(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-11
(45)【発行日】2025-03-19
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム、情報処理装置の制御方法および情報処理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20230101AFI20250312BHJP
【FI】
G06Q10/06
(21)【出願番号】P 2024074462
(22)【出願日】2024-05-01
(62)【分割の表示】P 2020126113の分割
【原出願日】2019-07-12
【審査請求日】2024-05-31
(73)【特許権者】
【識別番号】390002761
【氏名又は名称】キヤノンマーケティングジャパン株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】592135203
【氏名又は名称】キヤノンITソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100189751
【氏名又は名称】木村 友輔
(74)【代理人】
【識別番号】100227857
【氏名又は名称】中山 圭
(72)【発明者】
【氏名】横山 博忠
【審査官】田中 寛人
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-73912(JP,A)
【文献】特表2008-538038(JP,A)
【文献】特開2008-225800(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
選択状態のオブジェクトと非選択状態のオブジェクトを
組織階層図の少なくとも一部として表示させることが可能な
表示制御手段と、
前記
表示制御手段
による制御で表示されたオブジェクトの
うち、非選択状態である
オブジェクトが第1の操作で指定された場合、
指定された当該オブジェクト
以下の階層
のオブジェクトを選択状態とし、当該
オブジェクト以下の階層
に含まれない他の
オブジェクトを非選択状態と
するように制御する制御手段と、
ユーザの指示により、選択状態となったオブジェクトに対応する前記組織階層図の組織データと該組織データに紐付く人事情報に基づき、該人事情報を出力する出力手段と、
を有し、
前記組織階層図の各オブジェクトは、デフォルトで選択
状態であることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
選択状態のオブジェクトと非選択状態のオブジェクトを組織階層図
の少なくとも一部として表示させることが可能な表示制御手段
と、
前記表示制御手段による制御で表示
されたオブジェクト
のうち、非選択状態である
オブジェクトが第1の操作で指定された場合、
指定された当該オブジェクト
以下の階層
のオブジェクトを選択状態とし、当該
オブジェクト以下の階層に含まれない他のオブジェクトを非選択状態とするように制御する制御手段と、
ユーザの指示により、選択状態となったオブジェクトに対応する前記組織階層図の組織データと該組織データに紐付く人事情報に基づき、該人事情報を出力する出力手段と、
を有し、
前記制御手段は、非選択状態であるオブジェクトが前記第1の操作で指定された場合に、前記他の階層
のオブジェクトのうち選択状態であったオブジェクトを非選択状態
に変更するように制御することを特徴とする
情報処理装置。
【請求項3】
前記
出力手段は、
選択状態となったオブジェクト
に対応する前記組織階層図の組織データと該組織データに紐付く人事情報に基づき、少なくとも1つの該組織データと
該人事情報とを出力することを
特長とする請求項
1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御手段
は、前記表示制御手段による制御
で表示されたオブジェクト
のうち、選択状態であるオブジェクト
が前記第1の操作で指定された場合、指定された当該オブジェクト
以下の階層に含まれない他のオブジェクトの選択状態を維持して、当該オブジェクト以下の階層のオブジェクトを非選択状態とするように制御することを特徴とする請求項1乃至3
のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御手段
は、前記表示制御手段による制御
で表示されたオブジェクト
のうち、非選択状態であるオブジェクト
が第2の操作で指定された場合、指定された当該オブジェクト
以下の階層に含まれない他のオブジェクトの選択状態を維持して、当該オブジェクト以下の階層のオブジェクトを選択状態とするように制御することを特徴とする請求項1乃至4
のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記
出力手段は、選択状態となったオブジェクトに
対応する組織データ
と該組織データ
に紐付く人事情報に基づき、表計算ソフトウェアに該組織データ
と該人事情報とを階層構造状に表示するデータを出力する
ことを特徴とする請求項1乃至5
のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記出力手段
が出力する人事情報には、
選択状態
となったオブジェクト
に対応する組織名と、該組織に所属する人員の
コード情報又は氏名の
少なくとも一方が含まれることを特徴とする請求項
1乃至6
のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
選択状態のオブジェクトと非選択状態のオブジェクトを
組織階層図の少なくとも一部として表示させることが可能な
表示制
御ステップと、
前記
表示制
御ステップによる制御で表示されたオブジェクトの
うち、非選択状態である
オブジェクトが第1の操作で指定された場合、
指定された当該オブジェクト
以下の階層
のオブジェクトを選択状態とし、当該
オブジェクト以下の階層
に含まれない他の
オブジェクトを非選択状態と
する
ように制御する制御ステップと、
ユーザの指示により、選択状態となったオブジェクトに対応する前記組織階層図の組織データと該組織データに紐付く人事情報に基づき、該人事情報を出力する出力ステップと、
を有し、
前記組織階層図の各オブジェクトは、デフォルトで選択状態であることを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項9】
選択状態のオブジェクトと非選択状態のオブジェクトを
組織階層図の少なくとも一部として表示させることが可能な
表示制御ステップと、
前記
表示制御ステップ
による制御で表示されたオブジェクトの
うち、非選択状態である
オブジェクトが第1の操作で指定された場合、
指定された当該オブジェクト
以下の階層
のオブジェクトを選択状態とし、当該
オブジェクト以下の階層
に含まれない他の
オブジェクトを非選択状態と
する
ように制御する制御ステップと、
ユーザの指示により、選択状態となったオブジェクトに対応する前記組織階層図の組織データと該組織データに紐付く人事情報に基づき、該人事情報を出力する出力ステップと、
を有し、
前記制御ステップ
は、非選択状態であるオブジェクトが前記第1の操作で指定された場合に、前記他の階層のオブジェクトのうち選択状態であったオブジェクトを非選択状態に変更するように制御することを特徴とする情報処理
装置の制御方法。
【請求項10】
選択状態のオブジェクトと非選択状態のオブジェクトを組織階層図の少なくとも一部として表示させることが可能な表示制御手段と、
前記表示制御手段による制御で表示されたオブジェクトのうち、非選択状態であるオブジェクトが第1の操作で指定された場合、指定された当該オブジェクト以下の階層のオブジェクトを選択状態とし、当該オブジェクト以下の階層に含まれない他のオブジェクトを非選択状態とするように制御する制御手段と、
ユーザの指示により、選択状態となったオブジェクトに対応する前記組織階層図の組織データと該組織データに紐付く人事情報に基づき、該人事情報を出力する出力手段
を有し、
前記組織階層図の各オブジェクトは、デフォルトで選択状態であることを特徴とする情報処理システム。
【請求項11】
選択状態のオブジェクトと非選択状態のオブジェクトを組織階層図の少なくとも一部として表示させることが可能な表示制御手段と、
前記表示制御手段による制御で表示されたオブジェクトのうち、非選択状態であるオブジェクトが第1の操作で指定された場合、指定された当該オブジェクト以下の階層のオブジェクトを選択状態とし、当該オブジェクト以下の階層に含まれない他のオブジェクトを非選択状態とするように制御する制御手段と、
ユーザの指示により、選択状態となったオブジェクトに対応する前記組織階層図の組織データと該組織データに紐付く人事情報に基づき、該人事情報を出力する出力手段と、
を有し、
前記制御手段は、非選択状態であるオブジェクトが前記第1の操作で指定された場合に、前記他の階層のオブジェクトのうち選択状態であったオブジェクトを非選択状態に変更するように制御することを特徴とする情報処理システム。
【請求項12】
少なくとも1つのコンピュータを
、請求項1乃至
7のいずれか1項に記載
された情報処理装置
の各手段として機能させる
ためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、階層図におけるオブジェクトの選択の仕組みに関する。
【背景技術】
【0002】
会社の組織は通常、複数の部門がツリー構造をなして形成されており、例えば、
図4のように、左側が上位組織であり、右に進む順に下位組織となるようなツリー構造をなしていることが多い。
【0003】
上記のようなツリー構造をなしている場合、ユーザの所属している会社の社員情報をユーザが選択して部門毎に一覧で出力したいという要求がある。
【0004】
そのためには、対象範囲の組織図を見やすく表示し、該当する組織を容易に選択して必要な社員情報を自由に設定し、出力できる仕組みが求められる。
【0005】
特許文献1には、組織を構成する所属情報に基づいて、複数の所属単位がツリー状に配置された組織図を表示する場合に、所属単位毎に設定された所属表示属性情報に基づいて、組織図への所属単位の表示、非表示を適宜制御させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1は、自社以外のグループ内会社の社員情報をどのレベル(階層)まで閲覧可能とするかを設定しているものであり、社内の所属毎に社員情報を表示させることは考慮されていない。
【0008】
すなわち、社内の閲覧したい部門毎の社員情報を組織図から容易に選択させることは記載されていない。
【0009】
本発明の目的は、複数のデータの関連性をオブジェクトを用いて階層的に示す階層図において、オブジェクトの選択を容易にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、選択状態のオブジェクトと非選択状態のオブジェクトを組織階層図の少なくとも一部として表示させることが可能な表示制御手段と、
前記表示制御手段による制御で表示されたオブジェクトのうち、非選択状態であるオブジェクトが第1の操作で指定された場合、指定された当該オブジェクト以下の階層のオブジェクトを選択状態とし、当該オブジェクト以下の階層に含まれない他のオブジェクトを非選択状態とするように制御する制御手段と、
ユーザの指示により、選択状態となったオブジェクトに対応する前記組織階層図の組織データと該組織データに紐付く人事情報に基づき、該人事情報を出力する出力手段と、
を有し、
前記組織階層図の各オブジェクトは、デフォルトで選択状態であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、複数のデータの関連性をオブジェクトを用いて階層的に示す階層図において、オブジェクトの選択を容易にする効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施形態に係る情報処理システムのシステム構成を示すブロック図である。
【0013】
【
図2】本発明の実施形態に係るクライアント端末100、アプリケーションサーバ101、データベースサーバ102に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0014】
【
図3】本発明の実施形態に係る人事情報出力処理手順の一例を説明する第1のフローチャートである。
【0015】
【
図4】本発明の実施形態に係る人事組織の組織構成の例を示す模式図である。
【0016】
【
図5】本発明の実施形態に係るクライアント端末100のディスプレイ210に表示される、表計算ソフトウェアに出力するデータの検索条件を選択させる画面イメージの一例を示す模式図である。
【0017】
【
図6】本発明の実施形態に係るクライアント端末100のディスプレイ210に表示される組織階層図の画面イメージの一例を示す模式図である。
【0018】
【
図7】本発明の実施形態に係るクライアント端末100のディスプレイ210に表示される組織階層図の画面イメージの一例を示す模式図である。
【0019】
【
図8】本発明の実施形態に係るクライアント端末100のディスプレイ210に表示される組織階層図の画面イメージの一例を示す模式図である。
【0020】
【
図9】本発明の実施形態に係るクライアント端末100のディスプレイ210に表示される組織階層図の画面イメージの一例を示す模式図である。
【0021】
【
図10】本発明の実施形態に係るクライアント端末100のディスプレイ210に表示される組織階層図の画面イメージの一例を示す模式図である。
【0022】
【
図11】本発明の実施形態に係るクライアント端末100のディスプレイ210に表示される組織階層図の画面イメージの一例を示す模式図である。
【0023】
【
図12】本発明の実施形態に係るクライアント端末100のディスプレイ210に表示される組織階層図の画面イメージの一例を示す模式図である。
【0024】
【
図13】本発明の実施形態に係る表計算ソフトウェアに出力されるデータの例を示す模式図である。
【0025】
【
図14】本発明の実施形態に係る人事情報出力処理手順の一例を説明する第2のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
<第1実施例>
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。まず、
図1を参照して、本発明のシステム構成を説明する。
【0027】
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理システムのシステム構成を示すブロック図である。
【0028】
アプリケーションサーバ101は、データベースサーバ102からデータを受信し、クライアント端末100にデータや本発明のアプリケーションを送信する処理を行う。
【0029】
クライアント端末100は、ユーザが使用する端末であり、ユーザの操作により、アプリケーションサーバからアプリケーションを受信し、クライアント端末が受信するデータの形式やデータ内容などをユーザに選ばせる。ユーザにより選ばれたデータをデータベースサーバ102から取得し、表計算ソフトウェアなどに結果として出力する。
【0030】
データベースサーバ102は、データをアプリケーションサーバ101に送信し、送ったデータは、クライアント端末100に送信され、ユーザにより表計算ソフトウェアなどに出力される
なお、本発明の実施例では、アプリケーションプログラムをクライアント端末100に送信して、クライアント端末100でアプリケーションが動作し、結果を出力する仕様として記載しているが、動作するアプリケーションはアプリケーションサーバに存在してもよく、その際は、クライアント端末100は画面表示(たとえば、ウェブブラウザなど)を行い、データを表計算ソフトウェアに出力する処理を実行しても良い。
【0031】
また、各情報処理装置は、複数の筐体から構成されていても良いし、いくつかの筐体は一つで構成されていても良い。たとえば、アプリケーションサーバ101とデータベースサーバ102は一つの筐体でも良いし、クライアント端末100とアプリケーションサーバ101も共通の筐体としてもよい。
【0032】
次に、
図2を参照して、本発明で利用する情報処理装置のハードウェア構成について説明する。
【0033】
図2は、本発明の実施形態に係るクライアント端末100、アプリケーションサーバ101、データベースサーバ102に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0034】
図2において、201はCPUで、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM203あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、画像管理を実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0035】
202はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM203あるいは外部メモリ211からRAM202にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0036】
また、205は入力コントローラで、キーボードやポインティングデバイス等の入力装置209からの入力を制御する。206はビデオコントローラで、ディスプレイ装置210等の表示器への表示を制御する。これらは必要に応じて操作者が使用するものである。
【0037】
207はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0038】
また、外部メモリ211のハードディスク(HD)は、情報処理装置において、録画された音声付動画や音声ファイルを記憶する大容量のメモリ領域を有している。
【0039】
208は通信I/F(インタフェース)コントローラで、ネットワーク(例えば、無線LANなど)を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0040】
なお、CPU201は、例えばRAM202内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ装置210上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ装置210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0041】
本発明を実現するための後述するフローチャートに示す各ステップの処理は、コンピュータで読み取り実行可能なプログラムにより実行され、そのプログラムは外部メモリ211に記録されている。そして、必要に応じてRAM202にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等も、外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
【0042】
次に、
図3のフローチャートを参照して、指定された組織情報内の指定された人事情報を出力する処理について説明する。
【0043】
図3は、本発明の実施形態に係る人事情報出力処理手順の一例を説明する第1のフローチャートであり、S301~S315の各ステップは、クライアント端末100上のCPU201で実施される各処理である。なお、処理の主体が前述したようなアプリケーションサーバ101である場合は、各表示ステップは、クライアント端末100への送信ステップとなり、ユーザからの入力受付ステップは、クライアント端末100からの受信ステップとなる。
【0044】
図3のフローチャートは、たとえば、人事担当者が社員情報を出力したい場合に、クライアント端末100上で本発明のアプリケーションを実行すると開始される処理の流れである。
【0045】
図3のフローチャートが開始されると、まずクライアント端末100のCPU201は、クライアント端末100のディスプレイ210に、検索条件選択画面を表示する。検索条件選択画面を
図5を参照して説明する。
【0046】
図5は、本発明の実施形態に係るクライアント端末100のディスプレイ210に表示される、表計算ソフトウェアに出力するデータの検索条件を選択させる画面イメージの一例を示す模式図である。
【0047】
図5の500が検索条件選択画面の画面全体のイメージ図の例である。501はラジオボタンになっている選択項目であり、出力条件511から組織階層図のどの階層を表示するかを選択できる。500の場合は、501のように「全部門」が選択されているので、組織階層図は該当する会社の全部門を表示する。
【0048】
また、「全選択する」チェックボックス503がチェックされると、組織階層図の全部門が選択状態となった状態で組織階層図を表示する。表示例は
図6を参照して後述する。
【0049】
502のチェックボックスは、表計算ソフトウェアに出力する情報を選択するチェックボックスであり、502の「社員情報出力」が選択されているので、データベースサーバ102が有する社員情報を出力する処理を行う。
【0050】
502が選択されると、502で選択された情報に応じて、出力するデータリストを選択する画面510を表示する。510はデータベースサーバ102が有するデータ項目であり、510以下にデータベース内のデータ項目がリストアップされている。
【0051】
510のデータ項目の中から、たとえば、「職員コード」と「従業員氏名」を出力したい場合は、「職員コード」504と「従業員氏名」505のチェックボックスにチェックを入れる。
図3のフローチャートの説明に戻る。
【0052】
図3のステップS301において、検索条件画面を表示すると、次のステップS302において、クライアント端末100のCPU201は、ユーザから検索条件の入力を受け付ける。検索条件としては、
図5で前述したような、たとえば、「全部門」(501)が選択された状態(503)で、「社員情報」(502)の内,「職員コード」(504)と「従業員氏名」(505)の情報を出力する条件などの指定を受け付ける。
【0053】
次に、ステップS303において、クライアント端末100のCPU201は、ステップS301で表示した画面上のボタンの内、以下のいずれかが押下されたかを判断し、処理を分ける。
【0054】
「検索ボタン」506が押下されると、クライアント端末100のCPU201は、ステップS304へと処理を遷移し、組織階層図を表示して、ユーザに表計算ソフトウェアに出力する情報を選択させる処理へと遷移する。
【0055】
「Excel(登録商標)ボタン」507が押下されると、クライアント端末100のCPU201は、ステップS313へと処理を遷移し、たとえば、
図5の500の検索条件で組織階層図を表示せず、表計算ソフトウェアにデータを出力する処理へと遷移する。詳細は後述する。
【0056】
「閉じるボタン」508が押下されると、クライアント端末100のCPU201は、ステップS315へと処理を遷移し、表示されている
図5の500の画面を閉じて、本発明の処理を終了する。
【0057】
「検索ボタン」506が押下され、ステップS304へと処理を遷移した場合の処理について説明する。
【0058】
ステップS304において、クライアント端末100のCPU201は、組織階層図画面を表示する。組織階層図の例を
図6を参照して説明する。
【0059】
図6は、本発明の実施形態に係るクライアント端末100のディスプレイ210に表示される組織階層図の画面イメージの一例を示す模式図である。なお、
図6や
図7に表示される組織階層図は、
図4のような組織データを有する例を示している。
図4は組織情報402と、その組織に紐づく人事情報403からなっている。なお、人事情報は403は、
図5の510にリストとして表示されているフィールドデータ全てを持っていてもよいし、一部だけを持っていても良い。
図4にはフィールドデータの一部を表示している。また、
図4は組織情報402のみを表示して、人事情報403を省略している部門もある。
【0060】
図6の600は、会社の組織階層図を表示した例であり、601が会社組織のトップ(ルートノード)である。602は1階層下の組織であり、603は2階層下の組織、609は3階層下の組織である。600の場合、609は葉ノード(最下部組織)である。
【0061】
608の「―」ボタンを押下すると、以下の階層(603の「―」ボタン608であれば、603以下の階層609)を603に格納して表示することができる。「―」ボタンはいわゆる畳み込みボタンであり、格納した603のボタン608は「+」ボタンに変わる。「+」ボタンを押下すると、再び609の階層を表示し、608は「―」ボタンへと切り替わる。このボタンのように、組織階層を畳み込めることにより、下位階層を表示するレベルを選ぶことができる。609は最下部組織であるため、畳み込みボタンである608に該当するボタンはない。
【0062】
また、組織階層を示す組織オブジェクト(各ノード、たとえば601~603、609など)は白抜き文字で表示されているが、白抜き文字で表示されている組織オブジェクト(各ノード)は表計算ソフトウェアに出力される組織の人事情報を選択している状態(選択状態)を示している。逆に、組織オブジェクト(各ノード)が黒字で表示されている場合(たとえば、
図8の801など)は、該当する組織オブジェクトは選択されていない状態(非選択状態)であることを示している。
図6の600の状態で「Excel(登録商標)出力ボタン」607が押下されると、全組織の人事情報を出力することが可能になる。表計算ソフトウェア「Excel(登録商標)出力ボタン」607押下後の処理は、ステップS313以降の処理で後述する。
【0063】
604は組織情報の全体像を縮小した画像、いわゆるサムネイル画像であり、600の全体で表示している組織階層図が全組織のどの辺りを表示しているのかを示す図である。
【0064】
605は、表計算ソフトウェアに出力する際のタイトルであり、ユーザにより入力される値である。606は画面遷移ボタンであり、606ボタンを押下すると、
図5の画面に遷移する処理を行う。また、
図5の509を押下することにより、
図6の600の画面に遷移することもできる。
図3のフローチャートの説明に戻る。
【0065】
図3のフローチャートのステップS304により、
図6のような組織階層図画面を表示すると、次のステップS305において、クライアント端末100のCPU201は、ユーザの入力や操作を受け付ける。
【0066】
ユーザの入力や操作を受け付けると、次のステップS306へと処理を遷移し、ステップS306において、クライアント端末100のCPU201は、押下されたボタン(オブジェクト)により処理を分ける。
【0067】
ステップS306において、ユーザから組織階層図の中の組織オブジェクト(たとえば、
図6の601~603,609など)が押下されたか、それ以外のボタンが押下されたかを判断する。組織オブジェクトが押下された場合は、ステップS307へと処理を遷移する。以下、ステップS307~S311の処理を、
図7~
図12を参照して説明する。ステップS307~S311で選択された組織オブジェクトの人事情報を最終的に表計算ソフトウェアに出力する処理はステップS313、S314で後述する。
【0068】
図7は、本発明の実施形態に係るクライアント端末100のディスプレイ210に表示される組織階層図の画面イメージの一例を示す模式図であり、
図6の組織図の右側で表示されていなかった領域を表示した組織階層図である。なお、
図7から
図12にある702のような吹き出しや、中の文言は、画面の操作説明を補うための説明文である。
【0069】
図7の700には、
図6の600内の組織図の右側で表示されていなかった領域が表示されており、703のように9階層からなる組織階層が表示されている。
【0070】
700のような組織階層が表示されている際に、ユーザにより組織オブジェクト(ノード)の701が押下される(ステップS306でYes)と、次にクライアント端末100のCPU201は、ステップS307へと処理を遷移し、押下された組織オブジェクト(ノード)が選択状態か非選択状態かを取得する。
【0071】
図7の701は白抜き文字であるため、選択状態であり、選択状態であるため、ステップS307でYesへと遷移し、次のステップS311の処理を実行する。
【0072】
ステップS311へと処理を遷移すると、クライアント端末100のCPU201は、押下された組織オブジェクト(ノード)以下の組織階層を非選択状態に変更する。
図7の例では、組織オブジェクト701以下の組織オブジェクト(ノード)を非選択状態とする。
【0073】
ステップS311の処理の後、アプリケーションの処理はステップS304の処理へと戻る。
【0074】
ステップS304へと処理が戻ると、再び組織階層図を表示する。このときに表示する画面イメージを
図8を参照して説明する。
【0075】
図8は、本発明の実施形態に係るクライアント端末100のディスプレイ210に表示される組織階層図の画面イメージの一例を示す模式図であり、
図7の組織オブジェクト701が押下された後の画面イメージを表示した組織階層図である。
【0076】
図8の800では、組織オブジェクト701が押下された後なので、組織オブジェクト801以下の階層である破線802で囲まれた領域が非選択状態(文字が黒字で表示されている状態)に変更されている。
【0077】
800の状態でステップS305において、クライアント端末100のCPU201は、組織オブジェクト801の押下を受け付けると、押下されたボタンが組織オブジェクトであるので(ステップS306でYes)、ステップS307へと処理を遷移する。次のステップS307において、クライアント端末100のCPU201は、押下された組織オブジェクトが選択状態か否かの判断処理を行う。800の場合、押下された組織オブジェクト801は非選択状態(文字が黒字で表示されている状態)であるので、ステップS307の判断分岐はNoへと遷移し、ステップS308の処理を実行する。
【0078】
ステップS308において、クライアント端末100のCPU201は、組織オブジェクトが押下された際に、同時に「Ctrl(コントロール)」キー、もしくは「Shift」キーが押されていたかを判断する。「Ctrl(コントロール)」キー、もしくは「Shift」キーが押されて、組織オブジェクトが押下された場合は、現在選択状態である組織階層図の選択状態を変更せず、押下された組織オブジェクト以下のみを選択状態にするための判断分岐である。「Ctrl(コントロール)」キーや「Shift」キーが押下されていない状態で組織オブジェクトが押下された場合は、ステップS309へと処理を遷移し、「Ctrl(コントロール)」キー、もしくは「Shift」キーが押下された状態で組織オブジェクトが押下された場合は、ステップS310へと処理を遷移する。
【0079】
800の場合、「Ctrl(コントロール)」キーや「Shift」キーは押下していない状態で、組織オブジェクト801が押下された例として説明を続ける。
【0080】
800の場合、組織オブジェクト801が「Ctrl(コントロール)」キーや「Shift」キーが押下されていない状態で、押下されたため、ステップS308の判断分岐はNoへと遷移する。
【0081】
ステップS309へと処理を遷移すると、クライアント端末100のCPU201は、全組織を非選択状態へと変更する。
【0082】
その後、ステップS310において、ステップS305で押下された組織オブジェクト以下を選択状態に変更する。
【0083】
ステップS304に戻って、表示される組織階層図を
図9を参照して説明する。
【0084】
図9は、本発明の実施形態に係るクライアント端末100のディスプレイ210に表示される組織階層図の画面イメージの一例を示す模式図であり、
図8の状態で「Ctrl(コントロール)」キーや「Shift」キーが押下せずに組織オブジェクト801を押下した後の画面イメージを表示した組織階層図である。
【0085】
図9の900は、組織オブジェクト901以下の階層である破線902で囲まれた領域だけが選択状態(文字が白抜き文字)で表示されている。なお、選択状態となっている領域は
図4の401の領域と同じ領域である。
【0086】
このような選択方法により、ユーザは表示したい組織階層以下の人事情報を簡単に選択することができる。また、単に選択状態と非選択状態を入れ替えているだけではなく、選択しなかった組織階層以下は非選択状態としているため、デフォルトで全組織が選択されている状態、すなわち全組織の人事情報取得できる状態から、ある組織階層以下の人事情報を取得することが容易となる。ユーザが誤って全組織が選択されていない状態で表計算ソフトウェアに出力するなどのミスを防ぎ、全組織の人事情報か、所定の組織の人事情報かの少なくとも1つは確実に取得することができる。
【0087】
図9の900の状態で表計算ソフトウェアに出力する「Excel(登録商標)ボタン」904が押下されると、
図13のような表計算ソフトウェアのデータを出力する。詳細は後述する。
【0088】
図9の900の状態で、たとえば、組織オブジェクト903を押下すると、上記と同様にステップS305からステップS310の処理を実行し、
図10のような表示状態を作り出すことができる。
【0089】
図10は、本発明の実施形態に係るクライアント端末100のディスプレイ210に表示される組織階層図の画面イメージの一例を示す模式図であり、
図9の状態で組織オブジェクト903を押下した後の画面イメージを表示した組織階層図である。
【0090】
図10の1000の組織階層図では、
図9の組織オブジェクト903に対応する
図10の組織オブジェクト1001以下である1002の領域が選択領域として白抜き文字で表示しており、他の組織オブジェクトは非選択状態(黒文字)で表示している。
【0091】
図10の1000の状態で、たとえば、「Ctrl」キーを押下しながら組織オブジェクト1003を押下した場合の処理を説明する。
【0092】
「Ctrl」キーを押下しながら、
図10の組織オブジェクト1003を押下すると、ステップS305からステップS310の処理の内、ステップS306でYes(「Ctrl(コントロール)」キー、もしくは「Shift」キーが押下された状態で組織オブジェクトが押下された)に遷移するので、この場合、全組織を非選択状態にするステップS309の処理を実行せず、ステップS310へと処理をする。したがって、既に選択状態である組織オブジェクトを、非選択状態に変更せず、押下された組織オブジェクト以下を選択状態に変更する。変更された後、ステップS304へと遷移し、表示される組織階層図の例を
図11を参照して説明する。
【0093】
図11は、本発明の実施形態に係るクライアント端末100のディスプレイ210に表示される組織階層図の画面イメージの一例を示す模式図であり、
図10の状態で「Ctrl」キーを押下しながら組織オブジェクト1003を押下された後の画面イメージを表示した組織階層図である。
【0094】
図11の1100の組織階層図では、
図10の組織オブジェクト1001以下に対応する組織オブジェクト1103以下を選択状態としたまま、組織オブジェクト1003以下に対応する組織オブジェクト1101の領域を選択状態(白抜き文字表示状態)にして表示している。
【0095】
上記のように、階層が異なる複数の組織を選択して人事情報を出力したい場合、「Ctrl(コントロール)」キーや「Shift」キーを押下しながら、出力したい組織オブジェクトを押下することにより、階層が異なる複数の組織を選択してそれらの人事情報を出力することができる。
【0096】
図11の1100の状態で、たとえば、組織オブジェクト1102を押下した場合の処理を説明する。
【0097】
「Ctrl(コントロール)」キーや「Shift」キーを押下せずに、
図11の組織オブジェクト1102を押下すると、ステップS305からステップS310の処理の内、ステップS306でNo(「Ctrl(コントロール)」キー、もしくは「Shift」キーが押下されていない状態で組織オブジェクトが押下された)に遷移するので、この場合、全組織を非選択状態にするステップS309へと処理を遷移し、全組織の選択状況を非選択状態に変更する。その後、ステップS310において、組織オブジェクト1102以下の組織オブジェクトを選択状態に変更する。変更された後、ステップS304へと遷移し、表示される組織階層図の例を
図12を参照して説明する。
【0098】
図12は、本発明の実施形態に係るクライアント端末100のディスプレイ210に表示される組織階層図の画面イメージの一例を示す模式図であり、
図11の状態で組織オブジェクト1102が押下された後の画面イメージを表示した組織階層図である。
【0099】
図12の1200の組織階層図では、
図11の組織オブジェクト1103以下の組織オブジェクトも組織オブジェクト領域1101も非選択状態に変更し、組織オブジェクト1102以下に対応する組織オブジェクト1201の領域を選択状態(白抜き文字表示状態)にして表示している。
【0100】
以上の処理のように、出力したい組織の人事情報を、
図9~
図12のように組織階層図で選択状態とさせることにより、容易に出力したい組織を選択でき、表計算ソフトウェアなどに出力することができる。
図3のフローチャートの説明に戻る。
【0101】
図3のステップS303において、「Excel(登録商標)出力ボタン」507が押下される、もしくは、ステップS306で押下されたボタンが組織オブジェクトではなく、次のステップS312へと処理を遷移し、押下ボタンが「Excel(登録商標)出力ボタン」(たとえば、
図6の607)である場合の処理をステップS313、S314により説明する。
【0102】
ステップS313において、クライアント端末100のCPU201は、全組織の中で選択状態である組織の人事情報をデータベースサーバ102からアプリケーションサーバ101を経由して取得する。
【0103】
取得した組織毎の人事情報を次のステップS314において、クライアント端末100のCPU201は、表計算ソフトウェアに出力する。出力される情報の例を
図13を参照して説明する。
【0104】
図13は、本発明の実施形態に係る表計算ソフトウェアに出力されるデータの例を示す模式図である。
【0105】
図13の1300は、
図9の選択状態において表計算ソフトウェアに出力されるデータの一例である。1300は、表計算ソフトウェアに出力されるデータの例として、左側が上位階層、右に進む毎に下位階層を表示した出力データである。
図9の選択状態(白抜き文字表示状態)の最上位階層は、組織オブジェクトの「A班」(901)であるため、1300の最上位階層は、1301のように、「A班」になっている。1302と1303には、
図5で選択されている職員コード欄504、従業員氏名505の情報がそれぞれ出力されており、A班には、職員コードが「200620」、従業員氏名が「福田 義彦」という社員が所属していることが分かる。また、1304には、「A班」1301の下の階層である「A-2グループ」の組織が表示されており、1305には、複数の人事情報が表示されている。
【0106】
このように表計算ソフトウェアには、ユーザが見やすいように階層構造状に出力してもよいし、データとして扱いやすいように、1列目に「所属組織」、2列目に「職員コード」、3列目に「従業員氏名」というように固定して出力しても良い。出力データのフォーマットはユーザが使いやすいように変更することができる。
【0107】
以上のように、本発明では、階層構造状のデータに関連付けられた情報(たとえば、組織データと人事情報)を出力する際、階層構造状のオブジェクト(ノード)を選択することにより、容易にオブジェクト以下の情報を出力可能にすることができる。
<第2実施例>
第1実施例では、
図5において、「出力条件欄」511の「直接選択モード」513がオフの場合の処理について説明したが、第2実施例では、「直接選択モード」513がオンの場合の処理について説明する。
【0108】
第2実施例の場合、「直接選択モード」513のチェックボックスがオンの場合の処理であり、「直接選択モード」513は、デフォルトで全部門が選択状態である場合でも、ユーザが選択した組織オブジェクト(ノード)以下を選択状態とし、それ以外の組織オブジェクト(ノード)を非選択状態にするモードである。
図14のフローチャートを参照して説明する。
【0109】
図14は、 本発明の実施形態に係る人事情報出力処理手順の一例を説明する第2フローチャートであり、S301~S315、S1201の各ステップは、クライアント端末100上のCPU201で実施される各処理である。なお、ステップS306までの処理は
図3と同じであるので、説明を省略する。
図5の検索条件選択画面で表示されるアプリケーション起動時のクライアント端末100のディスプレイに表示される画面イメージは
図7のように、全組織が選択状態(白抜き文字表示状態)である。
【0110】
ステップS306において、組織オブジェクトが押下されたと判断されると、次のステップS1201において、クライアント端末100のCPU201は、組織オブジェクトの全てが選択状態(白抜き文字表示状態)かを判断する。すべての組織オブジェクトが選択状態である場合は、ステップS1202へと処理を遷移し、組織オブジェクトの中に1つでも非選択状態の組織オブジェクトがある場合は、
図3のステップS307へと処理を遷移する。
【0111】
ステップS1202へと処理を遷移すると、クライアント端末100のCPU201は、全組織を非選択状態へと変更する。
【0112】
その後、ステップS1203において、ステップS305で押下された組織オブジェクト以下を選択状態に変更する。その後、ステップS304へと処理を戻す。
【0113】
ステップS304に戻って、表示される組織階層図を
図9を参照して説明する。
図9の例は、
図7の状態(全組織オブジェクトが選択状態)において、組織オブジェクト701が押下された場合の画面遷移の結果である。
【0114】
図9では、
図7の組織オブジェクト701が押下されたので、組織オブジェクト701に対応する組織オブジェクト901とその組織オブジェクト以下の902の破線領域が選択状態(白抜き文字表示状態)となっている。この状態で「Excel(登録商標)出力ボタン」904が押下されると、第1実施例と同じように、
図13のデータが出力可能になる。
【0115】
以上の処理により、組織階層図が全て選択されている状態であっても、ユーザが出力したい組織の情報を、ユーザの1回の押下で選択することができ、ユーザが選択した組織以下の情報(人事情報など)を容易に出力することができる。
【0116】
上記実施形態では、複数台の情報処理装置に適用する場合を説明したが、1台で動作する情報処理装置であっても良いし、ネットワーク上の複数のサーバなどの処理主体を共通にしてもよい。
【0117】
なお、特に図示しないが、記録媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバ-ジョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0118】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、インスト-ルするプログラムやデータが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0119】
本実施形態に係る
図3、
図14に示す機能が外部からインスト-ルされるプログラムによって、ホストコンピュ-タにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD-ROMやフラッシュメモリやFD等の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0120】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコ-ドを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ-タ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコ-ドを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0121】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコ-ド自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコ-ドを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0122】
プログラムコ-ドを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD-ROM,CD-R,DVD-ROM,磁気テ-プ,不揮発性のメモリカ-ド,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0123】
また、コンピュ-タが読み出したプログラムコ-ドを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコ-ドの指示に基づき、コンピュ-タ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0124】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコ-ドが、コンピュ-タに挿入された機能拡張ボ-ドやコンピュ-タに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコ-ドの指示に基づき、その機能拡張ボ-ドや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0125】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0126】
さらに、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムをネットワーク上のサーバ,データベ-ス等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0127】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0128】
100 クライアント端末
101 アプリケーションサーバ
102 データベースサーバ
103 インターネット
201 CPU
202 RAM
203 ROM
204 システムバス
205 入力コントローラ
206 ビデオコントローラ
207 メモリコントローラ
208 通信I/Fコントローラ
209 入力装置
210 ディスプレイ装置
211 外部メモリ