(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-10
(45)【発行日】2025-03-18
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 8/38 20180101AFI20250311BHJP
【FI】
G06F8/38
(21)【出願番号】P 2020206540
(22)【出願日】2020-12-14
【審査請求日】2023-11-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100118108
【氏名又は名称】久保 洋之
(72)【発明者】
【氏名】池田 聡一郎
【審査官】今川 悟
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-053355(JP,A)
【文献】特開2017-045114(JP,A)
【文献】特開2007-166426(JP,A)
【文献】特開2020-173564(JP,A)
【文献】特開2019-008666(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 8/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
ワークフローにおける工程を表す表示要素を一列で表示するように制御し、
前記ワークフローにおける分岐を表す第1の表示要素を、当該分岐の分岐先が決定されていないことを示す態様で表示するように制御し、
前記プロセッサは、前記第1の表示要素に関連付けて、前記ワークフローにおける前記分岐の複数の分岐先の工程に関する情報を表示するように制御し、
前記複数の分岐先の工程に関する情報は、当該複数の分岐先の各分岐先の工程の数である
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
ワークフローにおける工程を表す表示要素を一列で表示するように制御し、
前記ワークフローにおける分岐を表す第1の表示要素を、当該分岐の分岐先が決定されていないことを示す態様で表示するように制御し、
前記プロセッサは、前記分岐の分岐先が一の分岐先に決定された場合に、前記第1の表示要素に代えて、前記ワークフローにおける当該一の分岐先の工程を表す第2の表示要素を表示するように制御する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
コンピュータに、
ワークフローにおける工程を表す表示要素を一列で表示するように制御する機能と、
前記ワークフローにおける分岐を表す第1の表示要素を、当該分岐の分岐先が決定されていないことを示す態様で表示するように制御する機能と
を実現させ、
前記コンピュータに、前記第1の表示要素に関連付けて、前記ワークフローにおける前記分岐の複数の分岐先の工程に関する情報を表示するように制御する機能を実現させ、
前記複数の分岐先の工程に関する情報は、当該複数の分岐先の各分岐先の工程の数である、プログラム。
【請求項4】
コンピュータに、
ワークフローにおける工程を表す表示要素を一列で表示するように制御する機能と、
前記ワークフローにおける分岐を表す第1の表示要素を、当該分岐の分岐先が決定されていないことを示す態様で表示するように制御する機能と
を実現させ、
前記コンピュータに、前記分岐の分岐先が一の分岐先に決定された場合に、前記第1の表示要素に代えて、前記ワークフローにおける当該一の分岐先の工程を表す第2の表示要素を表示するように制御する機能を実現させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ユーザのソフトウェア(システム)の実際の操作履歴と、システム開発者が想定するシステムの使用例とのマッチングを行って、実操作履歴を最もよく表現しているユースケースを決定し、それを元にユーザのシステム利用目的を推定と、次にとる操作を決定する操作予測装置及び操作予測方法が記載されている。
【0003】
特許文献2には、特定のビジネスプロセスを支援するユーザインタフェース表示画像を動的に生成するシステムであって、ビジネスプロセスに含まれる一連のタスク及びユーザインタフェース表示のための関連するテンプレートフォームを識別する情報ソースと、一連のタスクの内の特定のタスクと、特定のタスクと関連付けられたテンプレートフォームとを識別する追跡プロセッサと、フォーム要件の識別を支援するユーザコンテキスト情報に応じて、識別したフォームを適応させるように識別したフォームを表すデータを修正する適応プロセッサと、適応されたフォームを表すデータを処理して出力通信に適合したものにする出力プロセッサとを含むシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2011-170672号公報
【文献】特表2005-507124号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ワークフローにおける工程を表す表示要素を一列に並べて表示する構成では、ワークフローに分岐が含まれる場合に、分岐の複数の分岐先の工程を表す表示要素を表示することができない。この場合、ワークフローにおける分岐までの工程を表す表示要素と、分岐の各分岐先の工程を表す表示要素とを、それぞれ一列に並べて表示することは考えられるが、これでは、ワークフローの工程の表示が煩雑になってしまう。
【0006】
本発明の目的は、分岐を含むワークフローにおいて、ワークフローにおける分岐箇所を示しつつ、ワークフローにおける工程を表す表示要素を一列で表示することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、ワークフローにおける工程を表す表示要素を一列で表示するように制御し、前記ワークフローにおける分岐を表す第1の表示要素を、当該分岐の分岐先が決定されていないことを示す態様で表示するように制御し、前記プロセッサは、前記第1の表示要素に関連付けて、前記ワークフローにおける前記分岐の複数の分岐先の工程に関する情報を表示するように制御し、前記複数の分岐先の工程に関する情報は、当該複数の分岐先の各分岐先の工程の数であることを特徴とする情報処理装置である。
請求項2に記載の発明は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、ワークフローにおける工程を表す表示要素を一列で表示するように制御し、前記ワークフローにおける分岐を表す第1の表示要素を、当該分岐の分岐先が決定されていないことを示す態様で表示するように制御し、前記プロセッサは、前記分岐の分岐先が一の分岐先に決定された場合に、前記第1の表示要素に代えて、前記ワークフローにおける当該一の分岐先の工程を表す第2の表示要素を表示するように制御することを特徴とする情報処理装置である。
請求項3に記載の発明は、コンピュータに、ワークフローにおける工程を表す表示要素を一列で表示するように制御する機能と、前記ワークフローにおける分岐を表す第1の表示要素を、当該分岐の分岐先が決定されていないことを示す態様で表示するように制御する機能とを実現させ、前記コンピュータに、前記第1の表示要素に関連付けて、前記ワークフローにおける前記分岐の複数の分岐先の工程に関する情報を表示するように制御する機能を実現させ、前記複数の分岐先の工程に関する情報は、当該複数の分岐先の各分岐先の工程の数である、プログラムである。
請求項4に記載の発明は、コンピュータに、ワークフローにおける工程を表す表示要素を一列で表示するように制御する機能と、前記ワークフローにおける分岐を表す第1の表示要素を、当該分岐の分岐先が決定されていないことを示す態様で表示するように制御する機能とを実現させ、前記コンピュータに、前記分岐の分岐先が一の分岐先に決定された場合に、前記第1の表示要素に代えて、前記ワークフローにおける当該一の分岐先の工程を表す第2の表示要素を表示するように制御する機能を実現させる、プログラムである。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の発明によれば、分岐を含むワークフローにおいて、ワークフローにおける分岐箇所を示しつつ、ワークフローにおける工程を表す表示要素を一列で表示することが可能となり、ワークフローにおける分岐の分岐先が決定されていなくても、各分岐先の工程の数を知らせることが可能となる。
請求項2の発明によれば、分岐を含むワークフローにおいて、ワークフローにおける分岐箇所を示しつつ、ワークフローにおける工程を表す表示要素を一列で表示することが可能となり、ワークフローにおける工程を表す表示要素を、分岐先が決定された後も一列で表示することが可能となる。
請求項3の発明によれば、分岐を含むワークフローにおいて、ワークフローにおける分岐箇所を示しつつ、ワークフローにおける工程を表す表示要素を一列で表示することが可能となり、ワークフローにおける分岐の分岐先が決定されていなくても、各分岐先の工程の数を知らせることが可能となる。
請求項4の発明によれば、分岐を含むワークフローにおいて、ワークフローにおける分岐箇所を示しつつ、ワークフローにおける工程を表す表示要素を一列で表示することが可能となり、ワークフローにおける工程を表す表示要素を、分岐先が決定された後も一列で表示することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施の形態における情報処理装置のハードウェア構成例を示した図である。
【
図2】情報処理装置が記憶するワークフローの第1の具体例を示した図である。
【
図3】情報処理装置がワークフローの第1の具体例を記憶している場合に表示する表示画面の初期状態の表示例を示した図である。
【
図4】情報処理装置がワークフローの第1の具体例を記憶している場合に表示する表示画面の文書データが選択された際の表示例を示した図である。
【
図5】情報処理装置がワークフローの第1の具体例を記憶している場合に表示する表示画面のファックスデータが選択された際の表示例を示した図である。
【
図6】情報処理装置がワークフローの第1の具体例を記憶している場合に表示する表示画面のファックスデータが選択されてアノテーション処理が行われた後の表示例を示した図である。
【
図7】情報処理装置がワークフローの第1の具体例を記憶している場合に表示する表示画面の表計算データが選択された際の表示例を示した図である。
【
図8】情報処理装置が記憶するワークフローの第2の具体例を示した図である。
【
図9】情報処理装置がワークフローの第2の具体例を記憶している場合に表示する表示画面の初期状態の表示例を示した図である。
【
図10】情報処理装置がワークフローの第2の具体例を記憶している場合に表示する表示画面のファックスデータが選択された際の表示例を示した図である。
【
図11】情報処理装置がワークフローの第1の具体例を記憶している場合に表示する表示画面の請求額がX円以上と判断された際の表示例を示した図である。
【
図12】ワークフローにおける分岐の分岐先に複数の処理工程がある場合に情報処理装置が表示する表示画面の工程表示欄の表示例を示した図である。
【
図13】ワークフローにおける分岐の分岐先に処理工程がない場合に情報処理装置が表示する表示画面の工程表示欄の表示例を示した図である。
【
図14】ワークフローにおけるユーザが選択可能な処理工程としてスキップを選択可能である場合に情報処理装置が表示する表示画面の工程表示欄の表示例を示した図である。
【
図15】本発明の実施の形態における情報処理装置の機能構成例を示したブロック図である。
【
図16】本発明の実施の形態における情報処理装置の動作例を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0011】
[情報処理装置のハードウェア構成]
図1は、本実施の形態における情報処理装置10のハードウェア構成例を示した図である。図示するように、情報処理装置10は、プロセッサ11と、メインメモリ12及びHDD(Hard Disk Drive)13とを備える。ここで、プロセッサ11は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行し、後述する各機能を実現する。また、メインメモリ12は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、HDD13は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。更に、情報処理装置10は、外部との通信を行うための通信I/F(以下、「I/F」と表記する)14と、ディスプレイ等の表示デバイス15と、キーボードやマウス等の入力デバイス16とを備える。
【0012】
[本実施の形態の概要]
本実施の形態では、情報処理装置10が、ワークフローにおける工程を表す表示要素を一列で表示し、ワークフローにおける分岐を表す第1の表示要素を、分岐の分岐先が決定されていないことを示す態様で表示する。
【0013】
また、本実施の形態では、情報処理装置10が、分岐の分岐先が一の分岐先に決定された場合に、第1の表示要素に代えて、ワークフローにおける一の分岐先の工程を表す第2の表示要素を表示するようにしてもよい。
【0014】
ここで、ワークフローとは、複数の工程を含む業務の流れの定義である。ワークフローは情報処理装置10内に記憶されても情報処理装置10外に記憶されてもよいが、以下では、ワークフローが情報処理装置10内に記憶されている場合を例にとって説明する。また、表示要素とは、画面に表示される要素であれば如何なるものでもよいが、以下では、アイコンを例にとって説明する。
【0015】
図2は、情報処理装置10が記憶するワークフローの第1の具体例であるワークフロー300を示した図である。ここでは、ワークフロー300に入力されるデータとして、文書データ及びファックスデータを想定している。文書データは、文書作成ソフトウェアで作成されたデータであり、ファックスデータは、ファクシミリ装置で受信された画像化されたデータである。
【0016】
図示するように、ワークフロー300は、最初の工程として、分岐工程301を含む。分岐工程301は、入力されたデータの種別に応じて次の工程への分岐を行う工程である。
【0017】
また、ワークフロー300は、分岐工程301でデータ種別が文書データであると判断された場合の分岐先の工程として、処理工程302を含む。処理工程302は、入力された文書データの形式を、例えば次の工程におけるアノテーション処理を実行可能な形式へ変換する文書形式変換処理を行う工程である。また、ワークフロー300は、分岐工程301でデータ種別がファックスデータであると判断された場合の分岐先の工程として、処理工程303を含む。処理工程303は、入力されたファックスデータに対してノイズ除去処理を行う工程である。尚、ファックスデータは、入力された時点で、例えば次の工程のアノテーション処理を実行可能な形式となっているものとする。
【0018】
更に、ワークフロー300は、処理工程302で文書形式変換処理が行われた後の工程として、かつ、処理工程303でノイズ除去処理が行われた後の工程として、処理工程304を含む。処理工程304は、文書形式変換処理が行われた文書データ、又は、ノイズ除去処理が行われたファックスデータに対してアノテーションを貼り付けるアノテーション処理を行う工程である。
【0019】
更にまた、ワークフロー300は、処理工程304でアノテーション処理が行われた後の工程として、処理工程305及び処理工程36を含む。処理工程305は、アノテーション処理が行われた文書データ又はファックスデータを、その送り先のユーザのメールアドレスに電子メールで送信する電子メール送信処理を行う工程である。処理工程306は、処理工程304でアノテーション処理が行われた文書データ又はファックスデータを、その送り先のユーザにソフトウェアが提供する個人用の記憶領域に送信する個人領域送信処理を行う工程である。ここで、処理工程305及び処理工程306は、ユーザが何れかを選択して実行すべき処理の工程である。
【0020】
図3は、情報処理装置10が
図2のワークフロー300を記憶している場合に表示デバイス15に表示する表示画面350の初期状態の表示例を示した図である。
【0021】
図示するように、表示画面350は、データ表示欄360と、工程表示欄370とを含む。
【0022】
データ表示欄360には、選択対象のデータのサムネイル画像として、文書データのサムネイル画像361と、ファックスデータのサムネイル画像362とが表示されている。
【0023】
工程表示欄370には、選択指示アイコン371と、分岐アイコン372と、処理アイコン373~375とが表示されている。
【0024】
選択指示アイコン371は、文書データ及びファックスデータの何れかを選択することをユーザに指示するためのアイコンである。初期状態において、選択指示アイコン371は、ユーザが次に実行すべき処理の工程を表すアイコンであるので、太線で囲んで示すように強調表示され、押下可能であることが示されている。選択指示アイコン371は、分岐先を決定するためにユーザの操作が必要であることを表す第4の表示要素の一例である。また、選択指示アイコン371は、分岐アイコン372に関連付けて表示される。ここで、分岐アイコン372に関連付けて表示するとは、分岐アイコン372と関連していることが分かるように表示することである。例えば、分岐アイコン372の上又は下に表示することでもよい。この場合は、アイコンではなく、データの選択を指示する文字列を表示してもよい。但し、以下では、選択指示アイコン371は、分岐アイコン372の左側に表示するものとして説明する。
【0025】
分岐アイコン372は、データ種別に応じた分岐を行う分岐工程301を表すアイコンである。分岐アイコン372の下には「データ種別分岐」と記述されており、これによって、分岐アイコン372がデータ種別によって分岐を行う工程を表すアイコンであることが示されている。分岐アイコン372は、ワークフローにおける分岐を表す第1の表示要素の一例である。また、分岐アイコン372に関連付けて、複数の分岐先の工程に関する情報が表示されてもよい。ここで、分岐アイコン372に関連付けて表示するとは、分岐アイコン372と関連していることが分かるように表示することである。例えば、分岐アイコン372にマウスカーソルを重ねると複数の分岐先の工程に関する情報を表示することでもよい。但し、以下では、分岐アイコン372の下に各分岐先の工程に関する情報を表示することを例にとっている。また、各分岐先の工程に関する情報には、各分岐先の工程の名称等もあるが、ここでは、各分岐先の処理工程の数を例にとって説明する。特に、複数の分岐先における処理工程の数のうち、最小のものと最大のものとが表示されるとよい。ワークフロー300では、分岐工程301の分岐先において、文書データが選択された場合は処理工程302が実行され、ファックスデータが選択された場合は処理工程303が実行される。従って、分岐先の工程数はいずれの場合も1となるので、分岐アイコン372の下には「1工程の処理」と表示されている。
【0026】
処理アイコン373は、文書データ又はファックスデータに対してアノテーションを貼り付けるアノテーション処理を行う処理工程304を表すアイコンである。ワークフロー300では、入力されたデータの種別に関係なく、アノテーション処理を行うことは確定しているので、初期状態において、処理アイコン373を表示している。
【0027】
処理アイコン374は、文書データ又はファックスデータをその送り先のユーザのメールアドレスへ電子メールに添付して送信する電子メール送信処理を行う処理工程305を表すアイコンである。処理アイコン375は、文書データ又はファックスデータをその送り先のユーザの個人用の記憶領域へ送信する個人領域送信処理を行う処理工程306を表すアイコンである。ここで、ワークフロー300では、処理工程305及び処理工程306の何れかをユーザに選択させることを想定しているので、処理アイコン374及び処理アイコン375は、まとめて表示されている。そして、処理アイコン374及び処理アイコン375の上には、何れかの工程の処理を選択すべきことを示す文言381が表示されている。
【0028】
図4は、情報処理装置10が
図2のワークフロー300を記憶している場合に表示デバイス15に表示する表示画面350の文書データが選択された際の表示例を示した図である。
【0029】
ここでも、表示画面350は、データ表示欄360と、工程表示欄370とを含む。
【0030】
データ表示欄360には、選択対象のデータを表すサムネイル画像として、文書データのサムネイル画像361と、ファックスデータのサムネイル画像362とが表示されている。但し、ここでは、文書データが選択されたことが、文書データのサムネイル画像361を太線で囲むことにより示されている。
【0031】
工程表示欄370には、選択指示アイコン371と、処理アイコン376と、処理アイコン373~375とが表示されている。
【0032】
このうち、選択指示アイコン371の下には、データ表示欄360で選択されたデータ種別を示す「文書データ」の文字列が表示されている。
【0033】
また、データ表示欄360で文書データが選択されたことにより、分岐アイコン372に代えて、文書形式変換処理を行う処理工程302を表す処理アイコン376が表示されている。そして、処理アイコン376は、ユーザが次に実行すべき処理を示すアイコンであるので、太線で囲んで示すように強調表示され、押下可能であることが示されている。処理アイコン376は、ワークフローにおける一の分岐先の工程を表す第2の表示要素の一例である。また、処理アイコン376の上には、データ表示欄360で文書データが選択されたことによりこのアイコンが表示されたことを示す文言386が表示されている。
【0034】
図5は、情報処理装置10が
図2のワークフロー300を記憶している場合に表示デバイス15に表示する表示画面350のファックスデータが選択された際の表示例を示した図である。
【0035】
ここでも、表示画面350は、データ表示欄360と、工程表示欄370とを含む。
【0036】
データ表示欄360には、選択対象のデータを表すサムネイル画像として、文書データのサムネイル画像361と、ファックスデータのサムネイル画像362とが表示されている。但し、ここでは、ファックスデータが選択されたことが、ファックスデータのサムネイル画像362を太線で囲むことにより示されている。
【0037】
工程表示欄370には、選択指示アイコン371と、処理アイコン377と、処理アイコン373~375とが表示されている。
【0038】
このうち、選択指示アイコン371の下には、データ表示欄360で選択されたデータ種別を示す「ファックスデータ」の文字列が表示されている。
【0039】
また、データ表示欄360でファックスデータが選択されたことにより、分岐アイコン372に代えて、ノイズ除去処理を行う処理工程303を表す処理アイコン377が表示されている。そして、処理アイコン377は、ユーザが次に実行すべき処理を示すアイコンであるので、太線で囲んで示すように強調表示され、押下可能であることが示されている。処理アイコン377は、ワークフローにおける一の分岐先の工程を表す第2の表示要素の一例である。また、処理アイコン377の上には、データ表示欄360でファックスデータが選択されたことによりこのアイコンが表示されたことを示す文言387が表示されている。
【0040】
図6は、情報処理装置10が
図2のワークフロー300を記憶している場合に表示デバイス15に表示する表示画面350のファックスデータが選択されてアノテーション処理が行われた後の表示例を示している。
【0041】
ここでも、表示画面350は、データ表示欄360と、工程表示欄370とを含む。
【0042】
データ表示欄360には、選択対象のデータを表すサムネイル画像として、文書データのサムネイル画像361と、ファックスデータのサムネイル画像362とが表示されている。また、ここでも、ファックスデータが選択されたことが、ファックスデータのサムネイル画像362を太線で囲むことにより示されている。
【0043】
工程表示欄370には、選択指示アイコン371と、処理アイコン377と、処理アイコン373~375とが表示されている。このうち、処理アイコン374及び処理アイコン375は、ユーザが次に実行すべき処理を示すアイコンであり、ユーザはその何れかを選択することができるので、これらはまとめて、太線で囲んで示すように強調表示され、押下可能であることが示されている。
【0044】
図7は、情報処理装置10が
図2のワークフロー300を記憶している場合に表示デバイス15に表示する表示画面350の表計算データが選択された際の表示例を示した図である。
【0045】
ここでも、表示画面350は、データ表示欄360と、工程表示欄370とを含む。
【0046】
データ表示欄360には、選択対象のデータを表すサムネイル画像として、文書データのサムネイル画像361と、ファックスデータのサムネイル画像362と、表計算データのサムネイル画像363とが表示されている。また、ここでは、表計算データが選択されたことが、表計算データのサムネイル画像363を太線で囲むことにより示されている。
【0047】
工程表示欄370には、選択指示アイコン371と、分岐アイコン372と、処理アイコン373~375と、編集指示アイコン378とが表示されている。
図2のワークフロー300では、入力データとして、表計算データは想定されていない。即ち、分岐アイコン372が表す分岐でデータ種別が表計算データと判断された場合に、分岐先には処理が定義されていないことになる。情報処理装置10は、分岐先に処理が定義されていないことを検出した際に、アラートを表示する。図では、アラートとして、ワークフロー300の編集を指示する編集指示アイコン378が表示されている。分岐先に処理が定義されていないことは、分岐の分岐先の決定に不具合があることの一例である。また、編集指示アイコン378は、ワークフローを編集すべき旨の情報の一例である。つまり、ここで情報処理装置10が行う処理は、分岐の分岐先の決定に不具合がある場合に、ワークフローを編集すべき旨の情報を出力することの一例である。また、編集指示アイコン378、選択指示アイコン371、及び分岐アイコン372の上に、データが対応していないことを示す文言388が表示されている。但し、表計算データを選択したユーザにワークフロー300の編集権限がない場合は、ワークフロー300の編集権限を有するユーザに報告するようにしてもよい。或いは、ワークフロー300を編集させるのではなく、ワークフロー300で入力データとして想定している種別のデータを選択するように促してもよい。
【0048】
図8は、情報処理装置10が記憶するワークフローの第2の具体例であるワークフロー400を示した図である。ここでは、ワークフロー400に入力されるデータとして、請求額を含む請求書の文書データ及びファックスデータを想定している。
【0049】
図示するように、ワークフロー400は、最初の分岐ブロックとして、分岐ブロック410を含む。分岐ブロック410は、最初の工程として、分岐工程411を含む。分岐工程411は、入力されたデータの種別に応じて次の工程への分岐を行う工程である。また、分岐ブロック410は、分岐工程411でデータ種別がファックスデータであると判断された場合の分岐先の工程として、処理工程412を含む。処理工程412は、入力されたファックスデータに対してノイズ除去処理を行う工程である。
【0050】
また、ワークフロー400は、分岐工程411でデータ種別がファックスデータであると判断された場合の分岐先の分岐ブロックとして、分岐ブロック420を含む。分岐ブロック420は、最初の工程として、分岐工程421を含む。分岐工程421は、入力されたデータから抽出された請求額に応じて次の工程への分岐を行う工程である。また、分岐ブロック420は、分岐工程421で請求額がX円以上であると判断された場合の分岐先の工程として、処理工程422を含む。処理工程422は、処理工程412でノイズ除去処理が行われたファックスデータに対してアノテーションを貼り付けるアノテーション処理を行う工程である。
【0051】
更に、ワークフロー400は、分岐工程411でデータ種別が文書データであると判断された場合の分岐先の工程として、かつ、処理工程422でアノテーション処理が行われた後の工程として、処理工程431を含む。処理工程431は、入力された文書データ、又は、処理工程422でアノテーション処理が行われたファックスデータをユーザAへ送付するユーザA送付処理を行う工程である。
【0052】
更にまた、ワークフロー400は、分岐工程421で請求額がX円未満であると判断された場合の分岐先の工程として、処理工程432を含む。処理工程432は、処理工程412でノイズ除去処理が行われたファックスデータをユーザBへ送付するユーザB送付処理を行う工程である。
【0053】
図9は、情報処理装置10が
図3のワークフロー400を記憶している場合に表示デバイス15に表示する表示画面450の初期状態の表示例を示した図である。
【0054】
図示するように、表示画面450は、データ表示欄460と、工程表示欄470とを含む。
【0055】
データ表示欄460には、選択対象のデータを表すサムネイル画像として、文書データのサムネイル画像461と、ファックスデータのサムネイル画像462とが表示されている。
【0056】
工程表示欄470には、選択指示アイコン471と、分岐アイコン472とが表示されている。ワークフロー400では、データの種別が決まらないと、実行すべき処理も決まらないので、処理アイコンは表示されていない。
【0057】
選択指示アイコン471は、文書データ及びファックスデータの何れかを選択することをユーザに指示するためのアイコンである。初期状態において、選択指示アイコン471は、ユーザが次に実行すべき処理の工程を表すアイコンであるので、太線で囲んで示すように強調表示され、押下可能であることが示されている。選択指示アイコン471は、分岐先を決定するためにユーザの操作が必要であることを表す第4の表示要素の一例である。また、選択指示アイコン471は、分岐アイコン472に関連付けて表示される。ここで、分岐アイコン472に関連付けて表示するとは、分岐アイコン472と関連していることが分かるように表示することである。例えば、分岐アイコン472の上又は下に表示することでもよい。この場合は、アイコンではなく、データの選択を指示する文字列を表示してもよい。但し、以下では、選択指示アイコン471は、分岐アイコン472の左側に表示するものとして説明する。
【0058】
分岐アイコン472は、データ種別に応じた分岐を行う分岐工程411を表すアイコンである。分岐アイコン472の下には「データ種別分岐」と記述されており、これによって、分岐アイコン472がデータ種別によって分岐を行う工程を表すアイコンであることが示されている。分岐アイコン472は、ワークフローにおける分岐を表す第1の表示要素の一例である。また、分岐アイコン472に関連付けて、複数の分岐先の工程に関する情報が表示されてもよい。ここで、分岐アイコン472に関連付けて表示するとは、分岐アイコン472と関連していることが分かるように表示することである。例えば、分岐アイコン472にマウスカーソルを重ねると複数の分岐先の工程に関する情報を表示することでもよい。但し、以下では、分岐アイコン472の下に各分岐先の工程に関する情報を表示することを例にとっている。また、各分岐先の工程に関する情報には、各分岐先の工程の名称等もあるが、ここでは、各分岐先の処理工程の数を例にとって説明する。特に、複数の分岐先における処理工程の数のうち、最小のものと最大のものとが表示されるとよい。ワークフロー400では、分岐工程411の分岐先において、文書データが選択された場合は処理工程が実行されず、ファックスデータが選択された場合は処理工程412は実行されるが、処理工程422は実行されることと実行されないこととがある。従って、分岐先の工程数の最小値は0となり、分岐先の工程数の最大値は2となるので、分岐アイコン472の下には「0~2工程の処理」と表示されている。
【0059】
図10は、情報処理装置10が
図3のワークフロー400を記憶している場合に表示デバイス15に表示する表示画面450のファックスデータが選択された際の表示例を示した図である。
【0060】
ここでも、表示画面450は、データ表示欄460と、工程表示欄470とを含む。
【0061】
データ表示欄460には、選択対象のデータを表すサムネイル画像として、文書データのサムネイル画像461と、ファックスデータのサムネイル画像462とが表示されている。但し、ここでは、ファックスデータが選択されたことが、ファックスデータのサムネイル画像462を太線で囲むことにより示されている。
【0062】
工程表示欄470には、選択指示アイコン471と、処理アイコン473と、分岐アイコン474とが表示されている。
【0063】
このうち、選択指示アイコン471の下には、データ表示欄460で選択されたデータ種別を示す「ファックスデータ」の文字列が表示されている。
【0064】
また、データ表示欄460でファックスデータが選択されたことにより、分岐アイコン472に代えて、ノイズ除去処理を行う処理工程412を表す処理アイコン473が表示されている。処理アイコン473は、次の分岐又は分岐先の合流点までの処理工程を表すアイコンである。そして、処理アイコン473は、ユーザが次に実行すべき処理を示すアイコンであるので、太線で囲んで示すように強調表示され、押下可能であることが示されている。処理アイコン473は、ワークフローにおける一の分岐先の工程を表す第2の表示要素の一例である。また、処理アイコン473の上には、データ表示欄460でファックスデータが選択されたことによりこのアイコンが表示されたことを示す文言483が表示されている。
【0065】
更に、分岐アイコン474は、新たに表示されたアイコンであり、請求額に応じた分岐を行う分岐工程421を表すアイコンである。分岐アイコン474の下には「請求額分岐」と記述されており、これによって、分岐アイコン474が請求額によって分岐を行う工程を表すアイコンであることが示されている。分岐アイコン474は、ワークフローにおける分岐を表す第1の表示要素の一例である。また、分岐アイコン474に関連付けて、複数の分岐先の工程に関する情報が表示されてもよい。ここで、分岐アイコン474に関連付けて表示するとは、分岐アイコン474と関連していることが分かるように表示することである。例えば、分岐アイコン474にマウスカーソルを重ねると複数の分岐先の工程に関する情報を表示することでもよい。但し、以下では、分岐アイコン474の下に各分岐先の工程に関する情報を表示することを例にとっている。また、各分岐先の工程に関する情報には、各分岐先の工程の名称等もあるが、ここでは、各分岐先の処理工程の数を例にとって説明する。特に、複数の分岐先における処理工程の数のうち、最小のものと最大のものとが表示されるとよい。ワークフロー400では、分岐工程421の分岐先において、請求額がX円以上の場合は処理工程422が実行され、請求額がX円未満の場合は処理工程が実行されない。従って、分岐先の工程数の最小値は0となり、分岐先の工程数の最大値は1となるので、分岐アイコン474の下には「0~1工程の処理」と表示されている。
【0066】
図11は、情報処理装置10が
図3のワークフロー400を記憶している場合に表示デバイス15に表示する表示画面450の請求額がX円以上と判断された際の表示例を示した図である。
【0067】
ここでも、表示画面450は、データ表示欄460と、工程表示欄470とを含む。
【0068】
データ表示欄460には、選択対象のデータを表すサムネイル画像として、文書データのサムネイル画像461と、ファックスデータのサムネイル画像462とが表示されている。また、ここでも、ファックスデータが選択されたことが、ファックスデータのサムネイル画像462を太線で囲むことにより示されている。
【0069】
工程表示欄470には、選択指示アイコン471と、処理アイコン473と、処理アイコン475と、処理アイコン476とが表示されている。
【0070】
データ表示欄460で選択されたファックスデータから抽出された請求額がX円以上と判断されたことにより、分岐アイコン474に代えて、アノテーション処理を行う処理工程422を表す処理アイコン475が表示されている。処理アイコン475は、次の分岐又は分岐先の合流点までの処理工程を表すアイコンである。そして、処理アイコン475は、ユーザが次に実行すべき処理を示すアイコンであるので、太線で囲んで示すように強調表示され、押下可能であることが示されている。処理アイコン475は、ワークフローにおける一の分岐先の工程を表す第2の表示要素の一例である。また、処理アイコン475の上には、ファックスデータから抽出された請求額がX円以上と判断されたことによりこのアイコンが表示されたことを示す文言485が表示されている。ファックスデータから抽出された請求額がX円以上かどうかを判断する処理は、ユーザの操作を必要としない特定の処理の一例である。文言485は、一の分岐先が特定処理の結果に基づいて決定されたことを示す情報の一例である。また、文言485は、必ずしも処理アイコン475の上に表示される必要はなく、処理アイコン475に関連付けて表示されていればよい。ここで、処理アイコン475に関連付けて表示するとは、処理アイコン475と関連していることが分かるように表示することである。例えば、処理アイコン475にマウスカーソルを重ねると処理アイコン475がどのような処理の結果によって表示されたかの情報を表示することでもよい。
【0071】
また、この場合、処理アイコン475が表す処理工程422が実行された後に処理工程431が実行されることは確定しているので、処理工程431を表す処理アイコン476も表示されている。
【0072】
図12は、ワークフローにおける分岐の分岐先に複数の処理工程がある場合に情報処理装置10が表示デバイス15に表示する表示画面の工程表示欄570の表示例を示した図である。尚、工程表示欄570も、データ表示欄と共に表示されるが、データ表示欄は
図3~
図7、
図9~
図11に示したものと同じなので省略している。
【0073】
図示するように、工程表示欄570には、処理アイコン571~573が表示されている。処理アイコン571は、ノイズ除去処理を行う処理工程を表すアイコンである。処理アイコン572は、アノテーション処理を行う処理工程を表すアイコンである。処理アイコン573は、ユーザAへ送付するユーザA送付処理を行う処理工程を表すアイコンである。ここで、これらの処理工程は、入力されたデータの種別に応じて次の工程への分岐を行う分岐工程でデータ種別がファックスデータであると判断された場合に実行される処理工程であるとする。この場合、これらの処理アイコン571~573は、まとめて表示される。つまり、処理アイコン571~573の上には、データ表示欄でファックスデータが選択されたことによりこれらのアイコンが表示されたことを示す文言581が表示される。処理アイコン571がワークフローにおける一の分岐先の工程を表す第2の表示要素の一例であるとすると、処理アイコン572又は処理アイコン573は、ワークフローにおける一の分岐先の他の工程を表す第3の表示要素の一例である。また、処理アイコン571~573をまとめて表示することは、第2の表示要素と第3の表示要素をグループ化して表示することの一例である。
【0074】
図13は、ワークフローにおける分岐の分岐先に処理工程がない場合に情報処理装置10が表示デバイス15に表示する表示画面の工程表示欄670の表示例を示した図である。尚、工程表示欄670も、データ表示欄と共に表示されるが、データ表示欄は
図3~
図7、
図9~
図11に示したものと同じなので省略している。
【0075】
図示するように、工程表示欄670には、次処理指示アイコン671及び処理アイコン672が表示されている。次処理指示アイコン671は、次の処理工程の実行を指示するアイコンである。処理アイコン672は、アノテーション処理を行う処理工程を表すアイコンである。ここでは、次処理指示アイコン671の上に「ファックスデータの処理」の文言681が表示されているので、入力されたデータがファックスデータである場合に処理工程は実行されず、処理アイコン672が表す処理工程が実行されることになる。
【0076】
図14は、ワークフローにおけるユーザが選択可能な処理工程としてスキップを選択可能である場合に情報処理装置10が表示デバイス15に表示する表示画面の工程表示欄770の表示例を示した図である。尚、工程表示欄770も、データ表示欄と共に表示されるが、データ表示欄は
図3~
図7、
図9~
図11に示したものと同じなので省略している。
【0077】
図示するように、工程表示欄770には、処理アイコン771及びスキップアイコン772が表示されている。処理アイコン771は、データを電子メールに添付して送信する電子メール送信処理を行う処理工程を表すアイコンである。スキップアイコン772は、ユーザが処理をスキップする際に押下されるアイコンである。ここでは、処理アイコン771及びスキップアイコン772の上に「いずれかを実行してください」という文言781が表示されている。従って、ユーザは、処理アイコン771が表す処理工程を実行してから次の工程へ進むこともできるし、処理工程を実行せずに次の工程へ進むこともできるようになっている。
【0078】
[情報処理装置の機能構成]
図15は、本実施の形態における情報処理装置10の機能構成例を示したブロック図である。図示するように、情報処理装置10は、ワークフロー記憶部21と、工程読出し部22と、分岐表示制御部23と、分岐先決定部24と、処理表示制御部25とを備える。
【0079】
ワークフロー記憶部21は、ワークフローを記憶する。ワークフロー記憶部21は、ワークフローを、例えば、構造化されたデータとして記憶すればよい。ワークフローには複数の工程が含まれる。ワークフロー記憶部21は、複数の工程を、例えば、ワークフローの構造化されたデータを構成する要素のデータとして記憶すればよい。更に、ワークフローの工程には、前述したように、分岐工程と、処理工程とがある。
【0080】
このうち、処理工程に対しては、処理に関する情報(以下、「処理情報」という)が記憶される。ここで、処理情報には、処理名等が含まれる。処理名は、処理の名称であり、例えば、「ノイズ除去処理」、「アノテーション処理」である。
【0081】
また、分岐工程に対しては、分岐に関する情報(以下、「分岐情報」という)が記憶される。ここで、分岐情報には、分岐名、分岐先名、分岐先工程数、分岐ブロック情報等が含まれる。分岐名は、分岐の名称であり、例えば、「データ種別分岐」、「請求額分岐」である。分岐先名は、分岐先の名称であり、例えば、「ファックスデータ」、「請求額X円以上」である。分岐先工程数は、分岐工程と分岐の合流点の工程の間(分岐工程及び合流点の工程は除く)にある工程の数である。分岐先工程数は、上述したように、分岐先における最小の工程数及び最大の工程数であってよい。分岐ブロック情報は、分岐ブロックに関する情報であり、例えば、分岐ブロック内における分岐先及び分岐先ごとの処理工程の処理情報である。
【0082】
工程読出し部22は、ワークフロー記憶部21に記憶されたワークフローから工程を読み出す。また、工程読出し部22は、読み出した工程が分岐工程であるか処理工程であるかを判定する。工程読出し部22は、読み出した工程が分岐工程であると判定すれば、ワークフロー記憶部21から分岐情報を取得し、この分岐情報を引数として分岐表示制御部23を呼び出す。工程読出し部22は、読み出した工程が処理工程であると判定すれば、ワークフロー記憶部21から処理情報を取得し、この処理情報を引数として処理表示制御部25を呼び出す。
【0083】
分岐表示制御部23は、工程読出し部22から呼び出されると、分岐アイコンと、分岐名と、分岐先工程数とを表示デバイス15に表示するように制御する。ここで、分岐アイコンは、処理アイコンと区別可能とし、これにより分岐先が決定して処理アイコンに置き換えられる前は、分岐先が決定されていないことを表すものとなっている。また、分岐名及び分岐先工程数は、工程読出し部22から引数として渡された分岐情報から取得するとよい。本実施の形態では、ワークフローにおける分岐を表す第1の表示要素を、分岐の分岐先が決定されていないことを示す態様で表示するように制御することの一例として、分岐表示制御部23の処理を行っている。また、分岐表示制御部23が行う処理は、より一般化して、ワークフローにおける工程を表す表示要素を一列で表示するように制御することの一例と捉えてもよい。
【0084】
また、分岐表示制御部23は、分岐アイコンを表示すると、分岐情報を引数として分岐先決定部24を呼び出す。
【0085】
分岐先決定部24は、分岐表示制御部23から呼び出されると、分岐情報に含まれる分岐先名に基づいて、分岐アイコンが示す分岐の分岐先を決定する。分岐先決定部24は、ユーザの操作に応じて分岐先を決定してもよい。このような分岐先の決定方法には、例えば、ユーザが文書データを選択したかファックスデータを選択したかによって分岐先を決定する方法がある。また、分岐先決定部24は、ユーザの操作を必要としない特定処理の結果に基づいて分岐先を決定してもよい。このような分岐先の決定方法には、例えば、データから請求額を抽出し、この請求額がX円以上であるかX円未満であるかによって分岐先を決定する方法がある。
【0086】
また、分岐先決定部24は、分岐先を決定すると、決定した分岐先の情報と分岐情報とを引数として処理表示制御部25を呼び出す。
【0087】
処理表示制御部25は、工程読出し部22から読み出されると、処理アイコンと、処理名とを表示デバイス15に表示するように制御する。ここで、処理名は、工程読出し部22から引数として渡された処理情報から取得するとよい。
【0088】
また、処理表示制御部25は、分岐先決定部24から呼び出されると、分岐先決定部24が決定した分岐先の分岐ブロック内の部分に処理工程が存在するかどうかを判定する。処理表示制御部25は、処理工程が存在すると判定すれば、処理アイコンと、処理名と、分岐先名とを表示デバイス15に表示するように制御する。ここで、処理アイコンは、分岐先決定部24が決定した分岐先における処理工程を表すものである。また、処理名及び分岐先名は、分岐先決定部24から引数として渡された分岐情報から取得するとよい。処理表示制御部25は、処理工程が存在しないと判定すれば、スキップアイコンと、分岐先名とを表示デバイス15に表示するように制御する。ここで、スキップアイコンは、分岐先決定部24が決定した分岐先に処理工程がないことを表すものである。また、分岐先名は、分岐先決定部24から引数として渡された分岐情報から取得するとよい。本実施の形態では、分岐の分岐先が一の分岐先に決定された場合に、第1の表示要素に代えて、ワークフローにおける一の分岐先の工程を表す第2の表示要素を表示するように制御することの一例として、処理表示制御部25の処理を行っている。また、処理表示制御部25が行う処理は、より一般化して、ワークフローにおける工程を表す表示要素を一列で表示するように制御することの一例と捉えてもよい。
【0089】
[情報処理装置の動作]
図16は、本実施の形態における情報処理装置10の動作例を示したフローチャートである。
【0090】
図示するように、情報処理装置10では、まず、工程読出し部22が、ワークフロー記憶部21に記憶されたワークフローから、最初の工程を読み出す(ステップ201)。
【0091】
次に、工程読出し部22は、ステップ201で読み出した工程が分岐工程であるかどうかを判定する(ステップ202)。
【0092】
ステップ201で読み出した工程がステップ202で分岐工程であると判定すれば、工程読出し部22は、ワークフロー記憶部21から分岐情報を取得する(ステップ203)。
【0093】
次に、分岐表示制御部23が、分岐アイコンと分岐名と分岐先工程数とを表示デバイス15に表示するように制御する(ステップ204)。その際、分岐表示制御部23は、分岐名及び分岐先工程数を、ステップ203で取得された分岐情報から取得するとよい。また、分岐表示制御部23は、分岐先をユーザの操作によって決定する場合は、ユーザの操作を促すアイコン(例えば、選択指示アイコン371,471)を表示してもよい。
【0094】
ステップ204で分岐アイコンが表示デバイス15に表示された状態で、分岐先決定部24が、分岐先を決定する(ステップ205)。ここで、分岐先決定部24は、分岐先を、ユーザの操作によって決定してもよいし、ユーザの操作によらない処理の結果に基づいて決定してもよい。
【0095】
これにより、処理表示制御部25が、ステップ201で読み出された分岐工程を含む分岐ブロック内に、ステップ205で決定された分岐先の処理工程があるかどうかを判定する(ステップ206)。その際、処理表示制御部25は、ステップ203で取得した分岐情報に含まれる分岐ブロック情報に基づいて、この判定を行えばよい。
【0096】
ステップ206で分岐ブロック内に分岐先の処理工程があると判定すれば、処理表示制御部25は、処理アイコンと処理名と分岐先名とを表示デバイス15に表示するように制御する(ステップ207)。その際、処理表示制御部25は、処理名及び分岐先名を、ステップ203で取得した分岐情報から取得するとよい。
【0097】
ステップ206で分岐ブロック内に分岐先の処理工程があると判定しなければ、処理表示制御部25は、スキップアイコンと分岐先名とを表示デバイス15に表示するように制御する(ステップ208)。その際、処理表示制御部25は、分岐先名を、ステップ203で取得した分岐情報から取得するとよい。
【0098】
ステップ201で読み出した工程がステップ202で処理工程であると判定すれば、工程読出し部22は、ワークフロー記憶部21から処理情報を取得する(ステップ209)。
【0099】
次に、処理表示制御部25が、処理アイコンと処理名とを表示デバイス15に表示するように制御する(ステップ210)。その際、処理表示制御部25は、処理名を、ステップ209で取得された処理情報から取得するとよい。
【0100】
その後、工程読出し部22は、ワークフロー記憶部21に記憶されたワークフローに次の工程があるかどうかを判定する(ステップ211)。
【0101】
ステップ211で次の工程があると判定すれば、工程読出し部22は、次の工程を読み出し(ステップ212)、ステップ202へ進む。そして、工程読出し部22は、ステップ212で読み出した工程を処理対象として、ステップ202~210が実行されるように、分岐表示制御部23、分岐先決定部24、及び処理表示制御部25を制御する。
【0102】
ステップ211で次の工程があると判定しなければ、工程読出し部22は、処理を終了する。
【0103】
[プロセッサ]
本実施の形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス等)を含むものである。
【0104】
また、本実施の形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は、本実施の形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、変更してもよい。
【0105】
[プログラム]
本実施の形態における情報処理装置10が行う処理は、例えば、アプリケーションソフトウェア等のプログラムとして用意される。
【0106】
即ち、本実施の形態を実現するプログラムは、コンピュータに、ワークフローにおける工程を表す表示要素を一列で表示するように制御する機能と、ワークフローにおける分岐を表す第1の表示要素を、分岐の分岐先が決定されていないことを示す態様で表示するように制御する機能とを実現させるためのプログラムとして捉えられる。
【0107】
尚、本実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD-ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
【符号の説明】
【0108】
10…情報処理装置、21…ワークフロー記憶部、22…工程読出し部、23…分岐表示制御部、24…分岐先決定部、25…処理表示制御部