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  • 特許-回転電機用ケース、及び回転電機 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-11
(45)【発行日】2025-03-19
(54)【発明の名称】回転電機用ケース、及び回転電機
(51)【国際特許分類】
   H02K 5/20 20060101AFI20250312BHJP
   H02K 9/19 20060101ALI20250312BHJP
【FI】
H02K5/20
H02K9/19 A
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021101705
(22)【出願日】2021-06-18
(65)【公開番号】P2023000723
(43)【公開日】2023-01-04
【審査請求日】2024-04-15
(73)【特許権者】
【識別番号】513296958
【氏名又は名称】東芝産業機器システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】弁理士法人サトー
(72)【発明者】
【氏名】荒木 貴志
(72)【発明者】
【氏名】平手 利昌
(72)【発明者】
【氏名】望月 資康
(72)【発明者】
【氏名】松本 昌明
【審査官】池田 貴俊
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-004658(JP,A)
【文献】特開2008-253024(JP,A)
【文献】特開2015-019494(JP,A)
【文献】特開平09-308183(JP,A)
【文献】特開2019-161798(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 5/20
H02K 9/19
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中空状の本体と、
前記本体の内周部と外周部との間に設けられ、前記本体の軸方向の一方の端部から他方の端部へ向かって冷媒を通す流路と、を備え、
前記本体の内径が、前記本体の軸方向において一定であり、かつ前記本体の前記内周部から前記外周部までの寸法が、前記流路の上流側より下流側の方が大きくなっており
前記流路の前記本体の前記外周部に対向した部分から前記本体の前記外周部までの寸法は、前記流路の上流側より下流側の方が大きい、
回転電機用ケース。
【請求項2】
中空状の本体と、
前記本体の内周部と外周部との間に螺旋状に形成され、前記本体の軸方向の一方の端部から他方の端部へ向かって冷媒を通す流路と、を備え、
前記本体の中心軸を通る平面で切断した切断面を見た場合に、隣接する前記流路同士の中心間距離が前記流路の下流へ行くに従って小さくなっている、
回転電機用ケース。
【請求項3】
前記本体の前記内周部から前記外周部までの寸法は、前記本体の軸方向の一方の端部から他方の端部へ向かって徐々に大きくなっている、
請求項に記載の回転電機用ケース。
【請求項4】
前記本体の軸方向の一方の端部側に設けられ、前記流路へ冷媒が流入する入口と、
前記本体の軸方向の他方の端部側に設けられ、前記流路から冷媒が流出する出口と、を更に備え、
前記入口と前記出口とは、前記本体の中心軸に平行な同一軸線上に配置される、
請求項1から3のいずれか一項に記載の回転電機用ケース。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載の回転電機用ケースと、
前記回転電機用ケースの内側に固定される固定子と、
前記固定子に対して隙間を介して回転可能に設けられる回転子と、を備える、
回転電機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、回転電機用ケース、及び回転電機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電動機や発電機等の回転電機において、回転電機の駆動による過剰な発熱を防止するために、固定子の外側のケース内部に設けられた流路に水などの冷媒を流通させる構造が知られている。そして、冷媒によってケースを冷却することにより固定子を外側から冷却することで、回転電機の過熱が抑制される。
【0003】
このような回転電機の水冷構成においては、流路の流入側から流出側へ行くほど流路を流れる冷媒の温度が上昇し、冷却効果が不均一な状態となる場合がある。この場合、固定子の温度が不均一となる事態を招くおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2012-065394号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明の実施形態は、冷却効果が不均一になるのを抑制することができる回転電機用のケース、及び回転電機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の回転電機用ケースは、中空状の本体と、前記本体の内周部と外周部との間に設けられ、前記本体の軸方向の一方の端部から他方の端部へ向かって冷媒を通す流路と、を備え、前記本体の内径が、前記本体の軸方向において一定であり、かつ前記本体の前記内周部から前記外周部までの寸法が、前記流路の上流側より下流側の方が大きい。
【0007】
実施形態の回転電機は、上記回転電機用ケースと、前記回転電機用ケースの内側に固定される固定子と、前記固定子に対して隙間を介して回転可能に設けられる回転子と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1実施形態による回転電機の一例について外観を示す斜視図
図2】第1実施形態による回転電機の一例について内部構成を示す断面図
図3】第1実施形態による回転電機の一例についてケース内部における本体と流路との位置関係を示す図
図4】第1実施形態による回転電機の一例について流路の一例を示す平面図
図5】従来構成によるケース内部における流路の位置関係の一例を拡大して示す断面図
図6】第1実施形態による回転電機の一例についてケースの構成の他の例を示す斜視図
図7】第1実施形態による回転電機の一例についてケース内部における本体と流路との位置関係の他の例を拡大して示す断面図
図8】第2実施形態による回転電機の一例について隣接する流路同士の中心間距離の関係を拡大して示す断面図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、複数の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
【0010】
(第1実施形態)
図1及び図2に示す実施形態の回転電機1は、固定子11、回転子12、シャフト13、及びケース20を備えている。なお、以下の説明では、回転電機の中心軸Oに対して平行な方向を軸方向と称する。中心軸Oを中心に回転子12を回転させたとき、回転子12の外周面の進行方向を周方向と称する。中心軸Oに対して直交する方向を径方向と称する。
【0011】
固定子11は、ケース20の内側に固定されている。固定子11は、固定子鉄心111と、固定子巻線112と、を有している。固定子鉄心111は、例えば円筒状に構成され、円板形状の電磁鋼板を複数枚積層して形成されている。固定子巻線112は、固定子鉄心111に巻かれている。固定子巻線112は、図示しない電源ユニットと電気的に接続されており、電源ユニットから駆動電流が供給される。
【0012】
回転子12は、固定子11の内側に設けられ、固定子11に対して隙間を介して回転可能に設けられている。すなわち、本実施形態では、回転電機1は、例えばインナーロータ型の回転電機として構成されている。回転子12は、回転子鉄心121と、貫通孔122と、を有している。回転子鉄心121は、例えば円板形状の電磁鋼板を複数枚積層して形成されている。また、回転子鉄心121には、図示しない永久磁石が埋設されている。貫通孔122は、回転子12の中心部に設けられており、シャフト13が挿通される。
【0013】
シャフト13は、例えば円柱状に構成され、貫通孔122を貫通している。シャフト13は、回転子鉄心121と焼き嵌めや圧入等により嵌め合わされることによって回転子鉄心121に固定されている。シャフト13は、回転子12の回転に伴って回転子12と一体的に回転する。
【0014】
シャフト13は、例えば一方の端部がケース20外方へ、この場合、図2の紙面左側へ突出している。そして、シャフト13のうちケース20の外方へ突出した部分に負荷が接続される。本実施形態では、シャフト13の両端部のうち、負荷が接続される側の端部を負荷側と称し、負荷が接続されない側の端部を反負荷側と称することがある。図2の例では、シャフト13において紙面左側が負荷側となり、紙面右側が反負荷側となる。
【0015】
ケース20は、本体21及び流路30を有している。本体21は、例えばアルミニウム合金製であって、軸方向の両端部211、212が開口した中空状に構成されている。本体21は、固定子11及び回転子12を内部に収容可能な大きさに設定されている。この場合、本体21の内周部213には、固定子11が焼き嵌めや圧入等により固定されている。また、本体21の軸方向の中心は、回転子12の中心軸Oと一致している。
【0016】
図2に示すように、本体21の内径は、本体21の軸方向において一定に設定されている。つまり、本体21の内径は、本体21の軸方向の一方の端部211から他方の端部212に至るまで変化しない。一方、本体21の外径は、本体21の軸方向において異なっている。つまり、本体21の外径は、本体21の軸方向の一方の端部211から他方の端部212に至るまで変化している。
【0017】
具体的には、本体21の外周部214は、本体21の軸方向の一方の端部211から他方の端部212へ向かうほど本体21の軸方向の中心軸Oから離れるように形成されている。すなわち、本体21は、シャフト13の軸方向の一方の端部側から他方の端部側へ向かって広がる円錐台の中心を内径が一定の円筒形状で貫いた形状、いわゆる円錐筒状に形成されている。つまり、本実施形態の場合、本体21は、例えば負荷側から反負荷側へ向かって広がる円錐筒状に形成されている。
【0018】
これにより、本体21の外周部214は、本体21の軸方向の一方の端部211から他方の端部212へ向かって本体21の径方向の外側へ傾斜して形成されている。したがって、図2に示すように、本体21の内周部213から外周部214までの寸法S1は、本体21の軸方向の一方の端部211から他方の端部212へ向かって徐々に大きくなっている。寸法S1は、本体21の軸方向の任意の点における本体21の厚み寸法を示す変数を意味する。
【0019】
流路30は、図2に示すように、本体21の内周部213と外周部214との間に形成されている。流路30は、水や油等の冷媒を通すためのものである。流路30は、本体21の軸方向の一方の端部211から他方の端部212へ向かって延びており、途中で分岐しない1本の流路で構成されている。すなわち、本体21の軸方向の一方の端部211が流路30の上流側であり、他方の端部212が流路30の下流側となる。
【0020】
流路30は、図3及び図4に示すように、例えば中心軸Oを中心とした螺旋状に形成されている。この場合、図2に示すように、本体21の中心軸Oに沿った平面で切断した切断面を見た場合に、隣接する流路30同士の中心間距離Lが本体21の軸方向に沿った方向において等間隔で配置されている。すなわち、隣接する流路30同士の中心間距離Lは、流路30の上流側と下流側とにおいて等間隔である。
【0021】
また、本体21の外周部214は、上述したように、中心軸Oに対して、本体21の軸方向の一方の端部211から他方の端部212へ向かって本体21の径方向外側に傾斜している。このため、本体21の内周部213から外周部214までの寸法S1は、流路30の上流側より下流側の方が大きい設定となっている。そして、図2に示すように、本体21の中心軸Oを通る平面で切断した切断面を見た場合に、各流路30の本体21の外周部214に対向した部分から本体21の外周部214までの寸法S2は、流路30の上流側より下流側の方が大きい設定となっている。
【0022】
図2等に示すように、流路30の断面形状は円形に構成することができるが、矩形や多角形等の他の形状としても良い。また、流路30の断面積は、流路30の上流側と下流側とで一定としているが、上流側に対して下流側の断面積が小さい設定としても良い。更に、流路30は、螺旋状の構成に限らず、本体21の軸方向の一方の端部211から他方の端部212へ向かって軸方向に沿って蛇行しながら形成された構成であっても良いし、これに限られない。
【0023】
流路30は、入口31及び出口32を有する。入口31及び出口32は、本体21の内部と外部とを連通している。入口31及び出口32は、図2及び図3に示すように、本体21の軸方向に沿って、本体21の内周部213と外周部214との間に形成されている。入口31は、本体21の一方の端部211側に形成され、出口32は、本体21の他方の端部212側に形成されている。つまり、入口31は、流路30の上流に形成され、出口32は、流路30の下流に形成されている。そして、入口31と出口32とは、互いに本体21の軸方向において反対方向を向いている。
【0024】
また、図2に示すように、本体21の中心軸Oを通る平面で切断した切断面を見た場合に、入口31と出口32とは、本体21の中心軸Oに平行な同一軸線上に配置されている。なお、入口31及び出口32は、本体21の外周部214であって、本体21の径方向外側へ向かって設けられていても良い。
【0025】
入口31は、流路30へ冷媒が流入する部分である。一方、出口32は、流路30から冷媒が流出する部分である。この場合、入口31及び出口32は、図示しない配管やホース等が接続される。これら配管やホース等から入口31に冷媒が供給され、その冷媒は入口31から流路30に流入する。そして、流路30内に流入した冷媒は、回転電機10の駆動によって発熱した固定子11から本体21に伝達された熱を奪いながら流路30を通過した後に、出口32から本体21の外部に排出される。
【0026】
ここで、本体21は、例えば鋳造により製造される。このとき、例えばステンレス等の鋼製のパイプ状であって、流路30と同一形状に製造したものを予め製造された本体21に鋳込み、本体21と一体化することで、流路30を本体21内部に形成できる。また、流路30は、流路30と同一形状に予め製造された図示しない中子等を用いて本体21内部に形成することも考えられるが、これに限られない。
【0027】
以上説明した実施形態によれば、回転電機用ケース20は、中空状の本体21と、流路30と、を備える。流路30は、本体21の内周部213と外周部214との間に設けられ、本体21の軸方向の一方の端部211から他方の端部212へ向かって冷媒を通す。そして、本体21の内径が、本体21の軸方向において一定である。
【0028】
ここで、図5に示すように、例えば本体21の内周部213から外周部214までの寸法S1つまり本体21の肉厚が、流路30の上流側と下流側とにおいて一定である場合、流路30を流れる冷媒は、流路30の上流側から下流側に行くにつれて温度が徐々に上昇した状態となる。このため、流路30の下流側では上流側よりも冷却効率が低下してしまい、その結果、流路30の上流側と下流側とにおいて、冷却効果が不均一な状態を招くおそれがある。
【0029】
そこで、本実施形態では、本体21の内周部213から外周部214までの寸法S1が、流路30の上流側より下流側の方が大きい。更に、本体21の内部には流路30以外の空洞が存在しない。そのため、寸法S1に比例して本体21の熱容量を確保することができる。これによれば、本体21の内周部213から外周部214までの寸法S1つまり本体21の肉厚を流路30の上流側より下流側の方を大きくすることで、冷媒の流出側の本体21の熱容量を冷媒の流入側に対して大きくすることができる。
【0030】
これにより、冷媒の流出側において冷媒から本体21への熱移動をし易くすることができる。そのため、冷媒が流入側から流出側へ行くほど温度上昇してしまうことを抑制できる。よって、冷媒の流出側での冷却効率の低下を抑制することができ、結果として、冷却効果が不均一になるのを抑制することができる。
【0031】
また、本体21の内周部213から外周部214までの寸法S1は、本体21の軸方向の一方の端部211から他方の端部212へ向かって徐々に大きくなっている。これによれば、本体21の軸方向の一方の端部211から他方の端部212における冷媒の温度勾配を緩やかにすることによって、冷却効果の不均一をより精度良く解消することができる。
【0032】
更に、回転電機用ケース20は、入口31及び出口32を更に備える。入口31は、本体21の軸方向の一方の端部211側に設けられ、流路30へ冷媒が流入する部分である。出口32は、本体21の軸方向の他方の端部212側に設けられ、流路30から冷媒が流出する部分である。そして、入口31と出口32とは、本体21の中心軸Oに平行な同一軸線上に配置される。
【0033】
これによれば、入口31と出口32とを本体21の中心軸Oに平行な同一軸線上に配置することで、入口31や出口32に接続される配管等の引き回しを簡略化して、ケース20の組立性を向上することができる。
【0034】
また、ケース20は、図6及び図7に示すように、本体21の外周部214の一部が本体21の軸方向に沿って段差状に突出する構成にできる。この場合、図6及び図7の例では、本体21は、薄肉部41と、厚肉部42と、を有する。薄肉部41は、本体21の軸方向の一方の端部211側に配置されている。図7に示すように、薄肉部41の肉厚t1は、流路30の径よりも2倍程度大きい寸法で設定されている。
【0035】
厚肉部42は、本体21の軸方向の他方の端部212側に配置されている。つまり、厚肉部42は、薄肉部41よりも流路30の下流側に配置されている。厚肉部42は、図7に示すように、薄肉部41と同一の内径で構成されており、本体21の軸方向に対して略直角に径方向外側に延びて形成されている。そして、厚肉部42の肉厚t2は、薄肉部41の肉厚t1と異なる寸法で設定されている。この場合、厚肉部42の肉厚t2は、薄肉部41の肉厚t1より大きい寸法で設定されている。また、厚肉部42の軸方向の長さは、薄肉部41の軸方向の長さと同じであっても良いし、異なっていても良く、ケース20に要求される冷却性能に応じて任意に設定することができる。
【0036】
これによっても、本体21の肉厚が流路30の上流側より下流側の方が大きくなるため、冷媒の流出側の本体21の熱容量を冷媒の流入側に対して大きくすることができる。よって、冷媒が流入側から流出側へ行くほど温度上昇してしまうことを抑制できる。これにより、冷却効果が不均一になるのを抑制することができる。
【0037】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について図8を参照して説明する。この第2実施形態の構成は、本体21の中心軸Oを通る平面で切断した切断面を見た場合に、隣接する流路30同士の中心間距離が上記第1実施形態と異なる。具体的には、上記第1実施形態において、本体21の中心軸Oを通る平面で切断した切断面を見た場合に、隣接する流路30同士の中心間距離Lは、上流側と下流側とにおいて等間隔に設定することができる。
【0038】
一方、本実施形態において、本体21の中心軸Oを通る平面で切断した切断面を見た場合に、隣接する流路30同士の中心間距離は下流へ行くに従って小さくなっている。つまり、図8に示すように、上流側における隣接する流路30同士の中心間距離L1は、下流側の中心間距離L2より大きい。したがって、本体21の断面積に対する流路30の断面積は、本体21の軸方向の一方の端部211側よりも他方の端部212側の方が大きな割合を占める。
【0039】
これによれば、本体21の内周部213側において固定子11等から伝達される熱に冷媒が接触する面積を、上流側よりも下流側の方が大きくできる。これにより、上流側に比べて冷媒の温度が上昇する傾向にある下流側において、熱交換が行われる面積を大きくすることができ、その結果、冷却効果が不均一になるのを一層抑制することができる。
【0040】
本実施形態では、図8に示すように、上流側と下流側とにおいて本体21の肉厚が一定つまり変化しない構成を開示したが、これに限らず、上記第1実施形態と同様に、本体21の肉厚が上流側より下流側の方が大きい構成としても良い。これにより、冷却効果が不均一になるのをより効果的に抑制することができる。
【0041】
以上、本発明の複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0042】
図面中1は回転電機、11は固定子、12は回転子、20はケース、21は本体、211、212は端部、213は内周部、214は外周部、30は流路、31は入口、32は出口、を示す。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8