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<図1>
  • 特許-数値制御装置 図1
  • 特許-数値制御装置 図2
  • 特許-数値制御装置 図3
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  • 特許-数値制御装置 図16
  • 特許-数値制御装置 図17
  • 特許-数値制御装置 図18
  • 特許-数値制御装置 図19
  • 特許-数値制御装置 図20
  • 特許-数値制御装置 図21
  • 特許-数値制御装置 図22
  • 特許-数値制御装置 図23
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  • 特許-数値制御装置 図29
  • 特許-数値制御装置 図30
  • 特許-数値制御装置 図31
  • 特許-数値制御装置 図32
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-10
(45)【発行日】2025-03-18
(54)【発明の名称】数値制御装置
(51)【国際特許分類】
   G05B 19/4093 20060101AFI20250311BHJP
   G05B 19/4097 20060101ALI20250311BHJP
【FI】
G05B19/4093 A
G05B19/4097 C
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2023537785
(86)(22)【出願日】2021-07-27
(86)【国際出願番号】 JP2021027719
(87)【国際公開番号】W WO2023007581
(87)【国際公開日】2023-02-02
【審査請求日】2024-02-06
(73)【特許権者】
【識別番号】390008235
【氏名又は名称】ファナック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100160794
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 寛明
(72)【発明者】
【氏名】劉 兆甲
(72)【発明者】
【氏名】大橋 巧
【審査官】杉山 悟史
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/008780(WO,A1)
【文献】特許第6654740(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05B 19/18 ~ 19/416
19/42 ~ 19/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
独自にカスタマイズされたカスタムGコードと、前記カスタムGコードにおいて設定される少なくとも1つの項目と、前記項目毎に設定する形状の種類と、前記形状から抽出する抽出データの種類とを紐付けた紐付け情報を登録するGコード登録部と、
登録された前記紐付け情報を保存する紐付け情報記憶部と、
CADデータ表示部に表示されたCADデータが示す形状のうちユーザにより選択された形状を受け付ける選択形状受付部と、
選択された前記形状で前記紐付け情報記憶部に問い合わせして、選択された前記形状に対する項目及び抽出データの種類を取得するデータ種類取得部と、
取得された前記項目及び抽出データの種類と選択された前記形状とに基づいて設定データを算出する設定データ計算部と、
前記設定データ計算部により算出された前記設定データを取得された前記項目に設定する項目データ設定部と、
を備える数値制御装置。
【請求項2】
前記Gコード登録部は、前記形状の種類及び前記抽出データの種類が同じ複数の前記項目がある場合、複数の前記項目に対して優先順位を設定し前記紐付け情報に登録する、請求項1に記載の数値制御装置。
【請求項3】
前記Gコード登録部は、同じ選択された前記形状から設定される項目が複数ある場合、関連する複数の項目に対して一括して設定できるように前記紐付け情報に登録する、請求項1又は請求項2に記載の数値制御装置。
【請求項4】
前記項目データ設定部は、
選択された前記形状に対する項目が1つの場合、当該項目を自動的に選択して算出された前記設定データを設定し、
前記形状の種類及び前記抽出データの種類が同じ複数の前記項目がある場合、設定された前記優先順位に基づいて項目それぞれを自動的に選択して算出された前記設定データを設定する、請求項2に記載の数値制御装置。
【請求項5】
前記項目データ設定部は、同じ選択された前記形状から設定される項目が複数ある場合、関連する複数の前記項目それぞれに算出された前記設定データを一括して設定する、請求項3に記載の数値制御装置。
【請求項6】
前記Gコード登録部により登録された前記紐付け情報に基づいて前記項目と前記優先順位とを表示する設定順表示部をさらに備える、請求項2又は請求項4に記載の数値制御装置。
【請求項7】
前記設定順表示部は、前記形状の種類及び前記抽出データの種類が同じ複数の前記項目がある場合、該当する複数の前記項目をリスト表示し、
前記項目データ設定部は、リスト表示された複数の前記項目のうち選択された項目に算出された前記設定データを設定する、請求項6に記載の数値制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、数値制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、図32に示すように、工作機械メ-カがカスタムマクロプログラムとマクロプログラム呼出しに使用する独自のカスタムGコード(例えば、「G100」等)を用意し、ユーザは、工作機械メ-カがカスタマイズした独自のカスタムGコードよりマクロプログラムを簡単に呼出すことができる技術が知られている。例えば、特許文献1参照。
また、1ブロックのNCデータ作成に際して該Gコードの機能及び該Gコードの機能を実行させる場合いかなるデータを入力しなければならないかを示す画像をディスプレイ画面に表示させ、該画像を参照してNCデータを作成する技術が知られている。例えば、特許文献2参照。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許6654740号
【文献】特開昭62-052608号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1、2では、通常のGコードや独自のカスタムGコードにおいて形状に関する各項目に数値を直接入力する必要があり、プログラム作成に手間と時間がかかる。
【0005】
そこで、カスタムGコードの形状に関する各項目を簡単かつ迅速に入力できることが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の数値制御装置の一態様は、独自にカスタマイズされたカスタムGコードと、前記カスタムGコードにおいて設定される少なくとも1つの項目と、前記項目毎に設定する形状の種類と、前記形状から抽出する抽出データの種類とを紐付けた紐付け情報を登録するGコード登録部と、登録された前記紐付け情報を保存する紐付け情報記憶部と、CADデータ表示部に表示されたCADデータが示す形状のうちユーザにより選択された形状を受け付ける選択形状受付部と、選択された前記形状で前記紐付け情報記憶部に問い合わせして、選択された前記形状に対する項目及び抽出データの種類を取得するデータ種類取得部と、取得された前記項目及び抽出データの種類と選択された前記形状とに基づいて設定データを算出する設定データ計算部と、前記設定データ計算部により算出された前記設定データを取得された前記項目に設定する項目データ設定部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
一態様によれば、カスタムGコードの形状に関する各項目を簡単かつ迅速に入力できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態に係る数値制御装置の機能的構成例を示す機能ブロック図である。
図2】Gコード登録部により登録される紐付け情報のデータ構造の一例を示す図である。
図3】歯車のCADデータの一例を示す図である。
図4】歯車加工するプログラムを呼出すカスタムGコードの場合の紐付け情報の一例を示す図である。
図5】円周上に複数の穴が生成されるワークのCADデータの一例を示す図である。
図6】円周上に等間隔に複数の穴加工するプログラムを呼出すカスタムGコードの場合の紐付け情報の一例を示す図である。
図7】カスタムGコード「G100」の紐付け情報の一例を示す図である。
図8】カスタムGコード「G100」の紐付け情報の一例を示す図である。
図9】カスタムGコード「G200」を登録する場合の登録画面の一例を示す図である。
図10】カスタムGコード「G200」を登録する場合の登録画面の一例を示す図である。
図11】カスタムGコード「G200」を登録する場合の登録画面の一例を示す図である。
図12】カスタムGコード「G200」を登録する場合の登録画面の一例を示す図である。
図13】カスタムGコード「G200」を登録する場合の登録画面の一例を示す図である。
図14】カスタムGコード「G200」を登録する場合の登録画面の一例を示す図である。
図15】カスタムGコード「G100」の場合の設定画面の一例を示す図である。
図16】カスタムGコード「G100」の場合の設定画面の一例を示す図である。
図17】カスタムGコード「G200」の場合の設定画面の一例を示す図である。
図18】カスタムGコード「G200」の場合の設定画面の一例を示す図である。
図19】設定項目の設定の一例を示す図である。
図20】設定項目の設定の一例を示す図である。
図21】設定項目の設定の一例を示す図である。
図22】設定項目の設定の一例を示す図である。
図23】設定項目の設定の一例を示す図である。
図24】設定項目の設定の一例を示す図である。
図25】数値制御装置の登録処理について説明するフローチャートである。
図26】数値制御装置のプログラム生成処理について説明するフローチャートである。
図27】優先順位が「現在選択されている項目」の場合の設定画面の一例を示す図である。
図28】優先順位が「設定項目を手動で選択」の場合の設定項目の設定の一例を示す図である。
図29】優先順位が「設定項目を手動で選択」の場合の設定項目の設定の一例を示す図である。
図30】優先順位が「設定項目を手動で選択」の場合の設定項目の設定の一例を示す図である。
図31】優先順位が「設定項目を手動で選択」の場合の設定項目の設定の一例を示す図である。
図32】カスタムGコードがマクロプログラムを呼出す動作例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<一実施形態>
図1は、一実施形態に係る数値制御装置の機能的構成例を示す機能ブロック図である。
数値制御装置10は、当業者にとって公知の数値制御装置であり、制御情報に基づいて動作指令を生成し、生成した動作指令を工作機械(図示しない)に出力する。これにより、数値制御装置10は、工作機械(図示しない)の動作を制御する。なお、工作機械(図示しない)がロボット等の場合、数値制御装置10は、ロボット制御装置等でもよい。
【0010】
数値制御装置10は、図示しない接続インタフェースを介して工作機械(図示しない)と互いに直接接続されてもよい。なお、数値制御装置10と工作機械(図示しない)とは、LAN(Local Area Network)やインターネット等の図示しないネットワークを介して相互に接続されていてもよい。この場合、数値制御装置10は、かかる接続によって相互に通信を行うための図示しない通信部を備えている。
【0011】
ここで、図示しない工作機械は、例えば、工作機械やロボット、周辺装置等である。なお、図示しない工作機械は、工作機械やロボット、周辺装置に限定されず、産業機械全般に広く適用することができる。産業機械とは、例えば、工作機械、産業用ロボット、サービス用ロボット、鍛圧機械及び射出成形機といった様々な機械を含む。
【0012】
図1に示すように、数値制御装置10は、制御部11、入力部12、表示部13、及び記憶部14を有する。制御部11、入力部12、表示部13、及び記憶部14は、図示しないバスを介して通信可能に接続されている。また、制御部11は、Gコード登録部110、設定順表示部としての設定画面制御部111、CADデータ解析部112、選択形状受付部113、データ種類取得部114、設定データ計算部115、項目データ設定部116、Gコード指定部117、Gコード入力部118、及びプログラム生成部119を有する。
【0013】
<入力部12>
入力部12は、例えば、キーボードや、後述する表示部13に配置されたタッチパネル等であり、工作機械(図示しない)の加工プログラムに使用するGコードの指定等の入力をユーザから受け付ける。
【0014】
<表示部13>
表示部13は、例えば、液晶ディスプレイ等であり、後述するGコード登録部110の制御指示に基づいて、カスタムGコードを登録する登録画面を表示する。また、表示部13は、後述する設定画面制御部111の制御指示に基づいて、CADデータ表示部としてカスタムGコードを用いて生成するワークのCADデータを表示しカスタムGコードの設定項目を自動的に選択し設定する設定画面を表示する。なお、登録画面や設定画面等については後述する。
【0015】
<記憶部14>
記憶部34は、ROM(Read Only Memory)やHDD(Hard Disk Drive)等であり、形状情報記憶部141、紐付け情報記憶部142、及び解析要素記憶部143を有する。
形状情報記憶部141は、工作機械(図示しない)に加工動作させることにより生成するワークの形状を示すCADデータ等を格納する。
【0016】
紐付け情報記憶部142は、加工プログラムの生成において使用するカスタムGコードの複数のパラメータ(以下、「設定項目」ともいう)の数値を、当該加工プログラムが生成するワークのCADデータを用いて設定するために、カスタムGコードと、複数の設定項目と、設定項目毎にCADデータから選択される形状(以下、「選択形状」ともいう)の種類、CADデータから抽出される選択形状のデータの種類(以下、「抽出データ種類」ともいう)、及び同じ選択形状から設定される別の設定項目と、が予め紐付けられた紐付け情報を、カスタムGコード毎に格納する。
ここで、同じ選択形状から設定される別の設定項目について説明する。例えば、後述するように、CADデータから設定項目毎に選択される選択形状として、複数の項目において同じ円が選択された場合、カスタムGコードの設定項目(パラメータ)のうち、当該円の選択形状からX軸方向の中心座標、Y軸方向の中心座標、半径等の複数の抽出データ種類を一度に設定する方が効率的である。そこで、紐付け情報において、「同じ選択形状から設定される別の設定項目」を設定することにより、同じ選択形状から設定される複数の設定項目を一括して設定することができる。
図2は、紐付け情報のデータ構造の一例を示す図である。
図2に示すように、紐付け情報は、3つの階層のデータ構造を有する。1つ目の階層には、後述するGコード登録部110により登録されるカスタムGコードが格納される。2つ目の階層には、1つ目の階層に登録されたカスタムGコードに設定されるn個の設定項目1~設定項目nが格納される(nは1以上の整数)。3つ目の階層には、2つ目の階層の設定項目毎に、選択形状の種類、抽出データ種類、及び同じ選択形状から設定される別の設定項目が格納される。
なお、図2に示すように、紐付け情報には、設定項目が設定される順番を示す優先順位の情報が2つ目の階層に格納されてもよい。設定順位については後述する。
以下、より具体的に、(a)歯車加工するプログラムを呼出すカスタムGコードの場合の紐付け情報と、(b)円周上に複数の穴加工するプログラムを呼出すカスタムGコードの場合の紐付け情報と、について説明する。
【0017】
(a)歯車加工するプログラムを呼出すカスタムGコードの場合の紐付け情報について
図3は、歯車のCADデータの一例を示す図である。なお、図3の左側は、例えば、Z軸方向から見たXY平面の歯車のCADデータを示し、歯車の円C1の直径(以下、「ワーク外径」ともいう)が、例えば、130mmに設定される。また、図3の右側は、例えば、Y軸(又はX軸)方向から見たZX平面(又はZY平面)の歯車のCADデータを示し、歯車の直線L1の歯幅(以下、「ワーク歯幅」ともいう)が、例えば、16mmに設定される。
図4は、図3の歯車を加工するプログラムを呼出すカスタムGコードの場合の紐付け情報の一例を示す図である。
図4に示すように、紐付け情報の1つ目の階層には、例えば、歯車加工するプログラムを呼出すカスタムGコード「G100」が格納される。また、紐付け情報の2つ目の階層には、設定項目として歯車の円C1の直径を示す「ワーク外径 D」と、歯車の直線L1の歯幅を示す「ワーク歯幅 W」と、が格納される。なお、「D」及び「W」は、アドレス名(カスタムGコードの変数名)を示す。
また、紐付け情報の3つ目の階層には、設定項目「ワーク外径 D」に対してCADデータから選択される選択形状の種類として円C1の「円」、及びCADデータから抽出される抽出データ種類として円C1の「直径」が格納される。また、設定項目「ワーク歯幅 W」に対してCADデータから選択される選択形状の種類として直線L1の「直線」、及びCADデータから抽出される抽出データ種類として直線L1の「幅」が格納される。
なお、図3に示すように、設定項目「ワーク外径 D」の選択形状「円」と、設定項目「ワーク歯幅 W」の選択形状「直線」とは形状が異なるため、図4の紐付け情報の3つ目の同じ選択形状から設定される別の設定項目は設定されない。
【0018】
(b)円周上に複数の穴加工するプログラムを呼出すカスタムGコードの場合の紐付け情報について
図5は、円周上に等間隔に複数の穴が生成されるワークのCADデータの一例を示す図である。図5は、例えば、Z軸方向から見たXY平面において、半径40mmの円C2の円周上に6つの穴H1~H6が等間隔に生成されるワークのCADデータを示す。
図6は、図5の円周上に等間隔に複数の穴加工するプログラムを呼出すカスタムGコードの場合の紐付け情報の一例を示す図である。
図6に示すように、紐付け情報の1つ目の階層には、例えば、円周上に等間隔に複数の穴加工するプログラムを呼出すカスタムGコード「G200」が格納される。また、紐付け情報の2つ目の階層には、設定項目として円C2のX軸方向の中心座標を示す「中心座標 X」及びY軸方向の中心座標を示す「中心座標 Y」と、当該円C2の半径を示す「半径 R」と、が格納される。
また、紐付け情報の2つ目の階層には、例えばX軸方向の直線をL20とした場合、設定項目として、直線L20と、中心点と最初の穴H1とを結ぶ直線L21とのなす角度(例えば、60°)を示す「開始角度 S」と、直線L20と、中心点と最後の穴H6とを結ぶ直線L26とのなす角度(例えば、210°)を示す「終了角度 E」と、穴H1と穴H2との間の直線L21と直線L22とのなす角度(例えば、30°)を示す「角度間隔 I」と、が格納される。
【0019】
また、紐付け情報の3つ目の階層には、設定項目「中心座標 X」に対してCADデータから選択される選択形状の種類として「円」、及びCADデータから抽出される抽出データ種類として「中心点」が格納される。また、設定項目「中心座標 Y」に対してCADデータから選択される選択形状の種類として同じ「円」、及びCADデータから抽出される抽出データ種類「中心点」が格納されるとともに、同じ選択形状から設定される別の設定項目に「中心座標 X」が格納される。また、設定項目「半径 R」に対してCADデータから選択される選択形状の種類として同じ「円」、及びCADデータから抽出される抽出データ種類として「半径」が格納されるとともに、同じ選択形状から設定される別の設定項目に「中心座標 X」が格納される。
そうすることで、後述するように、数値制御装置10は、図5のCADデータの円C2が選択された場合、設定項目「中心座標 X」、「中心座標 Y」、及び「半径 R」の設定を一括して行うことができる。
【0020】
また、紐付け情報の3つ目の階層には、設定項目「開始角度 S」に対してCADデータから選択される選択形状の種類として「2つの直線」、及びCADデータから抽出される抽出データ種類として「角度」が格納される。また、設定項目「終了角度 E」に対してCADデータから選択される選択形状の種類として「2つの直線」、及びCADデータから抽出される抽出データ種類として「角度」が格納される。また、設定項目「角度間隔 I」に対してCADデータから選択される選択形状の種類として「2つの直線」、及びCADデータから抽出される抽出データ種類として「角度」が格納される。
なお、設定項目「開始角度 S」、「終了角度 E」、「角度間隔 I」の選択形状の種類及び抽出データ種類が「2つの直線」及び「角度」と同じとなるため、後述するように、ユーザが設定する際に、ユーザが区別できることが必要となる。このため、図6の紐付け情報として、後述するように、設定項目「開始角度 S」、「終了角度 E」、「角度間隔 I」を設定する設定順を示す優先順位(例えば、各設定項目が表示される項目表示順等)を2つめの階層に設定することとする。
【0021】
解析要素記憶部143は、後述するCADデータ解析部112が形状情報記憶部141に記憶されたCADデータを解析することにより、当該CADデータを構成する形状の構成要素を格納する。
【0022】
<制御部11>
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM、RAM(Random Access Memory)、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)メモリ等を有し、これらはバスを介して相互に通信可能に構成される、当業者にとって公知のものである。
CPUは数値制御装置10を全体的に制御するプロセッサである。CPUは、ROMに格納されたシステムプログラム及びアプリケーションプログラムを、バスを介して読み出し、システムプログラム及びアプリケーションプログラムに従って数値制御装置10全体を制御する。これにより、図1に示すように、制御部11が、Gコード登録部110、設定画面制御部111、CADデータ解析部112、選択形状受付部113、データ種類取得部114、設定データ計算部115、項目データ設定部116、Gコード指定部117、Gコード入力部118、及びプログラム生成部119の機能を実現するように構成される。RAMには一時的な計算データや表示データ等の各種データが格納される。また、CMOSメモリは図示しないバッテリでバックアップされ、数値制御装置10の電源がオフされても記憶状態が保持される不揮発性メモリとして構成される。
【0023】
<Gコード登録部110>
Gコード登録部110は、加工プログラムの生成にあたり、工作機械メーカ等により独自にカスタマイズされたカスタムGコードと、カスタムGコードにおいて設定される少なくとも1つの設定項目と、設定項目毎に設定する形状の種類と、形状から抽出する抽出データの種類とを紐付けた紐付け情報を登録する。
以下、Gコード登録部110の具体的な登録動作について、(a)図3の歯車の加工するプログラムを呼出すカスタムGコードの場合と、(b)図5の円周上に等間隔に複数の穴加工するプログラムを呼出すカスタムGコードの場合と、をそれぞれ例示して説明する。
【0024】
(a)図3の歯車の加工するプログラムを呼出すカスタムGコードの場合
図7は、カスタムGコード「G100」を登録する登録画面の一例を示す図である。
Gコード登録部110は、例えば、ユーザによる入力部12の入力操作に基づいてカスタムGコードの登録指示を受け付けた場合、図7に示すように、登録画面200を表示部13に表示する。
図7に示すように、登録画面200は、Gコード210、設定項目220、設定データ230、設定ボタン250、及びキャンセルボタン260を有する。
Gコード登録部110は、図4の紐付け情報の1つ目の階層に対応するGコード210において、例えば、ユーザによる入力部12の入力操作に基づいて登録する歯車加工するプログラムを呼出すカスタムGコード「G100」の入力を受け付ける。
【0025】
Gコード登録部110は、図4の紐付け情報の2つ目の階層に対応する設定項目220において、例えば、ユーザによる入力部12の入力操作に基づいて、Gコード210で入力されたカスタムGコード「G100」で設定される設定項目の項目名と当該項目名に対応するアドレス名(カスタムGコードの変数名)の入力を受け付ける。例えば、歯車加工するプログラムを呼出すカスタムGコード「G100」の場合、設定項目220には、「ワーク外径」の項目名及び「D」のアドレス名と、「ワーク歯幅」の項目名及び「W」のアドレス名とがユーザにより入力される。
【0026】
また、Gコード登録部110は、図4の紐付け情報の3つ目の階層に対応する設定データ230において、例えば、ユーザによる入力部12の入力操作に基づいて、設定項目220の設定項目毎に選択形状の種類及び抽出データ種類の入力を受け付ける。具体的には、設定データ230には、例えば、設定項目220の設定項目「ワーク外径 D」に対して、選択形状の種類「円」及び抽出データ種類「直径」がユーザにより設定される。また、設定データ230には、図8に示すように、設定項目220の設定項目「ワーク歯幅 W」に対して、選択形状の種類「直線」及び抽出データ種類「幅」がユーザにより設定される。
【0027】
Gコード登録部110は、Gコード210、設定項目220、設定データ230の項目が設定された後、ユーザによる入力部12の入力操作に基づいて設定ボタン250が押下された場合、図4のカスタムGコード「G100」の紐付け情報を登録し紐付け情報記憶部142に記憶する。
一方、Gコード登録部110は、Gコード210、設定項目220、設定データ230の項目が設定された後、ユーザによる入力部12の入力操作に基づいてキャンセルボタン260が押下された場合、図4のカスタムGコード「100」の紐付け情報の登録をキャンセルする。
【0028】
(b)図5の円周上に等間隔に複数の穴加工するプログラムを呼出すカスタムGコードの場合
図9は、カスタムGコード「G200」を登録する場合の登録画面の一例を示す図である。
Gコード登録部110は、例えば、ユーザによる入力部12の入力操作に基づいてカスタムGコードの登録指示を受け付けた場合、図7と同様に、図9に示す登録画面200を表示部13に表示する。
Gコード登録部110は、ユーザによる入力部12の入力操作に基づいて、上述したように、図6の紐付け情報の1つ目の階層に対応するGコード210にカスタムGコード「G200」の入力を受け付ける。
【0029】
Gコード登録部110は、例えば、ユーザによる入力部12の入力操作に基づいて、上述したように、図6の紐付け情報の2つ目の階層に対応する設定項目220において、「中心座標」の項目名及び「X」のアドレス名と、「中心座標」の項目名及び「Y」のアドレス名と、「半径」の項目名及び「R」のアドレス名と、「開始角度」の項目名及び「S」のアドレス名と、「終了角度」の項目名及び「E」のアドレス名と、「角度間隔」の項目名及び「I」のアドレス名と、の入力を受け付ける。
【0030】
また、Gコード登録部110は、例えば、ユーザによる入力部12の入力操作に基づいて、図6の紐付け情報の3つ目の階層に対応する設定データ230において、上述したように、設定項目220の設定項目「中心座標 X」に対して、選択形状の種類「円」及び抽出データ種類「中心点」が設定される。また、設定データ230において、図10に示すように、設定項目220の設定項目「中心座標 Y」に対して、選択形状の種類「円」及び抽出データ種類「中心点」がユーザにより設定されるとともに、同じ選択形状から設定される別の設定項目として「中心座標 X」がユーザにより設定される。また、設定データ230において、図11に示すように、設定項目220の設定項目「半径 R」に対して、選択形状の種類「円」及び抽出データ種類「半径」がユーザにより設定されるとともに、同じ選択形状から設定される別の設定項目として「中心座標 X」がユーザにより設定される。
【0031】
また、設定データ230において、図12に示すように、設定項目220の設定項目「開始角度 S」に対して、選択形状の種類「2つの直線」及び抽出データ種類「角度」がユーザにより設定される。また、設定データ230において、図13に示すように、設定項目220の設定項目「終了角度 E」に対して、選択形状の種類「2つの直線」及び抽出データ種類「角度」がユーザにより設定される。また、設定データ230において、図14に示すように、設定項目220の設定項目「角度間隔 I」に対して、選択形状の種類「2つの直線」及び抽出データ種類「角度」がユーザにより設定される。
【0032】
なお、上述したように、設定項目「終了角度 E」及び「角度間隔 I」の選択形状の種類及び抽出データ種類は、設定項目「開始角度 S」の選択形状の種類「2つの直線」及び抽出データ種類「角度」と同じである。このため、図13及び図14に示すように、Gコード登録部110は、設定項目「開始角度 S」、「終了角度 E」、「角度間隔 I」を設定する優先順位を設定する優先順位240を登録画面200に表示してもよい。そして、Gコード登録部110は、ユーザによる入力部12の入力操作に基づいて、優先順位240において「項目表示順」等の優先順位の入力を受け付けてもよい。
そして、設定ボタン250が押下された場合、Gコード登録部110は、設定されたカスタムGコード「G200」の図6の紐付け情報が登録され紐付け情報記憶部142に記憶される。
【0033】
<設定画面制御部111>
設定画面制御部111は、例えば、ユーザによる入力部12の入力操作に基づいて、カスタムGコードを用いた加工プログラムを生成するためにカスタムGコードの設定項目を自動的に選択し設定する設定画面を表示部13に表示する。
以下、設定画面制御部111の設定画面の表示動作について、(a)歯車加工するプログラムを呼出すカスタムGコードの場合と、(b)円周上に複数の穴加工するプログラムを呼出すカスタムGコードの場合とのそれぞれについて説明する。
【0034】
(a)歯車加工するプログラムを呼出すカスタムGコードの場合
設定画面制御部111は、ユーザによる入力部12の入力操作に基づいて、例えば、図3のCADデータに基づき歯車加工する加工プログラムの生成指示を受け付けた場合、図15に示すように、歯車のCADデータを表示するCADデータ表示画面と、カスタムGコードを選択するGコード選択画面と、を含む設定画面300を表示部13に表示する。
設定画面制御部111は、ユーザによる入力部12の入力操作に基づいて、後述するGコード指定部117が歯車加工するプログラムを呼出すカスタムGコード「G100」をユーザより指定された場合、図4のカスタムGコード「G100」の紐付け情報に基づいて、図16に示すように、CADデータ表示画面と、設定項目「ワーク外径 D」及び「ワーク歯幅 W」を設定するGコード入力画面と、を含む設定画面300を表示する。
【0035】
(b)円周上に複数の穴加工するプログラムを呼出すカスタムGコードの場合
設定画面制御部111は、ユーザによる入力部12の入力操作に基づいて、例えば、図5のCADデータに基づき円周上に複数の穴加工する加工プログラムの生成指示を受け付けた場合、図17に示すように、穴H1~H6が円周上に生成されるワークのCADデータを表示するCADデータ表示画面と、カスタムGコードを選択するGコード選択画面と、を含む設定画面300を表示部13に表示する。なお、設定画面300のCADデータ表示部のCADデータは、図5と同じであり、図5のCADデータの設定値及び符号を用いて説明する。
設定画面制御部111は、ユーザによる入力部12の入力操作に基づいて、後述するGコード指定部117が円周上に複数の穴加工するプログラムを呼出すカスタムGコード「G200」をユーザより指定された場合、図6のカスタムGコード「G200」の紐付け情報に基づいて、図18に示すように、CADデータ表示画面と、設定項目「中心座標 X」、「中心座標 Y」、「半径 R」、「開始角度 S」、「終了角度 E」、及び「角度間隔 I」を設定するGコード入力画面と、を含む設定画面300を表示する。
ここで、図6の紐付け情報が示すように、設定項目「中心座標 Y」及び「半径 R」は同じ選択形状「円」から設定される別の設定項目「中心座標 X」と関連することから、設定画面制御部111は、同じマーク(例えば、「*」等)、及び当該マークの説明文を付けて表示する。
そうすることで、ユーザは、同じ選択形状から設定される設定項目であることを知ることができる。
また、図6の紐付け情報が示すように、設定項目「開始角度 S」、「終了角度 E」、及び「角度間隔 I」は、選択形状の種類「2つの直線」及び抽出データ種類「角度」で同じである。このため、図6の紐付け情報の優先順位(例えば、項目表示順)に基づいて、設定画面制御部111は、設定項目「開始角度 S」、「終了角度 E」、及び「角度間隔 I」の表示順に「1」、「2」、「3」等のマーク、及び当該マークの説明文を付けて表示部13に表示する。
そうすることで、ユーザは、設定項目の設定順位を知ることができる。
【0036】
<CADデータ解析部112>
CADデータ解析部112は、例えば、形状情報記憶部141に記憶され、図16又は図18の設定画面300に表示されたCADデータを解析し、当該CADデータを構成する形状(例えば、「円」や「直線」等)を抽出する。CADデータ解析部112は、抽出した形状を解析要素として解析要素記憶部143に記憶する。
【0037】
<選択形状受付部113>
選択形状受付部113は、例えば、解析要素記憶部143の解析要素を用いて、表示部13に表示されたCADデータが示す形状のうちユーザにより選択された形状を選択形状として受け付ける。
具体的には、選択形状受付部113は、例えば、ユーザによる入力部12の入力操作に基づいて、図16の設定画面300においてCADデータの形状のうち歯車の外径を示す円C1を選択形状として受け付ける。また、選択形状受付部113は、図16の設定画面300においてCADデータの形状のうち歯車の歯幅を示す直線L1を選択形状としてユーザから受け付けてもよい。
一方、選択形状受付部113は、ユーザによる入力部12の入力操作に基づいて、図18の設定画面300においてCADデータの形状のうち穴H1~H6が円周上に生成される円C2を選択形状として受け付けてもよい。また、選択形状受付部113は、図18の設定画面300においてCADデータの形状のうち開始角度の角度をなす2つの直線L20、L21、終了角度の角度をなす2つの直線L20、L26、又は角度間隔の角度をなす2つの直線L21、L22を選択形状としてユーザから受け付けてもよい。
【0038】
<データ種類取得部114>
データ種類取得部114は、選択形状受付部113により受け付けた選択形状で紐付け情報記憶部142に問い合わせして、選択形状に対する設定項目及び抽出データ種類を取得する。
具体的には、データ種類取得部114は、例えば、図16の設定画面300において選択形状受付部113から歯車の外径を示す円C1を選択形状として受け付けた場合、紐付け情報記憶部142に記憶された図4の紐付け情報に基づいて、受け付けた選択形状「円」に対して設定項目「ワーク外径 D」と抽出データ種類「直径」とを取得する。また、データ種類取得部114は、図16の設定画面300において選択形状受付部113から歯車の歯幅を示す直線L1を選択形状として受け付けた場合、図4の紐付け情報に基づいて受け付けた選択形状「直線」に対して設定項目「ワーク歯幅 W」と抽出データ種類「幅」とを取得してもよい。
【0039】
一方、データ種類取得部114は、例えば、図18の設定画面300において選択形状受付部113から穴H1~H6が円周上に等間隔に生成される円C2を選択形状として受け付けた場合、紐付け情報記憶部142に記憶された図6の紐付け情報に基づいて、受け付けた選択形状「円」に対して設定項目「中心座標 X」、「中心座標 Y」、及び「半径 R」と、抽出データ種類「中心点」及び「半径」と、を取得してもよい。
また、データ種類取得部114は、図18の設定画面300において選択形状受付部113から2つの直線L20、L21(又は直線L20、L26や直線L21、L22)を選択形状として受け付けた場合、図6の紐付け情報に基づいて受け付けた選択形状「2つの直線」に対して設定項目「開始角度 S」、「終了角度 E」、及び「角度間隔 I」と、抽出データ種類「角度」と、を取得してもよい。
【0040】
<設定データ計算部115>
設定データ計算部115は、データ種類取得部114により取得された設定項目及び抽出データ種類と、選択形状受付部113により受け付けた選択形状と、に基づいて設定データを算出する。
具体的には、例えば、選択形状受付部113が、図16の設定画面300において歯車の外径を示す円C1を選択形状としてユーザより受け付けた場合、上述したように、データ種類取得部114は、設定項目「ワーク外径 D」及び抽出データ種類「直径」を取得する。この場合、設定データ計算部115は、CADデータの円C1に設定されている直径の設定値(例えば、「130mm」)を設定データとして算出する。
また、選択形状受付部113が、図16の設定画面300において歯車の歯幅を示す直線L1を選択形状としてユーザより受け付けた場合、データ種類取得部114は、設定項目「ワーク歯幅 W」及び抽出データ種類「幅」を取得する。設定データ計算部115は、CADデータの直線L1に設定されている歯幅の設定値(例えば、「16mm」)を設定データとして算出してもよい。
【0041】
一方、例えば、選択形状受付部113が、図18の設定画面300において穴H1~H6が円周上に生成される円C2を選択形状としてユーザより受け付けた場合、データ種類取得部114は、上述したように、設定項目「中心座標 X」、「中心座標 Y」及び「半径 R」と、抽出データ種類「中心点」及び「半径」と、を取得する。この場合、上述したように、設定項目「中心座標 X」は、設定項目「中心座標 Y」及び「半径 R」と同じ選択形状から設定される別の設定項目として図6の紐付け情報に登録されているため、設定データ計算部115は、CADデータの円C2に設定されている設定値(例えば、中心座標(0,0)及び半径「40mm」)を設定データとして算出してもよい。
また、選択形状受付部113が、図18の設定画面300において2つの直線L20、L21を選択形状としてユーザより受け付けた場合、データ種類取得部114は、上述したように、設定項目「開始角度 S」、「終了角度 E」、及び「角度間隔 I」と、抽出データ種類「角度」とを取得する。この場合、上述したように、設定項目「開始角度 S」、「終了角度 E」、及び「角度間隔 I」は、選択形状の種類が「2つの直線」及び抽出データ種類が「角度」で同じであることから、優先順位(例えば、項目表示順等)が図6の紐付け情報に登録されている。このため、設定データ計算部115は、図6の紐付け情報の優先順位に基づいて、例えば、CADデータの2つの直線L20、L21のなす角度の設定値(例えば、「60°」等)を、1番目の設定順の設定項目「開始角度 S」の設定データとして算出してもよい。
【0042】
<項目データ設定部116>
項目データ設定部116は、設定データ計算部115により算出された設定データを、設定画面300の設定項目のうちデータ種類取得部114により取得された設定項目に設定する。
具体的には、選択形状受付部113が、図16の設定画面300において、例えば図19に示すように、円C1を選択形状としてユーザより受け付けた場合、データ種類取得部114は、設定項目「ワーク外径 D」及び抽出データ種類「直径」を取得し、設定データ計算部115は、CADデータの円C1に設定されている直径の設定値(例えば、「130mm」)を設定データとして算出する。そして、項目データ設定部116は、図19に示すように、設定データ計算部115により算出された設定データを、データ種類取得部114により取得された設定項目「ワーク外径 D」に設定する。
次に、選択形状受付部113が、図19の設定画面300において、例えば図20に示すように、直線L1を選択形状としてユーザより受け付けた場合、データ種類取得部114は、設定項目「ワーク歯幅 W」及び抽出データ種類「幅」を取得し、設定データ計算部115は、CADデータの直線L1に設定されている歯幅の設定値(例えば、「16mm」)を設定データとして算出する。そして、項目データ設定部116は、図20に示すように、設定データ計算部115により算出された設定データを、データ種類取得部114により取得された設定項目「ワーク歯幅 W」に設定する。
【0043】
一方、選択形状受付部113が、図18の設定画面300において、図21に示すように、円C2を選択形状としてユーザより受け付けた場合、データ種類取得部114は、設定項目「中心座標 X」、「中心座標 Y」及び「半径 R」と、抽出データ種類「中心点」及び「半径」と、を取得し、設定データ計算部115は、CADデータの円C2に設定されている設定値(例えば、中心座標(0,0)及び半径「40mm」)を設定データとして算出する。上述したように、設定項目「中心座標 Y」及び「半径 R」は同じ選択形状から設定される別の設定項目「中心座標 X」と関連することから、項目データ設定部116は、図20に示すように、設定データ計算部115により算出された設定データを、データ種類取得部114により取得された設定項目「中心座標 X」、「中心座標 Y」及び「半径 R」に一括して設定する。
【0044】
次に、選択形状受付部113が、図21の設定画面300において、図22に示すように、2つの直線L20、L21を選択形状としてユーザより受け付けた場合、データ種類取得部114は、設定項目「開始角度 S」、「終了角度 E」、及び「角度間隔 I」と、抽出データ種類「角度」とを取得する。設定データ計算部115は、上述したように、図6の紐付け情報の優先順位に基づいて、例えば、CADデータの2つの直線L20、L21のなす角度の設定値(例えば、「60°」)を、1番目の表示順の設定項目「開始角度 S」の設定データとして算出する。項目データ設定部116は、図22に示すように、設定データ計算部115により算出された設定データを、データ種類取得部114により取得された設定項目「開始角度 S」に設定する。
【0045】
次に、選択形状受付部113が、図22の設定画面300において、図23に示すように、2つの直線L20、L26を選択形状としてユーザより受け付けた場合、データ種類取得部114は、設定項目「開始角度 S」、「終了角度 E」、及び「角度間隔 I」と、抽出データ種類「角度」とを取得する。設定データ計算部115は、図6の紐付け情報の優先順位に基づいて、CADデータの2つの直線L20、L26のなす角度の設定値(例えば、「210°」)を、2番目の表示順の設定項目「終了角度 E」の設定データとして算出する。項目データ設定部116は、図23に示すように、設定データ計算部115により算出された設定データを、データ種類取得部114により取得された設定項目「終了角度 E」に設定する。
【0046】
最後に、選択形状受付部113が、図23の設定画面300において、図24に示すように、2つの直線L21、L22を選択形状としてユーザより受け付けた場合、データ種類取得部114は、設定項目「開始角度 S」、「終了角度 E」、及び「角度間隔 I」と、抽出データ種類「角度」とを取得する。設定データ計算部115は、図6の紐付け情報の優先順位に基づいて、CADデータの2つの直線L21、L22のなす角度の設定値(例えば、「30°」)を、3番目の表示順の設定項目「角度間隔 I」の設定データとして算出する。項目データ設定部116は、図24に示すように、設定データ計算部115により算出された設定データを、データ種類取得部114により取得された設定項目「角度間隔 I」に設定する。
【0047】
<Gコード指定部117>
Gコード指定部117は、例えば、図15又は図17に示すように、カスタムGコードの設定項目を自動的に選択し設定する表示部13に表示された設定画面300において、ユーザによる入力部12の入力操作に基づいて、カスタムGコードを指定する。
【0048】
<Gコード入力部118>
Gコード入力部118は、例えば、図20又は図24に示す設定画面300において指定されたカスタムGコード及び設定された各設定項目の設定データを、後述するプログラム生成部119に入力する。
【0049】
<プログラム生成部119>
プログラム生成部119は、例えば、Gコード入力部118により入力されたカスタムGコード及び各設定項目の設定データを用いて加工プログラムを生成する。
【0050】
<数値制御装置10の登録処理>
次に、図25を参照しながら、数値制御装置10の登録処理の流れを説明する。
図25は、数値制御装置10の登録処理について説明するフローチャートである。ここで示すフローは、ユーザからカスタムGコードの登録指示を受け付ける度に実行される。
【0051】
ステップS41において、Gコード登録部110は、ユーザによる入力部12の入力操作に基づいてカスタムGコードの登録指示を受け付け、登録画面200を表示部13に表示する。
【0052】
ステップS42において、Gコード登録部110は、ユーザによる入力部12の入力操作に基づいて、登録画面200のGコード210に登録するカスタムGコードを受け付ける。
【0053】
ステップS43において、Gコード登録部110は、ユーザによる入力部12の入力操作に基づいて、登録画面200の設定項目220において、ステップS42で入力されたカスタムGコードの設定項目の項目名及びアドレス名(カスタムGコードの変数名)を受け付ける。
【0054】
ステップS44において、Gコード登録部110は、ユーザによる入力部12の入力操作に基づいて、登録画面200の設定データ230において、設定項目220の設定項目毎に選択形状の種類、抽出データ種類、及び同じ選択形状から設定される別の設定項目を設定する。
【0055】
ステップS45において、Gコード登録部110は、選択形状の種類及び抽出データ種類が同じ複数の設定項目があるか否かを判定する。選択形状の種類及び抽出データ種類が同じ複数の設定項目がある場合、処理はステップS46に進む。一方、選択形状の種類及び抽出データ種類が同じ複数の設定項目がない場合、処理はステップS47に進む。
【0056】
ステップS46において、Gコード登録部110は、ユーザによる入力部12の入力操作に基づいて、登録画面200の優先順位240において、選択形状の種類及び抽出データ種類が同じ複数の設定項目それぞれを設定する優先順位を設定する。
【0057】
ステップS47において、Gコード登録部110は、ユーザによる入力部12の入力操作に基づいて、設定ボタン250が押下された場合、カスタムGコードの紐付け情報を登録し紐付け情報記憶部142に記憶する。
【0058】
<数値制御装置10のプログラム生成処理>
次に、図26を参照しながら、数値制御装置10のプログラム生成処理の流れを説明する。
図26は、数値制御装置10のプログラム生成処理について説明するフローチャートである。ここで示すフローは、ユーザから加工プログラムの生成指示を受け付ける度に実行される。
【0059】
ステップS51において、設定画面制御部111は、ユーザによる入力部12の入力操作に基づいて、加工プログラムの生成指示を受け付けた場合、CADデータを表示するCADデータ表示画面とGコード入力画面とを含む設定画面300を表示部13に表示する。
【0060】
ステップS52において、Gコード指定部117は、ユーザによる入力部12の入力操作に基づいて、カスタムGコードを指定する。
【0061】
ステップS53において、選択形状受付部113は、ユーザによる入力部12の入力操作に基づいて、ステップS51で表示されたCADデータにおいて選択形状を受け付ける。
【0062】
ステップS54において、データ種類取得部114は、ステップS53で受け付けた選択形状で紐付け情報記憶部142に問い合わせして、当該選択形状に対する設定項目及び抽出データ種類を取得する。
【0063】
ステップS55において、設定データ計算部115は、ステップS53で受け付けた選択形状と、ステップS54で取得された設定項目及び抽出データ種類と、に基づいて設定データを算出する。
【0064】
ステップS56において、項目データ設定部116は、ステップS55で算出された設定データを、設定画面300の設定項目のうちステップS54で取得された設定項目に設定する。
【0065】
ステップS57において、項目データ設定部116は、全ての設定項目を設定したか否かを判定する。全ての設定項目を設定した場合、処理はステップS58に進む。一方、全ての設定項目を設定していない場合、処理はステップS53に戻る。
【0066】
ステップS58において、Gコード指定部117は、全てのカスタムGコードを指定したか否かを判定する。全てのカスタムGコードを指定した場合、処理はステップS59に進む。一方、全てのカスタムGコードを指定していない場合、処理はステップS52に戻る。
【0067】
ステップS59において、Gコード入力部118は、指定されたカスタムGコード及び設定された設定項目の設定データを、プログラム生成部119に入力する。
【0068】
ステップS60において、プログラム生成部119は、入力されたカスタムGコード及び各設定項目の設定データを用いて加工プログラムを生成する。
【0069】
以上により、一実施形態に係る数値制御装置10は、少なくともカスタムGコード毎に設定項目、設定項目毎の選択形状の種類、抽出データ種類、及び同じ選択形状から設定される別の設定項目を紐付け情報として予め登録する。これにより、数値制御装置10は、カスタムGコードの形状に関する各項目を簡単かつ迅速に入力でき、カスタムGコードの入力の手間を省くことができる。
また、数値制御装置10は、加工プログラムの生成時間を短縮することができる。
【0070】
以上、一実施形態について説明したが、数値制御装置10は、上述の実施形態に限定されるものではなく、目的を達成できる範囲での変形、改良等を含む。
【0071】
<変形例1>
一実施形態では、数値制御装置10は、歯車加工するプログラムを呼出すカスタムGコードと、円周上に複数の穴加工するプログラムを呼出すカスタムGコードとの場合の紐付け情報を登録したが、これに限定されない。例えば、数値制御装置10は、任意のカスタムGコードの紐付け情報を登録してもよい。
【0072】
<変形例2>
また例えば、上述の実施形態では、設定画面制御部111は、円周上に複数の穴加工するプログラムを呼出すカスタムGコード「G200」の設定項目のうち「開始角度 S」、「終了角度 E」、及び「角度間隔 I」の設定項目を項目表示順に設定するために、表示順に応じた「1」、「2」、「3」のマークを付けて表示したが、これに限定されない。
例えば、設定画面制御部111は、紐付け情報において優先順位として「現在選択されている項目」が設定されている場合、ユーザによる入力部12の入力操作に基づいて現在選択中の設定項目に、図27に示すように、四角形等のマーク、及び当該マークの説明文を付けて表示部13に表示してもよい。
図27は、優先順位が「現在選択されている項目」の場合の設定画面300の一例を示す図である。
図27に示すように、設定画面300において設定項目「角度間隔 I」がユーザにより選択され、選択形状受付部113が、設定画面300において2つの直線L21、L22を選択形状としてユーザより受け付けた場合、データ種類取得部114は、設定項目「開始角度 S」、「終了角度 E」、及び「角度間隔 I」と、抽出データ種類「角度」とを取得する。設定データ計算部115は、設定項目「角度間隔 I」が選択されていることから、CADデータの2つの直線L21、L22のなす角度の設定値(例えば、「30°」)を、選択された設定項目「角度間隔 I」の設定データとして算出する。項目データ設定部116は、図27に示すように、設定データ計算部115により算出された設定データを選択された設定項目「角度間隔 I」に設定する。
なお、設定項目「開始角度 S」及び「終了角度 E」についても、設定項目「角度間隔 I」の場合と同様に、ユーザにより選択されることで四角形のマークが付けられ設定データが設定される。
【0073】
<変形例3>
また例えば、上述の実施形態では、円周上に複数の穴加工するプログラムを呼出すカスタムGコードの設定項目「G200」のうち、設定項目「中心座標 X」は設定項目「中心座標 Y」及び「半径 R」と同じ選択形状から設定される別の設定項目として図6の紐付け情報に登録されるため、項目データ設定部116は、図21に示すように、選択形状受付部113が、穴H1~H6が生成される円C2を選択形状としてユーザより受け付けた場合、設定項目「中心座標 X」、「中心座標 Y」及び「半径 R」に設定データを一括して設定したが、これに限定されない。
例えば、図6の紐付け情報に優先順位として「設定項目を手動で選択」が登録された場合、項目データ設定部116は、設定項目「中心座標 X」が設定項目「中心座標 Y」及び「半径 R」と同じ選択形状から設定される別の設定項目として紐付け情報に登録されていても、ユーザによる入力部12の入力操作に基づいて、設定項目「中心座標 X」、「中心座標 Y」、及び「半径 R」それぞれを個別に設定するようにしてもよい。この場合、設定画面制御部111は、例えば、図28に示すように、設定項目「中心座標 X」、「中心座標 Y」、及び「半径 R」のうち設定する設定項目をユーザに選択させる画面をポップアップ表示するようにしてもよい。
そうすることで、ユーザは、項目リストから任意の設定項目に設定データを設定することができる。
【0074】
あるいは、図6の紐付け情報に優先順位として「設定項目を手動で選択」が登録された場合、設定画面制御部111は、選択形状受付部113が選択形状をユーザより受け付ける度に、受け付けた選択形状に対する設定項目をユーザに選択させる画面をポップアップ表示してもよい。
図29に示すように、選択形状受付部113が、設定画面300において2つの直線L21、L22をユーザより受け付けた場合、データ種類取得部114は、図6の紐付け情報に基づいて受け付けた選択形状の2つの直線L21、L22に対して設定項目「開始角度 S」、「終了角度 E」、及び「角度間隔 I」と、抽出データ種類「角度」と、を取得する。設定画面制御部111は、図30に示すように、設定項目「開始角度 S」、「終了角度 E」、「角度間隔 I」のリスト表示した項目選択画面310をポップアップ表示してもよい。設定データ計算部115は、項目選択画面310において設定項目「角度間隔 I」がユーザにより選択された場合、CADデータの2つの直線L21、L22のなす角度の設定値(例えば、「30°」)を、設定項目「角度間隔 I」の設定データとして算出してもよい。項目データ設定部116は、図31に示すように、設定データ計算部115により算出された設定データを、設定項目「角度間隔 I」に設定してもよい。
このように、項目選択画面310が単一選択リストを表示することで、ユーザは選択ミスを防ぐことができる。
【0075】
数値制御装置10の全部又は一部をソフトウェアで構成する場合、数値制御装置10の動作の全部又は一部を記述したプログラムを記憶した、ハードディスク、ROM等の記憶部、演算に必要なデータを記憶するDRAM、CPU、及び各部を接続するバスで構成されたコンピュータにおいて、演算に必要な情報をDRAMに記憶し、CPUで当該プログラムを動作させることで実現することができる。
【0076】
これらのプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(Non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(Tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM)を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(Transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は、無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
また、これらのプログラムは、ネットワークを介してユーザのコンピュータにダウンロードされることにより配布されてもよい。
【0077】
なお、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0078】
以上を換言すると、本開示の数値制御装置は、次のような構成を有する各種各様の実施形態を取ることができる。
【0079】
(1)本開示の数値制御装置10は、独自にカスタマイズされたカスタムGコードと、カスタムGコードにおいて設定される少なくとも1つの項目と、項目毎に設定する形状の種類と、形状から抽出する抽出データの種類とを紐付けた紐付け情報を登録するGコード登録部110と、登録された紐付け情報を保存する紐付け情報記憶部142と、表示部13に表示されたCADデータが示す形状のうちユーザにより選択された形状を受け付ける選択形状受付部113と、選択された形状で紐付け情報記憶部に問い合わせして、選択された形状に対する項目及び抽出データの種類を取得するデータ種類取得部114と、取得された項目及び抽出データの種類と選択された形状とに基づいて設定データを算出する設定データ計算部115と、設定データ計算部115により算出された設定データを取得された項目に設定する項目データ設定部116と、を備える。
この数値制御装置10によれば、カスタムGコードの形状に関する各項目を簡単かつ迅速に入力できる。
【0080】
(2) (1)に記載の数値制御装置10において、Gコード登録部110は、形状の種類及び抽出データの種類が同じ複数の項目がある場合、複数の項目に対して優先順位を設定し紐付け情報に登録してもよい。
そうすることで、数値制御装置10は、形状の種類及び抽出データの種類が同じ複数の項目に対してどの順番でどの設定項目を設定するかをユーザに知らせることができる。
【0081】
(3) (1)又は(2)に記載の数値制御装置10において、Gコード登録部110は、同じ選択された形状から設定される項目が複数ある場合、関連する複数の項目に対して一括して設定できるように紐付け情報に登録してもよい。
そうすることで、数値制御装置10は、カスタムGコードの入力の手間を省くことができる。
【0082】
(4) (2)に記載の数値制御装置10において、項目データ設定部116は、選択された形状に対する項目が1つの場合、当該項目を自動的に選択して算出された設定データを設定し、形状の種類及び抽出データの種類が同じ複数の項目がある場合、設定された優先順位に基づいて項目それぞれを自動的に選択して算出された設定データを設定してもよい。
そうすることで、数値制御装置10は、加工プログラムの生成時間を短縮することができる。
【0083】
(5) (3)に記載の数値制御装置10において、項目データ設定部116は、同じ選択された形状から設定される項目が複数ある場合、関連する複数の項目それぞれに算出された設定データを一括して設定してもよい。
そうすることで、数値制御装置10は、カスタムGコードの入力の手間をより効率的に省くことができる。
【0084】
(6) (2)又は(4)に記載の数値制御装置10において、Gコード登録部110により登録された紐付け情報に基づいて項目と優先順位とを表示する設定画面制御部111をさらに備えてもよい。
そうすることで、数値制御装置10は、(2)及び(4)と同様の効果を奏することができる。
【0085】
(7) (6)に記載の数値制御装置10において、設定画面制御部111は、形状の種類及び抽出データの種類が同じ複数の項目がある場合、複数の前記項目をリスト表示し、項目データ設定部116は、リスト表示された複数の前記項目のうち選択された項目に算出された設定データを設定してもよい。
そうすることで、数値制御装置10は、(6)と同様の効果を奏することができる。
【符号の説明】
【0086】
10 数値制御装置
11 制御部
110 Gコード登録部
111 設定画面制御部
112 CADデータ解析部
113 選択形状受付部
114 データ種類取得部
115 設定データ計算部
116 項目データ設定部
117 Gコード指定部
118 Gコード入力部
119 プログラム生成部
12 入力部
13 表示部
14 記憶部
141 形状情報記憶部
142 紐付け情報記憶部
143 解析要素記憶部
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