(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-10
(45)【発行日】2025-03-18
(54)【発明の名称】冷却ユニット
(51)【国際特許分類】
H05K 7/20 20060101AFI20250311BHJP
【FI】
H05K7/20 M
(21)【出願番号】P 2021018304
(22)【出願日】2021-02-08
【審査請求日】2024-01-24
(31)【優先権主張番号】P 2020125612
(32)【優先日】2020-07-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000232302
【氏名又は名称】ニデック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100138689
【氏名又は名称】梶原 慶
(72)【発明者】
【氏名】奥野 喬也
(72)【発明者】
【氏名】渡慶次 鋭彦
(72)【発明者】
【氏名】玉岡 健人
【審査官】山田 拓実
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-051689(JP,A)
【文献】特開2004-253435(JP,A)
【文献】特開2016-149449(JP,A)
【文献】特開2002-237691(JP,A)
【文献】特開2004-095711(JP,A)
【文献】特開平08-316389(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 7/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発熱部品と接するコールドプレートと、
前記コールドプレートに対して第1方向の一方側に配置されたハウジングと、
前記ハウジングと前記コールドプレートとの間に位置する第1壁部と、
前記ハウジングと前記第1壁部とによって定義されるプレート室を前記第1方向と直交する第2方向に隣接する第1プレート室および第2プレート室に分離する第2壁部と
を有し、
前記ハウジングは、
液体が流入する流入口と、
前記液体が流出する流出口と、
前記流入口と繋がる連絡流路と、
前記第1プレート室と前記第2プレート室とを繋ぐ中間流路と
を有し、
前記第1壁部は、
前記第1プレート室において前記コールドプレートと対向
し、前記連絡流路と前記第1プレート室とを繋ぐ第1貫通孔と、
前記第2プレート室において前記コールドプレートと対向
し、前記中間流路と前記第2プレート室とを繋ぐ第2貫通孔と
を有し、
前記連絡流路と前記中間流路とを分離する第3壁部と、
前記コールドプレートに対向して、前記コールドプレートに平行に広がる第4壁部と
をさらに有し、
前記第1壁部は、前記第2方向において前記第2壁部と前記第3壁部との間に位置する第3貫通孔をさらに有し、
前記第2プレート室に流れる冷却液は、前記コールドプレートに沿って連絡室に流れ
、
前記連絡室は、前記第4壁部と前記コールドプレートによって定義される、冷却ユニット。
【請求項2】
前記第2貫通孔の開口面積は、前記第1貫通孔の開口面積よりも大きい、請求項1に記載の冷却ユニット。
【請求項3】
前記第1貫通孔は、前記第1プレート室において前記第2方向の中央または前記第1方向および前記第2方向と直交する第3方向の中央に位置し、
前記第2貫通孔は、前記第2プレート室において前記第2方向の中央または前記第3方向の中央に位置する、請求項1に記載の冷却ユニット。
【請求項4】
前記第1壁部および前記第2壁部は、単一の部材である、請求項
1に記載の冷却ユニット。
【請求項5】
前記第1壁部および前記第3壁部は、単一の部材である、請求項
1に記載の冷却ユニット。
【請求項6】
前記第3壁部は、前記ハウジングと単一の部材である、請求項1
から5のいずれかに記載の冷却ユニット。
【請求項7】
ポン
プをさらに有し、
前記ポンプは、モータと、ケーシングと、インペラとを有し、
前記第4壁部と前記ケーシングとによって定義されるインペラ室は、前記インペラが収納され、
前記ハウジングは、前記第2プレート室と前記インペラ室とを繋ぐポンプ流入側流路を有し、
前記第4壁部は、前記ポンプ流入側流路と前記インペラ室とを繋ぐ吸込口を有する、請求項
1から
6のいずれかに記載の冷却ユニット。
【請求項8】
前記流入口および前記流出口は、前記ハウジングに対して前記第2方向の一方側に位置する、請求項
7に記載の冷却ユニット。
【請求項9】
前記ポンプは、前記冷却ユニットの第2方向一方側に配置され、
前記流入口、前記連絡流路、前記第1プレート室、前記中間流路、前記第2プレート室、前記ポンプ流入側流路、前記インペラ室、前記流出口の順で繋がり、
前記連絡流路は、前記中間流路を迂回して、第2方向一方側から第2方向他方側へと延びる、請求項
8に記載の冷却ユニット。
【請求項10】
前記コールドプレートは、前記第1方向の前記一方側の面に配置された複数のフィンを有し、
前記フィンは、前記第1プレート室及び前記第2プレート室の少なくとも一つに位置し、
前記第1貫通孔または前記第2貫通孔は、前記フィンの前記第1方向の前記一方側に位置する、請求項1から
9のいずれかに記載の冷却ユニット。
【請求項11】
前記複数のフィンは、前記第2方向に配列され、
前記第2貫通孔は、前記第2方向に延びる、請求項
10に記載の冷却ユニット。
【請求項12】
前記連絡室の前記第1方向の前記一方側に配置された流出室をさらに有する、請求項
1に記載の冷却ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷却ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電池や電子部品などの発熱体を冷却するための金属製冷却パネルと、金属製冷却パネルに接合し、かつ、冷却液を流すための樹脂製流路とを備える冷却装置が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1の冷却装置において、樹脂製流路は、冷却液注入口と冷却液回収口とを有する。この冷却装置において、樹脂製流路は、発熱体に対して水平方向に流路を設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の冷却装置において、流路は、冷却液が出入りする入口および出口を有しているが、冷却液が流れる速度がどの個所においても一定であれば、流路全体を満遍なく冷却液が流れる。しかし、実際は、冷却液が流れる速度は一定ではなく、例えば、冷却液注入口と冷却液分流口の近くにポンプがある場合など、冷却液の流れは冷却液注入口と冷却液分流口への流れが速くなるが、冷却液合流口や冷却液回収口への流れは遅くなってしまう。そのため、冷却液合流口や冷却液回収口では冷却液が滞留しやすくなり、その個所での冷却効率は低下してしまう。
【0005】
本発明は、冷却ユニットにおいて複数個所で適切な冷却効率を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明における例示的な冷却ユニットは、発熱部品と接するコールドプレートと、コールドプレートに対して第1方向の一方側に配置されたハウジングと、ハウジングとコールドプレートとの間に位置する第1壁部と、ハウジングと第1壁部とによって定義されるプレート室を第1方向と直交する第2方向に隣接する第1プレート室および第2プレート室に分離する第2壁部とを有する。第1壁部は、第1プレート室においてコールドプレートと対向する第1貫通孔と、第2プレート室においてコールドプレートと対向する第2貫通孔とを有する。
【発明の効果】
【0007】
例示的な本発明によれば、複数個所で適切な冷却効率を実現可能な冷却ユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本発明の冷却ユニットを搭載した冷却システムの概略図である。
【
図2】
図2は、本発明の例示的な第1実施形態に係る冷却ユニットの全体斜視図である。
【
図3A】
図3Aは、本発明の例示的な第1実施形態に係る冷却ユニットの模式的な断面図である。
【
図3B】
図3Bは、本発明の例示的な第1実施形態に係る冷却ユニットの模式的な断面斜視図である。
【
図4A】
図4Aは、本発明の例示的な第2実施形態に係る冷却ユニットの模式的な断面図である。
【
図4B】
図4Bは、本発明の例示的な第2実施形態に係る冷却ユニットの模式的な断面斜視図である。
【
図5A】
図5Aは、本発明の例示的な第2実施形態に係る冷却ユニットにおけるコールドプレートの模式的な上面図である。
【
図5B】
図5Bは、本発明の例示的な第2実施形態に係る冷却ユニットにおけるコールドプレートの模式的な一部拡大斜視図である。
【
図6A】
図6Aは、本発明の例示的な第3実施形態に係る冷却ユニットの模式的な断面図である。
【
図6B】
図6Bは、本発明の例示的な第3実施形態に係る冷却ユニットの模式的な断面斜視図である。
【
図7A】
図7Aは、本発明の例示的な第3実施形態に係る冷却ユニットにおけるコールドプレートの第1方向上側から視た図である。
【
図7B】
図7Bは、本発明の例示的な第3実施形態に係る冷却ユニットにおけるコールドプレートの模式的な斜視図である。
【
図8】
図8は、本発明の例示的な第4実施形態に係る冷却ユニットの全体斜視図である。
【
図9A】
図9Aは、本発明の例示的な第4実施形態に係る冷却ユニットの模式的な断面図である。
【
図9B】
図9Bは、本発明の例示的な第4実施形態に係る冷却ユニットの模式的な断面斜視図である。
【
図10】
図10は、本発明の冷却ユニットを搭載した冷却システムの概略図である。
【
図11】
図11は、本発明の例示的な第5実施形態に係る冷却ユニットの全体斜視図である。
【
図12】
図12は、本発明の例示的な第6実施形態に係る冷却ユニットの全体斜視図である。
【
図13A】
図13Aは、本発明の例示的な第6実施形態に係る冷却ユニットの断面図である。
【
図13B】
図13Bは、本発明の例示的な第6実施形態に係る冷却ユニットの模式的な断面斜視図である。
【
図14】
図14は、本発明の例示的な第6実施形態に係る冷却ユニットの模式的な断面斜視図である。
【
図15】
図15は、本発明の例示的な第6実施形態に係る冷却ユニットにおけるハウジング内部の模式図である。
【
図16】
図16は、本発明の例示的な第7実施形態に係る冷却ユニットの模式的な断面斜視図である。
【
図17A】
図17Aは、本発明の例示的な第7実施形態に係る冷却ユニットにおけるコールドプレートおよび弾性部材の第1方向上側から視た図である。
【
図17B】
図17Bは、本発明の例示的な第7実施形態に係る冷却ユニットにおけるコールドプレートおよび弾性部材の模式的な斜視図である。
【
図18】
図18は、本発明の例示的な第7実施形態に係る冷却ユニットの模式的な分解斜視図である。
【
図19】
図19は、本発明の例示的な冷却ユニットを搭載した冷却システムの模式的な斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、本願では、コールドプレート1に対してハウジング2が配置されている方向を「第1方向X」と称する。そして、コールドプレート1に対して、ハウジング2が配置されている方向を「上側Xa」、ハウジング2が配置されている方向の反対側の方向を「下側Xb」とそれぞれ称し、上下方向を定義する。また、本願では、説明の便宜のために上下方向および水平方向を定義したものであって、本発明に係る冷却ユニットAの製造時および使用時の向きを限定するものではない。
【0010】
また、第1方向Xに対して直交する方向を「第2方向Y」と称する。そして、第2方向Yの一方側の方向を「第2方向一方Ya」、他方側の方向を「第2方向他方Yb」と称する。さらに、第1方向Xおよび第2方向Yに対して直交する方向を「第3方向Z」と称する。そして、第3方向Zの一方側の方向を「第3方向一方Za」、他方側の方向を「第3方向他方Zb」と称する。
【0011】
また、本願において「直交する方向」とは、略直交する方向も含む。
【0012】
<第1実施形態>
本発明の例示的な第1実施形態の冷却システムSおよび冷却ユニットAについて説明する。
図1は、本発明の冷却ユニットAを搭載した冷却システムSの概略図である。
図2は、本発明の例示的な第1実施形態に係る冷却ユニットAの全体斜視図である。
【0013】
<冷却システム>
図1は、本発明の冷却ユニットAを搭載した冷却システムSの概略図である。冷却システムSは、冷却ユニットA、ラジエータBおよび冷却液管Cを有する。冷却ユニットAとラジエータBとは冷却液管Cで繋がり、これら部品の中を冷却液が流れる。本実施形態における冷却液は液体である。冷却液として、例えば、エチレングリコール水溶液またはプロピレングリコール水溶液のような不凍液や純水等が使用される。
【0014】
冷却ユニットAには、熱源である発熱部品Dが取り付けられ、発熱部品Dからの熱を冷却ユニットAが受熱する。例示的な発熱部品Dとしては、コンピュータに用いられるマイクロプロセッサや、インバータなどに用いられるパワー半導体などである。冷却ユニットAで受熱した熱は冷却液を介して、冷却液管Cを通り、ラジエータBへと流動する。熱を持った冷却液がラジエータBを通ることで外部へ放熱される。
【0015】
ここでは、発熱部品Dは、第1発熱部品Daおよび第2発熱部品Dbを有する。第1発熱部品Daおよび第2発熱部品Dbのいずれも冷却ユニットAに取り付けられる。
【0016】
冷却液管Cは、第1配管Caおよび第2配管Cbを有する。第1配管Caは、ラジエータBと冷却ユニットAとを繋ぐ。第2配管Cbは、冷却ユニットAとラジエータBとを繋ぐ。ラジエータBにおいて冷却された冷却液は、第1配管Caを介して冷却ユニットAに流入する。また、冷却ユニットAから流出された冷却液は、第2配管Cbを介してラジエータBに流れる。このように、冷却液は、ラジエータBおよび冷却ユニットAを第1配管Caおよび第2配管Cbを介して循環する。
【0017】
なお、
図1では、特に図示しないが、冷却システムSは、冷却液を循環するためのポンプを有することが好ましい。典型的には、ポンプは、冷却液管Cに配置される。ただし、ポンプは、冷却ユニットAに搭載されてもよい。
【0018】
図2に示すように、冷却ユニットAは、コールドプレート1と、ハウジング2とを有する。コールドプレート1は、板状である。ここでは、コールドプレート1は、平板形状である。ハウジング2は、一面が開口された箱形状である。ハウジング2は、コールドプレート1の第1方向上側Xaに配置される。コールドプレート1により、ハウジング2の開口が覆われる。
【0019】
ハウジング2は、ハウジング2内に冷却液が流入する流入口21と、ハウジング2外に冷却液が流出する流出口22とを有する。流入口21と流出口22には、それぞれ冷却液管Cが取り付けられる。
【0020】
ハウジング2は、一面が開口された略直方体形状である。ハウジング2は、外周面2sと、内周面2tとを有する。なお、ハウジング2の具体的な構成は後述する。
【0021】
ハウジング2の外周面2sは、外側主面2saと、第1外側側面2sbと、第2外側側面2scと、第3外側側面2sdと、第4外側側面2seとを有する。第1外側側面2sbおよび第2外側側面2scは、それぞれ、外側主面2saと連結する。また、第3外側側面2sdおよび第4外側側面2seは、それぞれ、外側主面2sa、第1外側側面2sbおよび第2外側側面2scと連結する。外側主面2saは第1方向上側Xaに位置する。第1外側側面2sbは第2方向一方Yaに位置し、第2外側側面2scは、第2方向他方Ybに位置する。第3外側側面2sdは第3方向一方Zaに位置し、第4外側側面2seは第3方向他方Zbに位置する。ここでは、外側主面2sa、第1外側側面2sb、第2外側側面2sc、第3外側側面2sdおよび第4外側側面2seは、いずれも平坦面である。
【0022】
ハウジング2の内周面2tは、内側主面2taと、第1内側側面2tbと、第2内側側面2tcと、第3内側側面2tdと、第4内側側面2teとを有する。第1内側側面2tbおよび第2内側側面2tcは、それぞれ、内側主面2taと連結する。また、第3内側側面2tdおよび第4内側側面2teは、それぞれ、内側主面2ta、第1内側側面2tbおよび第2内側側面2tcと連結する。内側主面2taは第1方向上側Xaに位置する。第1内側側面2tbは第2方向一方Yaに位置し、第2内側側面2tcは、第2方向他方Ybに位置する。第3内側側面2tdは第3方向一方Zaに位置し、第4内側側面2teは第3方向他方Zbに位置する。ここでは、内側主面2ta、第1内側側面2tb、第2内側側面2tc、第3内側側面2tdおよび第4内側側面2teは、いずれも平坦面である。
【0023】
流入口21は、第2外側側面2scに設けられる。流入口21は、第2外側側面2scと第2内側側面2tcとを繋ぐ。流出口22は、第1外側側面2sbに設けられる。流出口22は、第1外側側面2sbと第1内側側面2tbとを繋ぐ。
【0024】
次に、
図1~
図3Bを参照して本発明の例示的な第1実施形態に係る冷却ユニットAを説明する。
図3Aは、本発明の例示的な第1実施形態に係る冷却ユニットAの模式的な断面図であり、
図3Bは、本発明の例示的な第1実施形態に係る冷却ユニットAの模式的な断面斜視図である。
【0025】
図3Aおよび
図3Bに示すように、冷却ユニットAは、コールドプレート1と、ハウジング2と、仕切部3とを有する。ハウジング2は、コールドプレート1の第1方向上側Xaに配置される。
【0026】
<コールドプレート1>
コールドプレート1は、銅又はアルミニウム等の熱伝導性の高い金属から成る。本実施形態において、コールドプレート1は、上面視において第2方向Yおよび第3方向Zに拡がる矩形状の板部品である。なお、本実施形態のコールドプレート1は、上面視において四角形であるがこの限りではなく、例えば、上面視において複数の角を有する多角形、または円形であってもよい。コールドプレート1の下面に発熱部品Dが接触する。
【0027】
ここでは、発熱部品Dは、第1発熱部品Daと、第2発熱部品Dbとを有する。第1発熱部品Daおよび第2発熱部品Dbは、コールドプレート1に取り付けられる。第1発熱部品Daは、コールドプレート1の第2方向Yの中央に配置されており、第2発熱部品Dbは、コールドプレート1の第2方向他方Ybに配置される。
【0028】
<ハウジング2>
ハウジング2の外形は略直方体形状である。典型的には、ハウジング2は、樹脂材料で形成される。これにより、ハウジング2を金属で成形する場合と比較して、容易に成形することができる。また、湿気などが付着する環境においても、ハウジング2が錆びることを防ぐことができる。
【0029】
ハウジング2は、冷却液を貯めるタンク室24を有する。タンク室24は、ハウジング2が第1方向上側Xaに向かって凹んで形成された凹部である。タンク室24は、略直方体形状である。冷却ユニットAがタンク室24を有することで、冷却システムS内を循環する冷却液の量を増やすことができる。例えば、冷却液管Cと各部品との繋ぎ箇所から冷却液が徐々に抜けていき、冷却液の量が減ると冷却効率が低下する。しかしながら、冷却ユニットAがタンク室24を有することにより、冷却効率の低下を抑制できる。
【0030】
<プレート室1p、仕切部3>
ハウジング2は、第1方向下側Xbにおいて開口する。ハウジング2の開口に対して、仕切部3が位置する。つまり、ハウジング2の第1方向下側Xbに仕切部3が位置する。本実施形態においては、仕切部3は、ハウジング2とは別体である。仕切部3をハウジング2と別体で構成することにより、ハウジング2を樹脂成形で容易に形成できる。ただし、仕切部3は、ハウジング2と単一の部材であってもよい。
【0031】
コールドプレート1と仕切部3との間にプレート室1pが位置する。コールドプレート1は、仕切部3との間に冷却液が流れるプレート室1pを有する。プレート室1pは、第1プレート室11と、第2プレート室12とを有する。仕切部3は、第1方向下側Xbに延び、コールドプレート1に接する仕切壁(第2壁部Wb)を有する。仕切壁(第2壁部Wb)によりプレート室1pが第1プレート室11および第2プレート室12に仕切られる。第2方向他方Ybから第2方向一方Yaに向かって順番に、第1プレート室11、第2プレート室12が位置する。つまり、第1プレート室11は、第2方向一方Yaに設けられた流出口22から最も離れた場所に位置する。
【0032】
仕切部3は、第1プレート室11および第2プレート室12とハウジング2とを貫通する複数の貫通孔を有する。詳細には、仕切部3は、第1プレート室11と後述する連絡流路23とを繋げる第1貫通孔31と、タンク室24と第2プレート室12とを繋げる第2貫通孔32とを有する。
【0033】
仕切部3は、第1壁部Waと、第2壁部Wbとを有する。第1壁部Waは、YZ平面に広がる。第1壁部Waとコールドプレート1とにより、プレート室1pが定義される。
【0034】
第2壁部Wbは、X方向に延びる。第2壁部Wbは、第1壁部Waおよびコールドプレート1と接続する。第2壁部Wbにより、プレート室1pは、第1プレート室11および第2プレート室12に分離される。
【0035】
発熱部品Dは複数有し、各々のプレート室に対向して位置する。コールドプレート1の第1方向下側Xb面には、発熱部品Dが各々接触する。そして、各々のプレート室において、発熱部品Dの熱を吸収する。
【0036】
ここでは、発熱部品Dは、第1発熱部品Daと、第2発熱部品Dbとを有する。第1発熱部品Daおよび第2発熱部品Dbは、コールドプレート1に取り付けられる。第1発熱部品Daは、コールドプレート1の第2方向Yの中央に配置されており、第2発熱部品Dbは、コールドプレート1の第2方向他方Ybに配置される。このため、第1発熱部品Daは第2プレート室12に対向して配置されており、第2発熱部品Dbは第1プレート室11に対向して配置される。
【0037】
プレート室1pを発熱部品Dごとに第1プレート室11および第2プレート室12に分離することで、第1プレート室11および第2プレート室12内の隅にまで冷却液が行き渡りやすくなる。詳細には、第1発熱部品Daが取り付けられた第2プレート室12は、第2発熱部品Dbが取り付けられた第1プレート室11とは分離されている。このため、第1プレート室11および第2プレート室12のそれぞれで冷却液が滞留するのを低減することができる。冷却液の滞留を低減することで、より効率良く熱交換することができる。
【0038】
<連絡流路23>
ハウジング2は、流入口21と第1貫通孔31とを繋げる連絡流路23をさらに有する。ここでは、連絡流路23は、第1方向下側Xbを向く。
【0039】
第1貫通孔31は、第1プレート室11の略中央に位置する。第1プレート室11の略中央とは、第1貫通孔31と第1プレート室11の端までの距離が、第2方向Yおよび/または第3方向Zにおいて略同じ位置に設けられることである。例えば、第1貫通孔31から第3内側側面2tdまでの距離は、第1貫通孔31から第4内側側面2teまでの距離と略等しい。また、第1貫通孔31から第2内側側面2tcまでの距離は、第1貫通孔31から第2壁部Wbまでの距離と略等しくてもよい。連絡流路23に沿って流れた冷却液は、第1プレート室11において曲がって流れ、第2方向他方Ybつまり第1プレート室11側から、第2方向一方Yaに向かって曲がるとともに第3方向Zに向かって広がる流路が形成される。
【0040】
第1貫通孔31が、第1プレート室11の中央に位置することで、冷却液が第1貫通孔31を通って第1方向上側Xaから第1方向下側Xbに下りながら、第1プレート室11全体に拡がるように流れる。このため、第1プレート室11内での滞留が低減される。
【0041】
第1壁部Waには、第1プレート室11とタンク室24とを繋ぐ大きな開口が設けられる。第1プレート室11に流れた冷却液は、開口を通過してタンク室24に流れる。
【0042】
タンク室24において、冷却液は、第2方向他方Ybから第2方向一方Yaに向かって流れる。したがって、タンク室24には、冷却液の中間流路24Fが形成される。中間流路24Fを流れる冷却液は、第2貫通孔32を介して第2プレート室12に流れる。なお、第2貫通孔32の開口面積は、第1貫通孔31の開口面積よりも大きくてもよい。これにより、第2貫通孔32を通過する冷却液の流量を、第1貫通孔31を通過する冷却液の流量とほぼ等しくできる。
【0043】
<第2プレート室12>
タンク室24の第1方向下側Xbに第2プレート室12が位置する。仕切部3は、第2貫通孔32を有する。第2貫通孔32の第1方向下側Xbには第2プレート室12が位置する。第2貫通孔32は、タンク室24と第2プレート室12とを繋ぐ。
【0044】
第2プレート室12において、冷却液は、第2方向他方Ybから第2方向一方Yaに向かって流れる。このため、第2プレート室12には、冷却液の流路が形成される。第2プレート室12を流れる冷却液は、コールドプレート1に沿って連絡室27に流れる。
【0045】
連絡室27は、第4壁部Wdとコールドプレート1によって定義される。第4壁部Wdは、コールドプレート1に対向してコールドプレート1に平行にYZ平面に広がる。第4壁部Wdは、第1内側側面2tbから第2方向他方Ybに延びる。連絡室27において、冷却液は、第1方向下側Xbから第1方向上側Xaに向かって流れる。第4壁部Wdには貫通孔が設けられ、冷却液は、第4壁部Wdの貫通孔を通って流れ、流出室28に流れる。このため、連絡室27には、冷却液の流路が形成される。
【0046】
流出室28は、ハウジング2と第4壁部Wdと第5壁部Weによって定義される。第5壁部Weは、コールドプレート1に対して直交してXZ平面に広がる。第5壁部Weは、内側主面2taから第1方向下側Xbに延びる。第5壁部Weにより、タンク室24と流出室28とが分離される。流出室28は、連絡室27の第1方向上側Xaに位置する。流出室28は、流出口22と繋がる。流出室28において、冷却液は、第2方向他方Ybから第2方向一方Yaに向かって流れ、その後、流出口22から流出する。このため、流出室28には、冷却液の流路が形成される。流出室28を流れる冷却液は、流出口22から流出する。
【0047】
このように、冷却ユニットAにおいて、流入口21から流入した冷却液は、連絡流路23、第1貫通孔31、第1プレート室11、中間流路24F(タンク室24)、第2貫通孔32、第2プレート室12、連絡室27および流出室28を順番に流れて、流出口22から流出する。
【0048】
上述したように、冷却ユニットAは、コールドプレート1と、ハウジング2と、第1壁部Waと、第2壁部Wbとを有する。コールドプレート1は、発熱部品Dと接する。ハウジング2は、コールドプレート1に対して第1方向の一方側(第1方向上側Xa)に配置される。第1壁部Waは、コールドプレート1とハウジング2との間に位置する。プレート室1pは、ハウジング2と第1壁部Waとによって定義される。第2壁部Wbは、プレート室1pを第2方向(Y方向)に隣接する第1プレート室11および第2プレート室12に分離する。
【0049】
第1壁部Waは、第1貫通孔31と、第2貫通孔32とを有する。第1貫通孔31は、第1プレート室11においてコールドプレート1と対向する。第2貫通孔32は、第2プレート室12においてコールドプレート1と対向する。第2方向(Y方向)に隣接する第1プレート室11および第2プレート室12には、コールドプレート1と対向する第1貫通孔31および第2貫通孔32をそれぞれ介して液体が流入するため、複数の発熱部品(例えば、第1発熱部品Daおよび第2発熱部品Db)に対して効率的に熱交換できる。
【0050】
ハウジング2は、液体が流入する流入口21と、液体が流出する流出口22と、流入口21と繋がる連絡流路23と、第1プレート室11と第2プレート室12とを繋ぐ中間流路24Fとを有する。第1貫通孔31は、連絡流路23と第1プレート室11とを繋ぐ。第2貫通孔32は、中間流路24Fと第2プレート室12とを繋ぐ。
【0051】
第1プレート室11および第2プレート室12には、異なる流路から第1貫通孔31および第2貫通孔32をそれぞれ介して液体が流入するため、複数の発熱部品Dに対して効率的に熱交換できる。
【0052】
冷却ユニットAは、連絡流路23と中間流路24F(タンク室24)とを分離する第3壁部Wcをさらに有する。第3壁部Wcは、内側主面2taから第1方向下側Xbに向かって延びる。
【0053】
第3壁部Wcは、ハウジング2と単一の部材であってもよい。例えば、ハウジング2は、第3壁部Wcを有する。この場合、ハウジング2および第3壁部Wcを1つの部材で構成できるため、部品点数を減らすことができる。
【0054】
あるいは、例えば、仕切部3が第3壁部Wcを有してもよい。例えば、第1壁部Waおよび第3壁部Wcは、単一の部材であってもよい。この場合、第1壁部Waおよび第3壁部Wcを1つの部材で構成できるため、部品点数を減らすことができる。
【0055】
または、第1壁部Waおよび第2壁部Wbは、単一の部材であってもよい。この場合、第1壁部Waおよび第2壁部Wbを1つの部材で構成できるため、部品点数を減らすことができる。
【0056】
第1貫通孔31は、第1プレート室11において第2方向(Y方向)の中央または第1方向および第2方向と直交する第3方向(Z方向)の中央に位置する。第2貫通孔32は、第2プレート室12において第2方向(Y方向)の中央または第3方向(Z方向)の中央に位置する。液体は、第1プレート室11の第2方向の中央または第3方向の中央に位置する。第1貫通孔31を介して第1プレート室11に流れることから、液体が第1プレート室11に均等に拡がるため、第1プレート室11内の熱の分布の偏りを低減できる。また、液体は、第2プレート室12の第2方向の中央または第3方向の中央に位置する第2貫通孔32を介して第2プレート室12に流れることから、液体が第2プレート室12に均等に拡がるため、第2プレート室12内の熱の分布の偏りを低減できる。
【0057】
なお、ここでは、ハウジング2の第1方向下側Xbは開口しており、コールドプレート1は、ハウジング2の開口を全面的に覆ったが、本実施形態はこれに限定されない。ハウジング2は、第1方向下側Xbに部分的な面を有し、コールドプレート1は、ハウジング2を部分的に覆ってもよい。この場合、コールドプレート1は、複数に分離されてもよい。例えば、コールドプレート1は、第1発熱部品Daが取り付けられる部分と、第2発熱部品Dbが取り付けられる部分とに分離されてもよい。
【0058】
また、
図3Aおよび
図3Bに示した例示的な第1実施形態に係る冷却ユニットAは、第1プレート室11とタンク室24とは大きな開口によって繋がっていたが、本実施形態はこれに限定されない。第1プレート室11とタンク室24とは貫通孔によって繋がってもよい。また、例示的な第1実施形態に係る冷却ユニットAでは、コールドプレート1は、平板形状であったが、本実施形態はこれに限定されない。コールドプレート1は、フィンを有してもよい。
【0059】
次に、
図4A~
図5Bを参照して発明の例示的な第2実施形態に係る冷却ユニットAを説明する。
図4Aは、本発明の例示的な第2実施形態に係る冷却ユニットAの模式的な断面図であり、
図4Bは、本発明の例示的な第2実施形態に係る冷却ユニットAの模式的な断面斜視図である。なお、
図4Aおよび
図4Bに示す冷却ユニットAは、第1プレート室11とタンク室24とを繋ぐ第3貫通孔33が設けられ、コールドプレート1がフィン13を有し、コールドプレート1にさらに第3発熱部品Dcが取り付けられる点を除いて、
図3Aおよび
図3Bを参照して説明した例示的な第1実施形態の冷却ユニットAと同様の構成を有しており、冗長を避ける目的で重複する記載を省略する。
【0060】
図4Aおよび
図4Bに示すように、仕切部3に第3貫通孔33が設けられる。第3貫通孔33は、第1プレート室11とタンク室24とを繋ぐ。第3貫通孔33の開口面積は、第1貫通孔31の開口面積とほぼ等しいことが好ましい。これにより、第3貫通孔33を通過する冷却液の流量を、第1貫通孔31を通過する冷却液の流量とほぼ等しくできる。
【0061】
発熱部品Dは、第1発熱部品Daおよび第2発熱部品Dbに加えて第3発熱部品Dcをさらに有する。第1発熱部品Daは、コールドプレート1の第2方向Yの中央に配置されており、第2発熱部品Dbは、コールドプレート1の第2方向他方Ybに配置される。第3発熱部品Dcは、コールドプレート1の第2方向一方Yaに配置される。
【0062】
また、第1発熱部品Daは、第2プレート室12に対向して配置されており、第2発熱部品Dbは、第1プレート室11に対向して配置されており、第3発熱部品Dcは、連絡室27に対向して配置されている。
【0063】
コールドプレート1は、ハウジング2側に向かって突出する複数のフィン13を有する。フィン13はコールドプレート1の金属材を削ぎ落して立てる、いわゆるスカイブフィン加工と呼ばれる方法で形成される。この場合、フィン13はコールドプレート1と単一の部材である。ただし、フィン13はコールドプレート1と別の部材であってもよい。
【0064】
フィン13同士の間を冷却液が通ることでコールドプレート1が吸熱した熱をより効率良く冷却液へと熱交換することができる。そのため、コールドプレート1において、フィン13が位置する反対側に発熱部品Dを接触させることで、より発熱量の大きい発熱部品Dをより効率良く熱交換することができる。
【0065】
第2貫通孔32は、フィン13と第1方向Xに重なる位置に設けられる。上述したように、複数のフィン13が第1方向Xに立てて設けられるため、冷却液は第1方向上側Xaから第1方向下側Xbに向かって流れることが好ましい。
【0066】
第2貫通孔32は第2方向Yに延び、複数のフィン13は、第3方向Zに延びて配置される。フィン13が第3方向Zに延びる形状であるため、冷却液の流れは第3方向Zに一旦流れ、第2プレート室12の端にまで流れる。その後、冷却液の流れは、第2方向一方Yaへと流れる。第2貫通孔32を第2方向Yに延びるようにすることで、第2プレート室12の第2方向他方Ybにも冷却液が流れるため、第2プレート室12内での冷却液の滞留を低減することができる。
【0067】
本実施形態においては、フィン13を有する第2プレート室12の第1方向下側Xbに、より熱量の高い発熱部品Dを配置することが望ましい。ただし、複数の発熱部品Dがいずれも発熱が大きい場合は、フィン13を第1プレート室11に設けてもよい。なお、ここでは、熱源となる発熱部品Dを複数例示したが、その配置や個数に制限はなく、適時配置すればよい。
【0068】
冷却ユニットAは、連絡流路23と中間流路24Fとを分離する第3壁部Wcを有する。例えば、ハウジング2が、第3壁部Wcを有する。第1壁部Waは、第2方向(Y方向)において第2壁部Wbと第3壁部Wcとの間に位置する第3貫通孔33をさらに有する。流入口から流入した液体は、連絡流路23、第1貫通孔31、第1プレート室11、第3貫通孔33、中間流路24F、第2貫通孔32、第2プレート室12、連絡室27および流出室28を順番に流れて、流出口22から流出することにより、流入口21から流入した液体の流れを分離することなく発熱部品Dを効率的に冷却できる。
【0069】
このように、冷却ユニットAにおいて、流入口21から流入した冷却液は、連絡流路23、第1貫通孔31、第1プレート室11、第3貫通孔33、中間流路24F(タンク室24)、第2貫通孔32、第2プレート室12、連絡室27および流出室28を順番に流れて、流出口22から流出する。
【0070】
図5Aは、本発明の例示的な第2実施形態に係る冷却ユニットAにおけるコールドプレート1の模式的な上面図であり、
図5Bは、本発明の例示的な第2実施形態に係る冷却ユニットAにおけるコールドプレート1の模式的な斜視図である。なお、
図5Aには、コールドプレート1に対して、第1貫通孔31、第2貫通孔32および第3貫通孔33の位置を示す。
【0071】
図5Aおよび
図5Bに示すように、コールドプレート1は、第1方向上側Xa(第1方向の一方側)の面に配置された複数のフィン13を有する。ここでは、フィン13は、第1プレート室11に位置するが、フィン13は、第1プレート室11および第2プレート室12の少なくとも一つに位置してもよい。第1貫通孔31または第2貫通孔32は、フィン13の第1方向の一方側(第1方向上側Xa)に位置する。第1貫通孔31または第2貫通孔32がフィン13の上側に位置するため、第1方向の一方側(第1方向上側Xa)から第1方向他方側(第1方向下側Xb)に流れる液体がフィン13の間を流れやすくできる。
【0072】
ここでは、複数のフィン13は、第2方向(Y方向)に配列される。詳細には、複数のフィン13は、第2方向に沿って等間隔に配列される。また、第2貫通孔32は、第2方向に延びる。このため、第2貫通孔32から流出した液体がフィン13の間を流れやすくできる。
【0073】
なお、
図3A~
図5Bに示したコールドプレート1は、平坦状であったが、コールドプレート1は、段差形状であってもよい。
【0074】
次に、
図6A~
図7Bを参照して発明の例示的な第3実施形態に係る冷却ユニットAを説明する。
図6Aは、本発明の例示的な第3実施形態に係る冷却ユニットAの模式的な断面図であり、
図6Bは、本発明の例示的な第3実施形態に係る冷却ユニットAの模式的な断面斜視図である。
【0075】
図6Aおよび
図6Bに示すように、コールドプレート1は、フィン13を有する。フィン13は、コールドプレート1の第1方向上側Xa(第1方向の一方側)に配置される。
【0076】
コールドプレート1は、段差形状を有する。詳細には、コールドプレート1は、第2方向(Y方向)の中央において端部よりも第1方向下側Xbに窪む。コールドプレート1は、第2方向一方Yaに位置する第1端部1aと、第2方向Yの中央に位置する中央部1bと、第2方向他方Ybに位置する第2端部1cと、第1端部1aと中央部1bとの間に位置する第1傾斜部1dと、中央部1bと第2端部1cとの間に位置する第2傾斜部1eとを有する。
【0077】
第1端部1aおよび第2端部1cは、それぞれ平坦状である。第1端部1aの第1方向(X方向)の高さは、中央部1bの第1方向(X方向)の高さよりも第1方向上側Xaに位置する。第2端部1cの第1方向(X方向)の高さは、中央部1bの第1方向(X方向)の高さよりも第1方向上側Xaに位置する。第1端部1aの第1方向(X方向)の高さは、第2端部1cの第1方向(X方向)の高さとほぼ等しい。なお、第2壁部Wbは、中央部1bの第1方向下側Xbの面と接触する。
【0078】
中央部1bの第1方向上側Xaの面にフィン13が配置される。フィン13の第1方向(X方向)の高さは、中央部1bと第1壁部Waとの間の距離とほぼ等しいか、中央部1bと第1壁部Waとの間の距離よりも小さい。
【0079】
第1発熱部品Daは、中央部1bの第1方向下側Xbの面に位置する。第2発熱部品Dbは、第2端部1cの第1方向下側Xbの面に位置する。第3発熱部品Dcは、第1端部1aの第1方向下側Xbの面に位置する。
【0080】
図7Aは、本発明の例示的な第3実施形態に係る冷却ユニットAにおけるコールドプレート1の模式的な上面図であり、
図7Bは、本発明の例示的な第3実施形態に係る冷却ユニットAの模式的な断面斜視図である。
【0081】
図7Aおよび
図7Bに示すように、コールドプレート1は、第2方向一方Yaに位置する第1端部1aと、第2方向Yの中央に位置する中央部1bと、第2方向他方Ybに位置する第2端部1cと、第1端部1aと中央部1bとの間に位置する第1傾斜部1dと、中央部1bと第2端部1cとの間に位置する第2傾斜部1eと、第3方向一方Zaに位置する第1周囲部1fと、第3方向他方Zbに位置する第2周囲部1gとを有する。
【0082】
第1傾斜部1dは、第1端部1aと中央部1bとの間に位置し、第1端部1aと中央部1bとを接続する。第1傾斜部1dの第1方向上側Xaの面は、第1端部1aおよび中央部1bのそれぞれの第1方向上側Xaの面に対して傾斜する。
【0083】
第2傾斜部1eは、中央部1bと第2端部1cとの間に位置し、中央部1bと第2端部1cとを接続する。第2傾斜部1eの第1方向上側Xaの面は、中央部1bおよび第2端部1cのそれぞれの第1方向上側Xaの面に対して傾斜する。
【0084】
第1周囲部1fは、第1傾斜部1d、中央部1bおよび第2傾斜部1eに対して第3方向一方Zaに位置する。第2周囲部1gは、第1傾斜部1d、中央部1bおよび第2傾斜部1eに対して第3方向他方Zbに位置する。第1周囲部1fおよび第2周囲部1gの第1方向上側Xaの面の高さは、第1端部1aおよび第2端部1cの第1方向上側Xaの面の高さと等しい。このため、第1端部1a、第2端部1c、第1周囲部1fおよび第2周囲部1gは平面を構成し、この平面は、第1傾斜部1d、中央部1bおよび第2傾斜部1eを囲む。
【0085】
コールドプレート1が段差形状を有することにより、例えば、第1発熱部品Daと第2発熱部品Dbの第1方向の位置が異なる場合でも、コールドプレート1は、第1発熱部品Daおよび第2発熱部品Dbの両方に接触させることができる。
【0086】
なお、冷却ユニットAは、ポンプを有することが好ましい。ポンプにより、冷却ユニットA内の冷却液を好適に流すことができる。
【0087】
次に、
図8~
図9Bを参照して発明の例示的な第4実施形態に係る冷却ユニットAを説明する。
図8は、本発明の例示的な第4実施形態に係る冷却ユニットAの全体斜視図である。
【0088】
冷却ユニットAは、コールドプレート1およびハウジング2に加えてポンプ4をさらに有する。ハウジング2は、外側主面2saにおいて第2方向一方Yaにポンプ室25を有する。ポンプ4は、ポンプ室25に配置される。
【0089】
図9Aは、本発明の例示的な第4実施形態に係る冷却ユニットAの模式的な断面図であり、
図9Bは、本発明の例示的な第4実施形態に係る冷却ユニットAの模式的な断面斜視図である。
【0090】
図9Aおよび
図9Bに示すように、冷却ユニットAは、コールドプレート1と、ハウジング2と、仕切部3と、ポンプ4とを有する。ハウジング2とポンプ4は、コールドプレート1の第1方向上側Xaに配置される。
【0091】
ポンプ4は、冷却液が流入口21から流入して流出口22から流出するまでの冷却ユニットAにおける流路のうちの下流側に配置されることが好ましい。例えば、ポンプ4は、第1プレート室11および第2プレート室12を通過した冷却液を送り出すように配置されることが好ましい。
【0092】
なお、冷却液内に空気が入ると、ポンプ4は冷却液を冷却システムS内に循環させる能力が低下する。タンク室24に冷却液を貯めることで、冷却システムS冷却効率を維持するための冷却液の量を確保することができる。また、冷却システムS内に空気が入ってもタンク室24内に空気を溜めることができ、ポンプ4内に空気が入ることによる冷却液を循環させる能力の低下を抑制することができる。
【0093】
冷却ユニットAは、ポンプ4と、第4壁部Wdを有する。ポンプ4は、モータ41と、インペラ42とを有する。モータ41は、ステータ41aと、ロータ41bと、ケーシング41cとを有する。ステータ41aは、ケーシング41c内に配置される。ロータ41bは、インペラ42と一体に構成される。第4壁部Wdとケーシング41cとによって、ポンプ室25が定義される。ポンプ室25には、インペラ42が収納される。ハウジング2は、第2プレート室12とポンプ室25とを繋ぐポンプ流入側流路27Fを有する。第4壁部Wdは、ポンプ流入側流路27Fとポンプ室25とを繋ぐ吸込口25pを有する。本発明の例示的な第4実施形態に係る冷却ユニットAにおいて、第4壁部Wdはハウジング2の一部分であり、ポンプ室25はハウジング2とケーシング41cとで定義される。
【0094】
ポンプ室25は、タンク室24より第2方向一方Yaに設けられる。ハウジング2は、流出口22を有する。流出口22は、ポンプ室25の第2方向一方Yaと繋がっている。冷却液は、吸込口25pを通って、プレート室1pからポンプ室25内へと流れる。ポンプ4は遠心ポンプであり、吸込口25pからプレート室1pの冷却液を第1方向Xに吸い上げ、流出口22へと冷却液を送り出す。
【0095】
流入口21から流入した液体がポンプ室25に到達するまでに複数の流路を通るため、液体とともに空気が流入した場合でもインペラ42がすぐに空転することを抑制できる。
【0096】
第2貫通孔32は第2方向Yに延び、複数のフィン13は、第3方向Zに延びて配置される。フィン13が第3方向Zに延びる形状とすると、冷却液の流れは第3方向Zに一旦流れ、第2プレート室12の端にまで流れる。第2方向一方Yaにポンプ4があるため、冷却液の流れは、第2方向一方Yaへと流れる。第2貫通孔32を第2方向Yに延びるようにすることで、第2プレート室12の第2方向他方Ybにも冷却液が流れるため、第2プレート室12内での冷却液の滞留を低減することができる。
【0097】
なお、
図1~
図9を参照した説明では、流入口21は、ハウジング2の第2方向他方Ybに位置し、流出口22は、ハウジング2の第2方向一方Yaに位置したが、本実施形態はこれに限定されない。流入口21および流出口22のいずれも、ハウジング2の第2方向一方Yaおよび第2方向他方Ybのいずれかに配置されてもよい。
【0098】
次に、
図10および
図11を参照して、本発明の冷却ユニットAを搭載した冷却システムSを説明する。
図10は、本発明の冷却ユニットを搭載した冷却システムの概略図である。
【0099】
図10に示すように、ハウジング2は、ハウジング2内に冷却液が流入する流入口21と、ハウジング2外に冷却液が流出する流出口22とを有する。流入口21と流出口22には、それぞれ冷却液管Cが取り付けられる。流入口21と、流出口22とは、第2方向一方Yaに設けられる。流入口21と流出口22を同方向位置に設けることで、冷却ユニットAの第2方向Yに沿った長さを短くできる。
【0100】
流入口21および流出口22は、ハウジング2に対して第2方向一方Yaに位置する。これにより、冷却ユニットAの流入口21および流出口22を一方に集約できる。
【0101】
図11は、本発明の例示的な第5実施形態に係る冷却ユニットAの全体斜視図である。
図11に示すように、流入口21および流出口22は、ハウジング2の第1外側側面2sbに位置する。流入口21および流出口22は、ハウジング2の第1外側側面2sbと第1内側側面2tbとを繋ぐ。
【0102】
このように、冷却ユニットAは、流入口21と流出口22を同方向に位置してもよい。また、この場合も、冷却ユニットAは、ポンプを有することが好ましい。
【0103】
次に、
図12~
図15を参照して発明の例示的な第6実施形態に係る冷却ユニットAを説明する。
図12は、本発明の例示的な第6実施形態に係る冷却ユニットAの全体斜視図である。
【0104】
図12に示すように、冷却ユニットAは、コールドプレート1と、ハウジング2と、ポンプ4とを有する。ハウジング2は、流入口21と、流出口22とを有する。流入口21および流出口22は、第2方向一方Yaに配置される。ハウジング2は、第2方向一方Yaにポンプ室25を有する。ポンプ4は、ポンプ室25に配置される。
【0105】
流入口21と流出口22を同方向位置に設けることで、冷却ユニットAの第2方向Yに沿った長さを短くできる。仮に第1プレート室11および第2プレート室12が第2方向一方Yaから第2方向他方Ybまでつながった大きなプレート室であった場合、第1プレート室11に相当する箇所においては、流入口21から離れているため、第1プレート室11においては、冷却液の流れが遅くなり滞留しやすい。さらに、ポンプ4もハウジング2の第2方向一方Yaに設けられ、第1プレート室11から離れた位置にある。よって、ポンプ4の付近において冷却液が循環し、ポンプ4より離れた位置においては冷却液が流れにくく、滞留しやすい。
【0106】
しかしながら、本実施形態の冷却ユニットAでは、プレート室1pを発熱部品Dごとに隔離することで、冷却液が滞留するのを低減する。また、流入口21と第1貫通孔31が繋がる、つまり、流入口21および流出口22から最も遠い第1プレート室11が流入口21と最初に繋がる連絡流路23を設けることで、第1プレート室11内における冷却液の滞留を低減することができる。よって、第1プレート室11側に配置された発熱部品Dの熱交換効率を維持することができる。
【0107】
図13Aは、本発明の例示的な第6実施形態に係る冷却ユニットAの断面図であり、
図13Bは、本発明の例示的な第6実施形態に係る冷却ユニットAの模式的な断面斜視図である。
【0108】
図13Aおよび
図13Bに示すように、流入口21は、連絡流路23と繋がる。流入口21から流入した冷却液は、連絡流路23に流れて、第1貫通孔31を通過して第1プレート室11に流れる。
【0109】
連絡流路23は、タンク室24を迂回して、第2方向一方Yaから第2方向他方Ybへと延びる。より具体的には、連絡流路23は、タンク室24の第3方向一方Zaに位置する。これにより、冷却液は、流入口21、連絡流路23、第1貫通孔31、第1プレート室11、第3貫通孔33、タンク室24(中間流路24F)、第2貫通孔32、第2プレート室12、連絡室27(ポンプ流入側流路27F)、ポンプ室25および流出口22の順番に流れる。
【0110】
図14は、本発明の例示的な第6実施形態に係る冷却ユニットAの模式的な断面斜視図である。
図14に示すように、流入口21は、タンク室24に対して第3方向一方Zaに位置する連絡流路23と繋がり、第2方向一方Yaに位置する第1貫通孔31と連絡する。
【0111】
ポンプ4は、冷却ユニットAの第2方向一方Yaに配置される。冷却液は、流入口21、連絡流路23、第1貫通孔31、第1プレート室11、第3貫通孔33、中間流路24F、第2貫通孔32、第2プレート室12、ポンプ流入側流路27F、ポンプ室25、流出口22の順に流れる。連絡流路23は、中間流路24Fを迂回して、第2方向一方Yaから第2方向他方Ybへと延びる。
【0112】
ポンプ4と、流入口21と、流出口22が第2方向一方Yaに設けられている場合、連絡流路23が迂回しないと、冷却液は、第2方向一方Yaで循環し、他方側の冷却液が滞留してしまう。本実施形態の冷却ユニットAでは、一旦、連絡流路23を流れて第2方向一方Yaから第2方向他方Ybへと冷却液を流し、その後、冷却液を第2方向他方Ybから第2方向一方Yaに流すことで冷却液を冷却ユニットAの全体的に流すことができる。
【0113】
図15は、本発明の例示的な第6実施形態に係る冷却ユニットAにおけるハウジング2の内部の図である。
図15に示すように、ハウジング2は、第2方向他方Ybおよび第3方向一方Zaに連絡流路23を有する。ハウジング2は、連絡流路23に対して第3方向他方Zbにタンク室24を有する。
【0114】
次に、
図16~
図18を参照して発明の例示的な第7実施形態に係る冷却ユニットAを説明する。
図16は、本発明の例示的な第7実施形態に係る冷却ユニットAの断面図である。
図16に示した例示的な第7実施形態に係る冷却ユニットAは、第1壁部Waとコールドプレート1のフィン13との間に弾性部材5が配置される点を除いて、
図13Bを参照して上述した第6実施形態に係る冷却ユニットAと同様の構成を有しており、冗長を避ける目的で重複する説明を省略する。
【0115】
図16に示すように、第1壁部Waとコールドプレート1のフィン13との間に弾性部材5が配置される。弾性部材5は、板状である。弾性部材5には、スリット5sが設けられる。スリット5sは、第1壁部Waの第2貫通孔32と同様に第2方向(Y方向)に延びる。スリット5sは、第1壁部Waの第2貫通孔32と重なる。スリット5sの大きさは、第1壁部Waの第2貫通孔32と同様の大きさである。これにより、タンク室24内の冷却液は、第1壁部Waの第2貫通孔32および弾性部材5のスリット5sを通過して第2プレート室12に流れる。第1壁部Waとコールドプレート1のフィン13との間にフィン13と接触する弾性部材5が配置されることにより、フィン13の隙間に冷却液をより積極的に流すことができる。
【0116】
図17Aは、本発明の例示的な第7実施形態に係る冷却ユニットAにおけるコールドプレート1および弾性部材5を第1方向上側Xaから視た図であり、
図17Bは、本発明の例示的な第7実施形態に係る冷却ユニットAにおけるコールドプレート1および弾性部材5の模式的な斜視図である。
【0117】
図17Aおよび
図17Bに示すように、弾性部材5は、コールドプレート1のフィン13を覆う。より詳細には、弾性部材5は、フィン13の第1方向上側Xaに接する。典型的には、弾性部材5のY方向に沿った長さおよびZ方向に沿った長さは、コールドプレート1の複数のフィン13のY方向に沿った長さおよびZ方向に沿った長さとほぼ等しい。
【0118】
弾性部材5は、スリット5sを有する。スリット5sは、第2方向(Y方向)に延びる。スリット5sは、弾性部材5の第3方向(Z方向)の中央に位置する。
【0119】
図18は、本発明の例示的な第6実施形態に係る冷却ユニットAの模式的な分解斜視図である。
図18に示すように、冷却ユニットAは、コールドプレート1と、ハウジング2と、仕切部3と、ポンプ4と、弾性部材5と、封止部材Seとを有する。コールドプレート1は、第1方向上側Xaにフィン13を有する。コールドプレート1と仕切部3との間には弾性部材5が配置される。弾性部材5のスリット5sの形状およびサイズは、仕切部3の第2貫通孔32の形状およびサイズとほぼ等しい。
【0120】
コールドプレート1には、環状構造の封止部材Seが装着される。典型的には、封止部材Seは、Oリングである。封止部材Seの内側に、弾性部材5、仕切部3が配置される。
【0121】
仕切部3は、コールドプレート1とハウジング2との間に挟まれる。ハウジング2のポンプ室25にポンプ4が配置される。
【0122】
図19は、本発明の例示的な冷却ユニットAを搭載した冷却システムSの模式的な斜視図である。
図19に示すように、冷却システムSは、冷却ユニットA、ラジエータBおよび冷却液管Cを有する。冷却ユニットAとラジエータBとは冷却液管Cで繋がる。
【0123】
冷却ユニットAには、熱源である発熱部品Dが取り付けられ、発熱部品Dからの熱を冷却ユニットAが受熱する。例示的な発熱部品Dとしては、コンピュータに用いられるマイクロプロセッサや、インバータなどに用いられるパワー半導体などである。冷却ユニットAで受熱した熱は冷却液を介して、冷却液管Cを通り、ラジエータBへと流動する。熱を持った冷却液がラジエータBを通ることで外部へ放熱される。
【0124】
冷却ユニットAは、第1冷却ユニットA1と、第2冷却ユニットA2と、第3冷却ユニットA3と、第4冷却ユニットA4とを有する。
【0125】
冷却液管Cは、第1冷却液管C1と、第2冷却液管C2と、第3冷却液管C3と、第4冷却液管C4と、第5冷却液管C5と、第6冷却液管C6とを有する。第1冷却液管C1は、ラジエータBと第1冷却ユニットA1の流入口21とを繋ぐ。第2冷却液管C2は、第1冷却ユニットA1の流出口22と第2冷却ユニットA2の流入口21とを繋ぐ。第3冷却液管C3は、第2冷却ユニットA2の流出口22とラジエータBとを繋ぐ。
【0126】
第4冷却液管C4は、ラジエータBと第3冷却ユニットA3の流入口21とを繋ぐ。第5冷却液管C5は、第3冷却ユニットA3の流出口22と第4冷却ユニットA4の流入口21とを繋ぐ。第6冷却液管C6は、第4冷却ユニットA4の流出口22とラジエータBとを繋ぐ。
【0127】
ラジエータBから第1冷却液管C1を流れる冷却液は、第1冷却ユニットA1、第2冷却液管C2、第2冷却ユニットA2および第3冷却液管C3の順番に流れてラジエータBに戻る。以上のようにして、ラジエータBから第1冷却液管C1を流れる冷却液は循環する。
【0128】
同様に、ラジエータBから第4冷却液管C4を流れる冷却液は、第3冷却ユニットA3、第5冷却液管C5、第4冷却ユニットA4および第6冷却液管C6の順番に流れてラジエータBに戻る。以上のようにして、ラジエータBから第4冷却液管C4を流れる冷却液は循環する。
【0129】
上記実施形態は、本発明の例示にすぎない。実施形態の構成は、本発明の技術的思想を超えない範囲で適宜変更されてもよい。また、実施形態は、可能な範囲で組み合わせて実施されてもよい。
【符号の説明】
【0130】
A・・・冷却ユニット
1・・・コールドプレート
1p・・・プレート室
11・・・第1プレート室
12・・・第2プレート室
13・・・フィン
2・・・ハウジング
21・・・流入口
22・・・流出口
23・・・連絡流路
24・・・タンク室
25・・・ポンプ室
3・・・仕切部
31・・・第1貫通孔
32・・・第2貫通孔
33・・・第3貫通孔
4・・・ポンプ