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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-10
(45)【発行日】2025-03-18
(54)【発明の名称】管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/20 20230101AFI20250311BHJP
   G06Q 50/06 20240101ALI20250311BHJP
【FI】
G06Q10/20
G06Q50/06
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2023579968
(86)(22)【出願日】2022-02-10
(86)【国際出願番号】 JP2022005408
(87)【国際公開番号】W WO2023152887
(87)【国際公開日】2023-08-17
【審査請求日】2024-07-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100124811
【弁理士】
【氏名又は名称】馬場 資博
(74)【代理人】
【識別番号】100088959
【弁理士】
【氏名又は名称】境 廣巳
(74)【代理人】
【識別番号】100097157
【弁理士】
【氏名又は名称】桂木 雄二
(74)【代理人】
【識別番号】100187724
【弁理士】
【氏名又は名称】唐鎌 睦
(72)【発明者】
【氏名】倉瀬 陽基
【審査官】樋口 龍弥
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-117878(JP,A)
【文献】特開2003-078654(JP,A)
【文献】特開2020-060812(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置が、
ユーザ端末から提供された所定の場所が撮影された撮影画像に基づいて、撮影場所に関係する組織である対象組織を推定し、
前記撮影場所の位置情報と前記対象組織の位置情報とに基づいて、前記撮影場所と前記対象組織との間の経路を算出し、
算出した前記経路を前記対象組織に対して出力し、
前記対象組織に対して出力した前記経路を利用した当該対象組織による前記撮影場所に対する対応の可否を取得し、
前記ユーザ端末と、当該ユーザ端末から提供された前記撮影画像に基づいて算出された前記経路と、当該経路を利用した前記対象組織による対応の可否と、を関連付けた集計情報を記憶する、
管理方法。
【請求項2】
請求項1に記載の管理方法であって、
前記情報処理装置が、
他の前記撮影画像に含まれる他の前記撮影場所の位置情報に基づいて、前記経路を算出する、
管理方法。
【請求項3】
請求項2に記載の管理方法であって、
前記情報処理装置が、
他の前記撮影画像に含まれる他の前記撮影場所の位置を避けた前記経路を算出する、
管理方法。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載の管理方法であって、
前記情報処理装置が、
前記対象組織の複数場所の位置情報に基づいて、前記撮影場所と前記対象組織の複数場所それぞれとの前記経路をそれぞれ算出する、
管理方法。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載の管理方法であって、
前記情報処理装置が、
前記集計情報に基づいて、前記ユーザ端末に対するインセンティブを付与する、
管理方法。
【請求項6】
請求項に記載の管理方法であって、
前記情報処理装置が、
前記対象組織が対応した前記撮影場所の前記撮影画像を提供した前記ユーザ端末に対して、より高いインセンティブを付与する、
管理方法。
【請求項7】
ユーザ端末から提供された所定の場所が撮影された撮影画像に基づいて、撮影場所に関係する組織である対象組織を推定する推定部と、
前記撮影場所の位置情報と前記対象組織の位置情報とに基づいて、前記撮影場所と前記対象組織との間の経路を算出する算出部と、
算出した前記経路を前記対象組織に対して出力する出力部と、
を備え、
前記出力部は、前記対象組織に対して出力した前記経路を利用した当該対象組織による前記撮影場所に対する対応の可否を取得し、
さらに、前記ユーザ端末と、当該ユーザ端末から提供された前記撮影画像に基づいて算出された前記経路と、当該経路を利用した前記対象組織による対応の可否と、を関連付けた集計情報を記憶する集計部を備えた、
管理装置。
【請求項8】
コンピュータに、
ユーザ端末から提供された所定の場所が撮影された撮影画像に基づいて、撮影場所に関係する組織である対象組織を推定し、
前記撮影場所の位置情報と前記対象組織の位置情報とに基づいて、前記撮影場所と前記対象組織との間の経路を算出し、
算出した前記経路を前記対象組織に対して出力し、
前記対象組織に対して出力した前記経路を利用した当該対象組織による前記撮影場所に対する対応の可否を取得し、
前記ユーザ端末と、当該ユーザ端末から提供された前記撮影画像に基づいて算出された前記経路と、当該経路を利用した前記対象組織による対応の可否と、を関連付けた集計情報を記憶する、
処理を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理方法、管理装置、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電気、ガス、水道、交通などの生活基盤となる社会インフラ設備の経年劣化の進行が問題となっている。このため、設備の管理を担う事業者などの組織における、設備の点検や修繕などの対策が必要となっている。
【0003】
ここで、さらに近年では、一般市民によって設備の状況を監視し、設備の不具合を設備を管理する組織に通報する仕組みが検討されている。例えば、特許文献1では、一般市民が情報提供者となり、携帯型情報処理端末に組み込まれたアプリケーションを利用して、不具合が生じている可能性のある設備を撮影した画像データを通報管理装置にアップロードし、通報管理装置が画像データを解析して設備を管理する組織を判別し、かかる組織に通報情報を提供している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2021-117878号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方で、上述した技術では、設備を管理する組織に対して、設備の不具合を通報するだけであって、その後の対応は組織に委ねられることとなる。このため、現場に駆け付けるためのルートを組織が算出する必要があり、迅速性が損なわれる。また、設備を管理する組織は、ルートに不具合がないかを判断する技術を有しておらず、仮にルートに不具合がある場合には迅速な対応をとることができない。
【0006】
このため、本発明の目的は、上述した課題である、設備等の管理に関して迅速な対応をとることが困難である、ことを解決することができる管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一形態である管理方法は、
ユーザ端末から提供された所定の場所が撮影された撮影画像に基づいて、撮影場所に関係する組織である対象組織を推定し、
前記撮影場所の位置情報と前記対象組織の位置情報とに基づいて、前記撮影場所と前記対象組織との間の経路を算出し、
算出した前記経路を前記対象組織に対して出力する、
という構成をとる。
【0008】
また、本発明の一形態である管理装置は、
ユーザ端末から提供された所定の場所が撮影された撮影画像に基づいて、撮影場所に関係する組織である対象組織を推定する推定部と、
前記撮影場所の位置情報と前記対象組織の位置情報とに基づいて、前記撮影場所と前記対象組織との間の経路を算出する算出部と、
算出した前記経路を前記対象組織に対して出力する出力部と、
を備えた、
という構成をとる。
【0009】
また、本発明の一形態であるプログラムは、
コンピュータに、
ユーザ端末から提供された所定の場所が撮影された撮影画像に基づいて、撮影場所に関係する組織である対象組織を推定し、
前記撮影場所の位置情報と前記対象組織の位置情報とに基づいて、前記撮影場所と前記対象組織との間の経路を算出し、
算出した前記経路を前記対象組織に対して出力する、
処理を実行させる、
という構成をとる。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、以上のように構成されることにより、設備等の管理に関して迅速な対応をとることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態1における通報管理システムの全体構成を示す図である。
図2図1に開示した通報管理装置の構成を示すブロック図である。
図3図1に開示した通報管理装置による全体的な処理の様子を示す図である。
図4図1に開示した通報管理装置による処理の様子を示す図である。
図5図1に開示した通報管理装置による処理の様子を示す図である。
図6図1に開示した通報管理装置による処理の様子を示す図である。
図7図1に開示した通報管理装置による処理の様子を示す図である。
図8図1に開示した通報管理装置による処理の様子を示す図である。
図9図1に開示した通報管理装置の動作を示すフローチャートである。
図10】本発明の実施形態2における管理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図11】本発明の実施形態2における管理装置の構成を示すブロック図である。
図12】本発明の実施形態2における管理装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、図1乃至図9を参照して説明する。図1乃至図2は、通報管理システムの構成を説明するための図であり、図3乃至図9は、通報管理システムの処理動作を説明するための図である。
【0013】
[構成]
本発明における通報管理システムは、図1に示すように、一般市民などのユーザUが操作するユーザ端末20と、所定の設備の管理を行う組織Cの操作者が操作する組織端末30と、ユーザUからの情報提供に基づいて所定の設備の管理を行う組織Cに対して通報を行う通報管理装置10と、がネットワークNを介して接続されている。
【0014】
ユーザ端末20は、例えば、スマートフォンといった携帯型情報処理端末である。ユーザ端末20は、カメラといった撮影装置を装備しており、ユーザUによる操作によって所定の場所の撮影画像を撮影することができる。本実施形態では、ユーザ端末20は、通報管理装置10を管理する事業者が提供するアプリケーションが組み込まれることにより、所定の場所を撮影した撮影画像を通報管理装置10に送信するよう構成されている。
【0015】
具体的に、ユーザ端末20は、上述したアプリケーションを利用するなどして、まず、通報管理装置10を管理する事業者に対して、事前にユーザ情報の登録を行う。例えば、ユーザ端末20は、ユーザ情報として、ユーザ識別情報、メールアドレス、氏名、住所、後述する情報提供によるインセンティブの受け取り口座やアカウントなどの情報、を登録する。そして、ユーザ端末20は、ユーザ識別情報と共に、所定の場所を撮影した撮影画像を通報管理装置10に送信する。さらに、ユーザ端末20は、装備されたGPS(Global Positioning System)といった位置検出装置から、画像撮影時におけるユーザ端末20の位置情報を取得して、撮影場所の位置情報として撮影画像に関連付けて通報管理装置10に送信する。このように、ユーザ端末20は、所定の場所を撮影した撮影画像に、撮影場所の位置情報とユーザ識別情報などの付加情報を関連付けて、通報管理装置10に送信する機能を有する。なお、撮影画像には、撮影時刻を表す時刻情報が付加されてもよい。
【0016】
そして、ユーザUは、特に、不具合が生じているような場所、例えば、所定の場所に設置された設備に不具合が生じていると考えられる場所を撮影対象(撮影場所)とし、ユーザ端末20にてその場所を撮影した撮影画像を通報管理装置10に送信する。撮影場所の一例としては、図3の左側に示すように、電柱が傾いている場所A1、土砂崩れが発生している場所A2、電線が緩んでいる場所A3、ごみが不法投棄されている場所A4、が挙げられる。なお、撮影場所は、例えば、災害により不具合が生じている場所、一例として、河川の氾濫や地震により地面にひびが生じている場所、また、人災に不具合が生じている場所、一例として、器物破損や人同士の揉め事が生じている場所、などいかなる場所であってもよい。
【0017】
なお、ユーザUには、後述するように、通報管理システムを管理する事業者により、情報提供に対するインセンティブとして、ポイントや金銭などが付与されうる。
【0018】
組織端末30は、組織Cのオフィスに設置されたパーソナルコンピュータといった情報処理端末であり、組織Cの従業員といった操作者によって操作される。ここで、組織Cは、例えば、電気、ガス、水道、道路などの生活基盤となる社会インフラ設備の点検や修繕など管理を行う事業者や自治体などである。そして、組織Cは、後述するように、ユーザUからの撮影画像の提供により通報管理装置10から通報を受けることとなり、さらに、通報を受けた場所の設備の修繕などの対応を行うこととなる。
【0019】
具体的に、組織端末30は、通報管理装置10から通報を受けるために、通報管理装置10を管理する事業者に対して、事前に組織情報の登録を行う。例えば、組織端末30は、組織情報として、組織識別情報や組織名、所在地、連絡先となる担当者のメールアドレスや氏名、組織Cが管理する設備を特定するための設備情報、を登録する。このとき、組織情報の所在地としては、組織Cの全ての事業所(支店、支部)、つまり、設備の修繕を行う人員が通報を受けた場所に出動できる全ての事業所の所在地、を登録する。また、組織情報の設備情報としては、組織Cが対応する設備のカテゴリや設備名(電線、道路、水道など)、設備の設置範囲(住所など)、設備の画像、などを登録する。
【0020】
また、組織端末30は、通報管理装置10から通報を受信する機能を有する。このとき、通報には、後述するように、対象となる設備名やその位置情報、さらには、組織Cの各事業所から対象設備までの経路情報、が含まれる。このため、組織端末30は、組織Cの事業所のうち、いずれの事業所で対応できるかを確認し、通報された対象設備への対応の可否や、対応の際に使用する経路を、通報管理装置10に返答する機能を有する。なお、上述した組織情報の登録、通報に対する対応事業所の確認と回答などは、主に操作者が組織端末30を操作することによって実行される。
【0021】
次に、通報管理装置10の構成について、主に図2乃至図8を参照して説明する。なお、図2は、通報管理装置10の構成を示すブロック図である。また、図3は、通報管理装置10の全体的な処理を示す図であり、図4乃至図8は、通報管理装置10の各処理の内容を示す図である。以下では、通報管理装置10の構成による処理内容を、図3乃至図8も参照して説明する。なお、図4乃至図8では、後述するように、撮影画像の撮影場所や組織の所在地などを地図M上に図示して説明する。
【0022】
通報管理装置10は、所定の事業者によって管理される情報処理装置であり、演算装置と記憶装置とを備えた1台又は複数台の情報処理装置にて構成される。そして、通報管理装置10は、図2に示すように、取得部11、組織推定部12、経路算出部13、通報部14、集計部15、を備える。取得部11、組織推定部12、経路算出部13、通報部14、集計部15の各機能は、演算装置が記憶装置に格納された各機能を実現するためのプログラムを実行することにより実現することができる。また、通報管理装置10は、提供情報記憶部16、組織情報記憶部17、地図情報記憶部18、を備える。提供情報記憶部16、組織情報記憶部17、地図情報記憶部18は、記憶装置により構成される。以下、各構成について詳述する。
【0023】
取得部11は、まず、通報管理装置10にて提供されるサービスを利用するユーザUと組織Cの登録情報を取得して登録する。例えば、取得部11は、上述したようにユーザ端末Uから送信されたユーザ情報として、ユーザ識別情報、メールアドレス、氏名、住所、インセンティブ受け取り口座などを、ユーザU毎に区別して提供情報記憶部16に記憶する。また、取得部11は、上述したように組織端末30から送信された組織情報として、組織識別情報、組織名、所在地、担当者のメールアドレスや氏名、設備情報などを、を組織C毎に区別して組織情報記憶部17に記憶する。このとき、組織情報の所在としては、組織Cの全ての事業所(支店、支部)の所在地が記憶される。例えば、図4の地図Mに示すように、組織Cの3つの事業所B1,B2,B3の所在地が登録される(図4の矢印Y1参照)。また、組織情報の設備情報としては、組織Cが対応する設備のカテゴリ、設備名(電線、道路、水道など)、設備の設置範囲(住所など)、設備の画像、などが記憶される。
【0024】
そして、取得部11は、ユーザ端末20から送信された撮影画像を取得して、提供情報記憶部16に記憶すると共に、組織推定部12に渡す。このとき、撮影画像には、ユーザUの識別情報が付与されているため、かかる識別情報に基づいて、提供情報記憶部16に記憶されている登録されたユーザU毎に区別して記憶する。なお、撮影画像には、上述したように、撮影場所の位置情報などの付加情報も含まれており、かかる付加情報も撮影画像と共に記憶されたり、組織推定部12に渡される。
【0025】
例えば、取得部11は、ユーザUにて撮影されユーザ端末20から送信された撮影画像として、図3の左側に示すような場所A1~A4の撮影画像を取得する。一例として、電柱が傾いている場所A1、土砂崩れが発生している場所A2、電線が緩んでいる場所A3、ごみが不法投棄されている場所A4、の各撮影画像を取得する。取得部11は、このような撮影画像を取得して蓄積する(図3の符号S1)。
【0026】
組織推定部12(推定部)は、取得した撮影画像に基づいて、撮影場所に関係する組織を対象組織として推定する(図3のS符号2)。そして、組織推定部12は、取得した撮影画像と共に、推定した対象組織を経路算出部13に渡す。具体的に、組織推定部12は、まず、撮影画像の内容から、撮影画像に映る設備などの通報対象を特定し、さらに通報対象を管理する組織を対象組織として推定する。一例として、組織推定部12は、撮影画像を解析処理することで、撮影画像に映る設備のカテゴリや設備名(電線、道路、水道など)を特定し、さらに、撮影画像に関連付けられた位置情報から、特定した設備を管轄とする組織を推定する。あるいは、組織推定部12は、事前に多くの既存の撮影画像に対する機械学習を行うことによって生成された推定モデルを用いて、取得した撮影画像から対象組織を推定してもよい。このとき、推定モデルは、例えば、既存の撮影画像に対して、かかる撮影画像に映る設備を管理する組織を教師データとして付与し、既存の撮影画像と組織との対を学習データとして機械学習することで生成できる。但し、組織推定部12による撮影画像からの対象組織の推定は、他の方法で行われてもよい。
【0027】
ここで、例えば、図4の地図Mに示すように、撮影画像として、電柱が傾いている場所A1の撮影画像を取得したとする(図4の矢印Y2参照)。このとき、組織推定部12は、場所A1の電柱を管理する電気事業者といった組織Cを、対象組織として推定する。
【0028】
経路算出部13(算出部)は、撮影画像から推定された対象組織Cと、撮影画像の撮影場所と、の間の経路を算出する(図3の符号3)。具体的に、経路算出部13は、撮影画像に付加されている撮影場所の位置情報と、組織情報記憶部17に記憶されている対象組織Cの所在地の位置情報と、地図情報記憶部18に記憶されている地図情報と、に基づいて、対象組織Cの所在地から撮影場所までの経路を算出する。このとき、経路算出部13は、対象組織Cの所在地が複数登録されている場合には、各所在地それぞれから撮影場所までの経路を全て算出する。例えば、図4に示すように、対象組織Cの3つの事業所B1,B2,B3の所在地が登録されており、撮影場所A1の撮影画像を取得した場合には、図5に示すように、各事業所B1,B2,B3それぞれから撮影場所A1までの3つの経路R1,R2,R3、つまり、事業所B1から撮影場所A1までの経路R1と、事業所B2から撮影場所A2までの経路R2と、事業所B3から撮影場所A3までの経路R3と、をそれぞれ算出する。
【0029】
さらに、経路算出部13は、経路の算出対象となっていない他の撮影画像の撮影場所の位置情報にも基づいて、経路の算出を行う。つまり、図5の例では、撮影場所A1を経路の算出対象としているため、撮影場所A1とは異なる他の撮影画像の撮影場所を考慮して経路の算出を行う。一例として、図6の地図Mに示すように、経路の算出対象となってない撮影場所A2,A3の撮影画像が取得されていたとする(図6の矢印Y3参照)。撮影場所A2は、土砂崩れが発生している場所A2であり、撮影場所A3は、電線が緩んでいる場所A3であることとする。そして、各撮影画像に付加された位置情報から、撮影場所A2は経路R1上に位置し、撮影場所A3は経路R3上に位置することがわかる。このような場合、経路算出部13は、図6の点線に示すように、経路の算出対象となっている撮影場所A1とは異なる撮影場所A2,A3が経路上に位置する経路R1,R3を除外したり、かかる経路R1,R3を、図7に示すように、撮影場所A2,A3の位置を避けた経路R1’,R3’となるよう修正して再算出する。なお、経路算出部13は、他の撮影場所A2,A3が経路上に位置する場合には、その撮影場所A2,A3の撮影画像の撮影内容によらず、一律に上述したように経路を除外したり再算出してもよく、撮影画像の撮影内容を解析した結果に応じて、上述したように経路を除外したり再算出してもよい。
【0030】
通報部14(出力部)は、上述したように推定した対象組織Cの組織端末30に対して、上述したように算出した経路と共に、当該経路の算出対象となった撮影場所の撮影画像を送信して通報する(図3の符号S4)。このとき、通報部14は、組織情報記憶部17に記憶されている対象組織Cのメールアドレス宛に送信して通報したり、通報管理装置10が開設しているウェブサイトを介して組織端末30に出力することで通報してもよい。一例として、通報部14は、通報管理装置10が開設しているウェブサイトに対する組織端末30からのアクセスに応じて、アクセスしてきた組織端末30の組織Cを認証し、かかる組織Cに対する通報を出力してもよい。なお、通報管理装置10は、以下に説明する組織端末30とのやり取りも、かかるウェブサイトを介して行ってもよい。
【0031】
一例として、通報部14は、上述した図6の例では、算出した経路R1~R3のうち、他の撮影画像の撮影場所A2,A3が経路上に位置することにより経路R1,R3を除いた残りの経路R2を通報したり(図6の矢印Y4)、上述した図7の例では、他の撮影画像の撮影場所A2,A3を避けて算出した経路R1’,R2,R3’を通報する(図6の矢印Y5)。
【0032】
さらに、通報部14は、経路を通報した組織端末30から、かかる経路を利用した対象組織Cによる撮影場所の設備等に対する対応の可否を取得する。つまり、通報部14は、対象組織Cがどの経路を利用して、通報された撮影場所の設備に対応したか、といった通報に対する応答を取得する。なお、通報を受けた対象組織Cは、図8の矢印Y6に示すように、撮影場所A1と経路R1,R2,R3を各事業所B1,B2,B3に通知し、各事業所B1,B2,B3に対して対応可否を確認することとなる。そして、対象組織Cは、各事業所B1,B2,B3からの対応可否の応答を基に、対応する事業所を決定し、対応する旨とその際に利用する経路を、通報管理装置10に通知することとなる。図8の例では、対象組織Cの事業所B2が対応することとなり(図8の矢印Y7参照)、通報部14は、経路R2が対象組織Cによって利用され、撮影場所A1への対応が行われた旨を表す情報を取得する。
【0033】
集計部15は、上述した通報部14にて対象組織Cから取得した通報に対する対応の可否に関する情報を集計する。具体的に、集計部15は、撮影場所A1に関する通報に対して対象組織Cが対応した通知を取得した場合に、撮影場所A1の撮影画像を撮影したユーザ端末20と、対象組織Cが対応するために利用した撮影場所A1までの経路と、対象組織Cが対応した旨と、を関連付けて、集計情報として提供情報記憶部16に記憶する。例えば、図8の例では、集計部15は、集計情報として、撮影場所A1の撮影画像を撮影したユーザ端末20のユーザUのユーザ識別情報と、撮影場所A1の設備に対応した対象組織Cが利用した経路R2と、撮影場所A1の設備に対象組織Cが対応した旨と、を関連付けて記憶する。
【0034】
そして、集計部15は、上述した集計情報に基づいて、ユーザUに撮影画像を提供したことに対するインセンティブとなるポイントや金銭などの値を算出して、算出したインセンティブを付与する処理を行う。このとき、集計部15は、対象組織Cに対応された撮影場所の撮影画像を提供したユーザUに対して、他のユーザUよりもより高いインセンティブを付与する。図8の例では、撮影場所A1の設備に対する対応が対象組織Cにて行われたため、撮影場所A1の撮影画像を撮影したユーザ端末20のユーザUに対してインセンティブを付与する。また、集計部15は、対象組織Cにて対応されなかった撮影場所の撮影画像を提供したユーザ端末20のユーザに対しても、インセンティブを付与してもよく、例えば、対応された撮影場所までの経路を算出する際に利用された他の撮影場所の撮影画像を提供したユーザ端末20のユーザUに対してインセンティブを付与してもよい。上述した例では、図6及び図7に示すように、撮影場所A1までの経路を算出する際に、撮影場所A2,A3が利用されているため、かかる撮影場所A2,A3の撮影画像を撮影したユーザUに対してもインセンティブを付与する。このとき、集計部15は、一例として、対応された撮影場所A1の撮影画像を提供したユーザUに最も高い値のインセンティブ、対応された撮影場所A1までの経路を算出する際に利用された撮影場所A2,A3の撮影画像を提供したユーザUに次に高い値のインセンティブ、その他の撮影画像を提供したユーザUに最小の値(0も含む)のインセンティブ、を付与してもよい。
【0035】
なお、集計部15は、上述したように算出したインセンティブを、各ユーザUに対して付与する処理を行ってもよい。例えば、ユーザ情報として記憶されているユーザUの口座やアカウントに、インセンティブを付与する処理を行ってもよい。
【0036】
[動作]
次に、上述した通報管理装置10の動作を、主に図9のフローチャートを参照して説明すると共に、併せて、その具体例を図4乃至図8を参照して説明する。
【0037】
まず、通報管理装置10は、事前に、ユーザUと組織Cの情報を取得して登録する。例えば、通報管理装置10は、ユーザ情報として、ユーザ識別情報を登録したり、組織情報として、組織Cが扱う設備情報や、図4の矢印Y1に示すように、組織Cの全ての事業所B1,B2,B3の所在地を登録する。
【0038】
その後、通報管理装置10は、ユーザUが撮影した所定の撮影場所の撮影画像を取得する(図9のステップS1)。例えば、通報管理装置10は、図4の矢印Y2に示すように、電柱が傾いている場所A1の撮影画像をユーザ端末20から取得する。すると、通報管理装置10は、取得した撮影場所の撮影画像から、撮影場所に関係する組織を対象組織として推定する(図9のステップS2)。例えば、通報管理装置10は、撮影画像を解析した結果と位置情報から、撮影画像に映る設備とその地域を特定することで、撮影画像に映る設備等(電線、道路、水道など)を管理する対象組織Cを推定する。なお、通報管理装置10は、事前に多くの既存の撮影画像に対する機械学習を行うことによって生成された推定モデルを用いて、取得した撮影画像から対象組織を推定してもよい。一例として、図4に示すように、撮影画像として、電柱が傾いている撮影場所A1の撮影画像が取得された場合には、撮影場所A1の電柱を管理する電気事業者といった組織Cを、対象組織として推定する。
【0039】
続いて、通報管理装置10は、撮影画像から推定された対象組織Cと、撮影画像の撮影場所と、の間の経路を算出する(図9のステップS13)。このとき、通報管理装置10は、対象組織Cの所在地が複数登録されている場合には、各所在地それぞれから撮影場所までの経路を全て算出する。例えば、対象組織Cに3つの事業所B1,B2,B3が登録されている場合には、図5に示すように、各事業所B1,B2,B3それぞれから撮影場所A1までの3つの経路R1,R2,R3を、それぞれ算出する。
【0040】
さらに、通報管理装置10は、経路の算出対象となっていない他の撮影画像の撮影場所の位置情報にも基づいて、経路の算出を行う。図5の例では、撮影場所A1を経路の算出対象としているため、撮影場所A1とは異なる他の撮影画像の撮影場所を考慮して経路の算出を行う。一例として、通報管理装置10が、図6に示すように、土砂崩れが発生している場所A2や、電線が緩んでいる場所A3の撮影画像を取得しており、これらの撮影場所A2,A3が上述したように算出した経路R1,R2,R3上に位置していたとする。この場合は、算出した経路R1,R2,R3のいずれかに問題があると考えられるため(図9のステップS14でYes)、通報管理装置10は、図6の点線に示すようにかかる経路R1,R3を除外したり、図7に示すように、かかる経路R1,R3を、撮影場所A2,A3の位置を避けた経路R1’,R3’となるよう修正して再算出する(図9のステップS13)。
【0041】
続いて、通報管理装置10は、上述したように撮影場所が経路上に位置しないなど算出した経路に問題がない場合には(図9のステップS14でNo)、図6の矢印Y4や図7の矢印Y5に示すように、推定した対象組織Cの組織端末30に対して、算出した経路と共に、当該経路の算出対象となった撮影場所の撮影画像を送信して通報する(図9のステップS15)。なお、通報管理装置10は、対象組織Cの組織端末30からアクセスがあったときに通報にかかる情報を提供してもよい。そして、通報を受けた対象組織Cは、図8の矢印Y6に示すように、撮影場所A1と経路R1,R2,R3を各事業所B1,B2,B3に通知し、各事業所B1,B2,B3に対して対応可否を確認する。そして、対象組織Cは、各事業所B1,B2,B3からの対応可否の応答を基に、対応する事業所を決定し、対応する旨とその際に利用する経路を、通報管理装置10に通知する。図8の例では、対象組織Cの事業所B2が対応することとなり(図8の矢印Y7参照)、通報管理装置10は、経路R2が対象組織Cによって利用され、撮影場所A1の対応が行われた旨を表す情報を取得する(図9のステップS16)。これにより、対象組織Cにて、撮影場所A1の設備に生じている可能性のある不具合が対応されることとなる。
【0042】
その後、通報管理装置10は、対象組織Cから取得した通報に対する対応の可否に関する情報を集計して、ユーザUに撮影画像を提供したことに対するインセンティブとなるポイントや金銭などを算出し、算出したインセンティブを付与する処理を行う(図9のステップ17)。例えば、通報管理装置10は、対象組織Cに対応された撮影場所の撮影画像を提供したユーザUに対して、他のユーザUよりもより高いインセンティブを付与する。さらに具体的には、図8の例では、撮影場所A1の設備に対する対応が対象組織Cにて行われたため、撮影場所A1の撮影画像を撮影したユーザ端末20のユーザUに対してインセンティブを付与する。このとき、通報管理装置10は、対応された撮影場所A1の撮影画像を提供したユーザUに最も高い値のインセンティブ、対応された撮影場所A1までの経路を算出する際に利用された撮影場所A2,A3の撮影画像を提供したユーザUに次に高い値のインセンティブ、その他の撮影画像を提供したユーザUに最小の値(0も含む)のインセンティブ、を付与してもよい。
【0043】
以上のように、本発明によると、ユーザから設備等に不具合が生じていると考えられる撮影場所の撮影画像が提供されると、設備等に対応できる組織が推定され、かかる組織に対して、撮影場所までの経路の情報と併せて通報されることとなる。このため、通報を受けた組織は、通知された経路に従って撮影場所に駆け付けることができ、迅速な対応をとることができる。また、様々なユーザから提供された撮影画像から、各場所の状況も考慮されて経路が算出されて組織に通知されるため、さらに迅速な対応をとることができる。また、ユーザには、画像提供によりインセンティブが付与されるため、撮影画像が多く収集されることとなり、設備等の点検や修繕が促進される。
【0044】
<実施形態2>
次に、本発明の第2の実施形態を、図10乃至図12を参照して説明する。図10乃至図11は、実施形態2における管理装置の構成を示すブロック図であり、図12は、管理装置の動作を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、上述した実施形態で説明した通報管理装置及び管理方法の構成の概略を示している。
【0045】
まず、図10を参照して、本実施形態における管理装置100のハードウェア構成を説明する。管理装置100は、一般的な情報処理装置にて構成されており、一例として、以下のようなハードウェア構成を装備している。
・CPU(Central Processing Unit)101(演算装置)
・ROM(Read Only Memory)102(記憶装置)
・RAM(Random Access Memory)103(記憶装置)
・RAM103にロードされるプログラム群104
・プログラム群104を格納する記憶装置105
・情報処理装置外部の記憶媒体110の読み書きを行うドライブ装置106
・情報処理装置外部の通信ネットワーク111と接続する通信インタフェース107
・データの入出力を行う入出力インタフェース108
・各構成要素を接続するバス109
【0046】
そして、管理装置100は、プログラム群104をCPU101が取得して当該CPU101が実行することで、図11に示す推定部121と算出部122と出力部123とを構築して装備することができる。なお、プログラム群104は、例えば、予め記憶装置105やROM102に格納されており、必要に応じてCPU101がRAM103にロードして実行する。また、プログラム群104は、通信ネットワーク111を介してCPU101に供給されてもよいし、予め記憶媒体110に格納されており、ドライブ装置106が該プログラムを読み出してCPU101に供給してもよい。但し、上述した推定部121と算出部122と出力部123とは、かかる手段を実現させるための専用の電子回路で構築されるものであってもよい。
【0047】
なお、図10は、管理装置100である情報処理装置のハードウェア構成の一例を示しており、情報処理装置のハードウェア構成は上述した場合に限定されない。例えば、情報処理装置は、ドライブ装置106を有さないなど、上述した構成の一部から構成されてもよい。
【0048】
そして、管理装置100は、上述したようにプログラムによって構築された推定部121と算出部122と出力部123との機能により、図12のフローチャートに示す管理方法を実行する。
【0049】
図12に示すように、管理装置100は、
ユーザ端末から提供された所定の場所が撮影された撮影画像に基づいて、撮影場所に関係する組織である対象組織を推定し(ステップS101)、
前記撮影場所の位置情報と前記対象組織の位置情報とに基づいて、前記撮影場所と前記対象組織との間の経路を算出し(ステップS102)、
算出した前記経路を前記対象組織に対して出力する(ステップS103)、
という処理を実行する。
【0050】
本発明は、以上のように構成されることにより、ユーザから設備等に不具合が生じていると考えられる撮影場所の撮影画像が提供されると、設備等に対応できる組織が推定され、かかる組織に対して、撮影場所までの経路の情報と併せて通報されることとなる。このため、通報を受けた組織は、通知された経路に従って撮影場所に駆け付けることができ、迅速な対応をとることができる。
【0051】
なお、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0052】
以上、上記実施形態等を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、上述した推定部121と算出部122と出力部123との機能のうちの少なくとも一以上の機能は、ネットワーク上のいかなる場所に設置され接続された情報処理装置で実行されてもよく、つまり、いわゆるクラウドコンピューティングで実行されてもよい。
【0053】
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明における管理方法、管理装置、プログラムの構成の概略を説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
(付記1)
ユーザ端末から提供された所定の場所が撮影された撮影画像に基づいて、撮影場所に関係する組織である対象組織を推定し、
前記撮影場所の位置情報と前記対象組織の位置情報とに基づいて、前記撮影場所と前記対象組織との間の経路を算出し、
算出した前記経路を前記対象組織に対して出力する、
管理方法。
(付記2)
付記1に記載の管理方法であって、
他の前記撮影画像に含まれる他の前記撮影場所の位置情報に基づいて、前記経路を算出する、
管理方法。
(付記3)
付記2に記載の管理方法であって、
他の前記撮影画像に含まれる他の前記撮影場所の位置を避けた前記経路を算出する、
管理方法。
(付記4)
付記1乃至3のいずれかに記載の管理方法であって、
前記対象組織の複数場所の位置情報に基づいて、前記撮影場所と前記対象組織の複数場所それぞれとの前記経路をそれぞれ算出する、
管理方法。
(付記5)
付記1乃至4のいずれかに記載の管理方法であって、
前記対象組織に対して出力した前記経路を利用した当該対象組織による前記撮影場所に対する対応の可否を取得する、
管理方法。
(付記6)
付記5に記載の管理方法であって、
前記ユーザ端末と、当該ユーザ端末から提供された前記撮影画像に基づいて算出された前記経路と、当該経路を利用した前記対象組織による対応の可否と、を関連付けた集計情報を記憶する、
管理方法。
(付記7)
付記6に記載の管理方法であって、
前記集計情報に基づいて、前記ユーザ端末に対するインセンティブを付与する、
管理方法。
(付記8)
付記7に記載の管理方法であって、
前記対象組織が対応した前記撮影場所の前記撮影画像を提供した前記ユーザ端末に対して、より高いインセンティブを付与する、
管理方法。
(付記9)
ユーザ端末から提供された所定の場所が撮影された撮影画像に基づいて、撮影場所に関係する組織である対象組織を推定する推定部と、
前記撮影場所の位置情報と前記対象組織の位置情報とに基づいて、前記撮影場所と前記対象組織との間の経路を算出する算出部と、
算出した前記経路を前記対象組織に対して出力する出力部と、
を備えた管理装置。
(付記10)
付記9に記載の管理装置であって、
前記算出部は、他の前記撮影画像に含まれる他の前記撮影場所の位置情報に基づいて、前記経路を算出する、
管理装置。
(付記11)
付記10に記載の管理装置であって、
前記算出部は、他の前記撮影画像に含まれる他の前記撮影場所の位置を避けた前記経路を算出する、
管理装置。
(付記12)
付記9乃至11のいずれかに記載の管理装置であって、
前記算出部は、前記対象組織の複数場所の位置情報に基づいて、前記撮影場所と前記対象組織の複数場所それぞれとの前記経路をそれぞれ算出する、
管理装置。
(付記13)
付記9乃至12のいずれかに記載の管理装置であって、
前記出力部は、前記対象組織に対して出力した前記経路を利用した当該対象組織による前記撮影場所に対する対応の可否を取得する、
管理装置。
(付記14)
付記13に記載の管理装置であって、
前記ユーザ端末と、当該ユーザ端末から提供された前記撮影画像に基づいて算出された前記経路と、当該経路を利用した前記対象組織による対応の可否と、を関連付けた集計情報を記憶する集計部を備えた、
管理装置。
(付記15)
付記14に記載の管理装置であって、
前記集計部は、前記集計情報に基づいて、前記ユーザ端末に対するインセンティブを付与する、
管理装置。
(付記16)
付記15に記載の管理装置であって、
前記集計部は、前記対象組織が対応した前記撮影場所の前記撮影画像を提供した前記ユーザ端末に対して、より高いインセンティブを付与する、
管理装置。
(付記17)
コンピュータに、
ユーザ端末から提供された所定の場所が撮影された撮影画像に基づいて、撮影場所に関係する組織である対象組織を推定し、
前記撮影場所の位置情報と前記対象組織の位置情報とに基づいて、前記撮影場所と前記対象組織との間の経路を算出し、
算出した前記経路を前記対象組織に対して出力する、
処理を実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータにて読み取り可能な記憶媒体。
【符号の説明】
【0054】
10 通報管理装置
11 取得部
12 組織推定部
13 経路算出部
14 通報部
15 集計部
16 提供情報記憶部
17 組織情報記憶部
18 地図情報記憶部
20 ユーザ端末
30 組織端末
C 組織
U ユーザ
100 管理装置
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 プログラム群
105 記憶装置
106 ドライブ装置
107 通信インタフェース
108 入出力インタフェース
109 バス
110 記憶媒体
111 通信ネットワーク
121 推定部
122 算出部
123 出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12