(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-12
(45)【発行日】2025-03-21
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
F21V 21/34 20060101AFI20250313BHJP
F21V 23/00 20150101ALI20250313BHJP
F21V 23/06 20060101ALI20250313BHJP
F21S 8/04 20060101ALI20250313BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20250313BHJP
【FI】
F21V21/34 500
F21V23/00 120
F21V23/06
F21S8/04 110
F21Y115:10
(21)【出願番号】P 2021071021
(22)【出願日】2021-04-20
【審査請求日】2024-04-09
(31)【優先権主張番号】P 2020074735
(32)【優先日】2020-04-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】505455945
【氏名又は名称】コイズミ照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】片山 照夫
(72)【発明者】
【氏名】上田 崚介
(72)【発明者】
【氏名】山田 尚之
【審査官】土谷 秀人
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2018-0071068(KR,A)
【文献】特開2009-032473(JP,A)
【文献】特開2012-204140(JP,A)
【文献】特開2017-097998(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 21/00
F21V 23/00
F21S 8/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに対向する第1主面と第2主面とを有し
、第1方向に延びる長尺のベース部材と、
前記第1主面に配置され、光を出射する光源部と、
外部電源の外部電力に基づいて前記光源部に電力を供給する電源部と、
レール部に連結されることで前記外部電力を前記電源部に供給するプラグ部と、
前記第1方向に延び、前記ベース部材と前記電源部と前記プラグ部の特定部とを収容する収容部と
を備え、
前記電源部は、前記第2主面に対向し、
前記特定部は、前記第2主面のうちの前記電源部が対向する位置と異なる位置で前記第2主面に対向し、前記第1主面のうちの前記光源部が配置される位置で前記ベース部材に交差する方向に前記第1主面と重な
り、
前記収容部は、
前記レール部に対向する第1壁と、
前記第1壁から前記ベース部材に向かう方向に延設された第2壁と、
前記第1壁の一部から前記第2壁の一部にかけて前記収容部の内部と前記収容部の外部とを貫通する貫通孔が設けられた貫通部と、を有し、
前記収容部の前記第1方向の端部から離間した位置において、前記プラグ部が前記貫通部に配置される、照明器具。
【請求項2】
前記プラグ部は、
前記レール部に連結される連結部と、
前記レール部に対する前記連結部の連結状態を切り替える切替部と、
を更に含み
、
前記連結部は
、前記第1壁の側に位置し、
前記切替部は
、前記第2壁の側に位置する、請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記切替部は、前記レール部と前記連結部とが連結しない第1状態と、前記レール部と前記連結部とが連結した第2状態とを切り替え、
前記第1状態に切り替える場合、前記切替部は前記貫通部から突出し、
前記第2状態に切り替える場合、前記切替部は前記貫通部に収容される、請求項2に記載の照明器具。
【請求項4】
前記プラグ部は、第1回動方向に回動する前記切替部の回動を規制する第1規制部を更に有し、
前記第1回動方向は、前記切替部が回動軸芯を中心に回動し、前記第2状態から前記第1状態になるときの方向を示す、請求項
3に記載の照明器具。
【請求項5】
前記プラグ部は、第2回動方向に回動する前記切替部の回動を規制する第2規制部を更に有し、
前記第2回動方向は、前記切替部が回動軸芯を中心に回動し、前記第1状態から前記第2状態になるときの方向を示す、請求項
4に記載の照明器具。
【請求項6】
互いに対向する第1主面と第2主面とを有するベース部材と、
前記第1主面に配置され、光を出射する光源部と、
外部電源の外部電力に基づいて前記光源部に電力を供給する電源部と、
レール部に連結されることで前記外部電力を前記電源部に供給するプラグ部と、
前記ベース部材と前記電源部と前記プラグ部の特定部とを収容する収容部と
を備え、
前記電源部は、前記第2主面に対向し、
前記特定部は、前記第2主面のうちの前記電源部が対向する位置と異なる位置で前記第2主面に対向し、前記第1主面のうちの前記光源部が配置される位置で前記ベース部材に交差する方向に前記第1主面と重なり、
前記プラグ部は、
前記レール部に連結される連結部と、
前記レール部に対する前記連結部の連結状態を切り替える切替部と、
を更に含み、
前記収容部は、
前記レール部に対向する第1壁と、
前記第1壁から前記ベース部材に向かう方向に延設された第2壁と
前記第1壁の一部から前記第2壁の一部にかけて前記収容部の内部と前記収容部の外部とを貫通する貫通部と
を更に有し、
前記連結部は、前記貫通部に配置され、前記第1壁の側に位置し、
前記切替部は、前記貫通部に配置され、前記第2壁の側に位置して、前記レール部と前記連結部とが連結しない第1状態と、前記レール部と前記連結部とが連結した第2状態とを切り替え、前記第1状態に切り替える場合、前記切替部は前記貫通部から突出し、前記第2状態に切り替える場合、前記切替部は前記貫通部に収容され、
前記プラグ部は、
第1回動方向に回動する前記切替部の回動を規制する第1規制部と、第2回動方向に回動する前記切替部の回動を規制する第2規制部と、第1係合部
とを更に有し、
前記第1回動方向は、前記切替部が回動軸芯を中心に回動し、前記第2状態から前記第1状態になるときの方向を示し、前記第2回動方向は、前記切替部が回動軸芯を中心に回動し、前記第1状態から前記第2状態になるときの方向を示し、
更に、前記切替部は、前記第1係合部と係合する第2係合部を有し、
前記第1係合部は、前記レール部と前記連結部とが前記第1状態となる位置、または、前記レール部と前記連結部とが前記第2状態となる位置に配置される
、照明器具。
【請求項7】
前記第1係合部は、係合凸部であり、
前記第2係合部は、係合凹部であり、
前記係合凹部の大きさは、前記係合凸部の大きさよりも大きい、請求項
6に記載の照明器具。
【請求項8】
前記第1係合部は、第1係合凸部と前記第1係合凸部と異なる位置に配置される第2係合凸部とを含み、
前記第1係合凸部は、前記切替部の回動が前記第1規制部に規制されたときに、前記係合凹部と係合し、
前記第2係合凸部は、前記切替部の回動が前記第2規制部に規制されたときに、前記係合凹部と係合する、請求項
7に記載の照明器具。
【請求項9】
前記プラグ部は、前記外部電力を前記電源部に中継する中継端子部を更に有し、
前記中継端子部は、前記第1状態のときに前記外部電力を前記電源部に中継せず、前記第2状態のときに前記外部電力を前記電源部に中継する、請求項3
から請求項8のいずれか1項に記載の照明器具。
【請求項10】
前記プラグ部は、前記中継端子部に前記外部電力を中継され、前記電源部に前記外部電力を伝達する導電部を更に有し、
前記収容部は、前記ベース部材が延びる方向に沿って延びており、
前記導電部は、前記収容部が延びる方向と同じ方向に向けて配置される、
請求項9に記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の照明装置は、照明部と、点灯ユニット部と、筐体と、電源プラグを備える。照明部は、第1方向に沿って配されたLED素子を備える。点灯ユニットは、LED素子を点灯させるための電源回路を備える。筐体は、LED素子と電源回路を収容する。第1方向に沿って照明部と点灯ユニット部が配置される。電源プラグは、ダクトレールに着脱可能に装着され、ダクトレールから受電する。電源プラグは、電源回路の裏側に位置する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の照明装置では、電源プラグと電源回路とが重なるため、ダクトレールのようなレール部に照明装置を取り付けた際に、レール部を取り付けた面に対して照明装置が過剰に突出する。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、レール部を取り付けた面に対して照明器具が過剰に突出することを抑制できる照明器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る照明器具は、ベース部材と、光源部と、電源部と、プラグ部と、収容部とを備える。前記ベース部材は、互い対向する第1主面と第2主面とを有することが好ましい。前記光源部は、前記第1主面に配置され、光を出射することが好ましい。前記電源部は、外部電源の外部電力に基づいて前記光源部に電力を供給することが好ましい。前記プラグ部は、レール部に連結されることで前記外部電力を前記電源部に供給することが好ましい。前記収容部は、前記ベース部材と前記電源部と前記プラグ部の特定部とを収容することが好ましい。前記電源部は、前記第2主面に対向することが好ましい。前記特定部は、前記第2主面のうちの前記電源部が対向する位置と異なる位置で前記第2主面に対向し、前記第1主面のうちの前記光源部が配置される位置で前記ベース部材に交差する方向に前記第1主面と重なることが好ましい。
【0007】
本発明に係る前記プラグ部は、連結部と、切替部とを更に含む。前記連結部は、前記レール部に連結されることが好ましい。前記切替部は、前記レール部に対する前記連結部の連結状態を切り替えることが好ましい。前記収容部は、第1壁と、第2壁と、貫通部とを更に有することが好ましい。前記第1壁は、前記レール部に対向することが好ましい。前記第2壁は、前記第1壁から前記ベース部材に向かう方向に延設されることが好ましい。前記貫通部は、前記第1壁の一部から前記第2壁の一部にかけて前記収容部の内部と前記収容部の外部とを貫通することが好ましい。
【0008】
本発明に係る前記切替部は、第1状態と、第2状態とを切り替える。前記第1状態は、前記レール部と前記連結部とが連結しないことが好ましい。前記第2状態は、前記レール部と前記連結部とが連結することが好ましい。前記第1状態に切り替える場合、前記切替部は前記貫通部から突出することが好ましい。前記第2状態に切り替える場合、前記切替部は前記貫通部に収容されることが好ましい。
【0009】
本発明に係る前記プラグ部は、中継端子部を更に有する。前記中継端子部は、前記外部電力を前記電源部に中継することが好ましい。前記中継端子部は、前記第1状態のときに前記外部電力を前記電源部に中継せず、前記第2状態のときに前記外部電力を前記電源部に中継することが好ましい。
【0010】
本発明に係る前記プラグ部は、第1規制部を更に有する。前記第1規制部は、第1回動方向に回動する前記切替部の回動を規制することが好ましい。前記第1回動方向は、前記切替部が回動軸芯を中心に回動し、前記連結部が前記第2状態から前記第1状態になるときの方向を示すことが好ましい。
【0011】
本発明に係る前記プラグ部は、第2規制部を更に有する。前記第2規制部は、第2回動方向に回動する前記切替部の回動を規制することが好ましい。前記第2回動方向は、前記切替部が前記回動軸芯を中心に回動し、前記連結部が前記第1状態から前記第2状態になるときの方向を示ことが好ましい。
【0012】
本発明に係る前記プラグ部は、第1係合部を更に有する。前記切替部は、前記第1係合部と係合する前記第2係合部を有することが好ましい。前記第1係合部は、前記レール部と前記連結部とが前記第1状態となる位置、または、前記レール部と前記連結部とが前記第2状態となる位置に配置されることが好ましい。
【0013】
本発明に係る前記第1係合部は、係合凸部である。前記第2係合部は、係合凹部であることが好ましい。前記係合凹部の大きさは、前記係合凸部の大きさよりも大きいことが好ましい。
【0014】
本発明に係る前記第1係合部は、第1係合凸部と第2係合凸部とを含む。前記第2係合凸部は、前記第1係合凸部と異なる位置に配置されることが好ましい。前記第1係合凸部は、前記切替部の回動が前記第1規制部に規制されたときに、前記係合凹部と係合することが好ましい。前記第2係合突起は、前記切替部の回動が前記第2規制部に規制されたときに、前記係合凹部と係合することが好ましい。
【0015】
本発明に係る前記プラグ部は、導電部を更に有する。前記導電部は、前記中継端子部に前記外部電力を中継され、前記電源部に前記外部電力を伝達する。前記収容部は、前記ベース部材が延びる方向に沿って延びる。前記導電部は、前記収容部が延びる方向と同じ方向に向けて配置されることが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
本発明の照明器具によれば、レール部を取り付けた面に対して照明器具が過剰に突出することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の実施形態1に係る照明器具を示す斜視図である。
【
図2】実施形態1に係る照明器具の第1ユニットと第2ユニットとを示す図である。
【
図4】
図3に示す照明器具1のIV-IV断面を示す断面図である。
【
図5】
図4に示す照明器具1の一部を拡大して示す図である。
【
図6】実施形態1に係る照明器具の断面を模式的に示す図である。
【
図7】実施形態1に係る照明器具のプラグ部を拡大して示す図である。
【
図8】実施形態1に係る照明器具のプラグ部を拡大して示す別の図である。
【
図10】実施形態1に係るプラグ部の分解斜視図である。
【
図11】本発明の実施形態2に係る照明器具を示す斜視図である。
【
図12】実施形態2の照明器具をレール部側から見た図である。
【
図13】
図12に示す照明器具1のXII-XII断面を示す図である。
【
図14】実施形態2の第1状態となったときのプラグ部を示す図である。
【
図15】実施形態3に係る照明器具を示す斜視図である。
【
図16】実施形態3に係る照明器具の分解斜視図である。
【
図17】実施形態3に係る照明器具の断面を模式的に示す図である。
【
図18】実施形態3の照明器具の第2ユニットの一部を拡大して示す図である。
【
図19】
図18に示す実施形態3の第2ユニットを天井面側から見た図である。
【
図20】
図18に示す実施形態3の照明器具のXX-XX断面を示す図である。
【
図21】実施形態3のプラグ部と第1遮光部と第2遮光部とを示す図である。
【
図22】実施形態3のプラグ部と、第1遮光部と、第2遮光部と示す分解斜視図である。
【
図23】(a)は、第1遮光部を拡大して示す図である。(b)は、第2遮光部を拡大して示す図である。
【
図24】
図19に示す照明器具のXXIV-XXIV断面を示す図である。
【
図25】フィニッシャーを有するレール部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。本発明の実施形態において、X軸、Y軸、及びZ軸は互いに直交し、X軸及びY軸は水平面に平行であり、Z軸は鉛直線に平行である。
【0019】
[実施形態1]
図1を参照して、本発明の実施形態に係る照明器具1を説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係る照明器具1を示す斜視図である。
図1に示すように、照明器具1はレール部Rに取り付けられる。照明器具1は光を出射する。照明器具1は第1方向PD1に沿って延びている。第1方向PD1は、レール部Rが延びる方向である。照明器具1は、第1ユニットU1と、第2ユニットU2とを備える。
【0020】
第1ユニットU1は、光を出射し、光源ユニットとして機能する。第1ユニットU1は第2ユニットU2に取り付けられる。第1ユニットU1は第1方向PD1に沿って延びている。第1ユニットU1の形状は、矩形状である。
【0021】
第2ユニットU2は第1方向PD1に沿って延びている。第2ユニットU2は、レール部Rに取り付けられる。第2ユニットU2の形状は、矩形状である。
【0022】
レール部Rは、外部電源の外部電力を照明器具1に伝達する。レール部Rは、長尺状であり、一対の伝達部R1(
図24を参照)、一対の凹部R2(
図24を参照)、及び開口部R3を含む。一対の伝達部R1(
図24を参照)、一対の凹部R2(
図24を参照)、及び開口部R3は、それぞれ、レール部Rの長手方向に沿って延びる。一対の伝達部R1(
図24を参照)には、第1ユニットU1及び第2ユニットU2に電力を供給するための電源電圧が印加される。レール部Rは、例えば、建造物のような構造物における取付部に取り付けられる。取付部は、例えば、建造物における部屋の天井面(天井の表面)である。なお、レール部Rは、天井面に限らず天井に埋設されてもよい。具体的には、天井に形成された凹部にレール部Rを取り付けることで、レール部Rが天井に埋設される。
【0023】
次に、
図1~
図3を参照して、第1ユニットU1と第2ユニットU2とを詳しく説明する。
図2は、第1ユニットU1と第2ユニットU2とを示す図である。
図3は、天井面側から第1ユニットU1を見た図である。
【0024】
図1に示すように、第1ユニットU1は、カバー部材3と一対の第1閉塞部材5とを有する。
【0025】
カバー部材3は、第1方向PD1に沿って延びる。カバー部材3の内部は空洞である。カバー部材3は、例えば、合成樹脂製である。カバー部材3は、光を拡散する。カバー部材3は、例えば、白色半透明である。カバー部材3は、例えば、光拡散材料を含有した樹脂を成形することによって形成してもよいし、透明材料で成形した後に表面に光拡散処理を施して形成してもよい。
【0026】
一対の第1閉塞部材5は、それぞれ、カバー部材3の長手方向の一対の端部に固着される。例えば、第1閉塞部材5は、接着剤によって、カバー部材3の長手方向の端部に接合される。そして、一対の第1閉塞部材5は、それぞれ、カバー部材3の長手方向の一対の開放端4を閉塞する。なお、一対の第1閉塞部材5は、カバー部材3と一体成型されてもよい。
【0027】
図1に示すように、第2ユニットU2は、収容部21と、一対の第2閉塞部材23とを含む。
【0028】
収容部21は、第1方向PD1に沿って延びる。収容部21は、例えば、金属製である。収容部21の内部は空洞である。収容部21は、照明器具1の各構成を収容する。収容部21は、貫通部203を有する。
【0029】
図2と
図3とに示すように、貫通部203は、収容部21の内部と収容部21の外部とを貫通する。
【0030】
一対の第2閉塞部材23は、それぞれ、収容部21の長手方向の一対の端部に固着される。そして、一対の第2閉塞部材23は、それぞれ、収容部21の長手方向の一対の開放端24を閉塞する。なお、一対の第2閉塞部材23は、収容部21と一体成型されてもよい。
【0031】
また、本実施形態では、第2ユニットU2の形状と第1ユニットU1の形状とレール部Rの形状とは、略一致する。例えば、第1ユニットU1の形状が矩形状である場合、第2ユニットU2の形状は矩形状である。また、レール部Rも矩形状である。また、第1ユニットU1と第2ユニットU2とは第1方向PD1に沿って延び、レール部Rも第1方向PD1に沿って延びる。更に、第2方向PD2の第1ユニットU1の長さと、第2方向PD2の第2ユニットU2の長さと、第2方向PD2のレール部Rの長さとは略一致する。第2方向PD2は、第1方向PD1に直交する方向である。したがって、第1ユニットU1と第2ユニットU2とレール部Rとの形状が統一される。更に、第1ユニットU1の延びる方向と第2ユニットU2の延びる方向とレール部Rの延びる方向とが統一される。更に、第2方向PD2おける第1ユニットU1の長さと第2ユニットU2の長さとレール部Rの長さとが統一される。つまり、照明器具1をレール部Rに取り付けた際に、照明器具1とレール部Rとの一体感が向上する。この結果、使用者にレール部Rに照明器具1を取り付けた際の違和感を抑制できる。
【0032】
次に
図1~
図6を参照して、第1ユニットU1と第2ユニットU2とを更に詳しく説明する。
【0033】
図4は、
図3に示す照明器具1のIV-IV断面を示す断面図である。
図5は、
図4に示す照明器具1の一部を拡大して示す図である。
図6は、照明器具1の断面を模式的に示す図である。
図4と
図6とに示すように、第1ユニットU1は、光源部7と、ベース部材13と、電源部15と、取付部材19とを含む。
【0034】
図4に示すように、取付部材19は、第1ユニットU1を第2ユニットU2に取り付ける。具体的には、取付部材19は、第1ユニットU1を収容部21の第1壁201に取り付ける。例えば、取付部材19は、金属製(例えば、ステンレス製)である。第1ユニットU1は、複数の取付部材19を有してもよい。複数の取付部材19は、互いに間隔をあけて第2ユニットU2の第1壁201に取り付けられる。
【0035】
光源部7は、第1方向PD1に沿って延びており、光を出射する。光源部7は、例えば、LED(Light Emitting Diode)モジュールである。具体的には、光源部7は、基板9と、複数の発光素子11とを含む。光源部7は、カバー部材3に覆われる。つまり、光源部7が出射した光は、カバー部材3によって拡散される。
【0036】
図5に示すように、基板9は、実装面A1と、実装面A1に対向する対向面A2とを有し、第1方向PD1に沿って延びている。複数の発光素子11は基板9の実装面A1に実装される。複数の発光素子11は、例えば、一直線上に配列される。発光素子11の各々は、発光し、例えば、LEDである。複数の発光素子11は、カバー部材3の内面に対向し、カバー部材3の内面に向かって光を出射する。その結果、光は、カバー部材3を通して、照明器具1の外部に出射する。なお、単数の発光素子11を設けてもよい。
【0037】
ベース部材13は、光源部7が発光することで生じる熱を放熱する。ベース部材13は、例えば、ヒートシンクである。ベース部材13は、略長尺状であり、第1方向PD1に沿って延びている。ベース部材13は、例えば、金属製(例えば、アルミニウム製)である。ベース部材13には、光源部7が取り付けられる。ベース部材13には、カバー部材3が固定される。
【0038】
具体的には、
図5に示すように、ベース部材13は、互い対向する第1主面B1と第2主面B2とを有する。換言すると、ベース部材13は、略平坦な第1主面B1と、第1主面B1に対向する第2主面B2とを有する。そして、第1主面B1と基板9の対向面A2とが対向するように、光源部7がベース部材13に取り付けられる。
【0039】
図4と
図6とに示すように、電源部15は、電源線(不図示)を介して光源部7に電力を供給する。具体的には、電源部15は、外部電源の外部電力に基づいて光源部7に電力を供給する。電源部15は、第2主面B2に対向する。
図6に示すように、電源部15は、プラグ部100とプラグ部100との間に配置される。
【0040】
図2~
図4に示すように、第2ユニットU2の収容部21は、ベース部材13が延びる第1方向PD1に沿って延びる。第2ユニットU2の収容部21は、第1壁201と第2壁202とを更に含む。第1壁201は、レール部Rに対向する。第2壁202は、第1壁201から第1ユニットU1に向かう方向に延設される。具体的には、第2壁202は、第1壁201からベース部材13に向かう方向に延設される。
【0041】
また、第2ユニットU2は、プラグ部100と、遮光カバー204とを更に含む。
【0042】
図6に示す2つのプラグ部100のうちの一方のプラグ部100は、レール部Rに連結されることで外部電力を電源部15に供給する。外部電力を電源部15に供給するプラグ部100は、連結部120と、導電部160とを有する。
【0043】
連結部120は、レール部Rに連結される。具体的には、連結部120がレール部Rに連結されることで、レール部Rに第2ユニットU2が取り付けられる。更に具体的には、連結部120がレール部Rに連結されることで、照明器具1がレール部Rに取り付けられる。また、外部電力を電源部15に供給するプラグ部100の連結部120は、レール部Rに連結されることで、導電部160へ外部電力を中継し得る。
【0044】
導電部160は、電源部15に外部電力を伝達する。具体的には、導電部160は、連結部120が中継した外部電力を電源部15に伝達する。導電部160は、プラグ部100の「特定部」の一例に相当する。
【0045】
遮光カバー204は、貫通部203から光が収容部21の外部に漏出することを規制する。遮光カバー204は、貫通部203に対応する位置に配置される。遮光カバー204の大きさは、貫通部203よりも大きく、貫通部203を覆う様に配置される。
【0046】
なお、
図6に示す2つのプラグ部100のうちの他方のプラグ部100は、レール部Rに連結されても電源部15に外部電力を供給しない。したがって、他方のプラグ部100は、第2ユニットU2をレール部Rに連結する。なお、プラグ部100の数は、2つに限らない。つまり、照明器具1は、2つ以上のプラグ部100を有してもよい。例えば、照明器具1は、3つのプラグ部100を有してもよい。
【0047】
また、第2ユニットU2の収容部21は、第1ユニットU1のうちのベース部材13と、電源部15と、取付部材19と、導電部160とを収容する。更に、収容部21は、光源部7を収容してもよい。
【0048】
次に、
図1~
図6を参照して、プラグ部100を詳しく説明する。
図4と
図5とに示すように、プラグ部100のうち一部は露出し、プラグ部100のうちの特定部SPは収容部21に収容される。そして、導電部160は、第2主面B2のうちの電源部15が対向する位置と異なる位置で第2主面B2に対向する。更に、特定部SPは、第1主面B1から離間し、第1主面B1のうちの光源部7が配置される位置でベース部材13に交差する第3方向PD3に第1主面B1と重なる。
【0049】
したがって、プラグ部100と電源部15とを第2主面B2の異なる位置に配置できる。つまり、第3方向PD3にプラグ部100と電源部15とが重ならない。よって、プラグ部100と電源部15とが重なって照明器具1の鉛直方向の厚みが増加しない。この結果、照明器具1をレール部Rに取り付けた際に、レール部Rを取り付けた面に対して照明器具1が過剰に突出することを抑制できる。
【0050】
また、
図1、
図4~
図6及び、
図24に示すように、収容部21は、連結部120と導電部160とのうち、導電部160を収容する。したがって、連結部120を収容部21の外部に露出させることができる。この結果、レール部Rに照明器具1を連結した際に、連結部120のほぼ全体がレール部Rの内部に収容され、照明器具1をレール部Rの近い位置に配置できる。
【0051】
また、プラグ部100の導電部160が収容部21に収容されるため、第2ユニットU2からプラグ部100の全体が突出しない。したがって、照明器具1をレール部Rに取り付けた際に照明器具1とレール部Rとの間にできる間隙を低減できる。この結果、照明器具1とレール部Rとの間の隙間が小さくなり、隙間ができることによる美観の低減を抑制できる。更に、
図1に示すように、照明器具1とレール部Rとの間の隙間が小さくなることで、照明器具1とレール部Rの外観上の一体感を高めることができる。具体的には、照明器具1とレール部Rとの間の隙間が小さくなることで、
図1に示す第2壁202とレール部Rの側面R4とが連続的な面で構成されるように見えるため、照明器具1とレール部Rとの外観上の一体感を高めることができる。
【0052】
更に、照明器具1とレール部Rとの間の隙間が小さくなることで、照明器具1の第1壁201に埃が堆積することを抑制できる。この結果、照明器具1を清掃する際の手間を低減できる。
【0053】
更に、照明器具1とレール部Rとの間の隙間が小さくなることで、レール部Rに対して照明器具1が大きく揺動しない。したがって、レール部Rに対して照明器具1が揺動することで、プラグ部100にかかる負荷を軽減できる。この結果、プラグ部100が損傷することを抑制できる。例えば、地震などで建物が揺れる場合、天井面も共に揺れる。そして、天井面に取付けたレール部Rが揺れる。つまり、振動が照明器具に伝わる。しかし、本実施形態のプラグ部100は、レール部Rに対して照明器具1が大きく揺動しないため、プラグ部100に係る負荷が少ない。よって、プラグ部100の損傷を抑制できる。
【0054】
更に、プラグ部100と電源部15とは、第1壁201と第2主面B2との間に配置される。つまり、プラグ部100と電源部15と第1壁201が第2主面B2側に配置されるため、光源部7の発光面側にプラグ部100と電源部15とが突出しない。よって、プラグ部100と電源部15とがカバー部材3側まで突出しない。したがって、プラグ部100と電源部15とによって、光源部7を配置するスペースが小さくなることを抑制できる。この結果、第1主面B1側における光源部7の配置の自由度が向上する。
【0055】
更に、プラグ部100と電源部15とが第2主面B2側に配置されるため、光源部7が出射した光がプラグ部100と電源部15とによって遮られない。この結果、光源部7の光の出射効率を向上させることができる。
【0056】
次に、
図7と
図8とを参照して、プラグ部100を更に詳しく説明する。
図7は、プラグ部100を拡大して示す図である。
図8は、プラグ部100を拡大して示す別の図である。
【0057】
図7と
図8とに示すように、プラグ部100は、切替部130を更に含む。切替部130は、レール部Rに対する連結部120の連結状態を切り替える。連結状態は、第1状態と第2状態とを含む。第1状態は、レール部Rと連結部120とが連結しない状態を示す。第2状態は、レール部Rと連結部120とが連結した状態を示す。
【0058】
また、プラグ部100は、貫通部203に配置される。プラグ部100が配置される貫通部203は、第1壁201の一部から第2壁202の一部にかけて収容部21の内部と収容部21の外部とを貫通する。具体的には、連結部120は、貫通部203に配置され、第1壁201の側に位置する。そして、切替部130は、貫通部203に配置され、第2壁202の側に位置する。つまり、連結部120はレール部Rに対向する第1壁201に配置され、切替部130はレール部Rに対向しない第2壁202の側に配置される。したがって、レール部Rに照明器具1を取り付けた状態でも切替部130を操作できる。この結果、切替部130の操作する際の利便性が向上する。
【0059】
また、切替部130は、回動軸芯AXを中心に回動可能である。具体的には、切替部130は、回動軸芯AXを中心に、第1回動方向RAに回動する。第1回動方向RAは、連結部120が第2状態から第1状態になるときの回動方向を示す。また、切替部130は、回動軸芯AXを中心に、第2回動方向RBに回動する。第2回動方向RBは、連結部120が第1状態から第2状態になるときの回動方向を示す。
【0060】
レール部Rの連結状態を第2状態から第1状態に切り替える場合、
図7に示すように、切替部130は貫通部203から突出する。また、レール部Rの連結状態を第1状態から第2状態に切り替える場合、
図8に示すように、切替部130は貫通部203に収容される。したがって、切替部130が貫通部203に収容されている場合、レール部Rと照明器具1とが連結されていることを使用者は知ることができる。一方、切替部130が貫通部203に収容されていない場合、レール部Rと照明器具1とが連結されていないことを使用者は知ることができる。つまり、照明器具1がレール部Rに取り付けた状態となっているか否かを切替部130の状態を目視することで使用者は判断できる。この結果、照明器具1とレール部Rとの取り付け状態を使用者が容易に判断できる。また、例えば、切替部130が第1状態となることを示す標識を照明器具1に取り付ける必要がなくなる。また、切替部130が第2状態となることを示す標識を照明器具1に取り付ける必要がなくなる。
【0061】
また、照明器具1をレール部Rに取り付けた状態において、切替部130は貫通部203に収容されるため、カバー部材3側から照明器具1を使用者が見た時に、切替部130が使用者から見えにくい。したがって、照明器具1から突出する部材が減少し、照明器具1の外観がシンプルとなる。この結果、照明器具1の美観が向上する。
【0062】
また、貫通部203は、収容部21に複数配置されてもよい。複数の貫通部203を収容部21に配置する場合、複数の貫通部203は、一対の第2壁202のうちの一方を貫通する。つまり、複数の貫通部203の各々は、第1壁201の一部から一方の第2壁202の一部にかけて貫通する。したがって、複数の貫通部203の各々にプラグ部100を配置したときに、一方の第2壁202の側にプラグ部100の切替部130が配置される。つまり、他方の第2壁202の側に切替部130が配置されない。よって、照明器具1に対して複数の方向から切替部130を操作する必要がなくなり、一方向から複数の切替部130を操作することができる。この結果、照明器具1をレール部Rに取り付ける際、または、照明器具1をレール部Rから取り外す際の作業効率が向上する。
【0063】
また、レール部Rには、複数の照明器具1を連結してもよい。本実施形態においては、一方の第2壁202側に切替部130が配置されるため、照明器具1と照明器具1との間の距離を小さくして配置できる。つまり、複数の照明器具1を連続させてレール部Rに取り付けることができ、点灯時に連続的な直線状の光を出射できる。また、照明器具1と照明器具1との間の距離を小さくして配置しても、互いに隣り合う照明器具1の切替部130と切替部130とは離間しているので、それぞれの切替部130を操作する際に、切替部130の操作を邪魔しない。
【0064】
また、複数の照明器具1をレール部Rに配置する場合、複数の照明器具1の切替部130は、一方の第2壁202側に位置する。したがって、一方向から複数の照明器具1をレール部Rに取り付ける作業を行える。また、一方向から複数の照明器具1をレール部Rから取り外す作業を行える。この結果、複数の照明器具1をレール部Rに取り付ける際、または、複数の照明器具1をレール部Rから取り外す際の作業効率が向上する。
【0065】
引き続き、
図7と
図8とを参照してプラグ部100を詳しく説明する。プラグ部100は、プラグベース部140を有する。プラグベース部140は、連結部120と切替部130と導電部160とが取り付けられる。プラグベース部140は、本体部141を有する。本体部141は、第1支持板142と、第2支持板144と、第1立上り壁145と、第2立上り壁147とを有する。
【0066】
第1支持板142は、レール部Rに対向する。第1支持板142は、第2支持板144よりも近い位置でレール部Rに対向する。第1支持板142は、切替部130を支持する。第1支持板142は、第1壁201と略平行である。貫通部203に配置された第1支持板142は、貫通部203のうちの一部を塞ぐ。
【0067】
第2支持板144は、レール部Rに対向する。第2支持板144は、第1支持板142よりも遠い位置でレール部Rに対向する。第2支持板144は、第1壁201と略平行である。貫通部203のうち、第1支持板142が塞ぐ部分と異なる部分を第2支持板144は塞ぐ。
【0068】
第1立上り壁145は、第2支持板144から第1支持板142に向かって延びる。第1立上り壁145は、第2壁202と略平行である。第1立上り壁145は、貫通部203のうち、第1支持板142が塞ぐ部分、及び、第2支持板144が塞ぐ部分と異なる部分を塞ぐ。第1立上り壁145のうちの一部は、第2立上り壁147と対向する。
【0069】
第2立上り壁147は、第2支持板144から第1支持板142に向かって延びる。第2立上り壁147は、第2壁202と交差する方向に延びる。具体的には、第2立上り壁147は、第2壁202と略直交する方向に延びる。第2立上り壁147は、貫通部203のうち、第1支持板142が塞ぐ部分と、第2支持板144が塞ぐ部分と、第1立上り壁145が塞ぐ部分と異なる部分とを塞ぐ。第2立上り壁147は、第1立上り壁145のうちの一部と対向する。
【0070】
第2立上り壁147は、第1規制部148を有する。第1規制部148は、切替部130の回動を規制する。具体的には、第1規制部148は、連結部120が第1状態となる位置で第1回動方向RAに回動する切替部130の回動を規制する。したがって、切替部130が第1規制部148を超えて回動しない。つまり、連結部120が第1状態となる位置で切替部130の回動を規制できる。この結果、連結部120が第1状態となったにも関わらず、更に連結部120を回動させて連結部120が第2状態となることを抑制できる。
【0071】
次に、
図7~
図10を参照して、プラグ部100を更に詳しく説明する。
図9は、第2主面B2側からプラグ部100を見た図である。
図10は、プラグ部100の分解斜視図である。
図9と
図10とに示すように、プラグ部100は、ボルト保持部110と、端子支持部150と、ナット保持部170とを更に有する。
【0072】
ボルト保持部110は、ボルト(図示せず)を保持する。
図9と
図10とに示すように、ボルト保持部110は、連結部120と、切替部130と、端子支持部150とナット保持部170とを組み合わせることが可能である。具体的には、ボルト保持部110は、連結部120と組み合わせられる。また、連結部120と連結したボルト保持部110は、切替部130と組み合わせられる。また、連結部120と切替部130と連結したボルト保持部110は、端子支持部150と組み合わせられる。また、連結部120と切替部130と端子支持部150と連結したボルト保持部110は、ナット保持部170と組み合わせられる。ナット保持部170に組み合わせられた連結部120と切替部130と端子支持部150とナット保持部170とは、
図8に示す回動軸芯AXの周りを回転する。
【0073】
ボルト保持部110は、頭部101と、軸部102と、貫通孔103とを有する。
【0074】
貫通孔103は、頭部101から軸部102までを貫通する。貫通孔103には、ネジが挿通される。
【0075】
頭部101は、収容部21の外部に露出する。頭部101は、レール部Rの開口部R3に挿通される。
【0076】
頭部101は、一対の第1溝部104を有する。一対の第1溝部104の各々は、中継端子部181を保持する。一対の第1溝部104は、連結部120の側に位置する。第1溝部104の幅は、第1接触片181Aの幅と比較して大きい。したがって、一対の第1溝部104の各々には、第1接触片181Aが配置できる。第1溝部104は、第1接触片181Aが第1溝部104から脱落することを抑制する。
【0077】
軸部102は、Z軸方向に延びる。具体的には、軸部102は、頭部101からナット保持部170に向けて延びる。軸部102の外径は、頭部101の外径よりも小さい。軸部102は、角筒部105及び円筒部106を有する。
【0078】
角筒部105は、軸部102の中心から外側に向けて、突出する。角筒部105の外形は、略矩形状である。角筒部105の外形は、十文字形状であってもよい。角筒部105の外径は、円筒部106の外形よりも大きい。角筒部105は、連結部120と当接する。
【0079】
角筒部105は、一対の支持台105Aを有する。一対の支持台105Aの各々は、後述する中継端子部181を支持する。また、一対の支持台105Aの各々は、軸部102の中心から外側に向けて中継端子部181を押圧する。
【0080】
円筒部106は、端子支持部150と当接する。
【0081】
連結部120は、ボルト保持部110と切替部130との間に位置する。連結部120は、一対の中継端子部181と、第1円筒部121と、第2円筒部122と、一対の連結片126と、第1孔部123とを有する。
【0082】
一対の中継端子部181の夫々は、一対の伝達部R1(
図24を参照)と接触し、導電部160へ外部電力を中継する。中継端子部181は、第1状態のときに外部電力を導電部160に中継しない。中継端子部181は、第2状態のときに外部電力を導電部160に中継する。つまり、導電部160へ外部電力を中継する場合、電源部15に外部電力を供給する。また、導電部160へ外部電力を中継しない場合、電源部15に外部電力を供給しない。したがって、切替部130の一回の操作で、電源部15に電力を供給し、レール部Rに照明器具1を取り付けることができる。更に、切替部130の一回の操作で、電源部15に供給する電力を遮断し、レール部Rから照明器具1を取り外すことができる。この結果、照明器具1をレール部Rに取り付ける際、及び、照明器具1をレール部Rから取り外す際の手間を軽減できる。
【0083】
一対の中継端子部181は、連結部120に保持される。一対の中継端子部181の各々は、L字形状である。一対の中継端子部181の各々は、第1接触片181Aと中間片181Bと第2接触片181Cとを有する。
【0084】
第1接触片181Aは、レール部Rの伝達部R1(
図24を参照)と接触可能である。第1接触片181Aは、第2ユニットU2の収容部21から露出する。中間片181Bは、第1接触片181Aと第2接触片181Cとの間に位置する。第2接触片181Cは、後述する導電端子182と接触可能である。第2接触片181Cは、第2ユニットU2の収容部21に収容される。
【0085】
第1円筒部121は、ボルト保持部110の頭部101と当接する。第1円筒部121は、連結片126から頭部101に向けて延設される。第1円筒部121と頭部101との間には、中継端子部181の第1接触片181Aが配置される。つまり、第1円筒部121は、第1接触片181Aと連結片126とを離間した状態とする。この結果、第1接触片181Aと連結片126との間に障害物があっても、第1接触片181Aと連結片126とを回動させることができる。第1接触片181Aと連結片126との間の距離は、例えば、レール部Rの凹部R2(
図24を参照)から伝達部R1(
図24を参照)までの距離に対応する。
【0086】
第1円筒部121は、一対の第2溝部125を有する。一対の第2溝部125の各々は、中継端子部181の第1接触片181Aを保持する。第1円筒部121と頭部101と当接する場合、一対の第1溝部104と一対の第2溝部125とは対向する。したがって、一対の第1溝部104と一対の第2溝部125との間に第1接触片181Aが保持される。この結果、第1接触片181Aが一対の第1溝部104と一対の第2溝部125との間から脱落することを抑制できる。
【0087】
一対の連結片126は、レール部Rの凹部R2(
図24を参照)と連結可能である。一対の連結片126の各々は、第1孔部123の中心から外側に向けて突出する。具体的には、連結片126は、第1接触片181Aが延びる方向に沿って突出する。連結片126は、例えば、矩形状である。
【0088】
第2円筒部122は、切替部130と当接する。第2円筒部122は、連結片126から切替部130に向けて延設される。つまり、第2円筒部122は、切替部130と連結片126とを離間した状態とする。この結果、切替部130と連結片126との間に障害物があっても、連結片126を回動させることができる。
【0089】
第2円筒部122は、係止凸部124を有する。係止凸部124は、切替部130に向けて延びる。
【0090】
第1孔部123は、第1円筒部121から第2円筒部122までを貫通する。具体的には、第1孔部123は、第1円筒部121と、連結片126と、第2円筒部122とを貫通する。第1孔部123の形状は、例えば、略矩形状である。具体的には、例えば、第1孔部123の形状は、十文字形状である。第1孔部123には、ボルト保持部110が挿通される。具体的には、第1孔部123には、角筒部105が挿通される。略矩形状の第1孔部123に略矩形状の角筒部105が挿通されるため、第1孔部123の内部でボルト保持部110が回転しない。そして、連結部120とボルト保持部110とが組み合わされた状態となる。
【0091】
第1孔部123は、一対の第3溝部127を有する。一対の第3溝部127は、第1円筒部121から第2円筒部122にかけて配置される。第3溝部127は、第2溝部125と連続する。第1孔部123に角筒部105が挿通される場合、支持台105Aと一対の第3溝部127とは対向する。したがって、支持台105Aと第3溝部127との間に中間片181Bが保持される。この結果、中継端子部181が連結部120から脱落することを抑制できる。
【0092】
切替部130は、第3円筒部131と、レバー部132と、第2孔部133とを有する。第3円筒部131は、第2円筒部122と当接する。第3円筒部131の外形は、第1円筒部121の外形よりも大きく、第2円筒部122の外形よりも大きい。第3円筒部131は、レバー部132から第2円筒部122に向けて延設される。
【0093】
第3円筒部131を有することで、レール部Rから第2ユニットU2側に向かって突出する障害物を超えた位置に連結部120を配置できる。障害物は、例えば、極性リブである。極性リブは、照明器具1をレール部Rに取り付ける際に誤った極性で取り付けることを抑制するための目印である。第3円筒部131が無い場合、極性リブによって連結部が極性リブと衝突して、回動しないことがある。つまり、極性リブによって、連結部とレール部Rとの連結が阻まれることがある。また、極性リブによって、照明器具1がレール部Rに対して傾斜した状態となることがある。しかし、第3円筒部131を有することで、極性リブを超える位置に連結部120を配置できる。この結果、極性リブによって、連結部120の回動が邪魔されることを低減できる。更に、照明器具1がレール部Rに対して傾斜した姿勢で配置されることを抑制できる。なお、延設された第3円筒部131の高さは、極性リブの高さよりも高いことが好ましい。
【0094】
また、照明器具1をレール部Rの端部に配置する場合、レール部Rの端部を塞ぐ閉塞部材(いわゆる、フィニッシャーRFと呼ばれる終端パーツ、またはジョイナーと呼ばれる連結パーツ)が連結部と干渉することがある。つまり、レール部Rの閉塞部材と連結部とが衝突して、連結部が回動しないことがある。しかし、第3円筒部131を有することで、レール部Rの閉塞部材のうち干渉する部分を超える位置に連結部120を配置できる。この結果、レール部Rの閉塞部材によって、連結部120の回動が邪魔されることを低減できる。また、照明器具1をレール部Rの端部に装着できる。
【0095】
第3円筒部131は、係止凹部137を有する。係止凹部137は、所定角度毎に第3円筒部131に形成される。所定角度は、例えば、「90度」である。係止凹部137は、第2円筒部122の係止凸部124に係止される。したがって、係止凹部137は、連結部120を切替部130に取り付ける位置を規定する。この結果、連結部120を切替部130に取り付ける際に、誤った位置に連結部120と取り付けることを抑制できる。
【0096】
レバー部132は、第4円筒部136と操作部138とを有する。第4円筒部136は、第3円筒部131からプラグベース部140に向けて延びる。
【0097】
操作部138は、第4円筒部136から延設される。操作部138は、矩形状の板状である。操作部138は、第1面138Aと、第2面138Bと、第3面138Cと、第4面138Dと、第5面138Eとを有する。
【0098】
第1面138Aは、レール部Rに対向する。
【0099】
第2面138Bは、第1面138Aの反対側の面である。第2面138Bは、プラグベース部140に対向する。第2面138Bは、第2係合部138Fを有する。第2係合部138Fは、係合凹部である。第2係合部138Fについては、後述する。
【0100】
第3面138Cは、第1面138Aと第2面138Bとの間に位置する面である。第3面138Cは、第4面138Dよりも回動軸芯AXの側に位置する。
【0101】
第4面138Dは、第3面138Cの反対側の面であり、第1面138Aと第2面138Bとの間に位置する面である。
【0102】
第5面138Eは、第1面138Aと第2面138Bとの間に位置し、第3面138Cと第4面138Dとの間に位置する。第5面138Eは、第4面138Dから回動軸芯AXに向かう方向に傾斜する。したがって、傾斜する第5面138Eに指をかけることができる。この結果、操作部138を回動させる際に第5面138Eにかけた指が第5面138Eから滑ることを抑制できる。
【0103】
また、第5面138Eは、第1面138Aから第2面138Bへ向かう方向の溝部139を有する。したがって、傾斜する第5面138Eの溝部139に爪をかけることができる。この結果、操作部138にかけた指が滑りにくくなり、操作部138を容易に回動させることができる。
【0104】
第2孔部133は、第3円筒部131から第4円筒部136までを貫通する。第2孔部133の形状は、例えば、略矩形状である。具体的には、例えば、第2孔部133の形状は、十文字形状である。第2孔部133には、角筒部105が挿通される。略矩形状の第2孔部133に略矩形状の角筒部105が挿通されるため、第2孔部133の内部でボルト保持部110が回転しない。そして、連結部120とボルト保持部110と切替部130とが組み合わされた状態となる。
【0105】
第2孔部133は、一対の第4溝部135を有する。一対の第4溝部135は、第3円筒部131から第4円筒部136にかけて配置される。第4溝部135は、第3溝部127と連続する。つまり、第4溝部135は、第2溝部125と第3溝部127と連続する。第2孔部133に角筒部105が挿通される場合、支持台105Aと一対の第4溝部135とは対向する。したがって、支持台105Aと一対の第4溝部135との間に中間片181Bが保持される。この結果、中継端子部181が切替部130から脱落することを抑制できる。
【0106】
プラグベース部140の本体部141は、第3支持板143と、第3立上り壁147と一対の取り付け部149とを更に有する。
【0107】
第3支持板143は、レール部Rに対向する。第3支持板143は、第1支持板142よりも遠い位置でレール部Rに対向する。第3支持板143は、第2支持板144よりも近い位置でレール部Rに対向する。また、第3支持板143は、第3円筒部131と対向する。第3支持板143は、第4円筒部136と当接する。
【0108】
第3支持板143は、貫通孔143Aを有する。貫通孔143Aは、プラグベース部140の外部とプラグベース部140の内部とを連通させる。換言すると、貫通孔143Aは、収容部21の外部と収容部21の内部とを連通している。貫通孔143Aには、中継端子部181が挿通される。具体的には、貫通孔143Aには、中継端子部181の第2接触片181Cが挿通される。つまり、貫通孔143Aに挿通された第2接触片181Cは、収容部21の内部に位置する。
【0109】
第3立上り壁147は、第3支持板143から第1支持板142に向かって延びる。
【0110】
一対の取り付け部149は、第2ユニットU2にプラグ部100を取り付ける。具体的には、一対の取り付け部149は、貫通部203にプラグ部100を固定する。一対の取り付け部149は、第1支持板142に連結される。
【0111】
また、第1立上り壁145は、操作部138の第3面138Cと対向可能である。つまり、第1立上り壁145は、切替部130の回動を規制する。第1立上り壁145は、「第2規制部」の一例に相当する。具体的には、第1立上り壁145は、連結部120が第2状態となる位置P2で第2回動方向RBに回動する切替部130の回動を規制する。第2回動方向RBは、切替部130が回動軸芯AXを中心に回動し、連結部120が第1状態から第2状態になるときの方向を示す。したがって、切替部130が第1立上り壁145を超えて回動しない。つまり、連結部120が第2状態となる位置で切替部130の回動を規制できる。この結果、連結部120が第2状態となったにも関わらず、更に連結部120を回動させて、連結部120が第1状態となることを抑制できる。
【0112】
また、第2支持板144は、第1係合部144Aを有する。第1係合部144Aは、連結部120が第1状態となる位置、または、連結部120が第2状態となる位置に配置される。第1係合部144Aは、第2係合部138Fと係合する。この結果、第1係合部144Aと第2係合部138Fとが係合する位置で連結状態が変更されることを使用者に伝えることができる。
【0113】
第1係合部144Aは、係合凸部である。第1係合部144Aの係合凸部の大きさは、第2係合部138Fの係合凹部の大きさよりも小さい。つまり、第2係合部138Fの係合凹部の大きさは、第1係合部144Aの係合凸部の大きさよりも大きい。したがって、第2係合部138Fの係合凹部と第1係合部144Aの係合凸部との間に間隙ができる。換言すると、第2係合部138Fの係合凹部と第1係合部144Aの係合凸部との間には、遊びがある。つまり、切替部130を操作する際に、第2係合部138Fの係合凹部が第1係合部144Aの係合凸部に当接するまで切替部130が容易に移動する。よって、間隙の範囲で切替部130を移動させて、切替部130に使用者の指をかけることができる。したがって、切替部130を回動させやすい姿勢に変更できる。この結果、切替部130の操作が容易となる。また、切替部130を移動させないで切替部130に使用者の指をかける場合と比較して、切替部130に使用者の指をかける範囲が増加するため、軽い力で切替部130を回動させることができる。
【0114】
第1係合部144Aは、第1係合凸部144Bと第2係合凸部144Cとを含む。第1係合凸部144Bは、第2係合部138Fの係合凹部に係合する。具体的には、切替部130の回動が第1規制部148に規制されたときに、第1係合凸部144Bは第2係合部138Fの係合凹部に係合する。第2係合凸部144Cは、第2支持板144において、第1係合凸部144Bの配置される位置と異なる位置に配置される。第2係合凸部144Cは、第2係合部138Fの係合凹部に係合する。具体的には、切替部130の回動が第1立上り壁145に規制されたときに、第2係合凸部144Cは第2係合部138Fの係合凹部に係合する。したがって、第1係合凸部144Bが第2係合部138Fの係合凹部に係合する場合、使用者に連結部120が第1状態となったことを認識させる。また、第2係合凸部144Cが第2係合部138Fの係合凹部に係合する場合、使用者に連結部120が第2状態となったことを認識させる。この結果、切替部130をどの位置まで動かせば、連結状態が変更されるかを容易に使用者に認識させることができる。
【0115】
図10に示すように、第1係合凸部144Bは、第1立上り壁145と第2立上り壁147との間に配置される。また、
図7と
図10とに示すように、第2係合凸部144Cは、第1立上り壁145と第2立上り壁147とが対向しない位置に配置される。
【0116】
端子支持部150は、本体部151と貫通孔152とを有する。本体部151は、突出部151Aと、一対の第5溝部153とを有する。突出部151Aは、切替部130に向かって突出する。突出部151Aの形状は、例えば、略矩形状である。具体的には、例えば、突出部151Aの形状は、十文字形状である。突出部151Aは、第2孔部133に挿通される。略矩形状の第2孔部133に略矩形状の突出部151Aが挿通されるため、切替部130と端子支持部150とが組み合わされた状態となる。つまり、連結部120とボルト保持部110と切替部130と端子支持部150とが組み合わされた状態となる。
【0117】
一対の第5溝部153は、貫通孔152が延びる方向に配置される。第5溝部153は、中継端子部181の第2接触片181Cを保持する。この結果、端子支持部150から中継端子部181が脱落することを抑制できる。
【0118】
貫通孔152は、本体部151を貫通する。貫通孔152は、ボルト保持部110の円筒部106が挿通される。
【0119】
図8と
図9とに示すように、プラグベース部140に取り付ける際に導電部160を配置する方向を予め設定できる。本実施形態では、導電部160は、収容部21が延びる第1方向PD1と同じ方向に向けて配置される。したがって、導電部160を収容部21の内部空間が広くなる方向に向けて配置できる。この結果、収容部21の第2方向PD2側の長さが収容部21の第1方向PD1側の長さよりも短くなっている場合でもプラグ部100を第2ユニットU2に取り付けることができる。
【0120】
例えば、本実施形態のように、第2方向PD2における第2ユニットU2の長さが、第2方向PD2におけるレール部Rの長さと一致するような場合、導電部160が第2方向PD2に沿って配置されていると第2ユニットU2にプラグ部100を装着できない。しかし、導電部160は収容部21が延びる第1方向PD1と同じ方向に向けて配置されるため、本実施形態のような収容部21にプラグ部100を取り付けることができる。
【0121】
導電部160は、本体部161と、貫通孔163と、一対の導電端子182とを有する。
【0122】
一対の導電端子182は、本体部161に保持される。一対の導電端子182のそれぞれは、第1接触部182Aと第2接触部182Bとを有する。第1接触部182Aは、本体部161の内部に位置する。第1接触部182Aは、第2接触片181Cと接触可能である。具体的には、
図8に示すように、レール部Rと連結部120とが連結した第2状態となる場合、第1接触部182Aは、第2接触片181Cと接触する。つまり、中継端子部181が中継した外部電力が導電端子182に伝達される。したがって、外部電源の外部電力を電源部15へ供給できる。
【0123】
第2接触部182Bは、電源部15の電源線(不図示)に接続される。第2接触部182Bは、本体部161の外部に位置する。
【0124】
本体部161は、一対の導電端子182を保持する。本体部161は、箱形状である。本体部161は、底壁161Aと側壁161Bとを有する。底壁161Aには、貫通孔163が配置される。側壁161Bは、底壁161Aからプラグベース部140に向かって延びる。
【0125】
側壁161Bは、一対の端子保持部162を有する。一対の端子保持部162の各々は、導電端子182を保持する。一対の端子保持部162の各々は、第1スリット162Aと、第2スリット162Bとを有する。第1スリット162Aは、導電端子182のうちの第2接触部182Bが挿通される。第2スリット162Bは、導電端子182のうちの第1接触部182Aが挿通される。
【0126】
ナット保持部170は、本体部171と、貫通孔174とを有する。本体部171はナット(図示せず)を保持する。ナットは、ボルト保持部110の貫通孔103から挿通されたボルトと締結される。貫通孔174は、本体部171を貫通する。
【0127】
なお、電源部15に外部電力を供給しない他方のプラグ部100は、例えば、中継端子部181を有しない。したがって、中継端子部181を備える一方のプラグ部100と中継端子部181を備えない他方のプラグ部100とは、中継端子部181を除く部材が共通となる。この結果、プラグ部100を製造する際の製造コストを削減できる。なお、他方のプラグ部100は、中継端子部181を有しないとしたが、これに限らない。例えば、他方のプラグ部100は、導電端子182を有していなくてもよい。つまり、他方のプラグ部100は、電源部15に電力を供給しない状態であればよい。
【0128】
[実施形態2]
次に、
図10~
図14を参照して、実施形態2の照明器具1を説明する。実施形態2の照明器具1は、実施形態1の照明器具1と形状が異なる。以下、実施形態2について、実施形態1と異なる事項について説明し、実施形態1と重複する部分についての説明は割愛する。
【0129】
図11と
図12と
図13とを参照して、実施形態2の照明器具1を説明する。
図11は、本発明の実施形態2に係る照明器具1を示す斜視図である。
図12は、実施形態2の照明器具1をレール部R側から見た図である。
図12では、レール部Rと照明器具1とが連結した第2状態となっている。
図12では、発明の理解のためにレール部Rを省略している。
図13は、
図12に示す照明器具1のXII-XII断面を示す図である。
【0130】
照明器具1は第1方向PD1と第2方向PD2に沿って延びている。照明器具1は、第1ユニットU1と、第2ユニットU2とを備える。また、実施形態2の照明器具1は、プラグ部100によって、レール部Rに連結される。
【0131】
また、本実施形態では、第1ユニットU1の形状と第2ユニットU2の形状とは、略一致する。例えば、第1ユニットU1の形状が矩形状である場合、第2ユニットU2の形状は矩形状である。また、第1ユニットU1と第2ユニットU2とは第1方向PD1に沿って延びる。更に、第1ユニットU1と第2ユニットU2とは第2方向PD2に沿って延びる。したがって、第1ユニットU1と第2ユニットU2とが統一される。更に、第1ユニットU1の延びる方向と第2ユニットU2の延びる方向とが統一される。この結果、照明器具1の一体感が向上する。
【0132】
図11~
図13に示すように、第1ユニットU1は、カバー部材3と、光源部7と、ベース部材13と、電源部15と、取付部材19とを含む。
【0133】
第2ユニットU2は、収容部21と、一対のプラグ部100とを含む。収容部21は、一面が開口した箱形状を有する。収容部21は、第1壁201と第2壁202と一対の貫通部203と、調整板206とを含む。
【0134】
実施形態2の一対の貫通部203の各々は、第2方向PD2に沿って延びる第2壁202の一部と第1壁201の一部にかけて収容部21の内部と収容部21の外部とを貫通する。
【0135】
一対のプラグ部100の各々は、一対の貫通部203に配置される。つまり、実施形態2のプラグ部100の位置は、実施形態1のプラグ部100の位置と比較して、90度だけ異なる。
【0136】
プラグ部100は、ボルト保持部110と、連結部120と、切替部130と、プラグベース部140と、端子支持部150と、導電部160と、ナット保持部170とを有する。
【0137】
図13に示すように、プラグ部100のうち連結部120は露出し、プラグ部100のうちの導電部160は収容部21に収容される。そして、導電部160は、第2主面B2のうちの電源部15が対向する位置と異なる位置で第2主面B2に対向する。更に、導電部160は、第1主面B1のうちの光源部7が配置される位置でベース部材13に交差する方向に第1主面B1と重なる。
【0138】
したがって、実施形態2に係る照明器具1においても、プラグ部100と電源部15とを第2主面B2の異なる位置に配置できる。つまり、プラグ部100と電源部15とが重ならない。よって、プラグ部100と電源部15とが重なって照明器具1の鉛直方向の厚みが増加しない。この結果、照明器具1をレール部Rに取り付けた際に、レール部Rを取り付けた面に対して照明器具1が過剰に突出することを抑制できる。
【0139】
調整板206は、照明器具1の偏りを調整する。調整板206は、第1壁201に取り付けられる。例えば、照明器具1を構成する部材が、照明器具1の内部で偏って配置されている場合、レール部Rに取り付けられた照明器具1が部材の偏りに応じて、傾斜する場合がある。つまり、照明器具1がレール部Rに対して傾斜した状態となる場合がある。つまり、調整板206は、照明器具1に部材の偏りが生じる場合、第1壁201に取り付けられる。例えば、調整板206は、電源部15と反対側の位置に配置される。例えば、一対のプラグ部100の中心を通る中心線Aに対して、第1設置方向D1の側に電源部15が配置される。一方、中心線Aに対して第2設置方向D2の側に調整板206が配置される。第1設置方向D1は、調整板206から電源部15へ向かう方向を示す。第2設置方向D2は、第1設置方向D1の反対側へ向かう方向を示す。この結果、調整板206によって、照明器具1をレール部Rに取り付けた際に、照明器具1がレール部Rに対して傾斜することを抑制できる。
【0140】
また、調整板206は、複数の孔205を有する。複数の孔205には、ビスBが配置される。ビスBは、調整板206とレール部Rとの間に位置する。したがって、照明器具1がレール部Rに対して傾斜する範囲を低減できる。この結果、照明器具1がレール部Rに対して傾斜することを抑制できる。
【0141】
次に、
図9と
図10と
図14とを参照して、実施形態2のプラグ部100を詳しく説明する。
図14は、第1状態となったときのプラグ部100を示す。
【0142】
図14に示す実施形態2のプラグ部100の連結部120の角度は、
図9に示す実施形態1のプラグ部100の連結部120の角度と異なる。具体的には、実施形態2の連結部120の角度は、実施形態1の連結部120の角度と比較して、90度だけ異なる。つまり、実施形態2では、第1状態となったときに連結部120は第1方向PD1に沿う。更に、第2状態となったときに連結部120は第2方向PD2に沿う。したがって、照明器具1の形状に合わせてプラグ部100の取り付け位置を変更した場合であっても、連結部120の角度を変更して照明器具1をレール部Rに連結させることができる。この結果、プラグ部100を照明器具1に取り付ける際の自由度が向上する。
【0143】
例えば、連結部120の角度を変更する場合、
図10に示す連結部120を90度だけ回転させて、連結部120の係止凸部124を切替部130の係止凹部137に係止させる。よって、切替部130が第1回動方向RAに回動する場合、連結部120は第2方向PD2に沿う。また、切替部130が第2回動方向RBに回動する場合、連結部120は第1方向PD1に沿う。この結果、プラグ部100の取り付け位置を変更しても、照明器具1をレール部Rに取り付けることが可能となる。
【0144】
また、
図14に示す実施形態2のプラグ部100の導電部160の角度は、
図9に示す実施形態1のプラグ部100の導電部160の角度と異なる。具体的には、実施形態2の導電部160の角度は、実施形態1の導電部160の角度と比較して、90度だけ異なる。つまり、実施形態2では、導電端子182がプラグベース部140から突出する。したがって、電源部15の位置にあわせて、プラグベース部140に対する導電部160の位置を変更できる。この結果、電源部15の配置の自由度が向上する。
【0145】
例えば、導電部160の角度を変更する場合、
図10に示す導電部160を90度だけ回転させて、プラグベース部140に固定する。よって、電源部15の配置される方向にあわせて、導電部160の位置を変更できる。この結果、照明器具1内で電源部15と導電部160とを接続することが容易となる。
【0146】
また、本実施形態の照明器具1は、レール部Rに取り付けた状態において、切替部130は貫通部203に収容される。つまり、レール部Rに複数の照明器具1を取り付ける際に、照明器具1と照明器具1との間の距離を小さくして配置できる。つまり、複数の照明器具1を連続させてレール部Rに取り付けることができる。この結果、複数の照明器具1を並べて配置した際の美観が向上する。
【0147】
[実施形態3]
次に、
図15~
図25を参照して、実施形態3の照明器具1を説明する。実施形態3の照明器具1は、実施形態1の照明器具1と形状が異なる。以下、実施形態3について、実施形態1と異なる事項について説明し、実施形態1と重複する部分についての説明は割愛する。
【0148】
図15~
図17を参照して、実施形態3に係る照明器具1を説明する。
図15は、本発明の実施形態3に係る照明器具1を示す斜視図である。
図16は、実施形態3に係る照明器具1の分解斜視図である。
図17は、実施形態3に係る照明器具1の断面を模式的に示す図である。実施形態3に係る照明器具1は、第1ユニットU1のカバー部材3の下面31を露出するように、第2ユニットU2の内部に第1ユニットU1が収容される。なお、本実施形態における「下面31を露出」とは、カバー部材3の下面31が第2ユニットU2の内側または外側に位置し、第2ユニットU2の外部から下面31を目視可能な状態をいう。したがって、本実施形態における第1ユニットU1は、全体が第2ユニットU2の内部に収まっている状態、下面31が第2ユニットU2の下面と同一平面上に位置している状態、一部または全体が第2ユニットU2から突出している状態のいずれかを取りうる。
【0149】
図15に示すように、照明器具1はレール部Rに取り付けられる。照明器具1は光を出射する。照明器具1は第1方向PD1に沿って延びている。照明器具1は、第1ユニットU1と、第2ユニットU2とを備える。また、実施形態3の照明器具1は、プラグ部100によって、レール部Rに連結される。
【0150】
第1ユニットU1は、光を出射し、光源ユニットとして機能する。
図15~
図17に示すように、第1ユニットU1は第2ユニットU2の内部に収容される。第1ユニットU1は、カバー部材3と、光源部7と、ベース部材13と、電源部15と、取付部材19とを含む。
【0151】
カバー部材3は、光源部7が出射した光を拡散する。実施形態3の照明器具1では、第2ユニットU2の内部に第1ユニットU1が収容されるため、第1ユニットU1のカバー部材3の下面31から光は出射される。換言すると、カバー部材3の下面31は、出射面である。
【0152】
光源部7は、光を出射する。
図17に示すように、光源部7は、基板9と、複数の発光素子11とを含む。光源部7は、カバー部材3に覆われる。つまり、光源部7が出射した光は、カバー部材3によって拡散される。
【0153】
ベース部材13は、ヒートシンクであり、光源部7が発光することで生じる熱を放熱する。ベース部材13には、光源部7が取り付けられる。ベース部材13には、カバー部材3が固定される。
【0154】
図16と
図17とに示すように、取付部材19は、第1ユニットU1を第2ユニットU2の収容部21の第1壁201に取り付ける。第1ユニットU1は、一対の取付部材19を有する。一対の取付部材19は、互いに間隔をあけて第2ユニットU2の第1壁201に取り付けられる。一対の取付部材19は、電源部15を介して対向する。一対の取付部材19は、第1ユニットU1の第1方向PD1の一対の端部側にそれぞれ配置される。具体的には、一対の取付部材19のうちの一方は、第1ユニットU1の第1方向PD1の一方の端部に配置される。一対の取付部材19のうちの一方は、第1ユニットU1の第1方向PD1の他方の端部に配置される。
【0155】
図16と
図17とに示すように、電源部15は、電源線(不図示)を介して光源部7に電力を供給する。具体的には、電源部15は、外部電源の外部電力に基づいて光源部7に電力を供給する。
図16と
図17とに示すように、電源部15は、プラグ部100とプラグ部100との間に配置される。したがって、プラグ部100と電源部15とを第2主面B2の異なる位置に配置できる。つまり、第3方向PD3にプラグ部100と電源部15とが重ならない。よって、プラグ部100と電源部15とが重なって照明器具1の鉛直方向の厚みが増加しない。この結果、照明器具1をレール部Rに取り付けた際に、レール部Rを取り付けた面に対して照明器具1が過剰に突出することを抑制できる。
【0156】
また、電源部15は、一対の取付部材19のうち、一方の取付部材19の側に寄せて配置される。よって、第1ユニットU1の中央部分に電源部15が配置されない。したがって、第1ユニットU1の中央部分に重みがかかることを抑制できる。この結果、第1ユニットU1の中央部分が第3方向PD3の側に垂れ下がることを抑制できる。
【0157】
第2ユニットU2は、収容部21と、一対の第2閉塞部材23と、一対のプラグ部100とを含む。
【0158】
図17に示すように、実施形態3の収容部21は、第1ユニットU1を収容する。収容部21は、一面が開口した箱形状を有する。具体的には、収容部21は、下面が開放されている。収容部21は、第1方向PD1に沿って延びる開口を有する。
【0159】
第2ユニットU2の収容部21は、第1壁201と一対の第2壁202と、一対の貫通部203とを更に含む。
【0160】
第1壁201は、レール部Rに対向する。一対の第2壁202は、一対の第2閉塞部材23の間に配置される。一対の第2壁202は、一方の第2壁202Aと、他方の第2壁202Bとを含む。第2壁202Aと第2壁202Bとは、第1壁201から第3方向PD3に向かって延設される。具体的には、第2壁202Aと第2壁202Bとは、第1壁201から第1ユニットU1のカバー部材3の下面31に向かう方向に延設される。
【0161】
一対の第2閉塞部材23は、それぞれ、収容部21の長手方向の一対の開放端24を閉塞する。一対の第2閉塞部材23は、それぞれ、収容部21の長手方向の一対の端部に固着される。
【0162】
一対の貫通部203は、
図18に示すように、第1壁201の一部から一方の第2壁202Aの一部にかけて、収容部21の内部と収容部21の外部とを貫通する。一対の貫通部203のそれぞれには、プラグ部100が配置される。一対のプラグ部100は、第1ユニットU1を収容した第2ユニットU2をレール部Rに取り付ける。一対のプラグ部100のうちの一方のプラグ部100は、レール部Rに連結されることで外部電力を照明器具1に供給する。
【0163】
実施形態1と同様に、プラグ部100は、ボルト保持部110(
図10を参照)と、連結部120と、切替部130(
図10を参照)と、プラグベース部140(
図10を参照)と、端子支持部150(
図10を参照)と、導電部160(
図10を参照)と、ナット保持部170(
図10を参照)とを有する。
【0164】
次に、
図15~
図19を参照して、実施形態3の照明器具1の第2ユニットU2を詳しく説明する。
図18は、実施形態3の照明器具1の第2ユニットU2の一部を拡大して示す図である。
図19は、
図18に示す第2ユニットU2を天井面側から見た図である。
【0165】
図18と
図19とに示すように、貫通部203は、第1貫通孔203Aと、第2貫通孔203Bと、第3貫通孔203Cとを有する。
【0166】
第1貫通孔203Aは、第1壁201に位置する貫通孔である。第1貫通孔203Aは、第1方向PD1に伸びる。第1貫通孔203Aは、第2方向PD2に第2貫通孔203Bと隣り合う。
【0167】
図18と
図19とに示すように、第1貫通孔203Aには、プラグ部100のプラグベース部140が位置する。第1貫通孔203Aは、プラグベース部140の大きさに対応する。第1貫通孔203Aの第1方向PD1の長さは、長さL1である。第1貫通孔203Aの第2方向PD2の長さは、長さL2である。
【0168】
第2貫通孔203Bは、第1壁201に位置する貫通孔である。第2貫通孔203Bは、第1方向PD1に伸びる。第2貫通孔203Bは、第2方向PD2に第1貫通孔203Aと隣り合う。
【0169】
図18と
図19とに示すように、第2貫通孔203Bには、プラグ部100と、後述する第1遮光部301とが位置する。第2貫通孔203Bは、第1遮光部301の大きさに対応する。第2貫通孔203Bの第1方向PD1の長さL3は、長さL1よりも長い。第2貫通孔203Bの第2方向PD2の長さL4は、長さL2よりも短い。
【0170】
第3貫通孔203Cは、第2壁202Aに位置する貫通孔である。第3貫通孔203Cは、第1方向PD1に伸びる。第3貫通孔203Cは、第2貫通孔203Bと隣り合う。
【0171】
図18と
図19とに示すように、第3貫通孔203Cには、後述する第1遮光部301が位置する。第3貫通孔203Cは、第1遮光部301の大きさに対応する。第3貫通孔203Cの第1方向PD1の長さは、長さL4である。第3貫通孔203Cの第3方向PD3の長さL5は、プラグベース部140の第3方向PD3の長さと略同一である。
【0172】
したがって、第3貫通孔203Cの側からプラグ部100を貫通部203に位置させることができる。よって、収容部21に第1ユニットU1を収容した状態でプラグ部100を取り付けることが可能となる。また、収容部21に第1ユニットU1を収容した状態でプラグ部100を収容部21から取り外すことが可能となる。つまり、プラグ部100の取り付け、及び、プラグ部100の取り外しを行う際に、第1ユニットU1と第2ユニットU2とを分離する必要が無くなる。したがって、プラグ部100を収容部21の貫通部203に容易に取り付けることが可能となる。収容部21の貫通部203からプラグ部100を容易に取り外すことが可能となる。この結果、プラグ部100の取り付け及びプラグ部100の取り外しの作業効率が向上する。
【0173】
次に、
図18~
図24を参照して、第2ユニットU2を更に詳しく説明する。
図20は、
図18に示す照明器具1のXX-XX断面を示す図である。
【0174】
図20に示すように、実施形態3の第2ユニットU2の収容部21は、内部に第1係止片221Aと、第2係止片221Bとを有する。
【0175】
第1係止片221Aは、収容部21の第2壁202Aに配置される。第1係止片221Aは、第2壁202Aから第2壁202Bに向かって突出する。第1係止片221Aは、第1方向PD1に沿って延びる。
【0176】
第2係止片221Bは、収容部21の第2壁202Bに配置される。第2係止片221Bは、第2壁202Bから第2壁202Aに向かって突出する。第2係止片221Bは、第1方向PD1に沿って延びる。
【0177】
図20に示すように、実施形態3の第2ユニットU2は、第1遮光部301と、第2遮光部351とを更に含む。
【0178】
第1遮光部301は、貫通部203から光が収容部21の外部に漏出することを規制する。具体的には、第1遮光部301は、第2貫通孔203Bと第3貫通孔203Cとから光が漏出することを規制する。
【0179】
また、例えば、照明器具1の外部の埃等が貫通部203から照明器具1の内部に侵入することを第1遮光部301は抑制できる。
【0180】
第1遮光部301は、硬質材料で形成される。硬質材料は、例えば、合成樹脂製、または、金属で形成される。合成樹脂は、例えば、ABS樹脂である。第1遮光部301を硬質材料で形成することで、柔軟性のある材料と比較して第1遮光部301を第2ユニットU2に組付けることが容易となる。
【0181】
なお、プラグ部100のプラグベース部140は、第1貫通孔203Aから光が漏出することを規制する。プラグ部100は、遮光部材で形成される。したがって、第1貫通孔203A、第2貫通孔203B、及び、第3貫通孔203Cから光が漏出することを規制できる。この結果、光が貫通部203から漏出することに起因して、貫通部203が目立つことによる美観の低下を抑制できる。
【0182】
例えば、複数の照明器具の各貫通部から光が漏出する場合、1本のライン上の光よりも複数の照明器具の各貫通部から漏出する光が目立ち、使用者に違和感を与える。そして、照明器具の美感を低下させる可能性がある。一方、本実施形態では、第1遮光部301とプラグ部100とによって、第1貫通孔203A、第2貫通孔203B、及び、第3貫通孔203Cから光が漏出することを規制できる。つまり、照明器具1の下面31のみから光が出射され、貫通部203から光が漏出せず、使用者に違和感を与えることを抑制できる。したがって、1つのレール部Rに複数の照明器具1を並べて取り付けた場合、複数の照明器具1の各下面31から光が出射される。この結果、1本のライン状に光を出射することが可能となり、照明器具1の美感が向上する。
【0183】
第2遮光部351は、貫通部203から光が収容部21の外部に漏出することを規制する。具体的には、第2遮光部351は、カバー部材3の側面から出射された光が収容部21の内部で反射され、貫通部203の側に向かうことを規制する。したがって、貫通部203の側に向かう光を低減できる。この結果、貫通部203の外部に光が漏出することを更に抑制できる。
【0184】
第2遮光部351は、硬質材料で形成される。硬質材料は、例えば、合成樹脂製、または、金属で形成される。合成樹脂は、例えば、ABS樹脂である。第2遮光部351を硬質材料で形成することで、柔軟性のある材料と比較して第2遮光部351を第2ユニットU2に組付けることが容易となる。
【0185】
次に、
図18~
図24を参照して、第1遮光部301と第2遮光部351とを更に詳しく説明する。
図21は、実施形態3のプラグ部100と第1遮光部301と第2遮光部351とを示す図である。
図22は、実施形態3のプラグ部100と、第1遮光部301と、第2遮光部351と示す分解斜視図である。
図23(a)は、第1遮光部301を拡大して示す図である。
図23(b)は、第2遮光部351を拡大して示す図である。
図24は、
図19に示す照明器具1のXXIV-XXIV断面を示す図である。
【0186】
図21に示すように、第1遮光部301は、コの字状の形状を有する。
図22と
図23とに示すように、第1遮光部301は、第1面301Aと第2面301Bとを有する。第1面301Aは、第3方向PD3の逆方向の面である。第2面301Bは、第3方向PD3の面である。
【0187】
図22と
図23とに示すように、第1遮光部301の第1面301Aの側には、第1開口310と、第2開口320とが位置する。第1開口310は、第2壁202Aの側に位置する。第1開口310は、第2開口320よりも大きい。第1遮光部301では、第2開口320から第1開口310に向かって開口が大きくなる。第1開口310と第2開口320とは、プラグ部100のレバー部132に使用者がアクセスするための開口である。
【0188】
図20に示すように、第2開口320は、第1開口310より第2壁202Bの側に位置する。第2開口320は、プラグ部100が挿入される。具体的には、第2開口320には、プラグ部100のプラグベース部140が挿入される。第2開口320にプラグベース部140が挿入される場合、プラグベース部140と第1遮光部301の第1面301Aとは当接する。したがって、プラグベース部140と第1遮光部301との間から光が漏出することを抑制できる。
【0189】
図20に示すように、第1遮光部301の第2面301Bは、収容部21の貫通部203の縁と当接する。したがって、第1遮光部301と収容部21との間から光が漏出することを抑制できる。
【0190】
また、
図20に示すように、第1遮光部301の第2面301Bは、第2遮光部351と当接する。したがって、第1遮光部301と第2遮光部351との間から光が漏出することを抑制できる。
【0191】
また、
図20に示すように、第1遮光部301は、規制部302と、当接部303と、溝部304とを有する。
【0192】
当接部303は、プラグベース部140と当接する。当接部303とプラグベース部140とが当接することで、当接部303とプラグベース部140との間から光が漏出することを抑制できる。当接部303は、第1遮光部301の第1面301Aに配置される。
【0193】
規制部302は、プラグ部100の移動を規制する。規制部302は、第1遮光部301の第1面301Aに配置される。規制部302は、当接部303よりも突出する。したがって、プラグ部100のプラグベース部140が当接部303に当接する場合、第2壁202Bから第2壁202Aへ向かう方向へのプラグ部100の移動を規制部302が規制できる。
【0194】
また、規制部302は、傾斜面を有する。傾斜面は、プラグベース部140から第3貫通孔203Cの縁に向かう方向に傾斜する。また、第2開口320から第1開口310に向けて開口が大きくなるように、傾斜面は傾斜する。したがって、プラグ部100のレバー部132へのアクセスが容易となる。この結果、プラグ部100のレバー部132の操作が容易となる。
【0195】
図20に示すように、実施形態3のプラグ部100のレバー部132は、第2壁202Aよりも第2壁202Bの側に位置する。例えば、規制部が傾斜面を有しない場合、第2開口から第1開口との間の壁に指が触れて、レバー部の操作が困難となる。つまり、レバー部に指をかけて、レバー部を起こす動作が第2開口から第1開口との間の壁によって阻害される。一方、実施形態3の規制部302は傾斜面を有するため、レバー部132を起こす動作が第2開口から第1開口との間の壁によって阻害されることを低減できる。この結果、プラグ部100のレバー部132の操作が容易となる。
【0196】
溝部304は、第2面301Bに配置される。第2面301Bから第1面301Aに向かう方向の穴である。溝部304は、後述する第2遮光部351の第1支持片374Aと第2支持片374Bと第3支持片374Cとが挿入される。
【0197】
具体的には、
図21~
図23に示すように、第1遮光部301は、第1遮光部分331と、第2遮光部分332と、第3遮光部分333とを含む。
【0198】
図23に示すように、第1遮光部分331は、第2遮光部分332と第3遮光部分333との間に位置する。第1遮光部分331は、第1方向PD1に沿う方向に延びる。
図22と
図23とに示すように、第1遮光部分331は、規制部分302Aと当接部分303Aと溝部304Aとを有する。
【0199】
プラグベース部140の第2支持板144が当接部分303Aに当接する場合、第2壁202Bから第2壁202Aへ向かう方向へのプラグ部100の移動を規制部分302Aは規制する。規制部分302Aは当接部分303Aよりも突出している。
【0200】
また、規制部分302Aは、傾斜面を有する。傾斜面は、プラグベース部140の第2支持板144から第3貫通孔203Cの縁に向かう方向に傾斜する。
【0201】
当接部分303Aは、プラグベース部140と当接する。当接部分303Aとプラグベース部140とが当接することで、当接部分303Aとプラグベース部140との間から光が漏出することを抑制できる。
【0202】
図22に示すように、溝部304Aは、第2面301Bから第1面301Aに向かう方向の穴である。溝部304Aは、第1方向PD1に沿って延びる。溝部304Aには、後述する第1支持片374Aが挿入される。
【0203】
図21~
図23に示すように、第2遮光部分332は、第1遮光部分331から立設し、第3遮光部分333と対向する。第2遮光部分332は、第3方向PD3に沿う方向に延びる。第2遮光部分332は、規制部分302Bと、当接部分303Bと、溝部304Bとを有する。
【0204】
プラグベース部140が当接部分303Bに当接する場合、第2壁202Bから第2壁202Aへ向かう方向へのプラグ部100の移動を規制部分302Bは規制する。規制部分302Bは当接部分303Bより第2遮光部分332から第3遮光部分333に向かう方向に突出している。
【0205】
また、規制部分302Bは、傾斜面を有する。傾斜面は、プラグベース部140の第1規制部148から第3貫通孔203Cの縁に向かう方向に傾斜する。
【0206】
当接部分303Bは、プラグベース部140と当接する。当接部分303Bとプラグベース部140とが当接することで、当接部分303Bとプラグベース部140との間から光が漏出することを抑制できる。
【0207】
溝部304Bは、第2面301Bから第1面301Aに向かう方向の穴である。溝部304Bは、第3方向PD3に沿って延びる。溝部304Bの第3方向PD3の側の端部は、解放される。溝部304Bの第3方向PD3の逆方向の側の端部は、閉塞される。溝部304Bは、第1遮光部分331に向かうほど、溝の幅が大きくなる。換言すると、溝部304Bの第3方向PD3側の端部の溝の幅が大きくなっている。したがって、後述する第2遮光部351の第2支持片374Bを溝部304Bに案内できる。この結果、第2遮光部351の第2支持片374Bを溝部304Bに挿入することが容易となる。
【0208】
図21~
図23に示すように、第3遮光部分333は、第1遮光部分331から立設し、第2遮光部分332と対向する。第3遮光部分333は、第3方向PD3に沿う方向に延びる。第3遮光部分333は、規制部分302Cと、当接部分303Cと、溝部304Cとを有する。
【0209】
プラグベース部140が当接部分303Cに当接する場合、第2壁202Bから第2壁202Aへ向かう方向へのプラグ部100の移動を規制部分302Cは規制する。規制部分302Cは当接部分303Cより第3遮光部分333から第2遮光部分332に向かう方向に突出している。
【0210】
また、規制部分302Cは、傾斜面を有する。傾斜面は、プラグベース部140の第1規制部148から第3貫通孔203Cの縁に向かう方向に傾斜する。
【0211】
当接部分303Cは、プラグベース部140と当接する。当接部分303Cとプラグベース部140とが当接することで、当接部分303Cとプラグベース部140との間から光が漏出することを抑制できる。
【0212】
溝部304Cは、第2面301Bから第1面301Aに向かう方向の穴である。溝部304Cは、第3方向PD3に沿って延びる。溝部304Cの第3方向PD3の側の端部は、解放される。溝部304Cの第3方向PD3の逆方向の側の端部は、閉塞される。溝部304Cは、第1遮光部分331に向かうほど、溝の幅が大きくなる。換言すると、溝部304Cの第3方向PD3側の端部の溝の幅が大きくなっている。したがって、後述する第2遮光部351の第3支持片374Cを溝部304Cに案内できる。この結果、第2遮光部351の第3支持片374Cを溝部304Cに挿入することが容易となる。
【0213】
図20~
図24に示すように、第2遮光部351は、第1遮光板360と、第2遮光板370と、一対の第3遮光板380とを有する。
【0214】
図20に示すように、第1遮光板360は、光源部7とプラグ部100との間に位置する。
図24に示すように、第1遮光板360の上側にはプラグ部100が位置し、第1遮光板360の下側には光源部7が位置する。つまり、第1遮光板360は、光源部7とプラグ部100との間に位置し、収容部21の内部で反射された光が貫通部203の側に向かうことを規制する。第1遮光板360は、第1方向PD1に沿って延びる。
【0215】
図24に示すように、第1遮光板360は、第1係止片361と、第2係止片362とを有する。
【0216】
図24に示すように、第1係止片361は、第1遮光板360から第2壁202Aに向かって突出する。第1係止片361は、収容部21の第2壁202Bの第1係止片221Aと対向する。具体的には、第1係止片221Aの光源部7の側の面と第1係止片361とは対向する。第1係止片221Aは、第1方向PD1に沿って延びる。
【0217】
図24に示すように、第2係止片362は、第1遮光板360から第2壁202Bに向かって突出する。第2係止片362は、収容部21の第2壁202Bの第2係止片221Bと対向する。具体的には、第2係止片221Bの光源部7の側の面と第2係止片362とは対向する。第2係止片221Bは、第1方向PD1に沿って延びる。
【0218】
したがって、第1遮光板360がプラグ部100の側に移動するときに、第2壁202Aの第1係止片221Aと第1係止片361とは当接する。更に、第1遮光板360がプラグ部100の側に移動するときに、第2壁202Bの第2係止片221Bと第2係止片362とは当接する。この結果、第1遮光板360が第1係止片221Aと第2係止片221Bとを超えて、プラグ部100の側に移動することを抑制する。
【0219】
第1方向PD1の第1遮光板360の両方の端部のうちの一方の端部には、一対の第3遮光板380のうち一方の第3遮光板380が配置される。第1方向PD1の第1遮光板360の両方の端部のうちの他方の端部には、一対の第3遮光板380のうち他方の第3遮光板380が配置される。第2方向PD2の第1遮光板360の一方の端部には、第1係止片361が配置される。第2方向PD2の第1遮光板360の他方の端部には、第2係止片362が配置される。第1係止片361と第2係止片362との間には、第2遮光板370が配置される。
【0220】
また、第1遮光板360は、複数の位置決め部363を有する。複数の位置決め部363は、第1遮光板360から第3方向PD3に突出する。位置決め部363は、第1ユニットU1が第2ユニットU2の収容部21に収容される際の位置決めに使用される。したがって、第1ユニットU1のカバー部材3が第2ユニットU2の収容部21に過剰に収容されることを抑制できる。また、第1ユニットU1のカバー部材3が第2ユニットU2の収容部21から過剰に突出することを抑制できる。この結果、第2ユニットU2の収容部21の内部で第1ユニットU1を適正な位置に配置できる。
【0221】
よって、第2ユニットU2の収容部21の開口と第1ユニットU1のカバー部材3の下面31とが面一となる。よって、第1ユニットU1を第2ユニットU2の収容部21に収容した際の美観を向上させることができる。また、位置決め部363によって第1ユニットU1の位置が決定されるため、第1ユニットU1を第2ユニットU2に取り付ける際の作業効率が向上する。
【0222】
図24に示すように、第2遮光板370は、プラグ部100と第2壁202Aとの間に位置する。具体的には、第2遮光板370は、プラグ部100と第2壁202Aとの間に位置し、収容部21の内部で反射された光が貫通部203の側に向かうことを規制する。第2遮光板370は、第1遮光板360から第3方向PD3の逆方向に延びる。第2遮光板370は、第1方向PD1に沿って延びる。また、第2遮光板370は、第3方向PD3に沿って延びる。
【0223】
第2遮光板370は、一対の第3係止片371と、第1支持片374Aと、第2支持片374Bと、第3支持片374Cと、開口370Hとを有する。
【0224】
第1方向PD1の第2遮光板370の両方の端部のうちの一方の端部には、一対の第3係止片371のうち一方の第3係止片371が配置される。また、第2遮光板370の一方の端部と第1遮光板360の一方の端部との間には、スリット365が位置する。つまり、第2遮光板370の一方の端部と第1遮光板360の一方の端部とは離間した状態となる。よって、第2遮光板370の一方の端部は、第1遮光板360に向かう方向、または、第2壁202Aに向かう方向に揺動する。
【0225】
第1方向PD1の第2遮光板370の両方の端部のうちの他方の端部には、一対の第3係止片371のうち他方の第3係止片371が配置される。また、第2遮光板370の他方の端部と第1遮光板360の他方の端部との間には、スリット365が位置する。つまり、第2遮光板370の他方の端部と第1遮光板360の他方の端部とは離間した状態となる。よって、第2遮光板370の他方の端部は、第1遮光板360に向かう方向、または、第2壁202Aに向かう方向に揺動する。
【0226】
図24に示すように、一対の第3係止片371のそれぞれは、第2遮光板370から第2壁202Aに向かって突出する。また、
図24に示すように、一対の第3係止片371のそれぞれは、第2遮光板370から第2壁202Bに向かって突出する。よって、一対の第3係止片371のそれぞれの強度が向上する。また、一対の第3係止片371は、第2方向PD2に沿って延びる。よって、作業者は一対の第3係止片371の第2方向PD2に沿って延びる部分を利用して第2遮光部351を収容部21から取り外すことができる。例えば、作業者は一対の第3係止片371の第2方向PD2に沿って延びる部分を指で掴んで、一対の第3係止片371を第1遮光板360に向かう方向に移動させる。一対の第3係止片371が第1遮光板360に向かう方向に移動することで、第2遮光部351が収容部21から取り外すことができる。また、一対の第3係止片371の第2方向PD2に沿って延びる部分を作業者が指で掴むことが可能なため、第2遮光部351の取付作業及び取外作業の効率が向上する。
【0227】
一対の第3係止片371のそれぞれは、対向面373と傾斜面376とを有する。対向面373は、第1係止片221Aの第1壁201の側の面と対向する。したがって、第2遮光板370が光源部7の側に移動するときに、第3係止片371の対向面373と第1係止片221Aとは当接する。この結果、第2遮光板370が第1係止片221Aを超えて、光源部7の側に移動することを抑制する。
【0228】
傾斜面376は、対向面373からプラグ部100の側に向かって傾斜する。第2遮光部351を収容部21に取り付ける際に、第3方向PD3の側から第2遮光部351を収容部21に挿入する。この際、傾斜面376は第1係止片221Aに当接する。第1係止片221Aに傾斜面376が当接することで、傾斜面376は第1係止片221Aに押される。よって、第2遮光板370の両方の端部を第1遮光板360の方向に移動させる。
【0229】
更に、第2遮光板370を第1壁201の側に更に挿入することで、第1係止片221Aの第1壁201の側の面と、一対の第3係止片371の対向面373とが対向する。更に、第1係止片221Aの光源部7の側の面と第1係止片361とが対向し、第2係止片221Bの光源部7の側の面と第2係止片362とが対向する。したがって、第2遮光部351の光源部7側に向かう方向の移動と第1壁201側に向かう方向の移動とが抑制される。この結果、一対の第3係止片371と第1係止片361と第2係止片362とによって、第2遮光部351の位置が固定される。
【0230】
また、一対の第3係止片371のうちの少なくとも一方は、切欠き部分を有していてもよい。
図24に示すように、切欠き部分は、第3係止片371と第3遮光板380との間に形成される。切欠き部分には、プラグ部100に接続される電源線(図示せず)が配置される。切欠き部分によって、電源線の位置を決定できる。
【0231】
開口370Hは、一対の第3係止片371の間に位置する。
図21に示すように、開口370Hには第1遮光部301が位置する。開口370Hは、第1支持片374Aと、第2支持片374Bと、第3支持片374Cとによって囲まれる。
【0232】
第1支持片374Aは、第1遮光部301の第1遮光部分331を支持する。具体的には、
図20に示すように、第1遮光部分331の溝部304Aに第1支持片374Aが挿入されることで、第1支持片374Aは第1遮光部分331を支持する。また、第1遮光部分331の溝部304Aに第1支持片374Aが挿入されることで、第1遮光部分331と第1支持片374Aとの間から光が漏出することを抑制できる。
【0233】
第2支持片374Bは、第1遮光部301の第2遮光部分332を支持する。具体的には、第2遮光部分332の溝部304Bに第2支持片374Bが挿入されることで、第2支持片374Bは第2遮光部分332を支持する。また、第2遮光部分332の溝部304Bに第2支持片374Bが挿入されることで、第2遮光部分332と第2支持片374Bとの間から光が漏出することを抑制できる。
【0234】
第3支持片374Cは、第1遮光部301の第3遮光部分333を支持する。具体的には、第3遮光部分333の溝部304Cに第3支持片374Cが挿入されることで、第3支持片374Cは第3遮光部分333を支持する。また、第3遮光部分333の溝部304Cに第3支持片374Cが挿入されることで、第3遮光部分333と第3支持片374Cとの間から光が漏出することを抑制できる。
【0235】
一対の第3遮光板380は、収容部21の内部で反射された光が第1方向PD1から貫通部203の側に向かうことを規制する。第3遮光板380は、第1遮光板360から第3方向PD3の逆方向に立設される。第3遮光板380は、第3方向PD3に沿って延びる。
【0236】
図24に示すように、実施形態3の照明器具1の形状とレール部Rの形状とは、略一致する。例えば、第1ユニットU1を収容した第2ユニットU2の断面形状は矩形状である。具体的には、第1ユニットU1を収容した第2ユニットU2の形状は直方体である。また、レール部Rの断面形状も矩形状である。具体的には、レール部Rの形状は直方体である。そして、第1ユニットU1は、第2ユニットU2に収容される。第2ユニットU2が第1ユニットU1に収容された照明器具1は第1方向PD1に沿って延び、レール部Rも第1方向PD1に沿って延びる。更に、第2方向PD2の照明器具1の長さと、第2方向PD2のレール部Rの長さとは略一致する。よって、レール部Rに照明器具1を連結した際に、プラグ部100の連結部120のほぼ全体がレール部Rの内部に収容され、照明器具1をレール部Rの近い位置に配置できる。したがって、照明器具1をレール部Rに取り付けた際に照明器具1とレール部Rとの間にできる間隙を低減できる。この結果、照明器具1とレール部Rとの間の隙間が小さくなり、隙間ができることによる美観の低減を抑制できる。また、照明器具1とレール部Rとの間の隙間が小さくなることで、第2壁202とレール部Rの側面R4とが連続的な面で構成されるように見えるため、照明器具1とレール部Rとの外観上の一体感を高めることができる。
【0237】
更に、照明器具1とレール部Rとは直方体であるため、照明器具1とレール部Rとの形状が統一される。更に、照明器具1の延びる方向とレール部Rの延びる方向とが統一される。更に、第2方向PD2おける照明器具1の長さとレール部Rの長さとが統一される。つまり、照明器具1をレール部Rに取り付けた際に、照明器具1とレール部Rとの一体感が向上する。この結果、使用者にレール部Rに照明器具1を取り付けた際の違和感を抑制できる。
【0238】
次に
図25を参照して実施形態3の照明器具1を更に詳しく説明する。
図25は、フィニッシャーRFを有するレール部Rを示す図である。
図25に示すように、レール部Rは、フィニッシャーRFを備えてもよい。フィニッシャーRFは、レール部Rの第1方向PD1の端部を閉塞する。
【0239】
実施形態3の照明器具1のプラグ部100は、第2閉塞部材23から第1方向PD1に所定距離だけ離れて配置される。所定距離は、第1方向PD1におけるフィニッシャーRFの長さよりも長い。具体的には、所定距離は、第1方向PD1におけるフィニッシャーRFの長さと、第1方向PD1におけるレール部Rの一部の長さとの合計である。つまり、
図25に示すように、照明器具1の端部とフィニッシャーRFの端部とが面一になるように、レール部Rに照明器具1を取り付けることができる。よって、レール部Rの長さとフィニッシャーRFの長さとの合計と、照明器具1の長さが略一致する。この結果、レール部RとフィニッシャーRFと照明器具1との一体感を向上できる。よって、使用者が感じる違和感を低減できる。
【0240】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の速度、材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0241】
(1)実施形態1の一対のプラグ部100のうちの一方は、中継端子部181を有していたが、これに限らない。中継端子部181は、一対のプラグ部100の各々が有していてもよい。一対のプラグ部100の各々が中継端子部181を有する場合、照明器具1は、一対のプラグ部100と、一対のプラグ部100のそれぞれに対応する複数の電源部15と、複数の電源部15のそれぞれに対応する複数の光源部7とを備える。
【0242】
例えば、調色制御が可能な照明器具1の場合、一対のプラグ部100のうちの一方のプラグ部100は、第1電源部に電力を供給する。第1電源部は、第1光色の光を出射する第1光源部に電力を供給する。また、一対のプラグ部100のうちの他方のプラグ部100は、第2電源部に電力を供給する。第2電源部は、第1光色と異なる第2光色の光を出射する第2光源部に電力を供給する。
【0243】
また、例えば、複数の電源部15の各々に実行される制御内容が異なる照明器具1の場合、一対のプラグ部100のうちの一方のプラグ部100は、第1電源部に電力を供給する。第1電源部は、例えば、PWM(Pulse Width Modulation)制御に対応する。また、一対のプラグ部100のうちの他方のプラグ部100は、第2電源部に電力を供給する。第2電源部は、例えば、DALI(Digital Addressable Lighting Interface)制御に対応する。DALI(登録商標)制御は、照明器具の制御規格である。
【0244】
また、中継端子部181を有するプラグ部100の数は、2つに限られず、照明器具1は3以上のプラグ部100を有していてもよい。つまり、照明器具1は、複数のプラグ部100と、複数のプラグ部100の数に応じた複数の電源部15と、複数の電源部15の数に応じた光源部7とを有していてもよい。
【0245】
実施形態1から実施形態3で説明した照明器具1は、レール部Rの模様と同様の模様を有してもよい。また、照明器具1とレール部Rとは、同様の色を有してもよい。照明器具1とレール部Rとの模様及び色を同じにすることで、照明器具1とレール部Rとの一体感が更に向上する。
【0246】
実施形態1から実施形態3で説明した照明器具1では、ビスによって取付部材19で第1ユニットU1を第2ユニットU2に取り付けていたが、これに限らない。例えば、取付部材19は、板バネのような弾性部を有していてもよい。弾性部は、一対の取付部を有している。一対の取付部は、互いに対向する。一対の取付部のうちの一方は、例えば、第2壁202Aの側に付勢される。一対の取付部のうちの他方は、例えば、第2壁202Bの側に付勢される。よって、第1ユニットU1を第2ユニットU2の収容部21に収容した際に取付部材19が第2壁202Aと第2壁202Bとに当接する。これによって、第1ユニットU1が第2ユニットU2に取り付けられる。
【産業上の利用可能性】
【0247】
本発明は、照明器具を提供するものであり、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0248】
1 :照明器具
7 :光源部
13 :ベース部材
15 :電源部
21 :収容部
100 :プラグ部
120 :連結部
130 :切替部
138F :第2係合部(係合凹部)
144A :第1係合部(係合凸部)
144B :第1係合凸部(係合凸部)
144C :第2係合凸部(係合凸部)
148 :第1規制部
160 :導電部
181 :中継端子部
201 :第1壁
202 :第2壁
203 :貫通部
AX :回動軸芯
B1 :第1主面
B2 :第2主面
R :レール部
RA :第1回動方向
RB :第2回動方向
SP :特定部