(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-10
(45)【発行日】2025-03-18
(54)【発明の名称】ハウジング及び口腔洗浄装置
(51)【国際特許分類】
A61C 17/02 20060101AFI20250311BHJP
【FI】
A61C17/02 H
(21)【出願番号】P 2023568627
(86)(22)【出願日】2022-04-29
(86)【国際出願番号】 CN2022090417
(87)【国際公開番号】W WO2022237593
(87)【国際公開日】2022-11-17
【審査請求日】2023-11-07
(31)【優先権主張番号】202120980888.5
(32)【優先日】2021-05-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522203008
【氏名又は名称】シェンチェン ソーカス テクノロジー シーオー.,エルティーディー.
【住所又は居所原語表記】Room 1101, 1102, 1103, 1104, Building 2, Chongwen Park, Nanshan Wisdom Park, No.3370, Liuxian Avenue, Fuguang Community, Taoyuan Street Office, Nanshan District, Shenzhen, Guangdong 518000, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】弁理士法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】黄 道▲徳▼
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲遠▼平
(72)【発明者】
【氏名】孟 凡迪
【審査官】二階堂 恭弘
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0168326(US,A1)
【文献】特開平11-89858(JP,A)
【文献】特開昭58-133250(JP,A)
【文献】特開2011-200424(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61C 17/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
口腔洗浄装置用のハウジングであって、前記口腔洗浄装置用の洗浄液を収納するための収容空間が設けられ、第1通路と、前記第1通路とそれぞれ連通する第1開孔及び第2開孔とがさらに設けられ、前記第1開孔は前記第1通路と外部とを連通させることに用いられ、前記第2開孔は前記収容空間と前記第1通路とを連通させることに用いられ
、
外部ガスが前記第1開孔、前記第1通路、及び前記第2開孔を順に通過して前記収容空間に入ることができ、
前記第2開孔は前記第1通路と連通する第1端、及び前記収容空間と連通する第2端を含み、前記第1端の断面積は前記第2端の断面積よりも大きく、前記第2開孔の断面積は、前記第1端から前記第2端に向かって徐々に小さくなることを特徴とするハウジング。
【請求項2】
前記ハウジングには段差部が設けられ、前記段差部は前記第1通路に収容され、前記段差部の前記第1通路に面する側には複数の段差面が設けられ、少なくとも1つの前記段差面には少なくとも1つの第1端が形成されることを特徴とする請求項1に記載のハウジング。
【請求項3】
前記ハウジングは第1シェル及び第2シェルを含み、前記第1シェル及び前記第2シェルにより前記収容空間が囲まれてなり、前記第1シェルは前記第2シェルに対して第1方向に沿って相対移動可能であることで、前記収容空間の容積を変更することを特徴とする請求項1に記載のハウジング。
【請求項4】
前記第1通路は第1方向に沿って延伸し、前記第1通路の前記第1方向に沿って対向する両端は前記第1開孔と前記第2開孔とそれぞれ連通することを特徴とする請求項
2に記載のハウジング。
【請求項5】
前記ハウジングは第1シェル及び第2シェルを含み、前記第1シェルはシェル壁及び蓋体を含み、前記シェル壁及び前記第2シェルにより前記収容空間が囲まれてなり、前記蓋体は少なくとも一部が前記シェル壁と間隔をおいて設けられることで前記第1開孔を形成することを特徴とする請求項1に記載のハウジング。
【請求項6】
前記蓋体には、第3開孔と、前記第1通路と連通する第2通路とが設けられ、前記第3開孔は前記第2通路と前記第1開孔とを連通させることに用いられ、前記第3開孔は前記第1開孔と連通する第3端、及び前記第2通路と連通する第4端を含み、前記第3端の断面積は前記第4端の断面積よりも小さいことを特徴とする請求項
5に記載のハウジング。
【請求項7】
前記蓋体に収容室がさらに設けられ、前記蓋体には前記収容室に延伸する突起が設けられ、前記第3開孔は前記突起に形成され、前記収容室を介して前記第1開孔と連通することを特徴とする請求項
6に記載のハウジング。
【請求項8】
前記シェル壁に開口が設けられ、前記蓋体は前記開口を覆着し、前記蓋体は上蓋及び下蓋を含み、前記上蓋及び前記下蓋により前記収容室が囲まれてなり、前記上蓋は少なくとも一部が前記開口の開口壁と間隔をおいて設けられることで前記第1開孔を形成し、前記下蓋は前記開口壁にシール接続され、前記第2通路は前記下蓋を貫通することを特徴とする請求項
7に記載のハウジング。
【請求項9】
前記上蓋及び前記下蓋は少なくとも一部が間隔をおいて設けられることで、前記収容室と前記第1開孔とを連通させるための第3通路を形成することを特徴とする請求項
8に記載のハウジング。
【請求項10】
前記シェル壁には通路壁が設けられ、前記通路壁により前記第1通路が囲まれてなり、前記蓋体は少なくとも一部が前記通路壁に差し込んでシールされることで、前記第1通路と前記第2通路とを連通させることを特徴とする請求項
6に記載のハウジング。
【請求項11】
前記ハウジングはシール部材をさらに含み、前記シール部材は少なくとも一部が前記第1通路に収容されることで、前記蓋体と前記通路壁間をシールし、前記シール部材には前記第1通路と前記第2通路とを連通させるための第4開孔が設けられることを特徴とする請求項
10に記載のハウジング。
【請求項12】
口腔洗浄装置であって、請求項1~
11のいずれか一項に記載のハウジングを含み、前記ハウジングに収容される洗浄アセンブリをさらに含むことを特徴とする口腔洗浄装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年5月8日に中国特許庁に提出された、出願番号が202120980888.5の中国特許出願の優先権を主張し、その全内容が引用により本願に組み込まれている。
【0002】
本願は、口腔洗浄の技術分野に関し、特にハウジング及び口腔洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0003】
口腔洗浄装置は、口腔をケアするための装置であり、一定の圧力を使用して洗浄水流を噴射して歯と口腔を洗浄することができ、現在、人々の日常生活で広く使用されている。
【0004】
従来の口腔洗浄装置における水タンク構造は、通常、逆止弁を使用して吸気を行う。該逆止弁は、一定期間使用すると故障しやすく、その結果、口腔洗浄装置が動作する時、ガスが水タンクに入ることができず、水タンク内に負圧が発生し、洗浄水流を抽出して歯と口腔を洗浄することができなくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記事情に鑑みて、従来の口腔洗浄装置が逆止弁の故障により使用できなくなることが多いという技術的問題を解決するために、ハウジング及び口腔洗浄装置を提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術的問題を解決するために、本願の技術的解決手段1は以下の通りである。
【0007】
口腔洗浄装置用のハウジングであって、前記口腔洗浄装置用の洗浄液を収納するための収容空間が設けられ、第1通路と、前記第1通路とそれぞれ連通する第1開孔及び第2開孔とがさらに設けられ、前記第1開孔は前記第1通路と外部とを連通させることに用いられ、前記第2開孔は前記収容空間と前記第1通路とを連通させることに用いられる。
【0008】
前記ハウジングのいくつかの実施例では、前記第2開孔は前記第1通路と連通する第1端、及び前記収容空間と連通する第2端を含み、前記第1端の断面積は前記第2端の断面積よりも大きい。
【0009】
前記ハウジングのいくつかの実施例では、前記ハウジングには段差部が設けられ、前記段差部は前記第1通路に収容され、前記段差部の前記第1通路に面する側には複数の段差面が設けられ、少なくとも1つの前記段差面には少なくとも1つの前記第1端が形成される。
【0010】
前記ハウジングのいくつかの実施例では、前記ハウジングは第1シェル及び第2シェルを含み、前記第1シェル及び前記第2シェルにより前記収容空間が囲まれてなり、前記第1シェルは前記第2シェルに対して第1方向に沿って相対移動可能であることで、前記収容空間の容積を変更する。
【0011】
前記ハウジングのいくつかの実施例では、前記第1通路は前記第1方向に沿って延伸し、前記第1通路の前記第1方向に沿って対向する両端は前記第1開孔と前記第2開孔とそれぞれ連通する。
【0012】
前記ハウジングのいくつかの実施例では、前記ハウジングは第1シェル及び第2シェルを含み、前記第1シェルはシェル壁及び蓋体を含み、前記シェル壁及び前記第2シェルにより前記収容空間が囲まれてなり、前記蓋体は少なくとも一部が前記シェル壁と間隔をおいて設けられることで前記第1開孔を形成する。
【0013】
前記ハウジングのいくつかの実施例では、前記蓋体には、第3開孔と、前記第1通路と連通する第2通路とが設けられ、前記第3開孔は前記第2通路と前記第1開孔とを連通させることに用いられ、前記第3開孔は前記第1開孔と連通する第3端、及び前記第2通路と連通する第4端を含み、前記第3端の断面積は前記第4端の断面積よりも小さい。
【0014】
前記ハウジングのいくつかの実施例では、前記蓋体に収容室がさらに設けられ、前記蓋体には前記収容室に延伸する突起が設けられ、前記第3開孔は前記突起に形成され、前記収容室を介して前記第1開孔と連通する。
【0015】
前記ハウジングのいくつかの実施例では、前記シェル壁に開口が設けられ、前記蓋体は前記開口を覆着し、前記蓋体は上蓋及び下蓋を含み、前記上蓋及び前記下蓋により前記収容室が囲まれてなり、前記上蓋は少なくとも一部が前記開口の開口壁と間隔をおいて設けられることで前記第1開孔を形成し、前記下蓋は前記開口壁にシール接続され、前記第2通路は前記下蓋を貫通する。
【0016】
前記ハウジングのいくつかの実施例では、前記上蓋及び前記下蓋は少なくとも一部が間隔をおいて設けられることで、前記収容室と前記第1開孔とを連通させるための第3通路を形成する。
【0017】
前記ハウジングのいくつかの実施例では、前記シェル壁には通路壁が設けられ、前記通路壁により前記第1通路が囲まれてなり、前記蓋体は少なくとも一部が前記通路壁に差し込んでシールされることで、前記第1通路と前記第2通路とを連通させる。
【0018】
前記ハウジングのいくつかの実施例では、前記ハウジングはシール部材をさらに含み、前記シール部材は少なくとも一部が前記第1通路に収容されることで、前記蓋体と前記通路壁間をシールし、前記シール部材には前記第1通路と前記第2通路とを連通させるための第4開孔が設けられる。
【0019】
上記技術的問題を解決するために、本願の技術的解決手段2は以下の通りである。
【0020】
口腔洗浄装置であって、上記のようなハウジングを含み、前記ハウジングに収容される洗浄アセンブリをさらに含む。
【発明の効果】
【0021】
本願の実施例を実施すると、以下の有益な効果を有する。
【0022】
上記手段に係るハウジングは口腔洗浄装置に装備して使用され、口腔洗浄装置を保護する機能を有するに加えて、それ自身で口腔洗浄装置の動作中にガスがハウジングをスムーズに出入りすることを確保でき、負圧が発生して歯と口腔を洗浄する洗浄水流を形成できないことを回避する。具体的には、該ハウジングには、収容空間と、第1通路と、第1通路とそれぞれ連通する第1開孔及び第2開孔とが設けられる。収容空間は、洗浄液を収納することに用いられ、第2開孔、第1通路及び第1開孔を順に通じて外部と連通可能である。このように、口腔洗浄装置の動作中に洗浄液を抽出する時、外部ガスが第1開孔、第1通路、及び第2開孔を順に通過して収容空間に入ることができ、洗浄液の抽出により収容空間に負圧が発生して、歯と口腔を洗浄する洗浄水流を形成できないことを回避する。
【0023】
本願の実施例又は従来技術の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、実施例又は従来技術の説明に使用される必要がある図面を簡単に説明し、明らかなように、以下に説明される図面は本願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労働をせずに、これらの図面に基づいてほかの図面を得ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】一実施例における口腔洗浄装置のハウジングの断面図である。
【
図4】
図1に示す口腔洗浄装置の第1シェルの斜視図である。
【
図5】
図1に示す口腔洗浄装置の第1シェルを別の角度から見た斜視図である。
【
図6】
図1に示す口腔洗浄装置の第1シェルの平面図である。
【
図7】
図1に示す口腔洗浄装置の下蓋位置の部分模式図である。
【
図8】
図1に示す口腔洗浄装置の下蓋位置を別の角度から見た部分模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本願の実施例の図面を参照しながら本願の実施例の技術的解決手段を明確かつ完全に説明し、明らかなように、説明される実施例は本願の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。本願の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をせずに得るすべてのほかの実施例はいずれも本願の保護範囲に属する。
【0026】
本願の実施例は、口腔洗浄機などの洗口装置である口腔洗浄装置を提供する。該口腔洗浄装置はハウジング及び洗浄アセンブリを含む。洗浄アセンブリはハウジングに収容される。該口腔洗浄装置は洗浄アセンブリを使用して洗浄液を抽出し、一定の圧力を有する洗浄水流を発生させて歯と口腔を洗浄することができる。該洗浄液は水又は水と洗浄剤との混合液であり得る。
【0027】
具体的には、
図1~
図4及び
図6を併せて参照して、該ハウジング10には収容空間101が設けられる。収容空間101は口腔洗浄装置用の洗浄液を収納することに用いられる。ハウジング10には、第1通路102と、第1通路102とそれぞれ連通する第1開孔103及び第2開孔104とがさらに設けられ、第1開孔103は第1通路102と外部とを連通することに用いられる。第2開孔104は収容空間101と第1通路102とを連通させることに用いられる。
【0028】
以上のように、本願の実施例を実施すると、以下の有益な効果を有する。上記手段に係るハウジング10は口腔洗浄装置に装備して使用され、口腔洗浄装置を保護する機能を有するに加えて、それ自身で口腔洗浄装置の動作中にガスがハウジング10をスムーズに出入りすることを確保でき、負圧が発生して歯と口腔を洗浄する洗浄水流を形成できないことを回避する。具体的には、該ハウジング10には、収容空間101と、第1通路102と、第1通路102とそれぞれ連通する第1開孔103及び第2開孔104とが設けられる。収容空間101は洗浄液を収納することに用いられ、収容空間101は第2開孔104、第1通路102及び第1開孔103を順に通じて外部と連通可能である。このように、口腔洗浄装置の動作中に洗浄液を抽出する時、外部ガスが第1開孔103、第1通路102、及び第2開孔104を順に通過して収容空間101に入ることができ、洗浄液の抽出により収容空間101に負圧が発生して歯と口腔を洗浄する洗浄水流を形成できないことを回避する。
【0029】
一実施例では、
図2に示すように、第2開孔104は第1通路102と連通する第1端1041、及び収容空間101と連通する第2端1042を含む。第1端1041の断面積は第2端1042の断面積よりも大きい。このように、外部ガスが収容空間101に入りやすいとともに、第2端1042において洗浄液の表面張力を利用して第2開孔104を塞ぎ、さらに洗浄液が第1通路102に入るリスクを低減させ、洗浄液が第1通路102を塞いでガスがハウジング10をスムーズに出入りできなくなることを防止する。
【0030】
一実施例では、
図3に示すように、ハウジング10には段差部111が設けられ、段差部111は第1通路102に収容され、段差部111の第1通路102に面する側には複数の段差面1111が設けられ、少なくとも1つの段差面1111には少なくとも1つの第1端1041が形成される。このように、段差部111が設けられることで、隣接する段差面1111の高低差によってガスが収容空間101に入る時に異物が第2開孔104を塞ぐことを防止することができ、具体的には、各段差面1111間に高低差があるため、相対位置の高い段差面1111にある第1端1041は相対位置の低い段差面1111にある第1端1041よりも塞がれ難い。従って、相対位置の低い第1端1041が塞がれている時、相対位置の高い第1端1041は依然として流通を維持でき、ガスがハウジング10をスムーズに出入りしやすくなる。具体的には、複数の段差面1111には、第1端1041を有する段差面1111と第1端1041を有しない段差面1111が含まれる。段差面1111間の高低差によって、各第1端1041の位置をずらして配置し、そのうち1つの第1端1041が塞がれている時、残りの第1端1041は依然として流通を維持できる。本実施例では、第2開孔104は第1端1041と1対1で対応し、対応する段差面1111と垂直に段差部111を貫通し、第1端1041を有しない段差面1111は段差部111を貫通する対応する第2開孔104がないため、強度が高く、ハウジング10の全体的強度を向上させることができる。ほかの実施例では、第2開孔104は複数の第1端1041を有してもよく、各第1端1041は少なくとも2つの段差面1111に分布することを理解できる。
【0031】
一実施例では、
図1に示すように、ハウジング10は第1シェル11及び第2シェル12を含み、第1シェル11及び第2シェル12により収容空間101が囲まれてなり、第1シェル11は第2シェル12に対して第1方向に沿って相対移動可能であることで、収容空間101の容積を変更する。このように、第1シェル11と第2シェル12との両方の位置を調整することで収容空間101の容積を増加させて、より多くの洗浄液を収納することができる。また、上記言及された水と洗浄剤との配合を容易にするように収容空間101の容積を所定の容積に調整してもよい。本実施例では、第2シェル12には注入口120が設けられ、それによって水、洗浄剤及び予め配合された水と洗浄剤との混合液を注入しやすくする。ハウジング10は、注入口120をシールするためのプラグ13をさらに含む。本実施例では、第2シェル12には、口部121と、口部121を覆着してシールするためのシールカバー122が設けられ、シールカバー122は第2シェル12に着脱可能に接続されることで、収容空間101に対応する第2シェル12の内壁を容易に洗浄し、洗浄液の清浄度を確保する。さらに、第1方向は
図1における矢印Xが指す方向と平行である。
【0032】
一実施例では、
図1~
図3に示すように、第1通路102は第1方向に沿って延伸する。第1通路102の第1方向に沿って対向する両端は第1開孔103と第2開孔104とそれぞれ連通する。このように、第1開孔103と第2開孔104との間の距離を低減させて、ガスがハウジング10をスムーズに出入りしやすくなることができる。
【0033】
一実施例では、
図1及び
図2に示すように、第1シェル11はシェル壁112及び蓋体113を含む。シェル壁112及び第2シェル12により収容空間101が囲まれてなる。蓋体113は少なくとも一部がシェル壁112と間隔をおいて設けられることで第1開孔103を形成する。このように、蓋体113とシェル壁112との間の間隙を使用して第1開孔103を形成し、第1開孔103が大きすぎて大寸法の異物が第1通路102に入ることを回避する。また、第1開孔103は蓋体113とシェル壁112との間に位置し、蓋体113を囲んで設けられ、大きなガス流通面積を有することを確保する。上記第1開孔103が設けられることで、第1開孔103の一部が塞がれている時、ほかの位置が依然として流通を維持できることを確保することもできる。異物が第1開孔103の一部を塞ぐ時に該異物に作用する吸着力を低減させ、第1通路102に吸入されることを防止することもできる。
【0034】
一実施例では、
図2に示すように、蓋体113には、第3開孔114と、第1通路102と連通する第2通路115とが設けられる。第3開孔114は第2通路115と第1開孔103とを連通させることに用いられ、第3開孔114は第1開孔103と連通する第3端1141、及び第2通路115と連通する第4端1142を含み、第3端1141の断面積は第4端1142の断面積よりも小さい。このように、異物が第3開孔114から第2通路115に入りさらに第1通路102に入ることをさらに防止することができる。
【0035】
一実施例では、
図2及び
図8に示すように、蓋体113には収容室116がさらに設けられる。蓋体113には収容室116に延伸する突起117が設けられ、第3開孔114は突起117に形成され、収容室116を介して第1開孔103と連通する。突起117が設けられることで、異物が第3開孔114を塞ぐことを防止することができる。具体的には、突起117が収容室116に向かって突出することで、第3端1141の位置を収容室116内に形成された異物の堆積層よりも高くし、第3端1141が塞がれることを防止することができる。
【0036】
さらに、
図2に示すように、突起117の収容室116に面する側は円弧面を有する。このように、第3端1141を円弧面の上部に位置させて、できるだけ異物堆積層から遠くし、第3端1141が塞がれることを防止することができる。
【0037】
一実施例では、
図2に示すように、シェル壁112には開口1120が設けられる。蓋体113は開口1120を覆着する。このように、蓋体113をシェル壁112に着脱可能に接続することができ、洗浄アセンブリ20が第1シェル11内に装着されやすい。さらに、蓋体113は上蓋1131及び下蓋1132を含み、上蓋1131及び下蓋1132により収容室116が囲まれてなり、上蓋1131は少なくとも一部が開口1120の開口壁と間隔をおいて設けられることで第1開孔103を形成し、下蓋1132は開口壁にシール接続され、第2通路115は下蓋1132を貫通する。このように、下蓋1132と開口壁とのシール接続によって外部ガスや異物が下蓋1132と開口壁との間から第1シェル11に入って洗浄アセンブリ20の正常動作を妨げることを防止する。上蓋1131は開口壁と部分的に又は完全に間隔をおいて設けられてもよく、それによって第1開孔103を形成する。さらに、下蓋1132は軟質材料からなってもよく、それによって開口壁とのシール接続時の変形量を増加させて、シール効果を向上させる。また、上蓋1131は硬質材料からなってもよく、それによって下蓋1132に対する上蓋1131の保護作用を向上し、下蓋1132への外部からの衝撃によるシール効果の低下を防止する。
【0038】
一実施例では、
図2に示すように、上蓋1131及び下蓋1132は少なくとも一部が間隔をおいて設けられることで、収容室116と第1開孔103とを連通させるための第3通路118を形成する。第3通路118が設けられることで、異物が収容室116に入る確率をさらに低下させ、ガスがハウジング10にスムーズに入り得ることを確保することできる。
【0039】
一実施例では、
図1及び
図5に示すように、シェル壁112には通路壁1121が設けられ、通路壁1121により第1通路102が囲まれてなり、通路壁1121が設けられることで第1通路102内を流れるガスの安定性を確保する。また、ガスによる洗浄アセンブリ20の損傷を回避する。さらに、蓋体113は少なくとも一部が通路壁1121に差し込んでシールされることで、第1通路102と第2通路115とを連通させる。
【0040】
さらに、
図2及び
図7に示すように、ハウジング10はシール部材14をさらに含み、シール部材14は少なくとも一部が第1通路102に収容されることで、蓋体113と通路壁1121間をシールする。このように、シール部材14が設けられることで、蓋体113と通路壁1121間のシール性をさらに向上させるとともに、蓋体113と通路壁1121とを柔軟に接続し、振動による蓋体113と通路壁1121間のシール不良を回避することができる。シール部材14には、第1通路102と第2通路115とを連通させるための第4開孔140が設けられる。
【0041】
一実施例では、
図4、
図6~
図8に示すように、洗浄アセンブリ20は、駆動ユニット21と、駆動ユニット21の両端に位置する吸入端22及び排出端23と、を含む。吸入端22は第1シェル11に設けられ、収容空間101と連通する。排出端23は下蓋1132に接続される。駆動ユニット21は吸入端22によって洗浄液を収容空間101から導出して一定の圧力で排出端23から排出することで、歯と口腔を洗浄することができる。
【0042】
上記実施例の各技術的特徴を任意に組み合わせることができ、簡潔に説明するために、上記実施例の各技術的特徴のすべての可能な組み合わせを説明していないが、これらの技術的特徴の組み合わせに矛盾がない限り、本明細書に記載の範囲に属すると考えられる。
【0043】
以上、本願の好ましい実施例のみを開示したが、もちろんそれに基づき本願の特許請求の範囲を限定することはできず、従って、本願の請求項に基づいて行われる同等の変化も本願に含まれる範囲に属する。