(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-11
(45)【発行日】2025-03-19
(54)【発明の名称】経路情報作成装置および経路情報作成方法
(51)【国際特許分類】
G01C 21/34 20060101AFI20250312BHJP
【FI】
G01C21/34
(21)【出願番号】P 2024553985
(86)(22)【出願日】2022-11-01
(86)【国際出願番号】 JP2022040904
(87)【国際公開番号】W WO2024095368
(87)【国際公開日】2024-05-10
【審査請求日】2024-09-19
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】324003048
【氏名又は名称】三菱電機モビリティ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088672
【氏名又は名称】吉竹 英俊
(74)【代理人】
【識別番号】100088845
【氏名又は名称】有田 貴弘
(72)【発明者】
【氏名】大黒 健太朗
(72)【発明者】
【氏名】竹岡 達成
(72)【発明者】
【氏名】安達 佳明
(72)【発明者】
【氏名】下谷 光生
【審査官】吉村 俊厚
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-187041(JP,A)
【文献】国際公開第2021/192054(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 21/00 - 21/36
G08G 1/00 - 99/00
G09B 29/00 - 29/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
道路単位の道路形状情報を含む第1地図を用いて算出された第1経路における、流入リンクまたは流出リンクを判別する情報を有する少なくとも1つの第1ノード情報を含む第1経路情報を取得する第1経路情報取得部と、
前記第1地図とは異なるフォーマットで表現された道路形状情報を含む第2地図を取得する第2地図取得部と、
前記第1経路情報取得部が取得した前記第1経路情報と、前記第1地図における前記第1ノード情報と前記第2地図における第2リンクとの対応関係を示す紐づけ情報とに基づいて、前記第1経路情報に含まれる前記第1ノード情報が前記第2リンクに紐づいているか否かを判断する紐づけ判断部と、
前記紐づけ判断部が紐づいていると判断した少なくとも1つの前記第2リンクと、前記第2地図取得部が取得した前記第2地図とに基づいて、前記第1経路に対応する前記第2地図上の第2経路における、前記第2リンクを含む第2経路情報を作成する第2経路情報作成部と、
を備え、
前記紐づけ情報は、
前記第1地図および前記第2地図の同一区間における道路トポロジを照合することにより得られる前記第1地図上における特定の第1ノードに対応する第2地図上における第2ノードにおいて、前記特定の第1ノードから流出する第1流出リンクに対応する前記第2地図上における第2ノードから流出する第2流出リンクが存在しない場合、当該第2ノード近傍の他の第2ノードから流出する他の第2流出リンクを前記第1流出リンクに紐づける情報を含み、前記特定の第1ノードに流入する第1流入リンクに対応する前記第2地図上における第2ノードに流入する第2流入リンクが存在しない場合、当該第2ノード近傍の他の第2ノードに流入する他の第2流入リンクを前記第1流入リンクに紐づける情報を含む、経路情報作成装置。
【請求項2】
前記紐づけ情報は、前記第1地図上における特定の第1ノードに対応する第2地図上における第2ノードにおいて、前記特定の第1ノードから流出する第1流出リンクに対応する前記第2地図上における第2流出リンクが存在する場合、前記第1流出リンクを前記第2流出リンクに紐づける情報を含み、前記特定の第1ノードに流入する第1流入リンクに対応する前記第2地図上における第2流入リンクが存在する場合、前記第1流入リンクを前記第2流入リンクに紐づける情報を含む、請求項1に記載の経路情報作成装置。
【請求項3】
前記第1ノード情報は、前記第1ノードの座標である第1ノード座標、前記第1経路上の前記第1ノードに流入する第1流入リンクの方位である第1流入リンク方位、および前記第1経路上の前記第1ノードから流出する第1流出リンクの方位である第1流出リンク方位を含み、
前記紐づけ情報は、前記第1ノードおよび前記第1流入リンク方位の組と第2リンクとを紐づける情報と、前記第1ノードおよび前記第1流出リンク方位の組と第2リンクとを紐づける情報とを含む、請求項1に記載の経路情報作成装置。
【請求項4】
前記第2地図は、車線単位の道路形状情報を含む、請求項1に記載の経路情報作成装置。
【請求項5】
前記紐づけ情報は、前記第1地図上において連続する複数の第1ノードからなる第1ノード群とジオメトリ上の対応関係がある前記第2地図上において連続する複数の第2ノードからなる第2ノード群において、前記第1ノード群から分岐または合流する
複数の第1リンクと、当該
各第1リンクに対応する前記第2ノード群から分岐または合流する
複数の第2リンクとのトポロジが進行方向の前後で入れ替わる場合、前記第2リンクと、当該第2リンクと対応関係を有する第1流入リンクまたは第1流出リンクとを紐づける情報を含む、請求項1に記載の経路情報作成装置。
【請求項6】
特定の合流車線から本線内に進入した後、当該本線において規定された車線変更禁止区間の影響によって次の特定の分岐車線から本線外に脱出することができない道路構造である場合において、前記紐づけ情報は、前記合流車線を示す第1リンクと前記分岐車線を示す第1リンクとが進行方向の前後で入れ替わった前記第1地図と、前記合流車線を示す第2リンクと前記分岐車線を示す第2リンクとが進行方向の前後で入れ替わらない前記第2地図とに基づく前記対応関係を示す、請求項4に記載の経路情報作成装置。
【請求項7】
特定の合流車線から本線内に進入した後、当該本線において規定された車線変更禁止区間の影響によって次の特定の分岐車線から本線外に脱出することができない道路構造である場合において、前記紐づけ情報は、前記合流車線を示す第1リンクが接続する第1ノードの座標と、当該第1リンクに対応する第2リンクが接続する第2ノードの座標とが異なる前記第1地図および前記第2地図に基づく前記対応関係を示す、請求項4に記載の経路情報作成装置。
【請求項8】
前記紐づけ情報は、前記第1ノード情報に含まれる第1ノードから流出する第1流出リンクまたは第1ノードに流入する第1流入リンクに対応する前記第2地図における第2リンクが
まったく存在しない場合、当該第2リンクが存在しないことを示す情報、または前記第1地図と前記第2地図とでトポロジが異なることを示す情報を含む、請求項1に記載の経路情報作成装置。
【請求項9】
前記第1地図上の第1リンクに対応する第2リンクが前記第2地図上に
まったく存在しない場合、前記第2経路情報作成部は、前
記第1リンクに対応する
前記第2リンク
がまったく存在しなくなるまでの前記第2経路における前記第2経路情報を作成する、請求項8に記載の経路情報作成装置。
【請求項10】
前記紐づけ判断部が紐づいていると判断した複数の前記第2リンクが連続していない場合において、前記第2経路情報作成部は、前記第2地図を用いて連続していない前記第2リンク間を補完して前記第2経路における前記第2経路情報を作成する、請求項1に記載の経路情報作成装置。
【請求項11】
前記第1経路情報は、前記第1地図の種別を示す種別情報を含み、
前記紐づけ情報は、前記種別情報に対応する情報である、請求項1に記載の経路情報作成装置。
【請求項12】
前記紐づけ判断部は、前記第1ノード情報が第2流入リンクおよび第2流出リンクを含む前記第2リンクに紐づいていると判断した場合、予め定められた第2リンク選択規則によって、前記第2流入リンクおよび前記第2流出リンクのうちの少なくとも一方を選択する、請求項1に記載の経路情報作成装置。
【請求項13】
前記紐づけ判断部は、1つの第1ノードに対して複数の第1流出リンクと1つの第1流入リンクとが存在する場合は、各前記第1流出リンクが第2リンクに紐づけられていると判断し、1つの第1ノードに対して複数の第1流入リンクと1つの第1流出リンクとが存在する場合は、各前記第1流入リンクが第2リンクに紐づけられていると判断し、1つの第1ノードに対して1つの第1流入リンクと1つの第1流出リンクとが存在する場合は、前記1つの第1流入リンクおよび前記1つの第1流出リンクが第2リンクに紐づけられていると判断する、請求項12に記載の経路情報作成装置。
【請求項14】
第1経路情報取得部、第2地図取得部、紐づけ判断部、および第2経路情報作成部を備えるコンピュータの動作によって実現される経路情報作成方法であって、
前記第1経路情報取得部が、道路単位の道路形状情報を含む第1地図を用いて算出された第1経路における、流入リンクまたは流出リンクを判別する情報を有する少なくとも1つの第1ノード情報を含む第1経路情報を取得し、
前記第2地図取得部が、前記第1地図とは異なるフォーマットで表現された道路形状情報を含む第2地図を取得し、
前記紐づけ判断部が、前記第1経路情報取得部が取得した前記第1経路情報と、前記第1地図における前記第1ノード情報と前記第2地図における第2リンクとの対応関係を示す紐づけ情報とに基づいて、前記第1経路情報に含まれる前記第1ノード情報が前記第2リンクに紐づいているか否かを判断し、
前記第2経路情報作成部が、前記紐づけ判断部が紐づいていると判断した少なくとも1つの前記第2リンクと、
前記第2地図取得部が取得した前記第2地図とに基づいて、前記第1経路に対応する前記第2地図上の第2経路における、前記第2リンクを含む第2経路情報を作成し、
前記紐づけ情報は、
前記第1地図および前記第2地図の同一区間における道路トポロジを照合することにより得られる前記第1地図上における特定の第1ノードに対応する第2地図上における第2ノードにおいて、前記
特定の第1ノードから流出する第1流出リンクに対応する前記第2地図上における第2ノードから流出する第2流出リンクが存在しない場合、当該第2ノード近傍の他の第2ノードから流出する他の第2流出リンクを前記第1流出リンクに紐づける情報を含み、前記
特定の第1ノードに流入する第1流入リンクに対応する前記第2地図上における第2ノードに流入する第2流入リンクが存在しない場合、当該第2ノード近傍の他の第2ノードに流入する他の第2流入リンクを前記第1流入リンクに紐づける情報を含む、経路情報作成方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、運転支援に寄与する経路情報を作成する経路情報作成装置および経路情報作成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、第1地
図DB(database)を用いて経路探索を実行して得られた第1経路の情報に基づいて、第1地
図DBとは異なるフォーマットで表現された第2地図上における第1経路に相当する第2経路を求める技術が開示されている。例えば、第1地
図DBとして道路単位の道路形状情報を含む通常精度地
図DBを用いて経路探索を実行するIVI(In-Vehicle Information)システムと、第2地
図DBとして車線単位の道路形状情報を含む高精度地
図DBを用いて運転支援を行うADAS(Advanced Driver Assistance)システムとを備え、ADASシステムは、IVIシステムから取得した第1経路情報に基づいて、高精度地
図DBを用いた第2経路情報を生成する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
第1地
図DBが表現する道路トポロジと、第2地
図DBが表現する道路トポロジとが同一である場合は、特許文献1の技術を用いて、第1経路情報に対応付けた第2経路情報を作成することができる。
【0005】
一方、道路情報の収集のポリシーが異なっている場合、地
図DBを作成するポリシーが異なっている場合、または地図整備の時期が異なっている場合には、第1地
図DBの道路トポロジと第2地
図DBの道路トポロジとが異なることがある。この場合、第1地
図DBにおけるノードまたはリンクと、第2地
図DBにおけるノードまたはリンクとの対応をとることができず、特許文献1の技術を用いても第1経路情報に対応する第2経路情報を作成することができないという課題があった。また、第1経路情報に対応する第2経路情報を生成することができなければ、第2地
図DBを利用するシステムが適正な動作を行うことができない。
【0006】
本開示は、このような問題を解決するためになされたものであり、第1地
図DBが表現する道路トポロジと、第2地
図DBが表現する道路トポロジとが異なる場合であっても、第1経路情報に対応付けた第2経路情報を作成することが可能な経路情報作成装置および経路情報作成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本開示による経路情報作成装置は、道路単位の道路形状情報を含む第1地図を用いて算出された第1経路における、流入リンクまたは流出リンクを判別する情報を有する少なくとも1つの第1ノード情報を含む第1経路情報を取得する第1経路情報取得部と、第1地図とは異なるフォーマットで表現された道路形状情報を含む第2地図を取得する第2地図取得部と、第1経路情報取得部が取得した第1経路情報と、第1地図における第1ノード情報と第2地図における第2リンクとの対応関係を示す紐づけ情報とに基づいて、第1経路情報に含まれる第1ノード情報が第2リンクに紐づいているか否かを判断する紐づけ判断部と、紐づけ判断部が紐づいていると判断した少なくとも1つの第2リンクと、第2地図取得部が取得した第2地図とに基づいて、第1経路に対応する第2地図上の第2経路における、第2リンクを含む第2経路情報を作成する第2経路情報作成部とを備え、紐づけ情報は、第1地図および第2地図の同一区間における道路トポロジを照合することにより得られる第1地図上における特定の第1ノードに対応する第2地図上における第2ノードにおいて、特定の第1ノードから流出する第1流出リンクに対応する第2地図上における第2ノードから流出する第2流出リンクが存在しない場合、当該第2ノード近傍の他の第2ノードから流出する他の第2流出リンクを第1流出リンクに紐づける情報を含み、特定の第1ノードに流入する第1流入リンクに対応する第2地図上における第2ノードに流入する第2流入リンクが存在しない場合、当該第2ノード近傍の他の第2ノードに流入する他の第2流入リンクを第1流入リンクに紐づける情報を含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、第1地
図DBが表現する道路トポロジと、第2地
図DBが表現する道路トポロジとが異なる場合であっても、第1経路情報に対応付けた第2経路情報を生成することが可能となる。
【0009】
本開示の目的、特徴、態様、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施の形態による経路情報作成装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】実施の形態による経路情報作成装置を含む車載装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】実施の形態による経路情報作成装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図4】実施の形態に係る第1ノード情報を説明するための図である。
【
図5】実施の形態に係る第1ノード情報を説明するための図である。
【
図6】実施の形態に係る第1ノード情報を説明するための図である。
【
図7】実施の形態に係る第1ノード情報を説明するための図である。
【
図8】実施の形態に係る紐づけ情報の一例を示す図である。
【
図9】実施の形態に係る現実の道路ジオメトリの一例を示す図である。
【
図10】
図9の道路ジオメトリを第2地図で表現した場合における道路トポロジの一例を示す図である。
【
図11】
図9の道路ジオメトリを第1地図で表現した場合における道路トポロジの一例を示す図である。
【
図12】
図9の道路ジオメトリにおける紐づけ情報の一例を示す図である。
【
図13】実施の形態に係る第1経路情報の一例を示す図である。
【
図14】実施の形態に係る第2経路情報の一例を示す図である。
【
図15】実施の形態に係る紐づけ情報の一例を示す図である。
【
図16】実施の形態に係る第2経路情報の一例を示す図である。
【
図17】実施の形態に係る第1経路情報の一例を示す図である。
【
図18】実施の形態に係る第2経路情報の一例を示す図である。
【
図19】実施の形態に係る紐づけ情報の一例を示す図である。
【
図20】実施の形態に係る現実の道路ジオメトリの一例を示す図である。
【
図21】
図20の道路ジオメトリを第2地図で表現した場合における道路トポロジの一例を示す図である。
【
図22】
図20の道路ジオメトリを第1地図で表現した場合における道路トポロジの一例を示す図である。
【
図23】
図20の道路ジオメトリにおける紐づけ情報の一例を示す図である。
【
図24】実施の形態に係る第1経路情報の一例を示す図である。
【
図25】実施の形態に係る第2経路情報の一例を示す図である。
【
図26】実施の形態に係る紐づけ情報の一例を示す図である。
【
図27】実施の形態に係る第2経路情報の一例を示す図である。
【
図28】実施の形態に係る第1経路情報の一例を示す図である。
【
図29】実施の形態に係る第2経路情報の一例を示す図である。
【
図30】実施の形態に係る
紐づけ情報の一例を示す図である。
【
図31】実施の形態に係る
第2経路情報の一例を示す図である。
【
図32】実施の形態に係る現実の道路ジオメトリの一例を示す図である。
【
図33】
図32の道路ジオメトリを第2地図で表現された道路トポロジの一例を示す図である。
【
図34】
図32の道路ジオメトリを第1地図で表現された道路トポロジの一例を示す図である。
【
図35】
図32の道路ジオメトリにおける紐づけ情報の一例を示す図である。
【
図36】実施の形態に係る第1経路情報の一例を示す図である。
【
図37】実施の形態に係る第2経路情報の一例を示す図である。
【
図38】実施の形態に係る紐づけ情報の一例を示す図である。
【
図39】実施の形態に係る第2経路情報の一例を示す図である。
【
図40】実施の形態に係る現実の道路ジオメトリの一例を示す図である。
【
図41】
図40の道路ジオメトリを第2地図で表現された道路トポロジの一例を示す図である。
【
図42】
図40の道路ジオメトリを第1地図で表現された道路トポロジの一例を示す図である。
【
図43】
図40の道路ジオメトリにおける紐づけ情報の一例を示す図である。
【
図44】実施の形態に係る第1地図で表現された道路トポロジの一例を示す図である。
【
図45】実施の形態に係る第2地図で表現された道路トポロジの一例を示す図である。
【
図46】実施の形態に係る紐づけ情報の一例を示す図である。
【
図47】実施の形態の変形例に係る第1ノード情報を説明するための図である。
【
図48】実施の形態の変形例に係る第1ノード情報を説明するための図である。
【
図49】実施の形態の変形例に係る第1ノード情報を説明するための図である。
【
図50】実施の形態の変形例に係る第1ノード情報を説明するための図である。
【
図51】実施の形態の変形例に係る紐づけ情報の一例を示す図である。
【
図52】実施の形態に係る経路情報作成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図53】実施の形態に係る経路情報作成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<実施の形態>
<構成>
図1は、実施の形態に係る経路情報作成装置1の構成の一例を示すブロック図である。なお、
図1では、実施の形態に係る経路情報作成装置を構成する必要最小限の構成を示している。
【0012】
経路情報作成装置1は、第1経路情報取得部2と、第2地図取得部3と、紐づけ判断部4と、第2経路情報作成部5とを備えている。
【0013】
第1経路情報取得部2は、道路単位の道路形状情報を含む第1地図を用いて算出された第1経路における、流入リンクまたは流出リンクを判別する情報を有する少なくとも1つの第1ノード情報を含む第1経路情報を取得する。
【0014】
第2地図取得部3は、第1地図とは異なるフォーマットで表現された道路形状情報を含む第2地図を取得する。
【0015】
紐づけ判断部4は、第1経路情報取得部2が取得した第1経路情報と、第1地図における第1ノード情報と第2地図における第2リンクとの対応関係を示す紐づけ情報とに基づいて、第1経路情報に含まれる第1ノード情報が第2リンクに紐づいているか否かを判断する。
【0016】
紐づけ情報は、第1地図上における第1ノードから流出する第1流出リンクに対応する第2地図上における第2ノードから流出する第2流出リンクが存在しない場合、当該第2ノード近傍の他の第2ノードから流出する他の第2流出リンクを第1流出リンクに紐づける情報を含む。また、紐づけ情報は、第1地図上における第1ノードに流入する第1流入リンクに対応する第2地図上における第2ノードに流入する第2流入リンクが存在しない場合、当該第2ノード近傍の他の第2ノードに流入する他の第2流入リンクを第1流入リンクに紐づける情報を含む。
【0017】
第2経路情報作成部5は、紐づけ判断部4が紐づいていると判断した少なくとも1つの第2リンクと、第2地図取得部3が取得した第2地図とに基づいて、第1経路に対応する第2地図上の第2経路における、第2リンクを含む第2経路情報を作成する。
【0018】
次に、
図1に示す経路情報作成装置1を含む経路情報作成装置の他の構成について説明する。
【0019】
図2は、他の構成に係る経路情報作成装置8を含む車載装置6の構成の一例を示すブロック図である。
【0020】
車載装置6は、情報処理装置7と、経路情報作成装置8と、運転支援情報策定装置9と、測位装置10と、運転支援システム11とを備えている。
【0021】
なお、経路情報作成装置8は、車載装置6だけでなく、車両に搭載可能なPND(Portable Navigation Device)、および車両の外部に設けられたサーバなどを適宜に組み合わせてシステムとして構築される装置にも適用することができる。この場合、経路情報作成装置8の各機能または各構成要素は、上記システムを構築する各機能に分散して配置される。
【0022】
また、
図2では、情報処理装置7、経路情報作成装置8、運転支援情報策定装置9、測位装置10、および運転支援システム11が別個に設けられている場合を示しているが、各装置を任意に組み合わせて一体の装置として構成してもよい。例えば、経路情報作成装置8、運転支援情報策定装置9、および運転支援システム11を一体に構成してもよい。
【0023】
情報処理装置7は、上述のIVIシステムに相当し、例えばナビゲーション装置などである。情報処理装置7は、第1地
図DB12およびアプリケーション実行部13を備えている。なお、情報処理装置7は、車両の外部に設けてもよい。
【0024】
第1地
図DB12は、メモリまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶媒体であり、道路単位の道路形状情報を含む第1地図(通常精度地図)を記憶している。なお、第1地
図DB12は、情報処理装置7とは別個に車載装置6に設けてもよく、車両の外部に設けてもよい。
【0025】
アプリケーション実行部13は、第1地
図DB12に記憶された第1地図を用いて、例えばナビゲーション機能を実行する。ナビゲーション機能としては、例えば、走行経路探索または走行経路予測などが挙げられる。情報処理装置7は、アプリケーション実行部13が実行して得られた第1経路に沿った第1ノード情報を含む第1経路情報を、経路情報作成装置8に出力する。なお、アプリケーション実行部13は、情報処理装置7が備える図示しない測位部が測位した車両位置、または測位装置10が測位した車両位置を用いて、走行経路探索または走行経路予測を行う。
【0026】
経路情報作成装置8は、第1経路情報取得部2と、紐づけ判断部4と、第2経路情報作成部5と、第2地
図DB14と、紐づけ情報格納部15とを備えている。
【0027】
第1経路情報取得部2は、情報処理装置7から第1経路情報を取得する。
【0028】
第2地
図DB14は、メモリまたはHDDなどの記憶媒体であり、車線単位の道路形状情報を含む第2地図(高精度地図)を記憶している。なお、経路情報作成装置8は、第2地
図DB14を備えているが、第2地
図DB14に代えて
図1に示す第2地図取得部3を備えてもよい。また、第2地
図DB14は、経路情報作成装置8とは別個に車載装置6に設けてもよく、車両の外部に設けてもよい。
【0029】
紐づけ情報格納部15は、第1地図における第1ノード情報と、第2地図における第2リンクとの対応関係を示す紐づけ情報を記憶している。なお、紐づけ情報格納部15は、経路情報作成装置8とは別個に車載装置6に設けてもよく、車両の外部に設けてもよい。
【0030】
紐づけ判断部4は、紐づけ判断部4は、第1経路情報取得部2が取得した第1経路情報に含まれる第1ノード情報と、紐づけ情報格納部15に記憶されている紐づけ情報とに基づいて、第1経路情報に含まれる第1ノード情報が第2リンクに紐づいているか否かを判断する。
【0031】
第2経路情報作成部5は、第1経路情報、紐づけ情報、および第2地図に基づいて、第1経路に相当する第2地図上の第2経路を求め、第2経路における第2リンクを含む第2経路情報を作成する。第2経路情報作成部5は、作成した第2経路情報を運転支援情報策定装置9に出力する。
【0032】
測位装置10は、GNSS(Global Navigation Satellite System)を用いて、現在の車両位置を測位する。また、測位装置10は、車両に設けられた図示しないジャイロセンサおよび車速センサなどの検出結果も考慮して、現在の車両位置を測位してもよい。
【0033】
運転支援情報策定装置9は、第2経路情報作成部5が作成した第2経路情報と、第2地
図DB14に記憶されている第2地図と、測位装置10が測位した車両位置とに基づいて、第2経路の走行に関する運転支援情報を策定する。運転支援情報策定装置9は、策定した運転支援情報を運転支援システム11に出力する。第2経路の走行に関する運転支援情報としては、例えば、第2経路に沿った車線形状情報などが挙げられる。
【0034】
運転支援システム11は、運転支援情報策定装置9から取得した運転支援情報に基づいて、車両の運転者に対する運転支援を実行する。運転支援としては、例えば、自動運転、ADAS、および報知アシストなどが挙げられる。
【0035】
<動作>
図3は、経路情報作成装置8の動作の一例を示すフローチャートである。車両が走行を開始すると、情報処理装置7のアプリケーション実行部13は、第1地
図DB12に記憶されている第1地図を用いて経路探索または経路予測を実行し、第1経路における第1ノード情報を含む第1経路情報を生成する。そして、情報処理装置7は、アプリケーション実行部13が生成した第1経路情報を経路情報作成装置8に送信する。
【0036】
ステップS10において、第1経路情報取得部2は、情報処理装置7から、第1経路に沿ったN個の第1ノード情報を含む第1経路情報を取得する。情報処理装置7は、第1経路の始端から終端までの全ての第1ノード情報を送信してもよく、予め定められた規則に従って第1ノード情報を限定的に送信してもよい。予め定められた規則としては、例えば、車載装置6を搭載した車両から一定の距離(例えば10km)内に第1ノード情報を送信する規則、地図のメッシュ単位で第1ノード情報を送信する規則、あるいは予め定められたノードの個数(例えば10個以内)だけ第1ノード情報を送信する規則などが挙げられるが、これらの規則以外のどのような規則であってもよい。情報処理装置7は、一定周期または一定の走行距離ごとに繰り返して第1経路情報を送信してもよい。
【0037】
図4~7は、第1ノード情報を説明するための図である。
図4~7に示すように、第1ノード情報は、第1ノードnに対して、ノード座標Pn、流入方位θn(流入i、第1流入リンク方位)、および流出方位θn(流出j、第1流出リンク方位)を含む。
【0038】
ここで、第1ノード情報と第2リンクとの対応関係を示す紐づけ情報について説明する。
図8は、紐づけ情報の一例を示す図である。
図8に示す紐づけ情報は、後述する
図10,11に示す道路の範囲における紐づけ情報に相当する。紐づけ情報は、図示しない紐づけ情報作成システムが予め定められた紐づけ情報作成処理(第1作成処理および第2作成処理)を実行することによって作成される。以下、第1作成処理および第2作成処理について順に説明する。なお、本実施の形態に係る経路情報作成装置8は、第2作成処理によって作成された紐づけ情報を用いて第2経路情報を作成することを特徴としている。
【0039】
第1作成処理において、紐づけ情報作成システムは、第1地図および第2地図の同一区間における道路トポロジを照合する。そして、紐づけ情報作成システムは、第1地図上における特定の第1ノードに対応する第2地図上における第2ノードにおいて、当該特定の第1ノードから流出する第1流出リンクに対応する第2地図上における第2流出リンクが存在する場合、当該第1流出リンクを当該第2流出リンクに紐づける情報を作成する。また、紐づけ情報作成システムは、第1地図上における特定の第1ノードに対応する第2地図上における第2ノードにおいて、当該特定の第1ノードに流入する第1流入リンクに対応する第2地図上における第2流入リンクが存在する場合、当該第1流入リンクを当該第2流入リンクに紐づける情報を作成する。
【0040】
第2作成処理において、紐づけ情報作成システムは、第1地図および第2地図の同一区間における道路トポロジを照合する。そして、紐づけ情報作成システムは、第1地図上における特定の第1ノードに対応する第2地図上における第2ノードにおいて、当該特定の第1ノードから流出する第1流出リンクに対応する第2地図上における第2ノードから流出する第2流出リンクが存在しない場合、当該第2ノード近傍の他の第2ノードから流出する他の第2流出リンクを選定し、選定した他の第2流出リンクを当該第1流出リンクに紐づける情報を作成する。また、紐づけ情報作成システムは、第1地図上における特定の第1ノードに対応する第2地図上における第2ノードにおいて、当該特定の第1ノードに流入する第1流入リンクに対応する第2地図上における第2ノードに流入する第2流入リンクが存在しない場合、当該第2ノード近傍の他の第2ノードに流入する他の第2流入リンクを選定し、当該他の第2流入リンクを当該第1流入リンクに紐づける情報を作成する。
【0041】
図9は、第1地図と第2地図とが同一の道路トポロジである場合における現実の道路ジオメトリ(道路構造)の一例を示す図である。
図9では、2車線からなる本線に対して、2つの合流車線と、1つの分岐車線とが存在する場合を示している。
【0042】
図10は、
図9の道路ジオメトリを第2地図で表現した場合における道路トポロジの一例を示す図である。
図10において、「HN1,HN2,HN3,HN4,HN5,HN6」は、第2地図上におけるノード(第2ノード)の番号(第2ノード番号)を示している。また、「a,b,c,d,e,f,g,h,i,j」は、第2地図上におけるリンク(第2リンク)の番号(第2リンク番号)を示している。なお、
図10では、説明容易のために、複数車線のリンクを1つの道路リンクで表現している。
【0043】
図11は、
図9の道路ジオメトリを第1地図で表現した場合における道路トポロジの一例を示す図である。
図11において、「N0,N1,N2,N3,Na,Nf,Ni,Nj」は、第1地図上におけるノード(第1ノード)の番号(第1ノード番号)を示している。なお、
図11に示す破線で囲まれている第1地図の範囲は、
図10に示す第2地図の範囲に相当する。
【0044】
図10,11に示すように、地図フォーマットの相違によって第1ノードと第2ノードとの個数は必ずしも一致しないが、合流地点および分岐地点に相当する第1ノードにおける道路トポロジと第2ノードにおける道路トポロジとは一致している。例えば、合流地点に相当する第1ノードN1におけるリンク接続トポロジと、第1ノードN1に対応する第2ノードHN1におけるリンク接続トポロジとは一致している。より具体的には、第1リンクNa-N1,N0-N1,N1-N2のそれぞれは、第2リンクa,b,cのそれぞれと一対一の対応関係にある。また、合流地点に相当する第1ノードN2に対応する第2ノードHN4、および分岐地点に相当する第1ノードN3に対応する第2ノードHN6についても同様である。
【0045】
図12は、
図9の道路ジオメトリにおける紐づけ情報の一例を示す図である。
図12に示すように、紐づけ情報格納部15には、第1地図における第1ノード情報に含まれる第1流入リンクまたは第1流出リンクと、第2地図における第2リンクとの対応関係を示す紐づけ情報が記憶されている。なお、
図12では、説明容易のために、第1ノード情報に含まれる座標の図示を省略している。
【0046】
図13は、第1経路情報の一例を示す図である。
図13では、情報処理装置7のアプリケーション実行部13が、第1ノードNa→N1→N2→N3→Niを通過する第1経路を探索した場合を示している。この場合、経路情報作成装置8の第1経路情報取得部2は、第1ノードN1,N2,N3(図中の星印)における第1ノード情報を含む第1経路情報を、情報処理装置7から取得する。
【0047】
図3の説明に戻り、ステップS11において、紐づけ判断部4は、n=1に設定する。
【0048】
ステップS12において、紐づけ判断部4は、第1ノード情報に紐づく第2リンクがあるか否かを判断する。具体的には、紐づけ判断部4は、n番目の第1ノード情報と紐づけ情報とを比較し、第1ノード情報に含まれるノード座標、第1流入リンクの方位(流入リンク方位)、および第1流出リンクの方位(流出リンク方位)に紐づく第2リンクがあるか否かを判断する。第1ノード情報に紐づく第2リンクがある場合は、ステップS13に移行する。一方、第1ノード情報に紐づく第2リンクがない場合は、ステップS14に移行する。
【0049】
例えば、
図13においてn=1の場合、紐づけ判断部4は、第1ノード情報に含まれるノード座標P(N1)、第1流入リンクの方位θN1(流入1)、および第1流出リンクの方位θN1(流出1)と紐づけ情報とを比較する。そして、ノード座標P(N1)および第1流入リンクの方位θN1(流入1)に紐づけられた第2リンクaと、ノード座標P(N1)および第1流出リンクの方位θN1(流出1)に紐づけられた第2リンクcとが抽出される。ここでは、第2リンクaおよび第2リンクcの両方が、第1ノード情報に紐づく第2リンクとして採用される。その後、ステップS13において、第1ノード情報に紐づく第2リンクは、図示しない記憶部に記憶される。なお、第2リンクが記憶される記憶部は、CPU(Central Processing Unit)のレジスタ、またはSoC(System on a Chip)におけるキャッシュメモリなど、経路情報作成装置8が備える記憶部であってもよく、経路情報作成装置8の外部に設けられた記憶部であってもよい。
【0050】
図13においてn=2の場合、紐づけ判断部4は、第1ノード情報に含まれるノード座標P(N2)、第1流入リンクの方位θN2(流入1)、および第1流出リンクの方位θN2(流出1)と紐づけ情報とを比較する。そして、ノード座標P(N2)および第1流入リンクの方位θN2(流入1)に紐づけられた第2リンクeと、ノード座標P(N2)および第1流出リンクの方位θN2(流出1)に紐づけられた第2リンクgとが抽出される。その後、ステップS13において、第1ノード情報に紐づく第2リンク(第2リンクeおよび第2リンクg)は、図示しない記憶部に記憶される。
【0051】
図13においてn=3の場合、紐づけ判断部4は、第1ノード情報に含まれるノード座標P(N3)、第1流入リンクの方位θN3(流入1)、および第1流出リンクの方位θN3(流出1)と紐づけ情報とを比較する。そして、ノード座標P(N3)および第1流入リンクの方位θN3(流入1)に紐づけられた第2リンクhと、ノード座標P(N3)および第1流出リンクの方位θN3(流出1)に紐づけられた第2リンクiとが抽出される。その後、ステップS13において、第1ノード情報に紐づく第2リンク(第2リンクhおよび第2リンクi)は、図示しない記憶部に記憶される。
【0052】
ステップS12において第1ノード情報に紐づく第2リンクがないと判断された場合、ステップS14において、第1ノード情報に紐づく第2リンクがない旨が図示しない記憶部に記憶される。
【0053】
ステップS15において、紐づけ判断部4は、nに「1」を加算する。
【0054】
ステップS16において、紐づけ判断部4は、全ての第1ノード情報(N個の第1ノード情報)と紐づけ情報とを比較する処理が完了したか否かを判断する。処理が完了した場合は、ステップS17に移行する。一方、処理が完了していない場合は、ステップS12に戻る。
【0055】
ステップS17において、第2経路情報作成部5は、第1ノード情報に紐づく第2リンクに基づいて第2経路情報を作成する。具体的には、第2経路情報作成部5は、ステップS13において記憶部に記憶した複数の第2リンクを用いて、第1経路に紐づく第2地図上における第2経路を含む第2経路情報を作成する。
【0056】
図14は、一次処理を行った第2経路情報の一例を示す図である。
図14に示す太線は、ステップS13において記憶部に記憶した第2リンクa,c,e,g,h,iからなるリンク列を示している。
図15は、紐づけ情報を示す図である。
図15において、ハッチングが施された箇所は、第1ノード情報に対する第2リンクが抽出されていることを示している。
【0057】
第2経路情報作成部5は、第2リンクからなるリンク列が連続するように補完処理を行う。
図16は、補完処理を行った第2経路情報の一例を示す図である。
図16に示すように、第2経路情報作成部5は、第2リンクdを補完して、第2リンクa,c,d,e,g,h,iからなる1本のリンク列である第2経路を含む第2経路情報を作成する。
【0058】
ステップS18において、経路情報作成装置8は、車両の走行が終了したか否かを判断する。走行が終了した場合は、
図3の動作を終了する。一方、走行が終了していない場合は、ステップS10に戻る。
【0059】
図3の動作が終了すると、第2経路情報作成部5は、作成した第2経路情報を運転支援情報策定装置9に出力する。運転支援情報策定装置9は、第2経路情報作成部5が作成した第2経路情報と、第2地
図DB14に記憶されている第2地図(第2経路に係る道路形状情報および車線形状情報)と、測位装置10が測位した車両位置とに基づいて、第2経路の走行に関する運転支援情報を策定して運転支援システム11に出力する。運転支援システム11は、運転支援情報策定装置9から取得した運転支援情報に基づいて、車両の運転者に対する運転支援を実行する。
【0060】
なお、
図16に示すような補完処理を行うことによって第2経路が正しく作成される場合は、紐づけ情報における冗長な第2リンクに対する紐づけ情報を「null(0)」としてもよい。例えば、第1ノード情報に紐づく第2流入リンクまたは第2流出リンクのうちのいずれか一方、例えば第2リンクc,g,hに対する紐づけ情報は「null」でもよい。
【0061】
また、紐づけ判断部4は、特定の第1ノード情報に紐づく第2リンクが第2流入リンクおよび第2流出リンクの2つのリンクを含む場合、予め定められた第2リンク選択規則に従って、第2流入リンクおよび第2流出リンクのうちのいずれか一方または両方を選択するようにしてもよい。第2リンク選択規則は、例えば、1つの第1ノードに対して複数の第1流出リンクと1つの第1流入リンクとが存在する場合は、第1流入リンクではなく各第1流出リンクを第2リンクとして選択し、1つの第1ノードに対して複数の第1流入リンクと1つの第1流出リンクとが存在する場合は、第1流出リンクではなく各第1流入リンクを第2リンクとして選択し、1つの第1ノードに対して1つの第1流入リンクと1つの第1流出リンクとが存在する場合は、1つの第1流入リンクおよび1つの第1流出リンクを第2リンクとして選択する規則である。
【0062】
図17は、第1経路情報の一例を示す図である。
図17では、情報処理装置7のアプリケーション実行部13が、第1ノードNf→N2→N3→Njを通過する第1経路を探索した場合を示している。この場合、経路情報作成装置8の第1経路情報取得部2は、第1ノードN2,N3(図中の星印)における第1ノード情報を含む第1経路情報を、情報処理装置7から取得する。
【0063】
図18は、第2経路情報作成部5が作成した第2経路情報の一例を示す図である。
図18に示す太線は、
図17に示す第1経路に対応する第2経路を示している。また、
図19は、紐づけ情報を示す図である。
図19において、ハッチングが施された箇所は、第1ノード情報に対する第2リンクが抽出されていることを示している。
【0064】
図18に示すように、第2経路情報作成部5は、第2リンクのリンク列が連続した第2経路を作成する。従って、この場合、第2経路情報作成部5は補完処理を行う必要がない。
【0065】
上記では、第1地図および第2地図の道路トポロジが同じである場合について説明した。以下では、第1地図および第2地図の道路トポロジが異なる場合(例1~4)について説明する。
【0066】
<第1地図および第2地図の道路トポロジが異なる場合の例1>
図20は、現実の道路ジオメトリの一例を示す図である。
図20では、2車線からなる本線に対して、2つの合流車線と、1つの分岐車線とが存在する場合を示している。また、
図20の中央に示す合流車線(以下、「中央の合流車線」ともいう)から本線に進入する場合において、合流車線から本線に進入する位置から分岐車線の位置までの区間は車線変更禁止区間(図中の太線部分)となっており、中央の合流車線から進入した車両が分岐車線から脱出できないように規則などによって定められている。
【0067】
図21は、
図20の道路ジオメトリを第2地図で表現した場合における道路トポロジの一例を示す図である。
図21に示すように、第2地図における道路トポロジは、
図20に示す現実の道路ジオメトリにおける道路トポロジと同じである。
【0068】
図22は、
図20の道路ジオメトリを第1地図で表現した場合における道路トポロジの一例を示す図である。なお、
図22に示す破線で囲まれている第1地図の範囲は、
図21に示す第2地図の範囲に相当する。
【0069】
図22に示すように、第1地図における道路トポロジは、
図20に示す現実の道路ジオメトリにおける道路トポロジとは異なる。具体的には、第2ノードHN4に接続している第2リンクf(
図21参照)に対応する第1リンクは、第1ノードN2ではなく第1ノードN3に接続している。また、第2ノードHN6に接続している第2リンクiに対応する第1リンクは、第1ノードN3ではなく第1ノードN2に接続している。すなわち、第1地図における第1リンクN2-Niおよび第1リンクNf-N3と、第2地図における第2リンクfおよび第2リンクiとは、道路トポロジが進行方向の前後で入れ替わっている。これは、アプリケーション実行部13が、第2リンクfから進入した車両が第2リンクiから脱出するような第1経路を探索しないように、意図的に第1地図における道路トポロジを変更したことに起因する。
【0070】
このように、本実施の形態に係る経路情報作成装置8は、第1地図および第2地図の道路トポロジが異なる場合であっても、第1経路情報に基づいて適正に第2経路を作成することができる紐づけ情報を用いることを特徴としている。
【0071】
図23に示す紐づけ情報には、第1地図および第2地図の道路トポロジが異なる場合の紐づけ情報が含まれている。例えば、第1ノードN2に流入する第1流入リンクθN2(流入1)は、第2地図において同一の道路トポロジである第2リンクeに紐づけられている。また、第1流出リンクθN2(流出2)は、第2経路情報作成部5による補完処理で復元されるため、第1流出リンクθN2(流出2)に紐づく第2リンクは「なし=0(NULL)」となっている。ここで、必ずしも「NULL」である必要はないが、第1地図および第2地図の道路トポロジの差異が複雑に絡む場合は一意の経路を作成することができない場合があり、そのような場合には紐づけ情報作成システムが予め「NULL」情報を生成することがある。同様に、第1ノードN3に流入する第1流入リンクθN3(流入2)について、第2地図では道路トポロジが同一である第2リンクは存在しないが、第1流入リンクθN3(流入2)に対する第2リンクとして第2リンクfが紐づけられている。
【0072】
図24は、第1経路情報の一例を示す図である。
図24において、実線矢印は第1地図上における第1経路を示し、破線矢印は第1経路に対応する第2地図上における第2経路を示している。
【0073】
図24の例では、第1経路情報取得部2は、第1ノードN1,N2の第1ノード情報を含む第1経路情報を取得する。紐づけ判断部4は、第1ノードN1に紐づく第2リンクとして第2リンクa,cを抽出し、第1ノードN2に紐づく第2リンクとして第2リンクe,iを抽出する。なお、第1ノードN3を含む第1ノード情報は、アプリケーション実行部13が探索した第1経路外の情報であるため、情報処理装置7から出力されない。
【0074】
図25は、一次処理を行った第2経路情報の一例を示す図である。
図25に示す太線は、
図3のステップS13において記憶部に記憶した第2リンクa,c,e,iからなるリンク列を示している。
図26は、紐づけ情報を示す図である。
図26において、ハッチングが施された箇所は、第1ノード情報に対する第2リンクが抽出されていることを示している。
【0075】
図27は、補完処理を行った第2経路情報の一例を示す図である。
図27に示すように、第2経路情報作成部5は、第2リンクd
,g,hを補完して、第2リンクa,c,d,e,g,h,iからなる1本のリンク列である第2経路を含む第2経路情報を作成する。
【0076】
<第1地図および第2地図の道路トポロジが異なる場合の例2>
図28は、第1経路情報の一例を示す図である。
図28において、実線矢印は第1地図上における第1経路を示し、破線矢印は第1経路に対応する第2地図上における第2経路を示している。
【0077】
図28の例では、第1経路情報取得部2は、第1ノードN3の第1ノード情報を含む第1経路情報を取得する。紐づけ判断部4は、第1ノードN3に紐づく第2リンクとして第2リンクf,jを抽出する。なお、第1ノードN2を含む第1ノード情報は、アプリケーション実行部13が探索した第1経路外の情報であるため、情報処理装置7から出力されない。
【0078】
図29は、一次処理を行った第2経路情報の一例を示す図である。
図29に示す太線は、
図3のステップS13において記憶部に記憶した第2リンクf,jからなるリンク列を示している。
図30は、紐づけ情報を示す図である。
図30において、ハッチングが施された箇所は、第1ノード情報に対する第2リンクが抽出されていることを示している。
【0079】
図31は、補完処理を行った第2経路情報の一例を示す図である。
図31に示すように、第2経路情報作成部5は、第2リンクg,hを補完して、第2リンクf,g,h,jからなる1本のリンク列である第2経路を含む第2経路情報を作成する。
【0080】
<第1地図および第2地図の道路トポロジが異なる場合の例3>
図32は、現実の道路ジオメトリの一例を示す図である。
図32では、2車線からなる本線に対して、1つの合流車線が存在する場合を示している。また、合流車線から本線に進入する場合において、合流車線から本線に進入する位置から予め定められた位置までの区間は車線変更禁止区間(図中の太線部分)となっており、合流車線から進入した車両が合流後の一定距離は車線変更することができないようになっている。
【0081】
図33は、
図32の道路ジオメトリを第2地図で表現した場合における道路トポロジの一例を示す図である。
図33に示すように、第2リンクe,fは、第2ノードHN4に接続されている。
【0082】
図34は、
図32の道路ジオメトリを第1地図で表現した場合における道路トポロジの一例を示す図である。なお、
図34に示す破線で囲まれている第1地図の範囲は、
図33に示す第2地図の範囲に相当する。
【0083】
図34に示すように、第2リンクfに対応する第1リンクは、第2ノードHN4ではなく第2ノードHN6に流入する第1流入リンクNf-N3として表現されており、第1地図および第2地図の道路トポロジが異なる。これは、アプリケーション実行部13にとって、第1経路において誘導する上での合流地点は第1ノードN3であって、第2ノードHN4に対応する地点ではないことに起因しており、合流のための経路案内アナウンスのタイミングを適正に行うためである。
図35に示す紐づけ情報には、第1地図および第2地図の道路トポロジが異なる場合の紐づけ情報が含まれている。
【0084】
図36は、第1経路情報の一例を示す図である。
図36において、実線矢印は第1地図上における第1経路を示し、破線矢印は第1経路に対応する第2地図上における第2経路を示している。
【0085】
図36の例では、第1経路情報取得部2は、第1ノードN3の第1ノード情報を含む第1経路情報を取得する。紐づけ判断部4は、第1ノードN3に紐づく第2リンクとして第2リンクf,jを抽出する。
【0086】
図37は、一次処理を行った第2経路情報の一例を示す図である。
図37に示す太線は、
図3のステップS13において記憶部に記憶した第2リンクf,jからなるリンク列を示している。
図38は、紐づけ情報を示す図である。
図38において、ハッチングが施された箇所は、第1ノード情報に対する第2リンクが抽出されていることを示している。
【0087】
図39は、補完処理を行った第2経路情報の一例を示す図である。
図39に示すように、第2経路情報作成部5は、第2リンクg,hを補完して、第2リンクf,g,h,jからなる1本のリンク列である第2経路を含む第2経路情報を作成する。
【0088】
<第1地図および第2地図の道路トポロジが異なる場合の例4>
本例4では、第1地図に存在する第1リンクに対応する第2リンクが第2地図に存在しない場合について説明する。このような状況が発生する例としては、第1地図および第2地図のそれぞれにおいて道路リンクを採用するポリシーが異なり、第2地図ではあえて第1リンクに対応する第2リンクを作成しない場合、あるいは、第1地
図DB12および第2地
図DB14の整備時期の相違によって、第2地
図DBの整備時点では存在しなかった第2リンクに対応する第1リンクが第1地
図DBの整備時点で存在していた場合などが挙げられる。
【0089】
図40は、現実の道路ジオメトリの一例を示す図である。
図40では、2車線からなる本線に対して、1つの合流車線と、1つの分岐車線とが存在する場合を示している。
【0090】
図41は、
図40の道路ジオメトリを第2地図で表現した場合における道路トポロジの一例を示す図である。
図41に示すように、第2地図では、地図作成のポリシーによって、第1地図の第1リンクN2-N4(
図42参照)に対応する分岐車線が存在しない。
【0091】
図42は、
図40の道路ジオメトリを第1地図で表現した場合における道路トポロジの一例を示す図である。なお、
図42に示す破線で囲まれている第1地図の範囲は、
図41に示す第2地図の範囲に相当する。
【0092】
図42に示すように、第1地図では、第1ノードN2から流出する第1リンクN2-N4(第1流
出リンクの方位θN2(流
出1))が存在する。この場合、
図43に示す紐づけ情報において、第1流
出リンクの方位θN2(流
出1)に紐づく第2リンクはない(NULL)。もしくは第2地図における、N2座標の最近傍に存在する第2リンクに紐づけても良い。また、
図43に示すように、紐づけ情報は、第1地図および第2地図の道路トポロジの差異の有無を示す「トポロジ差」の有無フラグを補足的に含んでもよい。
【0093】
図44は、第1経路情報の一例を示す図である。
図44において、実線矢印は第1地図上における第1経路を示し、破線矢印は第1経路に対応する第2地図上における第2経路を示している。
【0094】
図44の例では、第1経路情報取得部2は、第1ノードN1,N2の第1ノード情報を含む第1経路情報を取得する。紐づけ判断部4は、第1ノードN1,N2に紐づく第2リンクとして第2リンクa,c,dを抽出する。
【0095】
図45は、第2経路情報の一例を示す図である。
図45に示す太線は、
図3のステップS13において記憶部に記憶した第2リンクa,c,dからなるリンク列を示している。
図46は、紐づけ情報を示す図である。
図46において、ハッチングが施された箇所は、第1ノード情報に対する第2リンクが抽出されていることを示している。
図45,46に示すように、第1ノードN2から流出する第1リンクN2-N4に対応する第2リンクは存在しない。従って、第2経路情報作成部5は、第2リンクdを終端として第2経路の作成処理を終了する。その後、再び第1経路情報取得部2が第1経路情報を取得すると、第2経路情報作成部5は第2経路の作成処理を再開する。一方、第1地図にのみ存在する第1リンクから、第2地図に存在する第2リンクに進入する場合、第2経路情報作成部5は、第2経路の作成処理を開始または再開することになる。
【0096】
<変形例1>
実施の形態で説明した第1ノード情報は、第1ノードnに対して、ノード座標Pn、流入方位θn(流入i)、および流出方位θn(流出j)を含むが、第1ノードを特定する情報であればこれらの情報以外の情報を含んでもよい。例えば、第1ノード情報は、第1ノードnに対して、ノード座標Pn、および流入方位θn(流入i)と当該流入方位θn(流入i)から見た相対的な流出方位θn(流出j)との方位差dθn(i,j)を含んでもよい。
図47~50は、変形例1に係る第1ノード情報を説明するための図である。
【0097】
図51は、変形例1に係る紐づけ情報の一例を示す図である。
図51に示すように、1つの第1ノード情報に対して2つの第2リンクが紐づけられている。なお、これら2つの第2リンクは、実施の形態で説明したように、いずれか一方を採用するようにしてもよい。
【0098】
<変形例2>
情報処理装置7が出力する第1経路情報は、第1地図の種別を示す種別情報を含んでもよい。この場合、経路情報作成装置8は、情報処理装置7から取得した種別情報に基づいて、第1地図の種別に応じた紐づけ情報を外部のサーバからダウンロードして紐づけ情報格納部15に記憶する。紐づけ情報格納部15では、既存の紐づけ情報を新たな紐づけ情報に書き換えるようにしてもよい。
【0099】
このような構成とすることによって、経路情報作成装置8は、道路作成のポリシーが異なる他の情報処理装置(IVIシステム)を利用する場合であっても、適正に第2経路情報を作成することができる。
【0100】
<変形例3>
実施の形態では、第2地図は車線単位の道路形状情報を有する高精度地図であるものとして説明したが、第2地図は高精度地図に限るものではなく、第1地図と地図フォーマットが異なる地図であればよい。
【0101】
<ハードウェア構成>
実施の形態で説明した経路情報作成装置8における第1経路情報取得部2、紐づけ判断部4、および第2経路情報作成部5の各機能は、処理回路により実現される。すなわち、経路情報作成装置8は、第1経路情報を取得し、第1ノード情報が第2リンクに紐づいているか否かを判断し、第2経路情報を作成するための処理回路を備える。処理回路は、専用のハードウェアであってもよく、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサ(CPU、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)ともいう)であってもよい。
【0102】
処理回路が専用のハードウェアである場合、
図52に示すように、処理回路20は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。第1経路情報取得部2、紐づけ判断部4、および第2経路情報作成部5の各機能をそれぞれ処理回路20で実現してもよく、各機能をまとめて1つの処理回路20で実現してもよい。
【0103】
処理回路20が
図53に示すプロセッサ21である場合、第1経路情報取得部2、紐づけ判断部4、および第2経路情報作成部5の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアは、プログラムとして記述され、メモリ22に格納される。プロセッサ21は、メモリ22に記録されたプログラムを読み出して実行することにより、各機能を実現する。すなわち、経路情報作成装置8は、第1経路情報を取得するステップ、第1ノード情報が第2リンクに紐づいているか否かを判断するステップ、第2経路情報を作成するステップが結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ22を備える。また、これらのプログラムは、第1経路情報取得部2、紐づけ判断部4、および第2経路情報作成部5の手順または方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、メモリとは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、DVD(Digital Versatile Disc)等、または、今後使用されるあらゆる記憶媒体であってもよい。
【0104】
なお、第1経路情報取得部2、紐づけ判断部4、および第2経路情報作成部5の各機能について、一部の機能を専用のハードウェアで実現し、他の機能をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。
【0105】
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
【0106】
なお、本開示の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
【0107】
本開示は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての態様において、例示であって、限定的なものではない。例示されていない無数の変形例が想定され得るものと解される。
【符号の説明】
【0108】
1 経路情報作成装置、2 第1経路情報取得部、3 第2地図取得部、4 紐づけ判断部、5 第2経路情報作成部、6 車載装置、7 情報処理装置、8 経路情報作成装置、9 運転支援情報策定装置、10 測位装置、11 運転支援システム、12 第1地
図DB、13 アプリケーション実行部、14 第2地
図DB、15 紐づけ情報格納部、20 処理回路、21 プロセッサ、22 メモリ。