(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-12
(45)【発行日】2025-03-21
(54)【発明の名称】管理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04M 11/00 20060101AFI20250313BHJP
【FI】
H04M11/00 302
(21)【出願番号】P 2020186670
(22)【出願日】2020-11-09
【審査請求日】2023-10-26
(73)【特許権者】
【識別番号】519063196
【氏名又は名称】株式会社ZENKIGEN
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100145713
【氏名又は名称】加藤 竜太
(72)【発明者】
【氏名】清水 俊介
(72)【発明者】
【氏名】三五 和磨
(72)【発明者】
【氏名】小荷田 成尭
【審査官】山中 実
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-092646(JP,A)
【文献】特開2013-229707(JP,A)
【文献】特開2014-179813(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0278928(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のゲスト端末とホスト端末との間のオンラインミーティングの接続環境を管理する管理装置であって、
前記複数のゲスト端末の事前の接続チェックの結果を取得するチェック結果取得部と、
予め定められた優先度に基づいて前記複数のゲスト端末をソート又はフィルタを行い
、前記複数のゲスト端末のう
ち前記ソート又は前記フィルタが行われたゲスト端末
を処理対象ゲスト端末として、所定の条件に基づいて当該処理対象ゲスト端末のチェック結果を分類する分類部と、
分類された前記チェック結果を出力する結果出力部と、
を備える管理装置。
【請求項2】
前記分類部は、前記オンラインミーティングのスケジュールに基づいて、前記
処理対象ゲスト端末の
前記チェック結果を分類する請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記チェック結果の評価結果に基づいて、前記
処理対象ゲスト端末に接続に関するアドバイスを提供するアドバイス提供部をさらに備える請求項1又は2に記載の管理装置。
【請求項4】
前記オンラインミーティングの開始のために、前記
処理対象ゲスト端末及び前記ホスト端末の接続を実行する接続実行部と、
接続状態を検出する状態検出部と、
をさらに備え、
前記結果出力部は、検出された
前記接続状態を出力する請求項1から3のいずれかに記載の管理装置。
【請求項5】
前記接続状態に異常がある場合に、アラートを生成するアラート生成部をさらに備え、
前記結果出力部は、生成された
前記アラートを出力する請求項4に記載の管理装置。
【請求項6】
前記ホスト端末からの要求に応じて、前記
処理対象ゲスト端末を用いるゲストを呼び出すユーザ呼出部をさらに備える請求項1から5のいずれかに記載の管理装置。
【請求項7】
複数のゲスト端末とホスト端末との間のオンラインミーティングの接続環境を管理する管理装置としてコンピュータを動作させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記複数のゲスト端末の事前の接続チェックの結果を取得するチェック結果取得部、
予め定められた優先度に基づいて前記複数のゲスト端末をソート又はフィルタを行い
、前記複数のゲスト端末のう
ち前記ソート又は前記フィルタが行われたゲスト端末
を処理対象ゲスト端末として、所定の条件に基づいて当該処理対象ゲスト端末のチェック結果を分類する分類部、
分類された前記チェック結果を出力する結果出力部、
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ネットワークを用いてオンラインでミーティングを実施する装置が知られている。オンラインミーティングでは、打合せ場所に足を運ぶことなくミーティングを実施できるので、参加者の時間的及び経済的な手間を省くことができる。このようなオンラインミーティング可能な装置として、志願者の所持する端末に対して、質問及び回答を送受信可能な面接装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、オンラインミーティングに参加する参加者の通信環境は様々である。例えば、通信環境は、有線、無線、ハブ、ルータ、及びプロバイダ等によって、大きく異なる。そのため、オンラインミーティングに耐えうる通信環境であるか否かを事前にテストすることは好適である。特に、オンラインミーティングを管理する管理者がいる場合に、オンラインミーティングへの参加者の通信環境を容易に確認できれば好適である。
【0005】
本発明は、上記従来の実状に鑑みてなされたものであり、オンラインミーティングへの参加者の通信環境を容易に確認可能な管理装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ゲスト端末とホスト端末との間のオンラインミーティングの接続環境を管理する管理装置であって、前記ゲスト端末の事前の接続チェックの結果を取得するチェック結果取得部と、所定の条件に基づいて、前記ゲスト端末のチェック結果を分類する分類部と、分類された前記チェック結果を出力する結果出力部と、を備える管理装置に関する。
【0007】
また、前記分類部は、前記オンラインミーティングのスケジュールに基づいて、前記ゲスト端末のチェック結果を分類するのが好ましい。
【0008】
また、管理装置は、前記チェック結果の評価結果に基づいて、前記ゲスト端末に接続に関するアドバイスを提供するアドバイス提供部をさらに備えるのが好ましい。
【0009】
また、管理装置は、前記オンラインミーティングの開始のために、前記ゲスト端末及び前記ホスト端末の接続を実行する接続実行部と、接続状態を検出する状態検出部と、をさらに備え、前記結果出力部は、検出された接続状態を出力するのが好ましい。
【0010】
また、管理装置は、接続状態に異常がある場合に、アラートを生成するアラート生成部をさらに備え、前記結果出力部は、生成されたアラートを出力するのが好ましい。
【0011】
また、管理装置は、前記ホスト端末からの要求に応じて、前記ゲスト端末を用いるゲストを呼び出すゲスト呼出部をさらに備えるのが好ましい。
【0012】
また、本発明は、ゲスト端末とホスト端末との間のオンラインミーティングの接続環境を管理する管理装置としてコンピュータを動作させるプログラムであって、前記コンピュータを、前記ゲスト端末の事前の接続チェックの結果を取得するチェック結果取得部、所定の条件に基づいて、前記ゲスト端末のチェック結果を分類する分類部、分類された前記チェック結果を出力する結果出力部、として機能させるプログラムに関する。
【発明の効果】
【0013】
本開示によれば、オンラインミーティングへの参加者の通信環境を容易に確認可能な管理装置及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の一実施形態に係る管理装置を含むミーティングシステムのシステム構成を示す概略図である。
【
図2】一実施形態の管理装置の構成を示すブロック図である。
【
図3】一実施形態の管理装置のゲスト端末に表示される緊急対応ボタンを示す画面図である。
【
図4】一実施形態の管理装置の分類部によって分類された分類結果を示す画面図である。
【
図5】一実施形態の管理装置の状態検出部によって検出された検出結果を示す画面図の一例である。
【
図6】一実施形態の管理装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態に係る管理装置1及びプログラムについて、
図1から
図6を参照して説明する。
まず、本実施形態に係る管理装置1を含むミーティングシステム100について説明する。
【0016】
ミーティングシステム100は、例えば、オンライン面接、大学の推薦入試における面接試験、営業商談、ウェビナー等を実施するためのシステムである。ミーティングシステム100は、対面とは異なり、接続環境がミーティングの内容に影響を及ぼすことがあり得る。例えば、採用面接であれば、オンラインミーティングは、企業にとっても、候補者にとっても、1回だけの重要な場である。そのため、オンラインによる面接開始後に、例えば、「ブラウザのバージョン違いにより起動しなかった」「通信環境が悪くて音が飛び飛びだった」という事態は、できる限り回避できれば好適である。特に、新卒採用等で面接が短時間に集中して実施される場合、接続エラー等の面接の遅延は、全体のスケジュールに大きな影響を与えることになる。そこで、接続エラー等の接続環境の問題は、予め対処しておくことが好適である。また、実施中にエラーが発生した場合には、早急に対処できるのが好適である。
【0017】
このようなミーティングシステム100は、例えば、参加者であるゲスト側とホスト側とのオンラインミーティングを実施可能なシステムである。ミーティングシステム100は、ゲスト側によって用いられるゲスト端末と、ホスト側によって用いられるホスト端末との間の通信を確立する。これにより、ミーティングシステム100は、ゲスト端末101とホスト端末102との間のミーティングを実施する。
【0018】
また、ミーティングシステム100は、管理者によって通信状態を管理可能なシステムである。すなわち、ミーティングシステム100は、管理者によって、通信状態の障害に対処可能なシステムである。オンライン面接であれば、ホスト側は、面接官であり、ゲスト側は、志望者であり、管理者は、人事課となる。面接試験であれば、ホスト側は、入試課であり、ゲスト側は、受験生であり、管理者は、入試課である。営業商談であれば、ホスト側は、営業担当であり、ゲスト側は顧客であり、管理者は、営業マネージャーである。ウェビナーであれば、ホスト側は、プレゼンターであり、ゲスト側は顧客であり、管理者は、マーケターである。以下の実施形態では、ミーティングシステム100として、面接システムが例として説明される。ミーティングシステム100は、
図1に示すように、ゲスト端末101と、ホスト端末102と、管理装置1と、を備える。
【0019】
ゲスト端末101は、例えば、電子計算機である。具体的には、ゲスト端末101は、PC又は携帯通信端末である。ゲスト端末101は、カメラ及びマイクを用いてビデオ会議可能な装置である。ゲスト端末101は、ゲスト側に設けられる。
【0020】
ホスト端末102は、例えば、電子計算機である。具体的には、ホスト端末102は、PC又は携帯通信端末である。ホスト端末102は、カメラ及びマイクを用いてビデオ会議可能な装置である。ホスト端末102は、ホスト側に設けられる。
【0021】
次に、本実施形態に係る管理装置1の構成について説明する。
管理装置1は、ゲスト端末101とホスト端末102との間のオンラインミーティングの接続環境を管理する管理装置1である。管理装置1は、ゲスト端末101及びホスト端末102と、ネットワークNを介して接続される。管理装置1は、例えば、管理者側に配置される端末である。管理装置1は、
図2に示すように、スケジュール格納部11と、チェック指示部12と、チェック結果取得部13と、結果評価部14と、分類部15と、結果出力部16と、アドバイス提供部17と、接続実行部18と、接続状態取得部19と、状態検出部20と、アラート生成部21と、ゲスト呼出部22と、切替指示部23と、切替部24と、を備える。
【0022】
スケジュール格納部11は、例えば、ハードディスク等の記録媒体である。スケジュール格納部11は、オンラインミーティングのスケジュールを格納する。スケジュール格納部11は、例えば、オンラインミーティングの開始時刻、終了時刻、ホスト側参加者(ホスト端末102識別情報)、ゲスト側参加者(ゲスト端末101識別情報)、及びミーティング内容等をスケジュールとして格納する。
【0023】
チェック指示部12は、例えば、CPUが動作することにより実現される。チェック指示部12は、スケジュールに基づいて、ゲスト端末101に、ミーティング前の通信環境の事前チェックを支持する。チェック指示部12は、例えば、ゲスト端末101に、チェック用のアプリケーションを提供することにより、チェックを指示する。チェック指示部12は、例えば、使用するブラウザ、カメラ、マイク、スピーカ、及びネットワーク帯域の適否のチェックを指示する。
【0024】
チェック結果取得部13は、例えば、CPUが動作することにより実現される。チェック結果取得部13は、ゲスト端末101の事前の接続チェックの結果を取得する。チェック結果取得部13は、例えば、ホスト端末102ごとに、チェックによってエラーになった内容を結果として取得する。また、分類部15は、例えば、接続チェックの結果として、チェック用のURLへのアクセス履歴、チェック実施の有無、及びチェック結果NGの場合の理由(原因:ブラウザ、マイク、カメラ、OS等)を取得する。
【0025】
分類部15は、例えば、CPUが動作することにより実現される。分類部15は、所定の条件に基づいて、ゲスト端末101のチェック結果を分類する。分類部15は、オンラインミーティングのスケジュールに基づいて、ゲスト端末101のチェック結果を分類する。分類部15は、例えば、オンラインミーティングのチェック時刻に応じて、チェック結果を分類する。分類部15は、例えば、オンラインミーティング前の余裕のある時間にされたチェック結果と、開始時刻直前のチェック結果とを分類する。また、分類部15は、エラーの個数が多い順にチェック結果をソートする。分類部15は、例えば、
図4に示すように、ゲスト端末101を用いるゲストの指名、チェックの実施日時、及び各種チェックの結果を分類する。分類部15は、例えば、エラーの内容、エラーの重要度等に応じて、チェック結果をソートしたリストとして分類する。
【0026】
結果出力部16は、例えば、CPUが動作することにより実現される。結果出力部16は、分類されたチェック結果を出力する。結果出力部16は、例えば、ID、ミーティングの内容、氏名、チェック時刻、チェック結果、ミーティング開始時刻、及びエラーの内容について、チェック結果として出力する。
【0027】
アドバイス提供部17は、例えば、CPUが動作することにより実現される。アドバイス提供部17は、チェック結果の評価結果に基づいて、ゲスト端末101に接続に関するアドバイスを提供する。アドバイス提供部17は、例えば、ブラウザが適さないというエラーに基づいて、ブラウザを変更することを促すアドバイスをゲスト端末101に提供する。また、アドバイス提供部17は、通信帯域が確保できていないというエラーに基づいて、有線への変更、又は通信回線の変更を促すアドバイスをゲスト端末101に提供する。
【0028】
接続実行部18は、例えば、CPUが動作することにより実現される。接続実行部18は、オンラインミーティングの開始のために、ゲスト端末101及びホスト端末102の接続を実行する。接続実行部18は、例えば、スケジュール格納部11に格納されているスケジュールに基づいて、ゲスト端末101及びホスト端末102を接続する。また、接続実行部18は、ホスト端末102に対して、参加者(ゲスト)の名前等の情報を出力可能に提供する。
【0029】
接続状態取得部19は、例えば、CPUが動作することにより実現される。接続状態取得部19は、ゲスト端末101及びホスト端末102の接続状態を取得する。接続状態取得部19は、例えば、ゲスト端末101及びホスト端末102の間の通信状態を取得する。
【0030】
状態検出部20は、例えば、CPUが動作することにより実現される。状態検出部20は、接続状態を検出する。状態検出部20は、例えば、ゲスト端末101及びホスト端末102との間の、通信帯域、カメラの動作有無、マイクの動作有無、及びスピーカの動作有無等について、ゲスト端末101及びホスト端末102のそれぞれについて検出する。また、状態検出部20は、オンラインミーティングへの参加がスケジュールされているゲスト端末101及びホスト端末102の接続有無についても検出する。
【0031】
アラート生成部21は、例えば、CPUが動作することにより実現される。アラート生成部21は、接続状態に異常がある場合に、アラートを生成する。アラート生成部21は、例えば、通信帯域が足りないことを示すアラートを生成する。アラート生成部21は、例えば、カメラが動作していないことをしめすアラートを生成する。アラート生成部21は、ゲスト端末101及びホスト端末102ごとにアラートを生成する。
【0032】
以上の結果出力部16及び状態検出部20によれば、結果出力部16は、例えば、
図5に示すように、検出された接続状態を出力する。具体的には、結果出力部16は、状態検出部20によって検出された接続状態について、ルーム、ホストの参加状況、ゲストの参加状況、ホストの接続状況、及びゲストの接続状況について、接続状態として出力する。また、結果出力部16は、アラートが生成された場合に、生成されたアラートを出力する。すなわち、結果出力部16は、リアルタイムのゲスト端末101及びホスト端末102の接続状況について、ルームごとに出力する。また、結果出力部16は、ルームへのゲスト端末101及びホスト端末102の接続(入出)の有無をルームごとに出力する。
【0033】
また、以上のアドバイス提供部17によれば、アドバイス提供部17は、検出された接続状態に応じて、ゲスト端末101にアドバイスを提供する。アドバイス提供部17は、例えば、カメラが無効になっていることを示すアドバイスをゲスト端末101に提供する。また、例えば、アドバイス提供部17は、通信帯域が狭くなっていることを示すアドバイスをゲスト端末101に提供する。
【0034】
ゲスト呼出部22は、例えば、CPUが動作することにより実現される。ゲスト呼出部22は、ホスト端末102からの要求に応じて、ゲスト端末101を用いるゲストを呼び出す。ゲスト呼出部22は、例えば、ホスト端末102からの要求に応じて、ゲストの所持する携帯端末を呼び出す。ゲスト呼出部22は、例えば、ホスト端末102から呼出ボタン(図示せず)の押下を検知すると、予め登録されているゲストの携帯端末を発呼する。
【0035】
切替指示部23は、例えば、CPUが動作することにより実現される。切替指示部23は、例えば、ゲスト端末101において、接続状態に不具合がある場合に、接続を切り替えることを指示する。切替指示部23は、例えば、ゲスト端末101からの指示に応じて接続の切り替えを指示する。切替指示部23は、例えば、
図3に示すように、ゲスト端末101からの緊急対応ボタンの押下に基づいて、接続の切り替えを指示する。具体的には、切替指示部23は、緊急対応ボタンの押下及び接続の切替先の入力に基づいて、接続の切り替えを指示する。切替指示部23は、例えば、VoIPへの切り替え、又は他のミーティングツールへの切り替え入力に基づいて接続の切り替えを指示する。
【0036】
切替部24は、例えば、CPUが動作することにより実現される。切替部24は、切替指示に基づいて、ゲスト端末101及びホスト端末102の間の接続を切り替える。切替指示部23は、例えば、VoIPへの切替指示に基づいて、ゲスト端末101及びホスト端末102との間を音声通信のみに切り替える。
【0037】
次に、管理装置1の動作について、
図5のフローチャートを参照して説明する。
まず、チェック指示部12は、ゲスト端末101に対して、チェックを指示する(ステップS1)。次いで、結果取得部は、チェック結果を取得する(ステップS2)。次いで、結果評価部14は、取得したチェック結果を評価する(ステップS3)。
【0038】
次いで、評価した結果にエラーがあるか否かを判断する(ステップS4)。エラーがない場合(ステップS4:YES)、処理は、ステップS5に進む。一方、エラーがある場合(ステップS4:NO)、処理は、ステップS11に進む。
【0039】
ステップS5において、接続実行部18は、オンラインミーティングの開始時刻になったか否かを判断する。開始時刻になっている場合(ステップS5:YES)、処理は、ステップS6に進む。一方、開始時刻になっていない場合(ステップS5:NO)、処理は、ステップS5を繰り返す。
【0040】
ステップS6において、接続実行部18は、ゲスト端末101とホスト端末102との接続を実行する。次いで、接続状態取得部19は、ゲスト端末101とホスト端末102とのそれぞれについて、接続状態を取得する(ステップS7)。
【0041】
次いで、接続状態が正常であるか否かが判断される(ステップS8)。接続状態が正常である場合(ステップS8:YES)、処理は、ステップS9に進む。一方、接続状態が正常でない場合(ステップS8:NO)、処理は、ステップS12に進む。
【0042】
ステップS9において、接続状態の切替指示があるかないかが判断される。切替指示がない場合(ステップS9:YES)、処理は、ステップS10に進む。一方、切替指示がある場合(ステップS9:NO)、処理は、ステップS13に進む。
【0043】
ステップS10において、接続が終了されたか否かが判断される。接続が終了された場合(ステップS10:YES)、本フローによる処理は、終了する。一方、接続が恵三される場合(ステップS10:NO)、処理は、ステップS7に戻る。
【0044】
ステップS11において、アドバイス提供部17は、ゲスト端末101にアドバイスを提供する。そして、処理は、ステップS4に戻る。
【0045】
ステップS12において、アラート生成部21は、アラートを生成する。そして、処理は、ステップS7に戻る。
【0046】
ステップS13において、切替部24は、接続を切り替える。そして、処理は、ステップS10に進む。
【0047】
次に、プログラムについて説明する。
管理装置1に含まれる各構成は、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせによりそれぞれ実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
【0048】
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、表示プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0049】
以上、本実施形態に係る管理装置1及びプログラムによれば、以下の効果を奏する。
(1)ゲスト端末101とホスト端末102との間のオンラインミーティングの接続環境を管理する管理装置1であって、ゲスト端末101の事前の接続チェックの結果を取得するチェック結果取得部13と、チェック結果を評価する結果評価部14と、所定の条件に基づいて、ゲスト端末101のチェック結果を分類する分類部15と、分類されたチェック結果を出力する出力部と、を備える。
また、ゲスト端末101とホスト端末102との間のオンラインミーティングの接続環境を管理する管理装置1としてコンピュータを動作させるプログラムであって、コンピュータを、ゲスト端末101の事前の接続チェックの結果を取得するチェック結果取得部13、チェック結果を評価する結果評価部14、所定の条件に基づいて、ゲスト端末101のチェック結果を分類する分類部15、分類されたチェック結果を出力する出力部、として機能させる。
これにより、オンラインミーティングの接続環境を容易にチェックすることができる。オンラインの接続環境を容易にチェックできることで、オンラインミーティング前に、様々な対策をすることができる。特に、オンライン面接等の重要な場面において、接続不能による機会損失を抑制することができる。
【0050】
(2)分類部15は、オンラインミーティングのスケジュールに基づいて、ゲスト端末101のチェック結果を分類する。これにより、ミーティング参加前の事前接続チェックでエラーが起きているか否かを分類することができる。また、事前チェックが実施されているか否かについても分類することができる。したがって、よりミーティングの時間が迫っているゲストについて、わかりやすく出力することができるようになる。また、対応すべき優先度を容易に認識することができ、効率の良い対応が可能になる。
【0051】
(3)管理装置1は、チェック結果の評価結果に基づいて、ゲスト端末101に接続に関するアドバイスを提供するアドバイス提供部17をさらに備える。これにより、ゲスト端末101側で対応の指針を容易に得ることができる。したがって、早期の問題解決を期待することができる。
【0052】
(4)管理装置1は、オンラインミーティングの開始のために、ゲスト端末101及びホスト端末102の接続を実行する接続実行部18と、接続状態を検出する状態検出部20と、をさらに備え、結果出力部16は、検出された接続状態を出力する。これにより、実際の接続状態を容易に得ることができる。したがって、問題への早期対応を可能にすることができる。
【0053】
(5)管理装置1は、接続状態に異常がある場合に、アラートを生成するアラート生成部21をさらに備え、結果出力部16は、生成されたアラートを出力する。これにより、接続状態が正常でないことを示す内容を外部に出力することができる。したがって、オンラインミーティングに参加しているゲスト端末101及びホスト端末102の接続状態の異常について、早期の対応を期待することができる。
【0054】
(6)管理装置1は、ホスト端末102からの要求に応じて、ゲスト端末101を用いるゲストを呼び出すゲスト呼出部22をさらに備える。これにより、管理者側が別段の対応をせずとも、ホスト側からゲスト側に連絡を取ることができる。したがって、管理者のキャパシティがオーバーフローすることを抑制することができる。
【0055】
以上、本発明の管理装置及びプログラムの好ましい各実施形態につき説明したが、本開示は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
【0056】
例えば、上記実施形態において、結果出力部16は、対応の緊急性が高いゲスト端末101又はホスト端末102について、リストの上部に表示するようにしてもよい。また、結果出力部16は、対応の緊急性が高いゲスト端末101又はホスト端末102について、色を異ならせて表示するようにしてもよい。
【0057】
また、上記実施形態において、接続実行部18は、時刻に応じて、ゲスト端末101及びホスト端末102を接続するようにしたが、これに制限されない。接続実行部18は、ゲスト端末101及びホスト端末102からの接続要求に基づいてゲスト端末101及びホスト端末102を接続するようにしてもよい。この場合、アラート生成部21は、時刻を経過しても接続されないゲスト端末101及びホスト端末102について、アラートを生成するようにしてもよい。
【0058】
また、上記実施形態において、チェック指示部12は、ホスト端末102にチェックを実施する指示をしてもよい。チェック指示部12は、例えば、ホスト端末102の通信にTCPでの通信が多いか否かをチェックするチェックを指示してもよい。アドバイス提供部17は、TCPでの通信の割合が多い場合に、UDPプロトコルを開放するアドバイスを提供してもよい。これにより、ホスト端末102側のセキュリティ等でUDPプロトコルが阻害されている場合に、UDPプロトコルを開放させて、通信を安定させるような改善を見込むことができる。また、分類部15は、ゲスト端末101及びホスト端末102の接続チェックの結果について、ゲスト端末101及びホスト端末102のそれぞれで分けて分類してもよい。
【0059】
また、上記実施形態において、分類部15は、例えば、ミーティングまでの時間が短いゲスト程、リストの上位に分類するようにしてもよい。これにより、問題対処の優先度の高いゲストとして結果出力部に出力させることができる。また、分類部15は、事前チェックを実施していないゲスト端末101をリストの上位に分類してもよい。これにより、チェックを促す指示を効率的に出すことができる。また、分類部15は、エラーの種類ごとに、リストを作成又はソートしてもよい。これにより、同一のエラーを出力しているゲスト端末101に対して、迅速なアドバイスを提供することが可能になる。また、帯域不足のゲスト端末101に対して、事前に代替ツールの準備の案内することが可能になる。また、帯域不足のゲスト端末101がいることをホスト端末102側に事前に知らせてもよい。これにより、問題解決又は快適なミーティングを実施することができる。
【0060】
また、上記実施形態において、分類部15は、予め定められた優先度に基づいて、ゲスト端末をソート又はフィルタするようにしてもよい。分類部15は、例えば、重要度の高いゲスト端末の接続の確立を優先するように、リストの上位に分類してもよい。
【0061】
また、上記実施形態において、管理装置1は、管理者側からゲスト端末101及びホスト端末102に対して連絡可能な連絡部(図示せず)をさらに備えてもよい。連絡部は、例えば、ルームに入室中のゲスト端末101及びホスト端末102に対して、音声又はチャット(文字)による連絡をする。連絡部は、例えば、ホスト又はゲストしか入室していない場合や、トラブルの発生の場合に連絡を取ることができる。
【符号の説明】
【0062】
1 管理装置
12 チェック指示部
13 チェック結果取得部
15 分類部
16 結果出力部
17 アドバイス提供部
18 接続実行部
19 接続状態取得部
20 状態検出部
21 アラート生成部
22 ゲスト呼出部
23 切替指示部
101 ゲスト端末
102 ホスト端末