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7649596情報処理システム、情報処理方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-12
(45)【発行日】2025-03-21
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20250313BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020178596
(22)【出願日】2020-10-26
(65)【公開番号】P2022069761
(43)【公開日】2022-05-12
【審査請求日】2023-08-14
(73)【特許権者】
【識別番号】514020389
【氏名又は名称】TIS株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】岩間 遥
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 壮
【審査官】岩橋 龍太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-228184(JP,A)
【文献】特開2008-009581(JP,A)
【文献】特開2020-170574(JP,A)
【文献】特開2005-115406(JP,A)
【文献】特許第5390034(JP,B1)
【文献】特開2016-045604(JP,A)
【文献】特開2012-078883(JP,A)
【文献】特開2020-123057(JP,A)
【文献】特開2006-228180(JP,A)
【文献】榎並 利博,デジタル手続法で変わる企業実務,初版,青木 健次,2020年04月10日,pp.108-109
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
死亡者を識別可能な死亡者識別情報と、所定のサービス提供事業者の前記死亡者のアカウントに関する情報と、前記死亡者のアカウントに紐づく価値情報の譲渡先のアカウントに関する情報と、を関連づけて記憶する記憶部と、
前記死亡者識別情報と、前記死亡者が死亡したことを示す死亡情報を要求する死亡情報要求と、を公的機関に送信する第1送信部と、
前記死亡情報要求に応じて前記公的機関において前記死亡者識別情報に基づき特定される前記死亡情報を、前記公的機関から取得する取得部と、
前記取得部において前記死亡情報が取得された場合、前記死亡者のアカウントに関する情報と、前記譲渡先のアカウントに関する情報と、前記死亡者のアカウントに紐づく価値情報を前記譲渡先のアカウントに移行させる処理を実行させるための要求と、を前記所定のサービス提供事業者に送信する実行処理部と、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
前記譲渡先は、前記死亡者の遺族であり、
前記記憶部は、前記遺族を識別可能な遺族識別情報を、前記死亡者識別情報に関連づけてさらに記憶し、
前記第1送信部は、前記公的機関に対し、前記死亡者識別情報と、前記遺族を識別可能な遺族識別情報と、前記死亡者と前記遺族との続柄に関する情報を示す続柄情報を要求する続柄情報要求と、を送信し、
前記取得部は、前記公的機関において前記死亡者識別情報および前記遺族識別情報に基づき特定される前記続柄情報を、前記公的機関から取得し、
前記情報処理システムは、
前記取得部で取得された前記続柄情報に基づいて、前記死亡者と前記遺族とが所定の続柄であるか否かを判定する判定部をさらに備え、
前記実行処理部は、前記続柄情報を、前記所定のサービス提供事業者にさらに送信する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
死亡者を識別可能な死亡者識別情報を記憶する記憶部と、
前記死亡者識別情報と、前記死亡者が死亡したことを示す死亡情報を要求する死亡情報要求と、前記死亡者の遺族を識別可能な遺族識別情報と、前記死亡者と前記遺族との続柄に関する情報を示す続柄情報を要求する続柄情報要求と、を公的機関に送信する第1送信部と、
前記死亡情報要求に応じて前記公的機関において前記死亡者識別情報に基づき特定される前記死亡情報と、前記公的機関において前記死亡者識別情報および前記遺族識別情報に基づき特定される前記続柄情報と、を前記公的機関から取得する取得部と、
前記取得部において前記死亡情報が取得された場合、前記続柄情報に基づいて、前記死亡者と前記遺族とが所定の続柄であるか否かを判定する判定部と、
前記判定部において前記所定の続柄であると判定された場合、前記続柄情報と、所定のサービス提供事業者の前記死亡者のアカウントに対して所定の処理を実行させるための要求と、を前記所定のサービス提供事業者に送信する実行処理部と、
を備え、
前記取得部は、前記所定の処理において前記続柄情報に基づき前記所定のサービス提供事業者で特定される、前記死亡者の前記アカウントに関係する内容を示すアカウント内容情報を、前記所定のサービス提供事業者から取得する、
情報処理システム。
【請求項4】
前記第1送信部は、前記死亡者識別情報と関係づけられる、前記死亡者が死亡したことが入力された死亡届書に関する死亡届情報を、前記公的機関に送信し、
前記取得部は、前記死亡届情報に基づき前記公的機関で生成された前記死亡情報を、前記公的機関から取得する、
請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
金融機関に所定の情報を送信する第3送信部と、
前記第3送信部に対して、前記死亡情報と、前記金融機関の前記死亡者の口座を使用できなくさせるための要求と、を前記金融機関に送信させる処理を実行する実行処理部と、
をさらに備える請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記実行処理部は、前記死亡者のアカウント内容情報として、メッセージングサービスのアカウントに関する情報を、所定のユーザに送信する、
請求項3または請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記死亡者識別情報は、マイナンバーである、
請求項3から請求項6の何れか一項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記遺族識別情報は、マイナンバーである、
請求項3から請求項7の何れか一項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
コンピュータが、
死亡者を識別可能な死亡者識別情報と、所定のサービス提供事業者の前記死亡者のアカウントに関する情報と、前記死亡者のアカウントに紐づく価値情報の譲渡先のアカウントに関する情報と、を関連づけて記憶することと、
前記死亡者識別情報と、前記死亡者が死亡したことを示す死亡情報を要求する死亡情報要求と、を公的機関に送信することと、
前記死亡情報要求に応じて前記公的機関において前記死亡者識別情報に基づき特定される前記死亡情報を、前記公的機関から取得することと、
前記死亡情報が取得された場合、前記死亡者のアカウントに関する情報と、前記譲渡先のアカウントに関する情報と、前記死亡者のアカウントに紐づく価値情報を前記譲渡先のアカウントに移行させる処理を実行させるための要求と、を前記所定のサービス提供事業者に送信することと、
を実行する情報処理方法。
【請求項10】
コンピュータに、
死亡者を識別可能な死亡者識別情報と、所定のサービス提供事業者の前記死亡者のアカウントに関する情報と、前記死亡者のアカウントに紐づく価値情報の譲渡先のアカウントに関する情報と、を関連づけて記憶することと、
前記死亡者識別情報と、前記死亡者が死亡したことを示す死亡情報を要求する死亡情報要求と、を公的機関に送信することと、
前記死亡情報要求に応じて前記公的機関において前記死亡者識別情報に基づき特定される前記死亡情報を、前記公的機関から取得することと、
前記死亡情報が取得された場合、前記死亡者のアカウントに関する情報と、前記譲渡先のアカウントに関する情報と、前記死亡者のアカウントに紐づく価値情報を前記譲渡先のアカウントに移行させる処理を実行させるための要求と、を前記所定のサービス提供事業者に送信することと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザを識別する識別情報とユーザが保有する金融機関の口座情報とを対応付けて記憶することにより、ユーザが口座を一元的に管理するための装置が開示されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-215700号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の装置は、ユーザを識別する識別情報とユーザが保有する金融機関の口座情報とが対応付けられて記憶している記憶装置から、ユーザが識別情報を明示した照会要求に基づき、当該識別情報に対応する口座情報を検索する。当該装置は、検索された口座情報のうち、金融取引が可能に設定されている口座情報を選択する。これにより、当該装置は、公的機関から付与される所定の識別情報(例えば、マイナンバー)によって、ユーザの口座情報を一元的に管理できるとともに、ユーザの要求に応じて口座情報を提示することができる。
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の装置では、口座を保有するユーザが死亡した場合、当該ユーザの情報(ここでは、口座情報)を他のユーザに対して情報提供することができないため、死亡者の情報を適切に他のユーザに引き継げない虞があった。
【0006】
そこで、本発明は、上記の課題を解決するために、ユーザが死亡したことを示す情報に基づき、死亡したユーザに関する情報を他のユーザに送信するシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る情報処理システムは、死亡者に関する情報を示す死亡者情報と、前記死亡者を識別可能な死亡者識別情報と、を記憶する記憶部と、前記死亡者識別情報と、前記死亡者が死亡したことを示す死亡情報を要求する死亡情報要求と、を公的機関に送信する第1送信部と、前記死亡情報要求に応じて前記公的機関において前記死亡者識別情報に基づき特定される前記死亡情報を、前記公的機関から取得する取得部と、前記取得部において前記死亡情報が取得された場合、所定のユーザに対して前記死亡者情報を送信する第2送信部と、を備える。
【0008】
本発明の一態様に係る繰り返し型開発方法は、コンピュータが、死亡者に関する情報を示す死亡者情報と、前記死亡者を識別可能な死亡者識別情報と、を記憶することと、前記死亡者識別情報と、前記死亡者が死亡したことを示す死亡情報を要求する死亡情報要求と、を公的機関に送信することと、前記死亡情報要求に応じて前記公的機関において前記死亡者識別情報に基づき特定される前記死亡情報を、前記公的機関から取得することと、前記死亡情報が取得された場合、所定のユーザに対して前記死亡者情報を送信することと、を実行する。
【0009】
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、死亡者に関する情報を示す死亡者情報と、前記死亡者を識別可能な死亡者識別情報と、を記憶することと、前記死亡者識別情報と、前記死亡者が死亡したことを示す死亡情報を要求する死亡情報要求と、を公的機関に送信することと、前記死亡情報要求に応じて前記公的機関において前記死亡者識別情報に基づき特定される前記死亡情報を、前記公的機関から取得することと、前記死亡情報が取得された場合、所定のユーザに対して前記死亡者情報を送信することと、を実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ユーザが死亡したことを示す情報に基づき、死亡したユーザに関する情報を他のユーザに送信することができるため、死亡したユーザの情報管理が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】引継ぎシステムの構成の一例を示す図である。
図2】引継ぎシステムの処理の概要の一例を示す図である。
図3】引継ぎサーバの構成の一例を示す図である。
図4】ユーザ情報の一例を示す図である。
図5】端末装置の構成の一例を示す図である。
図6】行政サーバの構成の一例を示す図である。
図7】個人情報の一例を示す図である。
図8】引継ぎシステムにおいて相続処理が実行されるまでの処理手順の一例を示すフロー図である。
図9】死亡者が各種情報を設定するための画面例である。
図10】死亡者が各種情報を設定するための画面例である。
図11】死亡者が各種情報を設定するための画面例である。
図12】遺族が引継ぎサーバにログインするための画面例である。
図13】死亡者が遺族に設定した各種情報の一覧を示す画面例である。
図14】死亡者の交通系マネーの遺族に対する引継ぎ内容を示す画面例である。
図15】死亡者の不動産の遺族に対する公開内容を示す画面例である。
図16】引継ぎシステムにおいて相続外処理が実行されるまでの処理手順の一例を示すフロー図である。
図17】死亡者のメッセージングサービスの遺族に対する引継ぎ内容を示す画面例である。
図18】コンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明の一実施形態における引継ぎシステム10について、図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形し、または各実施例を組み合わせるなどして実施することができる。また、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号を付して表している。
【0013】
===引継ぎシステム10の概要===
引継ぎシステム10は、例えば、死亡したユーザ(以下、死亡者という)について公的機関で死亡の登録がされたことを契機に、死亡者に関する情報(以下、死亡者情報という)を、予め登録されたユーザの端末装置に送信するシステムである。
【0014】
ここで、死亡者情報は、例えば、死亡者が所有する不動産に関する情報や、死亡者の金融機関の口座に関する情報などの、死亡者から遺族への相続に関する死亡者情報(以下、相続情報という)を含んでいてもよい。また、死亡者情報は、例えば、死亡者から他のユーザに対するメッセージなどの、相続の対象外に関する死亡者情報(以下、相続外情報という)を含んでいてもよい。
【0015】
また、引継ぎシステム10は、例えば、相続情報を遺族に送信する処理、相続に関する死亡者のアカウントを遺族が受け取るための処理などの、相続に関する処理(以下、相続処理という)を実行してもよい。また、引継ぎシステム10は、例えば、相続外情報を所定のユーザ(例えば、遺族や死亡者の友人・知人)に送信する処理、相続外情報に関するアカウントを削除する処理などの、相続外に関する処理(以下、相続外処理という)を実行してもよい。以下、便宜上、遺族、死亡者の友人・知人をまとめて「遺族他」ということもある。
【0016】
図1は、引継ぎシステム10の構成の一例を示す図である。図1に示すように、引継ぎシステム10は、例えば、引継ぎサーバ100と、ユーザの端末装置200,300と、行政サーバ400とを含む。引継ぎサーバ100、ユーザの端末装置200,300、及び行政サーバ400は、ネットワークNを通じて通信可能に接続されている。端末装置200は、遺族または死亡者の友人・知人の少なくともいずれかの端末装置とする。端末装置300は、死亡者の端末装置とする。
【0017】
なお、端末装置200は一台の端末装置で構成されているように示しているが、端末装置200は複数台の端末装置で構成されていてもよい。すなわち、死亡者は、引継ぎサーバ100を通じて、複数人の遺族や死亡者の友人・知人に、生前に作成した死亡者情報を提供することができる。
【0018】
行政サーバ400は、例えば、国、都道府県、市町村などの公的機関が運営する、行政サービスを提供するシステムである。すなわち、引継ぎサーバ100は、例えば、ユーザを識別可能な情報(以下、識別情報という)によって、行政サーバ400から当該ユーザの各種情報を取得できる。識別情報は、例えば、住民票を持つ全ての人それぞれに付されるマイナナンバー、住民基本台帳に記録されている全ての人それぞれに付される住民票コードなどである。また、ユーザの各種情報は、例えば、死亡者が死亡したことを示す情報(以下、死亡情報という)、死亡者と遺族との続柄に関する情報(以下、続柄情報という)、不動産登記に関する情報などを含んでいてもよい。
【0019】
次に、図2を参照して、引継ぎシステム10の処理の概要について説明する。図2は、引継ぎシステム10の処理の概要を示す図である。
【0020】
まず、ステップS10において、死亡者端末300は、死亡者から生前に操作入力を受け付けて、死亡者情報を引継ぎサーバ100に送信する。ステップS11において、引継ぎサーバ100は死亡者情報を記憶部110に記憶する。
【0021】
次に、ステップS12において、引継ぎサーバ100は、死亡者を識別可能な情報(以下、死亡者識別情報という)に基づき、例えばAPI(Application Programming Interface)によって、行政サーバ400に死亡者の死亡情報を要求する。次に、ステップS13において、行政サーバ400は、死亡情報を引継ぎサーバ100に送信する。
【0022】
次に、ステップS14において、引継ぎサーバ100は、死亡情報に基づき、死亡者が死亡していることを確認する。引継ぎサーバ100は、死亡者が死亡したことの連絡(以下、死亡連絡という)を、死亡者が生前に登録した遺族や死亡者の友人・知人の端末装置200に送信する。死亡連絡は、例えば、メールや、専用のアプリケーションの画面上のポップアップ表示、引継ぎサーバ100へのログイン画面などであってもよい。
【0023】
次に、ステップS15において、端末装置200は、死亡連絡を取得する。ステップS16において、端末装置200は、ユーザの操作入力を受け付けて、引継ぎサーバ100に対し、相続処理または相続外処理に応じた死亡者情報の要求を送信する。相続処理および相続外処理の詳細については後述する。
【0024】
次に、ステップS17において、引継ぎサーバ100は、相続処理または相続外処理に応じた死亡者情報を端末装置200に送信する。ステップS18において、端末装置200は、表示部1007に死亡者情報を表示する。これにより、ユーザは、簡易な手順によって、死亡者に関する各種情報を取得することができる。
【0025】
===引継ぎサーバ100の構成===
図3を参照して、引継ぎサーバ100の構成について説明する。図3は、引継ぎサーバ100の構成の一例を示す図である。図3に示すように、引継ぎサーバ100は、例えば、記憶部110と、取得部120と、送信部130と、表示処理部140と、判定部150と、実行処理部160とを含む。
【0026】
記憶部110は、例えば、ユーザ情報D111を格納する。図4を参照しつつ、ユーザ情報D111について説明する。図4は、ユーザ情報D111の一例を示す図である。ユーザ情報D111は、例えば、ユーザに対応づけられる、ユーザに関する相続情報および相続外情報を含む。図4に示すように、ユーザ情報D111は、例えば、[ユーザID]、[相続情報]、及び[相続外情報]の項目を含んでいてもよい。
【0027】
[ユーザID]は、例えば、ユーザの識別情報であるユーザIDを含む項目である。以下、死亡者となるユーザのユーザIDを「死亡者ID」といい、遺族となるユーザのユーザIDを「遺族ID」ということもある。ユーザIDは、例えば、ユーザごとにユニークに付される符号であり、引継ぎサーバ100に新たに登録されたユーザに対して割り振られる。なお、ユーザIDは、例えば、ユーザのマイナンバーまたは住民票コードなどであってもよい。
【0028】
[相続情報]は、例えば、[ユーザID]の項目に対応づけられ、ユーザによって登録された相続情報を含む項目である。相続情報は、例えば、死亡者が所有する不動産に関する情報、死亡者の金融機関の口座に関する情報、電子マネーのアカウントに関する情報、その他の本人認証が必要な公的な手続きに関する情報などである。
【0029】
[相続外情報]は、例えば、[ユーザID]の項目に対応づけられ、ユーザによって登録された相続外情報を含む項目である。相続外情報は、例えば、死亡者から他のユーザへのメッセージに関する情報、メッセージングサービスのアカウントに関する情報などである。
【0030】
なお、記憶部110に記憶されているユーザ情報D111は、引継ぎサーバ100に格納されていなくてもよく、例えば引継ぎサーバ100とは異なる装置に格納されていてもよい。この場合、引継ぎサーバ100は、当該装置からユーザ情報D111を取得すればよい。
【0031】
取得部120は、例えば、端末装置200,300及び行政サーバ400との間において、各種情報を取得する。送信部130は、例えば、端末装置200,300及び行政サーバ400に対して、各種情報を送信する。
【0032】
表示処理部140は、例えば、図9図16に示すような各種画面を生成する。表示処理部140は、例えば、生成した画面を端末装置200および端末装置300の表示部に表示させるための処理を実行する。各種画面の一例については後述する。
【0033】
判定部150は、例えば、後述する続柄情報に基づき、死亡者と遺族とが所定の続柄であるか否かを判定する。換言すると、判定部150は、遺族が死亡者の資産を相続可能な者であるか否かを判定する。ここで、所定の続柄(例えば、死亡者と3親等内)は、例えば死亡者によって予め設定されていてもよいし、そうでなくてもよい。これにより、遺族になりすましを防止することができるため、死亡者の財産に関する情報を適切に遺族に提供できる。なお、引継ぎサーバ100は、判定部150を有するように説明したがこれに限定されず、例えば行政サーバ400が判定部150の機能を有していてもよい。
【0034】
実行処理部160は、例えば、ユーザの操作入力によって選択された相続処理または相続外処理を実行する。これにより、遺族に対して死亡者の重要な情報を引き継がせることができる。以下、相続処理および相続外処理について説明する。
【0035】
相続処理は、例えば、相続情報を遺族に送信する処理、及び相続に関する死亡者のアカウントを遺族が受け取るための処理を含んでいてもよい。相続処理は、例えば、判定部150において続柄情報によって判定された結果を示す情報(以下、判定結果情報という)に応じて、ユーザの操作入力によって選択された相続に関する処理の内容を示す情報(以下、相続処理情報という)に基づき実行されてもよい。さらに、相続処理は、例えば、相続処理情報に基づいて、所定のサービス提供機関に対して、送信部130を通じて続柄情報を送信することで、当該サービス提供機関が有する死亡者のアカウントに対して所定の処理を実行させてもよい。
【0036】
具体的には、実行処理部160は、サービス提供機関が銀行である場合、APIによって、銀行システム(不図示)に対して、例えば死亡者の死亡情報および続柄情報を送信してもよい。そして、実行処理部160は、APIによって、銀行システムに対して、死亡者の口座に関係する情報を送信するよう要求してもよい。ここで、口座に関係する情報(アカウント内容情報)とは、例えば、口座名義、口座種別、口座番号、及び口座の残高などを含む情報である。これにより、死亡者の遺族は生前の死亡者の銀行の口座に関する情報を取得することができるため、遺族の分割協議を円滑に行うことができる。なお、同様に、実行処理部160は、APIによって、固定資産台帳を管理する公的機関のシステムに対して、死亡者の不動産に関係する詳細な情報(アカウント内容情報)を送信するよう要求してもよい。これにより、死亡者の遺族は生前の死亡者が所有する不動産に関する情報を取得することができるため、遺族の分割協議を円滑に行うことができる。
【0037】
また、具体的には、実行処理部160は、サービス提供機関が電子マネー(価値情報)を提供する事業者である場合、APIによって、当該事業者のシステム(不図示)に対して、例えば、死亡者の死亡情報、続柄情報、死亡者のアカウントに関する情報、及び遺族のアカウントに関する情報を送信してもよい。そして、実行処理部160は、例えば、APIによって、電子マネーを提供する事業者のシステムに対して、死亡者のアカウントに紐づく電子マネーを遺族のアカウントに移行させるよう要求してもよい。これにより、死亡者の相続人の地位を有する遺族が死亡者の財産を譲り受けることができる。なお、実行処理部160は、例えば、死亡者のアカウントに紐づく電子マネーを遺族の銀行の口座に振り込むように処理してもよい。これにより、ユーザの利便性を向上できる。
【0038】
相続外処理は、例えば、送信部130を通じて、相続外情報を端末装置200に送信する処理である。具体的には、相続外処理は、例えば、メッセージングサービスのアカウントに関する情報を、端末装置200に送信する処理であってもよい。これにより、メッセージングサービスの取り扱いにつき死亡者の生前の意向をかなえることができるとともに、死後における遺族の作業を縮減できる。また、具体的には、相続外処理は、例えば、サービス提供機関が銀行である場合、APIによって、銀行システムに対して死亡情報を送信するとともに、銀行システムに対して、死亡者の口座を使用できなくさせるよう要求する処理であってもよい。これにより、死亡者の死後における遺族の作業を縮減できる。また、具体的には、相続外処理は、例えば、サービス提供機関が銀行である場合、APIによって、銀行システムに対して死亡情報を送信するとともに、銀行システムに対して、死亡者の口座の口座番号を要求する処理であってもよい。これにより、死亡者の死後における遺族の作業を縮減できる。
【0039】
===端末装置200,300の構成===
図5を参照して、端末装置200,300の構成について説明する。図5は、端末装置200,300の構成の一例を示す図である。端末装置200,300は、例えば、引継ぎサーバ100から取得した情報に基づいて、各種画面を表示部1007に表示させる。端末装置200,300は、例えば、記憶部210と、取得部220と、表示処理部230と、送信部240との機能部を含む。記憶部210は、例えば各種情報を記憶する。取得部220は、例えば各種画面に関する情報を引継ぎサーバ100から取得する。表示処理部230は、例えば、取得した各種画面に関する情報を表示部1007に表示させる。送信部240は、例えば各種情報を引継ぎサーバ100に送信する。
【0040】
===行政サーバ400の構成===
図6を参照して、行政サーバ400の構成について説明する。図6は、行政サーバ400の構成の一例を示す図である。図6に示すように、行政サーバ400は、例えば、記憶部410と、取得部420と、表示処理部430と、送信部440とを含む。
【0041】
記憶部410は、例えば、個人情報D411を格納する。図7を参照しつつ、個人情報D411について説明する。図7は、個人情報D411の一例を示す図である。個人情報D411は、例えば、住民それぞれに対応づけられる、死亡情報および戸籍情報を含む。図7に示すように、個人情報D411は、例えば、[住民ID]、[死亡情報]、及び[戸籍情報]の項目を含んでいてもよい。
【0042】
[住民ID]は、例えば、住民の識別情報である住民IDを含む項目である。住民IDは、例えば、住民のマイナンバーまたは住民票コードなどの符号であってもよい。
【0043】
[死亡情報]は、例えば、[住民ID]の項目に対応づけられ、当該住民が死亡しているか否かに関する情報を含む項目である。
【0044】
[戸籍情報]は、例えば、[住民ID]の項目に対応づけられ、戸籍に関する情報(例えば、デジタル戸籍)を含む項目である。ここで、戸籍情報は、死亡者と遺族との続柄を示す続柄情報を含んでいてもよい。
【0045】
なお、記憶部110に記憶されている個人情報D411は、行政サーバ400に格納されていなくてもよく、例えば行政サーバ400とは異なる装置に格納されていてもよい。この場合、行政サーバ400は、当該装置から個人情報D411を取得すればよい。
【0046】
取得部420は、例えば各種情報を引継ぎサーバ100から取得する。表示処理部430は、例えば、取得した各種情報を表示部405aに表示させる。送信部440は、例えば各種情報を引継ぎサーバ100に送信する。
【0047】
===引継ぎシステム10の処理手順===
<<相続処理に至る手順>>
図8図16を参照して、引継ぎシステム10において相続処理が実行されるまでの処理手順について説明する。図8は、引継ぎシステム10において相続処理が実行されるまでの処理手順の一例を示すフロー図である。図9図11は、死亡者が各種情報を設定するための画面例である。図12は、遺族が引継ぎサーバ100にログインするための画面例である。図13は、死亡者が遺族に設定した各種情報の一覧を示す画面例である。図14は、死亡者のメッセージングサービスの遺族に対する引継ぎ内容を示す画面例である。図15は、死亡者の交通系マネーの遺族に対する引継ぎ内容を示す画面例である。図16は、死亡者の不動産の遺族に対する公開内容を示す画面例である。以下、便宜上、本手順においては、ユーザを「遺族」とし、端末装置200を「遺族端末200」として、端末装置300を「死亡者端末300」として説明する。
【0048】
まず、ステップS100~ステップS104において、引継ぎサーバ100が、死亡者ID、死亡者情報、及び遺族ID(遺族識別情報)を記憶する手順について説明する。
【0049】
ステップS100において、死亡者端末300は、例えば、生前の死亡者から操作入力を受け付けて、死亡者から死亡者IDを取得する。以下、便宜上、死亡者IDを死亡者のマイナンバーとして説明する。次に、ステップS101において、死亡者端末300は、例えば、生前の死亡者から操作入力を受け付けて、死亡者から遺族に対する引継ぎの内容を示す死亡者情報を生成する。死亡者端末300は、死亡者IDおよび死亡者情報を引継ぎサーバ100に送信する。ここで、図9図11を参照して、死亡者による「死亡者情報」の登録の手順の一例について説明する。
【0050】
図9に示すように、死亡者端末300は、その表示部1007に、選択オブジェクトT310~T314を表示させてもよい。具体的には、選択オブジェクトT310は、例えばメッセージングサービスのアカウントに関する情報を設定するためのオブジェクトである。選択オブジェクトT311は、例えば交通系マネーのアカウントに関する情報を設定するためのオブジェクトである。選択オブジェクトT312は、例えば銀行のアカウントに関する情報を設定するためのオブジェクトである。選択オブジェクトT313は、例えば電子マネーのアカウントに関する情報を設定するためのオブジェクトである。選択オブジェクトT314は、例えばメールサービスのアカウントに関する情報を設定するためのオブジェクトである。なお、上記の選択オブジェクトのみが表示されることに限定されない。例えば、死亡者端末300は、追加オブジェクトT315に対して死亡者による操作入力を受け付けた場合、死亡者が有するアカウントに関する情報を設定するための選択オブジェクトを追加して表示部1007に表示させてもよい。これにより、生前の死亡者は、遺族に引き継ぐ相続情報を一覧で確認できるため、ユーザの利便性を向上できる。以下、一例として、死亡者端末300は、電子マネーに係る選択オブジェクトT313に対して死亡者の操作入力を受け付けたこととして説明する。
【0051】
次に、図10に示すように、図9の選択オブジェクトT313に対して死亡者の操作入力を受け付けた場合、死亡者端末300は、その表示部1007に、電子マネーのアカウントに関する内容を登録する画面を表示させてもよい。具体的には、当該画面は、例えば、選択オブジェクトT320~T325、譲渡先追加ボタンT325、及び決定ボタンT326を含む。選択オブジェクトT320は、例えば相続対象か相続対象外かを選択するオブジェクトである。例えば、「相続対象」が選択された場合、引継ぎサーバ100は、当該画面で登録される情報を相続処理の対象として登録してもよい。例えば、「相続対象外」が選択された場合、引継ぎサーバ100は、当該画面で登録される情報を相続外処理の対象として登録してもよい。選択オブジェクトT321は、例えば電子マネーのサービサーに関する情報を設定するためのオブジェクトである。選択オブジェクトT322は、例えば電子マネーのアカウントのログインに関する情報を設定するためのオブジェクトである。選択オブジェクトT323は、例えば電子マネーのアカウントに対する遺族への処理内容を設定するためのオブジェクトである。選択オブジェクトT324は、例えば電子マネーのアカウントを譲渡する相手方に関する情報を設定するためのオブジェクトである。譲渡先追加ボタンT325は、例えば譲渡する相手方に関する情報を追加するためのボタンである。決定ボタンT326は、例えば登録内容を確定させるためのボタンである。これにより、生前の死亡者は、遺族に引き継ぐ相続情報を簡易に設定できるため、ユーザの利便性を向上できる。以下、一例として、死亡者端末300は、選択オブジェクトT323に対して死亡者の操作入力を受け付けたこととして説明する。この場合、死亡者端末300の表示部1007には図11に示す画面が表示される。
【0052】
次に、図11に示すように、図10の選択オブジェクトT323に対して死亡者の操作入力を受け付けた場合、死亡者端末300は、その表示部1007に、電子マネーのアカウントに対する処理内容を登録する画面を表示させてもよい。具体的には、当該画面は、例えば、選択オブジェクトT330~T333を含む。選択オブジェクトT330は、例えば電子マネーのアカウントを遺族に譲渡するためのオブジェクトである。選択オブジェクトT331は、例えば電子マネーのアカウントのパスワードを遺族に譲渡するためのオブジェクトである。選択オブジェクトT332は、例えば電子マネーのアカウントに対応する残高を遺族に譲渡するためのオブジェクトである。選択オブジェクトT333は、例えば電子マネーのアカウントを削除するためのオブジェクトである。なお、上記の選択オブジェクトのみが表示されることに限定されない。例えば、アカウントに応じた選択オブジェクトが表示されてもよい。これにより、遺族に対するアカウントの引き継ぎ内容を簡易な操作によって決定できる。
【0053】
なお、上記においては、一例として電子マネーのアカウントに関する設定について説明したが、他のアカウントについても同様に設定することができる。
【0054】
図8に戻り、ステップS102において、引継ぎサーバ100は、死亡者IDおよび死亡者情報を記憶部110に記憶する。次に、ステップS103において、遺族端末200は、遺族から操作入力を受け付けて、遺族から遺族IDを取得する。以下、便宜上、遺族IDを遺族のマイナンバーとして説明する。次に、ステップS104において、引継ぎサーバ100は、遺族IDを記憶部110に記憶する。
【0055】
次に、ステップS200~ステップS202において、行政サーバ400が死亡者の死亡を登録する手順について説明する。
【0056】
ステップS200において、遺族端末200は、例えば、遺族の操作入力を受け付けて、死亡届書に関する情報(以下、死亡届情報という)を生成する。具体的には、遺族端末200は、例えば表示部1007に死亡届書に関する入力項目(不図示)を表示させる。遺族端末200は、例えば入力項目に遺族の操作入力を受け付けることで死亡届情報を生成する。引継ぎサーバ100は、行政サーバ400から取得した、例えば、医師、警察、又は葬儀屋などが作成した死亡者の死亡診断書に関する情報(以下、死亡診断書情報という)を、遺族端末200に送信してもよい。この場合、遺族端末200は、例えば、死亡診断書情報の内容を死亡届書に関する入力項目に自動的に反映させてもよい。これにより、遺族端末200に対する遺族の操作入力を減らせるため、簡易に死亡届情報を生成できる。遺族端末200は、例えば、遺族IDと、死亡届情報(ここでは、死亡診断書情報を含む)とを引継ぎサーバ100に送信する。
【0057】
次に、ステップS201において、引継ぎサーバ100は、遺族端末200から取得した遺族IDおよび死亡届情報を行政サーバ400に送信する。次に、ステップS202において、行政サーバ400は、死亡届情報を記憶部410に記憶する。行政サーバ400は、遺族IDおよび死亡届情報に基づき、戸籍謄本に関する情報(以下、戸籍情報という)に死亡者が死亡したことを反映する。以下、戸籍情報というときには、死亡者の死亡を反映した戸籍謄本に関する情報を示す。これにより、遺族の本人確認を行った上で、死亡届情報が行政サーバ400で受理されるため、なりすましによる死亡届書の提出を防止できる。
【0058】
次に、ステップS300~ステップS310において、引継ぎサーバ100が「相続処理」を実行するまでの手順について説明する。
【0059】
ステップS300において、引継ぎサーバ100は、行政サーバ400に対して、死亡者IDを送信することにより死亡情報を要求する。引継ぎサーバ100は、例えば、行政サーバ400に対して、所定の時間間隔で死亡情報を要求してもよいし、遺族端末200から依頼されたことを契機に死亡情報を要求してもよい。
【0060】
次に、ステップS301において、行政サーバ400は、例えば、死亡者IDに基づき、戸籍情報を参照して死亡者が死亡していることを確認する。行政サーバ400は、例えば引継ぎサーバ100に死亡情報を送信する。なお、行政サーバ400が引継ぎサーバ100に死亡情報を送信するように説明したが、これに限定されない。例えば、引継ぎサーバ100が死亡者IDに基づき行政サーバ400において公開される死亡者の死亡情報(例えば、生きているか死んでいるかを示すフラグ)を取得してもよい。
【0061】
次に、ステップS302において、引継ぎサーバ100は、死亡者の死亡情報を取得した場合、記憶部110の死亡者情報を参照して、予め登録された遺族端末200に死亡連絡を送信する。これにより、遺族は、死亡者の死亡が公的機関で登録されたことを適時に知ることができるため、迅速に相続処理を実行できる。
【0062】
次に、ステップS303において、遺族端末200は、例えば、死亡連絡を取得した場合、図12に示すログインするための画面を表示部1007に表示させてもよい。具体的には、図12に示すように、当該画面は、例えば、遺族ID(ここでは、遺族のマイナンバー)でログインするための入力領域T210と、死亡連絡に紐づく認証コードでログインするための入力領域T211とを含んでいてもよい。ここで、遺族が遺族IDでログインした場合、相続処理を実行するための画面に遷移してもよい。また、遺族が認証コードでログインした場合、相続外処理を実行するための画面に遷移してもよい。これにより、遺族は、相続処理または相続外処理のいずれを実行するか選択できるため、ユーザの利便性を向上できる。以下、遺族が遺族IDでログインして相続処理を実行させる場合について説明する。
【0063】
次に、ステップS304において、遺族端末200は、図13に示す死亡者が遺族に設定した各種情報の一覧を表示する画面を表示部1007に表示させてもよい。これにより、死亡者が設定した相続情報を一覧で確認できるため、ユーザの利便性を向上できる。具体的には、図13に示すように、当該画面は、例えば、死亡者が遺族に設定した情報に関する画面に遷移するための遷移オブジェクトT220~T225を含んでいてもよい。遷移オブジェクトT220は、例えば死亡者のメッセージングサービスのアカウントに関する情報を含む画面に遷移するためのオブジェクトである。遷移オブジェクトT221は、例えば死亡者の交通系マネーのアカウントに関する情報を含む画面に遷移するためのオブジェクトである。遷移オブジェクトT222は、例えば死亡者の厚生年金に関する情報を含む画面に遷移するためのオブジェクトである。遷移オブジェクトT223は、例えば死亡者の運転免許に関する情報を含む画面に遷移するためのオブジェクトである。遷移オブジェクトT224は、例えば死亡者の確定申告に関する情報を含む画面に遷移するためのオブジェクトである。遷移オブジェクトT225は、例えば死亡者が有していた不動産に関する情報を含む画面に遷移するためのオブジェクトである。
【0064】
ここで、図14を参照して、遺族端末200において、図13の遷移オブジェクトT221に対して、遺族による操作入力を受け付けた場合の一例について説明する。また、図15を参照して、遺族端末200において、図13の遷移オブジェクトT225に対して、遺族による操作入力を受け付けた場合の一例について説明する。
【0065】
図14に示すように、遺族端末200は、その表示部1007に、遺族に対して引継ぐ死亡者の交通系マネーの内容を示す画面を表示する。具体的には、当該画面は、例えば死亡者の交通系マネーのアカウントに関するオブジェクトT221a~T221cを含んでいてもよい。また、当該画面は、例えば交通系マネーのサービサーに対して死亡者が死亡したことを連絡済か否かを示すオブジェクトT221dを含んでいてもよい。また、当該画面は、例えば死亡者と遺族との続柄を示すオブジェクトT221eを含んでいてもよい。ここで、オブジェクトT221eは、例えば、続柄が予め表示されているオブジェクトであってもよいし、プルダウンなどによって選択的に続柄を設定して表示させるオブジェクトであってもよい。また、当該画面は、例えば死亡者と遺族との続柄を示す続柄情報を行政サーバ400に要求するためのオブジェクトT221f,T221gを含んでいてもよい。オブジェクトT221fは、例えば遺族IDの入力を受けるテキストボックスである。オブジェクトT221gは、例えば、それに対して遺族の操作入力を受け付けた場合、オブジェクトT221fに入力された遺族IDを行政サーバ400に送信するためのボタンである。また、当該画面は、例えば行政サーバ400から取得した続柄情報に基づき判定部150で判定された判定結果を表示するオブジェクトT221hを含んでいてもよい。また、当該画面は、例えば遺族の交通系マネーの識別情報(ここでは、交通系マネーID)に関する情報を入力するオブジェクトT221iを含んでいてもよい。また、当該画面は、例えば少なくとも判定結果情報および遺族の交通系マネーの識別情報に関する情報を、行政サーバ400に送信するためのボタンT221jを含んでいてもよい。すなわち、遺族端末200は、例えば、ボタンT221jに対して遺族の操作入力を受け付けた場合、相続処理を実行させるための後述する処理要求(相続処理情報)を引継ぎサーバ100に送信する。これにより、遺族は、簡易な操作によって死亡者の交通系マネーを引き継ぐことができる。
【0066】
図15に示すように、遺族端末200は、その表示部1007に、死亡者の不動産の遺族に対する公開内容を示す画面を表示する。具体的には、当該画面は、例えば死亡者の不動産に関する情報を示すオブジェクトT225aを含んでいてもよい。また、当該画面は、例えば死亡者と遺族との続柄を示す続柄情報を行政サーバ400に要求するためのオブジェクトT225b,T225cを含んでいてもよい。なお、オブジェクトT225b,T225cは、図15に示すオブジェクトT221f,T221gと同様であるため、その説明を省略する。また、当該画面は、例えば続柄情報に基づき判定部150で判定された判定結果を表示するオブジェクトT225dを含んでいてもよい。また、当該画面は、例えば少なくとも判定結果情報に関する情報を、行政サーバ400に送信するためのボタンT225eを含んでいてもよい。すなわち、遺族端末200は、例えば、ボタンT225eに対して遺族の操作入力を受け付けた場合、後述する相続処理を実行させるための処理要求(相続処理情報)を引継ぎサーバ100に送信する。これにより、遺族は、簡易な操作によって死亡者の不動産に関する情報を取得することができるため、遺産の迅速な分割協議が可能となる。
【0067】
図8に戻り、ステップS304において、遺族端末200は、例えば、遺族IDと、行政サーバ400が続柄情報を送信するよう要求するための要求情報とを、引継ぎサーバ100に送信する。ステップS305において、引継ぎサーバ100は、例えば、記憶部110から死亡者IDを取得して、死亡者ID、遺族ID、及び要求情報を行政サーバ400に送信する。
【0068】
次に、ステップS306において、行政サーバ400は、例えば、要求情報に応じて、死亡者IDおよび遺族IDに基づき、戸籍情報を参照して、死亡者と遺族との続柄を特定する。行政サーバ400は、例えば、特定された続柄に関する続柄情報を、引継ぎサーバ100に送信する。
【0069】
次に、ステップS307において、引継ぎサーバ100は、例えば、取得した続柄情報に基づき、遺族が相続情報を取得できる続柄か否かを判定する。相続情報を提供できない続柄であると判定された場合(ステップS307:NO)、引継ぎサーバ100は、例えば処理を終了する。次に、ステップS308において、相続情報を提供できる続柄であると判定された場合(ステップS307:YES)、引継ぎサーバ100は、判定結果情報を遺族端末200に送信する。なお、引継ぎサーバ100は、例えば、相続情報を提供できない続柄であると判定された場合(ステップS307:NO)の判定結果情報を、遺族端末200に送信してもよい。
【0070】
次に、ステップS309において、遺族端末200は、その表示部1007に、判定結果情報を表示させる。具体的には、判定結果情報は、図14のオブジェクトT221hや図15のオブジェクトT225d(ここでは、「太郎さんとの続柄の確認が取れました」)のように、表示部1007に表示される。遺族端末200は、例えば、図14のボタンT221jや図15のボタンT225eに対して遺族の操作入力を受け付けた場合、引継ぎサーバ100に相続処理を要求するための処理要求を送信する。
【0071】
次に、ステップS310において、引継ぎサーバ100は、処理要求に応じて相続処理を実行する。これにより、引継ぎサーバ100は、続柄情報を要する相続処理を実行することができる。また、遺族は引継ぎシステム10を通じて死亡者との続柄が必要な手続きを簡易な手順によって処理することができる。
【0072】
<<相続外処理に至る手順>>
続いて、図16を参照して、引継ぎシステム10において相続外処理が実行されるまでの処理手順について説明する。図16は、引継ぎシステム10において相続外処理が実行されるまでの処理手順の一例を示すフロー図である。なお、図16の手順において、図8と同じ手順については同じ符号を付して、その説明を省略する。ただし、相続処理では遺族にのみ死亡者情報(相続情報)を提供していたところ、相続外処理では遺族に加えて死亡者の友人や知人などの親族以外の者に対して死亡者情報(相続外情報)を提供する。このため、図16では、図8の「遺族ID」を「ユーザID」に読み替える。また、図16では、図8の遺族端末200を端末装置200に読み替える。また、図16のステップS400~ステップS402は、図8のステップS300~ステップS302と同じであるため、その説明を省略する。以下、図16ではステップS403から説明する。
【0073】
ステップS403において、端末装置200は、例えば、死亡連絡を取得した場合、図12に示すログインするための画面を表示部1007に表示させてもよい。本手順の相続外処理では、ユーザが認証コードでログインした場合について説明する(ここでは、入力領域T211に認証コードを入力)。ここで、認証コードは、マイナンバーや住民票コードのような公的機関が管理する識別情報と異なり、例えば、引継ぎサーバ100がユーザそれぞれに割り振る、ユーザを識別可能な符号であってもよい。引継ぎサーバ100は、例えば、ユーザの認証コードを死亡連絡(例えば、メール)付して、端末装置200に送信してもよい。
【0074】
次に、ステップS404において、端末装置200は、死亡者がユーザに設定した各種情報の一覧を表示する画面を表示部1007に表示させてもよい。引継ぎサーバ100は、例えば、図13に示す画面を端末装置200の表示部1007に表示させる場合、遷移オブジェクトT220~T225のうち、相続外情報に関する遷移オブジェクトのみを選択可能に表示させてもよい。以下、一例として、死亡者のメッセージングサービスのアカウントに関する情報を含む画面に遷移する遷移オブジェクトT220のみが選択可能に表示部1007に表示されることとして説明する。端末装置200は、遷移オブジェクトT220に対してユーザの入力操作を受け付けた場合、引継ぎサーバ100に対し、ユーザの認証コードを送信して、相続外情報を送信するよう要求する。
【0075】
次に、ステップS405において、引継ぎサーバ100は、認証コードに紐づく相続外情報を端末装置200に送信する。
【0076】
次に、ステップS406において、端末装置200は、その表示部1007に、図17に示すような、死亡者のメッセージングサービスのユーザに対する引継ぎ内容を示す画面を表示する。図17に示すように、端末装置200は、その表示部1007に、死亡者のメッセージングサービスのユーザに対する引継ぎ内容を示す画面を表示する。具体的には、当該画面は、例えば死亡者のユーザに対するメッセージT220aを含んでいてもよい。また、当該画面は、例えば死亡者のメッセージングサービスのアカウントに関する情報(例えば、オブジェクトT220b~T220g)を含んでいてもよい。また、当該画面は、例えば死亡者のメッセージングサービスのログイン画面に遷移するためのボタンT220hを含んでいてもよい。これにより、ユーザは死亡者の生前のメッセージを簡易な手続きで取得できる。
【0077】
なお、上記において、端末装置200は、死亡者の生前のメッセージを取得することを一例として説明したが、これに限定されない。例えば、引継ぎサーバ100は、行政サーバ400から取得した死亡情報に基づき、予め死亡者が設定した、メッセージングサービスのアカウントを削除するなどの相続外処理を実行してもよい。これにより、使用されていないアカウントが放置されることを防止できる。また、例えば、ユーザが死亡者の遺族である場合、引継ぎサーバ100は、行政サーバ400から取得した死亡情報に基づき、APIによって、銀行のシステムに対し、死亡者の銀行の口座を使用できなくさせる要求を送信してもよい。これにより、死亡者の銀行の口座を簡易な手続きによってロックできるため、適切な分割協議が可能となる。
【0078】
===引継ぎシステム10のハードウェア構成===
上述した実施形態に関する機能を実現する引継ぎサーバ100および行政サーバ400は、例えば、サーバコンピュータ、パーソナルコンピュータ(例えば、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(例えば、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(例えば、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームであってもよい。
【0079】
上述した実施形態に関する機能を実現する端末装置200,300は、例えば、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、パーソナルコンピュータ(例えば、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(例えば、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(例えば、PDA(Personal Digital Assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームであってもよい。
【0080】
図18を参照して、引継ぎサーバ100、端末装置200,300、行政サーバ400をコンピュータ1000により実現する場合のハードウェア構成の一例について説明する。なお、引継ぎサーバ100、端末装置200,300、及び行政サーバ400の各種機能は、複数台の装置に分けて実現することもできる。
【0081】
図18は、コンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。図18に示すように、コンピュータ1000は、例えば、プロセッサ101と、メモリ1002と、記憶装置1003と、入力I/F部1004と、データI/F部1005と、通信I/F部1006、及び表示部1007を含む。
【0082】
プロセッサ1001は、メモリ1002に記憶されているプログラムを実行することによりコンピュータ1000における各種の処理を制御する制御部である。
【0083】
メモリ1002は、例えばRAM(Random Access Memory)等の記憶媒体である。メモリ1002は、プロセッサ1001によって実行されるプログラムのプログラムコードや、プログラムの実行時に必要となるデータを一時的に記憶する。
【0084】
記憶装置1003は、例えばハードディスクドライブ(HDD)やフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体である。記憶装置1003は、オペレーティングシステムや、上記各構成を実現するための各種プログラムを記憶する。
【0085】
入力I/F部1004は、ユーザからの入力を受け付けるためのデバイスである。入力I/F部1004の具体例としては、キーボードやマウス、タッチパネル、各種センサ、ウェアラブル・デバイス等が挙げられる。入力I/F部1004は、例えばUSB(Universal Serial Bus)等のインタフェースを介してコンピュータ1000に接続されても良い。
【0086】
データI/F部1005は、コンピュータ1000の外部からデータを入力するためのデバイスである。データI/F部1005の具体例としては、各種記憶媒体に記憶されているデータを読み取るためのドライブ装置等がある。データI/F部1005は、コンピュータ1000の外部に設けられることも考えられる。その場合、データI/F部1005は、例えばUSB等のインタフェースを介してコンピュータ1000へと接続される。
【0087】
通信I/F部1006は、コンピュータ1000の外部の装置と有線又は無線により、インターネットNを介したデータ通信を行うためのデバイスである。通信I/F部1006は、コンピュータ1000の外部に設けられることも考えられる。その場合、通信I/F部1006は、例えばUSB等のインタフェースを介してコンピュータ1000に接続される。
【0088】
表示部1007は、各種情報を表示するためのデバイスである。表示部1007の具体例としては、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ、ウェアラブル・デバイスのディスプレイ等が挙げられる。表示部1007は、コンピュータ1000の外部に設けられても良い。その場合、表示部1007は、例えばディスプレイケーブル等を介してコンピュータ1000に接続される。また、入力I/F部1004としてタッチパネルが採用される場合には、表示部1007は、入力I/F部1004と一体化して構成することが可能である。
【0089】
===まとめ===
本実施形態における引継ぎシステム10は、死亡者に関する情報を示す死亡者情報と、死亡者を識別可能な死亡者識別情報と、を記憶する記憶部110と、死亡者識別情報と、死亡者が死亡したことを示す死亡情報を要求する死亡情報要求と、を公的機関に送信する送信部130(第1送信部)と、死亡情報要求に応じて公的機関において死亡者識別情報に基づき特定される死亡情報を、公的機関から取得する取得部120と、取得部120において死亡情報が取得された場合、所定のユーザ(例えば、遺族、死亡者の友人・知人)に対して死亡者情報を送信する送信部130(第2送信部)と、を備える。本実施形態によると、ユーザが死亡したことを示す情報に基づき、死亡したユーザに関する情報を他のユーザに送信することができるため、死亡したユーザの情報管理が容易となる。
【0090】
また、本実施形態における引継ぎシステム10において、送信部130(第1送信部)は、死亡者識別情報と関係づけられる、死亡者が死亡したことが入力された死亡届書に関する死亡届情報を、公的機関に送信し、取得部120は、死亡届情報に基づき公的機関で生成された死亡情報を、公的機関から取得する。本実施形態によると、死亡届を公的機関に迅速に提出できるため、死亡情報を迅速に取得できる。
【0091】
また、本実施形態における引継ぎシステム10において、所定のユーザは、死亡者の遺族であり、送信部130(第1送信部)は、公的機関に対し、死亡者識別情報と、遺族を識別可能な遺族ID(遺族識別情報)と、死亡者と遺族との続柄に関する情報を示す続柄情報を要求する続柄情報要求と、を送信し、取得部120は、公的機関において死亡者ID(死亡者識別情報)および遺族ID(遺族識別情報)に基づき特定される続柄情報を、公的機関から取得し、取得部120で取得された続柄情報に基づいて、死亡者と遺族とが所定の続柄であるか否かを判定する判定部150をさらに備える。本実施形態によると、遺族になりすましを防止することができるため、死亡者の財産に関する情報を適切に遺族に提供できる。
【0092】
また、本実施形態における引継ぎシステム10において、取得部120は、判定部150において所定の続柄であると判定された場合、遺族から、遺族の操作入力に基づき特定される、相続に関する処理の内容を示す相続処理情報を取得し、取得部120で取得された相続処理情報に基づいて、相続処理(相続に関する処理)を実行する実行処理部160をさらに備える。本実施形態によると、死亡者の相続人の地位を有する遺族が死亡者の財産を譲り受けることができる。
【0093】
また、本実施形態における引継ぎシステム10は、所定のサービス提供事業者に所定の情報を送信する送信部130(第3送信部)をさらに備え、実行処理部160は、相続処理(相続に関する処理)として、送信部130(第3送信部)を通じて、続柄情報と、所定のサービス提供機関の死亡者のアカウントに対して所定の処理(例えば、死亡者の銀行の残高の照会、死亡者が所有する不動産の登記に関する照会)を実行させるための要求と、を所定のサービス提供機関に送信し、取得部120は、所定の処理において続柄情報に基づき所定のサービス提供機関で特定される、死亡者のアカウントに関係する内容を示すアカウント内容情報(例えば、死亡者の銀行の残高の情報、死亡者の死亡者が所有する不動産の登記に関する情報)を、所定のサービス提供機関から取得する。本実施形態によると、死亡者の遺族は生前の死亡者の財産に関する情報を取得することができるため、遺族の分割協議を円滑に行うことができる。
【0094】
また、本実施形態における引継ぎシステム10は、所定のサービス提供事業者に所定の情報を送信する送信部130(第3送信部)をさらに備え、実行処理部160は、相続処理(相続に関する処理)として、送信部130(第3送信部)を通じて、続柄情報と、所定のサービス提供機関の死亡者のアカウントに関する情報と、所定のサービス提供機関の遺族のアカウントに関する情報と、死亡者のアカウントに紐づく価値情報を遺族のアカウントに移行させる処理を実行させるための要求と、を所定のサービス提供機関に送信する。これにより、死亡者の相続人の地位を有する遺族が死亡者の財産を譲り受けることができる。
【0095】
また、本実施形態における引継ぎシステム10は、金融機関に所定の情報を送信する送信部130(第3送信部)と、送信部130(第3送信部)に対して、死亡情報と、金融機関の死亡者の口座を使用できなくさせるための要求と、を金融機関に送信させる処理を実行する実行処理部160と、をさらに備える。これにより、死亡者の死後における遺族の作業を縮減できる。
【0096】
また、本実施形態における引継ぎシステム10において、送信部130(第2送信部)は、死亡者情報として、メッセージングサービスのアカウントに関する情報を、所定のユーザに送信する。本実施形態によると、メッセージングサービスの取り扱いにつき死亡者の生前の意向をかなえることができるとともに、死後における遺族の作業を縮減できる。
【0097】
また、本実施形態における引継ぎシステム10において、死亡者識別情報はマイナンバーである。また、本実施形態における引継ぎシステム10において、遺族識別情報はマイナンバーである。本実施形態によると、公的機関で整備されている個人を識別する情報に基づいてシステムを設計することができるため、システム設計にかかる費用を縮減できる。
【符号の説明】
【0098】
10…引継ぎシステム、100…引継ぎサーバ、110…記憶部、120…取得部、130…送信部、140…表示処理部、150…判定部、160…実行処理部、200,300…端末装置、400…行政サーバ。

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