、ワーカの年齢、住所、信用度スコア等を含む。つまり、ワーカの行動履歴を示す情報と属性情報とは、ステップS701で参照されるワーカのユーザ情報に含まれる。また、ワーカの行動履歴を示す情報には、検収部318による検収の結果が含まれてもよい。言い換えれば、ワーカの行動履歴を示す情報には、ワーカの作業内容に対する評価を示す情報が含まれてもよい。
【0096】
具体的には、作業提示部317は、作業の提示要求が、ワーカが行うことができる作業の一覧の提示を要求するものである場合、ワーカの行動履歴を示す情報又は属性情報が作業基準を満たす作業が存在するか否かを判定すればよい。
【0097】
また、作業提示部317は、作業の提示要求が、ワーカが選択した作業の一覧の提示を要求するものである場合、ワーカの行動履歴を示す情報が、選択された作業の作業基準を満たすか否かを判定すればよい。
【0098】
以下に、本実施形態の作業の種類と作業基準について説明する。
【0099】
本実施形態における所定のサービスに関連する作業の種類には、例えば、サーバ110によって提供される電子商取引サービスで取り扱われている商品の商品情報を補完する補完作業、電子商取引サービスへの商品の出品を代行する代行作業、所定のサービスのユーザを支援する支援作業などが含まれる。
【0100】
商品情報を補完する補完作業には、例えば、商品情報の内容が適正であるか否かを確認する作業や、商品情報を修正する作業が含まれてよい。
【0101】
この補完作業に対して設けられる作業基準は、例えば、ワーカの出品回数や落札回数が所定回数であること、取引評価が「良」以上であること、等であってよい。なお、取引の評価において「良い」が所定の割合又は個数以上ある場合に取引評価を「良」としてもよい。
【0102】
商品の出品を代行する代行作業には、例えば、商品の出品を希望するユーザから、出品対象となる物品を受け取って出品する作業や、他のサービスの代行事業者等と連携して物品の出品と、他のサービスとの両方を行う作業等が含まれる。
【0103】
この代行作業に対して設けられる作業基準は、例えば、ワーカの出品回数が所定の回数以上であること、商品の出品を所定期間以上継続して行っていること、取引評価が良以上であること、等であってよい。
【0104】
ユーザを支援する支援作業には、所定のサービスの利用方法に対する質問等に回答する質疑応答作業や、所定のサービスへの新たなユーザ(新規ユーザ)の案内作業等が含まれる。
【0105】
この支援作業に対して設けられる作業基準は、例えば、ワーカの信用度スコアの値が所定値以上であること、所定のサービスの利用履歴が所定の期間以上継続してあること、等であってよい。
【0106】
また、本実施形態における作業の種類は、上述した例に限定されない。作業の種類には、例えば、電子商取引サービスにおける商品の閲覧に関する作業や、決済に関する作業等が含まれてもよい。本実施形態において、ワーカに発注することができる作業の種類は、サーバ110の管理者によって決められてもよいし、サーバ110が提供する所定のサービスのユーザが決定してもよい。
【0107】
また、上述した例では、作業基準は、作業の種類毎に設けられるものとしたが、これに限定されない。作業基準は、例えば、ワーカの作業内容の品質や精度等に対して設定されていてもよい。本実施形態の作業毎の作業基準を示す情報は、予めサーバ110の記憶部314等に格納されていてもよい。
【0108】
本実施形態では、ワーカによる作業が完了すると、サーバ110の検収部318により、作業内容の検収が行われ、ワーカの作業内容に対する評価が行われる。本実施形態の作業提示部317は、この作業内容に対する評価が所定の評価以上である場合に、ワーカが作業基準を満たすものと判定してもよい。
【0109】
ステップS702において、ワーカによる作業が可能と判定された場合、作業提示部317は、ワーカに提示する作業を特定し(ステップS703)、処理を終了する。
【0110】
具体的には、作業提示部317は、ワーカが行うことができる作業の一覧の提示要求に対して、ワーカのユーザ情報が作業基準を満たす作業を特定する。また、作業提示部317は、ワーカが選択した作業の一覧の提示要求に対して、ワーカに選択された作業のうち、ワーカの行動履歴を示す情報が作業基準を満たす作業を特定する。
【0111】
ステップS702において、ワーカによる作業が不可と判定された場合、サーバ110は、その旨を端末120に通知し(ステップS704)、処理を終了する。
【0112】
ワーカによる作業が不可と判定される場合とは、ワーカが行うことができる作業の一覧の提示要求に対して、ワーカの行動履歴を示す情報が作業基準を満たす作業が存在しない場合である。また、ワーカによる作業が不可と判定される場合とは、ワーカが選択した作業の一覧の提示要求に対して、ワーカの行動履歴を示す情報が選択された作業の作業基準を満たさない場合である。
【0113】
<第1実施形態の端末120の表示態様>
次に、図8乃至図12を参照して、端末120の表示例について説明する。図8は、第1実施形態の端末の表示例を示す第1の図である。
【0114】
図8に示す画面81A、81Bは、端末120において、ワーカの登録を申請するための画面の一例を示す。画面81A、81Bは、図5のステップS501において端末120に表示されていてよい。
【0115】
画面81Aは、サーバ110が提供する電子商取引サービスで取り扱われる商品の一部が表示された画面の一例を示す。画面81Bは、サーバ110が提供する所定のサービスに関する通知の一覧が表示された画面の一例を示す。
【0116】
本実施形態では、このように、サーバ110が提供する所定のサービスに関する情報が表示された画面から、ワーカの登録が行われてもよい。言い換えれば、ワーカの登録は、端末120のユーザが、通信システム1にログインした状態において、行われてよい。
【0117】
画面81A、81Bのそれぞれには、バナー82が表示されている。本実施形態では、このバナー82を選択することで、端末120からサーバ110に対して、端末120と紐付けられたユーザのワーカの登録要求が送信されてもよい。
【0118】
図9は、第1実施形態の端末の表示例を示す第2の図である。図9に示す画面91は、端末120からサーバ110に対して送信された作業の提示要求に対して、サーバ110から送信された作業依頼通知が表示された画面の一例を示す。画面91は、例えば、図5のステップS507において、サーバ110が端末120に表示させてもよい。
【0119】
画面91は、表示欄92、操作ボタン93、表示欄94等を含む。表示欄92には、端末120のユーザが、ワーカとして獲得した報酬合計が表示される。
【0120】
操作ボタン93は、端末120のユーザが、ワーカとして行った過去の作業履歴を表示させるための操作ボタンである。
【0121】
表示欄94には、端末120のユーザが、ワーカとして行うことができる作業の一覧が表示される。図9の例では、表示欄94は、表示欄95を含み、表示欄95は、操作ボタン95aを含む。
【0122】
表示欄95は、端末120のユーザが、ワーカとして行うことができる作業の1つである、「アイテムチェック」に関する情報が表示される。「アイテムチェック」作業とは、具体的には、商品情報の内容が適正であるか否かを確認する作業である。また、図9では、表示欄95に、「アイテムチェック」作業にかかる時間や報酬等が表示される。
【0123】
なお、本実施形態のサーバ110は、例えば、ワーカに対して作業を依頼する際に、ワーカの過去の作業時間や作業回数等に応じて、依頼する作業を決定してもよい。
【0124】
例えば、サーバ110は、端末120のユーザの過去の作業回数が所定回数を超える場合や、作業時間が所定時間を超える場合には、作業回数の少ないワーカに、優先的に作業を依頼するようにしてもよい。また、サーバ110は、端末120のユーザの過去の作業履歴に基づき、過去に行った作業と同じ種類の作業を依頼するようにしてもよい。このような、作業を依頼する際の優先順等は、サーバ110の管理者等によって任意に設定されてよい。
【0125】
本実施形態では、端末120において、操作ボタン95aが操作されると、端末120のユーザ(ワーカ)による作業が開始される。
【0126】
具体的には、端末120において、操作ボタン95aが操作されると、サーバ110は、端末120に表示された画面91を、商品情報の内容が適正であるか否かの確認の対象となる商品の画像が表示された画面へ遷移させる。
【0127】
図10は、第1実施形態の端末の表示例を示す第3の図である。図10に示す画面101は、商品情報の内容が適正であるか否かの確認の対象なる商品の画像が表示された画面の一例である。
【0128】
画面101は、表示欄102、表示欄103を含む。表示欄102には、商品情報のキーワード検索結果として適切な画像を選択することを促すメッセージが表示されている。言い換えれば、表示欄102には、作業内容を案内するメッセージが表示されている。
【0129】
表示欄103には、キーワードに対する検索結果として抽出された商品の画像の一覧と、各画像に対して、端末120のユーザ(ワーカ)が、適切であるか否かを判断した結果と、が表示されている。
【0130】
本実施形態のサーバ110は、端末120に画面101を表示させる際に、表示欄102に表示されるキーワードを、端末120のユーザの行動履歴を示す情報に基づき決定してもよい。
【0131】
つまり、サーバ110は、ワーカへ作業を依頼する際に、ワーカの行動履歴を示す情報に基づき、依頼する作業を特定してもよい。
【0132】
図10の場合、端末120のユーザの行動履歴を示す情報では、全体の落札回数に対するN社の製品の落札回数の割合が所定の割合以上、またはN社の製品の落札回数が所定回数以上であったとする。この場合、サーバ110は、端末120ユーザ(ワーカ)に対し、商品情報を検索するキーワードを「N社」とし、このキーワードによる検索結果として抽出された画像の一覧を表示欄103に表示させてもよい。
【0133】
本実施形態では、このように、ワーカの行動履歴を示す情報に基づき、ワーカに依頼する作業の内容を決定することで、ワーカによる作業内容の精度を高めることができる。
【0134】
図11は、第1実施形態の端末の表示例を示す第4の図である。図11に示す画面111は、商品情報の内容が適正であるか否かの確認の対象なる商品の画像が表示された画面の他の例である。
【0135】
画面111は、表示欄112と表示欄113とを含む。表示欄112には、商品情報の内容が適正であるか否かの確認の対象なる商品の画像が表示される。表示欄113には、ワーカの判断を入力するための選択肢が表示される。
【0136】
本実施形態のサーバ110は、例えば、画面111を、複数のワーカの端末120に表示させてもよい。そして、サーバ110は、検収部318により、各ワーカの端末120において、ワーカの判断の結果として選択された選択肢を集計し、最も多くのワーカに選択された選択肢を正として、複数のワーカの作業内容を評価してもよい。
【0137】
本実施形態では、このように、複数のワーカに同一の内容の作業を依頼し、各ワーカの作業内容を比較することで、ワーカの作業内容の品質や精度を評価してもよい。また、本実施形態では、誤とされる回答を複数回行ったワーカを、この作業に対する作業基準を満たさないワーカとして、ユーザ情報データベース3141にその旨を示す情報を格納してもよい。
【0138】
なお、図10図11は、商品情報を補完する補完作業のうち、商品情報の内容が適正であるか否かを確認する作業をワーカに依頼した場合の例である。
【0139】
以下に、商品情報を補完する補完作業のうち、商品情報を修正する作業をワーカに依頼する場合について説明する。
【0140】
本実施形態のサーバ110は、例えば、サーバ110が提供する電子商取引サービスにおいて、出品されてから、所定期間以上落札されていない商品について、商品情報の修正をワーカに依頼する。
【0141】
この場合、サーバ110は、ワーカの端末120から、作業の提示要求を受け付けると、ワーカが、商品情報の修正作業の作業基準を満たすか否かを判定する。そして、サーバ110は、ワーカが作業基準を満たす場合に、このワーカの出品履歴に基づき、商品情報の修正を依頼する商品を選択し、ワーカに対して商品情報の修正作業を提示する。
【0142】
具体的には、サーバ110は、ワーカが過去に出品したことがある商品と類似した商品や、同一のカテゴリの商品について、商品情報の修正を依頼してもよい。また、サーバ110は、ワーカが落札したことがある商品について、商品情報の修正を依頼してもよい。
【0143】
このように、本実施形態では、商品情報の修正の対象となる商品を出品したことがあるワーカや、落札したことがあるワーカを選択することで、対象となる商品に対する知識を有する人物をワーカに選択することができる。
【0144】
また、サーバ110は、出品されている商品のうち、閲覧された回数が所定回数以下である商品や、他のユーザからのコメントなどのアクションが所定回数以下又は閲覧数に対して所定割合以下の商品を、商品情報の修正の対象となる商品としてもよい。
【0145】
本実施形態において、ワーカにより行われる商品情報の修正とは、例えば、商品のサイズ、柄、名称、状態、商品紹介文等の追記、商品の金額の修正等であってよい。
【0146】
また、本実施形態のサーバ110は、複数のワーカに対して、同じ商品に関する商品情報の修正を依頼してもよい。
【0147】
この場合、サーバ110は、複数のワーカのうち、最初に作業を行ったワーカの報酬が最も高くなるように、各ワーカに報酬を付与してもよい。
【0148】
また、この場合、サーバ110は、商品情報の修正の対象となる商品の金額を、複数のワーカにより提案された金額の平均値としてもよい。このようにして商品の金額を決めることで、商品の金額の妥当性を担保できる。また、サーバ110は、1つの商品について、作業を行うことができるワーカの人数を制限してもよい。ワーカの人数を制限することで、商品情報の情報量が膨大になることを抑制できる。
【0149】
本実施形態では、このように、商品情報の補完作業をワーカに依頼することで、落札されていない商品が落札される可能性を高めることができ、サービスの活性化に貢献できる。
【0150】
次に、サーバ110が、商品の出品を代行する代行作業をワーカに依頼する場合について説明する。
【0151】
この場合、サーバ110は、商品の出品を希望するユーザから、商品の出品依頼を受けると、代行作業の作業基準を満たすワーカを抽出し、出品依頼を行ったユーザに対して、ワーカの一覧を提示してもよい。言い換えれば、サーバ110は、出品依頼を行ったユーザと紐付けられた端末120に、代行作業の作業基準を満たすワーカの一覧を表示させる。
【0152】
そして、サーバ110は、ユーザからワーカが選択されると、このワーカに対して、ユーザから出品依頼を受けた商品の出品の代行作業を依頼してもよい。
【0153】
また、本実施形態のサーバ110は、商品の出品依頼を行っているユーザの一覧を、代行作業の作業基準を満たすワーカに対して提示してもよい。言い換えれば、サーバ110は、ワーカから代行作業の提示要求を受け付けて、商品の出品依頼を行っているユーザの一覧をワーカの端末120に表示させてもよい。この場合、ワーカが、出品依頼を行っているユーザを選択すると、サーバ110から、ワーカの端末120に対し、代行作業の依頼が行われる。
【0154】
なお、本実施形態では、ワーカと、出品依頼を行ったユーザとの双方が、互いを承認した場合に、出品代行の作業依頼がワーカに通知されてもよい。
【0155】
また、代行作業により出品された商品の出品者は、ワーカであってもよいし、出品依頼を行ったユーザであってもよい。
【0156】
また、本実施形態では、代行作業においてワーカが作成した商品情報を用いた出品において、ユーザによる電子商取引サービスへの出品の許諾が要求されてもよい。
【0157】
また、本実施形態では、代行作業を行ったワーカに対する報酬は、作業完了時に報酬が決定される場合には、ワーカの取引評価、信用度スコア等に基づいて決定されてもよい。より具体的には、ワーカの取引評価、信用度スコア等が高いほど、報酬が高く決定されてもよい。また、代行作業を行ったワーカに対する報酬は、ワーカの代行作業により出品された商品の金額に応じて決定されてもよい。つまり、本実施形態では、ワーカに対する報酬は、ワーカの行動履歴を示す情報や属性情報に基づき決定されてよい。
【0158】
また、本実施形態では、ユーザから、他のサービスの代行事業者等と連携した商品の出品依頼を受け付けた場合、サーバ110は、ユーザが希望する代行事業者であり、且つ、出品の代行作業の作業基準を満たすワーカを特定し、作業を依頼してもよい。
【0159】
次に、サーバ110が、ユーザを支援する支援作業をワーカに依頼する場合について説明する。
【0160】
図12は、第1実施形態の端末の表示例を示す第5の図である。図12では、ワーカがユーザからの質問に回答する質疑応答作業を行う場合について説明する。
【0161】
図12に示す画面121Aは、ワーカの端末120のメニュー画面の一例である。画面121Aは、例えば、図5のステップS507において、端末120に表示されてもよい。
【0162】
画面121Aは、表示欄122、123、124等を含む。表示欄122は、ワーカが行うことができる作業の一覧の中から、ユーザの支援作業が選択された状態を示している。表示欄123には、端末120のユーザが、ワーカとして獲得した報酬合計が表示される。表示欄124は、ワーカの過去の作業履歴が表示されている。
【0163】
本実施形態では、表示欄122において、支援作業が選択されると、画面121Aが画面121Bに遷移する。
【0164】
画面121Bは、表示欄125と、タブ126とを含む。タブ126は、ユーザからの質問に対して回答するためのチャットを選択するためのタブである。言い換えれば、タブ126は、支援作業のうち、質疑応答作業を選択するためのタブである。
【0165】
画面121Bでは、タブ126が選択されると、表示欄125が表示される。表示欄125には、質疑応答を希望するユーザの一覧が表示される。
【0166】
本実施形態では、表示欄125において、ワーカが、質疑応答を希望するユーザを選択すると、画面121Bが画面121Cに遷移し、質疑応答を行うためのチャットが開始される。
【0167】
本実施形態では、このような質疑応答作業に対するワーカの報酬は、チャットを行った時間等に応じて決められてもよい。
【0168】
次に、サーバ110が、ユーザを支援する支援作業のうち、所定のサービスへの新たなユーザの案内作業をワーカに依頼する場合について説明する。
【0169】
本実施形態では、ワーカが新たなユーザを所定のサービスのユーザとして招待してもよい。この場合、サーバ110は、ワーカと新たなユーザとを紐付けるための情報を、新たなユーザの端末120に対して送信してもよい。ワーカと新たなユーザとを紐付けるための情報とは、具体的には、招待コード等であってよい。
【0170】
サーバ110は、新たなユーザが、招待コードを用いて所定のサービスへのユーザ登録を行うと、ワーカの端末120に対し、ワーカと対応付けられた新たなユーザが登録されたことを通知してもよい。
【0171】
なお、本実施形態では、新たなユーザが予めワーカと対応付けられていなくてもよい。その場合、サーバ110は、新たなユーザのユーザ登録が行われると、案内作業の作業基準を満たすワーカを特定し、特定したワーカと新たなユーザとを紐付ける。
【0172】
また、本実施形態では、案内作業においてワーカの支援をうけるユーザ(支援の対象となるユーザ)は、新たにユーザ登録を行ったユーザに限定されない。本実施形態のサーバ110は、既にユーザ登録が行われているが、所定のサービスの利用履歴が存在していないユーザを特定し、このユーザに対する案内作業をワーカに依頼してもよい。
【0173】
この案内作業では、ワーカの報酬は、サーバ110が提供するサービスのうち、支援の対象となるユーザが利用したサービスの種類の数に応じて決められてよい。
【0174】
具体的には、例えば、支援の対象となるユーザが、ワーカの案内よって商品を出品した場合、サーバ110が提供するサービスのうち、1種類のサービスを利用したことになる。また、支援の対象となるユーザが出品した商品が落札された場合、このユーザは、商品の発送と、取引評価と、を行うことになる。したがって、このユーザは、サーバ110が提供するサービスのうち、2種類のサービスを利用したことになる。
【0175】
つまり、ワーカが、支援の対象となるユーザに対して、商品の出品を支援した場合、ワーカに対して、1種類のサービスの案内作業の報酬が付与される。また、ワーカが、このユーザに対して、商品の発送を支援した場合、3種類のサービスの案内作業の報酬が付与される。
【0176】
本実施形態では、このように、支援の対象となるユーザが利用したサービスの種類に応じて、ワーカに対する報酬を決定する。このため、本実施形態では、支援の対象となるユーザに対する、ワーカによる十分な支援が期待でき、支援の対象となるユーザによる所定のサービスの利用回数の増加に貢献できる。したがって、本実施形態によれば、サーバ110が提供する電子商取引サービスにおける物品の流通性を向上させることができ、サービスを活性化することができる。
【0177】
<第2実施形態>
第2実施形態は、ワーカを人物ではなく組織とした実施形態である。具体的には、本実施形態では、実店舗等を、主に代行作業や支援作業を行うワーカとして登録する。本実施形態では、このように、実店舗をワーカとして登録することで、ユーザは、ワーカに登録された店舗を訪れることで、代行作業や支援作業をワーカに依頼できる。また、本実施形態では、店舗側へ送客できる効果を奏する。
【0178】
図13は、第2実施形態の端末の表示例を示す図である。図13に示す画面131Aは、例えば、ワーカに対して質疑応答の依頼を希望するユーザの端末120に表示される画面の一例である。
【0179】
画面131Aは、例えば、端末120が、ユーザにより、ワーカに登録された店舗での質疑応答を希望する操作を受け付けた場合に表示されてもよい。
【0180】
画面131Aは、表示欄132、133、134を含む。表示欄132は、支援作業の種類を示すアイコン画像の一覧が表示されている。表示欄133には、ワーカに登録されている店舗を示す情報が表示される。表示欄134には、表示欄133に表示された店舗のスタッフのプロフィール情報等が表示されてもよい。
【0181】
本実施形態では、表示欄132において、作業の種類が選択されると、表示欄133には、選択された作業を行うことができるワーカ(店舗)の情報が表示される。このとき、表示欄133に表示される店舗は、画面131Aが表示されている端末120のユーザの行動履歴を示す情報に基づき、特定されてもよい。
【0182】
具体的には、例えば、画面131Aが表示されている端末120のユーザが、主に衣類の出品や落札を行っているユーザである場合、サーバ110は、ワーカとして登録された店舗のうち、衣類と関連が高い店舗を示す情報から優先的に表示させる。
【0183】
このとき、サーバ110は、画面131Aが表示されている端末120の位置情報を参照し、この端末120の近辺にある店舗を示す情報を表示させる。
【0184】
本実施形態では、サーバ110は、端末120の画面131Aの表示欄133において、ワーカとなる店舗が選択されると、画面131Aを画面131Bに遷移させる。
【0185】
画面131Bは、表示欄135、136を含む。表示欄135には、端末120の周辺の地図において、ワーカとなる店舗の位置を示した画像が表示される。表示欄136には、端末120の現在位置から最も近い店舗に関する情報が表示されてもよい。
【0186】
本実施形態では、サーバ110は、画面131Bにおいて、ワーカとなる店舗が選択されると、端末120に表示された画面131Bを画面131Cに遷移させる。
【0187】
画面131Cは、表示欄137、138を含む。表示欄137は、選択された店舗に関する情報が表示され、表示欄138には、選択された店舗において、ワーカとしての作業を行うスタッフのプロフィール情報等が表示される。
【0188】
このように、本実施形態では、端末120のユーザの行動履歴を示す情報と、端末120の位置情報と、に基づき、主に代行作業や支援作業を行う店舗(ワーカ)を特定し、端末120に表示させる。
【0189】
したがって、本実施形態によれば、ユーザの希望に添ったワーカを提示することができる。また、本実施形態によれば、ワーカとして登録した店舗へ、ユーザを向かわせることができ、店舗の集客に貢献できる。
【符号の説明】
【0190】
1 通信システム
110 サーバ
120 端末
313、323 制御部
314、324 記憶部
315 入力受付部
316 登録部
317 作業提示部
318 検収部
319 報酬付与部
320 表示制御部
3141 ユーザ情報データベース
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