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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-11
(45)【発行日】2025-03-19
(54)【発明の名称】作業装置および搬入出装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 49/06 20060101AFI20250312BHJP
【FI】
B65G49/06 Z
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2024169153
(22)【出願日】2024-09-27
【審査請求日】2024-09-27
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】391032358
【氏名又は名称】平田機工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】黒木 健陽
(72)【発明者】
【氏名】小田 恭朗
(72)【発明者】
【氏名】東條 拓也
【審査官】内田 茉李
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-204392(JP,A)
【文献】特開平07-078794(JP,A)
【文献】特開2012-056706(JP,A)
【文献】特開2005-064431(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 49/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板の搬入出を行うための搬入出機構と、前記搬入出機構を移動させるための移動機構と、を備える作業装置であって、
前記搬入出機構は、
前記基板を支持可能に搬入出方向に延設された基板支持部材と、
前記基板支持部材を前記搬入出方向に進退させる進退機構と、
前記基板を前記搬入出方向に搬送可能な基板搬送機構と、
前記基板搬送機構を昇降させる昇降機構と、
を備え、
前記進退機構は、
前記基板支持部材の基端部を支持する基端部支持部材と、
前記基端部支持部材を前記搬入出方向に移動させる駆動部と、
を備え、
前記基端部は、前記基板支持部材の前記搬入出方向における一方側の端部に設けられ、
前記昇降機構が前記基板搬送機構を昇降させることにより前記基板支持部材と前記基板搬送機構との間で前記基板の受け渡しが行われる
ことを特徴とする作業装置。
【請求項2】
前記昇降機構は、
前記基板搬送機構による前記基板の搬送面が、前記基板支持部材による前記基板の支持面よりも下方となる第1位置と、
前記搬送面が前記支持面よりも上方となる第2位置と、
の間で前記基板搬送機構を昇降させる
ことを特徴とする請求項1記載の作業装置。
【請求項3】
前記昇降機構は、
前記基板搬送機構を前記第1位置から前記第2位置に上昇させることにより前記基板支持部材から前記基板搬送機構に前記基板を受け渡す動作と、
前記基板搬送機構を前記第2位置から前記第1位置に下降させることにより前記基板搬送機構から前記基板支持部材に前記基板を受け渡す動作と、
を行う
ことを特徴する請求項2記載の作業装置。
【請求項4】
前記移動機構は、
前記搬入出機構を前記搬入出方向と直交する第1方向に移動させる第1の移動機構と、
前記搬入出機構を昇降させる搬入出機構昇降機構と、
を含む
ことを特徴とする請求項1記載の作業装置。
【請求項5】
前記移動機構は、前記搬入出機構を前記第1方向と直交する第2方向に移動させる第2の移動機構を更に含む
ことを特徴とする請求項4記載の作業装置。
【請求項6】
前記移動機構は、前記基板を受取り可能な所定の基板受取部に対して前記基板搬送機構の一方端部が接近または離間するように前記搬入出機構を移動させる
ことを特徴とする請求項記載の作業装置。
【請求項7】
前記移動機構は、上下方向を中心軸として前記搬入出機構を回転させる搬入出機構回転機構を更に含む
ことを特徴とする請求項4記載の作業装置。
【請求項8】
前記移動機構は、
前記搬入出機構を前記搬入出方向と直交する第1方向に移動させる第1の移動機構と、
前記搬入出機構を前記第1方向と直交する第2方向に移動させる第2の移動機構と、
前記搬入出機構を昇降させる搬入出機構昇降機構と、
上下方向を中心軸として前記搬入出機構を回転させる搬入出機構回転機構と、
を含み、
前記第2の移動機構および前記搬入出機構回転機構は、前記搬入出機構昇降機構上に設置され、
前記搬入出機構昇降機構は、前記第1の移動機構上に設置される
ことを特徴とする請求項1記載の作業装置。
【請求項9】
前記搬入出機構昇降機構は、
上下方向に延びて前記搬入出機構を下方から支持する支柱部と、
前記支柱部を昇降させる第2の駆動部と、
を備える
ことを特徴とする請求項4記載の作業装置。
【請求項10】
前記搬入出機構昇降機構は、
上下方向に延びる昇降案内部材と、
前記昇降案内部材の前記第1方向における一側方に前記昇降案内部材に沿って昇降可能に設けられ、前記搬入出機構を支持する昇降支持部と、
前記昇降支持部を昇降させる第3の駆動部と、
を備え、
前記搬入出機構は、前記昇降案内部材の側とは反対側において前記搬入出を行う
ことを特徴とする請求項4記載の作業装置。
【請求項11】
前記基板搬送機構は、前記搬入出方向と直交する方向に離間して並設された第1の搬送ローラ部、第2の搬送ローラ部および第3の搬送ローラ部を備え、
前記第3の搬送ローラ部は、前記第1の搬送ローラ部および前記第2の搬送ローラ部の間に配され、
前記基板支持部材は、
前記第1の搬送ローラ部と前記第3の搬送ローラ部との間に配された第1の板状部材と、
前記第2の搬送ローラ部と前記第3の搬送ローラ部との間に配された第2の板状部材と、
を含み、
前記基端部支持部材は、
前記第1の板状部材の基端部を支持する第1の支持部材と、
前記第2の板状部材の基端部を支持する第2の支持部材と、
を含み、
前記駆動部は、前記第1の支持部材および前記第2の支持部材を前記搬入出方向に移動させるための動力を発生する
ことを特徴とする請求項1記載の作業装置。
【請求項12】
前記搬入出機構および前記移動機構を収納する装置筐体を更に備え、
前記装置筐体には、前記搬入出を行うための第1の搬入出口および第2の搬入出口が設けられており、
前記搬入出機構は、
前記第1の搬入出口において、前記基板支持部材および前記進退機構を用いて前記搬入出の一方を行い、
前記第2の搬入出口において、前記基板搬送機構および前記昇降機構を用いて前記搬入出の他方を行う
ことを特徴とする請求項1から請求項11の何れか1項記載の作業装置。
【請求項13】
基板の搬入出を行う搬入出方向における一方側から他方側へ前記基板を移送する搬入出装置であって、
前記基板を支持可能に前記搬入出方向に延設された基板支持部材と、
前記基板支持部材を前記搬入出方向に進退させる進退機構と、
前記基板を前記搬入出方向における前記他方側に搬送可能な基板搬送機構と、
前記基板搬送機構を昇降させる昇降機構と、
を備え、
前記進退機構は、
前記基板支持部材の基端部を支持する基端部支持部材と、
前記基端部支持部材を前記搬入出方向に移動させる駆動部と、
を備え、
前記基端部は、前記基端部支持部材の前記搬入出方向における前記他方側の端部に設けられ、
前記昇降機構は、
前記基板搬送機構による前記基板の搬送面が、前記基板支持部材による前記基板の支持面よりも下方となる第1位置と、
前記搬送面が前記支持面よりも上方となる第2位置と、
の間で前記基板搬送機構を昇降させる
ことを特徴とする搬入出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業装置および搬入出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、搬送対象を所望の方向に搬送可能な搬送機構が記載されている。該機構においては、キャリアプレート前後搬送機構(4)上にフォーク前後移動機構(3)が配置され、フォーク前後移動機構上にフォーク専用のフォーク昇降機構(2)が配置され、複数の棒状の支持部材で搬送対象を支持するフォーク組立体(1)は、そのようなフォーク昇降機構上に配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】中国特許出願公開第115285894号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、搬送機構は所定の位置から搬送物を搬入し、異なる所定の位置への搬送物の搬出(以下「搬入出作業」という)を行う。特許文献1の構造によれば、搬送機構はフォークまたはコンベアで選択的に搬入出作業を行うことが可能であり、また、フォークのみの昇降によりフォークとコンベア間での搬送物の受け渡しも可能である。ここで、特許文献1の構造は、複数の棒状のフォークとフォークを昇降させるフォーク昇降機構を、フォーク前後移動機構により前後に進退させている。そのため、棒状のフォークの先端側にたわみが生じやすく、上昇させたフォークの停止位置に誤差が生じる。また、フォークを上昇させて停止した際に生じる振動(特に搬送物を支持した状態でのフォーク先端の振動)が大きくなりやすく、振動の大きさが所定の範囲内に収まるまで次の搬入出動作が出来ず、搬入出作業の効率が低下する恐れがある。
【0005】
本発明は、搬入出作業の効率を向上させることを例示的目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つの側面は作業装置に係り、前記作業装置は、
基板の搬入出を行うための搬入出機構と、前記搬入出機構を移動させるための移動機構と、を備える作業装置であって、
前記搬入出機構は、
前記基板を支持可能に搬入出方向に延設された基板支持部材と、
前記基板支持部材を前記搬入出方向に進退させる進退機構と、
前記基板を前記搬入出方向に搬送可能な基板搬送機構と、
前記基板搬送機構を昇降させる昇降機構と、
を備え、
前記進退機構は、
前記基板支持部材の基端部を支持する基端部支持部材と、
前記基端部支持部材を前記搬入出方向に移動させる駆動部と、
を備え、
前記基端部は、前記基板支持部材の前記搬入出方向における一方側の端部に設けられ、
前記昇降機構が前記基板搬送機構を昇降させることにより前記基板支持部材と前記基板搬送機構との間で前記基板の受け渡しが行われる
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、搬入出作業の効率を向上させることが実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態に係る作業装置の外観の例を示す斜視図である。
図2】収納容器供給機構の内部構造の例を示す斜視図である。
図3】収納容器供給機構の構造の一部を透視図とした側面図である。
図4】収納容器の構造の例を示す斜視図である。
図5】収納容器供給機構の内部構造の例を示す斜視図である。
図6】収納容器の開閉動作を説明するための側面模式図である。
図7】搬送作業ユニットの構造の例を示す斜視図である。
図8】搬入出機構を支持する支持台の内部構造の例を示す斜視図である。
図9図8の一部を不図示とし且つ搬入出機構を含む斜視図である。
図10】搬入出機構の駆動態様の例を示す斜視図である。
図11】搬入出機構の詳細構造の例を示す斜視図である。
図12】搬入出機構の詳細構造の例を示す側面図である。
図13】基板の搬入出ないし搬送の態様の幾つかの例を示す上面模式図である。
図14】搬送作業ユニットの構造の他の例を示す斜視図である。
図15】搬入出機構の詳細構造の例を示す斜視図である。
図16】フォーク進退機構の詳細構造を示す斜視図である。
図17】コンベア昇降機構の詳細構造を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
≪第1実施形態≫
<作業装置の全体構成の一例>
図1は、第1実施形態に係る作業装置1の外観を示す斜視図である。作業装置1は、作業対象となるワークに対して所定の作業を実行可能に構成され、本実施形態では、収納容器供給機構2、搬送作業ユニット3、制御ユニット9および外装パネル10を備えるものとする。
本実施形態において作業対象となるワークは、ガラス基板、実装基板、半導体基板等の基板(図4図10等の基板SB)とし、所定の収納容器7に収容され、且つ、該収納容器7と作業装置1との間で搬入出可能とする。本明細書においては、作業装置1内への移載を搬入とし、作業装置1外への移載を搬出とする。
【0011】
ここで、後述の他の図についても同様であるが、構造の理解の容易化のため、作業装置1の左右方向ないし幅方向はX方向として図示され、前後方向ないし奥行方向はY方向として図示され、また、上下方向ないし高さ方向はZ方向として図示される。X、Y及びZ方向は互いに交差(実質的に直交)し、X及びY方向は水平面を形成する。
【0012】
本明細書において、要素間の相対的な位置関係は、X、Y及びZ方向に基づいて説明されうる。任意の方向である一方向は「+」により表現可能であり、その反対側の方向は「-」により表現可能である。
例えば、-X方向は左方向に対応し、+X方向は右方向に対応し、左右方向の何れかを区別しない場合には単にX方向と表現する。一例として、X方向に移動することは、+X方向にも-X方向にも移動(往復)可能であることを示す。
同様に、-Y方向の側(或いは-Y側)は正面側ないし手前側に対応し、+Y方向の側(或いは+Y側)は背面側ないし奥側に対応し、前後方向の何れかを区別しない場合には単にY方向と表現する。一例として、所定の要素に対して正面側に位置することは、-Y方向の側に位置することを示す。
また、同様に、-Z方向は下方向に対応し、+Z方向は上方向に対応し、上下方向の何れかを区別しない場合には単にZ方向と表現する。一例として、所定の要素に対して上方に位置することは、+Z方向の側(或いは+Z側)に位置することを示す。
【0013】
詳細については後述とするが、収納容器7は、1以上の基板SBを収納可能に構成されており、ユーザは、例えば台車8を用いて作業装置1前まで収納容器7を運搬することができる。収納容器供給機構2は、その筐体に形成される搬入出口201を介して、このような収納容器7との間での基板SBの搬入出作業を可能にする。
【0014】
搬送作業ユニット3は、基板SBの搬送作業を行う。例えば、搬送作業ユニット3は、収納容器7から基板SBを取り出した/搬入した基板SBを搬送して後続の他の作業ユニットに基板SBを移載(移送)する。また、搬送作業ユニット3は、該他の作業ユニットから受け取った基板SBを搬送して収納容器7に収納する/搬出することもできる。他の作業ユニットは、基板SBに対して所定の作業を実行可能とし、その作業内容の例としては、加熱処理、洗浄処理、研磨処理、注入処理等の基板に行う処理作業が挙げられる。
【0015】
制御ユニット9は、作業装置1のシステム全体を制御し、収納容器供給機構2および搬送作業ユニット3の駆動制御を行う。制御ユニット9は、本実施形態では操作入力部(例えばタッチパネルディスプレイ等)と共に作業装置1の正面側の左側方に配置される。ユーザは、この操作入力部を介して作業内容に関する設定情報を入力することができ、制御ユニット9は、該設定情報に基づいて収納容器供給機構2および搬送作業ユニット3の駆動制御を行う。
【0016】
制御ユニット9は、本実施形態ではCPU(Central Processing Unit)及びメモリを備え、収納容器供給機構2および搬送作業ユニット3の駆動制御を行うためのプログラムをCPU及びメモリにより実行するものとする。他の実施形態として、制御ユニット9は、ASIC(特定用途向け集積回路)等の半導体装置により構成されてもよい。即ち、作業装置1の各機能は、ハードウェアおよびソフトウェアの何れにより実現されてもよい。
【0017】
外装パネル10は、作業装置1の外壁を形成し、基板SBが搬入される空間を含む領域を作業室として外部空間から区画する。外装パネル10は、作業装置1の枠組みを形成するフレーム部材を追加的に伴って、装置筐体と表現されてもよい。収納容器供給機構2および制御ユニット9は、その要素の一部が作業装置1の外壁の一部を形成するか、または外装パネル10に取り付けられている。
【0018】
尚、本実施形態では、2つの収納容器供給機構2がX方向に並設された態様が図示されるが、その数量は本例に限られるものではなく、単一の収納容器供給機構2が配置されてもよいし、3以上の収納容器供給機構2が配置されてもよい。
【0019】
<搬入出作業ユニットの構成の一例>
図2は、収納容器供給機構2の内部構造を示す斜視図である。図3は、収納容器供給機構2の構造の一部を透視図とした左側面模式図および右側面模式図である。収納容器供給機構2の筐体を構成する壁材200の正面側中央部には、作業室へと通じる搬入出口201が設けられ、詳細については後述とするが、基板SBの搬入出は搬入出口201を介して行われる。
【0020】
収納容器供給機構2は、搬入出口201の下方において、収納容器支持台211、支持台昇降機構213および支持台進退機構212を備える。収納容器支持台211は収納容器7を支持可能に構成され、収納容器支持台211の上面は収納容器7が載置可能であり、また、後述の下部位置決め部2111が設けられている。支持台昇降機構213は、収納容器支持台211をZ方向に移動可能となっており、収納容器支持台211を上昇させることで、下部位置決め部2111を後述の容器本体700底面の係合部703と係合させ、収納容器支持台211が収納容器7を支持する。また、支持台進退機構212は、収納容器支持台211をY方向に移動可能となっており、それにより収納容器支持台211及びその上の収納容器7を進退させることができる。即ち、収納容器7は、収納容器支持台211に支持された状態にて、支持台昇降機構213により昇降可能とし、支持台進退機構212により進退可能とする。
【0021】
また、収納容器供給機構2は、遮蔽ドア221および遮蔽ドア移動機構231を更に備える。
遮蔽ドア221は、壁材200に形成された搬入出口201を作業室内側から遮蔽する。詳細については後述とするが、遮蔽ドア221が搬入出口201から離間して該遮蔽が解除され、遮蔽ドア221が上昇することにより搬入出口201が開放されて開状態となる。また、遮蔽ドア221が搬入出口201と対向する位置まで下降し、遮蔽ドア221が搬入出口201に近接することで搬入出口201が遮蔽されて搬入出口201が閉状態となる。
ここで、搬入出口201が開状態にあるとき、遮蔽ドア221は開状態にあるとし、搬入出口が閉状態にあるとき、遮蔽ドア221は閉状態にあるとする。本実施形態において、遮蔽ドア221は、搬入出口201よりも大きい部材から成っており、搬入出口201の周囲の壁材200に当接することにより搬入出口201を覆うように遮蔽する。ここで、搬入出口201または壁材200の作業室側には、遮蔽ドア221に当接するシール部材が設けられていてもよい。また、遮蔽ドア221が搬入出口201と同程度の大きさの部材から成り、遮蔽ドア221が搬入出口201に嵌合することで搬入出口201を遮蔽していてもよい。その場合、シール部材は、搬入出口201の縁の部分に設けられていてもよい。
【0022】
遮蔽ドア移動機構231は、遮蔽ドア221が開状態および閉状態の一方から他方に変化するよう移動可能に構成され、本実施形態では、遮蔽ドア引込み機構232および遮蔽ドア昇降機構233を含む。
遮蔽ドア引込み機構232は、案内部材2321および駆動部2322を含む(第1の移動機構)。案内部材2321は、遮蔽ドア221を保持し且つY方向に移動可能に案内する。本実施形態において、案内部材2321は、Y方向に延設するガイドレールである。駆動部2322は、動力を発生する動力源と、動力源の動力により遮蔽ドア221をY方向に移動させる駆動機構とを含む。
【0023】
遮蔽ドア昇降機構233は、案内部材2331および駆動部2332を含む(第2の移動機構)。案内部材2331は、遮蔽ドア221および遮蔽ドア引込み機構232を保持し且つZ方向に移動可能に案内する。本実施形態において、案内部材2331は、Z方向に延設するガイドレールである。駆動部2332は、動力を発生する動力源と、動力源の動力により遮蔽ドア221および遮蔽ドア引込み機構232をZ方向に移動させる駆動機構とを含む。
【0024】
例えば、遮蔽ドア221を閉状態から開状態にする場合、遮蔽ドア引込み機構232は、遮蔽ドア221を+Y方向に移動させて引き込み、それにより搬入出口201から離間した遮蔽ドア221および遮蔽ドア引込み機構232を、遮蔽ドア昇降機構233が+Z方向に移動させて上昇させる。これに対して、遮蔽ドア221を開状態から閉状態にする場合、遮蔽ドア昇降機構233は、遮蔽ドア221および遮蔽ドア引込み機構232を-Z方向に移動させて下降させ、該下降した遮蔽ドア221を、遮蔽ドア引込み機構232が-Y方向に移動させて搬入出口201を遮蔽する。
遮蔽ドア移動機構231は、遮蔽ドア開閉機構と表現されてもよい。
【0025】
遮蔽ドア引込み機構232および遮蔽ドア昇降機構233は、少なくとも部分的に搬入出口201の側方且つ壁材200よりも外方(-Y方向)に配置されうる。本実施形態においては、案内部材2321及び2331、駆動部2322は壁材200よりも外方(ーY方向)、かつ、搬入出口201の一方側方(+X方向)及び他方側方(-X方向)にそれぞれ設けられ、駆動部2332は、壁材200よりも外方(ーY方向)、かつ、搬入出口201の他方側方(-X方向)に設けられている。これにより、作業室内に位置する遮蔽ドア引込み機構232および遮蔽ドア昇降機構233の構成要素を少なくして作業室の領域を十分に確保し、後述の基板SBの作業室内での搬送作業への影響を小さくすることが可能となる。
【0026】
<収納容器の構成の一例>
図4は、収納容器7の構造を示す斜視図である。収納容器7は、容器本体700および蓋部701を備える。
容器本体700の側面には開口OP7が設けられており、1以上の基板SBが容器本体700の内壁に設けられた支持部材に沿って水平姿勢で支持され、開口OP7から個別に水平方向に挿抜可能となっている。
【0027】
蓋部701は、開口OP7を塞ぐように容器本体700に着脱可能に装着される。本実施形態では、容器本体700の開口OP7周辺の縁部704と、蓋部701とは、何れも不図示のピン及びピン孔、並びに/又は、マグネットにより着脱可能となっている。このような構成により、蓋部701は、容器本体700から離間する方向(図中の+Y方向)に力を加えられることにより取外し可能となっている。
【0028】
詳細については後述とするが、蓋部701の外側の面(図中の+Y側の面)には、水平方向に突出ないし延出した突出部702が設けられる。本実施形態では、突出部702は、バー状に延びる棒部と、その両端部が蓋部701に接続される脚部とを備える形状を呈するものとし、便宜上、この形状を水平U字形状とする。突出部702は、1以上設けられればよいが、複数(本実施形態では4つ)設けられるとよい。また、突出部702は、延出部と表現されてもよい。
【0029】
また、詳細については後述とするが、容器本体700の上部および下部の其々には係合部703が設けられる。本実施形態においては、容器本体700はその上面および底面の其々に係合部703を設けられる。
ここで、再び図3を参照すると、収納容器供給機構2は、搬入出口201上方において、上部位置決め部2411および上部位置決め部移動機構2412を更に備える。上部位置決め部移動機構2412は、公知の構成により上部位置決め部2411をZ方向に移動可能とする。
【0030】
このような構成により、上部位置決め部2411が容器本体700上面の係合部703と係合可能、かつ、下部位置決め部2111が容器本体700底面の係合部703と係合可能となっており、それにより容器本体700の位置決めが可能となっている。即ち、上部位置決め部2411、上部位置決め部移動機構2412、下部位置決め部2111、支持台進退機構212および支持台昇降機構213は、協働して容器本体700(収納容器7)の位置決めを行う位置決め機構241として機能する。これにより、容器本体700の上面及び底面がそれぞれ位置決めされ、容器本体700にねじれやたわみがあったとしても、解消される。
【0031】
尚、本実施形態では、係合部703は、容器本体700の上面および底面の其々について左右一対設けられ、位置決め部2111及び2411は該左右一対の係合部703に対応して設けられるものとするが、それらの数量は本例に限られない。
【0032】
<遮蔽ドアの構成の一例>
図5(a)~5(b)は、収納容器供給機構2の内部構造を示す斜視図であり、作業室側(収納容器7が配置される側とは反対側)から遮蔽ドア221を見た様子を示す。遮蔽ドア221は、ドア本体221B、突出部保持機構222およびカバー部材223を備える。
ドア本体221Bには、突出部702が挿通可能な孔部OP2が、突出部702の数量及び位置に対応して1以上(本実施形態では4つ)設けられる。
【0033】
突出部保持機構222は、突出部保持部2221およびアクチュエータ2222を備える。突出部保持部2221は、孔部OP2の数量に対応して1以上(本実施形態では4つ)設けられる。突出部保持機構222は、前述の水平U字形状を呈する突出部702と係合可能な形状であるとよい。本実施形態では、突出部保持機構222は、上方が開放されたU字形状を呈するものとし、便宜上、この形状を垂直U字形状とする。
個々の突出部保持部2221は、接続部材を介してアクチュエータ2222に接続されており、アクチュエータ2222からの動力に基づいて昇降可能となっている。即ち、図5(a)に示されるように、アクチュエータ2222が矢印A51で示されるように上昇した場合、個々の突出部保持部2221は矢印A52で示されるように上昇する。
【0034】
カバー部材223は、孔部OP2および突出部保持機構222を覆うように作業室側に設けられ、かつ、アクチュエータ2222に接続される信号線、電力線等のワイヤを所定の開口により挿通させる。
【0035】
収納容器7の蓋部701の突出部702が孔部OP2に挿通されたとき、対応の突出部保持部2221はアクチュエータ2222の動力に基づいて上昇する。このとき、垂直U字形状を呈する突出部保持部2221は、水平U字形状を呈する突出部702を下方から支持する形となる。このような構成により、突出部保持機構222は、図5(b)に示されるように突出部702を保持することができる。
【0036】
<搬入出を行うための収納容器の開閉動作について>
図6(a)~6(g)は、本実施形態に係る搬入出を行うための収納容器7の開閉動作を説明するための側面模式図である。尚、理解の容易化のため、図中には、動作が発生する要素に対して該動作の方向を示す破線矢印が示される。
まず、ユーザは、台車8を用いて収納容器7を収納容器供給機構2前に配置する(図6(a)参照)。
【0037】
次に、制御ユニット9は、ユーザにより入力された設定情報に基づいて、支持台昇降機構213により収納容器支持台211を上昇させ、収納容器支持台211が収納容器7を支持する。それにより収納容器7を台車8から収納容器支持台211に移載する(図6(b)参照)。これに先立って、制御ユニット9は、収納容器支持台211上面の下部位置決め部2111が容器本体700底面の係合部703と係合するように、支持台進退機構212により収納容器支持台211を進退させてもよい。
【0038】
下部位置決め部2111が所定の高さになるまで収納容器支持台211を上昇させた後、制御ユニット9は、支持台進退機構212により収納容器支持台211を進退させ、収納容器7を遮蔽ドア221に近接させる(図6(c)参照)。それにより、蓋部701の突出部702を孔部OP2に挿通させると共に、容器本体700上面の係合部703と上部位置決め部2411とがZ方向にて重なった状態にする(該係合部703を上部位置決め部2411と係合可能に位置させる。)。
尚、ユーザは、必要に応じて、台車8を収納容器供給機構2前から撤去可能である。
【0039】
制御ユニット9は、更に、上部位置決め部移動機構2412により上部位置決め部2411を下降させ、容器本体700上面の係合部703に係合させる(図6(d)参照)。このようにして収納容器7(容器本体700)の位置決めが行われ、収納容器供給機構2に対する収納容器7の位置が確定される。
【0040】
その後、制御ユニット9は、遮蔽ドア221の突出部保持機構222を駆動し、アクチュエータ2222の動力に基づいて突出部保持部2221を上昇させて、孔部OP2に挿通された突出部702を保持させる(図6(e)、図5(b)参照)。
【0041】
この状態において、制御ユニット9は、遮蔽ドア引込み機構232を駆動し、遮蔽ドア221を+Y方向に移動させて引き込んで搬入出口201から離間させる(図6(f)参照)。それにより、蓋部701は容器本体700から取り外されることとなる。
【0042】
それから、制御ユニット9は、遮蔽ドア昇降機構233を駆動し、上記引き込まれて搬入出口201から離間した遮蔽ドア221を+Z方向に移動させて上昇させる(図6(g)参照)。それにより、遮蔽ドア221の突出部保持機構222により突出部702が保持された蓋部701は、遮蔽ドア221と共に上昇することとなる。
【0043】
このようにして、収納容器供給機構2は、収納容器7を開状態にし、開口OP7と搬入出口201とを相互に連通させる。それにより基板SBの搬入出が可能な状態にすることができる。収納容器7を閉状態にする場合には上述の手順が逆の順番で行われうる。
また、本実施形態においては、搬入出口201の開閉、遮蔽ドア221の開閉、収納容器7の開閉、開口OP7の開閉、及び、蓋部701の開閉は相互に対応する。例えば、搬入出口201を開状態にすることは、遮蔽ドア221、収納容器7、開口OP7又は蓋部701を開状態にすることと言い換えられてもよい。
【0044】
尚、台車8は、収納容器支持台211の上昇により収納容器7を収納容器支持台211に移載可能に、且つ、収納容器支持台211の下降により収納容器7を収納容器支持台211から受取り可能に構成されていればよい。
【0045】
また、本実施形態においては、ユーザが台車8によって収納容器7を搬送するとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、AGV(Automatic Guided Vehicle)やAMR(Autonomous Mobile Robot)等で収納容器7を搬送してもよい。
【0046】
このような構成によれば、搬入出口201及び開口OP7を開状態にし、基板SBを搬入出可能な状態にさせる際、容器本体700を搬入出口201に近接させたままにすることが可能であり、それにより容器本体700の内部及び作業装置1の作業室内への異物の混入が防止され、よって、製品の品質の向上に有利である。また、基板SBの搬入出の際にユーザが容器本体700を進退させる必要もなく、よって、基板SBの適切な搬入出が比較的簡便に実現可能となる。また、搬入出口201及び開口OP7を閉状態にさせる際も同様である。
【0047】
<搬送作業ユニットの構成の一例>
図7は、搬送作業ユニット3の斜視図である。搬送作業ユニット3は、搬入出機構31、左右移動機構321および支持台329を備える。
搬入出機構31は、フォーク311およびコンベア312を備える。フォーク311は、基板SBを下方から支持可能な板状の基板支持部材であり、本実施形態ではフォーク311は、それぞれ一方向に延設され、所定距離だけ互いに離間して配置された一対の板状の部材である。
また、コンベア312は、基板SBを搬送可能な基板搬送機構である。本実施形態では、コンベア312はローラコンベアであり、複数の搬送ローラで構成された3列の搬送ローラ列を有し、一対のフォーク311の其々は搬送ローラ列の間に設けられるものとする。更なる詳細については後述とする。
【0048】
ここで、本実施形態ではフォーク311を板状の部材としたが、一方向に延設する棒状の部材であってもよく、また、3本以上配置されていても良い。また、フォーク311の上面には、基板に当接して支持する凸状の支持部が複数設けられていても良い。また、コンベア312はベルトコンベアであっても良く、搬送作業ユニット3は、作業装置と表現されてもよい。
【0049】
支持台329は、詳細については後述とするが、搬入出機構31を、Y及びZ方向の其々に移動可能に且つZ方向を中心軸として回転可能に、支持する。支持台329は、回転支持台と表現されてもよい。
【0050】
左右移動機構321は、支持台329およびその上の搬入出機構31をX方向に移動可能に支持し、本実施形態では、支持板材3210、一対のガイドレール3211および駆動部3212を備える。支持板材3210の上には、支持台329およびそれに少なくとも部分的に内蔵される後述の各種機構が搭載される。一対のガイドレール3211は、Y方向に離間し、かつ、X方向に延設して配置され、支持板材3210をX方向に移動可能に支持する。駆動部3212は、動力を発生する動力源と、動力源の動力により支持板材3210をX方向に移動させる駆動機構とを含む。このような構成により、左右移動機構321は、X方向に移動(往復)可能なスライダを形成する。
【0051】
図8は、支持台329の内部構造を示す斜視図である。支持台329には、前後移動機構322、上下移動機構323および回転機構324が少なくとも部分的に内蔵される。
【0052】
前後移動機構322は、支持板材3220、一対のガイドレール3221および駆動部3222を備える。支持板材3220の上には上下移動機構323が搭載される。一対のガイドレール3221は、X方向に離間し、かつ、Y方向に延設して配置され、支持板材3220をY方向に移動可能に支持する。駆動部3222は、動力を発生する動力源と、動力源の動力により支持板材3220をY方向に移動させる駆動機構とを含む。このような構成により、前後移動機構322は、Y方向に移動(進退)可能なスライダを形成する。
【0053】
上下移動機構323は、支持板材3230、ボールねじ軸3231、動力源3232および一対のガイドレール3233を備える。支持板材3230の上には回転機構324が搭載される。ボールねじ軸3231は、Z方向に延びており、動力源3232の動力によってZ方向を中心に回転する。一対のガイドレール3233は、Y方向に離間し、かつ、Z方向に延設して配置され、支持板材3230をZ方向に移動可能に支持する。支持板材3230は、Z方向に延びるボールねじ軸3231に螺合しており、動力源3232の動力に基づいてボールねじ軸3231が回転すると、それに伴いガイドレール3233に沿ってZ方向に移動する。このような構成により、上下移動機構323は、Z方向に移動(昇降)可能なスライダを形成する。
【0054】
回転機構324は、支柱部3241および駆動部3242を備える。支柱部3241は、駆動部3242の動力に基づいてZ方向を回転軸として回転可能に構成され、支柱部3241の上には搬入出機構31が搭載される。
【0055】
図9は、図8の一部を不図示とし且つ搬入出機構31を含む全体構造を示す斜視図である。搬入出機構31は回転機構324に回転可能に支持され、回転機構324は上下移動機構323に昇降可能に支持され、上下移動機構323は前後移動機構322に進退可能に搭載され、前後移動機構322は左右移動機構321に往復可能に搭載される。このような構成により、搬入出機構31は、X、Y及びZ方向の何れにも移動可能、かつ、X-Y平面における任意の方向(水平方向)にて姿勢/向きを変更可能となっている。
【0056】
尚、機構321~324の配置の順番は本例に限られるものではない。
【0057】
例えば、本実施形態では、回転機構324は上下移動機構323上に昇降可能に搭載され、上下移動機構323は前後移動機構322に進退可能に搭載され、かつ、前後移動機構322は左右移動機構321に往復可能に搭載されるものとしたが、他の実施形態として、回転機構324は前後移動機構322上に進退可能に搭載され、前後移動機構322は上下移動機構323に昇降可能に搭載され、かつ、上下移動機構323は左右移動機構321に往復可能に搭載されてもよい。
【0058】
左右移動機構321は、往復機構と表現されてもよいし、或いは、他の機構との区別のため、搬入出機構左右移動機構、搬入出機構往復機構等と表現されてもよい。
前後移動機構322は、進退機構と表現されてもよいし、或いは、他の機構との区別のため、搬入出機構前後移動機構、搬入出機構進退機構等と表現されてもよい(尚、往復および進退という表現は、区別のために用いられ、相互に入替え可能とする。)。
上下移動機構323は、昇降機構と表現されてもよいし、或いは、他の機構との区別のため、搬入出機構上下移動機構、搬入出機構昇降機構等と表現されてもよい。
また、回転機構324は、搬入出機構31の姿勢/向きを変更することから、姿勢変更機構と表現されてもよし、或いは、他の機構との区別のため、搬入出機構回転機構、搬入出機構姿勢変更機構等と表現されてもよい。
上述の動作は何れも広義の移動に含まれ、上述の機構321~324は単に移動機構と表現されてもよい。その場合、それらには区別のため「第1」、「第2」等の表現が付されてもよく、例えば、機構321~324は第1~第4の移動機構とそれぞれ表現されてもよい。或いは、上述の機構321~324は、他の機構との区別のため搬入出機構移動機構と表現されてもよいし、その場合においても「第1」、「第2」等の表現が付されてもよい。
【0059】
図10(a)~10(b)は、搬入出機構31の駆動態様を示す斜視図である。搬入出機構31において、本実施形態では、フォーク311は一方向に進退可能となっており、図10(a)は、フォーク311が進出した状態を示し、図10(b)は、フォーク311が後退した状態を示す。
前述のとおり、コンベア312は、3列の搬送ローラ列を有し、搬送ローラ列の間に一対のフォーク311の其々が設けられている。言い換えると、コンベア312は、3つの搬送ローラ列が搬送方向と直交する平面方向に間隔を空けて設けられ、複数のローラ列の間のそれぞれにフォーク311が設けられる。
【0060】
本実施形態では、搬送方向と直交する平面方向に複数の搬送ローラ312aから成る搬送ローラ列、複数の搬送ローラ312cから成る搬送ローラ列、複数の搬送ローラ312bから成る搬送ローラ列、の順で配置されている。一対のフォーク311の一方は、複数の搬送ローラ312aから成る搬送ローラ列と複数の搬送ローラ312cから成る搬送ローラ列の間に配置されている。一対のフォーク311の他方は、複数の搬送ローラ312cから成る搬送ローラ列と複数の搬送ローラ312bから成る搬送ローラ列の間に配置されている。ここで、搬入出機構31は、搬入出装置と表現されてもよい。
【0061】
複数の搬送ローラ312a、312b及び312は、基板SBを支持して搬送するローラ部と、ローラ部と一体に回転するスプロケット部から成る。複数の搬送ローラ312a、312b及び312cのそれぞれのスプロケット部は、不図示のベルトにより回転が連動する様に連結されている。
複数の搬送ローラ312a、312b、312cのそれぞれ一つの搬送ローラはシャフト3121により連結されている。
シャフト3121には動力源3122が接続されており、動力源3122の動力によりシャフト3121が回転する。シャフト3121の回転に伴って、搬送ローラ312aの一つが回転し、ベルトを介して他の搬送ローラ312aが回転する。搬送ローラ312b及312cについても同様とする。搬送ローラ312a、312b、312cの回転により基板SBを搬送する。
【0062】
図11は、搬入出機構31の詳細構造を示す斜視図である。搬入出機構31は、フォーク311およびコンベア312を備える他、支持板材3130、フォーク進退機構313およびコンベア昇降機構314を更に備える。フォーク進退機構313は、フォーク支持部材3131、ガイド機構3132、ベルト3133および動力源3134を備える。コンベア昇降機構314は、連結板材3140、駆動部3141、支持板材3142a~3142cおよびガイド部材3143を備える。フォーク進退機構313およびコンベア昇降機構314は、支持板材3130に設けられる。
【0063】
図16は、フォーク進退機構313の詳細構造を示す斜視図である。以下、図11及び図16を参照しながら述べる。
【0064】
本実施形態では、ガイド機構3132は支持板材3130上に一方向に延びるように一対設けられる。ベルト3133は、一対のガイド機構3132の間にガイド機構3132と並んで延設された無端走行帯であり、動力源3134の動力に基づいて回転可能である。フォーク支持部材3131は、板状のフォーク311が水平姿勢となるように、その基端部(一端部)を支持する一対の支持部3131aと、一対のガイド機構3132に沿って往復可能にガイド機構3132に保持される保持部3131bと、支持部3131aと保持部3131bとを連結する板部3131cと、ベルト3133と連結される連結部3131dとを有する。従って、フォーク支持部材3131は、ガイド機構3132に沿って往復可能に支持され、ベルト3133の回転によってガイド機構3132に沿って移動する。
フォーク支持部材3131に伴って、一対のフォーク311もガイド機構3132に沿って移動する。ここで、フォーク支持部材3131は、フォーク311の基端部を支持することから、基端部支持部材と表現されてもよい。本実施形態では、支持部3131aは、一方向に所定の幅を有する板状部材であり、鉛直方向から見た時にフォーク311の基端部(一端部)と重複するように、下方から支持している。
【0065】
尚、前述のとおり搬入出機構31が回転機構324により回転可能であるためフォーク311は任意の水平方向に移動可能であり、ここでいうフォーク311の進退は、フォーク311の引出し及び収納に対応する(図10(a)~10(b)参照)。
【0066】
図17(a)~17(b)は、コンベア昇降機構314の詳細構造を示す側面図である。図17(a)は、コンベア312の下降時の状態を示し、図17(b)は、コンベア312の上昇時の状態を示す。以下、図11及び図17を参照しながら述べる。
【0067】
ガイド部材3143は支持板材3130上に設けられる。支持板材3142aおよび3142bは、支持板材3142aおよび3142bを昇降可能にそれぞれガイドする複数のガイド部材3143に支持される。支持板材3142cは、支持板材3142aおよび3142bの間に配置され、支持板材3142a~3142cは連結板材3140に連結される。すなわち、支持板材3142a~3142c及び連結板材3140は、支持板材3130に対して昇降可能に支持されている。本実施形態において、連結部材3140は、支持部材3130と共に水平面を形成しているが、これに限定されるものではなく、前述のフォーク進退機構313によるフォーク311の進退動作に干渉しない位置及び形状であればよい。駆動部3141は、一対設けられており、それぞれが支持板材3142aおよび3142bと連結(係合)する。
【0068】
駆動部3141は、回転軸を有し、動力を発生する動力源3141aと、回転軸に設けられたカム部材3141bと、支持板部材3142aおよび3142bにそれぞれ設けられ、カム部材3141bと係合するカム溝部材3141cとを有する。本実施形態では、カム部材3141bは、回転軸の中心CLより偏心して設けられ、カム溝部材3141cは、カム部材3141bと係合し、水平方向に延設されるカム溝を有する。従って、駆動部3141によってカム部材3141bが回転することで、カム溝部材3141cが昇降し、それに伴ってカム溝部材3141cが設置された支持板材3142aおよび3142bが昇降する。また、支持板材3142aおよび3142bの昇降に伴い、連結部材3140で連結された支持板材3142cも昇降する。
【0069】
支持板材3142a、3142b及び3142cは、それぞれ複数の搬送ローラ312a、312b及び312cを回転可能に支持する。本実施形態においては、駆動部にカム機構が用いられたが、これに限定されるものではなく、例えば駆動部にシリンダ等が用いられていてもよい。
【0070】
図12は、搬入出機構31の詳細構造を示す側面図である。前述のとおり、複数の搬送ローラ312a、312b及び312cを支持する支持板材3142a、3142b及び3142cは、駆動部3141の動力に基づいて支持板材3130に対して昇降可能である。すなわち、コンベア312は、駆動部3141の動力に基づいて支持板材3130に対して昇降可能である。ここで、フォーク進退機構313は、フォーク311の進退動作のみ行い、フォーク311は支持板材3130に対して昇降動作は行わない。そのため、コンベア312の搬送面は、フォーク311の上面(基板SBを支持する支持面)の位置P0より下方の第1位置P1と、位置P0より上方の第2位置P2との間で移動可能となっている。
例えば、フォーク311上の基板SBは、コンベア312が位置P1から位置P2まで上昇した場合にフォーク311からコンベア312へ移載される。また、位置P2のコンベア312上の基板SBは、コンベア312が位置P2から位置P1まで下降した場合にコンベア312からフォーク311へ移載される。即ち、コンベア昇降機構314がコンベア312を昇降させることにより、フォーク311及びコンベア312間で基板SBの受け渡しが行われる。コンベア昇降機構314は単に昇降機構と表現されてもよい。
【0071】
このような構成によれば、フォーク311及びコンベア312間での基板SBの受け渡しはフォーク311に対するコンベア312の昇降により行われる形となり、フォーク311はフォーク進退機構313により進退動作のみを行う。フォーク311及びコンベア312間での基板SBの受け渡し時、特にコンベア312からフォーク311に基板SBを受け渡す際、コンベア312が下降することでフォーク311に基板SBを支持させるため、フォーク311は停止している。そのため、基板SBの受け渡し時にフォーク311に発生する振動の大きさを小さくすることができ、フォーク311の進出動作の開始に影響する振動が収まるまでの待機する時間が短くなり、基板SBの搬入出効率及び移送効率を向上させることが可能となる。
【0072】
尚、本実施形態で例示された各動力源に接続される不図示の動力線及び信号線は、対応の要素の往復、進退等の移動を許容可能に配置されていればよく、例えばケーブルキャリア等により保持されて配置される。
【0073】
<基板の搬入出態様について>
搬入出機構31による基板SBの搬入出は、フォーク進退機構313によるフォーク311の進退(図10(a)~10(b)参照)により行われ、その際には基板SBを容器本体700に更に近接させるべく前後移動機構322による進退が伴ってもよい。
【0074】
また、基板SBの搬入出は、コンベア312の搬送によっても実現可能であり、その際には前後移動機構322による進退が伴ってもよい。例えば、搬入出機構31は、本実施形態では不図示とするが、所定の基板受取部を備える他の作業ユニットに基板SBを移載することも考えられる。そのような場合には、搬入出機構31は、前後移動機構322によりフォーク311およびコンベア312を該他の作業ユニットの基板受取部に近接させ、該他の作業ユニットへの基板SBの搬出をコンベア312の搬送により行うことができる。
【0075】
図13(a)~13(d)は、基板SBの搬入出ないし搬送の態様の幾つかの例を示す上面模式図である。
【0076】
図13(a)の例では、基板SBに対して所定の作業(例えば洗浄作業)を行う作業ユニット4が上記他の作業ユニットとして作業装置1の背面側に配置されるものとする。本例の場合、作業装置1の背面側には他の搬入出口が設けられ、必要に応じて他の収納容器供給機構2が追加されてもよい。
本実施形態の搬送作業ユニット3の構成によれば、前述のとおり、搬入出機構31はX、Y及びZ方向の何れにも移動可能であり且つその姿勢を回転により変更可能である。そのため、容器本体700Aから作業装置1を介して取り出された基板SBは矢印A131の経路を介して他の作業ユニット4に搬出され、作業ユニット4にて作業が行われた後、矢印A131とは異なる経路にて、作業ユニット4から作業装置1を介して他の容器本体700Bに収納可能である(矢印A132参照)。よって、本実施形態によれば、基板SBを作業ユニット4による作業の前後で区別して管理可能である。
尚、本例の間に行われる基板SBの搬出(作業ユニット4への搬出および容器本体700Bへの搬出)は、フォーク311の進退により行われてもよいし、コンベア312の搬送により行われてもよいし、或いは、それらの組合せにより行われてもよい。
【0077】
図13(b)の例では、作業ユニット4への基板SBの搬出および作業ユニット4からの基板SBの搬入が同位置で行われるものとする。本実施形態の構成によれば、容器本体700Aから取り出され且つ作業ユニット4に搬出された基板SBは(矢印A133参照)、作業ユニット4により作業が行われた後、他の容器本体700Bに収納可能である(矢印A134参照)。
図13(c)の例では、作業ユニット4が作業装置1の側面側に配置されるものとする。本例の場合、作業装置1の側面側には他の搬入出口が設けられ、必要に応じて他の収納容器供給機構2が追加されてもよい。本実施形態の構成によれば、容器本体700Aから取り出され且つ作業ユニット4に搬出された基板SBは(矢印A135参照)、作業ユニット4により作業が行われた後、他の容器本体700Bに収納可能である(矢印A136参照)。
【0078】
図13(d)の例では、作業ユニット4による作業を伴わずに単に容器本体700Aから容器本体700Bに基板SBを移載するものとする。本実施形態の構成によれば、容器本体700Aから取り出された基板SBは、そのまま他の容器本体700Bに収納可能である(矢印A137参照)。
【0079】
尚、図13(b)~13(d)の何れの場合においても、図13(a)同様、基板SBの搬出は、フォーク311の進退により行われてもよいし、コンベア312の搬送により行われてもよいし、或いは、それらの組合せにより行われてもよい。
【0080】
このように、本実施形態の構成によれば、基板SBを多様な態様で搬入出ないし搬送することが可能であり、作業ユニット4の配置態様を多様化可能となる。よって、本実施形態によれば、作業内容の多様化にも有利と謂える。
【0081】
≪第2実施形態≫
前述の第1実施形態では、搬入出機構31をX、Y及びZ方向の何れにも移動可能かつその姿勢を回転により変更可能な搬送作業ユニット3の構成の一例が示されたが、その構成はこれに限られるものではない。
【0082】
図14は、第2実施形態に係る搬送作業ユニット3の外装パネル10を不図示にした斜視図である。本実施形態では、搬送作業ユニット3は、搬入出機構31の他、左右移動機構321R、前後移動機構322R、上下移動機構323Rおよび回転機構324Rを備える。機構321R~324Rは、それぞれ前述の機構321~324と同機能を実現可能に構成され、ここでは参照番号の末尾に「R」を付すことにより区別される(支持板材3230R等、機構321R~324Rが備える個々の要素についても同様とする)。
【0083】
図15は、前後移動機構322Rおよび回転機構324Rから搬入出機構31を分離させた構造を示す。
【0084】
本実施形態の構造は、搬入出機構31は回転機構324Rに回転可能に支持され、回転機構324Rは前後移動機構322Rに進退可能に搭載され、前後移動機構322Rは上下移動機構323Rに昇降可能に支持され、上下移動機構323Rは左右移動機構321Rに往復可能に搭載される。
【0085】
本実施形態の構造は、回転機構324Rは前後移動機構322Rに進退可能に搭載され、前後移動機構322Rは上下移動機構323Rに昇降可能に支持され、上下移動機構323Rは左右移動機構321Rに往復可能に搭載される点で、前述の第1実施形態とは異なる。
【0086】
また、本実施形態において、上下移動機構323Rの構成が前述の第1実施形態と異なっている。本実施形態では、上下移動機構323Rにおいて、支持板材3230Rは、ボールねじ軸3231Rと並んでZ方向に延びる昇降案内部材3233Rに対して、それに沿って移動可能に設けられ、それにより搬入出機構31を昇降可能となっている。そして、上下移動機構323Rは、搬入出機構31の-X側にて柱状形状で構成されて配置され、即ち、搬入出機構31の+X側には配置されていない。そのため、搬入出機構31は、上下移動機構323Rの側とは反対側(即ち+X側)において基板SBの搬入出を実行可能となっている。このような構成によれば、図13(c)の例においても基板SBの搬入出を実現可能となる。本実施形態の構成によれば、前述の第1実施形態に比べて下方の位置への搬入出作業が可能となる。
【0087】
≪プログラム≫
前述のとおり、作業装置1のシステム全体を制御するのに際して制御ユニット9がCPUにより実行するプログラムは、コンピュータプログラムとしてコンピュータ可読式記憶媒体に記憶されてもよい。或いは、プログラムがプロセッサにより実行された場合に同機能が実現されるコンピュータプログラム製品が作業装置1に搭載されてもよい。
【0088】
≪その他≫
以上の説明においては、理解の容易化のため、各要素をその機能面に関連する名称で示したが、各要素は、実施形態で説明された内容を主機能として備えるものに限られるものではなく、それを補助的に備えるものであってもよい。
【0089】
以上の説明においては、理解の容易化のため、各要素をその機能面に関連する名称で示したが、各要素は、実施形態で説明された内容を主機能として備えるものに限られるものではなく、それを補助的に備えるものであってもよい。よって、各要素は、その表現に厳密に限定されるものではなく、その表現は等価的な他の表現に置換え可能とする。
同趣旨で、「装置(apparatus)」、「ユニット(unit)」、「機構(mechanism)」、「部材(member)」、「部(portion)」、「部品(component, piece)」、「構造体(structure)」、「組立体(assembly)」、「手段(means)」等の表現は相互に置換可能であるし、或いは省略されてもよい。
【0090】
また、類似する機能を備える2以上の要素は、「第1」、「第2」等の表現を付すことにより区別されてもよいが、それらの表現は優先順位の設定を目的とするものではなく、また、それらの順番は入替え可能とする。例えば、X方向を第1方向とし且つY方向を第2方向としてもよいし、Y方向を第1方向とし且つX方向を第2方向としてもよい(Z方向についても同様とする。)。
【0091】
また、実施形態において選択可能に例示された2以上の要素は、その例示に厳密に限定されるものではなく、任意に組み合わされてもよく、例えば、該例示された2以上の要素の個々は追加的に選択されてもよいし代替的に選択されてもよい。一例として、A及びBの2つの要素を任意に組合せ可能な場合、Aのみ、Bのみ、A及びBの双方、の何れかであることを示すものとして、「A及び/又はB」と表現されてもよいし、「A及びBの少なくとも1つ」と表現されてもよい。
【0092】
≪実施形態のまとめ≫
実施形態で例示された幾つかの特徴は次のとおりである:
[1]
基板の搬入出を行うための搬入出機構と、前記搬入出機構を移動させるための移動機構と、を備える作業装置であって、
前記搬入出機構は、
前記基板を支持可能に一方向に延設された基板支持部材と、
前記基板支持部材を前記一方向に進退させる進退機構と、
前記基板を前記一方向に搬送可能な基板搬送機構と、
前記基板搬送機構を昇降させる昇降機構と、
を備え、
前記進退機構は、
前記基板支持部材の基端部を支持する基端部支持部材と、
前記基端部支持部材を前記一方向に移動させる駆動部と、
を備え、
前記基端部は、前記基板支持部材の他方向側の端部に設けられ、
前記昇降機構が前記基板搬送機構を昇降させることにより前記基板支持部材と前記基板搬送機構との間で前記基板の受け渡しが行われる
ことを特徴とする作業装置。
[2]
前記昇降機構は、
前記基板搬送機構による前記基板の搬送面が、前記基板支持部材による前記基板の支持面よりも下方となる第1位置と、
前記搬送面が前記支持面よりも上方となる第2位置と、
の間で前記基板搬送機構を昇降させる
ことを特徴とする[1]記載の作業装置。
[3]
前記昇降機構は、
前記基板搬送機構を前記第1位置から前記第2位置に上昇させることにより前記基板支持部材から前記基板搬送機構に前記基板を受け渡す動作と、
前記基板搬送機構を前記第2位置から前記第1位置に下降させることにより前記基板搬送機構から前記基板支持部材に前記基板を受け渡す動作と、
を行う
ことを特徴する[2]記載の作業装置。
[4]
前記移動機構は、
前記搬入出機構を前記搬入出の方向と直交する第1方向に移動させる第1の移動機構と、
前記搬入出機構を昇降させる搬入出機構昇降機構と、
を含む
ことを特徴とする[1]記載の作業装置。
[5]
前記移動機構は、前記搬入出機構を前記第1方向と直交する第2方向に移動させる第2の移動機構を更に含む
ことを特徴とする[4]記載の作業装置。
[6]
前記移動機構は、前記基板を受取り可能な所定の基板受取部に対して前記基板搬送機構の一方端部が接近または離間するように前記搬入出機構を移動させる
ことを特徴とする[4]記載の作業装置。
[7]
前記移動機構は、上下方向を中心軸として前記搬入出機構を回転させる搬入出機構回転機構を更に含む
ことを特徴とする[4]記載の作業装置。
[8]
前記移動機構は、
前記搬入出機構を前記搬入出の方向と直交する第1方向に移動させる第1の移動機構と、
前記搬入出機構を前記第1方向と直交する第2方向に移動させる第2の移動機構と、
前記搬入出機構を昇降させる搬入出機構昇降機構と、
上下方向を中心軸として前記搬入出機構を回転させる搬入出機構回転機構と、
を含み、
前記第2の移動機構および前記搬入出機構回転機構は、前記搬入出機構昇降機構上に設置され、
前記搬入出機構昇降機構は、前記第1の移動機構上に設置される
ことを特徴とする[1]記載の作業装置。
[9]
前記搬入出機構昇降機構は、
上下方向に延びて前記搬入出機構を下方から支持する支柱部と、
前記支柱部を昇降させる第2の駆動部と、
を備える
ことを特徴とする[4]記載の作業装置。
[10]
前記搬入出機構昇降機構は、
上下方向に延びる昇降案内部材と、
前記昇降案内部材の前記第1方向における一側方に前記昇降案内部材に沿って昇降可能に設けられ、前記搬入出機構を支持する昇降支持部と、
前記昇降支持部を昇降させる第3の駆動部と、
を備え、
前記搬入出機構は、前記昇降案内部材の側とは反対側において前記搬入出を行う
ことを特徴とする[4]記載の作業装置。
[11]
前記基板搬送機構は、前記一方向と直交する方向に離間して並設された第1の搬送ローラ部、第2の搬送ローラ部および第3の搬送ローラ部を備え、
前記第3の搬送ローラ部は、前記第1の搬送ローラ部および前記第2の搬送ローラ部の間に配され、
前記基板支持部材は、
前記第1の搬送ローラ部と前記第3の搬送ローラ部との間に配された第1の板状部材と、
前記第2の搬送ローラ部と前記第3の搬送ローラ部との間に配された第2の板状部材と、
を含み、
前記基端部支持部材は、
前記第1の板状部材の基端部を支持する第1の支持部材と、
前記第2の板状部材の基端部を支持する第2の支持部材と、
を含み、
前記駆動部は、前記第1の支持部材および前記第2の支持部材を前記一方向に移動させるための動力を発生する
ことを特徴とする請求項1記載の作業装置。
[12]
前記搬入出機構および前記移動機構を収納する装置筐体を更に備え、
前記装置筐体には、前記搬入出を行うための第1の搬入出口および第2の搬入出口が設けられており、
前記搬入出機構は、
前記第1の搬入出口において、前記基板支持部材および前記進退機構を用いて前記搬入出の一方を行い、
前記第2の搬入出口において、前記基板搬送機構および前記昇降機構を用いて前記搬入出の他方を行う
ことを特徴とする[1]から[11]の何れか1項記載の作業装置。
[13]
基板の搬入出を行う搬入出方向の一方向から他方向へ前記基板を移送する搬入出装置であって、
前記基板を支持可能に前記一方向に延設された基板支持部材と、
前記基板支持部材を前記一方向側に進退させる進退機構と、
前記基板を前記他方向に搬送可能な基板搬送機構と、
前記基板搬送機構を昇降させる昇降機構と、
を備え、
前記進退機構は、
前記基板支持部材の基端部を支持する基端部支持部材と、
前記基端部支持部材を前記一方向側に移動させる駆動部と、
を備え、
前記基端部は、前記基端部支持部材の前記他方向側の端部に設けられ、
前記昇降機構は、
前記基板搬送機構による前記基板の搬送面が、前記基板支持部材による前記基板の支持面よりも下方となる第1位置と、
前記搬送面が前記支持面よりも上方となる第2位置と、
の間で前記基板搬送機構を昇降させる
ことを特徴とする搬入出装置。
【0093】
発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0094】
1:作業装置、2:収納容器供給機構、3:搬送作業ユニット、7:収納容器、9:制御ユニット、201:搬入出口、221:遮蔽ドア、221B:ドア本体、222:突出部保持機構、223:カバー部材、231:遮蔽ドア移動機構、31:搬入出機構、311:フォーク(基板支持部材)、312:コンベア(基板搬送機構)、313:フォーク進退機構、314:コンベア昇降機構。
【要約】
【課題】高精度な搬出入を比較的簡素な構成で実現する。
【解決手段】本発明に係る作業装置は、基板の搬入出を行うための搬入出機構と、前記搬入出機構を移動させるための1以上の移動機構と、を備える作業装置であって、前記搬入出機構は、前記基板を支持可能に一方向に延設された基板支持部材と、前記基板支持部材を前記一方向に進退させる進退機構と、前記基板を前記一方向に搬送可能な基板搬送機構と、前記基板搬送機構を昇降させる昇降機構と、を備え、前記進退機構は、前記基板支持部材の基端部を支持する基端部支持部材と、前記基端部支持部材を前記一方向に移動させるための動力を発生する動力源と、を備え、前記昇降機構が前記基板搬送機構を昇降させることにより前記基板支持部材と前記基板搬送機構との間で前記基板の受け渡しが行われる。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17