(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-10
(45)【発行日】2025-03-18
(54)【発明の名称】ビームフォーミングの技法
(51)【国際特許分類】
H04B 7/0417 20170101AFI20250311BHJP
H04L 27/26 20060101ALI20250311BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20250311BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20250311BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20250311BHJP
【FI】
H04B7/0417
H04L27/26 114
H04W24/10
H04W16/28
H04W84/12
(21)【出願番号】P 2023512057
(86)(22)【出願日】2020-08-18
(86)【国際出願番号】 EP2020073109
(87)【国際公開番号】W WO2022037761
(87)【国際公開日】2022-02-24
【審査請求日】2023-03-29
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100132481
【氏名又は名称】赤澤 克豪
(74)【代理人】
【識別番号】100115635
【氏名又は名称】窪田 郁大
(72)【発明者】
【氏名】ジーナディー ソディク
(72)【発明者】
【氏名】シモン シロ
(72)【発明者】
【氏名】オーディド レートリッヒ
【審査官】川口 貴裕
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0054542(US,A1)
【文献】国際公開第2017/031451(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0295513(US,A1)
【文献】特表2016-500942(JP,A)
【文献】Alice Chen et al.,EHT Punctured NDP and Partial BW Feedback Tones,IEEE 802.11-20/1161r0[online],インターネット<URL:https://mentor.ieee.org/802.11/dcn/20/11-20-1161-00-00be-eht-punctured-ndp-and-partial-bandwidth-feedback.pptx>,2020年08月06日
【文献】Dandan Liang et al.,EHT-LTFs Design,IEEE 802.11-20/0117r1[online],インターネット<URL:https://mentor.ieee.org/802.11/dcn/20/11-20-0117-01-00be-eht-ltfs-design-for-wideband.pptx>,2020年01月16日
【文献】Lochan Verma et al.,Comment Resoltions on Clause 9.4.1 Part 2,IEEE 802.11-16/1097r0[online],インターネット<URL:https://mentor.ieee.org/802.11/dcn/16/11-16-1097-00-00ax-he-phy-mumimo-beamforming-part-2.docx>,2016年08月16日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/02 - 7/12
H04L 27/00 - 27/38
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
IEEE 802.11
IEEE 802.15
IEEE 802.16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビームフォーマデバイス(110)であって、
要求をビームフォーミデバイス(120)へ送信するように構成され、前記要求はサウンディングトーンインデックスのセットを含み、前記サウンディングトーンインデックスのセットは、前記ビームフォーミデバイス(120)からのビームフォーミング情報のレポート(121)が要求されるトーンを示し、前記トーンは第1のWiFi方式にしたがって定義され、
前記サウンディングトーンインデックスのセットは、前記第1のWiFi方式によって、前記第1のWiFi方式における部分チャネル帯域幅に対して定義された第1のトーンプラン(400)と、第2のWiFi方式によって、前記第2のWiFi方式における全チャネル帯域幅に対して定義された第2のトーンプラン(200)とに基づいて
おり、
前記サウンディングトーンインデックスは、前記部分チャネル帯域幅に対して定義されたサウンディングインデックスセット(800、900、1000)と、前記全チャネル帯域幅に対する追加の中心トーンインデックスとに基づいている、ビームフォーマデバイス(110)。
【請求項2】
前記第1のWiFi方式は802.11be WiFiであり、
前記第2のWiFi方式は802.11ax WiFiである請求項1に記載のビームフォーマデバイス(110)。
【請求項3】
前記第1のWiFi方式は、80MHz、160MHz、80+80MHz、240MHzおよび320MHzのチャネル帯域幅をサポートしている請求項1または2に記載のビームフォーマデバイス(110)。
【請求項4】
前記第2のWiFi方式は、80MHzのチャネル帯域幅をサポートしている請求項1乃至3のいずれか一項に記載のビームフォーマデバイス(110)。
【請求項5】
前記全チャネル帯域幅は80MHzであり、
前記部分チャネル帯域幅は、前記全チャネル帯域幅のうちの任意のサブセットである請求項1乃至4のいずれか一項に記載のビームフォーマデバイス(110)。
【請求項6】
前記全チャネル帯域幅を超える160MHz、80+80MHz、240MHzまたは320MHzのチャネル帯域幅に対する前記サウンディングトーンインデックスのセットは、前記全チャネル帯域幅の各セグメント内の前記サウンディングトーンインデックスのセットに対して定義されたルールの重複に基づいている請求項
1に記載のビームフォーマデバイス(110)。
【請求項7】
前記ビームフォーミデバイス(120)への前記要求はチャネル帯域幅を示し、
前記示されたチャネル帯域幅は、前記第1のWiFi方式に対して定義された全チャネル帯域幅である請求項1乃至
6のいずれか一項に記載のビームフォーマデバイス(110)。
【請求項8】
前記示されたチャネル帯域幅は、80MHz、80+80MHz、160MHz、240MHz、320MHzの全チャネル帯域幅、またはこれらの帯域幅のうちの任意の部分帯域幅である請求項
7に記載のビームフォーマデバイス(110)。
【請求項9】
前記サウンディングトーンインデックスのセットは、チャネル帯域幅ごとに、およびトーン数Ng=4およびNg=16に対して定義される請求項1乃至
8のいずれか一項に記載のビームフォーマデバイス(110)。
【請求項10】
ビームフォーミング情報を要求するための方法(2800)であって、
ビームフォーマデバイス(110)によって要求をビームフォーミデバイスへ送信すること(2801)を含み、前記要求はサウンディングトーンインデックスのセットを含み、前記サウンディングトーンインデックスのセットは、前記ビームフォーミデバイスからのビームフォーミング情報のレポートが要求されるトーンを示し、前記トーンは第1のWiFi方式にしたがって定義され、
前記サウンディングトーンインデックスのセットは、前記第1のWiFi方式によって、前記第1のWiFi方式における部分チャネル帯域幅に対して定義された第1のトーンプランと、第2のWiFi方式によって、前記第2のWiFi方式における全チャネル帯域幅に対して定義された第2のトーンプランとに基づいており、
ビームフォーミング情報の前記レポートを前記ビームフォーミデバイスから、前記サウンディングトーンインデックスのセットに基づいて受信すること(2802)を含
み、
おり、
前記サウンディングトーンインデックスは、前記部分チャネル帯域幅に対して定義されたサウンディングインデックスセット(800、900、1000)と、前記全チャネル帯域幅に対する追加の中心トーンインデックスとに基づいている、方法(2800)。
【請求項11】
ビームフォーミデバイス(120)であって、
ビームフォーミング情報のレポート(121)をビームフォーマデバイス(110)へ、前記ビームフォーマデバイス(110)から受信されたサウンディングトーンインデックスのセットに基づいて送信するように構成され、
前記サウンディングトーンインデックスのセットは、前記ビームフォーミデバイス(120)からのビームフォーミング情報のレポートが要求されるトーンを示し、前記トーンは第1のWiFi方式にしたがって定義され、
前記サウンディングトーンインデックスのセットは、前記第1のWiFi方式によって、前記第1のWiFi方式における部分チャネル帯域幅に対して定義された第1のトーンプランと、第2のWiFi方式によって、前記第2のWiFi方式における全チャネル帯域幅に対して定義された第2のトーンプランとに基づいて
おり、
前記サウンディングトーンインデックスは、前記部分チャネル帯域幅に対して定義されたサウンディングインデックスセット(800、900、1000)と、前記全チャネル帯域幅に対する追加の中心トーンインデックスとに基づいている、ビームフォーミデバイス(120)。
【請求項12】
ビームフォーマデバイス(110)であって、
サウンディングフィードバックのための部分帯域幅、BW、の要求をビームフォーミデバイス(120)へ送信するように構成され、サウンディングフィードバックのための前記要求された部分BWは、サウンディングフィードバックのために使用される前記BWを示す部分BWタイプを含み、
前記要求はサウンディングトーンインデックスのセットを含み、
前記サウンディングトーンインデックスのセットは、第1のWiFi方式によって、前記第1のWiFi方式における部分チャネル帯域幅に対して定義された第1のトーンプラン(400)と、第2のWiFi方式によって、前記第2のWiFi方式における全チャネル帯域幅に対して定義された第2のトーンプラン(200)とに基づいて
おり、
前記サウンディングトーンインデックスは、前記部分チャネル帯域幅に対して定義されたサウンディングインデックスセット(800、900、1000)と、前記全チャネル帯域幅に対する追加の中心トーンインデックスとに基づいている、ビームフォーマデバイス(110)。
【請求項13】
前記部分BWタイプは、20MHz、40MHzまたはn×80MHzとすることができ、nは1以上の整数である請求項1
2に記載のビームフォーマデバイス(110)。
【請求項14】
サウンディングフィードバックのための前記要求された部分BWは、部分BW情報フィールドに含まれる請求項1
2または1
3に記載のビームフォーマデバイス(110)。
【請求項15】
前記部分BW情報フィールド(3000)は6ビットを含む請求項1
4に記載のビームフォーマデバイス(110)。
【請求項16】
前記部分BW情報フィールドの最下位2ビット(3001)は、前記部分BWのタイプを示す請求項1
4または1
5に記載のビームフォーマデバイス(110)。
【請求項17】
前記部分BW情報フィールドの最上位4ビット(3002)は、前記示された部分BWタイプに対応する特定のBWを示す請求項1
4または1
5に記載のビームフォーマデバイス(110)。
【請求項18】
20MHzの部分BWタイプがシグナリングされた場合、前記部分BW情報フィールドの最上位4ビットはk番目のRU242を示し、kは0以上の整数であり、
40MHzの部分BWタイプがシグナリングされた場合、前記部分BW情報フィールドの前記最上位4ビットはk番目のRU484を示し、kは、1から8の整数またはk番目のRU242であり、kは0以上の整数であり、
n×80MHzの部分BWタイプがシグナリングされた場合、前記部分BW情報フィールドの前記最上位4ビットは、80MHzの4つのセグメントのビットマップを示し、示された「1」は、サウンディングフィードバックのために80MHzが要求されていることを意味する請求項1
4乃至
17のいずれか一項に記載のビームフォーマデバイス(110)。
【請求項19】
20MHzの部分BWタイプがシグナリングされた場合、示されたk番目のRU242には、k個のRU242に対して定義されたトーンインデックスが使用され、kは0以上の整数であり、
40MHzの部分BWタイプがシグナリングされた場合、示されたk番目のRU484には、2×k個および2×k+1個のRU242に対して定義されたトーンインデックスが使用され、示されたk番目のRU242には、k個およびk+1個のRU242に対して定義されたトーンインデックスが使用され、kは0以上の整数であり、または、
n×80MHzの部分BWタイプがシグナリングされた場合、4×k個、4×k+1個、4×k+2個、4×k+3個のRU242に対して定義されたトーンインデックスが使用され、nおよびkは0以上の整数である請求項1
2乃至
18のいずれか一項に記載のビームフォーマデバイス(110)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ビームフォーミングの技法に関する。本開示は特に、サウンディングトーンインデックスのセットを含む要求をビームフォーミデバイスへ送信するビームフォーマデバイスと、ビームフォーミング情報のレポートをビームフォーマデバイスへ送信するビームフォーミデバイスとに関する。本開示はさらに、ビームフォーミングレポートをビームフォーミデバイスから受信するビームフォーマデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
圧縮ビームフォーミングレポートは、ビームフォーミング情報をビームフォーミからビームフォーマへ送信するために定義されたサウンディング手順の一部である。それは、WiFi規格の、11n、11ac、11axとしても知られているIEEE802.11n、ac、axバージョンで使用されている。圧縮ビームフォーミングレポートは、様々なパラメータ表示(たとえば、Nc、Ng、コードブックサイズ)を定義するMIMO(Multiple-Input Multiple-Output)コントロールフィールドと、一般的なフィードバック情報(たとえば、ストリームごとの平均SNR(signal-to-noise ratio))と、プリコーダ行列およびトーンごとのSNR(MU(multi-user)フィードバックタイプに関する)を含むトーンごとの圧縮データとから成る。
【0003】
801.11axから開始して、サウンディングは、全帯域幅(BW)またはBWの一部(単一または複数のリソース割り当て-RU(Resource Unit))に対して実施されてよい。したがって、トーン(サブキャリア)インデックスの特定のセットが、サポートされているBWのすべての部分のサウンディングに対して定義されている。
【0004】
11beまたはWiFi6としても知られているIEEE802.11beは、大きいBWおよび大きいMIMOサイズを導入しており、これらは、更新されたフィードバックパラメータと、フレームフォーマットと、さらにまた圧縮プリコーダ行列およびSNRの正確な定義とを要求している。さらに、802.11beは、サウンディングに同様に適用されるべき異なるトーン定義を暗示する新たなトーンプラン(すなわち、基本ユニット、RUに対する周波数分割の構造)を導入している。
【発明の概要】
【0005】
本開示の目的は、たとえばIEEE 802.11beによるEHT(Extreme High Throughput)WiFiなどの先進通信方式におけるビームフォーミングの性能を改善するための技法を提供することである。
【0006】
この目的は、独立請求項の特徴によって達成される。さらなる実装形態が、従属請求項、本明細書および図から明らかになっている。
【0007】
本開示の基本思想は、新たなトーンプランのために新たなインデックス定義を適用することである。本開示は、たとえばIEEE 802.11beに従ってEHT WiFiによって導入された新たな、かつ拡張された事例を含めるために、たとえばIEEE 802.11axに従ったHE(High Efficiency)WiFiによって定義されたパラメータおよびフォーマットの更新を提示する。
【0008】
本開示は、以下のフィールドおよびパラメータについての新たな/拡張された定義、すなわち、
・ BW≧80MHzについての新サウンディングインデックス定義
・ 圧縮プリコーダ行列値の拡張定義
・ SNR値の拡張定義
を提供する。
【0009】
特に、本開示では、802.11beトーンプランに合わせてトーンインデックスを調整するための機構を導入している。
【0010】
802.11beによって導入された新トーンプランは、部分BW送信(パンクチャードBWを含む)のためのものであり、単一のSTA(Station)(またはSTAのグループ)に割り当てられた全80MHzBWでは、802.11axトーンプランを再利用する。この新トーンプランは、部分BW情報フィールドにおいて定義されることが可能である。
【0011】
本開示では、以下で詳細に説明される次の3つのオプションのソリューションを導入している。
【0012】
・ オプション1:すべてのオプションに使用されるべき新統一サウンディングインデックスセットを導入する(新セットは、新トーンプランと全BWの802.11axトーンプランの両方をカバーすべきであるということを意味する)。
【0013】
・ オプション2:部分BWサウンディングのために新サウンディングインデックスセットを導入し(20MHz部分のインデックスの重複によって)、全BWサウンディングのために中心トーンインデックスを追加する。
【0014】
・ オプション3:802.11axサウンディングインデックスセットを再利用するが、どのサウンディングRUが新トーンプランによって定義されたデータRUに対応するかを定義する。
【0015】
本開示のさらなる思想は、圧縮ビームフォーミング行列値および一般パラメータの一部を定義することである。
【0016】
要約すると、本開示では、IEEE802.11be規格によって導入された新帯域幅値および新トーンプランについて、測定および報告された圧縮ビームフォーミングプリコーダ行列のためのインデックスを定義している。本開示はまた、IEEE802.11beによって採用された8×8より大きいMIMO方式の圧縮プリコーダ行列形式の正確な定義を提供する。
【0017】
本発明を詳細に説明するために、以下の用語、略語および表記が用いられる。
BW 帯域幅
MIMO 多入力多出力
SNR 信号対雑音比
MU マルチユーザ
SU シングルユーザ
Ng トーン数、トーングループ化係数
Nc 空間ストリーム数
Na 角度数
Nr 送信アンテナ数
RU リソースユニット
OFDMA 直交周波数分割多元接続
STA WiFi表記によるステーション
AP WiFi表記によるアクセスポイント
S1からS4 周波数セグメント
NDP ヌルデータパケット
リソースユニット(RU)は、ダウンリンク(DL)送信とアップリンク(UL)送信の両方に使用されるサブキャリア(トーン)のグループを表すためにWiFi方式で用いられるOFDMA用語におけるユニットである。OFDMAでは、異なる送信電力が異なるRUに適用されることがある。20MHz帯域幅については最大9個、40MHzの場合では18個、80MHzまたは160MHz帯域幅の場合ではそれより多いRUがある。これらのRUはアクセスポイントを、マルチユーザがそれに同時かつ効率的にアクセスできるように使用可能にする。
【0018】
第1の態様によれば、本開示は、要求をビームフォーミデバイスへ送信するように構成されたビームフォーマデバイスに関し、この要求はサウンディングトーンインデックスのセットを含み、このサウンディングトーンインデックスのセットは、ビームフォーミデバイスからのビームフォーミング情報のレポートが要求されるトーンを示し、このトーンは第1のWiFi方式によって定義され、ここで、サウンディングトーンインデックスのセットは、第1のWiFi方式によって部分チャネル帯域幅に対して定義された第1のトーンプランと、第2のWiFi方式によって全チャネル帯域幅に対して定義された第2のトーンプランとに基づいている。
【0019】
このようなビームフォーマデバイスは、部分チャネル帯域幅に対する第1のトーンプランと、全チャネル帯域幅に対する第2のトーンプランとに基づくサウンディングトーンインデックスの新規セットで作動することによって、EHTなどの先進通信方式におけるビームフォーミングの性能を改善することができる。
【0020】
ビームフォーマデバイス(ビームフォーマとも呼ばれる)は、サウンディングパケットを送信するとともに、そのサウンディングパケットが送信されるBW全体またはBWの一部とすることができる特定のBWでチャネルを測定するようにビームフォーミデバイス(ビームフォーミとも呼ばれる)に要求する。
【0021】
その後、ビームフォーミは、ビームフォーマによって要求されたそれらのトーンについてのビームフォーミング情報を含む圧縮ビームフォーミングレポートを送信するように要求される。しかし、このレポートの送信は、報告されるトーンとは全く関連のないBW全体またはBWの一部によるものであってもよい。
【0022】
たとえば、ビームフォーマがサウンディングパケットを80MHzで送信し、最初の10MHzだけで報告することを求めるが、レポートは、80MHzBW全体を使用して送信される。
【0023】
本開示では、サウンディングBFのどの部分が報告されるように要求されているかを示すためのトーンインデックスのセットの定義が与えられる。
【0024】
トーンプランおよびWiFi方式に関して:
a.2つのWifi方式、すなわち、80/160/240/320MHzのBWをサポートする11be(名称は第1の方式)と、80MHzだけが関連する11ax(名称は第2の方式)とがある。
【0025】
b.80MHzBWの任意のサブセットに対して、11be WiFi方式では新トーンプラン(名称は第1のトーンプラン)を定義した。
【0026】
c.全80MHzBWに対して、11beでは11axトーンプラン(名称は第2のトーンプラン)を再使用する。
【0027】
d.11beによってサポートされる任意のBW>80MHzでは、80MHzトーンプランの重複を使用することになり、これは、どの80MHzセグメント内でもルールb.およびc.が有効であることを意味する。
【0028】
第1のトーンプランは複数のリソースユニットRUに分割され、各RUは、チャネル帯域幅のそれぞれの部分を割り当て、各RUは、報告されるべき複数のトーンに分割される。
【0029】
サウンディングトーンインデックスのセットは、ビームフォーミング情報を報告するためのそれぞれのRUの開始トーンを定義する開始サウンディングトーンインデックスと、ビームフォーミング情報を報告するためのそれぞれのRUの終了トーンを定義する終了サウンディングトーンインデックスとをRUごとに含む。
【0030】
ビームフォーマデバイスの例示的な実装では、第1のWiFi方式は802.11beWiFiであり、第2のWiFi方式は802.11ax WiFiである。
【0031】
これは、性能を改善するために現在のバージョンのWiFiよりも大きい帯域幅および大きいMIMOサイズを提供するIEEE802.11be WiFi方式によって、ビームフォーマデバイスが適用されることが可能であるという利点をもたらす。
【0032】
ビームフォーマデバイスの例示的な実装において、第1のWiFi方式は、80MHz、160MHz、80+80MHz、240MHz、および320MHzのチャネル帯域幅をサポートしている。
【0033】
これは、ビームフォーマデバイスが、EHT WiFiによって現在サポートされているような帯域幅をサポートするという利点をもたらす。
【0034】
ビームフォーマデバイスの例示的な実装では、第2のWiFi方式は、80MHzのチャネル帯域幅をサポートしている。
【0035】
これは、ビームフォーマデバイスが、80MHzのチャネル帯域幅をサポートするIEEE802.11ax WiFiの現行バージョンに準拠するという利点をもたらす。
【0036】
ビームフォーマデバイスの例示的な実装では、全チャネル帯域幅は80MHzであり、部分チャネル帯域幅は、全チャネル帯域幅のうちの任意のサブセットである。
【0037】
これは、ビームフォーマデバイスが、全チャネル帯域幅またはそのサブセットに基づいて、様々な異なる帯域幅に適用されることが可能であるという利点をもたらす。
【0038】
ビームフォーマデバイスの例示的な実装では、サウンディングトーンインデックスは、部分チャネル帯域幅に対する第1のトーンプランと全チャネル帯域幅に対する第2のトーンプランとの両方のサウンディングトーンインデックスを含む新統一サウンディングインデックスセットに基づいている。
【0039】
これは、ビームフォーマデバイスが、80MHzを超える帯域幅に対して新たなサウンディングトーンインデックスを提供できるという利点をもたらす。
【0040】
このようなビームフォーマデバイスは、上述のオプション1によるソリューションをサポートする。対応する表が、
図5、
図6、および
図7に関して以下で説明される。
【0041】
この実装では、サウンディングトーンインデックスが、部分チャネル帯域幅に対する第1のトーンプランと全チャネル帯域幅に対する第2のトーンプランとの両方のサウンディングトーンインデックスを含む新統一サウンディングインデックスセットに基づいているというオプション1のルールについて説明する。ルールについてのさらなる説明は、サウンディングトーンインデックスを含む異なる表がこのオプション1について示されている
図5から
図7に関する説明の図部分で与えられる。
【0042】
ビームフォーマデバイスの例示的な実装では、サウンディングトーンインデックスは、部分チャネル帯域幅に対する新サウンディングインデックスセットと、全チャネル帯域幅に対する追加の中心トーンインデックスとに基づいている。
【0043】
これは、ビームフォーマデバイスが、様々な帯域幅、特に80MHzを超える帯域幅に対して新たなサウンディングトーンインデックスを提供できるという利点をもたらす。
【0044】
このようなビームフォーマデバイスは、上述のオプション2によるソリューションをサポートする。対応する表が、
図8、
図9、および
図10に関して以下で説明される。
【0045】
この実装では、サウンディングトーンインデックスが、部分チャネル帯域幅に対する新サウンディングインデックスセットと、全チャネル帯域幅に対する追加の中心トーンインデックスとに基づいているというオプション2のルールについて説明する。ルールについてのさらなる説明は、サウンディングトーンインデックスを含む異なる表がこのオプション2について示されている
図8から
図10に関する説明の図部分で与えられる。
【0046】
ビームフォーマデバイスの例示的な実装では、サウンディングトーンインデックスは、第2のトーンプランのリソースユニットに対して定義されたサウンディングトーンインデックスの再使用と、第2のトーンプランのどのリソースユニットが第1のトーンプランのリソースユニットに対応するのかの定義とに基づいている。
【0047】
これは、ビームフォーマデバイスが、様々な帯域幅、特に80MHzを超える帯域幅を処理するために既存のサウンディングトーンインデックスを効率的に再使用できるという利点をもたらす。
【0048】
このようなビームフォーマデバイスは、上述のオプション3によるソリューションをサポートする。対応する表が、
図11および
図12に関して以下で説明される。
【0049】
この実装では、サウンディングトーンインデックスが、第2のトーンプランのリソースユニットに対して定義されたサウンディングトーンインデックスの再使用と、第2のトーンプランのどのリソースユニットが第1のトーンプランのリソースユニットに対応するのかの定義とに基づいているというオプション3のルールについて説明する。そのルールについてのさらなる説明は、サウンディングトーンインデックスを含む異なる表がこのオプション3について示されている
図11および
図12に関する説明の図部分で与えられる。
【0050】
ビームフォーマデバイスの例示的な実装では、全チャネル帯域幅を超えるチャネル帯域幅、特に160MHz、80+80MHz、240MHzまたは320MHzのチャネル帯域幅に対するサウンディングトーンインデックスのセットは、全チャネル帯域幅の各セグメント内のサウンディングトーンインデックスのセットに対して定義されたルールの重複に基づいている。
【0051】
これは、ビームフォーマデバイスが、高帯域幅、特に80MHzを超える帯域幅のWiFi方式とともに適用されることが可能であるという利点をもたらす。
【0052】
以下で説明される
図11は、80MHzを超える帯域幅についてのインデックス定義を示す。
【0053】
ルールの重複とは、特定の帯域幅区分に対して定義されたルールが別の帯域幅区分でもまた有効であることを意味する。たとえば、80MHzの帯域幅に対して定義されたルールはまた、80MHzと100MHzの間の帯域幅区分に適用されることも可能である。
【0054】
ビームフォーマデバイスの例示的な実装では、ビームフォーミデバイスへの要求はチャネル帯域幅を示し、この示されたチャネル帯域幅は、第1のWiFi方式に対して定義された全チャネル帯域幅である。
【0055】
これは、ビームフォーマデバイスには、そのビームフォーミングパラメータを効率的に報告するためにビームフォーマデバイスによって使用されるチャネル帯域幅が通知されるという利点をもたらす。
【0056】
ビームフォーマデバイスの例示的な実装では、示されるチャネル帯域幅は、80MHz、80+80MHz、160MHz、240MHz、320MHzの全チャネル帯域幅、またはこれらの帯域幅のうちの任意の部分帯域幅である。
【0057】
これは、ビームフォーマデバイスが様々な異なる帯域幅で適用されることが可能であるという利点をもたらす。
【0058】
第1のWiFi方式、たとえば812.11beでは、複数の全チャネル帯域幅、たとえば80MHz、80+80MHz、160MHz、240MHz、320MHzを定義している。この全チャネル帯域幅、または全チャネル帯域幅のうちの部分チャネル帯域幅は、ビームフォーマデバイスによって示される。部分帯域幅は全帯域幅のうちの任意の部分であり、たとえば80MHz全帯域幅の部分帯域幅は、20MHz、または40MHz、または60MHz、または77MHzまたは80MHzのうちの他の任意の部分であってよい。たとえば、320MHz全帯域幅の部分帯域幅は、320MHzのうちの任意の部分、たとえば、80MHz、または160MHz、または200MHz、または300MHz、または319MHz、または320MHzのうちの他の任意の部分であってよい。
【0059】
ビームフォーマデバイスの例示的な実装では、サウンディングトーンインデックスのセットは、チャネル帯域幅ごとに、およびトーン数Ngごとに、特にNg=4およびNg=16に対して定義される。
【0060】
これは、ビームフォーマデバイスがチャネル帯域幅およびトーンの数に対して適応性があるという利点をもたらす。
【0061】
第2の態様によれば、本開示は、ビームフォーミング情報を要求するための方法に関し、この方法は、ビームフォーマデバイスによって要求をビームフォーミデバイスへ送信することを含み、この要求はサウンディングトーンインデックスのセットを含み、このサウンディングトーンインデックスのセットは、ビームフォーミデバイスからのビームフォーミング情報のレポートが要求されるトーンを示し、このトーンは第1のWiFi方式によって定義され、サウンディングトーンインデックスのセットは、第1のWiFi方式によって部分チャネル帯域幅に対して定義された第1のトーンプランと、第2のWiFi方式によって全チャネル帯域幅に対して定義された第2のトーンプランとに基づいており、この方法はさらに、ビームフォーミング情報のレポートをビームフォーミデバイスから、サウンディングトーンインデックスのセットに基づいて受信することを含む。
【0062】
この方法は、本開示の第1の態様について上述の、ビームフォーマデバイスに対応する。
【0063】
ビームフォーミング情報を要求するこのような方法は、部分チャネル帯域幅に対する第1のトーンプランと、全チャネル帯域幅に対する第2のトーンプランとに基づくサウンディングトーンインデックスの新規セットで作動することによって、EHTなどの先進通信方式におけるビームフォーミングの性能を改善することができる。
【0064】
第1のWiFi方式は、80MHz、160MHz、80+80MHz、240MHz、および320MHzのチャネル帯域幅を特にサポートしている802.11be WiFiであってよい。第2のWiFi方式は、80MHzのチャネル帯域幅を特にサポートしている802.11ax WiFiであってよい。
【0065】
第3の態様によれば、本開示は、ビームフォーミング情報のレポートをビームフォーマデバイスへ、ビームフォーマデバイスから受信されたサウンディングトーンインデックスのセットに基づいて送信するように構成されたビームフォーミデバイスに関し、サウンディングトーンインデックスのセットは、ビームフォーミデバイスからのビームフォーミング情報のレポートが要求されるトーンを示し、このトーンは第1のWiFi方式によって定義され、ここで、サウンディングトーンインデックスのセットは、第1のWiFi方式によって部分チャネル帯域幅に対して定義された第1のトーンプランと、第2のWiFi方式によって全チャネル帯域幅に対して定義された第2のトーンプランとに基づいている。
【0066】
このようなビームフォーミデバイスは、部分チャネル帯域幅に対する第1のトーンプランと全チャネル帯域幅に対する第2のトーンプランとに基づいたサウンディングトーンインデックスの新規セットで作動することによって、EHTなどの先進通信方式におけるビームフォーミングの性能を、改善することができる。
【0067】
このビームフォーミデバイスは、上述の第1の態様のビームフォーマデバイスと同じ特徴を有する。しかしそれは、ビームフォーマデバイスから要求を受信し、ビームフォーマデバイスへ報告を送信するエンティティである。
【0068】
第1のWiFi方式は、80MHz、160MHz、80+80MHz、240MHz、および320MHzのチャネル帯域幅を特にサポートしている802.11be WiFiであってよい。第2のWiFi方式は、80MHzのチャネル帯域幅を特にサポートしている802.11ax WiFiであってよい。
【0069】
第4の態様によれば、本開示は、ビームフォーミング情報を、ビームフォーマデバイスから受信されたサウンディングトーンインデックスのセットに基づいて報告するための方法に関し、この方法は、ビームフォーミデバイスによってビームフォーミング情報のレポートをビームフォーマデバイスへ送信することを含み、このサウンディングトーンインデックスのセットは、ビームフォーミデバイスからのビームフォーミング情報のレポートが要求されるトーンを示し、このトーンは第1のWiFi方式によって定義され、ここで、サウンディングトーンインデックスのセットは、第1のWiFi方式によって部分チャネル帯域幅に対して定義された第1のトーンプランと、第2のWiFi方式によって全チャネル帯域幅に対して定義された第2のトーンプランとに基づいている。
【0070】
ビームフォーミング情報を報告するこのような方法は、部分チャネル帯域幅に対する第1のトーンプランと、全チャネル帯域幅に対する第2のトーンプランとに基づくサウンディングトーンインデックスの新規セットで作動することによって、EHTなどの先進通信方式におけるビームフォーミングの性能を改善することができる。
【0071】
この方法は、本開示の第3の態様について上述の、ビームフォーミデバイスに対応する。
【0072】
第1のWiFi方式は、80MHz、160MHz、80+80MHz、240MHz、および320MHzのチャネル帯域幅を特にサポートしている802.11be WiFiであってよい。第2のWiFi方式は、80MHzのチャネル帯域幅を特にサポートしている802.11ax WiFiであってよい。
【0073】
第5の態様によれば、本開示は、圧縮プリコーダ行列を含むビームフォーミングレポートをビームフォーミデバイスから受信するように、かつ、ビームフォーミデバイスによって報告されたプリコーダ行列を圧縮プリコーダ行列に基づいて再構成するように構成されたビームフォーマデバイスに関し、圧縮プリコーダ行列は、プリコーダ行列を再構成するために単位行列に適用されるべき一連の数学演算を暗示する特定の順序の角度のセットによって定義され、この角度のセットは、第2のWiFi方式、特に802.11ax WiFiによってサポートされる送信アンテナの数および空間ストリームの数に対して指定される所与の式を第1のWiFi方式、特に802.11be WiFiによってサポートされる送信アンテナの数Nrおよび空間ストリームの数Ncに拡張することに基づいて、決定される。
【0074】
このようなビームフォーマデバイスは、EHTなどの先進通信方式におけるビームフォーミングの性能を、EHTによってサポートされる送信アンテナの数および空間ストリームの数に対して拡張されている拡張式を用いることによって改善することができる。
【0075】
ビームフォーマデバイスの例示的な実装では、所与の式の拡張は、9×1から16×16の行列に対応する8<Nr≦16の値、および1≦Nc≦16の値に対して指定される。
【0076】
これは、より大きいMIMOサイズが実装され、かつ最適に制御されることが可能であるという利点をもたらす。すなわち、ビームフォーマデバイスは、より多数のステーションを有する人口密度の高い環境において適用されることが可能である。
【0077】
ビームフォーマデバイスの例示的な実装では、ビームフォーミングレポートは、ビームフォーミデバイスによって報告された空間ストリームのSNR値を含み、それぞれの報告されたi番目のSNR値は、特にi>8では、報告されたプリコーダ行列のi番目の列をビームフォーマデバイスによって適用することから得られるSNRに対応する。
【0078】
これは、SNR値がよりよく制御されることが可能であるという利点をもたらす。
【0079】
ビームフォーマデバイスの例示的な実装では、ビームフォーミングレポートは、8×8より大きいMIMO方式での空間ストリームのSNR値を含む。
【0080】
これは、ビームフォーマデバイスが、大きいMIMOサイズの空間ストリームで適用されることが可能であり、それゆえに通信品質を改善できるという利点をもたらす。
【0081】
第7の態様によれば、本開示は、実行されると少なくとも1つのコンピュータが上記の態様による方法を実行するコンピュータ実行可能コードまたはコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータプログラム製品に関する。このようなコンピュータプログラム製品は、プロセッサによって使用するためのプログラムコードを媒体に記憶する非一時的な読み取り可能な記憶媒体を含んでもよく、プログラムコードは、以下で説明されるように方法またはコンピュータブロックを実施するための命令を含む。
【0082】
第8の態様によれば、本開示は、サウンディングフィードバックのための部分帯域幅BWの要求をビームフォーミデバイス(120)へ送信するように構成されたビームフォーマデバイス(110)に関し、サウンディングフィードバックのための要求された部分BWは、サウンディングフィードバックのために使用されるべきBWを示す部分BWタイプを含む。
【0083】
第8の態様によるビームフォーマデバイスの例示的な実装では、部分BWタイプは、20MHz、40MHzまたはn×80MHzとすることができ、ここでnは1以上の整数である。
【0084】
第8の態様によるビームフォーマデバイスの例示的な実装では、サウンディングフィードバックのための要求された部分BWは、部分BW情報フィールドに含まれる。
【0085】
第8の態様によるビームフォーマデバイスの例示的な実装では、部分BW情報フィールドは6ビットを含む。
【0086】
第8の態様によるビームフォーマデバイスの例示的な実装では、部分BW情報フィールドの最下位2ビットは、部分BWのタイプを示す。
【0087】
以下では、部分BW情報フィールドの最下位2ビットB0、B1と、要求された部分BWとの間の例示的なマッピングとを示す。他の任意のマッピングもまた可能である。
【0088】
【0089】
第8の態様によるビームフォーマデバイスの例示的な実装では、部分BW情報フィールドの最上位4ビットは、示された部分BWタイプに対応する特定のBWを示す。
【0090】
以下では、部分BW情報フィールドの最上位4ビットB2、B3、B4、B5とリソースユニットの位置との間の例示的なマッピングを示す。他の任意のマッピングもまた可能である。
【0091】
【0092】
第8の態様によるビームフォーマデバイスの例示的な実装では、20MHzの部分BWタイプがシグナリングされた場合、部分BW情報フィールドの部分BW情報フィールドの最上位4ビットはk番目のRU242を示し、ここでkは0以上の整数である。具体的には、kは0から15の整数であってよい。
【0093】
第8の態様によるビームフォーマデバイスの例示的な実装では、40MHzの部分BWタイプがシグナリングされた場合、部分BW情報フィールドの最上位4ビットはk番目のRU484を示し、ここでkは0以上の、具体的には0から7の整数、またはk番目のRU242であり、ここでkは0以上の整数である。具体的には、kは0から15の整数であってよい。
【0094】
第8の態様によるビームフォーマデバイスの例示的な実装では、n×80MHzの部分BWタイプがシグナリングされた場合、部分BW情報フィールドの最上位4ビットは、80MHzの4つのセグメントのビットマップを示し、示された「1」は、サウンディングフィードバックのために80MHzが要求されていることを意味する。
【0095】
第8の態様によるビームフォーマデバイスの例示的な実装では、20MHzの部分BWタイプがシグナリングされた場合、示されたk番目のRU242には、k個のRU242に対して定義されたトーンインデックスが使用され、ここでkは0以上の整数である。
【0096】
第8の態様によるビームフォーマデバイスの例示的な実装では、40MHzの部分BWタイプがシグナリングされた場合、示されたk番目のRU484には、2×k個および2×k+1個のRU242に対して定義されたトーンインデックスが使用され、また、示されたk番目のRU242には、k個およびk+1個のRU242に対して定義されたトーンインデックスが使用され、ここでkは0以上の整数である。
【0097】
第8の態様によるビームフォーマデバイスの例示的な実装では、n×80MHzの部分BWタイプがシグナリングされた場合、4×k個、4×k+1個、4×k+2個、4×k+3個のRU242に対して定義されたトーンインデックスが使用され、ここでnおよびkは0以上の整数である。
【図面の簡単な説明】
【0098】
本発明のさらなる実施形態は、以下の図に関して説明される。
【
図1】ビームフォーマ110とビームフォーミ120の間のビームフォーミング情報の送信に対して定義されたサウンディング手順100を例示する概略
図100である。
【
図2】IEEE802.11ax規格によって定義された、80MHzのリソースユニット位置を含むトーンプラン200を示す図である。
【
図3】IEEE802.11ax規格におけるサウンディングに対する開始および終了インデックス定義を含むリソースユニットインデックス表300を示す図である。
【
図4】IEEE802.11be規格によって80MHzに対して定義されたトーンプラン400を示す図である。
【
図5】本開示の第1のオプションのソリューションによる、Ng=4と80MHz帯域幅の統一インデックスセットに対するRU開始および終了インデックス定義を含むリソースユニットインデックス表500を示す図である。
【
図6】本開示の第1のオプションのソリューションによる、Ng=16と80MHz帯域幅の統一インデックスセットに対するRU開始および終了インデックス定義を含むリソースユニットインデックス表600を示す図である。
【
図7】本開示の第1のオプションのソリューションによる、80MHz帯域幅の圧縮ビームフォーミングに対するサブキャリアインデックス700のスーパセットを示す図である。
【
図8】本開示の第2のオプションのソリューションによる、Ng=4および80MHz帯域幅の部分帯域幅に対するRU開始および終了インデックス定義を含むリソースユニットインデックス表800を示す図である。
【
図9】本開示の第2のオプションのソリューションによる、Ng=16および80MHz帯域幅の部分帯域幅に対するRU開始および終了インデックス定義を含むリソースユニットインデックス表900を示す図である。
【
図10】本開示の第2のオプションのソリューションによる、80MHz帯域幅の部分帯域幅圧縮ビームフォーミングに対するサブキャリアインデックス1000のスーパセットを示す図である。
【
図11】本開示の第3のオプションのソリューションによる80MHz帯域幅のリソースユニットインデックスの相互参照表1100を示す図である。
【
図12】本開示の第3のオプションのソリューションによる、80MHzを超える帯域幅に対するインデックス定義表1200を示す図である。
【
図13】本開示による、送信アンテナの数Nr=9に対する圧縮ビームフォーミングフィードバック行列サブフィールドにおける角度の順序を例示する、例示的な角度定義表T9 1300を示す図である。
【
図14】本開示による、送信アンテナの数Nr=10に対する圧縮ビームフォーミングフィードバック行列サブフィールドにおける角度の順序を例示する、例示的な角度定義表T10 1400を示す図である。
【
図15】本開示による、送信アンテナの数Nr=11に対する圧縮ビームフォーミングフィードバック行列サブフィールドにおける角度の順序を例示する、例示的な角度定義表の第1の部分T11a 1500を示す図である。
【
図16】本開示による、送信アンテナの数Nr=11に対する圧縮ビームフォーミングフィードバック行列サブフィールドにおける角度の順序を例示する、例示的な角度定義表の第2の部分T11b 1600を示す図である。
【
図17】本開示による、送信アンテナの数Nr=12に対する圧縮ビームフォーミングフィードバック行列サブフィールドにおける角度の順序を例示する、例示的な角度定義表の第1の部分T12a 1700を示す図である。
【
図18】本開示による、送信アンテナの数Nr=12に対する圧縮ビームフォーミングフィードバック行列サブフィールドにおける角度の順序を例示する、例示的な角度定義表の第2の部分T12b 1800を示す図である。
【
図19】本開示による、送信アンテナの数Nr=13に対する圧縮ビームフォーミングフィードバック行列サブフィールドにおける角度の順序を例示する、例示的な角度定義表の第1の部分T13a 1900を示す図である。
【
図20】本開示による、送信アンテナの数Nr=13に対する圧縮ビームフォーミングフィードバック行列サブフィールドにおける角度の順序を例示する、例示的な角度定義表の第2の部分T13b 2000を示す図である。
【
図21】本開示による、送信アンテナの数Nr=14に対する圧縮ビームフォーミングフィードバック行列サブフィールドにおける角度の順序を例示する、例示的な角度定義表の第1の部分T14a 2100を示す図である。
【
図22】本開示による、送信アンテナの数Nr=14に対する圧縮ビームフォーミングフィードバック行列サブフィールドにおける角度の順序を例示する、例示的な角度定義表の第2の部分T14b 2200を示す図である。
【
図23】本開示による、送信アンテナの数Nr=15に対する圧縮ビームフォーミングフィードバック行列サブフィールドにおける角度の順序を例示する、例示的な角度定義表の第1の部分T15a 2300を示す図である。
【
図24】本開示による、送信アンテナの数Nr=15に対する圧縮ビームフォーミングフィードバック行列サブフィールドにおける角度の順序を例示する、例示的な角度定義表の第2の部分T15b 2400を示す図である。
【
図25】本開示による、送信アンテナの数Nr=16に対する圧縮ビームフォーミングフィードバック行列サブフィールドにおける角度の順序を例示する、例示的な角度定義表の第1の部分T16a 2500を示す図である。
【
図26】本開示による、送信アンテナの数Nr=16に対する圧縮ビームフォーミングフィードバック行列サブフィールドにおける角度の順序を例示する、例示的な角度定義表の第2の部分T16b 2600を示す図である。
【
図27】本開示による、送信アンテナの数Nr=16に対する圧縮ビームフォーミングフィードバック行列サブフィールドにおける角度の順序を例示する、例示的な角度定義表の第3の部分T16c 2700を示す図である。
【
図28】本開示によるビームフォーミング情報を要求する方法2800の概略図である。
【
図29】本開示によるビームフォーミング情報を報告する方法2900の概略図である。
【
図31】修正STA情報サブフィールドの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0099】
以下の詳細な説明では、説明の一部を形成する添付の図面が参照され、図面には、本開示が実践され得る具体的な態様が例示的に示されている。他の態様が利用されてよいこと、および構造的または論理的な変更が本開示の範囲から逸脱することなく加えられ得ることを理解されたい。したがって、以下の詳細な説明は限定的な意味で解釈されるべきものではなく、本開示の範囲は添付の特許請求の範囲によって定義される。
【0100】
説明された方法に関連して述べられたコメントはまた、その方法を実施するように構成された対応するデバイスまたはシステムにも当てはまり、その逆もまた同様であり得ることを理解されたい。たとえば、特定の方法ステップが記載されている場合、対応するデバイスは、記載された方法ステップを実施するユニットを、たとえそのようなユニットが図に明示的に記載または例示されていなくても含み得る。さらに、本明細書に記載された様々な例示的な態様の特徴は、特に断らない限り互いに組み合わされてもよいと理解されたい。
【0101】
本明細書に記載の方法、デバイスおよびシステムは、無線通信方式、特にIEEE802.11によるWiFi通信規格、特にWiFi規格の802.11n/ac/axバージョンおよびWiFi規格の802.11beバージョンによる通信方式で実装されてよい。記載されたデバイスは、集積回路および/または受動回路を含んでもよく、様々な技術によって製造され得る。たとえば、回路は、論理集積回路、アナログ集積回路、混合信号集積回路、光学回路、メモリ回路および/または集積受動回路として設計されてよい。
【0102】
本明細書に記載のデバイスは、無線信号を送信および/または受信するように構成され得る。無線信号は、無線送信デバイス(または無線送信機もしくは送信器)によって放射される高周波信号であっても、それを含んでもよい。しかし、本明細書に記載のデバイスは、無線信号を送信および/または受信することに限定されず、また、決定性通信ネットワークにおける送信のために設計された他の信号が送信および/または受信されてもよい。
【0103】
本明細書に記載のデバイスおよびシステムは、プロセッサまたは処理デバイス、メモリ、およびトランシーバすなわち送信機および/または受信機を含み得る。「プロセッサ」または「処理デバイス」という用語は、特定のタスク(またはブロックまたはステップ)を処理するために利用されることが可能な任意のデバイスを表す。プロセッサまたは処理デバイスは、単一のプロセッサもしくはマルチコアプロセッサとすることができ、またはプロセッサのセットを含むことができ、または処理のための手段を含むことができる。プロセッサまたは処理デバイスは、ソフトウェアまたはファームウェアまたはアプリケーションなどを処理することができる。
【0104】
図1は、ビームフォーマ110とビームフォーミ120の間のビームフォーミング情報の送信に対して定義されたサウンディング手順100を例示する概略
図100を示す。
【0105】
ビームフォーミングでは、エネルギーを好ましい方向にどのように放射するかを決定するのに、802.11WiFi規格でチャネルサウンディングと呼ばれるチャネル較正手順に依存する。
【0106】
チャネルサウンディング100は、3つの主要なステップから成る。
【0107】
第1のステップで、ビームフォーマ110は、チャネルの制御を確保しビームフォーミを識別するために使用されるヌルデータパケット(NDP)アナウンスメントフレーム111を送信することによって、プロセスを開始する。ビームフォーミ120はNDPアナウンスメント111に応答するが、他のすべてのステーションは、サウンディングシーケンスが完了するまでチャネルアクセスをただ単に遅らせる。
【0108】
第2のステップで、ビームフォーマ110は、ヌルデータパケット(NDP)112を伴うNDPアナウンスメント111に追従する。NDP112の値は、受信機がOFDMトレーニングフィールドを解析してチャネル応答を、したがってステアリング行列を計算できるものである。マルチユーザ送信では、複数のNDP112が送信されてよい。
【0109】
第3のステップで、ビームフォーミ120は、受信されたNDP112のトレーニングフィールドを解析し、フィードバック行列を計算する。ビームフォーミ120によって圧縮ビームフォーミングレポート121で報告されるフィードバック行列は、ビームフォーマ110がステアリング行列を計算してビームフォーミ120へ送信を向けることができるようにする。
【0110】
サウンディング手順100は、全帯域幅、またはBWの一部に対して実行されてよい。トーン(サブキャリア)インデックスの特定のセットが、サポートされている帯域幅のすべての部分のサウンディングに対して定義される。IEEE802.11be WiFiは、更新されたフィードバックパラメータと、フレームフォーマットと、さらにまた圧縮プリコーダ行列およびSNRの正確な定義とを要求する、より大きい帯域幅およびより大きいMIMOサイズを導入している。さらに、802.11beは、サウンディングに同様に適用されるべき異なるトーン定義を暗示する新たなトーンプランを導入している。
【0111】
以下では、たとえばIEEE802.11beによるEHT WiFiなどの先進通信方式におけるビームフォーミングの性能を改善するビームフォーマデバイス110およびビームフォーミデバイス120について説明される。
【0112】
このような新規ビームフォーマデバイス110は、要求111を(たとえばNDPアナウンスメントによって)ビームフィーミデバイス120へ送信するように構成される。この要求は、
ビームフォーミデバイス120からのビームフォーミング情報のレポート121
が要求されるトーンを示す、サウンディングトーンインデックスのセットを含む。このトーンは、第1のWiFi方式によって定義される。サウンディングトーンインデックスのセットは、第1のWiFi方式によって部分チャネル帯域幅に対して定義された第1のトーンプラン(たとえば、
図4に示された第1のトーンプラン400)と、第2のWiFi方式によって全チャネル帯域幅に対して定義された第2のトーンプラン(たとえば、
図2に示された第2のトーンプラン200)とに基づいている。
【0113】
第1のWiFi方式は802.11be WiFiであってよく、第2のWiFi方式は802.11ax WiFiであってよい。
【0114】
第1のWiFi方式は、80MHz、160MHz、80+80MHz、240MHz、および320MHzのチャネル帯域幅をサポートし得る。
【0115】
第2のWiFi方式は、80MHzのチャネル帯域幅をサポートし得る。
【0116】
全チャネル帯域幅は、たとえば80MHzであってよい。部分チャネル帯域幅は、たとえば全チャネル帯域幅のうちの任意のサブセットであってよい。
【0117】
上述の第1のオプションのソリューションによれば、サウンディングトーンインデックスは、部分チャネル帯域幅に対する第1のトーンプラン400と全チャネル帯域幅に対する第2のトーンプラン200との両方のサウンディングトーンインデックスを含む、新統一サウンディングインデックスセット(たとえば、
図5、
図6および
図7に関して後述のセット500、600、700)に基づいてよい。
【0118】
上述の第2のオプションのソリューションによれば、サウンディングトーンインデックスは、部分チャネル帯域幅に対する新サウンディングインデックスセット(たとえば、
図8、
図9および
図10に関して後述のセット800、900、1000)と、全チャネル帯域幅に対する追加の中心トーンインデックスとに基づいてよい。
【0119】
上述の第3のオプションのソリューションによれば、サウンディングトーンインデックスは、第2のトーンプラン200のリソースユニットに対して定義されたサウンディングトーンインデックス(たとえば、
図11および
図12に関して後述のサウンディングトーンインデックス1100、1200)の再使用と、第2のトーンプラン200のどのリソースユニットが第1のトーンプラン400のリソースユニットに対応するかの定義とに基づいてよい。
【0120】
全チャネル帯域幅を超えるチャネル帯域幅、たとえば160MHz、80+80MHz、240MHzまたは320MHzのチャネル帯域幅に対するサウンディングトーンインデックスのセットは、たとえば
図11および12に関して以下に説明するように、全チャネル帯域幅の各セグメント内のサウンディングトーンインデックスのセットに対して定義されたルールの重複に基づいてもよい。
【0121】
ビームフォーミデバイス120への要求は、チャネル帯域幅を示すことがある。示されたチャネル帯域幅は、第1のWiFi方式に対して定義された全チャネル帯域幅であり得る。
【0122】
たとえば、示されたチャネル帯域幅は、80MHz、80+80MHz、160MHz、240MHz、320MHzの全チャネル帯域幅、またはこれらのうちの任意の部分帯域幅であってよい。
【0123】
サウンディングトーンインデックスのセットは、チャネル帯域幅ごとに、およびトーン数Ngごとに、たとえばNg=4およびNg=16に対して定義されてよい。
【0124】
図1に示されるような新規のビームフォーミデバイス120は、ビームフォーミング情報のレポート121を、ビームフォーマデバイス110から受信されたサウンディングトーンインデックスのセットに基づいてビームフォーマデバイス110へ送信するように構成される。サウンディングトーンインデックスのセットは、
ビームフォーミデバイス120からのビームフォーミング情報のレポート
が要求されるトーンを示す。トーンは、第1のWiFi方式によって定義される。サウンディングトーンインデックスのセットは、第1のWiFi方式によって部分チャネル帯域幅に対して定義される第1のトーンプランと、第2のWiFi方式によって全チャネル帯域幅に対して定義される第2のトーンプランとに基づいている。
【0125】
上述のように、本開示のさらなる思想は、圧縮ビームフォーミング行列値、および汎用パラメータの一部を定義することである。
【0126】
これは、ビームフォーミングレポート121をビームフォーミデバイス120から受信することであって、ビームフォーミングレポート121は、圧縮プリコーダ行列を含む、ことを行い、ビームフォーミデバイス120によって報告されたプリコーダ行列を圧縮プリコーダ行列に基づいて再構成するように構成された、新規のビームフォーマデバイス110によって実装されることが可能である。圧縮プリコーダ行列は、プリコーダ行列を再構成するために単位行列に適用されるべき一連の数学演算を暗示する特定の順序の角度のセットによって定義される。この角度のセットは、第2のWiFi方式、たとえば802.11ax WiFiによってサポートされる送信アンテナの数および空間ストリームの数に対して指定される所与の式を第1のWiFi方式、たとえば802.11be WiFiによってサポートされる送信アンテナの数Nrおよび空間ストリームの数Ncに拡張することに基づいて、決定される。
【0127】
特定の式は、802.11n規格のセクション20.3.12.3.6で与えられてよく、許容されるNrおよびNc値に関しては802.11の各バージョンで定義されてよい。
【0128】
角度のセットの具体的な値は、
図13から
図27に示されているように、送信アンテナの異なる数Nrに対して、表T9、T10、T11a/b、T12a/b、T13a/b、T14a/b、T15a/bおよびT16a/b/cに与えられている。
【0129】
所与の式の拡張は、9×1から16×16の行列に対応する8<Nr≦16の値および1≦Nc≦16の値に対して指定されてよい。
【0130】
ビームフォーミングレポート121は、ビームフォーミデバイス120によって報告された空間ストリームのSNR値を含み得る。それぞれの報告されたi番目のSNR値は、特にi>8については、ビームフォーミデバイス120によって報告されたプリコーダ行列のi番目の列を適用することにより得られるSNRに対応する。
【0131】
ビームフォーミングレポート121は、8×8より大きいMIMO方式での空間ストリームのSNR値を含み得る。
【0132】
図2は、80MHzのリソースユニット位置を有するIEEE802.11ax規格によって定義された、以下で第2のトーンプランとも表記されるトーンプラン200を示す。
【0133】
802.11ax規格では、全帯域がリソースユニット(RU)として定義されたブロックに分割されるOFDMAフォーマットを導入した。送信信号は、異なるRUが異なるステーションに割り当てられている、複数の割り当ての組み合わせであってよい。RUサイズは周波数トーンの数によって定義され、
図2に示されるように26/52/106/242/484/996トーンとすることができる。80MHzの帯域幅は、
図2に示すように26の9RU、52の4RUなどを含む。
【0134】
図3は、IEEE802.11ax規格におけるサウンディングに対する開始(S)および終了(E)インデックス定義を有するリソースユニットインデックス表300を示す。
【0135】
サウンディング手順(
図1に示される)は、4または16(Ng)トーンごとであることが可能なチャネル測定およびレポートのための周波数のサンプリングを定義する。RUの定義とサウンディングサンプリングパラメータを整合させるために、トーンインデックスのセットの明示的な定義がサウンディング手順の標準によって提供される。
【0136】
RUごとに、開始サウンディングトーンインデックス、すなわちRUインデックス開始(
図3ではSと表記)および終了サウンディングトーンインデックス、すなわちRUインデックス終了(
図3ではEと表記)が、RUのすべてのトーンがカバーされることを確実にするために定義される。サウンディング開始/終了インデックスは、データ送信に使用される通常のトーンインデックスとは異なる(
図3の例参照)。インデックスのセットは、帯域幅ごとに(
図3では、20MHz、40MHz、80MHz、160MHz、80+80MHzの帯域幅について示されている)およびNg値ごとに定義される。
【0137】
図4は、IEEE802.11be規格によって80MHzに対して定義された、以下では第1のトーンプランとも表記されるトーンプラン400を示す。
【0138】
IEEE802.11be規格では、802.11axと比べて帯域に関しての3つの主要な変更が導入されている。240MHzおよび320MHzの大きいBWがサポートされている。
図4に例示された新トーンプラン400は、全帯域が単一のステーション(STA)(またはSTAのグループ)に割り当てられる場合を除いて、すべての場合で80MHz帯域幅に対して定義されている。80MHzを超えるすべての帯域幅は、80MHz帯域幅の重複として定義されている。
【0139】
802.11axのサウンディング手順で定義されたインデックス(
図1参照)はもはや、新トーンプラン400で与えられるようなRUの位置と整合していない。したがって、サウンディング手順定義は、新トーンプラン400に従うように、また帯域幅に対するトーンプラン400の重複の新ルールにも従うように、更新される必要がある。
【0140】
図5、
図6、
図7は、新トーンプランに対する新インデックス定義のためのオプション1によるソリューションを記載している。オプション1では、すべてのオプションに使用されるべき新統一サウンディングインデックスセットを導入しており、これは、新セットが全BWの新トーンプランと802.11axトーンプランの両方をカバーすることを意味する。
【0141】
図5は、Ng=4と80MHz帯域幅の統一インデックスセットに対するRU開始および終了インデックス定義を有するリソースユニットインデックス表500を示す。
図6は、Ng=16と80MHz帯域幅の統一インデックスセットに対するRU開始および終了インデックス定義を有するリソースユニットインデックス表600を示す。
図7は、80MHz帯域幅の圧縮ビームフォーミングに対するサブキャリアインデックス700の対応するスーパセットを示す。
【0142】
統一インデックスセットは、80MHz帯域幅全体に対して導入された新セットであるが、26トーンのすべてのRUが単一のRU開始/終了インデックス対でカバーされており、加えて、996RUの中心トーンが追加トーンとしてカバーされている。
【0143】
このオプション1を適用するためのルールは以下の通りである。
- RU開始/終了インデックスは、80MHz帯域幅の新トーンプランで定義された26RUに対応する(
図4参照)。
- Ng=4では、示されたRUが帯域幅全体をカバーする場合に、中心部のインデックスも同様に使用される。
【0144】
Ng=4およびNg=16に対するインデックスが、それぞれ
図5および
図6に示されている。
【0145】
また、80MHzのインデックスに対するスーパセットが
図7に示されている。
【0146】
図8、
図9、
図10は、新トーンプランに対する新インデックス定義のためのオプション2によるソリューションを記載している。オプション2では、20MHz部分のインデックスの重複による部分帯域幅サウンディングのための新サウンディングインデックスセットと、全BWサウンディングのための中心トーンインデックスを追加することとを導入している。
【0147】
図8は、Ng=4および80MHz帯域幅の部分帯域幅に対するRU開始および終了インデックス定義を有するリソースユニットインデックス表800を示す。
図9は、Ng=16および80MHz帯域幅の部分帯域幅に対するRU開始および終了インデックス定義を有するリソースユニットインデックス表900を示す。
図10は、80MHz帯域幅の部分帯域幅圧縮ビームフォーミングに対するサブキャリアインデックス1000の対応するスーパセットを示す。
【0148】
このオプション2では、部分BWサウンディングのためのインデックスのセットが定義される。インデックスは、20MHz部分の重複として定義される。このオプションを適用するためのルールは以下の通りである。
- RU開始/終了インデックスは、80MHzBWの新トーンプランで定義された26RUに対応する(
図4参照)。
- 示されたRUが帯域幅全体をカバーする場合に、追加の中心部インデックスを使用する。
【0149】
Ng=4およびNg=16に対するインデックスが、それぞれ
図8および
図9に示されている。
【0150】
また、部分帯域幅圧縮ビームフォーミング80MHzに対するインデックスのスーパセットが
図10に示されている。
【0151】
図11および
図12は、新トーンプランに対する新インデックス定義のためのオプション3によるソリューションを記載している。オプション3は、どのサウンディングRUが新トーンプランによって定義されたデータRUに対応するかを定義することなしに802.11axサウンディングインデックスセットを再使用することを導入している。
【0152】
図11は、本開示の第3のオプションのソリューションによる、80MHz帯域幅のリソースユニットインデックスの相互参照表1100を示す。
【0153】
このオプション3では、802.11ax規格におけるインデックスの定義が再使用される(IEEE802.11axの表9-93c-dを参照)。新トーンプラン(
図4参照)の対応するインデックスは、
図11に与えられている。これは、サウンディングのために示されたすべての26RUが、
図11に示されたRUインデックスを使用して、802.11axで定義されたインデックスを使用することを意味する。
【0154】
図12は、本開示の第3のオプションのソリューションによる、80MHzを超える帯域幅に対するインデックス定義表1200を示す。
【0155】
IEEE802.11beでは、80MHzを超えるすべての帯域幅のトーンプランが80MHzの重複になると定義している。新インデックスセットのすべての提案されたオプションが、部分BWサウンディングと全BWサウンディングの両方で複数の80MHzセグメントのインデックスの重複として、80MHzを超える帯域幅に適用可能である。
【0156】
したがって、80MHzを超える帯域幅の圧縮ビームフォーミングのインデックスは、
図12に示されるように与えられることが可能である。S1は低い周波数セグメントに対応し、S2~S4は昇順の周波数セグメントに対応する。
【0157】
上述のように、本開示のさらなる思想は、圧縮ビームフォーミング行列値、および汎用パラメータの一部を定義することである。
【0158】
これは、
図1に関して上述のように、新規のビームフォーマデバイス110によって実装されることが可能である。この新規のビームフォーマデバイス110は、ビームフォーミデバイス120からビームフォーミングレポート121を受信するように構成される。ビームフォーミングレポート121は、圧縮プリコーダ行列を含む。新規のビームフォーマデバイス110は、圧縮プリコーダ行列に基づいて、ビームフォーミデバイス120によって報告されたプリコーダ行列を再構成するように構成される。圧縮プリコーダ行列は、プリコーダ行列を再構成するために単位行列に適用される一連の数学演算を暗示する、特定の順序の角度のセットによって定義される。この角度のセットは、第2のWiFi方式、たとえば802.11ax WiFiによってサポートされる送信アンテナの数および空間ストリームの数に対して指定される所与の式を、第1のWiFi方式、たとえば802.11be WiFiによってサポートされる送信アンテナの数Nrおよび空間ストリームの数Ncに拡張することに基づいて、決定される。特定の式は、802.11n規格のセクション20.3.12.3.6で与えられてよく、許容されるNrおよびNc値に関して802.11の各バージョンによって定義されてよい。
【0159】
角度のセットの具体的な値は、
図13から
図27に示されているように、送信アンテナの異なる数Nrに対して、表T9、T10、T11a/b、T12a/b、T13a/b、T14a/b、T15a/bおよびT16a/b/cに与えられている。
【0160】
圧縮プリコーダ行列は、ビームフォーミによって報告されたプリコーダ行列を再構成するためにビームフォーマが単位行列に適用すべき一連の数学的演算を暗示する、特定の順序の角度のセットによって定義される。角度は、IEEE802.11n規格のセクション20.3.12.3.6で与えられている式によって得られ、許容されるNr値およびNc値に関してIEEE802.11の各バージョンによって定義される。この定義はNa(角度の数)を含み、また、フィードバックレポート送信のための角度の正確な順序も含む。したがって、本開示は、この定義を、IEEE802.11beで定義されている8×8よりも大きい方式のために拡張する。すべての可能なMIMOサイズに対するすべての角度の全定義は、
図13から
図27に関して以下で示される。
【0161】
ビームフォーミングレポートはまた、報告された空間ストリームのSNR値も含む。シングルユーザフィードバックフォーマットでは、(全帯域幅にわたる)平均SNRだけが報告され、マルチユーザフォーマットでは、平均SNRとトーンごとのSNRの両方が報告される。SNR値の数はNcに等しく、i番目のSNR値は、ビームフォーマが報告されたプリコーダ行列のi番目の列を適用する場合に、予想SNRに対応する。この方式は、以下のルールによってNc>8に対して拡張されることが可能である。
- 任意のi>8に対して、報告されたi番目のSNR値(平均およびトーンごと)は、ビームフォーマが報告されたプリコーダ行列のi番目の列を適用する場合に、予想SNRに対応する。
【0162】
図13は、送信アンテナの数Nr=9に対する圧縮ビームフォーミングフィードバック行列サブフィールドにおける角度の順序を例示する、例示的な角度定義表T9 1300を示す。
【0163】
角度定義表T9 1300は、圧縮ビームフォーミングフィードバック行列サブフィールド内の角度の順序を送信アンテナの数Nr=9に対して、および様々なNcの数、すなわち1個から9個の範囲の空間ストリームに対して定義している。フィードバック行列Vの対応するサイズもまた、選択されたパラメータNr=9およびNc=1から9について
図13に示されている。さらに、16個から72個の範囲の角度の数Naが表T9 1300に与えられている。
【0164】
図14は、送信アンテナの数Nr=10に対する圧縮ビームフォーミングフィードバック行列サブフィールドにおける角度の順序を例示する、例示的な角度定義表T10 1400を示す。
【0165】
角度定義表T10 1400は、圧縮ビームフォーミングフィードバック行列サブフィールドにおける角度の順序を送信アンテナの数Nr=10に対して、および様々なNcの数、すなわち1個から10個の範囲の空間ストリームに対して定義している。フィードバック行列Vの対応するサイズもまた、選択されたパラメータNr=10およびNc=1から10について
図14に示されている。さらに、18個から90個の範囲の角度の数Naが表T10 1400に与えられている。
【0166】
図15および
図16は、送信アンテナの数Nr=11に対する圧縮ビームフォーミングフィードバック行列サブフィールドにおける角度の順序を例示する、例示的な角度定義表T11a、T11bを示し、表の第1の部分T11a 1500は
図15に、また表の第2の部分T11b 1600は
図16に示されている。
【0167】
角度定義表T11a、T11bは、圧縮ビームフォーミングフィードバック行列サブフィールドにおける角度の順序を送信アンテナの数Nr=11に対して、および様々なNcの数、すなわち1個から11個の範囲の空間ストリームに対して定義している。フィードバック行列Vの対応するサイズもまた、選択されたパラメータNr=11およびNc=1から11について
図15および
図16に示されている。さらに、20個から110個の範囲の角度の数Naが表T11a、T11bに与えられている。
【0168】
図17および
図18は、本開示による送信アンテナの数Nr=12に対する圧縮ビームフォーミングフィードバック行列サブフィールドにおける角度の順序を例示する、例示的な角度定義表T12a、T12bを示し、表の第1の部分T12a 1700は
図17に、また表の第2の部分T12b 1800は
図18に示されている。
【0169】
角度定義表T12a、T12bは、圧縮ビームフォーミングフィードバック行列サブフィールドにおける角度の順序を送信アンテナの数Nr=12に対して、および様々なNcの数、すなわち1個から12個の範囲の空間ストリームに対して定義している。フィードバック行列Vの対応するサイズもまた、選択されたパラメータNr=12およびNc=1から12について
図17および
図18に示されている。さらに、22個から132個の範囲の角度の数Naが表T12a、T12bに与えられている。
【0170】
図19および
図20は、本開示による送信アンテナの数Nr=13に対する圧縮ビームフォーミングフィードバック行列サブフィールドにおける角度の順序を例示する、例示的な角度定義表T13a、T13bを示し、表の第1の部分T13a 1900は
図19に、また表の第2の部分T13b 2000は
図20に示されている。
【0171】
角度定義表T13a、T13bは、圧縮ビームフォーミングフィードバック行列サブフィールドにおける角度の順序を送信アンテナの数Nr=13に対して、および様々なNcの数、すなわち1個から13個の範囲の空間ストリームに対して定義している。フィードバック行列Vの対応するサイズもまた、選択されたパラメータNr=13およびNc=1から13について
図19および
図20に示されている。さらに、24個から156個の範囲の角度の数Naが表T13a、T13bに与えられている。
【0172】
図21および
図22は、本開示による送信アンテナの数Nr=14に対する圧縮ビームフォーミングフィードバック行列サブフィールドにおける角度の順序を例示する、例示的な角度定義表T14a、T14bを示し、表の第1の部分T14a 2100は
図21に、また表の第2の部分T14b 2200は
図22に示されている。
【0173】
角度定義表T14a、T14bは、圧縮ビームフォーミングフィードバック行列サブフィールドにおける角度の順序を送信アンテナの数Nr=14に対して、および様々なNcの数、すなわち1個から14個の範囲の空間ストリームに対して定義している。フィードバック行列Vの対応するサイズもまた、選択されたパラメータNr=14およびNc=1から14について
図21および
図22に示されている。さらに、26個から182個の範囲の角度の数Naが表T14a、T14bに与えられている。
【0174】
図23および
図24は、本開示による送信アンテナの数Nr=15に対する圧縮ビームフォーミングフィードバック行列サブフィールドにおける角度の順序を例示する、例示的な角度定義表T15a、T15bを示し、表の第1の部分T15a 2300は
図23に、また表の第2の部分T15b 2400は
図24に示されている。
【0175】
角度定義表T15a、T15bは、圧縮ビームフォーミングフィードバック行列サブフィールドにおける角度の順序を送信アンテナの数Nr=15に対して、および様々なNcの数、すなわち1個から15個の範囲の空間ストリームに対して定義している。フィードバック行列Vの対応するサイズもまた、選択されたパラメータNr=15およびNc=1から15について
図23および
図24に示されている。さらに、28個から210個の範囲の角度の数Naが表T15a、T15bに与えられている。
【0176】
図25、
図26および
図27は、本開示による送信アンテナの数Nr=16に対する圧縮ビームフォーミングフィードバック行列サブフィールドにおける角度の順序を例示する、例示的な角度定義表T16a、T16b、T16cを示し、表の第1の部分T16a 2500は
図25に、また表の第2の部分T16b 2600は
図26に、および表の第3の部分T16c 2700は
図27に示されている。
【0177】
角度定義表T16a、T16b、T16cは、圧縮ビームフォーミングフィードバック行列サブフィールドにおける角度の順序を送信アンテナの数Nr=16に対して、および様々なNcの数、すなわち1個から16個の範囲の空間ストリームに対して定義している。フィードバック行列Vの対応するサイズもまた、選択されたパラメータNr=16およびNc=1から16について
図25、
図26および
図27に示されている。さらに、30個から240個の範囲の角度の数Naが表T16a、T16b、T16cに与えられている。
【0178】
図28は、本開示によるビームフォーミング情報を要求する方法2800の概略図を示す。
【0179】
方法2800は、ビームフォーマデバイス、たとえば、
図1に示されたビームフォーマデバイス110によって、要求をビームフォーミデバイス、たとえば、
図1に示されたビームフォーミデバイス120へ送信すること2801を含み、要求はサウンディングトーンインデックスのセットを含み、サウンディングトーンインデックスのセットは、
ビームフォーミデバイスからのビームフォーミング情報のレポート
が要求されるトーンを示し、トーンは第1のWiFi方式にしたがって定義され、サウンディングトーンインデックスのセットは、第1のWiFi方式によって部分チャネル帯域幅に対して定義された第1のトーンプランと、第2のWiFi方式によって全チャネル帯域幅に対して定義された第2のトーンプランとに基づいている。
【0180】
方法2800は、ビームフォーミング情報のレポートをビームフォーミデバイスから、サウンディングトーンインデックスのセットに基づいて受信すること2802をさらに含む。
【0181】
第1のトーンプランは、
図4に示されるように定義されてよく、第2のトーンプランは、
図2に示されるように定義されてよい。
【0182】
第1のWiFi方式は、80MHz、160MHz、80+80MHz、240MHzおよび320MHzのチャネル帯域幅を特にサポートする802.11be WiFiであってよい。第2のWiFi方式は、80MHzのチャネル帯域幅を特にサポートする802.11ax WiFiであってよい。
【0183】
図29は、本開示によるビームフォーミング情報を報告する方法2900の概略図を示す。
【0184】
方法2900は、ビームフォーミデバイス、たとえば、
図1に示されたビームフォーミデバイス120によって、ビームフォーミング情報のレポートをビームフォーマデバイス、たとえば、
図1に示されたビームフォーマデバイス110へ、ビームフォーマデバイスから受信されたサウンディングトーンインデックスのセットに基づいて送信すること2901を含み、サウンディングトーンインデックスのセットは、
ビームフォーミデバイスからのビームフォーミング情報のレポート
が要求されるトーンを示し、トーンは第1のWiFi方式にしたがって定義され、サウンディングトーンインデックスのセットは、第1のWiFi方式によって部分チャネル帯域幅に対して定義された第1のトーンプランと、第2のWiFi方式によって全チャネル帯域幅に対して定義された第2のトーンプランとに基づいている。
【0185】
第1のトーンプランは、
図4に示されるように定義されてよく、第2のトーンプランは、
図2に示されるように定義されてよい。
【0186】
この方法は、本開示の第3の態様について上述したビームフォーミデバイスに対応する。
【0187】
第1のWiFi方式は、80MHz、160MHz、80+80MHz、240MHz、および320MHzのチャネル帯域幅を特にサポートしている802.11be WiFiであってよい。第2のWiFi方式は、80MHzのチャネル帯域幅を特にサポートしている802.11ax WiFiであってよい。
【0188】
図30は、部分BW情報フィールド3000の概略図を示す。部分BW情報フィールド3000は、6つのビットB0~B5を含む。部分BW情報フィールドの最下位2ビット3001(B0およびB1)は、部分BWのタイプ、すなわち解像度タイプを示す。部分BW情報フィールドの最上位4ビット3002(B2、B3、B4およびB5)は、示された部分BWタイプ、RUインデックスおよび/またはセグメントビットマップに対応する特定のBWを示す。最上位2ビット(B4、B5)もまた解像度タイプを示すことができるのに対し、最下位4ビット(B0、B1、B2、B3)は、示された部分BWタイプ、RUインデックスおよび/またはセグメントビットマップに対応する特定のBWを示すことができることを理解されたい。
【0189】
図31は、修正STA情報サブフィールド3100の概略図を示し、ビットB11~B16が部分BW情報フィールド3000に置き換えられている。
【0190】
本開示はまた、実行されると少なくとも1つのコンピュータがここに記載の実行および計算ステップ、特に上述の方法および手順を実行する、コンピュータ実行可能コードまたはコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータプログラム製品にも関する。このようなコンピュータプログラム製品は、コンピュータで使用するためのプログラムコードを媒体上に記憶する、読み取り可能な非一時的記憶媒体を含み得る。プログラムコードは、ここに記載の処理および計算ステップ、特に、上述の方法および手順を実施し得る。
【0191】
本開示の特定の特徴または態様が、いくつかの実装のうちの1つだけに関して開示されていることがあるが、このような特徴または態様は、任意の所与の、または特定の用途に対して望ましく、かつ有利であり得るように、他の実装の1つまたは複数の他の特徴または態様と組み合わされてよい。さらに、用語の「含む(include)」、「有する」、「含んで」、またはこれらの他の異形が発明を実施するための形態または特許請求の範囲に使用されている範囲内において、このような用語は、用語の「含む(comprise)」と同様に包含的なものである。また、用語の「例示的な」、「たとえば(for example)」、「たとえば(e.g.)」は、最良または最適なものとしてではなく、単に例として示されている。用語の「結合された」および「接続された」が、派生語とともに使用されていることがある。これらの用語は、2つの要素が、それらが直接物理的または電気的に接触しているか、それともそれらが互いに直接接触していないかにかかわらず、互いに協働または相互作用することを示すために使用され得ることを理解されたい。
【0192】
本明細書で特定の態様が図示され説明されたが、当業者には、様々な代替および/または等価な実装が、本開示の範囲から逸脱することなく、図示され説明された特定の態様の代用とされ得ることが理解されよう。本出願は、本明細書で論じられた特定の態様の任意の適応物または変形物を対象として含むものである。
【0193】
以下の請求項における要素は、対応するラベル付けとともに特定の順序で列挙されているが、請求項列挙が、それらの要素の一部または全部を実装するための特定の順序を特に暗示していない限り、それらの要素は、必ずしもその特定の順序で実装されることに限定されるものではない。
【0194】
多くの代替形態、修正形態、および変形形態が上記の教示に照らして当業者には明らかになろう。当然ながら、当業者には、本明細書に記載のもの以上に本発明の多数の用途があることが容易に理解される。本発明は、1つまたは複数の特定の実施形態を参照して説明されたが、当業者には、それに対して多くの変更が本発明の範囲から逸脱することなく加えられ得ることが理解される。したがって、添付の特許請求の範囲およびその等価物の範囲内で、本発明は、本明細書に具体的に記載されたものとは別様に実践されてよいことを理解されたい。