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<図1>
  • -情報処理装置およびプログラム 図1
  • -情報処理装置およびプログラム 図2
  • -情報処理装置およびプログラム 図3
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  • -情報処理装置およびプログラム 図5
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  • -情報処理装置およびプログラム 図8
  • -情報処理装置およびプログラム 図9
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-10
(45)【発行日】2025-03-18
(54)【発明の名称】情報処理装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0481 20220101AFI20250311BHJP
   G06F 3/04842 20220101ALI20250311BHJP
【FI】
G06F3/0481
G06F3/04842
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022097329
(22)【出願日】2022-06-16
(62)【分割の表示】P 2021041854の分割
【原出願日】2021-03-15
(65)【公開番号】P2022141643
(43)【公開日】2022-09-29
【審査請求日】2024-03-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100125346
【弁理士】
【氏名又は名称】尾形 文雄
(72)【発明者】
【氏名】山田 陵平
(72)【発明者】
【氏名】蓮池 公威
(72)【発明者】
【氏名】池田 絵里子
(72)【発明者】
【氏名】石原 彩加
【審査官】井上 香緒梨
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0103830(US,A1)
【文献】特開2008-077210(JP,A)
【文献】特開平11-331542(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0169823(US,A1)
【文献】国際公開第2012/039054(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0131388(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F3/01
G06F3/048-3/04895
G06F3/14-3/153
G09G5/00-5/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備える情報処理装置であって、
前記プロセッサは、
ファイルのサムネイル画像を画面に表示し、
前記サムネイル画像を拡大して表示することを指示するための拡大指示画像を当該サムネイル画像の少なくとも一部に重ねて表示し、
前記拡大指示画像が指定された場合に、前記サムネイル画像が拡大された拡大サムネイル画像を前記画面に表示し
ユーザにより予め定められた操作が行われた場合に、前記拡大指示画像の指定が解除されても、前記拡大サムネイル画像の表示を維持し、
前記拡大指示画像の指定はマウスオーバー操作によって行われることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記拡大サムネイル画像の表示を維持する状態において、前記画面に対しスクロール操作が行われた場合に、前記拡大サムネイル画像が移動しないように制御することを特徴とする、請求項に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記拡大サムネイル画像が表示されている場合に、前記拡大サムネイル画像の表示を維持することを指示するための維持指示画像を表示し、
前記維持指示画像が指定された場合に、前記拡大サムネイル画像の表示を維持する状態となるように制御する
ことを特徴とする、請求項に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記拡大サムネイル画像が表示されている場合に、前記拡大指示画像を前記維持指示画像に変更して表示し、
変更された前記維持指示画像が前記拡大指示画像としても機能するように制御する
ことを特徴とする、請求項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、変更された前記維持指示画像の指定を、前記拡大指示画像の指定とは異なるユーザ操作にて受け付けることを特徴とする、請求項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記画面に複数のファイルに対応する複数のサムネイル画像を表示し、
一のサムネイル画像が拡大された一の拡大サムネイル画像の表示を維持する状態であり、他のサムネイル画像を拡大して表示することを指示するための他の拡大指示画像が指定された場合に、当該一の拡大サムネイル画像の表示を維持したまま、当該他のサムネイル画像を拡大した他の拡大サムネイル画像を表示するように制御する
ことを特徴とする、請求項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、前記一の拡大サムネイル画像の表示を維持する状態且つ前記他の拡大サムネイル画像が表示された状態で、前記予め定められた操作が行われた場合でも、当該他の拡大サムネイル画像の表示を維持する状態としないように制御することを特徴とする、請求項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
コンピュータに各種機能を実現させるプログラムであって、
ファイルのサムネイル画像を画面に表示させる機能と、
前記サムネイル画像を拡大して表示することを指示するための拡大指示画像を当該サムネイル画像の少なくとも一部に重ねて画面に表示させる機能と、
前記拡大指示画像が指定された場合に、前記サムネイル画像が拡大された拡大サムネイル画像を前記画面に表示する機能と
ユーザにより予め定められた操作が行われた場合に、前記拡大指示画像の指定が解除されても、前記拡大サムネイル画像の表示を維持する機能と、
をコンピュータに実現させ、
前記拡大指示画像の指定はマウスオーバー操作によって行われることを特徴とするプログラム。
【請求項9】
プロセッサを備える情報処理装置であって、
前記プロセッサは、
ファイルのサムネイル画像を画面に表示し、
前記サムネイル画像の少なくとも一部に対するマウスオーバー操作に応じて、当該サムネイル画像が拡大された拡大サムネイル画像を前記画面に表示し、
ユーザにより予め定められた操作が行われた場合に、前記マウスオーバー操作が前記サムネイル画像から外れても、前記拡大サムネイル画像が表示された状態を維持することを特徴とする情報処理装置。
【請求項10】
コンピュータに各種機能を実現させるプログラムであって、
ファイルのサムネイル画像を画面に表示する機能と、
前記サムネイル画像の少なくとも一部に対するマウスオーバー操作に応じて、当該サムネイル画像が拡大された拡大サムネイル画像を前記画面に表示する機能と、
ユーザにより予め定められた操作が行われた場合に、前記マウスオーバー操作が前記サムネイル画像から外れても、前記拡大サムネイル画像が表示された状態を維持する機能と、
をコンピュータに実現させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えばスキャナで読み込まれたデータやパーソナルコンピュータ(PC)上のア
プリケーションで作成されたドキュメント等のファイルを電子化して管理する装置やソフ
トウェアが存在している。このような装置やソフトウェアでは、複数のアプリケーション
ファイルやイメージファイル等が管理され、その際には所謂「サムネイル画像」が用いら
れる。このサムネイル画像は、ファイルを一覧表示するために縮小化された画像であり、
ファイルを開かなくても内容を大まかに把握することができるため、利便性が高い。
例えば、特許文献1には、サムネイル画像を用いてページを開く際に、シンプルな操作
だけで画像を所望の態様に拡大表示させることができる画像表示装置について記載されて
いる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2008-077210号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
サムネイル画像を用いてファイルの管理を行う際に、サムネイル画像を拡大する機能が
あると、ファイルを開かなくても内容をより細かく把握することができるため、ファイル
の管理がし易くなる。
この拡大のための操作に際し、例えばサムネイルを表示している領域上で指示を受け付
けただけで拡大される構成とすると、ユーザの意図しない拡大が起こり、操作性が低下す
る恐れがある。
本発明は、サムネイルを表示している領域上で指示を受け付けただけでサムネイル画像
の拡大が行われる場合と比較して、ユーザの操作性の低下を抑制する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に係る発明は、プロセッサを備える情報処理装置であって、前記プロセッサは、ファイルのサムネイル画像を画面に表示し、前記サムネイル画像を拡大して表示することを指示するための拡大指示画像を当該サムネイル画像の少なくとも一部に重ねて表示し、前記拡大指示画像が指定された場合に、前記サムネイル画像が拡大された拡大サムネイル画像を前記画面に表示しユーザにより予め定められた操作が行われた場合に、前記拡大指示画像の指定が解除されても、前記拡大サムネイル画像の表示を維持し、前記拡大指示画像の指定はマウスオーバー操作によって行われることを特徴とする情報処理装置である
求項に係る発明は、前記プロセッサは、前記拡大サムネイル画像の表示を維持する状態において、前記画面に対しスクロール操作が行われた場合に、前記拡大サムネイル画像が移動しないように制御することを特徴とする、請求項に記載の情報処理装置である。
請求項に係る発明は、前記プロセッサは、前記拡大サムネイル画像が表示されている場合に、前記拡大サムネイル画像の表示を維持することを指示するための維持指示画像を表示し、前記維持指示画像が指定された場合に、前記拡大サムネイル画像の表示を維持する状態となるように制御することを特徴とする、請求項に記載の情報処理装置である。
請求項に係る発明は、前記プロセッサは、前記拡大サムネイル画像が表示されている場合に、前記拡大指示画像を前記維持指示画像に変更して表示し、変更された前記維持指示画像が前記拡大指示画像としても機能するように制御することを特徴とする、請求項に記載の情報処理装置である。
請求項に係る発明は、前記プロセッサは、変更された前記維持指示画像の指定を、前記拡大指示画像の指定とは異なるユーザ操作にて受け付けることを特徴とする、請求項に記載の情報処理装置である。
請求項に係る発明は、前記プロセッサは、前記画面に複数のファイルに対応する複数のサムネイル画像を表示し、一のサムネイル画像が拡大された一の拡大サムネイル画像の表示を維持する状態であり、他のサムネイル画像を拡大して表示することを指示するための他の拡大指示画像が指定された場合に、当該一の拡大サムネイル画像の表示を維持したまま、当該他のサムネイル画像を拡大した他の拡大サムネイル画像を表示するように制御することを特徴とする、請求項に記載の情報処理装置である。
請求項に係る発明は、前記プロセッサは、前記一の拡大サムネイル画像の表示を維持する状態且つ前記他の拡大サムネイル画像が表示された状態で、前記予め定められた操作が行われた場合でも、当該他の拡大サムネイル画像の表示を維持する状態としないように制御することを特徴とする、請求項に記載の情報処理装置である。
請求項に係る発明は、コンピュータに各種機能を実現させるプログラムであって、ファイルのサムネイル画像を画面に表示させる機能と、前記サムネイル画像を拡大して表示することを指示するための拡大指示画像を当該サムネイル画像の少なくとも一部に重ねて画面に表示させる機能と、前記拡大指示画像が指定された場合に、前記サムネイル画像が拡大された拡大サムネイル画像を前記画面に表示する機能と、ユーザにより予め定められた操作が行われた場合に、前記拡大指示画像の指定が解除されても、前記拡大サムネイル画像の表示を維持する機能と、をコンピュータに実現させ、前記拡大指示画像の指定はマウスオーバー操作によって行われることを特徴とするプログラムである。
請求項9に記載の発明は、プロセッサを備える情報処理装置であって、前記プロセッサは、ファイルのサムネイル画像を画面に表示し、前記サムネイル画像の少なくとも一部に対するマウスオーバー操作に応じて、当該サムネイル画像が拡大された拡大サムネイル画像を前記画面に表示し、ユーザにより予め定められた操作が行われた場合に、前記マウスオーバー操作が前記サムネイル画像から外れても、前記拡大サムネイル画像が表示された状態を維持することを特徴とする情報処理装置である。
請求項10に記載の発明は、コンピュータに各種機能を実現させるプログラムであって、ファイルのサムネイル画像を画面に表示する機能と、前記サムネイル画像の少なくとも一部に対するマウスオーバー操作に応じて、当該サムネイル画像が拡大された拡大サムネイル画像を前記画面に表示する機能と、ユーザにより予め定められた操作が行われた場合に、前記マウスオーバー操作が前記サムネイル画像から外れても、前記拡大サムネイル画像が表示された状態を維持する機能と、をコンピュータに実現させるプログラムである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明によれば、サムネイルを表示している領域上で指示を受け付けただけでサムネイル画像の拡大が行われる場合と比較して、ユーザの操作性の低下を抑制する
求項の発明によれば、拡大サムネイル画像を参照しながらスクロール操作を行うことができる。
請求項の発明によれば、キー操作が行われた場合に拡大サムネイル画像の表示を維持する状態となる構成と比較して、より簡易な操作で拡大サムネイル画像の表示を維持する状態へと移行することができる。
請求項の発明によれば、拡大指示画像と維持指示画像とが別々に表示される場合と比較して、拡大サムネイル画像の表示からへの移行までの操作が容易になる。
請求項の発明によれば、拡大指示画像への指定と維持指示画像への指定が同じである構成と比較して、意図しない拡大サムネイル画像の表示を維持する状態への移行を抑制することができる。
請求項の発明によれば、一のファイルの内容を参照しながら他のファイルの内容を確認することができる。
請求項の発明によれば、複数の拡大サムネイル画像の表示を維持する状態となる場合に比べ、画面の表示内容が煩雑になることを抑制する。
請求項の発明によれば、サムネイルを表示している領域上で指示を受け付けただけでサムネイル画像の拡大が行われる場合と比較して、ユーザの操作性の低下を抑制する。
請求項9の発明によれば、拡大サムネイル画像を参照しながら他の操作を行うことができる。
請求項10の発明によれば、拡大サムネイル画像を参照しながら他の操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本実施の形態が適用される画像表示装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2】操作画面の一例を示す図である。
図3】画像表示装置1の機能構成の一例を示すブロック図である。
図4】拡大サムネイル画像を表示する処理手順の例を示すフローチャートである。
図5】操作画面の表示の一例を示す図であり、(A)はサムネイル画像が指定される前の状態、(B)はサムネイル画像が指定されて拡大指示画像が表示された状態、(C)は拡大指示画像が指定されて拡大サムネイル画像が表示された状態を示す図である。
図6】拡大サムネイル画像の表示を維持する状態へ移行する処理手順の例を示すフローチャートである。
図7】拡大サムネイル画像の表示を維持する状態へ移行する際の表示画面の例を示す図であり、(A)は維持指示画像が表示された際の表示画面、(B)は拡大サムネイル画像の表示を維持する状態における表示画面の例を示す図である。
図8】他の拡大サムネイル画像を表示する処理手順の例を示すフローチャートである。
図9】他の拡大サムネイル画像が表示された際の、表示画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
[画像表示装置1のハードウェア構成]
図1は、本実施の形態が適用される画像表示装置1のハードウェア構成の一例を示した
図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る画像表示装置1は、情報処理装置の一例として
機能し、画面表示に際して予め定められた処理プログラムに従ってデジタル演算処理を実
行する演算処理部10と、ユーザからの入力操作を受け付ける入力部20と、HDD(Ha
rd Disk Drive)にて実現される2次記憶部30と、ユーザに対して画像やテキスト情報
等を表示する液晶ディスプレイパネルや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ
パネル等からなる表示部40と、ネットワークを介してデータの送受信を行う通信部50
と、を備える。
【0009】
演算処理部10は、プロセッサの一例として装置全体を制御するCPU(Central Proc
essing Unit)11、CPU11の作業用メモリ等として用いられるRAM(Random Acce
ss Memory)12、CPU11により実行される画像表示処理プログラム等が格納される
ROM(Read Only Memory)13、書き換え可能で電源供給が途絶えた場合にもデータを
保持できる、電池によりバックアップされたSRAM(Static RAM)やフラッシュメモリ
等の不揮発性メモリ14、演算処理部10に接続される入力部20等の各部を制御するイ
ンターフェース部15を備えている。不揮発性メモリ14には、表示部40にて表示され
るサムネイル画像(後述)等の画像情報が記憶されている。
また、2次記憶部30には、画像データ等が記憶される他、演算処理部10により実行
される画像表示処理プログラムが記憶されており、演算処理部10がこの画像表示処理プ
ログラムを読み込むことによって、本実施の形態の画像表示装置1の各処理が実行される
【0010】
ここで、プロセッサの一例であるCPU11により実行されるプログラムは、磁気記録
媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒
体、半導体メモリなどのコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で、演算処理
部10へ提供される。また、CPU11によって実行されるプログラムは、インターネッ
トなどの通信手段を用いて画像表示装置1にダウンロードしてもよい。
なお、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、CPU等の汎用的なプロセッサや、
GPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、
ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、プログラマブル論理デバイス
等、専用のプロセッサを含むものである。
また、プロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れ
た位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。そしてプロセッ
サの各動作の順序は、記載した順序のみに限定されるものではなく、変更してもよい。
【0011】
入力部20は、ユーザが操作の入力を行うポインティングデバイス等の装置である。
例えば入力部20がマウス等の場合、ユーザがカーソルの移動操作やクリック操作を行
うことにより、表示部40の画面上の位置や表示された画像等を指定することができる。
また、入力部20がタッチパネル等の場合、ユーザは、指等をタッチパネルに接触させ
る操作や、この指等が接触した状態を予め定められた時間より長く維持する操作を行うこ
とにより、画面上の位置や表示された画像を指定することができる。なお、この場合、入
力部20は、表示部40と一体となって設けられる。
上記したポインティングデバイス等の装置の他に、キー入力操作を行うキーボード等を
入力部20として備えてもよい。
【0012】
図2は、操作画面の一例を示す図である。
表示部40は、図2に示すように、操作画面400を表示する。操作画面400は、フ
ァイルハンドリングソフトウェア上のワークスペースであり、ユーザに選択されるファイ
ルに関する画像やサムネイル画像410(後述)等が配置される領域である。なお、ファ
イルハンドリングソフトウェアとは、画像データや文書データ等のファイルを電子化して
管理するソフトウェアであり、紙と電子の一元管理を促進する機能を有する。
【0013】
操作画面400には、サムネイル画像410の他に、アイコン420、ツールバー43
0、拡大サムネイル画像411、および、拡大指示画像412等の指示画像が表示される

アイコン420は、プログラム機能等の各種機能を絵記号で表したものである。また、
ツールバー430は、ユーザによる指示を受け付ける指示部の集合体である。
サムネイル画像410は、ファイルを開く前にその内容を確認するための画像であり、
拡大サムネイル画像411は、サムネイル画像410を拡大した画像である。また、拡大
指示画像412等の指示画像は、拡大サムネイル画像411の表示に係る指示をするため
の画像である。
【0014】
サムネイル画像410は、ファイルハンドリングソフトウェアにて管理されるファイル
について、内容の少なくとも一部を確認するための画像である。例えば、対応するファイ
ルが画像データの場合、単に元の画像を縮小した画像として表示される。また、対応する
ファイルが複数ページの文書データの場合、第1ページ等代表的なページを縮小した画像
として表示される。
なお、本実施の形態において、サムネイル画像410は、対応するファイルを開くため
のアイコンとして機能する。例えば、サムネイル画像410に対しダブルクリック操作等
の特定の操作を行うことで、対応するファイルを開くことができる。
【0015】
拡大サムネイル画像411は、ユーザにより拡大が指示されたサムネイル画像410を
拡大した画像であり、新たにプログラムを起動させずに表示される。なお、拡大サムネイ
ル画像411は、ユーザがサムネイル画像410の内容を理解できる程度の大きさに拡大
して表示されているものとする。より詳しくは、対応するサムネイル画像410よりも大
きく表示されているものとする。
【0016】
指示画像は、ユーザの操作を受け付け、拡大サムネイル画像411の表示に係る指示を
するための画像であり、サムネイル画像410に関連付けがなされた状態で表示される。
図2にて例示した拡大指示画像412の他にも、維持指示画像(図7にて後述)等、指示
の内容に対応した各種指示画像が表示される。
本実施の形態では、拡大指示画像412等の指示画像はサムネイル画像410の右上の
角部に重ねて表示される。この場合、指示画像はサムネイル画像410の視認性を低下さ
せないように表示されることが好ましい。例えば、拡大指示画像412は、サムネイル画
像410よりも小さく表示される。また、半透明にしてサムネイル画像410の重なった
部分が透けて見えるように表示される。
【0017】
その他、図示するように、サムネイル画像410やアイコン420に対応するファイル
や機能の名前等のテキストを、夫々の画像に関連付けて表示してもよい。また、拡大サム
ネイル画像411に関連付けてテキストを表示してもよい。
【0018】
[画像表示装置1の機能構成]
次に、画像表示装置1の機能構成について説明する。
図3は、画像表示装置1の機能構成の一例を示したブロック図である。図示するように
、画像表示装置1は、演算処理部10(図1参照)にて実現される、操作判定部101と
、表示制御部102と、指示画像出力部103と、拡大画像出力部104と、サムネイル
画像生成部105と、サムネイル画像記憶部106とを有する。
【0019】
操作判定部101は、操作画面400(図2参照)に対し、入力部20を介したユーザ
操作が行われたか否かを判定する。このユーザ操作とは、例えば、操作画面400上の画
像やアイコン、位置等を指定する操作や、スクロール操作、キー入力操作等である。
【0020】
表示制御部102は、操作判定部101が判定した内容に基づいて、画像やアイコン4
20、ツールバー430(図2参照)等の表示の態様や位置を制御する。また、サムネイ
ル画像記憶部106からサムネイル画像410を取り込み、対応するファイルを開くため
のアイコンとして表示するように制御する。
【0021】
指示画像出力部103は、ユーザからの拡大指示や、拡大サムネイル画像の表示を維持
する指示などに際し、ユーザの操作を補助するための拡大指示画像412などの指示画像
を、表示部40に出力する。この指示画像は、サムネイル画像410に関連付けがなされ
た状態で表示される。
【0022】
拡大画像出力部104は、拡大指示画像412が指定されたという操作判定部101の
判定に基づいて、サムネイル画像記憶部106からサムネイル画像410を取り出す。拡
大画像出力部104は、新たにプログラムを起動させずに、サムネイル画像410を拡大
した拡大サムネイル画像411を表示部40に出力する。
【0023】
サムネイル画像生成部105は、2次記憶部30が記憶している画像データ等のファイ
ルに基づいて、操作画面400にて表示されるサムネイル画像440を生成する。
サムネイル画像記憶部106は、サムネイル画像生成部105が生成したサムネイル画
像410を取得して記憶する。このサムネイル画像記憶部106は、不揮発性メモリ14
にて実現される。
【0024】
[拡大サムネイル画像の表示]
次に、拡大サムネイル画像が表示される際のユーザ操作および表示処理について、図2
図5を用いて説明する。
図4は、拡大サムネイル画像を表示する処理手順の例を示すフローチャートである。
図5(A)~(C)は、操作画面の表示の一例を示す図である。図5(A)はサムネイ
ル画像が指定される前の状態、図5(B)はサムネイル画像が指定されて拡大指示画像が
表示された状態、図5(C)は拡大指示画像が指定されて拡大サムネイル画像が表示され
た状態を示している。
【0025】
図5(A)~(C)に示すように、本実施の形態における表示部40は、画面上の位置
や画像等を指し示すカーソル200と、操作画面400とを表示している。カーソル20
0は、入力部20を介して入力されるユーザの操作により移動し、ユーザが指定する画面
上の位置や画像等を指し示すように表示される。
操作画面400には、サムネイル画像410a,410b,410cと、各種機能に対
応するアイコン420と、ツールバー430とが表示されている。以降、サムネイル画像
410a,410b,410cをまとめてサムネイル画像410と記載する場合がある。
【0026】
図4に示すフローチャートにて、まず、操作判定部101は、入力部20を介した操作
に基づいて、いずれかのサムネイル画像410が指定されているか否かを判定する(ステ
ップ501)。本実施の形態では、操作判定部101は、サムネイル画像410aを指し
示すようにカーソル200を移動する操作をサムネイル画像410aへの指定として判定
する。例えば、サムネイル画像410a上にカーソル200を位置させるマウスオーバー
操作を、サムネイル画像410aへの指定として判定する。図5(A)に示すように、サ
ムネイル画像410が指定されていない場合には(ステップ501でNO)、サムネイル
画像410が指定されるまで待機する。図5(B)に示すように、サムネイル画像410
aが指定されている場合には(ステップ501でYES)、指示画像出力部103は拡大
指示画像412aの出力および表示を行う(ステップ502)。
【0027】
次に、操作判定部101は、入力部20を介した操作に基づいて、拡大指示画像412
aが指定されているか否かを判定する(ステップ503)。本実施の形態における操作判
定部101は、例えば、拡大指示画像412aへのマウスオーバー操作を拡大指示画像4
12aへの指定として判定する。図5(B)に示すように、拡大指示画像412aが指定
されていない場合には(ステップ503でNO)、拡大指示画像412aが指定されるま
で待機する。図5(C)に示すように、拡大指示画像412aが指定されている場合には
(ステップ503でYES)、拡大画像出力部104は、サムネイル画像記憶部106か
らサムネイル画像410aを取り出し、サムネイル画像410aを拡大した拡大サムネイ
ル画像411aを表示部40に出力して表示させる(ステップ504)。
【0028】
続いて、操作判定部101は、拡大指示画像412aの指定が解除されたか否かを判定
する(ステップ505)。この拡大指示画像412aの指定の解除とは、例えば、カーソ
ルが拡大指示画像412a上から拡大指示画像412a外に出ていくことがあげられる。
拡大指示画像412aへの指定が解除されていない場合には(ステップ505でNO)、
拡大サムネイル画像411aの表示を継続する。拡大指示画像412aへの指定が解除さ
れた場合には(ステップ505でYES)、拡大画像出力部104は表示部40への出力
を停止し、拡大サムネイル画像411aは非表示となる(ステップ506)。この処理に
より、カーソル200が拡大指示画像412a上にある場合には拡大サムネイル画像41
1aの表示が維持される。また、カーソル200を拡大指示画像412aとは異なる位置
に移動させると、拡大サムネイル画像411aが非表示となる。
【0029】
さらに続いて、操作判定部101は、サムネイル画像411aの指定が解除されたか否
かを判定する(ステップ507)。サムネイル画像411aへの指定が解除されていない
場合には(ステップ507でNO)、拡大指示画像412aの表示を継続する。サムネイ
ル画像410aへの指定が解除された場合には(ステップ507でYES)、指示画像出
力部104は表示部40への出力を停止し、拡大指示画像412aは非表示となる。これ
により、操作画面400は、サムネイル画像410aが指定される前の状態に戻る(ステ
ップ508)。
以上の処理手順により、拡大サムネイル画像411aを表示する処理は終了する。
【0030】
本実施の形態では、上記したように、サムネイル画像410aや拡大指示画像412a
へのマウスオーバー操作を、これらの画像への指定として判定する。他の実施形態におい
て、操作判定部101は、他のユーザ操作、例えばクリック操作をサムネイル画像410
aへの指定として判定してもよい。さらに、サムネイル画像410aへの指定以外にも、
特定のキー入力操作、ツールバー430の指示部からの指示操作を判定条件としてよい。
これらの条件はいずれも、拡大指示画像412aを表示するための、ユーザの操作に基づ
く予め定められた条件の一例である。
また、ステップ501を設けずに、例えば、常時拡大指示画像412aを表示させるよ
うに構成することもできる。しかしながら、本実施の形態のように、ユーザの操作に基づ
いて拡大指示画像412aが表示されるように構成することにより、ユーザの意図しない
拡大サムネイル画像411aの表示が抑制され、ユーザの操作性が向上する。
【0031】
なお、拡大指示画像412aは、対応するサムネイル画像410aと重ならないように
表示させてよい。上記のように拡大指示画像412aを常時表示させる場合等は、サムネ
イル画像410aと拡大指示画像412aとが離れて表示されていても、拡大指示画像4
12aに対する指定を行うことができる。
ただし、図5(B),(C)に示すように、拡大指示画像412aをサムネイル画像4
10aの少なくとも一部に重ねて表示することにより、拡大指示画像412aとサムネイ
ル画像410aとの対応を把握し易くなり、ユーザの操作性が向上する。また、本実施の
形態においては、サムネイル画像410aの指定から拡大指示画像412aの指定までの
操作を円滑に行うことができる。
【0032】
さらに、拡大サムネイル画像411aは、対応するサムネイル画像410aや他のサム
ネイル画像、アイコン420、ツールバー430等、他の表示内容と重なるように表示さ
れてもよい。この場合、拡大指示画像412aを完全には覆わないように拡大サムネイル
画像411aが表示されることで、意図しない拡大指示画像412aへの指定の解除を抑
制することができる。
【0033】
[拡大サムネイル画像の表示維持]
上記したように、本実施の形態では、拡大指示画像412aの指定が解除されると、拡
大サムネイル画像411aが非表示となる。ユーザが実際にファイルの管理を行う場合に
は、拡大指示画像412aの指定が解除されても拡大サムネイル画像411aの表示が維
持される機能があると、便利である。
本実施の形態における画像表示装置1は、ユーザにより予め定められた操作が行われた
場合に、拡大指示画像412aの指定が解除されても拡大サムネイル画像411aの表示
を維持する状態に移行する。
【0034】
図6および図7を用いて、拡大サムネイル画像411aの表示を維持する状態について
ユーザの操作例および処理手順の例を説明する。
図6は、拡大サムネイル画像411aの表示を維持する状態へ移行する処理手順の例を
示すフローチャートである。
図7(A),(B)は、拡大サムネイル画像411aの表示を維持する状態へ移行する
際の表示画面の例を示す図である。図7(A)は維持指示画像413aが表示された際の
表示画面、図7(B)は拡大サムネイル画像411aの表示を維持する状態における表示
画面の例を示している。
【0035】
図6に示すフローチャートにて、まず、操作判定部101(図3参照)は、拡大指示画
像412a(図5(C)参照)が指定されているか否かを判定する(ステップ601)。
拡大指示画像412aが指定されていない場合には(ステップ601でNO)、拡大指示
画像412aへの指定および拡大サムネイル画像411aの表示を待つ。拡大指示画像4
12aが指定され拡大サムネイル画像411aが表示されている場合には(ステップ60
1でYES)、指示画像出力部103は維持指示画像413aを表示部40に出力して表
示する(ステップ602)。図7(A)に示す本実施の形態では、拡大指示画像412a
を維持指示画像413aに変更して表示する。なお、この場合、維持指示画像413aは
拡大指示画像としても機能し、マウスオーバー操作により拡大を指示することができる。
つまり、拡大指示画像412aを維持指示画像413aに変更して表示しても、マウスオ
ーバー操作による拡大指示画像の指定は解除されず、拡大指示画像としての維持指示画像
413aに対するマウスオーバー操作が継続する限りは、拡大サムネイル画像411aの
表示は維持される。
【0036】
次に、操作判定部101は、維持指示画像413aが指定されているか否かを判定する
(ステップ603)。本実施の形態では、操作判定部101は、維持指示画像413aへ
のクリック操作を維持指示画像413aへの指定として判定する。本実施の形態のように
、拡大指示画像412aへの指定と、維持指示画像413aへの指定を異なるユーザ操作
にて受け付けることにより、意図せずに拡大サムネイル画像411aの表示を維持する状
態へ移行することを抑制する。
維持指示画像413aが指定されていない場合には(ステップ603でNO)、維持指
示画像413aが指定されるまで待機する。維持指示画像413aが指定されている場合
には(ステップ603でYES)、拡大サムネイル画像411aの表示を維持する状態に
移行する(ステップ604)。
図7(B)に示すように、拡大サムネイル画像411aの表示を維持する状態において
は、拡大指示画像としての維持指示画像413aに対するマウスオーバー操作が解除され
ても、拡大サムネイル画像411aの表示が維持される。また、拡大サムネイル画像41
1aの表示を維持する状態では、他の操作、例えば操作画面400に対するスクロール操
作が行われても、拡大サムネイル画像411aの表示が維持される。さらに、本実施の形
態においては、拡大サムネイル画像411aの画面上の位置が固定され、スクロール操作
が行われても拡大サムネイル画像411aが移動しないようになっている。
【0037】
続いて、操作判定部101は、拡大サムネイル画像411aの表示を維持する状態を解
除する操作が行われたか否かを判定する(ステップ605)。本実施の形態においては、
拡大サムネイル画像411aが表示された領域以外の位置、例えば、図7(B)における
カーソル200の位置でクリック操作を行うことを、拡大サムネイル画像411aの表示
を維持する状態を解除する操作として判定する。解除する操作が行われていない場合には
(ステップ605でNO)、拡大サムネイル画像411aの表示を維持する状態を継続す
る。解除する操作が行われた場合には(ステップ605でYES)、拡大サムネイル画像
411aの表示を維持する状態を解除する(ステップ606)。
以上の処理手順により、拡大サムネイル画像411aを表示する処理は終了する。
【0038】
上記した例では、維持指示画像413aを指定する操作により拡大サムネイル画像41
1aの表示を維持する状態へ移行するように構成した。拡大サムネイル画像411aの表
示を維持する状態へ移行するための操作は、例えばキー操作等、他の予め定められた操作
により行われてもよい。
【0039】
また、拡大サムネイル画像411aの表示を維持する状態へ移行した際に、維持指示画
像413aを非表示にする、または拡大指示画像412aと維持指示画像413aとを、
夫々異なる位置に独立して表示するように構成してもよい。本実施の形態のように、拡大
指示画像412aを維持指示画像413aに変更して表示することにより、拡大サムネイ
ル画像411aを表示してから拡大サムネイル画像411aの表示を維持する状態へ移行
するまでの操作を、円滑に行うことができる。
また、拡大サムネイル画像411aの表示を維持する状態においては、維持指示画像4
13aを別の画像に変更してもよい。維持指示画像413aが別の画像に変更されること
で、拡大サムネイル画像411aの表示を維持する状態であることがユーザに認識されや
すくなる。
【0040】
[他の拡大サムネイル画像の表示]
複数のファイルの管理を行う場合、2つ以上の拡大サムネイル画像を表示する機能があ
ると、内容の比較等を行うことができて便利である。
本実施の形態における画像表示装置1は、一のサムネイル画像410aを拡大した一の
拡大サムネイル画像411aの表示を維持する状態である場合に、他のサムネイル画像4
10bを拡大した他の拡大サムネイル画像411bを表示することができる。
【0041】
図8および図9を用いて、他の拡大サムネイル画像を表示する場合のユーザの操作例お
よび処理手順の例を説明する。
図8は、他の拡大サムネイル画像411bを表示する処理手順の例を示すフローチャー
トである。
図9は、一の拡大サムネイル画像411aの表示を維持する状態において、他の拡大サ
ムネイル画像411bが表示された際の、表示画面の例を示している。
【0042】
図8に示すフローチャートにて、まず、操作判定部101(図3参照)は、一の拡大サ
ムネイル画像411aの表示を維持する状態であるか否かを判定する。より詳しくは、維
持指示画像413aを指定する操作が行われているか否かを判定する(ステップ701)
。一の拡大サムネイル画像411aの表示を維持する状態でない場合には(ステップ70
1でNO)、一の拡大サムネイル画像411aの表示を維持する状態になるまで待機する
。一の拡大サムネイル画像411aの表示を維持する状態である場合には(ステップ70
1でYES)、ステップ702へ移行し、一のサムネイル画像410aとは異なる他のサ
ムネイル画像410が指定されているか否かを判定する。他のサムネイル画像410が指
定されていない場合には(ステップ702でNO)、他のサムネイル画像410が指定さ
れるまで待機する。他のサムネイル画像、例えば図9に示すように他のサムネイル画像4
10bが指定されている場合には(ステップ702でYES)、指示画像出力部103は
他のサムネイル画像410bに対応する拡大指示画像412bの出力および表示を行う(
ステップ703)。
【0043】
次に、操作判定部101は、入力部20を介した操作に基づいて、他の拡大指示画像4
12bが指定されているか否かを判定する(ステップ704)。本実施の形態では、操作
判定部101は、他の拡大指示画像412bへのマウスオーバー操作を他の拡大指示画像
412bへの指定として判定する。他の拡大指示画像412bが指定されていない場合に
は(ステップ704でNO)、他の拡大指示画像412bが指定されるまで待機する。図
9に示すように、他の拡大指示画像412bが指定されている場合には(ステップ704
でYES)、拡大画像出力部104は、サムネイル画像記憶部106から他のサムネイル
画像410bを取り出し、他のサムネイル画像410bを拡大した他の拡大サムネイル画
像411bを表示部40に出力して表示させる(ステップ705)。
【0044】
続いて、操作判定部101は、他の拡大指示画像412bへの指定が解除されたか否か
を判定する(ステップ706)。他の拡大指示画像412bへの指定が解除されていない
場合には(ステップ706でNO)、他の拡大サムネイル画像411bの表示を継続する
。他の拡大指示画像412bへの指定が解除された場合には(ステップ706でYES)
、拡大画像出力部104は表示部40への出力を停止し、他の拡大サムネイル画像411
bは非表示となる。
【0045】
さらに続いて、操作判定部101は、他のサムネイル画像411bの指定が解除された
か否かを判定する(ステップ707)。他のサムネイル画像411bへの指定が解除され
ていない場合には(ステップ707でNO)、他の拡大指示画像412bの表示を継続す
る。他のサムネイル画像410bへの指定が解除された場合には(ステップ707でYE
S)、指示画像出力部104は表示部40への出力を停止し、他の拡大指示画像412b
は非表示となる。このようにして、操作画面400は、他のサムネイル画像410bを指
定する前の表示内容に戻る(ステップ708)。
以上の処理手順により、他の拡大サムネイル画像411bを表示する処理は終了する。
【0046】
図8,9では、2つの拡大サムネイル画像411a,411bを表示する例について示
したが、3つ以上の拡大サムネイル画像411を拡大するようにしてもよい。より詳しく
は、ステップ705の後に、一の拡大サムネイル画像411aと同様の手順にて他の拡大
サムネイル画像411bの表示を維持する状態とし、サムネイル画像410c等に対応す
る3つ目の拡大サムネイル画像411を表示するようにしてもよい。
ただし、本実施の形態における画像表示装置1は、一の拡大サムネイル画像411aの
表示を維持する状態において、他の拡大サムネイル画像411bの表示を維持する状態と
しないように構成されている。2つ以上の拡大サムネイル画像411の表示を維持する状
態にしないようにすることで、表示部40の表示内容が煩雑になることを防ぎ、ユーザの
操作性の低下を抑制することができる。
【0047】
また、複数の拡大サムネイル画像411の表示に際し、拡大サムネイル画像411同士
の一部が重なるように表示してもよい。ただし、図9の表示例のように複数の拡大サムネ
イル画像411がお互いに重ならないように表示されることで、一部が重なるように表示
する場合に比べ、ファイルの内容をより詳細に把握することができる。さらに、例えば表
示制御部102にて、拡大サムネイル画像411の大きさや位置を変更し、拡大サムネイ
ル画像411同士が重ならないように表示する制御を行ってもよい。
【0048】
なお、他のサムネイル画像410bの拡大を行うための操作や、拡大指示画像412b
および他の拡大サムネイル画像411bの表示に関しては、図4図5にて記載した拡大
サムネイル画像411aの表示と同様に、様々な態様をとることができる。
【0049】
本実施の形態における画像表示装置1が行う処理は、例えば、アプリケーションソフト
ウェア等のプログラムとして用意される。このプログラムは、通信手段により提供するこ
とはもちろん、CD-ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
【符号の説明】
【0050】
1…画像表示装置、10…演算処理部、11…CPU、12…RAM、13…ROM、1
4…不揮発性メモリ、15…インターフェース部、20…入力部、30…2次記憶部、4
0…表示部、50…通信部、101…操作判定部、102…表示制御部、103…指示画
像出力部、104…拡大画像出力部、105…サムネイル画像生成部、106…サムネイ
ル画像記憶部、411,411a,411b…拡大サムネイル画像、412,412a,
412b…拡大指示画像、413a…維持指示画像
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9