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特許7649815toll様受容体モジュレーターの固体形態
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-12
(45)【発行日】2025-03-21
(54)【発明の名称】toll様受容体モジュレーターの固体形態
(51)【国際特許分類】
   C07D 471/04 20060101AFI20250313BHJP
   A61K 31/519 20060101ALI20250313BHJP
   A61P 31/20 20060101ALI20250313BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20250313BHJP
【FI】
C07D471/04 116
A61K31/519
A61P31/20
A61P43/00 121
【請求項の数】 37
(21)【出願番号】P 2023086932
(22)【出願日】2023-05-26
(62)【分割の表示】P 2021560855の分割
【原出願日】2020-04-15
(65)【公開番号】P2023099811
(43)【公開日】2023-07-13
【審査請求日】2023-05-26
(31)【優先権主張番号】62/835,335
(32)【優先日】2019-04-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500029420
【氏名又は名称】ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】シルヴィ エム. アスラン
(72)【発明者】
【氏名】パーベル アール. バダロフ
(72)【発明者】
【氏名】ヘンリー ジー. モリソン
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー エス. リージェンス
(72)【発明者】
【氏名】ティアゴ ヴィエイラ
【審査官】谷尾 忍
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-509667(JP,A)
【文献】特表2018-527366(JP,A)
【文献】特許第7288519(JP,B2)
【文献】特表2018-522883(JP,A)
【文献】平山令明,有機化合物結晶作製ハンドブック,丸善株式会社,2008年,pp. 17-23,37-40,45-51,57-65,ISBN 978-4-621-07991-1
【文献】BYRN, S. et al.,Pharmaceutical Solids: A Strategic Approach to Regulatory Considerations,Pharmaceutical Research,1995年,Vol.12, No.7,pp.945-954
【文献】SAVJANI, K.T. et al.,Drug Solubility: Importance and Enhancement Techniques,International Scholarly Research Network ISRN Pharmaceutics,2012年,Vol.2012,p.1-10
【文献】Mino R. CAIRA,CRYSTALLINE POLYMORPHISM OF ORGANIC COMPOUNDS,TOPICS IN CURRENT CHEMISTRY,ドイツ,SPRINGER,1998年,vol.198,p.163-208,http://link.springer.com/chapter/10.1007%2F3-540-69178-2_5?LI=true#page-1
【文献】芦澤一英,医薬品の多形現象と晶析の化学,2002年,p.273,278,305-17
【文献】高田則幸,創薬段階における原薬Formスクリーニングと選択,PHARM STAGE,Vol.6, No.10,2007年01月15日,p.20-25
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D 471/04
A61K 31/519
A61K 45/00
A61K 31/7088
A61K 31/713
A61K 31/675
A61K 31/522
A61K 31/513
A61K 31/506
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
6.3°、9.9°、12.5°、17.7°、18.3°、19.2°、23.4°、25.7°、または28.1°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多いピークを含むX線粉末回折(XRPD)パターンによって特徴付けられる、化合物I酒石酸である、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オール酒石酸
【化24】
の結
【請求項2】
6.3°、9.9°、12.5°、17.7°、18.3°、19.2°、23.4°、25.7°、または28.1°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、請求項1に記載の結
【請求項3】
6.3°、18.3°、および23.4°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、請求項1または請求項2に記載の結
【請求項4】
前記XRPDパターンが、9.9°、12.5°、17.7°、19.2°、25.7°、または28.1°2θ(±0.2°2θ)において1個または複数の追加のピークをさらに含む、請求項3に記載の結
【請求項5】
前記XRPDパターンが、9.9°、12.5°、17.7°、19.2°、25.7°、または28.1°2θ(±0.2°2θ)において2個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む、請求項3または請求項4に記載の結
【請求項6】
9.9°、12.5°、および17.7°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、請求項1または請求項2に記載の結
【請求項7】
前記XRPDパターンが、6.3°、18.3°、19.2°、23.4°、25.7°、または28.1°2θ(±0.2°2θ)において1個または複数の追加のピークをさらに含む、請求項6に記載の結
【請求項8】
前記XRPDパターンが、6.3°、18.3°、19.2°、23.4°、25.7°、または28.1°2θ(±0.2°2θ)において2個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む、請求項6または請求項7に記載の結
【請求項9】
6.3°、9.9°、12.5°、17.7°、18.3°、19.2°、23.4°、25.7°、および28.1°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、請求項1から8のいずれか一項に記載の結
【請求項10】
57℃の開始温度の吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる、請求項1から9のいずれか一項に記載の結
【請求項11】
7.3°、8.4°、8.8°、13.9°、15.6°、17.7°、20.7°、24.7°、または27.4°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、化合物Iマレイン酸である、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オールマレイン酸
【化25】
の結
【請求項12】
7.3°、8.4°、8.8°、13.9°、15.6°、17.7°、20.7°、24.7°、または27.4°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、請求項11に記載の結
【請求項13】
7.3°、17.7°、および24.7°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、請求項11または請求項12に記載の結
【請求項14】
前記XRPDパターンが、8.4°、8.8°、13.9°、15.6°、20.7°、または27.4°2θ(±0.2°2θ)において1個または複数の追加のピークをさらに含む、請求項13に記載の結
【請求項15】
前記XRPDパターンが、8.4°、8.8°、13.9°、15.6°、20.7°、または27.4°2θ(±0.2°2θ)において2個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む、請求項13または請求項14に記載の結
【請求項16】
13.9°、15.6°、および27.4°2θ(±0.2°2θ)においてピークを
含むXRPDパターンによって特徴付けられる、請求項11または請求項12に記載の結
【請求項17】
前記XRPDパターンが、7.3°、8.4°、8.8°、17.7°、20.7°、または24.7°2θ(±0.2°2θ)において1個または複数の追加のピークをさらに含む、請求項16に記載の結
【請求項18】
前記XRPDパターンが、7.3°、8.4°、8.8°、17.7°、20.7°、または24.7°2θ(±0.2°2θ)において2個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む、請求項16または請求項17に記載の結
【請求項19】
7.3°、8.4°、8.8°、13.9°、15.6°、17.7°、20.7°、24.7°、および27.4°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、請求項11から18のいずれか一項に記載の結
【請求項20】
43℃の開始温度の吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる、請求項11から19のいずれか一項に記載の結
【請求項21】
6.7°、8.3°、10.1°、12.6°、16.1°、18.5°、20.6°、25.2°または27.6°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、化合物Iフマル酸である、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オールフマル酸
【化26】
の結
【請求項22】
6.7°、8.3°、10.1°、12.6°、16.1°、18.5°、20.6°、25.2°または27.6°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、請求項21に記載の結
【請求項23】
6.7°、8.3°、および25.2°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、請求項21または請求項22に記載の結
【請求項24】
前記XRPDパターンが、10.1°、12.6°、16.1°、18.5°、20.6°、または27.6°2θ(±0.2°2θ)において1個または複数の追加のピークをさらに含む、請求項23に記載の結
【請求項25】
前記XRPDパターンが、10.1°、12.6°、16.1°、18.5°、20.6°、または27.6°2θ(±0.2°2θ)において2個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む、請求項23または請求項24に記載の結
【請求項26】
18.5°、20.6°、および27.6°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、請求項21または請求項22に記載の結
【請求項27】
前記XRPDパターンが、6.7°、8.3°、10.1°、12.6°、16.1°、または25.2°2θ(±0.2°2θ)において1個または複数の追加のピークをさらに含む、請求項25に記載の結
【請求項28】
前記XRPDパターンが、6.7°、8.3°、10.1°、12.6°、16.1°、または25.2°2θ(±0.2°2θ)において2個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む、請求項26または請求項27に記載の結
【請求項29】
6.7°、8.3°、10.1°、12.6°、16.1°、18.5°、20.6°、25.2°および27.6°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、請求項21から28のいずれか一項に記載の結
【請求項30】
0℃の開始温度の吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる、請求項21から29のいずれか一項に記載の結
【請求項31】
前記DSCサーモグラムが、67℃の開始温度の第2の吸熱を有する、請求項30に記載の結
【請求項32】
請求項1から31のいずれか一項に記載の結および1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤を含む、医薬組成物。
【請求項33】
前記結が、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オール酒石酸の結晶である、請求項32に記載の医薬組成物。
【請求項34】
前記結が、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オールマレイン酸の結晶である、請求項32に記載の医薬組成物。
【請求項35】
前記結が、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オールフマル酸の結晶である、請求項32に記載の医薬組成物。
【請求項36】
HBV感染症の処置または予防を必要としている被験体における前記HBV感染症を処置または予防するための、請求項1から31のいずれか一項に記載の結を含む組成物または請求項32に記載の医薬組成物。
【請求項37】
HBV感染症を処置または予防するための医薬の製造における、請求項1から31のいずれか一項に記載の結または請求項32に記載の医薬組成物の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2019年4月17日出願の米国仮出願第62/835,335号の利益を主張するものであり、その内容全体が、本明細書中に参照によって組み込まれる。
【0002】
分野
本出願は、一般に、ピリド[3,2 D]ピリミジン化合物を含むToll様受容体調節剤化合物、およびとりわけToll様受容体(例えば、TLR-8)を調節する医薬組成物、ならびにそれらを作製し使用する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
Toll様受容体(TLR)ファミリーは、病原体の認識および先天性免疫の活性化において基本的な役割を演ずる。Toll様受容体8(TLR-8)は、主に骨髄性免疫細胞によって発現し、この受容体の活性化は、広範な免疫学的応答を刺激する。TLR-8のアゴニストは、骨髄性樹状細胞、単球、単球由来樹状細胞、およびクッパー細胞を活性化して、炎症促進性サイトカインおよびケモカイン、例えばインターロイキン-18(IL-18)、インターロイキン-12(IL-12)、腫瘍壊死因子-アルファ(TNF-α)、およびインターフェロン-ガンマ(IFN-γ)の生成をもたらす。そのようなアゴニストは、共刺激分子、例えばCD8細胞、主要組織適合複合体分子(MAIT、NK細胞)、およびケモカイン受容体の、発現の増加も促進する。
【0004】
まとめると、これらの先天性および適応性免疫応答の活性化は、免疫応答を誘導し、自己免疫、炎症、アレルギー、喘息、移植片拒絶、移植片対宿主疾患(GvHD)、感染、がん、および免疫不全を含む様々な状態で治療上の利益を提供する。例えば、B型肝炎に関しては、プロフェッショナル抗原提示細胞(pAPC)および他の肝内免疫細胞上でのTLR8の活性化は、IL-12および炎症促進性サイトカインの誘導と関連し、そのことがHBV特異的T細胞応答を増大させ、肝内NK細胞を活性化し、抗ウイルス免疫の再構成を駆動することが予測される。例えば、Wille-Reece, U.ら、J Exp Med 203巻、1249~1258頁(2006年);Peng, G.ら、Science 309巻、1380~1384頁(2005年);Jo, J.ら、PLoS Pathogens 10巻、e1004210頁(2014年)、およびWatashi, K.ら、J Biol Chem 288巻、31715~31727頁(2013年)を参照されたい。
多種多様な疾患を処置する可能性を踏まえ潜在性を考慮すると、Toll様受容体、例えばTLR-8の新規な調節剤が依然として求められている。オフターゲット傾向についての潜在性を低減した、強力で選択的なTLR-8の調節剤が特に望ましい。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【文献】Wille-Reece, U.ら、J Exp Med 203巻、1249~1258頁(2006年)
【文献】Peng, G.ら、Science 309巻、1380~1384頁(2005年)
【文献】Jo, J.ら、PLoS Pathogens 10巻、e1004210頁(2014年)
【文献】Watashi, K.ら、J Biol Chem 288巻、31715~31727頁(2013年)
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態では、本開示は、10.9°、11.5°、13.2°、14.7°、15.5°、21.4°、21.9°、23.2°、または24.9°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多いピークを含むX線粉末回折(XRPD)パターンによって特徴付けられる、形態Iである、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オール(化合物I)の結晶形を提供する。
【化1】
【0007】
別の実施形態では、本開示は、6.1°、12.2°、15.0°、17.3°、17.8°、18.9°、20.3°、23.2°、または24.1°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、塩酸塩形態Iである、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オール塩酸塩の結晶形を提供する。
【化2】
【0008】
別の実施形態では、本開示は、7.1°、9.7°、14.3°、15.3°、16.1°、19.1°、22.5°、24.0°、または26.0°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、塩酸塩形態IIである、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オール塩酸塩の結晶形を提供する。
【化3】
【0009】
別の実施形態では、本開示は、6.3°、9.9°、12.5°、17.7°、18.3°、19.2°、23.4°、25.7°、または28.1°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、化合物I酒石酸である、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オール酒石酸の結晶
形を提供する。
【化4】
【0010】
別の実施形態では、本開示は、7.3°、8.4°、8.8°、13.9°、15.6°、17.7°、20.7°、24.7°、または27.4°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、化合物Iマレイン酸である、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オールマレイン酸の結晶形を提供する。
【化5】
【0011】
別の実施形態では、本開示は、6.7°、8.3°、10.1°、12.6°、16.1°、18.5°、20.6°、25.2°または27.6°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、化合物Iフマル酸である、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オールフマル酸の結晶形を提供する。
【化6】
【0012】
別の実施形態では、本開示は、5.4°、10.4°、10.8°、15.8°、17.3°、18.1°、20.5°、20.8°、または23.9°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、化合物Iメタンスルホン酸である、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オールメタンスルホン酸の結晶形を提供する。
【化7】
【0013】
別の実施形態では、本開示は、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オールの非晶質固体形態を提供する。
【化8】
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、化合物I形態IについてのXRPDパターンを示す。
【0015】
図2図2は、化合物I形態IについてのDSCサーモグラフを示す。
【0016】
図3図3は、化合物I形態IについてのTGA曲線を示す。
【0017】
図4図4は、化合物I形態IについてのDVS曲線を示す。
【0018】
図5図5は、化合物I HCl塩形態IについてのXRPDパターンを示す。
【0019】
図6図6は、化合物I HCl塩形態IについてのDSCサーモグラフを示す。
【0020】
図7図7は、化合物I HCl塩形態IについてのTGA曲線を示す。
【0021】
図8図8は、化合物I HCl塩形態IについてのDVS曲線を示す。
【0022】
図9図9は、化合物I HCl塩形態IIについてのXRPDパターンを示す。
【0023】
図10図10は、化合物I HCl塩形態IIについてのDSCサーモグラフを示す。
【0024】
図11図11は、化合物I HCl塩形態IIについてのTGA曲線を示す。
【0025】
図12図12は、化合物I HCl塩形態IIについてのDVS曲線を示す。
【0026】
図13図13は、化合物I酒石酸についてのXRPDパターンを示す。
【0027】
図14図14は、化合物I酒石酸についてのDSCサーモグラフを示す。
【0028】
図15図15は、化合物I酒石酸についてのTGA曲線を示す。
【0029】
図16図16は、化合物I酒石酸についてのDVS曲線を示す。
【0030】
図17図17は、化合物Iマレイン酸についてのXRPDパターンを示す。
【0031】
図18図18は、化合物Iマレイン酸についてのDSCサーモグラフを示す。
【0032】
図19図19は、化合物Iマレイン酸についてのTGA曲線を示す。
【0033】
図20図20は、化合物Iマレイン酸についてのDVS曲線を示す。
【0034】
図21図21は、化合物Iフマル酸についてのXRPDパターンを示す。
【0035】
図22図22は、化合物Iフマル酸についてのDSCサーモグラフを示す。
【0036】
図23図23は、化合物Iフマル酸についてのTGA曲線を示す。
【0037】
図24図24は、化合物Iフマル酸についてのDVS曲線を示す。
【0038】
図25図25は、化合物Iメタンスルホン酸についてのXRPDパターンを示す。
【0039】
図26図26は、化合物Iメタンスルホン酸についてのDSCサーモグラフを示す。
【0040】
図27図27は、化合物Iメタンスルホン酸についてのTGA曲線を示す。
【0041】
図28図28は、化合物Iメタンスルホン酸についてのDVS曲線を示す。
【0042】
図29図29は、非晶質(amorhpous)化合物IについてのXRPDパターンを示す。
【0043】
図30図30は、非晶質化合物IについてのDSC曲線を示す。
【発明を実施するための形態】
【0044】
I.概要
本開示は、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オール(化合物I)の固体形態
【化9】
およびその塩、溶媒和物または共結晶の驚くべき発見から生じる。化合物Iは、それに限定されるものではないが、結晶性化合物I形態I、結晶性化合物I HCl形態I、結晶性化合物I HCl形態II、結晶性化合物I酒石酸、結晶性化合物Iマレイン酸、結晶性化合物Iフマル酸、結晶性化合物Iメタンスルホン酸、および非晶質化合物Iを含む様々な結晶形をとることができる。化合物Iは、2つもしくはそれよりも多い結晶形の混合物を形成することができ、または他の結晶形を実質的に含まない単一の結晶形を形成することができる。
【0045】
本明細書で提供された、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オール(化合物I)の固体形態のX線粉末回折(XRPD)パターンを、Cu Kα放射線を使用して収集した。
II.定義
【0046】
本明細書において使用される場合、以下の用語および句は、一般に、それらが使用される文脈によりそれ以外が示される場合を除き、下記の通りの意味を有することが企図される。
【0047】
「水和物」は、化合物Iおよび水を合わせることによって形成された複合体を指す。この用語は、化学量論的および非化学量論的水和物を含む。
【0048】
「溶媒和物」は、化合物Iおよび溶媒を合わせることによって形成された複合体を指す。
【0049】
「脱溶媒和された」は、本明細書に記載される通りの溶媒和物であり、それから溶媒分子が部分的または完全に除去された化合物Iの形態を指す。脱溶媒和された形態を生成するための脱溶媒和技術には、それに限定されるものではないが、化合物Iの形態(溶媒和物)を真空に曝露すること、溶媒和物を高温に晒すこと、溶媒和物をガス、例えば空気もしくは窒素のストリームに曝露すること、またはそれらの任意の組合せが含まれる。したがって、脱溶媒和された化合物Iの形態は、無水物であってもよく、すなわち溶媒分子を全く有していなくてもよく、または部分的に溶媒和されていてもよく、ここで溶媒分子は、化学量論量または非化学量論量で存在する。
【0050】
「アルコール」は、ヒドロキシ基を有する溶媒を指す。代表的なアルコールは、任意の適切な数の炭素原子、例えばC~C、および任意の適切な数のヒドロキシ基、例えば1~3個を有することができる。例示的なアルコールとして、それに限定されるものではないが、メタノール、エタノール、n-プロパノール、i-プロパノール等が挙げられる。
【0051】
「治療有効量」は、処置を必要とする哺乳動物に投与される場合、以下に定義される通りこのような処置をもたらすのに十分な量を指す。治療有効量は、処置されている被験体、被験体の重量および年齢、疾患状態の重症度、投与の様式等に応じて変わり、当業者によって容易に決定され得る。
【0052】
「化合物Iの他の結晶形を実質的に含まない」は、10%未満の化合物Iの他の結晶形を含有する、化合物Iの結晶形を指す。例えば、実質的に含まないとは、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満、または1%未満の化合物Iの他の結晶形を含有する、化合物Iの結晶形を指すことができる。好ましくは、実質的に含まないとは、5%未満の化合物Iの他の結晶形を含有する、化合物Iの結晶形を指す。好ましくは、実質的に含まないとは、1%未満の化合物Iの他の結晶形を含有する、化合物Iの結晶形を指す。
III.化合物Iの固体形態
【0053】
本開示は、結晶形および非晶質形態、ならびに塩、溶媒和物および水和物形態を含む、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オール(化合物I、米国特許第9,670,205号を参照されたい)の固体形態を提供する。一部の実施形態では、本開示は、構造
【化10】
を有する化合物Iの結晶形、およびその塩、溶媒和物または水和物を提供する。
【0054】
化合物Iは、それに限定されるものではないが、形態I、HCl塩、HCl塩形態I、HCl塩形態II、化合物I酒石酸、化合物Iマレイン酸、化合物Iフマル酸、および化合物Iメタンスルホン酸を含む様々な結晶形をとることができる。化合物Iは、2つもしくはそれよりも多い結晶形の混合物を形成することができ、または他の結晶形を実質的に含まない単一の結晶形を形成することができる。化合物1は、固体非晶質形態をとることもできる。
【0055】
一部の実施形態では、本開示は、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オール(化合物I)の結晶形
【化11】
またはその薬学的に許容される塩もしくは共結晶を提供する。化合物Iの結晶形は、無水、塩、溶媒和物または共結晶であってもよい。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形は、塩または共結晶であってもよい。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形は、無水であってもよく、または溶媒和されていてもよい。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形は、水和されていてもよい。
【0056】
一部の実施形態では、本開示は、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オールの形態I、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オールのHCl塩形態I、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オールのHCl塩形態II、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オール酒石酸、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オールマレイン酸、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オールフマル酸、および(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オールメタンスルホン酸からなる群から選択される化合物を提供する。一部の実施形態では、本開示は、非晶質(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オールを提供する。
形態I
【0057】
一部の実施形態では、本開示は、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[
3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オールの結晶形を提供し、ここで結晶形は、形態Iである。一部の実施形態では、本開示は、10.9°、11.5°、13.2°、14.7°、15.5°、21.4°、21.9°、23.2°、または24.9°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多いピークを含むX線粉末回折(XRPD)パターンによって特徴付けられる、形態Iである、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オール(化合物I)の結晶形を提供する。
【化12】
【0058】
一部の実施形態では、形態Iは、10.9°、11.5°、13.2°、14.7°、15.5°、21.4°、21.9°、23.2°、または24.9°2θ(±0.2°2θ)において4個、5個、6個、7個、8個または9個のピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、形態Iは、10.9°、11.5°、13.2°、14.7°、15.5°、21.4°、21.9°、23.2°、または24.9°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、形態Iは、10.9°、11.5°、13.2°、14.7°、15.5°、21.4°、21.9°、23.2°、または24.9°2θ(±0.2°2θ)において5個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、形態Iは、10.9°、11.5°、13.2°、14.7°、15.5°、21.4°、21.9°、23.2°、または24.9°2θ(±0.2°2θ)において6個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、形態Iは、10.9°、11.5°、13.2°、14.7°、15.5°、21.4°、21.9°、23.2°、または24.9°2θ(±0.2°2θ)において7個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、形態Iは、10.9°、11.5°、13.2°、14.7°、15.5°、21.4°、21.9°、23.2°、または24.9°2θ(±0.2°2θ)において8個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。
【0059】
一部の実施形態では、形態Iは、15.5°、21.4°、および21.9°(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、XRPDパターンは、10.9°、11.5°、13.2°、14.7°、23.2°、または24.9°2θ(±0.2°2θ)において1個、2個、3個、4個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、10.9°、11.5°、13.2°、14.7°、23.2°、または24.9°2θ(±0.2°2θ)において1個または複数の追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、10.9°、11.5°、13.2°、14.7°、23.2°、または24.9°2θ(±0.2°2θ)において2個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、10.9°、11.5°、13.2°、14.7°、23.2°、または24.9°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、10.9°、11.5°、13.2°、14.7°、23.2°、または24.9°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、10.9°、11.5
°、13.2°、14.7°、23.2°、および24.9°2θ(±0.2°2θ)において追加のピークをさらに含む。
【0060】
一部の実施形態では、形態Iは、10.9°、13.2°、および14.7°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、XRPDパターンは、11.5°、15.5°、21.4°、21.9°、23.2°、または24.9°2θ(±0.2°2θ)において1個、2個、3個、4個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、11.5°、15.5°、21.4°、21.9°、23.2°、または24.9°2θ(±0.2°2θ)において1個または複数の追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、11.5°、15.5°、21.4°、21.9°、23.2°、または24.9°2θ(±0.2°2θ)において2個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、11.5°、15.5°、21.4°、21.9°、23.2°、または24.9°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、11.5°、15.5°、21.4°、21.9°、23.2°、または24.9°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、11.5°、15.5°、21.4°、21.9°、23.2°、および24.9°2θ(±0.2°2θ)において追加のピークをさらに含む。
【0061】
一部の実施形態では、形態Iは、10.9°、13.2°、14.7°、15.5°、21.4°、または21.9°(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、形態Iは、10.9°、13.2°、14.7°、15.5°、21.4°、または21.9°(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、形態Iは、10.9°、13.2°、14.7°、15.5°、21.4°、または21.9°(±0.2°2θ)において5個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、形態Iは、10.9°、13.2°、14.7°、15.5°、21.4°、および21.9°(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。
【0062】
一部の実施形態では、形態Iは、10.9°、11.5°、13.2°、14.7°、15.5°、21.4°、21.9°、23.2°、および24.9°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、形態Iは、単結晶X線結晶構造解析によって決定される場合に、以下の寸法:a=8.0344(2)Å、b=8.0344(2)Å、c=23.7871(7)Å、α=90°、β=90°、およびγ=90°の単位胞によって特徴付けられる。一部の実施形態では、形態Iは、図1に実質的に示されるXRPDパターンによって特徴付けられる。
【0063】
一部の実施形態では、形態Iは、約164℃の開始温度(onset)の吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる。一部の実施形態では、形態Iは、図2に実質的に示されるDSCサーモグラムによって特徴付けられる。一部の実施形態では、形態Iは、図3の熱重量分析(TGA)曲線によって特徴付けられる。一部の実施形態では、形態Iは、図4の動的蒸気吸着(DVS)曲線によって特徴付けられる。
【0064】
一部の実施形態では、形態Iは、以下の、(a)10.9°、11.5°、13.2°、14.7°、15.5°、21.4°、21.9°、23.2°、および24.9°2
θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターン、(b)単結晶X線結晶構造解析によって決定される場合に、以下の寸法:a=8.0344(2)Å、b=8.0344(2)Å、c=23.7871(7)Å、α=90°、β=90°、およびγ=90°の単位胞、ならびに(c)約164℃の開始温度の吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムのうちの1つまたは複数によって特徴付けられる。一部の実施形態では、形態Iは、以下の、(a)10.9°、11.5°、13.2°、14.7°、15.5°、21.4°、21.9°、23.2°、および24.9°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターン、(b)単結晶X線結晶構造解析によって決定される場合に、以下の寸法:a=8.0344(2)Å、b=8.0344(2)Å、c=23.7871(7)Å、α=90°、β=90°、およびγ=90°の単位胞、ならびに(c)約164℃の開始温度の吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムのうちの2つまたはそれよりも多くによって特徴付けられる。一部の実施形態では、形態Iは、以下の、(a)10.9°、13.2°、14.7°、15.5°、21.4°、21.9°、23.2°、および24.9°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターン、(b)単結晶X線結晶構造解析によって決定される場合に、以下の寸法:a=8.0344(2)Å、b=8.0344(2)Å、c=23.7871(7)Å、α=90°、β=90°、およびγ=90°の単位胞、ならびに(c)約164℃の開始温度の吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる。
【0065】
一部の実施形態では、形態Iは、以下の、(a)図1に実質的に示されるXRPDパターン、(b)単結晶X線結晶構造解析によって決定される場合に、以下の寸法:a=8.0344(2)Å、b=8.0344(2)Å、c=23.7871(7)Å、α=90°、β=90°、およびγ=90°の単位胞、(c)図2に実質的に示されるDSCサーモグラム、(d)図3に実質的に示される熱重量分析(TGA)曲線、ならびに(e)図4に実質的に示される動的蒸気吸着(DVS)曲線のうちの1つまたは複数によって特徴付けられる。一部の実施形態では、形態Iは、以下の、(a)図1に実質的に示されるXRPDパターン、(b)単結晶X線結晶構造解析によって決定される場合に、以下の寸法:a=8.0344(2)Å、b=8.0344(2)Å、c=23.7871(7)Å、α=90°、β=90°、およびγ=90°の単位胞、(c)図2に実質的に示されるDSCサーモグラム、(d)図3に実質的に示される熱重量分析(TGA)曲線、ならびに(e)図4に実質的に示される動的蒸気吸着(DVS)曲線のうちの2つまたはそれよりも多くによって特徴付けられる。一部の実施形態では、形態Iは、以下の、(a)図1に実質的に示されるXRPDパターン、(b)単結晶X線結晶構造解析によって決定される場合に、以下の寸法:a=8.0344(2)Å、b=8.0344(2)Å、c=23.7871(7)Å、α=90°、β=90°、およびγ=90°の単位胞、(c)図2に実質的に示されるDSCサーモグラム、(d)図3に実質的に示される熱重量分析(TGA)曲線、ならびに(e)図4に実質的に示される動的蒸気吸着(DVS)曲線によって特徴付けられる。
HCl塩,形態I
【0066】
一部の実施形態では、本開示は、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オールの結晶形を提供し、ここで結晶形は、HCl塩形態Iである。一部の実施形態では、本開示は、6.1°、12.2°、15.0°、17.3°、17.8°、18.9°、20.3°、23.2°、または24.1°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、塩酸塩形態Iである、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オール塩酸塩の結晶形を提供する。
【化13】
【0067】
一部の実施形態では、塩酸塩形態Iは、6.1°、12.2°、15.0°、17.3°、17.8°、18.9°、20.3°、23.2°、または24.1°2θ(±0.2°2θ)において4個、5個、6個、7個、8個または9個のピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、塩酸塩形態Iである。一部の実施形態では、塩酸塩形態Iは、6.1°、12.2°、15.0°、17.3°、17.8°、18.9°、20.3°、23.2°、または24.1°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、塩酸塩形態Iである。一部の実施形態では、塩酸塩形態Iは、6.1°、12.2°、15.0°、17.3°、17.8°、18.9°、20.3°、23.2°、または24.1°2θ(±0.2°2θ)において5個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、塩酸塩形態Iである。一部の実施形態では、塩酸塩形態Iは、6.1°、12.2°、15.0°、17.3°、17.8°、18.9°、20.3°、23.2°、または24.1°2θ(±0.2°2θ)において6個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、塩酸塩形態Iである。一部の実施形態では、塩酸塩形態Iは、6.1°、12.2°、15.0°、17.3°、17.8°、18.9°、20.3°、23.2°、または24.1°2θ(±0.2°2θ)において7個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、塩酸塩形態Iである。一部の実施形態では、塩酸塩形態Iは、6.1°、12.2°、15.0°、17.3°、17.8°、18.9°、20.3°、23.2°、または24.1°2θ(±0.2°2θ)において8個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、塩酸塩形態Iである。
【0068】
一部の実施形態では、塩酸塩形態Iは、6.1°、15.0°、および17.8°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、塩酸塩形態Iは、12.2°、17.3°、18.9°、20.3°、23.2°、または24.1°2θ(±0.2°2θ)において1個または複数の追加のピークをさらに含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、塩酸塩形態Iは、12.2°、17.3°、18.9°、20.3°、23.2°、または24.1°2θ(±0.2°2θ)において2個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、塩酸塩形態Iは、12.2°、17.3°、18.9°、20.3°、23.2°、または24.1°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、塩酸塩形態Iは、12.2°、17.3°、18.9°、20.3°、23.2°、または24.1°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、塩酸塩形態Iは、12.2°、17.3°、18.9°、20.3°、23.2°、または24.1°2θ(±0.2°2θ)において5個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含むXRPDパターンによって特徴付けられる。
【0069】
一部の実施形態では、塩酸塩形態Iは、12.2°、18.9°、および24.1°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。
一部の実施形態では、塩酸塩形態Iは、6.1°、15.0°、17.3°、17.8°、20.3°または23.2°2θ(±0.2°2θ)において1個または複数の追加のピークをさらに含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、塩酸塩形態Iは、6.1°、15.0°、17.3°、17.8°、20.3°または23.2°2θ(±0.2°2θ)において2個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、塩酸塩形態Iは、6.1°、15.0°、17.3°、17.8°、20.3°または23.2°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、塩酸塩形態Iは、6.1°、15.0°、17.3°、17.8°、20.3°または23.2°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、塩酸塩形態Iは、6.1°、15.0°、17.3°、17.8°、20.3°または23.2°2θ(±0.2°2θ)において5個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含むXRPDパターンによって特徴付けられる。
【0070】
一部の実施形態では、塩酸塩形態Iは、6.1°、12.2°、15.0°、17.8°、18.9°、または24.1°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、塩酸塩形態Iは、6.1°、12.2°、15.0°、17.8°、18.9°、または24.1°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、塩酸塩形態Iは、6.1°、12.2°、15.0°、17.8°、18.9°、または24.1°2θ(±0.2°2θ)において5個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、塩酸塩形態Iは、6.1°、12.2°、15.0°、17.8°、18.9°、および24.1°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。
【0071】
一部の実施形態では、塩酸塩形態Iは、6.1°、12.2°、15.0°、17.3°、17.8°、18.9°、20.3°、23.2°、および24.1°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、塩酸塩形態Iは、図5に実質的に示されるXRPDパターンによって特徴付けられる。
【0072】
一部の実施形態では、塩酸塩形態Iは、約135℃の開始温度の吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる。一部の実施形態では、塩酸塩形態Iは、図6に実質的に示されるDSCサーモグラムによって特徴付けられる。一部の実施形態では、塩酸塩形態Iは、図7に実質的に示される熱重量分析(TGA)曲線によって特徴付けられる。一部の実施形態では、塩酸塩形態Iは、図8に実質的に示される動的蒸気吸着(DVS)曲線によって特徴付けられる。
【0073】
一部の実施形態では、塩酸塩形態Iは、(a)6.1°、12.2°、15.0°、17.3°、17.8°、18.9°、20.3°、23.2°、および24.1°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターン、ならびに(b)約135℃の開始温度の吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる。一部の実施形態では、塩酸塩形態Iは、以下の、(a)図5に実質的に示されるXRPDパターン、(b)図6に実質的に示されるDSCサーモグラム、(c)図7に実質的に示される熱重量分析(TGA)曲線、ならびに(d)図8に実質的に示される動的蒸気吸着(DVS)曲線のうちの2つまたはそれよりも多くによって特徴付けられる。
HCl塩,形態II
【0074】
一部の実施形態では、本開示は、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オールの結晶形を提供し、ここで結晶形は、HCl塩形態IIである。一部の実施形態では、本開示は、7.1°、9.7°、14.3°、15.3°、16.1°、19.1°、22.5°、24.0°、または26.0°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、塩酸塩形態IIである、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オール塩酸塩の結晶形を提供する。
【化14】
【0075】
一部の実施形態では、塩酸塩形態IIは、7.1°、9.7°、14.3°、15.3°、16.1°、19.1°、22.5°、24.0°、または26.0°2θ(±0.2°2θ)における4個、5個、6個、7個、8個または9個のピークによって特徴付けられる。一部の実施形態では、塩酸塩形態IIは、7.1°、9.7°、14.3°、15.3°、16.1°、19.1°、22.5°、24.0°、または26.0°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、塩酸塩形態IIは、7.1°、9.7°、14.3°、15.3°、16.1°、19.1°、22.5°、24.0°、または26.0°2θ(±0.2°2θ)において5個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、塩酸塩形態IIは、7.1°、9.7°、14.3°、15.3°、16.1°、19.1°、22.5°、24.0°、または26.0°2θ(±0.2°2θ)において6個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、塩酸塩形態IIは、7.1°、9.7°、14.3°、15.3°、16.1°、19.1°、22.5°、24.0°、または26.0°2θ(±0.2°2θ)において7個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、塩酸塩形態IIは、7.1°、9.7°、14.3°、15.3°、16.1°、19.1°、22.5°、24.0°、または26.0°2θ(±0.2°2θ)において8個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。
【0076】
一部の実施形態では、塩酸塩形態IIは、7.1°、15.3°、および24.0°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、XRPDパターンは、9.7°、14.3°、16.1°、19.1°、22.5°、または26.0°2θ(±0.2°2θ)において1個または複数の追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、9.7°、14.3°、16.1°、19.1°、22.5°、または26.0°2θ(±0.2°2θ)において2個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、9.7°、14.3°、16.1°、19.1°、22.5°、または26.0°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、9.7°、14.3°、16.1°、19.1°、22.5°、または26.0°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、9.7°、14.3°、16.1°、19.1°、22.5°、または26.0
°2θ(±0.2°2θ)において5個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。
【0077】
一部の実施形態では、塩酸塩形態IIは、14.3°、16.1°、および26.0°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、XRPDパターンは、7.1°、9.7°、15.3°、19.1°、22.5°、または24.0°2θ(±0.2°2θ)において1個または複数の追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、7.1°、9.7°、15.3°、19.1°、22.5°、または24.0°2θ(±0.2°2θ)において2個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、7.1°、9.7°、15.3°、19.1°、22.5°、または24.0°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、7.1°、9.7°、15.3°、19.1°、22.5°、または24.0°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、7.1°、9.7°、15.3°、19.1°、22.5°、または24.0°2θ(±0.2°2θ)において5個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。
【0078】
一部の実施形態では、塩酸塩形態IIは、7.1°、14.3°、15.3°、16.1°、24.0°、または26.0°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、塩酸塩形態IIは、7.1°、14.3°、15.3°、16.1°、24.0°、または26.0°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、塩酸塩形態IIは、7.1°、14.3°、15.3°、16.1°、24.0°、または26.0°2θ(±0.2°2θ)において5個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、塩酸塩形態IIは、7.1°、14.3°、15.3°、16.1°、24.0°、および26.0°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。
【0079】
一部の実施形態では、塩酸塩形態IIは、7.1°、9.7°、14.3°、15.3°、16.1°、19.1°、22.5°、24.0°、および26.0°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、塩酸塩形態IIは、図9に実質的に示されるXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、塩酸塩形態IIは、約58℃の開始温度の吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる。一部の実施形態では、塩酸塩形態IIは、図10に実質的に示されるDSCサーモグラムによって特徴付けられる。一部の実施形態では、塩酸塩形態IIは、図11に実質的に示される熱重量分析(TGA)曲線によって特徴付けられる。一部の実施形態では、塩酸塩形態IIは、図12に実質的に示される動的蒸気吸着(DVS)曲線によって特徴付けられる。
【0080】
一部の実施形態では、塩酸塩形態IIは、(a)7.1°、9.7°、14.3°、15.3°、16.1°、19.1°、22.5°、24.0°、および26.0°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターン、ならびに(b)約58℃の開始温度の吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる。一部の実施形態では、塩酸塩形態IIは、以下の、(a)図9に実質的に示されるXRPDパターン、(b)図10に実質的に示されるDSCサーモグラム、(c)図11に実質的に示される熱重量分析(TGA)曲線、ならびに(d)図12に実質的に示される動的蒸気吸着(DVS)曲線のうちの2つまたはそれよりも多くによって特徴付けられる。酒石酸
【0081】
一部の実施形態では、本開示は、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オール酒石酸塩の結晶形を提供し、ここで結晶形は、酒石酸塩である。一部の実施形態では、本開示は、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オールの結晶形を提供し、ここで結晶形は、化合物I酒石酸の共結晶である。一部の実施形態では、本開示は、6.3°、9.9°、12.5°、17.7°、18.3°、19.2°、23.4°、25.7°、または28.1°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、化合物I酒石酸である、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オール酒石酸の結晶形を提供する。
【化15】
【0082】
一部の実施形態では、化合物I酒石酸は、6.3°、9.9°、12.5°、17.7°、18.3°、19.2°、23.4°、25.7°、または28.1°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物I酒石酸は、6.3°、9.9°、12.5°、17.7°、18.3°、19.2°、23.4°、25.7°、または28.1°2θ(±0.2°2θ)において5個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物I酒石酸は、6.3°、9.9°、12.5°、17.7°、18.3°、19.2°、23.4°、25.7°、または28.1°2θ(±0.2°2θ)において6個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物I酒石酸は、6.3°、9.9°、12.5°、17.7°、18.3°、19.2°、23.4°、25.7°、または28.1°2θ(±0.2°2θ)において7個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物I酒石酸は、6.3°、9.9°、12.5°、17.7°、18.3°、19.2°、23.4°、25.7°、または28.1°2θ(±0.2°2θ)において8個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。
【0083】
一部の実施形態では、化合物I酒石酸は、6.3°、18.3°、および23.4°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、XRPDパターンは、9.9°、12.5°、17.7°、19.2°、25.7°、または28.1°2θ(±0.2°2θ)において1個または複数の追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、9.9°、12.5°、17.7°、19.2°、25.7°、または28.1°2θ(±0.2°2θ)において2個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、9.9°、12.5°、17.7°、19.2°、25.7°、または28.1°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、9.9°、12.5°、17.7°、19.2°、25.7°、または28.1°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、9.9°、12.5°、17.7°、19.2°、25.7°、または28.1
°2θ(±0.2°2θ)において5個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、9.9°、12.5°、17.7°、19.2°、25.7°、および28.1°2θ(±0.2°2θ)において追加のピークをさらに含む。
【0084】
一部の実施形態では、化合物I酒石酸は、9.9°、12.5°、および17.7°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、XRPDパターンは、6.3°、18.3°、19.2°、23.4°、25.7°、または28.1°2θ(±0.2°2θ)において1個または複数の追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、6.3°、18.3°、19.2°、23.4°、25.7°、または28.1°2θ(±0.2°2θ)において2個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、6.3°、18.3°、19.2°、23.4°、25.7°、または28.1°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、6.3°、18.3°、19.2°、23.4°、25.7°、または28.1°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、6.3°、18.3°、19.2°、23.4°、25.7°、または28.1°2θ(±0.2°2θ)において5個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、6.3°、18.3°、19.2°、23.4°、25.7°、および28.1°2θ(±0.2°2θ)において追加のピークをさらに含む。
【0085】
一部の実施形態では、化合物I酒石酸は、6.3°、9.9°、12.5°、17.7°、18.3°、または23.4°2θ(±0.2°2θ)における3個またはそれよりも多いXRPDピークによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物I酒石酸は、6.3°、9.9°、12.5°、17.7°、18.3°、または23.4°2θ(±0.2°2θ)における4個またはそれよりも多いXRPDピークによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物I酒石酸は、6.3°、9.9°、12.5°、17.7°、18.3°、または23.4°2θ(±0.2°2θ)における5個またはそれよりも多いXRPDピークによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物I酒石酸は、6.3°、9.9°、12.5°、17.7°、18.3°、および23.4°2θ(±0.2°2θ)におけるXRPDピークによって特徴付けられる。
【0086】
一部の実施形態では、化合物I酒石酸は、6.3°、9.9°、12.5°、17.7°、18.3°、19.2°、23.4°、25.7°、および28.1°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物I酒石酸は、図13に実質的に示されるXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物I酒石酸は、約157℃の開始温度の吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物I酒石酸は、図14に実質的に示されるDSCサーモグラムによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物I酒石酸は、図15に実質的に示されるDSCサーモグラムによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物I酒石酸は、図16に実質的に示される動的蒸気吸着(DVS)曲線によって特徴付けられる。
【0087】
一部の実施形態では、化合物I酒石酸は、(a)6.3°、9.9°、12.5°、17.7°、18.3°、19.2°、23.4°、25.7°、および28.1°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターン、ならびに(b)約157℃の開始温度の吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物I酒石酸は、(a)図13に実質的に示されるXRPD
パターン、(b)図14に実質的に示されるDSCサーモグラム、(c)図15に実質的に示されるDSCサーモグラム、または(d)図16に実質的に示される動的蒸気吸着(DVS)曲線のうちの2つまたはそれよりも多くによって特徴付けられる。
マレイン酸
【0088】
一部の実施形態では、本開示は、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オールの結晶形を提供し、ここで結晶形は、マレイン酸塩である。一部の実施形態では、本開示は、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オールの結晶形を提供し、ここで結晶形は、化合物Iマレイン酸の共結晶である。一部の実施形態では、本開示は、7.3°、8.4°、8.8°、13.9°、15.6°、17.7°、20.7°、24.7°、または27.4°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、化合物Iマレイン酸である、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オールマレイン酸の結晶形を提供する。
【化16】
【0089】
一部の実施形態では、化合物Iマレイン酸は、7.3°、8.4°、8.8°、13.9°、15.6°、17.7°、20.7°、24.7°、または27.4°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iマレイン酸は、7.3°、8.4°、8.8°、13.9°、15.6°、17.7°、20.7°、24.7°、または27.4°2θ(±0.2°2θ)において5個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iマレイン酸は、7.3°、8.4°、8.8°、13.9°、15.6°、17.7°、20.7°、24.7°、または27.4°2θ(±0.2°2θ)において6個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iマレイン酸は、7.3°、8.4°、8.8°、13.9°、15.6°、17.7°、20.7°、24.7°、または27.4°2θ(±0.2°2θ)において7個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iマレイン酸は、7.3°、8.4°、8.8°、13.9°、15.6°、17.7°、20.7°、24.7°、または27.4°2θ(±0.2°2θ)において8個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。
【0090】
一部の実施形態では、化合物Iマレイン酸は、7.3°、17.7°、および24.7°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、XRPDパターンは、8.4°、8.8°、13.9°、15.6°、20.7°、または27.4°2θ(±0.2°2θ)において1個または複数の追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、8.4°、8.8°、13.9°、15.6°、20.7°、または27.4°2θ(±0.2°2θ)において2個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、8.4°、8.8°、13.9°、15.6°、20.7°、または27.4°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多い追加のピークを
さらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、8.4°、8.8°、13.9°、15.6°、20.7°、または27.4°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、8.4°、8.8°、13.9°、15.6°、20.7°、または27.4°2θ(±0.2°2θ)において5個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、8.4°、8.8°、13.9°、15.6°、20.7°、および27.4°2θ(±0.2°2θ)において追加のピークをさらに含む。
【0091】
一部の実施形態では、化合物Iマレイン酸は、13.9°、15.6°、および27.4°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、XRPDパターンは、7.3°、8.4°、8.8°、17.7°、20.7°、または24.7°2θ(±0.2°2θ)における1個または複数の追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、7.3°、8.4°、8.8°、17.7°、20.7°、または24.7°2θ(±0.2°2θ)において2個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、7.3°、8.4°、8.8°、17.7°、20.7°、または24.7°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、7.3°、8.4°、8.8°、17.7°、20.7°、または24.7°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、7.3°、8.4°、8.8°、17.7°、20.7°、または24.7°2θ(±0.2°2θ)において5個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、7.3°、8.4°、8.8°、17.7°、20.7°、および24.7°2θ(±0.2°2θ)において追加のピークをさらに含む。
【0092】
一部の実施形態では、化合物Iマレイン酸は、7.3°、13.9°、15.6°、17.7°、24.7°または27.4°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iマレイン酸は、7.3°、13.9°、15.6°、17.7°、24.7°または27.4°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iマレイン酸は、7.3°、13.9°、15.6°、17.7°、24.7°または27.4°2θ(±0.2°2θ)において5個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iマレイン酸は、7.3°、13.9°、15.6°、17.7°、24.7°および27.4°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。
【0093】
一部の実施形態では、化合物Iマレイン酸は、7.3°、8.4°、8.8°、13.9°、15.6°、17.7°、20.7°、24.7°、および27.4°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iマレイン酸は、図17に実質的に示されるXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iマレイン酸は、約143℃の開始温度の吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iマレイン酸は、図18に実質的に示されるDSCサーモグラムによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iマレイン酸は、図19に実質的に示される熱重量分析(TGA)曲線によって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iマレイン酸は、図20に実質的に示される動的蒸気吸着(DVS)曲線によって特徴付けられる。
【0094】
一部の実施形態では、化合物Iマレイン酸は、(a)7.3°、8.4°、8.8°、13.9°、15.6°、17.7°、20.7°、24.7°、および27.4°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターン、ならびに(b)約143℃の開始温度の吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iマレイン酸は、(a)図17に実質的に示されるXRPDパターン、(b)図18に実質的に示されるDSCサーモグラム、(c)図19に実質的に示される熱重量分析(TGA)曲線、または(d)図20に実質的に示される動的蒸気吸着(DVS)曲線のうちの2つまたはそれよりも多くによって特徴付けられる。フマル酸
【0095】
一部の実施形態では、本開示は、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オールの結晶形を提供し、ここで結晶形は、フマル酸塩である。一部の実施形態では、本開示は、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オールの結晶形を提供し、ここで結晶形は、化合物Iフマル酸の共結晶である。一部の実施形態では、本開示は、6.7°、8.3°、10.1°、12.6°、16.1°、18.5°、20.6°、25.2°または27.6°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、化合物Iフマル酸である、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オールフマル酸の結晶形を提供する。
【化17】
【0096】
一部の実施形態では、化合物Iフマル酸は、6.7°、8.3°、10.1°、12.6°、16.1°、18.5°、20.6°、25.2°または27.6°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iフマル酸は、6.7°、8.3°、10.1°、12.6°、16.1°、18.5°、20.6°、25.2°または27.6°2θ(±0.2°2θ)において5個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iフマル酸は、6.7°、8.3°、10.1°、12.6°、16.1°、18.5°、20.6°、25.2°または27.6°2θ(±0.2°2θ)において6個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iフマル酸は、6.7°、8.3°、10.1°、12.6°、16.1°、18.5°、20.6°、25.2°または27.6°2θ(±0.2°2θ)において7個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iフマル酸は、6.7°、8.3°、10.1°、12.6°、16.1°、18.5°、20.6°、25.2°または27.6°2θ(±0.2°2θ)において8個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。
【0097】
一部の実施形態では、化合物Iフマル酸は、6.7°、8.3°、および25.2°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、XRPDパターンは、10.1°、12.6°、16.1°、18.5°、20.6°、または27.6°2θ(±0.2°2θ)において1個または複数
の追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、10.1°、12.6°、16.1°、18.5°、20.6°、または27.6°2θ(±0.2°2θ)において2個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、10.1°、12.6°、16.1°、18.5°、20.6°、または27.6°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、10.1°、12.6°、16.1°、18.5°、20.6°、または27.6°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、10.1°、12.6°、16.1°、18.5°、20.6°、または27.6°2θ(±0.2°2θ)において5個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、10.1°、12.6°、16.1°、18.5°、20.6°、および27.6°2θ(±0.2°2θ)において追加のピークをさらに含む。
【0098】
一部の実施形態では、化合物Iフマル酸は、18.5°、20.6°、および27.6°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、XRPDパターンは、6.7°、8.3°、10.1°、12.6°、16.1°、または25.2°2θ(±0.2°2θ)において1個または複数の追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、6.7°、8.3°、10.1°、12.6°、16.1°、または25.2°2θ(±0.2°2θ)において2個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、6.7°、8.3°、10.1°、12.6°、16.1°、または25.2°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、6.7°、8.3°、10.1°、12.6°、16.1°、または25.2°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、6.7°、8.3°、10.1°、12.6°、16.1°、または25.2°2θ(±0.2°2θ)において5個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、6.7°、8.3°、10.1°、12.6°、16.1°、または25.2°2θ(±0.2°2θ)において追加のピークをさらに含む。
【0099】
一部の実施形態では、化合物Iフマル酸は、6.7°、8.3°、18.5°、20.6°、25.2°、または27.6°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iフマル酸は、6.7°、8.3°、18.5°、20.6°、25.2°、または27.6°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iフマル酸は、6.7°、8.3°、18.5°、20.6°、25.2°、または27.6°2θ(±0.2°2θ)において5個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iフマル酸は、6.7°、8.3°、18.5°、20.6°、25.2°、および27.6°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。
【0100】
一部の実施形態では、化合物Iフマル酸は、6.7°、8.3°、10.1°、12.6°、16.1°、18.5°、20.6°、25.2°および27.6°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iフマル酸は、図21に実質的に示されるXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iフマル酸は、約70℃の開始温度の吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる。一部の実施形
態では、DSCサーモグラムは、約167℃の開始温度の第2の吸熱を有する。一部の実施形態では、化合物Iフマル酸は、図22に実質的に示されるDSCサーモグラムによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iフマル酸は、図23に実質的に示される熱重量分析(TGA)曲線によって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iフマル酸は、図24に実質的に示される動的蒸気吸着(DVS)曲線によって特徴付けられる。
【0101】
一部の実施形態では、化合物Iフマル酸は、(a)6.7°、8.3°、10.1°、12.6°、16.1°、18.5°、20.6°、25.2°および27.6°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターン、ならびに(b)約70℃の第1の開始温度および約167℃の第2の開始温度の吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iフマル酸は、(a)図21に実質的に示されるXRPDパターン、(b)図22に実質的に示されるDSCサーモグラム、(c)図23に実質的に示される熱重量分析(TGA)曲線、または(d)図24に実質的に示される動的蒸気吸着(DVS)曲線のうちの2つまたはそれよりも多くによって特徴付けられる。
メタンスルホン酸
【0102】
一部の実施形態では、本開示は、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オールの結晶形を提供し、ここで結晶形は、メシル酸塩である。一部の実施形態では、本開示は、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オールの結晶形を提供し、ここで結晶形は、化合物Iメタンスルホン酸の共結晶である。一部の実施形態では、本開示は、5.4°、10.4°、10.8°、15.8°、17.3°、18.1°、20.5°、20.8°、または23.9°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、化合物Iメタンスルホン酸である、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オールメタンスルホン酸の結晶形を提供する。
【化18】
【0103】
一部の実施形態では、化合物Iメタンスルホン酸は、5.4°、10.4°、10.8°、15.8°、17.3°、18.1°、20.5°、20.8°、または23.9°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iメタンスルホン酸は、5.4°、10.4°、10.8°、15.8°、17.3°、18.1°、20.5°、20.8°、または23.9°2θ(±0.2°2θ)において5個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iメタンスルホン酸は、5.4°、10.4°、10.8°、15.8°、17.3°、18.1°、20.5°、20.8°、または23.9°2θ(±0.2°2θ)において6個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iメタンスルホン酸は、5.4°、10.4°、10.8°、15.8°、17.3°、18.1°、20.5°、20.8°、または23.9°2θ(±0.2°2θ)において7個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによっ
て特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iメタンスルホン酸は、5.4°、10.4°、10.8°、15.8°、17.3°、18.1°、20.5°、20.8°、または23.9°2θ(±0.2°2θ)において8個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。
【0104】
一部の実施形態では、化合物Iメタンスルホン酸は、5.4°、18.1°、および20.5°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、XRPDパターンは、10.4°、10.8°、15.8°、17.3°、20.8°、または23.9°2θ(±0.2°2θ)において1個または複数の追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、10.4°、10.8°、15.8°、17.3°、20.8°、または23.9°2θ(±0.2°2θ)において2個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、10.4°、10.8°、15.8°、17.3°、20.8°、または23.9°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、10.4°、10.8°、15.8°、17.3°、20.8°、または23.9°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、10.4°、10.8°、15.8°、17.3°、20.8°、または23.9°2θ(±0.2°2θ)において5個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、10.4°、10.8°、15.8°、17.3°、20.8°、および23.9°2θ(±0.2°2θ)において追加のピークをさらに含む。
【0105】
一部の実施形態では、化合物Iメタンスルホン酸は、15.8°、20.8°、および23.9°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、XRPDパターンは、5.4°、10.4°、10.8°、17.3°、18.1°、または20.5°2θ(±0.2°2θ)において1個または複数の追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、5.4°、10.4°、10.8°、17.3°、18.1°、または20.5°2θ(±0.2°2θ)において2個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、5.4°、10.4°、10.8°、17.3°、18.1°、または20.5°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、5.4°、10.4°、10.8°、17.3°、18.1°、または20.5°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、5.4°、10.4°、10.8°、17.3°、18.1°、または20.5°2θ(±0.2°2θ)において5個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む。一部の実施形態では、XRPDパターンは、5.4°、10.4°、10.8°、17.3°、18.1°、および20.5°2θ(±0.2°2θ)において追加のピークをさらに含む。
【0106】
一部の実施形態では、化合物Iメタンスルホン酸は、5.4°、18.1°、15.8°、20.5°、20.8°、または23.9°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iメタンスルホン酸は、5.4°、18.1°、15.8°、20.5°、20.8°、または23.9°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iメタンスルホン酸は、5.4°、18.1°、15.8°、20.5°、20.8°、または23.9°2θ(±0.2°2θ)において5個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iメタン
スルホン酸は、5.4°、18.1°、15.8°、20.5°、20.8°、および23.9°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。
【0107】
一部の実施形態では、化合物Iメタンスルホン酸は、5.4°、10.4°、10.8°、15.8°、17.3°、18.1°、20.5°、20.8°、および23.9°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iメタンスルホン酸は、図25に実質的に示されるXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iメタンスルホン酸は、約30℃の開始温度の吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる。一部の実施形態では、DSCサーモグラムは、約147℃の開始温度の第2の吸熱を有する。一部の実施形態では、化合物Iメタンスルホン酸は、図26に実質的に示されるDSCサーモグラムによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iメタンスルホン酸は、図27に実質的に示される熱重量分析(TGA)曲線によって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iメタンスルホン酸は、図28に実質的に示される動的蒸気吸着(DVS)曲線によって特徴付けられる。
【0108】
一部の実施形態では、化合物Iメタンスルホン酸は、(a)5.4°、10.4°、10.8°、15.8°、17.3°、18.1°、20.5°、20.8°、および23.9°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターン、ならびに(b)約30℃の開始温度の第1の吸熱および約147℃の開始温度の第2の吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる。一部の実施形態では、化合物Iメタンスルホン酸は、(a)図25に実質的に示されるXRPDパターン、(b)図26に実質的に示されるDSCサーモグラム、(c)図27に実質的に示される熱重量分析(TGA)曲線、または(d)図28に実質的に示される動的蒸気吸着(DVS)曲線のうちの2つまたはそれよりも多くによって特徴付けられる。
非晶質化合物I
【0109】
一部の実施形態では、本開示は、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オールの非晶質固体形態を提供する。
【化19】
【0110】
一部の実施形態では、非晶質化合物Iは、図29に実質的に示されるXRPDパターンによって特徴付けられる。一部の実施形態では、非晶質化合物Iは、図30に実質的に示されるDSCサーモグラムによって特徴付けられる。一部の実施形態では、非晶質化合物Iは、(a)図29に実質的に示されるXRPDパターン、または(b)図30に実質的に示されるDSCサーモグラムのうちの1つまたは複数によって特徴付けられる。
IV.化合物Iの固体形態を調製する方法
【0111】
化合物Iの固体形態は、様々な方法によって調製することができる。例えば、化合物Iを、単一溶媒系に溶解させ、結晶化することができる。あるいは化合物Iを、2種溶媒系から、化合物Iを溶媒(良溶媒)に溶解させ、次にアンチソルベント(貧溶媒(bad solvent))を混合物に添加して化合物Iを結晶化することによって、結晶化する
ことができる。
【0112】
溶媒は、溶液を形成するのに適したいかなる溶媒であってもよい。典型的に溶媒は、極性溶媒であってもよく、これは一部の実施形態では、プロトン性溶媒である。他の適切な溶媒には、非極性溶媒が含まれる。適切な溶媒には、それに限定されるものではないが、水、アルカン、例えばヘプタン、ヘキサン、およびシクロヘキサン、石油エーテル、C~Cアルコール(メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール)、エチレングリコールおよびポリエチレングリコール、例えばPEG400、アルカノエート、例えば酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、および酢酸ブチル、アセトニトリル、アルカノン、例えばアセトン、ブタノン、メチルエチルケトン(MEK)、メチルプロピルケトン(MPK)およびメチルイソ-ブチルケトン(MIBK)、エーテル、例えばジエチルエーテル、メチル-t-ブチルエーテル、テトラヒドロフラン、メチル-テトラヒドロフラン、1,2-ジメトキシエタンおよび1,4-ジオキサン、芳香族、例えばベンゼンおよびトルエン、ハロゲン化溶媒、例えば塩化メチレン、クロロホルムおよび四塩化炭素、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ならびにジメチルホルムアミド(DMF)が含まれる。また、適切な溶媒には、それに限定されるものではないが、ハロゲン化C~Cアルコール(トリフルオロメタノール、トリフルオロエタノール(TFE)、ヘキサフルオロイソプロパノール(HFIPA))が含まれる。例えば、溶媒は、極性非プロトン性溶媒、中でも例えばジクロロメタン、N-メチルピロリドン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、アセトン、メチルエチルケトン、ジメチルホルムアミド(DMF)、アセトニトリル(AcCN)、ジメチルスルホキシド(DMSO)であってもよい。溶媒はまた、極性プロトン性溶媒、中でも例えばt-ブタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、エタノール、メタノール、酢酸、水であってもよい。溶媒はまた、非極性溶媒、例えばヘキサン、ペンタン、石油エーテル、ベンゼン、トルエン、ジエチルエーテル、メチル-t-ブチルエーテル、テトラヒドロフラン、メチル-テトラヒドロフラン、1,2-ジメトキシエタンおよび1,4-ジオキサン、クロロホルム、ならびに四塩化炭素であってもよい。
【0113】
2種またはそれよりも多い溶媒は、任意の適切な比の溶媒混合物で使用することができる。例えば、第1の溶媒および第2の溶媒の比は、10:1~約1:10(体積/体積または重量/重量)、または約10:1~1:5、または約10:1~1:1、または約10:1~5:1、または約5:1~1:5、または約5:1~1:1、または約4:1~1:1、または約3:1~1:1、または約2:1~1:1であってもよい。他の溶媒比には、約10:1、約9:1、約8:1、約7:1、約6:1、約5:1、約4:1、約3:1、約2:1、約1:1、約1:2、約1:3、約1:4、約1:5、約1:6、約1:7、約1:8、約1:9または約1:10(体積/体積または重量/重量)が含まれる。
【0114】
化合物Iの固体形態を調製する方法は、任意の適切な反応条件下で実施することができる。例えば、化合物Iの結晶形を調製する方法は、例えばそれに限定されるものではないが、室温未満で、室温で、または室温を超える任意の適切な温度で実施することができる。一部の実施形態では、温度は、約-78℃~約100℃、または約0℃~約50℃、または約10℃~約30℃であってもよい。例えば、反応混合物は、約20℃、または約25℃、約30℃、約35℃、約40℃、約45℃、約50℃、約55℃、約60℃、約65℃、約70℃、約75℃、約80℃、約85℃、約90℃、約95℃または約100℃の温度であってもよい。反応混合物はまた、約20℃、約15℃、約10℃、約5℃、約0℃、約-5℃、約-10℃、約-20℃、約-30℃、約-40℃、約-50℃、約-60℃、約-70℃または約-78℃の温度であってもよい。一部の実施形態では、温度は、方法において使用される特定の溶媒の還流温度であってもよい。他の実施形態では、化合物Iの結晶形は、化合物Iの1つの結晶形が、化合物Iの第2の結晶形を形成するよ
うに、約100℃を超えて加熱することができる。
【0115】
化合物Iの固体形態を調製する方法は、様々な他のステップを含むことができる。例えば、溶媒を蒸発させることができ、種結晶を混合物に添加することができ、混合物を単回でまたは反復して等で加熱して冷却することができる、などである。例えば、方法は、反応混合物を、約20℃、または約25℃、約30℃、約35℃、約40℃、約45℃、約50℃、約55℃、約60℃、約65℃、約70℃、約75℃、約80℃、約85℃、約90℃、約95℃または約100℃の温度に加熱するステップを含むことができる。方法は、反応混合物を、約20℃、約15℃、約10℃、約5℃、約0℃、約-5℃、約-10℃、約-20℃、約-30℃、約-40℃、約-50℃、約-60℃、約-70℃または約-78℃の温度に冷却するステップを含むこともできる。反応混合物の温度は、任意の適切な速度で変化させることができる。例えば、温度変化速度は、約0.1℃/分~約10℃/分であってもよい。
【0116】
化合物Iの結晶形を調製する方法は、任意の適切な時間にわたって実施することができる。例えば、時間は、数分、数時間または数日であってもよい。一部の実施形態では、時間は、数時間、例えば一晩であってもよい。化合物Iの結晶形を調製する方法はまた、任意の適切な圧力で実施することができる。例えば、圧力は、大気圧未満、およそ大気圧、または大気圧超であってもよい。
【0117】
結晶化は、当技術分野で公知の方法によって、例えば機械的手段によって、例えば反応容器の接触表面を、例えばガラス棒を用いて擦過または摩擦することによって誘導することができる。必要に応じて、飽和または過飽和溶液に、種結晶を接種することができる。化合物Iの固体形態を調製する方法は、結晶性化合物Iの種結晶を含むこともできる。
【0118】
所望の結晶形の単離は、結晶から溶媒を除去し、溶媒を沈殿させることによって達成することができる。一般にこれは、公知の方法、例えば濾過、吸引濾過、デカンテーションまたは遠心分離によって行われる。さらなる単離は、例えば真空の適用などの当業者に公知の方法によっておよび/または加熱によって、結晶形から任意の過剰の溶媒(単数または複数)を除去することによって達成することができる。
形態I
【0119】
結晶性化合物I形態Iは、様々な溶媒および溶媒の組合せを使用して、様々な方法によって調製することができる。例えば、化合物I形態Iは、ヘキサン、n-ヘプタン、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、水、テトラヒドロフラン、2-メチル-テトラヒドロフラン、tert-ブチルメチルエーテル、酢酸エチル、メチルイソブチルケトン、アセトニトリル、トルエン、およびそれらの組合せを使用して調製することができる。一部の実施形態では、化合物I形態Iは、n-ヘプタン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、水、テトラヒドロフラン、2-メチル-テトラヒドロフラン、tert-ブチルメチルエーテル、酢酸エチル、メチルイソブチルケトン、アセトニトリル、トルエン、およびそれらの組合せを使用して調製することができる。化合物I形態Iを調製する方法において有用な溶媒の組合せには、それに限定されるものではないが、イソプロパノールおよび水、エタノールおよびn-ヘプタン、テトラヒドロフランおよびn-ヘプタン、アセトンおよび水、メタノールおよび水、エタノールおよび水、2-メチルテトラヒドロフランおよびn-ヘプタン等が含まれる。一部の実施形態では、溶媒の組合せには、エタノールおよび水、ならびに2-メチルテトラヒドロフランおよびn-ヘプタンが含まれ得る。2種またはそれよりも多い溶媒が組み合わされて使用される場合、それらは、前述の通り任意の適切な比で存在することができる。一部の実施形態では、溶媒は、イソプロパノール:水(9:1)、エタノール:n-ヘプタン(1:2)、テトラヒドロフラン:n-ヘプタン、アセトン:水(9:1)、メタノール:水(9:1)
、エタノール:水(2:1)、エタノール:水(1:1)、エタノール 水(1:2)、エタノール:水(1:3)、2-メチルテトラヒドロフラン:n-ヘプタン(2:1)、2-メチルテトラヒドロフラン:n-ヘプタン(1:1)、2-メチルテトラヒドロフラン:n-ヘプタン(1:2)、または2-メチルテトラヒドロフラン:n-ヘプタン(1:3)であってもよい。一部の実施形態では、溶媒は、エタノール:水(2:1)、エタノール:水(1:1)、エタノール 水(1:2)、エタノール:水(1:3)、2-メチルテトラヒドロフラン:n-ヘプタン(2:1)、2-メチルテトラヒドロフラン:n-ヘプタン(1:1)、2-メチルテトラヒドロフラン:n-ヘプタン(1:2)、または2-メチルテトラヒドロフラン:n-ヘプタン(1:3)であってもよい。
【0120】
一部の実施形態では、本開示は、本開示の結晶性化合物I形態Iを調製する方法であって、形態Iを調製するのに適した条件下で、本開示の化合物Iおよび溶媒の混合物を形成するステップを含む方法を提供する。一部の実施形態では、化合物Iを、溶媒に溶解させる。一部の実施形態では、溶媒は、極性非プロトン性溶媒であってもよい。一部の実施形態では、溶媒は、酢酸エチルであってもよい。
【0121】
化合物I形態Iを調製する方法は、様々な他のステップを含むことができる。一部の実施形態では、反応混合物は、約85℃の温度に加熱することができる。一部の実施形態では、方法は、反応混合物を約20℃の温度に冷却するステップを含む。一部の実施形態では、化合物I形態Iを調製する方法はまた、混合物を加熱して化合物Iを溶解させ、混合物を冷却するステップを含む。一部の実施形態では、化合物I形態Iを調製する方法は、化合物Iおよび酢酸エチルの混合物を形成し、混合物を加熱して化合物Iを溶解させ、混合物を冷却し、これによって化合物I形態Iを形成するステップを含む。
【0122】
一部の実施形態では、本開示は、本開示の結晶性化合物I形態Iを調製する方法であって、形態Iを調製するのに適した条件下で、本開示の化合物Iおよび溶媒の混合物を形成するステップを含む方法を提供する。一部の実施形態では、化合物Iを、溶媒に溶解させる。一部の実施形態では、溶媒は、極性プロトン性溶媒であってもよい。一部の実施形態では、溶媒は、エタノールであってもよい。
【0123】
化合物I形態Iを調製する方法は、様々な他のステップを含むことができる。一部の実施形態では、反応混合物は、約75℃の温度に加熱することができる。一部の実施形態では、方法はまた、反応混合物を約0℃の温度に冷却するステップを含む。一部の実施形態では、化合物I形態Iを調製する方法はまた、混合物を加熱して化合物Iを溶解させ、混合物を冷却するステップを含む。一部の実施形態では、化合物I形態Iを調製する方法は、化合物Iおよびエタノールの混合物を形成し、混合物を加熱して化合物Iを溶解させ、混合物を約0℃の温度に冷却し、これによって化合物I形態Iを形成するステップを含む。
【0124】
一部の実施形態では、本開示は、本開示の結晶性化合物I形態Iを調製する方法であって、形態Iを調製するのに適した条件下で、本開示の化合物Iおよび第1の溶媒の混合物を形成し、第2の溶媒を混合物に添加するステップを含む方法を提供する。一部の実施形態では、化合物Iを、良溶媒である第1の溶媒に溶解させる。一部の実施形態では、第1の溶媒は、極性プロトン性溶媒であってもよい。一部の実施形態では、第1の溶媒は、エタノールであってもよい。一部の実施形態では、第2の溶媒は、アンチソルベントである。一部の実施形態では、第2の溶媒は、水であってもよい。
【0125】
混合物は、任意の適切な比の第1の溶媒および第2の溶媒を含むことができる。例えば、第1の溶媒および第2の溶媒の比は、10:1~約1:10(体積/体積または重量/重量)、または約10:1~1:5、または約10:1~1:1、または約10:1~5
:1、または約5:1~1:5、または約5:1~1:1、または約4:1~1:1、または約3:1~1:1、または約2:1~1:1であってもよい。他の溶媒比には、約10:1、約9:1、約8:1、約7:1、約6:1、約5:1、約4:1、約3:1、約2:1、約1:1、約1:2、約1:3、約1:4、約1:5、約1:6、約1:7、約1:8、約1:9または約1:10(体積/体積または重量/重量)が含まれる。一部の実施形態では、第1の溶媒および第2の溶媒の比は、約2:1(重量/重量)であってもよい。一部の実施形態では、第1の溶媒および第2の溶媒の比は、約1:1(重量/重量)であってもよい。一部の実施形態では、エタノールおよび水の比は、約2:1(重量/重量)である。一部の実施形態では、エタノールおよび水の比は、約1:1(重量/重量)である。
【0126】
化合物I形態Iを調製する方法は、様々な他のステップを含むことができる。一部の実施形態では、反応混合物は、約75℃の温度に加熱することができる。一部の実施形態では、方法はまた、反応混合物を、約22℃の温度に冷却するステップを含む。一部の実施形態では、化合物I形態Iを調製する方法はまた、混合物を加熱して化合物Iを溶解させ、混合物を冷却するステップを含む。一部の実施形態では、化合物I形態Iを調製する方法は、化合物Iおよびエタノールの混合物を形成し、混合物を加熱して化合物Iを溶解させ、水を混合物に添加し、混合物を室温に冷却し、これによって化合物I形態Iを形成するステップを含む。
HCl塩形態I
【0127】
化合物I HCl塩形態Iは、化合物I形態Iから、溶媒中で塩酸と混合して、化合物I HCl塩形態Iを形成することによって調製することができる。一部の実施形態では、本開示は、化合物I HCl塩形態Iを形成する方法であって、化合物I形態I、塩酸、および溶媒の反応混合物を形成し、それによって化合物I HCl塩形態Iを調製するステップを含む方法を提供する。一部の実施形態では、溶媒は、極性非プロトン性溶媒であってもよい。一部の実施形態では、溶媒は、メチルエチルケトンであってもよい。
【0128】
方法は、様々な他のステップを含むことができる。一部の実施形態では、反応混合物は、約50℃の温度に加熱することができる。一部の実施形態では、反応混合物は、周囲温度に冷却することができる。一部の実施形態では、反応混合物は、約10℃の温度に冷却することができる。一部の実施形態では、方法は、複数の加熱および冷却ステップを含むことができる。
HCl塩形態II
【0129】
化合物I HCl塩形態IIは、化合物I HCl塩形態Iを、相対湿度が変化させられる環境に曝露することによって、化合物I HCl塩形態Iから調製することができる。一部の実施形態では、本開示は、化合物I HCl塩形態Iを、低い相対湿度雰囲気に曝露し、相対湿度を増大して、高い相対湿度雰囲気を形成し、それによって化合物I HCl塩形態IIを調製することによって、化合物I HCl塩形態IIを調製する方法を提供する。低い相対湿度雰囲気は、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%および約45%相対湿度を含む、50%未満の相対湿度であり得る。高い相対湿度雰囲気は、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%または約95%相対湿度を含む、50%超の相対湿度であり得る。一部の実施形態では、低い相対湿度雰囲気は、約5%の相対湿度を有する。一部の実施形態では、高い相対湿度雰囲気は、約95%の相対湿度を有する。
酒石酸
【0130】
結晶性化合物I酒石酸は、化合物I形態Iを、酒石酸と共に溶媒に溶解させることによって、化合物I形態Iから調製することができる。一部の実施形態では、本開示は、結晶
性化合物I酒石酸を調製する方法であって、化合物I酒石酸を調製するのに適した条件下で、化合物I形態I、酒石酸および溶媒の混合物を形成するステップを含む方法を提供する。一部の実施形態では、化合物I形態Iを、溶媒に溶解させる。一部の実施形態では、溶媒は、極性非プロトン性溶媒であってもよい。一部の実施形態では、溶媒は、酢酸エチルであってもよい。
【0131】
方法は、様々な他のステップを含むことができる。一部の実施形態では、反応混合物は、約50℃の温度に加熱することができる。一部の実施形態では、反応混合物は、周囲温度に冷却することができる。一部の実施形態では、反応混合物は、約10℃の温度に冷却することができる。一部の実施形態では、方法は、複数の加熱および冷却ステップを含むことができる。
【0132】
方法の他のステップは、第2の溶媒を反応混合物に添加することを含むことができる。一部の実施形態では、非極性溶媒が、反応混合物に添加される。一部の実施形態では、ヘプタンが、反応混合物に添加される。
マレイン酸
【0133】
結晶性化合物Iマレイン酸は、化合物I形態Iを、マレイン酸と共に溶媒に溶解させることによって、化合物I形態Iから調製することができる。一部の実施形態では、本開示は、結晶性化合物Iマレイン酸を調製する方法であって、化合物Iマレイン酸を調製するのに適した条件下で、化合物I形態I、マレイン酸および溶媒の混合物を形成するステップを含む方法を提供する。一部の実施形態では、化合物I形態Iを、溶媒に溶解させる。一部の実施形態では、溶媒は、極性非プロトン性溶媒であってもよい。一部の実施形態では、溶媒は、酢酸エチルであってもよい。
【0134】
方法は、様々な他のステップを含むことができる。一部の実施形態では、反応混合物は、約50℃の温度に加熱することができる。一部の実施形態では、反応混合物は、周囲温度に冷却することができる。一部の実施形態では、反応混合物は、約10℃の温度に冷却することができる。一部の実施形態では、方法は、複数の加熱および冷却ステップを含むことができる。
フマル酸
【0135】
結晶性化合物Iフマル酸は、化合物I形態Iを、フマル酸と共に溶媒に溶解させることによって、化合物I形態Iから調製することができる。一部の実施形態では、本開示は、結晶性化合物Iフマル酸を調製する方法であって、化合物Iフマル酸を調製するのに適した条件下で、化合物I形態I、フマル酸および溶媒の混合物を形成するステップを含む方法を提供する。一部の実施形態では、化合物I形態Iを、溶媒に溶解させる。一部の実施形態では、溶媒は、極性非プロトン性溶媒であってもよい。一部の実施形態では、溶媒は、アセトンであってもよい。
【0136】
方法は、様々な他のステップを含むことができる。一部の実施形態では、反応混合物は、約50℃の温度に加熱することができる。一部の実施形態では、反応混合物は、周囲温度に冷却することができる。一部の実施形態では、反応混合物は、約10℃の温度に冷却することができる。一部の実施形態では、方法は、複数の加熱および冷却ステップを含むことができる。
メタンスルホン酸
【0137】
結晶性化合物Iメタンスルホン酸は、化合物I形態Iを、メタンスルホン酸と共に溶媒に溶解させることによって、化合物I形態Iから調製することができる。一部の実施形態では、本開示は、結晶性化合物Iメタンスルホン酸を調製する方法であって、化合物Iメ
タンスルホン酸を調製するのに適した条件下で、化合物I形態I、メタンスルホン酸および溶媒の混合物を形成するステップを含む方法を提供する。一部の実施形態では、化合物I形態Iを、溶媒に溶解させる。一部の実施形態では、溶媒は、極性非プロトン性溶媒であってもよい。一部の実施形態では、溶媒は、酢酸エチルであってもよい。
【0138】
方法は、様々な他のステップを含むことができる。一部の実施形態では、反応混合物は、約50℃の温度に加熱することができる。一部の実施形態では、反応混合物は、周囲温度に冷却することができる。一部の実施形態では、反応混合物は、約10℃の温度に冷却することができる。一部の実施形態では、方法は、複数の加熱および冷却ステップを含むことができる。
非晶質化合物I
【0139】
非晶質化合物Iも、本開示の方法によって調製することができる。例えば、化合物I形態Iを、溶媒に溶解させ、フリーズドライさせて、非晶質化合物Iを形成することができる。一部の実施形態では、本開示は、非晶質化合物Iを調製する方法であって、形態Iを調製するのに適した条件下で、化合物Iおよび溶媒の混合物を形成するステップを含む方法を提供する。一部の実施形態では、化合物Iを、溶媒に溶解させる。
【0140】
一部の実施形態では、溶媒は、極性プロトン性溶媒であってもよい。一部の実施形態では、溶媒は、t-ブタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、エタノール、またはメタノールであってもよい。一部の実施形態では、溶媒は、t-ブタノールであってもよい。
【0141】
方法は、任意の適切な反応条件下で実施することができる。例えば、反応混合物は、約0℃、約-40℃または約-78℃の温度であってもよい。一部の実施形態では、反応混合物は、約-78℃の温度であってもよい。
V.医薬組成物
【0142】
本明細書で提供される化合物Iの固体形態は、医薬組成物の形態で投与することができる。本開示は、活性成分として記載される化合物Iの固体形態、またはその薬学的に許容される塩もしくはエステルのうちの1つまたは複数、ならびに1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤、不活性な固体希釈剤および充填剤を含む担体、滅菌水溶液および様々な有機溶媒を含む希釈剤、透過促進剤、可溶化剤、ならびにアジュバントを含有する医薬組成物を提供する。医薬組成物は、単独で、または他の治療剤(以下の併用療法セクションで示される)と組み合わせて投与することができる。このような組成物は、調剤分野で周知の様式で調製される(例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences, Mace Publishing Co., Philadelphia, PA 17th Ed. (1985)およびModern Pharmaceutics, Marcel Dekker, Inc. 3rd Ed. (G.S. Banker & C.T. Rhodes, Eds.)を参照されたい)。
【0143】
医薬組成物は、例えば参照によって組み込まれる特許文書および特許出願文書に記載される、直腸、口腔内頬側、鼻腔内および経皮経路、動脈内注射によるもの、静脈内、腹腔内、非経口、筋肉内、皮下 経口、局所、吸入剤として、または含浸もしくはコーティングされたデバイス、例えばステントなど、または動脈に挿入された円筒ポリマーを介するものを含む、類似の有用性を有する薬剤の承認されている投与方法のいずれかによって、単回または多回用量のいずれかで投与することができる。
【0144】
1つの投与様式は、特に注射による、非経口的である。本開示の新規の組成物が注射に
よる投与のために組み込まれ得る形態には、水性もしくは油性懸濁液またはエマルションであり、ゴマ油、コーン油、綿実油もしくは落花生油、ならびにエリキシル、マンニトール、デキストロースを伴うもの、または滅菌水溶液および同様の医薬ビヒクルが含まれる。従来、注射のために生理食塩水の水溶液も使用されるが、本開示の文脈においてはあまり好ましくない。エタノール、グリセロール、プロピレングリコール、液体ポリエチレングリコール等(および適切なそれらの混合物)、シクロデキストリン誘導体、および植物油を用いることもできる。適切な流動性は、例えば、コーティング、例えばレシチンを使用することによって、分散剤の場合には必要な粒径を維持することによって、および界面活性剤を使用することによって維持することができる。微生物の作用の予防は、様々な抗菌剤および抗真菌剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、チメロサール等によってもたらすことができる。
【0145】
注射可能な滅菌溶液剤は、本開示による化合物を必要な量で、必要な場合には先に列挙した他の様々な成分と共に適切な溶媒に組み込み、続いて滅菌濾過することによって調製される。一般に、分散剤は、様々な滅菌活性成分を、基本的な分散媒および先に列挙したものから必要とされる他の成分を含有する滅菌ビヒクルに組み込むことによって調製される。注射可能な滅菌溶液剤を調製するための滅菌粉末の場合、一般的な調製方法は、真空乾燥およびフリーズドライ技術であり、それによって、活性成分と任意の追加の所望の成分の粉末が、予め滅菌濾過したその溶液から得られる。
【0146】
経口投与は本開示に従う化合物の別の投与経路である。投与は、カプセル剤または腸溶錠などを介し得る。少なくとも1つの本明細書に記載される化合物を含む医薬組成物の作製では、活性成分が、通常、賦形剤によって希釈される、および/またはカプセル、サシェ、紙もしくは他の容器の形態であり得るような担体内に封入される。賦形剤が希釈剤として働く場合、これは活性成分のためのビヒクル、担体または媒体として作用する固体、半固体または液体材料(上記)の形態であり得る。よって、組成物は、錠剤、丸剤、散剤、ロゼンジ、サシェ、カシェ、エリキシル、懸濁剤、乳剤、液剤、シロップ、エアゾール(固体としてもしくは液体媒体中で)、例えば、最大10重量%の活性化合物を含有する軟膏剤、ソフトおよびハードゼラチンカプセル、滅菌注射液および滅菌包装散剤の形態であり得る。
【0147】
適切な賦形剤の一部の例としては、ラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、デンプン、アカシアガム、リン酸カルシウム、アルギン酸塩、トラガカント、ゼラチン、ケイ酸カルシウム、微結晶セルロース、ポリビニルピロリドン、セルロース、滅菌水、シロップおよびメチルセルロースが挙げられる。製剤は、タルク、ステアリン酸マグネシウムおよび鉱油などの潤滑剤;湿潤剤;乳化剤および懸濁化剤;安息香酸メチルおよびヒドロキシ安息香酸プロピルなどの保存剤;甘味剤;ならびに香味剤をさらに含むことができる。
【0148】
本開示の組成物を、当技術分野で公知の手順を使用することによって、患者への投与後に、活性成分の迅速放出、持続放出または遅延放出を提供するように製剤化することができる。経口投与のための制御放出薬物送達システムには、浸透圧ポンプシステム、およびポリマーコーティングリザーバーまたは薬物-ポリマーマトリックス製剤を含有する溶解システムが含まれる。制御放出システムの例は、米国特許第3,845,770号;同第4,326,525号;同第4,902,514号;および同第5,616,345号に示されている。本開示の方法における使用のための別の製剤は、経皮送達デバイス(「パッチ」)を使用する。このような経皮パッチは、制御された量での本開示の化合物の連続または不連続注入を提供するために使用され得る。医薬品を送達するための経皮パッチの構築および使用は当技術分野で周知である。例えば、米国特許第5,023,252号、同第4,992,445号および同第5,001,139号を参照されたい。このような
パッチは、医薬品の連続送達、拍動性送達またはオンデマンド送達のために構築され得る。
【0149】
一部の実施形態では、組成物は、単位剤形に製剤化される。「単位剤形」という用語は、ヒト被験体および他の哺乳動物のための単位投薬量として適した物理的に別個の単位を指し、各単位は、適切な医薬賦形剤(例えば、錠剤、カプセル剤、アンプル)と関連して、所望の治療効果をもたらすように計算された所定量の活性材料を含有する。化合物は、一般に薬学的に有効な量で投与される。一部の実施形態では、各投薬量単位は、本明細書に記載される化合物1mg~2gを含有し、非経口投与については、一部の実施形態では、本明細書に記載される化合物0.1~700mgを含有する。しかし、実際に投与される化合物の量は、通常、処置されるべき状態、選択された投与経路、投与される実際の化合物およびその相対的活性、個々の患者の年齢、重量および応答、患者の症状の重症度等を含む関連する環境に照らして、医師によって決定されることを理解されよう。
【0150】
錠剤などの固体組成物を調製するために、主活性成分を医薬賦形剤と混合して、本開示の化合物の均質な混合物を含有する固体製剤化前組成物を形成する。これらの製剤化前組成物を均質と呼ぶ場合、組成物を錠剤、丸剤およびカプセル剤などの等しく有効な単位剤形に容易に細分することができるように、活性成分が組成物全体にわたって均一に分散されることが意味する。
【0151】
本開示の錠剤または丸剤は、持続性作用の利点を与える剤形を提供する、または胃の酸性条件から保護するように、コーティングされていてもよいし、他の方法で配合されていてもよい。例えば、錠剤または丸剤は、内部投与成分および外部投与成分を含むことができ、外部投与成分は内部投与成分を覆うエンベロープの形態である。2つの成分は、胃内での崩壊に耐えるのに役立ち、内部成分が十二指腸へとインタクトで通過する、または放出が遅延されるのを可能にする腸溶層によって分離され得る。種々の材料をこのような腸溶層またはコーティングに使用することができ、このような材料にはいくつかのポリマー酸ならびにポリマー酸と、シェラック、セチルアルコールおよび酢酸セルロースなどの材料との混合物が含まれる。
【0152】
吸入または吹送のための組成物には、薬学的に許容される、水性もしくは有機溶媒、またはそれらの混合物中の溶液および懸濁液、ならびに粉末が含まれる。液体または固体組成物は、上記の適切な薬学的に許容される賦形剤を含有し得る。一部の実施形態では、組成物が、局所または全身効果のために、経口または鼻呼吸経路によって投与される。好ましくは薬学的に許容される溶媒中の組成物が不活性ガスの使用によって噴霧され得る。噴霧された溶液は噴霧デバイスから直接吸入され得、または噴霧デバイスはフェイスマスクテントもしくは間欠性陽圧呼吸機に取り付けられ得る。溶液、懸濁液または粉末組成物は、一部の実施形態では、経口または経鼻で、製剤を適切に送達するデバイスから投与され得る。
【0153】
一実施形態では、本開示は、薬学的に許容される賦形剤または担体、および治療有効量の先に記載される化合物Iの化合物またはその薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグ、立体異性体もしくは水和物を含む、医薬組成物に関する。
VI.使用方法
【0154】
本明細書に記載される化合物Iの固体形態は、当業者に公知の、先に詳説される承認されている投与方法のいずれかによって、単回または多回用量のいずれかで、ウイルス感染症、例えばそれに限定されるものではないが、B型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)、およびヒト免疫不全ウイルス(HIV)に罹患している被験体に投与することができる。
【0155】
本明細書で使用される場合、「アゴニスト」は、その結合パートナー、典型的には受容体を刺激する物質である。刺激は、特定のアッセイの文脈で定義されるか、または当業者に理解されるものと実質的に類似の状況下で特定の結合パートナーの「アゴニスト」もしくは「アンタゴニスト」として受け入れられる因子もしくは物質との比較を行う本明細書の考察からの文献で明らかになってもよい。刺激は、アゴニストまたは部分アゴニストと結合パートナーとの相互作用によって誘導され、アロステリック効果を含むことができる、特定の効果または機能の増大に関して定義されてもよい。
【0156】
本明細書で使用される場合、「アンタゴニスト」は、その結合パートナー、典型的には受容体を阻害する物質である。阻害は、特定のアッセイの文脈で定義されるか、または当業者に理解されるものと実質的に類似の状況下で特定の結合パートナーの「アゴニスト」もしくは「アンタゴニスト」として受け入れられる因子もしくは物質との比較を行う本明細書の考察からの文献で明らかになってもよい。阻害は、アンタゴニストと結合パートナーとの相互作用によって誘導され、アロステリック効果を含むことができる、特定の効果または機能の低下に関して定義されてもよい。
【0157】
本明細書で使用される場合、「部分アゴニスト」または「部分アンタゴニスト」は、それぞれ十分にまたは完全にはアゴニスト的またはアンタゴニスト的でないその結合パートナーに、それぞれ刺激または阻害のレベルを提供する物質である。刺激、したがって阻害は、アゴニスト、アンタゴニスト、または部分アゴニストとして定義される任意の物質または物質のカテゴリーに関して本質的に定義されることが理解されよう。
【0158】
本明細書で使用される場合、「固有活性(intrinsic activity)」または「効力」は、結合パートナー複合体の生物学的有効性の一部の尺度に関する。受容体の薬理学に関し、固有活性または効力が定義されるべき文脈は、結合パートナー(例えば、受容体/リガンド)複合体の文脈と、特定の生物学的結果に関係する活性の考察とに依存する。例えば、一部の状況では、固有活性は、関与する特定の第2のメッセンジャー系に応じて様々になり得る。そのような文脈的に特異的な評価がどこに関係し、それらが本開示の文脈にどのように関係し得るかは、当業者には明らかである。
【0159】
本明細書で使用される場合、受容体の調節には、受容体のアゴニズム、部分アゴニズム、アンタゴニズム、部分アンタゴニズム、または逆アゴニズムが含まれる。
【0160】
当業者によって理解される通り、ウイルス感染症、例えばHCV、HBV、またはHIVを処置する場合、このような処置は、様々な方法で特徴付けることができ、様々なエンドポイントによって測定することができる。本開示の範囲は、すべてのこのような特徴付けを包含することが企図される。
【0161】
一実施形態では、本方法は、ヒトにおけるウイルス感染の複数のエピトープに対して免疫応答を誘導するのに使用することができる。ウイルス感染に対する免疫応答の誘導は、免疫応答が生じたかどうかを決定するための、当業者に公知の任意の技法を使用して評価することができる。本開示に関して免疫応答を検出する適切な方法には、とりわけ、被験体の血清中のウイルス負荷または抗原の低下を検出すること、IFN-ガンマ分泌ペプチド特異的T細胞の検出、ならびにアラニントランスフェラーゼ(ALT)およびアスパラギン酸トランスフェラーゼ(AST)など、1種または複数種の高レベルの肝酵素の検出が含まれる。一実施形態では、IFN-ガンマ分泌ペプチド特異的T細胞の検出は、ELISPOTアッセイを使用して実現される。別の実施形態は、PCR試験により測定した場合の低減を含む、HBV感染に関連したウイルス負荷を低減させることを含む。
【0162】
一部の実施形態では、本開示は、ウイルス感染症を処置する方法であって、それを必要とするヒトに、治療有効量の本開示の化合物Iの結晶形または医薬組成物を投与するステップを含む方法を提供する。一部の実施形態では、本開示は、治療有効量の本開示の化合物Iの結晶形または医薬組成物を投与することを含むウイルス感染症の処置において使用するための、化合物Iの結晶形を提供する。一部の実施形態では、本開示は、ウイルス感染症の処置のための化合物Iの結晶形の使用を提供する。一部の実施形態では、本開示は、ウイルス感染症の処置のための医薬の製造のための、化合物Iの結晶形の使用を提供する。
【0163】
別の態様では、本開示は、B型肝炎ウイルス感染症またはC型肝炎ウイルス感染症を処置するための方法を提供し、方法のそれぞれは、B型肝炎ウイルスまたはC型肝炎ウイルスに感染したヒト被験体に、治療有効量の化合物Iの結晶形を投与するステップを含む。典型的に、ヒト被験体は、慢性B型肝炎感染症または慢性C型肝炎感染症に罹患しているが、本開示の範囲には、HBVまたはHCVに急性的に感染しているヒトを処置することも含まれる。
【0164】
一部の実施形態では、本開示は、B型肝炎ウイルス感染症またはC型肝炎ウイルス感染症の処置において使用するための化合物Iの結晶形を提供する。一部の実施形態では、本開示は、B型肝炎ウイルス感染症またはC型肝炎ウイルス感染症の処置のための医薬の製造のための、化合物Iの結晶形の使用を提供する。
【0165】
一部の実施形態では、本開示は、B型肝炎ウイルス感染症の処置において使用するための化合物Iの結晶形を提供する。一部の実施形態では、本開示は、B型肝炎ウイルス感染症の処置のための医薬の製造のための、化合物Iの結晶形の使用を提供する。
【0166】
本開示による処置は、典型的には、それぞれHBVまたはHCVに感染したヒトにおけるHBVまたはHCVに対して免疫応答の刺激をもたらし、その結果、感染した個人におけるHBVまたはHCVのウイルス負荷が低減する。免疫応答の例には、抗体(例えば、IgG抗体)の生成および/またはインターフェロンなどのサイトカインの生成であって免疫系の活性を調節するものが含まれる。上記免疫系応答は、新たに誘導された応答であり得、または既存の免疫応答の上昇であり得る。特に、上記免疫系応答は、1種または複数種のHBVまたはHCV抗原に対するセロコン
バージョンであり得る。
【0167】
ウイルス負荷は、血中に存在するHBV DNAまたはHCV DNAの量を測定することによって決定することができる。例えば、血清HBV DNAを、Roche COBAS Amplicor Monitor PCRアッセイ(バージョン2.0;定量下限、300コピー/mL[57IU/mL])およびQuantiplex bDNAアッセイ(定量下限、0.7MEq/mL;Bayer Diagnostics、以前はChiron Diagnostics、Emeryville、CA)を使用して定量することができる。特異的HBVまたはHCV抗原に対する抗体(例えば、B型肝炎表面抗原(HBsAG))の量は、酵素結合免疫アッセイおよび酵素結合免疫吸着(immunoabsorbent)アッセイなどの当該技術分野において認識されている技術を使用して測定することができる。例えば、特異的HBVまたはHCV抗原に対する抗体の量は、Abbott AxSYM微粒子酵素免疫アッセイ系(Abbott Laboratories、North Chicago、IL)を使用して測定することができる。
【0168】
化合物Iは、任意の有用な経路および手段によって、例えば経口または非経口(例えば、静脈内)投与によって投与することができる。化合物Iの治療有効量は、約0.000
01mg/kg体重/日~約10mg/kg体重/日、例えば約0.0001mg/kg体重/日~約10mg/kg体重/日、または例えば約0.001mg/kg体重/日~約1mg/kg体重/日、または例えば約0.01mg/kg体重/日~約1mg/kg体重/日、または例えば約0.05mg/kg体重/日~約0.5mg/kg体重/日、または例えば、約0.3μg~約30mg/日、または例えば約30μg~約300μg/日である。
【0169】
化合物1の治療有効量は、また、用量当たり約0.01mgから用量当たり約1000mg、例えば用量当たり約0.01mgから用量当たり約100mg、または例えば用量当たり約0.1mgから用量当たり約100mg、または例えば用量当たり約1mgから用量当たり約100mg、または例えば用量当たり約1mgから用量当たり約10mgである。化合物1の他の治療有効量は、用量当たり約1mg、用量当たり約1.5mg、用量当たり約2mg、用量当たり約2.5mg、用量当たり約3mg、もしくは用量当たり約3.5mg、または用量当たり約2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、もしくは約100mgである。化合物1の他の治療有効量は、用量当たり約100mg、または用量当たり約125、150、175、200、225、250、275、300、350、400、450、もしくは約500mgである。単一用量を毎時、毎日または毎週投与することができる。例えば、単一用量を1時間、2時間、3時間、4時間、6時間、8時間、12時間、16時間に1回、または24時間に1回投与することができる。単一用量を1日、2日、3日、4日、5日、6日に1回、または7日に1回投与することもできる。単一用量を1週間、2週間、3週間に1回、または4週間に1回投与することもできる。単一用量を1カ月に1回投与することもできる。
【0170】
化合物Iの投与頻度は、個々の患者の必要性によって決定され、例えば、1日1回または1日2回またはそれよりも多くであり得る。化合物Iの投与は、HBVまたはHCV感染症を処置するのが必要な限り続く。例えば、化合物Iを、HBVまたはHCVに感染しているヒトに、20日~180日の期間、または例えば20日~90日の期間、または例えば30日~60日の期間投与することができる。
【0171】
投与は、患者が1日量の化合物Iを受ける数日またはそれよりも多い期間、引き続いて患者が1日量の化合物Iを受けない数日またはそれよりも多い期間により、間欠的であり得る。例えば、患者は、ある用量の化合物Iを隔日でまたは1週間に3回受けることができる。また例として、患者はある用量の化合物Iを1~14日の期間毎日受け、これに患者がある用量の化合物Iを受けない7~21日の期間が続き、これに患者が再び1日量の化合物Iを受けるその後の期間(例えば、1~14日)が続くことができる。交互の化合物Iの投与期間とこれに続く化合物Iの非投与期間を、患者を処置するために臨床的に必要とされるように繰り返すことができる。
【0172】
本明細書でより完全に記載される通り、化合物Iの結晶形は、B型肝炎ウイルスまたはC型肝炎ウイルスに感染したヒトに、1種または複数種の追加の治療剤と共に投与することができる。追加の治療剤(単数または複数)は、感染したヒトに、化合物Iの結晶形と同時に、または化合物Iの結晶形の投与の前もしくは後に投与することができる。一部の実施形態では、本開示は、B型肝炎ウイルス感染症を処置または予防する方法において使用するための化合物Iの結晶形を提供し、化合物Iの結晶形は、B型肝炎ウイルス感染症を処置するための1種または複数種の追加の治療剤と同時に、別個に、または逐次的に投与される。一部の実施形態では、本開示は、B型肝炎ウイルス感染症の処置のための医薬を製造するための化合物Iの結晶形の使用を提供し、化合物Iの結晶形は、B型肝炎ウイルス感染症を処置するための1種または複数種の追加の治療剤と同時に、別個に、または逐次的に投与される。
【0173】
別の局面では、本開示は、HBV感染またはHCV感染に関連した症状を改善するための方法であって、該方法は、B型肝炎ウイルスまたはC型肝炎ウイルスに感染したヒト被験体に、治療有効量の、化合物Iの結晶形を投与することを含み、該治療有効量は、HBV感染またはHCV感染に関連した症状を改善するのに十分なものである、方法を提供する。そのような症状には、血液中のHBVウイルス粒子(またはHCVウイルス粒子)の存在、肝炎、黄疸、筋肉痛、虚弱、および疲労が含まれる。
【0174】
一部の実施形態では、本開示は、HBV感染またはHCV感染に関連した症状を改善するのに使用するための化合物Iの結晶形であって、方法は、B型肝炎ウイルスまたはC型肝炎ウイルスに感染したヒト被験体に、治療有効量の、化合物Iの結晶形を投与することを含み、該治療有効量は、HBV感染またはHCV感染に関連した症状を改善するのに十分なものである、化合物Iの結晶形を提供する。一部の実施形態では、本開示は、HBV感染またはHCV感染に関連した症状を改善するための医薬の製造のための化合物Iの結晶形の使用であって、方法は、B型肝炎ウイルスまたはC型肝炎ウイルスに感染したヒト被験体に、治療有効量の、化合物Iの結晶形を投与することを含み、該治療有効量は、HBV感染またはHCV感染に関連した症状を改善するのに十分なものである、使用を提供する。
【0175】
さらなる局面では、本開示は、人間のB型肝炎ウイルス感染またはC型肝炎ウイルス感染の進行速度を低減させるための方法であって、該方法は、治療有効量の化合物Iを、B型肝炎ウイルスまたはC型肝炎ウイルスに感染したヒト被験体に投与することを含み、該治療有効量は、B型肝炎ウイルス感染またはC型肝炎ウイルス感染の進行速度を低減させるのに十分なものである、方法を提供する。上記感染の進行速度は、血液中のHBVウイルス粒子またはHCVウイルス粒子の量を測定することによって追跡することができる。
【0176】
別の局面では、本開示は、HBV感染またはHCV感染に関連したウイルス負荷を低減させるための方法であって、該方法は、治療有効量の、本開示の化合物またはその薬学的に許容される塩を、HBVまたはHCVに感染した人間に投与することを含み、該治療有効量は、該人間におけるHBVウイルス負荷またはHCVウイルス負荷を低減させるのに十分なものである、方法を提供する。
【0177】
さらなる局面では、本開示は、人間におけるB型肝炎ウイルスまたはC型肝炎ウイルスに対する免疫応答を誘導するまたは上昇させる方法であって、該方法は、治療有効量の、化合物Iを該人間に投与することを含み、B型肝炎ウイルスもしくはC型肝炎ウイルスに対する新しい免疫応答が該人間において誘導され、またはB型肝炎ウイルスもしくはC型肝炎ウイルスに対する既存の免疫応答が該人間において上昇する、方法を提供する。HBVまたはHCVに対するセロコンバージョンを、上記人間において誘導することができる。免疫応答の例には、IgG抗体分子などの抗体の生成、および/またはヒト免疫系の1つまたは複数の成分の活性を調節するサイトカイン分子の生成が含まれる。
【0178】
HCVまたはHBVウイルスのいずれかに慢性的に感染した患者における、これらのウイルスに対するセロコンバージョンの誘導は、化合物Iの予期しなかった特性である。診療において、HBV患者またはHCV患者は、HBVまたはHCVに対する免疫応答が誘導または増強され、HBVまたはHCVのウイルス負荷が低減するまで、化合物I単独で、または1種もしくは複数種の他の治療剤と組み合わせて処置される。その後、HBVまたはHCVウイルスは患者の体内で潜在形態を持続し得るが、化合物Iを用いる処置は停止することができ、患者自身の免疫系は、さらなるウイルス複製を抑制することができる。本開示に従って処置され、HBVウイルスまたはHCVウイルスの複製を抑制する抗ウイルス剤を用いる処置を既に受けている患者において、抗ウイルス剤(単数または複数)
を用いる処置中、患者の体内では検出可能なウイルス粒子がほとんどまたは全く存在することができない。これらの患者において、セロコンバージョンは、抗ウイルス剤(単数または複数)がそれ以上患者に投与されず、HBVまたはHCVのウイルス負荷が増大しない場合に明らかになる。
【0179】
本開示の実施において、免疫応答は、HBVまたはHCVの1種または複数種の抗原に対して誘導することができる。例えば、免疫応答は、HBV表面抗原(HBsAg)に対して、またはHBV表面抗原の小さい形(スモールS抗原)に対して、またはHBV表面抗原の中程度の形(ミディアムS抗原)に対して、またはこれらの組合せに対して誘導することができる。この場合も例として、免疫応答はHBV表面抗原(HBsAg)に対して、同様に他のHBV由来抗原、例えばコアポリメラーゼまたはxタンパク質に対して誘導することができる。
【0180】
HCVまたはHBVに対する免疫応答の誘導は、免疫応答が生じたかどうかを決定するための、当業者に公知の任意の技法を使用して評価することができる。本開示に関する免疫応答を検出する適切な方法には、とりわけ、例えば、PCRアッセイを使用して被験体の血液中のHBV DNAもしくはHCV DNAの量を測定することにより、かつ/またはELISAなどの方法を使用して被験体の血液中の抗HBV抗体もしくは抗HCV抗体の量を測定することにより、被験体の血清中のウイルス負荷の低下を検出することが含まれる。
【0181】
さらに、本開示の化合物は、がんまたは腫瘍(子宮異形成などの異形成を含む)の処置に有用であり得る。これらには、血液系悪性腫瘍、口腔癌(例えば、唇、舌、または咽頭の)、消化器官(例えば、食道、胃、小腸、結腸、大腸、または直腸)、肝臓および胆道(biliary passage)、膵臓、喉頭または肺(小細胞および非小細胞)などの呼吸器系、骨、結合組織、皮膚(例えば、メラノーマ)、胸部、生殖器官(子宮、頸部、睾丸、卵巣、または前立腺)、尿路(例えば、膀胱または腎臓)、脳、および甲状腺などの内分泌腺が含まれる。まとめると、本開示の化合物は、血液系悪性腫瘍だけではなく全ての種類の固形腫瘍も含む、任意の新生物を処置するのに用いられる。
【0182】
血液系悪性腫瘍は、血液細胞および/またはその前駆体の増殖性障害であって、これらの細胞が非制御的に増殖する障害として広く定義される。解剖学的に、血液系悪性腫瘍は、2つの主なグループ:リンパ腫-排他的ではないが主としてリンパ節におけるリンパ系細胞の悪性腫瘤と、白血病-リンパ系細胞または骨髄性細胞から典型的に生じ、主として骨髄および末梢血に影響を及ぼす新生物とに分けられる。リンパ腫は、ホジキン病および非ホジキンリンパ腫(NHL)に細分することができる。後者のグループは、臨床的に(例えば、アグレッシブリンパ腫、インドレント リンパ腫)、組織学的に(例えば、濾胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫)、または悪性細胞の起源に基づいて(例えば、Bリンパ球、Tリンパ球)区別することができる、いくつかの全く異なる実体を含む。白血病および関連する悪性腫瘍には、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、および慢性リンパ球性白血病(CLL)が含まれる。他の血液系悪性腫瘍には、多発性骨髄腫を含む形質細胞異形成(plasma cell dyscrasia)、および骨髄異形成症候群が含まれる。
VII.併用療法
【0183】
ある特定の実施形態では、疾患を有するヒトまたは疾患を有するリスクがあるヒトにおける感染性疾患、ウイルス感染症、B型肝炎感染症、HIV感染症、がん、または過剰増殖性疾患を処置または予防する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物、またはその薬学的に許容される塩を、治療有効量の1種または複数種(例えば、1種、2種、3種、4種、1種もしくは2種、1~3種、または1~4種)の追加の治療剤と組
み合わせて、ヒトに投与するステップを含む方法が提供される。一実施形態では、疾患を有するヒトまたは疾患を有するリスクがあるヒトにおける感染性疾患、ウイルス感染症、B型肝炎感染症、HIV感染症、がん、または過剰増殖性疾患を処置するための方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物、またはその薬学的に許容される塩を、治療有効量の1種または複数種(例えば、1種、2種、3種、4種、1種もしくは2種、1~3種、または1~4種)の追加の治療剤と組み合わせてヒトに投与するステップを含む方法が提供される。
【0184】
ある特定の実施形態では、本開示は、ウイルス感染症を処置するための方法であって、それを必要としている被験体に、治療有効量の本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩を、ウイルス感染症を処置するのに適した治療有効量の1種または複数種(例えば、1種、2種、3種、4種、1種もしくは2種、1~3種、または1~4種)の追加の治療剤と組み合わせて投与するステップを含む方法を提供する。一部の実施形態では、ウイルス感染症は、B型肝炎感染症である。一部の実施形態では、ウイルス感染症は、HIV感染症である。
【0185】
ある特定の実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩を、1、2、3、4種、またはそれよりも多くの追加の治療剤と組み合わせる。ある特定の実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩を、2種の追加の治療剤と組み合わせる。他の実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩を、3種の追加の治療剤と組み合わせる。さらなる実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩を、4種の追加の治療剤と組み合わせる。1、2、3、4種、またはそれよりも多くの追加の治療剤は、同じクラスの治療剤から選択される異なる治療剤とすることができ、ならびに/または治療剤は、異なるクラスの治療剤から選択することができる。
併用療法の投与
【0186】
ある特定の実施形態では、本明細書に開示される化合物は、1種または複数種の追加の治療剤と共に投与される。本明細書に開示される化合物と1種または複数種の追加の治療剤の共投与は、一般に、治療有効量の本明細書に開示される化合物および1種または複数種の追加の治療剤が共に被験体の体内に存在するように、本明細書に開示される化合物および1種または複数種の追加の治療剤の同時または逐次投与を指す。逐次的に投与される場合、組合せ物は、2回またはそれよりも多い投与で投与することができる。
【0187】
1種または複数種の追加の治療剤との、本明細書に開示される化合物の共投与は、一般に、治療有効量の各薬剤が上記患者の体内に存在するように、本明細書に開示される化合物と1種または複数種の追加の治療剤との同時または逐次投与を指す。
【0188】
ある特定の実施形態では、本明細書に開示される化合物は、化合物の任意の投薬量(例えば、10mgから1000mgの化合物)で、1種または複数種(例えば、1種、2種、3種、4種、1種もしくは2種、1~3種、または1~4種)の追加の治療剤と組み合わせることができる。
【0189】
共投与は、1種または複数種の追加の治療剤の単位投薬量を投与する前または後の、本明細書に開示される化合物の単位投薬量の投与を含む。本明細書に開示される化合物は、1種または複数種の追加の治療剤の投与から数秒、数分、または数時間以内に投与されてもよい。例えば、一部の実施形態では、本明細書に開示される化合物の単位用量を最初に投与し、その後、数秒または数分以内に、1種または複数種の追加の治療剤の単位用量を投与する。あるいは、他の実施形態では、1種または複数種の追加の治療剤の単位用量を最初に投与し、その後、数秒または数分以内に本明細書に開示される化合物の単位用量を
投与する。一部の実施形態では、本明細書に開示される化合物の単位用量を最初に投与し、その後、数時間の期間の後(例えば、1~12時間)、1種または複数種の追加の治療剤の単位用量を投与する。他の実施形態では、1種または複数種の追加の治療剤の単位用量を最初に投与し、その後、数時間の後(例えば、1~12時間)、本明細書に開示される化合物の単位用量を投与する。
【0190】
ある特定の実施形態では、本明細書に開示される化合物を、被験体への同時投与のための単一剤形で、例えば経口投与のための固体剤形として、1種または複数種の追加の治療剤と組み合わせる。
【0191】
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される化合物を、処置されている疾患を処置するのに有用な1種または複数種の他の化合物を必要に応じて含有していてもよい錠剤として製剤化する。ある特定の実施形態では、錠剤は、ウイルス疾患、例えば、B型肝炎ウイルス、HIVを処置するための別の活性成分を含有することができる。
【0192】
ある特定の実施形態では、このような錠剤は、1日1回の投薬に適している。
【0193】
一実施形態では、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を1種または複数種(例えば、1、2、3種、1もしくは2種、または1から3種)の追加の治療剤、および薬学的に許容される担体、希釈剤もしくは賦形剤と組み合わせて提供する。
【0194】
一実施形態では、本明細書に開示の化合物またはその薬学的に許容される塩を1種または複数種(例えば、1、2、3、4種、1もしくは2種、または1から3種、または1から4種)の追加の治療剤と組み合わせて含むキットが提供される。
ウイルス併用療法
【0195】
本明細書に記載される化合物は、アバカビル、アシクロビル、アデホビル、アマンタジン、アンプレナビル、アルビドール、アタザナビル、アトリプラ、ブリブジン、シドホビル、コンビビル、エドクスジン、エファビレンツ、エムトリシタビン、エンフビルチド、エンテカビル、ホミビルセン(fomvirsen)、ホスアンプレナビル、ホスカルネット、ホスホネット、ガンシクロビル、ガーダシル、イバシタビン、イムノビル(immunovir)、イドクスウリジン、イミキモド、インジナビル、イノシン、インテグラーゼ阻害剤、インターフェロンIII型、インターフェロンII型、インターフェロンI型を含むインターフェロン、ラミブジン、ロピナビル、ロビリド(loviride)、MK-0518、マラビロク、モロキシジン、ネルフィナビル、ネビラピン、ネキサビル(nexavir)、ヌクレオシド類似体、オセルタミビル、ペンシクロビル、ペラミビル、プレコナリル、ポドフィロトキシン、プロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素阻害剤、リバビリン、リマンタジン、リトナビル、サキナビル、スタブジン、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、チプラナビル、トリフルリジン、トリジビル、トロマンタジン、ツルバダ、バルガンシクロビル、ビクリビロク、ビダラビン、ビラミジン、ザルシタビン、ザナミビル、ジドブジン、およびそれらの組合せを含む抗ウイルス剤のうちの1種または複数種と共に使用することができ、または組み合わせることができる。
【0196】
ある特定の実施形態では、本明細書に開示される化合物、またはその薬学的に許容される塩は、5~30mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミドと組み合わされる。ある特定の実施形態では、本明細書に開示される化合物、またはその薬学的に許容される塩は、5~10mg、5~15mg、5~20mg、5~25mg、25~30mg、20~30mg、15~30mgまたは10~30mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビ
ルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミドと組み合わされる。ある特定の実施形態では、本明細書に開示される化合物、またはその薬学的に許容される塩は、10mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミドと組み合わされる。ある特定の実施形態では、本明細書に開示される化合物、またはその薬学的に許容される塩は、25mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミドと組み合わされる。本明細書で開示される化合物は、投薬量の各組合せが、具体的かつ個々に列挙された場合と同じく、化合物の任意の投薬量(例えば、50mgから500mgの化合物)で、本明細書で提供される薬剤と組み合わせることができる。
【0197】
ある特定の実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩は、100~400mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシルと組み合わされる。ある特定の実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩は、100~150;100~200、100~250;100~300;100~350;150~200;150~250;150~300;150~350;150~400;200~250;200~300;200~350;200~400;250~350;250~400;350~400、または300~400mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシルと組み合わされる。ある特定の実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩は、300mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシルと組み合わされる。ある特定の実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩は、250mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシルと組み合わされる。ある特定の実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩は、150mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシルと組み合わされる。開示される化合物は、投薬量の各組み合わせが具体的かつ個別に列挙されている場合と同じ、化合物の任意の投薬量(例えば、化合物50mgから500mg)で本明細書に提供される薬剤と組み合わせることができる。
HIV併用療法
【0198】
ある特定の実施形態では、HIV感染症を有するまたは有するリスクがあるヒトまたは動物においてHIV感染症を処置または予防する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩を、治療有効量の1種または複数種(例えば、1種、2種、3種、1もしくは2種、または1~3種)の追加の治療剤と組み合わせて、ヒトまたは動物に投与するステップを含む方法が提供される。一実施形態では、HIV感染症を有するまたは有するリスクがあるヒトまたは動物においてHIV感染症を処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩を、治療有効量の1種または複数種(例えば、1種、2種、3種、1もしくは2種、または1~3種)の追加の治療剤と組み合わせて、ヒトまたは動物に投与するステップを含む方法が提供される。
【0199】
ある特定の実施形態では、本開示は、HIV感染症を処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩を、治療有効量のHIV感染症を処置するのに適した1種または複数種の追加の治療剤と組み合わせて、それを必要とする被験体に投与するステップを含む方法を提供する。
【0200】
ある特定の実施形態では、本明細書に開示される化合物は、必要に応じてHIVを処置
するのに有用な1種または複数種の他の化合物を含有し得る錠剤として製剤化される。ある特定の実施形態では、錠剤は、HIVを処置するための別の活性成分、例えばHIVプロテアーゼ阻害剤、HIV非ヌクレオシド系もしくは非ヌクレオチド系逆転写酵素阻害剤、HIVヌクレオシド系もしくはヌクレオチド系逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(もしくはアロステリック)インテグラーゼ阻害剤、薬物動態エンハンサーおよびそれらの組合せを含有することができる。
【0201】
ある特定の実施形態では、このような錠剤は1日1回投与に適している。
【0202】
上記の実施形態では、追加の治療剤は抗HIV剤であり得る。一部の実施形態では、追加の治療剤は、HIV組合せ薬物、HIVプロテアーゼ阻害剤、HIV非ヌクレオシド系もしくは非ヌクレオチド系逆転写酵素阻害剤、HIVヌクレオシド系もしくはヌクレオチド系逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(もしくはアロステリック)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入阻害剤、HIV成熟阻害剤、イムノモジュレーター、免疫療法剤、抗体-薬物コンジュゲート、遺伝子改変剤、遺伝子編集剤(CRISPR/Cas9、ジンクフィンガーヌクレアーゼ、ホーミングヌクレアーゼ、合成ヌクレアーゼ、TALENなど)、細胞療法(キメラ抗原受容体T細胞、CAR-Tおよび改変T細胞受容体、TCR-T)、潜伏感染再活性化剤、HIVカプシドを標的とする化合物(カプシド阻害剤を含む)、免疫ベース療法、ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(PI3K)阻害剤、アルファ4/ベータ7アンタゴニスト、HIV抗体、二重特異的抗体および「抗体様」治療用タンパク質、HIV p17マトリクスタンパク質阻害剤、IL-13アンタゴニスト、ペプチジル-プロリルシス-トランスイソメラーゼAモジュレーター、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ阻害剤、補体C5a受容体アンタゴニスト、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、HIV vif遺伝子モジュレーター、Vif二量体化アンタゴニスト、HIV-1ウイルス感染性因子阻害剤、TATタンパク質阻害剤、HIV-1 Nefモジュレーター、Hckチロシンキナーゼモジュレーター、混合系統キナーゼ-3(MLK-3)阻害剤、HIV-1スプライシング阻害剤、Revタンパク質阻害剤、インテグリンアンタゴニスト、核タンパク質阻害剤、スプライシング因子モジュレーター、COMMドメイン含有タンパク質1モジュレーター、HIVリボヌクレアーゼH阻害剤、レトロサイクリンモジュレーター、CDK-9阻害剤、樹状細胞ICAM-3結合非インテグリン1阻害剤、HIV GAGタンパク質阻害剤、HIV
POLタンパク質阻害剤、補体因子Hモジュレーター、ユビキチンリガーゼ阻害剤、デオキシシチジンキナーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤、プロタンパク質転換酵素PC9刺激剤、ATP依存性RNAヘリカーゼDDX3X阻害剤、逆転写酵素プライミング複合体阻害剤、G6PDおよびNADH-オキシダーゼ阻害剤、薬物動態エンハンサー、HIV遺伝子療法、HIVワクチンおよび他のHIV治療剤、およびそれらの組合せからなる群から選択される。
【0203】
一部の実施形態では、追加の治療剤は、HIVのための組合せ薬物、HIVを処置するための他の薬物、HIVプロテアーゼ阻害剤、HIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(もしくはアロステリック)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入(融合)阻害剤、HIV成熟阻害剤、潜伏感染再活性化剤、カプシド阻害剤、免疫ベース療法、PI3K阻害剤、HIV抗体および二重特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質、およびそれらの組合せからなる群から選択される。
HIV組合せ薬物
【0204】
組合せ薬物の例としては、ATRIPLA(登録商標)(エファビレンツ、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩およびエムトリシタビン);COMPLERA(登録商標)(EVIPLERA(登録商標);リルピビリン、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩およびエムトリシタビン);STRIBILD(登録商標)(エルビテグラビル、コビシス
タット、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩およびエムトリシタビン);TRUVADA(登録商標)(テノホビルジソプロキシルフマル酸塩およびエムトリシタビン;TDF+FTC);DESCOVY(登録商標)(テノホビルアラフェナミドおよびエムトリシタビン);ODEFSEY(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビンおよびリルピビリン);GENVOYA(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、コビシスタットおよびエルビテグラビル);BIKTARVY(登録商標)(ビクテグラビル、エムトリシタビン、テノホビルアラフェナミド);ダルナビル、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、エムトリシタビンおよびコビシスタット;エファビレンツ、ラミブジンおよびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;ラミブジンおよびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;テノホビルおよびラミブジン;テノホビルアラフェナミドおよびエムトリシタビン;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩およびエムトリシタビン;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、エムトリシタビンおよびリルピビリン;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、エムトリシタビン、コビシスタットおよびエルビテグラビル;COMBIVIR(登録商標)(ジドブジンおよびラミブジン;AZT+3TC);EPZICOM(登録商標)(LIVEXA(登録商標);アバカビル硫酸塩およびラミブジン;ABC+3TC);KALETRA(登録商標)(ALUVIA(登録商標);ロピナビルおよびリトナビル);TRIUMEQ(登録商標)(ドルテグラビル、アバカビルおよびラミブジン);TRIZIVIR(登録商標)(アバカビル硫酸塩、ジドブジンおよびラミブジン;ABC+AZT+3TC);アタザナビルおよびコビシスタット;アタザナビル硫酸塩およびコビシスタット;アタザナビル硫酸塩およびリトナビル;ダルナビルおよびコビシスタット;ドルテグラビルおよびリルピビリン;ドルテグラビルおよびリルピビリン塩酸塩;ドルテグラビル、アバカビル硫酸塩およびラミブジン;ラミブジン、ネビラピンおよびジドブジン;ラルテグラビルおよびラミブジン;ドラビリン、ラミブジンおよびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;ドラビリン、ラミブジンおよびテノホビルジソプロキシル;ドルテグラビル+ラミブジン、ラミブジン+アバカビル+ジドブジン、ラミブジン+アバカビル、ラミブジン+テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、ラミブジン+ジドブジン+ネビラピン、ロピナビル+リトナビル;ロピナビル+リトナビル+アバカビル+ラミブジン、ロピナビル+リトナビル+ジドブジン+ラミブジン、テノホビル+ラミブジン、ならびにテノホビルジソプロキシルフマル酸塩+エムトリシタビン+リルピビリン塩酸塩、ロピナビル、リトナビル、ジドブジンおよびラミブジン;Vacc-4xおよびロミデプシン;ならびにAPH-0812が挙げられる。
HIVプロテアーゼ阻害剤
【0205】
HIVプロテアーゼ阻害剤の例としては、アンプレナビル、アタザナビル、ブレカナビル、ダルナビル、ホスアンプレナビル、ホスアンプレナビルカルシウム、インジナビル、インジナビル硫酸塩、ロピナビル、ネルフィナビル、ネルフィナビルメシル酸塩、リトナビル、サキナビル、サキナビルメシル酸塩、チプラナビル、DG-17、TMB-657(PPL-100)、T-169、BL-008およびTMC-310911が挙げられる。
HIV逆転写酵素阻害剤
【0206】
HIV非ヌクレオシド系または非ヌクレオチド系逆転写酵素阻害剤の例としては、ダピビリン、デラビルジン、デラビルジンメシル酸塩、ドラビリン、エファビレンツ、エトラビリン、レンチナン、ネビラピン、リルピビリン、ACC-007、AIC-292、KM-023、PC-1005およびVM-1500が挙げられる。
【0207】
HIVヌクレオシド系またはヌクレオチド系逆転写酵素阻害剤の例としては、アデホビル、アデホビルジピボキシル、アズブジン、エムトリシタビン、テノホビル、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミ
フマル酸塩、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、VIDEX(登録商標)およびVIDEX EC(登録商標)(ジダノシン、ddl)、アバカビル、アバカビル硫酸塩、アロブジン、アプリシタビン、センサブジン、ジダノシン、エルブシタビン、フェスチナビル、フォサルブジンチドキシル、CMX-157、ダピビリン、ドラビリン、エトラビリン、OCR-5753、テノホビルジソプロキシルオロト酸塩、フォジブジンチドキシル、ラミブジン、ホスファジド、スタブジン、ザルシタビン、ジドブジン、GS-9131、GS-9148、MK-8504およびKP-1461が挙げられる。
HIVインテグラーゼ阻害剤
【0208】
HIVインテグラーゼ阻害剤の例としては、エルビテグラビル、クルクミン、クルクミンの誘導体、チコリ酸、チコリ酸の誘導体、3,5-ジカフェオイルキナ酸、3,5-ジカフェオイルキナ酸の誘導体、アウリントリカルボン酸、アウリントリカルボン酸の誘導体、コーヒー酸フェネチルエステル、コーヒー酸フェネチルエステルの誘導体、チルホスチン、チルホスチンの誘導体、ケルセチン、ケルセチンの誘導体、ラルテグラビル、ドルテグラビル、JTK-351、ビクテグラビル、AVX-15567、カボテグラビル(持続性注射)、ジケトキノリン-4-1誘導体、インテグラーゼ-LEDGF阻害剤、レドギン、M-522、M-532、NSC-310217、NSC-371056、NSC-48240、NSC-642710、NSC-699171、NSC-699172、NSC-699173、NSC-699174、スチルベンジスルホン酸、T-169およびカボテグラビルが挙げられる。
【0209】
HIV非触媒部位またはアロステリック、インテグラーゼ阻害剤(NCINI)の例としては、CX-05045、CX-05168およびCX-14442が挙げられる。
HIV侵入阻害剤
【0210】
HIV侵入(融合)阻害剤の例としては、セニクリビロック、CCR5阻害剤、gp41阻害剤、CD4接着阻害剤、gp120阻害剤およびCXCR4阻害剤が挙げられる。
【0211】
CCR5阻害剤の例としては、アプラビロック、ビクリビロック、マラビロック、セニクリビロック、PRO-140、アダプタビル(RAP-101)、ニフェビロック(TD-0232)、抗GP120/CD4またはCCR5二重特異性抗体、B-07、MB-66、ポリペプチドC25P、TD-0680およびvMIP(Haimipu)が挙げられる。
【0212】
gp41阻害剤の例としては、アルブビルチド、エンフビルチド、BMS-986197、エンフビルチドバイオベター、エンフビルチドバイオシミラー、HIV-1融合阻害剤(P26-Bapc)、ITV-1、ITV-2、ITV-3、ITV-4、PIE-12三量体およびシフビルチドが挙げられる。
【0213】
CD4接着阻害剤の例としては、イバリズマブおよびCADAアナログが挙げられる。
【0214】
gp120阻害剤の例としては、Radha-108(receptol)3B3-PE38、BanLec、ベントナイト系ナノメディシン、ホステムサビルトロメタミン、IQP-0831およびBMS-663068が挙げられる。
【0215】
CXCR4阻害剤の例としては、プレリキサホル、ALT-1188、N15ペプチドおよびvMIP(Haimipu)が挙げられる。
HIV成熟阻害剤
【0216】
HIV成熟阻害剤の例としては、BMS-955176およびGSK-2838232が挙げられる。
潜伏感染再活性化剤
【0217】
潜伏感染再活性化剤の例としては、ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤、プロテアソーム阻害剤、例えばベルケイド、タンパク質キナーゼC(PKC)活性化因子、Smyd2阻害剤、BET-ブロモドメイン4(BRD4)阻害剤、イオノマイシン、PMA、SAHA(スベロイルアニリドヒドロキサム酸(suberanilohydroxamic acid)またはスベロイル、アニリドおよびヒドロキサム酸)、AM-0015、ALT-803、NIZ-985、NKTR-255、IL-15モジュレート抗体、JQ1、ジスルフィラム、アムホテリシンBおよびユビキチン阻害剤、例えばラルガゾールアナログ、およびGSK-343が挙げられる。
【0218】
HDAC阻害剤の例としては、ロミデプシン、ボリノスタットおよびパノビノスタットが挙げられる。
【0219】
PKC活性化因子の例としては、インドラクタム、プロストラチン、インゲノールBおよびDAG-ラクトンが挙げられる。
カプシド阻害剤
【0220】
カプシド阻害剤の例としては、カプシド重合阻害剤またはカプシド破壊化合物、HIVヌクレオカプシドp7(NCp7)阻害剤、例えばアゾジカルボンアミド、HIVp24カプシドタンパク質阻害剤、AVI-621、AVI-101、AVI-201、AVI-301およびAVI-CAN1-15系列が挙げられる。
免疫ベース療法
【0221】
免疫ベース療法の例としては、toll様受容体モジュレーター、例えばTLR1、TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、TLR7、TLR8、TLR9、TLR10、TLR11、TLR12およびTLR13;プログラム細胞死タンパク質1(Pd-1)モジュレーター;プログラム死リガンド1(Pd-L1)モジュレーター;IL-15モジュレーター;DermaVir;インターロイキン-7;プラケニル(ヒドロキシクロロキン);プロロイキン(アルデスロイキン、IL-2);インターフェロンアルファ;インターフェロンアルファ-2b;インターフェロンアルファ-n3;ペグ化インターフェロンアルファ;インターフェロンガンマ;ヒドロキシウレア;ミコフェノール酸モフェチル(MPA)およびそのエステル誘導体ミコフェノール酸モフェチル(MMF);リバビリン;リンタトリモド、ポリマーポリエチレンイミン(PEI);ゲポン;リンタトリモド;IL-12;WF-10;VGV-1;MOR-22;BMS-936559;CYT-107;インターロイキン-15/Fc融合タンパク質;ノルムフェロン;ペグインターフェロンアルファ-2a;ペグインターフェロンアルファ-2b;組換えインターロイキン-15;RPI-MN;GS-9620;STINGモジュレーター;RIG-Iモジュレーター;NOD2モジュレーター;ならびにIR-103が挙げられる。
【0222】
TLR8モジュレーターの例としては、モトリモド、レシキモド、3M-051、3M-052、MCT-465、IMO-4200、VTX-763、VTX-1463、ならびに米国特許出願公開第20140045849号(Janssen)、米国特許出願公開第20140073642号(Janssen)、国際公開第2014/056953号(Janssen)、国際公開第2014/076221号(Janssen)、国際公開第2014/128189号(Janssen)、米国特許出願公開第20140350031号(Janssen)、国際公開第2014/023813号(Janss
en)、米国特許出願公開第20080234251号(Array Biopharma)、米国特許出願公開第20080306050号(Array Biopharma)、米国特許出願公開第20100029585号(Ventirx Pharma)、米国特許出願公開第20110092485号(Ventirx Pharma)、米国特許出願公開第20110118235号(Ventirx Pharma)、米国特許出願公開第20120082658号(Ventirx Pharma)、米国特許出願公開第20120219615号(Ventirx Pharma)、米国特許出願公開第20140066432号(Ventirx Pharma)、米国特許出願公開第20140088085号(VentirxPharma)、米国特許出願公開第20140275167号(Novira therapeutics)、米国特許出願公開第20130251673号(Novira therapeutics)、米国特許第9670205号(Gilead Sciences Inc.)、米国特許出願公開第20160289229号(Gilead Sciences Inc.)、米国特許出願第15/692161号(Gilead Sciences Inc.)および米国特許出願第15/692093号(Gilead Sciences Inc.)に開示されるものが挙げられる。
ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(PI3K)阻害剤
【0223】
PI3K阻害剤の例としては、イデラリシブ、アルペリシブ、ブパルリシブ、CAIオロト酸塩、コパンリシブ、デュベリシブ、ゲダトリシブ、ネラチニブ、パヌリシブ、ペリホシン、ピクチリシブ、ピララリシブ、プキチニブメシル酸塩、リゴセルチブ、リゴセルチブナトリウム、ソノリシブ、タセリシブ、AMG-319、AZD-8186、BAY-1082439、CLR-1401、CLR-457、CUDC-907、DS-7423、EN-3342、GSK-2126458、GSK-2269577、GSK-2636771、INCB-040093、LY-3023414、MLN-1117、PQR-309、RG-7666、RP-6530、RV-1729、SAR-245409、SAR-260301、SF-1126、TGR-1202、UCB-5857、VS-5584、XL-765およびZSTK-474が挙げられる。
アルファ4/ベータ7アンタゴニスト
【0224】
インテグリンアルファ4/ベータ7アンタゴニストの例としては、PTG-100、TRK-170、アブリルマブ、エトロリズマブ、カロテグラストメチルおよびベドリズマブが挙げられる。
HIV抗体、二重特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質
【0225】
HIV抗体、二重特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質の例としては、DART(登録商標)、DUOBODIES(登録商標)、BITES(登録商標)、XmAb(登録商標)、TandAb(登録商標)、Fab誘導体、bnAB(広域中和HIV-1抗体)、BMS-936559、TMB-360、およびHIV gp120またはgp41を標的とするもの、HIVを標的とする抗体動員分子、抗CD63モノクローナル抗体、抗GBウイルスC抗体、抗GP120/CD4、CCR5二重特異性抗体、抗nef単一ドメイン抗体、抗Rev抗体、ラクダ由来抗CD18抗体、ラクダ由来抗ICAM-1抗体、DCVax-001、gp140標的化抗体、gp41ベースのHIV治療用抗体、ヒト組換えmAb(PGT-121)、イバリズマブ、ImmugloおよびMB-66が挙げられる。
【0226】
そのような方法でHIVを標的化するものの例としては、バビツキシマブ、UB-421、C2F5、2G12、C4E10、C2F5+C2G12+C4E10、8ANC195、3BNC117、3BNC60、10-1074、PGT145、PGT121、PGT-151、PGT-133、MDX010(イピリムマブ)、DH511、N6、
VRC01、PGDM1400、A32、7B2、10E8、10E8v4、CAP256-VRC26.25、DRVIA7、VRC-07-523、VRC-HIVMAB080-00-AB、VRC-HIVMAB060-00-AB、MGD-014およびVRC07が挙げられる。HIV二重特異性抗体の例としては、MGD014が挙げられる。
薬物動態エンハンサー
【0227】
薬物動態エンハンサーの例としては、コビシスタットおよびリトナビルが挙げられる。HIVワクチン
【0228】
HIVワクチンの例としては、ペプチドワクチン、組換えサブユニットタンパク質ワクチン、生ベクターワクチン、DNAワクチン、CD4由来ペプチドワクチン、ワクチン組合せ、rgp120(AIDSVAX)、ALVAC HIV(vCP1521)/AIDSVAX B/E(gp120)(RV144)、単量体gp120 HIV-1亜型Cワクチン、Remune、ITV-1、Contre Vir、Ad5-ENVA-48、DCVax-001(CDX-2401)、Vacc-4x、Vacc-C5、VAC-3S、マルチクレードDNA組換えアデノウイルス-5(rAd5)、Pennvax-G、Pennvax-GP、HIV-TriMix-mRNAワクチン、HIV-LAMP-vax、Ad35、Ad35-GRIN、NAcGM3/VSSP ISA-51、ポリICLCアジュバント付加ワクチン、TatImmune、GTU-マルチHIV(FIT-06)、gp140[デルタ]V2.TV1+MF-59、rVSVIN HIV-1 gagワクチン、SeV-Gagワクチン、AT-20、DNK-4、ad35-Grin/ENV、TBC-M4、HIVAX、HIVAX-2、NYVAC-HIV-PT1、NYVAC-HIV-PT4、DNA-HIV-PT123、rAAV1-PG9DP、GOVX-B11、GOVX-B21、TVI-HIV-1、Ad-4(Ad4-envクレードC+Ad4-mGag)、EN41-UGR7C、EN41-FPA2、PreVaxTat、AE-H、MYM-V101、CombiHIVvac、ADVAX、MYM-V201、MVA-CMDR、DNA-Ad5 gag/pol/nef/nev(HVTN505)、MVATG-17401、ETV-01、CDX-1401、rcAD26.MOS1.HIV-Env、Ad26.Mod.HIVワクチン、AGS-004、AVX-101、AVX-201、PEP-6409、SAV-001、ThV-01、TL-01、TUTI-16、VGX-3300、IHV-001、およびウイルス様粒子ワクチン、例えば偽ビリオン(pseudovirion)ワクチン、CombiVICHvac、LFn-p24 B/C融合ワクチン、GTUベースのDNAワクチン、HIV gag/pol/nef/env DNAワクチン、抗TAT HIVワクチン、コンジュゲートポリペプチドワクチン、樹状細胞ワクチン、gagベースのDNAワクチン、GI-2010、gp41 HIV-1ワクチン、HIVワクチン(PIKAアジュバント)、Ii-key/MHCクラスIIエピトープハイブリッドペプチドワクチン、ITV-2、ITV-3、ITV-4、LIPO-5、マルチクレードEnvワクチン、MVAワクチン、Pennvax-GP、pp71欠損HCMVベクターHIV gagワクチン、組換えペプチドワクチン(HIV感染症)、NCI、rgp160 HIVワクチン、RNActive HIVワクチン、SCB-703、Tat Oyiワクチン、TBC-M4、治療用HIVワクチン、UBI HIV gp120、Vacc-4x+ロミデプシン、変異体gp120ポリペプチドワクチン、rAd5 gag-pol env A/B/Cワクチン、DNA.HTIおよびMVA.HTIが挙げられる。
追加のHIV治療剤
【0229】
追加のHIV治療剤の例としては、国際公開第2004/096286号(Gilead Sciences)、国際公開第2006/015261号(Gilead Sci
ences)、国際公開第2006/110157号(Gilead Sciences)、国際公開第2012/003497号(Gilead Sciences)、国際公開第2012/003498号(Gilead Sciences)、国際公開第2012/145728号(Gilead Sciences)、国際公開第2013/006738号(Gilead Sciences)、国際公開第2013/159064号(Gilead Sciences)、国際公開第2014/100323号(Gilead Sciences)、米国特許出願公開第2013/0165489号(University of Pennsylvania)、米国特許出願公開第2014/0221378号(Japan Tobacco)、米国特許出願公開第2014/0221380号(Japan Tobacco)、国際公開第2009/062285号(Boehringer Ingelheim)、国際公開第2010/130034号(Boehringer Ingelheim)、国際公開第2013/006792号(Pharma Resources)、米国特許出願公開第20140221356号(Gilead Sciences)、米国特許出願公開第20100143301号(Gilead Sciences)および国際公開第2013/091096号(Boehringer Ingelheim)に開示される化合物が挙げられる。
【0230】
HIVを処置するための他の薬物の例としては、アセマンナン、アリスポリビル、BanLec、デフェリプロン、Gamimune、メテンケファリン、ナルトレキソン、Prolastin、REP 9、RPI-MN、VSSP、H1viral、SB-728-T、1,5-ジカフェオイルキナ酸、rHIV7-shl-TAR-CCR5RZ、AAV-eCD4-Ig遺伝子療法、MazF遺伝子療法、BlockAide、ABX-464、AG-1105、APH-0812、BIT-225、CYT-107、HGTV-43、HPH-116、HS-10234、IMO-3100、IND-02、MK-1376、MK-8507、MK-8591、NOV-205、PA-1050040(PA-040)、PGN-007、SCY-635、SB-9200、SCB-719、TR-452、TEV-90110、TEV-90112、TEV-90111、TEV-90113、RN-18、ImmugloおよびVIR-576が挙げられる。
遺伝子療法および細胞療法
【0231】
遺伝子療法および細胞療法には、遺伝子をサイレンシングするための遺伝子改変;感染細胞を直接殺傷する遺伝子アプローチ;被験体自身の免疫系のほとんどに取って代わって、感染細胞に対する免疫応答を増強する、または被験体自身の免疫系を活性化して、感染細胞を殺傷する、または感染細胞を発見し、殺傷するよう設計された免疫細胞の注入;細胞活性を改変して感染症に対する内因性の免疫応答性をさらに変化させる遺伝子アプローチが含まれる。
【0232】
樹状細胞療法の例としては、AGS-004が挙げられる。
遺伝子編集剤
【0233】
遺伝子編集系の例としては、CRISPR/Cas9系、ジンクフィンガーヌクレアーゼ系、TALEN系、ホーミングエンドヌクレアーゼ系およびメガヌクレアーゼ系が挙げられる。
【0234】
HIV標的化CRISPR/Cas9系の例としては、EBT101が挙げられる。
CAR-T細胞療法
【0235】
CAR-T細胞療法は、キメラ抗原受容体(CAR)を発現するように操作された免疫エフェクター細胞の集団を含み、CARはHIV抗原結合ドメインを含む。HIV抗原として、HIVエンベロープタンパク質またはその一部、gp120またはその一部、gp
120上のCD4結合部位、gp120上のCD4誘導性結合部位、gp120上のNグリカン、gp120のV2、gp41上の膜近位領域が挙げられる。免疫エフェクター細胞がT細胞またはNK細胞である。一部の実施形態では、T細胞がCD4+T細胞、CD8+T細胞またはそれらの組合せである。
【0236】
HIV CAR-Tの例としては、VC-CAR-Tが挙げられる。
TCR-T細胞療法
【0237】
TCR-T細胞療法は、ウイルス感染細胞の表面上に存在するHIV由来ペプチドを標的とするように操作されたT細胞を含む。
【0238】
上に列挙される追加の治療剤は、1つよりも多くの上に列挙されるクラスに含まれ得ることが当業者によって認識されよう。特定のクラスは、これらのクラスに列挙される化合物の機能性を限定することを意図していない。
【0239】
具体的な実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩を、HIVヌクレオシド系またはヌクレオチド系逆転写酵素阻害剤およびHIV非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤と組み合わせる。別の具体的な実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩を、HIVヌクレオシド系またはヌクレオチド系逆転写酵素阻害剤およびHIVプロテアーゼ阻害化合物と組み合わせる。追加の実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩を、HIVヌクレオシド系またはヌクレオチド系逆転写酵素阻害剤、HIV非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤、および薬物動態エンハンサーと組み合わせる。ある特定の実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩を、少なくとも1種のHIVヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤、インテグラーゼ阻害剤、および薬物動態エンハンサーと組み合わせる。別の実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩を、2種のHIVヌクレオシド系またはヌクレオチド系逆転写酵素阻害剤と組み合わせる。
【0240】
特定の実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩は、ATRIPLA(登録商標)(エファビレンツ、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩およびエムトリシタビン);COMPLERA(登録商標)(EVIPLERA(登録商標);リルピビリン、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩およびエムトリシタビン);STRIBILD(登録商標)(エルビテグラビル、コビシスタット、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩およびエムトリシタビン);TRUVADA(登録商標)(テノホビルジソプロキシルフマル酸塩およびエムトリシタビン;TDF+FTC);DESCOVY(登録商標)(テノホビルアラフェナミドおよびエムトリシタビン);ODEFSEY(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビンおよびリルピビリン);GENVOYA(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、コビシスタットおよびエルビテグラビル);BIKTARVY(登録商標)(ビクテグラビル、エムトリシタビン、テノホビルアラフェナミド);アデホビル;アデホビルジピボキシル;コビシスタット;エムトリシタビン;テノホビル;テノホビルジソプロキシル;テノホビルジソプロキシルフマル酸塩;テノホビルアラフェナミド;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩;TRIUMEQ(登録商標)(ドルテグラビル、アバカビルおよびラミブジン);ドルテグラビル、アバカビル硫酸塩およびラミブジン;ラルテグラビル;ラルテグラビルおよびラミブジン;マラビロック;エンフビルチド;ALUVIA(登録商標)(KALETRA(登録商標);ロピナビルおよびリトナビル);COMBIVIR(登録商標)(ジドブジンおよびラミブジン;AZT+3TC);EPZICOM(登録商標)(LIVEXA(登録商標);アバカビル硫酸塩およびラミブジン;ABC+3TC);TRIZIVIR(登録商標)(アバカビル硫酸塩、ジドブジンおよびラミブジン;AB
C+AZT+3TC);リルピビリン;リルピビリン塩酸塩;アタザナビル硫酸塩およびコビシスタット;アタザナビルおよびコビシスタット;ダルナビルおよびコビシスタット;アタザナビル;アタザナビル硫酸塩;ドルテグラビル;エルビテグラビル;リトナビル;アタザナビル硫酸塩およびリトナビル;ダルナビル;ラミブジン;プロラスチン;ホスアンプレナビル;ホスアンプレナビルカルシウムエファビレンツ;エトラビリン;ネルフィナビル;ネルフィナビルメシル酸塩;インターフェロン;ジダノシン;スタブジン;インジナビル;インジナビル硫酸塩;テノホビルおよびラミブジン;ジドブジン;ネビラピン;サキナビル;サキナビルメシル酸塩;アルデスロイキン;ザルシタビン;チプラナビル;アンプレナビル;デラビルジン;デラビルジンメシル酸塩;Radha-108(receptol);ラミブジンおよびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;エファビレンツ、ラミブジンおよびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;ホスファジド;ラミブジン、ネビラピンおよびジドブジン;アバカビル;およびアバカビル硫酸塩から選択される1種、2種、3種、4種またはそれよりも多い追加の治療剤と組み合わせる。
【0241】
特定の実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩は、アバカビル硫酸塩、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩またはビクテグラビルと組み合わせる。
【0242】
特定の実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩は、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩またはビクテグラビルと組み合わせる。
【0243】
特定の実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩は、アバカビル硫酸塩、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩およびビクテグラビルからなる群から選択される第1の追加の治療剤、ならびにエムトリシタビンおよびラミブジンからなる群から選択される第2の追加の治療剤と組み合わせる。
【0244】
特定の実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩は、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩およびビクテグラビルからなる群から選択される第1の追加の治療剤、ならびにエムトリシタビンである第2の追加の治療剤と組み合わせる。
【0245】
ある特定の実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩は、5~30mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩またはテノホビルアラフェナミド、および200mgのエムトリシタビンと組み合わせる。ある特定の実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩は、5~10、5~15、5~20、5~25、25~30、20~30、15~30または10~30mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩またはテノホビルアラフェナミド、および200mgのエムトリシタビンと組み合わせる。ある特定の実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩は、10mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩またはテノホビルアラフェナミド、および200mgのエムトリシタビンと組み合わせる。ある特定の実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩は、25mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩またはテノホビルアラフェナミド、および200mgのエムトリシタビンと組み合わせる。本明細書に開示される化合物は
、あたかも投与量の各組合せが具体的かつ個別的に列挙されているかのように、任意の投与量の化合物(例えば、1mg~500mgの化合物)で、本明細書で提供される薬剤と組み合わせることができる。
【0246】
ある特定の実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩は、200~400mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩またはテノホビルジソプロキシル、および200mgのエムトリシタビンと組み合わせる。ある特定の実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩は、200~250、200~300、200~350、250~350、250~400、350~400、300~400または250~400mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩またはテノホビルジソプロキシル、および200mgのエムトリシタビンと組み合わせる。ある特定の実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩は、300mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩またはテノホビルジソプロキシル、および200mgのエムトリシタビンと組み合わせる。本明細書に開示される化合物は、あたかも投与量の各組合せが具体的かつ個別的に列挙されているかのように、任意の投与量の化合物(例えば、1mg~500mgの化合物)で、本明細書で提供される薬剤と組み合わせることができる。
HBV併用療法
【0247】
ある特定の実施形態では、HBV感染しているまたはHBV感染のリスクがあるヒトのHBV感染を処置または予防するための方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩を、治療有効量の1種または複数種(例えば、1、2、3、4種、1もしくは2種、1から3種、または1から4種)の追加の治療剤と組み合わせて、ヒトに投与することを含む方法が提供される。一実施形態では、HBV感染しているまたはHBV感染のリスクがあるヒトのHBV感染を処置するための方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩を、治療有効量の1種または複数種(例えば、1、2、3、4種、1もしくは2種、1から3種、または1から4種)の追加の治療剤と組み合わせて、ヒトに投与することを含む方法が提供される。
【0248】
ある特定の実施形態では、本開示は、治療有効量の本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩を、治療有効量のHBV感染の処置に適した1種または複数種(例えば、1、2、3、4種、1もしくは2種、1から3種、または1から4種)の追加の治療剤と組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含む、HBV感染を処置するための方法を提供する。
【0249】
本明細書に記載されている化合物は、化学療法剤、イムノモジュレーター、免疫療法剤、治療用抗体、治療用ワクチン、二重特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質(DART(登録商標)、Duobodies(登録商標)、Bites(登録商標)、XmAb(登録商標)、TandAb(登録商標)、Fab誘導体など)、抗体-薬物コンジュゲート(ADC)、遺伝子改変剤もしくは遺伝子編集剤(CRISPR Cas9、ジンクフィンガーヌクレアーゼ、ホーミングエンドヌクレアーゼ、合成ヌクレアーゼ、TALENなど)、CAR-T(キメラ抗原受容体T細胞)およびTCR-T(改変T細胞受容体)剤などの細胞療法剤、またはそれらの任意の組合せの1つまたは複数と使用するまたは組み合わせることができる。
【0250】
ある特定の実施形態では、本明細書に記載されている化合物は、必要に応じてHBVを処置するのに有用な1種または複数種の他の化合物を含有し得る錠剤として製剤化される。ある特定の実施形態では、錠剤は、HBVを処置するための別の活性成分、例えば3-
ジオキシゲナーゼ(IDO)阻害剤、アポリポタンパク質A1モジュレーター、アルギナーゼ阻害剤、B-およびT-リンパ球アテニュエーター阻害剤、ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害剤、CCR2ケモカインアンタゴニスト、CD137阻害剤、CD160阻害剤、CD305阻害剤、CD4アゴニストおよびモジュレーター、HBcAgを標的とする化合物、B型肝炎コア抗原(HBcAg)を標的とする化合物、コアタンパク質アロステリックモジュレーター、共有結合閉環状DNA(cccDNA)阻害剤、シクロフィリン阻害剤、細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(ipi4)阻害剤、DNAポリメラーゼ阻害剤、エンドヌクレアーゼモジュレーター、エピジェネティック改変剤、ファルネソイドX受容体アゴニスト、HBsAg阻害剤、HBsAg分泌または会合阻害剤、HBV DNAポリメラーゼ阻害剤、HBV複製阻害剤、HBV RNAse阻害剤、HBVウイルス侵入阻害剤、HBx阻害剤、B型肝炎ラージエンベロープタンパク質モジュレーター、B型肝炎ラージエンベロープタンパク質刺激剤、B型肝炎構造タンパク質モジュレーター、B型肝炎表面抗原(HBsAg)阻害剤、B型肝炎表面抗原(HBsAg)分泌または会合阻害剤、B型肝炎ウイルスE抗原阻害剤、B型肝炎ウイルス複製阻害剤、肝炎ウイルス構造タンパク質阻害剤、HIV-1逆転写酵素阻害剤、ヒアルロニダーゼ阻害剤、IAP阻害剤、IL-2アゴニスト、IL-7アゴニスト、イムノモジュレーター、インドールアミン-2阻害剤、リボヌクレオチドレダクターゼの阻害剤、インターロイキン-2リガンド、ipi4阻害剤、リシンデメチラーゼ阻害剤、ヒストンデメチラーゼ阻害剤、KDM1阻害剤、KDM5阻害剤、キラー細胞レクチン様受容体サブファミリーGメンバー1阻害剤、リンパ球活性化遺伝子3阻害剤、リンホトキシンベータ受容体活性化因子、Axlのモジュレーター、B7-H3のモジュレーター、B7-H4のモジュレーター、CD160のモジュレーター、CD161のモジュレーター、CD27のモジュレーター、CD47のモジュレーター、CD70のモジュレーター、GITRのモジュレーター、HEVEMのモジュレーター、ICOSのモジュレーター、Merのモジュレーター、NKG2Aのモジュレーター、NKG2Dのモジュレーター、OX40のモジュレーター、SIRPアルファのモジュレーター、TIGITのモジュレーター、Tim-4のモジュレーター、Tyroのモジュレーター、タウロコール酸Na+共輸送ポリペプチド(NTCP)阻害剤、ナチュラルキラー細胞受容体2B4阻害剤、NOD2遺伝子刺激剤、核タンパク質阻害剤、核タンパク質モジュレーター、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、ペプチジルプロリルイソメラーゼ阻害剤、ホスファチジルイノシトール-3キナーゼ(PI3K)阻害剤、レチノイン酸誘導性遺伝子1刺激剤、逆転写酵素阻害剤、リボヌクレアーゼ阻害剤、RNA DNAポリメラーゼ阻害剤、SLC10A1遺伝子阻害剤、SMAC模倣物、Srcチロシンキナーゼ阻害剤、インターフェロン遺伝子の刺激剤(STING)アゴニスト、NOD1の刺激剤、T細胞表面糖タンパク質CD28阻害剤、T細胞表面糖タンパク質CD8モジュレーター、サイモシンアゴニスト、サイモシンアルファ1リガンド、Tim-3阻害剤、TLR-3アゴニスト、TLR-7アゴニスト、TLR-9アゴニスト、TLR9遺伝子刺激剤、toll様受容体(TLR)モジュレーター、ウイルスリボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤、ならびにそれらの組合せを含有することができる。
HBV組合せ薬物
【0251】
HBVを処置するための組合せ薬物の例としては、TRUVADA(登録商標)(テノホビルジソプロキシルフマル酸塩およびエムトリシタビン);ABX-203、ラミブジンおよびPEG-IFN-アルファ;ABX-203アデホビルおよびPEG-IFNアルファ;ならびにINO-1800(INO-9112およびRG7944)が挙げられる。
他のHBV薬物
【0252】
HBVを処置するための他の薬物の例としては、アルファ-ヒドロキシトロポロン、アムドキソビル、ベータ-ヒドロキシシトシンヌクレオシド、AL-034、CCC-09
75、エルブシタビン、エゼチミブ、シクロスポリンA、ゲンチオピクリン(ゲンチオピクロシド)、JNJ-56136379、ニタゾキサニド、ビリナパント、NJK14047、NOV-205(モリキサン、BAM-205)、オリゴチド、ミボチレート、フェロン、GST-HG-131、レバミソール、Ka Shu Ning、アロフェロン、WS-007、Y-101(Ti Fen Tai)、rSIFN-co、PEG-IIFNm、KW-3、BP-Inter-014、オレアノール酸、HepB-nRNA、cTP-5(rTP-5)、HSK-II-2、HEISCO-106-1、HEISCO-106、Hepbarna、IBPB-006IA、Hepuyinfen、DasKloster 0014-01、ISA-204、Jiangantai(Ganxikang)、MIV-210、OB-AI-004、PF-06、ピクロシド、DasKloster-0039、ヘプランタイ、IMB-2613、TCM-800B、還元型グルタチオン、RO-6864018、RG-7834、UB-551およびZH-2N、ならびに米国特許出願公開第20150210682号(Roche)、米国特許出願公開第2016/0122344号(Roche)、国際公開第2015173164号、国際公開第2016023877号、米国特許出願公開第2015252057号(Roche)、国際公開第16128335号(Roche)、国際公開第16120186号(Roche)、米国特許出願公開第2016237090号(Roche)、国際公開第16107833号(Roche)、国際公開第16107832号(Roche)、米国特許出願公開第2016176899号(Roche)、国際公開第16102438号(Roche)、国際公開第16012470号(Roche)、米国特許出願公開第2016220586号(Roche)および米国特許出願公開第2015031687号(Roche)に開示される化合物が挙げられる。
HBVワクチン
【0253】
HBVワクチンとして、予防用ワクチンと治療用ワクチンの両方が挙げられる。HBV予防用ワクチンの例としては、Vaxelis、Hexaxim、Heplisav、Mosquirix、DTwP-HBVワクチン、Bio-Hep-B、D/T/P/HBV/M(LBVP-0101;LBVW-0101)、DTwP-Hepb-Hib-IPVワクチン、Heberpenta L、DTwP-HepB-Hib、V-419、CVI-HBV-001、Tetrabhay、B型肝炎予防用ワクチン(Advax Super D)、Hepatrol-07、GSK-223192A、ENGERIX
B(登録商標)、組換えB型肝炎ワクチン(筋肉内、Kangtai Biological Products)、組換えB型肝炎ワクチン(Hansenual polymorpha酵母、筋肉内、Hualan Biological Engineering)、組換えB型肝炎表面抗原ワクチン、Bimmugen、Euforavac、Eutravac、anrix-DTaP-IPV-Hep B、HBAI-20、Infanrix-DTaP-IPV-Hep B-Hib、Pentabio Vaksin
DTP-HB-Hib、Comvac 4、Twinrix、Euvax-B、Tritanrix HB、Infanrix Hep B、Comvax、DTP-Hib-HBVワクチン、DTP-HBVワクチン、Yi Tai、Heberbiovac HB、Trivac HB、GerVax、DTwP-Hep B-Hibワクチン、Bilive、Hepavax-Gene、SUPERVAX、Comvac5、Shanvac-B、Hebsulin、Recombivax HB、Revac B mcf、Revac B+、Fendrix、DTwP-HepB-Hib、DNA-001、Shan5、Shan6、rhHBsAGワクチン、HBI五価ワクチン、LBVD、Infanrix HeXaおよびDTaP-rHB-Hibワクチンが挙げられる。
【0254】
HBV治療用ワクチンの例としては、HBsAG-HBIG複合体、ARB-1598、Bio-Hep-B、NASVAC、abi-HB(静脈内)、ABX-203、Tetrabhay、GX-110E、GS-4774、ペプチドワクチン(イプシロンPA
-44)、Hepatrol-07、NASVAC(NASTERAP)、IMP-321、BEVAC、Revac B mcf、Revac B+、MGN-1333、KW-2、CVI-HBV-002、AltraHepB、VGX-6200、FP-02、FP-02.2、TG-1050、NU-500、HBVax、im/TriGrid/抗原ワクチン、Mega-CD40L-アジュバント付加ワクチン(adjuvanted vaccine)、HepB-v、RG7944(INO-1800)、組換えVLPベースの治療用ワクチン(HBV感染症、VLP Biotech)、AdTG-17909、AdTG-17910、AdTG-18202、ChronVac-B、TG-1050およびLm HBVが挙げられる。
HBV DNAポリメラーゼ阻害剤
【0255】
HBV DNAポリメラーゼ阻害剤の例としては、アデホビル(HEPSERA(登録商標))、エムトリシタビン(EMTRIVA(登録商標))、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(VIREAD(登録商標))、テノホビルアラフェナミド、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テノホビルジピボキシル、テノホビルジピボキシルフマル酸塩、テノホビルオクタデシルオキシエチルエステル、CMX-157、ベシホビル、エンテカビル(BARACLUDE(登録商標))、エンテカビルマレイン酸塩、テルビブジン(TYZEKA(登録商標))、フィロシロビル、プラデホビル、クレブジン、リバビリン、ラミブジン(EPIVIR-HBV(登録商標))、ホスファジド、ファムシクロビル、フソリン、メタカビル、SNC-019754、FMCA、AGX-1009、AR-II-04-26、HIP-1302、テノホビルジソプロキシルアスパラギン酸塩、テノホビルジソプロキシルオロト酸塩およびHS-10234が挙げられる。イムノモジュレーター
【0256】
イムノモジュレーターの例としては、リンタトリモド、イミドール塩酸塩、インガロン、dermaVir、プラケニル(ヒドロキシクロロキン)、プロロイキン、ヒドロキシウレア、ミコフェノール酸モフェチル(MPA)およびそのエステル誘導体のミコフェノール酸モフェチル(MMF)、JNJ-440、WF-10、AB-452、リバビリン、IL-12、INO-9112、ポリマーポリエチレンイミン(PEI)、Gepon、VGV-1、MOR-22、CRV-431、JNJ-0535、TG-1050、ABI-H2158、BMS-936559、RO-7011785、RG-7854、AB-506、RO-6871765、AIC-649およびIR-103が挙げられる。toll様受容体(TLR)モジュレーター
【0257】
TLRモジュレーターとして、TLR1、TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、TLR7、TLR8、TLR9、TLR10、TLR11、TLR12およびTLR13のモジュレーターが挙げられる。TLR3モジュレーターの例としては、リンタトリモド、ポリ-ICLC、RIBOXXON(登録商標)、Apoxxim、RIBOXXIM(登録商標)、IPH-33、MCT-465、MCT-475およびND-1.1が挙げられる。
【0258】
TLR7モジュレーターの例としては、GS-9620、GSK-2245035、イミキモド、レシキモド、DSR-6434、DSP-3025、IMO-4200、MCT-465、MEDI-9197、3M-051、SB-9922、3M-052、Limtop、D、テルラトリモド、SP-0509、TMX-30X、TMX-202、RG-7863、RG-7795、LHC-165、RG-7854、ならびに米国特許出願公開第20100143301号(Gilead Sciences)、米国特許出願公開第20110098248号(Gilead Sciences)および米国特許出願公開第20090047249号(Gilead Sciences)に開示される化
合物が挙げられる。
【0259】
TLR8モジュレーターの例としては、モトリモド、レシキモド、3M-051、3M-052、MCT-465、IMO-4200、VTX-763、VTX-1463、ならびに米国特許出願公開第20140045849号(Janssen)、米国特許出願公開第20140073642号(Janssen)、国際公開第2014/056953号(Janssen)、国際公開第2014/076221号(Janssen)、国際公開第2014/128189号(Janssen)、米国特許出願公開第20140350031号(Janssen)、国際公開第2014/023813号(Janssen)、米国特許出願公開第20080234251号(Array Biopharma)、米国特許出願公開第20080306050号(Array Biopharma)、米国特許出願公開第20100029585号(Ventirx Pharma)、米国特許出願公開第20110092485号(Ventirx Pharma)、米国特許出願公開第20110118235号(Ventirx Pharma)、米国特許出願公開第20120082658号(Ventirx Pharma)、米国特許出願公開第20120219615号(Ventirx Pharma)、米国特許出願公開第20140066432号(Ventirx Pharma)、米国特許出願公開第20140088085号(Ventirx Pharma)、米国特許出願公開第20140275167号(Novira Therapeutics)、米国特許出願公開第20130251673号(Novira Therapeutics)、米国特許第9670205号、米国特許出願公開第20160289229号、米国特許出願第15/692161号および米国特許出願第15/692093号に開示される化合物が挙げられる。
【0260】
TLR9モジュレーターの例としては、BB-001、BB-006、CYT-003、IMO-2055、IMO-2125、IMO-3100、IMO-8400、IR-103、IMO-9200、アガトリモド、DIMS-9054、DV-1079、DV-1179、AZD-1419、レフトリモド(MGN-1703)、リテニモドおよびCYT-003-QbG10が挙げられる。
【0261】
TLR7、TLR8およびTLR9モジュレーターの例としては、国際公開第2017047769号(Teika Seiyaku)、国際公開第2015014815号(Janssen)、国際公開第2018045150号(Gilead Sciences Inc.)、国際公開第2018045144号(Gilead Sciences
Inc.)、国際公開第2015162075号(Roche)、国際公開第2017034986号(University of Kansas)、国際公開第2018095426号(Jiangsu Hengrui Medicine Co Ltd)、国際公開第2016091698号(Roche)、国際公開第2016075661号(GlaxoSmithKline Biologicals)、国際公開第2016180743号(Roche)、国際公開第2018089695号(Dynavax Technologies)、国際公開第2016055553号(Roche)、国際公開第2015168279号(Novartis)、国際公開第2016107536号(Medshine Discovery)、国際公開第2018086593号(Livo(Shanghai)Pharmaceutical)、国際公開第2017106607号(Merck)、国際公開第2017061532号(Sumitomo Dainippon Pharma)、国際公開第2016023511号(Chia Tai Tianqing Pharmaceutical)、国際公開第2017076346号(Chia Tai Tianqing Pharmaceutical)、国際公開第2017046112号(Roche)、国際公開第2018078149号(Roche)、国際公開第2017040233号(3M Co)、国際公開第20161
41092号(Gilead Sciences)、国際公開第2018049089号(Bristol Myers Squibb)、国際公開第2015057655号(Eisai Co Ltd)、国際公開第2017001307号(Roche)、国際公開第2018005586号(Bristol Myers Squibb)、国際公開第201704023号(3M Co)、国際公開第2017163264号(Council of Scientific and Industrial Research(インド))、国際公開第2018046460号(GlaxoSmithKline Biologicals)、国際公開第2018047081号(Novartis)、国際公開第2016142250号(Roche)、国際公開第2015168269号(Novartis)、国際公開第201804163号(Roche)、国際公開第2018038877号(3M Co)、国際公開第2015057659号(Eisai Co Ltd)、国際公開第2017202704号(Roche)、国際公開第2018026620号(Bristol Myers Squibb)、国際公開第2016029077号(Janus Biotherapeutics)、国際公開第201803143号(Merck)、国際公開第2016096778号(Roche)、国際公開第2017190669号(Shanghai De Novo Pharmatech)、米国特許第09884866号(University of Minnesota)、国際公開第2017219931号(Sichuan KelunBiotech Biopharmaceutical)、国際公開第2018002319号(Janssen Sciences)、国際公開第2017216054号(Roche)、国際公開第2017202703号(Roche)、国際公開第2017184735号(IFM Therapeutics)、国際公開第2017184746号(IFM Therapeutics)、国際公開第2015088045号(Takeda
Pharmaceutical)、国際公開第2017038909号(Takeda
Pharmaceutical)、国際公開第2015095780号(University of Kansas)、国際公開第2015023958号(University of Kansas)に開示される化合物が挙げられる。
インターフェロンアルファ受容体リガンド
【0262】
インターフェロンアルファ受容体リガンドの例としては、インターフェロンアルファ-2b(INTRON A(登録商標))、ペグ化インターフェロンアルファ-2a(PEGASYS(登録商標))、ペグ化インターフェロンアルファ-1b、インターフェロンアルファ1b(HAPGEN(登録商標))、Veldona、Infradure、Roferon-A、YPEG-インターフェロンアルファ-2a(YPEG-rhIFNアルファ-2a)、P-1101、Algeron、Alfarona、Ingaron(インターフェロンガンマ)、rSIFN-co(組換え高率複合インターフェロン(recombinant super compound interferon))、Yペグインターフェロンアルファ-2b(YPEG-rhIFNアルファ-2b)、MOR-22、ペグインターフェロンアルファ-2b(PEG-INTRON(登録商標))、Bioferon、Novaferon、Inmutag(Inferon)、MULTIFERON(登録商標)、インターフェロンアルファ-n1(HUMOFERON(登録商標))、インターフェロンベータ-1a(AVONEX(登録商標))、Shaferon、インターフェロンアルファ-2b(Axxo)、Alfaferone、インターフェロンアルファ-2b(BioGeneric Pharma)、インターフェロンアルファ2(CJ)、Laferonum、VIPEG、BLAUFERON-A、BLAUFERON-B、Intermax Alpha、Realdiron、Lanstion、Pegaferon、PDferon-B、インターフェロンアルファ-2b(IFN、Laboratorios Bioprofarma)、アルファインターフェロンa 2b、Kalferon、Pegnano、Feronsure、PegiHep、インターフェロンアルファ2b(Zydus-Cadila)、インターフェロンア
ルファ2a、Optipeg A、Realfa 2B、Reliferon、インターフェロンアルファ-2b(Amega)、インターフェロンアルファ-2b(Virchow)、ロペグインターフェロンアルファ-2b、rHSA-IFNアルファ-2a(組換えヒト血清アルブミンインターフェロンアルファ2a融合タンパク質)、rHSA-IFNアルファ2b、組換えヒトインターフェロンアルファ-(1b、2a、2b)、ペグインターフェロンアルファ-2b(Amega)、ペグインターフェロンアルファ-2a、Reaferon-EC、Proquiferon、Uniferon、Urifron、インターフェロンアルファ-2b(Changchun Institute of
Biological Products)、Anterferon、Shanferon、Layfferon、Shang Sheng Lei Tai、INTEFEN、SINOGEN、Fukangtai、Pegstat、rHSA-IFNアルファ-2b、SFR-9216およびInterapo(Interapa)が挙げられる。
ヒアルロニダーゼ阻害剤
【0263】
ヒアルロニダーゼ阻害剤の例としては、アストドリマーが挙げられる。
B型肝炎表面抗原(HBsAg)阻害剤
【0264】
HBsAg阻害剤の例としては、HBF-0259、PBHBV-001、PBHBV-2-15、PBHBV-2-1、REP-9AC、REP-9C、REP-9、REP-2139、REP-2139-Ca、REP-2165、REP-2055、REP-2163、REP-2165、REP-2053、REP-2031およびREP-006、およびREP-9AC’が挙げられる。
【0265】
HBsAg分泌阻害剤の例としては、BM601が挙げられる。
細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(ipi4)阻害剤
【0266】
細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(ipi4)阻害剤の例としては、AGEN-2041、AGEN-1884、イピリムマブ(ipilumimab)、ベラタセプト、PSI-001、PRS-010、Probody mAbs、トレメリムマブおよびJHL-1155が挙げられる。
シクロフィリン阻害剤
【0267】
シクロフィリン阻害剤の例としては、CPI-431-32、EDP-494、OCB-030、SCY-635、NVP-015、NVP-018、NVP-019、STG-175、ならびに米国特許第8513184号(Gilead Sciences)、米国特許出願公開第20140030221号(Gilead Sciences)、米国特許出願公開第20130344030号(Gilead Sciences)および米国特許出願公開第20130344029号(Gilead Sciences)に開示される化合物が挙げられる。
HBVウイルス侵入阻害剤
【0268】
HBVウイルス侵入阻害剤の例としては、Myrcludex Bが挙げられる。
ウイルスmRNAを標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチド
【0269】
ウイルスmRNAを標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチドの例としては、ISIS-HBVRx、IONIS-HBVRx、IONIS-GSK6-LRx、GSK-3389404、RG-6004が挙げられる。
短鎖干渉RNA(siRNA)およびddRNAi
【0270】
siRNAの例としては、TKM-HBV(TKM-HepB)、ALN-HBV、S
R-008、HepB-nRNA、およびARC-520、ARC-521、ARB-1740、ARB-1467が挙げられる。
【0271】
DNA指向性RNA干渉(ddRNAi)の例としては、BB-HB-331が挙げられる。
エンドヌクレアーゼモジュレーター
【0272】
エンドヌクレアーゼモジュレーターの例としては、PGN-514が挙げられる。
リボヌクレオチド(ribonucelotide)レダクターゼ阻害剤
【0273】
リボヌクレオチドレダクターゼの阻害剤の例としては、Trimidoxが挙げられる。
HBV E抗原阻害剤
【0274】
HBV E抗原阻害剤の例としては、オウゴニンが挙げられる。
共有結合閉環状DNA(cccDNA)阻害剤
【0275】
cccDNA阻害剤の例としては、BSBI-25およびCHR-101が挙げられる。
ファルネソイドX受容体アゴニスト
【0276】
ファルネソイドx受容体アゴニストの例は、EYP-001、GS-9674、EDP-305、MET-409、Tropifexor、AKN-083、RDX-023、BWD-100、LMB-763、INV-3、NTX-023-1、EP-024297およびGS-8670などである。
HBV抗体
【0277】
B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするHBV抗体の例としては、GC-1102、XTL-17、XTL-19、KN-003、IV Hepabulin SNおよび完全ヒトモノクローナル抗体療法(B型肝炎ウイルス感染症、Humabs BioMed)が挙げられる。
【0278】
モノクローナル抗体およびポリクローナル抗体を含むHBV抗体の例としては、Zutectra、Shang Sheng Gan Di、Uman Big(Hepatitis B Hyperimmune)、Omri-Hep-B、Nabi-HB、Hepatect CP、HepaGam B、イガンチベ、Niuliva、CT-P24、B型肝炎免疫グロブリン(静脈内、pH4、HBV感染症、Shanghai RAAS Blood Products)およびFovepta(BT-088)が挙げられる。
【0279】
完全ヒトモノクローナル抗体として、HBC-34が挙げられる。
CCR2ケモカインアンタゴニスト
【0280】
CCR2ケモカインアンタゴニストの例としては、プロパゲルマニウムが挙げられる。サイモシンアゴニスト
【0281】
サイモシンアゴニストの例としては、サイマルファシン、組換えサイモシンアルファ1(GeneScience)が挙げられる。
サイトカイン
【0282】
サイトカインの例としては、組換えIL-7、CYT-107、インターロイキン-2(IL-2、Immunex)、組換えヒトインターロイキン-2(Shenzhen Neptunus)、IL-15、IL-21、IL-24およびセルモロイキンが挙げられる。
核タンパク質モジュレーター
【0283】
核タンパク質モジュレーターはHBVコアまたはカプシドタンパク質阻害剤のいずれかであり得る。核タンパク質モジュレーターの例としては、GS-4882、AB-423、AT-130、GLS4、NVR-1221、NVR-3778、AL-3778、BAY41-4109、モルホチアジンメシル酸塩、ARB-168786、ARB-880、JNJ-379、RG-7907、HEC-72702、AB-506、ABI-H0731、JNJ-440、ABI-H2158およびDVR-23が挙げられる。
【0284】
カプシド阻害剤の例としては、米国特許出願公開第20140275167号(Novira Therapeutics)、米国特許出願公開第20130251673号(Novira Therapeutics)、米国特許出願公開第20140343032号(Roche)、国際公開第2014037480号(Roche)、米国特許出願公開第20130267517号(Roche)、国際公開第2014131847号(Janssen)、国際公開第2014033176号(Janssen)、国際公開第2014033170号(Janssen)、国際公開第2014033167号(Janssen)、国際公開第2015/059212号(Janssen)、国際公開第2015118057号(Janssen)、国際公開第2015011281号(Janssen)、国際公開第2014184365号(Janssen)、国際公開第2014184350号(Janssen)、国際公開第2014161888号(Janssen)、国際公開第2013096744号(Novira)、米国特許出願公開第20150225355号(Novira)、米国特許出願公開第20140178337号(Novira)、米国特許出願公開第20150315159号(Novira)、米国特許出願公開第20150197533号(Novira)、米国特許出願公開第20150274652号(Novira)、米国特許出願公開第20150259324号(Novira)、米国特許出願公開第20150132258号(Novira)、米国特許第9181288号(Novira)、国際公開第2014184350号(Janssen)、国際公開第2013144129号(Roche)、国際公開第2017198744号(Roche)、米国特許出願公開第20170334882号(Novira)、米国特許出願公開第20170334898号(Roche)、国際公開第2017202798号(Roche)、国際公開第2017214395号(Enanta)、国際公開第2018001944号(Roche)、国際公開第2018001952号(Roche)、国際公開第2018005881号(Novira)、国際公開第2018005883号(Novira)、国際公開第2018011100号(Roche)、国際公開第2018011160号(Roche)、国際公開第2018011162号(Roche)、国際公開第2018011163号(Roche)、国際公開第2018036941号(Roche)、国際公開第2018043747号(Kyoto Univ)、米国特許出願公開第20180065929号(Janssen)、国際公開第2016168619号(Indiana University)、国際公開第2016195982号(The Penn State Foundation)、国際公開第2017001655号(Janssen)、国際公開第2017048950号(Assembly Biosciences)、国際公開第2017048954号(Assembly Biosciences)、国際公開第2017048962号(Assembly Biosciences)、米国特許出願公開第20170121328号(Novira)、米国特許出願公開第20170121329号(Novira)に開示される化合物が挙げられる。
【0285】
転写阻害剤(transcript inhibitors)の例としては、国際公開第2017013046号(Roche)、国際公開第2017016960号(Roche)、国際公開第2017017042号(Roche)、国際公開第2017017043号(Roche)、国際公開第2017061466号(Toyoma chemicals)、国際公開第2016177655号(Roche)、国際公開第2016161268号(Enanta)、国際公開第2017001853号(Redex Pharma)、国際公開第2017211791号(Roche)、国際公開第2017216685号(Novartis)、国際公開第2017216686号(Novartis)、国際公開第2018019297号(Ginkgo Pharma)、国際公開第2018022282号(Newave Pharma)、米国特許出願公開第20180030053号(Novartis)、国際公開第2018045911号(Zhejiang Pharma)に開示される化合物が挙げられる。
レチノイン酸誘導性遺伝子1刺激剤
【0286】
レチノイン酸誘導性遺伝子1の刺激剤の例としては、SB-9200、SB-40、SB-44、ORI-7246、ORI-9350、ORI-7537、ORI-9020、ORI-9198、およびORI-7170、RGT-100が挙げられる。
NOD2刺激剤
【0287】
NOD2の刺激剤の例としては、SB-9200が挙げられる。ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(PI3K)阻害剤
【0288】
PI3K阻害剤の例としては、イデラリシブ、ACP-319、AZD-8186、AZD-8835、ブパルリシブ、CDZ-173、CLR-457、ピクチリシブ、ネラチニブ、リゴセルチブ、リゴセルチブナトリウム、EN-3342、TGR-1202、アルペリシブ、デュベリシブ、IPI-549、UCB-5857、タセリシブ、XL-765、ゲダトリシブ、ME-401、VS-5584、コパンリシブ、オロト酸CAI、ペリホシン、RG-7666、GSK-2636771、DS-7423、パヌリシブ、GSK-2269557、GSK-2126458、CUDC-907、PQR-309、INCB-40093、ピララリシブ、BAY-1082439、プキチニブメシル酸塩、SAR-245409、AMG-319、RP-6530、ZSTK-474、MLN-1117、SF-1126、RV-1729、ソノリシブ、LY-3023414、SAR-260301、TAK-117、HMPL-689、テナリシブ、ボクスタリシブおよびCLR-1401が挙げられる。
インドールアミン-2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)経路阻害剤
【0289】
IDO阻害剤の例としては、エパカドスタット(INCB24360)、レスミノスタット(4SC-201)、インドキシモド、F-001287、SN-35837、NLG-919、GDC-0919、GBV-1028、GBV-1012、NKTR-218、ならびに米国特許出願公開第20100015178号(Incyte)、米国特許出願公開第2016137652号(Flexus Biosciences,Inc.)、国際公開第2014073738号(Flexus Biosciences,Inc.)および国際公開第2015188085号(Flexus Biosciences,Inc.)に開示される化合物が挙げられる。
PD-1阻害剤
【0290】
PD-1阻害剤の例としては、セミプリマブ、ニボルマブ、ペンブロリズマブ、ピディリズマブ、BGB-108、STI-A1014、SHR-1210、PDR-001、PF-06801591、IBI-308、GB-226、STI-1110、JNJ-
63723283、CA-170、デュルバルマブ、アテゾリズマブ、およびmDX-400、JS-001、カムレリズマブ、シンチリマブ、シンチリマブ、チスレリズマブ、BCD-100、BGB-A333、JNJ-63723283、GLS-010(WBP-3055)、CX-072、AGEN-2034、GNS-1480(上皮成長因子受容体アンタゴニスト;プログラム細胞死リガンド1阻害剤)、CS-1001、M-7824(PD-L1/TGF-β二機能性融合タンパク質)、ゲノリムズマブ、BMS-936559が挙げられる。
PD-L1阻害剤
【0291】
PD-L1阻害剤の例としては、アテゾリズマブ、アベルマブ、AMP-224、MEDI-0680、RG-7446、GX-P2、デュルバルマブ、KY-1003、KD-033、MSB-0010718C、TSR-042、ALN-PDL、STI-A1014、GS-4224、CX-072およびBMS-936559が挙げられる。
【0292】
PD-1阻害剤の例としては、国際公開第2017112730号(Incyte Corp)、国際公開第2017087777号(Incyte Corp)、国際公開第2017017624号、国際公開第2014151634号(Bristol Myers Squibb Co)、国際公開第201317322号(BristolMyers Squibb Co)、国際公開第2018119286号(Incyte Corp)、国際公開第2018119266号(Incyte Corp)、国際公開第2018119263号(Incyte Corp)、国際公開第2018119236号(Incyte Corp)、国際公開第2018119221号(Incyte Corp)、国際公開第2018118848号(BristolMyers Squibb
Co)、国際公開第20161266460号(BristolMyers Squibb Co)、国際公開第2017087678号(BristolMyers Squibb Co)、国際公開第2016149351号(BristolMyers Squibb Co)、国際公開第2015033299号(Aurigene Discovery Technologies Ltd)、国際公開第2015179615号(Eisai Co Ltd;Eisai Research Institute)、国際公開第2017066227号(BristolMyers Squibb Co)、国際公開第2016142886号(Aurigene Discovery Technologies Ltd)、国際公開第2016142852号(Aurigene Discovery Technologies Ltd)、国際公開第2016142835号(Aurigene Discovery Technologies Ltd;個人)、国際公開第2016142833号(Aurigene Discovery
Technologies Ltd)、国際公開第2018085750号(BristolMyers Squibb Co)、国際公開第2015033303号(Aurigene Discovery Technologies Ltd)、国際公開第2017205464号(Incyte Corp)、国際公開第2016019232号(3M Co;個人;Texas A&M University System)、国際公開第2015160641号(BristolMyers Squibb Co)、国際公開第2017079669号(Incyte Corp)、国際公開第2015033301号(Aurigene Discovery Technologies Ltd)、国際公開第2015034820号(BristolMyers Squibb
Co)、国際公開第2018073754号(Aurigene Discovery
Technologies Ltd)、国際公開第2016077518号(BristolMyers Squibb Co)、国際公開第2016057624号(BristolMyers Squibb Co)、国際公開第2018044783号(Incyte Corp)、国際公開第2016100608号(BristolMyers
Squibb Co)、国際公開第2016100285号(BristolMyer
s Squibb Co)、国際公開第2016039749号(BristolMyers Squibb Co)、国際公開第2015019284号(Cambridge
Enterprise Ltd)、国際公開第2016142894号(Aurigene Discovery Technologies Ltd)、国際公開第2015134605号(BristolMyers Squibb Co)、国際公開第2018051255号(Aurigene Discovery Technologies
Ltd)、国際公開第2018051254号(Aurigene Discovery Technologies Ltd)、国際公開第2017222976号(Incyte Corp)、国際公開第2017070089号(Incyte Corp)、国際公開第2018044963号(BristolMyers Squibb Co)、国際公開第2013144704号(Aurigene Discovery Technologies Ltd)、国際公開第2018013789号(Incyte Corp)、国際公開第2017176608号(BristolMyers Squibb Co)、国際公開第2018009505号(BristolMyers Squibb Co)、国際公開第2011161699号(Aurigene Discovery Technologies Ltd)、国際公開第2015119944号(Incyte Corp;Merck Sharp & Dohme Corp)、国際公開第2017192961号(Incyte Corp)、国際公開第2017106634号(Incyte Corp)、国際公開第2013132317号(Aurigene Discovery Technologies Ltd)、国際公開第2012168944号(Aurigene Discovery Technologies Ltd)、国際公開第2015036927号(Aurigene Discovery Technologies Ltd)、国際公開第2015044900号(Aurigene Discovery Technologies Ltd)、国際公開第2018026971号(Arising International)に開示される化合物が挙げられる。
組換えサイモシンアルファ-1
【0293】
組換えサイモシンアルファ-1の例としては、NL-004およびペグ化サイモシンアルファ-1が挙げられる。
ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害剤
【0294】
BTK阻害剤の例としては、ABBV-105、アカラブルチニブ(ACP-196)、ARQ-531、BMS-986142、ダサチニブ、イブルチニブ、GDC-0853、PRN-1008、SNS-062、ONO-4059、BGB-3111、ML-319、MSC-2364447、RDX-022、X-022、AC-058、RG-7845、スペブルチニブ、TAS-5315、TP-0158、TP-4207、HM-71224、KBP-7536、M-2951、TAK-020、AC-0025、ならびに米国特許出願公開第20140330015号(Ono Pharmaceutical)、米国特許出願公開第20130079327号(Ono Pharmaceutical)および米国特許出願公開第20130217880号(Ono Pharmaceutical)に開示される化合物が挙げられる。
KDM阻害剤
【0295】
KDM5阻害剤の例としては、国際公開第2016057924号(Genentech/Constellation Pharmaceuticals)、米国特許出願公開第20140275092号(Genentech/Constellation Pharmaceuticals)、米国特許出願公開第20140371195号(Epitherapeutics)および米国特許出願公開第20140371214号(Epitherapeutics)、米国特許出願公開第20160102096号(Ep
itherapeutics)、米国特許出願公開第20140194469号(Quanticel)、米国特許出願公開第20140171432号、米国特許出願公開第20140213591号(Quanticel)、米国特許出願公開第20160039808号(Quanticel)、米国特許出願公開第20140275084号(Quanticel)、国際公開第2014164708号(Quanticel)に開示される化合物が挙げられる。
【0296】
KDM1阻害剤の例としては、米国特許第9186337号(Oryzon Genomics)に開示される化合物、GSK-2879552およびRG-6016が挙げられる。
STINGアゴニスト
【0297】
STINGアゴニストの例としては、SB-11285、AdVCA0848、STINGVAX、および国際公開第2018065360号(Biolog Life Science Institute Forschungslabor und Biochemica-Vertrieb GmbH、Germany)、国際公開第2018009466号(Aduro Biotech)、国際公開第2017186711号(InvivoGen)、国際公開第2017161349号(Immune Sensor)、国際公開第2017106740号(Aduro Biotech)、米国特許出願公開第20170158724号(Glaxo Smithkline)、国際公開第2017075477号(Aduro Biotech)、米国特許出願公開第20170044206号(Merck)、国際公開第2014179760号(University of California)、国際公開第2018098203号(Janssen)、国際公開第2018118665号(Merck)、国際公開第2018118664号(Merck)、国際公開第2018100558号(Takeda)、国際公開第2018067423号(Merck)、国際公開第2018060323号(Boehringer)に開示される化合物が挙げられる。
非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NNRTI)
【0298】
NNRTIの例としては、国際公開第2018118826号(Merck)、国際公開第2018080903号(Merck)、国際公開第2018119013号(Merck)、国際公開第2017100108号(Idenix)、国際公開第2017027434号(Merck)、国際公開第2017007701号(Merck)、国際公開第2008005555号(Gilead)に開示される化合物が挙げられる。
HBV複製阻害剤
【0299】
B型肝炎ウイルス複製阻害剤の例としては、イソチアフルジン、IQP-HBV、RM-5038およびXingantieが挙げられる。
アルギナーゼ阻害剤
【0300】
アルギナーゼ阻害剤の例としては、CB-1158、C-201およびレスミノスタットが挙げられる。
遺伝子療法および細胞療法
【0301】
遺伝子療法および細胞療法には、遺伝子をサイレンシングするための遺伝子改変;感染細胞を直接殺傷する遺伝子アプローチ;患者自身の免疫系のほとんどに取って代わって、感染細胞に対する免疫応答を増強する、または患者自身の免疫系を活性化して、感染細胞を殺傷する、または感染細胞を発見し、殺傷するよう設計された免疫細胞の注入;および細胞活性を修飾して感染症に対する内因性の免疫応答性をさらに変化させる遺伝子アプローチが含まれる。
遺伝子編集剤
【0302】
ゲノム編集系の例としては、CRISPR/Cas9系、ジンクフィンガーヌクレアーゼ系、TALEN系、ホーミングエンドヌクレアーゼ系およびメガヌクレアーゼ系;例えば標的化切断を介したcccDNA排除、およびB型肝炎ウイルス(HBV)ウイルス遺伝子の1つまたは複数の改変が挙げられる。PreC、C、X、PreSI、PreS2、S、PまたはSP遺伝子の改変(例えば、ノックアウトおよび/またはノックダウン)は、(1)PreC、C、X、PreSI、PreS2、S、PまたはSP遺伝子発現を減少させるまたは排除すること、(2)プレコア、コア、Xタンパク質、ロング表面タンパク質、ミドル表面タンパク質、Sタンパク質(HBs抗原およびHBsAgとしても知られる)、ポリメラーゼタンパク質および/またはB型肝炎スプライシングタンパク質機能(HBe、HBc、HBx、PreS1、PreS2、S、Polおよび/またはHBSP)を妨害すること、あるいは(3)HBe、HBc、HBx、LHBs、MHBs、SHBs、Polおよび/またはHBSPタンパク質の細胞内、血清および/または実質内レベルを低下させるまたは排除することを指す。PreC、C、X、PreSI、PreS2、S、Pおよび/またはSP遺伝子の1つまたは複数のノックダウンは、HBV cccDNAおよび/または組み込まれたHBV DNA内の遺伝子を標的化することによって実施される。
CAR-T細胞療法
【0303】
CAR T細胞療法は、キメラ抗原受容体(CAR)を発現するように操作された免疫エフェクター細胞の集団を含み、CARはHBV抗原結合ドメインを含む。免疫エフェクター細胞はT細胞またはNK細胞である。一部の実施形態では、T細胞がCD4+T細胞、CD8+T細胞またはそれらの組合せである。細胞は自家または同種であり得る。
TCR-T細胞療法
【0304】
TCR T細胞療法は、HBV特異的T細胞受容体を発現するT細胞を含む。TCR-T細胞は、ウイルス感染細胞の表面上に提示されるHBV由来ペプチドを標的とするように操作される。一部の実施形態では、T細胞がHBV表面抗原(HBsAg)特異的TCRを発現する。HBVの処置に向けたTCR-T療法の例としては、LTCR-H2-1が挙げられる。
【0305】
別の具体的な実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩は、HBV DNAポリメラーゼ阻害剤、イムノモジュレーター、TLRモジュレーター、HBsAg阻害剤、HBsAg分泌または会合阻害剤、HBV治療用ワクチン、B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするHBV抗体を含むHBV抗体および二重特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質(DART(登録商標)、DUOBODIES(登録商標)、BITES(登録商標)、XmAb(登録商標)、TandAb(登録商標)、Fab誘導体またはTCR様抗体など)、シクロフィリン阻害剤、レチノイン酸誘導性遺伝子1の刺激剤、RIG-I様受容体の刺激剤、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、アルギナーゼ阻害剤、PI3K阻害剤、IDO阻害剤およびNOD2の刺激剤からなる群から選択される1種または2種の追加の治療剤、ならびにHBVウイルス侵入阻害剤、NTCP阻害剤、HBx阻害剤、cccDNA阻害剤、B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするHBV抗体、siRNA、miRNA遺伝子療法剤、sshRNA、KDM5阻害剤および核タンパク質モジュレーター(HBVコアまたはカプシドタンパク質モジュレーター)からなる群から選択される1種または2種の追加の治療剤と組み合わせる。
【0306】
別の具体的な実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩は、HBV DNAポリメラーゼ阻害剤、ならびにイムノモジュレーター、TLRモジュレーター、HBsAg阻害剤、HBV治療用ワクチン、B型肝炎ウイルスの表面抗原
を標的とするHBV抗体を含むHBV抗体および二重特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質(DART(登録商標)、DUOBODIES(登録商標)、BITES(登録商標)、XmAb(登録商標)、TandAb(登録商標)、Fab誘導体またはTCR様抗体など)、シクロフィリン阻害剤、レチノイン酸誘導性遺伝子1の刺激剤、RIG-I様受容体の刺激剤、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、アルギナーゼ阻害剤、PI3K阻害剤、IDO阻害剤およびNOD2の刺激剤からなる群から選択される少なくとも第2の追加の治療剤と組み合わせる。
【0307】
別の具体的な実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩は、HBV DNAポリメラーゼ阻害剤、ならびにHBVウイルス侵入阻害剤、NTCP阻害剤、HBx阻害剤、cccDNA阻害剤、B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするHBV抗体、siRNA、miRNA遺伝子療法剤、sshRNA、KDM5阻害剤および核タンパク質モジュレーター(HBVコアまたはカプシドタンパク質阻害剤)からなる群から選択される少なくとも第2の追加の治療剤と組み合わせる。
【0308】
特定の実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩は、米国特許出願公開第2010/0143301号(Gilead Sciences)、米国特許出願公開第2011/0098248号(Gilead Sciences)、米国特許出願公開第2009/0047249号(Gilead Sciences)、米国特許第8722054号(Gilead Sciences)、米国特許出願公開第2014/0045849号(Janssen)、米国特許出願公開第2014/0073642号(Janssen)、国際公開第2014/056953号(Janssen)、国際公開第2014/076221号(Janssen)、国際公開第2014/128189号(Janssen)、米国特許出願公開第2014/0350031号(Janssen)、国際公開第2014/023813号(Janssen)、米国特許出願公開第2008/0234251号(Array Biopharma)、米国特許出願公開第2008/0306050号(Array Biopharma)、米国特許出願公開第2010/0029585号(Ventirx Pharma)、米国特許出願公開第2011/0092485号(Ventirx Pharma)、米国特許出願公開第2011/0118235号(Ventirx Pharma)、米国特許出願公開第2012/0082658号(Ventirx Pharma)、米国特許出願公開第2012/0219615号(Ventirx Pharma)、米国特許出願公開第2014/0066432号(Ventirx Pharma)、米国特許出願公開第2014/0088085号(Ventirx Pharma)、米国特許出願公開第2014/0275167号(Novira Therapeutics)、米国特許出願公開第2013/0251673号(Novira Therapeutics)、米国特許第8513184号(Gilead Sciences)、米国特許出願公開第2014/0030221号(Gilead Sciences)、米国特許出願公開第2013/0344030号(Gilead Sciences)、米国特許出願公開第2013/0344029号(Gilead Sciences)、米国特許出願公開第20140275167号(Novira Therapeutics)、米国特許出願公開第20130251673号(Novira Therapeutics)、米国特許出願公開第2014/0343032号(Roche)、国際公開第2014037480号(Roche)、米国特許出願公開第2013/0267517号(Roche)、国際公開第2014131847号(Janssen)、国際公開第2014033176号(Janssen)、国際公開第2014033170号(Janssen)、国際公開第2014033167号(Janssen)、国際公開第2015/059212号(Janssen)、国際公開第2015118057号(Janssen)、国際公開第2015011281号(Janssen)、国際公開第2014184365号(Janssen)、国際公開第2014184350号(Janssen)、国際公開第20
14161888号(Janssen)、国際公開第2013096744号(Novira)、米国特許出願公開第20150225355号(Novira)、米国特許出願公開第20140178337号(Novira)、米国特許出願公開第20150315159号(Novira)、米国特許出願公開第20150197533号(Novira)、米国特許出願公開第20150274652号(Novira)、米国特許出願公開第20150259324号(Novira)、米国特許出願公開第20150132258号(Novira)、米国特許第9181288号(Novira)、国際公開第2014184350号(Janssen)、国際公開第2013144129号(Roche)、米国特許出願公開第20100015178号(Incyte)、米国特許出願公開第2016137652号(Flexus Biosciences,Inc.)、国際公開第2014073738号(Flexus Biosciences,Inc.)、国際公開第2015188085号(Flexus Biosciences,Inc.)、米国特許出願公開第2014/0330015号(Ono Pharmaceutical)、米国特許出願公開第2013/0079327号(Ono Pharmaceutical)、米国特許出願公開第2013/0217880号(Ono pharmaceutical)、国際公開第2016057924号(Genentech/Constellation Pharmaceuticals)、米国特許出願公開第20140275092号(Genentech/Constellation Pharmaceuticals)、米国特許出願公開第20140371195号(Epitherapeutics)および米国特許出願公開第20140371214号(Epitherapeutics)、米国特許出願公開第20160102096号(Epitherapeutics)、米国特許出願公開第20140194469号(Quanticel)、米国特許出願公開第20140171432号、米国特許出願公開第20140213591号(Quanticel)、米国特許出願公開第20160039808号(Quanticel)、米国特許出願公開第20140275084号(Quanticel)、国際公開第2014164708号(Quanticel)、米国特許第9186337号(Oryzon Genomics)に開示される化合物、およびHBVを処置するための他の薬物、ならびにそれらの組合せなどの化合物と組み合わせる。
がん併用療法
【0309】
一実施形態では、本開示の化合物は、がん処置の他の治療方法と共に使用され得る。好ましくは、化学療法、ホルモン、抗体、外科手術および/または放射線処置との併用療法が企図される。
【0310】
一部の実施形態では、さらなる抗がん治療は外科手術および/または放射線療法である。
【0311】
一部の実施形態では、さらなる抗がん治療は少なくとも1種の追加のがん医薬である。
【0312】
一部の実施形態では、本明細書に記載される化合物、またはその薬学的に許容される塩および少なくとも1種のさらなるがん医薬を含む組合せが提供される。
【0313】
一部の実施形態では、治療における使用のための、本明細書に記載される化合物、またはその薬学的に許容される塩および少なくとも1種のさらなるがん医薬を含む組合せが提供される。
【0314】
一部の実施形態では、がんを処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される化合物、またはその薬学的に許容される塩および少なくとも1種のがん医薬を含む組合せの使用が提供される。
【0315】
さらなるがん医薬の例としては、アントラサイクリン、ドキソルビシン、イダルビシン、エピルビシンおよびダウノルビシンなどのインターカレート物質;イリノテカン、トポテカン、カンプトテシン、ラメラリンD、エトポシド、テニポシド、ミトキサントロン、アムサクリン、エリプチシンおよびアウリントリカルボン酸などのトポイソメラーゼ阻害剤;カルムスチン(BCNU)、ロムスチン(CCNU)およびストレプトゾシンなどのニトロソウレア化合物;シクロホスファミド、メクロレタミン、ウラムスチン、ベンダムスチン、メルファラン、クロラムブシル、マホスファミド、トロホスファミドおよびイホスファミドなどのナイトロジェンマスタード;ブスルファンおよびトレオスルファンなどのアルキルスルホネート;プロカルバジン、ダカルバジン、テモゾロミドおよびチオテパなどのアルキル化剤;シスプラチン、カルボプラチン、ネダプラチン、オキサリプラチン、サトラプラチンおよび四硝酸トリプラチンなどの白金アナログ;ビンブラスチン、コルセミドおよびノコダゾールなどの微小管破壊薬;メトトレキサート、アミノプテリン、ジクロロメトトレキサート、ペメトレキセド、ラルチトレキセドおよびプララトレキサートなどの葉酸代謝拮抗薬;アザチオプリン、メルカプトプリン、チオグアニン、フルダラビン、リン酸フルダラビン、ペントスタチンおよびクラドリビンなどのプリンアナログ;5-フルオロウラシル、フロクスウリジン、シタラビン、6-アザウラシル、ゲムシタビンなどのピリミジンアナログ;ゲスターゲン(gestagene)、アンドロゲン、グルココルチコイド、デキサメタゾン、プレドニゾロンおよびプレドニゾンなどのステロイド;モノクローナル抗体、例えばアレムツズマブ、アポリズマブ、セツキシマブ、エプラツズマブ、ガリキシマブ、ゲムツズマブ、イピリムマブ、ラベツズマブ、パニツムマブ、リツキシマブ、トラスツズマブ、ニモツズマブ、マパツムマブ、マツズマブ、rhMab ICR62およびペルツズマブ、放射性標識抗体および抗体-薬物コンジュゲートなどの抗がん抗体;放射性標識ペプチドおよびペプチド-薬物コンジュゲートなどの抗がんペプチド;ならびにパクリタキセルおよびドセタキセルなどのタキサンおよびタキサンアナログが挙げられる。
【0316】
ある特定の実施形態では、過剰増殖性疾患またはがんを有するまたは有するリスクがあるヒトまたは動物において過剰増殖性疾患またはがんを処置または予防する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物、またはその薬学的に許容される塩を、治療有効量の1種または複数種(例えば、1種、2種、3種、1もしくは2種、または1~3種)の追加の治療剤と組み合わせて、ヒトまたは動物に投与するステップを含む方法が提供される。一実施形態では、過剰増殖性疾患またはがんを有するまたは有するリスクがあるヒトまたは動物において過剰増殖性疾患またはがんを処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩を、治療有効量の1種または複数種(例えば、1種、2種、3種、1もしくは2種、または1~3種)の追加の治療剤と組み合わせて、ヒトまたは動物に投与するステップを含む方法が提供される。
【0317】
ある特定の実施形態では、本開示は、過剰増殖性疾患またはがんを処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物またはその薬学的に許容される塩を、治療有効量の1種または複数種の過剰増殖性疾患またはがんを処置するのに適した追加の治療剤と組み合わせて、それを必要とする被験体に投与するステップを含む方法を提供する。
【0318】
本明細書に記載されている化合物は、化学療法剤、抗がん剤、抗血管新生剤、抗線維化剤、免疫療法剤、治療用抗体、二重特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質(DART(登録商標)、Duobody(登録商標)、Bite(登録商標)、XmAb(登録商標)、TandAb(登録商標)、Fab誘導体など)、抗体-薬物コンジュゲート(ADC)、放射線治療剤、抗悪性腫瘍剤、抗増殖剤、腫瘍溶解性ウイルス、遺伝子改変剤もしくは編集剤(CRISPR/Cas9、ジンクフィンガーヌクレアーゼまたは合成ヌクレアーゼ、TALENなど)、CAR(キメラ抗原受容体)T細胞免疫療法剤、改変
T細胞受容体(TCR-T)またはそれらの任意の組合せの1つまたは複数と使用するまたは組み合わせることができる。これらの治療剤は、化合物、抗体、ポリペプチド、またはポリヌクレオチドの形態であり得る。一実施形態では、治療において同時に、別個に、または逐次的に使用するための、組み合わせ調製物としての、本明細書に記載されている化合物および追加の治療剤を含む製品が本明細書で提供される。
【0319】
1種または複数種の治療剤は、阻害剤、アゴニスト、アンタゴニスト、リガンド、モジュレーター、刺激剤、遮断剤、遺伝子の活性化剤もしくは抑制剤、リガンド、受容体、タンパク質、または因子を含むがこれらに限定されない。追加の治療剤の非限定的な例としては以下が挙げられる:
エーベルソンマウス白血病ウイルスがん遺伝子相同体1遺伝子(ABL1などのABL)、アセチル-CoAカルボキシラーゼ(ACC1/2など)、活性化CDCキナーゼ(ACK1などのACK)、アデノシンデアミナーゼ、アデノシン受容体(A2B、A2a、A3など)、アデニル酸シクラーゼ、ADPリボシルシクラーゼ-1、副腎皮質刺激ホルモン受容体(ACTH)、アエロリジン、AKT1遺伝子、Alk-5タンパク質キナーゼ、アルカリホスファターゼ、アルファ1アドレナリン受容体、アルファ2アドレナリン受容体、アルファ-ケトグルタル酸デヒドロゲナーゼ(KGDH)、アミノペプチダーゼN、AMP活性化タンパク質キナーゼ、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK1などのALK)、アンドロゲン受容体、アンジオポエチン(リガンド-1、リガンド-2など)、アンジオテンシノーゲン(AGT)遺伝子、マウス胸腺腫ウイルスがん遺伝子相同体1(AKT)タンパク質キナーゼ(AKT1、AKT2、AKT3など)、アポリポタンパク質A-I(APOA1)遺伝子、アポトーシス誘導因子、アポトーシスタンパク質(1、2など)、アポトーシスシグナル制御キナーゼ(ASK1などのASK)、アルギナーゼ(I)、アルギニンデイミナーゼ、アロマターゼ、アステロイド(Asteroid)相同体1(ASTE1)遺伝子、毛細血管拡張性運動失調およびRad3関連(ATR)セリン/トレオニンタンパク質キナーゼ、オーロラタンパク質キナーゼ(1、2など)、Axlチロシンキナーゼ受容体、バキュロウイルスIAPリピート含有5(BIRC5)遺伝子、ベイシジン、B細胞リンパ腫2(BCL2)遺伝子、Bcl2結合成分3、Bcl2タンパク質、BCL2L11遺伝子、BCR(切断点クラスター領域)タンパク質および遺伝子、ベータアドレナリン受容体、ベータ-カテニン、Bリンパ球抗原CD19、Bリンパ球抗原CD20、Bリンパ球細胞接着分子、Bリンパ球刺激因子リガンド、骨形成タンパク質-10リガンド、骨形成タンパク質-9リガンドモジュレーター、ブラキウリタンパク質、ブラジキニン受容体、B-Rafがん原遺伝子(BRAF)、Brc-Ablチロシンキナーゼ、ブロモドメインおよび外部ドメイン(BET)ブロモドメイン含有タンパク質(BRD2、BRD3、BRD4など)、ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)、カルモジュリン、カルモジュリン依存性タンパク質キナーゼ(CAMKIIなどのCaMK)、がん精巣抗原2、がん精巣抗原NY-ESO-1、がん/精巣抗原1B(CTAG1)遺伝子、カンナビノイド受容体(CB1、CB2など)、炭酸脱水酵素、カゼインキナーゼ(CKI、CKIIなどのCK)、カスパーゼ(カスパーゼ-3、カスパーゼ-7、カスパーゼ-9など)、カスパーゼ8アポトーシス関連システインペプチダーゼCASP8-FADD様レギュレーター、カスパーゼ動員ドメインタンパク質-15、カテプシンG、CCR5遺伝子、CDK活性化キナーゼ(CAK)、チェックポイントキナーゼ(CHK1、CHK2など)、ケモカイン(C-Cモチーフ)受容体(CCR2、CCR4、CCR5など)、ケモカイン(C-X-Cモチーフ)受容体(CXCR4、CXCR1およびCXCR2など)、ケモカインCC21リガンド、コレシストキニンCCK2受容体、絨毛性ゴナドトロピン、c-Kit(チロシンタンパク質キナーゼKitまたはCD117)、クローディン(6、18など)、分化抗原群(CD)、例えばCD4、CD27、CD29、CD30、CD33、CD37、CD40、CD40リガンド受容体、CD40リガンド、CD40LG遺伝子、CD44、CD45、CD47、CD49b、CD51、CD52、CD55、CD58、CD66e、CD70遺伝子、CD74、C
D79、CD79b、CD79B遺伝子、CD80、CD95、CD99、CD117、CD122、CDw123、CD134、CDw137、CD158a、CD158b1、CD158b2、CD223、CD276抗原;クラステリン(CLU)遺伝子、クラステリン、c-Met(肝細胞成長因子受容体(HGFR))、補体C3、結合組織成長因子、COP9シグナロソームサブユニット5、CSF-1(コロニー刺激因子1受容体)、CSF2遺伝子、CTLA-4(細胞傷害性Tリンパ球タンパク質4)受容体、サイクリンD1、サイクリンG1、サイクリン依存性キナーゼ(CDK1、CDK1B、CDK2-9などのCDK)、シクロオキシゲナーゼ(1、2など)、CYP2B1遺伝子、システインパルミトイルトランスフェラーゼヤマアラシ(porcupine)、シトクロムP450 11B2、シトクロムP450 17、シトクロムP450 17A1、シトクロムP450 2D6、シトクロムP450 3A4、シトクロムP450レダクターゼ、サイトカインシグナル伝達-1、サイトカインシグナル伝達-3、細胞質イソシトレートデヒドロゲナーゼ、シトシンデアミナーゼ、シトシンDNAメチルトランスフェラーゼ、細胞傷害性Tリンパ球タンパク質-4、DDR2遺伝子、デルタ様タンパク質リガンド(3、4など)、デオキシリボヌクレアーゼ、Dickkopf-1リガンド、ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)、ジヒドロピリミジンデヒドロゲナーゼ、ジペプチジルペプチダーゼIV、ジスコイジンドメイン受容体(DDR1などのDDR)、DNA結合タンパク質(HU-ベータなど)、DNA依存性タンパク質キナーゼ、DNAジャイレース、DNAメチルトランスフェラーゼ、DNAポリメラーゼ(アルファなど)、DNAプライマーゼ、dUTPピロホスファターゼ、L-ドーパクロムトートメラーゼ、棘皮動物微小管様タンパク質4、EGFRチロシンキナーゼ受容体、エラスターゼ、伸長因子1アルファ2、伸長因子2、エンドグリン、エンドヌクレアーゼ、エンドプラスミン、エンドシアリン、エンドスタチン、エンドセリン(ET-A、ET-Bなど)、zeste相同体2のエンハンサー(EZH2)、エフリン(EPH)チロシンキナーゼ(Epha3、Ephb4など)、エフリンB2リガンド、上皮成長因子、上皮成長因子受容体(EGFR)、上皮成長因子受容体(EGFR)遺伝子、エピジェン、上皮細胞接着分子(EpCAM)、Erb-b2(v-erb-b2トリ赤芽球性白血病ウイルスがん遺伝子相同体2)チロシンキナーゼ受容体、Erb-b3チロシンキナーゼ受容体、Erb-b4チロシンキナーゼ受容体、E-セレクチン、エストラジオール17ベータデヒドロゲナーゼ、エストロゲン受容体(アルファ、ベータなど)、エストロゲン関連受容体、真核生物翻訳開始因子5A(EIF5A)遺伝子、エクスポーチン1、細胞外シグナル関連キナーゼ(1、2など)、細胞外シグナル制御キナーゼ(ERK)、因子(第Xa因子、第VIIa因子など)、ファルネソイドx受容体(FXR)、Fasリガンド、脂肪酸合成酵素(FASN)、フェリチン、FGF-2リガンド、FGF-5リガンド、線維芽細胞成長因子(FGF1、FGF2、FGF4などのFGF)、フィブロネクチン、Fms関連チロシンキナーゼ3(Flt3)、接着斑キナーゼ(FAK2などのFAK)、葉酸ヒドロラーゼ前立腺特異的膜抗原1(FOLH1)、葉酸受容体(アルファなど)、葉酸、葉酸トランスポーター1、FYNチロシンキナーゼ、塩基性アミノ酸対切断酵素(フューリン)、ベータ-グルクロニダーゼ、ガラクトシルトランスフェラーゼ、ガレクチン-3、ガングリオシドGD2、グルココルチコイド、グルココルチコイド誘導TNFR関連タンパク質GITR受容体、グルタミン酸カルボキシペプチダーゼII、グルタミナーゼ、グルタチオンS-トランスフェラーゼP、グリコーゲン合成酵素キナーゼ(3-ベータなどのGSK)、グリピカン3(GPC3)、ゴナドトロピン放出ホルモン(GNRH)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)受容体、顆粒球コロニー刺激因子(GCSF)リガンド、成長因子受容体結合タンパク質2(GRB2)、Grp78(78kDaグルコース制御タンパク質)カルシウム結合タンパク質、分子シャペロンgroEL2遺伝子、熱ショックタンパク質(27、70、90アルファ、ベータなど)、熱ショックタンパク質遺伝子、熱安定性エンテロトキシン受容体、ヘッジホッグタンパク質、ヘパラナーゼ、肝細胞成長因子、HERV-H LTR関連タンパク質2、ヘキソースキナーゼ、ヒスタミンH2受容体、ヒストンメチルトランスフェラーゼ(DOT1L)、ヒス
トンデアセチラーゼ(1、2、3、6、10、11などのHDAC)、ヒストンH1、ヒストンH3、HLAクラスI抗原(A-2アルファ)、HLAクラスII抗原、ホメオボックスタンパク質NANOG、HSPB1遺伝子、ヒト白血球抗原(HLA)、ヒトパピローマウイルス(E6、E7など)タンパク質、ヒアルロン酸、ヒアルロニダーゼ、低酸素誘導因子-1アルファ(HIF1α)、インプリント母方発現転写産物(Imprinted Maternally Expressed Transcript)(H19)遺伝子、マイトジェン活性化タンパク質キナーゼ1(MAP4K1)、チロシン-タンパク質キナーゼHCK、I-カッパ-Bキナーゼ(IKKbeなどのIKK)、IL-1アルファ、IL-1ベータ、IL-12、IL-12遺伝子、IL-15、IL-17、IL-2遺伝子、IL-2受容体アルファサブユニット、IL-2、IL-3受容体、IL-4、IL-6、IL-7、IL-8、免疫グロブリン(G、G1、G2、K、Mなど)、免疫グロブリンFc受容体、免疫グロブリンガンマFc受容体(I、III、IIIAなど)、インドールアミン2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO1などのIDO)、インドールアミンピロール2,3-ジオキシゲナーゼ1阻害剤、インスリン受容体、インスリン様成長因子(1、2など)、インテグリンアルファ-4/ベータ-1、インテグリンアルファ-4/ベータ-7、インテグリンアルファ-5/ベータ-1、インテグリンアルファ-V/ベータ-3、インテグリンアルファ-V/ベータ-5、インテグリンアルファ-V/ベータ-6、細胞間接着分子1(ICAM-1)、インターフェロン(アルファ、アルファ2、ベータ、ガンマなど)、黒色腫には存在しないインターフェロン誘導タンパク質2(AIM2)、インターフェロンI型受容体、インターロイキン1リガンド、インターロイキン13受容体アルファ2、インターロイキン2リガンド、インターロイキン-1受容体関連キナーゼ4(IRAK4)、インターロイキン-2、インターロイキン-29リガンド、イソクエン酸デヒドロゲナーゼ(IDH1、IDH2など)、ヤヌスキナーゼ(JAK1、JAK2などのJAK)、Jun N末端キナーゼ、カリクレイン関連ペプチダーゼ3(KLK3)遺伝子、キラー細胞Ig様受容体、キナーゼ挿入ドメイン受容体(KDR)、キネシン様タンパク質KIF11、カーステンラット肉腫ウイルスがん遺伝子相同体(KRAS)遺伝子、キスペプチン(KiSS-1)受容体、KIT遺伝子、v-kitハーディ-ズッカーマン4ネコ肉腫ウイルスがん遺伝子相同体(KIT)チロシンキナーゼ、ラクトフェリン、ラノステロール-14デメチラーゼ、LDL受容体関連タンパク質-1、ロイコトリエンA4ヒドロラーゼ、リステリオリシン、L-セレクチン、黄体形成ホルモン受容体、リアーゼ、リンパ球活性化遺伝子3タンパク質(LAG-3)、リンパ球抗原75、リンパ球機能抗原-3受容体、リンパ球特異的タンパク質チロシンキナーゼ(LCK)、リンホタクチン、Lyn(Lck/Yes新規)チロシンキナーゼ、リシンデメチラーゼ(KDM1、KDM2、KDM4、KDM5、KDM6、A/B/C/Dなど)、リゾホスファチジン酸-1受容体、リソソーム関連膜タンパク質ファミリー(LAMP)遺伝子、リシルオキシダーゼ相同体2、リシルオキシダーゼタンパク質(LOX)、リシルオキシダーゼ様タンパク質(LOXL2などのLOXL)、造血前駆細胞キナーゼ1(HPK1)、肝細胞成長因子受容体(MET)遺伝子、マクロファージコロ


ニー刺激因子(MCSF)リガンド、マクロファージ遊走阻害因子、MAGEC1遺伝子、MAGEC2遺伝子、主要ヴォールトタンパク質、MAPK活性化タンパク質キナーゼ(MK2など)、Mas関連Gタンパク質共役受容体、マトリクスメタロプロテアーゼ(MMP2、MMP9などのMMP)、Mcl-1分化タンパク質、Mdm2 p53-結合タンパク質、Mdm4タンパク質、メラン-A(MART-1)黒色腫抗原、メラニン細胞タンパク質Pmel 17、メラニン細胞刺激ホルモンリガンド、黒色腫抗原ファミリーA3(MAGEA3)遺伝子、黒色腫関連抗原(1、2、3、6など)、膜銅アミンオキシダーゼ、メソテリン、METチロシンキナーゼ、代謝型グルタミン酸受容体1、メタロレダクターゼSTEAP1(前立腺の6回膜貫通上皮抗原1)、メタスチン、メチオ
ニンアミノペプチダーゼ-2、メチルトランスフェラーゼ、ミトコンドリア3ケトアシルCoAチオラーゼ、マイトジェン活性化タンパク質キナーゼ(MAPK)、マイトジェン活性化タンパク質キナーゼ(MEK1、MEK2などのMEK)、mTOR(ラパマイシンの機構的標的(セリン/トレオニンキナーゼ)、mTOR複合体(1、2など)、ムチン(1、5A、16など)、mut T相同体(MTH1などのMTH)、Mycがん原遺伝子タンパク質、骨髄細胞白血病1(MCL1)遺伝子、ミリストイル化アラニンリッチタンパク質キナーゼC基質(MARCKS)タンパク質、NAD ADPリボシルトランスフェラーゼ、ナトリウム利尿ペプチド受容体C、神経細胞接着分子1、ニューロキニン1(NK1)受容体、ニューロキニン受容体、ニューロピリン2、NFカッパB活性化タンパク質、NIMA関連キナーゼ9(NEK9)、一酸化窒素合成酵素、NK細胞受容体、NK3受容体、NKG2 A B活性化NK受容体、ノルアドレナリントランスポーター、Notch(Notch-2受容体、Notch-3受容体、Notch-4受容体など)、核赤血球2関連因子2、核因子(NF)カッパB、ヌクレオリン、ヌクレオフォスミン、ヌクレオフォスミン-未分化リンパ腫キナーゼ(NPM-ALK)、2オキソグルタル酸デヒドロゲナーゼ、2,5-オリゴアデニル酸シンテターゼ、O-メチルグアニンDNAメチルトランスフェラーゼ、オピオイド受容体(デルタなど)、オルニチンデカルボキシラーゼ、オロト酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ、オーファン核内ホルモン受容体NR4A1、オステオカルシン、破骨細胞分化因子、オステオポンチン、OX-40(腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバー4 TNFRSF4、またはCD134)受容体、P3タンパク質、p38キナーゼ、p38 MAPキナーゼ、p53腫瘍抑制因子タンパク質、副甲状腺ホルモンリガンド、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(アルファ、デルタ、ガンマなどのPPAR)、P糖タンパク質(1など)、ホスファターゼおよびテンシン相同体(PTEN)、ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(PI3K)、ホスホイノシチド-3キナーゼ(アルファ、デルタ、ガンマなどのPI3K)、ホスホリラーゼキナーゼ(PK)、PKN3遺伝子、胎盤成長因子、血小板由来成長因子(アルファ、ベータなどのPDGF)、血小板由来成長因子(アルファ、ベータなどのPDGF)、多剤耐性トランスポーター、プレキシンB1、PLK1遺伝子、ポロ様キナーゼ(PLK)、ポロ様キナーゼ1、ポリADPリボースポリメラーゼ(PARP1、2および3などのPARP)、黒色腫において優先的に発現される抗原(PRAME)遺伝子、プレニル-結合タンパク質(PrPB)、推定転写因子PML、プロゲステロン受容体、プログラム細胞死1(PD-1)、プログラム細胞死リガンド1阻害剤(PD-L1)、プロサポシン(PSAP)遺伝子、プロスタノイド受容体(EP4)、前立腺特異的抗原、前立腺酸性ホスファターゼ、プロテアソーム、タンパク質E7、タンパク質ファルネシルトランスフェラーゼ、タンパク質キナーゼ(A、B、CなどのPK)、タンパク質チロシンキナーゼ、タンパク質チロシンホスファターゼベータ、がん原遺伝子セリン/トレオニン-タンパク質キナーゼ(PIM-1、PIM-2、PIM-3などのPIM)、P-セレクチン、プリンヌクレオシドホスホリラーゼ、プリン作動性受容体P2Xリガンド開口型イオンチャネル7(P2X7)、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ(PDH)、ピルビン酸デヒドロゲナーゼキナーゼ、ピルビン酸キナーゼ(PYK)、5-アルファ-レダクターゼ、Rafタンパク質キナーゼ(1、Bなど)、RAF1遺伝子、Ras遺伝子、Ras GTPアーゼ、RET遺伝子、Retチロシンキナーゼ受容体、網膜芽細胞腫関連タンパク質、レチノイン酸受容体(ガンマなど)、レチノイドX受容体、Rheb(脳に豊富なRas相同体)GTPアーゼ、Rho(Ras相同体)関連タンパク質キナーゼ2、リボヌクレアーゼ、リボヌクレオチドレダクターゼ(M2サブユニットなど)、リボソームタンパク質S6キナーゼ、RNAポリメラーゼ(I、IIなど)、Ron(Recepteur d’Origine Nantais)チロシンキナーゼ、ROS1(ROSがん原遺伝子1、受容体チロシンキナーゼ)遺伝子、Ros1チロシンキナーゼ、Runt関連転写因子3、ガンマ-セクレターゼ、S100カルシウム結合タンパク質A9、筋小胞体カルシウムATPアーゼ、第2のミトコンドリア由来カスパーゼ活性化因子(SMAC)タンパク質、分泌型frizzled関連タンパク質-2、セマフォリン
-4D、セリンプロテアーゼ、セリン/トレオニンキナーゼ(STK)、セリン/トレオニン-タンパク質キナーゼ(TBK1などのTBK)、シグナル伝達および転写(STAT-1、STAT-3、STAT-5などのSTAT)、シグナル伝達リンパ球活性化分子(SLAM)ファミリーメンバー7、前立腺の6回膜貫通上皮抗原(STEAP)遺伝子、SLサイトカインリガンド、スムーズンド(SMO)受容体、ナトリウムヨウ素共輸送体、ナトリウムリン酸共輸送体2B、ソマトスタチン受容体(1、2、3、4、5など)、ソニックヘッジホッグタンパク質、セブンレスの子(SOS)、特異的タンパク質1(Sp1)転写因子、スフィンゴミエリン合成酵素、スフィンゴシンキナーゼ(1、2など)、スフィンゴシン-1-リン酸受容体-1、脾臓チロシンキナーゼ(SYK)、SRC遺伝子、Srcチロシンキナーゼ、STAT3遺伝子、ステロイドスルファターゼ、インターフェロン遺伝子刺激因子(STING)受容体、インターフェロン遺伝子タンパク質刺激因子、間質細胞由来因子1リガンド、SUMO(低分子ユビキチン様修飾因子)、スーパーオキシドジスムターゼ、サバイビンタンパク質、シナプシン3、シンデカン-1、シヌクレインアルファ、T細胞表面糖タンパク質CD28、tank結合キナーゼ(TBK)、TATAボックス結合タンパク質関連因子RNAポリメラーゼIサブユニットB(TAF1B)遺伝子、T細胞CD3糖タンパク質ゼータ鎖、T細胞分化抗原CD6、T細胞免疫グロブリンおよびムチンドメイン含有-3(TIM-3)、T細胞表面糖タンパク質CD8、Tecタンパク質チロシンキナーゼ、Tekチロシンキナーゼ受容体、テロメラーゼ、テロメラーゼ逆転写酵素(TERT)遺伝子、テネイシン、TGFベータ2リガンド、トロンボポエチン受容体、チミジンキナーゼ、チミジンホスホリラーゼ、チミジル酸合成酵素、サイモシン(アルファ1など)、甲状腺ホルモン受容体、甲状腺刺激ホルモン受容体、組織因子、TNF関連アポトーシス誘導リガンド、TNFR1関連デスドメインタンパク質、TNF関連アポトーシス誘導リガンド(TRAIL)受容体、TNFSF11遺伝子、TNFSF9遺伝子、Toll様受容体(TLR1~13などのTLR)、トポイソメラーゼ(I、II、IIIなど)、転写因子、トランスフェラーゼ、トランスフェリン、トランスフォーミング成長因子(ベータなどのTGF)キナーゼ、トランスフォーミング成長因子TGF-β受容体キナーゼ、トランスグルタミナーゼ、トランスロケーション関連タンパク質、膜貫通糖タンパク質NMB、Trop-2カルシウムシグナルトランスデューサー、栄養膜糖タンパク質(TPBG)遺伝子、栄養膜糖タンパク質、トロポミオシン受容体キナーゼ(Trk)受容体(TrkA、TrkB、TrkCなど)、トリプトファン5-ヒドロキシラーゼ、チューブリン、腫瘍壊死因子(アルファ、ベータなどのTNF)、腫瘍壊死因子13C受容体、腫瘍進行遺伝子座2(TPL2)、腫瘍タンパク質53(TP53)遺伝子、腫瘍抑制因子候補2(TUSC2)遺伝子、チロシナーゼ、チロシンヒドロキシラーゼ、チロシンキナーゼ(TK)、チロシンキナーゼ受容体、免疫グロブリン様およびEGF様ドメインを有するチロシンキナーゼ(TIE)受容体、チロシンタンパク質キナーゼABL1阻害剤、ユビキチン、ユビキチンカルボキシルヒドロラーゼアイソザイムL5、ユビキチンチオエステラーゼ-14、ユビキチンコンジュゲート酵素E2I(UBE2I、UBC9)、ウレアーゼ、ウロキナーゼ型プラスミノーゲン活性化因子、ウテログロビン、バニロイドVR1、血管細胞接着タンパク質1、血管内皮成長因子受容体(VEGFR)、T細胞活性化のVドメインIg抑制因子(VISTA)、VEGF-1受容体、VEGF-2受容体、VEGF-3受容体、VEGF-A、VEGF-B、ビメンチン、ビタミンD3受容体、がん原遺伝子チロシン-タンパク質キナーゼYes、Wee-1タンパク質キナーゼ、ウィルムス腫瘍抗原1、ウィルムス腫瘍タンパク質、X連鎖アポトーシス抑制タンパク質、ジンクフィンガータンパク質転写因子またはそれらの任意の組合せ。
【0320】
薬剤は、それらの作用機序によって、例えば、以下の群に分類され得る:
- 代謝拮抗剤/抗がん剤、例えばピリミジン類似体フロクスウリジン、カペシタビン、シタラビン、CPX-351(リポソームシタラビン、ダウノルビシン)、およびTAS-118;
- プリン類似体、葉酸アンタゴニスト(プララトレキセートなど)および関連阻害剤;- 天然産物、例えばビンカアルカロイド(ビンブラスチン、ビンクリスチン)および微小管破壊剤、例えばタキサン(パクリタキセル、ドセタキセル)、ビンブラスチン、ノコダゾール、エポチロン、ビノレルビン(NAVELBINE(登録商標))およびエピポドフィロトキシン(エトポシド、テニポシド)を含む抗増殖剤/抗有糸分裂剤;
- DNA損傷剤、例えばアクチノマイシン、アムサクリン、ブスルファン、カルボプラチン、クロラムブシル、シスプラチン、シクロホスファミド(CYTOXAN(登録商標))、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エピルビシン、イホスファミド(iphosphamide)、メルファラン、メルクロレタミン(merchlorethamine)、マイトマイシンC、ミトキサントロン、ニトロソウレア、プロカルバジン、タキソール、タキソテール、テニポシド、エトポシドおよびトリエチレンチオホスホルアミド;
- DNA低メチル化剤、例えばグアデシタビン(guadecitabine)(SGI-110)、ASTX727;
- 抗生物質、例えばダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、イダルビシン、アントラサイクリン、ミトキサントロン、ブレオマイシン、プリカマイシン(ミトラマイシン);
- L-アスパラギンを全身的に代謝しそれらの自身のアスパラギンを合成する能力をもたない細胞を取り除く酵素、例えばL-アスパラギナーゼ;
- 抗血小板剤;
- Bcl-2を標的とするDNAiオリゴヌクレオチド、例えばPNT2258;
- 潜在性ヒト免疫不全ウイルス(HIV)を活性化または再活性化させる薬剤、例えばパノビノスタットおよびロミデプシン;
- アスパラギナーゼ刺激剤、例えばクリサンタスパーゼ(Erwinase(登録商標))およびGRASPA(ERY-001、ERY-ASP)、カラスパルガーゼペゴル;
- 汎-Trk、ROS1およびALK阻害剤、例えばエントレクチニブ(entrectinib)、TPX-0005;
- 未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)阻害剤、例えばアレクチニブ、セリチニブ;
- 抗増殖剤/抗有糸分裂アルキル化剤、例えばナイトロジェンマスタードシクロホスファミドおよび類似体(メルファラン、クロラムブシル、ヘキサメチルメラミン、チオテパ)、アルキルニトロソウレア(カルムスチン)および類似体、ストレプトゾシンおよびトリアゼン(ダカルバジン);
- 抗増殖剤/抗有糸分裂代謝拮抗剤、例えば葉酸類似体(メトトレキセート);
- 白金配位錯体(シスプラチン、オキシロプラチン(oxiloplatinim)およびカルボプラチン)、プロカルバジン、ヒドロキシウレア、ミトタンおよびアミノグルテチミド;
- ホルモン、ホルモン類似体(エストロゲン、タモキシフェン、ゴセレリン、ビカルタミドおよびニルタミド)およびアロマターゼ阻害剤(レトロゾールおよびアナストロゾール);
- 抗凝固剤、例えばヘパリン、合成ヘパリン塩、およびトロンビンの他の阻害剤;
- 血栓溶解剤、例えば組織プラスミノーゲン活性化因子、ストレプトキナーゼ、ウロキナーゼ、アスピリン、ジピリダモール、チクロピジンおよびクロピドグレル;
- 抗遊走剤(antimigratory agent);
- 抗分泌剤(ブレフェルジン(breveldin));
- 免疫抑制剤、例えば、タクロリムス、シロリムス、アザチオプリンおよびミコフェノール酸塩;
- 成長因子阻害剤および血管内皮成長因子阻害剤;
- 線維芽細胞成長因子阻害剤、例えばFPA14;
- 抗VEGFR抗体、例えばIMC-3C5、GNR-011、タニビルマブ;
- 抗VEGF/DDL4抗体、例えばABT-165;
- 抗カドヘリン抗体、例えばHKT-288;
- 抗CD70抗体、例えばAMG-172;抗ロイシンリッチリピート含有15(LRRC15)抗体、例えばABBV-085、ARGX-110;
- アンジオテンシン受容体遮断剤、一酸化窒素供与体;
- アンチセンスオリゴヌクレオチド、例えばAEG35156、IONIS-KRAS-2.5Rx、EZN-3042、RX-0201、IONIS-AR-2.5Rx、BP-100(プレキシジェベルセン)、IONIS-STAT3-2.5Rx;
- DNA干渉オリゴヌクレオチド、例えばPNT2258、AZD-9150;
- 抗ANG-2抗体、例えばMEDI3617およびLY3127804;
- 抗ANG-1/ANG-2抗体、例えばAMG-780;
- 抗MET/EGFR抗体、例えばLY3164530;
- 抗EGFR抗体、例えばABT-414、AMG-595、ネシツムマブ、ABBV-221、デパツキシズマブマホドチン(ABT-414)、トムゾツキシマブ、ABT-806、ベクティビックス、モドツキシマブ、RM-1929;
- 抗CSF1R抗体、例えばエマクツズマブ、LY3022855、AMG-820、FPA-008(カビラリズマブ);
- 抗CD40抗体、例えばRG7876、SEA-CD40、APX-005M、ABBV-428;
- 抗エンドグリン抗体、例えばTRC105(カロツキシマブ);
- 抗CD45抗体、例えば131I-BC8(lomab-B);
- 抗HER3抗体、例えばLJM716、GSK2849330;
- 抗HER2抗体、例えばマルゲツキシマブ、MEDI4276、BAT-8001;- 抗HLA-DR抗体、例えばIMMU-114;
- 抗IL-3抗体、例えばJNJ-56022473;
- 抗OX40抗体、例えばMEDI6469、MEDI6383、MEDI0562(タボリキシズマブ)、MOXR0916、PF-04518600、RG-7888、GSK-3174998、INCAGN1949、BMS-986178、GBR-8383、ABBV-368;
- 抗EphA3抗体、例えばKB-004;
- 抗CD20抗体、例えばオビヌツズマブ、IGN-002;
- 抗CD20/CD3抗体、例えばRG7828;
- 抗CD37抗体、例えばAGS67E、オトレルツズマブ(TRU-016);
- 抗ENPP3抗体、例えばAGS-16C3F;
- 抗FGFR-3抗体、例えばLY3076226、B-701;
- 抗FGFR-2抗体、例えばGAL-F2;
- 抗C5抗体、例えばALXN-1210;
- 抗CD27抗体、例えばバルリルマブ(CDX-1127);
- 抗TROP-2抗体、例えばIMMU-132;
- 抗NKG2a抗体、例えばモナリズマブ;
- 抗VISTA抗体、例えばHMBD-002;
- 抗PVRIG抗体、例えばCOM-701;
- 抗EpCAM抗体、例えばVB4-845;
- 抗BCMA抗体、例えばGSK-2857916;
- 抗CEA抗体、例えばRG-7813;
- 抗分化抗原群3(CD3)抗体、例えばMGD015;
- 抗葉酸受容体アルファ抗体、例えばIMGN853;
- MCL-1阻害剤、例えばAMG-176、S-64315、およびAZD-5991、483-LM、A-1210477、UMI-77、JKY-5-037;
- epha2阻害剤、例えばMM-310;
- 抗LAG-3抗体、例えばレラトリマブ(ONO-4482)、LAG-525、MK-4280、REGN-3767;
- Rafキナーゼ/VEGFR阻害剤、例えばRAF-265;
- ポリコームタンパク質(EED)阻害剤、例えばMAK683;
- 抗線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)/IL-2R抗体、例えばRG7461;- 抗線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)/TRAIL-R2抗体、例えばRG7386;
- 抗フコシル-GM1抗体、例えばBMS-986012;
- p38 MAPキナーゼ阻害剤、例えばラリメチニブ;
- PRMT1阻害剤、例えばMS203;
- スフィンゴシンキナーゼ2(SK2)阻害剤、例えばオパガニブ;
- FLT3-ITD阻害剤、例えばBCI-332;
- 核赤血球2関連因子2刺激剤、例えばオマベロキソロン(RTA-408);
- トロポミオシン受容体キナーゼ(TRK)阻害剤、例えばLOXO-195、ONO-7579;
- 抗ICOS抗体、例えばJTX-2011、GSK3359609;
- 抗DR5(TRAIL2)抗体、例えばDS-8273;
- 抗GD2抗体、例えばAPN-301;
- 抗インターロイキン-17(IL-17)抗体、例えばCJM-112;
- 抗炭酸脱水酵素IX抗体、例えばTX-250;
- 抗CD38-attenukine、例えばTAK573;
- 抗ムチン1抗体、例えばガチポツズマブ;
- ムチン1阻害剤、例えばGO-203-2C;
- MARCKSタンパク質阻害剤、例えばBIO-11006;
- 葉酸アンタゴニスト、例えばアルフォリチキソリン;
- ガレクチン-3阻害剤、例えばGR-MD-02;
- リン酸化P68阻害剤、例えばRX-5902;
- CD95/TNFモジュレーター、例えばオフラネルゲンオバデノベク;
- PI3K/Akt/mTOR阻害剤、例えばABTL-0812;
- 汎PIMキナーゼ阻害剤、例えばINCB-053914;
- IL-12遺伝子刺激剤、例えばEGEN-001、タボキノゲンテルセプラスミド;
- 熱ショックタンパク質HSP90阻害剤、例えばTAS-116、PEN-866;- VEGF/HGFアンタゴニスト、例えばMP-0250;
- SYKチロシンキナーゼ/FLT3チロシンキナーゼ阻害剤、例えばTAK-659;
- SYKチロシンキナーゼ/JAKチロシンキナーゼ阻害剤、例えばASN-002;- FLT3チロシンキナーゼ阻害剤、例えばFF-10101;
- FLT3チロシンキナーゼアゴニスト、例えばCDX-301;
- FLT3/MEK1阻害剤、例えばE-6201;
- IL-24アンタゴニスト、例えばAD-IL24;
- RIG-Iアゴニスト、例えばRGT-100;
- アエロリジン刺激剤、例えばトプサリシン;
- P-糖タンパク質1阻害剤、例えばHM-30181A;
- CSF-1アンタゴニスト、例えばARRY-382、BLZ-945;
- 抗メソテリン抗体、例えばSEL-403;
- チミジンキナーゼ刺激剤、例えばアグラチマゲンベサデノベク;
- ポロ様キナーゼ1阻害剤、例えばPCM-075;
- TLR-7アゴニスト、例えばTMX-101(イミキモド);
- NEDD8阻害剤、例えばペボネジスタット(MLN-4924)、TAS-446
4;
- 多面発現(pleiotropic)経路モジュレーター、例えばアバドミド(CC-122);
- FoxM1阻害剤、例えばチオストレプトン;
- 抗MUC1抗体、例えばMab-AR-20.5;
- 抗CD38抗体、例えばイサツキシマブ、MOR-202;
- UBA1阻害剤、例えばTAK-243;
- Srcチロシンキナーゼ阻害剤、例えばVAL-201;
- VDAC/HK阻害剤、例えばVDA-1102;
- BRAF/PI3K阻害剤、例えばASN-003;
- Elf4a阻害剤、例えばロヒニチブ、eFT226;
- TP53遺伝子刺激剤、例えばad-p53;
- PD-L1/EGFR阻害剤、例えばGNS-1480;
- レチノイン酸受容体アルファ(RARα)阻害剤、例えばSY-1425;
- SIRT3阻害剤、例えばYC8-02;
- 間質細胞由来因子1リガンド阻害剤、例えばオラプテセドペゴル(olaptesed pegol)(NOX-A12);
- IL-4受容体モジュレーター、例えばMDNA-55;
- アルギナーゼ-I刺激剤、例えばペグジラルギナーゼ;
- トポイソメラーゼI阻害剤/低酸素誘導因子-1アルファ阻害剤、例えばPEG-SN38(フィルテカンペゴル);
- 低酸素誘導因子-1アルファ阻害剤、例えばPT-2977、PT-2385;
- CD122アゴニスト、例えばNKTR-214;
- p53腫瘍抑制因子タンパク質刺激剤、例えばケベトリン;
- Mdm4/Mdm2 p53結合タンパク質阻害剤、例えばALRN-6924;
- キネシンスピンドルタンパク質(KSP)阻害剤、例えばフィラネシブ(ARRY-520);
- CD80-fc融合タンパク質阻害剤、例えばFPT-155;
- メニンおよび混合系統白血病(MLL)阻害剤、例えばKO-539;
- 肝臓x受容体アゴニスト、例えばRGX-104;
- IL-10アゴニスト、例えばAM-0010;
- EGFR/ErbB-2阻害剤、例えばバルリチニブ;
- VEGFR/PDGFR阻害剤、例えばボロラニブ;
- IRAK4阻害剤、例えばCA-4948;
- 抗TLR-2抗体、例えばOPN-305;
- カルモジュリンモジュレーター、例えばCBP-501;
- グルココルチコイド受容体アンタゴニスト、例えばレラコリラント(CORT-125134);
- 第2のミトコンドリア由来カスパーゼ活性化因子(SMAC)タンパク質阻害剤、例えばBI-891065;
- ラクトフェリンモジュレーター、例えばLTX-315;
- Kitチロシンキナーゼ/PDGF受容体アルファアンタゴニスト、例えばDCC-2618;
- KIT阻害剤、例えばPLX-9486;
- エクスポーチン1阻害剤、例えばエルタネクソル;
- EGFR/ErbB2/Ephb4阻害剤、例えばテセバチニブ;
- 抗CD33抗体、例えばIMGN-779;
- 抗KMA抗体、例えばMDX-1097;
- 抗TIM-3抗体、例えばTSR-022、LY-3321367、MBG-453;
- 抗CD55抗体、例えばPAT-SC1;
- 抗PSMA抗体、例えばATL-101;
- 抗CD100抗体、例えばVX-15;
- 抗EPHA3抗体、例えばフィバツズマブ;
- 抗Erbb抗体、例えばCDX-3379、HLX-02、セリバンツマブ;
- 抗APRIL抗体、例えばBION-1301;
- 抗Tigit抗体、例えばBMS-986207、RG-6058;
- CHST15遺伝子阻害剤、例えばSTNM-01;
- RAS阻害剤、例えばNEO-100;
- ソマトスタチン受容体アンタゴニスト、例えばOPS-201;
- CEBPA遺伝子刺激剤、例えばMTL-501;
- DKK3遺伝子モジュレーター、例えばMTG-201;
- p70s6k阻害剤、例えばMSC2363318A;
- メチオニンアミノペプチダーゼ2(MetAP2)阻害剤、例えばM8891、APL-1202;
- アルギニンN-メチルトランスフェラーゼ5阻害剤、例えばGSK-3326595;
- 抗プログラム細胞死タンパク質1(抗PD-1)抗体、例えばニボルマブ(OPDIVO(登録商標)、BMS-936558、MDX-1106)、ペンブロリズマブ(KEYTRUDA(登録商標)、MK-3477、SCH-900475、ランブロリズマブ、CAS登録番号1374853-91-4)、ピディリズマブ、PF-06801591、BGB-A317、GLS-010(WBP-3055)、AK-103(HX-008)、MGA-012、BI-754091、REGN-2810(セミプリマブ)、AGEN-2034、JS-001、JNJ-63723283、ゲノリムズマブ(CBT-501)、LZM-009、BCD-100、LY-3300054、SHR-1201、BAT-1306および抗プログラム死リガンド1(抗PD-L1)抗体、例えばBMS-936559、アテゾリズマブ(MPDL3280A)、デュルバルマブ(MEDI4736)、アベルマブ、CK-301、(MSB0010718C)、MEDI0680、CX-072、CBT-502、PDR-001(スパルタリズマブ)、TSR-042(ドスタルリマブ)、JTX-4014、BGB-A333、SHR-1316、CS-1001(WBP-3155、KN-035、IBI-308、FAZ-053およびMDX1105-01;
- PD-L1/VISTAアンタゴニスト、例えばCA-170;
- 抗PD-L1/TGFβ抗体、例えばM7824;
- 抗トランスフェリン抗体、例えばCX-2029;
- 抗IL-8(インターロイキン-8)抗体、例えばHuMax-Inflam;
- ATM(毛細血管拡張性運動失調)阻害剤、例えばAZD0156;
- CHK1阻害剤、例えばGDC-0575、LY2606368(プレキサセルチブ)、SRA737、RG7741(CHK1/2);
- CXCR4アンタゴニスト、例えばBL-8040、LY2510924、ブリキサホル(TG-0054)、X4P-002、X4P-001-IO;
- EXH2阻害剤、例えばGSK2816126;
- HER2阻害剤、例えばネラチニブ、ツカチニブ(ONT-380);
- KDM1阻害剤、例えばORY-1001、IMG-7289、INCB-59872、GSK-2879552;
- CXCR2アンタゴニスト、例えばAZD-5069;
- GM-CSF抗体、例えばレンジルマブ;
- DNA依存性タンパク質キナーゼ阻害剤、例えばMSC2490484A(ネジセルチブ)、VX-984、AsiDNA(DT-01);
- タンパク質キナーゼC(PKC)阻害剤、例えばLXS-196、ソトラスタウリン

- 選択的エストロゲン受容体ダウンレギュレーター(SERD)、例えばフルベストラント(Faslodex(登録商標))、RG6046、RG6047、エラセストラント(RAD-1901)およびAZD9496;
- 選択的エストロゲン受容体共有結合型アンタゴニスト(SERCA)、例えばH3B-6545;
- 選択的アンドロゲン受容体モジュレーター(SARM)、例えばGTX-024、ダロルタミド;
- トランスフォーミング成長因子-ベータ(TGF-ベータ)キナーゼアンタゴニスト、例えばガルニセルチブ;
- 抗トランスフォーミング成長因子-ベータ(TGF-ベータ)抗体、例えばLY3022859、NIS793、XOMA 089;
- 二重特異性抗体、例えばMM-141(IGF-1/ErbB3)、MM-111(Erb2/Erb3)、JNJ-64052781(CD19/CD3)、PRS-343(CD-137/HER2)、AFM26(BCMA/CD16A)、JNJ-61186372(EGFR/cMET)、AMG-211(CEA/CD3)、RG7802(CEA/CD3)、ERY-974(CD3/GPC3)、バンシズマブ(アンジオポエチン/VEGF)、PF-06671008(カドヘリン/CD3)、AFM-13(CD16/CD30)、APVO436(CD123/CD3)、フロテツズマブ(CD123/CD3)、REGN-1979(CD20/CD3)、MCLA-117(CD3/CLEC12A)、MCLA-128(HER2/HER3)、JNJ-0819、JNJ-7564(CD3/ヘム)、AMG-757(DLL3-CD3)、MGD-013(PD-1/LAG-3)、AK-104(CTLA-4/PD-1)、AMG-330(CD33/CD3)、AMG-420(BCMA/CD3)、BI-836880(VEFG/ANG2)、JNJ-63709178(CD123/CD3)、MGD-007(CD3/gpA33)、MGD-009(CD3/B7H3);
- 変異選択的EGFR阻害剤、例えばPF-06747775、EGF816(ナザルチニブ)、ASP8273、ACEA-0010、BI-1482694;
- 抗GITR(グルココルチコイド誘導腫瘍壊死因子受容体関連タンパク質)抗体、例えばMEDI1873、FPA-154、INCAGN-1876、TRX-518、BMS-986156、MK-1248、GWN-323;
- 抗デルタ様タンパク質リガンド3(DDL3)抗体、ロバルピツズマブテシリン;
- 抗クラステリン抗体、例えばAB-16B5;
- 抗エフリン-A4(EFNA4)抗体、例えばPF-06647263;
- 抗RANKL抗体、例えばデノスマブ;
- 抗メソテリン抗体、例えばBMS-986148、抗MSLN-MMAE;
- 抗ナトリウムリン酸共輸送体2B(NaP2B)抗体、例えばリファスツズマブ;
- 抗c-Met抗体、例えばABBV-399;
- アデノシンA2A受容体アンタゴニスト、例えばCPI-444、AZD-4635、プレラデナント、PBF-509;
- アルファ-ケトグルタル酸デヒドロゲナーゼ(KGDH)阻害剤、例えばCPI-613;
- XPO1阻害剤、例えばセリネクソル(KPT-330);
- イソクエン酸デヒドロゲナーゼ2(IDH2)阻害剤、例えばエナシデニブ(AG-221);
- IDH1阻害剤、例えばAG-120およびAG-881(IDH1およびIDH2)、IDH-305、BAY-1436032;
- インターロイキン-3受容体(IL-3R)モジュレーター、例えばSL-401;- アルギニンデイミナーゼ刺激剤、例えばペグアルギミナーゼ(ADI-PEG-20);
- 抗体-薬物コンジュゲート、例えばMLN0264(抗GCC、グアニリルシクラーゼC)、T-DM1(トラスツズマブエムタンシン、Kadcycla)、ミラツズマブ-ドキソルビシン(hCD74-DOX)、ブレンツキシマブベドチン、DCDT2980S、ポラツズマブベドチン、SGN-CD70A、SGN-CD19A、イノツズマブオゾガマイシン、ロルボツズマブメルタンシン、SAR3419、イサクツズマブゴビテカン(isactuzumab govitecan)、エンホルツマブベドチン(ASG-22ME)、ASG-15ME、DS-8201(トラスツズマブデルクステカン)、225Ac-リンツズマブ、U3-1402、177Lu-テトラキセタン-テツロマ、チソツマブベドチン、アネツマブラブタンシン、CX-2009、SAR-566658、W-0101、ポラツズマブベドチン、ABBV-085;
- クローディン-18阻害剤、例えばクローディキシマブ;
- β-カテニン阻害剤、例えばCWP-291;
- 抗CD73抗体、例えばMEDI-9447(オレクルマブ)、CPX-006、IPH-53、BMS-986179;
- CD73アンタゴニスト、例えばAB-680、PSB-12379、PSB-12441、PSB-12425;
- CD39/CD73アンタゴニスト、例えばPBF-1662;
- ケモカイン受容体2(CCR)阻害剤、例えばPF-04136309、CCX-872、BMS-813160(CCR2/CCR5);
- チミジル酸合成酵素阻害剤、例えばONX-0801;
- ALK/ROS1阻害剤、例えばロルラチニブ;
- タンキラーゼ阻害剤、例えばG007-LK;
- Mdm2 p53結合タンパク質阻害剤、例えばCMG-097、HDM-201;- c-PIM阻害剤、例えばPIM447;
- BRAF阻害剤、例えばダブラフェニブ、ベムラフェニブ、エンコラフェニブ(LGX818)、PLX8394;
- スフィンゴシンキナーゼ-2(SK2)阻害剤、例えばYeliva(登録商標)(ABC294640);
- 細胞周期阻害剤、例えばセルメチニブ(MEK1/2)およびサパシタビン;
- AKT阻害剤、例えばMK-2206、イパタセルチブ、アフレセルチブ、AZD5363、およびARQ-092、カピバセルチブ、トリシリビン;
- 抗CTLA-4(細胞傷害性Tリンパ球タンパク質-4)阻害剤、例えばトレメリムマブ、AGEN-1884、BMS-986218;
- c-MET阻害剤、例えばAMG-337、サボリチニブ、チバンチニブ(ARQ-197)、カプマチニブおよびテポチニブ、ABT-700、AG213、AMG-208、JNJ-38877618(OMO-1)、メレスチニブ、HQP-8361;
- c-Met/VEGFR阻害剤、例えばBMS-817378、TAS-115;
- c-MeT/RON阻害剤、例えばBMS-777607;
- BRAF/EGFR阻害剤、例えばBGB-283;
- bcr/abl阻害剤、例えばレバスチニブおよびアシミニブ;
- MNK1/MNK2阻害剤、例えばeFT-508;
- mTOR阻害剤/シトクロムP450 3A4刺激剤、例えばTYME-88;
- リシン特異的デメチラーゼ-1(LSD1)阻害剤、例えばCC-90011;
- 汎RAF阻害剤、例えばLY3009120、LXH254、TAK-580;
- Raf/MEK阻害剤、例えばRG7304;
- CSF1R/KITおよびFLT3阻害剤、例えばペキシダルチニブ(PLX3397);
- キナーゼ阻害剤、例えばバンデタニブ;
- Eセレクチンアンタゴニスト、例えばGMI-1271;
- 分化誘導剤、例えばトレチノイン;
- 上皮成長因子受容体(EGFR)阻害剤、例えばオシメルチニブ(AZD-9291);
- トポイソメラーゼ阻害剤、例えばドキソルビシン、ダウノルビシン、ダクチノマイシン、エニポシド、エピルビシン、エトポシド、イダルビシン、イリノテカン、ミトキサントロン、ピキサントロン、ソブゾキサン、トポテカン、イリノテカン、MM-398(リポソーム型イリノテカン)、ボサロキシンおよびGPX-150、アルドキソルビシン、AR-67、マベレルチニブ、AST-2818、アビチニブ(ACEA-0010)、イロフルベン(MGI-114);
- コルチコステロイド、例えばコルチゾン、デキサメタゾン、ヒドロコルチゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾン、プレドニゾロン;
- 成長因子シグナル伝達キナーゼ阻害剤;
- ヌクレオシドアナログ、例えばDFP-10917;
- Axl阻害剤、例えばBGB-324(ベムセンチニブ)、SLC-0211;
- BET阻害剤、例えばINCB-054329、INCB057643、TEN-010、AZD-5153、ABT-767、BMS-986158、CC-90010、GSK525762(モリブレシブ)、NHWD-870、ODM-207、GSK-2820151、GSK-1210151A、ZBC246、ZBC260、ZEN3694、FT-1101、RG-6146、CC-90010、ミベブレシブ、BI-894999、PLX-2853、PLX-51107、CPI-0610、GS-5829;- PARP阻害剤、例えばオラパリブ、ルカパリブ、ベリパリブ、タラゾパリブ、ABT-767、BGB-290;
- プロテアソーム阻害剤、例えばイキサゾミブ、カルフィルゾミブ(Kyprolis(登録商標))、マリゾミブ;
- グルタミナーゼ阻害剤、例えばCB-839;
- ワクチン、例えばペプチドワクチンTG-01(RAS)、GALE-301、GALE-302、ネリペピムト-s、SurVaxM、DSP-7888、TPIV-200、PVX-410、VXL-100、DPX-E7、ISA-101、6MHP、OSE-2101、ガリンペピムト-S、SVN53-67/M57-KLH、IMU-131;細菌ベクターワクチン、例えばCRS-207/GVAX、アキサリモゲンフィロリスバック(ADXS11-001);アデノウイルスベクターワクチン、例えばナドファラゲンフィラデノベック;自家Gp96ワクチン;樹状細胞ワクチン、例えばCVactm、スタプルデンセル-T、エルトラプルデンセル-T、SL-701、BSK01TM、ロカプルデンセル-T(AGS-003)、DCVAC、CVac(商標)、スタプルデンセル-T、エルトラプルデンセル-T、SL-701、BSK01(商標)、ADXS31-142;腫瘍溶解性ワクチン、例えばタリモジーンラハーパレプベック、ペキサスチモジーンデバシレプベック、GL-ONC1、MG1-MA3、パルボウイルスH-1、ProstAtak、エナデノツシレブ、MG1MA3、ASN-002(TG-1042);治療用ワクチン、例えばCVAC-301、CMP-001、PF-06753512、VBI-1901、TG-4010、ProscaVax(商標);腫瘍細胞ワクチン、例えばVigil(登録商標)(IND-14205)、Oncoquest-Lワクチン;生弱毒化、組換え、血清型1ポリオウイルスワクチン、例えばPVS-RIPO;アダグロキサドシモレニン;MEDI-0457;DPV-001 腫瘍由来、オートファゴソーム濃縮がんワクチン;RNAワクチン、例えばCV-9209、LV-305;DNAワクチン、例えばMEDI-0457、MVI-816、INO-5401;p53を発現する改変ワクシニアウイルスアンカラワクチン、例えばMVA-p53;DPX-Survivac;BriaVax(商標);GI-6301;GI-6207;GI-4000;
- 抗DLL4(デルタ様リガンド4)抗体、例えばデムシズマブ;
- STAT-3阻害剤、例えばナパブカシン(BBI-608);
- ATPアーゼp97阻害剤、例えばCB-5083;
- スムーズンド(SMO)受容体阻害剤、例えばOdomzo(登録商標)(ソニデギブ、以前はLDE-225)、LEQ506、ビスモデギブ(GDC-0449)、BMS-833923、グラスデギブ(PF-04449913)、LY2940680およびイトラコナゾール;
- インターフェロンアルファリガンドモジュレーター、例えばインターフェロンアルファ-2b、インターフェロンアルファ-2aバイオシミラー(Biogenomics)、ロペグインターフェロン(ropeginterferon)アルファ-2b(AOP-2014、P-1101、PEG IFNアルファ-2b)、Multiferon(Alfanative、Viragen)、インターフェロンアルファ1b、Roferon-A(Canferon、Ro-25-3036)、インターフェロンアルファ-2a後発生物製剤(follow-on biologic)(Biosidus)(Inmutag、Inter 2A)、インターフェロンアルファ-2b後発生物製剤(Biosidus-Bioferon、Citopheron、Ganapar、Beijing Kawin Technology-Kaferon)、Alfaferone、ペグ化インターフェロンアルファ-1b、ペグインターフェロンアルファ-2b後発生物製剤(Amega)、組換え型ヒトインターフェロンアルファ-1b、組換え型ヒトインターフェロンアルファ-2a、組換え型ヒトインターフェロンアルファ-2b、ベルツズマブ-IFNアルファ2bコンジュゲート、Dynavax(SD-101)およびインターフェロンアルファ-n1(Humoferon、SM-10500、Sumiferon);
- インターフェロンガンマリガンドモジュレーター、例えばインターフェロンガンマ(OH-6000、Ogamma100);
- IL-6受容体モジュレーター、例えばトシリズマブ、シルツキシマブ、AS-101(CB-06-02、IVX-Q-101);
- テロメラーゼモジュレーター、例えばテルトモチド(tertomotide)(GV-1001、HR-2802、Riavax)およびイメテルスタット(GRN-163、JNJ-63935937);
- DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、例えばテモゾロミド(CCRG-81045)、デシタビン、グアデシタビン(S-110、SGI-110)、KRX-0402、RX-3117、RRx-001およびアザシチジン;
- DNAジャイレース阻害剤、例えばピクサントロンおよびソブゾキサン;
- Bcl-2ファミリータンパク質阻害剤、例えばABT-263、ベネトクラクス(ABT-199)、ABT-737およびAT-101;
- ノッチ阻害剤、例えばLY3039478(クレニガセスタット)、タレクスツマブ(tarextumab)(抗ノッチ2/3)、BMS-906024;
- 抗ミオスタチン阻害剤、例えばランドグロズマブ(landogrozumab);- ヒアルロニダーゼ刺激剤、例えばPEGPH-20;
- Wnt経路阻害剤、例えばSM-04755、PRI-724、WNT-974;
- ガンマ-セクレターゼ阻害剤、例えばPF-03084014、MK-0752、RO-4929097;
- Grb-2(成長因子受容体結合タンパク質-2)阻害剤、例えばBP1001;
- TRAIL経路誘導化合物、例えばONC201、ABBV-621;
- 接着斑キナーゼ阻害剤、例えばVS-4718、デファクチニブ(defactinib)、GSK2256098;
- ヘッジホッグ阻害剤、例えばサリデギブ(saridegib)、ソニデギブ(LDE225)、グラスデギブおよびビスモデギブ;
- オーロラキナーゼ阻害剤、例えばアリセルチブ(MLN-8237)、およびAZD-2811、AMG-900、バラセルチブ、ENMD-2076;
- HSPB1モジュレーター(熱ショックタンパク質27、HSP27)、例えばブリブジン、アパトルセン;
- ATR阻害剤、例えばBAY-937、AZD6738、AZD6783、VX-803、VX-970(ベルゾセルチブ)およびVX-970;
- mTOR阻害剤、例えばサパニセルチブおよびビスツセルチブ(AZD2014)、ME-344;
- mTOR/PI3K阻害剤、例えばゲダトリシブ、GSK2141795、オミパリシブ、RG6114;
- Hsp90阻害剤、例えばAUY922、オナレスピブ(AT13387)、SNX-2112、SNX5422;
- マウス二重微小染色体(mdm2)がん遺伝子阻害剤、例えばDS-3032b、RG7775、AMG-232、HDM201およびイダサヌトリン(RG7388);
- CD137アゴニスト、例えばウレルマブ、ウトミルマブ(PF-05082566);
- STINGアゴニスト、例えばADU-S100(MIW-815)、SB-11285、MK-1454、SR-8291、AdVCA0848、GSK-532、SYN-STING、MSA-1、SR-8291;
- FGFR阻害剤、例えばFGF-401、INCB-054828、BAY-1163877、AZD4547、JNJ-42756493、LY2874455、Debio-1347;
- 脂肪酸合成酵素(FASN)阻害剤、例えばTVB-2640;
- 抗KIRモノクローナル抗体、例えばリリルマブ(IPH-2102)、IPH-4102;
- 抗原CD19阻害剤、例えばMOR208、MEDI-551、AFM-11、イネビリズマブ;
- CD44結合剤、例えばA6;
- タンパク質ホスファターゼ2A(PP2A)阻害剤、例えばLB-100;
- CYP17阻害剤、例えばセビテロネル(VT-464)、ASN-001、ODM-204、CFG920、アビラテロン酢酸エステル;
- RXRアゴニスト、例えばIRX4204;
- ヘッジホッグ/スムーズンド(hh/Smo)アンタゴニスト、例えばタラデギブ、パチデギブ;
- 補体C3モジュレーター、例えばImprime PGG;
- IL-15アゴニスト、例えばALT-803、NKTR-255およびhetIL-15;
- EZH2(zeste相同体2のエンハンサー)阻害剤、例えばタゼメトスタット、CPI-1205、GSK-2816126;
- 腫瘍溶解性ウイルス、例えばペラレオレップ、CG-0070、MV-NIS療法、HSV-1716、DS-1647、VCN-01、ONCOS-102、TBI-1401、タサデノツレブ(DNX-2401)、ボシマジンアミレトロレプベク、RP-1、CVA21、Celyvir、LOAd-703、OBP-301;
- DOT1L(ヒストンメチルトランスフェラーゼ)阻害剤、例えばピノメトスタット(EPZ-5676);
- 毒素、例えばコレラ毒素、リシン、Pseudomonas外毒素、Bordetella pertussisアデニル酸シクラーゼ毒素、ジフテリア毒素およびカスパーゼ活性化剤;
- DNAプラスミド、例えばBC-819;
- PLK1、2および3のPLK阻害剤、例えばボラセルチブ(PLK1);
- WEE1阻害剤、例えばAZD1775(アダボセルチブ);
- Rhoキナーゼ(ROCK)阻害剤、例えばAT13148、KD025;
- ERK阻害剤、例えばGDC-0994、LY3214996、MK-8353;
- IAP阻害剤、例えばASTX660、デビオ-1143、ビリナパント、APG-
1387、LCL-161;
- RNAポリメラーゼ阻害剤、例えばルルビネクテジン(PM-1183)、CX-5461;
- チューブリン阻害剤、例えばPM-184、BAL-101553(リサバンブリン)、およびOXI-4503、フルオラパシン(AC-0001)、プリナブリン;
- toll様受容体4(TL4)アゴニスト、例えばG100、GSK1795091およびPEPA-10;
- 伸長因子1アルファ2阻害剤、例えばプリチデプシン;
- CD95阻害剤、例えばAPG-101、APO-010、アスネルセプト;
- WT1阻害剤、例えばDSP-7888;
- スプライシング因子3Bサブユニット1(SF3B1)阻害剤、例えばH3B-8800;
- PDGFRアルファ/KIT変異特異的阻害剤、例えばBLU-285;
- SHP-2阻害剤、例えばTNO155(SHP-099)、RMC-4550;ならびに- レチノイドZ受容体ガンマ(RORγ)アゴニスト、例えばLYC-55716;
【0321】
一部の実施形態では、過剰増殖性疾患またはがんを有するまたは有するリスクがあるヒトまたは動物において過剰増殖性疾患またはがんを処置または予防する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物、またはその薬学的に許容される塩を、治療有効量の1種または複数種(例えば、1種、2種、3種、1もしくは2種、または1~3種)のアポトーシスシグナル調節キナーゼ(ASK)阻害剤;ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害剤;分化抗原群47(CD47)阻害剤;サイクリン依存性キナーゼ(CDK)阻害剤;ジスコイジンドメイン受容体(DDR)阻害剤;ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤;インドールアミン-ピロール-2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO1)阻害剤;ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤;リシルオキシダーゼ様タンパク質(LOXL)阻害剤;マトリクスメタロプロテアーゼ(MMP)阻害剤;マイトジェン活性化タンパク質キナーゼ(MEK)阻害剤;ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(PI3K)阻害剤;脾臓チロシンキナーゼ(SYK)阻害剤;toll様受容体8(TLR8)阻害剤;toll様受容体9(TLR9)阻害剤;チロシンキナーゼ阻害剤(TKI)およびそれらの任意の組合せからなる群から選択される追加の治療剤もしくはその薬学的に許容される塩と組み合わせて、ヒトまたは動物に投与するステップを含む方法が本明細書で提供される。非限定的な例としては、以下が挙げられる:
- アポトーシスシグナル調節キナーゼ(ASK)阻害剤:ASK阻害剤としてASK1阻害剤が挙げられる。ASK1阻害剤の例としては、国際公開第2011/008709号(Gilead Sciences)および国際公開第2013/112741号(Gilead Sciences)に記載されているものが挙げられるが、これらに限定されない;
- ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害剤:BTK阻害剤の例としては、(S)-6-アミノ-9-(1-(ブタ-2-イノイル)ピロリジン-3-イル)-7-(4-フェノキシフェニル)-7H-プリン-8(9H)-オン、アカラブルチニブ(ACP-196)、BGB-3111、CB988、HM71224、イブルチニブ、M-2951(エボブルチニブ)、M7583、チラブルチニブ(ONO-4059)、PRN-1008、スペブルチニブ(CC-292)、TAK-020、ベカブルチニブ、ARQ-531、SHR-1459、DTRMWXHS-12、TAS-5315が挙げられるが、これらに限定されない;
- 分化抗原群47(CD47)阻害剤:CD47阻害剤の例としては、抗CD47 mAb(Vx-1004)、抗ヒトCD47 mAb(CNTO-7108)、CC-90002、CC-90002-ST-001、ヒト化抗CD47抗体(Hu5F9-G4)、NI-1701、NI-1801、RCT-1938およびTTI-621が挙げられ
るが、これらに限定されない;
- サイクリン依存性キナーゼ(CDK)阻害剤:CDK阻害剤として、CDK1、2、3、4、6、7および9の阻害剤、例えばアベマシクリブ、アルボシジブ(alvocidib)(HMR-1275、フラボピリドール)、AT-7519、ジナシクリブ、イブランス、FLX-925、LEE001、パルボシクリブ、リボシクリブ、リゴセルチブ、セリネクサー、UCN-01、SY1365、CT-7001、SY-1365、G1T38、ミルシクリブ、トリラシクリブおよびTG-02が挙げられる;
- ジスコイジンドメイン受容体(DDR)阻害剤:DDR阻害剤として、DDR1および/またはDDR2の阻害剤が挙げられる。DDR阻害剤の例として、WO2014/047624(Gilead Sciences)、米国特許出願公開第2009-0142345号(武田薬品工業)、米国特許出願公開第2011-0287011号(Oncomed Pharmaceuticals)、WO2013/027802(中外製薬)およびWO2013/034933(Imperial Innovations)に開示されているものが挙げられるが、これらに限定されない;- ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤:HDAC阻害剤の例として、アベキシノスタット、ACY-241、AR-42、BEBT-908、ベリノスタット、CKD-581、CS-055(HBI-8000)、CUDC-907(フィメピノスタット)、エンチノスタット、ギビノスタット、モセチノスタット、パノビノスタット、プラシノスタット、キシノスタット(JNJ-26481585)、レスミノスタット、リコリノスタット、SHP-141、バルプロ酸(VAL-001)、ボリノスタット、チノスタムスチン、レメチノスタット、エンチノスタットが挙げられるが、これらに限定されない;
- インドールアミン-ピロール-2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO1)阻害剤:IDO1阻害剤の例としては、BLV-0801、エパカドスタット、F-001287、GBV-1012、GBV-1028、GDC-0919、インドキシモド、NKTR-218、NLG-919ベースのワクチン、PF-06840003、ピラノナフトキノン誘導体(SN-35837)、レスミノスタット、SBLK-200802、BMS-986205およびshIDO-ST、EOS-200271、KHK-2455、LY-3381916が挙げられるが、これらに限定されない;
- ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤:JAK阻害剤は、JAK1、JAK2および/またはJAK3を阻害する。JAK阻害剤の例として、AT9283、AZD1480、バリシチニブ、BMS-911543、フェドラチニブ(fedratinib)、フィルゴチニブ(filgotinib)(GLPG0634)、ガンドチニブ(gandotinib)(LY2784544)、INCB039110(イタシチニブ)、レスタウルチニブ、モメロチニブ(momelotinib)(CYT0387)、NS-018、パクリチニブ(pacritinib)(SB1518)、ペフィシチニブ(peficitinib)(ASP015K)、ルキソリチニブ、トファシチニブ(以前はタソシチイブ(tasocitinib))、INCB052793およびXL019が挙げられるが、これらに限定されない;
- リシルオキシダーゼ様タンパク質(LOXL)阻害剤:LOXL阻害剤として、LOXL1、LOXL2、LOXL3、LOXL4および/またはLOXL5の阻害剤が挙げられる。LOXL阻害剤の例として、WO2009/017833(Arresto Biosciences)に記載されている抗体が挙げられるが、これらに限定されない。LOXL2阻害剤の例として、WO2009/017833(Arresto Biosciences)、WO2009/035791(Arresto Biosciences)およびWO2011/097513(Gilead Biologics)に記載されている抗体が挙げられるが、これらに限定されない;
- マトリクスメタロプロテアーゼ(MMP)阻害剤:MMP阻害剤としてMMP1~10の阻害剤が挙げられる。MMP9阻害剤の例として、マリマスタット(BB-2516)、シペマスタット(cipemastat)(Ro32-3555)、GS-5745(アンデカリキシマブ)およびWO2012/027721(Gilead Biolo
gics)に記載されているものが挙げられるが、これらに限定されない;
- マイトジェン活性化タンパク質キナーゼ(MEK)阻害剤:MEK阻害剤として、アントロキノノール(antroquinonol)、ビニメチニブ(binimetinib)、コビメチニブ(GDC-0973、XL-518)、MT-144、セルメチニブ(AZD6244)、ソラフェニブ、トラメチニブ(GSK1120212)、ウプロセルチブ(uprosertib)+トラメチニブ、PD-0325901、ピマセルチブ、LTT462、AS703988、CC-90003、レファメチニブが挙げられる;
- ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(PI3K)阻害剤:PI3K阻害剤として、PI3Kγ、PI3Kδ、PI3Kβ、PI3Kαおよび/または汎-PI3Kの阻害剤が挙げられる。PI3K阻害剤の例として、ACP-319、AEZA-129、AMG-319、AS252424、AZD8186、BAY10824391、BEZ235、ブパルリシブ(BKM120)、BYL719(アルペリシブ)、CH5132799、コパンリシブ(copanlisib)(BAY80-6946)、デュベリシブ、GDC-0032、GDC-0077、GDC-0941、GDC-0980、GSK2636771、GSK2269557、イデラリシブ(Zydelig(登録商標))、INCB50465、IPI-145、IPI-443、IPI-549、KAR4141、LY294002、LY3023414、MLN1117、OXY111A、PA799、PX-866、RG7604、リゴセルチブ、RP5090、RP6530、SRX3177、タセリシブ(taselisib)、TG100115、TGR-1202(ウムブラリシブ)、TGX221、WX-037、X-339、X-414、XL147(SAR245408)、XL499、XL756、ワートマニン、ZSTK474、およびWO2005/113556(ICOS)、WO2013/052699(Gilead Calistoga)、WO2013/116562(Gilead Calistoga)、WO2014/100765(Gilead Calistoga)、WO2014/100767(Gilead Calistoga)およびWO2014/201409(Gilead Sciences)に記載されている化合物が挙げられるが、これらに限定されない;
- 脾臓チロシンキナーゼ(SYK)阻害剤:SYK阻害剤の例として、6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(4-モルホリノフェニル)イミダゾ[1,2-a]ピラジン-8-アミン、BAY-61-3606、セルデュラチニブ(cerdulatinib)(PRT-062607)、エントスプレチニブ(entospletinib)、ホスタマチニブ(fostamatinib)(R788)、HMPL-523、NVP-QAB205AA、R112、R343、タマチニブ(tamatinib)(R406)および米国特許第8450321号(Gilead Connecticut)に記載されているものおよび米国特許出願公開第2015/0175616号に記載されているものが挙げられるが、これらに限定されない;
- toll様受容体8(TLR8)阻害剤:TLR8阻害剤の例としては、E-6887、IMO-4200、IMO-8400、IMO-9200、MCT-465、MEDI-9197、モトリモド、レシキモド、VTX-1463およびVTX-763が挙げられるが、これらに限定されない;
- toll様受容体9(TLR9)阻害剤:TLR9阻害剤の例としては、AST-008、IMO-2055、IMO-2125、レフィトリモド、リテニモド、MGN-1601およびPUL-042が挙げられるが、これらに限定されない;ならびに
- チロシン-キナーゼ阻害剤(TKI):TKIは、上皮成長因子受容体(EGFR)ならびに線維芽細胞成長因子(FGF)、血小板由来成長因子(PDGF)および血管内皮成長因子(VEGF)のための受容体を標的とし得る。TKIの例として、アファチニブ、ARQ-087(デラザンチニブ)、asp5878、AZD3759、AZD4547、ボスチニブ、ブリガチニブ(brigatinib)、カボザンチニブ、セジラニブ、クレノラニブ(crenolanib)、ダコミチニブ、ダサチニブ、ドビチニブ、
E-6201、エルダフィチニブ、エルロチニブ、ゲフィチニブ、ギルテリチニブ(ASP-2215)、FP-1039、HM61713、イコチニブ(icotinib)、イマチニブ、KX2-391(Src)、ラパチニブ、レスタウルチニブ、レンバチニブ、ミドスタウリン、ニンテダニブ、ODM-203、オシメルチニブ(AZD-9291)、ポナチニブ、ポジオチニブ(poziotinib)、キザルチニブ(quizartinib)、ラドチニブ(radotinib)、ロシレチニブ、スルファチニブ(HMPL-012)、スニチニブ、チボアニブ(tivoanib)、およびTH-4000、MEDI-575(抗PDGFR抗体)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0322】
本明細書で使用される場合、「化学療法剤」または「化学療法の」(または化学療法剤による処置の場合、「化学療法」)は、がんの処置に有用な任意の非タンパク質性(すなわち、非ペプチド性)化学化合物を包含することを意図している。化学療法剤の例として、アルキル化剤、例えばチオテパおよびシクロホスファミド(CYTOXAN(登録商標));スルホン酸アルキル、例えばブスルファン、インプロスルファンおよびピポスルファン;アジリジン、例えばベンゾデパ、カルボコン、メツレデパおよびウレデパ;アルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホラミド、トリエチレンチオホスホルアミドおよびトリメチロールメラミン(trimemylolomelamine)を含むエチレンイミンおよびメチルアメラミン(methylamelamine);アセトゲニン、特にブラタシンおよびブラタシノン;合成類似体トポテカンを含むカンプトセシン;ブリオスタチン、カリスタチン;そのアドゼレシン、カルゼレシンおよびビセレシン合成類似体を含むCC-1065;クリプトフィシン、特にクリプトフィシン1およびクリプトフィシン8;ドラスタチン;合成類似体KW-2189およびCBI-TMIを含むデュオカルマイシン;エリュテロビン;5-アザシチジン;パンクラチスタチン;サルコジクチイン;スポンジスタチン;ナイトロジェンマスタード、例えばクロラムブシル、クロルナファジン、シクロホスファミド、グルフォスファミド、エボホスファミド、ベンダムスチン、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、メクロレタミンオキシド塩酸塩、メルファラン、ノベンビチン、フェネステリン、プレドニムスチン、トロホスファミドおよびウラシルマスタード;ニトロソウレア、例えばカルムスチン、クロロゾトシン、フォレムスチン、ロムスチン、ニムスチンおよびラニムスチン;抗生物質、例えばエンジイン抗生物質(例えば、カリケアマイシン、特にカリケアマイシンガンマIIおよびカリケアマイシンphiI1)、ジネマイシンAを含むジネマイシン、ビスホスホネート、例えばクロドロネート、エスペラミシン、ネオカルジノスタチンクロモフォアおよび関連色素タンパク質エンジイン抗生物質クロモフォア(chromomophore)、アクラシノマイシン、アクチノマイシン、オースラマイシン、アザセリン、ブレオマイシン、カクチノマイシン、カラビシン、カルミノマイシン(carrninomycin)、カルジノフィリン、クロモマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6-ジアゾ-5-オキソ-L-ノルロイシン、ドキソルビシン(モルホリノ-ドキソルビシン、シアノモルホリノ-ドキソルビシン、2-ピロリノ-ドキソルビシンおよびデオキシドキソルビシンを含む)、エピルビシン、エソルビシン、イダルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシン、例えばマイトマイシンC、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、ポルフィロマイシン、ピューロマイシン、ケラマイシン、ロドルビシン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノスタチンおよびゾルビシン;代謝拮抗剤、例えばメトトレキセートおよび5-フルオロウラシル(5-FU);葉酸類似体、例えばデモプテリン、メトトレキセート、プテロプテリンおよびトリメトレキセート;プリン類似体、例えばフルダラビン、6-メルカプトプリン、チアミプリンおよびチオグアニン;ピリミジン類似体、例えばアンシタビン、アザシチジン、6-アザウリジン、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビンおよびフロクスウリジン;アンドロゲン、例えばカルステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、エピチオスタノール、メピチオスタンおよびテストラクトン;抗副腎剤(anti-adrenal)、例えばアミノグルテ
チミド、ミトタンおよびトリロスタン;葉酸補充剤(folic acid replinisher)、例えばフォリン酸(frolinic acid);放射線治療剤、例えばラジウム-223;トリコテセン、特にT-2トキシン、ベラキュリンA、ロリジンAおよびアングイジン;タキソイド、例えばパクリタキセル(TAXOL(登録商標))、アブラキサン、ドセタキセル(TAXOTERE(登録商標))、カバジタキセル、BIND-014、テセタキセル;白金類似体、例えばシスプラチンおよびカルボプラチン、NC-6004ナノプラチン(nanoplatin);アセグラトン;アルドホスファミドグリコシド;アミノレブリン酸;エニルウラシル;アムサクリン;ヘストラブシル;ビサントレン;エダトラキセート;デフォファミン;デメコルチン;ジアジコン;エルホルムチン(elformthine);酢酸エリプチニウム;エポチロン;エトグルシド;硝酸ガリウム;ヒドロキシウレア;レンチナン;ロイコボリン;ロニダミン;マイタンシノイド、例えばマイタンシンおよびアンサミトシン;ミトグアゾン;ミトキサントロン;モピダモール;ニトラクリン;ペントスタチン;フェナメット;ピラルビシン;ロソキサントロン;フルオロピリミジン;フォリン酸;ポドフィリン酸;2-エチルヒドラジド;プロカルバジン;多糖-K(PSK);ラゾキサン;リゾキシン;シゾフィラン;スピロゲルマニウム;テヌアゾン酸;トラベクテジン、トリアジクオン;2,2’,2”-トリクロロトリエミルアミン(tricUorotriemylamine);ウレタン;ビンデシン;ダカルバジン;マンノムスチン;ミトブロニトール;ミトラクトール;ピポブロマン;ガシトシン;アラビノシド(「Ara-C」);シクロホスファミド;チオテパ(thiopeta);クロラムブシル;ゲムシタビン(GEMZAR(登録商標));6-チオグアニン;メルカプトプリン;メトトレキセート;ビンブラスチン;白金;エトポシド(VP-16);イホスファミド;ミトキサントロン(mitroxantrone);バンクリスチン;ビノレルビン(NAVELBINE(登録商標));ノバントロン;テニポシド;エダトレキセート;ダウノマイシン;アミノプテリン;ゼローダ(xeoloda);イバンドロネート;CPT-11;トポイソメラーゼ阻害剤RFS2000;ジフルオロメチルオルニチン(DFMO);レチノイド、例えばレチノイン酸;カペシタビン;NUC-1031;FOLFIRI(フルオロウラシル、ロイコボリンおよびイリノテカン);および上記のいずれかの薬学的に許容される塩、酸または誘導体が挙げられるが、これらに限定されない。
【0323】
また、「化学療法剤」の定義に含まれるのは、抗ホルモン剤、例えば抗エストロゲンおよび選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)、酵素アロマターゼの阻害剤、抗アンドロゲン、および腫瘍に対するホルモン作用を制御または阻害する上記のいずれかの薬学的に許容される塩、酸または誘導体である。
【0324】
抗ホルモン剤
抗エストロゲンおよびSERMの例として、例えばタモキシフェン(NOLVADEX(商標)を含む)、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、4-ヒドロキシタモキシフェン、トリオキシフェン(trioxifene)、ケオキシフェン、LY117018、オナプリストンおよびトレミフェン(FARESTON(登録商標))が挙げられる。
【0325】
酵素アロマターゼの阻害剤は、副腎におけるエストロゲン産生を制御する。例として、4(5)-イミダゾール、アミノグルテチミド、酢酸メゲストロール(MEGACE(登録商標))、エキセメスタン、フォルメスタン、ファドロゾール、ボロゾール(RIVISOR(登録商標))、レトロゾール(FEMARA(登録商標))およびアナストロゾール(ARIMIDEX(登録商標))が挙げられる。
【0326】
抗アンドロゲンの例として、アパルタミド、アビラテロン、エンザルタミド、フルタミド、ガレテロン、ニルタミド、ビカルタミド、ロイプロリド、ゴセレリン、ODM-201、APC-100、ODM-204が挙げられる。
【0327】
プロゲステロン受容体アンタゴニストの例として、オナプリストンが挙げられる。
【0328】
抗血管新生剤
抗血管新生剤としては、レチノイド酸およびその誘導体、2-メトキシエストラジオール、ANGIOSTATIN(登録商標)、ENDOSTATIN(登録商標)、レゴラフェニブ、ネクパラニブ、スラミン、スクアラミン、メタロプロテイナーゼ-1の組織阻害剤、メタロプロテイナーゼ-2の組織阻害剤、プラスミノーゲン活性化因子阻害剤-1、プラスミノーゲン活性化因子阻害剤(inbibitor)-2、軟骨由来阻害剤、パクリタキセル(nab-パクリタキセル)、血小板因子4、硫酸プロタミン(クルペイン)、硫酸化キチン誘導体(ズワイガニ(queen crab)の殻から調製される)、硫酸化多糖ペプチドグリカン複合体(sp-pg)、スタウロスポリン、プロリン類似体を含むマトリックス代謝のモジュレーター、例えばl-アゼチジン-2-カルボン酸(LACA)、cisヒドロキシプロリン、d,I-3,4-デヒドロプロリン、チアプロリン、α,α’-ジピリジル、ベータ-アミノプロピオニトリルフマレート、4-プロピル-5-(4-ピリジニル)-2(3h)-オキサゾロン、メトトレキセート、ミトキサントロン、ヘパリン、インターフェロン、2マクログロブリン血清、メタロプロテイナーゼ-3のニワトリ阻害剤(chicken inhibitor of metalloproteinase-3)(ChIMP-3)、キモスタチン、ベータ-シクロデキストリンテトラデカスルフェート、エポネマイシン、フマギリン、金チオリンゴ酸ナトリウム、d-ペニシラミン、ベータ-1-アンチコラゲナーゼ血清、アルファ-2-抗プラスミン、ビサントレン、ロベンザリット二ナトリウム、n-2-カルボキシフェニル-4-クロロアントラニル酸二ナトリウム(n-2-carboxyphenyl-4-chloroanthronilic acid disodium)、すなわち「CCA」、サリドマイド、血管新生抑制ステロイド、カルボキシアミノイミダゾール、メタロプロテイナーゼ阻害剤、例えばBB-94、S100A9の阻害剤、例えばタスキニモドが挙げられる。他の抗血管新生剤には、これらの血管新生成長因子に対する抗体、好ましくはモノクローナル抗体:ベータ-FGF、アルファ-FGF、FGF-5、VEGFアイソフォーム、VEGF-C、HGF/SFおよびAng-1/Ang-2が挙げられるがこれらに限定されない。
【0329】
抗線維化剤
抗線維化剤としては、ベータ-アミノプロピオニトリル(beta-aminoproprionitrile)(BAPN)などの化合物、ならびに、リシルオキシダーゼの阻害剤、およびコラーゲンの異常な沈着に随伴する疾患および状態の処置におけるそれらの使用に関連した米国特許第4965288号、および様々な病理学的線維化状態の処置のためのLOXを阻害する化合物に関連した米国特許第4997854号(これらを参照により本明細書に組み込む)に開示されている化合物が挙げられるが、これらに限定されない。他の例示的な阻害剤は、2-イソブチル-3-フルオロ-、クロロ-またはブロモ-アリルアミンなどの化合物に関連して米国特許第4943593号に、2-(1-ナフチルオキシメチル(naphthyloxymemyl))-3-フルオロアリルアミンに関連して米国特許第5021456号、同第5059714号、同第5120764号、同第5182297号および同第5252608号、および米国特許出願公開第2004-0248871号(これらを参照により本明細書に組み込む)に記載されている。
【0330】
例示的な抗線維化剤は、リシルオキシダーゼの活性部位のカルボニル基と反応する第一級アミン、より特定すると、カルボニルと結合した後、共鳴によって安定化される生成物、例えば以下の第一級アミン:エチレンジアミン(emylenemamine)、ヒドラジン、フェニルヒドラジンおよびそれらの誘導体;セミカルバジドおよび尿素誘導体;アミノニトリル、例えばBAPNまたは2-ニトロエチルアミン;不飽和または飽和ハロ
アミン、例えば2-ブロモ-エチルアミン、2-クロロエチルアミン、2-トリフルオロエチルアミン、3-ブロモプロピルアミンおよびp-ハロベンジルアミン;およびセレノホモシステインラクトンを生成するものも含まれる。
【0331】
他の抗線維化剤は、細胞に浸透するまたは浸透しない銅キレート剤である。例示的な化合物には、リシルオキシダーゼによる、リシルおよびヒドロキシリシル残基の酸化的脱アミノ反応に由来するアルデヒド誘導体を遮断する間接的阻害剤も含まれる。例として、チオールアミン、特にD-ペニシラミンおよびその類似体、例えば2-アミノ-5-メルカプト-5-メチルヘキサン酸、D-2-アミノ-3-メチル-3-((2-アセトアミドエチル)ジチオ)ブタン酸、p-2-アミノ-3-メチル-3-((2-アミノエチル)ジチオ)ブタン酸、ナトリウム-4-((p-1-ジメチル-2-アミノ-2-カルボキシエチル)ジチオ)ブタンスルフレート(sulphurate)、2-アセトアミドエチル-2-アセトアミドエタンチオールスルファネートおよびナトリウム-4-メルカプトブタンスルフィネート三水和物が挙げられる。
【0332】
免疫療法剤
免疫療法剤の例として、被験体を処置するのに適した治療用抗体が挙げられ、それらには限定されない。治療用抗体の一部の例として、アバゴボマブ(abagovomab)、ABP-980、アデカツムマブ(adecatumumab)、アフツズマブ、アレムツズマブ、アルツモマブ(altumomab)、アマツキシマブ、アナツモマブ(anatumomab)、アルシツモマブ、バビツキシマブ、ベクツモマブ(bectumomab)、ベバシズマブ、ビバツズマブ(bivatuzumab)、ブリナツモマブ、ブレンツキシマブ、カンツズマブ、カツマキソマブ、CC49、セツキシマブ、シタツズマブ(citatuzumab)、シズツムマブ、クリバツズマブ(clivatuzumab)、コナツムマブ(conatumumab)、ダセツズマブ、ダロツズマブ、ダラツムマブ、デツモマブ、ジヌツキシマブ、ドロジツマブ、ドゥリゴツマブ(duligotumab)、ドゥシギツマブ(dusigitumab)、エクロメキシマブ(ecromeximab)、エロツズマブ、エミベツズマブ(emibetuzumab)、エンシツキシマブ(ensituximab)、エルツマキソマブ(ertumaxomab)、エタラシズマブ(etaracizumab)、ファーレツズマブ、フィクラツズマブ(ficlatuzumab)、フィギツムマブ、フランボツマブ(flanvotumab)、フツキシマブ(futuximab)、ガニツマブ、ゲムツズマブ、ギレンツキシマブ(girentuximab)、グレムバツムマブ(glembatumumab)、イブリツモマブ、イゴボマブ(igovomab)、イムガツズマブ(imgatuzumab)、インダツキシマブ(indatuximab)、イノツズマブ、インテツムマブ(intetumumab)、イピリムマブ(YERVOY(登録商標)MDX-010、BMS-734016およびMDX-101)、イラツムマブ(iratumumab)、ラベツズマブ、レクサツムマブ、リンツズマブ、ロルボツズマブ(lorvotuzumab)、ルカツムマブ(lucatumumab)、マパツズマブ、マツズマブ、ミラツズマブ、ミンレツモマブ(minretumomab)、ミツモマブ(mitumomab)、モガムリズマブ、モキセツモマブ(moxetumomab)、ナプツモマブ、ナルナツマブ(narnatumab)、ネシツムマブ、ニモツズマブ、ノフェツモマブ(nofetumomab)、OBI-833、オビヌツズマブ、オカラツズマブ(ocaratuzumab)、オファツムマブ、オララツマブ、オナルツズマブ、オポルツズマブ(oportuzumab)、オレゴボマブ、パニツムマブ、パルサツズマブ(parsatuzumab)、パスドトクス(pasudotox)、パトリツマブ(patritumab)、ペムツモマブ(pemtumomab)、ペルツズマブ、ピンツモマブ(pintumomab)、プリツムマブ(pritumumab)、ラコツモマブ(racotumomab)、ラドレツマブ(radretumab)、ラムシルマブ(Cyramza(登録商標))、リロツムマブ、リツキシマブ、ロバツム
マブ(robatumumab)、サマリズマブ(samalizumab)、サツモマブ(satumomab)、シブロツズマブ(sibrotuzumab)、シルツキシマブ、ソリトマブ(solitomab)、シムツズマブ、タカツズマブ(tacatuzumab)、タプリツモマブ(taplitumomab)、テナツモマブ(tenatumomab)、テプロツムマブ、チガツズマブ、トシツモマブ、トラスツズマブ、ツコツズマブ(tucotuzumab)、ウブリツキシマブ、ベルツズマブ、ボルセツズマブ(vorsetuzumab)、ボツムマブ(votumumab)、ザルツムマブ、および3F8が挙げられる。リツキシマブは、辺縁帯リンパ腫、WM、CLLおよび小リンパ球性リンパ腫を含むインドレントB細胞がんを処置するために使用することができる。リツキシマブと化学療法剤の組合せは特に有効である。
【0333】
例示された治療用抗体は、インジウム-111、イットリウム-90(90Y-クリバツズマブ)またはヨウ素-131などの放射性同位体粒子でさらに標識化するかまたはそれと組み合わされ得る。
【0334】
がん遺伝子療法および細胞療法
がん遺伝子療法および細胞療法は、変異したかまたは改変された遺伝子を置き換えるためのがん細胞中への正常遺伝子の挿入;変異した遺伝子を発現停止させるための遺伝子修飾;がん細胞への免疫応答を増進させるために被験体自身の免疫系の大部分を置き換える、またはがん細胞を死滅させるもしくはがん細胞を見つけて死滅させるために被験体自身の免疫系(T細胞またはナチュラルキラー細胞)を活性化させるように設計された免疫細胞の注入を含む;がん細胞を直接死滅させるための遺伝子的アプローチ;がんに対する内因的免疫応答性をさらに改変するように細胞活性を修飾するための遺伝子的アプローチを含む。
遺伝子編集剤
【0335】
ゲノム編集系の例としては、CRISPR/Cas9系、ジンクフィンガーヌクレアーゼ系、TALEN系、ホーミングエンドヌクレアーゼ系およびメガヌクレアーゼ系が挙げられる。
CAR-T細胞療法およびTCR-T細胞療法
【0336】
CAR-T細胞療法はキメラ抗原受容体(CAR)を発現するように操作された免疫エフェクター細胞の集団を含み、CARは腫瘍抗原結合ドメインを含む。免疫エフェクター細胞はT細胞またはNK細胞である。TCR-T細胞療法は、腫瘍細胞の表面上に存在する腫瘍由来ペプチドを標的とするように操作されたTCR-T細胞を含む。細胞は自家または同種であり得る。
【0337】
一部の実施形態では、CARが、抗原結合ドメイン、膜貫通ドメインおよび細胞内シグナル伝達ドメインを含む。
【0338】
一部の実施形態では、細胞内ドメインが、一次シグナル伝達ドメイン、共刺激ドメイン、または一次シグナル伝達ドメインと共刺激ドメインの両方を含む。
【0339】
一部の実施形態では、一次シグナル伝達ドメインが、CD3ゼータ、CD3ガンマ、CD3デルタ、CD3イプシロン、共通FcRガンマ(FCERIG)、FcRベータ(FcイプシロンR1b)、CD79a、CD79b、FcガンマRIIa、DAP10およびDAP12からなる群から選択される1種または複数種のタンパク質の機能的シグナル伝達ドメインを含む。
【0340】
一部の実施形態では、共刺激ドメインは、CD27、CD28、4-1BB(CD13
7)、OX40、CD30、CD40、PD-1、ICOS、リンパ球機能関連抗原-1(LFA-I)、CD2、CD7、LIGHT、NKG2C、B7-H3、CD83に特異的に結合するリガンド、CDS、ICAM-1、GITR、BAFFR、HVEM(LIGHTR)、SLAMF7、NKp80(KLRFI)、CD160、CD19、CD4、CD8アルファ、CD8ベータ、IL2Rベータ、IL2Rガンマ、IL7Rアルファ、ITGA4、VLA1、CD49a、ITGA4、IA4、CD49D、ITGA6、VLA-6、CD49f、ITGAD、CD 1 ld、ITGAE、CD103、ITGAL、CD 1 la、LFA-1、ITGAM、CD1 lb、ITGAX、CD1 lc、ITGB1、CD29、ITGB2、CD18、LFA-1、ITGB7、TNFR2、TRANCE/RANKL、DNAM1(CD226)、SLAMF4(CD244、2B4)、CD84、CD96(Tactile)、CEACAM1、CRTAM、Ly9(CD229)、CD160(BY55)、PSGL1、CD100(SEMA4D)、CD69、SLAMF6(NTB-A、Ly108)、SLAM(SLAMF1、CD150、IPO-3)、BLAME(SLAMF8)、SELPLG(CD162)、LTBR、LAT、GADS、SLP-76、PAG/Cbp、NKp44、NKp30、NKp46およびNKG2Dからなる群から選択される1種または複数種のタンパク質の機能的ドメインを含む。
【0341】
一部の実施形態では、膜貫通ドメインは、T細胞受容体のアルファ、ベータまたはゼータ鎖、CD28、CD3イプシロン、CD45、CD4、CD5、CD8、CD9、CD16、CD22、CD33、CD37、CD64、CD80、CD86、CD134、CD137、CD154、KIRDS2、OX40、CD2、CD27、LFA-1(CD1 la、CD18)、ICOS(CD278)、4-1BB(CD137)、GITR、CD40、BAFFR、HVEM(LIGHTR)、SLAMF7、NKp80(KLRF1)、CD160、CD19、IL2Rベータ、IL2Rガンマ、IL7R u、ITGA1、VLA1、CD49a、ITGA4、IA4、CD49D、ITGA6、VLA-6、CD49f、ITGAD、CD1 ld、ITGAE、CD103、ITGAL、CD1 la、LFA-1、ITGAM、CD1 lb、ITGAX、CD1 lc、ITGB1、CD29、ITGB2、CD18、LFA-1、ITGB7、TNFR2、DNAM1(CD226)、SLAMF4(CD244、2B4)、CD84、CD96(Tactile)、CEACAM1、CRTAM、Ly9(CD229)、CD160(BY55)、PSGL1、CD100(SEMA4D)、SLAMF6(NTB-A、Ly108)、SLAM(SLAMF1、CD150、IPO-3)、BLAME(SLAMF8)、SELPLG(CD162)、LTBR、PAG/Cbp、NKp44、NKp30、NKp46、NKG2DおよびNKG2Cからなる群から選択されるタンパク質の膜貫通ドメインを含む。
【0342】
一部の実施形態では、抗原結合ドメインは腫瘍抗原に結合する。
【0343】
一部の実施形態では、腫瘍抗原は、CD19;CD123;CD22;CD30;CD171;CS-1(CD2サブセット1、CRACC、SLAMF7、CD319および19A24とも呼ばれる);C型レクチン様分子-1(CLL-1またはCLECLI);CD33;上皮成長因子受容体バリアントIII(EGFRvlll);ガングリオシドG2(GD2);ガングリオシドGD3(aNeuSAc(2-8)aNeuSAc(2-3)bDGaip(1-4)bDGIcp(1-1)Cer);TNF受容体ファミリーメンバーB細胞成熟(BCMA);Tn抗原((Tn Ag)または(GaINAcu-Ser/Thr));前立腺特異的膜抗原(PSMA);受容体チロシンキナーゼ様オーファン受容体1(RORI);Fms様チロシンキナーゼ3(FLT3);腫瘍関連糖タンパク質72(TAG72);CD38;CD44v6;癌胎児性抗原(CEA);上皮細胞接着分子(EPCAM);B7H3(CD276);KIT(CD117);イ
ンターロイキン-13受容体サブユニットアルファ-2(IL-13Ra2またはCD213A2);メソテリン;インターロイキン11受容体アルファ(IL-11Ra);前立腺幹細胞抗原(PSCA);プロテアーゼセリン21(テスティシン(Testisin)またはPRSS21);血管内皮成長因子受容体2(VEGFR2);ルイス(Y)抗原;CD24;血小板由来成長因子受容体ベータ(PDGFR-ベータ);ステージ特異的胎児抗原-4(SSEA-4);CD20;デルタ様3(DLL3);葉酸受容体アルファ;受容体チロシン-タンパク質キナーゼ、ERBB2(Her2/neu);ムチン1、細胞表面関連(MUC1);上皮成長因子受容体(EGFR);神経細胞接着分子(NCAM);前立腺;前立腺酸性ホスファターゼ(PAP);伸長因子2変異型(ELF2M);エフリンB2;線維芽細胞活性化タンパク質アルファ(FAP);インスリン様成長因子1受容体(IGF-I受容体)、炭酸脱水酵素IX(CAIX);プロテアソーム(プロソーム、マクロパイン)サブユニット、ベータ型、9(LMP2);糖タンパク質100(gp100);切断点クラスター領域(BCR)およびエーベルソンマウス白血病ウイルスがん遺伝子相同体1(Abl)からなるがん遺伝子融合タンパク質(bcr-abl);チロシナーゼ;エフリンA型受容体2(EphA2);フコシルGM1;シアリルルイス接着分子(sLe);ガングリオシドGM3(aNeuSAc(2-3)bDGalp(1-4)bDGlcp(1-1)Cer);トランスグルタミナーゼ5(TGS5);高分子量黒色腫関連抗原(HMWMAA);o-アセチル-GD2ガングリオシド(OAcGD2);葉酸受容体ベータ;腫瘍血管内皮マーカー1(TEM1/CD248);腫瘍血管内皮マーカー7-関連(TEM7R);前立腺の6回膜貫通上皮抗原I(STEAP1);クローディン6(CLDN6);甲状腺刺激ホルモン受容体(TSHR);Gタンパク質共役型受容体クラスCグループ5、メンバーD(GPRCSD);X染色体オープンリーディングフレーム61(CXORF61);CD97;CD179a;未分化リンパ腫キナーゼ(ALK);ポリシアル酸;胎盤特異的1(PLAC1);グロボHグリコセラミドの六糖部分(GloboH);乳腺分化抗原(NY-BR-1);ウロプラキン2(UPK2);A型肝炎ウイルス細胞受容体1(HAVCR1);アドレナリン受容体ベータ3(ADRB3);パネキシン3(PANX3);Gタンパク質共役型受容体20(GPR20);リンパ球抗原6複合体、遺伝子座K9(LY6K);嗅覚受容体51E2(ORSIE2);TCRガンマ代替リーティングフレームタンパク質(TARP);ウィルムス腫瘍タンパク質(WT1);がん/精巣抗原1(NY-ESO-1);がん/精巣抗原2(LAGE-1a);黒色腫関連抗原1(MAGE-A1);ETSトランスロケーションバリアント遺伝子6、染色体12pに位置(ETV6-AML);精子タンパク質17(SPA17);X抗原ファミリー、メンバー1A(XAGE1);アンジオポエチン結合細胞表面受容体2(Tie2);黒色腫がん精巣抗原-1(MADCT-1);黒色腫がん精巣抗原-2(MAD-CT-2);Fos関連抗原1;腫瘍タンパク質p53、(p53);p53変異体;プロステイン;サバイビン;テロメラーゼ;前立腺癌腫瘍抗原-1(PCTA-1またはガレクチン8)、T細胞によって認識される黒色腫抗原1(MelanAまたはMARTI);ラット肉腫(Ras)変異体;ヒトテロメラーゼ逆転写酵素(hTERT);肉腫トランスロケーション切断点;黒色腫アポトーシス阻害因子(ML-IAP);ERG(膜貫通プロテアーゼ、セリン2(TMPRSS2)ETS融合遺伝子);N-アセチルグルコサミニル-トランスフェラーゼV(NA17);ペアードボックスタンパク質Pax-3(PAX3);アンドロゲン受容体;サイクリンB1;v-mycトリ骨髄球腫症ウイルスがん遺伝子神経芽細胞腫由来相同体(MYCN);Ras相同体ファミリーメンバーC(RhoC);チロシナーゼ関連タンパク質2(TRP-2);シトクロムP450 1B1(CYP IBI);CCCTC結合因子(ジンクフィンガータンパク質)様(BORISまたはインプリント部位の調節因子の兄弟)、T細胞によって認識される扁平上皮癌抗原3(SART3);ペアードボックスタンパク質Pax-5(PAX5);プロアクロシン結合タンパク質sp32(OY-TES I);リンパ球特異的タンパク質チロシンキナーゼ(LCK);Aキナーゼアンカータンパク質4(AKAP-4);滑膜肉腫、X切断点2(SSX2);終
末糖化産物受容体(RAGE-I);腎臓ユビキタス1(RUI);腎臓ユビキタス2(RU2);レグマイン;ヒトパピローマウイルスE6(HPV E6);ヒトパピローマウイルスE7(HPV E7);腸カルボキシルエステラーゼ;熱ショックタンパク質70-2変異型(mut hsp70-2);CD79a;CD79b;CD72;白血球関連免疫グロブリン様受容体1(LAIRI);IgA受容体のFc断片(FCARまたはCD89);白血球免疫グロブリン様受容体サブファミリーAメンバー2(LILRA2);CD300分子様ファミリーメンバーf(CD300LF);C型レクチンドメインファミリー12メンバーA(CLEC12A);骨髄間質細胞抗原2(BST2);EGF様モジュール含有ムチン様ホルモン受容体様2(EMR2);リンパ球抗原75(LY75);グリピカン-3(GPC3);Fc受容体様5(FCRL5);および免疫グロブリンラムダ様ポリペプチド1(IGLL1)からなる群から選択される。
【0344】
一部の実施形態では、腫瘍抗原は、CD150、5T4、ActRIIA、B7、BMCA、CA-125、CCNA1、CD123、CD126、CD138、CD14、CD148、CD15、CD19、CD20、CD200、CD21、CD22、CD23、CD24、CD25、CD26、CD261、CD262、CD30、CD33、CD362、CD37、CD38、CD4、CD40、CD40L、CD44、CD46、CD5、CD52、CD53、CD54、CD56、CD66a-d、CD74、CD8、CD80、CD92、CE7、CS-1、CSPG4、ED-Bフィブロネクチン、EGFR、EGFRvIII、EGP-2、EGP-4、EPHa2、ErbB2、ErbB3、ErbB4、FBP、GD2、GD3、組合せのHER1-HER2、組合せのHER2-HER3、HERV-K、HIV-1エンベロープ糖タンパク質gp120、HIV-1エンベロープ糖タンパク質gp41、HLA-DR、HM1.24、HMW-MAA、Her2、Her2/neu、IGF-1R、IL-11Rアルファ、IL-13R-アルファ2、IL-2、IL-22R-アルファ、IL-6、IL-6R、Ia、Ii、L1-CAM、L1-細胞接着分子、ルイスY、Ll-CAM、MAGE A3、MAGE-A1、MART-1、MUC1、NKG2Cリガンド、NKG2Dリガンド、NYESO-1、OEPHa2、PIGF、PSCA、PSMA、ROR1、T101、TAC、TAG72、TIM-3、TRAIL-R1、TRAIL-Rl(DR4)、TRAIL-R2(DR5)、VEGF、VEGFR2、WT-I、Gタンパク質共役型受容体、アルファフェトプロテイン(AFP)、血管新生因子、外因性同族体結合分子(ExoCBM)、がん遺伝子産物、抗葉酸受容体、c-Met、癌胎児抗原(CEA)、サイクリン(D1)、エフリンB2、上皮腫瘍抗原、エストロゲン受容体、胎児型アセチルコリン受容体、葉酸結合タンパク質、gp100、B型肝炎表面抗原、カッパ鎖、カッパ軽鎖、kdr、ラムダ鎖、リビン、黒色腫関連抗原、メソテリン、マウス二重微小染色体2相同体(MDM2)、ムチン16(MUC16)、変異型p53、変異型ras、壊死抗原、癌胎児抗原、ROR2、プロゲステロン受容体、前立腺特異抗原、tEGFR、テネイシン、P2-ミクログロブリン(Microgiobuiin)、Fc受容体様5(FcRL5)から選択される。
【0345】
細胞療法の非限定的な例としては、アルジェンパントセル-L、シプロイセル-T、(BPX-501)リボゲンレクロイセル米国特許第9089520号、国際公開第2016100236号、AU-105、ACTR-087、活性化同種ナチュラルキラー細胞CNDO-109-AANK、MG-4101、AU-101、BPX-601、FATE-NK100、LFU-835造血幹細胞、イミレクロイセル-T、バルタロイセル-T、PNK-007、UCARTCS1、ET-1504、ET-1501、ET-1502、ET-190、CD19-ARTEMIS、ProHema、FT-1050処置骨髄幹細胞療法、CD4CARNK-92細胞、CryoStim、AlloStim、レンチウイルス形質導入huCART-メソ細胞、CART-22細胞、EGFRt/19-28z/4-1BBL CAR T細胞、自家4H11-28z/fIL-12/E
FGRt T細胞、CCR5-SBC-728-HSPC、CAR4-1BBZ、CH-296、dnTGFbRII-NY-ESOc259T、Ad-RTS-IL-12、IMA-101、IMA-201、CARMA-0508、TT-18、CMD-501、CMD-503、CMD-504、CMD-502、CMD-601、CMD-602、CSG-005が挙げられる。
【0346】
一部の実施形態では、腫瘍標的化抗原は以下を含む:アルファ-フェトプロテイン、例えばET-1402およびAFP-TCR;炭疽毒素受容体1、例えば抗TEM8 CAR T細胞療法;B細胞成熟抗原(BCMA)、例えばbb-2121、UCART-BCMA、ET-140、KITE-585、MCM-998、LCAR-B38M、CART-BCMA、SEA-BCMA、BB212、UCART-BCMA、ET-140、P-BCMA-101、AUTO-2(APRIL-CAR;抗CLL-1抗体、例えばKITE-796;B7相同体6、例えばCAR-NKp30およびCAR-B7H6;Bリンパ球抗原CD19、例えばTBI-1501、CTL-119 huCART-19 T細胞、JCAR-015 米国特許第7446190号、JCAR-014、JCAR-017(国際公開第2016196388号、国際公開第2016033570号、国際公開第2015157386号)、アキシカブタゲンシロロイセル(KTE-C19)、米国特許第7741465号、米国特許第6319494号、UCART-19、EBV-CTL、Tチサゲンレクロイセル-T(CTL019)、国際公開第2012079000号、国際公開第2017049166号、CD19CAR-CD28-CD3ゼータ-EGFRt発現T細胞、CD19/4-1BBL武装化(armored)CAR T細胞療法、C-CAR-011、CIK-CAR.CD19、CD19CAR-28ゼータT細胞、PCAR-019、マッチCART、DSCAR-01、IM19 CAR-T;Bリンパ球抗原CD20、例えばATTCK-20;Bリンパ球細胞接着、例えばUCART-22、JCAR-018(国際公開第20160090190号);NY-ESO-1、例えばGSK-3377794、TBI-1301;炭酸脱水酵素、例えばDC-Ad-GMCAIX;カスパーゼ9自殺遺伝子、例えばCaspaCIDe
DLI、BPX-501;CCR5、例えばSB-728;CDw123、例えばMB-102、UCART-123;CD20m、例えばCBM-C20.1;CD4、例えばICG-122;CD30、例えばCART30(CBM-C30.1);CD33、例えばCIK-CAR.CD33;CD38、例えばT-007、UCART-38;CD40リガンド、例えばBPX-201;CEACAMタンパク質4モジュレーター、例えばMG7-CART;クローディン6、例えばCSG-002;EBV標的化、例えばCMD-003;EGFR、例えば自家4H11-28z/fIL-12/EFGRt T細胞;エンドヌクレアーゼ、例えばPGN-514、PGN-201;エプスタインバーウイルス特異的Tリンパ球、例えばTT-10;Erbb2、例えばCST-102、CIDeCAR;ガングリオシド(GD2)、例えば4SCAR-GD2;グルタミン酸カルボキシペプチダーゼII、例えばCIK-CAR.PSMA、CART-PSMA-TGFβRDN、P-PSMA-101;グリピカン-3(GPC3)、例えばTT-16、GLYCAR;ヘモグロビン、例えばPGN-236;肝細胞成長因子受容体、例えば抗cMet RNA CAR T;ヒトパピローマウイルスE7タンパク質、例えばKITE-439;免疫グロブリンガンマFc受容体III、例えばACTR087;IL-12、例えばDC-RTS-IL-12;IL-12アゴニスト/ムチン16、例えばJCAR-020;IL-13アルファ2、例えばMB-101;IL-2、例えばCST-101;K-Ras GTPアーゼ、例えば抗KRAS G12V mTCR細胞療法;神経細胞接着分子L1 L1CAM(CD171)、例えばJCAR-023;潜伏感染膜タンパク質1/潜伏感染膜タンパク質2、例えばAd5f35-LMPd1-2形質導入自家樹状細胞;黒色腫関連抗原10、例えばMAGE-A10C796T、MAGE-A10 TCR;黒色腫関連抗原3/黒色腫関連抗原6(MAGE A3/A6)、例えばKITE-718;メソテリン、例えばCSG-MESO、TC-210;NKG
2D、例えばNKR-2;Ntrkr1チロシンキナーゼ受容体、例えばJCAR-024;T細胞受容体、例えばBPX-701、IMCgp100;Tリンパ球、例えばTT-12;腫瘍浸潤リンパ球、例えばLN-144、LN-145;ならびにウィルムス腫瘍タンパク質、例えばJTCR-016、WT1-CTL。
リンパ腫または白血病併用療法
【0347】
一部の実施形態では、追加の治療剤は、リンパ腫または白血病を処置するのに適している。これらの薬剤は、アルデスロイキン、アルボシジブ、アミホスチン三水和物、アミノカンプトテシン、アンチネオプラストンA10、アンチネオプラストンAS2-1、抗胸腺細胞グロブリン、三酸化ヒ素、Bcl-2ファミリータンパク質阻害剤ABT-263、ベータアレチン、BMS-345541、ボルテゾミブ(VELCADE(登録商標))、ボルテゾミブ(VELCADE(登録商標)、PS-341)、ブリオスタチン1、ブスルファン、キャンパス-1H、カルボプラチン、カルフィルゾミブ(Kyprolis(登録商標))、カルムスチン、カスポファンギン酢酸塩、CC-5103、クロラムブシル、CHOP(シクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチンおよびプレドニゾン)、シスプラチン、クラドリビン、クロファラビン、クルクミン、CVP(シクロホスファミド、ビンクリスチンおよびプレドニゾン)、シクロホスファミド、シクロスポリン、シタラビン、デニロイキンディフティトックス、デキサメタゾン、ドセタキセル、ドラスタチン10、ドキソルビシン、ドキソルビシン塩酸塩、DT-PACE(デキサメタゾン、サリドマイド、シスプラチン、ドキソルビシン、シクロホスファミドおよびエトポシド)、エンザスタウリン、エポエチンアルファ、エトポシド、エベロリムス(RAD001)、FCM(フルダラビン、シクロホスファミドおよびミトキサントロン)、FCR(フルダラビン、シクロホスファミドおよびリツキシマブ)、フェンレチニド、フィルグラスチム、フラボピリドール、フルダラビン、FR(フルダラビンおよびリツキシマブ)、ゲルダナマイシン(17-AAG)、ハイパーCVAD(多分割シクロホスファミド、ビンクリスチン、ドキソルビシン、デキサメタゾン、メトトレキサートおよびシタラビン)、ICE(イホスファミド、カルボプラチンおよびエトポシド)、イホスファミド、イリノテカン塩酸塩、インターフェロンアルファ-2b、イキサベピロン、レナリドマイド(REVLIMID(登録商標)、CC-5013)、リンホカイン活性化キラー細胞、MCP(ミトキサントロン、クロラムブシルおよびプレドニゾロン)、メルファラン、メスナ、メトトレキサート、ミトキサントロン塩酸塩、モテキサフィンガドリニウム、ミコフェノール酸モフェチル、ネララビン、オバトクラックス(GX15-070)、オブリメルセン、オクトレオチド酢酸塩、オメガ-3脂肪酸、Omr-IgG-am(WNIG、Omrix)、オキサリプラチン、パクリタキセル、パルボシクリブ(PD0332991)、ペグフィルグラスチム、ペグ化リポソームドキソルビシン塩酸塩、ペリホシン、プレドニゾロン、プレドニゾン、組換えflt3リガンド、組換えヒトトロンボポエチン、組換えインターフェロンアルファ、組換えインターロイキン-11、組換えインターロイキン-12、リツキシマブ、R-CHOP(リツキシマブおよびCHOP)、R-CVP(リツキシマブおよびCVP)、R-FCM(リツキシマブおよびFCM)、R-ICE(リツキシマブおよびICE)およびR-MCP(リツキシマブおよびMCP)、R-ロスコビチン(セリシクリブ、CYC202)、サルグラモスチム、シルデナフィルクエン酸塩、シンバスタチン、シロリムス、スチリルスルホン、タクロリムス、タネスピマイシン、テムシロリムス(CCI-779)、サリドマイド、治療用同種リンパ球、チオテパ、チピファルニブ、ビンクリスチン、ビンクリスチン硫酸塩、ビノレルビン二酒石酸塩、SAHA(スベロイルアニリドヒドロキサム酸またはスベロイル、アニリドおよびヒドロキサム酸)、ベムラフェニブ(Zelboraf(登録商標))、ベネトクラックス(ABT-199)を含む。
【0348】
改変されたアプローチの1つは、モノクローナル抗体を、インジウム-111、イットリウム-90、およびヨウ素-131などの放射性同位体粒子と組み合わせる放射免疫療
法である。併用療法の例は、CHOPと一緒に、ヨウ素-131トシツモマブ(BEXXAR(登録商標))、イットリウム-90イブリツモマブチウキセタン(ZEVALIN(登録商標))、およびBEXXAR(登録商標)を含むがこれらに限定されない。
【0349】
上述の療法は、幹細胞移植または処置を補足するまたはそれと組み合わせることができる。治療手法は、末梢血幹細胞移植、自己造血幹細胞移植、自己骨髄移植、抗体療法、生物学的療法、酵素阻害剤療法、全身照射、幹細胞注入、幹細胞サポートを伴う骨髄除去、in vitro処置末梢血幹細胞移植、臍帯血移植、免疫酵素技法、低LETコバルト-60ガンマ線療法、ブレオマイシン、通常の外科手術、放射線療法、および骨髄非破壊的同種異系造血幹細胞移植を含む。
【0350】
非ホジキンリンパ腫併用療法 一部の実施形態では、追加の治療剤は、非ホジキンリンパ腫(NHL)、特にB細胞起源のものを処置するために好適であり、モノクローナル抗体、標準的な化学療法アプローチ(例えば、CHOP、CVP、FCM、MCPなど)、放射免疫療法、およびそれらの組合せ、特に抗体療法と化学療法の統合が挙げられる。
【0351】
NHL/B細胞がんを処置するための非コンジュゲートモノクローナル抗体の例は、リツキシマブ、アレムツズマブ、ヒトまたはヒト化抗CD20抗体、ルミリキシマブ、抗TNF関連アポトーシス誘導リガンド(抗TRAIL)、ベバシズマブ、ガリキシマブ、エプラツズマブ、SGN-40、および抗CD74を含む。
【0352】
NHL/B細胞がんの処置において使用される実験的抗体剤の例は、オファツムマブ、ha20、PRO131921、アレムツズマブ、ガリキシマブ、SGN-40、CHIR-12.12、エプラツズマブ、ルミリキシマブ、アポリズマブ、ミラツズマブ、およびベバシズマブを含む。
【0353】
NHL/B細胞がんのための化学療法の標準レジメンの例は、CHOP、FCM、CVP、MCP、R-CHOP、R-FCM、R-CVP、およびR-MCPを含む。
【0354】
NHL/B細胞がんのための放射免疫療法の例は、イットリウム-90イブリツモマブチウキセタン(ZEVALIN(登録商標))およびヨウ素-131トシツモマブ(BEXXAR(登録商標))を含む。
【0355】
マントル細胞リンパ腫併用療法
一部の実施形態では、追加の治療剤は、マントル細胞リンパ腫(MCL)を処置するために好適であり、併用化学療法、例えば、CHOP、hyperCVADおよびFCMを含む。これらのレジメンに、モノクローナル抗体リツキシマブを補足して、併用療法R-CHOP、hyperCVAD-R、およびR-FCMを形成することもできる。上述の療法はいずれも、MCLを処置するために、幹細胞移植またはICEと組み合わせることができる。
【0356】
MCLを処置するために好適な治療剤の他の例として、以下が挙げられる:
- 免疫療法、例えば(リツキシマブのような)モノクローナル抗体、および個々の被験体の腫瘍の遺伝子構造に基づくがんワクチン、例えば、GTOP-99
- モノクローナル抗体を、放射性同位体粒子、例えば、ヨウ素-131トシツモマブ(BEXXAR(登録商標))、イットリウム-90イブリツモマブチウキセタン(ZEVALIN(登録商標))と組み合わせた、放射免疫療法、およびCHOPと一緒の逐次処置におけるBEXXAR(登録商標);
- 高用量化学療法と併用する自己幹細胞移植であり、ボルテゾミブ(VELCADE(登録商標)またはPS-341)などのプロテアソーム阻害剤を投与する、または特にリ
ツキシマブと組み合わせてサリドマイドなどの抗血管新生剤を投与する;
- Bcl-2タンパク質の分解をもたらし、化学療法に対するがん細胞の感受性を増加させる薬物、例えば、他の化学療法剤と組み合わせてオブリメルセン;
- 細胞成長の阻害、およびさらには細胞死をもたらし得るmTOR阻害剤。非限定的な例は、RITUXAN(登録商標)、VELCADE(登録商標)、または他の化学療法剤と組み合わせた、シロリムス、テムシロリムス(TORISEL(登録商標)、CCI-779)、CC-115、CC-223、SF-1126、PQR-309(ビミラリシブ)、ボクスタリシブ(voxtalisib)、GSK-2126458、およびテムシロリムスである;
- 他の薬剤、例えばフラボピリドール、パルボシクリブ(PD0332991)、R-ロスコビチン(セリシクリブ(selicicilib)、CYC202)、スチリルスルホン、オバトクラックス(GX15-070)、TRAIL、抗TRAIL細胞死受容体DR4およびDR5抗体、テムシロリムス(TORISEL(登録商標)、CCl-779)、エベロリムス(RAD001)、BMS-345541、クルクミン、SAHA、サリドマイド、レナリドミド(REVLIMID(登録商標)、CC-5013)、ならびにゲルダナマイシン(17-AAG)。
【0357】
ワルデンシュトレームマクログロブリン血症併用療法
一部の実施形態では、追加の治療剤は、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症(WM)を処置するのに適しており、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アルボシジブ、アミホスチン三水和物、アミノカンプトテシン、アンチネオプラストンA10、アンチネオプラストンAS2-1、抗胸腺細胞グロブリン、三酸化ヒ素、自家ヒト腫瘍由来HSPPC-96、Bcl-2ファミリータンパク質阻害剤ABT-263、ベータアレチン、ボルテゾミブ(VELCADE(登録商標))、ブリオスタチン1、ブスルファン、キャンパス-1H、カルボプラチン、カルムスチン、カスポファンギン酢酸塩、CC-5103、シスプラチン、クロファラビン、シクロホスファミド、シクロスポリン、シタラビン、デニロイキンディフティトックス、デキサメタゾン、ドセタキセル、ドラスタチン10、ドキソルビシン塩酸塩、DT-PACE、エンザスタウリン、エポエチンアルファ、エプラツズマブ(hLL2-抗CD22ヒト化抗体)、エトポシド、エベロリムス、フェンレチニド、フィルグラスチム、フルダラビン、イホスファミド、インジウム-111モノクローナル抗体MN-14、ヨウ素-131トシツモマブ、イリノテカン塩酸塩、イキサベピロン、リンホカイン活性化キラー細胞、メルファラン、メスナ、メトトレキサート、ミトキサントロン塩酸塩、モノクローナル抗体CD19(チサゲンレクロイセル-T、CART-19、CTL-019など)、モノクローナル抗体CD20、モテキサフィンガドリニウム、ミコフェノール酸モフェチル、ネララビン、オブリメルセン、オクトレオチド酢酸塩、オメガ-3脂肪酸、オキサリプラチン、パクリタキセル、ペグフィルグラスチム、ペグ化リポソームドキソルビシン塩酸塩、ペントスタチン、ペリホシン、プレドニゾン、組換えflt3リガンド、組換えヒトトロンボポエチン、組換えインターフェロンアルファ、組換えインターロイキン-11、組換えインターロイキン-12、リツキシマブ、サルグラモスチム、シルデナフィルクエン酸塩(VIAGRA(登録商標))、シンバスタチン、シロリムス、タクロリムス、タネスピマイシン、サリドマイド、治療用同種リンパ球、チオテパ、チピファルニブ、トシツモマブ、ベルツズマブ、ビンクリスチン硫酸塩、ビノレルビン二酒石酸塩、ボリノスタット、WT1 126-134ペプチドワクチン、WT-1アナログペプチドワクチン、イットリウム-90イブリツモマブチウキセタン、イットリウム-90ヒト化エプラツズマブおよびそれらの任意の組合せを含む。
【0358】
WMを処置するために使用される治療手法の他の例は、末梢血幹細胞移植、自己造血幹細胞移植、自己骨髄移植、抗体療法、生物学的療法、酵素阻害剤療法、全身照射、幹細胞注入、幹細胞サポートを伴う骨髄除去、in vitro処置末梢血幹細胞移植、臍帯血移植、免疫酵素技法、低LETコバルト-60ガンマ線療法、ブレオマイシン、通常の外
科手術、放射線療法、および骨髄非破壊的同種異系造血幹細胞移植を含む。
【0359】
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫併用療法
一部の実施形態では、追加の治療剤は、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)を処置するために好適であり、シクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾン、抗CD20モノクローナル抗体、エトポシド、ブレオマイシン、WMに関して列挙した薬剤の多く、ならびにICEおよびR-ICEなどのそれらの任意の組合せを含む。
【0360】
慢性リンパ球性白血病併用療法
一部の実施形態では、追加の治療剤は、慢性リンパ球性白血病(CLL)を処置するために好適であり、クロラムブシル、シクロホスファミド、フルダラビン、ペントスタチン、クラドリビン、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾン、プレドニゾロン、アレムツズマブ、WMに関して列挙した薬剤の多く、ならびに以下の一般的な併用レジメン:CVP、R-CVP、ICE、R-ICE、FCR、およびFRを含む併用化学療法および化学免疫療法を含む。
【0361】
骨髄線維症併用療法
一部の実施形態では、追加の治療剤は、骨髄線維症を処置するために好適であり、ヘッジホッグ阻害剤、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤、およびチロシンキナーゼ阻害剤を含む。ヘッジホッグ阻害剤の非限定的な例は、サリデギブ(saridegib)およびビスモデギブである。
【0362】
HDAC阻害剤の例は、プラシノスタット(pracinostat)およびパノビノスタットを含むがこれらに限定されない。
【0363】
チロシンキナーゼ阻害剤の非限定的な例は、レスタウルチニブ、ボスチニブ、イマチニブ、ギルテリチニブ、ラドチニブ、およびカボザンチニブである。
過剰増殖性疾患併用療法
【0364】
一部の実施形態では、追加の治療剤が、過剰増殖性疾患を処置するのに適しており、ゲムシタビン、nab-パクリタキセルおよびゲムシタビン/nab-パクリタキセルとJAK阻害剤および/またはPI3Kδ阻害剤を含む。
膀胱がん併用療法
【0365】
一部の実施形態では、追加の治療剤が、膀胱がんを処置するのに適しており、アテゾリズマブ、カルボプラチン、シスプラチン、ドセタキセル、ドキソルビシン、フルオロウラシル(5-FU)、ゲムシタビン、イホスファミド(idosfamide)、インターフェロンアルファ-2b、メトトレキサート、マイトマイシン、nab-パクリタキセル、パクリタキセル、ペメトレキセド、チオテパ、ビンブラスチンおよびそれらの任意の組合せを含む。
乳がん併用療法
【0366】
一部の実施形態では、追加の治療剤は、乳がんを処置するのに適しており、アルブミン結合パクリタキセル、アナストロゾール、カペシタビン、カルボプラチン、シスプラチン、シクロホスファミド、ドセタキセル、ドキソルビシン、エピルビシン、エベロリムス、エキセメスタン、フルオロウラシル、フルベストラント、ゲムシタビン、イキサベピロン、ラパチニブ、レトロゾール、メトトレキサート、ミトキサントロン、パクリタキセル、ペグ化リポソームドキソルビシン、ペルツズマブ、タモキシフェン、トレミフェン、トラスツズマブ、ビノレルビンおよびそれらの任意の組合せを含む。
トリプルネガティブ乳がん併用療法
【0367】
一部の実施形態では、追加の治療剤は、トリプルネガティブ乳がんを処置するのに適しており、シクロホスファミド、ドセタキセル、ドキソルビシン、エピルビシン、フルオロウラシル、パクリタキセルおよびそれらの組合せを含む。
結腸直腸がん併用療法
【0368】
一部の実施形態では、追加の治療剤は、結腸直腸がんを処置するのに適しており、ベバシズマブ、カペシタビン、セツキシマブ、フルオロウラシル、イリノテカン、ロイコボリン、オキサリプラチン、パニツムマブ、ziv-アフリベルセプトおよびそれらの任意の組合せを含む。去勢抵抗性前立腺がん併用療法
【0369】
一部の実施形態では、追加の治療剤は、去勢抵抗性前立腺がんを処置するのに適しており、アビラテロン、カバジタキセル、ドセタキセル、エンザルタミド、プレドニゾン、シプロイセル-Tおよびそれらの任意の組合せを含む。
食道および食道・胃接合部がん併用療法
【0370】
一部の実施形態では、追加の治療剤は、食道および食道・胃接合部がんを処置するのに適しており、カペシタビン、カルボプラチン、シスプラチン、ドセタキセル、エピルビシン、フルオロピリミジン、フルオロウラシル、イリノテカン、ロイコボリン、オキサリプラチン、パクリタキセル、ラムシルマブ、トラスツズマブおよびそれらの任意の組合せを含む。
胃がん併用療法
【0371】
一部の実施形態では、追加の治療剤は、胃がんを処置するのに適しており、カペシタビン、カルボプラチン、シスプラチン、ドセタキセル、エピルビシン、フルオロピリミジン、フルオロウラシル、イリノテカン、ロイコボリン、マイトマイシン、オキサリプラチン、パクリタキセル、ラムシルマブ、トラスツズマブおよびそれらの任意の組合せを含む。頭頸部がん併用療法
【0372】
一部の実施形態では、追加の治療剤は、頭頸部がんを処置するのに適しており、アファチニブ、ブレオマイシン、カペシタビン、カルボプラチン、セツキシマブ、シスプラチン、ドセタキセル、フルオロウラシル、ゲムシタビン、ヒドロキシウレア、メトトレキサート、ニボルマブ、パクリタキセル、ペンブロリズマブ、ビノレルビンおよびそれらの任意の組合せを含む。
肝胆道がん併用療法
【0373】
一部の実施形態では、追加の治療剤は、肝胆道がんを処置するのに適しており、カペシタビン、シスプラチン、フルオロピリミジン、5-フルオロウラシル(5-fluorourcil)、ゲムシタビン、オキサリプラチン、ソラフェニブおよびそれらの任意の組合せを含む。
肝細胞癌併用療法
【0374】
一部の実施形態では、追加の治療剤は、肝細胞癌を処置するのに適しており、カペシタビン、ドキソルビシン、ゲムシタビン、ソラフェニブおよびそれらの任意の組合せを含む。
非小細胞肺がん併用療法
【0375】
一部の実施形態では、追加の治療剤は、非小細胞肺がん(NSCLC)を処置するのに適しており、アファチニブ、アルブミン結合パクリタキセル、アレクチニブ、ベバシズマ
ブ、ベバシズマブ、カボザンチニブ、カルボプラチン、シスプラチン、クリゾチニブ、ダブラフェニブ、ドセタキセル、エルロチニブ、エトポシド、ゲムシタビン、ニボルマブ、パクリタキセル、ペンブロリズマブ、ペメトレキセド、ラムシルマブ、トラメチニブ、トラスツズマブ、バンデタニブ、ベムラフェニブ、ビンブラスチン、ビノレルビンおよびそれらの任意の組合せを含む。
小細胞肺がん併用療法
【0376】
一部の実施形態では、追加の治療剤は、小細胞肺がん(SCLC)を処置するのに適しており、ベンダムスチン、カルボプラチン、シスプラチン、シクロホスファミド、ドセタキセル、ドキソルビシン、エトポシド、ゲムシタビン、イピリムマブ、イリノテカン、ニボルマブ、パクリタキセル、テモゾロミド、トポテカン、ビンクリスチン、ビノレルビンおよびそれらの任意の組合せを含む。
黒色腫併用療法
【0377】
一部の実施形態では、追加の治療剤は、黒色腫を処置するのに適しており、アルブミン結合パクリタキセル、カルボプラチン、シスプラチン、コビメチニブ、ダブラフェニブ、ダクラバジン、IL-2、イマチニブ、インターフェロンアルファ-2b、イピリムマブ、ニトロソウレア、ニボルマブ、パクリタキセル、ペンブロリズマブ、ピリムマブ、テモゾロミド、トラメチニブ、ベムラフェニブ、ビンブラスチンおよびそれらの任意の組合せを含む。
卵巣がん併用療法
【0378】
一部の実施形態では、追加の治療剤は、卵巣がんを処置するのに適しており、5-フルオロウラシル(flourouracil)、アルブミン結合パクリタキセル、アルトレタミン、アナストロゾール、ベバシズマブ、カペシタビン、カルボプラチン、シスプラチン、シクロホスファミド、ドセタキセル、ドキソルビシン、エトポシド、エキセメスタン、ゲムシタビン、イホスファミド、イリノテカン、レトロゾール、ロイプロリド酢酸塩、リポソームドキソルビシン、酢酸メゲストロール、メルファラン、オラパリブ、オキサリプラチン、パクリタキセル、パゾパニブ、ペメトレキセド、タモキシフェン、トポテカン、ビノレルビンおよびそれらの任意の組合せを含む。
膵臓がん併用療法
【0379】
一部の実施形態では、追加の治療剤は、膵臓がんを処置するのに適しており、5-フルオロウラシル、アルブミン結合パクリタキセル、カペシタビン、シスプラチン、ドセタキセル、エルロチニブ、フルオロピリミジン、ゲムシタビン、イリノテカン、ロイコボリン、オキサリプラチン、パクリタキセルおよびそれらの任意の組合せを含む。
腎細胞癌併用療法
【0380】
一部の実施形態では、追加の治療剤は、腎細胞癌を処置するのに適しており、アキシチニブ、ベバシズマブ、カボザンチニブ、エルロチニブ、エベロリムス、レバンチニブ、ニボルマブ、パゾパニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、テムシロリムスおよびそれらの任意の組合せを含む。
VIII.キット
【0381】
本開示は、本開示の化合物またはその薬学的に許容される塩を含むキットを提供する。キットはさらに、ウイルス感染症を処置するのに使用するためなど、使用するための、取扱説明書を含んでいてもよい。上記取扱説明書は一般に、書面にした指示であるが、指示を包含する電子記憶媒体(例えば、磁気ディスケットまたは光ディスク)も許容される。
【0382】
本開示は、本開示の化合物またはその薬学的に許容される塩が入っている1つまたは複
数のコンテナを含む、医薬キットも提供する。必要に応じて、そのようなコンテナ(複数可)には、医薬品の製造、使用、または販売を規制する政府機関により規定された形の通知であって、ヒトへの投与に合わせた製造、使用、または販売に関する政府機関による承認を反映させたものを添付することができる。各構成成分(複数の構成成分が存在する場合)は、別々のコンテナに包装することができ、または交差反応および貯蔵寿命が許容される場合には、いくつかの構成成分を組み合わせて1つのコンテナに入れることができる。キットは、単位剤形、バルクパッケージ(例えば、複数回用量パッケージ)、またはサブユニット用量にしてもよい。キットは、化合物の複数の単位用量と、取扱説明書とを含んでいてもよく、薬局(例えば、院内薬局および調剤薬局)での貯蔵および使用に十分な量で包装されてもよい。
【0383】
また、単位投薬量の本開示の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む製品が、本明細書に記載される方法における使用に適したパッケージで提供される。適切なパッケージは、当技術分野で公知であり、それには、例えば、バイアル、容器、アンプル、ボトル、ジャー、可撓性パッケージ等が含まれる。製品は、さらに滅菌し、かつ/または封止することができる。
【実施例
【0384】
略語は、本明細書で使用される場合、以下の通りそれぞれの意味を有する。
【表A-1】
【表A-2】
【0385】
化合物Iの固体形態(多形、溶媒和物および水和物)を、以下の様々な方法によって特徴付けた。
【0386】
XRPDパターンを、PANalytical製のX’Pert PRO MPD回折計を用いて、長高精度焦点源およびニッケルフィルタを使用して生じさせたCu Kα放射線の入射ビームを使用して収集した。回折計は、対称Bragg-Brentano幾
何構造を使用して構成した。分析前に、ケイ素標本(NIST SRM 640e)を分析して、観察されたSi 111ピークの位置がNISTに認定された位置と一致することを検証した。試料の標本を、ケイ素ゼロバックグラウンド基板の中心に置いた薄い環状層として調製した。散乱線除去スリット(SS)を使用して、空気によって生じるバックグラウンドを最小限に抑えた。入射ビームおよび回折ビームにソーラースリットを使用して、軸発散からの広がりを最小限に抑えた。回折パターンは、試料から240mmに位置する走査型位置敏感検出器(X’Celerator)およびData Collectorソフトウェアv.2.2bを使用して収集した。
【0387】
示差走査熱量測定(DSC)データを、TA Instruments 2920およびQ2000示差走査熱量計を使用して収集した。温度較正を、NISTにより追跡可能なインジウム金属を使用して実施した。試料を、T zeroアルミニウムDSCパンに入れ、蓋で覆い、クリンプした。次に、重量を正確に記録した。試料パンとして構成した秤量したアルミニウムパンを、セルの参照側に置いた。試料を、-30℃から250℃に10℃/分で加熱した。
【0388】
熱重量分析(TGA)データを、TA Instruments Discovery熱重量分析器を使用して収集した。温度較正を、ニッケルおよびAlumel(商標)を使用して実施した。各試料を、アルミニウムパンに入れ、TG炉に挿入した。炉を、窒素パージ下で加熱した。試料を、周囲温度から350℃に10℃/分で加熱した。
【0389】
水分の吸着/脱着データを、VTI SGA-100蒸気吸着分析器で収集した。NaClおよびPVPを、較正標準として使用した。試料は、分析前に乾燥させなかった。吸着および脱着データを、5%~95%の範囲のRHにわたって10%RH増分で、窒素パージ下で収集した。分析のために使用した平衡基準は、5分で0.0100%未満の重量変化であり、最大平衡化時間は3時間であった。データセクションで報告された重量百分率は、装置で測定される通り、5%RHで平衡化する前に導入された全試料質量に対するものである。
(実施例1)
化合物Iの調製
【化20】
【0390】
窒素でフラッシュした50Lのジャケット付き反応器に、化合物A(2.69kg、6.07モル、1.0当量)を充填した。これに続いて、ジクロロメタン(10.13L、13.44kg)を添加した。かき混ぜを175RPMに設定し、溶液が観察されるまで内容物をかき混ぜた。トリフルオロ酢酸(4.53L、6.75kg)を、内部温度が35℃を超えないような速度で充填した(約30分)。トリフルオロ酢酸を添加した後、ジャケットを46℃に設定した(穏やかな還流を維持するため)。内容物をこの温度で3時間かき混ぜ、次にジャケットを15℃に設定した。内部温度が20℃に達したら、エタノール(n-ヘプタンから変性)(8.56L、6.75kg)を充填し、内容物を20℃で14時間かき混ぜた。この時間が経過した後、不均質な内容物を、ベンチトップ型ポリフィルタを介して濾過して、窒素でフラッシュした100Lのジャケット付き反応器に入れた。
【0391】
ジクロロメタン(5.21L、6.91kg)を、50Lの反応器に充填し、溶液を、フィルタを介してすすいで100Lの反応器に入れた。次に、100Lの反応器に、水(15.5L、15.5kg)および酢酸エチル(19.0L、17.0kg)を充填した。かき混ぜを175RPMに設定し、ジャケットを87℃に設定した。内容物を30分間加熱還流させた。この時間が経過した後、ジャケットを20℃に設定した。水層を廃棄した。反応器に水(18.4L、18.4kg)を充填し、かき混ぜを200RPMに設定した。30%w/wのNaOH(8.61kg)を充填し、内容物を30℃で30分間かき混ぜた(ジャケットを40℃に設定した)。次に、酢酸エチル(45.0L、40.4kg)を充填し、ジャケットを55℃に設定した。内部温度が45℃に達したら、内容物を200RPMで30分間かき混ぜた。この時間が経過した後、かき混ぜを停止し、相を分離させ、水層を廃棄した。4.5%w/wの重炭酸ナトリウム水溶液(重炭酸ナトリウム605gおよび水12.8kgから調製した)を充填し、内容物を200RPMにおいて内部温度45℃で30分間かき混ぜた。この時間が経過した後、かき混ぜを停止し、層を分離させた。水層を取り出し、ジャケットを20℃に設定した。内容物を、この温度において窒素中で14時間熟成させた。次に、ジャケットを55℃に設定した。内部温度が45℃に達したら、4.5%w/wの水性重炭酸ナトリウム(重炭酸ナトリウム605gおよび水12.8kgから調製した)を充填し、内容物を45℃で30分間かき混ぜた(200RPM)。次に、かき混ぜを停止し、相を分離させ、水層を廃棄した。4.5%w/wの水性重炭酸ナトリウム(重炭酸ナトリウム605gおよび水12.8kgから調製した)。内容物を45℃で30分間かき混ぜた(200RPM)。次に、かき混ぜを停止し、相を分離させ、水層を廃棄した。水(13.6L、13.6kg)を添加し、内容物を45℃で30分間かき混ぜた(150RPM)。この時間が経過した後、かき混ぜを停止し、相を分離させ、水層を廃棄した。
【0392】
あるいは、窒素でフラッシュした反応容器に、化合物A(スケール因子、1.0部)を充填した。これに続いて、ジクロロメタン(2.5部)を添加した。均質な溶液が観察されるまで、内容物をかき混ぜた。トリフルオロ酢酸(2.0部)を、内部温度が35℃を超えないような速度で充填した(約30分)。トリフルオロ酢酸を添加した後、ジャケットを、約30℃の内部温度に維持するように設定した。内容物を、この温度でおよそ10時間かき混ぜ、次にジャケットを22℃に設定した。内部温度が22℃に達したら、エタノール(2.0部)を充填し、内容物を22℃で14時間かき混ぜた。この時間が経過した後、内容物を濾過した。フィルタをエタノール(2.0部)ですすぎ、内容物をおよそ3L/kgまで蒸留した。内容物を22℃に冷却し、エタノール(1部)および水(1部)を内容物に充填した。これに、12~14のpHが達成されるまで、50%wt/wtの水酸化ナトリウム水溶液(約0.7部)を充填した。内容物の内部温度を22℃に調整し、水(3.0部)を30分にわたって充填した。内容物を2時間にわたっておよそ0℃に冷却し、この温度で2時間保持した。スラリーを濾過し、ケーキを1:1wt/wt比の水およびエタノール(2部)ですすいだ。内容物を、恒量が達成されるまで45℃で乾燥させた。化合物I(形態I)を取り出し、包装した。
(実施例2)
形態I(酢酸エチル)
【0393】
反応器を、真空蒸留のために構成し、ジャケットを70℃に設定し、かき混ぜを150RPMに設定した。溶媒を真空蒸留により除去して約30Lにした。ジャケットを35℃に設定し、反応器に窒素を充填し戻した。酢酸エチル(45L、40.4kg)を充填し、反応器を70℃に加熱し、かき混ぜを150RPMに設定し、圧力を低減した。溶媒を真空蒸留により除去して約30Lにした。ジャケットを35℃に設定し、反応器に窒素を充填し戻した。酢酸エチルの蒸留シーケンスを、記載される通り5回反復した。5回の蒸留についての最終体積は、シーケンスごとに酢酸エチル45Lを充填した後、約30Lで
あった。内容物を、含水量のためにサンプリングした(標的<0.5%HO)。含水量基準に合格した後、ジャケットを70℃に加熱し、かき混ぜを150RPMに設定し、圧力を低減し、蒸留を約22Lになるまで継続した。ジャケットを35℃に設定し、反応器に窒素を充填し戻した。酢酸エチル(15L、13.5kg)を充填し、内容物を1.0μmフィルタを介してポリッシュ濾過(polish filter)し、晶析装置に入れた。晶析装置の上のジャケットを70℃に設定し、かき混ぜを150RPMに設定した。容器の圧力を低減し、蒸留を約18Lになるまで継続した。この標的体積に達したら、晶析装置に窒素を充填し戻し、ジャケットを87℃に設定した。酢酸エチル(9.5L、8.5kg)を充填し、均質な溶液が観察されるまで内容物をかき混ぜた。すべての固体が溶解した後、8時間にわたる85℃から20℃までの冷却勾配を開始した。
【0394】
固体を濾過し、湿潤ケーキを酢酸エチル(6.1L、5.5kg)で洗浄した。フィルタの上のジャケットを46℃に設定し、内容物を、窒素流を用いて減圧下で24時間乾燥させた。化合物I(形態I)を良好な純度で単離した(99.6%アッセイ、99.7%AN)。
【0395】
必要に応じて、化合物I(1.2kg、4.0mol)を、50Lのジャケット付き反応器に充填し、続いて酢酸エチル(25L、22kg)を充填した。反応器の上のジャケットを87℃に設定し、かき混ぜを150RPMに設定した。溶液が観察されるまで、内容物をかき混ぜた。すべての固体が溶解した後、8時間にわたる85℃から20℃までの冷却勾配を開始した。固体を濾過し、湿潤ケーキを酢酸エチル(6.1L、5.5kg)で洗浄した。フィルタの上のジャケットを46℃に設定し、内容物を、窒素流を用いて減圧下で24時間乾燥させた。化合物I形態Iを単離した。
【0396】
形態Iは、非溶媒和相である。そのXRPDパターンを図1に示す。
【表1】
【表2-1】
【表2-2】
【0397】
DSC曲線は、図2に示され、約164℃において1つの吸熱遷移を呈する。TGA曲線は、図3に示され、相が溶媒和されていないことを示している。動的蒸気吸着曲線は、図4に示され、データは、その形態が、25℃で95%RHまで約0.89%の水を吸収することを示している。この材料は、実験後に形態が変化しなかったことが見出された。
【0398】
単結晶データを形態Iで収集し、データを表1にまとめる。形態Iをテトラヒドロフランに溶解させることによって、結晶を作製した。溶液を、0.2μmナイロンフィルタを介して濾過して、エルレンマイヤーフラスコに入れた。水を、4/1(v/v)比のテトラヒドロフラン/水になるように添加した。フラスコに、穿孔アルミニウム箔でキャップし、溶液を、周囲条件下で蒸発乾固させた。正方晶セルパラメータおよび体積計算値は、a=b=8.0344(2)Å、c=23.7871(7)Å(α=β=γ=90°)、V=1535.49(9)Åである。化合物I形態Iの結晶構造における非対称単位の分子量は、Z=4で293.35g mol-1であり、その結果、密度計算値は1.269g cm-3となる。空間群は、P4(番号76)であることが決定された。
(実施例3)
形態I(エタノール)
【0399】
不活性な反応容器に、化合物I(1部、スケール因子)を充填し、続いて無水エタノール(12部)を充填した。すべての固体が溶解するまで、内容物を加熱した(約75℃)。固体のすべてが溶解したら、内部温度をおよそ65℃に調整し、内容物をポリッシュ濾過した。エタノール(1部)を使用してフィルタをすすいだ。内容物を、およそ8L/kgになるまで蒸留した。内部温度を75℃に調整し、あらゆる固体を溶解させた。内容物を8時間にわたって0℃に冷却し、この温度でさらに6時間保持した。この時間が経過した後、内容物を濾過し、ケーキを、冷却した(約0℃)無水エタノール(2部)で洗浄し、ケーキを、恒量が達成されるまで45℃で乾燥させた。化合物I(形態I)を取り出し、包装した。
(実施例4)
形態I(エタノール/水)
【0400】
不活性な反応容器に、化合物I(1部、スケール因子)を充填し、続いて無水エタノール(12部)を充填した。すべての固体が溶解するまで、内容物を加熱した(約75℃)。固体のすべてが溶解したら、内部温度をおよそ65℃に調整し、内容物をポリッシュ濾過した。エタノール(1部)を使用してフィルタをすすいだ。内容物を、およそ7L/kgになるまで蒸留した。内部温度を75℃に調整し、あらゆる固体を溶解させた。この溶液に、1時間にわたって水(5部)を充填した。内容物を3時間にわたって22℃に冷却し、この温度でさらに2時間保持した。この時間が経過した後、スラリーを濾過し、ケーキを1:1wt/wt比の水およびエタノール(2部)ですすいだ。内容物を、恒量が達成されるまで45℃で乾燥させた。化合物I(形態I)を取り出し、包装した。
(実施例5)
HCl塩,形態I
【0401】
化合物I形態I(35.18mg)、およそ1モル当量の塩酸(96μl、EtOH中1.25M)、およびメチルエチルケトン(300μl)を、Avantium Crystal16(登録商標)の複数反応器系内で約50℃に加熱した。およそ15分後、周囲温度に急速冷却するために、反応器系をオフにした。周囲温度に達した後、試料を約50℃に約4時間再加熱し、次に0.1℃/分で約10℃に冷却した。固体を真空濾過によって収集し、分析した。
【0402】
別の実験では、化合物I(43.8mg)、およびおよそ1モル当量の塩酸(120μl、EtOH中1.25M)を、メチルエチルケトン(500μl)に周囲温度で溶解した。塩酸を添加すると、溶液はピンク色に変わったが、次に、混合すると黄色に変化した。バイアルに、穿孔アルミニウム箔でキャップし、溶液を蒸発させた。乾燥させるとゲルが生じ、酢酸エチル、次にジエチルエーテルと共に摩砕を試みた。ジエチルエーテルを添加した後、いくらかの沈殿が観察され、混合物に、結晶性HCl塩形態Iを播種した。周囲温度で1日間撹拌した後、固体を真空濾過によって単離し、分析した。
【0403】
化合物I HCl形態Iは、非溶媒和相である。そのXRPDパターンは、図5に示される。
【表3】
【0404】
DSC曲線は、図6に示され、約135℃において1つの吸熱遷移を呈する。TGA曲線は、図7に示され、相が非溶媒和であることを示す。動的蒸気吸着曲線は、図8に示され、この材料が吸湿性であることを示す。吸着-脱着曲線は、2つの別個のプラトーを示した。吸着サイクル中、試料は、5%~55%RHの間で相対的に安定な増加を示し、わずかおよそ0.6%の重量増加を示した。65%RHの後、水の急速な取込みが観察され、65%RH~95%RHの間でおよそ28.1%の重量増加が観察された。脱着曲線は、95%RHから85%RHまででおよそ11.2%の重量減少を示し、85%~65%RHの間で1.8%の緩慢で着実な重量喪失を示した。5%RHに低下するまで、さらなる重量%喪失は観察されなかった。事後DVS XRPD分析では、試料が、新しい結晶性材料から構成されていたことが示され、これを化合物I塩酸塩形態IIと指定した。
(実施例6)
HCl塩,形態II
【0405】
HCl塩形態IIは、HCl塩形態Iを、窒素パージ下で5%RHから95%RHの範囲にわたって10%RHの増分で、水分バランスで進行させた結果として調製された。
【0406】
化合物I HCl形態IIは、水和/溶媒和相である。そのXRPDパターンは、図9に示される。
【表4】
【0407】
DSC曲線は、図10に示され、約58℃において1つの吸熱遷移を呈する。TGA曲線は、図11に示され、相が水和/溶媒和されている可能性が高いことを示している。動的蒸気吸着曲線は、図12に示され、データは、吸着サイクル中、この材料が、5%RHから95%RHまででおよそ19.8%の重量増加を示したことを示している。この材料は、実験後に形態が変化しなかったことが見出された。
(実施例7)
酒石酸
【0408】
化合物I形態I(37.53mg)、およそ1モル当量のL-(+)-酒石酸(19.3mg)、および酢酸エチル(300μl)を、Avantium Crystal16(登録商標)の複数反応器系内で約50℃に加熱した。およそ15分後、周囲温度に急速冷却するために、反応器系をオフにした。周囲温度に達した後、試料を約50℃に約4時間再加熱し、次に0.1℃/分で約10℃に冷却した。固体およびゲルの混合物が生じた。ヘプタン(600μl)を混合物に添加し、それを周囲温度で約6日間撹拌した。固体を真空濾過によって収集し、アセトン(0.5ml)に添加し、周囲温度で撹拌した。約5時間後、固体を真空濾過によって収集し、分析した。
【0409】
化合物I酒石酸は、水和/溶媒和されている可能性がある相である。そのXRPDパターンは、図13に示される。
【表5-1】
【表5-2】
【0410】
DSC曲線は、図14に示され、約157℃において1つの吸熱遷移を呈する。TGA曲線は、図15に示され、相が水和/溶媒和されている可能性があることを示す。動的蒸気吸着曲線は、図16に示され、データは、この形態が、25℃で95%RHまでで約1.5%の水を吸収することを示す。この材料は、実験後に形態が変化しなかったことが見出された。
(実施例8)
マレイン酸
【0411】
化合物I形態I(36.49mg)、およそ1モル当量のマレイン酸(15.7mg)、および酢酸エチル(300μl)を、Avantium Crystal16(登録商標)の複数反応器系内で約50℃に加熱した。およそ15分後、周囲温度に急速冷却するために、反応器系をオフにした。周囲温度に達した後、試料を約50℃に約4時間再加熱し、次に0.1℃/分で約10℃に冷却した。固体を真空濾過によって収集し、分析した。
【0412】
化合物Iマレイン酸は、溶媒和されていない相である。そのXRPDパターンは、図1
7に示される。
【表6-1】
【表6-2】
【0413】
DSC曲線は、図18に示され、約143℃において1つの吸熱遷移を呈する。TGA曲線は、図19に示され、相が溶媒和されていないことを示す。動的蒸気吸着曲線は、図20に示され、データは、この形態が、25℃で95%RHまでで約0.11%の水を吸収することを示す。この材料は、実験後に形態が変化しなかったことが見出された。
(実施例9)
フマル酸
【0414】
化合物I形態I(32.53mg)、およそ1モル当量のフマル酸(13.2mg)、およびアセトン(300μl)を、Avantium Crystal16(登録商標)の複数反応器系内で約50℃に加熱した。およそ15分後、周囲温度に急速冷却するために、反応器系をオフにした。周囲温度に達した後、試料を約50℃に約4時間再加熱し、次に0.1℃/分で約10℃に冷却した。固体を真空濾過によって収集し、分析した。
【0415】
化合物Iフマル酸は、溶媒和/水和されている相である。そのXRPDパターンは、図21に示される。
【表7-1】
【表7-2】
【0416】
DSC曲線は、図22に示され、約70および167℃において2つの吸熱遷移を呈する。TGA曲線は、図23に示され、相が溶媒和されていることを示す。動的蒸気吸着曲線は、図24に示され、データは、この形態が、25℃で95%RHまでで約2.3%の水を吸収することを示す。この材料は、実験後に形態が変化しなかったことが見出された。
(実施例10)
メタンスルホン酸
【0417】
化合物I形態I(34.21mg)、およそ1モル当量のメタンスルホン酸(10μl)、および酢酸エチル(300μl)を、Avantium Crystal16(登録商標)の複数反応器系内で50℃に加熱した。およそ15分後、周囲温度に急速冷却するために、反応器系をオフにした。周囲温度に達した後、試料を約50℃に約4時間再加熱し、次に0.1℃/分で約10℃に冷却した。固体を真空濾過によって収集し、分析した。
【0418】
化合物Iメタンスルホン酸は、水和/溶媒和されている可能性がある相である。そのXRPDパターンは、図25に示される。
【表8-1】
【表8-2】
【0419】
DSC曲線は、図26に示され、約30および147℃において2つの吸熱遷移を呈する。TGA曲線は、図27に示され、相が水和/溶媒和されている可能性があることを示す。動的蒸気吸着曲線は、図28に示され、データは、この形態が、25℃で95%RHまでで約38%の水を吸収することを示す。この材料は、実験後に形態が変化しなかったことが見出された。
(実施例11)
非晶質化合物I
【0420】
化合物I非晶質は、208mgの形態Iをt-BuOH(13ml)に50℃で溶解させると単離された。溶液を、0.2μmセルロースフィルタを介して濾過して、任意の種を除去した。試料を、ドライアイス/アセトンで凍結させ、3.25時間フリーズドライさせた。そのXRPDパターンは、図29に示され、広いこぶによって特徴付けられる。DSC曲線は、図30に示され、約24℃のガラス転移を示す。
【0421】
先の開示を、明確な理解を目的として、例示および実施例を用いていくらか詳細に説明してきたが、当業者は、ある特定の変更および修正が、添付の特許請求の範囲の範囲内で実施され得ることを認識されよう。さらに、本明細書で言及される米国特許、米国特許出願公開、米国特許出願、外国特許、外国特許出願および非特許刊行物のすべてを含む各参考文献は、本明細書と矛盾しない程度まで、それらの全体が参照によって本明細書に組み込まれる。本出願および本明細書で提供された参考文献の間に矛盾が存在する場合には、本出願が優先するものとする。
【0422】
本発明の好ましい実施形態によれば、例えば、以下が提供される。
(項1)
10.9°、11.5°、13.2°、14.7°、15.5°、21.4°、21.9°、23.2°、または24.9°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多いピークを含むX線粉末回折(XRPD)パターンによって特徴付けられる、形態Iである、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オール(化合物I)
【化21】

の結晶形。
(項2)
10.9°、11.5°、13.2°、14.7°、15.5°、21.4°、21.9°、23.2°、または24.9°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項1に記載の結晶形。
(項3)
15.5°、21.4°、および21.9°(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項1から2のいずれか一項に記載の結晶形。
(項4)
前記XRPDパターンが、10.9°、11.5°、13.2°、14.7°、23.2°、または24.9°2θ(±0.2°2θ)において1個または複数の追加のピークをさらに含む、上記項3に記載の結晶形。
(項5)
前記XRPDパターンが、10.9°、11.5°、13.2°、14.7°、23.2°、または24.9°2θ(±0.2°2θ)において2個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む、上記項3から4のいずれか一項に記載の結晶形。
(項6)
10.9°、13.2°、および14.7°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項1から2のいずれか一項に記載の結晶形。
(項7)
前記XRPDパターンが、11.5°、15.5°、21.4°、21.9°、23.2°、または24.9°2θ(±0.2°2θ)において1個または複数の追加のピークをさらに含む、上記項6に記載の結晶形。
(項8)
前記XRPDパターンが、11.5°、15.5°、21.4°、21.9°、23.2°、または24.9°2θ(±0.2°2θ)において2個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む、上記項6から7のいずれか一項に記載の結晶形。
(項9)
10.9°、11.5°、13.2°、14.7°、15.5°、21.4°、21.9°、23.2°、および24.9°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項1から8のいずれか一項に記載の結晶形。
(項10)
単結晶X線結晶構造解析によって決定される場合に、以下の寸法:a=8.0344(
2)Å、b=8.0344(2)Å、c=23.7871(7)Å、α=90°、β=90°、およびγ=90°の単位胞によって特徴付けられる、上記項1から9のいずれか一項に記載の結晶形。
(項11)
図1に実質的に示されるXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項1から10のいずれか一項に記載の結晶形。
(項12)
約164℃の開始温度の吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる、上記項1から11のいずれか一項に記載の結晶形。
(項13)
図2に実質的に示されるDSCサーモグラムによって特徴付けられる、上記項1から12のいずれか一項に記載の結晶形。
(項14)
6.1°、12.2°、15.0°、17.3°、17.8°、18.9°、20.3°、23.2°、または24.1°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、塩酸塩形態Iである、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オール塩酸塩
【化22】

の結晶形。
(項15)
6.1°、12.2°、15.0°、17.3°、17.8°、18.9°、20.3°、23.2°、または24.1°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項14に記載の結晶形。
(項16)
6.1°、15.0°、および17.8°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項14から15のいずれか一項に記載の結晶形。
(項17)
前記XRPDパターンが、12.2°、17.3°、18.9°、20.3°、23.2°、または24.1°2θ(±0.2°2θ)において1個または複数の追加のピークをさらに含む、上記項16に記載の結晶形。
(項18)
前記XRPDパターンが、12.2°、17.3°、18.9°、20.3°、23.2°、または24.1°2θ(±0.2°2θ)において2個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む、上記項16から17のいずれか一項に記載の結晶形。
(項19)
12.2°、18.9°、および24.1°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項14から15のいずれか一項に記載の結晶形。
(項20)
前記XRPDパターンが、6.1°、15.0°、17.3°、17.8°、20.3°および23.2°2θ(±0.2°2θ)において1個または複数の追加のピークをさ
らに含む、上記項19に記載の結晶形。
(項21)
前記XRPDパターンが、6.1°、15.0°、17.3°、17.8°、20.3°および23.2°2θ(±0.2°2θ)において2個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む、上記項19から20のいずれか一項に記載の結晶形。
(項22)
6.1°、12.2°、15.0°、17.3°、17.8°、18.9°、20.3°、23.2°、および24.1°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項14から21のいずれか一項に記載の結晶形。
(項23)
図5に実質的に示されるXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項14から22のいずれか一項に記載の結晶形。
(項24)
約135℃の開始温度の吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる、上記項14から23のいずれか一項に記載の結晶形。
(項25)
図6に実質的に示されるDSCサーモグラムによって特徴付けられる、上記項14から24のいずれか一項に記載の結晶形。
(項26)
7.1°、9.7°、14.3°、15.3°、16.1°、19.1°、22.5°、24.0°、または26.0°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、塩酸塩形態IIである、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オール塩酸塩
【化23】

の結晶形。
(項27)
7.1°、9.7°、14.3°、15.3°、16.1°、19.1°、22.5°、24.0°、または26.0°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項26に記載の結晶形。
(項28)
7.1°、15.3°、および24.0°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項26から27のいずれか一項に記載の結晶形。
(項29)
前記XRPDパターンが、9.7°、14.3°、16.1°、19.1°、22.5°、または26.0°2θ(±0.2°2θ)において1個または複数の追加のピークをさらに含む、上記項28に記載の結晶形。
(項30)
前記XRPDパターンが、9.7°、14.3°、16.1°、19.1°、22.5°、または26.0°2θ(±0.2°2θ)において2個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む、上記項28から29のいずれか一項に記載の結晶形。
(項31)
14.3°、16.1°、および26.0°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項26から27のいずれか一項に記載の結晶形。
(項32)
前記XRPDパターンが、7.1°、9.7°、15.3°、19.1°、22.5°、または24.0°2θ(±0.2°2θ)において1個または複数の追加のピークをさらに含む、上記項31に記載の結晶形。
(項33)
前記XRPDパターンが、7.1°、9.7°、15.3°、19.1°、22.5°、または24.0°2θ(±0.2°2θ)において2個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む、上記項31から32のいずれか一項に記載の結晶形。
(項34)
7.1°、9.7°、14.3°、15.3°、16.1°、19.1°、22.5°、24.0°、および26.0°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項26から33のいずれか一項に記載の結晶形。
(項35)
図9に実質的に示されるXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項26から34のいずれか一項に記載の結晶形。
(項36)
約58℃の開始温度の吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる、上記項26から35のいずれか一項に記載の結晶形。
(項37)
図10に実質的に示されるDSCサーモグラムによって特徴付けられる、上記項26から36のいずれか一項に記載の結晶形。
(項38)
6.3°、9.9°、12.5°、17.7°、18.3°、19.2°、23.4°、25.7°、または28.1°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、化合物I酒石酸である、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オール酒石酸
【化24】

の結晶形。
(項39)
6.3°、9.9°、12.5°、17.7°、18.3°、19.2°、23.4°、25.7°、または28.1°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項38に記載の結晶形。
(項40)
6.3°、18.3°、および23.4°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項38から39のいずれか一項に記載の結晶形。
(項41)
前記XRPDパターンが、9.9°、12.5°、17.7°、19.2°、25.7
°、または28.1°2θ(±0.2°2θ)において1個または複数の追加のピークをさらに含む、上記項40に記載の結晶形。
(項42)
前記XRPDパターンが、9.9°、12.5°、17.7°、19.2°、25.7°、または28.1°2θ(±0.2°2θ)において2個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む、上記項40から41のいずれか一項に記載の結晶形。
(項43)
9.9°、12.5°、および17.7°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項38から39のいずれか一項に記載の結晶形。
(項44)
前記XRPDパターンが、6.3°、18.3°、19.2°、23.4°、25.7°、または28.1°2θ(±0.2°2θ)において1個または複数の追加のピークをさらに含む、上記項43に記載の結晶形。
(項45)
前記XRPDパターンが、6.3°、18.3°、19.2°、23.4°、25.7°、または28.1°2θ(±0.2°2θ)において2個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む、上記項43から44のいずれか一項に記載の結晶形。
(項46)
6.3°、9.9°、12.5°、17.7°、18.3°、19.2°、23.4°、25.7°、および28.1°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項38から45のいずれか一項に記載の結晶形。
(項47)
図13に実質的に示されるXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項38から46のいずれか一項に記載の結晶形。
(項48)
約157℃の開始温度の吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる、上記項38から47のいずれか一項に記載の結晶形。
(項49)
図14に実質的に示されるDSCサーモグラムによって特徴付けられる、上記項38から48のいずれか一項に記載の結晶形。
(項50)
7.3°、8.4°、8.8°、13.9°、15.6°、17.7°、20.7°、24.7°、または27.4°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、化合物Iマレイン酸である、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オールマレイン酸
【化25】

の結晶形。
(項51)
7.3°、8.4°、8.8°、13.9°、15.6°、17.7°、20.7°、24.7°、または27.4°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項50に記載の結晶形。
(項52)
7.3°、17.7°、および24.7°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項50から51のいずれか一項に記載の結晶形。
(項53)
前記XRPDパターンが、8.4°、8.8°、13.9°、15.6°、20.7°、または27.4°2θ(±0.2°2θ)において1個または複数の追加のピークをさらに含む、上記項52に記載の結晶形。
(項54)
前記XRPDパターンが、8.4°、8.8°、13.9°、15.6°、20.7°、または27.4°2θ(±0.2°2θ)において2個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む、上記項52から53のいずれか一項に記載の結晶形。
(項55)
13.9°、15.6°、および27.4°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項50から51のいずれか一項に記載の結晶形。
(項56)
前記XRPDパターンが、7.3°、8.4°、8.8°、17.7°、20.7°、または24.7°2θ(±0.2°2θ)において1個または複数の追加のピークをさらに含む、上記項55に記載の結晶形。
(項57)
前記XRPDパターンが、7.3°、8.4°、8.8°、17.7°、20.7°、または24.7°2θ(±0.2°2θ)において2個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む、上記項55から56のいずれか一項に記載の結晶形。
(項58)
7.3°、8.4°、8.8°、13.9°、15.6°、17.7°、20.7°、24.7°、および27.4°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項50から57のいずれか一項に記載の結晶形。
(項59)
図17に実質的に示されるXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項50から58のいずれか一項に記載の結晶形。
(項60)
約143℃の開始温度の吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる、上記項50から59のいずれか一項に記載の結晶形。
(項61)
図18に実質的に示されるDSCサーモグラムによって特徴付けられる、上記項50から60のいずれか一項に記載の結晶形。
(項62)
6.7°、8.3°、10.1°、12.6°、16.1°、18.5°、20.6°、25.2°または27.6°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、化合物Iフマル酸である、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オールフマル酸
【化26】

の結晶形。
(項63)
6.7°、8.3°、10.1°、12.6°、16.1°、18.5°、20.6°、25.2°または27.6°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項62に記載の結晶形。
(項64)
6.7°、8.3°、および25.2°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項62から63のいずれか一項に記載の結晶形。
(項65)
前記XRPDパターンが、10.1°、12.6°、16.1°、18.5°、20.6°、または27.6°2θ(±0.2°2θ)において1個または複数の追加のピークをさらに含む、上記項64に記載の結晶形。
(項66)
前記XRPDパターンが、10.1°、12.6°、16.1°、18.5°、20.6°、または27.6°2θ(±0.2°2θ)において2個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む、上記項64から65のいずれか一項に記載の結晶形。
(項67)
18.5°、20.6°、および27.6°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項62から63のいずれか一項に記載の結晶形。
(項68)
前記XRPDパターンが、6.7°、8.3°、10.1°、12.6°、16.1°、または25.2°2θ(±0.2°2θ)において1個または複数の追加のピークをさらに含む、上記項67に記載の結晶形。
(項69)
前記XRPDパターンが、6.7°、8.3°、10.1°、12.6°、16.1°、または25.2°2θ2θ(±0.2°2θ)において2個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む、上記項67から68のいずれか一項に記載の結晶形。
(項70)
6.7°、8.3°、10.1°、12.6°、16.1°、18.5°、20.6°、25.2°および27.6°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項62から69のいずれか一項に記載の結晶形。
(項71)
図21に実質的に示されるXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項62から70のいずれか一項に記載の結晶形。
(項72)
約70℃の開始温度の吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる、上記項62から71のいずれか一項に記載の結晶形。
(項73)
前記DSCサーモグラムが、約167℃の開始温度の第2の吸熱を有する、上記項72に記載の結晶形。
(項74)
図22に実質的に示されるDSCサーモグラムによって特徴付けられる、上記項62から73のいずれか一項に記載の結晶形。
(項75)
5.4°、10.4°、10.8°、15.8°、17.3°、18.1°、20.5°、20.8°、または23.9°2θ(±0.2°2θ)において3個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、化合物Iメタンスルホン酸である、(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オールメタンスルホン酸
【化27】

の結晶形。
(項76)
5.4°、10.4°、10.8°、15.8°、17.3°、18.1°、20.5°、20.8°、または23.9°2θ(±0.2°2θ)において4個またはそれよりも多いピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項75に記載の結晶形。
(項77)
5.4°、18.1°、および20.5°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項75から76のいずれか一項に記載の結晶形。
(項78)
前記XRPDパターンが、10.4°、10.8°、15.8°、17.3°、20.8°、または23.9°2θ(±0.2°2θ)において1個または複数の追加のピークをさらに含む、上記項77に記載の結晶形。
(項79)
前記XRPDパターンが、10.4°、10.8°、15.8°、17.3°、20.8°、または23.9°2θ(±0.2°2θ)において2個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む、上記項77から78のいずれか一項に記載の結晶形。
(項80)
15.8°、20.8°、および23.9°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項75から76のいずれか一項に記載の結晶形。
(項81)
前記XRPDパターンが、5.4°、10.4°、10.8°、17.3°、18.1°、または20.5°2θ(±0.2°2θ)において1個または複数の追加のピークをさらに含む、上記項80に記載の結晶形。
(項82)
前記XRPDパターンが、5.4°、10.4°、10.8°、17.3°、18.1°、または20.5°2θ(±0.2°2θ)において2個またはそれよりも多い追加のピークをさらに含む、上記項80から81のいずれか一項に記載の結晶形。
(項83)
5.4°、10.4°、10.8°、15.8°、17.3°、18.1°、20.5°、20.8°、および23.9°2θ(±0.2°2θ)においてピークを含むXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項75から82のいずれか一項に記載の結晶形。
(項84)
図25に実質的に示されるXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項75から83のいずれか一項に記載の結晶形。
(項85)
約30℃の開始温度の吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムによって特徴付けられる、上記項75から84のいずれか一項に記載の結晶形。
(項86)
前記DSCサーモグラムが、約147℃の開始温度の第2の吸熱を有する、上記項85
に記載の結晶形。
(項87)
図26に実質的に示されるDSCサーモグラムによって特徴付けられる、上記項75から86のいずれか一項に記載の結晶形。
(項88)
(R)-2-((2-アミノ-7-フルオロピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2-メチルヘキサン-1-オール
【化28】

の非晶質固体形態。
(項89)
図29に実質的に示されるXRPDパターンによって特徴付けられる、上記項88に記載の非晶質固体形態。
(項90)
図30に実質的に示されるDSCサーモグラムによって特徴付けられる、上記項88に記載の非晶質固体形態。
(項91)
上記項1から87のいずれか一項に記載の結晶形または上記項88から90のいずれか一項に記載の非晶質形態、および1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤を含む、医薬組成物。
(項92)
前記結晶形が、形態Iである、上記項91に記載の医薬組成物。
(項93)
前記結晶形が、前記塩酸塩形態Iである、上記項91に記載の医薬組成物。
(項94)
前記結晶形が、前記塩酸塩形態IIである、上記項91に記載の医薬組成物。
(項95)
前記結晶形が、前記酒石酸塩である、上記項91に記載の医薬組成物。
(項96)
前記結晶形が、前記マレイン酸塩である、上記項91に記載の医薬組成物。
(項97)
前記結晶形が、前記フマル酸塩である、上記項91に記載の医薬組成物。
(項98)
前記結晶形が、前記メシル酸塩である、上記項91に記載の医薬組成物。
(項99)
前記固体形態が、前記非晶質形態である、上記項91に記載の医薬組成物。
(項100)
それを必要としている被験体におけるB型肝炎ウイルス(HBV)感染症を処置または予防する方法であって、前記被験体に、治療有効量の上記項1から87のいずれか一項に記載の結晶形、上記項88から90のいずれか一項に記載の非晶質形態、または上記項91から99のいずれか一項に記載の医薬組成物を投与するステップを含む、方法。
(項101)
治療有効量の1種または複数種の追加の治療剤を投与するステップをさらに含む、上記項100に記載の方法。
(項102)
前記1種または複数種の追加の治療剤が、前記結晶形または前記医薬組成物と同時に投与される、上記項100から101のいずれか一項に記載の方法。
(項103)
前記1種または複数種の追加の治療剤が、HBV組合せ薬物、HBVワクチン、HBV
DNAポリメラーゼ阻害剤、イムノモジュレーター、toll様受容体(TLR)モジュレーター、インターフェロンアルファ受容体リガンド、ヒアルロニダーゼ阻害剤、b型肝炎表面抗原(HBsAg)阻害剤、細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(ipi4)阻害剤、シクロフィリン阻害剤、HBVウイルス侵入阻害剤、ウイルスmRNAを標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチド、短鎖干渉RNA(siRNA)およびddRNAiエンドヌクレアーゼモジュレーター、リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤、HBV
E抗原阻害剤、共有結合閉環状DNA(cccDNA)阻害剤、ファルネソイドX受容体アゴニスト、HBV抗体、CCR2ケモカインアンタゴニスト、サイモシンアゴニスト、サイトカイン、核タンパク質モジュレーター、レチノイン酸誘導性遺伝子1刺激剤、NOD2刺激剤、ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(PI3K)阻害剤、インドールアミン-2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)経路阻害剤、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、組換えサイモシンアルファ-1アゴニスト、ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害剤、KDM阻害剤、HBV複製阻害剤、アルギナーゼ阻害剤、ならびに他のHBV薬物からなる群から選択される、上記項100から102のいずれか一項に記載の方法。
(項104)
前記1種または複数種の追加の治療剤が、アデホビル(Hepsera(登録商標))、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩+エムトリシタビン(Truvada(登録商標))、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(Viread(登録商標))、エンテカビル(Baraclude(登録商標))、ラミブジン(Epivir-HBV(登録商標))、テノホビルアラフェナミド、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テルビブジン(Tyzeka(登録商標))、Clevudine(登録商標)、エムトリシタビン(Emtriva(登録商標))、ペグインターフェロンアルファ-2b(PEG-Intron(登録商標))、Multiferon(登録商標)、インターフェロンアルファ1b(Hapgen(登録商標))、インターフェロンアルファ-2b(Intron A(登録商標))、ペグ化インターフェロンアルファ-2a(Pegasys(登録商標))、インターフェロンアルファ-n1(Humoferon(登録商標))、リバビリン、インターフェロンベータ-1a(Avonex(登録商標))、Bioferon、Ingaron、Immutag(Inferon)、Algeron、Roferon-A、Oligotide、Zutectra、Shaferon、インターフェロンアルファ-2b(Axxo)、Alfaferone、インターフェロンアルファ-2b、Feron、インターフェロン-アルファ2(CJ)、Bevac、Laferonum、Vipeg、Blauferon-B、Blauferon-A、Intermax Alpha、Realdiron、Lanstion、Pegaferon、PDferon-B、アルファインターフェロンa 2b、Kalferon、Pegnano、Feronsure、PegiHep、Optipeg A、Realfa 2B、Reliferon、ペグインターフェロンアルファ-2b、Reaferon-EC、Proquiferon、Uniferon、Urifron、インターフェロンアルファ-2b、Anterferon、Shanferon、MOR-22、インターロイキン-2(IL-2)、組換えヒトインターロイキン-2(Shenzhen Neptunus)、Layfferon、Ka Shu Ning、Shang Sheng Lei Tai、Intefen、Sinogen、Fukangtai、Alloferonおよびセルモロイキンからなる群から選択される、上記項100から103のいずれか一項に記載の方法。
(項105)
前記1種または複数種の追加の治療剤が、エンテカビル、アデホビル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テルビブジンおよびラミブジンからなる群から選択される、上記項100から104のいずれか一項に記載の方法。
(項106)
前記1種または複数種の追加の治療剤が、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩からなる群から選択される、上記項100から105のいずれか一項に記載の方法。
(項107)
HBV感染症を処置または予防する方法において使用するための、上記項1から87のいずれか一項に記載の結晶形、上記項88から90のいずれか一項に記載の非晶質形態、または上記項91から99のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項108)
前記方法が、治療有効量の1種または複数種の追加の治療剤を投与するステップを含む、上記項107に記載の使用のための結晶形または医薬組成物。
(項109)
前記1種または複数種の追加の治療剤が、前記結晶形または前記医薬組成物と同時に投与される、上記項107から108のいずれか一項に記載の使用のための結晶形または医薬組成物。
(項110)
前記1種または複数種の追加の治療剤が、HBV組合せ薬物、HBVワクチン、HBV
DNAポリメラーゼ阻害剤、イムノモジュレーター、toll様受容体(TLR)モジュレーター、インターフェロンアルファ受容体リガンド、ヒアルロニダーゼ阻害剤、b型肝炎表面抗原(HBsAg)阻害剤、細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(ipi4)阻害剤、シクロフィリン阻害剤、HBVウイルス侵入阻害剤、ウイルスmRNAを標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチド、短鎖干渉RNA(siRNA)およびddRNAiエンドヌクレアーゼモジュレーター、リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤、HBV
E抗原阻害剤、共有結合閉環状DNA(cccDNA)阻害剤、ファルネソイドX受容体アゴニスト、HBV抗体、CCR2ケモカインアンタゴニスト、サイモシンアゴニスト、サイトカイン、核タンパク質モジュレーター、レチノイン酸誘導性遺伝子1刺激剤、NOD2刺激剤、ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(PI3K)阻害剤、インドールアミン-2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)経路阻害剤、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、組換えサイモシンアルファ-1アゴニスト、ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害剤、KDM阻害剤、HBV複製阻害剤、アルギナーゼ阻害剤、ならびに他のHBV薬物からなる群から選択される、上記項107から109のいずれか一項に記載の使用のための結晶形または医薬組成物。
(項111)
1種または複数種の追加の治療剤が、アデホビル(Hepsera(登録商標))、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩+エムトリシタビン(Truvada(登録商標))、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(Viread(登録商標))、エンテカビル(Baraclude(登録商標))、ラミブジン(Epivir-HBV(登録商標))、テノホビルアラフェナミド、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テルビブジン(Tyzeka(登録商標))、Clevudine(登録商標)、エムトリシタビン(Emtriva(登録商標))、ペグインターフェロンアルファ-2b(PEG-Intron(登録商標))、Multiferon(登録商標)、インターフェロンアルファ1b(Hapgen(登録商標))、インターフェロンアルファ-2b(Intron A(登録商標))、ペグ化インターフェロンアルファ-2a(Pegasys(登録商標))、インターフェロンアルファ-n1(Humoferon(登録商標))、リバビリン、イ
ンターフェロンベータ-1a(Avonex(登録商標))、Bioferon、Ingaron、Immutag(Inferon)、Algeron、Roferon-A、Oligotide、Zutectra、Shaferon、インターフェロンアルファ-2b(Axxo)、Alfaferone、インターフェロンアルファ-2b、Feron、インターフェロン-アルファ2(CJ)、Bevac、Laferonum、Vipeg、Blauferon-B、Blauferon-A、Intermax Alpha、Realdiron、Lanstion、Pegaferon、PDferon-B、アルファインターフェロンa 2b、Kalferon、Pegnano、Feronsure、PegiHep、Optipeg A、Realfa 2B、Reliferon、ペグインターフェロンアルファ-2b、Reaferon-EC、Proquiferon、Uniferon、Urifron、インターフェロンアルファ-2b、Anterferon、Shanferon、MOR-22、インターロイキン-2(IL-2)、組換えヒトインターロイキン-2(Shenzhen Neptunus)、Layfferon、Ka Shu Ning、Shang Sheng Lei Tai、Intefen、Sinogen、Fukangtai、Alloferonおよびセルモロイキンからなる群から選択される、上記項107から110のいずれか一項に記載の使用のための結晶形または医薬組成物。
(項112)
前記1種または複数種の追加の治療剤が、エンテカビル、アデホビル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テルビブジンおよびラミブジンからなる群から選択される、上記項107から111のいずれか一項に記載の使用のための結晶形または医薬組成物。
(項113)
前記1種または複数種の追加の治療剤が、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩からなる群から選択される、上記項107から112のいずれか一項に記載の使用のための結晶形または医薬組成物。
(項114)
HBV感染症を処置または予防するための医薬の製造における、上記項1から87のいずれか一項に記載の結晶形、上記項88から90のいずれか一項に記載の非晶質形態、または上記項91から99のいずれか一項に記載の医薬組成物の使用。
(項115)
前記方法が、治療有効量の1種または複数種の追加の治療剤を投与するステップを含む、上記項114に記載の使用。
(項116)
前記1種または複数種の追加の治療剤が、前記結晶形または前記医薬組成物と同時に投与される、上記項114から115のいずれか一項に記載の使用。
(項117)
前記1種または複数種の追加の治療剤が、HBV組合せ薬物、HBVワクチン、HBV
DNAポリメラーゼ阻害剤、イムノモジュレーター、toll様受容体(TLR)モジュレーター、インターフェロンアルファ受容体リガンド、ヒアルロニダーゼ阻害剤、b型肝炎表面抗原(HBsAg)阻害剤、細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(ipi4)阻害剤、シクロフィリン阻害剤、HBVウイルス侵入阻害剤、ウイルスmRNAを標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチド、短鎖干渉RNA(siRNA)およびddRNAiエンドヌクレアーゼモジュレーター、リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤、HBV
E抗原阻害剤、共有結合閉環状DNA(cccDNA)阻害剤、ファルネソイドX受容体アゴニスト、HBV抗体、CCR2ケモカインアンタゴニスト、サイモシンアゴニスト、サイトカイン、核タンパク質モジュレーター、レチノイン酸誘導性遺伝子1刺激剤、NOD2刺激剤、ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(PI3K)阻害剤、インドー
ルアミン-2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)経路阻害剤、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、組換えサイモシンアルファ-1アゴニスト、ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害剤、KDM阻害剤、HBV複製阻害剤、アルギナーゼ阻害剤、ならびに他のHBV薬物からなる群から選択される、上記項114から116のいずれか一項に記載の使用。
(項118)
1種または複数種の追加の治療剤が、アデホビル(Hepsera(登録商標))、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩+エムトリシタビン(Truvada(登録商標))、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(Viread(登録商標))、エンテカビル(Baraclude(登録商標))、ラミブジン(Epivir-HBV(登録商標))、テノホビルアラフェナミド、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テルビブジン(Tyzeka(登録商標))、Clevudine(登録商標)、エムトリシタビン(Emtriva(登録商標))、ペグインターフェロンアルファ-2b(PEG-Intron(登録商標))、Multiferon(登録商標)、インターフェロンアルファ1b(Hapgen(登録商標))、インターフェロンアルファ-2b(Intron A(登録商標))、ペグ化インターフェロンアルファ-2a(Pegasys(登録商標))、インターフェロンアルファ-n1(Humoferon(登録商標))、リバビリン、インターフェロンベータ-1a(Avonex(登録商標))、Bioferon、Ingaron、Immutag(Inferon)、Algeron、Roferon-A、Oligotide、Zutectra、Shaferon、インターフェロンアルファ-2b(Axxo)、Alfaferone、インターフェロンアルファ-2b、Feron、インターフェロン-アルファ2(CJ)、Bevac、Laferonum、Vipeg、Blauferon-B、Blauferon-A、Intermax Alpha、Realdiron、Lanstion、Pegaferon、PDferon-B、アルファインターフェロンa 2b、Kalferon、Pegnano、Feronsure、PegiHep、Optipeg A、Realfa 2B、Reliferon、ペグインターフェロンアルファ-2b、Reaferon-EC、Proquiferon、Uniferon、Urifron、インターフェロンアルファ-2b、Anterferon、Shanferon、MOR-22、インターロイキン-2(IL-2)、組換えヒトインターロイキン-2(Shenzhen Neptunus)、Layfferon、Ka Shu Ning、Shang Sheng Lei Tai、Intefen、Sinogen、Fukangtai、Alloferonおよびセルモロイキンからなる群から選択される、上記項114から117のいずれか一項に記載の使用。
(項119)
前記1種または複数種の追加の治療剤が、エンテカビル、アデホビル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テルビブジンおよびラミブジンからなる群から選択される、上記項114から118のいずれか一項に記載の使用。
(項120)
前記1種または複数種の追加の治療剤が、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩からなる群から選択される、上記項114から119のいずれか一項に記載の使用。
(項121)
薬物治療において使用するための、上記項1から87のいずれか一項に記載の結晶形、上記項88から90のいずれか一項に記載の非晶質形態、または上記項91から99のいずれか一項に記載の医薬組成物。
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